(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077126
(43)【公開日】2022-05-23
(54)【発明の名称】上着
(51)【国際特許分類】
A41D 13/005 20060101AFI20220516BHJP
A41D 1/00 20180101ALI20220516BHJP
【FI】
A41D13/005 108
A41D13/005 103
A41D1/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020187802
(22)【出願日】2020-11-11
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-02
(71)【出願人】
【識別番号】516327457
【氏名又は名称】株式会社バートル
(74)【代理人】
【識別番号】100091719
【弁理士】
【氏名又は名称】忰熊 嗣久
(72)【発明者】
【氏名】大崎 敬一
【テーマコード(参考)】
3B011
3B030
【Fターム(参考)】
3B011AA01
3B011AB01
3B011AC01
3B030AA01
3B030AA03
3B030AB08
(57)【要約】
【課題】
首周りの排出口を確保しつつ、保冷剤を着用者に当てることができる収納部を有する上着を提供する。
【解決手段】
上着1は、下部に空気取り込み口7が開口した後身頃3と、着脱自在に保冷剤を収容し、後身頃3の襟口を弛ませた状態で左右の端部が後身頃3に縫い付けられた保冷剤収納部8を有している。保冷剤収納部8の上辺と下辺の左右が後身頃3に縫合されており、その間の上辺と下辺が不縫合とされ夫々が排出口、流入口となる通風路9が形成される。保冷剤収納部8の上辺における左右の縫合線8dの縫合位置hは、下辺における左右の縫合位置eよりも間隔が狭く、排出口の大きさが前記流入口よりも小さい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部に空気取り込み口が開口した後身頃と、着脱自在に保冷剤を収容し、前記後身頃の肩部の中央を弛ませた状態で左右の端部が前記後身頃に縫い付けられた保冷剤収納部と有し、前記保冷剤収納部の上辺と下辺における左右が前記後身頃の肩部に縫合されて、その間の上辺と下辺が前記後身頃の肩部に対して不縫合とされ夫々が排出口、流入口となる通風路が形成されており、かつ、
前記保冷剤収納部の上辺における左右の縫合位置は、下辺における左右の縫合位置よりも間隔が狭く、前記排出口の大きさが前記流入口よりも小さいことを特徴とする上着。
【請求項2】
請求項1の上着において、前記後身頃の肩部が肩ヨークとして、中央部と左右の肩部に分割されており、前記中央部と左右の肩部の縫合線の位置に前記保冷剤収納部の前記下辺における左右の前記縫合位置が存在することを特徴とする上着。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部からファンにより衣服内に空気を取り込み、身体を冷却する上着に関するものである。
【背景技術】
【0002】
作業員を保護する熱中症対策の一つとして最近はファン付上着が利用されている。ファンは、上着の後身頃の腰付近に設けられた開口に脱着自在に取付けられており、取り込まれた外気は首回りの襟口から排出され、身体を冷却する。首回りの襟口に大きな排出口を設けるために、襟近辺に調節紐を設けている。例えば、特許文献1によれば内側から襟の左右の間隔を短縮して襟を弛ませる調節紐を有し、襟と調節との間に排出口を確保して、この排出口を利用して背中から上に向かって流れた空気を排出する。この調節の長さを調節すれば排出口の大きさを変えることができる。
【0003】
また、上着の内側にメッシュ状の布地を縫合することによって、ポケット状に形成された保冷剤収納部に冷却材を収納することも考えられている(特許文献2参照)。ファンにより取り込まれた空気は、冷却材が設けられている部分の流路を通過し、外部よりも温度の低い冷却風が身体を効率的に冷却する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6200113号公報
【特許文献2】特許第6233674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
調節紐により首回りの襟口の排出口の大きさを変更可能であるにも拘わらず、比較的多くのユーザーは、長さの調節を行わずに固定のまま使用しているのが現状である。また、保冷剤収納部は上着の生地に直接縫合されているため、ファンにより空気を取り込むと、上着は膨らみ、取り込まれた空気を冷却するも、保冷剤を着用者に当てることはできない。
