(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077347
(43)【公開日】2022-05-23
(54)【発明の名称】建物の内装工事の施工方法
(51)【国際特許分類】
E04B 9/18 20060101AFI20220516BHJP
E04B 1/35 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
E04B9/18 R
E04B1/35 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020188162
(22)【出願日】2020-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000140292
【氏名又は名称】株式会社奥村組
(74)【代理人】
【識別番号】100094042
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 知
(72)【発明者】
【氏名】新居 憲作
(57)【要約】
【課題】天井内工事と床上工事とを並行して行うことが可能で、内装工事の工期を全体として短縮することが可能な建物の内装工事の施工方法を提供する。
【解決手段】建物2の階層に対して実施される天井内工事と床上工事を含む内装工事の施工方法であって、作業員Pと荷Cの重量に耐える強度を有し、階層の全域にわたり、当該階層の天井から下方へ作業員の立位歩行が可能な間隔を隔てて配設されて天井仕上げ面8aを形成する複数枚の天井パネル8を、階層の天井から複数本吊り下げられ、人と荷及び天井パネルの重量を支持する強度を有する吊り材9で吊り支持して構成され、少なくとも天井パネル上の天井内工事に耐える吊り天井構造6を構築する第1工程と、次いで、天井パネル上で階層の全域に向けて順次進められていく天井内工事と、階層の床面1aで当該階層の全域に向けて順次進められていく床上工事とを並行して行って内装工事を完了する第2工程とを含む。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の階層に対して実施される、少なくとも天井内工事と床上工事を含む内装工事の施工方法であって、
人と荷の重量に耐える強度を有し、上記階層の全域にわたり、当該階層の天井から下方へ人の立位歩行が可能な間隔を隔てて配設されて天井仕上げ面を形成する複数枚の天井パネルを、該階層の該天井から複数本吊り下げられ、人と荷及び該天井パネルの重量を支持する強度を有する吊り材で吊り支持して構成され、少なくとも該天井パネル上の上記天井内工事に耐える吊り天井構造を構築する第1工程と、
次いで、上記天井パネル上で上記階層の全域に向けて順次進められていく上記天井内工事と、該階層の床上で当該階層の全域に向けて順次進められていく上記床上工事とを並行して行って内装工事を完了する第2工程とを含むことを特徴とする建物の内装工事の施工方法。
【請求項2】
前記第1工程で構築される前記吊り天井構造には、少なくとも一カ所に、前記天井パネルの配設が保留された人荷開口部が形成され、
前記第2工程では、前記天井内工事が完了した後、前記床上で、上記人荷開口部を、前記吊り材で吊り支持される前記天井パネルで封鎖する封鎖作業を行い、その後、封鎖された上記人荷開口部下で前記床上工事を行うことを特徴とする請求項1に記載の建物の内装工事の施工方法。
【請求項3】
前記建物は、天井内設備を有する既設建物であり、前記第1工程で前記吊り天井構造を構築する前に、既設の天井パネル及び既設の天井内設備を撤去する準備作業を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の建物の内装工事の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井内工事と床上工事とを並行して行うことが可能で、内装工事の工期を全体として短縮することが可能な建物の内装工事の施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の階層における床から天井にわたる内装工事に関連する技術として、例えば特許文献1~3が知られている。特許文献1の「人が乗れる天井パネル吊り構造」は、天井パネルは、アルミニューム押し出し型材によってパネル周辺枠が形成され、パネル周辺枠の内側部分は、ハニカムコアを芯材とし、その上下面をシート材でサンドイッチ構造に挟んだサンドイッチパネルで形成され、パネル周辺枠としてのアルミニューム押し出し型材は、その略中央部長手方向に上向側に開口する略C型断面構造のボルト取り付け溝が形成され、該ボルト取り付け溝の両側に中空構造部が長手方向に形成され、中空構造部の上下面は略面一状態に連ねた構成とされており、天井パネルは、パネル周辺枠のボルト取り付け溝へ頭部を挿入して用意したボルトの軸部を、天井下地材の下面へ取り付けた吊り具とナット止めにより接合して設置されるようになっている。
