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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022076968
(43)【公開日】2022-05-20
(54)【発明の名称】ダクト汚れ監視システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/16 20120101AFI20220513BHJP
   G06Q 10/00 20120101ALI20220513BHJP
   G01N 15/06 20060101ALI20220513BHJP
【FI】
G06Q50/16 300
G06Q10/00 300
G01N15/06 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020187643
(22)【出願日】2020-11-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-13
(71)【出願人】
【識別番号】591017571
【氏名又は名称】日本ウイントン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097548
【弁理士】
【氏名又は名称】保立 浩一
(72)【発明者】
【氏名】大廻 和彦
(72)【発明者】
【氏名】清水 晋
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
5L049CC29
(57)【要約】
【課題】 空調・換気ダクトの汚れの進み具合をクリーニング費用負担者及びクリーニング業者の双方が安価なコストで把握できるようにする。
【解決手段】 空調・換気ダクトDの内面をカメラ31が撮影した画像が送信部32からインターネット9を介して監視サーバ1に送信されて記憶部2に記憶される。ダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末41と、ダクトクリーニングのサービスを提供するクリーニング業者である運営会社の担当者が操作する運営会社端末42の双方から監視サーバ1がアクセスされ、同一の画像が閲覧される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面の汚れを監視するダクト汚れ監視システムであって、
ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、
空調・換気ダクトの内面を撮影可能な位置に設置されたカメラと、
カメラが撮影した画像のデータをネットワークを介して監視サーバに送信する送信部と
を備えており、
監視サーバは、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された同一の画像のデータを負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とするダクト汚れ監視システム。
【請求項2】
前記カメラが設けられた前記空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、
前記送信部は、前記画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも前記負担者端末と前記評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項3】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面の汚れ度合いを判定する汚れ判定プログラムが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項4】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダストモニターによるダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトの内面の汚れ度合いを判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項5】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1又は3記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項6】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2又は4記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項7】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1、3又は5記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項8】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2、4又は6記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項9】
前記カメラは、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、
前記送信部は、各回に撮影された画像のデータを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を前記負担者端末において可能とするサーバであることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項10】
前記ダストモニターは、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、
前記送信部は、各回のダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して前記負担者端末に表示することが可能なサーバであることを特徴とする請求項2、4、6又は8記載のダクト汚れ監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願の発明は、空調又は換気用のダクト(以下、空調・換気ダクトという。)の汚れを監視するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
空調・換気ダクトについては、一般的に、長期間使用すると塵や埃等の汚れが付着して堆積し、これが原因で空調性能が低下し易い。また、冷暖房のために室内に導入する冷気又は暖気中に汚れが混入し易くなり、健康上の被害も生じかねない。このようなことから、各種ビルや商業施設、劇場や体育館、倉庫等の施設に設けられている空調・換気ダクトについては、定期的にダクト内をクリーニングすることが行われており、ダクトクリーニングを業とする事業者(クリーニング業者)も存在している。
ダクトクリーニングの費用は、通常、施設のオーナーの負担となる。例えば、商業ビルを保有し、各部屋をテナントに貸与しているビル会社は、クリーニング業者にダクトクリーニングを依頼し、その費用を支払っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-106981号公報
【特許文献2】特開平10-170423号公報
【特許文献3】特開平10-170438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなダクトクリーニングは、定期的に行われるというよりも、テナント等からの知らせに基づいて必要性を調査し、必要だと判断された場合に行われることが多い。ダクトクリーニングの必要性の調査も、有償にてクリーニング業者が請け負っている。空調の吹き出し口から流入する冷気(又は暖気)又は換気用の吹き出し口から流入する外気が埃っぽいといった苦情を受けてオーナーがクリーニング業者に調査点検を依頼し、ダクトクリーニングが必要であるとの調査結果が出たら、費用の見積もりをしてもらった後、ダクトクリーニングを依頼している。
【0005】
ダクトクリーニングの必要性についての調査は、空調・換気ダクトの内面の写真を撮影したり、堆積物を採取したりすることで行われる。空調・換気ダクトに点検口が設けられている場合には比較的容易であるが、点検口がない場合、ダクトに小さな孔を開け、そこからファイバースコープを挿入して内面を撮影する等の特殊な作業が必要になってくる。このため、調査自体の費用も高額になり易い。
また、テナント等から苦情があって調査を行った場合には、ひどい汚れになっている場合が多く、ダクトクリーニングの費用自体も多大になり易い。したがって、理想的には、汚れがひどくならないうちに定期的にクリーニングをすることが好ましい。
【0006】
しかしながら、空調・換気ダクトの汚れの進み具合は施設ごとで異なり、ダクトクリーニングの最適な頻度(周期)も施設ごとに異なる。例えば、オフィスビルのように夜間や土日は空調を停止させるような運用をしている施設では、汚れの進み具合は比較的遅く、ダクトクリーニングの頻度は低くて良い。一方、営業時間の長い商業施設や24時間空調を行う必要がある倉庫等では、汚れの進み具合は早く、ダクトクリーニングの頻度も高くなる。
【0007】
このようなことから、空調・換気ダクトの汚れの調査点検を定期的に実施し、施設ごとに汚れの進み具合を監視しておくことが望まれる。しかしながら、空調・換気ダクトの調査点検は、上記のように作業者が調査点検対象の空調・換気ダクトがある場所に行って作業をすることになるので、人件費等からどうてしても費用がかさむ。このため、施設のオーナーは、テナント等からの苦情のように問題が生じてから対処するということになり易い。
【0008】
本願の発明は、ダクトクリーニングに関する上記のような背景、課題を考慮して為されたものであり、空調・換気ダクトの汚れの進み具合をオーナー及び業者(例えばクリーニング業者)の双方が安価なコストで把握できるようにし、それによって早期の適切な時期にダクトクリーニングを行うことをオーナーが納得できるようにすることで、タクトクリーニングに要する全体の費用が多大にならないようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、この明細書において、空調・換気ダクトの内面の汚れを監視するダクト汚れ監視システムの発明が開示される。このダクト汚れ監視システムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、空調・換気ダクトの内面を撮影可能な位置に設置されたカメラと、カメラが撮影した画像をネットワークを介して監視サーバに送信する送信部とを備えている。
