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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022076426
(43)【公開日】2022-05-19
(54)【発明の名称】運送装備用偏向防止装置
(51)【国際特許分類】
   B60G 17/0165 20060101AFI20220512BHJP
   B62B 5/00 20060101ALI20220512BHJP
【FI】
B60G17/0165
B62B5/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020188968
(22)【出願日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0148949
(32)【優先日】2020-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520445288
【氏名又は名称】ヒョンデガンジョン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ス
【テーマコード(参考)】
3D050
3D301
【Fターム(参考)】
3D050AA01
3D050BB03
3D050DD01
3D050EE08
3D050EE15
3D050FF02
3D050FF06
3D050KK06
3D301AB02
3D301BA04
3D301DA02
3D301DA08
3D301DA29
3D301DA30
3D301DA87
3D301DB50
3D301EA05
3D301EA16
3D301EA30
3D301EB27
3D301EB38
3D301EC05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】運送装備用偏向防止装置を提供する。
【解決手段】運送装備の動力機関と貨物を積載するか、人を乗せることができる本体部と、前記本体部が移送されることができるようにする移送部500と、前記本体部の高さ、傾き及び運動慣性による偏向と障害物を感知して信号を送出するセンサー部200と、前記センサー部の信号を受信する制御部と、前記制御部によって制御されて前記本体部の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部400を含む。そして、前記偏向減衰部は、前記センサー部によって前記本体部の偏向と障害物が感知される場合、高さが可変されて前記本体部の偏向と衝撃が減殺されることができるようにすることを特徴とする。また、本発明によれば、運送装備の急激な加速や停止及び急回転時の運動慣性による偏向を減殺させて運送装備の重さが増加することによって発生されることができる転覆事故を防止するようにする効果がある。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運送装備の動力機関と貨物を積載するか、または人を乗せることができる本体部と、
前記本体部が移送されることができるようにする移送部と、
前記本体部の高さ、傾き及び運動慣性による偏向と障害物を感知して信号を送出するセンサー部と、
前記センサー部の信号を受信するコンピューターが内蔵された制御部と、及び
前記制御部によって制御されて前記本体部の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部と、を含んで、
前記偏向減衰部は、前記センサー部によって前記本体部の偏向と障害物が感知される場合、高さが可変されて前記本体部の偏向と衝撃が減殺されることができるようにすることを特徴とする運送装備用偏向防止装置。
【請求項2】
運送装備の動力機関と貨物を積載するか、または人を乗せることができる本体部と、
前記本体部が移送されることができるようにする移送部と、
前記本体部の高さ、傾き及び運動慣性による偏向と障害物を感知して信号を送出するセンサー部と、
前記センサー部の信号を受信するコンピューターが内蔵された制御部と、及び
前記制御部によって制御されて前記本体部の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部と、を含んで、
前記偏向減衰部は、
前記本体部の下部に設けられる複数個のギヤードモータと、
前記本体部を支持して緩衝作用をする緩衝スプリングと、
前記ギヤードモータと連結されて前記本体部の左右方向に設けられて前記本体部の前後方向に回動されることができる部分回転軸と、
前記部分回転軸と連結される連結アームと、及び
前記ギヤードモータと部分回転軸との間に設けられるねじりばねと、を含んで、
前記偏向減衰部は、前記センサー部によって前記本体部の偏向及び衝撃が感知される場合、高さが可変されて前記本体部の偏向が減殺されることができるようにするし、
前記ねじりばねは、前記ギヤードモータによる動力を前記部分回転軸に伝達して、前記ギヤードモータに加えられる突然の荷重が減殺されることができるようにすることを特徴とする運送装備用偏向防止装置。
【請求項3】
前記偏向減衰部は、
前記本体部の一側に設けられる複数個のギヤードモータと、
前記本体部の他側に連結されて前記ギヤードモータによって回動されることができるように設けられる複数個の連結アームと、及び
前記本体部と移送部との間に設けられる緩衝スプリング部と、を含んで、
前記緩衝スプリング部は、前記本体部を支持して前記本体部に加えられる衝撃が緩衝されることができるようにするし、
前記連結アームは、前記本体部を支持すると共に前記ギヤードモータによって回動され、前記偏向減衰部の高さが可変されることができるようにすることを特徴とする請求項1乃至2のうちで何れか一つに記載の運送装備用偏向防止装置。
【請求項4】
前記ギヤードモータは、
前記ギヤードモータの一側に設けられるねじりばねと、及び
前記ねじりばねと連結アームを連結する部分回転軸と、を含んで、
前記ねじりばねは、前記部分回転軸に動力が伝達されるようにして前記部分回転軸から伝達される衝撃を減殺させると共に前記本体部が支持されることができるようにすることを特徴とする請求項3に記載の運送装備用偏向防止装置。
【請求項5】
運送装備の動力機関と貨物を積載するか、または人を乗せることができる本体部と、
前記本体部が移送されることができるようにする移送部と、
前記本体部の高さ、傾き及び運動慣性による偏向と障害物を感知して信号を送出するセンサー部と、
前記センサー部の信号を受信するコンピューターが内蔵された制御部と、及び
前記制御部によって制御されて前記本体部の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部と、を含んで、
前記偏向減衰部は、
前記本体部の下側に設置されて内部に収容空間が設けられる外側ピラーと、
前記外側ピラーの内側に移動されることができるように設けられてラックと、を具備する内側ピラーと、
前記外側ピラーと内側ピラー内側に設けられる緩衝スプリングと、
前記緩衝スプリングと共に前記本体部を支持して緩衝作用のために設けられるショックアップショバと、及び
前記外側ピラーの一側に設けられて前記ラックとかみ合って前記内側ピラーを昇降させることができるように設けられるピニオンギアと、を具備するギヤードモータと、を含んで、
