(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077693
(43)【公開日】2022-05-24
(54)【発明の名称】視覚障害者誘導用標示セットおよび視覚障害者誘導用標示構造体
(51)【国際特許分類】
E01F 9/553 20160101AFI20220517BHJP
【FI】
E01F9/553
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020188643
(22)【出願日】2020-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】592048176
【氏名又は名称】ケージーパルテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119389
【弁理士】
【氏名又は名称】門脇 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】後藤 正
【テーマコード(参考)】
2D064
【Fターム(参考)】
2D064AA03
2D064AA06
2D064BA01
2D064CA01
2D064CA04
2D064DA08
2D064EA12
2D064JA02
(57)【要約】
【課題】密着性と美観を備えて、警告用点鋲として機能する視覚障害者誘導用標示セットおよび視覚障害者誘導用標示構造体を提供する。
【解決手段】視覚障害者誘導用標示セット1Sは、被設置部50に固定される平面視で円形の基台部材10と、視覚障害者用の視認性を有して基台部材10に嵌め込まれる標示プレート30と、を備えて警告用点鋲として機能する。基台部材10は、標示プレート30が嵌め込まれる平坦凹部を中央に備え、平坦凹部は、中央に被設置部50に臨む貫通穴14を備え、貫通穴14は、標示プレート30の側に表側面取り16、被設置部50の側に裏側面取り18を備え、標示プレート30は、円形の平板状であり、円周側面に等間隔で表面側から反対側にかけて位置する楔状の凸部34を複数備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被設置部に固定される平面視で円形の基台部材と、視覚障害者用の視認性を有して前記基台部材に嵌め込まれる標示プレートと、を備えて警告用点鋲として機能する視覚障害者誘導用標示セットであって、
前記基台部材は、前記標示プレートが嵌め込まれる平坦凹部を中央に備え、前記平坦凹部は、中央に前記被設置部に臨む貫通穴を備え、前記貫通穴は、前記標示プレートの側に表側面取り、前記被設置部の側に裏側面取りを備え、
前記標示プレートは、円形の平板状であり、円周側面に等間隔で表面側から反対側にかけて位置する楔状の凸部を複数備える、
ことを特徴とする視覚障害者誘導用標示セット。
【請求項2】
請求項1に記載の視覚障害者誘導用標示セットであって、
前記標示プレートが前記基台部材に嵌め込まれるとき、前記平坦凹部と前記標示プレートとの間に接着剤が位置する、
ことを特徴とする視覚障害者誘導用標示セット。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の視覚障害者誘導用標示セットであって、
前記凸部は、前記標示プレートの円周側面の対称箇所に位置する、
ことを特徴とする視覚障害者誘導用標示セット。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一つに記載の視覚障害者誘導用標示セットであって、
前記表側面取りおよび前記裏側面取りは、前記貫通穴に対して対称的に位置する、
ことを特徴とする視覚障害者誘導用標示セット。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一つに記載の視覚障害者誘導用標示セットであって、
前記凸部は、前記表面側の幅中央に根元側厚みを有する第1平面と、前記反対側に前記第1平面から前記反対側に向けて斜行する第2平面と、を有する、
ことを特徴とする視覚障害者誘導用標示セット。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一つに記載の視覚障害者誘導用標示セットであって、
前記基台部材は、金属製であり、前記標示プレートは、金属製または合成樹脂製である、
ことを特徴とする視覚障害者誘導用標示セット。
【請求項7】
被設置部に固定された基台部材と、視覚障害者用の視認性を有して前記固定部材に嵌め込まれた標示プレートと、を備えて警告用点鋲として機能する視覚障害者誘導用標示構造体であって、
前記基台部材および前記標示プレートは、視覚障害者誘導用標示セットとして構成され、
前記基台部材は、前記被設置部に接着剤で固定されてあり、
前記視覚障害者誘導用標示セットは、請求項1から請求項6までのいずれか一つに記載の視覚障害者誘導用標示セットであることを特徴とする視覚障害者誘導用標示構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路などの被設置部に設置され警告用点鋲として機能する視覚障害者誘導用標示セット、このような視覚障害者誘導用標示セットを適用して被設置部に設置され警告用点鋲として機能する構造体となった視覚障害者誘導用標示構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