監視サーバは、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された同一の画像を負担者端末と評価者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバである。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが設けられた空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、送信部は、画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面の汚れ度合いを判定する汚れ判定プログラムが実装されており、汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダストモニターによるダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトの内面の汚れ度合いを判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、送信部は、各回に撮影された画像のデータを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を負担者端末において可能とするサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、ダストモニターが、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、送信部は、各回のダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して負担者端末に表示することが可能なサーバであるという構成を持ち得る。
【発明の効果】
【0010】
以下に説明する通り、開示された発明に係るダクト汚れ監視システムによれば、撮影された空調・換気ダクトの内面の同一の監視画像が負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信されて閲覧されるので、汚れ評価者又はクリーニング業者は監視画像を摘示してダクトクリーニングの必要性又は推奨性を説明することができ、費用負担者は納得してダクトクリーニングを依頼することができるようになる。この際、従来のように調査員が施設に行って調査する必要はないので、ダクトクリーニングの必要性又は推奨性を確認するのに要する費用は従来に比べて格段に安くなる。
また、空調・換気ダクト内を流れるダストの量を検出するダストモニターが設けられており、監視サーバがダストモニターによるダスト検出データも負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることができる構成では、空調・換気ダクト内の汚れをより客観的に把握できるので、好適となる。
また、監視サーバに汚れ判定プログラムが実装されている構成では、ダクトクリーニングの推奨性又は必要性がその場で判るので、この点で好適となる。
また、監視サーバに予測プログラムが実装されている構成では、空調・換気ダクトの維持に関するコスト管理の面で極めて好適となる。
また、監視画像のアニメーション表示が可能な構成では、空調・換気ダクトの汚れの経時的な進展を把握し易くなるので、特に好適となる。
さらに、ダスト検出データがグラフ化されて負担者端末に表示される構成では、汚れの進行をより視覚的に負担者が把握し易くなるので、特に好適となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第一の実施形態のダクト汚れ監視システムの概略図である。
図2】第一の実施形態における監視ユニットの概略構成を示した図である。
図3】オーナー情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図4】施設情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図5】ダクト情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図6】ユニット情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図7】記憶部における撮影データの記憶構造について示した概略図である。
図8】閲覧メニューページの一例を示した概略図である。
図9】閲覧ページの一例を示した概略図である。
図10】運営会社がオーナーにダクト監視の状況に通知する例について示した概略図である。
図11】第二の実施形態のダクト汚れ監視システムの概略図である。
図12】グラフ化されたダスト検出データの閲覧について示した概略図である。
図13】費用見積もりプログラムの実行結果の一例を示す図である。
図14】第三の実施形態のダスト監視システムの概略図である。
図15】クリーニング業者情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
図16】第三の実施形態において双方通知プログラムにより送られた電子メールの一例を示した概略図である。
図17】第四の実施形態のダクト汚れ監視システムの主要部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、この出願の発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、第一の実施形態のダクト汚れ監視システムの概略図である。この監視システムは、空調・換気ダクトの内面の汚れを監視するシステムである。
図1に示すように、実施形態のダクト汚れ監視システムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバ1と、記憶部2とを備えている。ネットワークはインターネット9であり、監視サーバ1はウェブページを提供(ホスト)可能なウェブサーバである。記憶部2は、監視サーバ1におけるハードディスク等の記憶装置であるが、他のサーバ上の記憶装置であっても良い。
【0013】
そして、図1に示すように、実施形態のダクト汚れ監視システムは、カメラ31と、カメラ31が撮影した画像のデータをネットワークを介して監視サーバ1に送信する送信部32とを備えている。カメラ31は、監視対象の空調・換気ダクトDの内面を撮影可能な位置に設置されている。送信部32は、インターネット9を介して監視サーバ1にデータ送信可能なものである。
【0014】
カメラ31や送信部32は、監視ユニット3を構成するものとして設けられている。実施形態において、監視サーバ1は複数の監視ユニット3に対してインターネット9を介して接続されている。複数の監視ユニット3は、一系統の空調・換気ダクトDに設けられている(一系統の空調・換気ダクトDに複数の要監視箇所がある)場合もあり、1個のみの監視ユニット3がそれぞれの空調・換気ダクトDに設けられている場合もある。
【0015】
この実施形態において、監視サーバ1を運用するのは、空調・換気ダクトDの内面の汚れ状態を通知するサービス(監視サービス)を専門的に提供している業者(以下、運営会社という。)となっている。この実施形態では、運営会社は、空調・換気ダクトDの内面の汚れを評価する汚れ評価者であり、またダクトクリーニングを行うクリーニング業者となっている。
一方、監視ユニット3が設置された空調・換気ダクトDは、その空調・換気ダクトDが設けられている施設のオーナーが保有している。空調・換気ダクトDのクリーニングの費用は、通常、各施設のオーナーが負担する。監視サービスは、運営会社が各オーナーと契約してオーナーに対して提供されるサービスとなっている。
【0016】
図1に示すように、監視サーバ1には、インターネット9を介して負担者端末41が接続されている。負担者端末41は、ダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する端末である。この実施形態では、オーナーは、貸しビル業等を営む企業であり、負担者端末41は、そのような企業における担当者(以下、オーナー側担当者)が操作する端末となっている。各オーナーに対しては、オーナーID及びパスワードが予め発行される。負担者端末41は、これらを入力して送信することにより、監視サーバ1に対してアクセスすることが可能となっている。
【0017】
また、図1に示すように、監視サーバ1には、インターネット9を介して運営会社内の端末(以下、運営会社端末)42が接続されている。運営会社端末42は、運営会社における担当者(運営側担当者)が操作する端末である。この実施形態では、運営会社は、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングを行う業者であるが、ダクトクリーニングの推奨性又は必要性を評価する汚れ評価を行う業者(汚れ評価者)でもある。したがって、運営会社端末42は汚れ評価者における担当者が操作する端末(評価者端末)でもある。運営側担当者には、自社が管理、運営する監視サーバ1に対して特別の権限を持ってアクセスできるようID及びパスワードが発行されている。
尚、図1では、運営会社端末42は、運営会社内のイントラネット上に設けられていてイントラネット上に監視サーバ1が設けられているように描かれているが、これは一例であり、他の構成もあり得る。例えば、運営会社がホスティングサービスを利用していて監視サーバ1が社外に設置されてサーバ1である場合もある。
【0018】
図2は、第一の実施形態における監視ユニット3の概略構成を示した図である。図2に示すように、監視ユニット3はユニット本体30を含んでおり、カメラ31はユニット本体30に対して不図示のケーブルで接続されている。
ユニット本体30は、小型のローカルコンピュータ33を備えている。ローカルコンピュータ33としては、例えばRaspberry Piのようなシングルボードコンピュータが使用できる。
【0019】
カメラ31は、ローカルコンピュータ33の周辺機器として設置されている。例えば、Raspberry Pi Camera Moduleを専用ケース内に装着したものを使用することができる。
送信部32としては、例えば、ユニット本体30が備えるUSB端子に接続してLTEデータ通信を行うUSBドングル(SIMカード内蔵)が使用できる。
この他、監視ユニット3には、ローカルでのデータ保存用の記憶部(以下、ローカル記憶部)34や、データ取り出し用の不図示のUSBポート等が設けられている。ローカル記憶部34としては、例えばSDメモリのような媒体が使用される。
また、監視ユニット3は、照明光源35を備えている。照明光源35としては、例えばUSB接続のLEDが使用され、ローカルコンピュータ33のUSB端子に接続されている。
【0020】
このような監視ユニット3は、図2に示すように例えば空調・換気ダクトD内の上面に固定される。これは、空調・換気ダクトD内の汚れは、下面でのダスト堆積として現れることが多いので、上方から撮影するのが好適だからである。場合によっては、空調・換気ダクトの内側面(垂直な面)に監視ユニット3を取り付けて斜め下方を撮影するようにしても良い。但し、空調・換気ダクトDの上面にカメラ31を取り付けておくと、レンズ面にダストが付きにくいので、良い状態の画像を得るという点で好適である。
【0021】
尚、ローカルコンピュータ33の電源ケーブルは、空調・換気ダクトD内を這わせたり空調・換気ダクトDに孔を開けて挿通させたりして不図示のタップに接続される。
