(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022078284
(43)【公開日】2022-05-24
(54)【発明の名称】印刷液体サプライ
(51)【国際特許分類】
B41J 2/175 20060101AFI20220517BHJP
【FI】
B41J2/175 153
B41J2/175 161
B41J2/175 119
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022039231
(22)【出願日】2022-03-14
(62)【分割の表示】P 2020554430の分割
【原出願日】2018-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット-パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】ライザー,ジャドソン,エム
(72)【発明者】
【氏名】ボレダ・バスケス,ミケル
(72)【発明者】
【氏名】カールスベック,ベルント
(72)【発明者】
【氏名】オルセン,デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ピーターシュミット,マイケル,イー
(57)【要約】 (修正有)
【課題】内部液体容積に関係なく、受容ステーションに対する供給装置の比較的容易な取り付けおよび取り外しを容易にする。
【解決手段】別個の液体リザーバを受容ステーションに接続するためにその液体リザーバに接続可能なインターフェース構造体であって、受容ステーションの少なくとも1つの液体ニードルに流体的に連通するように接続するための液体インターフェースと、液体インターフェースをリザーバに流体的に連通するように接続するための液体チャネルと、液体チャネルに横方向に隣接して集積回路を支持する支持壁と、当該集積回路がコンタクトパッド接触面を有することと、液体インターフェースに隣接する前面押し領域とを含み、前面押し領域は、インターフェース構造体の外形高さを画定する前縁と対向する遠位縁部との間で、前記前縁において終端する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体リザーバを受容ステーションに接続するためのインターフェース構造体であって、そのインターフェース構造体は、第1の方向、前記第1の方向に垂直な第2の方向、及び前記第1の方向および前記第2の方向に垂直な第3の方向に延びており、前記第2の方向および前記第3の方向に平行な第1の平面において、前記液体リザーバを含む液体容器に接続されることになるものにおいて、
前記受容ステーションの少なくとも1つの液体ニードルに流体的に連通するように接続するための液体インターフェースであって、インターフェース縁部とシールを含む、液体インターフェースと、
前記液体インターフェースを前記液体リザーバに流体的に連通するように接続するための、前記第2の方向に延びる液体チャネルであって、当該液体チャネル及び前記液体インターフェースは、前記第2の方向に沿ったニードル挿入方向を画定する、液体チャネルと、
第2の平面において前記第2の方向に延びる集積回路コンタクトパッドを含む集積回路であって、前記集積回路コンタクトパッドは、前記第3の方向に沿って整列され、前記集積回路コンタクトパッドの接触面は、前記第1の平面に面しており、前記第2の平面は、前記集積回路コンタクトパッドが前記液体チャネルおよび前記液体インターフェースと同一平面にないように、前記液体チャネル及び前記液体インターフェースと交差する第3の平面から或る距離を置いて延びている、集積回路と、
前記液体インターフェースに隣接し且つ前記第1の方向および前記第3の方向に平行な平面において前記第2の平面に対して前記液体インターフェースの反対側で延びる前面押し領域と、を含む、インターフェース構造体。
【請求項2】
インターフェース前面から前記ニードル挿入方向に向かってオフセットされた基部と、
前記液体チャネルに隣接して且つ前記ニードル挿入方向に平行でそれとは反対に、前記第2の方向に沿って概ね前記液体インターフェースのレベルまで前記基部から突出するキーペンとを更に含み、前記第3の平面は、前記キーペン及び前記液体チャネルと交差する、請求項1に記載のインターフェース構造体。
【請求項3】
中央平面が、前記インターフェース構造体の第1の方向に沿って前記インターフェース構造体のほぼ中点を通過し、前記中央平面は、前記第1の方向及び前記第2の方向に平行に延びており、
前記液体インターフェースは、前記中央平面の一方の側に位置し、前記集積回路コンタクトパッドは、前記中央平面の他方の側に設けられる、請求項1又は2に記載のインターフェース構造体。
【請求項4】
前記キーペンが第1のキーペンであり、前記インターフェース構造体は、
第2のキーペンであって、前記第1のキーペン及び前記第2のキーペンが前記液体チャネルの両側に存在する、第2のキーペンと、
前記第1のキーペン及び前記第2のキーペンの両側で且つ前記液体チャネルに概ね平行であり且つ前記液体チャネルの対向する側面において第1の方向に延びている外形高さと、
前記第1のキーペン及び前記第2のキーペンの少なくとも1つの外側側面における固定特徴要素とを含み、
前記固定特徴要素は、クリアランス及び当たり止め面の少なくとも1つを含み、前記第1及び第2のキーペン及び前記固定特徴要素は、前記第3の平面により交差される、請求項2に記載のインターフェース構造体。
【請求項5】
前記液体チャネルは、前記液体インターフェースに対して前記液体チャネルの反対端部においてリザーバ接続部分を含み、前記リザーバ接続部分は、前記液体リザーバに流体的に連通するように接続するために、前記外形高さの外側に少なくとも部分的に延びる、請求項4に記載のインターフェース構造体。
【請求項6】
前記液体インターフェースに隣接するニードル受容液体チャネル部分の第2の中心軸に対して或る角度をなして延びる、第1の中心軸を有するリザーバ接続液体チャネル部分を更に含む、請求項1~5の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項7】
前記受容ステーションの対応するガイド面に沿って、前記インターフェース構造体を案内するために、比較的平坦で前記第2の方向において細長い第1のガイド面と、
比較的平坦で前記第2の方向において細長く、前記第1のガイド面と或る角度をなす第2のガイド面とを更に含み、
前記第1及び第2のガイド面は、前記液体ニードルに対して前記液体インターフェースを位置決めすることを容易にするために前記第1の方向および前記第3の方向に沿った2つの相対する方向の少なくとも1つにおいて移動の自由度を制限しながら、前記受容ステーションの対応するガイド面に沿った前記第2の方向における案内を容易にする、請求項1~6の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項8】
前記液体チャネルに隣接して前記集積回路を前記第3の方向に支持する支持壁の側面および外側の少なくとも1つにおいて、前記第2の方向に沿って延びるガイド特徴要素を更に含み、前記ガイド特徴要素は、前記受容ステーションの対応するガイドレールを受容するために、前記第2の方向に沿って細長いスロットを含む、請求項1~6の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項9】
前記液体インターフェースを前記液体ニードルに位置合わせすることを容易にするために、対応する受容ステーション表面に沿って前記インターフェース構造体を摺動するための比較的直線状のガイド面を更に含み、そのガイド面は、(i)前記第3の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するために、前記インターフェース構造体の外側側面において、前記第2の方向に平行な横方向ガイド面、及び(ii)前記第2の平面に隣接して延びる、前記インターフェース構造体の外側にある中間ガイド面の少なくとも1つを含み、前記中間ガイド面は、前記第2の方向に平行に延び、且つ前記第1の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するように適合されている、請求項1~6の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項10】
互いに対して角度をなす隣接する第1及び第2の横方向ガイド面を更に含む、請求項1~6の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項11】
