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特開2022-775132つのマイクフィルタを有する聴覚装置
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  • 特開-2つのマイクフィルタを有する聴覚装置 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077513
(43)【公開日】2022-05-23
(54)【発明の名称】2つのマイクフィルタを有する聴覚装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 25/00 20060101AFI20220516BHJP
【FI】
H04R25/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021182144
(22)【出願日】2021-11-08
(31)【優先権主張番号】PA202070744
(32)【優先日】2020-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(71)【出願人】
【識別番号】503021401
【氏名又は名称】ジーエヌ ヒアリング エー/エス
【氏名又は名称原語表記】GN Hearing A/S
【住所又は居所原語表記】Lautrupbjerg 7, 2750 Ballerup, Denmark
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ティーフェナウ
(72)【発明者】
【氏名】ティミア デニサ メルカ
(72)【発明者】
【氏名】アナス イェルモ ミカエルセン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】より良い入口保護など、より良い聴覚装置保護を有する聴覚装置および方法を提供する。
【解決手段】聴覚装置2Dは、壁10を備えるハウジング4と、貫通開口部22を備えるマイク入口20と、マイク入口20を介して音声を受け取るためにハウジング4内に配置されたマイク30と、第1フィルタ材料を含み、マイク30に配置される第1フィルタ装置40と、トーラスまたは中空円柱形状を実質的に有し、第2フィルタ材料を含み、壁10に配置される第2フィルタ装置50と、を備える。第1フィルタ装置40は、マイク30と第2フィルタ装置50との間に配置される。貫通開口部22は、壁10の外面にある外側凹部を備える。第2フィルタ装置50は、外側凹部に配置される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
聴覚装置であって、
壁を備えるハウジングと、
貫通開口部を備えるマイク入口と、
前記マイク入口を介して音声を受け取るために前記ハウジング内に配置されたマイクと、
第1フィルタ材料を含むとともに前記マイクに配置される第1フィルタ装置と、
トーラスまたは中空円柱形状を実質的に有しており、第2フィルタ材料を含むとともに前記壁に配置される第2フィルタ装置と、を備え、
前記第1フィルタ装置は、前記マイクと前記第2フィルタ装置の間に配置され、
前記貫通開口部は、前記壁の外面にある外側凹部を備え、
前記第2フィルタ装置は、前記外側凹部に配置される、聴覚装置。
【請求項2】
前記貫通開口部は、前記壁の内面にある内側凹部を備え、
前記第2フィルタ装置は、前記内側凹部に配置される、請求項1に記載の聴覚装置。
【請求項3】
前記第2フィルタ材料は、圧縮可能な発泡材料である、請求項1または2に記載の聴覚装置。
【請求項4】
前記第2フィルタ装置は、前記マイク入口を介して前記聴覚装置内に交換可能に配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載の聴覚装置。
【請求項5】
非圧縮状態における前記第2フィルタ装置の断面積は、前記内側凹部の断面積、前記外側凹部の断面積、および前記マイク入口の前記貫通開口部の断面積の1つまたは複数よりも大きい、請求項1~4のいずれか一項に記載の聴覚装置。
【請求項6】
前記第2フィルタ材料は、前記第1フィルタ材料の第1孔径よりも大きい第2孔径を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の聴覚装置。
【請求項7】
前記第2フィルタ材料は、50孔/インチ(PPI)~250孔/インチ(PPI)の範囲の第2孔径を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の聴覚装置。
【請求項8】
前記第1フィルタ材料は、400孔/インチ(PPI)~2000孔/インチ(PPI)の範囲の第1孔径を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の聴覚装置。
【請求項9】
前記第2フィルタ材料は、親水性または疎水性である、請求項1~8のいずれか一項に記載の聴覚装置。
【請求項10】
聴覚装置にフィルタ装置を取り付ける方法であって、
前記聴覚装置は、
壁を備えるハウジングと、
マイク入口と、
前記マイク入口を介して音声を受け取るために前記ハウジング内に配置されたマイクと、
第1フィルタ装置と、を備え、
前記方法は、
第2フィルタ装置を圧縮することと、
前記マイク入口を介して圧縮された前記第2フィルタ装置を前記ハウジング内に挿入することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
マイクおよび/またはレシーバ等の電子部品を有する電子回路を備えた聴覚装置は、しばしば聴覚装置の周囲環境からの粒子や塵に曝され得る。粒子や塵は、聴覚装置の開口部(例えば、マイク入口)から聴覚装置に侵入することがある。したがって、望ましくない粒子や塵が聴覚装置に侵入して電子部品に損傷を与えたり電気部品が正常に動作しなくなったりすることを回避するために、聴覚装置を保護することが望ましい。現在、聴覚装置は、フィルタ(例えば、聴覚装置の開口部内のフィルタ)を使って環境から保護されている。しかしながら、このようなフィルタを使用することの欠点は、時間の経過に伴ってフィルタが目詰まりしてしまい、その結果、聴覚装置の能力が低下することである。
【発明の概要】
【0002】
したがって、より良い入口保護など、より良い聴覚装置保護を有する聴覚装置および方法が必要とされている。
【0003】
聴覚装置が開示される。当該聴覚装置は、壁を備えるハウジングと、貫通開口部を備えるマイク入口と、マイク入口を介して音声を受け取るためにハウジング内に配置されるマイクと、第1フィルタ材料を備えるとともにマイクに配置される第1フィルタ装置と、第2フィルタ材料を備えるとともに壁に配置される第2フィルタ装置を備える。第1フィルタ装置は、任意で、マイクと第2フィルタ装置との間に配置される。第2フィルタ装置は、実質的に、トーラス形状または中空円柱形状を有してよい。貫通開口部は、任意で、壁の外面に設けられた外側凹部を備え、第2フィルタ装置は、任意で、外側凹部に配置される。
【0004】
さらに、聴覚装置にフィルタ装置を取り付ける方法であって、聴覚装置は、壁を備えるハウジングと、マイク入口と、マイク入口を介して音声を受け取るためにハウジング内に配置されたマイクと、第1フィルタ装置を備え、当該方法は、第2フィルタ装置を圧縮することと、圧縮された第2フィルタ装置をマイク入口を介してハウジング内に挿入すること、を含む。
【0005】
本開示の利点は、聴覚装置(例えば、聴覚装置のマイクなどの電子部品)の保護が向上することである。本開示は、より良い入口保護を有する聴覚装置を提供し、これにより、聴覚装置の寿命を延ばすことができる。
【0006】
さらに、本開示の利点は、聴覚装置(例えば、マイクなどの電子部品)の性能および能力が、時間が経っても維持されることである。例えば、聴覚装置の感度を長く持ち続けることができる。
【0007】
また、聴覚装置のメンテナンスの頻度を低減することができる。
【0008】
第2フィルタ装置を設けることによって、第1フィルタ装置の寿命、ひいては聴覚装置の寿命が延びる。第2フィルタ装置は、第1フィルタ装置を固体粒子や液体粒子から保護することができる。第1フィルタ装置を第2フィルタ装置とマイクとの間に配置することによって、第1フィルタ装置が目詰まりを起こして聴覚装置の性能を低減させてしまう(例えば、マイク入口において音声を遮断してしまう、または音声を部分的に遮断してしまうなど)までの第1フィルタ装置の耐久性または寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の上記および他の特徴および利点は、添付の図面を参照した以下の例示的な実施形態の詳細な説明によって、当業者に容易に明らかになるであろう。
図1A】第2フィルタ装置がない聴覚装置の断面図を示す。
図1B】本開示に係る例示的な聴覚装置の断面図を示す。
図2】本開示に係る例示的な聴覚装置の外側図を示す。
図3】本開示に係る例示的な聴覚装置の断面図を示す。
図4】本開示に係る例示的な聴覚装置の断面図を示す。
図5】本開示に係る例示的な聴覚装置の断面図を示す。
図6A】本開示に係る例示的な聴覚装置の断面図および本開示に係る方法を実施する例示的な説明図を示す。
図6B】本開示に係る例示的な聴覚装置の断面図および本開示に係る方法を実施する例示的な説明図を示す。
図6C】本開示に係る例示的な聴覚装置の断面図および本開示に係る方法を実施する例示的な説明図を示す。
図7】本開示に係る例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
