(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077061
(43)【公開日】2022-05-23
(54)【発明の名称】アース端子台
(51)【国際特許分類】
H02B 1/40 20060101AFI20220516BHJP
【FI】
H02B1/40 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020187690
(22)【出願日】2020-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001977
【氏名又は名称】特許業務法人なじま特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊東 雄一
(72)【発明者】
【氏名】川畑 拓也
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 樹
【テーマコード(参考)】
5G211
【Fターム(参考)】
5G211AA11
5G211AA12
5G211BB06
5G211DD39
5G211EE05
5G211EE09
5G211EE14
(57)【要約】
【課題】負荷機器の数に対応した調整が容易なアース端子台を提供すること。
【解決手段】負荷機器と接続される為の接地線3が接続される接地線接続部2と、接地線接続部2と電気的に接続されるストリップ端子部51と、を備え、ストリップ端子部51によって分電盤9の筐体側に接続される為のアース電線4の被覆が剥離され、ストリップ端子部51とアース電線4とが電気的に接続されるアース端子台1とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷機器と接続される為の接地線が接続される接地線接続部と、
接地線接続部と電気的に接続されるストリップ端子部と、を備え、
ストリップ端子部によって分電盤の筐体側に接続される為のアース電線の被覆が剥離され、ストリップ端子部とアース電線とが電気的に接続されるアース端子台。
【請求項2】
アース電線を挟持する挟持部と、前記挟持部へアース電線を導入する導入口とをストリップ端子部が備え、
前記導入口を覆うカバー部を備え、
カバー部に押圧部が形成され、前記押圧部がカバー部の動きに連動してアース電線を前記挟持部に押し込むことが可能な請求項1に記載のアース端子台。
【請求項3】
カバー部を回動させることでアース電線を前記挟持部に押し込むことが可能な請求項2に記載のアース端子台。
【請求項4】
接地線接続部に接地線を挿入する接地線挿入口が上方向に開口し、前記導入口が上以外の方向に開口している請求項2または3に記載のアース端子台。
【請求項5】
カバー部を上方向へ回動させることでアース電線を前記挟持部に押し込むことが可能な請求項2乃至4のいずれかに記載のアース端子台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分電盤内に配置されるアース端子台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、分電盤にアースバーを設置することが知られている。アースバーは接地のために用いられるものであり、負荷機器の接地線が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
ところで、作業者は分電盤に搭載する負荷機器の数によってアースバーの長さを調整する必要がある。負荷機器の数に応じて適切な長さのアースバーを準備するか、アースバーを切断しなければならず、現場での作業が困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより、解決を試みた。本発明が解決しようとする課題は、負荷機器の数に対応した調整が容易なアース端子台を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、負荷機器と接続される為の接地線が接続される接地線接続部と、接地線接続部と電気的に接続されるストリップ端子部と、を備え、ストリップ端子部によって分電盤の筐体側に接続される為のアース電線の被覆が剥離され、ストリップ端子部とアース電線とが電気的に接続されるアース端子台とする。
【0007】
また、アース電線を挟持する挟持部と、前記挟持部へアース電線を導入する導入口とをストリップ端子部が備え、前記導入口を覆うカバー部を備え、カバー部に押圧部が形成され、前記押圧部がカバー部の動きに連動してアース電線を前記挟持部に押し込むことが可能なアース端子台1とすることが好ましい。
【0008】
また、カバー部を回動させることでアース電線を前記挟持部に押し込むことが可能な構成とすることが好ましい。
【0009】
また、接地線接続部に接地線を挿入する接地線挿入口が上方向に開口し、前記導入口が上以外の方向に開口している構成とすることが好ましい。
【0010】
また、カバー部を上方向へ回動させることでアース電線を前記挟持部に押し込むことが可能な構成とすることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、負荷機器の数に対応した調整が容易なアース端子台を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】
