IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大樹 実成人の特許一覧

特開2022-76332立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器
<>
  • 特開-立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器 図1
  • 特開-立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器 図2
  • 特開-立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器 図3
  • 特開-立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器 図4
  • 特開-立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器 図5
  • 特開-立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022076332
(43)【公開日】2022-05-19
(54)【発明の名称】立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器
(51)【国際特許分類】
   E03D 9/00 20060101AFI20220512BHJP
   A47K 17/02 20060101ALI20220512BHJP
   E03D 13/00 20060101ALI20220512BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20220512BHJP
   G09F 19/14 20060101ALI20220512BHJP
   G09F 23/00 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
E03D9/00 Z
A47K17/02 Z
E03D13/00
G09F9/00 313
G09F19/14
G09F23/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020186697
(22)【出願日】2020-11-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】520438970
【氏名又は名称】大樹 実成人
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大樹 実成人
【テーマコード(参考)】
2D037
2D038
2D039
5G435
【Fターム(参考)】
2D037BA23
2D038ZA00
2D038ZA02
2D039AA04
2D039DB00
2D039DB05
5G435AA06
5G435BB05
5G435BB12
5G435CC13
5G435DD11
5G435LL18
(57)【要約】
【課題】維持管理費用を抑えつつ、使用者に無理を強いることなく飛沫の発生を予防する持続可能性の高い立ち位置誘導技術を提供する。
【解決手段】
立ち位置誘導装置であって、表示面の法線方向が上方向になるように取り付けられた表示部を備え、表示部は、所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面の法線方向が上方向になるように取り付けられた第1の表示部を備え、
前記第1の表示部は、
所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、
該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、
を備える立ち位置誘導装置。
【請求項2】
請求項1に記載の立ち位置誘導装置において、
前記視認角度制限パネルは、前記視認角度を望ましい位置の使用者の視点近傍に制限する、
立ち位置誘導装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の立ち位置誘導装置において、
前記第1の表示部は、男子用小便器の上部に設けられている立ち位置誘導装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の立ち位置誘導装置において、
表示面の法線方向が前記第1の表示部の前記表示面の法線方向と所定角度以上に異なる第2の表示部、
を備える立ち位置誘導装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の立ち位置誘導装置において、
表示面の法線方向が使用者の接近する側を向くように取り付けられる第2の表示部、
を備える立ち位置誘導装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載の立ち位置誘導装置において、
前記第2の表示部には、前記第1の表示部の表示面の視認を促す情報が表示される、
ことを特徴とする立ち位置誘導装置。
【請求項7】
請求項4または5に記載の立ち位置誘導装置において、
前記第1の表示部の表示面積は、前記第2の表示部の表示面積よりも大きい、
ことを特徴とする立ち位置誘導装置。
【請求項8】
表示面の法線方向が上方向に取り付けられた表示部を男子用小便器の上面に備え、
前記表示部は、
所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、
該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、
を備える立ち位置誘導便器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「小便器の突出部に取り付けられる小便器用の飛散防止具において、小便器の突出部よりも幅広の部分を有する半楕円形状に本体受け部が設けられるとともに、小便器の突出部においてその内側と外側から挟み込むように取り付けられる引っ掛け部が設けられていることを特徴とする小便器用の飛散防止具。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-026629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術は、小便器の飛散防止具であるが、そもそも飛沫の発生を予防するものではないため、長期にわたり使用すると飛散防止具そのものの清掃等が必要となり、通常の小便器よりも維持費用が高くなる。
