IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アエックスの特許一覧

特開2022-77156映像配信システム、映像配信方法、プログラム
<>
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図1
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図2
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図3
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図4
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図5
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図6
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図7
  • 特開-映像配信システム、映像配信方法、プログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077156
(43)【公開日】2022-05-23
(54)【発明の名称】映像配信システム、映像配信方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/238 20110101AFI20220516BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
H04N21/238
G06F13/00 540P
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020187859
(22)【出願日】2020-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】520400461
【氏名又は名称】株式会社アエックス
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(72)【発明者】
【氏名】高畠 彰
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB07
5B084AB31
5B084AB39
5B084BA01
5B084BB15
5B084CD09
5B084CD24
5B084CE04
5B084CE12
5B084CF12
5B084DB01
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC13
5C164FA09
5C164FA15
5C164SA25S
5C164SB21P
5C164SB29S
5C164SB41S
5C164YA21
(57)【要約】
【課題】映像コンテンツの視聴希望者によって指定された収容空間に当該映像コンテンツを配信可能な映像配信システム、映像配信方法、及びプログラムを提供すること。
【解決手段】映像配信システム100は、予め定められた複数の収容空間のうち、第1撮影部11によって撮影されるイベントのライブ映像の視聴に用いられる遠隔会場を指定する第1指定操作を受け付ける第1受付処理部と、前記遠隔会場への前記ライブ映像の配信に関連する対価の提供の有無を判定する判定処理部と、前記判定処理部によって前記対価の提供があると判定された場合に、前記遠隔会場に対応する視聴装置3に前記ライブ映像を配信可能な第1配信処理部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた複数の収容空間のうち、予め定められた映像コンテンツの視聴に用いられる視聴空間を指定する第1指定操作を受け付ける第1受付処理部と、
前記視聴空間への前記映像コンテンツの配信に関連する対価の提供の有無を判定する判定処理部と、
前記判定処理部によって前記対価の提供があると判定された場合に、前記視聴空間に対応する視聴装置に前記映像コンテンツを配信可能な第1配信処理部と、
を備える映像配信システム。
【請求項2】
前記映像コンテンツは、イベントの撮影に用いられる第1撮影部によって撮影される第1ライブ映像を含む、
請求項1に記載の映像配信システム。
【請求項3】
前記視聴空間に対応するチケットの種類を指定する第2指定操作を受け付ける第2受付処理部を備え、
前記判定処理部は、前記第2指定操作によって指定された前記チケットの種類に基づいて決定される前記対価の提供の有無を判定し、
前記第1配信処理部は、複数の前記第1撮影部に対応する互いに視認性の異なる複数の前記第1ライブ映像のうち、前記チケットの種類に基づいて決定される一又は複数の前記第1ライブ映像を同時又は選択的に配信可能である、
請求項2に記載の映像配信システム。
【請求項4】
前記第1配信処理部によって前記第1ライブ映像が配信される複数の前記視聴装置のうち、前記イベントの出演者の撮影に用いられる第2撮影部によって撮影される第2ライブ映像が配信される特定視聴装置を選択する選択処理部と、
前記選択処理部によって選択された前記特定視聴装置に前記第2ライブ映像を配信する第2配信処理部と、
を備える請求項3に記載の映像配信システム。
【請求項5】
前記選択処理部は、前記視聴装置各々に設定される当該視聴装置に対応する前記チケットの種類に基づく抽選確率に従って前記特定視聴装置を抽選する、
請求項4に記載の映像配信システム。
【請求項6】
前記判定処理部によって前記対価の提供があると判定された場合に、前記第1指定操作の操作者による予め定められた表示操作に応じて当該表示操作が行われた端末装置に前記チケットを表示させる表示処理部を備え、
前記第1配信処理部は、前記視聴空間に設けられる第3撮影部によって撮影される撮影画像に当該視聴空間に対応する前記チケットが含まれる場合に、当該視聴空間に対応する前記視聴装置に前記第1ライブ映像を配信する、
請求項3~5のいずれかに記載の映像配信システム。
【請求項7】
コンピュータにより実行される映像配信方法であって、
予め定められた複数の収容空間のうち、予め定められた映像コンテンツの視聴に用いられる視聴空間を指定する第1指定操作を受け付ける受付ステップと、
前記視聴空間への前記映像コンテンツの配信に関連する対価の提供の有無を判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって前記対価の提供があると判定された場合に、前記視聴空間に対応する視聴装置に前記映像コンテンツを配信可能な配信ステップと、
を含む映像配信方法。
【請求項8】
請求項7に記載の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像配信システム、映像配信方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ライブ映像などの映像コンテンツを配信する映像配信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ライブイベントなどのイベントが開催される場合に、当該イベントの会場から離れた映画館などの遠隔会場において、当該イベントの会場から配信されるライブ映像を表示する、所謂ライブビューイングが行われることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-153903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、カップル及び家族などの限られた人数のグループだけで前記イベントを鑑賞したいというニーズがある。このニーズに応えるために、前記イベントの鑑賞希望者によって指定された個別ルームなどの収容空間に前記イベントのライブ映像を配信することが考えられる。
【0005】
しかしながら、従来、前記イベントの鑑賞希望者によって指定された前記収容空間に前記イベントのライブ映像を配信するシステムは存在しなかった。
【0006】
本発明の目的は、映像コンテンツの視聴希望者によって指定された収容空間に当該映像コンテンツを配信可能な映像配信システム、映像配信方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る映像配信システムは、第1受付処理部と、判定処理部と、第1配信処理部とを備える。前記第1受付処理部は、予め定められた複数の収容空間のうち、予め定められた映像コンテンツの視聴に用いられる視聴空間を指定する第1指定操作を受け付ける。前記判定処理部は、前記視聴空間への前記映像コンテンツの配信に関連する対価の提供の有無を判定する。前記第1配信処理部は、前記判定処理部によって前記対価の提供があると判定された場合に、前記視聴空間に対応する視聴装置に前記映像コンテンツを配信可能である。
【0008】
本発明の他の局面に係る映像配信方法は、コンピュータにより実行され、以下の受付ステップと、判定ステップと、配信ステップとを含む。前記受付ステップでは、予め定められた複数の収容空間のうち、予め定められた映像コンテンツの視聴に用いられる視聴空間を指定する第1指定操作が受け付けられる。前記判定ステップでは、前記視聴空間への前記映像コンテンツの配信に関連する対価の提供の有無が判定される。前記配信ステップでは、前記判定ステップによって前記対価の提供があると判定された場合に、前記視聴空間に対応する視聴装置への前記映像コンテンツの配信が可能である。
【0009】