また、送信部32は空調・換気ダクトD内に位置するが、場合によってはアンテナを空調・換気ダクトD外に設け、空調・換気ダクトDを貫通させてアンテナケーブルをユニット本体30に接続させる場合もある。
【0022】
このような監視ユニット3には、空調・換気ダクトDの内面を定期的に撮影してその撮影データを蓄積及び送信するプログラム(以下、ローカルプログラムという。)331が実装されている。ローカルプログラム331は、例えば月に1回というように定期的に自動実行される。即ち、ローカルコンピュータ33に常駐しており、設定時刻になったら自動実行される。ローカルプログラム331は、カメラ31及び照明光源35の電源をオンにし、カメラ31がスタンバイとなり照明状態が安定するまでの所定のタイムラグの後、カメラ31を動作させて空調・換気ダクトDの内面を撮影させ、そのデータ(撮影データ)をローカル記憶部34に記憶するとともに、送信部32から監視サーバ1に撮影データを送信するようプログラミングされている。
【0023】
一方、図1に示すように、監視サーバ1には、各監視ユニット3から送信される撮影データを登録するデータ登録プログラム11が実装されている。データ登録プログラム11は、送信された撮影データを記憶部2に記憶するプログラムである。
記憶部2には、空調・換気ダクトの監視サービスを提供する際にして情報を管理するための幾つかのファイルが記憶されている。即ち、記憶部2には、オーナー情報ファイル21、施設情報ファイル22、ダクト情報ファイル23及びユニット情報ファイル24が記憶されている。図3は、オーナー情報ファイルの構造の一例を示した概略図、図4は施設情報ファイルの構造の一例を示した概略図、図5はダクト情報ファイルの構造の一例を示した概略図、図6はユニット情報ファイルの構造の一例を示した概略図である。
【0024】
オーナー情報ファイル21は、クリーニング業者が監視をしている空調・換気ダクトの各オーナーの情報を記録したファイルである。図3に示すように、オーナー情報ファイル21は、「オーナーID」、「パスワード」、「オーナー名」、「オーナー住所」、「担当者名」、「メールアドレス」等のフィールドから成るデータベースファイルである。「担当者名」は、オーナー側担当者の名前が記録されるフィールドである。この者が、空調・換気ダクトのクリーニングについての連絡を受ける者である。「メールアドレス」は、オーナー側担当者が受け取る電子メールのアドレスが記録されるフィールドである。
【0025】
図4に示すように、施設情報ファイル22は、「施設ID」、「施設名」、「施設所在地」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。「施設ID」は、施設を特定するためのIDである。施設情報ファイル22は、オーナーIDを使用したファイル名となっており、一つのオーナーIDに対して1個のファイルが作成される。監視サービスの対象となっている空調・換気ダクトが設けられている施設が施設のみの場合、施設情報ファイル22は1個のみのレコードから成る。
【0026】
図5に示すように、ダクト情報ファイル24は、クリーニング業者が監視をしている各空調・換気ダクトの情報を記録したファイルである。図6に示すように、ダクト情報ファイル24は、「ダクトID」、「ダクト名」等のフィールドから成るデータベースファイルである。ダクト情報ファイル24は、施設IDを使用したファイル名となっており、一つの施設IDに対して1個のファイルが作成される。一つの施設において監視対象となっている空調・換気ダクトが1個のみである場合、ダクト情報ファイル24には1個のみのレコードが記録される。
【0027】
図6は、ユニット情報ファイル24の構造の一例について示した概略図である。ユニット情報ファイル24は、一つの空調・換気ダクトにおいて設けられている各監視ユニット3の情報を記録したデータベースファイルである。ユニット情報ファイル24は、ダクトIDを使用したファイル名となっており、1個のダクトIDについて一つのユニット情報ファイル24が設けられている。図6に示すように、ユニット情報ファイル24は、「ユニットID」、「ユニット名」、「設置日」、「データ登録周期」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。「設置日」は監視ユニット3が設置された日が記録されるフィールド、「データ登録周期」はローカルプログラム331が自動実行される周期を記録したフィールドである。尚、一つの空調・換気ダクトDに1個のみの監視ユニット3が設けられる場合、ユニット情報ファイル24は、1個のみのレコードから成る。
【0028】
このような管理用の各ファイルの情報は、運営側担当者が運営業者端末42を操作して記録する。施設名やダクト名は、オーナーから提示された情報に従って記録する。
図7は、記憶部2における撮影データの記憶構造について示した概略図である。図7に示すように、記憶部2は、撮影データの記憶用のディレクトリ(以下、撮影データディレクトリ)200を含んでいる。撮影データディレクトリ200は、ユニットIDを名称として使用したディレクトリ(以下、ユニットディレクトリ)201を下位ディレクトリとして含んでおり、各撮影データが該当するユニットディレクトリ201に記憶される。即ち、データ登録プログラム11は、一緒に送信されたユニットIDに従い、対応するユニットディレクトリ201に撮影データのイメージファイル202を保存するようプログラミングされている。
【0029】
このような実施形態のダクト汚れ監視システムは、各施設のオーナーに対し、撮影データを閲覧させるサービスを提供するシステムとなっている。即ち、監視サーバ1は、負担者端末41に対して閲覧メニューページ及び閲覧ページを提供するサーバとなっている。
図8は、閲覧メニューページの一例を示した概略図である。図8に示すように、閲覧メニューページは、空調・換気ダクトの撮影データを閲覧する際に必要な情報を入力するページである。オーナーID及びパスワードを負担者端末41で入力してログインすると、図8に示す閲覧メニューページが表示される。
【0030】
図8に示すように、閲覧メニューページには、施設選択欄51、ダクト選択欄52及びユニット選択53が設けられている。施設選択欄51は、当該オーナーが複数の施設を保有しており、それら施設に設けられた空調・換気ダクトについて監視サービスの提供を受けている場合に選択可能となる欄である。この例では、施設選択欄51はプルダウンリストであり、プルダウンして表示される施設名のリストから一つを選択する。また、ダクト選択欄52は、選択された施設において複数の空調・換気ダクトDがあり、それぞれ監視サービスの対象となっている場合に選択可能となる欄である。
【0031】
閲覧メニューページを表示する監視サーバ1上のプログラム(以下、閲覧メニューページプログラム)は、ログインの際に保持されたオーナーIDでオーナー情報ファイル21を検索し、対応する施設情報ファイル22から各施設ID及び施設名を取得して施設選択欄に組み込むようプログラミングされている。そして、閲覧メニューページプログラムは、施設選択欄51で施設が選択されたら、施設IDで施設情報ファイル22を検索し、登録されている空調・換気ダクトDの各ダクト名をダクト情報ファイル24から取得し、ダクト選択欄52に組み込むようプログラミングされている。
【0032】
さらに、ダクト選択欄52で特定の空調・換気ダクトDが選択されると、閲覧メニューページプログラムは、対応するユニット情報ファイル24を検索し、その空調・換気ダクトDにおいて設けられている各監視ユニット3のユニットID及びユニット名称を取得してユニット選択欄53に組み込むようプログラミングされている。
【0033】
監視サーバ1には、閲覧ページに画像データを組み込んで空調・換気ダクトDの監視画像を閲覧させる閲覧ページプログラム16が実装されている。閲覧メニューページには閲覧ボタン54が組み込まれている。閲覧ボタン54には、ユニット選択欄53で選択された監視ユニットのユニットIDを引数にして閲覧ページプログラム16を実行するコードが埋め込まれている。
【0034】
図9は、閲覧ページの一例を示した概略図である。閲覧ページプログラム16は、ユニットIDに対応するディレクトリを負担者端末41に対して共有させ、閲覧ページにおいて各監視画像を閲覧させるプログラムである。
閲覧ページは、設定されているモードで各画像データ(イメージファイル)を表示するページである。図9に示す例は、デフォルトのモードであるプレビューモードの例である。プレビューモードでは、図9に示すように、選択されたユニットIDに対応したディレクトリの各画像データ(イメージファイル)が小さなイメージでアイコン化して左側の領域にされ、右側に設けられたフレームに選択された監視画像のイメージをプレビュー表示する。プレビューのフレームで拡大ボタン(符号省略)が押されると、新たにウインドウが追加されて大きなサイズで表示がされる。
【0035】
図9に示すように、閲覧ページには、「汚れ判定」と表記されたボタン(判定ボタン)55が設けられている。監視サーバ1には汚れ判定プログラム12が実装されており、判定ボタン55は、汚れ判定プログラム12の実行ボタンである。汚れ判定プログラム12は、ユニットIDを引数にして実行されるプログラムであり、判定ボタン55にはユニットIDが埋め込まれている。
【0036】
判定ボタン55は、プレビューのフレームに表示された監視画像が最新のデータである場合に実行可能となるボタンである。判定プログラム12は、プレビューとして表示されている最新の監視画像のイメージファイルを開き、画像解析により汚れの度合いを判定する。画像解析は、初期状態の監視画像(監視ユニット3の取り付け時の監視画像)と比較してその差を数値化する。
【0037】
例えば、初期状態では空調・換気ダクトの表面は滑らかで一様な面であるが、ダストが堆積していくと、ダストの色が所々に付いた一様ではなくなる。したがって、ダストの色が付いた領域の面積の割合で汚れを判定することができる。判定プログラム12は、例えば、汚れが少ないのでダクトクリーニングが不要であるとの判定結果(不要判定)、汚れはひどくはないがダクトクリーニングを行うことが推奨されるとの判定結果(推奨判定)、又は汚れがひどいのでダクトクリーニングが必要であるとの判定結果(必要判定)のどれであるかを示す戻り値を戻して終了する。
閲覧ページプログラム16は、判定プログラム12の戻り値を閲覧ページ内に表示して閲覧ページを更新する。即ち、不要判定、推奨判定又は必要判定のいずれかがテキスト(メッセージ)の形で閲覧ページに組み込まれて表示される。
【0038】
また、図9に示すように、閲覧ページには、「アニメーション」と表記されたコマンドボタン(以下、アニメボタン)56が設けられている。アニメボタン56は、いわゆるアニメーション表示の機能を実現するボタンであり、一つの監視ユニット3における監視画像が時系列的に切り替わって表示されるようにするためのボタンである。このためのプログラムモジュールとして、閲覧ページには連続表示モジュールが組み込まれており、連続表示モジュールは所定の短い時間で時系列的に監視画像が切り替わるようプログラミングされている。