前記偏向減衰部は、前記センサー部によって前記本体部の傾き及び障害物が感知される場合、高さが可変されて前記本体部の偏向及び衝撃が減殺されることができるようにすることを特徴とする運送装備用偏向防止装置。
【請求項6】
前記本体部の一側に設けられる信号入力部と、をさらに含んで、
前記信号入力部は、使用者の操作によって前記制御部に信号を送出して前記偏向減衰部を選択的に制御できるようにすることを特徴とする請求項1、2、5のうちで何れか一つに記載の運送装備用偏向防止装置。
【請求項7】
前記センサー部は、
前記本体部の高さを感知する複数個の高さ感知センサーと、
前記本体部の傾きを感知するジャイロセンサーと、
前記本体部の運動慣性による偏向を感知する加速度センサーと、を含むことを特徴とする請求項1、2、5のうちで何れか一つに記載の運送装備用偏向防止装置。
【請求項8】
前記ギヤードモータは、
前記ギヤードモータの一側に設けられるねじりばねと、及び
前記ねじりばねとピニオンギアを連結する部分回転軸と、をさらに含んで、
前記ねじりばねは、前記ピニオンギアに動力が伝達されるようにして前記運送装備から伝達される衝撃を減殺させると共に前記本体部が支持されることができるようにすることを特徴とする請求項5に記載の運送装備用偏向防止装置。
【請求項9】
前記ギヤードモータは、
前記ギヤードモータの後端部に設けられる電子ブレーキと、をさらに含んで、
前記電子ブレーキは、前記ギヤードモータが前記本体部と移送部に加えられる荷重によって回転されることを防止するようにすることを特徴とする請求項2、5のうちで何れか一つに記載の運送装備用偏向防止装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運送装備用偏向防止装置に関するものであり、運送装備の走行中、慣性による偏向現象と、傾きによる車体の偏向と、地面の高低差による不便などによる運送装備の偏向現象が減殺されて高さが調節されることができるようにする運送装備用偏向防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
陸地の大部分が山間地域でなされることによって傾いた道路がたくさん形成されていて傾斜に対応することができる運送装備や装置が必要である。また、平坦化が完了された道路の場合にも運送装備の急回転及び急停止によって発生される偏向現象によって転覆事故が起こることがあるという危険が完全に解決されたものではない。
【0003】
一例で、大韓民国登録特許第10-1413045号(2014.06.23.)に開示された内容をよく見れば、後輪が装着されるフレームと前記フレームに固定される固定椅子と前記固定椅子の上部に配置され、座板を具備する流動椅子と地面の傾斜度が変化されても前記座板が水平状態を維持するように前記固定椅子から前記座板を流動させる水平調節部と前記流動椅子を前記固定椅子に選択的に固定させる固定部を含む水平調節が可能な車寄子に対して開示している。
【0004】
しかし、従来の技術の場合、急激なカーブ道を走行することによって発生する慣性による偏向現象や傾斜路を走行する中にも平衡状態を持続的に維持するのに限界があり、運送装備の重さが増加することによって慣性による転覆事故などのような危険を防止することができない問題点がある。また、地面に形成された高い凹凸、曲角支点、少し深い水淀み及び強い風など(以下‘難関’と表記する)を通過するのに困難があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10-1413045号(2014.06.23.)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述したような先行技術の問題点を解決するために案出されたものであり、ジャイロセンサー、加速度センサー及び高さ感知センサーを通じて運送装備の傾き、偏向及び車体高さを感知し、前記ジャイロセンサー、加速度センサー及び高さ感知センサーの信号によって運送装備の車体高さを調節することで、運送装備が転覆しないで難関を通るようにすることにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の望ましい一実施例による運送装備用偏向防止装置において、運送装備の動力機関と貨物を積載するか、または人を乗せることができる本体部と、前記本体部が移送されることができるようにする移送部と、前記本体部の高さ、傾き及び運動慣性による偏向と障害物を感知して信号を送出するセンサー部と、前記センサー部の信号を受信するコンピューターが内蔵された制御部と、前記制御部によって制御されて前記本体部の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部を含んで、前記偏向減衰部は、前記センサー部によって前記本体部の偏向と障害物が感知される場合、高さが可変されて前記本体部の偏向と衝撃が減殺されることができるようにすることを特徴とする。
【0008】
また、運送装備の動力機関と貨物を積載するか、または人を乗せることができる本体部と、前記本体部が移送されることができるようにする移送部と、前記本体部の高さ、傾き及び運動慣性による偏向と障害物を感知して信号を送出するセンサー部と、前記センサー部の信号を受信するコンピューターが内蔵された制御部と、前記制御部によって制御されて前記本体部の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部を含んで、前記偏向減衰部は、前記本体部の下部に設けられる複数個のギヤードモータと、前記本体部を支持して緩衝作用をする緩衝スプリングと、前記ギヤードモータと連結されて前記本体部の左右方向に設けられて前記本体部の前後方向に回動されることができる部分回転軸と、前記部分回転軸と連結される連結アームと、前記ギヤードモータと部分回転軸との間に設けられるねじりばねを含んで、前記偏向減衰部は、前記センサー部によって前記本体部の偏向及び衝撃が感知される場合、高さが可変されて前記本体部の偏向が減殺されることができるようにするし、前記ねじりばねは、前記ギヤードモータによる動力を前記部分回転軸に伝達し、前記ギヤードモータに加えられる急な荷重が減殺されることができるようにすることを特徴とする。
【0009】
また、前記偏向減衰部は、前記本体部の一側に設けられる複数個のギヤードモータと、前記本体部の他側に連結されて前記ギヤードモータによって回動されることができるように設けられる複数個の連結アームと、前記本体部と移送部との間に設けられる緩衝スプリング部を含んで、前記緩衝スプリング部は、前記本体部を支持して前記本体部に加えられる衝撃が緩衝されることができるようにするし、前記連結アームは、前記本体部を支持すると共に前記ギヤードモータによって回動され、前記偏向減衰部の高さが可変されることができるようにすることを特徴とする。
【0010】
また、前記ギヤードモータは、前記ギヤードモータの一側に設けられるねじりばね及び前記ねじりばねと連結アームを連結する部分回転軸をさらに含んで、前記ねじりばねは、前記部分回転軸に動力が伝達されるようにして前記部分回転軸から伝達される衝撃を減殺させると共に前記本体部が支持されることができるようにすることを特徴とする。
【0011】
