(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022075702
(43)【公開日】2022-05-18
(54)【発明の名称】レベル表示方法、レベル表示システム、プログラム、レベル表示装置、リモコン装置および給湯システム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20220511BHJP
F24H 15/196 20220101ALI20220511BHJP
G01D 7/00 20060101ALI20220511BHJP
【FI】
H04Q9/00 361
F24H1/00 602Y
G01D7/00 302A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022029378
(22)【出願日】2022-02-28
(62)【分割の表示】P 2018061634の分割
【原出願日】2018-03-28
(71)【出願人】
【識別番号】000170130
【氏名又は名称】パーパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083725
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100140349
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 継立
(74)【代理人】
【識別番号】100153305
【弁理士】
【氏名又は名称】畝本 卓弥
(74)【代理人】
【識別番号】100206933
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 正樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 志銘
(72)【発明者】
【氏名】佐野 雅彦
(57)【要約】
【課題】直観的に状態やレベルを認識できるなど、ユーザー感覚に適応した情報表示を提供する。
【解決手段】移動対象を表す態様表示(登山者表示112)、移動経路を表す斜面表示(山表示110)、移動位置を表す位置表示(レベル表示102)を含む画像情報を生成する工程と、提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付ける工程と、前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する工程とを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を生成する工程と、
提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付ける工程と、
前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する工程と、
を含む、レベル表示方法。
【請求項2】
前記態様表示が胴部、腕部または脚部の何れかを含む登山者の移動を表す態様表示、前記斜面表示が斜面を含む山表示、前記位置表示がレベル表示の何れかの表示または二以上の表示を含む、請求項1に記載のレベル表示方法。
【請求項3】
移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を提示する画像情報提示部と、
提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付け、前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する制御部と、
を含む、レベル表示システム。
【請求項4】
コンピュータで実行するプログラムであって、
移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を生成する機能と、
提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付ける機能と、
前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する機能と、
をコンピュータで実行するためのプログラム。
【請求項5】
移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を提示する画像情報提示部と、
提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付け、前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する制御部と、
を装置内に含む、レベル表示装置。
【請求項6】
機器を操作するリモコン装置であって、
請求項3に記載のレベル表示システム、請求項4に記載のプログラム、請求項5に記載のレベル表示装置の何れかを備える、リモコン装置。
【請求項7】
上水、浴槽水または暖房水を温水化する給湯システムであって、
請求項3に記載のレベル表示システム、請求項4に記載のプログラム、請求項5に記載のレベル表示装置、または請求項6に記載のリモコン装置の何れかを備える、給湯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はたとえば、給湯システムなどの機器や該機器のリモコン装置などにおけるレベル情報や制御情報の表示技術に関する。