【0039】
次に、このような実施形態のダクト汚れ監視システムの動作について説明する。
運営会社は、各オーナーとダクト監視サービスについて契約を結び、各オーナーが保有する施設の空調・換気ダクトDに各監視ユニット3を設置する。そして、各オーナーに対し、オーナーID及びパスワードを発行し、負担者端末41から監視サーバ1にアクセス可能とする。
また、運営側担当者は、各オーナーから、施設名やダクト名等の情報を提供してもらう。例えば、施設名については「○×ビル」、ダクト名については「3F北側ダクト」といった情報である。ユニット名については、例えば室内側から順に「3F北側ダクト1号」、「3F北側ダクト2号」、・・・といった具合である。一つの空調・換気ダクトに1台のみの監視ユニット3が設置される場合、ダクト名でユニット名が兼用される場合もある。
【0040】
提供された各情報は、運営会社端末42により各ファイル21,22,23,24に記録される。この際、監視サーバ1上のプログラムの機能により、オーナーID、施設ID、ダクトID及びユニットIDがそれぞれ生成され、各ファイル21,22,23,24のレコードに記録される。また、各監視ユニット3におけるデータ登録周期が予め決定され、ローカルプログラム331に対して定数として与えられる。
【0041】
設置された各監視ユニット3では、設定されたデータ登録周期のたびにローカルプログラム331が自動実行される。これにより、空調・換気ダクトDの内面の画像が撮影され、画像データが送信部32から監視サーバ1に送信される。そして、監視サーバ1上のデータ登録プログラム11が呼び出されて実行され、併せて送信されたユニットIDに対応したディレクトリに画像データが記憶される。尚、画像データとしてのイメージファイルにはファイル情報として作成日が含まれており、これが監視画像の撮影日となる。
【0042】
このようにして、各監視ユニット3がデータ登録周期のたびに画像データを送信し、データ登録プログラム11が記憶部2上の対応ディレクトリに記憶して登録する。そして、各画像データは、負担者端末41及び運営側端末42において閲覧される。
典型的なパターンとしては、運営側担当者が運営側端末42を操作して監視画像をチェックし、ダクトクリーニングが推奨レベル又は必要レベルだと判断した場合、当該した場合にオーナーに通知し、通知を受けてオーナーにおける担当者が負担者端末41を操作して閲覧するパターンが挙げられる。図10は、このパターンにおける通知の一例について示したものであり、運営会社がオーナーにダクト監視の状況に通知する例について示した概略図である。
【0043】
図10に示す例では、電子メールによりダクト監視状況を通知する例となっている。図10に示すように、この例では、ダクトクリーニングが推奨される旨がメール本文に記載されているとともに、監視サーバ1にアクセスして監視画像を閲覧するためのコード(以下、閲覧用コード)61が組み込まれている。この例では、閲覧用コード61はハイパーリンク(URL)の状態で組み込まれている。
閲覧用コード61には、オーナーID及びパスワードに加え、閲覧すべき監視画像を撮影した監視ユニット3のユニットIDが埋め込まれている。このため、閲覧用コード61を実行すると、監視サーバ1にログインした状態となり、図9に示すような閲覧ページが負担者端末41に表示される。
【0044】
運営側担当者は、電子メールの送信に加え、オーナー側担当者に電話をし、ダクトクリーニングが推奨されると伝える。この際、電子メールを送信しているので、それを見て閲覧用コード61をクリックして欲しいと伝える。オーナー側担当者は、閲覧用コード61をクリックして監視画像を負担者端末41で閲覧する。監視画像で実際の汚れを確認したり、判定ボタン55を押してその結果が推奨判定であることを確認したりしたオーナー側担当者は、ダクトクリーニングの推奨性を実感し、オーナーはダクトクリーニングを依頼することを決定する。そして、後日、ダクトクリーニングが実行される。
【0045】
このような実施形態のダクト汚れ監視システムによれば、撮影された空調・換気ダクトDの内面の監視画像が負担者端末41と運営側端末42との双方に送信されて閲覧されるので、運営会社は監視画像を摘示してダクトクリーニングの必要性又は推奨性を説明することができ、オーナーは納得してダクトクリーニングを依頼することができるようになる。
【0046】
この際、従来のように調査員が施設に行って調査する必要はないので、ダクトクリーニングの必要性又は推奨性を確認するのに要する費用は従来に比べて格段に安くなる。監視ユニット3の設置の費用や通信費は発生するが、ローカルコンピュータ33やカメラ31等については安価なものが市販されており、通信費についても、月に1回程度の頻度でイメージデータを送信するだけであり、データ通信専用の安価なプランも出てきているので、安く抑えることが可能である。細かな計算は省略するが、監視ユニット3のコストを考慮しても、現地に赴いてのダクトクリーニングの汚れ調査に比べ格段に安価となり、ダクトクリーニングの必要性又は推奨性の確認を極めて安価に行えることになる。
【0047】
特に、実施形態のダクト汚れ監視システムでは、上記のように運営会社とオーナーとが同一の監視画像を閲覧してダクトクリーニングの必要性や推奨性を検討できるので、運営会社による説明をオーナーが納得し易くなる。このため、ダクトクリーニングの依頼にスムーズにつながり、運営会社が行うダクトクリーニングサービスの売り上げ増大に貢献できる。
この際、この実施形態ではアニメボタン56が設けられているので、空調・換気ダクトの内面の汚れの経時的な進展を把握し易くなるので、特に好適である。
【0048】
尚、オーナーは、上記のように運営会社からの通知とは別に独自に監視画像を閲覧できることは言うまでもない。オーナー側担当者は、負担者端末41を操作して監視サーバ1にログインし、自分のところの空調・換気ダクトに設けられた任意の監視ユニット3について監視画像を閲覧する。そして、ダクトクリーニングが必要であるとオーナー自ら判断した場合、クリーニング業者にダクトクリーニングを依頼する。
【0049】
次に、第二の実施形態のダクト汚れ監視システムについて説明する。図11は、第二の実施形態のダクト汚れ監視システムの概略図である。
図11に示すように、第二の実施形態では、各監視ユニット3の構成が第一の実施形態と異なっている。即ち、第二の実施形態では、各監視ユニット3は、カメラ31に加え、ダストモニター37を備えている。この例では、ダストモニター37は、空調・換気ダクト中を流れるダストの量を検出する機器である。
ダストモニター37としては、接触電荷方式、光学式、任意のタイプのものを使用することができる。光の散乱状況で塵埃の量を検出するタイプのものが安価に入手できて好適であり、例えば共立電子産業株式会社(本社:大阪市浪速区)のホコリセンサー基板等を好適に使用できる。
【0050】
ダストモニター37も、ローカルコンピュータ33の周辺機器として設けられており、ローカルプログラム331によって動作が制御されるようになっている。即ち、ローカルプログラム331は、データ登録周期のたびにカメラ31に加えてダストモニター37も動作させ、監視画像とともにダストモニター37の検出データ(以下、ダスト検出データ)をローカル記憶部234に記憶する。その上で、ローカルプログラム331は、画像データとダスト検出データとを送信部32から監視サーバ1に送信するようプログラミングされている。
【0051】
一方、記憶部2には、ダスト検出データを記録したファイル(以下、ダストデータファイル)25が記憶されている。ダストデータファイル25は、データベースファイルであることが好ましいが、表計算用ファイル(表計算プログラムで扱われるファイル)であっても良く、データ取得日(ローカルプログラム331の実行日)とダスト検出データとを対応させて記憶したファイルである。ダストデータファイル25は、ユニットIDを使用したファイル名となっており、監視画像を記憶したディレクトリ(監視ユニット3毎のディレクトリ)に併せて保存される。尚、ローカル記憶部34においても、同様の構造のダストデータファイル25にダスト検出データが記録される。
【0052】
第二の実施形態において、データ登録周期のたびに取得されたダスト検出データは、監視サーバ1においてグラフ化されて運営側端末42や負担者端末41において閲覧される。この点について、図12を使用して説明する。図12は、グラフ化されたダスト検出データの閲覧について示した概略図である。
図12(1)に示すように、第二の実施形態では、閲覧ページに「ダスト検出データ」と表記されたダストデータ閲覧ボタン57が設けられている。監視サーバ1には、ダストデータ表示プログラム13が実装されており、ダストデータ閲覧ボタン57はダストデータ表示プログラム13の実行ボタンとなっている。ダストデータ表示プログラム13はユニットIDを引数にして実行されるプログラムであり、ダストデータ閲覧ボタン57にはユニットIDが埋め込まれている。閲覧ページプログラム16は、閲覧メニューページで取得されたユニットIDをダストデータ閲覧ボタン57に組み込んで閲覧ページに表示するようプログラミングされている。
【0053】
図12(2)は、ダストデータ表示プログラム13の実行結果の一例が示されている。図12(2)に示すように、ダストデータ表示プログラム13は、ユニットIDに対応するダストデータファイル25を開き、記録されている各ダスト検出データを取得する。そして、図12(2)に示すようにグラフ化して新規追加フォームに組み込んで表示するようプログラミングされている。グラフ化には、最小二乗法等のアルゴリズムが含まれるが、周知の技術を利用できるので説明は省略する。
【0054】
上記グラフ化の際、ダストデータ表示プログラム13は、推奨レベルと、必要レベルとを併せて表示するようプログラミングされている。推奨レベルは、その段階でダクトクリーニングをしておくと比較的安価な費用で済むのでダクトクリーニングを行うことが推奨されるレベルのダクト汚れということである。必要レベルは、これ以上進むと屋内での健康被害等の生じる可能性があり、ダクトクリーニングをすることが必要とされる(又は特に推奨される)レベルのダクト汚れということである。
【0055】
図12(2)の例では、推奨レベルは一点鎖線で示されるようになっており、必要レベルは、二点鎖線で示されるようになっている。推奨レベル、必要レベルとも、予め設定されたダスト検出データの定数である。クリーニング業者は、予め実験を行い、推奨レベルにおけるダストモニター37の検出値、必要レベルにおけるダストモニター37の検出値を得ておく。そして、この値を定数としてダストデータ表示プログラム13に与えており、図12(2)に示すように一点鎖線、二点鎖線で表示するようダストデータ表示プログラム13がプログラミングされる。この図12(2)の例は、必要レベルには達していないが推奨レベルに達している例である。
【0056】
尚、図12(2)に示すように、ダストデータ表示プログラム13は、グラフ化したダスト検出データを組み込むウインドウ内に予測ボタン59も併せて組み込むようプログラミングされている。この例では、予測ボタン59は、必要レベルとなる将来の日付を予測するボタンであり、監視サーバ1に実装された不図示のレベル到達日予測プログラムの実行ボタンである。
