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特開2022-77199販売支援システム、販売支援装置および販売支援方法並びに販売支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077199
(43)【公開日】2022-05-23
(54)【発明の名称】販売支援システム、販売支援装置および販売支援方法並びに販売支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220516BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020187937
(22)【出願日】2020-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】520442162
【氏名又は名称】株式会社ビノバ
(74)【代理人】
【識別番号】100197642
【弁理士】
【氏名又は名称】南瀬 透
(74)【代理人】
【識別番号】100099508
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 久
(74)【代理人】
【識別番号】100182567
【弁理士】
【氏名又は名称】遠坂 啓太
(72)【発明者】
【氏名】小林 治
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】仮想店舗で顧客が商品や役務を購入したときに、スタッフが、公平に報酬を得ることができ、商品や役務の販売にモチベーションを向上させることができる販売支援システム、販売支援装置および販売支援方法並びに販売支援プログラムを提供する。
【解決手段】販売支援システム10は、美容サロンBに属するスタッフSが担当する顧客Cが顧客用端末装置20を操作して、販売支援装置30が提供する仮想店舗にて顧客Cのアカウントを会員登録するときに、顧客用端末装置20から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報をアカウントに関連付けて記憶手段に登録し、顧客がC商品および/または役務を仮想店舗にて購入したときに、スタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置と、
前記顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供するサイト提供手段、前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて記憶手段に登録する登録手段、前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する報酬演算手段を備えた販売支援装置とを有する販売支援システム。
【請求項2】
前記グループの管理者が操作する管理者用端末装置を備え、
前記販売支援装置は、前記記憶手段に、前記アカウントと、前記スタッフ識別情報と、前記スタッフが属するグループを識別するためのグループ識別情報とが関連付けられて格納されており、
更に、前記販売支援装置は、前記顧客が前記仮想店舗にて購入することで発生した報酬であり、同じグループに属する支払い対象のスタッフ全員の報酬の総額を、前記グループ宛に送金する送金手段と、
前記グループに送金された報酬の総額および前記支払い対象のスタッフごとの報酬額を、前記管理者用端末装置に管理画面として提供する管理手段とを備えた請求項1記載の販売支援システム。
【請求項3】
前記報酬演算手段は、前記登録手段により会員登録が済んだ顧客が、定期購入をしたときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報を読み出し、前記スタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに、購入が発生する度に、購入金額に応じた報酬額を算出する請求項1または2記載の販売支援システム。
【請求項4】
前記顧客用端末装置は、前記スタッフから提供された媒体に表記された前記仮想店舗を示すアドレスと前記スタッフ識別情報を読み取る読取手段と、前記アドレスと前記スタッフ識別情報とに基づいて、前記販売支援装置にアクセスして前記仮想店舗を閲覧すると共に、前記スタッフ識別情報を前記販売支援装置に送信する閲覧手段とを備えた請求項1から3のいずれかの項に記載の販売支援システム。
【請求項5】
前記顧客用端末装置は、前記スタッフが開設したSNSに設置された前記仮想店舗を示すアドレスと前記スタッフ識別情報とに基づいて、前記販売支援装置にアクセスして前記仮想店舗を閲覧すると共に、前記スタッフ識別情報を前記販売支援装置に送信する閲覧手段を備えた請求項1から4のいずれかの項に記載の販売支援システム。
【請求項6】
グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供するサイト提供手段と、