【背景技術】
【0002】
レベル情報や制御情報を監視すべき機器としてたとえば、ふろ給湯装置では浴室内や浴室外のたとえば台所などにリモコン装置が備えられる。このリモコン装置では表示部を備えて水位や湯温などが表示される。その表示が現在状態を表し、目標値に対する達成状態や、湯温が入浴可能かなどの判断に利用される。
このリモコン装置の表示に関し、消費すべき目標エネルギーと実際の消費エネルギーとから達成レベルを算出し、達成レベルに応じた表示パターンを表示することが知られている(たとえば、特許文献1)。
このリモコン表示について、現在情報と設定値情報との比較により、到達度合いを表す出力情報を数値で表すことが知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-166504号公報
【特許文献2】特開2016-205727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、温度などの状態推移を表示する場合、状態を表す数値などを詳細に表示すれば、提供情報が精緻化され、情報量が多くなる反面、ユーザーにすれば、判読しがたいし、確認が面倒であるなどの課題がある。ユーザーが真に知りたい情報は精緻な数値情報ではなく、概算的な情報であればよい。その表示が水位であれば、十分である、少ない、入浴には適さないなどの感覚的であればよい。数値表示が正確な値を示していても、直観的に水位の状態を知ることができない、水位表示がユーザー感覚との間にずれがあると却って表示が曖昧であるなどの課題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は上記課題に鑑み、直観的に状態やレベルを認識できるなど、ユーザー感覚に適応した情報表示を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のレベル表示方法の一側面によれば、移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を生成する工程と、提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付ける工程と、前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する工程と、
を含む。
このレベル表示方法において、前記態様表示が胴部、腕部または脚部の何れかを含む登山者の移動を表す態様表示、前記斜面表示が斜面を含む山表示、前記位置表示がレベル表示の何れかの表示または二以上の表示を含んでよい。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明のレベル表示システムの一側面によれば、移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を提示する画像情報提示部と、提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付け、前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する制御部と を含む。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明のプログラムの一側面によれば、コンピュータで実行するプログラムであって、移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を生成する機能と、提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付ける機能と、前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する機能とをコンピュータで実行する。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明のレベル表示装置の一側面によれば、移動対象を表す態様表示、移動経路を表す斜面表示、移動位置を表す位置表示を含む画像情報を提示する画像情報提示部と、提示すべきレベル情報を取得し、該レベル情報を前記移動位置に関係付け、前記レベル情報に応じて前記斜面表示とともに前記態様表示および前記位置表示を表示し、前記レベル情報の推移に応じて少なくとも前記位置表示を更新する制御部とを装置内に含む。
上記目的を達成するため、本発明のリモコン装置の一側面によれば、機器を操作するリモコン装置であって、前記レベル表示システム、前記プログラム、前記レベル表示装置の何れかを備える。
上記目的を達成するため、本発明の給湯システムの一側面によれば、上水、浴槽水または暖房水を温水化する給湯システムであって、前記レベル表示システム、前記プログラム、前記レベル表示装置、または前記リモコン装置の何れかを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 固定表示部を視覚の認識基準として切替え表示部の表示変化から状態やレベルを容易に認識してレベルを感じ取ることができ、ユーザーが直観的にたとえば、現在の状態や状態変化を認識できる。
(2) 切替え表示からたとえば、状態やレベルのトレンドを容易に感得でき、表示からユーザーがたとえば、最適状態への到達を容易に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施の形態に係る表示システムを示す図である。