レベル到達予測プログラムは、ダスト検出データのグラフから傾き(汚れ速度)を算出し、定数として与えられている推奨レベル又は必要レベルに達する将来の日付を特定するプログラムである。図12(2)に示す例は必要レベル到達日に特定であるが、現在の状態において推奨レベルよりも下である場合、推奨レベルへの到達日を予測するめの予測ボタンも併せて組み込まれる。
【0057】
また、図12(2)に示すように、第二の実施形態では、閲覧ページ内に費用見積もりボタン581,582が組み込まれるようになっている。監視サーバ1には、ダクトクリーニングの費用の見積もりを行う費用見積もりプログラム14が実装されており、費用見積もりボタン581,582は費用見積もりプログラム14の実行ボタンとなっている。
この例では、閲覧ページが表示された時点での費用見積もりをするための第一の費用見積もりボタン581と、将来の特定の時点での費用見積もりをするための第二の費用見積もりボタン582とが設けられている。
【0058】
第一の費用見積もりボタン581は、オーナーID、施設ID、ダクトID及び実行日(ボタンが押された日)を引数として見積もりログラムを実行するボタンである。費用見積もりプログラム14は、実行日におけるダスト検出データをダストデータファイル25から取得し、これに基づいてダクトクリーニング費用の見積もりをする。
図示は省略するが、この実施形態におけるダクト情報ファイル24には、ダクト長、クリーニング基本費用等が空調・換気ダクト毎に記録されている。クリーニング基本費用は、当該空調・換気ダクトをクリーニングする際に固定的に係る費用(出張費等)である。変動費用は、ダクト長と汚れ具合に応じたものである。変動費については、予め算出式が策定されて費用見積もりプログラム14に与えられている。ダクトクリーニングの手間は、汚れの度合いに応じて異なるから、ダスト検出データの関数であるともいえる。したがって、ダスト検出データの値に対して単位長あたりのダクトクリーニング費用の単価が予め定められ、対応表のような形で策定される。費用見積もりプログラム14は、ダスト検出データを当てはめてクリーニング費用単価を取得し、これにダクト長を掛け算してダクトクリーニング費用を概算する。この概算値に上記固定費を加算して、費用見積もりプログラム14の実行結果とする。
【0059】
また、第二の費用見積もりボタン582の横には将来の日付を入力する将来日付入力欄583が設けられている。第二の費用見積もりボタン582は、オーナーID、施設ID、ダクトID及び将来日付(将来日付入力欄583で入力された日付)を引数として費用見積もりログラム14を実行するボタンである。
費用見積もりプログラム14は、将来日付が引数として渡された場合、将来におけるダスト検出データの値を推測する汚れ予測プログラムをサブルーチンとして実行する。汚れ予測プログラムは、図12(2)に示すようなダスト検出データのグラフから将来日付におけるダスト検出データを推測するプログラムである。即ち、現在までのダスト検出データのグラフから傾きを求め、将来日付までの日数を掛け算してダスト検出データの予測値を求める。
【0060】
費用見積もりプログラム14は、戻りであるダスト検出データの予測値に従ってクリーニング費用単価を算出し、同様にダクト長を掛け算して変動費の総額を得る。そして、これに固定費を加算してダクトクリーニング費用の見積もり額とする。
図13は、費用見積もりプログラム14の実行結果の一例を示す図である。図13では、第二の費用見積もりボタン582が押された場合を示しているが、第一の費用見積もりボタン581の場合も基本的に同様である。尚、第一の費用見積もりボタン581が押された場合、ダクトクリーニングの実行日はプログラム上はプログラム実行日であるが、例えば二週間以内とか一ヶ月以内というように、プログラムの実行日から一定の期間内が表示される。これは、ダクトクリーニングを実施するとオーナーが決定してもその日には実行できないので、二週間とか一ヶ月といった期間内であれば、プログラム実行日での見積もり額で実施するということを表示して知らせるためである。したがって、クリーニング費用単価の算出については、この分を見込んで算出されることもある。
【0061】
図12に示すように、第二の実施形態においても判定ボタン55が設けられている。第二の実施形態では、判定プログラム12は、ダスト検出データに基づいてダストクリーニングの要否を判断するプログラムとなっている。即ち、プログラム実行時のダスト検出データが推奨ラインよりも下であれば不要判定とし、推奨ラインより以上で警告ラインよりも下であれば推奨判定とし、警告ライン以上であれば必要判定とするよう判定プログラム12はプログラミングされている。判定プログラム12の実行結果の表示は、同様にテキストメッセージの表示とされる。
【0062】
このような第二の実施形態のダクト汚れ監視システムによれば、カメラ31による空調・換気ダクト表面の監視画像に加え、空調・換気ダクト内を流れるダストの量の検出データが閲覧できるので、空調・換気ダクト内の汚れをより客観的に把握できる。そして、ダスト検出データがグラフ化されていて、将来的な汚れ具合の進展即ち汚れの速度も把握することができる。このため、どれくらいの時期にダクトクリーニングが推奨されるか、またどれくらいの時期にダクトクリーニングが必須となるといった予測も可能になる。
【0063】
さらに、第二の実施形態では、監視サーバ1に費用見積もりプログラム14が実装されており、閲覧時点でダクトクリーニングした場合の見積もり額を確認したり、将来の任意の時点での見積額を確認したりすることも可能である。このため、オーナーにおいて空調・換気ダクトの維持に関するコスト管理の面で極めて好適となる。
尚、第二の実施形態において、判定プログラム12は、ダスト検出データと監視画像と両方に基づいて判定結果を得るようにプログラミングされる場合もある。例えば、ダスト検出データと監視画像との両方で推奨判定であれば推奨判定を実行結果とし、ダスト検出データと監視画像との両方で必要判定であれば必要判定を実行結果とし、ダスト検出データと監視画像のいずれか一方で必要判定であれば推奨判定を実行結果とする構成が考えられる。
【0064】
また、第二の実施形態において、費用見積もりプログラム14は、監視画像の解析により見積もり額を算出するプログラムであっても良い。上述した汚れ判定の場合と同様に初期状態との違いを数値化した場合に、その数値に対して対応するクリーニング費用単価を予め定めておき、それに基づいて見積もり額を算出するようプログラミングすることができる。
さらに、ダストクリーニングが推奨される状態となる時期又は必要とされる状態となる時期の予測についても、監視画像の解析によって行うことが可能である。汚れ判定の場合と同様に初期状態との違いを数値化した場合、その数値の傾き(汚れ速度)を算出することができ、汚れ速度から推奨時期、必要時期をそれぞれ予測することが可能である。
【0065】
次に、第三の実施形態のダスト監視システムについて説明する。
図14は、第三の実施形態のダスト監視システムの概略図である。第三の実施形態では、監視画像を閲覧するクリーニング業者が運営会社とは別の事業者となっている。即ち、図14に示すように、第三の実施形態では、監視サーバ1は、汚れ評価者である別のクリーニング業者における担当者(以下、業者側担当者)が操作する業者端末43からアクセスされることが予定されている。即ち、運営会社は、各クリーニング業者と契約し、業者ID及びパスワードを発行する。業者側担当者は、業者端末43上で業者ID及びパスワードを入力して監視サーバ1にログインすることが可能となっている。
【0066】
第三の実施形態では、各クリーニング業者の情報を管理するためのファイルとして、クリーニング業者情報ファイル26が記憶部2に記憶されている。図15は、クリーニング業者情報ファイル26の構造の一例を示した概略図である。図15に示すように、クリーニング業者情報ファイル26は、「業者ID」、「業者名」、「業者住所」、「担当者名」、「メールアドレス」等のフィールドから成るレコードを記録したデータベースファイルである。
【0067】
「業者ID」は、各クリーニング業者を識別するIDが記録されるフィールドである。「担当者名」は業者側担当者の名前、「メールアドレス」は、業者側担当者が受け取る電子メールのアドレスが記録されるフィールドである。
図示は省略するが、第三の実施形態では、業者IDは、施設情報ファイル22にも記録されている。即ち、当該施設に設置されている空調・換気ダクトのダクトクリーニングについて、担当するクリーニング業者が予め決められており、その業者IDが施設情報ファイル22に記録されている。
【0068】
また、この実施形態では、閲覧ページを閲覧させるための通知をオーナー及びクリーニング業者の双方に行うための双方通知プログラム15が監視サーバ1に実装されている。双方通知プログラム15は、オーナーID、施設ID、ダクトID及びユニットIDを引数にして実行される。双方通知プログラム15は、運営会社端末42から特別の権限でアクセスすると実行可能となるプログラムである。例えば、運営会社端末42において閲覧する閲覧ページには、双方通知プログラム15の実行ボタンが設けられている。
【0069】
双方通知プログラム15は、オーナーIDでオーナー情報ファイル21を検索し、オーナー側担当者のメールアドレスを取得する。また、施設IDで施設情報ファイル22を検索し、当該施設を担当しているクリーニング業者の業者IDを取得する。さらに、業者IDでクリーニング業者情報ファイル26を検索し、当該クリーニング業者の業者側担当者のメールアドレスを取得する。
その上で、双方通知プログラム15は、オーナー及びクリーニング業者それぞれについて閲覧用コード61,62を生成し、それぞれについて電子メールを作成してそれぞれのメールアドレスに送信するようプログラミングされている。図16は、第三の実施形態において双方通知プログラム15により送られた電子メールの一例を示した概略図である。
【0070】
図16(1)には、オーナーに送られた電子メールの一例が示されている。図16(2)には、クリーニング業者に送られた電子メールの一例が示されている。
図16(1)に示す電子メールは、図10に示すものと同様であるが、クリーニング業者にも通知がされており、クリーニング業者から連絡がある旨のメッセージが追加されるようになっている。
また、図16(2)に示すように、この例のクリーニング業者宛の電子メールでは、当該クリーニング業者が担当になっている施設について空調・換気ダクトの汚れがクリーニング推奨レベルに達しているので、オーナーに連絡をし、ダストクリーニングを奨めて欲しい旨のメッセージが追加されるようになっている。
尚、同様に、各電子メールには閲覧用コード61,62が組み込まれる。業者側担当者宛の電子メールには、業者IDとユニットIDが埋め込まれた状態で閲覧用コード62が生成され、電子メールに組み込まれる。
【0071】
第三の実施形態のダクト汚れ監視システムの動作について、以下に主要部を説明する。