前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて記憶手段に登録する登録手段と、
前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する報酬演算手段とを備えた販売支援装置。
【請求項7】
グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置と、前記顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供する販売支援装置とによる販売支援方法において、
前記販売支援装置の登録手段が、前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて記憶手段に登録する段階と、
前記販売支援装置の報酬演算手段が、前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する段階とを含む販売支援方法。
【請求項8】
コンピュータを、
グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供するサイト提供手段と、
前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて記憶手段に登録する登録手段と、
前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する報酬演算手段とを備えた販売支援装置として機能させる販売支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グループのスタッフが担当する顧客が商品や役務を購入すると、スタッフにインセンティブとして収入が得られる販売支援システム、販売支援装置および販売支援方法並びに販売支援プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
企業や店舗などのグループでは、グループに属するスタッフが、顧客に商品や役務を販売するよう努力している。しかし、スタッフの努力が結び付き、顧客が購入しても、賞与等の査定に考慮されるものの、売上に応じた直接的なインセンティブが無いのが通常である。特に、仮想店舗で商品や役務を購入した顧客が、例え、スタッフが担当する顧客であっても、スタッフの収入には直接的に反映されない。
【0003】
実店舗のスタッフが、この実店舗に来店した顧客に、商品や役務を販売することによって、スタッフに報酬が得られる電子商取引システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1に記載のサーバ装置、電子商取引システムおよび電子商取引方法は、店舗端末が、ユーザのユーザ識別子を示す第1のコードと、店舗を一意に識別する店舗識別子とユーザに貸し出す商品を一意に識別する商品識別子とを示す第2コードであり、予め用意され、例えば商品に取り付けられた第2のコードとを読み取り部を用いて読み取り、レンタル情報として、サーバ装置に送信し、サーバ装置が、受信したレンタル情報と、ユーザに応対した店員の店員識別子とをレンタルデータベースに記録することで、ユーザがユーザ端末を操作して商品を購入すると、ユーザが購入した商品の売上げの一部をユーザに商品を貸し出した店舗およびユーザを応対した店員に分配する、というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-30783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、この特許文献1に記載のサーバ装置、電子商取引システムおよび電子商取引方法では、ユーザが実店舗で来店して、その後に購入した場合に、店員に報酬が支払われるものであるため、店舗端末が必要であり、店舗端末に店員がサーバにログインしておかなければ、購入した商品と店員との紐付けができない。
【0007】
また、店舗端末を操作してサーバ装置にログインした店員に報酬が支払われるため、商品説明した店員と店舗端末を操作した店員とが異なる場合には、店員(スタッフ)同士の間で、不公平感が生じてしまう。
【0008】
そこで本発明は、仮想店舗で顧客が商品や役務を購入したときに、スタッフが、公平に報酬を得ることができ、商品や役務の販売にモチベーションを向上させることができる販売支援システム、販売支援装置および販売支援方法並びに販売支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の販売支援システムは、グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置と、前記顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供するサイト提供手段、前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて登録する登録手段、前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する報酬演算手段を備えた販売支援装置とを有することを特徴としたものである。