図1のII-II断面図である。ただし、アース端子台に接地線及びアース電線が接続された状態である。
【
図3】
図1のIII-III断面図である。ただし、アース端子台に接地線が接続された状態である。
【
図4】接地線が接続されたアース端子台と、ストリップ端子部に導入されるアース電線とを前側から見た正面図である。
【
図5】接地線及びアース電線が接続されたアース端子台を前側から見た正面図である。
【
図6】アース端子台及び分岐ブレーカが設置された分電盤の部分拡大図である。
【
図7】アース端子台及び分岐ブレーカに接地線及びアース電線が接続された分電盤の正面図である。
【
図8】分電盤に設置されたアース端子台及び分岐ブレーカの拡大図である。
【
図9】第二実施形態のアース端子台を前側から見た正面図である。
【
図10】第三実施形態のアース端子台を前側から見た正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に発明を実施するための形態を示す。実施形態のアース端子台1は、分電盤9内に設置され、分岐ブレーカ91に接続される負荷機器の接地を行うために用いられるものである。本明細書では、
図1に示すとおり、分電盤9に取り付けられる取付面のある方向を下方向とし、その反対側を上方向と定めている。アース端子台1は、負荷機器と接続された接地線3が接続される接地線接続部2と、接地線接続部2と電気的に接続されるストリップ端子部51とを備えている。実施形態では、
図2及び
図3に示すことから理解されるように、金属製のストリップ端子金具5の下部にストリップ端子部51が形成され、上部に接地線接続部2を構成する端子板部57が設けられている。接地線3が接地線接続部2に接続されると、ストリップ端子金具5が通電可能となりストリップ端子部51まで電路がつながる。
【0014】
ストリップ端子部51は、アース電線4の被覆41を剥離し、アース電線4と電気的に接続される。
図2に示すことから理解されるように、実施形態ではストリップ端子部51に備えた上刃54及び下刃55がアース電線4の被覆41を剥離する。アース電線4の被覆41が剥離され、アース電線4の内部にあるアース導体42がストリップ端子部51と接触することで、アース電線4とストリップ端子部51とが電気的に接続される。なお、
図7に示すように1本のアース電線4は、分電盤9の筐体側に接続され、分岐ブレーカ91の負荷端子側において複数の分岐ブレーカ91に亘って配線されている。
【0015】
上記した構造のアース端子台1は、長さ調整が困難なアースバーではなく、長さ調整が容易なアース電線4を用いて接地を行うため、接続される負荷機器の数に対応した長さ調整を容易に行うことができる。負荷機器の数が増える場合、アースバーの長さが足りなければ適切な長さのアースバーと交換する必要が生じるが、本願発明のアース端子台1はアースバーの長さの制限を受けることなく容易に長さを調整することができる。
【0016】
実施形態のアース端子台1は、接地線接続部2及びストリップ端子部51を内部に備えた本体部11と、ストリップ端子部51の少なくとも一部を覆うカバー部6とを備えている。本明細書では、
図1に示すとおり、上下方向と90度をなす方向のうち、ストリップ端子部51に設けられた上刃54及び下刃55が延びる方向を左右方向とし、上下方向及び左右方向のいずれに対しても90度をなす方向を前後方向と定めている。
図1及び
図2に示すことから理解されるように、実施形態の本体部11は、ケース11a及び11bを備え、前後方向に2分割することができる。ケース11a及び11bは連結部14によって連結されている。連結部14はケース11a及び11bを貫通する孔12を備え、孔12にねじ13等を通すことによってケース11a及び11bが連結される。
図2及び
図3に示すことから理解されるように、接地線接続部2の構成要素となるばね22を組み付けるための空間である空間Sが、ケース11aとケース11bとの境目をまたぐように形成されている。本体部11をケース11aとケース11bとに分割可能な構造とすれば空間Sを露出させることができるので、ばね22の組み付け作業がしやすくなる。また、実施形態のストリップ端子金具5は、ストリップ端子部51がケース11aとケース11bとの境目に位置するように組み付けられる。太さの異なるアース電線4に変更する必要が生じ、アース電線4の太さに対応したストリップ端子金具5と交換する際にも、本体部11が前後方向に分割可能な構造となっていれば交換作業がしやすい。
【0017】
接地線接続部2について説明する。
図2及び
図3に示すことから理解されるように、実施形態の接地線接続部2は、ストリップ端子金具5の上部に設けられた端子板部57と、端子板部57と接地線3とを電気的に接続するばね22とを備えている。ばね22は、その先端が接地線3に食い込んで接地線3の抜け止めとなる鎖錠ばね22aと、一部が端子板部57と接触した状態で接地線3を押圧し電気的に接続させる押圧ばね22bとを備えている。接地線3は、本体部11に設けられた接地線挿入口21から、接地線接続部2が組付けられている空間S内へ挿入される。接地線挿入口21から接地線3が挿入されると、接地線3とばね22とが接触してばね22が変形する。変形したばね22によって接地線3が押し付けられて固定され、ばね22と接地線3とが電気的に接続される。接地線3を抜く場合は、先端が本体部11の外部に露出しているリリースボタン8を押し下げて鎖錠ばね22aを下方に曲げ、接地線3への食い込みを緩めることで接地線3を引き抜くことが可能となる。前記した接地線接続部2の構造は公知の速結端子機構である。なお、接地線接続部2を速結端子機構で構成しない場合は、ねじ等によって接地線3を接続しても良い。しかし、実施形態のように速結端子機構を用いる方が、アース端子台1をより小型化することができる。
