IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソーラーエッジ テクノロジーズ リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075617
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】電力変換のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20220511BHJP
   H02M 3/155 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
H02M7/48 E
H02M3/155 W
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021180234
(22)【出願日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】63/108,959
(32)【優先日】2020-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517094840
【氏名又は名称】ソーラーエッジ テクノロジーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メイル ガジッド
(72)【発明者】
【氏名】トザチ グロヴィンスキ-
(72)【発明者】
【氏名】モラン サムハ
(72)【発明者】
【氏名】イラン ヨスコヴィッチ
【テーマコード(参考)】
5H730
5H770
【Fターム(参考)】
5H730AA20
5H730AS04
5H730AS05
5H730AS08
5H730AS13
5H730AS17
5H730BB13
5H730BB14
5H730BB15
5H730BB85
5H730BB86
5H730BB88
5H730DD02
5H730DD03
5H730DD04
5H730DD10
5H730FD01
5H730FD11
5H730FD31
5H730FD41
5H730FD61
5H730FF09
5H730FG05
5H730XX04
5H730XX15
5H730XX19
5H730XX26
5H730XX35
5H730XX38
5H730ZZ01
5H770BA01
5H770BA11
5H770CA01
5H770CA04
5H770CA05
5H770CA06
5H770CA10
5H770DA10
5H770EA27
5H770HA01W
5H770HA02W
5H770HA03W
5H770HA04W
5H770HA06Z
5H770JA09W
5H770JA10W
5H770JA11W
5H770LA02W
5H770LA04W
5H770LA10W
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電力変換のためのシステム、装置及び方法を提供する。
【解決手段】異なる構成を有する複数の電力デバイスによって行われる電力変換において、複数の電力デバイス106-Cは、アップサイドアップ降圧構成を有する1つ以上の変換器107及びアップサイドダウン降圧構成を有する1つ以上の変換器109を含む。異なる構成モード間で構成可能な1つ以上の電力デバイスによって行われ得る電力変換において、1つ以上の電力変換器は、アップサイドアップ降圧構成モード又はアップサイドダウン降圧構成モードのいずれかで構成され、変換器の特定の構成モードの選択は、恒久的又は非恒久的である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
直流電流(DC)-DC変換器を備え、前記DC-DC変換器が、
負入力端子と、
正入力端子と、
負出力端子と、
正出力端子と、を備え、
前記DC-DC変換器が、アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、またはアップサイドダウン降圧動作モードにおいて、選択的に動作するように構成可能であり、
前記アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、前記DC-DC変換器の前記負入力端子が、前記DC-DC変換器の前記負出力端子に接続され、前記DC-DC変換器の前記負入力端子が、前記DC-DC変換器の前記負出力端子と実質的に同じ電圧を有し、
前記アップサイドダウン降圧動作モードにおいて、前記DC-DC変換器の前記正入力端子が、前記DC-DC変換器の前記正出力端子に接続され、前記DC-DC変換器の前記正入力端子が、前記DC-DC変換器の前記正出力端子と実質的に同じ電圧を有する、装置。
【請求項2】
前記DC-DC変換器が、1つ以上の命令を含む1つ以上の信号に応答して、選択的に動作するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記1つ以上の信号が、閾値に関連している、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記装置が、別のDC-DC変換器をさらに備え、前記1つ以上の信号が、他方のDC-DC変換器の動作状態に関連しており、前記動作状態が、他方のDC-DC変換器の非機能状態、他方のDC-DC変換器がアップサイドアップ降圧動作モードにあること、または他方のDC-DC変換器がアップサイドダウン降圧動作モードにあること、を示している、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記装置が、別のDC-DC変換器をさらに備え、前記DC-DC変換器が、アップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成されており、他方のDC-DC変換器が、前記DC-DC変換器と直列に接続され、他方のDC-DC変換器が、アップサイドアップ降圧動作モードにおいて動作するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記DC-DC変換器が、1つ以上の電力ソースまたは1つ以上のシステム電力デバイスに接続されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記DC-DC変換器が、前記アップサイドアップ降圧動作モードから前記アップサイドダウン降圧動作モードへ、または前記アップサイドダウン降圧動作モードから前記アップサイドアップ降圧動作モードへのうちの少なくとも一方から、動作モードを変更するように構成可能である、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記DC-DC変換器が、1つ以上のパラメータに応答して、前記アップサイドアップ降圧動作モードと前記アップサイドダウン降圧動作モードとの間で変更するように構成されている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記DC-DC変換器が、前記アップサイドアップ降圧動作モードまたは前記アップサイドダウン降圧動作モードに恒久的に設定されるように構成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記装置が、前記DC-DC変換器を、前記アップサイドアップ降圧動作モードまたは前記アップサイドダウン降圧動作モードに変更するように構成された1つ以上のスイッチング素子をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記1つ以上のスイッチング素子が、前記DC-DC変換器を、前記アップサイドアップ降圧動作モードまたは前記アップサイドダウン降圧動作モードに可逆的に変更するように構成されている、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記装置が、前記DC-DC変換器を、前記アップサイドアップ降圧動作モードまたは前記アップサイドダウン降圧動作モードに変更するように構成された1つ以上の追加のスイッチング素子をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記装置が、構成デバイスをさらに備え、前記構成デバイスが、前記構成デバイスの1つ以上の結合素子と前記DC-DC変換器の1つ以上の対応する結合素子との間の接続に基づいて、前記DC-DC変換器を前記アップサイドアップ降圧動作モードまたは前記アップサイドダウン降圧動作モードに設定するように構成されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記装置が、前記アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、もしくは前記アップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成されているインダクタ、または前記アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、もしくは前記アップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成されている出力コンデンサをさらに備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
方法であって、
第1のスイッチを介して、変換器の正入力端子を前記変換器の正出力端子に接続することと、
第2のスイッチを介して、前記変換器の負入力端子を前記変換器の負出力端子に接続することと、
前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチに、前記変換器をアップサイドアップ降圧動作モードからアップサイドダウン降圧動作モードに切り替える命令を送信することと、
前記命令に基づいて、前記変換器を前記アップサイドアップ降圧動作モードから前記アップサイドダウン降圧動作モードに変更することと、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
電力変換は、エネルギーをある形態から別の形態に変換する。電力変換を使用して変換され得るエネルギーの1つのタイプは、電気エネルギーである。電気エネルギーの電力変換は、電圧を別の電圧に変更すること、周波数を別の周波数に変更すること、交流電流(AC)と直流電流(DC)との間で変換することなどが含み得る。電力変換器は、電気エネルギーを変換するために使用されるデバイスである。電力変換を分類する1つの方式は、電力変換器の入力および出力がACであるかDCであるかによるものである。DC-DC変換器は、DCのソースからの電力を、ある電圧から別の電圧へ、ある電流から別の電流へなどに変換し得る。
【発明の概要】
【0002】
以下の概要では、特定の特徴の簡略化された概要を提示する。本概要は、広範囲の概説ではなく、主要なまたは重要な要素を特定することは意図していない。
【0003】
電力変換のためのシステム、装置、および方法が説明されている。
【0004】
いくつかの例では、電力変換は、異なる構成を有する複数の電力デバイスによって行われ得る。例えば、複数の電力デバイスは、以下でさらに詳細に説明されるように、アップサイドアップ降圧構成を有する1つ以上の変換器、およびアップサイドダウン降圧構成を有する1つ以上の変換器を含み得る。
【0005】
いくつかの例では、電力変換は、異なる構成モード間で構成可能であり得る1つ以上の電力デバイスによって行われ得る。例えば、1つ以上の電力変換器は、アップサイドアップ構成モードまたはアップサイドダウン構成モードのいずれかに構成され得る。変換器の特定の構成モードの設定は、恒久的または非恒久的であり得る。
【0006】
いくつかの例では、1つ以上のコネクタは、複数の電力デバイスの配列を設定するように構成され得る。例えば、1つ以上のコネクタは、アップサイドアップ構成を有する第1の電力変換器がアップサイドダウン構成を有する第2の電力変換器に接続されることを規定し得る。
【0007】
これらのおよび他の特徴および利点は、以降でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
いくつかの特徴は、添付の図面において、限定としてではなく、例として示されている。図面において、同様の数字は類似の要素を指す。
【0009】
図1】単一の直列ストリングを有する電力システムの例を示す。
図2】複数の直列ストリングを有する電力システムの例を示す。
図3A】アップサイドアップ構成を有する電力デバイスの例を示す。
図3B】アップサイドアップ降圧構成を有する電力デバイスの例を示す。
図4A】アップサイドダウン構成を有する電力デバイスの例を示す。
図4B】アップサイドダウン降圧構成を有する電力デバイスの例を示す。
図5】電力デバイスの例を示す。
図6】電力システムの例を示す。
図7A】電力システムの例を示す。
図7B】電力システムの例を示す。
図8A】複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図8B】複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図9A】複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図9B】アップサイドアップ降圧構成モードにおける図9Aの電力デバイスの例を示す。
図9C】アップサイドダウン降圧構成モードにおける図9Aの電力デバイスの例を示す。
図10A】アップサイドダウン降圧構成モードにおける複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図10B】アップサイドアップ降圧構成モードにおける図10Aの電力デバイスの例を示す。
図11A】アップサイドダウン降圧構成モードにおける複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図11B】アップサイドアップ降圧構成モードにおける図11Aの電力デバイスの例を示す。
図12A】アップサイドダウン降圧構成モードにおける複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図12B】アップサイドアップ降圧構成モードにおける図12Aの電力デバイスの例を示す。
図13A】複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図13B】アップサイドアップ降圧構成モードにおける図13Aの電力デバイスの例を示す。
図13C】アップサイドダウン降圧構成モードにおける図13Aの電力デバイスの例を示す。
図14】複数の動作モードを有する電力デバイスの例を示す。
図15】電力システムの例を示す。
図16】コネクタの例を示す。
図17】電力システムの例を示す。
図18A】装置の例を示す。
図18B】装置の例を示す。
図19A】装置の例を示す。
図19B】装置の例を示す。
図20】方法のフローチャートの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
電力変換のためのシステム、装置、および方法が本明細書において説明されている。いくつかの例では、電力変換は、複数の電力デバイスを有する電力システムによって実行される。複数の電力デバイスは、複数の電力変換器であり得る。変換器のうちの少なくとも2つは、互いに異なる方法で構成され得る。例えば、変換器のうちの少なくとも一方はアップサイドアップ構成に構成され得、他方の変換器はアップサイドダウン構成に構成され得る。
