(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022076330
(43)【公開日】2022-05-19
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/20 20120101AFI20220512BHJP
【FI】
G06Q50/20
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020186695
(22)【出願日】2020-11-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】515137750
【氏名又は名称】お母さん株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】森井 聡
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】子供向け教育において、学習に対するモチベーションを高めながら創造力を育成させる。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理装置である。情報処理装置は、教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、課題の解決に供される推論器をユーザに提供することと、ユーザによる課題の進捗状況を取得することと、取得したユーザの進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、判定したユーザの達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、を実行する制御部を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理装置であって、
前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、
予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、
前記ユーザによる前記課題の進捗状況を取得することと、
取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、
判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記推論器は、画像に関するデータの学習によって構築され、パターンマッチングによるデータ照合が可能に構成される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記課題は、前記推論器によって推論された画像の識別結果を検証するものである、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記推論器は、言語に関するデータの学習によって構築され、自然言語処理によるデータ照合が可能に構成される、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記課題は、前記推論器によって推論された言語の識別結果を検証するものである、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記ゲームは、所定のカードに付与されたキャラクタの特性を、所定のルールに基づいて比較することで対戦を行う、対戦型カードゲームである、
請求項1から請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、
予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、
前記ユーザによる前記課題の進捗状況を取得することと、
取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、
判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項8】
所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、
予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、
前記ユーザによる前記課題の進捗状況を取得することと、
取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、
判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザの訓練およびタスク管理のための適応型人工知能が知られている(例えば、特許文献1)。そして、特許文献1に記載の技術によれば、人工知能タスク管理システムは、特定の主題を学習し且つ/又は特定の主題に関連するタスクを実行しているユーザを監視して、ユーザの技能のレベルを判断する。
【0003】
また、教育の分野において、例えば、教育訓練用プログラムでは、ユーザの練成度の上昇に伴ってグレード判定が行われたり、電子ゲーム装置やパーソナルコンピュータを使用しないカードゲームとして、積み上げた経験値等をカード表面に装飾的なキャラクタ図柄として表現されることがあった。そして、特許文献2には、仮想空間で展開されるゲームや教育訓練の進捗を、実体空間とつなぎ、体感できる電子ゲーム装置が開示されている。
【0004】
更に、遊戯性と、教育上の目的に向けて教示する複数の学習活動と、を含んだオンライン教育システムが、特許文献3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-98325号公報
【特許文献2】特開2003-169962号公報
【特許文献3】特表2015-517689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の子供向け教育サービスは、何らかの成果物を作成するものであって、例えば、プログラミング教育として、視覚的に簡単にプログラミングができるツールを体験するものが知られている。一方、近年の人工知能の進化により、所定の成果物の作成はコンピュータによる自動処理に代替されると考えられており、子供向け教育における創造力の育成の重要性が増してきている。従来技術によれば、ユーザの訓練およびタスク管理のための適応型人工知能が知られているが(例えば、特許文献1)、人工知能を使いこなすことで創造力を育成させる子供向け教育サービスは皆無であった。