【
図2】AおよびBは表示情報ファイルを示す図、Cは入力情報変換ファイルを示す図である。
【
図3】表示の処理手順を示すフローチャートである。
【
図4】Aは実施例1に係る最低レベル表示を示す図、Bは実施例1に係る中間レベル表示を示す図、Cは実施例1に係る最高レベル表示を示すである。
【
図5】Aは山表示を説明するための図、Bは背景表示から抜き山表示を説明するための図である。
【
図6】Aは固定表示部を説明するための図、BないしFは切替え表示部を説明するための図である。
【
図7】レベル表示の処理手順を示すフローチャートである。
【
図8】Aは、実施例2に係る給湯システムを示す図、Bは給湯システムにおけるリモコン装置を示す図である。
【
図9】Aはリモコン装置の前面パネル部を示す図、Bは画面表示を示す図である。
【
図10】Aは到達表示を示す図、Bは到達前の80〔%〕以上~100〔%〕未満の状態表示を示す図、Cは到達前の60〔%〕以上~80〔%〕未満の状態表示を示す図、Dは到達前の40〔%〕以上~60〔%〕未満の状態表示を示す図、Eは到達前の20〔%〕以上~40〔%〕未満の状態表示を示す図、Fは到達前の20〔%〕未満の状態表示を示す図である。
【
図11】実施例2に係る状態表示の処理手順を示すフローチャートである。
【
図12】実施例3に係る表示パターンを示す図である。
【
図13】実施例4に係るリモコン装置の表示画面部の表示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<表示システム>
図1は、一実施の形態に係る表示システムを示している。
図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この表示システム2には入力部4、制御部6、記憶部8および表示部10が備えられる。入力部4は制御部6の制御により、図示しない機器などから状態情報またはレベル情報が入力される。この表示システム2は、レベルを表示するレベル表示装置の一例でもある。
【0013】
制御部6はたとえば、コンピュータで構成され、記憶部8にあるOS(Operating System)や表示プログラムなどを実行して表示情報の生成や更新を行い、該表示情報に応じた画像を表示部10に表示させる。
記憶部8にはROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )などの記憶素子が備えられ、OSや表示プログラムとともに表示情報が格納される。
表示部10はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)などを備え、制御部6の制御により、表示情報を表す画像を表示画面に展開する。
【0014】
<制御部6による制御>
制御部6による制御には、情報取り込み制御12、表示情報格納制御14、入力情報変換制御16、表示情報生成・更新制御18、画像制御20が含まれる。
a)情報取り込み制御12
制御部6は、入力部4を通じて図示しない機器から状態情報やレベル情報の取り込みを行う。
b)表示情報格納制御14
制御部6は記憶部8に二以上の基準情報および表示情報を格納する。基準情報は、状態情報やレベル情報の基準を表す情報であり、たとえば、レベルを表す情報でよい。表示情報は異なる二以上の基準情報に共通する固定表示部、基準情報毎に異なる切替え表示部を含み、基準情報毎に設定される。したがって、制御部6は二以上の表示情報を基準情報に関係付けて記憶部8に格納する。つまり、異なる基準情報に該当する表示情報が格納される。
【0015】
c)入力情報変換制御16
制御部6は、入力部4に加えられた入力情報が何れの基準情報に該当するかを判定し、入力情報を表示情報に変換する。つまり、制御部6は状態情報やレベル情報が何れの基準情報に該当するかを判断し、該当する基準情報を特定することにより、入力情報を表示情報に変換して出力する。
d)表示情報生成・更新制御18
制御部6は、基準情報に該当する表示情報を記憶部8から読み出して表示情報を生成させ、または生成した表示情報に出力中の表示情報を更新する。
e)画像制御20
制御部6は、表示部10を制御し、表示情報により画像を表示しまたは該画像に表示中の画像を更新する。
【0016】
<表示情報ファイル22>
記憶部8には表示情報を格納するための表示情報ファイル22が備えられる。
図2のAは表示情報ファイル22の一例である。
この表示情報ファイル22には基準情報部26、表示情報部28が備えられ、表示情報部28には固定表示情報部30および切替え表示情報部32が備えられる。
基準情報部26には基準情報R1、R2、・・・、Rnが格納される。表示情報部28には基準情報R1、R2、・・・、Rnに関係付けられた異なる表示情報M1、M2、・・・、Mnが格納される。
【0017】
表示情報Mは固定情報Fと切替え情報Xとを含む。固定情報Fは基準情報R1、R2、・・・、Rnに共通する共通情報Fcである。これに対し、切替え情報Xは基準情報R1、R2、・・・、Rnに対応して異なる切替え情報X1、X2、・・・、Xnである。したがって、複数の表示情報M1、M2、・・・、Mnは、
M1=Fc+X1 ・・・(1)
M2=Fc+X2 ・・・(2)
・
・
Mn=Fc+Xn ・・・(3)
で表すことができる。つまり、選択された基準情報R1、R2、・・・、Rnが異なる切替え情報X1、X2、・・・、Xnで変化する表示情報M1、M2、・・・、Mnに変換される。