【0011】
「アップサイドアップ構成」という用語は、負入力端子が負出力端子に接続された変換器の構成を指し得る。負入力端子は、ワイヤなどの導体を介して、または恒久的な直接接続として作用するスイッチを介して、直接、負出力端子に接続され得る。例えば、電力デバイスがアップサイドアップ構成モードにあるとき、スイッチは、ワイヤなどの導体のように作用し得る。負入力端子は、負出力端子と実質的に同じ電位を有し得る。変換器は、任意の適切な変換器であり得る。例えば、変換器は、次の変換器、降圧、昇圧、降圧/昇圧、降圧+昇圧、帰線などのうちの少なくとも1つであり得る。本明細書で使用される「アップサイドアップ降圧構成」という用語は、「アップサイドアップ構成」(例えば、負入力端子が負出力端子に接続された降圧変換器の構成)の降圧変換器を指し得る。アップサイドアップ降圧構成の変換器は、アップサイドアップ降圧変換器、標準降圧変換器、正降圧変換器、降圧変換器などとも称され得る。
【0012】
「アップサイドダウン構成」という用語は、正入力端子が正出力端子に接続された変換器の構成を指し得る。正入力端子は、ワイヤなどの導体を介して、または恒久的な直接接続として機能するスイッチを介して、直接、正出力端子に接続され得る。例えば、電力デバイスがアップサイドダウン構成モードにある場合、スイッチは、ワイヤなどの導体のように作用し得る。正入力端子は、正出力端子と実質的に同じ電位を有し得る。上述のように、変換器は、任意の適切な変換器であり得る。例えば、変換器は、次の変換器、降圧、昇圧、降圧/昇圧、降圧+昇圧、帰線などのうちの少なくとも1つであり得る。本明細書で使用される「アップサイドダウン降圧構成」という用語は、「アップサイドダウン構成」(例えば、正入力端子が正出力端子に接続された降圧変換器の構成)の降圧変換器を指し得る。アップサイドダウン降圧構成の変換器は、アップサイドダウン降圧変換器、ミラー構成降圧変換器、ミラーイメージ降圧変換器、反転降圧変換器、負降圧変換器、フローティング降圧変換器、Vinリファレンス降圧変換器などとも称され得る。本明細書で使用される「正」および「負」という用語は、異なる電位レベルに関連し得る。「正」という用語は、より高い電位レベルを指し得、「負」という用語は、より低い電位レベルを指し得る。例えば、「正」の電位は、接地電位または基準電位よりも高い電位を指し得るが、「負」の電位は、接地電位または基準電位よりも低い電位を指し得る。「正」の電位および「負」の電位の両方は、実質的に非ゼロの電位レベルを指し得る。
【0013】
いくつかの例では、電力システムは、複数のアップサイドアップ変換器および/または複数のアップサイドダウン変換器を含み得る。例えば、アップサイドアップ変換器とアップサイドダウン変換器との割合は、1:1であり得る。この割合はまた、ほぼ1:1であり得、その割合に対する公差は1以上である。例えば、電力システムは、4つのアップサイドアップ降圧変換器および5つのアップサイドダウン降圧変換器、または3つのアップサイドアップ降圧変換器および4つのアップサイドダウン降圧変換器などを含み得る。他の例では、アップサイドダウン変換器に対するアップサイドアップ変換器の他の割合が存在し得る。アップサイドアップ降圧変換器のうちの1つ以上がアップサイドダウン降圧変換器に接続され得る。例えば、変換器は、別の変換器の出力部に接続されている変換器のうちの1つの出力部と直列に接続され得る。いくつかの例では、ある変換器の正出力端子は、別の異なる変換器の負出力端子に接続され得る。変換器のうちの1つ以上が、DCバスに接続され得る。例えば、ある変換器の出力部がDCバスのハイサイドに接続され得、別の変換器の出力部が、DCバスのローサイドに接続され得る。例として、アップサイドダウン降圧変換器をDCバスのハイサイドに接続して、変換器の正入力端子における電圧をDCバスのハイサイドにおける電圧に結び付け得る。変換器の正入力端子における電圧をDCバスのハイサイドにおける電圧に結び付けることにより、正入力端子の電圧がDCバスのハイサイドの電圧とほぼ等しくなり得る。この結び付けは、DCバスのハイサイドの電圧に応じて変換器の正入力端子における電圧を設定するために行われ得る。別の例として、アップサイドアップ降圧変換器をDCバスのローサイドに接続して、変換器の負入力端子における電圧をDCバスのローサイドにおける電圧に結び付け得る。変換器の負入力端子における電圧をDCバスのローサイドにおける電圧に結び付けることにより、負入力端子における電圧がDCバスのローサイドにおける電圧とほぼ等しくなり得る。この結び付けは、DCバスのローサイドの電圧に応じて変換器の負入力端子における電圧を設定するために行われる。1つ以上の変換器の入力端子における電圧を設定することは、1つ以上の変換器にわたって電圧を制御するために行われ得る。例えば、DCバスのハイサイドおよびローサイドに合わせた電圧を設定することは、変換器全体の総電圧を閾値電圧内に保持するために行われ得る。
【0014】
いくつかの例では、複数の変換器のうちの1つ以上の変換器が異なるモード間で切り替えられ得、それにより、変換器の構成が変更され得る。例えば、変換器の構成は、アップサイドアップ構成モード、アップサイドダウン構成モードなどに変更され得る。例として、変換器の構成は、1つ以上の信号に応答して設定され得る。1つ以上の信号は、変換器の構成モードの設定に関連する1つ以上の命令を含み得る。
【0015】
いくつかの例では、複数の変換器は、特定の配列を強制する1つ以上のコネクタを含み得る。例えば、アップサイドアップ出力部はアップサイドダウン入力部にのみ接続され得、アップサイドダウン出力部はアップサイドアップ入力部にのみ接続され得る、などである。
【0016】
添付の図面は、本明細書の一部を構成し、本開示の例を示す。図面に示され、かつ/または本明細書で考察される例は、非排他的であり、本開示を実施し得る方法には他の例もあることを理解されたい。
【0017】
本開示の主題の教示は、図を参照して説明されるシステムおよび装置によって束縛されないことに留意されたい。同等および/または変更された機能が、別の様式で統合され得るか、または分割され得、任意の適切な組み合わせで実装され得る。例えば、電力ソース102Aおよび電力ソース102Xは、(例えば、図1に示される)別個のユニットとして示されているが、それらの機能および/または構成要素が単一のユニットに統合され得る。
【0018】
また、本開示の主題の教示は、図に示されるフローチャートによって拘束されず、示される動作は、示される順序から外れて起こり得ることにも留意されたい。例えば、連続して示されている動作は、実質的に同時にまたは逆の順序で実行され得る。フローチャートは、本明細書に示されている要素を参照して説明されるが、これは決して拘束するものではなく、動作は、本明細書に説明されるもの以外の要素によって行われ得ることにも留意されたい。
【0019】
様々な図における同様の参照は、本出願全体で同様の要素を指すことにも留意されたい。類似の参照番号は、要素間の類似性を含意し得る。例えば、図1に示される電力デバイス106Aは、本明細書で説明および示される他の電力デバイスと類似、または同じであり得、逆もまた同様であることを理解されたい。本出願全体を通して、特定の一般的な参照は、特定の関連要素のいずれかを参照するために使用される場合がある。例えば、電力ソース102は、様々な電力ソースのいずれかを指し得、電力デバイス106は、様々な電力デバイスのいずれかを指し得、電力システム100は、様々な電力システムのいずれかを指し得る、などである。
【0020】
本明細書の例に与えられているすべての数値は、例示のみを目的として提供されており、決して拘束するものではないことにも留意されたい。
【0021】
「実質的に」および「約」という用語は、本明細書では、(例えば、許容可能な変形範囲内で)意図される目的または機能に対して同等である変形を示すために使用される。特定の値または値の範囲は、本明細書では、「実質的に」および「約」という用語が先行する数値とともに提示される。「実質的に」および「約」という用語は、本明細書では、その用語に伴われる正確な数、ならびにその用語に伴われる数に近い、または、ほぼその数を、文字通りサポートするために使用される。ある数が、具体的に記載された数に近いか、またはほぼその数であるかを判断する際に、近いかまたは近似するが列挙されていない数も、それが提示される文脈において、具体的に記載された数と実質的に等しい数であり得る。
【0022】
本明細書で使用される「コントローラ」という用語は、コンピュータおよび/または他の適切な処理回路、ならびにメモリを含み得る。「コンピュータ」もしくは「プロセッサ」という用語、またはそれらの変形は、データ処理能力を有するあらゆる種類のハードウェアベースの電子デバイスを網羅するように拡張的に解釈されるべきであり、これらには、非限定的な例として、デジタル処理デバイス(例えば、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブル回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、など)、1つ以上の処理デバイスを備えるかもしくはそれらに動作可能に接続されたデバイス、および/または制御ロジックを実装するアナログ回路が含まれる。本明細書で使用される「メモリ」または「データ記憶デバイス」という用語は、本開示の主題に好適な任意の揮発性または不揮発性のコンピュータメモリをカバーすると広範に解釈されるべきである。上記には、非限定的な例として、本出願に開示された1つ以上のコントローラ116が含まれ得る。
【0023】
図1および図2は、本主題の例による電力デバイス106を有する様々な電力システム100の例を示している。
【0024】
図1は、本主題の例による電力システム100Aを示している。電力システム100Aは、複数の電力デバイス106A、106B~106Nを含み得、Nは任意の適切な数である。本明細書で使用される「適切な」という用語は、それらが同等の目的または機能を提供するように、変形の許容範囲内にある変形を含み得る。例えば、106Nは、電力デバイス106Aおよび106B以外の1、3、5、15、または40個の追加の電力デバイスを指し得る。電力デバイス106A、106B~106Nは、本明細書では「電力デバイス106」とも称され、電力デバイス106のそれぞれの電力デバイスは、本明細書では「電力デバイス106」とも称される。各電力デバイス106は、1つ以上の電力ソース102A~102Xに接続され得、Xは任意の適切な数である。各電力デバイス(例えば、電力デバイス106A、電力デバイス106B・・・)は、異なる数の取り付けられた電力ソース102A~102Xを有し得る。1つ以上の電力ソース102A~102Xは、本明細書では「電力ソース102」とも称され、電力ソース102のそれぞれの電力ソースは、本明細書では「電力ソース102」とも称される。いくつかの例では、単一の電力ソース102は、(図6に示されるように)それぞれの単一の電力デバイス106に接続され得る。
【0025】
例として、電力システム100Aは、光起電(PV)電力システムであり得、電力ソース102は、PV発電機であり得る。例えば、電力ソース102は、1つ以上の光起電力セル、光起電力セルのサブストリングのストリング、または光起電力パネルのストリングであり得る。電力ソースは本明細書ではPV発電機の文脈で説明されるが、電力ソースという用語は、風力タービン、水力タービン、燃料電池、またはバッテリなどの他のタイプの適切な電力ソースを含み得ることが理解されよう。
【0026】
特定の電力デバイス106に接続された1つ以上の電力ソース102A~102Xが複数の電力ソース102である場合、複数の電力ソース102は、直列、並列、または互いに対して任意の他の好適な配列で、それぞれの電力デバイス106に接続され得る。各電力デバイス106は、電力ソース102を電力デバイス106に接続するように構成された複数の端子を含み得る。
【0027】
電力デバイス106は、1つ以上の変換器を含み得る。例えば、電力デバイス106は、1つ以上のDC-DC変換器を含み得る。上述のように、1つ以上の変換器は、例えば、降圧変換器、昇圧変換器、降圧/昇圧変換器、降圧+昇圧変換器、帰線変換器などのうちの1つ以上を含み得る。電力デバイス106のうちの少なくとも1つは、アップサイドアップ構成にあり、電力デバイス106のうちの他の少なくとも1つは、アップサイドダウン構成にあり得る。電力デバイス106のうちの少なくとも1つは、以下でさらに詳細に説明されるように、アップサイドアップ構成モードまたはアップサイドダウン構成モードのいずれかに構成可能であり得る。
【0028】
いくつかの例では、第1のタイプのまたは第1のモードにおいて動作する1つ以上の電力デバイス106は、(例えば、電力システム100Aの電圧が閾値を下回った状態に保つために)第2のタイプのまたは第2のモードにおいて動作する1つ以上の他の電力デバイス106に接続され得る。例えば、電力デバイス106Aは、アップサイドアップ降圧であり得る電力デバイス106Bに接続されたアップサイドダウン降圧であり得る。電力デバイス106Nは、異なるアップサイドダウン降圧に接続されたアップサイドアップ降圧であり得る。いくつかの例では、同じタイプまたはモードの複数の電力デバイス106は、互いに接続され得る。例えば、電力デバイス106Aは、アップサイドダウン降圧であり得る電力デバイス106Bに接続されたアップサイドダウン降圧であり得る。電力デバイス106Nは、異なるアップサイドアップ降圧とDCバス(例えば、バス108)のローサイドとの間のアップサイドアップ降圧であり得る。
【0029】
いくつかの例では、1つ以上の電力デバイス106は、可逆的にかまたは恒久的にモードを変更するように構成可能であり得る。例えば、電力デバイス106Aは、アップサイドダウン降圧構成モードに構成され得、電力デバイス106Bは、アップサイドダウン降圧構成モードに構成され得、電力デバイス106Nは、アップサイドアップ降圧構成モードに構成され得る。例として、例えば、電力デバイス106Aおよび電力デバイス106Bが誤動作しているか、または非動作状態である場合、電力デバイス106Nは、動作モードを変更し、アップサイドダウン降圧構成動作モードにおいて動作し得る。電力デバイス106は、1つ以上の取得された信号に応答して、または1つ以上の取得されたパラメータに基づいて行われた1つ以上の判定に応答して、異なる動作モードのうちの一方で動作するように構成され得る。
【0030】
いくつかの例では、1つ以上のコネクタは、電力システム100Aの1つ以上の素子の配列を判定するように配置され得る。例えば、1つ以上のコネクタは、特定の電力デバイス106の端子が異なる電力デバイス106の端子に、または電力デバイス106の端子がDCバスのハイサイドもしくはローサイドに接続されるように構成され得る。いくつかの例では、1つ以上のコネクタは、(例えば、特定の電力デバイス106の)正出力端子を(例えば、異なる電力デバイス106の)負出力端子に接続するように構成され得る。例として、あるコネクタは、アップサイドアップ変換器の負出力部を、アップサイドダウン変換器の正出力部に接続し、アップサイドアップ変換器の正出力部には接続しないように構成され得る。別のコネクタは、アップサイドダウン変換器の負出力部を、アップサイドアップ変換器の正出力部に、アップサイドダウン変換器の正出力部に接続するように構成され得る。別の例として、あるコネクタは、アップサイドアップ変換器の負出力部を、DCバスのローサイドに接続するが、DCバスのハイサイドには接続しないように構成され得る。別のコネクタは、アップサイドダウン変換器の正出力部を、DCバスのハイサイドに接続するが、DCバスのローサイドには接続しないように構成され得る。