視覚障害者誘導用標示として点字鋲が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。同一出願である。)。特許文献の技術に限らず、関連する技術は実社会で広く展開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3056975号公報
【特許文献2】特開平9-21118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術は、被設置部への定着性、セット製品としての安定性、つまり設置の信頼性および製品としての信頼性に更なる向上が要請されているという課題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、構成部材相互間の密着性、被設置部に対する密着性、警告用点鋲として機能する標示部材としての視認性を併せて備え、警告用点鋲として有効な機能を実現する視覚障害者誘導用標示セットを提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明に係る視覚障害者誘導用標示セットを用いることにより、同様の密着性と美観とを備え、警告用点鋲として有効に機能する視覚障害者誘導用標示構造体を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る視覚障害者誘導用標示セットは、被設置部に固定される平面視で円形の基台部材と、視覚障害者用の視認性を有して前記基台部材に嵌め込まれる標示プレートと、を備えて警告用点鋲として機能する視覚障害者誘導用標示セットであって、前記基台部材は、前記標示プレートが嵌め込まれる平坦凹部を中央に備え、前記平坦凹部は、中央に前記被設置部に臨む貫通穴を備え、前記貫通穴は、前記標示プレートの側に表側面取り、前記被設置部の側に裏側面取りを備え、前記標示プレートは、円形の平板状であり、円周側面に等間隔で表面側から反対側にかけて位置する楔状の凸部を複数備える、ことを特徴とする。
したがって、本発明に係る視覚障害者誘導用標示セットは、密着性と視認性を併せて備えるので、警告用点鋲として有効に機能する。
また、本発明の一実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットでは、前記標示プレートが前記基台部材に嵌め込まれるとき、前記平坦凹部と前記標示プレートとの間に接着剤が位置する、ことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットでは、前記凸部は、前記標示プレートの円周側面の対称箇所に位置する、ことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットでは、前記表側面取りおよび前記裏側面取りは、前記貫通穴に対して対称的に位置する、ことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットでは、前記凸部は、前記表面側の幅中央に根元側厚みを有する第1平面と、前記反対側に前記第1平面から前記反対側に向けて斜行する第2平面と、を有する、ことを特徴とする。
また、本発明の一実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットでは、前記基台部材は、金属製であり、前記標示プレートは、金属製または合成樹脂製である、ことを特徴とする。
【0006】
また、本発明に係る視覚障害者誘導用標示構造体は、設置部に固定された基台部材と、視覚障害者用の視認性を有して前記固定部材に嵌め込まれた標示プレートと、を備えて警告用点鋲として機能する視覚障害者誘導用標示構造体であって、前記基台部材および前記標示プレートは、視覚障害者誘導用標示セットとして構成され、前記基台部材は、前記被設置部に接着剤で固定されてあり、前記視覚障害者誘導用標示セットは、本発明に係る視覚障害者誘導用標示セットであることを特徴とする。
したがって、本発明に係る視覚障害者誘導用標示構造体は、密着性と美観を備えて、警告用点鋲として機能する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る視覚障害者誘導用標示セットは、密着性と視認性を併せて備えるので、警告用点鋲として有効に機能するという効果を奏する。
また、本発明に係る視覚障害者誘導用標示構造体は、密着性と美観を備えて、警告用点鋲として機能するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットを構成する基台部材の形状を示す形状図であり、(a)は平面図、(b)は(a)における矢印SF1Bでの断面状態を示す断面図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットを構成する標示プレートの形状を示す形状図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に対する正面図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットおよび視覚障害者誘導用標示構造体を構成する基台部材(
図1)に標示プレート(
図2)を嵌め込んだときの状態を
図1(b)の断面位置で示す断面図である。
【
図4A】本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットを構成する標示プレートの平面状態を拡大して示す拡大平面図である。