様々な例示的な実施形態および詳細が、必要に応じて図面を参照しながら以下に記載される。図面は、原寸に比例して描かれている場合もあれば、描かれていない場合もあり、同様の構造または機能を有する要素は、すべての図面にわたって同様の参照番号によって表されることに留意されたい。また、図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図していることにも留意されたい。図面は、本発明の網羅的な説明または本発明の範囲に対する限定として意図されていない。さらに、図示された実施形態は、示された態様または利点のすべてを有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される様態または利点は、必ずしもその実施形態に限定されず、そのように図示されていなくても、またはそのように明示的に説明されていなくても、任意の他の実施形態で実施することができる。
【0011】
聴覚装置が開示される。当該聴覚装置は、ユーザの耳に装着されるように構成されていてよく、ヒアラブル(例えば、イヤホンや補聴器)であってよい。補聴器において、プロセッサは、ユーザの聴力損失または聴力不足を補償するように構成される。言い換えれば、プロセッサは、ユーザの聴力損失または聴力不足を補償するように構成されていてよい。
【0012】
聴覚装置は、耳掛け型(behind-the-ear)(BTE)、耳穴型(in-the-ear)(ITE)、外耳道型(in-the-canal)(ITC)、外耳道レシーバ型(receiver-in-canal)(RIC)、または耳穴レシーバ型(receiver-in-the-ear)(RITE)であってよい。補聴器は、バイノーラル補聴器であってよい。
【0013】
聴覚装置は、例えばバイノーラル聴覚システムの一部である別の聴覚装置等の1つまたは複数の装置、および/または1つまたは複数のアクセサリ装置(例えば、スマートフォンおよび/またはスマートウォッチ)との無線通信のために構成されてよい。聴覚装置は、任意で、例えば第1無線入力信号および/または第2無線入力信号などの1つまたは複数の無線入力信号を、アンテナ出力信号に変換するためのアンテナを備える。無線入力信号は、スパウスマイク装置、無線TV音声送信機、および/または無線送信機に関連付けられた分散マイクアレイなどの外部ソースからのものであってよい。無線入力信号は、例えばバイノーラル聴覚システムの一部である別の聴覚装置からのもの、および/または1つまたは複数のアクセサリ装置からのものであってもよい。
【0014】
聴覚装置は、1組のマイクを備える。1組のマイクは、1つまたは複数のマイクを備えてよい。1組のマイクは、第1マイク入力信号を提供するための第1マイク、および/または第2マイク入力信号を提供するための第2マイクを備える。1組のマイクは、N個のマイク信号を提供するためのN個のマイクを備えてもよく、ここで、Nは、1~10の範囲の整数である。1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、マイクの数Nは、2、3、4、5、または5よりも大きい数である。1組のマイクは、第3のマイク入力信号を提供するための第3のマイクを備えてもよい。
【0015】
聴覚装置は、任意で、前処理ユニットを備える。前処理ユニットは、トランシーバ入力信号を前処理するために、無線トランシーバに接続されてよい。前処理ユニットは、第1マイク入力信号を前処理するために、第1マイクに接続されてよい。前処理ユニットは、第2マイクが存在する場合、第2マイク入力信号を前処理するために、第2マイクに接続されてよい。前処理ユニットは、アナログマイク入力信号をデジタル前処理済みマイク入力信号に変換するための1つまたは複数のA/D変換器を備えてよい。
【0016】
聴覚装置は、前処理済みのトランシーバ入力信号および/または前処理済みのマイク入力信号などの入力信号を処理するためのプロセッサを備える。プロセッサは、プロセッサへの入力信号に基づいて電気出力信号を提供する。プロセッサの入力端子は、任意で、前処理ユニットの対応する出力端子に接続される。例えば、プロセッサのトランシーバ入力端子は、前処理ユニットのトランシーバ出力端子に接続されてよい。プロセッサの1つまたは複数のマイク入力端子は、前処理ユニットの対応する1つまたは複数のマイク出力端子に接続されてよい。
【0017】
聴覚装置は、前処理済みのトランシーバ入力信号および/または前処理済みのマイク入力信号などの入力信号を処理するためのプロセッサを備える。プロセッサは、任意で、聴覚装置のユーザの聴力損失を補償するように構成される。プロセッサは、プロセッサへの入力信号に基づいて電気出力信号を提供する。プロセッサの入力端子は、任意で、前処理ユニットの対応する出力端子に接続される。例えば、プロセッサのトランシーバ入力端子は、前処理ユニットのトランシーバ出力端子に接続されてよい。プロセッサの1つまたは複数のマイク入力端子は、前処理ユニットの対応する1つまたは複数のマイク出力端子に接続されてよい。
【0018】
以下の記載において、層、要素、装置、または装置の一部の近位側または近位面に言及するときは、聴覚装置のマイクに最も近い側を指す。同様に、層、要素、装置、または装置の一部の遠位側または遠位面に言及するときは、聴覚装置のマイクから最も離れた側を指す。
【0019】
聴覚装置が開示される。当該聴覚装置は、壁を備えるハウジングを備える。壁は、聴覚装置の外面または外側に位置してよく、例えば、壁の外面は、聴覚装置から見て外側を向いており、使用時に聴覚装置が動作する環境に面していてよい。
【0020】
聴覚装置は、例えば壁の外面などハウジングの壁に設けられた、貫通開口部を含むマイク入口を備える。言い換えれば、聴覚装置は、マイク入口の第1端部において、ハウジング(例えば、壁)に形成された外側開口部を備えていてよい。マイク入口は、聴覚装置のマイクポートシステムとして理解することができる。
【0021】
聴覚装置は、マイク入口を介して音声を受け取るためにハウジング内に配置されたマイクを備える。
【0022】
聴覚装置は、任意で、第1フィルタ装置および/または第2フィルタ装置を含む複数のフィルタ装置を備え、第1フィルタは、第1フィルタ材料を含み、および/または第1フィルタ材料から作られる。および/または、第2フィルタ装置は、第2フィルタ材料を含み、および/または第2フィルタ材料から作られる。第1フィルタ材料および/または第2フィルタ材料は、ポリエステル発泡材料(例えば、ポリエステルモノフィラメント発泡材料)であってよい。
【0023】
聴覚装置において、第1フィルタ装置は、マイクに配置されてよい。第1フィルタ装置がマイクに配置されているとは、第1フィルタ装置が第2フィルタ装置よりもマイクに近いと理解されてよい。第1フィルタ装置がマイクに配置されているとは、第1フィルタ装置がマイクと離れて配置されている(すなわち、マイクと接触していない)と理解されてもよい。第1フィルタ装置がマイクに配置されているとは、任意で、第1フィルタ装置がマイク上に配置される(すなわち、マイクと接触している)と理解されてもよい。第1フィルタ装置は、第1フィルタ材料および任意で第2フィルタ材料を含む1つまたは複数のフィルタ材料を含んでいてよい。第1フィルタ装置(例えば、第1フィルタ材料)は、80%~100%、85%~98%、および/または90%~95%の範囲の孔隙率を有してよい。
【0024】
ハウジングは、遠位部、中間部、および/または近位部を備えてよい。遠位部は、壁および/または貫通開口部を備えていてよい。遠位部は、外側開口部の最も近くに位置するハウジングの一部であってよい。中間部は、マイクと第1フィルタ装置および/または第2フィルタ装置との間に位置するハウジングの一部であってよい。近位部は、マイクの最も近くに位置するハウジングの一部であってよい。遠位部および/または中間部は、マイク入口および/または貫通開口部を備えていてよい。第1フィルタ装置は、ハウジングの中間部と遠位部との間に配置されていてよい。換言すれば、ハウジングの遠位部とハウジングの中間部は、第1フィルタ装置及び/又は第2フィルタ装置をハウジング内に配置及び/又は収容するための中空空間を形成してよい。
【0025】
第1フィルタ装置は、例えば1つまたは複数の接着部として、第1取付装置を備えていてよい。第1フィルタ装置は、取り付けられた状態において、第1高さ、第1幅、および第1深さを有してよい。第1フィルタ装置は、15μmの平均孔径を有するHD15発泡フィルタであってよい。第1フィルタ装置は、12μmの平均孔径を有するHD12発泡フィルタであってもよい。第1フィルタ装置は、10μmの平均孔径を有するHD10発泡フィルタであってもよい。第1フィルタ装置は、7μmの平均孔径を有するHD7発泡フィルタであってもよい。
【0026】
第1フィルタ装置は、10μm~1mm、10μm~500μm、50μm~300μm、および/または80μm~200μmの範囲の第1高さF_Hを有してよい。第1フィルタ装置は、85μmの第1高さF_Hを有してもよい。
【0027】
第1フィルタ装置は、0.5mm~5mmの範囲の第1幅を有してよい。
【0028】
第1フィルタ装置は、0.5mm~5mmの範囲の第1深さを有してよい。
【0029】
第2フィルタ装置は、任意で、第2フィルタ材料を含むか、または第2フィルタ材料から作られてよい。第2フィルタ装置は、第2フィルタ材料および任意で第3のフィルタ材料を含む1つまたは複数のフィルタ材料を含んでもよい。任意で、第1フィルタ装置と第2フィルタ装置は、1つのフィルタ装置で構成される。例えば、第1フィルタ装置と第2フィルタ装置は、1つのフィルタユニットで構成される。
【0030】