【0007】
また、子供向け教育において、子供の学習に対するモチベーションを保ちながら学習習慣を定着させるためには、楽しさ、遊び、ゲーム性の要素でモチベートすることで学習が楽しみになるような仕組みが重要となる。
【0008】
本開示の目的は、子供向け教育において、学習に対するモチベーションを高めながら創造力を育成させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、前記ユーザによる前記課題の進捗状況を取得することと、取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、を実行する制御部を備える。
【0010】
上記の構成によると、ユーザは、課題への取り組みを通して、人工知能の利用を体験することができる。このとき、推論器は、画像に関するデータの学習によって構築され、パターンマッチングによるデータ照合が可能に構成されてもよいし、言語に関するデータの学習によって構築され、自然言語処理によるデータ照合が可能に構成されてもよい。そうすると、ユーザは、このような推論器によって推論されたデータの識別結果を検証することで、人工知能を評価することができ、該ユーザの創造力が活性化されることになる。また、上記の構成では、判定したユーザの達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬が該ユーザに付与されるため、楽しさ、遊び、ゲーム性の要素で学習をモチベートすることができ、以て、子供向け教育において、子供の学習に対するモチベーションを保ちながら学習習慣を定着させることができる。
【0011】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理方法であって、コンピュータが、前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、前記ユーザによる前記課題の進捗状況を取得することと、取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、を実行する。
【0012】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、前記ユーザによる前記課題の進捗状況を取得することと、取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、子供向け教育において、学習に対するモチベーションを高めながら創造力を育成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
【
図3A】第1実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第1の図である。
【
図3B】第1実施形態において、推論器によって推論された答えを検証する画面を例示する第1の図である。
【
図4】第1実施形態における推論器に対する入力から得られる識別結果と、該推論器を構成するニューラルネットワークを説明するための図である。
【
図5A】第1実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第2の図である。
【
図5B】第1実施形態において、推論器によって推論された答えを検証する画面を例示する第2の図である。
【
図6A】第1実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第3の図である。
【
図6B】第1実施形態において、推論器によって推論された答えを検証する画面を例示する第3の図である。
【
図7A】第1実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第4の図である。
【
図7B】第1実施形態において、推論器によって推論された答えを検証する画面を例示する第4の図である。
【
図8A】第1実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第5の図である。
【
図8B】第1実施形態において、推論器によって推論された答えを検証する画面を例示する第5の図である。
【
図9】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0016】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本実施形態における情報処理システム100を利用するユーザは、小学校就学前の幼児や小学校に就学した児童等である。
【0017】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網やブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0018】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、
図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は3台、ユーザ端末400は2台ずつ示してあるが、これ以下でもこれ以上存在してもよいことは言うまでもない。
【0019】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0020】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0021】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザが保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0022】
次に、
図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。