この表示情報ファイル22は
図2のAでは固定情報Fと切替え情報Xを分離しているが、
図2のBに示すように一体化してもよい。
【0018】
<入力情報変換ファイル24>
記憶部8には入力情報を表示情報に変換して格納するための入力情報変換ファイル24が備えられる。
図2のCは入力情報変換ファイル24の一例である。
入力情報変換ファイル24には、入力情報部34、基準情報部36および表示情報部38が備えられる。
入力情報部34には単一または複数の入力情報が格納される。この入力情報部34は、時系列で随時に複数の入力情報を格納してもよいが、従前の入力情報を更新して格納してよい。基準情報部36には入力情報が該当する基準情報Rが格納される。表示情報部38には選択された基準情報Rに該当するたとえば、現在表示中の表示情報M、つまり入力情報を変換した表示情報Mが格納される。
【0019】
<表示システム2の処理手順>
図3は、表示システム2の処理手順を示している。この処理手順において、Sは工程、Sに付された番号は工程順を示している(以下同じ)。
この処理手順では、初期化の後、制御部6は入力部4を通じて状態情報またはレベル情報の取り込みを行う(S101)。
制御部6は表示情報を生成する(S102)。この表示情報は、既述したように異なる二以上の基準情報R1、R2、・・・、Rnに共通する固定表示部(共通情報Fc)、基準情報R1、R2、・・・、Rn毎に異なる切替え表示部(切替え情報X1、X2、・・・、Xn)を含む複数の表示情報M1、M2、・・・、Mnを基準情報R1、R2、・・・、Rnに関係付けて記憶部8の表示情報ファイル22に格納する。
なお、この表示情報ファイル22には表示情報M1、M2、・・・、Mnを予め格納しておいてもよい。
【0020】
制御部6は入力情報が何れの基準情報に該当するかを判定し(S103)、入力情報に該当する基準情報を選択する。制御部6は、基準情報に該当する表示情報を記憶部8から読み出して表示情報を生成させ、または出力中の表示情報を該表示情報に更新する(S104)。入力情報変換ファイル24に表示すべき表示情報Mが格納され、表示中であれば表示情報が更新される。
そして、制御部6は、表示情報により画像を表示しまたは該画像に表示中の画像を更新し(S105)、表示制御を継続するため、S101に戻る。
【0021】
<一実施の形態の効果>
この一実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 状態やレベルに応じて設定された複数の基準情報に入力情報が該当するかを判断し、入力情報に応じて選択される基準情報に対応した表示情報を生成させ、画像表示から入力情報の状態やレベルを直観的に認識させることができる。
(2) 基準情報に関係付けられた表示情報は、固定情報と切替え情報とを含み、切替え情報を基準情報によって異ならせて記憶しているので、入力情報の状態やレベルに応じて即座に変更または更新して表示することができる。
【実施例0022】
<状態またはレベルの表示>
図4のA、BおよびCは、実施例1に係るレベル表示の一例を示している。
図4に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
このレベル表示102は既述の表示システム2で生成される表示情報の一例である。このレベル表示102にはふもとレベル表示104-1、途上レベル表示104-2、登頂レベル表示104-3が含まれる。ふもとレベル表示104-1は低レベル表示の一例であり、途上レベル表示104-2は中間レベル表示の一例であり、また、登頂レベル表示104-3は高レベル表示の一例である。
レベル表示102にはたとえば、複数の画素で画像を表示する画面表示部106が用いられる。
図4のAに示すように、ふもとレベル表示104-1では背景表示108、山表示110、登山者表示112、第1の段階表示114-1が含まれる。
登山者表示112には頭部116、胴部118、腕部120、脚部122が含まれる。ふもとレベル表示104-1では登山者表示112は正面向き表示である。
段階表示114-1は登山者表示112の出発点が山のふもとにあることを表す抜き文字の一例として「ふもと」が表示される。「ふもと」は最低レベルを示唆しており、最低レベル表示であれば「ふもと」なる表示に限定されない。
【0023】
図4のBは中間レベル表示を示し、この途上レベル表示104-2は最低レベルと最高レベルの間にある中間レベルを表示する。この途上レベル表示104-2には、背景表示108、山表示110、登山者表示112、段階表示114-1および第2の段階表示114-2が含まれる。
登山者表示112は山表示110の斜面を移動しているところ、胴部118、腕部120および脚部122は移動を表す態様表示である。この場合、登山者表示112はレベルに応じた高度へ移動させる。
段階表示114-1は、登山者表示112の中間点のレベルを表す抜き文字「4合目」を表示している。段階表示114-2には複数のたとえば、2~4個の段階表示124が含まれる。各段階表示124は登山者表示112の位置に対応し、異なる着色、明度、彩度または輝度で表し、レベルの変化を明示する。
【0024】
図4のCは登頂レベル表示104-3を示し、この登頂レベル表示104-3は高レベル表示の一例である。この登頂レベル表示104-3では、背景表示108、山表示110、登山者表示112、段階表示114-1、太陽表示128が含まれる。段階表示114-1には登頂レベルを表す抜き文字「登頂」および「!」を表示している。