また、運送装備の動力機関と貨物を積載するか、または人を乗せることができる本体部と、前記本体部が移送されることができるようにする移送部と、前記本体部の高さ、傾き及び運動慣性による偏向と障害物を感知して信号を送出するセンサー部と、前記センサー部の信号を受信するコンピューターが内蔵された制御部と、前記制御部によって制御されて前記本体部の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部を含んで、前記偏向減衰部は、前記本体部の下側に設置されて内部に収容空間が設けられる外側ピラーと、前記外側ピラーの内側に移動されることができるように設けられてラックを具備する内側ピラーと、前記外側ピラーと内側ピラー内側に設けられる緩衝スプリングと、前記緩衝スプリングと共に前記本体部を支持して緩衝作用のために設けられるショックアップショバと、前記外側ピラーの一側に設けられて前記ラックとかみ合って前記内側ピラーを昇降させることができるように設けられるピニオンギアを具備するギヤードモータを含んで、前記偏向減衰部は、前記センサー部によって前記本体部の偏向及び障害物が感知される場合、高さが可変されて前記本体部の偏向及び衝撃が減殺されることができるようにすることを特徴とする。
【0012】
また、前記本体部の一側に設けられる信号入力部をさらに含んで、前記信号入力部は、使用者の操作によって前記制御部に信号を送出して前記偏向減衰部を選択的に制御するようにすることを特徴とする。
【0013】
また、前記センサー部は、前記本体部の高さを感知する複数個の高さ感知センサーと、前記本体部の偏向を感知するジャイロセンサーと、前記本体部の運動慣性による偏向を感知する加速度センサーを含むことを特徴とする。
【0014】
また、前記ギヤードモータは、
前記ギヤードモータの一側に設けられるねじりばね及び、前記ねじりばねとピニオンギアを連結する部分回転軸を含む。そして、前記ねじりばねは、前記ピニオンギアに動力が伝達されるようにして前記運送装備から伝達される衝撃を減殺させると共に前記本体部が支持されることができるようにすることを特徴とする。
【0015】
また、前記ギヤードモータは、前記ギヤードモータの後端部に設けられる電子ブレーキをさらに含んで、前記電子ブレーキは、前記ギヤードモータが前記本体部と移送部に加えられる荷重によって回転されることを防止できるようにすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
前記課題の解決手段によって、本発明は運送装備の停止及び急回転時の運動慣性による偏向を減殺させて不便さと転覆事故を防止できるようにする効果がある。
【0017】
また、本発明は、運送装備が難関を通る時、前記運送装備の本体部または偏向減衰部自体の高さを高めるか、または低めて前記難関地域を容易に通ることができるようにする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】水平状態の道路を走る運送装備と貨物の姿を示した図面である。
図2図1の運送装備が急停止して貨物が一方に偏向される姿を示した図面である。
図3】本発明の偏向防止装置が設置された運送装備が水平状態の道路を走る姿を示した後面図である。
図4】本発明のギヤードモータの姿を示した模式図である。
図5】本発明の構成図を示した図面である。
図6】本発明の運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が右側に急回転する姿を示した後面図である。
図7】本発明の運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が左側に急回転する姿を示した後面図である。
図8】本発明の第2実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が水平状態の道路を走る姿を示した後面図である。
図9】本発明の第2実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が左側に傾いた道路を走る姿を示した後面図である。
図10】本発明の第2実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が右側に傾いた道路を走る姿を示した後面図である。
図11】本発明の第3実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が水平状態の道路を走る姿を示した後面図である。
図12】本発明の第3実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が左側に急回転する姿を示した後面図である。
図13】本発明の第3実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が右側に急回転する姿を示した後面図である。
図14】本発明の第4実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が水平状態の道路を走る姿を示した側面図である。
図15】本発明の第4実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が前方に傾いた道路を走る姿を示した側面図である。
図16】本発明の第4実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が後方に傾いた道路を走る姿を示した側面図である。
図17】本発明の第4実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が車体を持ち上げて急制動される姿を示した側面図である。
図18】本発明の第5実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備の側面姿を示した姿を示した側面図である。
図19】本発明の第6実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備が水平状態の道路を走る姿を示した側面図である。
図20】本発明の第6実施例による運送装備用偏向防止装置が設置された運送装備の前方が持ち上げられる姿を示した姿を示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書で使用される用語に対して簡略に説明し、本発明に対して具体的に説明することにする。
【0020】
本発明で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用される一般的な用語らを選択したが、これは当分野に携わる技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わることがある。したがって、本発明で使用される用語は単純な用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたった内容を土台で定義されなければならない。
【0021】
明細書の全体で、ある部分がある構成要素を“含む”とする時、これは特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0022】
以下では添付した図面を参考し、本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例に限定されない。
【0023】
本発明に対する解決しようとする課題、課題の解決手段、発明の効果を含んだ具体的な事項は次に記載する実施例及び図面らに含まれている。本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施例らを参照すれば明確になるであろう。