第一第二の実施形態と同様、運営会社は各オーナーと契約し、各空調・換気ダクトに監視ユニット3を設置して監視サービスを提供する。その一方、運営会社は、全国各地のクリーニング業者と契約し、閲覧ページでの閲覧や、閲覧ページで閲覧した監視画像やダスト検出データを根拠にオーナーに対してダクトクリーニングの実施を働きかけることを許可する。即ち、運営会社は、各クリーニング業者に対して閲覧ページのコンテンツを商業的に利用することの許諾をする。したがって、各オーナーとの契約には、監視画像やダスト検出データについてダストクリーニング業者に開示することの事前承諾が含まれる。
【0072】
運営会社と契約をしたクリーニング業者には、業者ID及びパスワードが発行される。そして、運営側担当者は、運営会社端末42を操作して各監視ユニット3の監視画像やダスト検出データをチェックし、推奨レベルと判断された場合、推奨レベル用の双方通知プログラム15を実行する。また、必要レベルであると判断された場合、必要レベル用の双方通知プログラム15を実行する。
これにより、オーナー端末41及び業者端末43に図16に示すような電子メールがそれぞれ送信される。そして、業者側担当者は、送信された電子メール中の閲覧用コード62を実行し、閲覧ページで監視画像やダスト検出データを閲覧する。その上で、オーナーと連絡を取り、ダクトクリーニングを奨める。オーナーがダクトクリーニングを承諾したら、当該クリーニング業者はダクトクリーニングを行う。
【0073】
このような第三の実施形態のダクト汚れ監視システムによれば、運営会社とは別の業者であるクリーニング業者とオーナーとがコンテンツ(監視画像やダスト検出データ)を共有するので、それらコンテンツを利用した営業活動をクリーニング業者に行わせることができる。コンテンツの利用は有償になるので、運営会社としては、自らがダクトクリーニングを行わずにコンテンツの販売という形で収益を上げることができる。即ち、運営会社としては、遠方の施設については現時的にダクトクリーニングが実施できない場合があるが(出張費が高額になるため等)、そのような場合でもコンテンツの販売ということで収益を上げることができる。
一方、クリーニング業者にとっても、コンテンツを利用してダクトクリーニングを奨めることができ、より効果的な営業活動が行える。
オーナーにとっても、遠方の業者(運営会社)にダストクリーニングを依頼する必要がなく、結果的にダストクリーニングの費用を抑えることができるというメリットがある。
【0074】
次に、第四の実施形態のダクト汚れ監視システムについて説明する。
図17は、第四の実施形態のダクト汚れ監視システムの主要部の概略図である。第四の実施形態では、監視ユニット3の構成が上記各実施形態と異なっている。上記各実施形態では、監視ユニット3は、不図示の電源ケーブルで商用電源に接続されていたが、この実施形態では、発電機71及び蓄電器72を備えた構成となっている。
より具体的に説明すると、発電機71は、空調・換気ダクトD内の流れを利用して発電する風力発電機となっている。風力発電機は、プロペラ711に磁石を連結し、コイルが作る磁界に対する交差磁界を変化させることで発電する。自転車のランプ点灯用等に用いられているものと同様の構造、サイズのものを使用することができる。蓄電器72は、低電圧でも蓄電可能なものが好適に使用される。例えば、スマホ用のリチウムイオン電池を備えたものを蓄電器72として使用することができる。
【0075】
発電機71は、空調又は換気のために空調・換気ダクトD内に一定以上の流れ(図17に矢印で示す)が存在している場合に発電し、蓄電器72に蓄電を行う。蓄電器72は、監視ユニット3のユニット本体30にケーブル721で接続されており、各部への電源供給を行う。尚、プロペラ711は、空調・換気ダクトD内の流れを散乱させてしまうので、ダストモニター37の下流側に設けた方が好ましい。
このような第四の実施形態は、電源ケーブルの配線が不要であるので、監視ユニット3の取付が容易であるという優位性を有している。また、近くに電源コンセントがない場合にも取付が可能で、汎用性が高い。
【0076】
上記各実施形態において、ダストモニター37は、空調・換気ダクト内を流れるダストの量を検出するものであったが、空調・換気ダクト内に堆積したダクトの量を検出するダストモニターを使用することも可能である。例えば、空調・換気ダクトの内面にレーザー等の光を照射し、その反射光の強度又は散乱のされ方等から、ダストの堆積量を検出することができる場合があり、そのような構成のダストモニターが使用されることもある。
尚、監視ユニット3が備えるセンサーとしては、ダストモニターの他、温度、湿度等を測定するセンサー、二酸化炭素濃度やホルムアルデヒド濃度といった特定の気体の濃度を測定するセンサーの場合があり得る。これらの測定対象物も、空調・換気ダクトの内面の汚れに関連している場合があり、測定によって汚れの状況を知ることができる場合がある。
【0077】
尚、上記各実施形態では、送信部32はLTEにより基地局経由でインターネット9につながるものであったが、モバイルルーターによりデータ送信するものであっても良い。また、施設内にWi-Fiのような無線LANの環境が用意されている場合、送信部32を無線LANインターフェースとすれば通信費はゼロになるのでより好ましい。場合によっては、送信部32は、施設内のルーターに対して有線LANで接続されるもの(有線LANインターフェース)とされる場合もあり得る。
【0078】
また、以上の各実施形態において、オーナーがダストクリーニングの費用の負担者であったが、本願発明の実施に際しては、必ずしもこの形態には限られない。例えば、施設がリース物件であり、リースを受けている事業者が空調・換気ダクトの維持・管理の費用を負担する契約である場合もある。このような場合には、リースを受けている事業者が負担者となるので、そこでの担当者が操作する端末が負担者端末となる。
【0079】
尚、各実施形態において、汚れ評価者はクリーニング業者であったが、クリーニングは行わずに汚れ評価のみを行う業者もあり得る。したがって、このような業者における担当者が操作する端末が評価者端末となる。逆に、汚れ評価は行わないクリーニング業者に対して、監視画像やダスト検出データが提供される場合もあり得る。例えば、汚れ評価者が第三者的な機関であり、依頼を受けて汚れ評価はする場合があり得る。この場合、クリーニング業者は、監視サーバから取得した監視画像やダスト検出データを汚れ評価者に提供して評価してもらう形態があり得る。この場合には、クリーニング業者は自分では汚れ評価はしないが、監視画像やダスト検出データを取得するため、監視サーバにアクセスする。
【0080】
また、前述した第四の実施形態の構成即ち監視ユニットの電源を空調・換気ダクト内の流れを利用した風力発電で賄う構成は、上記のように監視画像やダスト検出データを共有しない場合であっても効果を奏する。即ち、例えば運営会社であるクリーニング業者のみが監視画像を閲覧している場合であっても、監視ユニットは必要になるから、監視ユニットの設置が容易になる上記構成の効果は大きな意義を有する。
【0081】
さらに、監視ユニットが空調・換気ダクトの内面の汚れ以外の状況について監視するものであっても、電力を風力発電で賄う構成は意義を有する。例えば、屋内の雰囲気を排出する空調・換気ダクト内の二酸化炭素濃度を測定して屋内の空気の汚れを評価したり、換気が十分にできているかを評価したりすることがあり得るが、このような用途で使用されるセンサー用の電源として上記のような風力発電の構成を採用することができる。つまり、空調・換気ダクトの状態又は空調・換気ダクト内を流れる流体の状態を監視する監視ユニットの電源として、上記風力発電の構成は広く採用可能である。
【符号の説明】
【0082】
1 監視サーバ
11 データ登録プログラム
12 判定プログラム
13 ダストデータ表示プログラム
14 費用見積もりプログラム
15 双方通知プログラム
2 記憶部
21 オーナー情報ファイル
22 施設情報ファイル
23 ダクト情報ファイル
24 ユニット情報ファイル
25 ダストデータファイル
26 クリーニング業者情報ファイル
3 監視ユニット
31 カメラ
32 送信部
35 照明光源
37 ダストモニター
41 負担者端末
42 運営会社端末
43 業者端末
55 判定ボタン
56 アニメボタン
57 ダストデータ閲覧ボタン
581 費用見積もりボタン
582 費用見積もりボタン
61 閲覧用コード
62 閲覧用コード
71 発電機
72 蓄電器
9 インターネット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2021-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を監視するダクト汚れ監視システムであって、
ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、
空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を撮影可能な位置に設置されたカメラと、
カメラが撮影した画像のデータをネットワークを介して監視サーバに送信する送信部と
を備えており、
監視サーバは、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された前記空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合についての同一の画像のデータを負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とするダクト汚れ監視システム。
【請求項2】
前記カメラが設けられた前記空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、
前記送信部は、前記画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも前記負担者端末と前記評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項3】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項4】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダストモニターによるダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトの内面の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項5】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1又は3記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項6】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2又は4記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項7】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1、3又は5記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項8】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2、4又は6記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項9】