【
図4C】
図4Aにおける矢印SF4Cでの断面状態を示す断面図である。
【
図5A】本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セットを構成する基台部材を被設置部に設置した状態の断面を示す断面図である。
【
図5B】
図5Aに示した基台部材に標示プレートを嵌め込んで視覚障害者誘導用標示セットを視覚障害者誘導用標示構造体として完成した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面(
図1ないし
図5B)を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sを構成する基台部材10の形状を示す形状図であり、(a)は平面図、(b)は(a)における矢印SF1Bでの断面状態を示す断面図である。なお、(b)では、参考のために被設置部50を併せて示している。
図2は、本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sを構成する標示プレート30の形状を示す形状図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に対する正面図である。
図3は、本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sおよび視覚障害者誘導用標示構造体5Sを構成する基台部材10(
図1)に標示プレート30(
図2)を嵌め込んだときの状態を
図1(b)の断面位置で示す断面図である。
【0010】
本実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sは、被設置部50に固定される平面視で円形の基台部材10と、視覚障害者用の視認性を有して基台部材10に嵌め込まれる標示プレート30と、を備えて警告用点鋲として機能する。
基台部材10は、標示プレート30が嵌め込まれる平坦凹部12を中央に備え、平坦凹部12は、中央に被設置部50に臨む貫通穴14を備え、貫通穴14は、標示プレート30の側に表側面取り16、被設置部50の側に裏側面取り18を備え、標示プレート30は、円形の平板状であり、円周側面に等間隔で表面側から反対側にかけて位置する楔状の凸部34を複数備える。
【0011】
視覚障害者誘導用標示セット1Sは、平面視で円形の基台部材10と、基台部材10に嵌め込まれる円形で平板状の標示プレート30と、を備える。標示プレート30は、基台部材10が中央に有する平坦凹部12に嵌め込まれる。平坦凹部12は、被設置部50に臨む貫通穴14を中央に備え、貫通穴14は、表側面取り16および裏側面取り18を備える。基台部材10の平坦凹部12に対して平板状の標示プレート30をはめるので高い精度で嵌め込みしやすい。また、中央に貫通穴14を有するので、平坦凹部12に対する標示プレート30の密着性を向上しやすい。
標示プレート30は、円周側面に等間隔で表面側から反対側にかけて位置する楔状の凸部34を複数備える。このため、標示プレート30が基台部材10の平坦凹部12にはめ込まれるとき、楔状の凸部34は、平坦凹部12が有する壁に押し当てられ圧縮されるので標示プレート30は平坦凹部12(基台部材10)に強固に圧接され、連結強度を上げやすい。
【0012】
凸部34は、円周側面に等間隔で複数配置される。つまり、凸部34は、少なくとも2つ以上あれば良く、本実施の形態では4つの場合が例示される。4つを超える個数であっても良い。個数は奇数偶数のいずれでも良い。
凸部34は、表面側に第1平面34fと、反対側に第1平面34fから反対側に向けて斜行する第2平面34sと、を有する(標示プレート30を拡大した
図4B参照)。凸部34は、楔状を2つの平面で形成しているので、精度良く形成され、圧着力の維持向上を図りやすい。
凸部34は、標示プレート30の円周側面の対称箇所に位置することが好ましい。凸部34は、円周側面の対称箇所に位置するので、標示プレート30と平坦凹部12との間に加わる力を均等に配分しやすく、密着性を向上しやすい。
【0013】
基台部材10が有する貫通穴14は、標示プレート30の側に表側面取り16、被設置部50の側に裏側面取り18を備える。表側面取り16および裏側面取り18は、貫通穴14に対して対称的に位置する。
つまり、表側面取り16および裏側面取り18は、貫通穴14に対して相互に上下(上は表側、下は裏側)で対称的に位置するので、貫通穴14の強度を確保しやすく、また、面取りによる機能を適切に奏しやすい。
標示プレート30は、表面に視認用装飾面32を備え、視認性を向上させる。つまり、標示プレート30は、円形で視覚障害者用の視認性を有するので、視覚障害者誘導用標示セット1Sを警告用点鋲として機能させる。
視覚障害者誘導用標示セット1Sは、密着性と視認性を併せて備えるので、警告用点鋲として有効に機能するという効果を奏する。
【0014】
視覚障害者誘導用標示セット1Sおよび視覚障害者誘導用標示構造体5Sにおいて、基台部材10と被設置部50との間は、接着剤25によって固定される(
図3)、基台部材10と標示プレート30との間は、連結強度を上げるために接着剤23(
図3)が配置されることが好ましい。
基台部材10は、金属製であり、標示プレート30は、金属製または合成樹脂製である。基台部材10は金属製であるので基礎部分の強度を確保しやすい。また、標示プレート30は、金属製または合成樹脂製であるので、基台部材10への嵌めこみが容易となり、嵌め込み強度の維持に加えて視認性を向上しやすい。