【0024】
本発明の運送装備用偏向防止装置は、自動車、電動カート、スクーター、車寄子などで傾斜路で高低を補正させなければならないし、運動慣性の発生によった偏向と転覆事故と路面からの衝撃などを防止しなければならないすべての運送装備を対象とする。また、傾斜路での傾きで発生する重さ中心の移動と運送装備の停止またはカーブ運動で発生される慣性力による偏向や転覆などすべての現象を便宜上偏向で表記する。また、路面の凹凸や傾斜または障害物による荷重変化によって加えられる衝撃などを便宜上衝撃で表記する。
【0025】
図1のように貨物51を積んで行った運送装備50が急停止をするようになれば、図2のように前記貨物51を含んだ前記運送装備50自体の荷重が一方向に偏向するようになって、ひどい場合転覆する恐れがある。ここで、前記貨物51は前記運送装備50によって運送される対象を意味し、例えば、搭乗者や荷などを含む。
【0026】
より詳しくは、前記運送装備50が急停止するか、または急なカーブ道を回る場合、図2のように前記運送装備50と貨物51が運動慣性によって偏向するようになりながら前記貨物51を含んだ運送装備50の全体荷重が一方向に偏向するようになる。また、前記運送装備50が傾いた道路を走行する場合にも前記運送装備50と貨物51が前記道路が傾いた方向に偏向するようになることは当然である。
【0027】
このように運送装備50の走行路面が一方向に傾く状況は上り坂、下り坂だけでなく、運送装備50の進行方向を基準で左、右両側に傾く場合も含む。すなわち、運送装備50が左側または右側に傾いた路面を走行するようになれば、前述した内容と同じく運送装備50が両側方向のうちで低い方に傾くことによって全体的な荷重が低い方に偏向することがある。
【0028】
また、このような現象は運送装備50が傾かなかった平らな道を走行してもカーブ道に立ち入るようになれば、運送装備50の進行方向を基準で左側または右側に慣性力が作用することによって等しく起きることができる。すなわち、運送装備50が左折カーブを走行するようになれば、右側に慣性力が作用して貨物51を含んだ運送装備50の全体荷重が右側に偏向するようになる。反対に、運送装備50が右折カーブを走行するようになれば左側に慣性力が作用して貨物51を含んだ運送装備50の全体荷重が左側に偏向するようになる。これによって、搭乗者の乗り心地が悪くなるか、または運送装備の転覆危険が発生することがあってより早くて快適な走行をするのに問題がある。
【0029】
以下、添付された図面を参照して本発明の運送装備用偏向防止装置に対して詳しく説明することにする。
【0030】
図3乃至図8を参照すれば、本発明の望ましい一実施例による運送装備用偏向防止装置において、前記運送装備50の動力機関と貨物51を積載するか、または人を乗せることができる本体部100と、前記本体部100が移送されることができるようにする移送部500と、前記本体部100の傾きと運動慣性による偏向及び高さを感知して信号を送出するセンサー部200と、前記センサー部200の信号を受信するコンピューターが内蔵された制御部300と、前記制御部300によって制御されて前記本体部100の偏向と衝撃を減殺させることができるようにする偏向減衰部400を含む。そして、前記偏向減衰部400は、前記センサー部200によって前記本体部100の傾き及び障害物が感知される場合、高さが可変されて前記本体部100の偏向及び衝撃が減殺されることができるようにする。
【0031】
より詳しくは、前記本体部100は前記運送装備50の収容空間を意味し、運転者を含む搭乗者及び貨物51が積まれる空間を形成する。また、前記本体部100の内側には前記運送装備50の動力機関とセンサー部200と制御部300が設けられる。そして、前記本体部100を支持し、前記本体部100が移送されることができるように地面に接触される前記移送部500が設けられる。
【0032】
前記移送部500は車輪520と、前記車輪520を連結するシャフト510と、前記移送部500と本体部100との間に設けられて前記本体部100に加えられる衝撃が緩衝されることができるようにする緩衝スプリング部530を含む。前記緩衝スプリング部530は板スプリング、コイルスプリング、流体スプリングなどのような多様な形態で具備されることができる。
【0033】
次に、前記センサー部200は、前記本体部100の内側と外側に設けられて前記本体部100の運動慣性による偏向と傾きと高さを感知して信号を送出する役割をする。
【0034】
より詳しくは、前記センサー部200は、前記本体部100の傾きを感知するジャイロセンサー211と、前記本体部100の運動慣性による偏向を感知する加速度センサー212と、前記本体部100の高さを感知する高さ感知センサー213を含む。
【0035】
先ず、前記ジャイロセンサー211は前記本体部100の内側に固定される。また、前記ジャイロセンサー211は前記運送装備50が急停止または急カーブ道を走行する場合、前記本体部100と貨物51の運動慣性による偏向によって発生される前記本体部100の偏向を感知することができる。
【0036】
また、前記運送装備50が傾斜路に置かれて前記本体部100が傾く場合、前記ジャイロセンサー211は前記本体部100の偏向を感知することができる。
【0037】
次に、前記加速度センサー212は、前記本体部100の内側に前記ジャイロセンサー211と共に設けられる。また、前記加速度センサー212は前記本体部100の運動による加速度を測定して前記本体部100の偏向が感知されることができるようにする。
【0038】
また、前記高さ感知センサー213は前記偏向減衰部400に複数個で設置され、前記本体部100の高さを測定するようにする。
【0039】
次に、前記制御部300は、前記本体部100の一側に設けられ、前記センサー部200から送出される信号を受信し、前記本体部100の偏向と傾きが減殺されることができるように前記偏向減衰部400を制御する役割をする。
【0040】
より詳しくは、前記本体部100が運動慣性によって偏向するようになる場合、前記制御部300は前記偏向減衰部400を制御し、前記本体部100の一側が持ち上げられて前記本体部100の他側は下がるようにすることで、前記本体部100の偏向と傾きが減殺されることができるようにする。
【0041】
また、前記制御部300は、前記高さ感知センサー213の信号を受信し、前記偏向減衰部400を制御して前記本体部100を持ち上げるか、または下ることで、前記本体部100の高さが適正高さで維持されるようにする。
【0042】
また、険しい傾斜によって前記偏向減衰部400を通じた前記本体部100の高さ調節が難しい場合、前記制御部300は前記高さ感知センサー213を通じて適正範囲以上の高さを感知して前記本体部100の平衡を維持するために前記偏向減衰部400を作動させることを停止する。これにより、前記偏向減衰部400に過度な負荷が加えられることが防止されることができる。
【0043】
また、前記運送装備50が険しい傾斜に置かれた場合、前記本体部100に貨物が積載されていたら、前記制御部300は前記本体部100が険しい傾斜によって転覆することを防止するために前記本体部100の高さを低めてくれることで、前記運送装備50の重量中心が低くなるようにする。
【0044】