図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0023】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0024】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0025】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶する。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得する。更に、記憶部302には、後述する推論器が記憶される。
【0026】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、課題付与部3031と、推論器提供部3032と、取得部3033と、判定部3034と、報酬付与部3035と、の5つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。なお、推論器の構築にあたっては、機械学習に伴う演算量が多いため、記憶されたプログラムをGPUによって実行することで実現してもよい。このように、GPUを機械学習に伴う演算処理に利用するようにすると、高速処理できるようになる。また、より高速な処理を行うために、このようなGPUを搭載したコンピュータを複数台用いてコンピュータ・クラスターを構築し、このコンピュータ・クラスターに含まれる複数のコンピュータにて並列処理を行うようにしてもよい。
【0027】
課題付与部3031は、教育に関する所定の課題を通信によりユーザ端末400に送信することで、該課題をユーザに付与する。
【0028】
そして、ユーザは、ユーザ端末400を用いて課題に取り組むことができる。ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0029】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。
【0030】
図3Aは、本実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第1の図である。
図3Aに例示する画面SC1は、教育課題をユーザに通知するための画面であって、ユーザが有するユーザ端末400の表示部4021に表示される。画面SC1には、設問SC11、選択肢SC12、およびドラッグエリアSC13が示される。ここで、選択肢SC12には、りんご、梨、洋梨の画像が示される。そして、ユーザは、これらの画像の中から好きなものを一つ選択して、ユーザ端末400の操作入力部4022(タッチパネル)を用いてドラッグエリアSC13にドラッグすることができる。そうすると、サーバ300の記憶部302に記憶された推論器によって推論された画像の識別結果がユーザに提供される。
【0031】
ここで、
図2に戻って、サーバ300の制御部303が有する推論器提供部3032は、上記の課題の解決に供される推論器をユーザに提供する。本実施形態では、推論器提供部3032が、ユーザによって選択された画像の識別結果を該ユーザに提供することで、上記の課題の解決に供される推論器がユーザに提供されることになる。
【0032】
そして、
図3Bは、本実施形態において、推論器によって推論された答えを検証する画面を例示する第1の図である。上記の
図3Aにおいて、ドラッグエリアSC13に画像がドラッグされると、
図3Bに示すように、画面SC1には、設問SC11、選択肢SC12、およびドラッグエリアSC13に加えて、識別結果SC14が表示される。そして、ユーザは、識別結果SC14に表示の推論器によって推論された答えの中から、正解しているものがあればその項目を、なければ「ハズレ」ボタンをタッチすることで、推論器によって推論された答えを検証することができる。なお、画面SC1の下部には、「前へ」と「次へ」のボタンがあり、ユーザはこれらをタッチすることで別の課題に取り組むことができる。
【0033】
ここで、
図4は、第1実施形態における推論器に対する入力から得られる識別結果と、該推論器を構成するニューラルネットワークを説明するための図である。本実施形態では、推論器として、ディープラーニングにより生成されるニューラルネットワークモデルを用いる。本実施形態における推論器30は、画像情報の入力を受け付ける入力層31と、入力層31に入力されたデータから特徴量を抽出する中間層(隠れ層)32と、特徴量に基づく識別結果を出力する出力層33とを有する。なお、
図4の例では、推論器30は、1層の中間層32を有しており、入力層31の出力が中間層32に入力され、中間層32の出力が出力層33に入力されている。ただし、中間層32の数は、1層に限られなくてもよく、推論器30は、2層以上の中間層32を有してもよい。
【0034】
また、
図4によると、各層31~33は、1又は複数のニューロンを備えている。例えば、入力層31のニューロンの数は、入力される画像情報に応じて設定することができる。また、出力層33のニューロンの数は、識別結果のデータの種類数に応じて設定することができる。
【0035】
そして、隣接する層のニューロン同士は適宜結合され、各結合には重み(結合荷重)が機械学習の結果に基づいて設定される。
図4の例では、各ニューロンは、隣接する層の全てのニューロンと結合されているが、ニューロンの結合は、このような例に限定されなくてもよく、適宜設定することができる。
【0036】
このような推論器30を構築するために、推論器提供部3032は、教師データを用いて教師あり学習を行う。具体的には、推論器提供部3032は、教師データに含まれる入力データである特徴量とラベルとの組みをニューラルネットワークに与え、ニューラルネットワークの出力がラベルと同じとなるように、ニューロン同士の結合の重みをチューニングする。このようにして、推論器提供部3032は、教師データの特徴を学習し、入力から結果を推定するための推論器を帰納的に獲得する。そして、推論器提供部3032は、構築した推論器をサーバ300の記憶部302に記憶させる。
【0037】