本発明の他の局面に係るプログラムは、上述の映像配信方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、映像コンテンツの視聴希望者によって指定された収容空間に当該映像コンテンツを配信することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの配信管理サーバーの構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの配信管理サーバーで実行されるイベント登録処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの配信管理サーバーで実行される配信管理処理の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの配信管理サーバーで実行される提供申込受付処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの配信管理サーバーで実行される購入申込受付処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの配信管理サーバーで実行される支払い判定処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、本発明の実施形態に係る映像配信システムの配信管理サーバーで実行される映像配信処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0013】
[映像配信システム100の構成]
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態に係る映像配信システム100の構成について説明する。
【0014】
映像配信システム100は、イベントの鑑賞希望者によって任意に指定された遠隔会場に、当該イベントのライブ映像を配信可能である。
【0015】
具体的に、前記イベントは、音楽アーティストによるライブコンサートイベントである。なお、前記イベントは、演劇イベント、及びスポーツイベントなどであってもよい。前記イベントのライブ映像は、本発明の映像コンテンツの一例である。
【0016】
また、前記遠隔会場は、カラオケ店に備えられたカラオケボックス(カラオケルーム)である。ここで、カラオケ店は、所謂カラオケサービスを提供可能な一つ又は複数のカラオケボックスを備えている。また、カラオケボックスは、周囲が天井及び壁で覆われており、数人から10数人を収容可能な閉鎖空間を有する。なお、前記遠隔会場は、ライブハウス、公民館、体育館、宿泊施設の客室、及び宿泊施設の宴会場などであってもよい。また、前記遠隔会場は、運動場のような屋外の空間であってもよい。前記遠隔会場は、本発明の視聴空間の一例である。
【0017】
図1に示されるように、映像配信システム100は、配信管理サーバー1、端末装置2、視聴装置3、アップロード装置4、映像配信サーバー5、ビデオ通話装置6、及びビデオ通話サーバー7を含む。
【0018】
映像配信システム100において、配信管理サーバー1は、インターネット又はLAN(ローカルエリアネットワーク)などの通信ネットワークにより、端末装置2、視聴装置3、映像配信サーバー5、及びビデオ通話サーバー7と相互に通信可能に接続されている。
【0019】
また、映像配信システム100において、映像配信サーバー5は、前記通信ネットワークにより、配信管理サーバー1、視聴装置3、及びアップロード装置4と相互に通信可能に接続されている。
【0020】
また、映像配信システム100において、ビデオ通話サーバー7は、前記通信ネットワークにより、配信管理サーバー1、視聴装置3、及びビデオ通話装置6と相互に通信可能に接続されている。
【0021】
配信管理サーバー1は、映像配信システム100で用いられる各種の情報を管理する。例えば、配信管理サーバー1は、映像配信システム100を管理する管理者の事業所などに設けられる。
【0022】
例えば、配信管理サーバー1によって管理される情報には、前記管理者に関する管理者情報、前記イベントを主催する主催者に関する主催者情報、及び前記遠隔会場として指定される収容空間を提供する提供者に関する提供者情報が含まれる。
【0023】
ここで、前記収容空間は、カラオケボックスである。また、前記提供者は、前記収容空間であるカラオケボックスを有するカラオケ店の店長又は経営者などである。なお、前記収容空間がライブハウス、公民館、体育館、宿泊施設の客室、宿泊施設の宴会場、及び運動場などであってもよい点は、前記遠隔会場と同様である。前記収容空間がカラオケボックスではない場合の前記提供者は、当該収容空間の貸し出し権限を有する者である。
【0024】
また、配信管理サーバー1によって管理される情報には、前記収容空間に関する収容空間情報、前記イベントに関するイベント情報、及び映像配信システム100において前記イベントに提供される前記収容空間ごとに発行されるチケットに関するチケット情報が含まれる。
【0025】
また、配信管理サーバー1によって管理される情報には、映像配信システム100によって提供される映像配信サービスを受けることが可能な会員に関する会員情報が含まれる。
【0026】
また、配信管理サーバー1は、映像配信システム100のユーザーからの要求に応じて端末装置2に予め定められたウェブページを表示させ、当該ウェブページ上で前記ユーザーによる操作入力を受け付ける。
【0027】
ここで、前記ユーザーには、映像配信システム100にログインしているログインユーザー、及び映像配信システム100にログインしていない非ログインユーザーが含まれる。前記ログインユーザーは、前記管理者、前記主催者、前記提供者、又は前記会員である。
【0028】
また、配信管理サーバー1は、前記遠隔会場への前記イベントのライブ映像の配信に関する各種の処理を実行する。
【0029】
端末装置2は、前記ユーザーによって用いられる操作端末である。例えば、端末装置2は、パーソナルコンピューター、ノートパソコン、タブレット端末、及びスマートフォンなどである。端末装置2には、前記管理者によって使用される端末装置2A(図1参照)、前記主催者によって使用される端末装置2B(図1参照)、前記提供者によって使用される端末装置2C(図1参照)、及び前記会員を含む前記イベントの鑑賞希望者によって使用される端末装置2D(図1参照)が含まれる。
【0030】
例えば、端末装置2Aは、前記管理者の事業所などに設けられるパーソナルコンピューターである。また、端末装置2Bは、前記主催者の事業所などに設けられるパーソナルコンピューターである。また、端末装置2Cは、前記提供者に対応するカラオケ店に設けられるパーソナルコンピューターである。また、端末装置2Dは、前記会員を含む前記イベントの鑑賞希望者が所持するスマートフォンである。なお、端末装置2Dには、前記ウェブページと同じ内容の操作画面の表示機能及び配信管理サーバー1との通信機能などを有するアプリケーションプログラムがインストールされていてもよい。
【0031】
視聴装置3は、前記収容空間に設けられる映像出力装置である。例えば、視聴装置3は、視聴装置3として機能するためのプログラムがインストールされたパーソナルコンピューターである。図1には、予め映像配信システム100に登録された複数の前記収容空間に対応する複数の視聴装置3のうちの一つが示されている。
【0032】
視聴装置3は、映像配信サーバー5から配信される前記イベントのライブ映像を出力する。例えば、視聴装置3は、映像配信サーバー5から配信される前記イベントのライブ映像を前記収容空間に設けられるスクリーンに投影する投影装置を備える。また、視聴装置3は、映像配信サーバー5から配信される前記イベントのライブ映像に含まれる音声を前記収容空間であるカラオケボックスに備え付けられたスピーカーに出力する。
【0033】
図1に示されるように、視聴装置3は、第3撮影部13を備える。第3撮影部13は、前記収容空間の撮影に用いられるカメラである。
【0034】
アップロード装置4は、前記イベントの撮影、及び撮影された前記イベントのライブ映像の映像配信サーバー5へのアップロードに用いられる映像処理装置である。アップロード装置4は、前記イベントの会場などに設けられる。例えば、アップロード装置4は、アップロード装置4として機能するためのプログラムがインストールされたパーソナルコンピューターである。
【0035】
図1に示されるように、アップロード装置4は、複数の第1撮影部11を備える。第1撮影部11各々は、前記イベントの撮影に用いられるカメラである。複数の第1撮影部11は、互いに視認性が異なる複数のライブ映像の撮影に用いられる。
【0036】
例えば、前記イベントが会場に観客が存在する有観客イベントである場合、複数の第1撮影部11は、前記イベントの会場の観客席エリアにおいてそれぞれ異なる位置に設けられる。例えば、前記観客席エリアには、「SS席」、「S席」、「A席」、「B席」の4種類の座席が設けられている。例えば、前記観客席エリアの座席は、「SS席」、「S席」、「A席」、「B席」の順に、ステージの視認性が低くなる。つまり「SS席」が最もステージが見やすい。なお、ステージの視認性は、ステージと座席との間の位置関係、及びステージと座席との間の障害物の有無などによって決まる。
【0037】
そして、複数の第1撮影部11のうちの第1撮影部11A(図1参照)は、前記観客席エリアにおける「SS席」の位置に設けられる。また、第1撮影部11B(図1参照)は、前記観客席エリアにおける「S席」の位置に設けられる。また、第1撮影部11C(図1参照)は、前記観客席エリアにおける「A席」の位置に設けられる。また、第1撮影部11D(図1参照)は、前記観客席エリアにおける「B席」の位置に設けられる。
【0038】