第2フィルタ装置は、ハウジングの壁に配置されてよい。1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、第1フィルタ装置は、マイクと第2フィルタ装置の間に配置される。つまり、第1フィルタ装置は、外部からマイク入口を経由してマイクへ至る音響経路において、第2フィルタより下流に配置されてよい。
【0031】
第2フィルタ装置は、聴覚装置(例えば、マイク入口)において、プレフィルタとして機能するように構成されてよい。例えば、第2フィルタ装置は、例えば第2フィルタによって捕捉される破片や粒子によって第1フィルタ装置が詰まってしまうのを回避するように、聴覚装置において粗フィルタとして機能するように構成されてよい。第2フィルタ装置は、粒子、破片、塵、ほこり、イヤーワックス、水、湿気、汗、耳垢、および死んだ皮膚のうちの1つまたは複数を捕集または吸収するように構成されてよい。換言すれば、第2フィルタ装置は、高粘度の粒子又は液体(例えば、1Pa・s~10000Pa・sの粘度を有する液体)が第1フィルタ装置に付着するのを阻止するように構成されてよい。第2フィルタ装置とマイクとの間に第1フィルタ装置を配置させることによって、目詰まりするまでの第1フィルタ装置の耐久性または寿命を延ばすことができる。第1フィルタ装置が詰まると、聴覚装置の性能が低下することがある。例えば、第1フィルタ装置が、音声を遮断したり、歪ませたり、又は減衰させてしまうことがある。言い換えると、目詰まりした場合、第1フィルタ装置は、マイク入口において音声を部分的に遮断したり、歪ませたり、減衰させたりすることがあり、その結果、マイクが受け取る音声が歪んでしまう。
【0032】
第2フィルタ装置が壁に配置されているとは、第2フィルタ装置が、第1フィルタ装置よりも壁に近いことを意味すると理解されてよい。第2フィルタ装置は、貫通開口部内に位置する内側凹部内などの壁から離れた位置(例えば、マイク入口内)に配置されてもよい。
【0033】
第2フィルタ装置は、ハウジングの中間部と遠位部の間、例えばハウジングの遠位部とハウジングの中間部の間に配置されてもよい。言い換えると、ハウジングの遠位部とハウジングの中間部は、第2フィルタ装置を配置および/または収容するための中空空間を形成してよい。第2フィルタ装置は、遠位部の第1部分と遠位部の第2部分の間に配置されてもよい。言い換えれば、貫通開口部は、遠位部の第1部分と第2部分の間、および/または中間部の第1部分と中間部の第2部分の間に形成されてもよい。また、第2フィルタ装置は、貫通開口部内に配置されてもよい。第2フィルタ装置は、貫通開口部を覆うように配置されてもよい。
【0034】
第2フィルタ装置は、非圧縮状態と圧縮状態を含む少なくとも2つの状態になるように構成されてもよい。言い換えれば、第2フィルタ装置は、弾性的に変形可能であってもよい。
【0035】
第2フィルタ装置は、第2取付装置を備えていてよい。第2取付装置は、第2フィルタ装置を聴覚装置に取り付けるための1つまたは複数の接着部を備えていてよい。第2フィルタ装置は、例えば聴覚装置ハウジング内のマイク入口に取り付けられてよい。第2フィルタ装置は、取り付けられた状態(例えば、非圧縮状態)において、第2一次高さ、第2一次幅、及び第2一次深さを有してよい。任意で、第2フィルタ装置は、取り付けられた状態で圧縮されていてもよく(例えば、部分的に圧縮されていてもよく)、その状態では、第2フィルタ装置は貫通開口部の内面(例えば、側壁)に圧力を加えていてよく、それによって取り付けられた状態で圧縮されていてよい。
【0036】
第2一次幅、第2一次高さ、及び第2一次深さは、壁及び/又はマイク入口の寸法によって決まってよい。例えば、第2フィルタ装置が貫通開口部の内面によって圧縮され、その結果、第2一次幅、第2一次高さ、および/または第2一次深さがマイク入口の寸法または壁の寸法に対応していてよい。第2一次幅SP_Wは、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。
【0037】
第2一次高さSP_Hは、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。第2一次深さは、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。
【0038】
第2フィルタ装置は、圧縮状態において、第2二次高さ、第2二次幅、及び第2二次深さを有してよい。第2二次幅は、0.5mm~5mm、0.5mm~3mm、0.9mm~2mmの範囲であってよい。第2二次幅は、マイク入口の直径W_OO以下であってもよい。
【0039】
第2二次高さは、0.5mm~5mm、1mm~4mm、1.5mm~4mmの範囲であってよい。第2二次深さは、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。
【0040】
第2フィルタ装置を圧縮するとは、第2フィルタ装置を1つまたは複数の寸法で圧縮すること、例えば、第2フィルタ装置の幅、深さ、および/または高さを減少させることとして理解されてよい。第2フィルタ装置を1つの寸法で圧縮する場合、残りの寸法は増加及び/又は減少してよい。例えば、第2フィルタ装置を幅寸法で圧縮するとき、第2フィルタ装置の高さ及び/又は深さは、増加及び/又は減少してよい。
【0041】
例えば、第2フィルタ装置を圧縮するとき、第2フィルタ装置の第2一次幅は、第2一次幅よりも小さい第2二次幅に変えられてよい(例えば、第2フィルタ装置を貫通開口部に挿入および嵌合させるために、減少してもよい)。例えば、第2フィルタ装置を圧縮するとき、第2フィルタ装置の第2一次高さは、第2二次高さに変えられてよい(例えば、第2フィルタ装置が幅寸法で圧縮されるときに、第2フィルタ装置の高さは増加してもよい)。
【0042】
例えば、第2フィルタ装置を圧縮する際に、第2フィルタ装置の第2一次深さは、第2二次深さに変えられてよい(例えば、第2フィルタ装置が幅寸法で圧縮される際に、第2フィルタ装置の深さは増加してもよい)。
【0043】
任意で、聴覚装置は、貫通開口部を備えるレシーバ出口を備えてよい。任意で、聴覚装置は、レシーバ出口を介して音声を出力するために、ハウジング内に配置されたレシーバ(例えば、ラウドスピーカ)を備えてもよい。任意で、聴覚装置は、第1フィルタ材料を含む第1フィルタ装置を備えていてよく、第1フィルタ装置は、レシーバに配置される。任意で、聴覚装置は、第2フィルタ材料を含む第2フィルタ装置を備えていてよく、第2フィルタ装置は、壁に配置される。任意で、第1フィルタ装置は、レシーバと第2フィルタ装置との間に配置される。以下では、マイクに関する記載において、マイクは、例えば1つまたは複数の第1音声出力を出力するためのレシーバに置き換えることができる。
【0044】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、貫通開口部は、壁の外面に外側凹部を備える。外側凹部は、聴覚装置の外面に、またはその中に配置されていてよい。外側凹部は、マイク入口の遠位端に配置されていてよい。第2フィルタ装置は、外側凹部内に配置されていてもよいし、少なくとも部分的に外側凹部内に配置されていてもよい。言い換えれば、第2フィルタ装置は、マイク入口の遠位端に配置されていてよい。外側凹部内に配置されるか、または少なくとも部分的に外側凹部内に配置されることによって、第2フィルタ装置は、例えば、塵、ほこり、イヤーワックス、湿気、耳垢、および死んだ皮膚のうちの1つまたは複数を、塵、ほこり、イヤーワックス、湿気、耳垢、死んだ皮膚がマイクロフォン入口に入る前に、捕集するか、または吸収することができる。それによって、聴覚装置に沿って(例えば、聴覚装置のハウジングの外面に沿って)移動する固体及び/又は液体粒子を、マイク入口に入る前に止められる。第2フィルタ装置は、外側凹部に実質的に嵌合するように、外側凹部の形状に対応する形状を実質的に有してよい。第2フィルタ装置は実質的に、トーラス、中空円柱、円柱、および/または立方体の形状を有してもよい。言い換えれば、第2フィルタ装置は、マイク入口を取り囲む連続気泡発泡体のインレーおよび/または保護発泡体インレーであってよい。
【0045】
例えば、トーラス又は中空円柱として形成された場合、第2フィルタ装置は、中央開口部を形成又は有してよい。1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、第2フィルタ装置の中央開口部が、マイク入口と少なくとも部分的に重なる(例えば、マイク入口の少なくとも50%または少なくとも80%と重なる)。第2フィルタ装置の中央開口部は、マイク入口と完全に重なっていてもよい。言い換えれば、第2フィルタ装置の中央開口部は、マイク入口の直径W_OO以下の直径を有していてよい。第2フィルタ装置の中央開口部は、0.5mm~5mmの範囲、1mm~3mmの範囲、または1.5mm~2mmの範囲など、少なくとも0.5mmの直径を有していてよい。第2フィルタ装置の中央開口部は、マイク入口の直径W_OOよりも大きい直径を有していてもよい。
【0046】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、貫通開口部が、例えば外側凹部の断面積よりも小さい断面積を有する外側開口部を備える。これにより、第2フィルタ装置は、外側凹部内に配置されたときに、マイク入口の貫通開口部を取り囲むか、または覆うことができ、それによって、望ましくない水や塵の粒子がマイク入口に入ることを回避することができる。例えば、第2フィルタ装置を有しない聴覚装置では、水滴が聴覚装置の壁の外面を伝って、マイク入口に入る可能性がある。第2フィルタ装置が壁の外側凹部にあることによって、マイク入口に入る前にこのような水滴を第2フィルタ装置によって捕捉することができる。