【0031】
いくつかの例では、電力システム100Aの1つ以上の素子は、システムの配列を判定するために、事前配線されているか、または固定された接続を有し得る。例えば、1つ以上のアップサイドアップ降圧変換器は、事前配線され、1つ以上のアップサイドダウン降圧変換器に接続され得る。
【0032】
電力デバイス106は、1つ以上のシステム電力デバイス110に接続され得る。電力デバイス106は、互いに直列にまたは並列に接続され得る。例えば、電力デバイス106は、それらの出力部において互いに接続され得、第1の電力デバイスの少なくとも1つの出力端子が第2の電力デバイスの少なくとも1つの他の出力端子に接続されている。電力デバイス106は、電力デバイスの直列ストリング114を形成する直列接続で接続されているものとして図1に示されている。なお、他の配列も可能である。例えば、電力デバイス106が、並列に接続され得る(例えば、電力デバイス106の複数の正出力部が接続され得、電力デバイス106の複数の負出力部が接続され得る)。直列ストリング114は、バス108(例えば、DCバス)を介して、(例えば、1つ以上の出力部において)1つ以上のシステム電力デバイス110に接続され得る。DCバス108は、システム電力デバイス110の正入力部に接続されたハイサイド、およびシステム電力デバイス110の負入力部に接続されたローサイドを有し得る。図1の例では、電力デバイス106Aは、直列ストリング114の「頂部」においてDCバス108のハイサイドに接続され得る。電力デバイス106Nは、直列ストリング114の「底部」においてDCバス108のローサイドに接続され得る。電力デバイス106Aがバイパスされる例(電力デバイス106Aが電力を生成していないか、または特定の閾値を下回る電力を生成している場合など)では、電力デバイス106Bは、直列ストリング114の「頂部」電力デバイスとして動作していると言い得る。
【0033】
1つ以上のシステム電力デバイス110は、例えば、DC-DC変換器(例えば、降圧変換器、昇圧変換器、降圧/昇圧変換器、降圧+昇圧変換器など)、DC-ACインバータ、コンバイナ、および/または監視ボックスなどのうちの1つ以上であり得る。1つ以上のシステム電力デバイス110は、1つ以上の相のためのインバータ(例えば、単相インバータ、二相インバータ、および/または三相インバータなど)であり得、単純化のために本明細書に示されていないラインまたは相を含み得る。
【0034】
1つ以上のシステム電力デバイス110が、1つ以上の負荷112に接続され得る。1つ以上の負荷112は、例えば、配電網(例えば、AC配電網)、貯蔵デバイス(例えば、バッテリシステム)、抵抗デバイス(例えば、抵抗器)、ACデバイス(例えば、モータ)などのうちの1つ以上を含み得る。
【0035】
電力システム100Aは、1つ以上のコントローラ116を含み得る。1つ以上のコントローラ116は、1つ以上の信号を伝送および受信するように構成され得る。1つ以上の信号が、異なるコントローラ116間、または1つ以上のコントローラ116と電力システム100Aの1つ以上の他の素子との間で伝送/受信され得る。1つ以上の信号は、電力変換に関連する1つ以上の命令を含み得る。1つ以上の命令は、電力デバイス106および/または1つ以上のシステム電力デバイス110に、本明細書に説明される方法およびシステムからなる機能を実行するように命令し得る。コントローラ116のうちの1つ以上が、マスタコントローラとして指定され得る。場合によっては、電力デバイス106のうちの1つ以上は、(1つ以上の外部コントローラ116に取って代わるか、または補完し得る)1つ以上の内部コントローラ116を備え得、これらの内部コントローラ116のうちの1つ以上は、マスタコントローラとして指定され得る。簡単にするために、図1は、コントローラ116を、電力デバイス106および1つ以上のシステム電力デバイス110の外部の中央コントローラとして示している。ただし、上記に加えて、任意の適切な数のコントローラ116が存在し得、1つ以上のコントローラ116のうちの1つ以上が1つ以上の電力デバイス106内に完全にまたは部分的に実装され得ることを理解されたい。
【0036】
1つ以上のコントローラ116は、処理回路およびメモリを含み得る。1つ以上のコントローラ116は、データにアクセスし、判定を行うように構成され得る。
【0037】
1つ以上のセンサが、電力システム100Aに関連する1つ以上のパラメータおよび/またはパラメータデータを取得するように構成され得る。例えば、1つ以上のセンサは、物理的現象を検出し、その現象の強度を表すデジタル値またはパラメータを判定するように構成され得る。値またはパラメータは、1つ以上のコントローラ116に伝送され得る。いくつかの例では、値またはパラメータは、さらに(例えば、パラメータデータに)処理され得る。これらの値またはパラメータは、電流、電圧、電力、温度、放射照度などの電気的パラメータであり得る。
【0038】
上述のように、電力システム100Aの1つ以上のコントローラ116は、電力システムの1つ以上の他の素子との間で(例えば、信号として)命令を伝送または受信するように構成され得る。いくつかの例では、電力デバイス106、システム電力デバイス110、および/または1つ以上のセンサは、1つ以上のコントローラ116に通信可能および/または動作可能に接続され得る。これらの接続は、図1に破線で示されている。例えば、1つ以上のセンサは、1つ以上のコントローラ116にデータを提供し得る。さらに、コントローラ116は、システム電力デバイス110、負荷112、電力ソース102などの、電力システム100Aの任意の他の構成要素に接続され得る。
【0039】
図2は、本主題の例による電力システム100Bを示す。電力システム100Bは、本明細書に示され、説明される他の電力システム100と類似であり得る。例えば、電力システム100Bは、電力システム100Aと同じ構成要素を備え得、電力デバイス106の1つ以上の追加の直列ストリングが並列に接続されている。電力デバイス106の直列ストリング114A~114Yは、バス108を介して並列に接続され得る。Yは任意の適切な数であり得る。複数の直列ストリング114A~114Yは、バス108を介して1つ以上のシステム電力デバイス110に接続され得る。各直列ストリング114A~114Yは、1つ以上の電力ソース102A~102Xが接続された1つ以上の電力デバイス106A~106Nを含み得る。Nは、各一組の電力デバイス106A~106Nに対して異なる数であり得る。Xは、各一組の電力ソース102A~102Xに対して異なる数であり得る。
【0040】
図3A図5は、本主題の例による、様々な電力デバイス106(例えば、電力デバイス106A、106B、または106N)の例を示している。図3A図5に示される電力デバイス106は、本明細書において図に示され、説明される様々な電力システム100(例えば、電力システム100Aまたは電力システム100B)の一部分であり得る。図3Aおよび図3Bは、本主題の例による、アップサイドアップ構成の電力デバイス106の例を示している。
【0041】
ここで、図3Aを参照すると、図3Aは、電力デバイス106-AAを示している。電力デバイス106-AAは、アップサイドアップ構成の変換器として示されている。電力デバイス106-AAは、第1の複数の端子上で電力を受信し、第2の複数の端子上で電力を出力するように構成されている。電力デバイスは、第1の複数の端子と第2の複数の端子との間に接続された回路126Aを含み得る。回路126Aは、変換回路136A、入力コンデンサC1、および/または出力コンデンサC2を含み得る。第1の複数の端子は、第1の入力端子Twおよび第2の入力端子Txを含み得る。入力端子TwおよびTxは、1つ以上のそれぞれの電力ソース102(例えば、図1および図2の1つ以上の電力ソース)から入力電圧Vinを受信し得る。第2の複数の端子は、第1の出力端子Tyおよび第2の出力端子Tzを含み得る。出力端子TyおよびTzは、第2の出力電圧Voutを提供し得る。出力電圧Voutは、変換器回路136によって入力電圧Vinから変換され得る。変換器回路136Aは、任意の適切な変換器回路であり得る。例えば、変換器回路136Aは、降圧回路、昇圧回路、降圧/昇圧回路、降圧+昇圧回路などであり得る。降圧回路の例は、図3Bに示され得る。電力デバイス106-AAは、負入力端子Txが負出力端子Tzに直接接続されたアップサイドアップ構成の変換器であり得る。
【0042】
ここで、図3Bを参照すると、図3Bは電力デバイス106-ABを示している。図3Bは、アップサイドアップ降圧構成の例を示している。電力デバイス106-ABは、アップサイドアップ降圧構成のDC-DC降圧変換器であり得る。降圧変換器は、ステップダウン変換器とも称され、入力端子TwおよびTx間の入力電圧Vinを、出力端子TyおよびTz間の低減された出力電圧VoutにステップダウンするDC-DC電力変換器であり得る。降圧変換器は、入力端子TwとTxとの間を流れる入力電流を、出力端子TyとTzとの間を流れる増加した出力電流に変換し得る。
【0043】
図3Bの例では、第1の入力端子Twは、第1のスイッチQ1のドレイン(d)に接続され得る。第1の入力端子Twは、入力コンデンサC1の第1の端子に接続され得る。第2の入力端子Txは、入力コンデンサC1の第2の端子、第2のスイッチQ2のソース(s)、出力コンデンサC2の第1の端子、および/または第2の出力端子Tzに接続され得る。第2のスイッチQ2のドレイン(d)は、第1のスイッチQ1のソース(s)に、および/またはインダクタLの第1の端子に接続され得る。インダクタLの第2の端子は、出力コンデンサC2の第2の端子、および/または第1の出力端子Tyに接続され得る。いくつかの例では、1つ以上のバイパスダイオードが、出力コンデンサC2と並列に接続され得る。バイパスダイオードは、電力デバイス106-ABの出力部をバイパスするように構成され得る。1つ以上のボディダイオード(例えば、スイッチQ2のボディダイオード)は、電力デバイス106-ABの出力部をバイパスするためのバイパスダイオードとして動作するように構成され得る。
【0044】
図3Bにおいて、入力端子Txは、出力端子Tzに直接接続され得る。入力端子Txは、出力端子Tzと実質的に同じ電圧を有し得る。電力ソースの正出力端子は、入力端子Twに接続され得、電力ソースの負出力端子は、入力端子Txに接続され得る。正出力端子Tyは、負荷の正入力端子に接続され得るか、または電力デバイス106-ABに接続された別の電力デバイスに接続され得る。負出力端子Tzは、負荷の負入力端子に接続され得るか、または電力デバイス106-ABに(例えば、直列または並列に)接続された別の電力デバイスの入力端子に接続され得る。出力端子TyおよびTzのうちの1つ以上が、DCバスに接続され得る。入力端子Txは、出力端子Tzと電気的に類似し得る。負入力端子Txは、負出力端子Tzに直接接続され得る。
【0045】
スイッチQ1およびQ2のうちの1つ以上は、例えば、電界効果トランジスタ(FET)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、炭化ケイ素(SiC)スイッチ、窒化ガリウム(GaN)スイッチなどであり得る。スイッチQ1およびQ2は、アクティブスイッチ(例えば、スイッチQ2がオフのときにスイッチQ1がオンになるように、またはその逆に制御されるMOSFET)、リレー、および/または同様なものなどであり得る。いくつかの例では、スイッチQ2は、スイッチQ2の一部分として示され得る寄生ダイオードに対応するダイオードで取って代えられ得る。
【0046】
図4Aおよび図4Bは、アップサイドダウン構成の電力デバイス106の例を示している。
【0047】
ここで、図4Aを参照すると、図4Aは、電力デバイス106-BAの例を示している。電力デバイス106-BAは、アップサイドダウン構成の変換器であり得る。電力デバイス106-BAは、第1の複数の端子上で電力を受信し、第2の複数の端子上で電力を出力するように構成され得る。電力デバイスは、第1の複数の端子と第2の複数の端子との間に接続された回路126Bを含み得る。回路126Bは、変換回路136B、入力コンデンサC1、および/または出力コンデンサC2を含み得る。第1の複数の端子は、第1の入力端子Twおよび第2の入力端子Txを含み得る。入力端子TwおよびTxは、1つ以上のそれぞれの電力ソース102(例えば、図1および図2の1つ以上の電力ソース)から入力電圧Vinを受信し得る。第2の複数の端子は、第1の出力端子Tyおよび第2の出力端子Tzを含み得る。出力端子TyおよびTzは、第2の出力電圧Voutを提供し得る。出力電圧Voutは、変換器回路136Bによって入力電圧Vinから変換され得る。変換器回路136Bは、任意の適切な変換器回路であり得る。例えば、変換器回路136Bは、降圧回路、昇圧回路、降圧/昇圧回路、降圧+昇圧回路などであり得る。電力デバイス106-BAは、正出力端子Tyに直接接続された正入力端子Twを示し得る。
【0048】
ここで、図4Bを参照すると、図4Bは、電力デバイス106-BBを示している。電力デバイス106-BBは、アップサイドダウン降圧構成のDC-DC降圧変換器であり得る。第1の入力端子Twは、入力コンデンサC1の第1の端子、第2のスイッチQ2のドレイン(d)、出力コンデンサC2の第1の端子、および/または第1の出力端子Tyに接続され得る。第2の入力端子Txは、第1のスイッチQ1のソース(s)に接続され得る。第2の入力端子Txは、入力コンデンサC1の第2の端子に接続され得る。第1のスイッチQ1のドレイン(d)は、第2のスイッチQ2のソース(s)に、および/またはインダクタLの第1の端子に接続され得る。インダクタLの第2の端子は、出力コンデンサC2の第2の端子および/または第2の出力端子Tzに接続され得る。1つ以上のバイパスダイオードは、出力コンデンサC2と並列に接続され得る。1つ以上のバイパスダイオードは、電力デバイス106-BBの出力部をバイパスするように構成され得る。1つ以上のボディダイオード(例えば、スイッチQ2のボディダイオード)は、電力デバイス106-BBの出力部をバイパスするためのバイパスダイオードとして動作するように構成され得る。
【0049】
図4Bを参照すると、入力端子Twは、出力端子Tyに直接接続され得る。入力端子Twは、出力端子Tyと実質的に同じ電圧を有し得る。電力ソースの正出力端子は、入力端子Twに接続され得、電力ソースの負出力端子は、入力端子Txに接続され得る。正出力端子Tyは、負荷の正入力端子に接続され得、および/または電力デバイス106-BBに(例えば、直列または並列に)接続された別の電力デバイスに接続され得る。負出力端子Tzは、負荷の負入力端子に接続され得、および/または電力デバイス106-BBに(例えば、直列または並列に)接続された別の電力デバイスの入力端子に接続され得る。出力端子TyおよびTzのうちの1つ以上は、DCバスに接続され得る。入力端子Twは、出力端子Tyと電気的に類似し得る。正入力端子Twは、正出力端子Tyに直接接続され得る。
【0050】
図5は、電力デバイス106-Cの例を示している。電力デバイス106-Cは、アップサイドアップ降圧変換器107、および/またはアップサイドダウン降圧変換器109を含み得る。アップサイドアップ降圧変換器107およびアップサイドダウン降圧変換器109は、電力デバイス106-Cの単一の共有ハウジング内に二次変換器として統合され得る。代替的に、アップサイドアップ降圧変換器107およびアップサイドダウン降圧変換器109は、電力デバイス106-Cの別個のハウジング内に別個の電力デバイスとして提供され得る。
【0051】