前記インターフェース構造体の支持壁の外側に設けられた中間ガイド面を更に含み、前記支持壁は、前記液体チャネルに前記第3の方向に隣接して前記集積回路を支持し、前記中間ガイド面は、前記液体インターフェース及び前記液体チャネルに隣接し、前記中間ガイド面は、前記第3の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限する、請求項1~6の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項12】
前記インターフェース構造体を前記受容ステーションに固定することを容易にするための固定特徴要素を更に含む、請求項1~11の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項13】
前記液体インターフェースを含む2個の流体インターフェースと、単一の挿入動作において単一の受容ステーションの2個の液体ニードルを受容するための前記液体チャネルを含む2個の対応する液体チャネルとを含む、請求項1~12の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項14】
前記キーペンは、アクチュエータ上で作動するために前記受容ステーションのキースロットを貫通することができ、前記キーペンは、前記アクチュエータに係合するために、前記基部から遠ざかった作動表面領域を有する、請求項2、及び請求項2に直接的または間接的に従属する請求項3~13の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【請求項15】
前記集積回路コンタクトパッドの接触面は、前記集積回路コンタクトパッドと前記第1の平面との間で外部データコネクタにより接触することになる、請求項1~14の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
印刷液体サプライ(補給品、供給品)は、印刷液体を有するリザーバを含む。印刷液体は、インクのような印刷剤、或いは二次元(2D)又は三次元(3D)印刷の処理を支援するための任意の薬剤であることができる。使用中、印刷液体は、当該サプライの下流の印刷液体分配機構に供給され得る。印刷液体分配機構は、より大きな2D又は3D印刷システムの一部であることができる。印刷システムは、異なる液体タイプのサプライが印刷液体分配機構に接続され、交換されることを可能にするために、複数の受容ステーションを含む場合がある。単色システムのような他の印刷システムは、単一の受容ステーションのみを含む。
【図面の簡単な説明】
【0002】
【
図2】
図1の例示的な液体供給装置の概略正面図である。
【
図3】例示的な印刷液体供給装置の一部の側面図である。
【
図5】液体供給装置および対応する受容ステーションの複数の例の斜視図である。
【
図6】液体供給装置および対応する受容ステーションの複数の例の別の斜視図である。
【
図7】液体供給装置が取り付けられた(装着された)受容ステーションの一例の側面図である。
【
図9】
図8の例示的な液体供給装置の正面図である。
【
図10】インターフェース構造体の前面押し領域および液体インターフェースの一例を示す図である。
【
図11】流体接続の前または後の、インターフェース構造体および受容ステーションの一例を示す水平断面図である。
【
図12】流体接続中の、インターフェース構造体および受容ステーションの一例を示す水平断面図である。
【
図13】容器(コンテナ)の側面から突出するインターフェース構造体の一例を示す斜視図である。
【
図14】インターフェース構造体の一例を示す正面図である。
【
図15】
図14のインターフェース構造体の例示的なガイドスロットに関する詳細斜視図である。
【
図16】前の図面のいくつかの例示的なインターフェース構造体の細部の側面図である。
【
図17】受容ステーションに押し込まれる液体供給装置の一例の斜視図である。
【
図17A】インターフェース構造体の個々のガイド特徴要素の例を示す図である。
【
図17B】インターフェース構造体の個々のガイド特徴要素の例を示す図である。
【
図18】受容ステーション及びインターフェース構造体の例示的なフック及び例示的な固定特徴要素をそれぞれ示す一例の水平断面図である。
【
図19】容器側部から突出するインターフェース構造体の一例の別の斜視図である。
【
図20】例示的な受容ステーションに関する斜視図である。
【
図21】流体的に連通するように接続された状態での例示的なインターフェース構造体および受容ステーションに関する水平断面図である。
【
図22】例示的な液体供給装置の横断斜視図である。
【
図23】例示的な液体チャネル及びその液体流路を示す図である。
【
図24】例示的なインターフェース構造体の水平断面図である。
【
図25】
図24の例示的なインターフェース構造体の正面図である。
【
図26】例示的なインターフェース構造体に関する斜視図である。
【
図28】例示的な液体供給装置に関する横断斜視図である。
【
図29】異なる回転配向における例示的なキーペンの正面図である。
【
図30】異なる回転配向における例示的なキーペンの正面図である。
【
図31】異なる回転配向における例示的なキーペンの正面図である。
【
図32】異なる回転配向における例示的なキーペンの正面図である。
【
図33】基部壁における基部穴の一例を示す図である。
【
図34】例示的なキーペン基部部分の断面の図である。
【
図36】別の例示的なキーペンの水平断面図である。
【
図40】供給装置を構築するための構成要素の例示的なキット100を含む組立分解図である。
【
図40A】例示的な無充填リザーバを示す図である。
【
図43】別の例示的な液体供給装置の斜視図である。
【
図44】別の例示的な液体供給装置の側面図である。
【
図45】更に別の例示的な液体供給装置の側面図である。
【
図46】複数の例示的な液体供給装置の斜視図である。
【
図47】例示的な受容ステーション及び液体供給装置の斜視図である。
【
図48】別の例示的なインターフェース構造体の、それぞれ左側と右側の正面および側面図を示す図である。
【
図49】別の例示的な液体供給装置の正面図である。
【
図50】更に別の例示的な液体供給装置の正面図である。
【
図50A】更にまた別の例示的な液体供給装置の正面図である。
【
図50B】更にまた別の例示的な液体供給装置の正面図である。
【
図50C】更にまた別の例示的な液体供給装置の正面図である。
【
図51】インターフェース構造体およびキーペン構造体の例に関する水平断面図である。
【
図52】更にまた別の例示的な液体供給装置の正面図である。
【
図54】更にまた別の例示的な液体供給装置の側面図である。
【
図56】部分的に分解された状態にある更にまた別の例示的な液体供給装置の斜視図である。
【
図57】組み立てられた状態にある
図56の例示的な液体供給装置の別の斜視図である。
【
図58】更にまた別の例示的な液体供給装置の斜視図である。
【
図59】対応する受容ステーションへ取り付けられている
図58の例示的な液体供給装置を再度示す斜視図である。
【
図60】更に別の例示的な液体供給装置の正面図である。
【0003】
説明
本開示は、印刷液体供給装置、印刷液体供給装置と使用するためのインターフェース構造体、並びに印刷液体供給装置およびインターフェース構造体の構成要素を扱う。動作において、本開示のインターフェース構造体は、交換可能な印刷供給装置の一部であることができ、当該供給装置の内容物をプリンタのようなホスト装置と流体的に連通するように接続することを容易にすることができる。本開示の例示的なインターフェース構造体は、比較的広い範囲の様々な液体容量(容積、体積)、供給タイプ、及びプリンタのプラットフォームに関連付けられることができ、それによってプリンタのプラットフォームは、とりわけ、異なる媒体タイプ、媒体フォーマット、印刷速度および/または液体タイプで動作するという点で異なる場合がある。
【0004】
本開示において言及される液体は、印刷液体であることができる。印刷液体は、インク、及び3D印刷薬剤および阻害剤を含む、印刷用の任意のタイプの薬剤であることができる。印刷液体は、特定量のガス(気体)および/または固形物を含む場合がある。本開示は主に、印刷関連の態様を扱うが、認識されるように、本開示で説明された特徴および効果は、他のタイプのホスト装置と接続するための他のタイプの液体供給装置にも有効であることができる。
【0005】