【0010】
本発明の販売支援装置は、グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供するサイト提供手段と、前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて記憶手段に登録する登録手段と、前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する報酬演算手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0011】
本発明の販売支援方法は、グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置と、前記顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供する販売支援装置とによる販売支援方法において、前記販売支援装置の登録手段が、前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて記憶手段に登録する段階と、前記販売支援装置の報酬演算手段が、前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する段階とを含むことを特徴としたものである。
【0012】
本発明の販売支援プログラムは、コンピュータを、グループに属するスタッフが担当する顧客であり、前記スタッフが商品および/または役務の購入を勧める顧客が操作する顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供するサイト提供手段と、前記仮想店舗にて顧客のアカウントを会員登録するときに、前記顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報を前記アカウントに関連付けて記憶手段に登録する登録手段と、前記顧客が商品および/または役務を前記仮想店舗にて購入したときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する報酬演算手段とを備えた販売支援装置として機能させることを特徴としたものである。
【0013】
本発明によれば、サイト提供手段が、顧客が操作する顧客用端末装置に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供する。この仮想店舗では、顧客のアカウントを会員登録するときに、登録手段が、顧客用端末装置から送信されたスタッフを識別するためのスタッフ識別情報をアカウントに関連付けて登録する。そして、顧客が商品および/または役務を仮想店舗にて購入したときに、報酬演算手段が、アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに購入金額に応じた報酬額を算出する。
従って、グループに属するスタッフにより商品および/または役務の購入を勧められた顧客が顧客用端末装置を操作して、仮想店舗にて、商品および/または役務を購入すれば、報酬が貰える。そのため、スタッフは実店舗にて店舗端末を操作することなく、報酬を得ることができる。また、スタッフが努力して、仮想店舗にて購入してくれる顧客を増やせば、その分、報酬も増えるため、努力が報われ、公平感も得られる。
【0014】
前記グループの管理者が操作する管理者用端末装置を備え、前記販売支援装置は、前記記憶手段に、前記アカウントと、前記スタッフ識別情報と、前記スタッフが属するグループを識別するためのグループ識別情報とが関連付けられて格納されており、更に、前記販売支援装置は、前記顧客が前記仮想店舗にて購入することで発生した報酬であり、同じグループに属する支払い対象のスタッフ全員の報酬の総額を、前記グループ宛に送金する送金手段と、前記グループに送金された報酬の総額および前記支払い対象のスタッフごとの報酬額を、前記管理者用端末装置に管理画面として提供する管理手段とを備えたものとすることができる。
送金手段が、顧客が仮想店舗にて購入することで発生した報酬であり、同じグループに属する支払い対象のスタッフ全員の報酬の総額を、グループ宛に送金しても、管理手段が、グループに送金された報酬の総額および支払い対象のスタッフごとの報酬額を、管理者用端末装置に管理画面として提供するので、グループの管理者は、管理者用端末装置を操作することで、支払い対象のスタッフの内訳を容易に把握することができ、仮想店舗の運営者は送金をグループにまとめて送金することができる。
【0015】
前記報酬演算手段は、前記登録手段により会員登録が済んだ顧客が、定期購入をしたときに、前記アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報を読み出し、前記スタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに、購入が発生する度に、購入金額に応じた報酬額を算出するものとすることができる。