前記カメラは、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、
前記送信部は、各回に撮影された画像のデータを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を前記負担者端末において可能とするサーバであることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項10】
前記ダストモニターは、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、
前記送信部は、各回のダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して前記負担者端末に表示することが可能なサーバであることを特徴とする請求項2、4、6又は8記載のダクト汚れ監視システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するため、この明細書において、空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を監視するダクト汚れ監視システムの発明が開示される。このダクト汚れ監視システムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を撮影可能な位置に設置されたカメラと、カメラが撮影した画像をネットワークを介して監視サーバに送信する送信部とを備えている。
監視サーバは、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調・換気ダクトの内面の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された前記空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合についての同一の画像を負担者端末と評価者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバである。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが設けられた空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、送信部は、画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムが実装されており、汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダストモニターによるダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトの内面の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、送信部は、各回に撮影された画像のデータを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を負担者端末において可能とするサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、ダストモニターが、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、送信部は、各回のダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して負担者端末に表示することが可能なサーバであるという構成を持ち得る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
判定ボタン55は、プレビューのフレームに表示された監視画像が最新のデータである場合に実行可能となるボタンである。判定プログラム12は、プレビューとして表示されている最新の監視画像のイメージファイルを開き、画像解析により汚れの度合い(汚れの進み具合)を判定する。画像解析は、初期状態の監視画像(監視ユニット3の取り付け時の監視画像)と比較してその差を数値化する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0058】
第一の費用見積もりボタン581は、オーナーID、施設ID、ダクトID及び実行日(ボタンが押された日)を引数として見積もりログラムを実行するボタンである。費用見積もりプログラム14は、実行日におけるダスト検出データをダストデータファイル25から取得し、これに基づいてダクトクリーニング費用の見積もりをする。
図示は省略するが、この実施形態におけるダクト情報ファイル24には、ダクト長、クリーニング基本費用等が空調・換気ダクト毎に記録されている。クリーニング基本費用は、当該空調・換気ダクトをクリーニングする際に固定的に係る費用(出張費等)である。変動費用は、ダクト長と汚れの進み具合に応じたものである。変動費については、予め算出式が策定されて費用見積もりプログラム14に与えられている。ダクトクリーニングの手間は、汚れの度合い(汚れの進み具合)に応じて異なるから、ダスト検出データの関数であるともいえる。したがって、ダスト検出データの値に対して単位長あたりのダクトクリーニング費用の単価が予め定められ、対応表のような形で策定される。費用見積もりプログラム14は、ダスト検出データを当てはめてクリーニング費用単価を取得し、これにダクト長を掛け算してダクトクリーニング費用を概算する。この概算値に上記固定費を加算して、費用見積もりプログラム14の実行結果とする。
【手続補正書】
【提出日】2021-08-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を監視するダクト汚れ監視システムであって、
ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、
空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を撮影可能な位置に設置されたカメラと、
カメラが撮影した画像のデータをネットワークを介して監視サーバに送信する送信部と
を備えており、
監視サーバは、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された前記空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合についての同一の画像のデータを負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とするダクト汚れ監視システム。
【請求項2】
前記カメラが設けられた前記空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、
前記送信部は、前記画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも前記負担者端末と前記評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項3】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項4】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダストモニターによるダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項5】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1又は3記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項6】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2又は4記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項7】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1、3又は5記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項8】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2、4又は6記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項9】
前記カメラは、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、
前記送信部は、各回に撮影された画像のデータを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を前記負担者端末において可能とするサーバであることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項10】
前記ダストモニターは、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、
前記送信部は、各回のダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して前記負担者端末に表示することが可能なサーバであることを特徴とする請求項2、4、6又は8記載のダクト汚れ監視システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するため、この明細書において、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを監視するダクト汚れ監視システムの発明が開示される。このダクト汚れ監視システムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)を撮影可能な位置に設置されたカメラと、カメラが撮影した画像をネットワークを介して監視サーバに送信する送信部とを備えている。
