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  • 特開-吸引機能付きシャワー装置 図1
  • 特開-吸引機能付きシャワー装置 図2
  • 特開-吸引機能付きシャワー装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022076569
(43)【公開日】2022-05-20
(54)【発明の名称】吸引機能付きシャワー装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 33/00 20060101AFI20220513BHJP
   A47K 3/28 20060101ALI20220513BHJP
   A45D 19/04 20060101ALI20220513BHJP
   A45D 19/02 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
A61H33/00 310P
A47K3/28
A45D19/04
A45D19/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020186983
(22)【出願日】2020-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】720009893
【氏名又は名称】前田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】前田 柊哉
【テーマコード(参考)】
2D132
3B040
4C094
【Fターム(参考)】
2D132FA02
2D132FC04
2D132FC06
2D132FK00
3B040AB00
4C094BC12
4C094EE18
4C094EE20
4C094EE36
4C094GG05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】要介護者の清拭に代わる、ベッド上で身体及び頭皮の洗浄を可能にし、排水の漏洩を最小限に留める吸引機能付きシャワー装置を提供する。
【解決手段】本吸引機能付きシャワー装置はシャワーヘッド6に排水吸引口を有し、浄水タンク3・浄水管5及び排水管9・排水タンク10に接続され、汲み上げポンプ4・排水吸引モーター13により個々に当該分流を行い、給排水の無い場での使用が可能であり介護の現場で役立つと考える。シャワーヘッドの防水壁及び洗浄ブラシは洗浄部に沿いしなる材質形状により洗浄水を溜めた後、速やかに吸引され皮膚の洗浄・保温・冷却効果をもたらし排水の漏洩を最小限にする。またジョイント8で排水管9を分離し浄水吐出のみでの使用も可能であり浴室や屋外などでも臨機応変に対応できる為、介護の現場以外でも役立つ事が期待できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーヘッド外周に防水壁を有し、防水壁の内側に浄水吐出口と排水吸引口を設け、洗浄をすると共に洗浄済み汚水を吸引することを特徴とする吸引機能付きシャワーヘッド。
【請求項2】
シャワーヘッドに浄水管と排水管を有し、台車上の浄水タンク及び排水タンクに個々に接続され、汲み上げポンプ・吸引モーターにより当該分流を構成すると共に、シャワーヘッド付け根部分のジョイントより排水管を取り外し浄水吐出のみを行う事も可能であることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッドを備えたシャワー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体及び頭部を洗浄すると共に洗浄済み排水を吸引する 機能の付いたシャワーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
身体的に不自由な要介護者などの入浴やシャワー浴が困難な場合、清拭 で済ませる事が多く、これまでにも持ち運び可能なポータブルシャワ-があったが排水で寝具が濡れるなどの問題があり介助者による防水対策を行う負担があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-34434号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】キヨタ株式会社 カタログP13 品番KS-115 洗髪シャワー
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
要介護者の清潔を維持する為にはベッド上での清拭が主流であるが、汚れが残り易く乾癬・湿疹など皮膚疾患の発症原因となる。しかし一般的なポータブルシャワーでの洗浄では寝具や衣服を濡らす為、身辺に防水対策が必要など介助者の負担となる。従ってシャワーヘッドに清水の供給と同時に排水の吸引機能を付し、清潔を維持し且つ汚水の飛散・漏洩を最小限にし前述の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
要介護者の頭部及び身体をベッド上でも容易に洗浄をする為にシャワーヘッド外周に防水壁を付し、防水壁内側に浄水吐出口と排水吸引口を設け浄水の吐出と同時に排水を吸引させ水漏れを最小限にする効果をもたらす。浄水タンクより汲み上げポンプ及び浄水管を通じ、シャワーヘッドの浄水吐出口より清水を吐出させる。
【発明の効果】
【0007】
本吸引機能付きシャワー装置は要介護者の身体及び頭部を洗浄すると共に汚水を吸引し寝具を汚す問題を最小限にする。 シャワーヘッドに防水壁を設け、先端に向けて放射状になり身体及び頭部に沿いしなる材質により適度に清水を溜め洗浄を行い水漏れしにくい形状になる。前述の形状により浄水タンクに補充する清水の温度により洗浄部の保温もしくは、冷却する効果を伴う。
【0008】
シャワーヘッド中央にドーナツ状に排水吸引口を有し、該吸引口を囲む形状でシリコンブラシを付しており洗浄効果をもたらす。また排水管をジョイントから離脱させ、給水のみを行うことも可能である。
【0009】
シャワーヘッドの手元に浄水吐出用スイッチが付属しており、片手でも扱いが容易である。また排水吸引口にフィルターを設置し、毛髪及び不要物の吸引を防ぐ。台車上に浄水タンク及び排水タンクを設置し給排水設備の無い場所で
使用が可能である。

【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係るシャワー装置全体の構成を表す断面図である。
図2】シャワーヘッドの給排水の構造を示す外観斜視図である。
図3】シャワーヘッドの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の吸引機能付きシャワー装置は、要介護者の入浴が困難な場合に清拭に代わる方法で身体及び頭皮の洗浄を可能にするものである。
【実施例0012】
キャスター(2)により移動可能な台車(1)と(1)に配置された浄水タンク(3)より清水を供給し、洗浄後の汚水を排水タンク(10)まで吸引させる構造となっている。
【0013】
汲み上げポンプ(4)は充電式でシャワーヘッド(6)手元の 浄水吐出用スイッチ(7)で取り扱う事とする。
【0014】
吸引モーター(13)の電源(14)を入れ、吸引ファン(12)による吸引を始めた上で、要介護者の洗浄部位にシャワーヘッド(6)を密着させたままシャワーヘッド(6)手元の浄水吐出用スイッチ(7)を入れ洗浄を行う。
【0015】
浄水タンク(3)の清水を汲み上げポンプ(4)を介して浄水管(5)を通りシャワーヘッド(6)の浄水吐出口(18)より供給する。
【0016】
シャワーヘッド(6)に排水吸引口(19)を有し、該吸引口外側に防水壁(16)と洗浄ブラシ(17)を配置し、洗浄と同時に吸引を行う。
【0017】
シャワーヘッド(6)先端に洗浄ブラシ(17)を配置し、介護者の身体及び頭部に密着させて動かすことにより洗浄効果とマッサージ効果を得られる。またシャワーヘッド(6)には防水壁(16)が配置されており、洗浄部分に密着させる事により皮膚に沿いしなり汚水の漏洩を最小限にする事ができる。
【0018】
洗浄済汚水はシャワーヘッド(6)の排水吸引口(19)より吸引され、排水管(9)を介して排水タンク(10)に貯留される。
【産業上の利用可能性】
【0019】
老人施設及び在宅介護、病院などの分野で利用が可能である。
また吸引ホースを外し給水のみを行う事も可能な為、浴室や屋外でも 臨機応変に対応でき介護の現場以外でも役立つ事が期待できる。

【符号の説明】
【0020】
1 台車
2 キャスター
3 浄水タンク
4 汲み上げポンプ
5 浄水管
6 シャワーヘッド
7 浄水吐出用スイッチ
8 ジョイント
9 排水管
10 排水タンク
11 排水口
12 吸引ファン
13 吸引モーター
14 電源
15 空気排出口
16 防水壁
17 洗浄ブラシ
18 浄水吐出口
19 排水吸引口
20 フィルター
図1
図2
図3