報酬演算手段は、会員登録が済んだ顧客が定期購入をすると、購入が発生する度に、スタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに、購入金額に応じた報酬額を算出するため、スタッフは安定した収入を得ることができ、モチベーションを向上させることができる。
【0016】
前記顧客用端末装置は、前記スタッフから提供された媒体に表記された前記仮想店舗を示すアドレスと前記スタッフ識別情報を読み取る読取手段と、前記アドレスと前記スタッフ識別情報とに基づいて、前記販売支援装置にアクセスして前記仮想店舗を閲覧すると共に、前記スタッフ識別情報を前記販売支援装置に送信する閲覧手段とを備えたものとすることができる。
顧客用端末装置が、読取手段により、スタッフから提供された媒体に表記された前記仮想店舗を示すアドレスとスタッフ識別情報を読み取り、閲覧手段により、販売支援装置にアクセスして仮想店舗を閲覧するときに、スタッフ識別情報を販売支援装置に送信する。そうすることで、スタッフが媒体を顧客に配布することにより、顧客が仮想店舗にて会員登録するときに、顧客用端末装置により担当するスタッフを示すスタッフ識別情報を簡単に販売支援装置に送信することができる。また、スタッフは、媒体の提供を増やせば収入増加を図ることができる。
【0017】
前記顧客用端末装置は、前記スタッフが開設したSNSに設置された前記仮想店舗を示すアドレスと前記スタッフ識別情報とに基づいて、前記販売支援装置にアクセスして前記仮想店舗を閲覧すると共に、前記スタッフ識別情報を前記販売支援装置に送信する閲覧手段を備えたものとすることができる。
顧客用端末装置が、閲覧手段により、スタッフが開設したSNSに設置された前記仮想店舗を示すアドレスと前記スタッフ識別情報とに基づいて、販売支援装置にアクセスして仮想店舗を閲覧するときに、スタッフ識別情報を販売支援装置に送信する。そうすることで、スタッフが担当する顧客が、仮想店舗にて会員登録するときに、顧客用端末装置により担当するスタッフを示すスタッフ識別情報を簡単に販売支援装置に送信することができる。また、スタッフがSNSへの書き込みで顧客を誘導することで、収入増加を図ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、顧客が仮想店舗にて、商品および/または役務を購入すれば報酬が貰え、スタッフが努力して、仮想店舗にて購入してくれる顧客を増やせば、その分、報酬も増えるため、スタッフが、公平に報酬を得ることができ、商品や役務の販売にモチベーションを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施の形態に係る販売支援システムの構成を示す図である。
図2図1に示す顧客用端末装置の構成を説明するための図である。
図3図1に示すスタッフの名刺を説明するための一例の図である。
図4図1に示す販売支援装置の構成を説明するための図である。
図5図1に示す販売支援装置にて管理される管理用データベースの一例の図である。
図6図1に示す販売支援システムの動作を説明するための図である。
図7図1に示す顧客用端末装置の表示画面に表示される仮想店舗の購入ページの一例の図である。
図8図1に示す顧客用端末装置の表示画面に表示される支払いページの一例の図である。
図9図1に示す顧客用端末装置の表示画面に表示される購入完了ページの一例の図である。
図10図1に示すスタッフ用端末装置の表示画面に表示されるマイページの一例を示す図であり、(A)はマイページにおけるトップページの一例の図、(B)はトップページからリンクされた管理画面の一例の図である。
図11】(A)は、図1に示す管理者用端末装置に表示された管理画面の一例の図であり、(B)は、(A)の管理画面からリンクされた紹介売上履歴の一例の図である。
図12図1に示す運営会社の端末装置に表示された管理画面の一例の図である。
図13】顧客が定期購入した際に、報酬が送金される時期を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施の形態に係る販売支援システムについて、図面に基づいて説明する。
図1に示す販売支援システム10は、ECサイトである仮想店舗により顧客Cが商品および/または役務を購入すると、購入金額に応じて所定割合の報酬をグループの一例である美容サロンBと、美容サロンBに属するスタッフSとに支払う機能を有している。スタッフSは、美容サロンBに勤務する美容師とすること以外に、美容サロンBに属するネイリストやアイリスト、スタイリスト、事務職の社員など他の社員でもよい。
【0021】
販売支援システム10は、顧客Cが操作する顧客用端末装置20と、顧客用端末装置20に仮想店舗を提供する販売支援装置30と、美容サロンBの管理者M(マネージャー)が操作する管理者用端末装置40と、スタッフSが操作するスタッフ用端末装置50とを備えている。