そこで、本発明は、首周りの排出口を確保しつつ、保冷剤を着用者に当てることができる保冷剤収納部を有する上着を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の上着は、下部に空気取り込み口が開口した後身頃と、着脱自在に保冷剤を収容し、前記後身頃の肩部の中央を弛ませた状態で左右の端部が前記後身頃に縫い付けられた保冷剤収納部と有し、前記保冷剤収納部の上辺と下辺における左右が前記後身頃の肩部に縫合されて、その間の上辺と下辺が前記後身頃の肩部に対して不縫合とされ夫々が排出口、流入口となる通風路が形成されており、かつ、
前記保冷剤収納部の上辺における左右の縫合位置は、下辺における左右の縫合位置よりも間隔が狭く、前記排出口の大きさが前記流入口よりも小さいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、後身頃と保冷剤収納部の間に通風路が形成されているため、襟口に風の排出機構が形成されるとともに、通風路の流入口より排出口を狭めることになり、排出口に風が集められて、保冷剤収納部が着用者に押し付けられ肩部を冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施例1の上着であり、
図1Aは襟口から見た概略図、
図1Bは上着の背面図である。
【
図2】後身頃及び保冷剤収納部の構造の説明図で、
図2Aは保冷剤収納部の生地の説明図、
図2Bは後身頃の説明図、
図2Cは後身頃と保冷剤収納部との縫合状態図、
図2Dは
図2Cの一部破断説明図である。
【
図4】実施例2の上着であり、
図4Aは襟口から見た概略図、
図4Bは上着の背面図である。
【
図5】肩ヨーク及び保冷剤収納部の構造の説明図で、
図5Aは保冷剤収納部の生地の説明図、
図5Bは肩ヨークの生地の説明図、
図5Cは肩ヨークと保冷剤収納部との縫合状態図、
図5Dは
図5Cの一部破断説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施例1]
以下、本発明に係る上着1の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1において、上着1は前身頃2、後身頃3、袖部4、襟5を有し、前身頃2は前面を開閉できるファスナー13が備えられている。後身頃3の下部の左右には、ファン(図示せず)を着脱自在に取り付け可能な空気取り込み口7が開口されている(図では2箇所)。後身頃3の衿口が弛んでおり、ファンより取り込まれた外部の空気は、衣服内側を通って排出される。上着1は、空気取り込み口7に取り付けられたファンにより上着1内に取り込まれた空気を排出する。なお、前身頃2に取り付けられた袋12は、上着1内でバッテリを収納する袋であり、着用者の発汗による劣化からバッテリの端子金属を保護するために、防水加工がされた布により作成されている。
【0010】
後身頃3には、内側に保冷剤収納部8が取り付けられている。保冷剤収納部8は長方形状の袋体であり、その左右両端が衿口の直下である後身頃3の肩部に縫合されている。上着1では、従来のファン付き上着にみられたような調整紐ではなく、保冷剤収納部8と後身頃3の間に通風路9を形成し、かつ保冷剤収納部8より後身頃3側の衿ぐりの下に弛みを設ける。実施例の保冷剤収納部8が長方形状で有るのは、一般に流通している保冷剤が長方形状であり、これを収容するのに適した形状であることが理由である。
図2を参照して、保冷剤収納部8の構造を説明する。
【0011】
図2は後身頃3の肩部及び保冷剤収納部8の構造の説明図で、図面は上着1の内側から見たものである。
図2Aにおいて、保冷剤収納部8は2枚の袋生地8a、8bからなる。袋生地8aは、着用者側に触れる上着1の内側であり、本実施例においてはより強く冷感を感じさせるためにメッシュ状の生地が利用されている。袋生地8aの上部はテープ生地8eが縫合されている。保冷剤収納部8は、袋生地8a及び袋生地8bの左右端11がこれに沿った縫合線11aの位置で縫合され、下辺も縫合されて上部が開放された袋状になっている。袋生地8bの上部中央に面ファスナーによる係合部8cが設けられている。係合部8cは、袋生地8a側に設けられる係合部と係合して、上部は開閉自在となっている。袋生地8a側の係合部は、図面においてテープ生地8eの裏側に設けられるため図示されていない。
【0012】
図2Bにおいて、縫合線11aの位置で、保冷剤収納部8は後身頃3に縫合される。後身頃3における縫合線11aの間隔L1は、後襟幅L0よりも若干長い。図中、線pは襟ぐりであり、後襟幅L0の範囲で凹状に切り込まれている。保冷剤収納部8における縫合線11aの間隔L2は、間隔L1よりも短い。この結果、後身頃3の襟ぐりの下側に弛みができることになる。また、間隔L2は、後襟幅L0よりも短い。袋生地8a及び袋生地8bの左右端11が縫合線11aの位置で縫合されるとき、これに合わせて縫合線11aにおいて後身頃3に縫合される。