以上に述べたように、推論器は、知識ベースの学習によって構築される。詳しくは、本実施形態における推論器は、画像に関するデータの学習によって構築され、パターンマッチングによるデータ照合が可能に構成される。そして、本実施形態における課題は、この推論器によって推論された画像の識別結果を検証するものである。つまり、本実施形態の情報処理システム100を利用するユーザは、課題への取り組みを通して、人工知能の利用を体験することができる。そうすると、ユーザは、人工知能を身近に感じたり、人工知能が出来ることと出来ないこととを知ることができる。また、人工知能を使って何ができるかを考え、人工知能を評価することができる。そして、このような人工知能の利用体験によれば、子供向け教育において、ユーザである子供の創造力を育成させることができる。なお、ユーザが幼児や小学校低学年の児童である場合には、親のサポートを得て情報処理システム100が利用されてもよい。
【0038】
ここで、本実施形態においてユーザに付与される課題は、上述した
図3Aに限定されない。
図5Aは、本実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第2の図である。
図5Aに例示する画面SC2には、設問SC21、およびドラッグエリアSC23が示される。そして、ユーザは、インターネットから好きな画像をダウンロードして、ユーザ端末400の操作入力部4022(タッチパネル)を用いてドラッグエリアSC23にドラッグすることができる。そうすると、サーバ300の記憶部302に記憶された推論器によって推論された画像の識別結果がユーザに提供される。そして、
図5Bに示すように、画面SC2には、識別結果SC24が表示される。ユーザは、識別結果SC24に表示の推論器によって推論された答えの中から、正解しているものがあればその項目を、なければ「ハズレ」ボタンをタッチすることで、推論器によって推論された答えを検証することができる。
【0039】
また、
図6Aは、本実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第3の図である。
図6Aに例示する画面SC3には、設問SC31、およびドラッグエリアSC32が示される。そして、ユーザは、自分や家族の今と昔の写真をユーザ端末400に読み込ませて、それら写真をドラッグエリアSC32にドラッグすることができる。そうすると、サーバ300の記憶部302に記憶された推論器によって推論された画像の識別結果がユーザに提供される。そして、
図6Bに示すように、画面SC3には、識別結果SC33が表示される。ユーザは、識別結果SC33に表示の推論器によって推論された答えの中から、正解しているものがあればその項目を、なければ「ハズレ」ボタンをタッチすることで、推論器によって推論された答えを検証することができる。なお、
図6Aに例示される課題は、
図5Aに例示される課題よりも難易度が高い。また、
図5Aに例示される課題は、
図3Aに例示される課題よりも難易度が高い。したがって、課題付与部3031は、年齢に応じた難易度の課題をユーザに付与してもよい。
【0040】
更に、本実施形態における推論器は、言語に関するデータの学習によって構築され、自然言語処理によるデータ照合が可能に構成されてもよい。そして、この場合の課題は、推論器によって推論された言語の識別結果を検証するものであってもよい。
【0041】
図7Aは、本実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第4の図である。
図7Aに例示する画面SC4には、設問SC41、選択肢SC42、およびドラッグエリアSC43が示される。そして、ユーザは、選択肢SC42の中から一つ選択して、ユーザ端末400の操作入力部4022(タッチパネル)を用いてドラッグエリアSC43にドラッグすることができる。そうすると、サーバ300の記憶部302に記憶された推論器によって推論された言語の識別結果がユーザに提供される。そして、
図7Bに示すように、画面SC4には、識別結果SC44が表示される。ユーザは、識別結果SC44に表示の推論器によって推論された答えの中から、正解しているものがあればその項目を、なければ「ハズレ」ボタンをタッチすることで、推論器によって推論された答えを検証することができる。
【0042】
また、
図8Aは、本実施形態において、ユーザに付与される課題の画面を例示する第5の図である。
図8Aに例示する画面SC5には、設問SC51、および文字入力エリアSC52が示される。そして、ユーザは、ユーザ端末400の操作入力部4022(タッチパネル)を用いて文字入力エリアSC52に文字入力することができる。そうすると、サーバ300の記憶部302に記憶された推論器によって推論された言語の識別結果がユーザに提供される。そして、
図8Bに示すように、画面SC5には、識別結果SC53が表示される。ユーザは、識別結果SC53に表示の推論器によって推論された答えの中から、正解しているものがあればその項目を、なければ「ハズレ」ボタンをタッチすることで、推論器によって推論された答えを検証することができる。
【0043】
そして、
図2に戻って、サーバ300の制御部303が有する取得部3033は、ユーザによる上記の課題の進捗状況を取得する。取得部3033は、上述した答えの検証を通信によりユーザ端末400から取得することで(ユーザが、上述した課題の画面に表示された識別結果をタッチすると、その情報がユーザ端末400からサーバ300に送信される)、ユーザによる課題の進捗状況を取得する。
【0044】
判定部3034は、取得部3033によって取得したユーザの進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定する。例えば、判定部3034は、ユーザが取り組んだ課題が多いほど該ユーザに付与される経験値が高くなるように、ユーザの達成度を判定してもよい。そして、この場合、判定部3034は、後述する対戦型カードゲームに用いられるレベルについて、ユーザの経験値が所定の値に達する度に、該ユーザをレベルアップさせることができる。また、判定部3034は、人工知能を利用して検証する課題についての達成度の判定に、外部スクール(スポーツスクールや学習塾等)での学習についての達成度の状況を付加してもよい(外部スクールでの学習についての達成度は、所定のアプリを用いてユーザ端末400からサーバ300に送信することができる。)。この場合、判定部3034は、後述する対戦型カードゲームに用いられるキャリアについて、学習科目に応じたキャリアをユーザに付与してもよい。例えば、人工知能を利用して検証する課題については「勇者」キャリアを、運動系科目については「戦士」キャリアを、基礎系科目については「魔術師」キャリアを付与してもよい。