顧客用端末装置20と、販売支援装置30と、管理者用端末装置40と、スタッフ用端末装置50とは、電気通信回線の一例であるインターネットWを介して通信可能に接続されている。
【0022】
顧客Cは、美容サロンBを利用しており、美容サロンBに属するスタッフの中から特定のスタッフSをいつも指名するほどに贔屓にしている。このスタッフSは、顧客Cに、商品および/または役務(商品または役務のいずれか一方または両方)の購入を勧める営業活動を行っている。顧客Cは、このスタッフSから名刺Pを受け取り保管している。
【0023】
顧客用端末装置20は、顧客Cが自宅に所在しているときや出掛けているときなどでも、操作が容易な、例えば、スマートフォンとすることができるが、タブレット型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータとしてもよい。
販売支援装置30は、仮想店舗を運営する運営会社U(運営者)に設置されていたり、レンタルサーバ上に構築されていたりするサーバ型のコンピュータである。
管理者用端末装置40は、例えば、美容サロンBに設置されたデスクトップ型コンピュータとすることができるが、顧客用端末装置20と同様に、他のタイプのコンピュータとすることも可能である。
【0024】
次に、顧客用端末装置20の構成について、図2に基づいて説明する。なお、図2においては、顧客用端末装置20をスマートフォンとした場合の主要部分のみを図示しており、電話機能等は省略している。
図2に示すように、顧客用端末装置20は、通信手段21と、読取手段22と、閲覧手段23と、表示手段24と、入力手段25と、記憶手段26とを備えている。
【0025】
通信手段21は、無線信号により中継局Rを介してインターネットW(図1参照)から受信したデータを各手段に出力したり、各手段からのデータをインターネットWへ無線信号により送信したりする機能を備えている。
読取手段22は、スタッフSから提供された媒体の一例である名刺P(図1参照)に表記された仮想店舗を示すアドレスとスタッフ識別情報とを読み取る機能を備えている。本実施の形態では、名刺Pに表記された仮想店舗を示すアドレスとスタッフ識別情報とが、光学的読取情報の一例である二次元バーコードにより名刺Pに表記されている。
【0026】
ここで、名刺Pについて、図3に基づいて説明する。名刺Pには、店舗名、スタッフの氏名N1、店舗の住所N2、スタッフが所有する携帯電話の電話番号N3、スタッフSのメールアドレスN4の他に、二次元バーコードM1がQRコード(登録商標)により印刷されている。
二次元バーコードM1が示すアドレスとスタッフ識別情報とは、例えば、「https://XXXXXXX.jp/?ref=1085」とすることができる。この場合、「1085」がスタッフに割り当てられた識別番号である。
【0027】
図2に示すように、読取手段22は、撮影手段221と、解析手段222とを備えている。
撮影手段221は、撮影した画像データを出力するデジタルカメラである。解析手段222は、画像データに含まれるQRコードを認識して、QRコードから文字情報を取得するものである。QRコードによる文字情報は、仮想店舗を示すアドレス(URL)と、スタッフSを識別するためのスタッフ識別情報とを備えている。
【0028】
閲覧手段23は、販売支援装置30が提供する仮想店舗にアクセスしたり、他のサイトをアクセスしたりして、販売支援装置30からの各ページを表示手段24に表示したり、他のサイトの各ページを表示したりするものである。
表示手段24は、例えば、液晶表示パネル(LCD)としたり、有機ELパネルとしたりすることができる。入力手段25は、顧客用端末装置20がスマートフォンやタブレットであればタッチパネルとすることができる。また、入力手段25は、顧客用端末装置20がノートブック型やデスクトップ型であればキーボードやマウスなどとすることができる。
【0029】
記憶手段26は、OSやアプリケーションソフト、各種の設定、データなどが格納されている。記憶手段26は、フラッシュメモリとしたり、デスクトップ型コンピュータであればハードディスクドライブとしたりすることができる。
【0030】
次に、販売支援装置30の構成について、図4に基づいて説明する。
図4に示すように、販売支援装置30は、通信手段31と、サイト提供手段32と、登録手段33と、決済手段34と、配送手配手段35と、報酬演算手段36と、送金手段37と、管理手段38と、記憶手段39とを備えている。
【0031】
通信手段31は、有線信号や無線信号によりインターネットW(図1参照)から受信したデータを各手段に出力したり、各手段からのデータをインターネットWへ送信したりする機能を備えている。
サイト提供手段32は、顧客用端末装置20に商品および/または役務を販売するための仮想店舗を提供する。
【0032】
登録手段33は、顧客の個人情報に基づいてアカウントを会員登録すると共に、このアカウントにスタッフ識別情報を関連付けて登録する。