また、前記イベントが会場に観客が存在しない無観客イベントである場合、複数の第1撮影部11は、互いにステージの視認性が異なる複数のライブ映像を撮像可能に設けられる。具体的に、複数の第1撮影部11のうちの第1撮影部11A(図1参照)は、最も視認性の高いライブ映像を撮像可能に設けられる。また、第1撮影部11B(図1参照)は、2番目に視認性の高いライブ映像を撮像可能に設けられる。また、第1撮影部11C(図1参照)は、3番目に視認性の高いライブ映像を撮像可能に設けられる。また、第1撮影部11D(図1参照)は、4番目に視認性の高いライブ映像を撮像可能に設けられる。
【0039】
また、アップロード装置4は、前記イベントの音声の入力に用いられる複数の第1マイクを備える。例えば、前記第1マイクは、第1撮影部11の配置位置各々に設けられる。
【0040】
アップロード装置4は、第1撮影部11ごとに、当該第1撮影部11から入力される撮影データ及び当該第1撮影部11に対応する前記第1マイクから入力される音声データが合成された第1ライブ映像データを生成する。そして、アップロード装置4は、複数の第1撮影部11に対応する複数の前記第1ライブ映像データを、映像配信サーバー5にアップロードする。前記第1ライブ映像データは、本発明の第1ライブ映像の一例である。
【0041】
映像配信サーバー5は、アップロード装置4によってアップロードされる複数の前記第1ライブ映像データのいずれか一つ又は複数を、配信管理サーバー1によって指定された視聴装置3に配信する。例えば、映像配信サーバー5は、配信管理サーバー1とともに前記管理者の事業所などに設けられる。
【0042】
ビデオ通話装置6は、視聴装置3とビデオ通話可能に接続される映像処理装置である。ビデオ通話装置6は、前記イベントの出演者の楽屋などに設けられる。例えば、ビデオ通話装置6は、ビデオ通話装置6として機能するためのプログラムがインストールされたパーソナルコンピューターである。
【0043】
図1に示されるように、ビデオ通話装置6は、第2撮影部12を備える。第2撮影部12は、前記イベントの出演者の撮影に用いられるカメラである。また、ビデオ通話装置6は、前記イベントの出演者の音声の入力に用いられる第2マイクを備える。
【0044】
ビデオ通話装置6は、視聴装置3とビデオ通話可能に接続される場合に、第2撮影部12から入力される撮影データ及び前記第2マイクから入力される音声データが合成された第2ライブ映像データを生成する。そして、ビデオ通話装置6は、前記第2ライブ映像データを、ビデオ通話サーバー7に送信する。前記第2ライブ映像データは、本発明の第2ライブ映像の一例である。
【0045】
一方、視聴装置3は、ビデオ通話装置6とビデオ通話可能に接続される場合に、第3撮影部13から入力される撮影データ及び前記収容空間であるカラオケボックスに備え付けられた第3マイクから入力される音声データが合成された第3ライブ映像データを生成する。そして、視聴装置3は、前記第3ライブ映像データを、ビデオ通話サーバー7に送信する。
【0046】
ビデオ通話サーバー7は、配信管理サーバー1によって指定された視聴装置3とビデオ通話装置6とをビデオ通話可能に接続する。例えば、ビデオ通話サーバー7は、配信管理サーバー1とともに前記管理者の事業所などに設けられる。具体的に、ビデオ通話サーバー7は、ビデオ通話装置6から送信される前記第2ライブ映像データを視聴装置3に送信するとともに、視聴装置3から送信される前記第3ライブ映像データをビデオ通話装置6に送信する。
【0047】
なお、アップロード装置4及びビデオ通話装置6は、前記イベントごとに用意される映像処理装置であってよい。
【0048】
[配信管理サーバー1の構成]
次に、図2を参照しつつ、配信管理サーバー1の構成について説明する。
【0049】
図2に示されるように、配信管理サーバー1は、制御部21、通信部22、及び記憶部23を含む。
【0050】
制御部21は、配信管理サーバー1を統括的に制御する。図2に示されるように、制御部21は、CPU31、ROM32、及びRAM33を備える。CPU31は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROM32は、CPU31に各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め格納される不揮発性の記憶装置である。RAM33は、CPU31が実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部21では、CPU31によりROM32に予め格納された各種の制御プログラムが実行される。これにより、配信管理サーバー1が制御部21により統括的に制御される。
【0051】
通信部22は、端末装置2などの外部の通信機器との間で、前記通信ネットワークを介して有線又は無線によるデータ通信を実行可能な通信インターフェイスである。
【0052】
記憶部23は、不揮発性の記憶装置である。例えば、記憶部23は、フラッシュメモリー、及びEEPROM(登録商標)などの不揮発性メモリー、SSD(ソリッドステートドライブ)、並びにHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置である。
【0053】
図2に示されるように、記憶部23は、管理者情報格納部41、主催者情報格納部42、提供者情報格納部43、収容空間情報格納部44、イベント情報格納部45、チケット情報格納部46、及び会員情報格納部47を含む。
【0054】
管理者情報格納部41は、前記管理者情報の格納に用いられる記憶部23の記憶領域である。管理者情報格納部41には、予め映像配信システム100に登録された前記管理者各々に対応する前記管理者情報が格納されている。
【0055】
例えば、前記管理者情報には、前記管理者の識別に用いられる管理者識別情報、ログイン用のパスワード、前記管理者の氏名、及び前記管理者のEメールアドレスなどの情報が含まれる。
【0056】
主催者情報格納部42は、前記主催者情報の格納に用いられる記憶部23の記憶領域である。主催者情報格納部42には、予め映像配信システム100に登録された前記主催者各々に対応する前記主催者情報が格納されている。
【0057】
例えば、前記主催者情報には、前記主催者の識別に用いられる主催者識別情報、ログイン用のパスワード、前記主催者の氏名又は名称、前記主催者の住所、前記主催者の電話番号、及び前記主催者のEメールアドレスなどの情報が含まれる。
【0058】
提供者情報格納部43は、前記提供者情報の格納に用いられる記憶部23の記憶領域である。提供者情報格納部43には、予め映像配信システム100に登録された前記提供者各々に対応する前記提供者情報が格納されている。
【0059】
例えば、前記提供者情報には、前記提供者の識別に用いられる提供者識別情報、ログイン用のパスワード、前記提供者の氏名又は名称、前記提供者の住所、前記提供者の電話番号、及び前記提供者のEメールアドレスなどの情報が含まれる。
【0060】
収容空間情報格納部44は、前記収容空間情報の格納に用いられる記憶部23の記憶領域である。収容空間情報格納部44には、予め映像配信システム100に登録された前記収容空間各々に対応する前記収容空間情報が格納されている。
【0061】
例えば、前記収容空間情報には、前記収容空間の識別に用いられる収容空間識別情報、及び前記収容空間であるカラオケボックスを有する店舗に関する店舗情報などの情報が含まれる。例えば、前記店舗情報には、店舗の名称、住所、及び電話番号などの情報が含まれる。
【0062】
また、前記収容空間情報には、部屋番号のような前記収容空間の店舗内での識別符号、前記収容空間の収容人数、前記収容空間の利用料金、及び前記収容空間の利用条件などの情報が含まれる。例えば、前記収容空間の利用料金は、1時間当たりの利用料金である。また、前記収容空間の利用条件は、喫煙の可否、ドリンク飲み放題の有無、及びワンオーダー制の有無などである。
【0063】
また、前記収容空間情報には、前記収容空間を提供可能な前記提供者の前記提供者識別情報、及び前記収容空間に設けられる視聴装置3の識別に用いられる第1装置識別情報などの情報が含まれる。
【0064】
イベント情報格納部45は、前記イベント情報の格納に用いられる記憶部23の記憶領域である。イベント情報格納部45には、前記主催者によって映像配信システム100に登録される前記イベント情報が格納される。
【0065】
例えば、前記イベント情報には、前記イベントの識別に用いられるイベント識別情報、前記イベントの名称、前記イベントの出演者、及び前記イベントの開催日時に関する開催日時情報などの情報が含まれる。例えば、前記開催日時情報には、前記イベントの開催日、開場時刻、開演時刻、及び終演時刻などの情報が含まれる。
【0066】
また、前記イベント情報には、前記イベントを主催する前記主催者の前記主催者識別情報、前記イベントに用いられるアップロード装置4の識別に用いられる第2装置識別情報、前記イベントに用いられる第1撮影部11各々の識別に用いられる撮影部識別情報、及び前記イベントに用いられるビデオ通話装置6の識別に用いられる第3装置識別情報などの情報が含まれる。なお、アップロード装置4の前記第2装置識別情報、第1撮影部11各々の前記撮影部識別情報、及びビデオ通話装置6の前記第3装置識別情報は、前記イベントの開催日までに前記主催者又は前記管理者によって付加されてもよい。
【0067】
また、前記イベント情報には、前記主催者による映像配信システム100で発行される前記チケットに関する指定内容を示す指定内容情報が含まれる。例えば、前記指定内容情報には、前記チケットの種類に関するチケット種類情報、前記チケットの発行上限数、前記チケットの購入期限、及び前記チケットに対応する前記収容空間の条件(例えば、禁煙のみ)などの情報が含まれる。
【0068】