また、前記運送装備50に積載される前記貨物51及び搭乗者の数が少なくて前記本体部100の重さが低くなるようになる場合、前記偏向減衰部400の高さが高くなって走行時に空気抵抗をたくさん受けるようになって乗り心地が落ちる。また、前記運送装備50に積載される前記貨物51及び搭乗者の数が多くて前記本体部100の重さが高くなるようになる場合、前記偏向減衰部400の高さが低くなって乗り心地が落ちるようになる。この時、前記制御部300は前記高さ感知センサー213を通じて前記本体部100及び偏向減衰部400の高さ信号を受信し、前記高さ信号によって前記偏向減衰部400を制御して前記本体部100及び偏向減衰部400の高さが適正高さで維持されるようにする。
【0045】
次に、前記偏向減衰部400は、前記本体部100の一側に設けられる複数個のギヤードモータ420と、前記本体部100に連結されて前記ギヤードモータ420によって回動されることができるように設けられる複数個の連結アーム410を含む。
【0046】
先ず、前記連結アーム410は、前記本体部100を支持し、前記ギヤードモータ420によって回動され、前記本体部100の高さが可変されることができるようにする。より詳しくは、前記連結アーム410は、前記本体部の下側に連結されるメイン連結アーム411と、前記メイン連結アーム411の端部に連結されて前記移送部500と連結される補助連結アーム412を含む。
【0047】
そして、前記メイン連結アーム411は、前記本体部100の底面に設けられる部分回転軸413と連結される。前記部分回転軸413は前記メイン連結アーム411が前記本体部100の底面で上方または下方に回動されることができるようにする。また、前記部分回転軸413は前記メイン連結アーム411の回動角を制限し、前記メイン連結アーム411の回動角が既設定された範囲を脱しないようにする役割をする。また、前記部分回転軸413は前記ギヤードモータ420と連結されて動力の伝達を受ける。よって、前記ギヤードモータ420によって前記メイン連結アーム411が回動されることができる。
【0048】
また、前記メイン連結アーム411は前記本体部100の左側に具備される第1メイン連結アーム411-1と、前記本体部100の右側に具備される第2メイン連結アーム411-2で構成される。
【0049】
次に、前記補助連結アーム412は前記メイン連結アーム411の端部と移送部500に連結され、前記メイン連結アーム411が回動する場合、前記本体部100の高さが自然に可変されることができるようにする役割をする。また、前記補助連結アーム412とメイン連結アーム411の各端部には連結アームジョイント414が具備される。よって、前記メイン連結アーム411が上方に回動される場合、前記補助連結アーム412とメイン連結アーム411の連結角が小くなって前記本体部100の高さが低くなることがある。これと反対に前記メイン連結アーム411が下方に回動される場合、前記補助連結アーム412とメイン連結アーム411の連結角が大きくなって前記本体部100の高さが高くなることがある。よって、前記補助連結アーム412は前記メイン連結アーム411が前記移送部500に直接連結されるより容易に前記本体部100の高さが可変されることができるようにする。
【0050】
また、前記補助連結アーム412は、前記第1メイン連結アーム411-1に連結される第1補助連結アーム412-1と、前記第2メイン連結アーム411-2に連結される第2補助連結アーム412-2で構成される。
【0051】
次に、前記ギヤードモータ420は前記部分回転軸413と連結され、前記メイン連結アーム411を回動させる役割をする。より詳しくは、前記ギヤードモータ420は正逆回動ができるように設けられるDCモータ421と、前記ギヤードモータ420の内側に設けられて前記DCモータ421に連結される減速機422と、前記ギヤードモータ420の一側に設けられるねじりばね424と、前記ねじりばね424とメイン連結アーム411を連結する部分回転軸413と、前記DCモータ421の後端部に設けられる電子ブレーキ423を含む。
【0052】
先ず、前記DCモータ421は前記制御部300によって正回転または逆回転ができるように制御され、前記減速機422に動力を伝達する。
【0053】
次に、前記減速機422は前記DCモータ421の回転数が変更されることができるようにする。すなわち、前記減速機422は前記DCモータ421から伝達を受けた動力がより大きい力を出すことができるようにする。また、前記減速機422は前記ねじりばね424によって前記部分回転軸413と連結され、前記メイン連結アーム411に動力が伝達されるようにする。
【0054】
次に、前記電子ブレーキ423は前記DCモータ421後端部に具備されて前記制御部300によって制御され、前記DCモータ421のシャフト(図示せず)が回転することができないように制動する役割をする。すなわち、前記電子ブレーキ423は前記本体部100に加えられる急な荷重によって前記メイン連結アーム411が意図しない方向に回動されないように前記ねじりばね424と部分回転軸413を固定させるものであり、前記本体部100が支持されることができるようにする。この時、前記制御部300によって前記DCモータ421が作動したら、前記電子ブレーキ423の制動が解除されて前記DCモータ421が容易に動力を伝達するようにする。
【0055】
次に、前記ねじりばね424は前記減速機422と部分回転軸413を連結させるコイルの形態で設けられる。これにより、前記部分回転軸413に急な負荷が加えられる場合、前記ねじりばね424はより捩じるようになって衝撃を吸収することで、前記ギヤードモータ420に加えられる負荷が減殺されることができるようにする。すなわち、前記減速機422から発生される動力は前記ねじりばね424を経って前記部分回転軸413に伝達されることができる。また、前記電子ブレーキ423が前記DCモータ421と減速機422との間に具備される場合には、前記減速機422とねじりばね424を経って前記部分回転軸413に伝達されることができる。
【0056】
次に、前記信号入力部600は使用者の操作によって前記制御部300に信号を送出して前記偏向減衰部400を選択的に制御できるようにする。より詳しくは、前記運送装備50が難関を通る時、使用者は前記信号入力部600を通じて前記制御部300に信号を送出することができる。また、前記信号を受信した制御部300は、前記一対のメイン連結アーム411がすべて下方または上方に回動されるように制御して前記本体部100を低めるか、または高めることで、前記難関を通過するようにする。
【0057】
以下では、前記偏向減衰部400を利用し、前記本体部100の偏向が減殺される姿に対してより詳しく説明することにする。
【0058】
図6を参照すれば、前記運送装備50が右側急カーブ道を走行することによって前記本体部100と貨物51が左側に偏向するようになる場合、前記センサー部200は運動慣性による前記本体部100の左側偏向を感知して信号を送出する。そして、前記制御部300は前記センサー部200から信号を受信し、前記ギヤードモータ420を制御することで、前記第1メイン連結アーム411-1を下方に回動させ、前記第2メイン連結アーム411-2を上方に回動させる。すなわち、前記第1メイン連結アーム411-1が下方に回動されれば、前記第1メイン連結アーム411-1と第1補助連結アーム412-1との間の連結角が大きくなって、前記本体部100の左側が高くなるようになる。また、前記第2メイン連結アーム411-2が上方に回動されれば、前記第2メイン連結アーム411-2と第2補助連結アーム412-2との間の連結角が小くなって、前記本体部100の右側が低くなるようになる。これを通じて、前記本体部100に左側偏向が発生される場合、前記偏向減衰部400は前記本体部100の左側を持ち上げて右側を低めることで、偏向が減殺されることができるようにする。
