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  • 特開-載置物品除菌装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077473
(43)【公開日】2022-05-23
(54)【発明の名称】載置物品除菌装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/00 20060101AFI20220516BHJP
   A47F 5/00 20060101ALI20220516BHJP
   A47F 7/00 20060101ALI20220516BHJP
【FI】
B65G1/00 521Z
A47F5/00 Z
A47F7/00 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020197615
(22)【出願日】2020-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】519084456
【氏名又は名称】株式会社あかりみらい
(72)【発明者】
【氏名】越智 文雄
【テーマコード(参考)】
3B118
3F022
【Fターム(参考)】
3B118AA11
3B118BB04
3B118DA31
3F022AA02
3F022BB00
3F022EE02
(57)【要約】
【課題】載置棚上の物品を効率よく除菌する。
【解決手段】物品載置棚と霧化除菌液放出装置を内蔵した上部開放の筐体を設けるとともに、該霧化除菌液放出装置より放出される霧化除菌液を導通管にて筐体上部に導き、該導通管に通気接続される噴気管を設け、該噴気管の側面的所に霧化除菌液の噴出口を設けることにより、噴出霧化除菌液にて該載置棚上に載置された物品の除菌を可能としたことを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品載置棚と霧化除菌液放出装置を内蔵した上部開放の筐体を設けるとともに、該霧化除菌液放出装置より放出される霧化除菌液を導通管にて筐体上部に導き、該導通管に通気接続される噴気管を設け、該噴気管の側面適所に霧化除菌液の噴気口を設けることにより、噴出霧化除菌液にて該載置棚上に載置された物品の除菌を可能としたことを特徴とする載置物品除菌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、棚上に載置された食品等の物品を効率よく除菌するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、斜方棚上に載置された食品等を冷却するための装置は広く普及しているが、しかし除菌のための装置は見当たらない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、コロナウイルス対策として、各種の除菌手段が多用されているが、上記のような棚上に載置された物品を除菌するには、手動式の除菌液噴出方式を用いるか、あるいは除菌液を含ませた布体にて各物品を拭うしか方法がなく、多くの労力と時間を要し、またそのためにこれらの除菌手段を行わないなど、除菌手段としては問題がある。
本発明は以上に鑑み、簡易な装置にて有効な除菌手段を提供することを目的として発明されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
課題を解決する手段として本発明は以下の構成とした。すなわち、
物品載置棚と霧化除菌液放出装置を内蔵した上部開放の筐体を設けるとともに、該霧化除菌液放出装置より放出される霧化除菌液を導通管にて筐体上部に導き、該導通管に通気接続される噴気管を設け、該噴気管の側面的所に霧化除菌液の噴出口を設けることにより、噴出霧化除菌液にて該載置棚上に載置された物品の除菌を可能とする。
本発明は以上の構成よりなる載置物品除菌装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明は下記の効果を有する。
1.載置棚の上方からやや下向きに霧化除菌液を噴出するので、載置物品にまんべんなくこの霧化除菌液が行き渡り、載置物品を効率よく除菌することができる。
2.載置棚を下向き傾斜とすることで、霧化除菌液による除菌効率を高めることができる。
3.筐体内に仕切り板を設けることで、筐体内に物品分別収納空間を作ることができる。
4.噴気孔配置を、導通管近傍を粗とし、噴気管端に近づくにつれて密とすることで、噴気管内圧力に応じた均一な噴気とすることができる。
5.噴気制御板を設けることにて、この噴気方向をやや下向きに制御して、除菌効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の平面図
図2】本発明の内部構造説明図(正面視)
図3】本発明の内部構造説明図(左側面視)
図4】本発明の噴気管の噴気孔配置説明図(噴気制御板略)
図5】噴気説明図(噴気制御板なし)
図6】噴気説明図(噴気制御板あり)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図において、1は上部開放の筐体、2は筐体内上部に斜方に固定される斜方載置棚、3は該棚下方に位置する仕切り板、4は筐体内底部に位置する超音波方式の公知技術による霧化除菌液放出装置、5はこの霧化除菌液放出装置からの放出霧化体を上方へ導く導通管、6は該導通管の上端に直交して通気接続される噴気管、7は該噴気管の長手方向に沿って固着される細長板体による噴気制御板、8は該制御板のやや下方に位置しつつ噴気管の長手方向に連設される噴気口としての噴気孔で、この噴気孔は図4にて示すように、導通管近傍から管端に向かうにつれて孔間隔が密となるよう穿設される。なお、噴気管の両端は閉塞されている。
また、筐体の適所には、簡略図示のように開閉扉9,10,11,12が設けられる。
【0008】
次ぎに、本発明の使用について説明する。まず、設置された筐体の斜方載置棚上に食品等の物品を載置し、扉を開けて霧化除菌液放出装置の電源スイッチを投入する。
これにて霧化除菌液放出装置は作動を開始し、該放出装置内には除菌液タンクとファンが内蔵されているので、放出された霧化除菌液は導通管を経て噴気管に至り、噴気孔より噴出する。この噴出方向は水平よりやや下向きである。
しかし、単なる噴気孔だけでは、図5にて示すように水平より上向き方向へも噴気されるために、非有効噴気部分が発生する。これの防止のために本発明では噴気制御板を設けた。図6にて示すように、上向きの噴気はこの噴気制御板に当たって方向を変えて下向きとなり、有効噴気となる。
【0009】
さらに、図4にて示すように、導通管近傍では噴気孔間隔が広く、噴気管端に近づくにつれて次第に狭くなる。これは噴気管内圧力は、導通管近傍では高いが管端に達するまでには途中噴気があるために内圧が下がって噴気力が低下するために、この噴気孔の間隔調整にて噴気孔からの噴気量調整がなされる。
【0010】
前記のように、筐体適所には開閉扉を設けており、これにて前記霧化放出装置の操作、筐体内への収納、例えばストック食品や作業物品などの収納を行うことができる。
筐体内には仕切り板を設けたので、この仕切り板の上または下に収納物品の分別収納ができる。噴気孔から噴出した霧化除菌液は載置棚に沿ってゆるやかに下方移動しつつ、載置食品等のすきまから下方移動して、各載置物品を除菌することができる。
【0011】
以上、本発明について記したが、本発明は載置棚上に載置された物品全般を除菌できる従来にない除菌手段を提供するものである。既述の仕切り板は必須ではなく、これを省いて構成してもよい。また、既例では導通管を噴気管の中央に接続したが、中央ではなく例えば噴気管端部近傍に接続してもよく、この場合は噴気孔の配置を変化させる必要がある。
また、噴気口配列に代えて、噴気孔径を変化させてもよい。なお、噴気口としては噴気孔に代えて、噴気管長手方向にスリットを設ける方式を用いてもよく、この場合も噴気管内の噴気力を考慮して、スリット幅の変化が必要である。霧化除菌装置は連続運転としてもよいし、タイマーを付加して間欠運転としてもよい。以上のごとく、本発明によって載置物品の除菌を可能とする有用なる手段を得ることができる。
【符号の説明】
【0012】
1 筐体
2 斜方載置棚
3 仕切り板
4 霧化除菌液放出装置
5 導通管
6 噴気管
7 噴気制御板
8 噴気孔
9 開閉扉
10 開閉扉
11 開閉扉
12 開閉扉
20 載置物品
図1
図2
図3
図4
図5
図6