【0045】
報酬付与部3035は、判定部3034によって判定したユーザの達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与する。ここで、本実施形態におけるゲームは、所定のカードに付与されたキャラクタの特性を、所定のルールに基づいて比較することで対戦を行う、対戦型カードゲームである。これについて、以下に説明する。
【0046】
本実施形態のカードゲームについて、2人のユーザがお互いのカードを出し合って対戦するゲームを例にして説明する。なお、参加する各ユーザは、複数のカードを有している。このゲームでは、例えば、順番にサイコロアクションを行い、出目によって予め定められた攻撃、防御、回復等のムーブが発生する。そして、各ムーブにおいて、ユーザは、手持ちのカードを出して所定のアクションを起こすことができる。例えば、攻撃のムーブでユーザが「勇者」キャリアのカードを出した場合には、そのカードに付与されているスキルやパラメータ(攻撃力や技等)に基づいた攻撃アクションを起こすことができる。また、例えば、回復のムーブでユーザが「魔術師」キャリアのカードを出した場合には、そのカードに付与されているスキルやパラメータ(回復魔法や、回復される体力、消費する魔法力等)に基づいた回復アクションを起こすことができる。なお、このようなゲームは、アナログカードゲームであってもよいし、所定のアプリで実行されるデジタルカードゲームであってもよい。
【0047】
そして、報酬付与部3035は、このようなゲームに利用可能なカードをユーザに付与する。このとき、報酬付与部3035は、判定部3034によって判定されたレベルとキャリアに応じたカードをユーザに付与することができる。そうすると、上述した課題についての達成度に応じてスキルやパラメータが高められたカードがユーザに付与されることになり、該ユーザは対戦を優位に進めることが可能となる。そのため、ユーザは、上述した課題に意欲的に取り組むことになる。なお、上述したゲームには、キャリアの転職等の周知の仕組みが取り入れられてもよい。また、上述したゲームがアナログカードゲームである場合には、報酬付与部3035はカード郵送のための処理を実行してもよいし、上述したゲームがデジタルカードゲームである場合には、報酬付与部3035はカード情報を所定のアプリで送信してもよい。
【0048】
以上に述べたように、本実施形態に係る情報処理システム100は、ゲーム管理機能も有する。これによれば、楽しさ、遊び、ゲーム性の要素で学習をモチベートすることができ、以て、子供向け教育において、子供の学習に対するモチベーションを保ちながら学習習慣を定着させることができる。
【0049】
ここで、情報処理システム100が有するゲーム管理機能は、対戦型カードゲームの管理機能に限定されない。例えば、上記の判定部3034が、人工知能を利用して検証する課題についての達成度の判定に、周知のeスポーツ体験についての達成度の状況を付加し、更に上記の報酬付与部3035が、eスポーツで利用可能な報酬をユーザに付与してもよい。また、例えば、上記の判定部3034は、人工知能を利用して検証する課題についての達成度の判定に、身体を動かす表現力を養うダンス体験についての達成度の状況を付加してもよい。
【0050】
なお、制御部303が、課題付与部3031、推論器提供部3032、取得部3033、判定部3034、および報酬付与部3035の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0051】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。
図9は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。
図9では、本実施形態における情報処理システム100における各構成要素間の動作の流れ、および各構成要素が実行する処理を説明する。
【0052】
本実施形態では、先ず、サーバ300によって、課題がユーザに付与される(S101)。サーバ300は、教育に関する所定の課題を通信によりユーザ端末400に送信し(S102)、ユーザ端末400が該課題を取得する(S103)。
【0053】
次に、ユーザ端末400によって、ユーザアクションが受付けられる(S104)。ユーザ端末400は、ユーザが操作入力部4022を介して入力したアクションを取得し、それをサーバ300に送信する(S105)。
【0054】
そして、サーバ300は、ユーザアクションを取得し(S106)、推論器を提供する(S107)。サーバ300は、記憶部302に記憶された推論器によって推論された識別結果をユーザ端末400に送信する(S108)。
【0055】
ユーザ端末400は、サーバ300から送信された識別結果を取得する(S109)。ユーザは、ユーザ端末400の表示部4021に表示された識別結果の中から、例えば、上記の
図3Bの説明で述べたように、正解しているものがあればその項目を、なければ「ハズレ」ボタンをタッチすることで、推論器によって推論された答えを検証することができる。ユーザ端末400は、ユーザが操作入力部4022を介して入力したこのような検証アクションを取得し(S110)、それをサーバ300に送信する(S111)。
【0056】
そして、サーバ300は、検証結果を取得し(S112)、ユーザの達成度を判定する(S113)。このとき、サーバ300は、取得した検証結果から得られるユーザの進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定する。例えば、サーバ300は、ユーザが取り組んだ課題が多いほど該ユーザに付与される経験値が高くなるように、ユーザの達成度を判定してもよい。そして、サーバ300は、判定したユーザの達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与する(S114)。