基台部材10は、金属製であり、例えばステンレスが好ましい。また、標示プレート30は、好ましくは合成樹脂製であり、例えばポリカーボネートである。なお、標示プレート30は、金属製であっても良い。この場合は、表面に凹凸を利用した化粧加工を施すことが好ましい
【0015】
標示プレート30が有する凸部34について更に詳細を説明する。
図4Aは、本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sを構成する標示プレート30の平面状態を拡大して示す拡大平面図である。
図4Bは、
図4Aに示す標示プレート30に対する正面図である。
図4Cは、
図4Aにおける矢印SF4Cでの断面状態を示す断面図である。
標示プレート30の円周側面部に位置する凸部34は、表面側の幅中央に根元側厚みT34を有する第1平面34fと、反対側に第1平面34fから反対側に向けて斜行する第2平面34sと、を有する。
つまり、凸部34は、嵌め込みの先端側(表面の反対側)が薄い楔状であり、楔状を2つの平面で形成しているので、精度良く形成され、嵌め込みしやすく、圧着力の維持向上を図りやすい。
【0016】
視覚障害者誘導用標示セット1Sは、初めに基台部材10が被設置部50に設置され、更に基台部材10に標示プレート30が嵌め込まれて視覚障害者誘導用標示構造体5Sとなる。
視覚障害者誘導用標示構造体5Sについて、更に説明する。
図5Aは、本発明の実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sを構成する基台部材10を被設置部50に設置した状態の断面を示す断面図である。なお、断面位置は、
図1(a)の矢印SF1Bと同一である。
図5Bは、
図5Aに示した基台部材10に標示プレート30を嵌め込んで視覚障害者誘導用標示セット1Sを視覚障害者誘導用標示構造体5Sとして完成した状態を示す断面図である。なお、標示プレート30の断面位置は、
図1(a)の矢印SF1B、
図4Aの矢印SF4Cと同一である。
【0017】
貫通穴14が有する裏側面取り18は、基台部材10が接着剤25によって被設置部50へ接着固定されるとき、余分な接着剤25を接着剤溜まり44として収容しやすいので、接着の精度を高め、外部への接着剤25の漏れを抑制しやすいので美観を向上する。
貫通穴14が有する表側面取り16は、標示プレート30が平坦凹部12に嵌め込まれるとき、楔状の凸部34が潰れて生じる潰れカスを潰れカス溜まり42として収容する。また、標示プレート30が装着される平坦凹部12との間に接着剤23が適用されたとき、余分な接着剤23を収容して汚れを抑制しやすく、接着強度を向上しやすい。
視覚障害者誘導用標示セット1Sにおいて、標示プレート30が基台部材10に嵌め込まれるとき、平坦凹部12と標示プレート30との間に接着剤23が位置することが好ましい。
標示プレート30と平坦凹部12との間には、接着剤23が位置するので、標示プレート30は、基台部材10に嵌め込まれたときの連結強度が向上しやすい。つまり、信頼性の高い、長寿命の視覚障害者誘導用標示セット1Sが得られる。
【0018】
視覚障害者誘導用標示構造体5Sは、被設置部50に固定された基台部材10と、視覚障害者用の視認性を有して固定部材に嵌め込まれた標示プレート30と、を備えて警告用点鋲として機能する。
視覚障害者誘導用標示構造体5Sにおいて、基台部材10および標示プレート30は、視覚障害者誘導用標示セット1Sとして構成され、基台部材10は、被設置部50に接着剤25で固定されてある。つまり、視覚障害者誘導用標示構造体5Sにおいて、視覚障害者誘導用標示セット1Sは、本実施の形態に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sである。
視覚障害者誘導用標示構造体5Sは、被設置部50に固定される基台部材10と、基台部材10に嵌め込まれる標示プレート30と、を備える視覚障害者誘導用標示セット1Sが適用されてあり、基台部材10は、被設置部50に接着剤25を介して固定され、視覚障害者誘導用標示セット1Sは、本実施の形態に係るセットである。
したがって、本発明に係る視覚障害者用標示構造物は、本発明に係る視覚障害者誘導用標示セット1Sと同様の作用を奏する。また、予め被設置部50に接着剤25を介して固定されるので確実で信頼性の高い構造体となる。
すなわち、視覚障害者誘導用標示構造体5Sは、密着性と美観を備えて、警告用点鋲として機能するという効果を奏する。
基台部材10は、被設置部50に予め固定され、そこへ標示プレート30が嵌め込まれる。したがって、高い位置精度で警告用点鋲として機能しやすい。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、視覚障害者誘導用標示セットおよび視覚障害者誘導用標示構造体として社会的に重要性の高い役割を果たす。したがって、産業上の利用可能性は極めて大きい。
【符号の説明】
【0020】
1S 視覚障害者誘導用標示セット
5S 視覚障害者誘導用標示構造体
10 基台部材
12 平坦凹部
14 貫通穴
16 表側面取り
18 裏側面取り
23 接着剤
25 接着剤
30 標示プレート
32 視認用装飾面
34 凸部
34f 第1平面
34s 第2平面
42 潰れカス溜まり
44 接着剤溜まり
50 被設置部
T34 根元側厚み