【0005】
本発明の目的は、維持管理費用を抑えつつ、使用者に無理を強いることなく飛沫の発生を予防する持続可能性の高い立ち位置誘導技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。本発明の一態様に係る立ち位置誘導装置は、表示面の法線方向が上方向になるように取り付けられた第1の表示部を備え、前記第1の表示部は、所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、を備える。
【0007】
また、上記の立ち位置誘導装置において、前記視認角度制限パネルは、前記視認角度を望ましい位置の使用者の視点近傍に制限するものであってもよい。
【0008】
また、上記の立ち位置誘導装置において、前記第1の表示部は、男子用小便器の上部に設けられているものであってもよい。
【0009】
また、上記の立ち位置誘導装置において、表示面の法線方向が前記第1の表示部の前記表示面の法線方向と所定角度以上に異なる第2の表示部、を備えるものであってもよい。
【0010】
また、上記の立ち位置誘導装置において、表示面の法線方向が使用者の接近する側を向くように取り付けられる第2の表示部、を備えるものであってもよい。
【0011】
また、上記の立ち位置誘導装置において、前記第2の表示部には、前記第1の表示部の表示面の視認を促す情報が表示される、ものであってもよい。
【0012】
また、上記の立ち位置誘導装置において、前記第1の表示部の表示面積は、前記第2の表示部の表示面積よりも大きい、ものであってもよい。
【0013】
また、本発明の別の態様に係る立ち位置誘導便器は、表示面の法線方向が略垂直に取り付けられた表示部を男子用小便器の上面に備え、前記表示部は、所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、維持管理費用を抑えつつ、使用者に無理を強いることなく飛沫の発生を予防する持続可能性の高い立ち位置誘導技術を提供することができる。
【0015】
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第一の実施形態に係る立ち位置誘導装置の構成例を示す図である。
図2】表示部の構造例を示す図である。
図3】表示部の視認角度の制限例を示す図である。
図4】立ち位置誘導便器の構成例および誘導の様子を示す図である。
図5】第二の実施形態に係る立ち位置誘導装置の構成例を示す図である。
図6】立ち位置誘導便器の構成例および誘導の様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の一態様に係る実施形態を適用した立ち位置誘導装置1および第二の態様に係る実施形態を適用した立ち位置誘導装置1´について、図面を参照して説明する。以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0018】
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
【0019】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0020】
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
【0021】
また、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】
図1は、第一の実施形態に係る立ち位置誘導装置の構成例を示す図である。立ち位置誘導装置1は、筐体10と、表示面の法線方向が上方向になるよう当該筐体10に取り付けられた表示部20(以下、第1の表示部と表記することもある)と、を備える。破線は、表示面を視認可能な視点方向の範囲を示す。
【0023】
図2は、表示部の構造例を示す図である。表示部20は、所定の画像コンテンツを表示する表示パネル21と、該表示パネル21に重畳され該表示パネル21の視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネル22と、を備える。表示部20は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)、電子ペーパー等の電気を使用して動作する表示装置か、あるいは紙、フィルム等の印刷物である。表示部20は、破線の角の位置を位置決めに用いられて重ねられて、筐体10に取り付けられる。表示部20が表示装置である場合、立ち位置誘導装置1は、表示部20の表示を制御するコントローラを備えてもよい。コントローラは、記憶装置に事前に記録されているコンテンツ、あるいはインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して取得したコンテンツを、表示部20に表示させる。なお、立ち位置誘導装置1の電源は、バッテリーのように内部に設けられてもよいし、外部から供給されてもよい。
【0024】
図3は、表示部の視認角度の制限例を示す図である。立ち位置誘導装置1において、視認角度制限パネル22は、表示パネル21の視認角度を所定の角度θ(例えば、θは上下あるいは左右等の所定方向における視認可能な限界の視点位置間のなす角であり、例えば法線から手前方向に30度傾けた視点位置が表示面を視認可能な限界の視点であり、奥方向に30度傾けた視点位置が表示面を視認可能な限界の視点である場合には、視認角度θは30度+30度=60度となる。)に制限するルーバー23を含む。なお、視認角度は、これに限られず、視認角度を望ましい位置の使用者の視点近傍に制限するものであってもよい。
【0025】