【0059】
また、図7を参照すれば、前記運送装備50が左側急カーブ道を走行することによって前記本体部100と貨物51が右側に偏向するようになる場合、前記センサー部200は運動慣性による前記本体部100の右側偏向を感知して信号を送出する。そして、前記制御部300は前記センサー部200から信号を受信し、前記ギヤードモータ420を制御することで、前記第1メイン連結アーム411-1を上方に回動させ、前記第2メイン連結アーム411-2を下方に回動させる。すなわち、前記第1メイン連結アーム411-1が上方に回動されれば、前記第1メイン連結アーム411-1と第1補助連結アーム412-1との間の連結角が細くなって、前記本体部100の左側が低くなるようになる。また、前記第2メイン連結アーム411-2が下方に回動されれば、前記第2メイン連結アーム411-2と第2補助連結アーム412-2との間の連結角が大きくなって、前記本体部100の右側が高くなるようになる。これを通じて、前記本体部100に右側偏向が発生される場合、前記偏向減衰部400は前記本体部100の右側を持ち上げて左側を低めるものであり、偏向が効果的に減殺されることができるようにする。すなわち、前記偏向減衰部400は前記本体部100の運動慣性による偏向が止めるまで前記本体部100の右側を高めてくれて左側を低めてくれる。この時、前記センサー部200は前記本体部100の内側に固定され、前記本体部100の内側で前記ジャイロセンサー211及び加速度センサー212が機能を遂行するようにする。
【0060】
また、前記偏向減衰部400は、前記運送装備50が傾いた路面を走行する場合にも前記本体部100の傾いた方向がより高くなるように高さを可変させることで、前記本体部100の偏向が減殺されることができるようにする。また、前記運送装備50が前方または後方に偏向する場合にも前記本体部100の高さが可変されて偏向が減殺されることができる。
【0061】
以下では、本発明の運送装備用偏向防止装置の第2実施例に対して説明することにする。本実施例は、第1実施例に比べて前記本体部、センサー部、制御部、及び偏向減衰部などに対する構成は重畳され、前記移送部の車輪がシャフトでお互いに連結されないで分離されて前記シャフトの分離された一側が前記部分回転軸に連結されてメイン連結アームと補助連結アームの役割をするという点で一部差がある。よって、本実施例で第1実施例と重畳される構成は第1実施例の説明を援用する。
【0062】
図8乃至図10を参照すれば、前記移送部800に設けられる複数個の車輪810はそれぞれ個別的に前記本体部100の左右に運動されることができるように具備される。また、複数個の前記連結アーム710は前記車輪810に連結されて前記本体部100を支持する。すなわち、前記偏向減衰部700は前記移送部800と本体部100との間に設けられて前記本体部100を支持することができる。また、前記連結アーム710は前記車輪810に連結されることで、第1実施例のシャフト510のように前記連結アーム710の回動に干渉される部材がないので、前記補助連結アーム412が具備されなくても前記連結アーム710は容易に回動されることができる。よって、図9のように前記本体部100に左側偏向が加えられるか、または前記本体部100が左側に傾く場合、前記ギヤードモータ420によって前記本体部100の左側部に設けられる前記第1連結アーム710-1が下方に回動されて前記本体部100の左側を持ち上げて、前記本体部100の右側部に設けられる前記第2連結アーム710-2が上方に回動されて前記本体部100の右側を下げる。これで、前記本体部100の左側偏向が効果的に減殺されることができるものである。
【0063】
また、図10のように前記本体部100に右側偏向が加えられるか、または前記本体部100が右側に傾く場合、前記ギヤードモータ420によって前記本体部100の左側部に設けられる前記第1連結アーム710-1が上方に回動されて前記本体部100の左側を下げて、前記本体部100の右側部に設けられる前記第2連結アーム710-2が下方に回動されて前記本体部100の右側を持ち上げる。これで、前記本体部100の右側偏向が効果的に減殺されることができる。
【0064】
この時、前記車輪810が個別的に運動されることができるように具備されることによって前記緩衝スプリング部820は前記車輪810にそれぞれ設置され、コイルスプリングや板スプリング、流体スプリングなど多くの形態で具備されることができる。また、前記部分回転軸711は前記本体部100の前後方向に設置され、前記連結アーム710が前記本体部100の左右方向に回動される。これにより、前記本体部100のねじれ現象が防止されることができるが、前記移送部800の車輪は地面と安定的に触れることができないことがある。
【0065】
以下では、本発明の運送装備用偏向防止装置の第3実施例に対して説明することにする。本実施例は、第1実施例に比べて前記本体部、センサー部、制御部などに対する構成は重畳され、第2実施例の偏向減衰部に比べて前記移送部の車輪と前記部分回転軸を回動させるギヤードモータとの間隙を縮めることができて前記ギヤードモータがより小さな力で本体部を高めるか、または低めることができるという点で一部差がある。よって、本実施例で第1実施例と重畳される構成は第1実施例の説明を援用する。
【0066】
図11乃至図13を参照すれば、前記偏向減衰部900は、前記移送部800の車輪810と本体部100の下側に連結されるガイドアーム920と、前記ガイドアームの一側に連結される連結アーム910と、前記緩衝スプリング部820を含む。
【0067】
より詳しくは、前記ガイドアーム920は、前記本体部100の左側に設けられる第1ガイドアーム920-1と、前記本体部100の右側に設けられる第2ガイドアーム920-2で構成される。また、前記ガイドアーム920は、前記本体部100の下側にヒンジまたは前記部分回転軸711で連結されて前記本体部100が前後方向に回動されることができる。
【0068】
また、前記緩衝スプリング部820が前記ガイドアーム920の下端部と本体部100の下側に連結されて前記移送部800と本体部100を支持して衝撃が緩衝されることができるようにする。
【0069】
次に、前記連結アーム910は、前記第1ガイドアーム920-1に連結される第1連結アーム910-1と、前記第2ガイドアーム920-2に連結される第2連結アーム910-2で構成される。そして、前記連結アーム910は、前記ガイドアーム920の下端部と前記本体部100の下部に設けられ、前記緩衝スプリング部820と接するように配置される。また、前記ガイドアーム920は左右側に回動をして前記運送装備50の緩衝作用をするので、前記ガイドアーム920の長さが短く形成されれば回転半径が小さいので緩衝効果が落ちて、前記車輪810の安定的な接地が困られることがある。よって、前記連結アーム910が前記本体部100をより容易に持ち上げるか、または下るために、前記連結アーム910は前記移送部800とガイドアーム920の下端部との間に配置される。また、前記連結アーム910は前記本体部100に設けられる、ギヤードモータ420と連結された部分回転軸911と連結され、上方または下方に易しく回動されることができる。この時、前記連結アーム910が回動されるものであり、前記本体部100の高さが可変されることができるものである。