【0047】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、貫通開口部が、壁の内面に内側凹部を備える。第2フィルタ装置は、内側凹部内に配置されるか、又は少なくとも部分的に配置されてよい。換言すれば、内側凹部は、マイク入口に配置されるか、又は少なくとも部分的に配置されてよい。内側凹部内に配置されるか、または少なくとも部分的に内側凹部内に配置されることによって、第2フィルタ装置は、例えば、塵、ほこり、イヤーワックス、湿気、耳垢、および死んだ皮膚のうちの1つまたは複数を、塵、ほこり、イヤーワックス、湿気、耳垢、死んだ皮膚がマイク入口に入ったときに捕集または吸収することができる。第2フィルタ装置は、内側凹部の形状に対応する形状、または内側凹部の形状よりも大きい形状を実質的に有してよく、そのため、例えば少なくともわずかに圧縮されて、内側凹部に嵌合する。第2フィルタ装置は実質的に、円柱および/または立方体の形状を有してよい。ハウジングは、外側開口部を備える円周方向張出し壁又は内方へ延びるフランジを備えてよい。外側開口部は、内側凹部の幅よりも小さい幅を有してよい。
【0048】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、貫通開口部が、例えば内側凹部の断面積よりも小さい断面積を有する外側開口部を備える。これにより、第2フィルタ装置は、内側凹部内に配置されたときに、内側凹部内にしっかりと着座できる又は固定される。貫通開口部の外側開口部は、第2フィルタ装置を内側凹部内(例えば、マイク入口内)に保持することができる。第2フィルタ装置は、内側凹部内及び/又は外側凹部内(例えば、マイク入口内)に嵌合されるときに圧縮されてもよい。内側凹部および/または外側凹部に嵌合または配置された後、第2フィルタ装置は、圧縮から解放されるか、または実質的に圧縮から解放されてよい。その結果、第2フィルタ装置は、貫通開口部の外側開口部の断面積よりも大きい断面積を有するようになる。第2フィルタ装置は、例えば取り付けられた状態において、マイク入口内(例えば、内側凹部内および/または外側凹部内)の側壁に圧力を加えてよい。これによって、第2フィルタ装置は、例えばマイク入口の内側凹部を実質的に占有するので、望ましくない水や塵の粒子がマイク入口に入り、第1フィルタ装置を詰まらせるおよび/または損傷させることを回避できる。
【0049】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、第2フィルタ材料は、圧縮可能な発泡材料である。圧縮可能な発泡材料であることによって、第2フィルタ材料(例えば、第2フィルタ装置)が圧縮され、圧縮から解放されると圧縮される前の元の形状に戻ることができるということを理解することができる。第2フィルタ材料は、例えば、網状発泡材料であってよい。網状発泡材料は、非常に多孔性である発泡体材料(例えば、低密度の固体発泡体)として理解することができる。換言すれば、網状発泡材料は、発泡ネット材料と呼ぶことができる。さらに、網状発泡体は、発泡体構造中に完全な泡または気泡窓がほとんどない非常に連続的な発泡体として理解することができる。第2フィルタ材料は、3D構造発泡材料を含んでよい。3D構造発泡材料を有する利点は、音を通過させながら、粒子および液滴が発泡体に入ることができるということである。これにより、第1フィルタ装置、ひいては聴覚装置の寿命を延ばすことができる。換言すれば、第2フィルタ装置は、第1フィルタ装置と比較して、より大きな表面積(例えば、より大きなフィルタリング有効表面積)を提供することができる。第2フィルタ装置(例えば、第2フィルタ材料)は、80%~100%、85%~98%、および/または90%~95%の範囲の孔隙率を有してよい。第2フィルタ装置は、有機ポリマー(例えば、ポリウレタン)などの第2ポリマー材料を含んでよい。
【0050】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、第2フィルタ装置が、マイク入口を介して交換可能に聴覚装置内に配置される(例えば、マイク入口またはレシーバ出口に配置される)。言い換えると、第2フィルタ装置は、使い果たされたとき(例えば、第2フィルタ装置が詰まって、聴覚装置の性能を低下させてしまうとき)に、新しい第2フィルタ装置に置き換えられてよい。第2フィルタ装置は、取り付けられた状態にあるときに圧縮され、例えば貫通開口部の外側開口部を通して、聴覚装置/マイク入口から引き出されてよい。
【0051】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、非圧縮状態の第2フィルタ装置の断面積は、マイク入口の内側凹部の断面積、外側凹部の断面積、および貫通開口部の断面積の1つまたは複数よりも大きい。
【0052】
非圧縮状態における第2フィルタ装置の断面積が、内側凹部の断面積、外側凹部の断面積、および/または貫通開口部の断面積よりも大きいことによって、第2フィルタ装置は、内側凹部に配置されたときに、聴覚装置内にしっかりと着座できるまたは固定される。換言すれば、貫通開口部の外側開口部は、第2フィルタ装置を内側凹部内(例えば、マイク入口内)に保持することができる。第2フィルタ装置は、例えばマイク入口において、内側凹部、外側凹部、および/または外側開口部に嵌合される際に圧縮されてよい。内側凹部、外側凹部、および/または外側開口部に嵌め込まれた後、第2フィルタ装置は圧縮から解放されてよい。その結果、第2フィルタ装置は、貫通開口部の外側開口部の断面積よりも大きい断面積を有するようになる。第2フィルタ装置は、取り付けられた状態において、内側凹部、外側凹部、および/または外側開口部の側壁に圧力を加えてよい。これにより、第2フィルタ装置は実質的に、例えばマイク入口の内側凹部、外側凹部、および/または、外側開口部を占有することができる。それによって、望ましくない水や塵の粒子がマイク入口に入って、第1フィルタ装置を詰まらせることを回避することができる。
【0053】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、第2フィルタ材料が、第1フィルタ材料の第1孔径よりも大きい第2孔径を有する。換言すれば、第2フィルタ装置は、第1フィルタ装置よりも粗いフィルタであってよい。第2フィルタ装置は、例えば第1フィルタ装置および/またはマイクを保護するために、聴覚装置においてプレフィルタとして機能するように構成されてよい。例えば、第2フィルタ装置は、例えば第1フィルタ装置が詰まるのを回避するように、聴覚装置において粗フィルタとして機能するように構成されてよい。第2フィルタ装置は、例えば、第1フィルタ装置を塞いでしまうまたは詰まらせてしまうであろう大きな粒子を捕集または捕捉してよい。
【0054】
第1フィルタ装置は、聴覚装置においてポストフィルタとして機能するように構成されてよい。例えば、第1フィルタ装置は、第2フィルタ装置よりも微細な粒子を遮断し、捕捉し、又は捕集するように、聴覚装置において、例えば第2フィルタ装置よりも微細なフィルタとして機能するように構成されてよい。第1フィルタ装置は、例えば、マイクを塞ぎ、詰まらせ、または損傷するであろう小さい粒子を捕集または捕捉してよい。
【0055】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、第2フィルタ材料は、50孔/インチ(PPI)~250PPIの範囲の第2孔径を有する。第1フィルタ材料は、任意で、400PPI~2000PPIの範囲の第1孔径を有する。第2孔径は、例えば、80PPI、100PPI、120PPI、150PPI、および/または200PPIであってもよい。第1孔径は、例えば、600PPI、900PPI、1300PPI、および/または1800PPIであってもよい。
【0056】
換言すれば、第2フィルタ装置は、第1フィルタ装置よりも粗いフィルタであってよい。第2フィルタ装置は、第1フィルタ装置よりも小さい細孔密度を有してよい。第2フィルタ装置の平均孔径は、第1フィルタ材料の平均孔径よりも大きくてよい。第2フィルタ装置の平均孔径は、50μm~300μmの範囲であってよい。第1フィルタ装置の平均孔径は、6μm~40μmの範囲であってよい。第2フィルタ装置は、聴覚装置においてプレフィルタとして機能するように構成されてよい。例えば、第2フィルタ装置は、例えば第1フィルタ装置が詰まるのを回避するように、聴覚装置において粗フィルタとして機能するように構成されてよい。例えば、第2フィルタ装置は、第1フィルタ装置を塞いでしまうまたは詰まらせてしまうであろう大きな粒子を捕集または捕捉することができる。第2孔径は、第2フィルタ材料の第2細孔密度を示してよい。したがって、第2フィルタ装置は、粒子を阻止、捕捉、又は捕集し、第2粒径まで低減することができる。第2粒径は、例えば、50μmより大きく、100μmより大きく、200μmより大きく、300μmより大きく、及び/又は500μmより大きくてよい。
【0057】
第1フィルタ装置は、聴覚装置においてポストフィルタとして機能するように構成されてよい。例えば、第1フィルタ装置は、例えば第1フィルタ装置が第2フィルタ装置よりも微細な粒子を遮断、捕捉、又は捕集するように、聴覚装置において微細フィルタとして機能するように構成されてよい。第1フィルタ装置は、例えば、マイクを塞ぎ、詰まらせ、または損傷してしまうであろう小さい粒子を捕集または捕捉することができる。第1孔径は、第1フィルタ材料の第1細孔密度を示してよい。したがって、第1フィルタ装置は、粒子を阻止、捕捉、又は捕集して、例えば第2粒径よりも小さい第1粒径まで低減することができる。第1粒径は、例えば、6μmより大きく、10μmより大きく、15μmより大きく、20μmより大きく、および/または30μmより大きくてよい。