ルーバー23は、所定の高さtを有し所定角度以外の光を遮光する遮光板であり、視点100のように視認角度が大きい場合には表示パネル21の表示内容を視認できず、視認角度θ内の視点101の場合には表示パネル21の表示内容を視認可能である。ただし、視認角度制限パネル22は、ルーバー23を用いるものに限られず、例えば光学フィルターなどの他の既存の技術を用いるものであってもよい。また、視認角度制限パネル22は、視認角度が異なるものが複数用意され、設置状況などに応じて交換可能であってもよい。
【0026】
また、表示面を視認可能な方向は、必ずしも表示面の法線方向を基準とする方向に限られず、表示面の法線方向から所定方向に傾いた方向を視認可能な方向とするものであってもよい。ルーバー23を傾ける方向により、視認可能な方向を制御できる。後述する男子用小便器に立ち位置誘導装置1を設置する場合には、使用者が男子用小便器に向かって立つ望ましい位置の視点位置を基準として視認可能な方向を制限するようにしてもよい。すなわち、視認可能な方向を、望ましい位置の使用者の視点近傍に制限するようにしてもよい。
【0027】
図4は、立ち位置誘導便器の構成例および誘導の様子を示す図である。立ち位置誘導便器は、男子用小便器50の上部に立ち位置誘導装置1およびその表示部20が設けられているものである。望ましくは、立ち位置誘導装置1は男子用小便器50の上部に接着またはネジ等により装着されるが、男子用小便器50には様々な形状、大きさ、デザインのものがあるため、男子用小便器50の上部に表示面の法線方向が上方向となるように取り付けられていればよい。なお、表示部20の表示面よりも使用者の視点が高い位置にあるものとする。
【0028】
図4のように、使用者が男子用小便器50から所定の距離以上に離れた場合(距離1dの場合)、使用者からは表示部20に表示されるコンテンツは視認角度制限パネル22により阻害されて視認できない。一方で、使用者が男子用小便器50から所定の距離以内に近づいた場合(距離2dの場合)、使用者からは表示部20に表示されるコンテンツは視認角度制限パネル22により阻害されず、視ることができる。
【0029】
この表示コンテンツは、使用者の興味を惹くものが望ましい。例えば、サービスエリアに設置される場合には、交通情報や渋滞情報を、駅に設置される場合には先発・次発情報、天気情報を、居酒屋に設置される場合には割引情報やその後に訪れる店を誘導する広告等を、それぞれ表示することが考えられる。またあるいは、コンテンツをクイズ等やパズルとすることで、使用者の興味を長続きさせて小用を足すまで立ち位置を誘導し続けることができるとも考えられる。なお、これに限られず、設置場所に応じて使用者の興味を惹くコンテンツが表示部20に表示されるのが望ましい。これにより、使用者に無意識的に適正な立ち位置(便器への接近)を誘導することができ、小便器周辺の汚損を改善することができる。
【0030】
またあるいは、設置者は、広告を表示コンテンツとする場合には、広告料収入を得る手段とすることもできる。
【0031】
またさらには、表示パネル21をデジタルサイネージ装置とすることで、表示コンテンツの動的変更が可能となり、使用者の再訪時にも再び興味を惹くことも可能となる。例えば、デジタルサイネージ装置は、表示部20の表示を制御するコントローラを備える。また、デジタルサイネージ装置は、コントローラがインターネットやLAN等のネットワークを介して他の情報処理装置と通信を行うことで、表示するコンテンツ情報を得る。
【0032】
以上が、第一の実施形態に係る立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器の構成例である。このような立ち位置誘導装置および立ち位置誘導便器によれば、使用者が使用時に便器に接近することにインセンティブを与えることができるため、維持管理費用を抑えつつ、使用者に無理を強いることなく飛沫の発生を予防する持続可能性の高い立ち位置誘導を行うことができる。
【0033】
本発明は、第一の実施形態に制限されない。第一の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、第一の実施形態においては、表示部20の視認角度外ではコンテンツを視認できないが、これに限られない。例えば、表示部20の視認角度内の視点方向に限られず、異なる視点方向から視認可能な第2の表示部30を設けるようにして、第2の表示部30には表示部20を視るように促す情報を表示するようにしてもよい。このようにした場合、表示部20への使用者の注目を高めることが可能となる。
【0034】
より具体的には、第2の表示部30は、その表示面の法線方向が表示部20の表示面の法線方向と所定角度以上に異なるように備えられることで、異なる視点方向からも注目を高めることができる。そのような立ち位置誘導装置1´について、第二の実施形態として以下に説明する。なお、第二の実施形態に係る立ち位置誘導装置1´は第一の実施形態に係る立ち位置誘導装置1と基本的には同様の構成であるため、相違点を中心に説明する。
【0035】
図5は、第二の実施形態に係る立ち位置誘導装置の構成例を示す図である。立ち位置誘導装置1´における筐体10´は、所定の高さを有する四角柱状であり、その上面に表示部20を備える。そして、側面の一つ、望ましくは設置時に使用者側を向く側面が、上方に傾斜する斜面となっている。そして、斜面には、第2の表示部30が設けられ、その表示面の法線方向は表示部20の表示面の法線方向と所定角度以上に異なるように備えられる。なお、第2の表示部30については、表示部20と同様に視認角度制限パネルを設けることが望ましいが、必須ではない。
【0036】
なお、第2の表示部30の表示面の法線方向が表示部20の表示面の法線方向と所定角度以上に異なるように備えられるという状態について、図5に示す例では、破線で示す視認角度がそれぞれ異なることで表される。つまり、ある一点から見ると、表示部20の表示と、第2の表示部30の表示とは、同時に視認できない状態のことをいう。いいかえると、ある一点から見たとき、表示部20の表示と、第2の表示部30の表示とは、視認できる範囲が重なっていないといえる。
【0037】
また、望ましくは、表示部20の表示面積は、第2の表示部30の表示面積よりも大きいものであるが、それに限られず、注意喚起のため、第2の表示部30の表示面積の方が大きいものであってもよい。設置環境によっては上面の配置面積が不足してしまうために上方に向けられる表示部20の表示面積を大きく取れない場合もあり得るためである。あるいは、第2の表示部30の左右方向の視認角度は、表示部20の左右方向の視認角度よりも大きいものとするようにしてもよい。第2の表示部30は、適切な立ち位置にいない使用者に対して見せる表示を想定した場合には、注意喚起できる範囲は広い方がよいと考えられるためである。