【0070】
したがって、前記運送装備50の走行によって本体部100が右側または左側に偏向するようになるか、または傾く場合、図12及び図13のように前記本体部100が偏向するようになる方向が持ち上げられて反対側が下ろされることで、前記本体部100の偏向が減殺されることができるようにする。
【0071】
以下では、本発明の運送装備用偏向防止装置の第4実施例に対して説明することにする。本実施例は、第1実施例に比べて前記本体部、センサー部、制御部などに対する構成は重畳され、前記第2実施例のように連結アームに関節が設けられないで車輪に直接連結される前記連結アームが上下運動ができる部分回転軸が前記本体部の左右方向に設けられて前記連結アームが前後方向に回動され、前記本体部に加えられる衝撃を緩衝させるスプリングが捩じりを通じて衝撃が吸収されることができるように設けられる点で一部差がある。よって、本実施例で第1実施例と重畳される構成は第1実施例の説明を援用する。
【0072】
図14乃至図16を参照すれば、前記偏向減衰部1000は、前記車輪1110に連結される連結アーム1010と、前記連結アーム1010の上端部に設けられる捩じり緩衝スプリング1020を含む。そして、前記捩じり緩衝スプリング1020は、前記部分回転軸1011の両端部のうち、前記ギヤードモータ420と連結される部分の反対側に該当する部分に設けられて前記本体部100の荷重を支持する。また、前記捩じり緩衝スプリング1020は第1実施例の前記ギヤードモータ420と連結された前記ねじりばね424のように前記本体部100を支持しながら捩じることで、前記本体部100に加えられる衝撃が吸収されることができるようにする。
【0073】
より詳しくは、前記連結アーム1010は前記本体部100の前方に設けられる第1連結アーム1010-1と、前記本体部100の後方に設けられる第2連結アーム1010-2で構成される。また、前記連結アーム1010は前記本体部100の下側に設けられる前記部分回転軸1011と連結され、前記ギヤードモータ420によって上方または下方に回動されることができる。すなわち、前記第1連結アーム1010-1が下方に回動されて前記第2連結アーム1010-2が上方に回動されれば、前記本体部100の前方が持ち上げられて前記本体部100の後方が下ろされることができる。これと反対に、前記第1連結アーム1010-1が上方に回動されて前記第2連結アーム1010-2が下方に回動されれば、前記本体部100の前方が下ろされて前記本体部100の後方が持ち上げられることができる。この時、前記本体部100の前方または後方が持ち上げられるか、または下ろされることは前記本体部100と移送部1100を支持する前記捩じり緩衝スプリング1020とねじりばね424と連結アーム1010によってなされる。
【0074】
また、前記連結アーム1010の上端部に設けられた前記部分回転軸1011と前記ギヤードモータ420との間には前記ねじりばね424が設けられ、前記部分回転軸1011と前記ねじりばね424が連結された反対側に該当する前記部分回転軸1011の端部には前記捩じり緩衝スプリング1020が設けられる。そして、前記ねじりばね424と捩じり緩衝スプリング1020は、前記連結アーム1010に負荷が発生される場合、捩じりながら前記連結アーム1010に加えられる衝撃が緩衝されるようにして、前記ギヤードモータ420に加えられる負荷が減殺されることができるようにする。
【0075】
また、前記移送部1100の車輪1110と支持される連結アーム1010の内側にはそれぞれ車輪駆動モータ1111が連結されることができる。そして、前記車輪駆動モータ1111は前記車輪駆動モータ1111に電力が供給されることができるように設けられるバッテリーと電線などを具備し、前記車輪1110に動力を伝達して前記車輪1110が個別的に駆動されることができるようにすることは当然である。
【0076】
また、前記運送装備50前方にダンプトラックのような大型車両が急停止して前記運送装備50が急制動される場合、図17のように前記第1連結アーム1010-1が下方に回動されて前記第2連結アーム1010-2は上方に回動され、前記本体部100の前方は持ち上げられて前記本体部100の後方は下ろされるようにする。これにより、前記運送装備50が前記大型車両と衝突する場合、前記大型車両の下側に前記本体部100が引入されることを防止することで、前記本体部100の前方に設けられることができるバンパー手段が自分の役割ができるようにして前記運送装備50の運転者がより安全になることができるようにする。
【0077】
以下では、本発明の運送装備用偏向防止装置の第5実施例に対して説明することにする。本実施例は、第1実施例に比べて前記本体部、センサー部、制御部などに対する構成は重畳され、前記第4実施例の構成で前記部分回転軸と本体部との間の緩衝役割をした前記ねじりばねがコイルスプリングまたは流体スプリング形態に変わって、前記緩衝スプリングが結合される位置が変更される点で一部差がある。よって、本実施例で第1実施例と重畳される構成は第1実施例の説明を援用する。
【0078】
図18を参照すれば、前記偏向減衰部1200は、前記本体部100の下側に前記部分回転軸1211を通じて連結される連結アーム1210と、前記連結アーム1210と部分回転軸1211を回動させるために設けられるねじりばね1220と、前記連結アーム1210の下端部と前記本体部100との間に設けられて前記本体部100を支持して緩衝作用をする緩衝スプリング1230を含む。
【0079】
より詳しくは、前記連結アーム1210は前記部分回転軸1211と前記ねじりばね1220を通じて前記ギヤードモータ420と連結されて上方または下方に回動されることで、前記本体部100の高さが可変されることができるようにする。この時、前記連結アーム1210は、前記本体部100の前方に設けられる第1連結アーム1210-1と、前記本体部100の後方に設けられる第2連結アーム1210-2で構成される。
【0080】
また、前記ねじりばね1220は前記連結アーム1210を回動させるギヤードモータ420に加えられる衝撃が減殺されることができるように捩じりながら衝撃に対する緩衝作用ができるようにする。
【0081】
また、前記緩衝スプリング1230は、前記連結アーム1210の下端部と本体部100との間に地面と垂直に配置され、前記本体部100に加えられる衝撃が減殺されるようにする。また、前記連結アーム1210が前方または後方を向けて上下運動をする場合、前記緩衝スプリング1230は前記本体部100下部に左右に設置されている前記部分回転軸1211の両側に加えられる応力が減殺されることができるようにすることで、前記運送装備50の下部ねじれ現象が防止されることができるようにする。よって、前記緩衝スプリング1230は前記連結アーム1210の下端部のうちで前記移送部1300と隣接した部分に配置され、前記本体部100の下部に加えられるねじれ現象がより容易に防止されることができるようにする。
【0082】
以下では、本発明の運送装備用偏向防止装置の第6実施例に対して説明することにする。本実施例は、第1実施例に比べて前記本体部、センサー部、制御部などに対する構成は重畳され、前記偏向減衰部にラックとピニオンギアが設けられ、前記ギヤードモータのより少ない動力で前記本体部の高さが可変されることができるようにする点で一部差がある。よって、本実施例で第1実施例と重畳される構成は第1実施例の説明を援用する。