図5を参照すると、(図3Bおよび図4Bに関連して説明され得るように)アップサイドアップ降圧変換器107は、アップサイドアップ降圧構成を有し得、アップサイドダウン降圧変換器109は、アップサイドダウン降圧構成を有し得る。1つ以上のバイパスダイオードが、電力デバイス106-Cに含まれ得る。アップサイドアップ降圧変換器107およびアップサイドダウン降圧変換器109は、直列接続で接続されているように図5に示されているが、他の接続(並列接続など)が可能である。直列接続において、アップサイドアップ降圧変換器107の出力端子Ty1は、接続250を介してアップサイドダウン降圧変換器109の出力端子Tz2に接続され得る。アップサイドアップ降圧変換器107およびアップサイドダウン降圧変換器109の直列接続の総出力電圧Voutは、図5ではVoutとして表記されている。総出力電圧Voutは、アップサイドアップ降圧変換器107の出力電圧Vout1とアップサイドダウン降圧変換器109の出力電圧Vout2との組み合わせであり得る。総出力電圧Voutは、出力電圧Vout1および出力電圧Vout2の合計にほぼ等しくなり得る。
【0052】
Voutは、システム電力デバイス110に接続され得る。例えば、出力端子Ty2は、システム電力デバイス110の第1の入力端子に接続され得、出力端子Tz1は、システム電力デバイス110の第2の入力端子に接続され得る。出力端子Ty2は、システム電力デバイス110の正入力端子に接続され得、出力端子Tz1は、システム電力デバイス110の負入力端子に接続され得る。いくつかの例では、システム電力デバイス110は、(例えば、電力システム100に関連し得る電圧、電流、または電力などの1つ以上の電気的パラメータを制御することによって)Voutの値を設定するように構成され得る。
【0053】
アップサイドアップ降圧変換器107およびアップサイドダウン降圧変換器109を直列に接続することにより、入力端子Tw2における電圧が閾値電圧を下回り得る。例えば、直列の変換器107および変換器109がシステム電力デバイス110の入力端子間に接続される場合、入力端子Tw2における電圧は、DCバス108のハイサイド上の電圧に結び付けられ得る。さらなる例が、図7Bを参照して以下に提供され得る。
【0054】
本明細書に示される電力デバイス106は、共有共通素子を有し得る。例えば、いくつかの例では、図5に示されるインダクタL1およびインダクタL2は、複数の電力デバイス(例えば、電力デバイス107および電力デバイス109)によって共有される共有インダクタであり得る。共有インダクタは、単一の共有コアの周囲に巻かれた少なくとも一部分を含み得る。いくつかの例では、電力デバイス106は、1つ以上の共有コンデンサを有し得る。例えば、複数の電力デバイスは、共通の共有入力コンデンサまたは共通の共有出力コンデンサを有し得る。
【0055】
図6図7Bは、電力デバイス106を有する様々な電力システム100の例を示している。図6図7Bに示される電力デバイス106は、本明細書に図示または説明されるような任意の適切な電力デバイス106であり得る。
【0056】
ここで、図6を参照すると、図6は、電力デバイス100Cを示している。電力システム100Cは、電力デバイス106CA~106CGの直列ストリング114を示している。各電力デバイス106CA~106CGは、単一の電力ソース102に接続されているように示されているが、図1に示され得るように、電力システムは、電力デバイスのうちの1つ以上に接続された複数の電力ソースを有し得る。1つの直列ストリング114が、図6に示されている。いくつかの例では、電力システムは、図2に示され得るように、複数の直列ストリングを有し得る。
【0057】
電力デバイス106CA~106CGのうちの1つ以上は、アップサイドアップ降圧構成にあり得、電力デバイス106CA~106CGのうちの1つ以上は、アップサイドダウン降圧構成にあり得る。例えば、電力デバイス106CGは、アップサイドアップ降圧構成にあり得、このアップサイドアップ降圧構成により、電力デバイス106CGの入力端子Txにおける電圧は、電力デバイス106CGの出力端子Tzの電圧に実質的に等しくなることを可能にし得る。電力デバイス106CGの出力端子Tzは、バス108のローサイドに接続され得る。電力デバイス106CAは、アップサイドダウン降圧構成にあり得、このアップサイドダウン降圧構成により、電力デバイス106CAの入力端子Twの電圧が、電力デバイス106CAの出力端子Tyの電圧に実質的に等しくなることを可能にし得る。電力デバイス106CAの出力端子Tyは、バス108のハイサイドに接続され得る。電力システム100Cの配列は、電力デバイス106CAの入力端子Twにおける電圧(および場合によっては、電力デバイス106CA~106CGのすべての端子における電圧)が閾値を下回ることを確実にするように構成され得る。
【0058】
図7Aは、図6に示される電力デバイス106CA~106CGのすべてが(端子Txが端子Tzに直接接続された)アップサイドアップ降圧構成にある電力システム100D-Aを示している。図7Aにおいて、各電力ソース102CA~102CGは、デバイス106に電力を供給するために、それぞれの入力端子Tw、Tx間に480Vを生成し得る。各電力デバイス106CA~106CGは、それぞれの出力端子TyおよびTz間に200Vを出力し得る。例えば、1400Vの総ストリング電圧が、システム電力デバイス110によって設定され得る。この例では、電力デバイス106CAの入力端子Twにおける電圧は、約1680V(電圧Vtw=約1680V)であり得る。これは、特定の閾値電圧を上回り(例えば、約1500Vの閾値電圧を上回り)得る。さらに、電力デバイスのうちの1つ以上が電圧を低減させていなかった場合、電力デバイス106CAの入力端子Twにおける電圧は、1680Vよりもさらに大きくなり得る。
【0059】
図7Bは、1つ以上の電力デバイス106がアップサイドアップ降圧構成にあり、かつ1つ以上の他の電力デバイス106がアップサイドダウン降圧構成にある、電力システム100D-Bを示している。この例では、(図6に示される電力デバイスであり得る)電力デバイス106CA~106CDは、(端子Twが端子Tyに直接接続された)アップサイドダウン降圧構成にあり、(図6に示される電力デバイスであり得る)電力デバイス106CE~106CGは、(端子Txが端子Tzに直接接続された)アップサイドアップ降圧構成にある。図7Bにおいて、各電力ソース102CA~102CGは、それぞれの入力端子TwおよびTx間に480Vを生成し得る。各電力デバイス106CA~106CGは、それぞれの出力端子TyおよびTz間に200Vを出力し得る。例えば、1400Vの総ストリング電圧が、システム電力デバイス110によって設定され得る。別の例として、総ストリング電圧は、最大電力点アルゴリズムを実行している間、電力デバイス106CA~106CGの各々によって出力される電圧の合計に対応し得る。
【0060】
図7Bにおいて、電力デバイス106CAの入力端子Twにおける電圧は、約1400V(電圧Vtw=約1400V)であり得る。これは、特定の閾値電圧を下回り(例えば、約1500Vの閾値電圧を下回り)得る。例えば、電力ソース102CAの入力端子Twにおける電圧は、約1400Vに維持され得る(例えば、電力ソース102CAの入力端子Twにおける電圧は、電力ソース102CAの出力端子Tyにおける電圧に実質的に等しく、電圧Vty=約1400Vであり得る)。さらに、電力ソースのうちの1つ以上が電力を生成していなかった場合でも、電力デバイス106CAの入力端子Twにおける電圧は、閾値電圧を下回って維持され得る。例えば、1つ以上の電力ソース102が電力を生成していなかった、および/または1つ以上の電力デバイス106がバイパスされた場合でも、電力ソース102Aの入力端子Twにおける電圧は、(例えば、電力ソース102CAの入力端子Twにおける電圧は、電力ソース102CAの出力端子Tyにおける電圧に結び付けられ得、直列ストリング114の頂部電力デバイスは、電圧Vtw=約1400Vおよび電圧Vty=約1400Vとなるようにアップサイドダウン降圧構成に構成され得るため)閾値電圧を下回って維持され得る。
【0061】
いくつかの例では、1つ以上の電力デバイスの構成は、直列ストリング内の1つ以上の電力デバイスの位置に基づいて選択され得る。
【0062】
1つ以上の電力デバイス106は、動作モードを変更するように構成され得る。例えば、1つ以上の電力デバイスは、アップサイドアップ構成モードからアップサイドダウン構成モードに、またはその逆に切り替えるように構成され得、その逆も同様であり得る。電力デバイス106は、直列ストリング114の頂部において動作している(例えば、DCバス108の高電圧側に接続された)電力デバイス106がアップサイドダウン降圧構成モードにおいて動作し得るように、動作モードを変更するように構成され得る。電力システム100は、(端子Tyに接続されているか、または端子Tyとほぼ同じ電圧を有し得る)端子Twにおける電圧が特定の閾値電圧を上回らないように、電力デバイス106のうちの1つ以上の動作モードを制御するように構成され得る。電力システムの1つ以上のコントローラ116は、1つ以上の電力デバイス106の動作に関連する1つ以上のパラメータを判定し得、および/または1つ以上の電力デバイス106を制御するための1つ以上の命令を含む1つ以上の信号を送信し得る。
【0063】
図7Bの電力デバイス106CA~106CDがバイパスされる場合、電力デバイス106CEは、動作モードを変更し得る。電力デバイス106CEは、(例えば、アップサイドダウン降圧がバス108のハイサイドに接続されるように)アップサイドアップ降圧構成モードからアップサイドダウン降圧構成モードに切り替え得る。電力デバイス106CA~106CDのうちの1つ以上がもはやバイパスされない(例えば、電力ソース102CAが電力閾値を上回る電力を生成する、および/または電力デバイス102CAがもはやバイパスされない)場合、電力デバイス106CEは、動作モードを再び変更し得る。例えば、電力デバイス106CEは、アップサイドダウン降圧構成モードからアップサイドアップ降圧構成モードに切り替えて戻り得る。
【0064】
図7Bの電力デバイス106CE~106CGがバイパスされる場合、電力デバイス106CDは、動作モードを変更し得る。電力デバイス106CDは、(例えば、アップサイドアップ降圧がバス108のローサイドに接続されるように)アップサイドダウン降圧構成モードからアップサイドアップ降圧構成モードに切り替え得る。電力デバイス106CE~106CGのうちの1つ以上がもはやバイパスされない(例えば、電力ソース102CGが電力閾値を上回る電力を生成する、および/または電力デバイス102CGがもはやバイパスされない)場合、電力デバイス106CDは、動作モードを再び変更し得る。例えば、電力デバイス106CDは、アップサイドアップ降圧構成モードからアップサイドダウン降圧構成モードに切り替えて戻り得る。
【0065】
1つ以上の電力デバイスの構成は、1つ以上の他の判定に基づいて変更され得る。例えば、1つ以上の電力デバイスの構成は、電力システムにおけるアップサイドアップ降圧およびアップサイドダウン降圧の特定の割合を維持することに関連する1つ以上の判定に基づいて変更され得る。この判定は、直列ストリング内の1つ以上の電力デバイスの位置に関連する判定とは独立して、またはそれに加えて行われ得る。1つ以上の電力デバイスの構成は、電気的パラメータを特定の閾値内に維持することに関連する1つ以上の判定に基づいて変更され得る。
【0066】
図8A図14は、様々な電力デバイス106の例を示している。図8A図14に示される電力デバイス106は、図に示され、本明細書で説明される、様々な電力システム100の一部分であり得る。図8A図14の電力デバイス106は、複数の構成モードの例を示し得る。
【0067】
ここで、図8Aを参照すると、図8Aは、電力デバイス106-DAの例を示している。電力デバイス106-DAは、複数のモードにおいて動作するように構成され得る。電力デバイス106-DAは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおいてまたはアップサイドダウン降圧構成動作モードにおいて動作するように構成され得る。
【0068】
(例えば、スイッチQ1BおよびスイッチQ2Bがオンである場合)電力デバイス106-DAは、アップサイドアップ降圧構成モードにあり得る。アップサイドアップ降圧構成モードにおいて、スイッチQ1AおよびスイッチQ2Aは、交互に動作し得る(例えば、コントローラは、パルス幅変調[pulse width modulation、PWM]制御モードを実行するように構成され得、Q1Aがオンである場合、Q2Aはオフであり、その逆も同様である)。アップサイドアップ降圧構成モードにおいて、スイッチQ1AおよびスイッチQ2Aは、インダクタLAおよび出力コンデンサCAとともに、端子T1と端子T2との間に出力電圧VoAを提供するように動作され得る。
【0069】
(例えば、スイッチQ1AおよびスイッチQ2Aがオンである場合)電力デバイス106-DAは、アップサイドダウン降圧構成モードにあり得る。アップサイドダウン降圧構成モードにおいて、スイッチQ1BおよびスイッチQ2Bは、交互に動作し得る(例えば、コントローラは、パルス幅変調[pulse width modulation、PWM]制御モードを実行するように構成され得、Q1Bがオンである場合、Q2Bはオフであり、その逆も同様である)。アップサイドダウン降圧モード構成において、スイッチQ1BおよびスイッチQ2Bは、インダクタLBおよびコンデンサCBとともに、端子T2と端子T3との間に出力電圧VoBを提供するように動作され得る。
【0070】
スイッチQ1A、Q2A、Q1B、Q2Bは、図8AにMOSFETスイッチとして示されているが、他のスイッチタイプ(例えば、BJT)は、スイッチQ1A、Q2A、Q1B、またはQ2Bのうちの1つ以上のために使用され得る。
【0071】
本明細書で使用される「スイッチング素子」という用語は、非恒久的な方式で切り替えられ得る任意の適切な可逆的スイッチング素子、または恒久的な方式で切り替えられ得る任意の適切な不可逆的スイッチング素子を指し得る。スイッチング素子は、電気的、機械的、電気機械的などである任意の適切なスイッチングデバイスであり得る。非恒久的な方式で切り替えられ得る可逆的スイッチング素子の例は、任意の適切なリレーまたはスイッチ、例えば、電気機械的リレー、電界効果トランジスタ(FET)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、炭化ケイ素(SiC)スイッチ、窒化ガリウム(GaN)スイッチ、機械式スイッチ、ダイオードなどであり得る。恒久的に切り替えられ得る不可逆的スイッチング素子の例は、1つ以上の特定の電気的パラメータ(例えば、特定の閾値を上回る電圧および/または電流)に従って燃焼または開放されるように構成されたヒューズまたはブレーカである。本明細書で使用される「燃焼」または「破裂」という用語は、ヒューズが1つ以上の特定の閾値電気的パラメータ(例えば、電圧、電流、電力など)に制限または定格化されるように構成され得る状況を指し得、その閾値電気的パラメータを超過する1つ以上の電気的パラメータがヒューズに印加される場合、ヒューズの少なくとも一部分は、それに応じて、関連する電気経路を開放するように応答し得る(例えば、ヒューズの少なくとも一部分が、溶融し、遮断し、開回路素子になり得るなど)。1つ以上のスイッチング素子は、電力デバイスの構成モードを、恒久的にかまたは非恒久的に設定するように構成され得る。非恒久的な方式に切り替えられ得る可逆的スイッチング素子は、本明細書では「多重用途スイッチ」または「多用途スイッチ」とも称され得る。恒久的な方式に切り替えられ得る不可逆的スイッチング素子は、本明細書では「一回使用スイッチ」または「単回使用スイッチ」とも称され得る。