【0057】
以上に述べた情報処理システム100によれば、子供向け教育において、学習に対するモチベーションを高めながら創造力を育成させることができる。
【0058】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、人工知能を利用して検証する課題についての達成度を判定し、対戦型カードゲームで利用可能な報酬をユーザに付与する例を説明した。また、人工知能を利用して検証する課題についての達成度の判定に、周知のeスポーツ体験についての達成度の状況を付加し、eスポーツで利用可能な報酬をユーザに付与してもよいことや、人工知能を利用して検証する課題についての達成度の判定に、身体を動かす表現力を養うダンス体験についての達成度の状況を付加してもよいことに言及した。
【0059】
本実施形態では、人工知能を利用して検証する課題についての達成度の判定に、旅行体験についての達成度の状況を付加する(旅行体験についての達成度は、所定のアプリを用いてユーザ端末400からサーバ300に送信することができる。)。ここで、旅行体験によると、自然や文化から学びを得たり、身体を動かす体験を通じて机での学習では得られない「気づき」を促し、子供の興味関心や創造力を引き出すことができる。
【0060】
また、本実施形態では、旅行体験に関連した課題がユーザに付与されてもよい。例えば、上記の
図5Aにおいて、ユーザがインターネットから画像をダウンロードして、その画像を推論器に推論させる例について説明したが、本実施形態では、ユーザが旅行先で建物や風景等を撮影し、その画像を推論器に推論させるとともに、推論された答えを現地で検証してもよい。この場合、ユーザ端末400には、例えば、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いた撮像装置が備えられる。
【0061】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0062】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、推論器提供部3032をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0063】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0064】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末
【手続補正書】
【提出日】2021-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理装置であって、
前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、
予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記所定の課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、
前記ユーザによる前記所定の課題の進捗状況を取得することと、
取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、
判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、
を実行する制御部を備え、
前記所定の課題は、前記ユーザによって入力される画像または言語を前記推論器によって推論した識別結果を検証することである、情報処理装置。
【請求項2】
前記推論器は、前記画像に関するデータの学習によって構築され、パターンマッチングによる前記画像のデータ照合によって前記画像を推論する構成である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記推論器は、前記言語に関するデータの学習によって構築され、自然言語処理による前記言語のデータ照合によって前記言語を推論する構成である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ゲームは、所定のカードに付与されたキャラクタの特性を、所定のルールに基づいて比較することで対戦を行う、対戦型カードゲームである、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、
予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記所定の課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、
前記ユーザによる前記所定の課題の進捗状況を取得することと、
取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、
判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、
を実行し、
前記所定の課題は、前記ユーザによって入力される画像または言語を前記推論器によって推論した識別結果を検証することである情報処理方法。
【請求項6】
所定の教育に用いられ、且つゲーム管理機能を有する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記教育に関する所定の課題をユーザに付与することと、
予め知識ベースの学習によって構築された推論器であって、前記所定の課題の解決に供される推論器を前記ユーザに提供することと、
前記ユーザによる前記所定の課題の進捗状況を取得することと、
取得した前記ユーザの前記進捗状況に基づいて、該ユーザの達成度を判定することと、
判定した前記ユーザの前記達成度に基づいて、所定のゲームで利用可能な報酬を該ユーザに付与することと、
を実行させ、
前記所定の課題は、前記ユーザによって入力される画像または言語を前記推論器によって推論した識別結果を検証することである情報処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】