ここで、映像配信システム100では、前記チケットの種類が、配信されるライブ映像の視認性の高さに応じて、「SSランク」、「Sランク」、「Aランク」、及び「Bランク」の4種類定められている。具体的に、「SSランク」の前記チケットは、第1撮影部11Aに対応付けられている。また、「Sランク」の前記チケットは、第1撮影部11Bに対応付けられている。また、「Aランク」の前記チケットは、第1撮影部11Cに対応付けられている。また、「Bランク」の前記チケットは、第1撮影部11Dに対応付けられている。つまり、映像配信システム100では、「SSランク」、「Sランク」、「Aランク」、及び「Bランク」の順に、配信されるライブ映像の視認性が低くなる。
【0069】
そして、前記チケット種類情報には、前記チケットの購入希望者によって指定可能な前記チケットの種類の内容、前記チケットの種類ごとの基本代金、及び前記チケットの種類ごとの特典グッズの有無及び内容などの情報が含まれる。
【0070】
チケット情報格納部46は、前記チケット情報の格納に用いられる記憶部23の記憶領域である。チケット情報格納部46には、映像配信システム100で発行される前記チケット各々に対応する前記チケット情報が格納される。
【0071】
例えば、前記チケット情報には、前記チケットの識別に用いられるチケット識別情報、前記チケットに対応する前記イベントの前記イベント識別情報、及び前記チケットに対応する前記収容空間の前記収容空間識別情報などの情報が含まれる。
【0072】
また、前記チケット情報には、前記チケットの発行後に付加情報が付加される。例えば、前記付加情報には、前記チケットの購入希望者によって指定される前記チケットの種類を示すチケット種類情報、当該購入希望者によって指定された前記チケットの種類に基づいて決定される前記チケットの代金を示すチケット代金情報、前記チケットに対応する前記収容空間の指定があったことを示す指定済情報、及び前記チケットの代金の支払いがあったことを示す支払い済情報などの情報が含まれる。
【0073】
会員情報格納部47は、前記会員情報の格納に用いられる記憶部23の記憶領域である。会員情報格納部47には、前記非ログインユーザーによって映像配信システム100に登録される前記会員情報が格納される。
【0074】
例えば、前記会員情報には、前記会員の識別に用いられる会員識別情報、ログイン用のパスワード、前記会員の氏名及び住所などの個人情報、前記会員の電話番号、並びに前記会員のEメールアドレスなどの情報が含まれる。
【0075】
なお、以下においては、前記管理者識別情報、前記主催者識別情報、前記提供者識別情報、及び前記会員識別情報を総称して、「ユーザー識別情報」ということがある。
【0076】
また、記憶部23には、制御部21を図2に示される各機能部として機能させるための配信管理プログラムが格納されている。前記配信管理プログラムは、本発明のプログラムの一例である。
【0077】
そして、制御部21は、記憶部23に格納された前記配信管理プログラムを実行することにより、図2に示される認証処理部51、情報登録部52、イベント登録部53、チケット発行部54、会員登録部55、第1受付処理部56、第2受付処理部57、判定処理部58、表示処理部59、第1配信処理部60、選択処理部61、及び第2配信処理部62として機能する。
【0078】
認証処理部51は、前記ユーザーを認証する。
【0079】
例えば、認証処理部51は、端末装置2に表示される一般用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、当該端末装置2にログイン画面を表示させる。前記ログイン画面は、前記ユーザー識別情報及びパスワードの入力の受け付けに用いられる画面である。なお、前記一般用ウェブページは、端末装置2の操作者が前記非ログインユーザーである場合に表示される前記ウェブページである。
【0080】
続いて、認証処理部51は、前記ログイン画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報に基づいて、端末装置2の操作者が前記管理者、前記主催者、前記提供者、又は前記会員であるか否かを判断する。具体的に、認証処理部51は、入力された情報が記憶部23に格納されているいずれかの前記ユーザー識別情報及び当該ユーザー識別情報に対応するパスワードを含む場合に、端末装置2の操作者が当該ユーザー識別情報によって識別される前記ユーザーであると判断する。
【0081】
そして、認証処理部51は、端末装置2の操作者が前記ユーザー識別情報によって識別される前記ユーザーであると判断した場合に、当該ユーザーの種別に応じた前記ウェブページを端末装置2に表示させる。
【0082】
具体的に、認証処理部51は、端末装置2の操作者が前記管理者であると判断した場合に、管理者用ウェブページを端末装置2に表示させる。前記管理者用ウェブページでは、記憶部23に格納されている前記管理者情報、前記主催者情報、前記提供者情報、及び前記収容空間情報を含む各種の情報を編集することが可能である。
【0083】
また、認証処理部51は、端末装置2の操作者が前記主催者であると判断した場合に、主催者用ウェブページを端末装置2に表示させる。前記主催者用ウェブページでは、映像配信システム100への前記イベントの登録を行うことが可能である。
【0084】
また、認証処理部51は、端末装置2の操作者が前記提供者であると判断した場合に、提供者用ウェブページを端末装置2に表示させる。前記提供者用ウェブページでは、映像配信システム100に登録された前記イベントへの前記収容空間の提供申込を行うことが可能である。
【0085】
また、認証処理部51は、端末装置2の操作者が前記会員であると判断した場合に、会員用ウェブページを端末装置2に表示させる。前記会員用ウェブページでは、ログインした前記会員に関する前記チケットの購入履歴情報などの情報を表示させることが可能である。また、前記会員用ウェブページでは、ログインした前記会員によって購入された前記チケットを表示させることが可能である。
【0086】
情報登録部52は、映像配信システム100に前記管理者、前記主催者、前記提供者、又は前記収容空間を登録する。
【0087】
具体的に、情報登録部52は、前記管理者用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、前記管理者情報に含まれる各項目の内容の入力に用いられる管理者登録画面を表示させる。そして、情報登録部52は、前記管理者登録画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報及び新たに生成される前記管理者識別情報を新たな前記管理者情報として、管理者情報格納部41に格納する。
【0088】
また、情報登録部52は、前記管理者用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、前記主催者情報に含まれる各項目の内容の入力に用いられる主催者登録画面を表示させる。そして、情報登録部52は、前記主催者登録画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報及び新たに生成される前記主催者識別情報を新たな前記主催者情報として、主催者情報格納部42に格納する。なお、新たに登録された前記主催者識別情報及びパスワードは、前記管理者から新たに登録された前記主催者へ通知される。これにより、当該主催者は映像配信システム100にログインすることが可能となる。
【0089】
また、情報登録部52は、前記管理者用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、前記提供者情報に含まれる各項目の内容の入力に用いられる提供者登録画面を表示させる。そして、情報登録部52は、前記提供者登録画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報及び新たに生成される前記提供者識別情報を新たな前記提供者情報として、提供者情報格納部43に格納する。なお、新たに登録された前記提供者識別情報及びパスワードは、前記管理者から新たに登録された前記提供者へ通知される。これにより、当該提供者は映像配信システム100にログインすることが可能となる。
【0090】
また、情報登録部52は、前記管理者用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、前記収容空間情報に含まれる各項目の内容の入力に用いられる収容空間登録画面を表示させる。そして、情報登録部52は、前記収容空間登録画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報及び新たに生成される前記収容空間識別情報を新たな前記収容空間情報として、収容空間情報格納部44に格納する。なお、新たに登録された前記収容空間識別情報は、前記管理者から前記提供者へ通知される。これにより、当該提供者は、映像配信システム100に対して提供対象の前記収容空間を指定することが可能となる。
【0091】
イベント登録部53は、映像配信システム100に前記イベントを登録する。
【0092】
具体的に、イベント登録部53は、前記主催者用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、前記イベント情報に含まれる各項目の内容の入力に用いられるイベント登録画面を表示させる。そして、イベント登録部53は、前記イベント登録画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報及び新たに生成される前記イベント識別情報を新たな前記イベント情報として、イベント情報格納部45に格納する。
【0093】
チケット発行部54は、前記チケットを発行する。
【0094】