例えば、本開示の印刷液体供給装置は、比較的高速または大判の印刷システムに関連付けられ得る。当該供給装置の液体リザーバ容量は、少なくとも約50ml(ミリリットル)、少なくとも約90ml、少なくとも約100ml、少なくとも約200ml、少なくとも約250ml、少なくとも約400ml、少なくとも約500ml、少なくとも約700ml、又は少なくとも約1L(リットル)であることができる。更なる例において、供給装置は、少なくとも1L、少なくとも2L、又は少なくとも5Lのような、より大きな液体容量を含むように適合され得る。本開示の供給装置のリザーバ容量は、広範囲の容量内でスケーリングされ得る。同じインターフェース構造体および同じ受容ステーションは、その広範囲の容量に関連付けられ得る。本開示のサプライ(補給品、供給品)は、異なる印刷システムのプラットフォームに対して同様の受容ステーション構成要素を使用することを容易にすることができる。例えば、より小さい判(フォーマット)及びより大きい判のプリンタ、又は2D及び3Dプリンタは、本開示のインターフェース構造体と接続して機能するための同様の受容ステーションを備えることができる。これは、比較的広い製品範囲にわたって増大したカスタマイズにつながることができ、その結果として、原価管理、効率性などを可能にすることができる。
【0006】
本開示の更なる例示的なインターフェース構造体および供給装置は、内部液体容積に関係なく、受容ステーションに対する供給装置の比較的容易な取り付けおよび取り外しを容易にする。また更なる例では、比較的環境に優しい供給装置が提供される。
【0007】
本開示において、「約」又は「少なくとも約」は、「正確に」と同様に幾つかの適切なマージンを含むとして理解されるべきである。例えば、約23mm(ミリメートル)に言及する場合、これは、例えば23mmの±0.5mmのような特定のマージンを含むことができるが、これは、正確に23mmも含むであろう。
【0008】
本開示では、特定の例が図面に関連して説明される。図面は、特徴要素の特定の組み合わせを示すが、単独で図示されていない特徴要素の副組み合わせが、これらの図面から導出され得る。特徴要素、マージン、範囲、代案、異なる特徴要素、及び/又は特定の特徴要素の省略または追加の特定の副組み合わせについて有用な言及がなされる場合、それによって、図面は参照のために使用され得る。
【0009】
図1及び
図2はそれぞれ、印刷液体供給装置1の一例の側面図および正面図を示す。印刷液体供給装置1は、印刷液体を保持するための容器3を含む。一例において、容器3は、液体を保持するための少なくとも部分的に変形可能(折り畳み可能)なリザーバを含む。更なる例において、容器3は、リザーバを支持および/または保護するためにリザーバを少なくとも部分的に取り囲むボックス又はトレイのような支持構造体を含む。本開示において、更なるリザーバ又は支持構造体に言及することなく、容器は少なくともリザーバを含む。
【0010】
充填状態において、容器3は、長方形の外壁、及び当該壁を接続する先鋭な又は丸められた縁部を有する実質的に直方体の外形を有することができる。容器3は、他の形状を有することができる。一例において、容器3は、液体の引き出しを容易にするようにつぶれる(折り畳まれる)ように適合された変形可能(折り畳み可能)なバッグを含む。図示された図において、容器3は、例えば充填された、膨脹した状態で示されている。一例において、容器3は、発泡体のような別個の液体保持材料の空間である。容器3は、印刷液体がその液体保持容積内で自由に移動することを可能にすることができる。
【0011】
供給装置1は、例えば、容器3の内部液体容積とプリンタのような更なるホスト装置との間の液体接続を提供するためのインターフェース構造体5を含む。インターフェース構造体5は、少なくとも液体スループット11を含み、容器3から受容ステーションに液体を供給する。後述されるように、幾つかの例において、液体は、特定の事例の間に、例えば特定の圧力変化に起因して、又は容器3内の液体を混合または循環させるために、単一の液体スループットチャネルを介して、又は同じインターフェース構造体5の複数のスループットチャネルを介して、容器3に戻るように供給され得る。
【0012】
一例において、2D又は3Dプリンタのようなホスト装置は、インターフェース構造体5を受容するための受容ステーション7を含む。受容ステーション7は、ホスト装置の固定部分または交換可能な部分であることができる。
図1は、液体ニードル9を含む受容ステーション7の一部を示す。本開示において、液体ニードル9は、供給装置の流体インターフェースに挿入するための任意の流体ニードル又はペンを含むことができる。例えば、流体ニードルは、金属またはプラスチックの針(ニードル)を含むことができる。他の例において、針以外の液体インターフェースを有する他のタイプの受容ステーションが使用され得る。受容ステーションの他のタイプの流体インターフェースは、供給側ニードルを受け取るための塔(タワー)、隔膜を含むことができる。液体スループット11は、プリンタ側の液体インターフェースに接続するように適合される。例示的な供給装置1は、受容ステーション7に対して着脱され得る。インターフェース構造体5は、受容ステーション7に対して取り付け及び取り外すために適合される。一例において、インターフェース構造体5は、受容ステーション7に対する比較的ユーザフレンドリーな挿入および排出に適合される。
【0013】
インターフェース構造体5は、受容ステーションと相互作用する複数のインターフェース特徴要素を含むことができる。異なる例および図面に関連して説明されるように、インターフェース特徴要素は、液体インターフェース15、データ処理特徴要素、データ接続特徴要素、案内および位置合わせ特徴要素、及び受容ステーション構成要素、固定特徴要素、キー特徴要素などに機械的に付勢するための付勢特徴要素を含むことができる。特定の例において、インターフェース構造体5は、少なくとも一部が容器3に接続され且つ容器3から突出する単一の成形構造体を含むことができる。また、インターフェース構造体5は、輸送の前に容器3を液体で充填した後に、輸送および保管中に容器3を封止するために、容器3用の別個のキャップとしても役立つことができる。
【0014】
容器3及びインターフェース構造体5は、それぞれ垂直な基準軸y、x、zに平行に延びる、第1の寸法D1、d1、第2の寸法D2、d2、第3の寸法D3、d3をそれぞれ有する。本開示において、容器寸法D1、D2、D3は、(i)容器3が延びるそれぞれの基準軸y、x、zに平行な軸、及び(ii)前記軸に沿った容器容積の広がりを表す。本開示において、インターフェース寸法d1、d2、d3は、(i)それぞれの基準軸y、x、zに平行な軸、及び(ii)前記軸に沿ったインターフェース構造体5のインターフェースの輪郭(プロファイル、外形)の広がりを表し、この場合、当該インターフェースの輪郭は、受容ステーションと接続して機能することができるインターフェース構造体5の一部である。理解され得るように、インターフェース構造体5のインターフェースの輪郭または第1の寸法d1は、受容ステーション7と接続して機能することができるインターフェース構造体5のインターフェース構成要素に広がる。インターフェース構造体は、例えば、容器3に接続および/または容器3を支持するために、前記インターフェースの輪郭の外部に、インターフェース寸法d1、d2、d3の外側に突出する要素を含むことができる。第1の寸法D1、d1、第2の寸法D2、d2、及び第3の寸法D3、d3の各々は、容器3又はインターフェース構造体5の向きに応じて、高さ、長さ及び幅のそれぞれを表すことができる。
【0015】
図1及び
図2の図示された例において、第1の寸法D1、d1は、容器3及びインターフェース構造体5のそれぞれの高さを表し、第2の寸法D2、d2は容器3及びインターフェース構造体5のそれぞれの長さを表し、第3の寸法D3、d3は容器3及びインターフェース構造体5のそれぞれの幅を表す。当業者ならば理解されるように、異なる例および状況において、受容ステーション7及び供給装置1は、異なる構成および向き(配向)を有することができ、本開示が、特定の特徴要素およびそれらの相対的な位置、寸法および向きを説明する際に、「寸法」または特定の平行な「方向」または「軸」に言及する理由である。
【0016】
その一方で、分かりやすくするために、本開示は、特に説明されない限り、「上面図」、「側面図」、「正面図」、「裏面」、「底部」、「前面」、「頂部」、「側面」、「幅」、「高さ」、「長さ」、「横方向」、「遠位」などのような、より方向依存性の用語も時として使用するが、これは、それぞれの特徴要素を特定の向きに限定するのではなくて、明確にするためだけに意図されたものとして解釈されるべきである。この点を説明するために、つぶれるバッグ型リザーバを有する特定の液体供給装置は、つぶれるバッグ型リザーバの特質に起因して、任意の方向で動作することができ、それによって、インターフェース構造体は、任意の方向において容器から突出することができる。それに応じて、容器の突出部分は、任意の方向において突出することができ、インターフェース構造体は任意の方向において突出することができる。また、「容器底部」は、本開示の例示の一部と比べて、その容器が上下逆さまに配置または装着された(取り付けられた)場合に、容器の上部に配向され得るが、これは、供給装置またはインターフェース構造体の機能に影響を及ぼさない。また、容器が図面の大部分に示される水平配向に対して90度回転される場合には、インターフェース構造体または容器の前面は、装着された状態で下方に配向され得る。