決済手段34は、仮想店舗にて商品および/または役務を購入したときの購入代金の決済処理を行う。
配送手配手段35は、図示しない配送会社に、顧客が購入した商品の配送を依頼する。
報酬演算手段36は、顧客が商品および/または役務を仮想店舗にて購入したときに、アカウントに関連付けられたスタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフと、運営会社Uと、美容サロンBとに購入金額に応じた所定割合ごとの報酬額を算出する。
【0033】
送金手段37は、例えば、金融機関Fの運営会社Uの口座と、美容サロンBの口座とに、それぞれの報酬額を送金する。
管理手段38は、美容サロンBに送金された報酬総額と、支払い対象のスタッフごとの報酬額とを、管理者用端末装置40に管理画面として提供する。
【0034】
記憶手段39は、OSや販売支援プログラムなどのアプリケーションソフト、各種の設定、データなどが格納されている。記憶手段39は、ハードディスクドライブとしたり、フラッシュメモリとしたりすることができる。
また、記憶手段39には、管理用データベースが格納されている。ここで、管理用データベースについて、図5に基づいて説明する。
【0035】
図5に示すように管理用データベースは、顧客データベースと、サロンデータベースと、スタッフデータベースとを備えている。
【0036】
顧客データベースは、顧客アカウントと、顧客個人情報と、スタッフ識別情報と、サロン識別情報とが関連付けられて格納されている。
顧客アカウントは、顧客が仮想店舗に会員登録するときに、顧客が指定した顧客IDである。顧客個人情報は、会員登録時に入力される顧客に関する情報であり、氏名、住所、電話番号、引き落とし用のクレジットカードに関する情報などである。スタッフ識別情報は、顧客が贔屓にしているスタッフを識別するための情報である。サロン識別情報は、スタッフが属するグループである美容サロンB(図1参照)を識別するための情報である。
【0037】
サロンデータベースは、サロン識別情報に、店舗情報、送金情報、スタッフ情報が関連付けられて格納されている。
店舗情報は、店舗名、オーナー氏名、住所、電話番号などである。送金情報は、報酬額の振込先口座に関する情報である。スタッフデータベースは、スタッフ情報と、サロン識別情報とを備えている。スタッフ情報は、スタッフに関する個人情報である。
【0038】
図1に示す管理者用端末装置40は、美容サロンBの管理者Mが操作するコンピュータである。管理者用端末装置40は、販売支援装置30にアクセスして管理画面をする表示手段に表示する閲覧手段(図示せず)を備えている。
スタッフ用端末装置50は、美容サロンBのスタッフSが操作して、図示しないSNS(social networking service)を運営するサイトにアクセスするためのコンピュータである。スタッフ用端末装置50は、閲覧機能を有する携帯電話の一例であるスマートフォンとすることができる。
【0039】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る販売支援システムの動作および使用状態について、図面に基づいて説明する。本実施の形態では、図1に示す顧客Cが、運営会社Uが提供する仮想店舗にて商品の一例である健康食品を定期購入することを例に説明する。
【0040】
まず、図1に示すスタッフSは、美容サロンBに来店した顧客Cに名刺Pを渡す。このとき、スタッフSは、名刺Pに表記された二次元バーコードM1が仮想店舗を示すものであることについて説明すると共に、仮想店舗にて提供される商品や役務について説明することが望ましい。
【0041】
顧客Cは、美容サロンBでの滞在時に、または帰宅途中や帰宅後に、顧客用端末装置20を操作して、図3に示す二次元バーコードM1を読取手段22の撮影手段221により撮影する。そして、解析手段222が、撮影された画像データを解析することで、仮想店舗を示すインターネットW上のアドレスを得ることができる(図6のステップS10参照)。
【0042】
このとき、二次元バーコードM1には、仮想店舗を示すアドレスだけでなく、スタッフSを識別するためのスタッフ識別情報が含まれているため、顧客用端末装置20の閲覧手段23により販売支援装置30をアクセスした際に、スタッフ識別情報が送信される(図6のステップS20参照)。
【0043】
販売支援装置30では、図4に示すサイト提供手段32が、顧客用端末装置20からのアドレスに基づいて仮想店舗のトップページを顧客用端末装置20へ、通信手段31を介して送信する(図6のステップS30参照)。また、図4に示す登録手段33が、スタッフ識別情報を記憶手段39に格納する。
【0044】
顧客Cは、顧客用端末装置20を操作することで、閲覧手段23により仮想店舗を閲覧することができる(図6のステップS40参照)。仮想店舗にて商品を初めて購入する場合には、会員登録が必要である。顧客Cは、仮想店舗にて最初に会員登録したり、商品を選択してカートに入れ、購入手続きをする際に、会員登録したりすることができる。
【0045】