【0072】
電力デバイス106-DAは、図8Aに示されていない追加のスイッチング素子を含み得る。例えば、これらの追加のスイッチング素子は、(例えば、使用されていない出力コンデンサが出力端子のうちの1つ以上から遮断され得るように)出力コンデンサCA、CBへの1つ以上の出力端子T1、T2、T3の接続を制御し得る。追加のスイッチング素子は、上記で提供されたスイッチング素子の例などの任意の適切なスイッチング素子であり得る。
【0073】
電力デバイス106-DAは、1つ以上の信号またはパラメータを受信したことに応答して、異なる動作モードのうちの1つで動作するように構成され得る。1つ以上の信号は、電力デバイス106-DAによって使用される電力変換のモードに関連する1つ以上のデータ命令を含み得る。1つ以上のパラメータは、1つ以上の電気的パラメータであり得る。1つ以上の電気的パラメータは、検出された、例えば、電圧、電流、または電力のうちの少なくとも1つ(例えば、可変電圧として送信されるデータではなく、検出されたDC電圧レベル)であり得る。1つ以上のパラメータは、閾値に関連し得る。閾値は、電圧閾値であり得る。いくつかの例では、電力デバイス106-DAは、検知された電圧が電圧閾値を上回っているか、または下回っていることに応答して、動作モードを変更するように構成され得る。
【0074】
1つ以上の信号またはパラメータは、電力デバイス106-DAに接続された1つ以上の他の電力デバイスの動作状態に関連し得る。例えば、動作状態は、他の変換器の誤動作状態または非機能状態を示し得る。別の例として、動作状態は、別の変換器の動作タイプまたは動作モード(例えば、アップサイドアップ降圧構成モードまたはアップサイドダウン降圧構成モード)を示し得る。1つ以上の信号またはパラメータが、直列ストリングの頂部において動作していた別の電力デバイスがバイパスされたことを示す場合、電力デバイス106-DAは、それに応じて、その動作モードを変更し得る。例えば、電力デバイス106-DAがアップサイドアップ降圧構成モードにおいて動作しており、他のバイパスされた電力デバイスがアップサイドダウン降圧構成モードにおいて動作していた場合、電力デバイス106-DAはアップサイドダウン降圧構成モードに切り替え得る。
【0075】
電力デバイス106-DAおよび/または電力システム100の他の電力デバイス106の動作モードは、電力デバイス106-DAおよび/または電力システムの予備的構成において、恒久的にまたは非恒久的に設定され得る。
【0076】
電力デバイス106-DAの構成は、電力デバイス106-DAがアップサイドアップ降圧構成モードにあるかまたはアップサイドダウン降圧構成モードにあるかを制御するように構成された1つ以上のコントローラによって制御され得る。コントローラは、コントローラによって伝送される1つ以上の信号を使用して、電力デバイス106-DAの1つ以上のスイッチQ1A、Q2A、Q1B、Q2Bを制御することによって、電力デバイス106-DAがどの動作モードにあるかを制御するように構成され得る。コントローラは、コントローラによって取得された1つ以上の信号またはパラメータに基づいて、電力デバイス106-DAがどの動作モードを有するかを制御するように構成され得る。
【0077】
図8Bは、電力デバイス106-DBの例を示している。電力デバイス106-DBは、電力デバイス106-DAまたは本明細書に示され、説明される他の電力デバイス106と類似であり得る(例えば、電力デバイス106-DBは、スイッチQ2AおよびスイッチQ2Bの代わりにダイオードD2AおよびダイオードD2Bを含むことを除いて、電力デバイス106-DAと同じであり得る)。
【0078】
電力デバイス106-DBは、複数のモードにおいて動作するように構成され得る。電力デバイス106-DBは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおいて、およびアップサイドダウン降圧構成動作モードにおいて動作するように構成され得る。
【0079】
例えば、スイッチQ1Bがオンである場合、電力デバイス106-DBはアップサイドアップ降圧構成モードにあり得る。アップサイドアップ降圧構成モードにおいて、スイッチQ1Aは、交互に動作し得る。アップサイドアップ降圧構成モードにおいて、スイッチQ1AおよびダイオードD2Aは、インダクタLAおよび出力コンデンサCAとともに、端子T1および端子T2間に出力電圧VoAを提供し得る。
【0080】
別の例として、スイッチQ1Aがオンである場合、電力デバイス106-DBはアップサイドダウン降圧構成モードにあり得る。アップサイドダウン降圧構成モードにおいて、スイッチQ1Bは、交互に動作し得る。アップサイドダウン降圧モード構成において、スイッチQ1BおよびダイオードD2Bは(例えば、インダクタLBおよび出力コンデンサCBとともに)、端子T2および端子T3間に出力電圧VoBを提供し得る。
【0081】
図9Aは、電力デバイス106-Eの例を示している。電力デバイス106-Eは、複数のモードにおいて動作するように構成され得る。電力デバイス106-Eは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおいて、およびアップサイドダウン降圧構成動作モードにおいて動作するように構成され得る。
【0082】
電力デバイス106-Eは、1つ以上のスイッチング素子S1またはS2を含み得る。スイッチング素子S1およびS2は、不可逆的または可逆的スイッチング素子であり得る。スイッチング素子S1は、出力コンデンサCBの端子と出力端子T1との間に切り替え可能に接続され得る。いくつかの例では、他の配列が可能であり得る。例えば、スイッチング素子S1は、スイッチQAの端子と出力コンデンサCBの端子との間に接続され得る。スイッチング素子S2は、出力コンデンサCAの端子と出力端子T3との間に切り替え可能に接続され得る。別の例では、スイッチング素子S2は、スイッチQBの端子と出力コンデンサCAの端子との間に接続され得る。出力コンデンサCAおよび出力コンデンサCBはまた、各々、端子を出力端子T2に接続し得る。
【0083】
電力デバイス106-Eは、アップサイドアップ降圧構成動作モードおよびアップサイドダウン降圧構成動作モードにおいて動作するように構成され得るインダクタLを含み得る。インダクタLは、出力端子T2と、スイッチQAおよびスイッチQBによって共有される端子との間に接続され得る。
【0084】
図9Bは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-Eの例を示している。スイッチング素子S1はオフにされ得、それにより、出力コンデンサCBの端子が出力端子T1から遮断され得る。スイッチング素子S2はオンにされ得、それにより、(スイッチング素子S2を通るラインによって表象される)出力コンデンサCAの端子と出力端子T3との間に接続が形成され得る。スイッチング素子S2をオンにすることにより、負入力端子Txが(スイッチング素子S2を介して)負出力端子T3に接続され得る。このような場合、負入力端子Txは、負出力端子T3と実質的に同じ電圧を有し得る。この場合、電力デバイス106-Eは、出力端子T2と出力端子T3との間の出力電圧がVoAであるアップサイドアップ降圧構成モードにあり得る。
【0085】
図9Cは、アップサイドダウン降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-Eの例を示している。スイッチング素子S1はオンにされ得、それにより、(スイッチング素子S1を通るラインによって表象される)出力コンデンサCBの端子と出力端子T1との間に接続が形成され得る。スイッチング素子S2はオフにされ得、それにより、出力コンデンサCAの端子が出力端子T3から遮断され得る。スイッチング素子S1をオンにすることにより、正入力端子Twが(スイッチング素子S1を介して)正出力端子T1に直接接続され得る。正入力端子Twは、正出力端子T1と実質的に同じ電圧を有し得る。この場合、電力デバイス106-Eは、出力端子T1と出力端子T2との間の出力電圧がVoBであるアップサイドダウン降圧構成モードにあり得る。
【0086】
図10Aは、アップサイドダウン降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-Hの例を示し、図10Bは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-Hの例を示している。
【0087】
電力デバイス106-Hは、スイッチング素子S33およびS43、ならびに/または出力端子Pos+とNeg-との間に接続された出力コンデンサCoを有する電力デバイス106であり得る。スイッチング素子S33は、出力端子T1または出力端子T2のいずれかと、電力デバイス106-Hの正出力端子Tpとの間に切り替え可能に接続され得る。スイッチング素子S43は、出力端子T2または出力端子T3のいずれかと、電力デバイス106-Hの負出力端子Tnとの間に切り替え可能に接続され得る。共有出力コンデンサCoは、正出力端子Tpと負出力端子Tnとの間に接続され得る。出力コンデンサCoは、アップサイドアップ降圧構成動作モードまたはアップサイドダウン降圧構成動作モードの両方において、出力端子間に配置され得る。電力デバイス106-Hは、(動作モードに関係なく出力部であり得る)複数の出力端子TpおよびTnを有するように配列され得る。例えば、同じ複数の出力端子TpおよびTnは、電力デバイス106-Hがアップサイドアップ降圧構成動作モードにあるか、またはアップサイドダウン降圧構成動作モードにあるかにかかわらず、出力部を提供するように構成され得る。
【0088】
電力デバイス106-Hの配列は、電力デバイス106-Hが電力デバイス106-Hの出力と1つ以上の追加の電気素子との間に2つの出力端子のみを有するように構成され得る。これらの2つの出力端子、正出力端子Tpおよび負出力端子Tnは、任意の適切な電気素子または電気デバイス、例えば、1つ以上の他の電力デバイス、DCバス、1つ以上の負荷などに接続され得る。上記に示される例のように、複数の電力デバイス106-Hは、直列に接続され、1つ以上の直列ストリング114を形成し得る。
【0089】
図10Aを参照すると、(例えば、電力デバイス106-Hがアップサイドダウン降圧構成モードにあるとき)スイッチング素子S33は、出力端子T1を正出力端子Tpに接続し得、スイッチング素子S43は、出力端子T2を負出力端子Tnに接続し得る。この場合、正入力端子Twは、(スイッチング素子S33を介して)出力端子T1および正出力端子Tpに直接接続され得る。このような場合、正入力端子Twは、出力端子T1および正出力端子Tpと実質的に同じ電圧を有し得る。
【0090】
図10Bを参照すると、(例えば、電力デバイス106-Hがアップサイドアップ降圧構成モードにあるとき)スイッチング素子S33は、出力端子T2を正出力端子Tpに接続し得、スイッチング素子S43は、出力端子T3を負出力端子Tnに接続し得る。この場合、負入力端子Txは、(スイッチング素子S43を介して)出力端子T3および負出力端子Tnに直接接続され得る。このような場合、負入力端子Txは、出力端子T3および負出力端子Tnと実質的に同じ電圧を有し得る。
【0091】
図11Aは、アップサイドダウン降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-IAの例を示し、図11Bは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-IAの例を示している。
【0092】
電力デバイス106-IAは、アップサイドアップ降圧構成動作モードおよびアップサイドダウン降圧構成動作モードにおいて動作するように構成された出力コンデンサCoを含む。出力コンデンサCoは、出力端子T2とスイッチング素子S34の端子との間に接続され得る。
【0093】
電力デバイス106-IAは、例えば、スイッチング素子S34およびS44を含み得る。スイッチング素子S34は、出力端子T1または出力端子T3のいずれかと出力コンデンサCoの端子との間に切り替え可能に接続され得る。スイッチング素子S44は、出力端子T1または出力端子T3のいずれかと電力デバイス106-IAの第1の出力端子To1との間に切り替え可能に接続される。出力端子T2は、電力デバイス106-IAの第2の出力端子To2に直接接続され得る。スイッチング素子S34およびスイッチング素子S44は、電力デバイス106-IAの動作モードに応じて、出力端子T1または出力端子T3を出力端子To1に接続するように構成され得る。出力端子To1およびTo2は、電力デバイスの外部出力部に接続され得る。これらの外部出力部は、(例えば、電力デバイスの直列ストリングにおいて)電力デバイスを1つ以上の他の電力デバイスまたはDCバスに接続するために使用される複数の機械的コネクタであり得る。
【0094】
図11Aを参照すると、(例えば、電力デバイス106-IAがアップサイドダウン降圧構成モードにあるとき)スイッチング素子S34は、出力コンデンサCoの端子を出力端子T1に接続し得、スイッチング素子S44は、出力端子T1を出力端子To1に接続し得る。この場合、正入力端子Twは、(スイッチング素子S44を介して)出力端子T1および出力端子To1に直接接続され得る。このような場合、正入力端子Twは、出力端子T1および出力端子To1と実質的に同じ電圧を有し得る。
【0095】
図11Bを参照すると、(例えば、電力デバイス106-IAがアップサイドアップ降圧構成モードにあるとき)スイッチング素子S34は、出力コンデンサCoの端子を出力端子T3に接続し得、スイッチング素子S44は、出力端子T3を出力端子To1に接続し得る。この場合、負入力端子Txは、(スイッチング素子S44を介して)出力端子T3および出力端子To1に直接接続され得る。このような場合、負入力端子Txは、出力端子T3および出力端子To1と実質的に同じ電圧を有し得る。
【0096】
図12Aは、アップサイドダウン降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-IBの例を示し、図12Bは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-IBの例を示している。
【0097】
図12Aを参照すると、正入力端子Twは、出力コンデンサCoの端子に接続され得、端子T3は、出力コンデンサCoから遮断され得る。
【0098】
図12Bを参照すると、負入力端子Txは、出力コンデンサCoの端子に接続され得、端子T1は、出力コンデンサCoから遮断され得る。
【0099】
電力デバイス106-IBは、分割出力端子を含み得る。出力端子To2は、端子T2に接続されており、第1の出力端子To21および第2の出力端子To22に分割され得る。端子T2は、インダクタLと出力コンデンサCoとの間の端子であり得る。電力デバイス106-IBの配列は、複数の出力端子が実質的に同じ電圧を出力するように構成されているシステムおよび装置で使用され得る。
【0100】
図13Aは、電力デバイス106-Jの例を示している。電力デバイス106-Jは、スイッチング素子S11~S14を含み得る。電力デバイス106-Jは、単一の共有インダクタL、および/または単一の共有出力コンデンサCoを含み得る。スイッチング素子S11は、出力端子T1と出力端子To1との間に切り替え可能に接続され得る。スイッチング素子S12は、出力端子T2と出力端子To1との間に切り替え可能に接続され得る。スイッチング素子S13は、出力端子T2と出力端子To2との間に切り替え可能に接続され得る。スイッチング素子S14は、出力端子T3と出力端子To2との間に切り替え可能に接続され得る。