【0017】
さらに、本説明は、仮想基準平面、仮想平面または平面に言及することができ、これらは、先に説明された軸、方向および寸法d1、D1、d2、D2、d3、D3と同様に、特定の形状、相対位置、寸法、広がり、向きなどを説明するための基準として働くことを意味する。
【0018】
インターフェース構造体5は、容器3から外側に第1の寸法D1、d1の方向に沿って突出する。図面において、インターフェース構造体5は、第2及び第3の容器寸法D2、D3に平行な容器側部(側面)13から突出する。図示された例において、インターフェース構造体5は、底壁によって画定された容器3の底部13から突出する。
【0019】
他の例において、インターフェース構造体5は、容器3の側面、前面、裏面、又は頂部の1つから突出することができる。異なる例において、供給装置1は、プリンタが設置された状態または保管された状態で異なる配向(向き)を有することができ、それにより、インターフェース構造体5は、任意の方向、下方、上方、横方向などに突出することができ、第1の寸法D1、d1は、対応する方向であることができる。
【0020】
例示されたインターフェース構造体5は、供給装置1の総計の第1の寸法D1+d1が容器3およびインターフェース構造体5の2つの第1の寸法D1、d1のほぼ合計であることができるように、容器3の外壁13に対して、第1の寸法D1、d1の方向に沿って外に向かって突出している。容器3の第1の寸法D1は、その第1の寸法D1に沿った対向する壁の間の距離であることができる。インターフェース構造体5の第1の寸法d1は、前記第1の寸法d1に沿ったインターフェース構造体5の突出部分の対向する側部の間の距離であることができる。特定の例において、インターフェース構造体5は、比較的薄い外形内に延びる複数のインターフェース構成要素を有する比較的薄い外形からなる。第1のインターフェース寸法d1は、第1の容器寸法D1の半分未満、又は第1の容器寸法D1の三分の一、四分の一、五分の一、又は六分の一未満であることができる。
【0021】
インターフェース構造体5は、容器を受容ステーションに流体的に連通するように接続するための液体スループット11を含む。液体スループット11は更に、取り付けられた(装着された)状態で、容器3の内部容積を受容ステーション7と流体的に連通するように接続する液体チャネル17を含む。液体チャネル17は、
図1の例において流体ニードル9によって具現化される、受容ステーション7の相手方の液体入力インターフェースと流体的に接続して機能するための液体インターフェース15を含む。一例において、液体インターフェース15は、流体ニードル9を受容し、流体ニードル9に対して封止(シール)するためのシールを含む。液体チャネル17は、少なくとも1つの液体チャネル壁により、例えば、少なくとも1つの中心軸C21及び/又はC29の周りに及び当該中心軸に沿って延びる円筒形または他の丸くなったチャネル壁により画定され得る。液体チャネル17は、ニードル受容チャネル部分21、及び例えば、湾曲した中間液体チャネル部分19を中間に有するリザーバ接続チャネル部分29を含むことができる。
【0022】
ニードル受容チャネル部分21は、ニードル挿入方向NIに沿って、及びニードル挿入方向NIとは逆の主液体流れ方向DLに沿って延びる。ニードル受容チャネル部分21、インターフェース15及びシールの中心軸C21は、ニードル挿入方向NIに沿って、及びニードル挿入方向NIとは逆の主液体流れ方向DLに沿って延びる。ニードル挿入方向NIに沿って、ニードル受容部分21の中心軸C21を比較的直線状にして、ニードル9の挿入を容易にすることができる。図面において、中心軸C21、主液体流れ方向DL及びニードル挿入方向NIは、一直線に延びている。
【0023】
リザーバ接続液体チャネル部分29は、リザーバ接続液体チャネル部分29の中心軸C29により示されるように、第1のインターフェース寸法d1とほぼ平行に延びることができる、又はインターフェース構造体5の突出方向に対して延びることができる。ニードル受容チャネル部分21の中心軸C21、C29、及びリザーバ接続チャネル部分29は、互いに対して或る角度をなして、例えばほぼ直角で延びる。
【0024】
液体チャネル17は更に、ニードル受容部分21とリザーバ接続チャネル部分29との間に中間チャネル部分19を含むことができる。中間部分19は、ニードル受容部分21とリザーバ接続チャネル部分29との間のチャネル17を、例えば曲線状に屈曲させて、液体インターフェース15を容器3の内部容積に接続することができる。中間部分19は、ニードル受容液体チャネル部分21とリザーバ接続液体チャネル部分29との間の曲がりとオフセットを容易にすることができる。
【0025】
シール20及びニードル受容チャネル部分21を含む液体チャネル17及びインターフェース15は、インターフェース構造体5及びニードル挿入方向NIからインターフェース構造体5への図示された主液体流れ方向DLを容易にするように適合される。ニードル受容液体チャネル部分17及び液体インターフェース15の主液体流れ方向DLは、例えば、第2のインターフェース寸法d2及び/又は第2の容器寸法D2と平行に、インターフェース前面54から直線状に延びることができる。ニードル挿入方向NIは、例えば、第2のインターフェース寸法d2及び/又は第2の容器寸法D2と平行に、インターフェース前面54内へ直線状に延びることができる。理解されるように、供給装置1の取り外された使用されない状態では、主液体流れ方向DL及びニードル挿入方向NIは、ニードル受容液体チャネル21の中心軸によって画定されることができ、これはその結果として、ニードル受容液体チャネル21の内壁によって、及び/又はシール20内の内壁または中心チャネルによって画定され得る。明確に定義可能なニードル受容液体チャネル21の中心軸C21及び/又はシール20を含む液体インターフェース15が存在する例では、その中心軸C21は、主液体流れ方向DL及びニードル挿入方向NIを規定することができる。主液体流れ方向DLは、個々の第2の寸法D2、d2に沿って対応する流体ニードル9の直線的な進入を容易にするために、シール20及び/又はニードル受容液体チャネル部分21の中心軸および/または内部液体チャネル壁によって決定されるように、比較的直線状であることができる。
【0026】
主液体流れ方向DLは、液体が印刷するために容器3から受容ステーションに流れることができる過程を表す。一例において、液体は、少なくとも大抵の場合、液体インターフェース15から受容ステーション7へのみ、一方向に流れる。他の例では、ニードル9及び液体チャネル17は、例えば、印刷システムの液体回路の圧力変動に起因して、又は容器3内の液体を混合/再循環するために、双方向の流れに適することができる。実際には、幾つかの例において、2つの液体インターフェースを同じ供給装置内に設けて、容器および/または印刷システム液体チャネル内の液体を混合/再循環するために単一の受容ステーションの対応する2つの流体ニードルと接続して機能することができる。この可能性を示すために、
図2において液体インターフェース15の隣には、追加の点線円が示されている。従って、本開示において、主液体流れ方向DLは、液体チャネル17の流れが、同じ液体チャネル又は別個の液体チャネルの何れかにおいて特定の時間インスタンスの間に反対方向にある場合であっても、その液体を使用して印刷できるようにする供給装置1から流出した液体を意味する。
【0027】
図示された例において、容器3の突出部分23は、主液体流れ方向DLにおいて液体インターフェース15を越えて主液体流れ方向DLと平行な方向に突出している。それに応じて、突出部分23は、第2の容器寸法D2において突出し、それにより第2の容器寸法D2は第2のインターフェース寸法d2よりも大きくなることができる。突出部分23は、充填状態で液体が液体インターフェース15の上に、又は隣接して及び液体インターフェース15を超えて保持され得るように液体を収容する。特定の例において、第2の容器寸法D2の三分の一を上回る又は半分を上回って、主液体流れ方向DLにおいて液体インターフェース15を超えて突出することができる。これは、受容ステーション7とインターフェース構造体5との間の封止された接続および動作接続が確立される前に、容器突出部分23が最初に頭から受容ステーション7に挿入され得ることを容易にすることができる。
【0028】
特定の例において、容器3の突出部分23が液体インターフェース15を越える範囲PPは、容器3のリザーバ容積を決定することができ、それにより、同じ受容ステーションに接続する異なる容量を有する複数の供給装置1において、第1及び第3の寸法d1、D1、d3、D3は同じであるが、第2の容器寸法は変化することができる。容器3の比較的に大きな液体容量リザーバは、より長い突出部分23に関連付けられ得る。