具体的に、チケット発行部54は、前記提供者用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、提供対象の前記収容空間の指定、及び当該収容空間が提供される前記イベントの指定に用いられる収容空間提供申込画面を表示させる。前記収容空間提供申込画面では、前記収容空間識別情報及び前記イベント識別情報の入力が受け付けられる。そして、チケット発行部54は、前記収容空間提供申込画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報及び新たに生成される前記チケット識別情報を新たな前記チケット情報として、チケット情報格納部46に格納する。なお、本明細書において、「チケットを発行する」とは、新たに前記チケット識別情報を生成して、生成された前記チケット識別情報を含む前記チケット情報をチケット情報格納部46に格納することを意味する。
【0095】
会員登録部55は、映像配信システム100に前記会員を登録する。
【0096】
具体的に、会員登録部55は、前記一般用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、前記会員情報に含まれる各項目の内容の入力に用いられる会員登録画面を表示させる。そして、会員登録部55は、前記会員登録画面において情報入力を受け付けた場合に、入力された情報及び新たに生成される前記会員識別情報を新たな前記会員情報として、会員情報格納部47に格納する。
【0097】
第1受付処理部56は、複数の前記収容空間のうち、前記第1ライブ映像データの視聴に用いられる前記遠隔会場を指定する第1指定操作を受け付ける。
【0098】
具体的に、第1受付処理部56は、前記一般用ウェブページ又は前記会員用ウェブページにおける予め定められた操作に応じて、映像配信システム100に登録されている前記イベントの選択に用いられるイベント選択画面を表示させる。例えば、前記イベント選択画面では、映像配信システム100に登録されている前記イベントの一覧表が表示される。また、前記イベントの一覧表では、前記イベントごとに、当該イベントのイベント名称、出演者、及び開催日時情報などの情報が表示される。
【0099】
また、第1受付処理部56は、前記イベント選択画面においていずれかの前記イベントを選択する操作が行われた場合に、前記第1指定操作に用いられる遠隔会場指定画面を表示させて、前記第1指定操作を受け付ける。例えば、前記遠隔会場指定画面では、指定された前記イベントに提供された前記収容空間の一覧表が表示される。また、前記収容空間の一覧表では、前記収容空間ごとに、当該収容空間を有する店舗の前記店舗情報、当該店舗内での識別符号、前記収容空間の収容人数、前記収容空間の利用料金、及び前記収容空間の利用条件などの情報が表示される。
【0100】
第2受付処理部57は、前記遠隔会場に対応する前記チケットの種類を指定する第2指定操作を受け付ける。
【0101】
具体的に、第2受付処理部57は、前記遠隔会場指定画面において前記第1指定操作が行われた場合に、前記第2指定操作に用いられるチケット種類指定画面を表示させて、前記第2指定操作を受け付ける。前記チケット種類指定画面では、前記主催者によって定められた前記チケットの種類が指定可能に表示される。また、前記チケット種類指定画面では、前記イベントの会場における複数の第1撮影部11のそれぞれの撮影位置が表示されるとともに、前記チケットの種類と一又は複数の第1撮影部11との対応関係が表示される。
【0102】
判定処理部58は、前記遠隔会場への前記第1ライブ映像データの配信に関連する対価の提供の有無を判定する。
【0103】
具体的に、前記対価は、前記第2指定操作によって指定された前記チケットの種類に基づいて決定される前記チケットの代金である。例えば、前記チケットの代金は、前記第2指定操作によって指定された前記チケットの種類に対応する前記チケットの基本代金を前記遠隔会場の収容人数で乗算した金額である。この場合、前記イベントの鑑賞希望者は、指定した前記遠隔会場で前記イベントのライブ映像を視聴するために、前記チケット代金とは別に、前記遠隔会場の利用時間に応じた当該遠隔会場の利用料金を支払うことになる。
【0104】
なお、前記チケットの代金には、前記遠隔会場の利用料金を前記イベントの開催時間に基づく所定の時間で乗算した金額が含まれていてもよい。また、前記対価の一部又は全部は、ポイントサービスのポイント、及びクーポン券などの金銭とは異なる経済的利益であってもよい。
【0105】
例えば、判定処理部58は、前記チケット種類指定画面において前記第2指定操作が行われた場合に、前記チケットの代金などの前記チケットの購入条件の提示に用いられる購入条件提示画面を表示させ、当該購入条件を受諾する旨の操作入力を受け付ける。
【0106】
続いて、判定処理部58は、前記購入条件提示画面において前記チケットの購入条件を受諾する旨の操作入力が行われた場合に、当該操作入力を行った前記ユーザーが前記会員であるか否かを判断する。
【0107】
そして、判定処理部58は、前記チケットの購入条件を受諾する旨の操作入力を行った前記ユーザーが前記会員であると判断した場合に、前記チケットの代金の支払い方法の選択に用いられる支払い方法選択画面を表示させる。例えば、前記支払い方法選択画面では、クレジットカード払い、及びコンビニ払いのいずれかを選択可能である。
【0108】
ここで、判定処理部58は、前記支払い方法としてクレジットカード払いが選択された場合には、前記会員によるクレジットカード情報などの決済情報の入力を受け付ける。そして、判定処理部58は、入力された前記決済情報に基づいて前記チケットの代金の決済が完了した場合に、前記対価の提供があると判断する。
【0109】
また、判定処理部58は、前記支払い方法としてコンビニ払いが選択された場合には、決済代行会社によって発行される前記チケットの代金の支払いに用いられる払込用番号を前記会員に通知する。そして、判定処理部58は、前記決済代行会社から前記払込用番号を用いた前記チケットの代金の支払いがあった旨の通知を受けた場合に、前記対価の提供があると判断する。
【0110】
表示処理部59は、判定処理部58によって前記対価の提供があると判定された場合に、前記対価を提供した前記会員、つまり前記チケットを購入した前記会員による予め定められた表示操作に応じて、端末装置2Dに前記チケットを表示させる。なお、前記対価を提供した前記会員は、本発明の第1指定操作の操作者の一例である。
【0111】
例えば、前記表示操作は、前記チケットを購入した前記会員のログインによって表示される前記会員用ウェブページにおける予め定められた操作である。
【0112】
例えば、表示処理部59は、前記チケットに対応する二次元コードを端末装置2に表示させる。例えば、前記二次元コードはQRコード(登録商標)である。
【0113】
例えば、表示処理部59は、前記チケットの前記チケット識別情報に基づいて、前記二次元コードを生成する。なお、表示処理部59は、前記チケット識別情報を所定の暗号化キーで暗号化して、暗号化された情報に基づいて前記二次元コードを生成してもよい。
【0114】
第1配信処理部60は、判定処理部58によって前記対価の提供があると判定された場合に、前記遠隔会場に対応する視聴装置3に前記第1ライブ映像データを配信可能である。
【0115】
具体的に、第1配信処理部60は、前記遠隔会場に対応する視聴装置3に設けられる第3撮影部13によって撮影される撮影画像に、当該遠隔会場に対応する前記チケットが含まれる場合に、当該遠隔会場に対応する視聴装置3に前記第1ライブ映像データを配信する。
【0116】
例えば、第1配信処理部60は、前記遠隔会場に対応する視聴装置3に設けられる第3撮影部13によって撮影される撮影画像に、当該遠隔会場に対応する前記チケットの前記チケット識別情報に基づく前記二次元コードが含まれる場合に、前記第1ライブ映像データを配信する。
【0117】
また、第1配信処理部60は、複数の第1撮影部11に対応する複数の前記第1ライブ映像データのうち、前記チケットの種類に基づいて決定される前記第1ライブ映像データを配信可能である。
【0118】
具体的に、第1配信処理部60は、前記イベント情報に含まれる前記チケット種類情報に基づいて、複数の前記第1ライブ映像データのうち、配信対象となる前記第1ライブ映像データを決定する。
【0119】
例えば、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「SSランク」である場合は、第1撮影部11Aに対応する前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。また、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「Sランク」である場合は、第1撮影部11Bに対応する前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。また、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「Aランク」である場合は、第1撮影部11Cに対応する前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。また、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「Bランク」である場合は、第1撮影部11Dに対応する前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。
【0120】
なお、第1配信処理部60は、前記チケットの種類に対応するライブ映像の視認性が高いほど、配信対象となる前記第1ライブ映像データの数を多くしてもよい。この場合、第1配信処理部60は、前記チケットの種類に基づいて決定される複数の前記第1ライブ映像データを同時に配信してもよいし、視聴装置3で受け付けられる選択操作によって選択された一つの前記第1ライブ映像データを配信してもよい。