【0058】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、第2フィルタ材料は、親水性または疎水性である。例えば、第2フィルタ装置が、例えば壁の外面において外側凹部内に配置されるかまたは少なくとも部分的に外側凹部内に配置される場合、例えばマイク入口に入ってしまうであろう水滴または湿気を吸収または捕集するために、第2フィルタ材料が親水性であると有利である。聴覚装置は、使用時に、人の体温にほぼ等しい温度であってよい。第2フィルタ装置によって捕集された水分及び/又は液滴は、その後、例えば乾燥機着用期間中に徐々に蒸発し得る。
【0059】
例えば、第2フィルタ装置が内側凹部内に配置されるか、または少なくとも部分的に内側凹部内に配置される場合、例えばマイク入口に入るであろう水滴または湿気をはじくために、第2フィルタ材料が疎水性であると有利である。
【0060】
フィルタ装置を聴覚装置に取り付ける方法が開示される。聴覚装置は、壁を備えるハウジングと、マイク入口と、マイク入口を介して音声を受け取るためにハウジング内に配置されたマイクと、第1フィルタ装置とを備える。
【0061】
この方法は、第2フィルタ装置を圧縮することを含む。
【0062】
この方法は、例えば第2フィルタ装置が聴覚装置の壁に配置されるように、圧縮された第2フィルタ装置をマイク入口を介してハウジング内に挿入することを含む。圧縮された第2フィルタ装置をマイク入口を介してハウジング内に挿入することは、圧縮された第2フィルタ装置をハウジング内に挿入する間、第2フィルタ装置を圧縮状態に保つことを含んでよい。第2フィルタ装置の取り付けられた状態では、第1フィルタ装置は、マイクと第2フィルタ装置との間に配置されている。
【0063】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置および/または方法では、圧縮された第2フィルタ装置をマイク入口を介して挿入することは、マイク入口の貫通開口部を介して圧縮された第2フィルタ装置を挿入することを含んでよい。
【0064】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置および/または方法では、方法は、壁の外面において貫通開口部の外側凹部に第2フィルタ装置を配置することを含む。
【0065】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置および/または方法では、方法は、壁の内面において貫通開口部の内側凹部に第2フィルタ装置を配置することを含む。
【0066】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置および/または方法では、方法は、第2フィルタ装置を交換することを含む。1つまたは複数の例示的な聴覚装置および/または方法では、第2フィルタ装置を交換することは、例えば、使用済みの第2フィルタ装置を圧縮し、それを聴覚装置から(例えば、貫通開口部から)引き出すことによって、使用済みの第2フィルタ装置を聴覚装置から取り外すことを含む。1つまたは複数の例示的な聴覚装置および/または方法では、第2フィルタ装置を交換することは、新しい第2フィルタ装置を圧縮することと、圧縮された新しい第2フィルタ装置を、マイク入口を介して(例えば、貫通開口部を介してまたは貫通開口部内で)、聴覚装置のハウジング内に挿入することとを含む。例えば交換可能な第2フィルタ装置を有することにより、第1フィルタ装置を交換する必要がないという利点がある。さらに、本発明の方法は、聴覚装置を分解することなくフィルタ交換を可能にする。フィルタ交換は、マイク入口を介して行うことができる。
【0067】
聴覚装置/音声装置に関する特徴の説明は、方法の対応する特徴にも適用可能であることを理解されたい。また、本明細書に記載される方法は、聴覚装置にフィルタ装置を取り付ける方法であってよく、当該聴覚装置は本明細書に開示される聴覚装置であることを理解されたい。
【0068】
図1Aは、公知または従来技術の聴覚装置の断面図を示す。図1Aに示された聴覚装置2Aは、第2フィルタ装置(図1Aには示されていないが、後に参照番号50を有する)なしで示されている。聴覚装置2Aは、壁10を備えるハウジング4を備える。壁10は、聴覚装置2Aの遠位面または遠位側に配置されてよく、例えば、壁の外面は、使用時に聴覚装置のユーザから見て外側を向くおよび/または聴覚装置の外部に向かっていてよい。
【0069】
聴覚装置2Aは、例えばハウジング4の壁10に、貫通開口部22を備えるマイク入口20を備える。言い換えれば、聴覚装置2Aは、マイク入口20の第1端部においてハウジング4(例えば、壁10)に形成された外側開口部6を備える貫通開口部22を備える。聴覚装置2Aは、マイク入口20を介して音声を受け取るためにハウジング4内に配置されたマイク30を備える。聴覚装置2Aは、例えば、15μmの平均孔径を有するHD15発泡体フィルタなど、ポリエステル発泡材料(例えば、ポリエステルモノフィラメント発泡体材料)である第1フィルタ材料を備える第1フィルタ装置40を備える。第1フィルタ装置40は、マイク30に配置されている。図1Aに見られるように、水滴などの粒子3(粒子3の大きさは、例示的な目的で示されているだけであり、原寸に比例していない)が、聴覚装置2Aの壁10の外面12を伝い、マイク入口20に入る可能性がある。
【0070】
第1フィルタ装置40がマイク30に配置されているとは、第1フィルタ装置40が、第2フィルタ装置(図示せず)よりもマイク30に近接していると理解されてよい。第1フィルタ装置40がマイク30に配置されているとは、第1フィルタ装置40がマイク30と離れたところに配置されている、すなわち、図1Aには示されていないが図4および図5に示されているように、第1フィルタ装置40がマイク30と接触していないと理解されてもよい。第1フィルタ装置40がマイクに配置されているとは、第1フィルタ装置40がマイク30上に配置されている、すなわち、図1Aに見られるように、第1フィルタ装置40がマイク30と接触して配置されていると任意に理解されてもよい。
【0071】
図1Bは、本明細書に記載される例示的な聴覚装置の断面図を示す。図1B図1Aと同様に聴覚装置2Bを示すが、図1Bでは、聴覚装置2Bが第2フィルタ装置50をさらに備える。
【0072】
第2フィルタ装置50は、150μmの平均孔径を有する網状発泡材料である第2フィルタ材料を含む。
【0073】
第2フィルタ装置50は壁10に配置され、第1フィルタ装置40はマイク30と第2フィルタ装置50の間に配置されている。
【0074】
第2フィルタ装置50は、聴覚装置2Bにおいて(例えば、マイク入口20において)、プレフィルタとして機能するように構成されている。例えば、第2フィルタ装置50は、例えば第1フィルタ装置40の目詰まりを回避するように、聴覚装置2Bにおいて粗フィルタとして機能するように構成されている。第2フィルタ装置50は、粒子3(粒子3のサイズは例示目的のためだけに示されており、原寸に比例していない)等の、塵、ほこり、イヤーワックス、水、湿気、汗、耳垢、および死んだ皮膚のうちの1つまたは複数を捕集するように構成されている。第1フィルタ装置40を第2フィルタ装置50とマイク30の間に配置することによって、第1フィルタ装置40が詰まって、聴覚装置2Bの性能を低下させてしまう(例えば、マイク入口20において音声を遮断または部分的に遮断してしまい、マイク30によって受け取られる音声を減衰してしまう)までの第1フィルタ装置40の耐久性または寿命を延ばすことができる。
【0075】
壁10に配置された第2フィルタ装置50によって、第2フィルタ装置50は、第1フィルタ装置40よりも壁10に近いことが理解され得る。図1Bにおいて、第2フィルタ装置50は、聴覚装置2Bの壁10内に配置されている。
【0076】
任意で、第2フィルタ装置50は、内側凹部(図1Bには示されていないが、後に参照番号18を有する)内など、例えばマイク入口20内において、壁10から距離を置いて配置されてもよい。
【0077】
図1Bでは、貫通開口部22が、壁10の外面12に設けられた外側凹部14を備えている。第2フィルタ装置50は、外側凹部14に配置されている。外側凹部14は、聴覚装置2の外面に位置している。換言すれば、外側凹部14は、マイク入口20の遠位端に位置している。第2フィルタ装置50は、外側凹部14内に配置されるか、又は少なくとも部分的に外側凹部14内に配置される。外側凹部14内に配置されるか、または少なくとも部分的に外側凹部14内に配置されることによって、第2フィルタ装置50は、例えば、粒子3などの、塵、ほこり、イヤーワックス、湿気、耳垢、および死んだ皮膚のうちの1つまたは複数を、マイク入口に入る前に捕集することができる。図1Bにおいて、第2フィルタ装置50は、例えば壁10の外面において、外側凹部14内に配置されるか、又は少なくとも部分的に外側凹部14内に配置されている。水滴が第2フィルタ装置50によって捕集または吸収され、水滴や湿気がマイク入口に入るのを防止するように、第2フィルタ材料は親水性であることが好ましい。聴覚装置2Bは、使用中、人の体温にほぼ等しい温度を有してよい。第2フィルタ装置50によって捕集された水分及び/又は液滴は、その後、例えば乾燥機着用期間中に、徐々に蒸発し得る。