【0029】
これらの特徴の幾つかは、選択肢の液体容量サイズを受容ステーション7に容易に接続することを容易にすることができる。主液体流れ方向DLに平行な挿入方向Iにおいて容器3の裏面25を容易に押すことにより、供給装置1は、受容ステーション7と流体的に連通するように接続された状態へ押し込まれ得る。更に、製造業者は、突出部分23をスケーリングすることにより、容器3の内部容積を適合させることができるが、供給装置1の挿入の容易さは同じである。その理由は、裏面25及びインターフェース構造体5が、これらの異なる容量の間で同じように配置されるからである。特定の例において、突出部分23は、供給装置1の裏面が受容ステーション7から突出しないように、受容ステーション7内へ突出し、それにより操作者がそうでなければぶつかる可能性がある障害物を防止する。
図1の例において、容器3の裏面25は、第2の容器寸法D2に沿って測定されるように、インターフェース構造体5の裏面26よりも小さな距離Bbだけ離れて延びる。例えば、係る距離Bbは、約0~1、又は約0~1cmであることができる。
【0030】
突出部分23が液体インターフェース15を越えて突出している場合、例えば、液体容量が100mlよりも大きい場合、インターフェース構造体5は、容器3の液体容量に応じて、第2の容器寸法D2の中間Mから、例えば5mm又は数センチメートル(cm)を上回るオフセット距離だけオフセットして(ずれて)、容器3に流体的に連通するように接続され得る。ここで、中間Mは、第1及び第3の容器寸法D1、D3に平行であり、且つ第2の容器寸法D2の中間にある仮想基準平面によって規定され得る。図示された例において、第2の容器寸法D2の中間Mは、容器3の前面31と裏面25との間の中間に延びており、液体チャネル17のリザーバ接続部分29は、中間Mと容器3の裏面25との間で、中間Mの後で容器3の内部リザーバ容積に接続する。図示されたように、インターフェース構造体5の液体チャネル17のリザーバ接続部分29は、容器3の液体出力30に接続され、容器3からインターフェース構造体5を介しての液体のスループットを促進する。それに応じて、容器液体出口30と液体チャネル17のリザーバ接続部分29との間の流体接続は、中間平面Mと容器3の裏面25との間に設けられる。
【0031】
図3は、容器3がバッグインボックス型構造を含む印刷液体供給装置1の一例の側面図を示す。図示された状態において、実質的に空でつぶれたリザーバ33が示されている。リザーバ33は、リザーバ33から出る蒸気およびリザーバ33に流入する空気を阻止するために、空気および蒸気のバリヤ壁を有する。図示された状態において、ほとんど又はすべての液体が、比較的ランダムな態様で、それに応じてつぶれたリザーバ33から引き出されている。図示された例において、リザーバ33は、実質的に完全にフレキシブルな(可撓性)バッグであるが、他の例では、リザーバは、幾つかの剛性部分を有することができる。リザーバ33は、インターフェース構造体5との接続を容易にするために、出力30の近くで剛性であることができる。
【0032】
一例において、容器3は更に、例えばリザーバ33を支持して保護するために、リザーバ33の周りに少なくとも部分的に支持構造体35を含む。また、支持構造体35は、供給装置1の受容ステーション7への比較的粗い案内を容易にすることもできる。また他の例において、支持構造体35は、積み重ね、保管、及び使用量、ブランド、及び内容物の情報の提示を容易にすることができる。充填状態において、リザーバ33は、支持構造体35の内部容積の大部分を占めることができる。例えば、充填状態におけるリザーバ33の外容積は、支持構造体35の内部容積の60%を上回る、70%を上回る、80%を上回る、又は90%を上回ることができる。例えば、所定の容積容量を有する同じリザーバ33は、異なる容積の異なる支持構造体35に使用され得る。例えば、リザーバ33は、支持構造体35の内部容積に応じて部分的または完全に充填され得る。例えば、リザーバ33は、90%未満、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、又はその最大の容積容量のより低いパーセンテージで充填され得る。例えば、リザーバ33は、2Lの最大容量を有することができるが、その同じ2Lのリザーバは、500ml又は1Lのような、2L未満の最大容量を有する支持構造体35内で部分的に充填されて収容されるだけであることができ、それにより、500mlの供給装置1又は1Lの供給装置1が、それぞれ提供される。
【0033】
第1の容器寸法D1及びインターフェース構造体の突出方向に沿った例示的な供給装置1の上面線図である
図4から看取され得るように、インターフェース構造体5及びそのインターフェース構成要素は、例えば外壁25、31、51によって画定されるような、容器3の外側体積によって画定された領域または輪郭内に延びることができる。図示された外壁25、31、51は、容器3の図示された充填状態において、第1の容器寸法D1にほぼ平行に延びる。図示された例において、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3は、対応する第2及び第3の容器寸法D2、D3よりも小さく、それにより、第2及び第3の容器寸法D2、D3は、個々の第2及び第3の寸法に垂直な方向において看取されるように、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3に重なる。
【0034】
一例において、支持構造体35は、ボール紙または他の適切な材料、例えば他のセルロース系材料またはプラスチックから作成され得る。特定の例において、支持構造体の材料は、段ボール紙および/または繊維板を含む。支持構造体35は、例えばリザーバ33に対する支持、保護、及び積み重ね(スタック)能力を提供するために、少なくとも部分的に変形可能なリザーバ33と比べて比較的剛性であることができる。インターフェース構造体5は、受容ステーション7に対する比較的正確な案内を容易にするために、比較的剛性であり、例えば、支持構造体35よりも剛性である。インターフェース構造体5は、比較的剛性のある成形プラスチックを含むことができる。一例において、リザーバ33及びインターフェース構造体5の液体流れ構成要素は、支持構造体35に比べて、液体、蒸気および空気の不浸透性である比較的流体不浸透性である。インターフェース構造体5の不浸透性は、そのキャッピング機能を容易にする。供給装置1は、インターフェース構造体のシールを開放、除去、破るなどにより開放され得る。
【0035】
一例において、インターフェース構造体5は、
図1及び
図2により示されたように、受容ステーション7内に容器3を取り付ける(装着する)ことを容易にするために、対応する受容ステーション表面に沿ってインターフェース構造体5を摺動させるための少なくとも1つの直線状ガイド面41、43を含む。少なくとも1つの直線状ガイド面41、43は、インターフェース構造体5及び容器3の第2の寸法D2、d2の方向において細長く及び当該第2の寸法D2、d2にほぼ平行に延びることができる。少なくとも1つの直線状ガイド面41、43は、外側側面または側壁39において対向する横方向ガイド面41を含むことができ、各横方向ガイド面は、第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2にほぼ平行に延びる。少なくとも1つの直線状ガイド面41、43は、遠位側37において中間ガイド面43を含むことができ、当該中間ガイド面は、インターフェース構造体5が突出する容器3の側部13に対向して及び側面39間で延びる。図示された例において、遠位側37は、インターフェース構造体5の底部を画定する。中間ガイド面43は、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3とほぼ平行であることができる。
【0036】
横方向および中間ガイド面41、43は、比較的平坦であることができる。横方向および中間ガイド面41、43は、第2のインターフェース寸法d2の方向に沿って、インターフェース構造体5の少なくとも一部に沿って、比較的細長くなることができ、供給装置の移動を第2のインターフェース寸法d2に制限し、液体インターフェース15を位置決めすることを容易にするように少なくとも十分に細長くなることができる。インターフェース構造体のガイド面41、43は、第2のインターフェース寸法d2に沿った方向において摺動を容易にし、第1及び第3のインターフェース寸法d1、d3に沿ったそれぞれの方向において液体インターフェース15の位置決めを容易にするために、インターフェース構造体5の比較的平坦で同一平面の細長い外面によって画定され得る。一例において、第3のインターフェース寸法d3は、外側横方向ガイド面41の間に延びる。一例において、第2のインターフェース寸法d2は、インターフェース構造体5の前面から裏面まで中間ガイド面43の長さによって画定され得る。