【0121】
例えば、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「SSランク」である場合は、第1撮影部11A~11Dに対応する4つの前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。また、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「Sランク」である場合は、第1撮影部11B~11Dに対応する3つの前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。また、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「Aランク」である場合は、第1撮影部11C~11Dに対応する2つの前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。また、第1配信処理部60は、前記チケットの種類が「Bランク」である場合は、第1撮影部11Dに対応する1つの前記第1ライブ映像データを配信対象として決定する。
【0122】
選択処理部61は、第1配信処理部60によって前記第1ライブ映像データが配信される複数の視聴装置3のうち、ビデオ通話装置6の第2撮影部12によって撮影される前記第2ライブ映像データが配信される特定視聴装置を選択する。
【0123】
例えば、選択処理部61は、視聴装置3各々に設定される当該視聴装置3に対応する前記チケットの種類に基づく抽選確率に従って、前記特定視聴装置を抽選する。例えば、前記チケットの種類が「SSランク」、「Sランク」、「Aランク」、及び「Bランク」の4種類である場合に、「SSランク」、「Sランク」、「Aランク」、及び「Bランク」の順に抽選確率が低くなるように、視聴装置3各々の抽選確率が設定される。つまり、前記チケットの種類に対応するライブ映像の視認性が高いほど抽選確率が高く、当該視認性が低いほど抽選確率が低い。
【0124】
なお、選択処理部61は、複数の視聴装置3のうち、予め定められた選択条件を充足する視聴装置3を前記特定視聴装置として選択してもよい。例えば、前記選択条件は、前記チケットの購入タイミングが最も早いこと、などである。
【0125】
第2配信処理部62は、選択処理部61によって選択された前記特定視聴装置とビデオ通話装置6とをビデオ通話可能に接続する。
【0126】
具体的に、第2配信処理部62は、前記特定視聴装置の前記第1装置識別情報をビデオ通話サーバー7に送信して、ビデオ通話サーバー7に前記特定視聴装置とビデオ通話装置6とをビデオ通話可能に接続させる。
【0127】
なお、第2配信処理部62は、前記特定視聴装置に前記第2ライブ映像データを一方的に配信してもよい。
【0128】
[イベント登録処理]
以下、図3を参照しつつ、映像配信システム100において配信管理サーバー1の制御部21により実行されるイベント登録処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部21により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。
【0129】
なお、前記イベント登録処理は、端末装置2Bに表示される前記主催者用ウェブページにおいて前記イベント登録画面の呼出操作が行われた場合に実行される。
【0130】
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部21は、端末装置2Bに前記イベント登録画面を表示させる。
【0131】
<ステップS12>
ステップS12において、制御部21は、前記イベント登録画面において当該画面に入力された情報に基づく処理の実行を指示する登録操作が行われたか否かを判断する。
【0132】
ここで、制御部21は、前記登録操作が行われたと判断すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記登録操作が行われることなく前記イベント登録画面の表示終了を指示する操作が行われた場合は(S12のNo側)、制御部21は、前記イベント登録処理を終了させる。
【0133】
<ステップS13>
ステップS13において、制御部21は、前記イベント登録画面で入力された情報に基づいて、予め定められた登録拒否理由がないか否かを判断する。
【0134】
例えば、前記登録拒否理由は、開催日が重複する他の前記イベントが登録されており、当該他の前記イベントとの前記チケットの発行上限数の合計が映像配信システム100における前記収容空間の登録数を超えていること、である。
【0135】
ここで、制御部21は、前記登録拒否理由がないと判断すると(S13のYes側)、処理をステップS14に移行させる。また、制御部21は、前記登録拒否理由があると判断すると(S13のNo側)、処理をステップS16に移行させる。
【0136】
<ステップS14>
ステップS14において、制御部21は、新たな前記イベント識別情報を生成し、生成された前記イベント識別情報と前記イベント登録画面で入力された情報とを新たな前記イベント情報として、イベント情報格納部45に格納する。ここで、ステップS11及びステップS14の処理は、制御部21のイベント登録部53により実行される。
【0137】
<ステップS15>
ステップS15において、制御部21は、ステップS14でイベント情報格納部45に格納された前記イベント情報を前記提供者各々に報知する。
【0138】
例えば、制御部21は、前記イベント情報を含むEメールを前記提供者情報に含まれるEメールアドレスに宛てて送信する。これにより、前記提供者は、新たに登録された前記イベントの存在を認識して、当該イベントに前記収容空間を提供するか否かを決めることが可能である。
【0139】
<ステップS16>
ステップS16において、制御部21は、前記登録拒否理由を端末装置2Bの操作者、つまり前記主催者に通知する。
【0140】
[配信管理処理]
次に、図4を参照しつつ、映像配信システム100において配信管理サーバー1の制御部21により実行される配信管理処理の手順の一例とともに、本発明の映像配信方法について説明する。
【0141】
なお、前記配信管理処理は、イベント情報格納部45に前記イベント情報が格納された場合に実行される。また、前記配信管理処理は、イベント情報格納部45に格納される前記イベント情報ごとに実行される。
【0142】
<ステップS21>
まず、ステップS21において、制御部21は、前記イベントへの前記収容空間の提供申込の受付を開始する。
【0143】
<ステップS22>
ステップS22において、制御部21は、予め定められた第1終了条件を充足したか否かを判断する。
【0144】
例えば、前記第1終了条件は、前記チケットの発行数が前記主催者によって指定された前記チケットの発行上限数に達すること、である。
【0145】
ここで、制御部21は、前記第1終了条件を充足したと判断すると(S22のYes側)、処理をステップS23に移行させる。また、前記第1終了条件を充足していなければ(S22のNo側)、制御部21は、ステップS22で前記第1終了条件の充足を待ち受ける。
【0146】
<ステップS23>
ステップS23において、制御部21は、前記イベントへの前記収容空間の提供申込の受付を終了する。
【0147】
[提供申込受付処理]
ここで、図5を参照しつつ、前記配信管理処理のステップS21で前記イベントへの前記収容空間の提供申込の受付が開始されてからステップS23で当該受付が終了するまでの間に配信管理サーバー1の制御部21により実行される提供申込受付処理について説明する。
【0148】
なお、前記提供申込受付処理は、端末装置2Cに表示される前記提供者用ウェブページにおいて前記収容空間提供申込画面の呼出操作が行われた場合に実行される。
【0149】
<ステップS41>
まず、ステップS41において、制御部21は、端末装置2Cに前記収容空間提供申込画面を表示させる。
【0150】
<ステップS42>
ステップS42において、制御部21は、前記収容空間提供申込画面において当該画面に入力された情報に基づく処理の実行を指示する申込操作が行われたか否かを判断する。
【0151】
ここで、制御部21は、前記申込操作が行われたと判断すると(S42のYes側)、処理をステップS43に移行させる。また、前記申込操作が行われることなく前記収容空間提供申込画面の表示終了を指示する操作が行われた場合は(S42のNo側)、制御部21は、前記提供申込受付処理を終了させる。
【0152】
<ステップS43>
ステップS43において、制御部21は、前記収容空間提供申込画面で入力された前記収容空間識別情報を含む前記収容空間情報に基づいて、予め定められた申込拒否理由がないか否かを判断する。
【0153】
例えば、前記申込拒否理由は、前記収容空間情報に含まれる前記収容空間の利用条件(例えば、喫煙可能)が前記主催者によって指定された前記収容空間の条件(例えば、禁煙のみ)に合致しないこと、である。
【0154】
ここで、制御部21は、前記申込拒否理由がないと判断すると(S43のYes側)、処理をステップS44に移行させる。また、制御部21は、前記申込拒否理由があると判断すると(S43のNo側)、処理をステップS45に移行させる。
【0155】
<ステップS44>
ステップS44において、制御部21は、前記チケットを発行する。ここで、ステップS41及びステップS44の処理は、制御部21のチケット発行部54により実行される。
【0156】