【0013】
図2Cは、保冷剤収納部8と後身頃3が縫合された状態を示している。間隔L1と間隔L2との相違により、後身頃3の中央に弛みが形成されている。保冷剤収納部8の上下端は後身頃3に対して不縫合とされており、後身頃3と保冷剤収納部8の間を広げることができる。
【0014】
縫合線8dの縫合位置hで保冷剤収納部8の袋生地8bと後身頃3とが縫い合わされる。
図2Dは、袋生地8aを一部破断させて、袋生地8bと縫合位置hが観察できるようにした図である。保冷剤収納部8の袋生地8bの上端において左右端11から間隔L3の位置で、縫合線8dによる縫合位置hで縫い合わせている。間隔L3は、後身頃3および袋生地8bともに、同じ長さにしている。保冷剤収納部8の上辺側の後身頃3(襟ぐりの直下の位置)は、左右の縫合位置hの間において、間隔L1と間隔L2との長さの相違だけ弛んでいる(図中、間隔L4の範囲)。
【0015】
上着1においては、通風路9は後身頃3と保冷剤収納部8の間に形成されている。後身頃3と縫合されていない不縫合の保冷剤収納部8の下辺が風の流入口、上端が排出口になる。従来のファン付き上着に見られたような調整紐とは異なり、流入口側と排出口側の大きさが異なっている。流入口は、縫合線11aの位置(主に縫合線11aの全長のうちで、保冷剤収納部8の下辺における縫合位置e)で規制され、その大きさは、凡そL1+L2である。一方、排出口は、縫合線8dによる縫合位置hの位置で規制され、その大きさは、凡そL4+L1-2×4L3(すなわち、L1+L2-4×L3)である。排出口の大きさは、流入口の大きさよりも小さくされている。
【0016】
図3は上着内部における風の流れの説明図である。保冷剤収納部8の上部を開放して保冷剤10を収納し、係合部8cを閉じる。上着1を着用し、ファンにより送られた風により上着は膨らみ、後身頃3と保冷剤収納部8の間に、通風路9が形成される。通風路9は衿口へ直結しており、襟口から空気が抜ける。通風路9では、流入口より排出口を狭めることにより排出口に風が集められるが、そのとき、排出口側で圧力が高まり、この圧力により保冷剤収納部8は着用者の肩に押し付けられる。このため、保冷剤収納部8は、肩から浮き上がることなく冷却することが可能になる。また、通風路9は、保冷剤収納部8の上下方向に匹敵する長さを有している。この長さは、流入口から排出口側へ到る間に次第に圧縮されることに寄与し、保冷剤収納部8が全体的に着用者の肩に押し付けることができる。なお、間隔L3で表した範囲については、縫合線8dと縫合線11aとの間に袋生地8b若しくは後身頃3には弛みがないため、ここから空気が抜けることは殆ど無い。
【0017】
[実施例2]
上記実施例1においては、縫合線11aの位置での縫合跡が上着1背中側の表面に現れている(
図1B参照)。実施例2はこれを改善するものである。
図4において、上着1は前身頃2、後身頃3、袖部4、襟5を有する点は同じであるが、後身頃3の肩部は、後身頃3の型紙を分けて切り出される肩ヨーク6となっている(生地の素材、柄は同じでも、相違しても良い)。尚、同じ番号の引用符号は、実施例1と同じであるので以降、説明を省略する。
【0018】
肩ヨーク6の背面の内側に保冷剤収納部8が設けられている。保冷剤収納部8は、左右両端が肩ヨーク6に縫合線11aの位置で縫合されている。肩ヨーク6の生地は、さらに、右肩部6a、中央部6b、左肩部6cに分かれており、図面において、右肩部6aの右端と中央部6bの左端及び中央部6bの右端と左肩部6cの左端を縫合することにより肩ヨーク6が形成される。
【0019】
図5は肩ヨーク6及び保冷剤収納部8の構造の説明図で、図面は上着1の内側から見たものである。中央部6bは、後襟幅L0よりも若干長い横幅を有している。左右の縫合線11aは、中央部6bの内側にある。図中、線q1(右肩部6a、左肩部6c)と線q2(中央部6b)とを合わせて肩線になっている。袋生地8a及び袋生地8bの左右端が縫合されるとき、これに合わせて、中央部6bと右肩部6a及び左肩部6cが縫合線11aにより縫合され、縫合の作業を一度に行う。
【0020】
図5Cは、保冷剤収納部8と肩ヨーク6が縫合された状態を示している。同図において、中央部6bと右肩部6a及び左肩部6cを縫合する際、保冷剤収納部8の左右端を重ねて縫合線11aの位置で縫合されている。中央部6bにおける縫合線11aの間隔L1は、保冷剤収納部8における縫合線11aの間隔L2よりも長い。また、間隔L2は、後襟幅L0よりも短い。間隔L1と間隔L2との相違により、肩ヨーク6の中央に弛みが形成されている。保冷剤収納部8の上下端は肩ヨーク6に縫合されない。
【0021】