【0078】
第2フィルタ装置50は、第2フィルタ装置50が外側凹部14内に実質的に嵌合するように、外側凹部14の形状に対応する形状を実質的に有してよい。図2に見られるように、第2フィルタ装置50は実質的に、トーラス、中空円柱、円柱、および/または立方体の形状を有してもよい。
【0079】
1つまたは複数の例示的な聴覚装置では、貫通開口部22が、外側凹部14の断面積よりも小さい断面積を有する外側開口部6を備え、例えば、外側開口部幅W_OOは、外側凹部幅W_ORよりも小さい。貫通開口部22が外側凹部14の断面積よりも小さい断面積を有する外側開口部6を備えることによって、第2フィルタ装置50は、外側凹部14内に配置されているときに、マイク入口20の貫通開口部22を取り囲むことができる。それによって、望ましくない水や塵の粒子がマイク入口20に入ることを回避できる。例えば、水滴が、聴覚装置2Bの壁10の外面12を伝って、マイク入口20に入る可能性がある。第2フィルタ50が壁10の外側凹部14にあることによって、そのような水滴が、マイク入口20に入る前に第2フィルタ装置50によって捕捉される。
【0080】
図2は、本明細書に記載される例示的な聴覚装置の外側図を示す。図2は、図1Bと同様、遠位側から見た聴覚装置2B、すなわち上面図を示す。聴覚装置2Bの遠位面を上方から見ており、例えば、壁10の外面12を遠位側から見ている。マイク入口20と貫通開口部22を遠位側から見ている。第2フィルタ装置50は、第2フィルタ装置50が外側凹部14内に実質的に嵌合するように、外側凹部14の形状に対応する形状を実質的に有してよい。第2フィルタ装置50は実質的に、トーラス、中空円柱、円柱、および/または立方体の形状を有していてもよい。図2の例示的な聴覚装置では、第2フィルタ装置50は、実質的に中空円柱又はトーラスの形状を有し、中央開口部52を有する。外側開口部幅W_OO(図2では、中央開口部52の直径に対応する)は、外側凹部幅W_ORよりも小さい。外側開口部幅W_OOおよび/または中央開口部52の直径は、0.2mm~5mm、0.5mm~3mm、0.5mm~2mmの範囲であってよい。外側凹部幅W_ORは、0.5mm~15mm、1mm~10mm、1.5mm~8mmの範囲であってよい。
【0081】
図3は、本明細書に記載される例示的な聴覚装置の断面図を示す。図3は、図1A図2と同様、聴覚装置2Cを示す。ただし、図3では、第2フィルタ装置50は、例えば、貫通開口部22の内側又は部分的に内側で、壁10の内面16に配置されている。第2フィルタ装置50は、貫通開口部22の内壁の内面16に対して圧縮されている。したがって、第2フィルタ装置50は、内面16と第2フィルタ装置50とによって互いに加えられた圧縮力によって適所に保持される。第2フィルタ材料は、第2フィルタ装置50をマイク入口20内で圧縮させられる弾性発泡特性を有する。第2フィルタ装置50は、聴覚装置2Cにおいて(例えば、マイク入口20において)、プレフィルタとして機能するように構成されている。例えば、第2フィルタ装置50は、例えば第1フィルタ装置40の目詰まりを回避するように、聴覚装置2Cにおいて粗フィルタとして機能するように構成されている。第2フィルタ装置50は、塵、ほこり、イヤーワックス、水、湿気、汗、耳垢、および死んだ皮膚のうちの1つまたは複数を捕集するように構成されている。換言すれば、第2フィルタ装置50は、高粘度の粒子又は液体(例えば、1Pa・s~10000Pa・sの粘度を有する粒子)が第1フィルタ装置に付着するのを阻止するように構成されてよい。第1フィルタ装置40を第2フィルタ装置50とマイク30との間に配置することによって、第1フィルタ装置40が詰まって、聴覚装置2Cの性能を低下させてしまう(例えば、マイク入口20において音声を遮断するかまたは部分的に遮断してしまい、マイク30によって受け取られる音声を減衰してしまう)までの第1フィルタ装置40の耐久性または寿命を延ばすことができる。
【0082】
図4は、本明細書に記載される例示的な聴覚装置の断面図を示す。図4は、図1A図3と同様、聴覚装置2Dを示す。ただし、図4では、貫通開口部22が、壁10の内面16に内側凹部18を備える。第2フィルタ装置50は、内側凹部18に配置されるか、または少なくとも部分的に内側凹部18に配置されている。言い換えれば、内側凹部18は、マイク入口20内に配置されているか、または少なくとも部分的にマイク入口20内に配置されている。内側凹部18は、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲の幅と、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲の高さと、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲の深さとを有する。内側凹部18内に配置されるか、または少なくとも部分的に内側凹部18内に配置されることによって、第2フィルタ装置50は、例えば、塵、ほこり、イヤーワックス、湿気、耳垢、および死んだ皮膚のうちの1つまたは複数がマイク入口に入った時に、それを捕集することができる。第2フィルタ装置50は、第2フィルタ装置50が内側凹部18に実質的に嵌合するように、内側凹部18の形状に実質的に対応する形状を有する。第2フィルタ装置50は、実質的に円柱及び/又は立方体の形状を有してよい。ハウジング4は、外側開口部6を含む周方向張出し壁19を備えてよい。外側開口部6は、内側凹部18の幅よりも小さい幅を有してよい。聴覚装置2Dは、例えば第1フィルタ装置40とマイク30との間に配置される、回路基板8を備える。図4では、水滴が貫通開口部からはじかれるように、第2フィルタ材料は任意で疎水性である。
【0083】
例えば、第2フィルタ装置50が内側凹部18内に配置されるか、または少なくとも部分的に内側凹部18内に配置される場合、例えば、マイク入口20に入ってしまうであろう水滴または水分をはじくために、第2フィルタ材料が疎水性であると有利であり得る。第1フィルタ装置40は、例えば1つまたは複数の接着部として、第1取付装置42を備えてよい。第1フィルタ装置40は、取り付けられた状態において、第1高さF_H、第1幅F_W、および第1深さ(図示せず)を有してよい。
【0084】
貫通開口部22は、内側凹部18の断面積よりも小さい断面積を有する外側開口部6を備える。貫通開口部22が内側凹部18の断面積よりも小さい断面積を有する外側開口部6を備えることによって、第2フィルタ装置50は、内側凹部18内に配置されたときに、内側凹部18内にしっかりと着座するので、例えば、第2フィルタ装置50が聴覚装置2Dから落下することが回避できる。これは、第2フィルタ装置50が内壁の内面16に圧力を加えないので、非圧縮状態の第2フィルタ装置50の幅がマイク入口20または内側凹部18の幅よりも小さい場合に有利であり得る。貫通開口部22の外側開口部6は、内側凹部18内(例えば、マイク入口20内)に第2フィルタ装置50を保持してよい。
【0085】
1つまたは複数の聴覚装置では、第2フィルタ装置50は、内側凹部18(例えば、マイク入口20)に嵌合されるときに圧縮されてよい。内側凹部18に嵌め込まれると、第2フィルタ装置50は圧縮から解放されてよく、その結果、第2フィルタ装置50は、貫通開口部22の外側開口部6の断面積よりも大きな断面積を有するようになる。第2フィルタ装置50は、取り付けられた状態において、内面16(例えば、マイク入口20内(例えば内側凹部18内)の側壁又は内壁)に圧力を加えてよい。これにより、第2フィルタ装置50は、例えばマイク入口20の内側凹部18を実質的に占有することができるので、望ましくない水や塵の粒子がマイク入口20に入って、第1フィルタ装置40を詰まらせることを回避することができる。
【0086】
図4において、第2フィルタ装置50は、ハウジング4の中間部5Bと遠位部5Aとの間、例えば、第2フィルタ装置50及び/又は第1フィルタ装置40を配置するための中空空間を形成するハウジング4の遠位部5Aとハウジング4の中間部5Bとの間、に少なくとも部分的に配置されている。聴覚装置2Dは、例えば音声をマイク30に案内するための、マイク入口20の近位部20Aを備える。
【0087】
第2フィルタ装置50は、取り付けられた状態(例えば、非圧縮状態)において、第2一次高さSP_Hと、第2一次幅SP_Wと、第2一次深さ(図示せず)を有する。第2一次幅は、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。
【0088】
第2一次高さは、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。第2一次深さは、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。
【0089】
第2フィルタ装置50は、圧縮状態において、第2二次高さ(図示されていないが、後に例えば図6A図6Cにおいて参照番号SS_Hを有する)と、第2二次幅(図示されていないが、後に例えば図6A図6Cにおいて参照番号SS_Hを有する)と、第2二次深さ(図示せず)を有してよい。第2二次幅は、0.5mm~5mm、0.5mm~3mm、0.9mm~2mmの範囲であってよい。
【0090】
第2二次高さは、0.5mm~5mm、1mm~4mm、1.5mm~4mmの範囲であってよい。第2二次深さは、0.5mm~5mm、1mm~3mm、1.5mm~2mmの範囲であってよい。
【0091】