【0003】
特許文献2の「間仕切構造」は、上階床スラブから吊下固定した複数本の天井レールと、天井レールの間に架設した天井板と、上部が天井レールに着脱自在に固定され、下部が当該階床スラブに着脱自在に固定された間仕切壁と、を備えることを特徴とする間仕切構造であり、さらに、間仕切壁の上方の天井裏に、上部が上階床スラブに固定され、下部が天井レールに固定された天井裏間仕切壁を備えるようになっている。
【0004】
特許文献3の「屋根部の施工方法」は、建物床部の所定の位置に配置された壁部の上部に天井枠を設けた後、前記天井枠の上部に屋根枠を設けるに際し、まず、前記屋根枠の上面に貼り付けられる下地板材を、予め前記天井枠の上面に敷き詰めることにより作業床を形成し、次に、前記作業床上で前記屋根枠を組み立て、次に、前記下地板材をずらして、前記屋根枠を組み付けるための隙間を形成した後、この隙間に前記屋根枠の下部を挿入して前記天井枠に組み付け、次に、前記作業床として敷き詰めた前記下地板材を前記屋根枠に貼り付けるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-7751号公報
【特許文献2】特開2000-355999号公報
【特許文献3】特許第4708912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
建物の内装工事は通常、天井内となる位置で、配管等の設置など天井内工事を行い、次いで、天井パネル等の配設など天井仕上げ工事を行い、その後、床上で各種配線や、機械設備、間仕切り壁等の設置、床表面の塗装仕上げなどを行う床上工事を行うようにしている。
【0007】
天井側に対する作業と、床側での作業は、天井仕上げを挟んで別の空間の作業であるが、空間的に高いところから低いところへ移行していく、すなわち高いところの作業が済んだ後で低いところの作業を行う方法が採られているため、工期が長くなっていた。
【0008】
これは、天井内工事のために、床上に高所作業用の仮設足場を設置するが、天井内工事からすれば、設備資材などの取り扱いなどからして、この段階で床上工事が行われることは邪魔になり、床上作業からすれば、仮設足場が邪魔であって、どちらの工事からしても、安全性に問題があるためであった。また、天井内工事で発生する塵埃は、床上に落下するので、床上工事は、天井内工事の後で行った方が、効率的なためである。
【0009】
さらに、上記のように天井内工事を先行させるとしても、天井内に設置する設備の規格決定や製造が遅れて工事の開始が遅延したときには、内装工事に全く着手できないこととなっていた。
【0010】
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、天井内工事と床上工事とを並行して行うことが可能で、内装工事の工期を全体として短縮することが可能な建物の内装工事の施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明にかかる建物の内装工事の施工方法は、建物の階層に対して実施される、少なくとも天井内工事と床上工事を含む内装工事の施工方法であって、人と荷の重量に耐える強度を有し、上記階層の全域にわたり、当該階層の天井から下方へ人の立位歩行が可能な間隔を隔てて配設されて天井仕上げ面を形成する複数枚の天井パネルを、該階層の該天井から複数本吊り下げられ、人と荷及び該天井パネルの重量を支持する強度を有する吊り材で吊り支持して構成され、少なくとも該天井パネル上の上記天井内工事に耐える吊り天井構造を構築する第1工程と、次いで、上記天井パネル上で上記階層の全域に向けて順次進められていく上記天井内工事と、該階層の床上で当該階層の全域に向けて順次進められていく上記床上工事とを並行して行って内装工事を完了する第2工程とを含むことを特徴とする。
【0012】
前記第1工程で構築される前記吊り天井構造には、少なくとも一カ所に、前記天井パネルの配設が保留された人荷開口部が形成され、前記第2工程では、前記天井内工事が完了した後、前記床上で、上記人荷開口部を、前記吊り材で吊り支持される前記天井パネルで封鎖する封鎖作業を行い、その後、封鎖された上記人荷開口部下で前記床上工事を行うことを特徴とする。
【0013】
前記建物は、天井内設備を有する既設建物であり、前記第1工程で前記吊り天井構造を構築する前に、既設の天井パネル及び既設の天井内設備を撤去する準備作業を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明にかかる建物の内装工事の施工方法にあっては、天井内工事と床上工事とを並行して行うことができ、内装工事の工期を全体として短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る建物の内装工事の施工方法の好適な一実施形態を示す、本施工方法が適用される建物の架構の側面図である。
【
図2】
図1の建物に第1工程で、吊り天井構造を構築した様子を示す側面図である。
