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特開2022-7828同一の構造物で異なる透水係数を複数持つ透水性構造物
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  • 特開-同一の構造物で異なる透水係数を複数持つ透水性構造物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022007828
(43)【公開日】2022-01-13
(54)【発明の名称】同一の構造物で異なる透水係数を複数持つ透水性構造物
(51)【国際特許分類】
   E01C 7/02 20060101AFI20220105BHJP
【FI】
E01C7/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020124749
(22)【出願日】2020-06-26
(71)【出願人】
【識別番号】520270440
【氏名又は名称】合同会社LAND CROW
(72)【発明者】
【氏名】神崎 智榮
【テーマコード(参考)】
2D051
【Fターム(参考)】
2D051AA02
2D051AE05
2D051AF01
2D051AH01
2D051EA01
2D051EA05
(57)【要約】
【課題】本願発明は、同一の構造物内に異なる複数の透水係数を持つ透水性構造物を提供する。
【解決手段】本願発明は、例えば、同一の透水性構造物を3層にするとして、最下層には、1mm径の骨材を入れ、中層には、2mm系の骨材を入れ、最上層には、3mm径の骨材を入れる等して、同一の透水性構造物でありながら、異なる複数の透水係数を持つことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の構造物で異なる透水係数を複数持つ透水性構造物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、同一の構造物で異なる透水係数を複数持つ透水性構造物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、同一の透水性構造物であれば、同一の透水係数を示していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の透水性構造物は、例えば、透水性インターロッキングブロック(以下透水性ブロックという)を例にすると、道路の冠水のリスク軽減とヒートアイランド現象の抑制効果を謳った施工であるが、集中豪雨などの際、ブロック内部に雨水などを透水させるので、道路等の冠水を防ぐ効果はあったが、ヒートアイランド現象の抑制の為の原資となる雨水がブロック内を通過させるだけで、保水できるような工夫がなかったので、その抑制効果は、一時的なものであった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
同一の透水性構造物に異なる複数の透水係数を持つ透水性構造物を完成させる手段は、従前の透水性構造物を製造する様々な方法に準じるとして、成型させる工程で、例えば、円柱状の金型に透水性構造物の材料となる同じの粒子径の骨材を三分の一程度入れる。ここでは、例えば、1mm径の骨材を入れるとする。次に三分の一程度のスペースに、2mm径の骨材を入れるとする。残りのスペースに、3mm径の骨材を入れて成型する。ここに3層の異なる骨材の粒径の層が出来る。透水係数は、骨材の粒径によって、相関するので、一例としてここに示された手段により、同一の構造物内に異なる3つの透水係数を持つ透水性構造物の完成をみる。同様の手法等で更に、4層、5層等の透水性構造物を作成することも可能である。骨材の種類や粒子径も、様々に選択可能であり各層の幅も調整可能である。
【発明の効果】
【0005】
一つの透水性構造物で、異なる複数の透水係数を持つ透水性構造物は、雨水などの透水量に差が生じることになる。粒子径の大きな層では、透水係数が大きいので、水を大量に通過させ、粒子径の小さな層では、透水係数が小さいので、水を通過させる機能よりも、水を保水させる機能が勝る事になる。この構造を例えば、路盤を敷き詰める透水性ブロックに応用すれば、猛暑の集中豪雨の際には、最上部に施された透水係数の大きな層が大量の雨水をほぼ直下に透水させる。これは、路盤の冠水を防ぐ効果がある。その直下に施された透水係数の小さな中層部もしくは下層部にある透水係数のより小さな層では、保水機能が勝る事により、雨水を透水性ブロック内に、大量に保水出来る。大量に保水された雨水は、やがて蒸散作用により、気化熱を奪い、所謂、打ち水効果の原資となり、長時間に渡ってヒートアイランド現象の抑制に多大な効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本願発明の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 3mm径の骨材
2 2mm径の骨材
3 1mm径の骨材
図1