登山者表示112は山表示110の頂部に移動し、正面向きで胴部118、腕部120および脚部122が登頂を感嘆し、風で旗めく様の手旗表示130が表示される。同時に、背景表示108には到達を顕彰する到達表示の一例として太陽表示128およびその太陽光線表示が表示される。
【0025】
<レベル表示102における固定表示部>
図5のAは、レベル表示102における山表示110の各部を示している。この山表示110は、レベル表示102における固定表示部の一例である。この固定表示部とは、既述の固定表示情報により生成され、レベルの変化や推移で影響を受けることなく固定状態に表示される表示領域である。
この山表示110は、富士山を彷彿とさせる山形状表示として、画面表示部106のやや右寄りに頂部を配した台形状であり、頂部132、稜線部134、136、雪冠部138および斜面部140が備えられる。
図5のBは、レベル表示102における背景および斜面部140の表示態様を示している。この山表示110では、背景表示108および斜面部140を共通の着色表示とし、頂部132、稜線部134、136および雪冠部138をたとえば、白抜き表示としている。
【0026】
<レベル表示102における切替え表示部>
図6は、レベル表示102の切替え表示部の表示変化を示している。
図6において、
図4および
図5と同一部分には同一符号を付してある。
レベル表示102において、図中、背景表示108や破線で示す山表示110が静止ないし固定状態であるのに対し、登山者表示112、段階表示114-1、114-2、登山者表示112の頭部116、胴部118、腕部120、脚部122、太陽表示128、手旗表示130が動的な変化を呈する切替え表示である。これらは、既述の切替え表示情報により生成され、レベル段階で変化しまたは該当レベルで突如現れる表示である。
【0027】
このレベル表示において、Aは低レベル表示の一例であるふもとレベル表示104-1、Bは中間レベル表示の一例である途上レベル表示104-21(2合目表示)、Cは中間レベル表示の一例である途上レベル表示104-22(4合目表示)、Dは中間レベル表示の一例である途上レベル表示104-23(6合目表示)、Eは中間レベル表示の一例である途上レベル表示104-24(8合目表示)、Fは高レベル表示の一例である登頂レベル表示104-3(登頂表示)を示している。
なお、低レベル、高レベルおよび中間レベルは、レベルの相対的な関係であり、中間レベル表示のうち高レベル側を高レベル表示、低レベル側を低レベル表示とし、その中間を中間レベル表示としてよい。
【0028】
<レベル表示102の処理手順>
図7はレベル表示102の処理手順を示している。この処理手順は動的な画像表示機能を備える表示素子をコンピュータ制御によって実現すればよい。
この処理手順では、固定表示部および切替え表示部を含むレベル表示情報を生成する(S201)。このレベル表示情報において、切替え表示部を変化させて低レベルを表す低レベル表示情報、切替え表示部を変化させて高レベルを表す高レベル表示情報、切替え表示部を変化させて中間レベルを表す単一または複数の中間レベル表示情報を生成する(S202)。
【0029】
レベル情報とレベル表示情報を対比して表示レベルを判断し(S203)、既述のレベル表示情報から低レベル表示情報、中間レベル表示情報または高レベル表示情報を選択する(S204)。この結果、低レベル表示、中間レベル表示または高レベル表示の何れかのレベル表示をし、または現状のレベル表示から異なるレベル表示に変更する(S205)。この場合、中間レベル表示中のレベルの異なる複数のレベル表示情報を備えてもよく、その場合にはレベル情報に応じて該当するレベル表示を選択すればよい。
【0030】
<実施例1の効果>
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) 固定表示部と切替え表示部とが対比され、切替え表示部の変化を以てレベル変化を認識させることができる。
(2) 斯かるレベル表示では、直観的且つ感覚的にレベルを感得でき、ユーザーの認識に訴えるレベル表示を提供できる。
この熱源機152には熱源機制御部158が備えられ、この熱源機制御部158には有線または無線によりリモコン装置154が接続される。このリモコン装置154には浴室に設置される浴室リモコン、台所に設置される台所リモコンが含まれる。このリモコン装置154ではリモコン制御部160および情報表示部162が備えられる。リモコン制御部160は、熱源機制御部158と連係し、熱源機152の給湯制御、追焚き制御などの制御に用いられるとともに、情報表示部162の表示制御を行う。
記憶部168はROM、RAM、EEPROMなどの記憶素子を備え、プログラムや既述の設定情報などが格納される。この設定情報には、設定レベルやレベル表示情報などが含まれる。
演算部170は、設定情報と情報取込み部166からのレベル情報とを比較し、レベル情報の到達度合いとしてたとえば、目標達成率などを演算し、この目標達成率に応じた表示情報を算出する。
表示制御部172では、予め生成に係るたとえば、記憶部168に格納しているレベル表示情報から該当するレベル表示情報を選択し、情報表示部162に提供する。
情報表示部162には画像表示手段としてたとえば、LCDが備えられ、既述のレベル表示が行われる。