【
図4】
図1の建物に第2工程で、立位姿勢の作業員により、天井内工事と床上工事とを並行して行うことが可能な様子を示す側面図である。
【
図5】
図2に示した吊り天井構造の人荷開口部から天井内空間への荷などの搬送状況を示す平面図である。
【
図6】
図5に示した人荷開口部から天井内空間への荷揚げの様子を示す側面図である。
【
図7】
図1の建物に第2工程で、天井内工事と床上工事とを並行して行っている様子を示す側面図である。
【
図8】
図1の建物で、第2工程が完了した様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明にかかる建物の内装工事の施工方法の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
本実施形態に係る建物の内装工事の施工方法が適用される建物について説明すると、構造形式としては、例えば、S造、RC造またはSRC造など、どのような構造形式であってもよい。
【0018】
建物は、階層が一つの単層構造であっても、複数の階層を備える多層構造であってもよい。内装工事を施工する階層は地上階だけでなく、地下階であってもよい。
【0019】
また、建物は、建物外周及び建物内部に適宜に配列された構造柱と、構造柱間に架設される構造梁と、構造梁下で構造柱間に配設される壁とを備える通常一般の建物であっても、建物内部に構造柱を有しない、建物内部が無柱空間で構成される建物であってもよい。後者の建物では、間仕切り壁で区画して、建物内部に複数の室空間などが配設される場合が含まれる。
【0020】
建物の使用目的で例を挙げれば、単層構造の建物として例えば、工場、倉庫、展示会場施設、スポーツセンター、さらにスーパーマーケットやホームセンターなどの大規模商業施設などがあり、他方、多層構造の建物として例えば、ホテルやオフィスビル、デパート、病院などがあり、さらにこれら以外の使用目的の建物であってもよい。
【0021】
本実施形態に係る建物の内装工事の施工方法は、このような建物の階層個々に対して実施される、少なくとも天井内工事と床上工事を含む内装工事に適用される。
【0022】
天井内工事とは、階層の天井下であって、天井仕上げ面を形成する天井パネルとその上でなされるすべての工事が含まれる。
【0023】
床上工事とは、天井仕上げ面下であって、床スラブの床面とその上方でなされるすべての工事が含まれる。
【0024】
以下、建物として、
図1及び
図5に示すように、床スラブ1上に建物2外周に沿って配列された構造柱3と、構造柱3間に掛けられる構造梁4とを主体とするフレーム構造で構築され、構造梁4下で構造柱3間に、建物2外周に沿って壁5が設けられ、当該フレーム構造の上に屋根(図示せず)が掛けられて、建物2内部が無柱空間で構成される工場などのS造の単層構造(地上1階建て)の建物2を例示して説明する。
【0025】
本実施形態に係る施工方法では、まず、吊り天井構造6を構築する第1工程が実施される。
図1に示すように、複数の構造柱3を有する建物2の屋根側である当該建物1階の天井には、隣接する構造柱3間に掛け渡して設けられた複数の構造梁4と、隣接する構造梁4間に掛け渡して設けられた複数の母屋7とが配置されている。
【0026】
吊り天井構造6は、
図2~
図4に示すように、主に天井パネル8と吊り材9とから構成され、全体が構造梁4及び母屋7から吊り下げて構築される。
図3では、構造梁や母屋の図示が省略されている。
【0027】
天井パネル8は、階層の天井に位置される構造梁4から下方へ間隔を隔てて、階層全域にわたって複数枚配設される。天井パネル8と吊り材9は、例えばパンタグラフ式の高所作業車等によって、作業員Pと共に天井の高さ位置まで持ち上げられ、移動しながら配設される。
【0028】
吊り材9は、これら天井パネル8を吊り支持するために、当該階層の天井に位置される構造梁4や母屋7から複数本吊り下げて設けられる。なお、2層の建物の1層目や、適当な位置に構造梁4や母屋7がない場合には、吊り天井構造6を支持するための小梁を設けるようにしてもよい。
【0029】
天井パネル8は、吊った状態で、その上に人が乗ったり荷が載せられても耐える強度、例えば耐荷重100kg/m2で構成される。材質や構造は、どのようなものであってもよいが、軽量であることが好ましい。天井パネル8に適用可能なものの一例として、冷凍倉庫に用いられる冷凍断熱パネルがある。
【0030】
吊り材9は、階層の全域にわたって適宜間隔を隔てて複数本設けられる。吊り材9は、構造梁4や母屋7に上端が接合固定されて吊り下げて設けられ、下端には、隣接する吊り材9同士に掛け渡して、天井パネル8を受けるための受け梁10が接合によって設けられる。
【0031】
複数枚の天井パネル8は、受け梁10に配列して設けられ、吊り材9は、受け梁10を介して天井パネル8を天井から吊り下げ支持する。これにより、階層全域にわたって、受け梁10を介して吊り材9で吊り下げ支持した天井パネル8が配設される。
【0032】