【0101】
図13Bは、アップサイドアップ降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-Jの例を示している。スイッチング素子S11はオフされ得、それにより、スイッチQAの端子と出力端子To1との間に開回路構成が生成され得る。スイッチング素子S13もオフにされ得、それにより、出力端子T2と出力端子To2との間に開回路構成が生成され得る。スイッチング素子S12はオンにされ得、それにより、(例えば、スイッチング素子S12を通るラインによって表象される)出力端子T2と出力端子To1との間に短絡構成が生成され得る。スイッチング素子S14はオンにされ得、それにより、(例えば、スイッチング素子S14を通るラインによって表象される)出力端子T3と出力端子To2との間に短絡構成が生成され得る。スイッチング素子S14をオンにすることにより、負入力端子Txが(例えば、スイッチング素子S14を介して)負出力端子To2に直接接続され得る。このような場合、負入力端子Txは、負出力端子To2と実質的に同じ電圧を有し得る。電力デバイス106-Jは、出力端子To1と出力端子To2との間の出力電圧がVoutであるアップサイドアップ降圧構成モードにあり得る。
【0102】
図13Cは、アップサイドダウン降圧構成動作モードにおける電力デバイス106-Jの例を示している。スイッチング素子S11はオンにされ得、それにより、スイッチQAの端子と出力端子To1との間に短絡構成が生成され得る。スイッチング素子S13もオンにされ得、それにより、(スイッチング素子S13を通るラインによって表象される)出力端子T2と出力端子To2との間に短絡構成が生成され得る。スイッチング素子S12はオフにされ得、それにより、出力端子T2と出力端子To1との間に開回路構成が生成され得る。スイッチング素子S14はオフにされ得、それにより、出力端子T3と出力端子To2との間に開回路構成が生成され得る。スイッチング素子S11をオンにすることにより、正入力端子Twが(例えば、スイッチング素子S11を介して)正出力端子To1に直接接続され得る。このような場合、正入力端子Twは、正出力端子To1と実質的に同じ電圧を有し得る。電力デバイス106-Jは、出力端子To1と出力端子To2との間の出力電圧がVoutであるアップサイドダウン降圧構成モードにあり得る。
【0103】
図14は、電力デバイス106-Kの例を示している。電力デバイス106-Kは、追加のスイッチQCおよびQDを含み得る。スイッチQCおよびスイッチQDは、入力端子Twxと端子Tqとの間に背中合わせのトランジスタとして接続され(例えば、スイッチQAの端子とスイッチQBの端子との間に接続され)得る。背中合わせのトランジスタは、電力デバイス106-Fにおいていくつかの双方向機能を提供するように構成され得る。例えば、電力ソース102が貯蔵デバイスである(例えば、電力ソース102がバッテリであり、負荷112が配線網である)場合、双方向機能を有する電力デバイス106は、(例えば、電力デバイス106を介してバッテリを充電することで配電網を補助することによって)有益であり得る。
【0104】
図15は、電力システム100Eの例を示している。電力システム100Eは、コネクタ1502および/または1504を含み得、これらのコネクタは、あるタイプの電力デバイスを異なるタイプの別の電力デバイスに接続させるように構成され得る。例えば、コネクタ1502または1504は、アップサイドアップ降圧変換器とアップサイドダウン降圧変換器との間を接続させるように構成され得る。電力システムは、複数のアップサイドアップ降圧変換器USU1、USU2、および/もしくはUSU3、ならびに/または複数のアップサイドダウン降圧変換器USD1、USD2、および/もしくはUSD3を含み得る。複数のアップサイドアップ降圧変換器USU1、USU2、および/もしくはUSU3、ならびに/または複数のアップサイドダウン降圧変換器USD1、USD2、および/もしくはUSD3は、互いに接続されて少なくとも1つの直列ストリングを形成し得る。複数のアップサイドアップ降圧変換器USU1、USU2、および/もしくはUSU3、ならびに/または複数のアップサイドダウン降圧変換器USD1、USD2、および/もしくはUSD3もまた、システム電力デバイス110に接続され得る。アップサイドダウン降圧変換器USD1は、直列ストリングの頂部においてDCバス108のハイサイドに接続され得る。アップサイドアップ降圧変換器USU3は、直列ストリングの底部においてDCバス108のローサイドに接続され得る。
【0105】
コネクタ1502および/または1504は、(例えば、第1の変換器の第2の端子または第2の変換器の第2の端子に接続することなく)第1の変換器の第1の端子と第2の変換器の第1の端子との間を接続するように構成され得る。コネクタ1502は、アップサイドダウン降圧変換器の負出力端子1512とアップサイドアップ降圧変換器の正出力端子1544との間を接続するように構成され得る。コネクタ1502は、アップサイドアップ降圧変換器の負出力端子1514またはアップサイドダウン降圧変換器の正出力端子1542に接続しないように構成され得る。コネクタ1504は、アップサイドアップ降圧変換器の負出力端子1514とアップサイドダウン降圧変換器の正出力端子1542との間を接続するように構成され得る。コネクタ1504は、アップサイドダウン降圧変換器の負出力端子1512またはアップサイドアップ降圧変換器の正出力端子1544に接続しないように構成され得る。
【0106】
コネクタ1502または1504のそれぞれは、複数のコネクタ素子を含み得る。コネクタ1502は、コネクタ素子1522およびコネクタ素子1532を含み得る。コネクタ1504は、コネクタ素子1524およびコネクタ素子1534を含み得る。コネクタ素子は、あるタイプのコネクタと別のタイプのコネクタとの間の特定の物理的および電気的接続を可能にするように配列され得るコネクタの一部分であり得、このことは、あるタイプの変換器と別のタイプの変換器との間の(例えば、アップサイドアップ変換器とアップサイドダウン変換器との間の)接続を確立するという利点を有し得る。様々なコネクタ素子の例が、以下に提供される。
【0107】
各コネクタ素子は、ある他のタイプのコネクタ素子にのみ接続するように構成され得る(例えば、特定の一対のコネクタ素子が、互いに嵌合され得るが、他のコネクタ素子には嵌合され得ない)。例えば、コネクタ素子1522およびコネクタ素子1532は、互いにのみ接続し、コネクタ素子1524またはコネクタ素子1534には接続しないように構成され得る。コネクタ素子1524およびコネクタ素子1534は、互いにのみ接続し、コネクタ素子1522またはコネクタ素子1532には接続しないように構成され得る。各コネクタ素子は、導体を介して、変換器を含むそれぞれの電力デバイスの端子に取り付けられ得る。導体は、電力デバイスの入力端子または出力端子とコネクタ素子(例えば、電気接続のためのプラグまたは他の適切な素子)との間に接続された電線であり得る。
【0108】
一対のコネクタ素子1522および1532、または一対のコネクタ素子1524および1534の各々は、一対のコネクタ素子を互いに接続させ、他のタイプのコネクタ素子には接続させない特定の構成を有し得る。例えば、一対のコネクタ素子は、互いに類似の形状を有し得、異なる一対におけるコネクタ素子とは異なる形状を有し得る。コネクタ素子の形状は、任意の適切な形状、例えば、丸型、円形、長方形、正方形などであり得る。
【0109】
一対のコネクタ素子は、その一対に合致する接続素子を有し得る。例えば、各一対のコネクタ素子は、合致するオスおよびメスの接続素子を含み得る。合致するオスおよびメスの接続素子は、互いに接続するように配列され得る。例えば、コネクタ素子のうちの一方は、合致するメス接続素子の内側に嵌合するオス接続素子を有し得る。合致するメス接続素子は、その一対の他方のコネクタ素子の一部分であり得る。オス接続素子の例は、突出部材またはプラグであり得る。メス接続素子の例は、オス接続素子を受容するように配列された凹部またはソケットであり得る。例えば、メス接続素子は、オス接続素子に従ったサイズおよび形状の間隙を有する壁部を含み得る(オス接続素子は、例えば、間隙の内側に配置され、壁部によって所定の位置に保持され得る部材である)。
【0110】
図15を参照すると、システム電力デバイス110は、コネクタ1552および1554を使用して1つ以上の電力デバイスに接続され得る。コネクタ1552は、コネクタ素子1534およびコネクタ素子1562を含み得る。コネクタ1554は、コネクタ素子1564およびコネクタ素子1524を含み得る。コネクタ素子1562は、コネクタ素子1534のみに接続し、他のコネクタ素子には接続しないように構成され得る。コネクタ素子1562は、コネクタ素子1504と同じであり得る。コネクタ素子1564は、コネクタ素子1524のみに接続し、他のコネクタ素子には接続しないように構成され得る。コネクタ素子1564は、コネクタ素子1534と同じであり得る。これらのコネクタ1552および1554を(例えば、コネクタ素子1562および1564とともに)使用することにより、アップサイドダウン降圧変換器USD1がシステム電力デバイス110の正入力部においてDCバス108のハイサイドに接続され、アップサイドアップ降圧変換器USU3がシステム電力デバイス110の負入力部においてDCバス108のローサイドに接続されている、電力システム100Eの構成を判定し得る。システム電力デバイス110は、電力システムの他の構成を判定する1つ以上の他のコネクタおよび/または1つ以上の他のコネクタ素子を含み得る。システム電力デバイス110は、電力システムの特定の構成を判定しない(例えば、電力システム内のシステム電力デバイスの特定の構成または位置を強制しない)1つ以上の「汎用」コネクタおよび/または1つ以上の「汎用」コネクタ素子を含み得る。
【0111】
図16は、コネクタの例を示している。各コネクタは、その一対に合致する接続素子を有する一対のコネクタ素子を含み得る。例えば、コネクタ素子1602Aは、コネクタ素子1602Bと類似の形状を有し得る。コネクタ素子1602Aはまた、コネクタ素子1602Bの接続部材に合致する接続間隙を有し得る。この一対のコネクタ素子1602A~1602Bは、他の一対のコネクタ素子1604A~1604B、1606A~1606B、または1608A~1608Bとは異なる形状を有し得る。コネクタ1502は、コネクタ素子1602Aと類似であるコネクタ素子1522、および/または接続素子1602Bと類似であるコネクタ素子1532を含み得る。コネクタ1504は、コネクタ素子1604Aと類似であるコネクタ素子1524、および/またはコネクタ素子1604Bと類似であるコネクタ素子1534を含み得る。コネクタの構成は、アップサイドダウン降圧変換器の負出力部がアップサイドアップ降圧変換器の正出力部にのみ接続され得る、および/またはアップサイドアップ降圧変換器の負出力部がアップサイドダウン降圧変換器の正出力部にのみ接続され得る、電力システムの構成を判定し得る。アップサイドダウン降圧変換器とアップサイドアップ降圧変換器を交互に並べた直列ストリングのこの構成が、図15に示され得る。
【0112】
図17は、電力システム100Fの例を示している。電力システム100Fは、(例えば、アップサイドダウン降圧変換器D1、D2、もしくはD3の負出力部が、アップサイドアップ降圧変換器U1、U2、もしくはU3の正出力部に接続されるように、および/またはアップサイドアップ降圧変換器U1、U2、もしくはU3の負出力部が、アップサイドダウン降圧変換器D1、D2、もしくはD3の正出力部に接続されるように)事前配線され得る。「事前配線された」という用語は、現場に配備する前に複数の電力デバイスを相互に接続することを指し得る。例えば、複数の電力デバイスは、電力デバイスの製造中に事前配線され得る。いくつかの例では、複数の電力デバイスは、電力デバイスの直列ストリングとして事前配線され得る。アップサイドダウン降圧変換器とアップサイドアップ降圧変換器を交互に並べた直列ストリングまたは複数の直列ストリングを事前配線することは、電力システムの容易な設置を促進するという利点を有し、電力システム100Fが期待される構成を有する可能性を高め得る。
【0113】
図17を参照すると、アップサイドダウン降圧変換器D1は、システム電力デバイス110の正入力部においてDCバス108のハイサイドに接続され得、アップサイドアップ降圧変換器U3は、システム電力デバイス110の負入力部においてDCバス108のローサイドに接続され得る。
【0114】
図18Aは、構成デバイス1800Aの例を示している。構成デバイス1800Aは、電力デバイスの構成を設定するために使用され得る。電力デバイス106-Lは、複数の結合素子1812、1814、および1816を含み得る。第1の一対の結合素子1812および1814は、互いから第1の距離d1にあり得る。第2の一対の結合素子1814および1816は、互いから第2の距離d2にあり得る。結合素子は、電力デバイスの端子に対応し得る。例えば、結合素子1812は、(例えば、図13Aに示され得るように)端子T1に対応し得る。結合素子1814は、(例えば、図13Aに示され得るように)端子T2に対応し得る。結合素子1816は、(例えば、図13Aに示され得るように)端子T3に対応し得る。
【0115】
構成デバイス1800Aは、互いから距離d1にあり得る一対の結合素子1802Aおよび1802Bを含み得る。結合素子1802Aおよび1802Bは、電力デバイス106-L上の対応する一対の結合素子1812および1814に接続するように構成され得る。結合素子1812および1814は、互いから距離d1にあり得る。構成デバイス1800Aは、1つ以上の出力端子1806Aまたは1806Bを含み得、これらの出力端子は、構成デバイス1800Aを介して電力デバイス106-Lを1つ以上の追加の電気素子に接続するように構成され得る。構成デバイス1800Aは、構成デバイス1800Aの配線配列1822を収容するように構成されたハウジング1820を含み得る。配線配列1822は、結合素子1802Aが出力端子1806Aに接続され得、結合素子1802Bが出力端子1806Bに接続され得るように構成され得る。出力端子1806Aは、異なる電力デバイスの(例えば、電力デバイスの直列ストリング内の)負出力端子にまたはDCバスに接続するように構成され得る正出力端子であり得る。出力端子1806Bは、異なる電力デバイスの(例えば、電力デバイスの直列ストリング内の)正出力端子にまたはDCバスに接続するように構成され得る負出力端子であり得る。
【0116】
構成デバイス1800Aの結合素子1802Aおよび1802Bを電力デバイス106-Lの結合素子1812および1814に接続することにより、電力デバイス106-Lの構成が特定の構成モードに設定され得る。電力デバイスの構成モードは、アップサイドアップ構成モード(例えば、アップサイドアップ降圧)またはアップサイドダウン構成モード(例えば、アップサイドダウン降圧)を含み得る。例として、構成デバイス1800Aの結合素子1802Aを電力デバイス106-Lの結合素子1812に接続することにより、端子T1が正出力端子1806Aに接続され得、これにより、電力デバイス106-Lの正入力端子Twが電力デバイスの正出力端子に直接接続され得る。これは、(例えば、図13Cに示され得るように)電力デバイス106-Lがアップサイドダウン構成モードに設定されることをもたらし得る。構成デバイス1800Aの結合素子1802Bを電力デバイス106-Lの結合素子1814に接続することにより、(例えば、図13Cに示され得るように)端子T2が負出力端子1806Bに接続され得る。
