IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 田中 邦夫の特許一覧

<>
  • 特開-光センサ装置 図1
  • 特開-光センサ装置 図2
  • 特開-光センサ装置 図3
  • 特開-光センサ装置 図4
  • 特開-光センサ装置 図5
  • 特開-光センサ装置 図6
  • 特開-光センサ装置 図7
  • 特開-光センサ装置 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022077938
(43)【公開日】2022-05-24
(54)【発明の名称】光センサ装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/02 20060101AFI20220517BHJP
【FI】
H01L31/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020199898
(22)【出願日】2020-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】307005472
【氏名又は名称】田中 邦夫
(72)【発明者】
【氏名】田中 邦夫
【テーマコード(参考)】
5F849
【Fターム(参考)】
5F849BA26
5F849BB20
5F849JA05
5F849XB02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】信号灯の形状によらず簡単に取り付け及び位置の微調整ができ、信号灯の視認性も良く、安定した検出ができる光センサ装置を提供する。
【解決手段】光センサ素子4と収容及び遮光する保持部2を備え、保持部2は、光センサ素子4を収容、遮光する部分と結束バンドを通すガイド部分3が備えられている。ガイド部分3は一対の貫通穴により構成されており、ガイド部分3に結束バンド1を通して保持部2が信号灯に固定されるようになっている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光センサ素子と
前記光センサ素子の保持部から構成され、
前記光センサ素子の背面及び側面に保持部と一体となった遮光部を備え、前記保持部には帯状のバンドにより信号灯に保持できるガイドが設けられている光センサ装置。
【請求項2】
光センサ素子は、表面実装用光センサ素子と小型基板で構成された
請求項1の光センサ装置。
【請求項3】
ガイドは、バンドを通す複数の貫通穴により構成されている請求項1
または請求項2に記載の光センサ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、信号灯などに取り付ける光センサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、生産機械の稼働状況や生産性を把握するために機械に接続された信号灯に光センサを取り付けることが多くなってきている。例えば、下記特許文献1、非特許文献1などのように信号灯から信号を取り出して応用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-163684号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Advantech、「タワーライトセンサー XJNE3-BP4009」、[令和2年10月25日検索]、インターネット<http://select.advantech.com/ajptowerlightsensor/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の光センサ装置は、例えば図6のような形状をしている。信号転送装置20と複合光検出装置21から構成されており、20、21は一体構造となっている。複合光検出装置21には、光センサ22、23、24が内蔵されている。
【0006】
図6の光センサ装置を信号灯に取り付けた状態を図7に示す。通常信号灯は複数色を用いたものが多く、25、26、27は色違いの信号灯を示しており、連なった信号灯は、信号灯固定ポール28により設置されている。
【0007】
信号灯の上部に信号転送装置20が乗せられ、複合光検出装置21は各信号灯が検出できるように信号灯の側面に結束バンド29、30、31により固定される。
【0008】
図6の光センサ22、23、24は、図7の信号灯25、26、27のそれぞれを個別に検出できるようになっており、検出した信号を信号灯転送装置20により、無線などでネットワークに伝送するようになっている。
【0009】
このような構造の従来品は、複合光検出装置21が信号灯25、26、27を覆う面積が大きくなり信号灯の視認性が悪くなってしまう。
【0010】
また、図7において、信号灯25、26、27は、表面が樹脂成型で作られているが、通常光が反射、拡散するような凹凸が付いているため、光センサを取り付ける位置により受光量が少なくなる場合がある。信号灯の点灯時に光センサが受光する光量が少ないと、光の検出が不安定になる。
【0011】
複合光検出装置21は、光センサ22、23、24の位置が固定されているので、信号灯25、26、27に対する光センサの位置を個別に微調整することが難しく、前述のように検出の安定性が悪くなる場合がある。
【0012】
さらに、実際には信号灯25、26、27の形状や大きさは様々なものがあり、光センサ22、23、24の位置に信号灯25、26、27が合うものでないと検出できないので、取り付けに柔軟性がない。信号転送装置20が信号灯の直径より大きく重いので、重心が高く取り付け難い難点もある。
【0013】
従来の信号灯用センサの別の例として、図8のように現場で作製して使用されることもある。光センサ素子32とケーブル33が接続されている。この場合、信号灯への固定はガムテープやボンドなどが利用される。そのため脱着や位置の微調整が困難であったり、テープにより視認性が悪くなったりする。
【0014】