吊り材9は、天井パネル8の上に乗る人及び天井パネル8の上に載せられる荷の重量、並びに天井パネル8を支持する強度を有する、例えば鋼製ロッドなどで構成される。
【0033】
吊り材9で吊り下げ支持される天井パネル8は、その上の天井内空間Sで、少なくとも人の立位歩行が可能なように、天井の構造梁4や母屋7から下方へ間隔を隔てて吊り下げ支持される。構造梁4や母屋7と天井パネル8との間の高さ間隔は、吊り材9の長さ寸法によって設定される。
【0034】
また、吊り材9には、天井仕上げ面8aを平坦にするために、当該吊り材9の長さを調整して天井パネル8の吊り下げ高さ位置を微調整できるように、ターンバックル11が備えられている。
【0035】
これにより、階層の天井下の天井パネル8上で行われる天井内工事に耐える吊り天井構造6の構築が完了する。
【0036】
本実施形態の施工方法では、
図5及び
図6に示すように、天井パネル8の配設が部分的に保留され、これにより、天井パネル8上の天井内空間Sへの人や荷の出入りを確保するための人荷開口部12が少なくとも一カ所に形成される。
【0037】
続く第2工程では、
図4~
図7に示すように、天井内工事と床上工事とを並行して行う。床上工事は、床スラブ1の床面1aを利用し、人荷開口部12下及びその近辺を除く、当該階層の全域に向けて、周知の各種作業が順次進められていく。
【0038】
天井内工事は、人荷開口部12を人や荷の出入りに利用して、天井パネル8上の天井内空間Sで、当該階層の全域に向けて、荷を搬送したり(
図5中、矢印A参照)、周知の各種作業が進められていく。
【0039】
図6に示すように、天井内空間Sには、当該階層の全域に向けて荷を運搬するために、人荷開口部12の上を通る荷捌き用のレール13が適宜な配置で配設され、このレール13を走行するスライド手段14には、荷揚げ用のホイスト15が設けられる。天井内工事の作業員Pは、天井パネル8上で、ホイスト15に吊られた荷Cを受け取り、階層の適宜位置へ荷を搬送し、この荷を天井内工事に供するようになっている。
【0040】
ホイスト15に代えて、吊り天井構造6の配設の際に用いたパンタグラフ式の高所作業車などを荷揚げ装置として用いて、人荷開口部12から荷揚げしてもよい。
【0041】
そして
図4に示すように、天井内空間Sを立位歩行する作業員Pによって階層の全域に向けて天井内工事が進められ、
図7に示すように、床上工事の塗り床16などの作業と並行して、ダクト部品17等などが天井内空間Sに取り付けられていく。
【0042】
図8に示すように、配管やダクト18の設置が完了し、天井内工事が完了した後、床面1a上で、人荷開口部12を、吊り材9で吊り下げ支持される天井パネル8で封鎖する作業を行い、その後、封鎖された人荷開口部12下で、最後の床上工事を行い、これにより内装工事が完了する。
【0043】
本実施形態に係る建物の内装工事の施工方法では、まず、吊り天井構造6を構築する第1工程を行って、天井内空間Sを、階層の全域にわたって先行して形成するようにしたので、続く第2工程で、天井内工事と床上工事とを並行して行うことができるようになり、内装工事を短工期で完了することができる。
【0044】
また、天井内工事の進捗にかかわらず、床上工事を進めることができ、仮に、天井内設備の規格決定や製造が遅れて遅延が生じても、内装工事に着手することができ、施工計画に対し、柔軟に対処することができる。また、床上工事の完了後であっても、天井内工事を続行することもできる。
【0045】
吊り天井構造6は、天井パネル8上での立位歩行で作業を行うことができる構造であるので、効率良く、容易かつ安全に天井内工事を行うことができる。
【0046】
人荷開口部12を備えるようにしたので、天井内空間Sへの人や荷の出入りの円滑性を確保することができ、さらに短工期化することができる。
【0047】
以上、新設の建物2の場合の内装工事について説明したが、建物が天井内設備を有する既設建物である場合には、第1工程で吊り天井構造6を構築する前に、既設の天井パネルや既設の天井内設備など、既存の天井構造を撤去する準備作業を行い、その後、第1工程から始めて施工を進めれば良く、既設建物であっても本施工方法を適用できることはもちろんである。
【0048】
上記実施形態では、建物2の外周のみに構造柱3が配置された建物構造について説明したが、建物2の内方にも構造柱3が設けられていてもよいことはもちろんである。また、上記の吊り天井構造6が設けられるのは、建物2内の1区画や1部屋であってもよい。例えば、防火上などの理由から、間仕切り壁5が天井内空間Sまで達して区画が形成される場合などでは、区画ごとにそれぞれ人荷開口部12を設け、それぞれの区画の人荷開口部12から、
図5に示したように天井内空間Sで荷Cを搬送するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0049】
2 建物
6 吊り天井構造
8 天井パネル
8a 天井仕上げ面
9 吊り材
12 人荷開口部
C 荷
P 作業員