【0117】
図18Bは、構成デバイス1800Bの例を示している。構成デバイス1800Bは、電力デバイスの構成を設定するために使用され得る。構成デバイス1800Bは、互いから距離d2にあり得る一対の結合素子1804Aおよび1804Bを含み得る。結合素子1804Aおよび1804Bは、電力デバイス106-L上の対応する一対の結合素子1814および1816に接続するように構成され得る。結合素子1814および1816は、互いから距離d2にあり得る。構成デバイス1800Bは、1つ以上の出力端子1806Aおよび1806Bを含み得、これら出力端子は、構成デバイス1800Bを介して電力デバイス106-Lを1つ以上の追加の電気素子に接続するように構成され得る。構成デバイス1800Bは、構成デバイス1800Bの配線配列1842を収容するように構成されたハウジング1840を含み得る。例えば、配線配列1842は、結合素子1804Aが出力端子1806Aに接続され得、結合素子1804Bが出力端子1806Bに接続され得るように構成され得る。出力端子1806Aは、異なる電力デバイスの(例えば、電力デバイスの直列ストリング内の)負出力端子にまたはDCバスに接続するように構成され得る正出力端子であり得る。出力端子1806Bは、異なる電力デバイスの(例えば、電力デバイスの直列ストリング内の)正出力端子にまたはDCバスに接続するように構成され得る負出力端子であり得る。
【0118】
構成デバイス1800Bの結合素子1804Aおよび1804Bを電力デバイス106-Lの1816の結合素子1814に接続することにより、電力デバイス106-Lの構成が特定の構成モードに設定され得る。電力デバイスの構成モードは、アップサイドアップ構成モード(例えば、アップサイドアップ降圧)またはアップサイドダウン構成モード(例えば、アップサイドダウン降圧)を含み得る。構成デバイス1800Bの結合素子1804Aを電力デバイス106-Lの結合素子1814に接続することにより、(例えば、図13Bに示され得るように)端子T2が正出力端子1806Aに接続され得る。構成デバイス1800Bの結合素子1804Bを電力デバイス106-Lの結合素子1816に接続することにより、端子T3が負出力端子1806Bに接続され得、これにより、電力デバイス106-Lの負入力端子Txが電力デバイスの負出力端子に直接接続され得る。これは、(例えば、図13Bに示され得るように)電力デバイス106-Lがアップサイドアップ構成モードに設定されることをもたらし得る。
【0119】
構成デバイス1800Bを電力デバイス106-Lに接続することによって設定される構成モードは、構成デバイス1800Aを電力デバイス106-Lに接続することによって設定される構成モードとは異なり得る。例えば、構成デバイス1800Aを電力デバイス106-Lに接続することにより、電力デバイス106-Lの構成が第1の構成モード(例えば、アップサイドアップモードまたはアップサイドダウンモード)に設定され得る。構成デバイス1800Bを電力デバイス106-Lに接続することにより、電力デバイス106-Lの構成が第2の異なる構成モード(例えば、アップサイドダウンモードまたはアップサイドアップモード)に設定され得る。例えば、図7Bに示される電力デバイス106CA~106CDは、構成デバイス1800Aを使用することによって、(端子Twが端子Tyに直接接続された)アップサイドダウン降圧構成に設定され得る。図7Bに示される電力デバイス106CE~106CGは、構成デバイス1800Bを使用することによって、(端子Txが端子Tzに直接接続された)アップサイドアップ降圧構成に設定され得る。
【0120】
図19Aおよび図19Bは、構成デバイス1900の例を示している。構成デバイス1900は、構成デバイス1900が電力デバイスにどのように接続されているかに応じて、電力デバイスの構成を設定するために使用され得る。例えば、構成デバイス1900が第1の方式で電力デバイス106に接続されている場合、電力デバイス106は、第1の動作モードに構成され得る。構成デバイス1900が第2の方式で電力デバイス106に接続されている場合、電力デバイスは、第2の異なる動作モードに構成され得る。
【0121】
構成デバイス1900は、第1の一対の結合素子1902Aおよび1902Bを含み得、これらの結合素子は、互いから第1の距離d1にあり得る。構成デバイス1900は、第2の一対の結合素子1904Aおよび1904Bを含み得、これらの結合素子は、互いから第2の距離d2にあり得る。結合素子1902Aおよび1902Bは、電力デバイス106-L上の対応する一対の結合素子1812および1814に接続するように構成され得る。対応する一対の結合素子1812および1814は、互いから距離d1にあり得る。結合素子1904A、1904Bは、電力デバイス106-L上の第2の対応する一対の結合素子1814および1816に接続するように構成され得る。対応する一対の結合素子1814および1816は、互いから距離d2にあり得る。構成デバイス1900は、構成デバイス1900を介して電力デバイス106-Lを1つ以上の追加の電気素子に接続するように構成された1つ以上の出力端子1906Aおよび1906Bを含み得る。構成デバイス1900は、構成デバイス1900の配線配列1922を収容するように構成されたハウジング1920を含み得る。配線配列1922は、結合素子1902Aおよび結合素子1904Aが出力端子1906Aに接続されるように構成され得る。配線配列1922はまた、結合素子1902Bおよび結合素子1904Bが出力端子1906Bに接続されるように構成され得る。出力端子1906Aは、異なる電力デバイスの(例えば、電力デバイスの直列ストリング内の)負出力端子にまたはDCバスに接続するように構成され得る正出力端子であり得る。出力端子1906Bは、異なる電力デバイスの(例えば、電力デバイスの直列ストリング内の)正出力端子にまたはDCバスに接続するように構成され得る負出力端子であり得る。
【0122】
(例えば、図19Aに示され得るように)結合素子1902Aおよび1902Bを電力デバイス106-Lに接続することにより、(例えば、図18Aに示され得るように)電力デバイス106-Lの構成が第1の構成モードに設定され得る。(例えば、図19Bに示され得るように)結合素子1904Aおよび1904Bを電力デバイス106-Lに接続することにより、(例えば、図18Bに示され得るように)電力デバイス106-Lの構成が第2の構成モードに設定され得る。電力デバイスの異なる構成モードは、アップサイドアップ構成モード(例えば、アップサイドアップ降圧)およびアップサイドダウン構成モード(例えば、アップサイドダウン降圧)を含み得る。
【0123】
他の構成デバイスが、電力システムにおける特定の接続を確実にするのに役立つ見込みがあることが理解されよう。例えば、構成デバイスは、電力デバイスの第1の構成モードを設定するのに使用される単一のプロングを有する第1の側部、および電力デバイスの第2の構成モードを設定するのに使用される2つのプロングを有する第2の側部を含み得る。
【0124】
図20は、1つ以上の変換器のモード変更を制御するための方法のフローチャート2000の例を示している。
【0125】
ステップ2002において、パラメータが取得され得る。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/または1つ以上のコントローラ116を使用して実行され得る。パラメータは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106の動作状態に関連し得る。例えば、1つ以上のセンサは、電力システム100の1つ以上の素子に関連した物理的現象を検出し、その現象の強度を表すデジタル値またはパラメータを判定するように構成され得る。値またはパラメータは、1つ以上のコントローラ116に伝送され得る。いくつかの例では、値またはパラメータは、さらに(例えば、パラメータデータに)処理され得る。これらの値またはパラメータは、電流、電圧、電力、温度、放射照度などの電気的パラメータであり得る。
【0126】
ステップ2004において、パラメータが分析され得る。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/または1つ以上のコントローラ116を使用して実行され得る。例えば、1つ以上のコントローラ116は、電力システム100の電圧が電力システム100の既知の閾値電圧を上回っているかまたは下回っているかを判定するために、1つ以上のパラメータを分析し得る。別の例として、1つ以上のコントローラ116は、1つ以上のパラメータを分析して、電力デバイス106のうちの1つ以上の動作状態を判定し得る。分析の結果は、変換器のうちの1つ以上の動作モードが変更されるべきかどうかを判定することに役立つように、以下のステップにおいて使用され得る。
【0127】
ステップ2006において、変換器のうちの1つ以上の動作モードが変更されるべきかどうかの判定が行われ得る。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/または1つ以上のコントローラ116を使用して実行され得る。例えば、1つ以上のコントローラ116は、DCバスのハイサイドに接続された変換器をアップサイドダウンモードに切り替えることによって、電力システム100の電圧を低下させるべきであると判定し得る。別の例として、1つ以上のコントローラ116は、1つ以上の変換器がバイパスされており、1つ以上の他の変換器の動作モードをアップサイドダウンモードからアップサイドアップモードに変更して、アップサイドアップ変換器がDCバスのローサイドに接続されることを確実にするべきであると判定し得る。別の例として、1つ以上のコントローラ116は、1つ以上の変換器がバイパスされており、1つ以上の他の変換器の動作モードを変更して、アップサイドダウン変換器とアップサイドアップ変換器の特定の割合を維持するべきであると判定し得る。
【0128】
ステップ2006において、変換器のうちの1つ以上の動作モードは変更されるべきでないとの決定である場合、プロセス2000は、ステップ2002に戻り得る。
【0129】
ステップ2006において、変換器のうちの1つ以上の動作モードが変更されるべきであるとの決定である場合、プロセス2000は、ステップ2008に進み得る。
【0130】
ステップ2008において、変換器のうちのどれがアップサイドダウンモードにまたはアップサイドアップモードに変更されるべきであるかに関して決定が行われ得る。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/または1つ以上のコントローラ116を使用して実行され得る。いくつかの例では、このステップは、電力システム100の初期化時に実行され得る。例えば、1つ以上のコントローラ116は、最初はどちらの動作モードでもない場合があり、このステップは、変換器のうちのどれがどの動作モードで開始すべきかを判定するために使用され得る。このステップはまた、変換器が判定された動作モードに可逆的に切り替えられるべきか、または不可逆的に切り替えられるべきかの判定を含み得る。代替的に、このステップは、複数の変換器について動作モードが判定された後に実行され得、このステップは、変換器のうちのどれがそれらの動作モードを異なる動作モードから(例えば、アップサイドアップからアップサイドダウンに、またはアップサイドダウンからアップサイドアップに)変更すべきかを判定するために使用され得る。動作モードを変更するように構成され得る電力デバイス106のいくつかの例が、図8A図14に関して上記に詳述されている。
【0131】
ステップ2008において、変換器のうちの1つ以上の動作モードがアップサイドアップモードに変更されるべきであるとの決定である場合、プロセス2000は、ステップ2010Aに進み得る。
【0132】
ステップ2010Aにおいて、変換器のうちの1つ以上をアップサイドアップモードに切り替えるために、1つ以上の命令が生成される。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/または1つ以上のコントローラ116を使用して実行され得る。例えば、1つ以上の変換器の1つ以上のスイッチング素子を制御するために、1つ以上の命令が生成され得る。変換器の負入力端子を変換器の負出力端子に接続するように1つ以上のスイッチング素子に命令するために、命令が生成され得る。
【0133】
ステップ2012Aにおいて、変換器のうちの1つ以上の動作モードが、アップサイドアップモードに変更され得る。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/またはコントローラ116を使用して実行され得る。例えば、1つ以上の電力デバイスは、1つ以上のコントローラ116から1つ以上の信号を取得し得、その1つ以上の信号は、1つ以上の変換器の動作モードをアップサイドアップモードに変更する命令を含み得る。1つ以上の電力デバイス106は、それに応じて、1つ以上の変換器の動作モードを変更するように構成された1つ以上のスイッチング素子を有し得る。例えば、1つ以上のスイッチング素子は、変換器の負入力端子を変換器の負出力端子に接続することによって、1つ以上の変換器をアップサイドアップ降圧構成モードに変更するように構成され得る。
【0134】
ステップ2008において、変換器のうちの1つ以上の動作モードがアップサイドダウンモードに変更されるべきであるとの決定である場合、プロセス2000は、ステップ2010Bに進み得る。
【0135】
ステップ2010Bにおいて、変換器のうちの1つ以上をアップサイドダウンモードに切り替えるために1つ以上の命令が生成される。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/または1つ以上のコントローラ116を使用して実行され得る。例えば、1つ以上の変換器の1つ以上のスイッチング素子を制御するために、1つ以上の命令が生成され得る。1つ以上のスイッチング素子に、変換器の正入力端子を変換器の正出力端子に接続するように命令するために、命令が生成され得る。
【0136】
ステップ2012Bにおいて、変換器のうちの1つ以上の動作モードが、アップサイドダウンモードに変更され得る。このステップは、電力システム100の1つ以上の電力デバイス106および/またはコントローラ116を使用して実行され得る。例えば、1つ以上の電力デバイスは、1つ以上のコントローラ116から1つ以上の信号を取得し得、その1つ以上の信号は、1つ以上の変換器の動作モードをアップサイドダウンモードに変更する命令を含み得る。1つ以上の電力デバイス106は、それに応じて、1つ以上の変換器の動作モードを変更するように構成された1つ以上のスイッチング素子を有し得る。例えば、1つ以上のスイッチング素子は、変換器の正入力端子を変換器の正出力端子に接続することによって、1つ以上の変換器をアップサイドダウン降圧構成モードに変更するように構成され得る。
【0137】
いくつかの例を上記で説明しているが、それらの例の特徴および/またはステップは、任意の所望の様態で結合、分割、省略、再配置、改変、および/または増強することができる。様々な変更、修正、および改良が当業者には容易に想起されるであろう。そのような変更、修正、および改良は、本明細書で明示的には述べられていないが、本明細書の一部であることが意図され、本開示の趣旨および範囲内にあることが意図される。したがって、前述の説明は、例示にすぎず、限定的ではない。