まず、顧客は、商品を購入するものとする。例えば、図7に示す購入ページP1により商品である健康食品の定期配送を購入したものとする(図6のステップS50参照)。
【0046】
商品の購入は、購入ページP1の「カートへ」と表示されたカートボタンB1を押下して、次に、支払いページに進める。例えば、図8に示す支払いページP2では、請求先情報として、氏名、住所、電話番号、引き落とし用のクレジットカードに関する情報または代引の指定などを入力する。その際に、顧客ID(アカウント)となるメールアドレスと、パスワードを登録するために入力する。
【0047】
支払いページP2に請求先情報を入力して、決済へ進めることが、顧客用端末装置20から販売支援装置30へ通知されると、図4に示す決済手段34が決済処理を行う(図6のステップS60参照)。例えば、決済手段34は、登録クレジットカードのカード会社に決済情報を送信して、カード会社から決済完了通知を待つ。決済が完了すれば、サイト提供手段32により、図9に示すような購入完了ページP3が顧客用端末装置20へ送信されることで、表示手段24により表示される(図6のステップS70参照)。
図9に示す「注文受付」と表示された購入完了ページP3では、注文内容、配送先住所などが表示されている。
【0048】
このように顧客が、最初に商品を購入するときに、請求先情報を入力することで、販売支援装置30の登録手段33が、入力された請求先情報を顧客個人情報として、記憶手段39の管理データベースに登録することで会員登録することができる(図6のステップS80参照)。このとき、顧客個人情報は、顧客のアカウントとスタッフ識別情報とを関連付けて、図5に示す顧客データベースに登録する(図6のステップS90参照)。
【0049】
次に、図4に示す配送手配手段35は、配送会社(図示せず)に、商品の種類を示す商品識別情報と、個数を示す個数情報と、顧客名、住所、電話番号などの顧客情報とを配送会社に送信して配送を依頼する(図6のステップS100参照)。
【0050】
次に、図4に示す報酬演算手段36は、運営会社、顧客のアカウントに関連付けられたスタッフ、スタッフが所属する美容サロンの報酬額について、顧客の購入金額に応じてそれぞれ算出して、それぞれの識別情報に報酬額を関連付けて記憶手段39に格納する(図6のステップS110参照)。
【0051】
報酬演算手段36は、月の締め日になると、運営会社、美容サロン、スタッフの識別情報ごとに報酬額を集計する。
送金手段37は、集計された報酬額を、報酬付与日に、運営会社、美容サロンの送金情報に基づいて金融機関の各口座に送金される(図6のステップS120参照)。このとき、美容サロンへの送金額は、この美容サロンに属する支払い対象のスタッフへの報酬額の総額が合算されている。
【0052】
美容サロンの管理者やスタッフが、送金された報酬額を確認するときには、図10(A)に示すマイページP4と称される管理画面から確認することができる。
スタッフ用端末装置50(図1参照)に表示された、図10(A)に示すマイページP4の「ダッシュボード」から「紹介売り上げ管理」と表示されたリンクL4が選択されると、サイト提供手段32(図4参照)が、図10(B)に示す管理画面P5をスタッフ用端末装置50に送信する。
【0053】
図10(B)に示すスタッフ用の管理画面P5では、月別の報酬額Y5が表示されている。本実施の形態では、スタッフAに2,000円が報酬として表示されている。
また、同様にして、管理者のマイページ(図示せず)からリンクされた、図11(A)に示す管理者用の管理画面P6では、美容サロンへの報酬額Y6が表示されている。また、管理画面P6の「紹介売上履歴」と表示されたリンクL6が選択されると、図11(B)の管理画面P7が表示される。管理画面P7では、支払い対象のスタッフごとの報酬額Y7が、スタッフ名N7と共に表示されている。管理画面P7によると、9月分として、それぞれの報酬をスタッフA1~A5に支払うことになっていることがわかる。
【0054】
管理者は、美容サロン用の送金口座に送金された報酬額の総額(美容サロンへの報酬額とスタッフ別の報酬額)から、スタッフのために送金された報酬額に基づいて、給与と一緒に報酬が支払われる。
【0055】
また、売り上げの一部は、仮想店舗を運営する運営会社Uにも報酬として送金される。この送金は、運営会社のマイページからの管理画面P8(図12参照)での報酬額Y8によって確認できる。
【0056】
ここで、顧客が購入した商品は、1ヵ月ごとに郵送される定期購入である。従って、図4に示す報酬演算手段36は、図13に示すように、毎月の締め日に、発送される商品に基づいて報酬額を算出し、送金手段37により、報酬付与日に送金される。
このように、登録手段33により会員登録が済んだ顧客が、定期購入をしたときに、顧客のアカウントに関連付けられたスタッフ識別情報を読み出し、スタッフ識別情報が示す支払い対象のスタッフに、購入が発生する度に、購入金額に応じた報酬額を算出する。そのため、購入が発生する度に、支払い対象のスタッフに、購入金額に応じた報酬額を受け取ることができるので、スタッフは安定した収入を得ることができ、モチベーションを向上させることができる。