図5Dは、袋生地8aを一部破断させて、袋生地8bが観察できるようにした図である。縫合線8dの縫合位置hにおいて、保冷剤収納部8の肩ヨーク側の袋生地8bと肩ヨーク6とが縫い合わされる。保冷剤収納部8の肩ヨーク側の袋生地8bの上端において左右両端から長さL3の位置で、縫い合わせている。長さL3は、中央部6bおよび袋生地8bともに、同じ長さで有る。縫合位置hの間として間隔L4として示した中央部6bの部分は、上記間隔L1と間隔L2との相違により弛んでいる。
【0022】
実施例1と同様に、流入口は縫合線11aの位置(主に縫合線11aの全長のうちで、保冷剤収納部8の下辺における縫合位置e)で規制され、一方、排出口は縫合線8dにおける縫合位置hにより規制され、排出口の大きさは流入口の大きさよりも小さくされている。本実施例によれば、縫合線11aにおける縫合跡は、生地の切り替えにより上着1の背中側からは見ることができなくなるという効果がある。
【0023】
[実施例3]
上記各実施例においては、通風路9の流入口は、保冷剤収納部8が後身頃3若しくは肩ヨーク6に縫い付けられる縫合線11aの縫合位置(縫合線11aの全長のうち保冷剤収納部8の下辺の縫合位置e)により規定され、排出口は縫合線8dにおける縫合位置hにより規定されていた。これに替えて、
図6に示すように、流入口から排出口に到る左右を上下に結ぶ縫合線sにより袋生地8bを後身頃3(若しくは肩ヨーク6、図では後身頃3)に縫い付けて通風路9を形成しても良い。左右の縫合線sの間隔は、保冷剤収納部8の下辺において間隔L1であり、保冷剤収納部8の上辺において間隔L4である。つまり、縫合線sの全長における保冷剤収納部8の下辺における縫合位置fが、実施例1、2における縫合線11aの全長のうち保冷剤収納部8の下辺における縫合位置eに相当する。また、縫合線sの全長における保冷剤収納部8の上辺における縫合位置gが、実施例1、2における縫合位置hに相当する。後身頃3は下辺の間隔L1の範囲から上辺の間隔L1の範囲において弛んでいる。
【0024】
実施例3においては、実施例1、2のような縫合線11aに沿って上下に保冷剤収納部8の左右端を上下に縫うことを省略しても良い。なお、図中において、同じ番号の引用符号は、実施例1若しくは2と同じであるので説明を省略する。
【0025】
上記各実施例の上着1には、
図7に示すように、ユーザーの頭部を覆うフード14を取り付けても良い。フード14は、上着1に縫い付けられていても良いし、脱着自在でも良い。上着1に縫い付ける場合には、襟5の中に収容可能としても良い。フード14は、ユーザーの聴力確保のため、左右の耳に相当する位置にメッシュ部15を設けても良い。
【符号の説明】
【0026】
1 上着
2 前身頃
3 後身頃
4 袖部
5 襟
6 肩ヨーク
6a 右肩部
6b 中央部
6c 左肩部
7 空気取り込み口
8 保冷剤収納部
8a、8b 袋生地
8c 係合部
8d 縫合線
8e テープ生地
9 通風路
10 保冷剤
11 左右端
11a 縫合線
12 袋
13 ファスナー
14 フード
15 メッシュ部
L0 後襟幅
L1 間隔
L2 間隔
L3 間隔
L4 間隔
e 縫合位置
f 縫合位置
g 縫合位置
h 縫合位置
【手続補正書】
【提出日】2021-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部に空気取り込み口が開口した後身頃と、着脱自在に保冷剤を収容し、前記後身頃の肩部の中央を弛ませた状態で左右の端部が前記後身頃の内側に縫い付けられた保冷剤収納部とを有し、前記保冷剤収納部の上辺と下辺における左右が前記後身頃の肩部に縫合されて、その間の上辺と下辺が前記後身頃の肩部に対して不縫合とされ夫々が排出口、流入口となる通風路が形成されており、かつ、
前記保冷剤収納部の上辺における左右の縫合位置は、下辺における左右の縫合位置よりも間隔が狭く、前記排出口の大きさが前記流入口よりも小さいことを特徴とする上着。
【請求項2】
請求項1の上着において、前記後身頃の肩部が肩ヨークとして、中央部と左右の肩部に分割されており、前記保冷剤収納部は前記肩ヨークの背面の内側であって、前記中央部と左右の肩部の縫合線の位置に前記保冷剤収納部の前記下辺における左右の前記縫合位置が存在することを特徴とする上着。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の上着は、下部に空気取り込み口が開口した後身頃と、着脱自在に保冷剤を収容し、前記後身頃の肩部の中央を弛ませた状態で左右の端部が前記後身頃の内側に縫い付けられた保冷剤収納部とを有し、前記保冷剤収納部の上辺と下辺における左右が前記後身頃の肩部に縫合されて、その間の上辺と下辺が前記後身頃の肩部に対して不縫合とされ夫々が排出口、流入口となる通風路が形成されており、かつ、
前記保冷剤収納部の上辺における左右の縫合位置は、下辺における左右の縫合位置よりも間隔が狭く、前記排出口の大きさが前記流入口よりも小さいことを特徴とする。