【0083】
図19図20を参照すれば、前記偏向減衰部1400は、前記本体部100の下側に設置されて内部に収容空間が設けられる外側ピラー1410と、前記外側ピラー1410の内側に移動されることができるように設けられてラック1422を具備する内側ピラー1420と、前記外側ピラー1410と内側ピラー1420内側に設けられるコイル型または流体型の緩衝スプリング1412と、前記緩衝スプリング1412と共に前記本体部100を支持して緩衝作用のために設けられるショックアップショバ1411、1421と、前記外側ピラー1410の一側に設けられて前記ラック1422とかみ合って前記内側ピラー1420を昇降させることができるように設けられるピニオンギア1431を具備するギヤードモータ1430を含む。そして、前記偏向減衰部は1400は前記センサー部200によって前記本体部100の偏向が感知される場合、前記本体部100の高さが可変されるようにすることで、前記本体部100の偏向が減殺されることができるようにする。そして、前記ショックアップショバ1411、1421と緩衝スプリング1412は、前記本体部100と移送部1300との間で前記本体部100に加えられる衝撃が緩衝されることができるようにする。
【0084】
より詳しくは、前記外側ピラー1410と内側ピラー1420は、前記外側ピラー1410と内側ピラー1420の内側に設けられる外側ショックアップショバ1411及び内側ショックアップショバ1421は前記緩衝スプリング1412がコイル型である場合には前記緩衝スプリング1412の内側に設けられ、前記緩衝スプリング1412が流体型である場合には前記緩衝スプリング1412の外側に設けられる、この時、前記内側ピラー1420の内側は前記外側ショックアップショバ1411のような形態で設けられるか、または同じ機能を遂行することができるし、前記緩衝スプリング1412の上部は前記内側ショックアップショバ1421のような形態で設けられることができる。前記外側ショックアップショバ1411及び内側ショックアップショバ1421の外周面を囲む形態で設けられる緩衝スプリング1412を含む。
【0085】
また、前記内側ピラー1420は、前記内側ピラー1420の内側に設けられる内側ショックアップショバ1421と、前記内側ピラー1422の外周面の一側に設けられるラック1422を含む。そして、前記内側ピラー1420は前記移送部1500と連結される。
【0086】
また、前記ギヤードモータ1430は、ギヤードモータ1430によって駆動される前記ねじりばね424とピニオンギア1431を含む。そして、前記ピニオンギア1431は、前記ラック1422とかみ合うように配置され、前記ギヤードモータ1430によって前記ラック1422が上方または下方に移送されることができるようにする。すなわち、前記ギヤードモータ1430は前記内側ピラー1420が前記外側ピラー1410の内側に引入されるか、または前記外側ピラー1410から引き出しされることができるようにするものである。一例で、前記運送装備50が急停止するか、または前方に傾く場合、前記ギヤードモータ1430によって前記本体部100の前方に設けられる内側ピラー1420が下方に引き出しされて、前記本体部100の後方に設けられる内側ピラー1420が上方に引入されることで、前記本体部100の前方偏向が減殺されることができるようにする。これと反対に、前記運送装備50が急加速または後方に傾く場合、前記ギヤードモータ1430によって前記本体部100の前方に設けられる内側ピラー1420が上方に引入され、前記本体部100の後方に設けられる内側ピラー1420が下方に引き出しされることで、前記本体部100の後方偏向が減殺されることができるようにする。この時、前記ギヤードモータ1430は、前記外側ピラー1410の両側に具備されることができる。また、前記ピニオンギア1431は前記ねじりばね424と部分回転軸413と連結され、前記運送装備50から伝わる衝撃を減殺させると共に前記本体部100を支持することができる。
【0087】
また、前記外側ピラー1410と内側ピラー1420の内側に設けられる前記外側ショックアップショバ1411と内側ショックアップショバ1421はお互いに連結され、前記本体部100と移送部1500との間で前記本体部100に加えられる衝撃が緩衝されることができるようにする。
【0088】
そして、前記緩衝スプリング1412また前記内側ピラー1420の下端部と本体部100との間に設けられて前記本体部100に加えられる衝撃が緩衝されることができるようにする。
【0089】
したがって、前記ギヤードモータ1430のより少ない動力で前記本体部100の高さが可変されることができるし、前記偏向減衰部1400が一体型でなされるのでより設置が簡便になることができる。
【0090】
前記のように6種の実施例を挙げて本発明に対して記述したが、既存の運送装備で新たに変更される構造物に対する例を挙げたので、当然設置される操向装置、ショックアップショバ、ナックルジョイントなど既存の装置が設けられることは当然である。
【0091】
このような、本発明によれば運送装備の停止及び急回転時の運動慣性による偏向を減殺させて転覆事故を防止できるようにする効果がある。
【0092】
また、本発明は、傾いた路面、曲角道路、水に浸った道路などの難関を容易に通過できるようにする効果がある。
【符号の説明】
【0093】
50 運送装備
51 貨物
100 本体部
200 センサー部
201 ジャイロセンサー
202 加速度センサー
203 高さ感知センサー
300 制御部
400 偏向減衰部
410 連結アーム
411 メイン連結アーム
411-1 第1メイン連結アーム
411-2 第2メイン連結アーム
412 補助連結アーム
412-1 第1補助連結アーム
412-2 第2補助連結アーム
413 部分回転軸
414 連結アームジョイント
420 ギヤードモータ
421 DCモータ
422 減速機
423 電子ブレーキ
424 ねじりばね
500 移送部
510 シャフト
520 車輪
530 緩衝スプリング部
600 信号入力部
700 偏向減衰部
710 連結アーム
710-1 第1連結アーム
710-2 第2連結アーム
711 部分回転軸
712 連結アームジョイント
800 移送部
810 車輪
820 緩衝スプリング部
900 偏向減衰部
910 連結アーム
910-1 第1連結アーム
910-2 第2連結アーム
911 部分回転軸
920 ガイドアーム
920-1 第1ガイドアーム
920-2 第2ガイドアーム
1000 偏向減衰部
1010 連結アーム
1010-1 第1連結アーム
1010-2 第2連結アーム
1011 部分回転軸
1020 ねじりばね
1100 移送部
1110 車輪
1111 車輪駆動モータ
1200 偏向減衰部
1210 連結アーム
1210-1 第1連結アーム
1210-2 第2連結アーム
1211 部分回転軸
1220 ねじりばね
1230 緩衝スプリング
1300 移送部
1400 偏向減衰部
1410 外側ピラー
1411 外側ショックアップショバ
1412 緩衝スプリング
1420 内側ピラー
1421 内側ショックアップショバ
1422 ラック
1430 ギヤードモータ
1431 ピニオンギア
1500 移送部

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