【0057】
以上のように、図1に示す本実施の形態の販売支援システム10によれば、美容サロンBに属するスタッフSにより健康食品の購入を勧められた顧客Cが顧客用端末装置20を操作して、仮想店舗にて、健康食品を購入すれば、報酬が貰える。そのため、スタッフSは実店舗にて店舗端末を操作することなく、報酬を得ることができる。また、スタッフSが努力して、仮想店舗にて購入してくれる顧客Cを増やせば、その分、報酬も増えるため、努力が報われ、公平感も得られる。
【0058】
図4に示す送金手段37が、図1に示す顧客Cが仮想店舗にて購入することで発生した報酬であり、同じ美容サロンBに属する支払い対象のスタッフ全員の報酬の総額を、美容サロンB宛に送金しても、管理手段38が、美容サロンBに送金された報酬の総額および支払い対象のスタッフSごとの報酬額を、管理者用端末装置40に管理画面として提供する。従って、美容サロンBの管理者Mは、管理者用端末装置40を操作することで、支払い対象のスタッフの内訳を容易に把握することができ、仮想店舗の運営者は送金をグループにまとめて送金することができる。
【0059】
また、スタッフが名刺Pを顧客Cに配布することにより、顧客Cが仮想店舗にて会員登録するときに、担当するスタッフを示すスタッフ識別情報を簡単に販売支援装置に送信することができる。また、スタッフは、名刺Pの提供を増やせば収入増加を図ることができる。
【0060】
なお、本実施の形態では、二次元バーコードの一例であるQRコードが印刷された媒体を名刺Pとしていたが、媒体はチラシやリーフレット、パンフレットとしてもよい。
また、仮想店舗のアドレスとスタッフ識別情報とを示す情報は媒体に表記する以外に、スタッフSが開設したSNSに設置されたリンク(ハイパーリンク)とすることができる。
例えば、スタッフSがSNSであるインスタグラム(登録商標)やフェースブック(登録商標)などにアカウントを開設しており、このアカウントに、健康食品を勧める文章と共に、この健康食品を販売する仮想店舗へのリンク(前述のURL参照)を投稿している。このリンクに、仮想店舗のアドレスとスタッフ識別情報が張られている。
【0061】
このスタッフを贔屓にしている顧客は、顧客用端末装置20を操作して、このSNSを閲覧することで、健康食品に興味を持ち、仮想店舗を閲覧するため、投稿されたリンクを押下する。リンクが押下されることで、顧客用端末装置20は、仮想店舗のアドレスに基づいて販売支援装置30が提供する仮想店舗にアクセスする共に、スタッフ識別情報が送信される。
そうすることで、スタッフが担当する顧客が、仮想店舗にて会員登録するときに、担当するスタッフを示すスタッフ識別情報を簡単に販売支援装置に送信することができる。また、スタッフがSNSへの書き込みで顧客を誘導することで、収入増加を図ることができる。
【0062】
本実施の形態では、グループが美容サロンであり、スタッフは美容サロンに勤務する美容師であったが、フリーランスの美容師でも業務委託契約をしている美容サロンから報酬を受け取ることができる。また、シェアサロンを利用しているフリーランスの美容師でも、このシェアサロンを通じて報酬を受け取ることができる。
【0063】
仮想店舗にて販売する商品は、健康食品だけでなく、他の商品でもよく、販売内容を役務とすることができる。役務とする場合には、単発的なコンサートやイベントとすることができる他、定期購入を、継続的に費用が発生するレッスンやエステティックサロンによる複数回の施術などとすることができる。
【0064】
また、本実施の形態では、商品の購入時に入力された情報を顧客個人情報としていたが、別途、会員登録ページを設けて、顧客個人情報を入力させるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、グループに属するスタッフの生活向上に寄与するため、様々な業界に好適であり、特に、美容業界に最適である。
【符号の説明】
【0066】
10 販売支援システム
20 顧客用端末装置
21 通信手段
22 読取手段
221 撮影手段
222 解析手段
23 閲覧手段
24 表示手段
25 入力手段
26 記憶手段
30 販売支援装置
31 通信手段
32 サイト提供手段
33 登録手段
34 決済手段
35 配送手配手段
36 報酬演算手段
37 送金手段
38 管理手段
39 記憶手段
40 管理者用端末装置
50 スタッフ用端末装置
B 美容サロン
C 顧客
M 管理者
S スタッフ
W インターネット
U 運営会社
F 金融機関
R 中継局
P 名刺
N1 氏名
N2 住所
N3 電話番号
N4 メールアドレス
M1 二次元バーコード
P1 購入ページ
B1 カートボタン
P2 支払いページ
P3 購入完了ページ
P4 マイページ
L4,L6 リンク
P5,P6,P7,P8 管理画面
Y5,Y6,Y7,Y8 報酬額
N7 スタッフ名
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13