監視サーバは、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された同一の画像を負担者端末と評価者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバである。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが設けられた空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、送信部は、画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムが実装されており、汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダストモニターによるダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、送信部は、各回に撮影された画像のデータを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を負担者端末において可能とするサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、ダストモニターが、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、送信部は、各回のダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して負担者端末に表示することが可能なサーバであるという構成を持ち得る。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を監視するダクト汚れ監視システムであって、
ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、
空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を撮影可能な位置に設置されたカメラ(ダクト清掃装置に搭載されたものを除く)と、
カメラが撮影した画像のデータをネットワークを介して監視サーバに送信する送信部と
を備えており、
カメラは、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクト(空気調和装置のケーシング内の部材及び厨房機器の部品を除く)内に固定されており、当該空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を当該空調・換気ダクトの清掃時以外に撮影可能となっており、
監視サーバは、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された前記空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合についての同一の画像のデータを負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とするダクト汚れ監視システム。
【請求項2】
前記カメラが設けられた前記空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、
前記送信部は、前記画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも前記負担者端末と前記評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項3】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項4】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダストモニターによるダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項5】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1又は3記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項6】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記ダスト検出データ又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2又は4記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項7】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項1、3又は5記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項8】
前記監視サーバには、前記送信部から送信された前記画像データに基づいて又は前記送信部から送信された前記画像のデータ及び前記ダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積り額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、
費用見積もりプログラムの実行結果は、前記負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっていることを特徴とする請求項2、4又は6記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項9】
前記カメラは、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、
前記送信部は、各回に撮影された画像のデータを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を前記負担者端末において可能とするサーバであることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のダクト汚れ監視システム。
【請求項10】
前記ダストモニターは、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、
前記送信部は、各回のダスト検出データを前記監視サーバに送信するものであり、
前記監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して前記負担者端末に表示することが可能なサーバであることを特徴とする請求項2、4、6又は8記載のダクト汚れ監視システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決するため、この明細書において、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを監視するダクト汚れ監視システムの発明が開示される。このダクト汚れ監視システムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータである監視サーバと、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)を撮影可能な位置に設置されたカメラ(ダクト清掃装置に搭載されたものを除く)と、カメラが撮影した画像をネットワークを介して監視サーバに送信する送信部とを備えている。
カメラは、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクト(空気調和装置のケーシング内の部材及び厨房機器の部品を除く)内に固定されており、当該空調・換気ダクトの内面の汚れの進み具合を当該空調・換気ダクトの清掃時以外に撮影可能となっている。
監視サーバは、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの際の費用を負担する負担者が操作する負担者端末と、空調又は換気用のダクトである空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れを除去するダクトクリーニングの推奨性もしくは必要性を評価する汚れ評価者が操作する評価者端末又はダクトクリーニングを行う業者が操作するクリーニング業者端末の双方からアクセスを受けるサーバであって、送信部から送信された同一の画像を負担者端末と評価者端末との双方に送信して当該画像を閲覧させることが可能なサーバである。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが設けられた空調・換気ダクトには、内部のダストの量を検出するダストモニターが設けられており、送信部は、画像のデータに加え、ダストモニターによるダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、ダストモニターによるダスト検出データも負担者端末と評価者端末又はクリーニング業者端末との双方に送信して閲覧させることが可能なサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像のデータに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムが実装されており、汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダストモニターによるダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、当該空調・換気ダクトの内面(空気調和装置のケーシング内の部材の表面及び厨房機器の部品の表面を除く)の汚れの進み具合を判定する汚れ判定プログラムとが実装されており、
汚れ判定プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信されたダスト検出データ又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングが推奨される時期又は必要となる時期を予測する予測プログラムが実装されており、予測プログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、この汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、監視サーバには、送信部から送信された画像データに基づいて又は送信部から送信された画像のデータ及びダストモニターによるダスト検出データに基づいて、ダクトクリーニングを行った場合の費用の見積額を算出する費用見積もりプログラムが実装されており、費用見積もりプログラムの実行結果は、負担者端末に送信されて閲覧されることが可能になっているという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、カメラが、定期的に撮影を行うよう制御されるカメラであり、送信部は、各回に撮影された画像のデータを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各画像のデータを時系列的に差し替えて表示するアニメーション表示を負担者端末において可能とするサーバであるという構成を持ち得る。
また、上記課題を解決するため、このダクト汚れ監視システムは、ダストモニターが、定期的にダストの量を検出するよう制御されるものであり、送信部は、各回のダスト検出データを監視サーバに送信するものであり、監視サーバは、各ダスト検出データをグラフ化して負担者端末に表示することが可能なサーバであるという構成を持ち得る。