また、光センサ素子32は、背面や側面が遮光されていないため、信号灯以外の光による影響を受けて安定した出力が得られない場合がある。
【0015】
以上のような問題に対して信号灯の形状によらず簡単に取り付け及び位置の微調整ができ、視認性も良く、安定した検出ができる光センサ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
第1の発明は、光センサ素子4と光センサ素子4を保持及び光センサ素子4の背面と側面を遮光する保持部2を備え、保持部2には帯状のバンドにより信号灯に保持できるガイド部分3が設けられている光センサ装置である。
【0017】
第2の発明は、表面実装用光センサ素子6と表面実装用光センサ素子6を実装する小型基板7を備え、小型基板7の保持及び小型基板7の背面と側面を遮光する保持部2を備え、保持部2には帯状のバンドにより信号灯に保持できるガイド部分3が設けられている光センサ装置である。
【0018】
第3の発明は、第1の発明または、第2の発明において、ガイドがバンドを通す複数の貫通穴により構成されている光センサ装置である。
【発明の効果】
【0019】
光センサ装置を超小型に作製することができるため、信号灯を遮る部分が少なくなり信号灯の視認性を向上できる。また、信号灯の形状によらず結束バンドなどにより簡単に取り付けができ、光センサ装置の位置の微調整も容易に行える。光センサ素子の背面、側面が遮光されているので、周囲の外乱光の影響を受け難いため設置後も安定した検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】この発明の一実施形態を示す光センサ装置の斜視図である。
図2図1の光センサ装置を反対から見た斜視図である。
図3】この発明の別の形態を示す光センサ装置の斜視図である。
図4図1、または図3の光センサ装置を信号灯に取り付けた例を示す説明図である。
図5】この発明の別の形態を示す光センサ装置の斜視図である。
図6】従来の光センサ装置の一例を示す斜視図である。
図7図6の光センサ装置を信号灯に取り付けた例を示す説明図である。
図8】従来の光センサ装置の別の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例0021】
光センサ装置は、図1に示すように光センサ素子4と保持及び背面、側面を遮光する保持部2を備えている。
【0022】
光センサ素子4の駆動及び信号用であるケーブル5は保持部2を貫通して引き出されており、ケーブル5は光センサ素子4に接続されている。
【0023】
図1を反対側から見たところを図2に示す。保持部2は、光センサ素子4を保持、遮光する部分と結束バンドを通すガイド部分3が備えられている。
【0024】
図2に示すように、ガイド部分3は一対の貫通穴により構成されており、ガイド部分3に結束バンド1を通して保持部2が信号灯に固定できるようになっている。
【0025】
実施例の別の形態を図3に示す。
光センサ装置は、表面実装用光センサ素子6を実装した小型基板7と小型基板7を収容及び背面、側面を遮光する保持部2を備えている。小型基板7周りに点線表示しているものは、小型基板7の外形の位置関係を示しており、保持部2の外観としては見えないものである。
【0026】
表面実装用光センサ素子6の駆動及び信号用であるケーブル5は保持部2を貫通して引き出されており、ケーブル5は小型基板7に接続されている。
【0027】
図3の反対側も図2のようになっており、ガイド部分3に結束バンド1を通して保持部2が信号灯に固定できるようになっている。
【0028】
図3の構成の方が小型の光センサ素子を用いることができるため、光センサ装置全体の大きさを小さくすることができる。
【0029】
小型基板7の形状やサイズは、保持部2や表面実装用光センサ素子6の形状やサイズにより変更すればよく、必ずしも図3に点線で示すような四角形でなくても良い。
【0030】
図1または図3の光センサ装置を信号灯へ取り付けた例を図4に示す。
通常信号灯は複数色を用いたものが多く、8、9、10は色違いの信号灯を示している。連なった信号灯8、9、10は、信号灯固定ポール11により設置されている。
【0031】
信号灯8、9、10に対応した光センサ装置15、16、17は、それぞれ結束バンド12、13、14により固定されている。
【0032】
信号灯8、9、10は表面が樹脂成型で作られており、通常、光が反射、拡散するような凹凸が付いているため、光センサ装置を取り付ける位置により受光量が少なくなる場合があるが、信号灯の点灯時に十分な受光量になるように、光センサ装置15、16、17の位置をそれぞれ微調整して固定する。
【0033】
結束バンドで固定しているので、前記のような微調整が容易に行え、固定後も安定しており、簡単にズレたり外れたりすることがないように取り付けられる。光センサ素子は、保持部により背面、側面が遮光されているので周囲の外乱光の影響が少なくなり安定した検出ができる。
【0034】
信号灯の大きさに対して光センサ装置は小型であり、透明や半透明の結束バンドを用いると信号灯の光を妨げる面積が少なく視認性が良い。
【0035】
この発明の別の実施形態を図5に示す。
保持部18は、結束バンドの位置決めを行うガイド部分19が備わっている。
【0036】
ガイド部分19は、図2のような貫通穴でなくても良く、バンドの位置決めが行える突起などの形状でも良い。
【符号の説明】
【0037】
1 結束バンド
2 保持部
3 ガイド部分
4 光センサ素子
5 ケーブル
6 表面実装用光センサ素子
7 小型基板
8 信号灯
9 信号灯
10 信号灯
11 信号灯固定ポール
12 結束バンド
13 結束バンド
14 結束バンド
15 光センサ装置
16 光センサ装置
17 光センサ装置
18 保持部
19 ガイド部分
20 信号転送装置
21 複合光検出装置
22 光センサ
23 光センサ
24 光センサ
25 信号灯
26 信号灯
27 信号灯
28 信号灯固定ポール
29 結束バンド
30 結束バンド
31 結束バンド
32 光センサ素子
33 ケーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8