第2フィルタ装置50は、第1フィルタ装置40よりも粗いフィルタである。第2フィルタ装置50は、第1フィルタ装置40よりも小さい細孔密度を有する。第2フィルタ装置50は、聴覚装置2Dにおいて、プレフィルタとして機能するように構成されている。例えば、第2フィルタ装置50は、例えば第1フィルタ装置40の目詰まりを回避するように、聴覚装置2Dにおいて粗フィルタとして機能するように構成されてよい。第2フィルタ装置50は、例えば、第1フィルタ装置40を塞ぎまたは詰まらせてしまうであろう大きな粒子を捕集または捕捉してよい。第2孔径は、第2フィルタ材料の第2細孔密度を示してよい。したがって、第2フィルタ装置50は、粒子を遮断、捕捉、又は捕集し、第2粒径まで小さくすることができる。
【0092】
第1フィルタ装置40は、聴覚装置2Dにおいてポストフィルタとして機能するように構成されている。例えば、第1フィルタ装置40は、例えば第1フィルタ装置が第2フィルタ装置50よりも微細な粒子を遮断、捕捉、又は捕集するように、聴覚装置2Dにおいて微細フィルタとして機能するように構成されている。第1フィルタ装置40は、例えば、マイク30を塞ぎ、詰まらせ、または損傷させてしまうであろう小さい粒子を捕集または捕捉してよい。第1孔径は、第1フィルタ材料の第1細孔密度を示してよい。したがって、第1フィルタ装置40は、粒子を遮断、捕捉、又は捕集し、例えば第2粒径よりも小さい第1粒径まで小さくすることができる。
【0093】
図5は、図4と同様、聴覚装置2Eを示すが、図5では、貫通開口部22が、壁10の内面16に異なる寸法を有する内側凹部18を備える。図5に見られるように、内側凹部18は、図4よりも大きな高さを有する。したがって、第2フィルタ装置50は、より大きな第2一次高さSP_Hを有することができる。より大きな第2一次高さSP_Hを有する第2フィルタ装置50を有することによって、第2フィルタ装置がより長期にわたって有効となるので、交換頻度がより少なくなる。より大きな第2一次高さSP_Hを有することによって、第2フィルタ装置50は、粒子を捕集または捕捉するためのより大きな表面積を有することができる。
【0094】
遠位の第2フィルタ(すなわち、図1Bおよび/または図2に示される実施形態の外側凹部14内に配置された第2フィルタ)と、近位の第2フィルタ(すなわち、図3図4、または図5に示す実施形態のマイク入口20内に配置された第2フィルタ)の両方を備える聴覚装置が想定される。遠位の第2フィルタおよび近位の第2フィルタは、一体となっていてもよい。
【0095】
図6A図6Cは、本明細書に記載される聴覚装置2B、2C、2D、2Eなどの例示的な聴覚装置の断面図を示す。さらに、図6A図6Cは、フィルタ装置(例えば、第2フィルタ装置50)を本明細書に記載の聴覚装置2B、2C、2D、2E上にまたはその中に取り付ける方法といった、本明細書に記載の方法の実行を例示的に示す。聴覚装置2B、2C、2D、2Eは、壁10を備えるハウジング4と、マイク入口20と、マイク入口20を介して音声を受け取るためにハウジング4内に配置されたマイク30と、第1フィルタ装置40を備える。
【0096】
この方法は、図6Aに見られるように、第2フィルタ装置50を圧縮することを含む。第2フィルタ装置50は、フィルタ装置工具60を使って圧縮されてよい。ここで、第2フィルタ装置50は、圧縮状態において、第2二次幅SS_Wを有してよい。第2フィルタ装置50は、圧縮状態において、第2二次高さSS_Hを有してよい。
【0097】
この方法は、マイク入口20を介して圧縮された第2フィルタ装置50をハウジング4内に挿入することを含み、その結果、例えば、図6Bに見られるように、第2フィルタ装置50が聴覚装置2の壁10に配置される。マイク入口20を介して圧縮された第2フィルタ装置50をハウジング4内に挿入することは、図6Bに見られるように、圧縮された第2フィルタ装置50をハウジング4内に挿入する間、第2フィルタ装置50を圧縮状態に保つことを含んでよい。第2フィルタ装置50の取り付けられた状態において、第1フィルタ装置40は、マイク30と第2フィルタ装置50との間に配置されている。第2フィルタ装置50を圧縮することは、1つまたは複数の寸法で第2フィルタ装置50を圧縮すること(例えば、第2フィルタ装置50の幅、深さ、および/または高さを小さくすること)として理解することができる。第2フィルタ装置50を1つの寸法で圧縮する場合、残りの寸法は増加および/または減少してよい。例えば、第2フィルタ装置50を幅寸法で圧縮するときに、第2フィルタ装置の高さ及び/又は深さが増加及び/又は減少してよい。
【0098】
例えば、第2フィルタ装置50を圧縮するときに、第2フィルタ装置50の第2一次幅SP_Wは、第2一次幅SP_Wより小さい第2二次幅SS_Wへ変えられてよい(例えば、第2フィルタ装置50を貫通開口部22に嵌合させるために減少されてよい)。例えば、第2フィルタ装置50を圧縮するときに、第2フィルタ装置50の第2一次高さSP_Hは、第2二次高さSS_Hに変えられてよく、例えば、第2フィルタ装置50が幅寸法で圧縮されるときに、第2フィルタ装置50の高さは増加してよい。
【0099】
例えば、第2フィルタ装置50を圧縮する際に、第2フィルタ装置の第2一次深さは、第2二次深さに変えられてよく、例えば、第2フィルタ装置が幅寸法で圧縮される際に、第2フィルタ装置の深さは増加してよい。
【0100】
マイク入口20を介して圧縮された第2フィルタ装置50をハウジング4内に挿入することは、図6Cに見られるように、聴覚装置2B、2C、2D、2E内に第2フィルタ装置50が配置されたときに、第2フィルタ装置50が実質的に非圧縮状態になるように、第2フィルタ装置50への圧力を解放することを含んでよい。第2フィルタ装置50は、取り付けられた状態(例えば、非圧縮状態)において、第2一次高さSP_Hと、第2一次幅SP_Wと、第2一次深さ(図示せず)とを有してよい。
【0101】
任意で、本方法は、図6B図6Cに示すように、壁の内面16にある貫通開口部22の内側凹部18内に第2フィルタ装置50を配置することを含む。
【0102】
図7は、本明細書で説明される例示的な方法のフロー図である。
【0103】
聴覚装置にフィルタ装置を取り付ける方法100が開示される。聴覚装置は、壁を備えるハウジングと、マイク入口と、マイク入口を介して音声を受け取るためにハウジング内に配置されたマイクと、第1フィルタ装置とを備える。
【0104】
方法100は、第2フィルタ装置を圧縮すること(S102)を含む。
【0105】
方法100は、マイク入口を介して圧縮された第2フィルタ装置をハウジング内に挿入すること(S104)を含み、その結果、例えば、第2フィルタ装置が聴覚装置の壁に配置される。マイク入口を介して圧縮された第2フィルタ装置をハウジング内に挿入すること(S104)は、圧縮された第2フィルタ装置をハウジング内に挿入する間、第2フィルタ装置を圧縮された状態に保つこと(S104A)を含んでよい。マイク入口を介して圧縮された第2フィルタ装置をハウジング内に挿入すること(S104)は、第2フィルタ装置が聴覚装置内に配置されたときに、第2フィルタ装置が実質的に非圧縮状態になるように、第2フィルタ装置への圧力を解放することを含んでよい。第2フィルタ装置の取り付けられた状態において、第1フィルタ装置はマイクと第2フィルタ装置との間に配置されている。
【0106】
1つまたは複数の例示的な方法において、マイク入口を介して圧縮された第2フィルタ装置を挿入すること(S104)は、マイク入口の貫通開口部を介して圧縮された第2フィルタ装置を挿入すること(S104B)を含んでよい。
【0107】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法は、第2フィルタ装置を貫通開口部に配置すること(S106)を含む。
【0108】
1つまたは複数の例示的な方法では、第2フィルタ装置を貫通開口部に配置すること(S106)は、壁の外面にある貫通開口部の外側凹部内に第2フィルタ装置を配置すること(S106A)を含んでよい。
【0109】
1つまたは複数の例示的な方法において、第2フィルタ装置を貫通開口部に配置すること(S106)は、壁の内面にある貫通開口部の内側凹部内に第2フィルタ装置を配置すること(S106B)を含んでよい。
【0110】
1つまたは複数の例示的な方法では、方法は、第2フィルタ装置を交換すること(S108)を含む。第2フィルタ装置を交換すること(S108)は、任意で、例えば、使用済みの第2フィルタ装置を圧縮して、聴覚装置から(例えば、貫通開口部から)引き出すことによって、使用済みの第2フィルタ装置を取り出すこと(S108A)を含む。1つまたは複数の例示的な方法において、第2フィルタ装置を交換すること(S108)は、新しい第2フィルタ装置を圧縮し、マイク入口を介して(例えば、貫通開口部を介してまたは貫通開口部内に)、圧縮された新しい第2フィルタ装置をハウジング内に挿入すること(S108B)を含む。
【0111】
また、以下の項目のいずれかに係る聴覚装置および方法も開示される。
(項目1)
聴覚装置であって、壁を備えるハウジングと、貫通開口部を備えるマイク入口と、前記マイク入口を介して音声を受け取るために前記ハウジング内に配置されたマイクと、第1フィルタ材料を含み、前記マイクに配置される第1フィルタ装置と、第2フィルタ材料を含む第2フィルタ装置と、を備える聴覚装置。
(項目2)
前記貫通開口部は、前記壁の外面に外側凹部を備え、前記第2フィルタ装置は、前記外側凹部に配置される、項目1に記載の聴覚装置。
(項目3)
前記貫通開口部は、前記壁の内面に内側凹部を備え、前記第2フィルタ装置は、前記内側凹部に配置される、項目1~2のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目4)