【0138】
本出願はまた、以下の項の主題を開示する。
条項1:装置であって、
少なくとも1つの直流電流(DC)-DC変換器であって、
負入力端子と、
正入力端子と、
負出力端子と、
正出力端子と、を備えるDC-DC変換器、を備え、
少なくとも1つのDC-DC変換器が、アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、またはアップサイドダウン降圧動作モードにおいて、選択的に動作するように構成可能であり、
アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、変換器の負入力端子が、変換器の負出力端子に接続され、変換器の負入力端子が、変換器の負出力端子と実質的に同じ電圧を有し、
アップサイドダウン降圧動作モードにおいて、変換器の正入力端子が、変換器の正入力端子に接続され、変換器の正入力端子が、変換器の正出力端子と実質的に同じ電圧を有する、装置。
条項2:少なくとも1つのDC-DC変換器が、1つ以上の命令を含む1つ以上の信号に応答して、選択的に動作するように構成されている、条項1に記載の装置。
条項3:1つ以上の信号が、閾値に関連している、条項2に記載の装置。
条項4:閾値が、電圧閾値である、条項3に記載の装置。
条項5:装置が、少なくとも1つの他のDC-DC変換器をさらに備え、1つ以上の信号が、少なくとも1つの他のDC-DC変換器の動作状態に関連している、条項2に記載の装置。
条項6:動作状態が、少なくとも1つの他のDC-DC変換器の非機能状態を示している、条項5に記載の装置。
条項7:動作状態が、少なくとも1つの他のDC-DC変換器がアップサイドアップ降圧動作モードまたはアップサイドダウン降圧動作モードのうちの少なくとも一方にあることを示している、条項5に記載の装置。
条項8:装置が、少なくとも1つの他のDC-DC変換器をさらに備え、少なくとも1つのDC-DC変換器が、アップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成され、少なくとも1つの他のDC-DC変換器が、少なくとも1つのDC-DC変換器に直列に接続され、少なくとも1つの他のDC-DC変換器が、アップサイドアップ降圧動作モードにおいて動作するように構成されている、条項1に記載の装置。
条項9:少なくとも1つのDC-DC変換器が、1つ以上の電力ソースに接続されている、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項10:1つ以上の電力ソースが、1つ以上の光起電(PV)モジュールである、条項9に記載の装置。
条項11:少なくとも1つのDC-DC変換器が、1つ以上のシステム電力デバイスに接続されている、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項12:1つ以上のシステム電力デバイスが、1つ以上のDC-交流電流(AC)インバータである、条項11に記載の装置。
条項13:少なくとも1つのDC-DC変換器および少なくとも1つの他のDC-DC変換器が、変換器の直列ストリングを備える、条項7に記載の装置。
条項14:変換器の直列ストリングが、変換器の別の直列ストリングに並列に接続されている、条項13に記載の装置。
条項15:少なくとも1つのDC-DC変換器が、アップサイドアップ降圧動作モードからアップサイドダウン降圧動作モードへ、またはアップサイドダウン降圧動作モードからアップサイドアップ降圧動作モードへのうちの少なくとも一方から、動作モードを変更するように構成可能である、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項16:少なくとも1つのDC-DC変換器が、1つ以上のパラメータに応答して、動作モードを変更するように構成されている、条項15に記載の装置。
条項17:少なくとも1つのDC-DC変換器が、アップサイドアップ降圧動作モードまたはアップサイドダウン降圧動作モードの少なくとも一方に恒久的に設定されるように構成されている、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項18:装置が、少なくとも1つのDC-DC変換器を、アップサイドアップ降圧動作モードまたはアップサイドダウン降圧動作モードのうちの少なくとも一方に変更するように構成された1つ以上のスイッチング素子をさらに備える、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項19:1つ以上のスイッチング素子が、少なくとも1つのDC-DC変換器を、アップサイドアップ降圧動作モードまたはアップサイドダウン降圧動作モードのうちの少なくとも一方に可逆的に変更するように構成されている、条項18に記載の装置。
条項20:装置が、少なくとも1つのDC-DC変換器を、アップサイドアップ降圧動作モードまたはアップサイドダウン降圧動作モードのうちの少なくとも一方に変更するように構成された1つ以上の追加のスイッチング素子をさらに備える、条項18に記載の装置。
条項21:1つ以上のスイッチング素子が、可逆的スイッチング素子である、条項18に記載の装置。
条項22:1つ以上のスイッチング素子が、1つ以上のトランジスタである、条項18に記載の装置。
条項23:1つ以上のスイッチング素子が、不可逆的スイッチング素子である、条項18に記載の装置。
条項24:1つ以上のスイッチング素子が、1つ以上のヒューズである、条項18に記載の装置。
条項25:1つ以上のスイッチング素子が、1つまたは機械的スイッチである、条項18に記載の装置。
条項26:装置が、1つ以上のスイッチング素子を制御するように構成された1つ以上のコントローラをさらに備える、条項18に記載の装置。
条項27:装置が、少なくとも1つのDC-DC変換器を、アップサイドアップ降圧動作モードまたはアップサイドダウン降圧動作モードのうちの少なくとも一方に設定するように構成された構成デバイスをさらに備える、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項28:構成デバイスが、構成デバイスの1つ以上の結合素子と少なくとも1つのDC-DC変換器の1つ以上の対応する結合素子との間の接続に基づいて、少なくとも1つのDC-DC変換器の動作モードを設定するように構成されている、条項27に記載の装置。
条項29:装置が、アップサイドアップ降圧動作モードにおいてまたはアップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成された少なくとも1つのインダクタをさらに備える、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項30:装置が、アップサイドアップ降圧動作モードにおいてまたはアップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成された少なくとも1つの出力コンデンサをさらに備える、先行条項のいずれか一項に記載の装置。
条項31:システムであって、
アップサイドアップ降圧動作モードにおいて動作するように構成された第1の電力変換器と、
アップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成された第2の電力変換器と、
第1の電力変換器の第1の端子および第2の電力変換器の第1の端子に選択的に接続するように構成された少なくとも1つのコネクタと、を備えるシステム。
条項32:少なくとも1つのコネクタが、第2の変換器の第2の端子に接続しないように構成され、少なくとも1つのコネクタが、第1の変換器の第2の端子に接続しないように構成されている、条項31に記載のシステム。
条項33:第1の変換器の第1の端子が、負出力端子であり、第2の変換器の第1の端子が、正出力端子である、条項31または32に記載のシステム。
条項34:第1の変換器の第1端子が、正出力端子であり、第2の変換器の第1端子が、負出力端子である、条項31または32に記載のシステム。
条項35:第1の変換器の第1の端子が、負出力端子であり、第1の変換器の第2の端子が、正出力端子である、条項31~33のいずれか一項に記載のシステム。
条項36:第1の変換器の第1の端子が、正出力端子であり、第1の変換器の第2の端子が、負出力端子である、条項31、32、または34のいずれか一項に記載のシステム。
条項37:システムが、第1の変換器の第2の端子および第3の変換器の端子に接続するように構成された少なくとも1つの第2のコネクタをさらに備える、条項31~36のいずれか一項に記載のシステム。
条項38:第3の変換器が、アップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成されている、条項37に記載のシステム。
条項39:少なくとも1つのコネクタが、第1のコネクタ素子および第2のコネクタ素子を含む、条項31~38のいずれか一項に記載のシステム。
条項40:少なくとも1つの第2のコネクタが、第1のコネクタ素子および第2のコネクタ素子を含む、条項37に記載のシステム。
条項41:少なくとも1つのコネクタが、第1のコネクタ素子および第2のコネクタ素子を含み、少なくとも1つの第2のコネクタが、第3のコネクタ素子および第4のコネクタ素子を含む、条項37に記載のシステム。
条項42:第1のコネクタ素子が、第2のコネクタ素子にのみ接続し、第3または第4のコネクタ素子には接続しないように構成され、第3のコネクタ素子が、第4のコネクタ素子にのみ接続し、第1または第2のコネクタ素子には接続しないように構成されている、条項41に記載のシステム。
条項43:第1のコネクタ素子が、第2のコネクタ素子と類似の形状を有し、第3のコネクタ素子および第4のコネクタ素子とは異なる形状を有する、条項41に記載のシステム。
条項44:第1のコネクタ素子の形状が、丸型、円形、長方形、または正方形のうちの少なくとも1つである、条項41に記載のシステム。
条項45:第1のコネクタ素子が、オス接続素子を備え、第2のコネクタ素子が、メス接続素子を備える、条項39に記載のシステム。
条項46:第3のコネクタ素子が、オス接続素子を備え、第4のコネクタが、メス接続素子を備える、条項41に記載のシステム。
条項47:第1の変換器の第1端子が、負出力端子であり、アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、第1の変換器の負入力端子が、負出力端子に接続され、負入力端子が、負出力端子と実質的に同じ電圧を有する、条項31に記載のシステム。
条項48:第2の変換器の第1の端子が、正出力端子であり、アップサイドダウン降圧動作モードにおいて、第2の変換器の正入力端子が、正出力端子に接続され、正入力端子が、正出力端子と実質的に同じ電圧を有する、条項31に記載のシステム。
条項49:装置であって、
複数の直流電流(DC)-DC変換器を接続するように構成されたコネクタを備え、複数のDC-DC変換器が、
アップサイドアップ降圧動作モードにおいて動作するように構成された第1の変換器と、
アップサイドダウン降圧動作モードにおいて動作するように構成された第2の変換器と、を備え、
コネクタが、第1の変換器の第1の端子および第2の変換器の第1の端子に接続するように構成されている、装置。
条項50:第1の変換器の第1の端子が、負出力端子であり、アップサイドアップ降圧動作モードにおいて、第1の変換器の負入力端子が、第1の変換器の負出力端子に接続され、負入力端子が、負出力端子と実質的に同じ電圧を有する、条項49に記載の装置。
条項51:第2の変換器の第1の端子が、正出力端子であり、アップサイドダウン降圧動作モードにおいて、第2の変換器の正入力端子が、第2の変換器の正出力端子に接続され、正入力端子が、正出力端子と実質的に同じ電圧を有する、条項49に記載の装置。
条項52:電力変換器であって、
負入力端子と、
正入力端子と、
負出力端子と、
正出力端子と、
複数のスイッチと、を備え、複数のスイッチが、
負入力端子を負出力端子に直接接続することであって、電力変換器がアップサイドアップ動作モードにある、接続することと、
正入力端子を正出力端子に直接接続することであって、電力変換器がアップサイドダウン動作モードにある、接続することと、を行うように構成されている、電力変換器。
条項53:複数のスイッチのうちの少なくとも1つが、トランジスタ、ヒューズ、機械的スイッチ、またはダイオードである、条項52に記載の装置。
条項54:装置であって、
第1の変換器であって、
第1の正出力端子と、
第1の正出力端子に直接結合された第1の正入力端子と、
第1の負出力端子と、
スイッチを介して第1の負出力端子に結合された第1の負入力端子と、を備える第1の変換器と、
第2の変換器であって、
第2の正出力端子と、
スイッチを介して第2の正出力端子に結合された第2の正入力端子と、
第2の負出力端子と、
第2の負出力端子に直接結合された第2の負入力端子と、を備える第2の変換器と、を備え、
第1の正出力端子が、第2の負出力端子に接続されている、装置。
条項55:第1の変換器および第2の変換器が、降圧変換器である、条項54に記載の装置。
条項56:第1の変換器の負出力端子と第2の変換器の正出力端子との間に接続された負荷をさらに含む、条項54または55に記載の装置。
条項57:装置であって、
複数の第1の変換器であって、複数の第1の変換器の各々が、
正出力端子と、
正出力端子に直接結合された正入力端子と、
負出力端子と、
スイッチを介して負出力端子に結合された負入力端子と、を備える、複数の第1の変換器と、
複数の第2の変換器と、を備え、
複数の第1の変換器および複数の第2の変換器が、直列に接続されて直列ストリングを形成している、装置。
条項58:複数の第1の変換器および複数の第2の変換器が、降圧変換器である、条項57に記載の装置。
条項59:複数の第1の変換器のうちの1つの第1の変換器と複数の第2の変換器のうちの1つの第2の変換器との間に接続された負荷をさらに備える、条項57または58に記載の装置。
条項60:装置であって、
アップサイドアップ降圧変換器と、
アップサイドダウン降圧変換器と、を備え、
アップサイドアップ降圧変換器およびアップサイドダウン降圧変換器が、直列に接続され、
アップサイドアップ降圧変換器の正出力端子が、アップサイドダウン降圧変換器の負出力端子に接続されている、装置。
条項61:装置であって、
共通の正入力端子および正出力端子を有する第1の電力変換器と、
共通の負入力端子および負出力端子を有する第2の電力変換器と、を備え、
第1の電力変換器および第2の電力変換器が、直列に接続されている、装置。
条項62:第1の電力変換器が、第2の負出力端子をさらに備え、第2の電力変換器が、第2の正出力端子をさらに備え、第2の負出力端子が第2の正出力端子に結合されている、条項61に記載の装置。
条項63:方法であって、
第1のスイッチを介して、変換器の正入力端子を変換器の正出力端子に接続することと、
第2のスイッチを介して、変換器の負入力端子を変換器の負出力端子に接続することと、
第1のスイッチおよび第2のスイッチに対して、変換器をアップサイドアップ降圧動作モードからアップサイドダウン降圧動作モードに切り替える命令を送信することと、
命令に基づいて、変換器をアップサイドアップ降圧動作モードからアップサイドダウン降圧動作モードに変更することと、を含む、方法。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19A
図19B
図20
【外国語明細書】