具体的に、制御部21は、新たな前記チケット識別情報を生成し、生成された前記チケット識別情報と前記収容空間提供申込画面で入力された情報とを新たな前記チケット情報として、チケット情報格納部46に格納する。
【0157】
<ステップS45>
ステップS45において、制御部21は、前記申込拒否理由を端末装置2Cの操作者、つまり前記提供者に通知する。
【0158】
以上で、前記提供申込受付処理の説明を終了して、前記配信管理処理のステップS24(図4参照)以降の処理の説明を再開する。
【0159】
<ステップS24>
ステップS24において、制御部21は、前記チケットの購入申込の受付を開始する。
【0160】
<ステップS25>
ステップS25において、制御部21は、予め定められた第2終了条件を充足したか否かを判断する。
【0161】
例えば、前記第2終了条件は、前記主催者によって指定された前記チケットの購入期限が到来すること、である。
【0162】
ここで、制御部21は、前記第2終了条件を充足したと判断すると(S25のYes側)、処理をステップS26に移行させる。また、前記第2終了条件を充足していなければ(S25のNo側)、制御部21は、ステップS25で前記第2終了条件の充足を待ち受ける。
【0163】
<ステップS26>
ステップS26において、制御部21は、前記チケットの購入申込の受付を終了する。
【0164】
なお、前記チケットの購入申込の受付は、前記イベントへの前記収容空間の提供申込の受付開始時に開始されてもよい。この場合、前記イベントへの前記収容空間の提供申込の受付は、前記第1終了条件又は前記第2終了条件の充足時に終了されればよい。
【0165】
[購入申込受付処理]
ここで、図6を参照しつつ、前記配信管理処理のステップS24で前記チケットの購入申込の受付が開始されてからステップS26で当該受付が終了するまでの間に配信管理サーバー1の制御部21により実行される購入申込受付処理について説明する。
【0166】
なお、前記購入申込受付処理は、端末装置2Dに表示される前記一般用ウェブページ又は前記会員用ウェブページにおいて前記イベント選択画面の呼出操作が行われた場合に実行される。
【0167】
<ステップS51>
まず、ステップS51において、制御部21は、端末装置2Dに前記イベント選択画面を表示させる。なお、前記イベント選択画面には、前記チケットの購入申込を受付中の前記イベントが表示される。
【0168】
<ステップS52>
ステップS52において、制御部21は、前記イベント選択画面において当該画面に表示される前記イベントを選択するイベント選択操作が行われたか否かを判断する。
【0169】
ここで、制御部21は、前記イベント選択操作が行われたと判断すると(S52のYes側)、処理をステップS53に移行させる。また、前記イベント選択操作が行われることなく前記イベント選択画面の表示終了を指示する操作が行われた場合は(S52のNo側)、制御部21は、前記購入申込受付処理を終了させる。
【0170】
<ステップS53>
ステップS53において、制御部21は、端末装置2Dに前記遠隔会場指定画面を表示させる。ここで、ステップS53の処理は、本発明の受付ステップの一例であって、制御部21の第1受付処理部56により実行される。
【0171】
<ステップS54>
ステップS54において、制御部21は、前記遠隔会場指定画面において前記第1指定操作が行われたか否かを判断する。
【0172】
ここで、制御部21は、前記第1指定操作が行われたと判断すると(S54のYes側)、処理をステップS55に移行させる。また、前記第1指定操作が行われることなく前記遠隔会場指定画面の表示終了を指示する操作が行われた場合は(S54のNo側)、制御部21は、前記購入申込受付処理を終了させる。
【0173】
<ステップS55>
ステップS55において、制御部21は、前記第1指定操作によって指定された前記遠隔会場に対応する前記チケット情報に前記指定済情報を付加する。
【0174】
ここで、制御部21は、前記指定済情報が付加された前記チケット情報に対応する前記収容空間を前記遠隔会場指定画面における表示対象から除外する。これにより、前記チケットの購入希望者による前記遠隔会場の指定の重複が回避される。
【0175】
<ステップS56>
ステップS56において、制御部21は、端末装置2Dに前記チケット種類指定画面を表示させる。ここで、ステップS56の処理は、制御部21の第2受付処理部57により実行される。
【0176】
<ステップS57>
ステップS57において、制御部21は、前記チケット種類指定画面において前記第2指定操作が行われたか否かを判断する。
【0177】
ここで、制御部21は、前記第2指定操作が行われたと判断すると(S57のYes側)、処理をステップS58に移行させる。また、前記第2指定操作が行われることなく前記チケット種類指定画面の表示終了を指示する操作が行われた場合は(S57のNo側)、制御部21は、処理をステップS59に移行させる。
【0178】
<ステップS58>
ステップS58において、制御部21は、後段で説明する支払い判定処理を実行する。
【0179】
<ステップS59>
ステップS59において、制御部21は、ステップS55で付加された前記指定済情報を削除する。
【0180】
[支払い判定処理]
ここで、図7を参照しつつ、前記購入申込受付処理のステップS58で実行される支払い判定処理について説明する。
【0181】
<ステップS61>
まず、ステップS61において、制御部21は、端末装置2Dに前記購入条件提示画面を表示させる。
【0182】
<ステップS62>
ステップS62において、制御部21は、前記購入条件提示画面において当該画面に表示される前記チケットの購入条件を受諾する旨を入力する条件受諾操作が行われたか否かを判断する。
【0183】
ここで、制御部21は、前記条件受諾操作が行われたと判断すると(S62のYes側)、処理をステップS63に移行させる。また、制御部21は、前記条件受諾操作が行われることなく前記購入条件提示画面の表示終了を指示する操作が行われた場合は(S62のNo側)、制御部21は、処理をステップS69に移行させる。
【0184】
<ステップS63>
ステップS63において、制御部21は、端末装置2Dの操作者が前記会員であるか否かを判断する。
【0185】
ここで、制御部21は、端末装置2Dの操作者が前記会員であると判断すると(S63のYes側)、処理をステップS64に移行させる。また、端末装置2Dの操作者が前記会員でなければ(S63のNo側)、制御部21は、処理をステップS68に移行させる。
【0186】
<ステップS64>
ステップS64において、制御部21は、前記第1指定操作によって指定された前記遠隔会場に対応する前記チケット情報に、前記第2指定操作によって指定された前記チケットの種類を示す前記チケット種類情報、及び当該チケットの種類に基づいて決定される前記チケットの代金を示す前記チケット代金情報を付加する。
【0187】
<ステップS65>
ステップS65において、制御部21は、前記チケットの代金が支払われたか否かを判断する。ここで、ステップS65の処理は、本発明の判定ステップの一例であって、制御部21の判定処理部58により実行される。
【0188】
具体的に、制御部21は、端末装置2Dに前記支払い方法選択画面を表示させて、前記会員による前記支払い方法の選択操作を受け付ける。
【0189】
ここで、制御部21は、前記支払い方法としてクレジットカード払いが選択された場合には、前記会員による前記決済情報の入力を受け付ける。そして、制御部21は、入力された前記決済情報に基づいて前記チケットの代金の決済が完了した場合に、前記チケットの代金が支払われたと判断する。
【0190】
また、制御部21は、前記支払い方法としてコンビニ払いが選択された場合には、前記払込用番号を前記会員に通知する。そして、制御部21は、前記決済代行会社から前記払込用番号を用いた前記チケットの代金の支払いがあった旨の通知を受けた場合に、前記チケットの代金が支払われたと判断する。
【0191】
ここで、制御部21は、前記チケットの代金が支払われたと判断すると(S65のYes側)、処理をステップS66に移行させる。また、前記チケットの代金が支払われていなければ(S65のNo側)、制御部21は、ステップS65で前記チケットの代金の支払いを待ち受ける。
【0192】
なお、制御部21は、前記チケットの購入期限までに前記チケットの代金の支払いが確認されない場合は、前記支払い判定処理を終了させる。
【0193】
<ステップS66>
ステップS66において、制御部21は、前記第1指定操作によって指定された前記遠隔会場に対応する前記チケット情報に前記支払い済情報を付加する。
【0194】
<ステップS67>
ステップS67において、制御部21は、前記第1指定操作によって指定された前記遠隔会場に対応する前記チケットの販売を前記主催者及び前記提供者に報知する。
【0195】
例えば、制御部21は、前記チケットが販売された旨及び前記チケットの購入者である前記会員の前記会員情報の一部又は全部を含むEメールを前記主催者情報に含まれるEメールアドレス及び前記提供者情報に含まれるEメールアドレスに宛てて送信する。これにより、前記主催者は、販売された前記チケットに対応する前記遠隔会場に当該チケットの種類に対応する特定グッズを送付することが可能である。また、前記提供者は、前記イベントの開催日に前記チケットの購入者を迎え入れる準備をすることが可能である。
【0196】
<ステップS68>
ステップS68において、制御部21は、端末装置2Dに前記チケットの購入には会員登録が必要である旨を案内する案内画面を表示させる。
【0197】
なお、制御部21は、前記案内画面の表示後に端末装置2Dの操作者によって会員登録が行われた場合に、処理をステップS64に移行させてもよい。