【0037】
この例において、横方向ガイド面41は、(i)液体インターフェース15を第2のインターフェース寸法d2及び主液体流れ方向DLに沿った方向において案内し、(ii)第3のインターフェース寸法d3と平行な反対方向において受容ステーション7におけるインターフェース構造体5の自由度を制限することによって、第3のインターフェース寸法d3に平行な軸に沿った液体インターフェース15の位置決めを容易にするように適合される。中間ガイド面43は、(i)液体インターフェース15を第2のインターフェース寸法d2及び主液体流れ方向DLに沿った方向に案内し、(ii)第1のインターフェース寸法d1の少なくとも一方の方向において、受容ステーション7におけるインターフェース構造体5の自由度を制限することによって、第1のインターフェース寸法d1と平行な軸に沿った液体インターフェース15の位置決めを容易にするように適合される。装着中に、インターフェース構造体5が底部13から下方に突出する例では、中間ガイド面43は、受容ステーションの対応する水平底部ガイド面上を摺動することにより、受容ステーション7の液体入力インターフェースに対する液体インターフェース15の垂直方向の位置決めを容易にするための水平面を含むことができる。そのために、中間ガイド面43は、ニードル受容液体チャネル部分21の中心軸C21から所定距離をおいて延びることができる。中間ガイド面43は、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3に沿って、インターフェース構造体5の遠位側37の実質的な部分に広がることができ、それにより、第1のインターフェース寸法d1は、インターフェース構造体5が突出する容器3の側部13と中間ガイド面43との間に延びることができる。
【0038】
図5及び
図6は、異なる容量の印刷液体供給装置101及び対応する受容ステーション107のセットの例の斜視図を示す。
図7は、これらの受容ステーション107の1つに取り付けられたこれらの印刷供給装置101の何れかを示す。
図8及び
図9はそれぞれ、側面図および正面図において、単一で同様の例示的な供給装置101を示す。
図1~
図4に関連して開示された特徴、機能および定義は、
図5~
図9に関連して説明される例に同様に適用することができる。
【0039】
一例において、
図5及び
図6の4つの供給装置101の容量(より小さい供給装置101からより大きい供給装置101)は、
図5の前方から後方へ、及び
図6において左から右へ、それぞれ、100ml、200ml、500ml及び1000mlである。図示された様々な供給装置101のインターフェース構造体105は、ほぼ同じ寸法d1、d2、d3、及び例えば、キーペンの向き及び集積回路上に格納されたデータのような特定の相違を除いて、同じインターフェース構成要素の一部を有する。異なる容量の供給装置101は、異なる容器容量を有し、この場合、第1及び第3の容器寸法D1及びD3はほぼ同一であるが、第2の容器寸法D2は異なる。各容器103は、異なる液体容積容量および突出部分123の異なる突出長さPPに関連付けられる。図示された例示的な容器103は、折り曲げられたボール紙または同種のものの箱状の支持構造体135、及び内側の変形可能なリザーバを含む。例えば、支持構造体135は、段ボール紙および/または繊維板を含む。支持構造体135は、異なる容量および第2の容器寸法D2を提供することができるが、支持構造体の内部のリザーバは、同じ最大容量を有するが、異なる充填量(例えば、それぞれの支持構造体体積にほぼ対応する充填量)を有するように、同じ設計からなることができることに留意されたい。
【0040】
図5及び
図6において、各インターフェース構造体105は、底部113から、容器103の裏面125から等しい距離で(例えば、裏面125に比較的接近して)突出している。
図8に示されるように、インターフェース構造体105の裏面126と、容器103及びインターフェース構造体105の第2の寸法D2、d2に沿った容器103の裏面125との間の距離は、第1及び第3の寸法D1、d1、D3、d3と平行な前記裏面125、126の上の仮想基準平面間の距離によって規定され、約0mm又は例えば1cm未満であることができる。
図8に示されているように、容器103の裏面125、126、及びインターフェース構造体105は、互いに対してほぼ同一平面であることができる。他の例において、容器103の裏面125は、インターフェース構造体105の裏面126よりもさらに後方に延びることができ、それにより、当該距離は、0mmよりもわずかに大きくなることができ(例えば、1~5mm)、又は1cmより大きいような、0mmより実質的に大きくなることができる(例えば
図44及び
図45の概略図を参照)。別の異なる例において、インターフェース構造体105の裏面126は、容器の裏面125から突出することができ、それにより、前述されたように、0mmよりも大きいが逆方向に、前記裏面125と126の間に距離が存在することができる。
【0041】
図5及び
図6の各異なる容量の供給装置101は、異なる第2の容器寸法D2を有する異なる容器103、即ち、第2の容器寸法D2に沿った突出部分123の異なる長さPPを有し、この場合、突出部分123の長さPPは、第2の容器寸法D2が液体インターフェース115及び/又はインターフェース前面154の縁部116を越えて主液体流れ方向DLにおいて突出する範囲によって規定され得る(
図8)。
【0042】
図5の正面供給装置101及び
図6の対応するもののような、より小さい供給容量(例えば、100ml以下)は、第2のインターフェース寸法d2と同様の長さの第2の容器寸法D2を有する場合があり、又は参照符号123bにより示されるようにインターフェース縁部116を越えて突出する任意の突出部分123が少しも無い又は殆ど無い場合には、より小さい長さの第2の容器寸法D2を有する場合がある。従って、容器103の突出長さPPは、ゼロである場合があり、又は比較的小さい。
図5の他の供給装置および
図6の対応するものによって示されるように、より大きい容量(例えば100mlより大きい)は、第2のインターフェース寸法d2よりも大きい第2の容器寸法D2を有することができる。特定の例において、第2の容器寸法は、第2のインターフェース寸法d2の少なくとも2倍または少なくとも3倍であることができる。これらの例において、突出部分123の範囲PPは、第2のインターフェース寸法d2よりも大きい。これらの異なる容器容量および突出範囲PPは、実質的に同じインターフェース構造体105及び実質的に同じ受容ステーション107に関連付けられ得る。また、同じリザーババッグ容量は、異なる容量および異なる支持構造体135に使用され得るが、異なる充填度合いを有する。
【0043】
供給装置101の実質的に水平な向きにおいて、インターフェース構造体105は、ボックスの底部113からボックスの裏面125の近くに突出することができ、当該ボックスは、インターフェース構造体105の上に、液体出力の液体インターフェース115を越えて正面の方へ突出し、それにより、異なる例に関して、突出範囲PPは、容器103の最大液体容積容量を決定する。
【0044】
第3のインターフェース寸法d3は、横方向側壁139aによって規定されるような外側の側面139の間の距離によって規定されることができ、第3の容器寸法D3は、容器103の対向する側面151の外面間の距離によって規定され得る。図示された例において、供給装置101の幅は、第3の容器寸法D3によって決定される。幅は比較的小さく、供給装置101の比較的薄いアスペクト比を提供し、それはその結果として、単一のプリンタ内の受容ステーションの集合体の小さい設置面積を容易にすることができる一方で、比較的大きな供給容量範囲に関係させることができる。図示された例において、第3のインターフェース寸法d3は、第3の容器寸法D3よりもわずかに小さい。例えば、第3のインターフェース寸法d3は、第3の容器寸法D3の約80~100%、例えば約85~100%、又は例えば約90~100%である。第3のインターフェース寸法d3は、約30~52mm、例えば約48~50mmであることができる。それに応じて、第3の容器寸法D3は、30~65mm、又は45mm~63mm、又は50~63mmのように、より大きくなることができる。第3の容器寸法D3は、受容ステーション107の内側幅、及び/又は隣接する受容ステーション107間のピッチに依存して変化することができる。他の例において、第3の容器寸法D3は、第3のインターフェース寸法d3よりも実質的に大きくすることができる(例えば