【0018】
ストリップ端子部51について詳細に説明する。
図3に示すことから理解されるように、実施形態のストリップ端子金具5は上部が断面L字形状となっており、その一部が端子板部57となってばね22と接触し接地線接続部2の構成要素となっている。接地線接続部2に接地線3が接続されると、接地線3とストリップ端子部51とが電気的に接続される。さらに、
図4に示すことから理解されるように、ストリップ端子部51にはアース電線4を挟み込んで電気的に接続するための切欠き52を形成することが好ましい。実施形態の切欠き52は、アース電線4を挟持する挟持部53と、アース電線4を導入する導入口56と、挟持部53から導入口56へ向かってテーパ状に広がる空間を形成する傾斜部54a、55aとを備えている。このような形状とすることで、アース電線4を挟持部53に誘い込みやすくなる。実施形態の挟持部53及び傾斜部54a、55aには、上下に対向するように上刃54及び下刃55が設けられている。なお、刃は対向した箇所の両側ではなく片側のみに形成してもよい。挟持部53における上刃54と下刃55との間隔は、アース電線4の直径より狭く、かつ、アース導体42を上下方向から挟持した際に上刃54及び下刃55がアース導体42に接触するように設定されている。
【0019】
図4に示すことから理解されるように、ストリップ端子部51が本体部11に組み付けられた状態では、本体部11に設けられた凹状の開口部15から切欠き52が露出している。導入口56から挟持部53へ導入されたアース電線4は、上刃54及び下刃55に接触して被覆41が剥離され、アース導体42が上刃54及び下刃55と接触した状態で挟持されることでストリップ端子部51と電気的に接続される。このような構造となっているため、被覆41を剥離する工具を使用しなくてもアース電線4をアース端子台1に接続することができる。
【0020】
実施形態のアース端子台1は、導入口56を覆うカバー部6を備える。アース端子台1は、カバー部6に押圧部61が形成され、押圧部61がカバー部6の動きに連動してアース電線4を挟持部53に押し込むことが可能であることが好ましい。
図4及び
図5に示すことから理解されるように、実施形態の押圧部61は、カバー部6を閉めたときに本体部11と対向する面に凸状に形成され、カバー部6が閉まる動きに連動してアース電線4を押圧し挟持部53へ押し込むことができる。このような構造とすることで、カバー部6により導電部となるストリップ端子部51とアース導体42を覆うことで保護すると同時に、アース電線4とストリップ端子部51とを確実に接触させることができる。
【0021】
また、カバー部6を回動させる構造とすることが好ましい。
図4及び
図5に示すことから理解されるように、実施形態のカバー部6は、切欠き52より下方の位置に設けられた回動軸62によって回動可能に支持されている。カバー部6は、上端に凸状に形成された爪部63を、本体部11の上部に形成された係止部64に引っ掛けることで、本体部11に固定される。カバー部6の上端を持って動かすことで、カバー部6が下端にある回動軸62を支点として回動する。カバー部6が回動して閉まる動きに連動して押圧部61がアース電線4を押圧し、挟持部53へ押し込むことができる。このような構成とすることで、てこの原理によって、より小さい力でアース電線4を挟持部53に押し込むことができる。なお、カバー部6を回動させるのではなく、アース電線4を挟持部53へ押し込む方向にカバー部6を直線的にスライドさせることによって、カバー部6がアース電線4を挟持部53に押し込むことが可能な構造とすることもできる。また、カバー部6を、本体部11と分離していて爪等によって本体部11に固定可能な蓋形状のものとし、蓋形状のカバー部6を取り付けることでカバー部6がアース電線4を挟持部53に押し込むことが可能な構造としてもよい。
【0022】
実施形態のアース端子台1は、
図6及び
図7に示すことから理解されるように、分電盤9の機器取付板93に設置され、ストリップ端子部51を介して接地線3と電気的に接続されたアース電線4の一端が分電盤9と電気的に接続されることによって接地が行われる。
図1及び
図6に示すことから理解されるように、実施形態のアース端子台1は機器取付板93に設置されるための固定部7を備えている。実施形態の固定部7は、アース電線4を導入する導入口56の開口方向と反対方向に設けられ、上下方向に貫通する取付ねじ挿通孔を備えており、ねじ等によって機器取付板93に固定される。
【0023】