【0198】
<ステップS69>
ステップS69において、制御部21は、ステップS55で付加された前記指定済情報を削除する。
【0199】
以上で、前記購入申込受付処理の説明を終了して、前記配信管理処理のステップS27(図4参照)以降の処理の説明を再開する。
【0200】
<ステップS27>
ステップS27において、制御部21は、前記イベントの開催条件を充足したか否かを判断する。
【0201】
例えば、前記開催条件は、前記チケットの販売数が予め定められた基準数以上であること、である。
【0202】
ここで、制御部21は、前記開催条件を充足したと判断すると(S27のYes側)、処理をステップS28に移行させる。また、前記開催条件を充足していなければ(S27のNo側)、制御部21は、処理をステップS30に移行させる。
【0203】
<ステップS28>
ステップS28において、制御部21は、前記イベントの開場時刻が到来したか否かを判断する。
【0204】
ここで、制御部21は、前記イベントの開場時刻が到来したと判断すると(S28のYes側)、処理をステップS29に移行させる。また、前記イベントの開場時刻が到来していなければ(S28のNo側)、制御部21は、ステップS28で前記イベントの開場時刻の到来を待ち受ける。
【0205】
<ステップS29>
ステップS29において、制御部21は、後段で説明する映像配信処理を実行する。
【0206】
<ステップS30>
ステップS30において、制御部21は、前記主催者、並びに前記支払い済情報が付加された前記チケット情報各々に対応する前記提供者及び前記会員に、前記イベントの中止を報知する。
【0207】
例えば、制御部21は、前記イベントが中止になった旨を含むEメールを前記主催者情報に含まれるEメールアドレス、前記提供者情報に含まれるEメールアドレス、及び前記会員情報に含まれるEメールアドレスに宛てて送信する。
【0208】
[映像配信処理]
ここで、図8を参照しつつ、前記配信管理処理のステップS29で実行される映像配信処理について説明する。
【0209】
<ステップS81>
まず、ステップS81において、制御部21は、前記イベントのライブ映像の配信先を決定する。
【0210】
具体的に、制御部21は、前記支払い済情報が付加された前記チケット情報に対応する前記収容空間を、前記イベントのライブ映像の配信先として決定する。
【0211】
<ステップS82>
ステップS82において、制御部21は、前記イベントのライブ映像の配信先として決定された前記収容空間に対応する視聴装置3において、当該収容空間に対応する前記チケットの提示の受付を開始する。
【0212】
具体的に、制御部21は、視聴装置3に第3撮影部13による撮影画像の撮影を開始させる。
【0213】
<ステップS83>
ステップS83において、制御部21は、前記イベントの開演時刻が到来したか否かを判断する。
【0214】
ここで、制御部21は、前記イベントの開演時刻が到来したと判断すると(S83のYes側)、処理をステップS84に移行させる。また、前記イベントの開演時刻が到来していなければ(S83のNo側)、制御部21は、ステップS83で前記イベントの開演時刻の到来を待ち受ける。
【0215】
なお、制御部21は、前記イベントの開演時刻が到来したか否かを判断することに替えて、アップロード装置4において予め定められた開演操作が行われたか否かを判断してもよい。
【0216】
<ステップS84>
ステップS84において、制御部21は、前記第1ライブ映像データの配信を開始する。ここで、ステップS84の処理は、本発明の配信ステップの一例であって、制御部21の第1配信処理部60により実行される。
【0217】
具体的に、制御部21は、ステップS81で前記イベントのライブ映像の配信先として決定された前記収容空間のうち、前記チケットの提示が確認された前記収容空間に対応する視聴装置3に、前記第1ライブ映像データを配信する。
【0218】
ここで、制御部21は、視聴装置3の第3撮影部13によって撮影される撮影画像に当該視聴装置3に対応する前記チケットが含まれる場合に、前記チケットの提示があると判断する。
【0219】
一方、前記チケットの購入者は、当該購入者の所持する端末装置2Dに前記チケットを表示させて第3撮影部13に提示することで、前記チケットを提示可能である。ここで、端末装置2Dに前記チケットを表示させる処理は、制御部21の表示処理部59により実行される。
【0220】
また、制御部21は、複数の第1撮影部11に対応する複数の前記第1ライブ映像データのうち、前記チケットの種類に基づいて決定される前記第1ライブ映像データを配信する。
【0221】
具体的に、制御部21は、配信先の視聴装置3の前記第1装置識別情報、及び配信対象の前記第1ライブ映像データに対応する前記撮影部識別情報を映像配信サーバー5に送信して、映像配信サーバー5にデータ配信を開始させる。
【0222】
<ステップS85>
ステップS85において、制御部21は、前記イベントの終演時刻が到来したか否かを判断する。
【0223】
ここで、制御部21は、前記イベントの終演時刻が到来したと判断すると(S85のYes側)、処理をステップS86に移行させる。また、前記イベントの終演時刻が到来していなければ(S85のNo側)、制御部21は、ステップS85で前記イベントの終演時刻の到来を待ち受ける。
【0224】
なお、制御部21は、前記イベントの終演時刻が到来したか否かを判断することに替えて、アップロード装置4において予め定められた終演操作が行われたか否かを判断してもよい。
【0225】
<ステップS86>
ステップS86において、制御部21は、前記第1ライブ映像データの配信を終了する。
【0226】
<ステップS87>
ステップS87において、制御部21は、前記第1ライブ映像データが配信された複数の視聴装置3のうち、ビデオ通話装置6の第2撮影部12によって撮影される前記第2ライブ映像データが配信される前記特定視聴装置を選択する。ここで、ステップS87の処理は、制御部21の選択処理部61により実行される。
【0227】
具体的に、制御部21は、視聴装置3各々に設定される当該視聴装置3に対応する前記チケットの種類に基づく抽選確率に従って、前記特定視聴装置を抽選する。
【0228】
<ステップS88>
ステップS88において、制御部21は、前記特定視聴装置とビデオ通話装置6とをビデオ通話可能に接続する。ここで、ステップS88の処理は、制御部21の第2配信処理部62により実行される。
【0229】
具体的に、制御部21は、前記特定視聴装置の前記第1装置識別情報をビデオ通話サーバー7に送信して、ビデオ通話サーバー7に前記特定視聴装置とビデオ通話装置6とをビデオ通話可能に接続させる。
【0230】
このように、映像配信システム100では、前記遠隔会場を指定する前記第1指定操作が受け付けられて、指定された前記遠隔会場に対応する前記チケットの代金の支払いがあると判断された場合に、前記遠隔会場への前記第1ライブ映像データの配信が可能となる。これにより、前記イベントの鑑賞希望者の、カップル及び家族などの限られた人数のグループだけで前記イベントを鑑賞したいというニーズに応えることが可能である。
【0231】
また、映像配信システム100では、指定された前記遠隔会場に対応する前記チケットの種類を指定する前記第2指定操作が受け付けられて、指定された前記チケットの種類に基づいて決定される前記チケットの代金の支払いがあると判断された場合に、複数の前記第1ライブ映像データのうち指定された前記チケットの種類に基づいて決定される一又は複数の前記第1ライブ映像データの同時又は選択的な配信が可能となる。これにより、前記イベントの鑑賞希望者は、視認性の異なる複数の前記第1ライブ映像データから自身が視聴したい前記第1ライブ映像データを選択することが可能である。また、前記イベントの鑑賞希望者は、前記チケットの種類を指定するという馴染みのある行為で配信対象の前記第1ライブ映像データを選択することが可能である。
【0232】
また、映像配信システム100では、前記第1ライブ映像データが配信される複数の視聴装置3のなかから選択される前記特定視聴装置とビデオ通話装置6とがビデオ通話可能に接続される。これにより、前記イベントの鑑賞希望者の、前記イベントの出演者とコミュニケーションをとりたいというニーズに応えることが可能である。
【0233】
また、映像配信システム100では、前記遠隔会場に設けられる視聴装置3の第3撮影部13によって当該遠隔会場に対応する前記チケットが撮影された場合に、当該視聴装置3に前記第1ライブ映像が配信される。これにより、前記チケットの購入者において前記チケットを提示するという直感的な行為で前記イベントへの参加の受け付けを済ませることが可能である。
【0234】
なお、映像配信システム100における配信対象は、前記イベントのライブ映像に限られず、過去に開催された前記イベントの録画データのような、前記イベントのライブ映像とは異なる映像コンテンツであってもよい。また、映像配信システム100で配信される映像コンテンツには、音又は音声が含まれていなくてもよい。
【符号の説明】
【0235】
1 配信管理サーバー
2 端末装置
3 視聴装置
4 アップロード装置
5 映像配信サーバー
6 ビデオ通話装置
7 ビデオ通話サーバー
11 第1撮影部
12 第2撮影部
13 第3撮影部
21 制御部
22 通信部
23 記憶部
51 認証処理部
52 情報登録部
53 イベント登録部
54 チケット発行部
55 会員登録部
56 第1受付処理部
57 第2受付処理部
58 判定処理部
59 表示処理部
60 第1配信処理部
61 選択処理部
62 第2配信処理部
100 映像配信システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8