図46を参照)。
【0045】
液体インターフェース115を越えて、主液体流れ方向DLにおいて突出する容器103の1つの例示的な効果は、比較的大きな容量を含む、比較的広い範囲の容量の異なる供給装置101の一貫性があって比較的ユーザフレンドリーな取り付け及び取り外しを容易にすることである。従来技術において、これらの大容量のサプライは、プリンタを取り扱う又はプリンタに設置するのに比較的面倒である可能性がある。更に、プリンタのOEM製品は、異なるプラットフォームの異なる液体容量を取り扱うために異なる供給設計を有することもあるが、本例では、供給装置は、主液体流れ方向DLの方向において、裏面125において比較的単純な押しによって取り付けられ、かつ取り外され得る。
図7に示されるように、裏面125は、受容ステーションの受容開口縁部とほぼ一直線に延びることができ、やはり供給装置101を取り付け及び取り外すために受容ステーションへの裏面125に対する準備のできた押しを容易にする。また、液体インターフェース115は、受容ステーションの液体ニードルに対して位置決めするために、装着時の増大したユーザ制御を容易にすることができる裏面に依然として比較的接近している。異なる比較的長い突出範囲PPは、装着の頑強性と容易性に影響を与える必要はない。実際には、特定の例において、突出部分123は、受容ステーション107に対する供給装置101の多少の事前位置合わせを容易にすることができる。
【0046】
本例の供給装置101は、容器103の突出部分123を受容ステーション107内に配置する際に、受容ステーション107に対する第1の粗い位置合わせを可能にし、次いで、受容ステーションの対応するガイド及び/又はキー特徴要素と係合することができるインターフェース構造体ガイド及び/又はキー特徴要素を使用する第2の、より正確な位置合わせを可能にし、それは、液体インターフェースを更に位置合わせする。係る段階的な位置合わせは、重い大容量の供給装置の反復的な接続に起因して、そうでなければ容易に損傷する可能性がある流体ニードルのような受容ステーションの構成要素に対する損傷を防止することができる。
【0047】
インターフェース構造体105の突出部分の範囲は、第1のインターフェース寸法d1によって表される。この例において、第1のインターフェース寸法d1は、インターフェース構造体5が突出する容器側部113と、インターフェース構造体105の外部または遠位側(遠位側部)137との間で、例えば、液体インターフェース115の両側におけるインターフェース構造体105の近位の前縁と遠位の前縁との間(例えば、
図10の154b及び154cによりそれぞれ表される)で測定され得る。この例において、外部または遠位側137は、中間ガイドスロット144も含む、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3に平行な支持壁137aによって画定される。
【0048】
第1のインターフェース寸法d1は、第1の容器寸法D1よりも少なくとも六分の一の大きさしかないことができる。図示された向きにおいて、これは、インターフェース構造体105の突出する高さが、容器103の高さの少なくとも六分の一であることに対応する。これは、比較的薄い外形のインターフェース構造体105と組み合わされた比較的大きい液体容量の容器103を提供し、例えば、棚に載せた保管および輸送のために、並びに供給装置が装着された印刷システムのために、更なる体積効率を容易にする。また、比較的小さい薄型のインターフェース構造体105は、比較的より小さい液体容量および比較的小さいプリンタにいっそう適することができる。例えば、第1の容器寸法D1は、少なくとも6cmであり、インターフェース構造体105の突出部分の第1のインターフェース寸法d1は20mm以下である。例えば、第1の容器寸法D1は少なくも9cmであり、第1のインターフェース寸法d1は15mm以下である。例えば、第1の容器寸法D1は少なくとも約9.5cmであり、第1のインターフェース寸法d1は、約13mm以下である。
【0049】
例えば、インターフェース構造体105の外形高さは、第1のインターフェース寸法d1と、容器103に組み付けられた際にインターフェース構造体105がそれぞれの容器側部113から突出する距離とであることができる。インターフェース構造体105の薄い外形の高さは、インターフェース構造体105の比較的小さい第1の寸法d1と、容器103からの比較的小さな突出を表すインターフェース構造体とを指すことができる。外形高さは、液体チャネル117のニードル受容部分121(例えば、
図11を参照)、液体インターフェース105、キーペン165、集積回路174、及び前面押し領域154aの縁部154bを含む幾つかのインターフェース構成要素に広がることができる。例えば、クリアランス159及び当たり止め面163のうちの少なくとも1つを含む、それぞれのキーペン165の外側の側面における固定特徴要素157も、インターフェース構造体105の外形高さ、即ち第1の寸法d1内に延びることができる。リザーバ接続液体チャネル部分129は、容器103に組み付けられた際に、外形高さの外側に、容器103内へ突出することができる。例えば、容器に対する取り付け、受容ステーションに対する支持、又は他の目的のために、外形高さの外側に突出するインターフェース構造体105の、より突出する構成要素が存在することができる。
【0050】
一例において、インターフェース構造体105の幅(d3)は、約49mmであることができ、容器103の幅(D3)は約58mmであることができる。インターフェース構造体105の高さ(d1)は約12mmであることができ、ボックスの高さ(D1)は約10cmであることができる。従って、供給装置101の第1の寸法D1+d1と第3の寸法D3の全アスペクト比は112:58であることができ、これは、約2:1又は11:6に丸められ得る。前記高さ及び幅に垂直な、インターフェース構造体の長さ(d2)は、約43mmであることができ、当該ボックスの長さ(D2)は、前記突出範囲PPに応じて、等しいか、又はそれを上回ることができる。
【0051】
繰り返しになるが、本開示の例示的な供給装置101は、比較的薄いアスペクト比を有する。従って、一例において、第2の容器寸法D2対第3の容器寸法D3のアスペクト比は、少なくとも1:2、少なくとも1:3又は少なくとも1:4であり、即ち、第2の容器寸法D2は、第3の容器寸法D3の少なくとも2倍、3倍または4倍大きくなることができ、この場合、第2の容器寸法D2は、長さに対応し、第3の容器寸法D3が幅に対応する。
【0052】
一例において、容器103の第1の寸法D1対第3の寸法D3のアスペクト比は、少なくとも3:2、又は少なくとも5:3、又は少なくとも約11:6である。更なる例において、第1の容器寸法D1と第1のインターフェース寸法d1との合計であることができる、供給装置の全体的な第1の寸法(又は高さ)対容器103の第3の寸法D3(又は供給装置の幅)のアスペクト比は、少なくとも約2:1である。類似した薄いアスペクト比を有するより大きな容量の供給装置101の幾つかにおいて、容器103は、比較的長い形状を有することができ、それにより第1の容器寸法D1対第2の容器寸法D2のアスペクト比は、1:1以下、又は2:3以下、1:2以下、又は1:3以下であり、それによってより小さい比率は、より大きい第2の寸法D2に対するより小さい第1の寸法D1を意味する。
【0053】
図8及び
図9に示されるように、インターフェース構造体105は、容器103の第1の寸法D1に平行な方向において側部113から突出することができ、この場合、インターフェース寸法d2、d3は、容器寸法D2、D3よりも小さく、その結果、インターフェース構造体105は、
図4の例と同様に、第2及び第3の容器寸法D2、D3によって形成される輪郭内に延びる。
【0054】
インターフェース構造体105の液体出力は、液体チャネル117を含む。液体チャネルは、液体インターフェース115を含む。液体インターフェース115は、主流れ方向に沿って液体チャネル117の下流端部に設けられる。
図9において、仮想基準平面として機能することができる、容器103の中心平面CP、及びインターフェース構造体105が示される。中心平面CPは、容器103及び/又はインターフェース構造体105の第3の寸法D3、d3のほぼ中央を通って延びることができる。中心平面CPは、容器103及びインターフェース構造体105の第1及び第2の寸法D1、d1、D2、d2に平行に延び、それにより、液体インターフェース115は、第3のインターフェース寸法d3に沿った1つの方向において、インターフェース構造体105の中心平面CPから横方向にオフセットされる。集積回路コンタクトパッド175は、液体インターフェース115に対して中心平面CPの反対側にある、第3のインターフェース寸法d3に沿った他の方向において中心平面CPから横方向にオフセットされる。他の例において、第1及び第2の寸法D1、d1、D2、d2に平行で、且つ液体インターフェース115とコンタクトパッドアレイ175との間にある平面は、供給装置の中心を正確に通る必要がないことに留意されたい。