【0038】
このような第二の実施形態に係る立ち位置誘導装置1´によれば、異なる視点方向からも注目を高めることができる。これを男子用小便器50に設けることで、男子用小便器50の付近の待機者は使用前に表示部20の存在に気づきやすくなるため、注目を得られる可能性を高めることができる。例えば、第2の表示部30には、表示部20の表示面の視認を促す情報が表示されることで、よりその効果は高まる。あるいは、第2の表示部30に警告色等の緊張を誘発する表示を行うことで、使用者は第2の表示部30の表示を視界から除外するためにより立ち位置誘導装置1´へ近づく可能性がある。
【0039】
図6は、立ち位置誘導便器の構成例および誘導の様子を示す図である。立ち位置誘導便器は、男子用小便器50の上部に立ち位置誘導装置1´と、その表示部20(上面の表示部ともいえる)と、第2の表示部30(正面の表示部ともいえる)とが設けられているものである。
【0040】
図6のように、使用者が男子用小便器50から所定の距離以上に離れた場合(距離1dの場合)、使用者からは上面の表示部20に表示されるコンテンツは視認角度制限パネル22により阻害されて視認できない。他方で、正面の第2の表示部30に表示されるコンテンツを見ることは可能である。
【0041】
また、使用者が男子用小便器50から所定の距離以内に近づいた場合(距離2dの場合)、使用者からは上面の表示部20に表示されるコンテンツは視認角度制限パネル22により阻害されず、コンテンツを視ることができる。他方で、正面の第2の表示部30に表示されるコンテンツは視界から外れるために視認できない。
【0042】
このような第二の立ち位置誘導装置1´によれば、より使用者の注目を表示部20に集めることができるため、立ち位置誘導の効果を高めることができる。
【0043】
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。
【符号の説明】
【0044】
1、1´・・・立ち位置誘導装置、10、10´・・・筐体、20・・・表示部、21・・・表示パネル、22・・・視認角度制限パネル、23・・・ルーバー、30・・・第2の表示部、50・・・男子用小便器、100、101・・・視点。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
男子用小便器の上部に設けられ、表示面の法線方向が上方向になるように取り付けられた第1の表示部および表示面の法線方向が前記第1の表示部の前記表示面の法線方向と所定角度以上に異なる第2の表示部を備える筐体を備え、
前記第1の表示部は、
所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、
該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、
を備え
前記第2の表示部は、表示面の法線方向が使用者の接近する側を向き、前記第1の表示部を視認可能な位置から視認できないように取り付けられる、立ち位置誘導装置。
【請求項2】
請求項1に記載の立ち位置誘導装置において、
前記視認角度制限パネルは、前記視認角度を望ましい位置の使用者の視点近傍に制限する、
立ち位置誘導装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の立ち位置誘導装置において、
前記第2の表示部には、前記第1の表示部の表示面の視認を促す情報が表示される、
ことを特徴とする立ち位置誘導装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の立ち位置誘導装置において、
前記第1の表示部の表示面積は、前記第2の表示部の表示面積よりも大きい、
ことを特徴とする立ち位置誘導装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の立ち位置誘導装置において、
前記第2の表示部の左右方向の視認角度は、前記第1の表示部の左右方向の視認角度よりも大きい、
ことを特徴とする立ち位置誘導装置。
【請求項6】
表示面の法線方向が上方向に取り付けられた第1の表示部と、表示面の法線方向が前記第1の表示部の前記表示面の法線方向と所定角度以上に異なる第2の表示部と、を備える筐体を男子用小便器の上面に備え、
前記第1の表示部は、
所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、
該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、
を備え
前記第2の表示部は、表示面の法線方向が使用者の接近する側を向き、前記第1の表示部を視認可能な位置から視認できないように取り付けられる、立ち位置誘導便器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。本発明の一態様に係る立ち位置誘導装置は、表示面の法線方向が上方向になるように取り付けられた第1の表示部を備え、前記第1の表示部は、所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、を備える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、上記の立ち位置誘導装置において、前記第2の表示部の左右方向の視認角度は、前記第1の表示部の左右方向の視認角度よりも大きい、ものであってもよい。また、本発明の別の態様に係る立ち位置誘導便器は、表示面の法線方向が上方向に取り付けられた第1の表示部と、表示面の法線方向が前記第1の表示部の前記表示面の法線方向と所定角度以上に異なる第2の表示部と、を備える筐体を男子用小便器の上面に備え、前記第1の表示部は、所定の画像コンテンツを表示する表示パネルと、該表示パネルに重畳され該表示パネルの視認角度を所定の角度に制限する視認角度制限パネルと、を備え、前記第2の表示部は、表示面の法線方向が使用者の接近する側を向き、前記第1の表示部を視認可能な位置から視認できないように取り付けられる。