前記第2フィルタ材料は、圧縮可能な発泡材料である、項目1~3のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目5)
前記第2フィルタ装置は、前記マイク入口を介して、交換可能に前記聴覚装置内に配置される、項目1~4のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目6)
前記第2フィルタ装置の非圧縮状態における断面積は、前記内側凹部の断面積、前記外側凹部の断面積、および前記マイク入口の前記貫通開口部の断面積のうちの1つまたは複数よりも大きい、項目1~5のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目7)
前記第2フィルタ材料が、前記第1フィルタ材料の第1孔径よりも大きい第2孔径を有する、項目1~6のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目8)
前記第2フィルタ材料は、50孔/インチ(PPI)~250孔/インチ(PPI)の範囲の第2孔径を有し、および/または、前記第1フィルタ材料は、400孔/インチ(PPI)~2000孔/インチ(PPI)の範囲の第1孔径を有する、項目1~7のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目9)
前記第2フィルタ材料は、親水性または疎水性である、項目1~8のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目10)
前記第2フィルタ装置は、トーラス形状を実質的に有するか、またはトーラス形状を有する、項目1~9のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目11)
前記第2フィルタ装置は、中空円柱形状を実質的に有するか、または中空円柱形状を有する、項目1~10のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目12)
前記第2フィルタ装置は、円柱形状を実質的に有するか、または円柱形状を有する、項目1~11のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目13)
前記第2フィルタ装置は、立方体形状を実質的に有するか、または立方体形状を有する、項目1~12のいずれかに記載の聴覚装置。
(第14項)
前記第2フィルタ装置は、中央開口部を有する、項目1~13のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目15)
前記中央開口部は、前記マイク入口の少なくとも50%または少なくとも80%と重なるなど、前記マイク入口と少なくとも部分的に重なる、項目14に記載の聴覚装置。
(項目16)
前記中央開口部は、前記マイク入口と完全に重なる、項目14に記載の聴覚装置。
(項目17)
前記第2フィルタ装置は、前記壁に配置され、前記第1フィルタ装置は、前記マイクと前記第2フィルタ装置との間に配置される、項目1~16のいずれかに記載の聴覚装置。
(項目18)
聴覚装置にフィルタ装置を取り付ける方法であって、前記聴覚装置は、壁を備えるハウジングと、マイク入口と、前記マイク入口を介して音声を受け取るために前記ハウジング内に配置されたマイクと、第1フィルタ装置とを備え、前記方法は、第2フィルタ装置を圧縮することと、前記マイク入口を介して圧縮された前記第2フィルタ装置を前記ハウジング内に挿入することとを含む、方法。
【0112】
「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、「一次」、「二次」、「三次」等の用語は、いかなる特定の順序も意味するものではないが、個々の要素を識別するために使用されている。また、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、「一次」、「二次」、および「三次」等の用語は、いかなる順序や重要性を示すものではなく、むしろ、ある要素を別の要素と区別するために使用されるものである。なお、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」、「一次」、「二次」、および「三次」等の用語は、ラベル付けの目的でのみ使用されており、いかなる特定の空間的または時系列的順序を意図するものではない。
【0113】
さらに、第1要素のラベル付けは、第2要素の存在を意味するものではなく、その逆も同様である。
【0114】
図1図7は、実線で示されるいくつかのモジュールまたは動作と、破線で示されるいくつかのモジュールまたは動作とを含むことを理解されたい。実線に含まれるモジュールまたは動作は、最も広い例示的な実施形態に含まれるモジュールまたは動作である。破線に含まれるモジュールまたは動作は、実線の例示的な実施形態のモジュールまたは動作に加えて採用されてもよいさらなるモジュールまたは動作であるか、そのようなモジュールまたは動作に含まれてもよいか、またはその一部であってもよい例示的な実施形態である。これらの動作は、提示された順序で実行される必要はないことを理解されたい。さらに、動作のすべてが実行される必要はないことを理解されたい。例示的な動作は、任意の順序および任意の組合せで実行されてよい。
【0115】
「備える」という語は、列挙されたもの以外の他の要素やステップの存在を必ずしも除外しないことに留意されたい。
【0116】
要素の前に付く「a」または「an」という語は、そのような要素が複数存在することを排除するものではないことに留意されたい。
【0117】
さらに、いかなる符号も、特許請求の範囲を限定するものではなく、例示的な実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアの両方の手段によって少なくとも部分的に実施されてもよく、いくつかの「手段」、「ユニット」または「装置」は、ハードウェアの同じアイテムによって表されてもよいことに留意されたい。
【0118】
本明細書で説明される様々な例示的な方法、装置、およびシステムは、一態様ではコンピュータプログラム製品によって実施され、プログラムコードなどのネットワーク化された環境内のコンピュータによって実行されるコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体で具現化される方法ステッププロセスの一般的なコンテキストで説明される。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むが、これらに限定されない、取り外し可能および取り外し不可能な記憶装置を含んでよい。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含んでよい。コンピュータ実行可能命令、関連データ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示する方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスで説明される機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0119】
特徴が示され説明されたが、それらは特許請求の範囲に記載された発明を限定することを意図しておらず、特許請求の範囲に記載された発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正がなされ得ることが、当業者には明らかであることが理解されるであろう。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく、例示的な意味で見なされるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、全ての代替物、変更物、および均等物を包含することを意図する。
【符号の説明】
【0120】
2A、2B、2C、2D、2E:聴覚装置
3:粒子
4:ハウジング
5A:遠位部
5B:中間部
5C:近位部
6:外側開口部
8:回路基板
10:壁
12:外面
14:外側凹部
16:内面
18:内側凹部
19:張出し壁
20:マイク入口
20A:近位部
22:貫通開口部
30:マイク
40:第1フィルタ装置
42:第1取付装置
50:第2フィルタ装置
52:中央開口部
60:フィルタ装置工具
W_OO:外側開口部幅
W_OR:外側凹部幅
F_H:第1高さ
F_W:第1幅
SP_H:第2一次高さ
SP_W:第2一次幅
SS_H:第2二次高さ
SS_W:第2二次幅
S102:第2フィルタ装置を圧縮する
S104:マイク入口を介して圧縮された第2フィルタ装置をハウジング内へ挿入する
S104A:圧縮された第2フィルタ装置をハウジング内に挿入する間、第2フィルタ装置を圧縮した状態に保つ
S104B:マイク入口の貫通開口部を介して圧縮された第2フィルタ装置を挿入する
S106:第2フィルタ装置を貫通開口部に配置する
S106A:壁の外面にある貫通開口部の外側凹部に第2フィルタ装置を配置する
S106B:壁の内面にある貫通開口部の内側凹部に第2フィルタ装置を配置する
S108:第2フィルタ装置を交換する
S108A:使用済みの第2フィルタ装置を聴覚装置から取り外す
S108B:新しい第2フィルタ装置を圧縮し、マイク入口を介して圧縮された新しい第2フィルタ装置を聴覚装置のハウジング内に挿入する
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
【外国語明細書】