図6に示すことから理解されるように、実施形態のアース端子台1は分電盤9の分岐ブレーカ91の負荷端子側に設置される。その際、カバー部6が分岐ブレーカ91から離れた位置になるような向きでアース端子台1を設置することが好ましい。実施形態では、カバー部6の反対側に設けられた固定部7が、ストリップ端子部51と分岐ブレーカ91との間に位置するようにアース端子台1を設置する。このような配置とすることには2つの利点がある。1点目は、アース電線4をストリップ端子部51に接続させるときに、分岐ブレーカ91からできるだけ遠い位置で作業を行うことができるので安全性が向上するという点である。
【0024】
2点目は、接地線挿入口21が分岐ブレーカ91と近い位置に配置されるので、接地線3及び電源線92の配線作業を効率的に行えるという点である。配線作業者は、負荷機器に接続される電源線92及び接地線3を、分岐ブレーカ91の負荷端子及び接地線挿入口21の位置まで持ってきて、電源線92及び接地線3を適切な長さに切断し、被覆を剥離して分岐ブレーカ91の負荷端子及び接地線挿入口21に接続する。
図7及び
図8に示すことから理解されるように、前記した向きでアース端子台1を設置すると、接地線挿入口21の位置を分岐ブレーカ91の負荷端子により近づけることができるので、配線作業者は電源線92と接地線3とを同時に切断でき作業性が良くなる。仮に、接地線挿入口21と分岐ブレーカ91が離れた位置に配置されていると、電源線92と接地線3の長さを別々に調整しなければならず、作業の手間が増えてしまう。
【0025】
また、アース端子台1の前後方向の幅は、隣接させる分岐ブレーカ91の幅以下に形成することが好ましい。前記したサイズに形成することで、アース端子台1を分岐ブレーカ91の幅内に設置することができる。
【0026】
実施形態では、本体部11に設けられた接地線挿入口21から接地線3を挿入して接地線接続部2に接続する。接地線挿入口21を上方向に開口させ、アース電線4を導入する導入口56を上以外の方向に開口させることが好ましい。実施形態のアース端子台1は、接地線挿入口21を上方向に、導入口56を左方向に開口させている。前記2つの開口方向を上方向と上以外の方向とに分散させることで、省スペースを図ることができ、限られた分電盤9内の設置スペースを有効に活用することができる。なお、接地線挿入口21及び導入口56をどちらも上方向に開口させることもできる。この場合、分電盤9の手前側から接地線3及びアース電線4を接続することができ、作業性が良い。
【0027】
また、カバー部6は回動軸62を下側に設け、回動することによって押圧部61が上方向へ移動することが好ましい。実施形態のようにアース端子台1が分岐ブレーカ91の負荷端子側に設置される場合、カバー部6を上方向に回動させてアース電線4を挟持部53に押し込む構造とすることで、アース電線4を目視しやすい状態でカバー部6を回動させることができ、作業性が良い。
【0028】
第二の実施形態について説明する。分電盤内に漏電保護機能を備えた漏電遮断器と、漏電保護機能を備えない回路遮断器とが混在する場合、それらの遮断器に接続される負荷機器の接地線は、共通の回路に接続して接地してはならないのが原則である。そこで、第二の実施形態のアース端子台1は、配線用遮断器(MCB)用の接地線接続部及びストリップ端子部と、漏電遮断器(ELB)用の接地線接続部及びストリップ端子部とを備えている。
図9に示すことから理解されるように、MCB用接地線3Mは、図示しないMCB用接地線接続部に接続され、ストリップ端子部51Mを介してアース電線4Mと接続される。ELB用の接地回路も同様に接続され、MCB用とELB用とで独立した接地回路を形成することができる。さらに、カバー部6に複数の押圧部を形成し、MCB用のアース電線4Mをストリップ端子部51Mに押圧する作業と、ELB用のアース電線4Eをストリップ端子部51Eに押圧する作業を同時に行える構造とすることが好ましい。このような構造とすれば、カバー部6を閉めるというひとつの動作によって、アース電線4M及び4Eの接続を同時に行うことができる。
【0029】
第三の実施形態について説明する。分電盤9にカバー部6を回動させるためのスペースを設けることができない場合、第三の実施形態のようにカバー部6を備えていないアース端子台1を用いることができる。
図10に示すことから理解されるように、第三の実施形態のアース端子台1はカバー部6を備えておらず、アース電線4を導入する導入口56を下方向に開口させている。第三の実施形態においては、手または任意の工具によりアース電線4を挟持部53に押し込んでから、アース端子台1を分電盤9に設置する。なお、導入口56の開口方向は下方向でなくても良い。
【0030】
以上、実施形態を例に挙げて本発明について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。例えば、アース導体42は実施形態のように1本で構成される単線であってもよいし、複数本で構成されるより線であっても良い。
【符号の説明】
【0031】
1 アース端子台
11 本体部
15 開口部
2 接地線接続部
21 接地線挿入口
22 ばね
3 接地線
3M MCB用接地線
3E ELB用接地線
4 アース電線
41 被覆
42 アース導体
4M MCB用アース電線
4E ELB用アース電線
5 ストリップ端子金具
51 ストリップ端子部
52 切欠き
53 挟持部
54 上刃
55 下刃
56 導入口
57 端子板部
6 カバー部
61 押圧部
62 回動軸
7 固定部
8 リリースボタン
9 分電盤
91 分岐ブレーカ
92 電源線