【0055】
一例において、第1のリセス171aは、ニードル受容液体チャネル部分121に隣接して横方向に設けられ、キーペン165を収容し、第2のリセス171bは、ニードル受容液体チャネル部分121の他方の側面に設けられ、別のキーペン165及び集積回路コンタクトパッド175を収容する。リセス171a、171bは、液体インターフェース115の各側面およびインターフェース構造体の前面154において入口を有することができ、それにより、前面154は、液体チャネル117が延びるリセス171a、171b間に延びる液体チャネルブロックの一部であることができる。リセス171a、171bは、インターフェース構造体105が突出する、容器側部113に沿った深さを有する。キーペン165は、第2のインターフェース寸法d2と平行に突出している。
【0056】
図10、
図11及び
図12は、特定の例によるインターフェース構造体のインターフェース構成要素を示す。
図10は、
図9にも示されているように、インターフェース構造体の前面154の例示的な液体インターフェース115及び前面押し領域154bの概略的な拡大であり、
図11及び
図12はそれぞれ、インターフェース構成要素の切り離された及び接続された段階における、インターフェース構造体105及び受容ステーション107の一部の水平断面図を示す。
【0057】
一例において、液体インターフェース115は、挿入時に流体ニードルの周りでチャネル117をシールするためのシール120を含む。シール120は、エラストマー材料からなることができる。シール120は、その中心軸に沿って且つ取り付けられた状態においてニードルが突出するニードル挿入方向NIに沿って中央内部チャネルを含むことができる。シール120は、液体インターフェース115及びニードル受容液体チャネル部分121の長さに沿って延びるために、液体インターフェース115及びニードル受容液体チャネル部分121の内壁へ差し込まれるべきプラグであることができる。シール120は、インターフェース構造体105のインターフェース前面154において円筒形または円形の取り付け具に着座することができる。シール120は、かしめる(圧着する)ことにより液体チャネル117及びインターフェース縁部116に対してシールされ得る。例えば、製造中に、シールプラグ又は他のシール120が液体チャネル117へ挿入され、その後、縁部116の突出リッジ118が、超音波振動工具によってマッシュルーム状の外形へ押し込まれる。次いで、当該外形のリップの内側縁部が、シール120を保持し、十分な流体耐密性を得るためにシール120に圧力を提供することもできる。更に、又はその代わりに、インターフェース構造体105において適切なシール構造を確立するために、接着剤および/または溶接が適用され得る。
【0058】
シール120は、その中央部、例えばその中央内部チャネルの下流に破れやすい膜122を含むことができ、当該膜122は、ニードルが最初に挿入された際に開くように構成されている。ニードルは、挿入時に膜122を穿刺することができる。ニードル受容液体チャネル部分121、シール120、膜122、及び縁部116は、単一の中心軸を中心にすることができ、これは、例示の目的で、主液体流れ方向DLによって
図8に示され得る。シール120の深さは、その中心軸に沿って延び、シール120は、前記中心軸に沿って、挿入されたニードルに対してシールするように適合される。特定の例において、シール120は、使用中、流体ニードルのヒュミドール112を押すことができる。シール120及び膜122は、輸送中または供給装置101の保存可能期間中に容器103をシール(封止)するために、並びにニードル挿入中にニードルに対してシールするために、流体/蒸気移動を阻止する。穿刺可能な膜122の代わりに、シール120は、例えば引裂き、除去または穿孔するために、使用前に容器および液体チャネルをシールするための下流端でシール120の内部チャネルを覆う、シール120に接着、溶接、付着、又は一体的に成形された任意の適切なプラグ、ラベル、膜またはフィルムなども含むことができる。輸送および保管中に液体チャネル117を封止するために、別個の蓋またはプラグが設けられることができ、又は他の手段が設けられ得る。
【0059】
この例において、液体インターフェース115の縁部116は、シール120の周りに延びる。シール120は、液体インターフェース115及び液体チャネル117のニードル受容チャネル部分121内に挿入される。シール120は、前記縁部116に対して部分的に位置することができる。縁部116は、円形であることができ、同様に円形のニードル受容チャネル部分121及びシール120の中心軸の周りに延びることができる。縁部116は、液体インターフェース115に隣接した及び当該液体インターフェース115の周りのインターフェース構造体の前面154の一部であることができる。一例において、縁部116は、前面154の残りの部分と同一平面であることができるが、他の例では、縁部116は、製造前または製造後に、突出するリッジ118を含むことができる。
図9~
図12に示された例において、リッジ118は、かしめる前の状態を表し、この場合、リッジ118は、シール120に対して及び/又はシール120の周りにかしめられるように十分に突出し、それによりリッジ118は、前記かしめの後に比較的より平坦になり、それはこの図面に示されていない。
【0060】
インターフェース前面154及び/又は縁部116は、第2のインターフェース寸法d2の末端を形成することができる。それぞれの側面139及び/又は遠位側137を画定する壁139a、137aの前縁は、インターフェース前面154と同じレベルで延びることができ、リセス171a、171bに対するそれぞれの入口として働くことができる周方向インターフェース前縁を形成する。インターフェース縁部116に隣接し、及び/又はインターフェース縁部116の周りに部分的にあるインターフェース前面154は、使用中、ニードルの保護構造体110に対して押すことができる。異なる例において、ニードルの保護構造体は、シャッター、プレート、スリーブ、そり等を含むことができる。
【0061】
例示された例示的な保護構造体110は、機械的損傷に対して流体ニードルを保護するためのプレート又はスリーブを含み、供給装置101を挿入する際に、保護構造体に対するインターフェース前面154の押す力によって、ニードルに対して後退され得る。図示された例において、ニードルを保護する保護構造体110は、ヒュミドール112から分離されており、それにより、保護構造体110は、インターフェース前面154により、例えば、前面154の押し領域154aにより移動されることができ、ヒュミドール112は、保護構造体110及び/又はインターフェース115によって、別個に移動され得る。ヒュミドール112は、液体ニードルの湿潤を保つ及び/又は漏出を回避するように適合され得る。他の例示的な受容ステーションにおいて、保護構造体110及びヒュミドール112は、単一の連結構造として一緒に移動することができる。また他の例示的な受容ステーションにおいて、保護構造体110及びヒュミドール112のうちの1つだけが提供される。前面押し領域154aは、ニードル109を放出(解放)するために、保護構造体110に加えて、または保護構造体110の代わりに、ヒュミドール112を押すために使用され得る。
【0062】
図示された例において、インターフェース前面154は、リセス171aと171bとの間に延びる。前面の遠位縁部154cは更に、インターフェース前面と側面139との間でリセス171a、171bの入口を画定するために、側面に向かってさらに外側に延びる。インターフェース前面154は、液体インターフェース115の周りに少なくとも部分的に、及び当該液体インターフェース115に隣接して延びる。インターフェース前面154は、第1及び第3のインターフェース寸法d1、d3に平行で、主液体流れ方向DLとほぼ直角をなす直線状の表面であることができる。
【0063】
インターフェース前面154は、少なくともインターフェース構造体105が容器103に組み付けられた際に、液体インターフェース縁部116と容器103との間に位置する壁部分によって画定され得る押し領域154aを含む。前面押し領域154aを画定する壁部分は、液体チャネル壁117bと一体的に成形された構造体の一部であることができ、その構造体は、両側のリセス171a、171bと共に支持壁137aから突出する(例えば、
図26を参照)。押し領域154aは、インターフェース構造体105の前面154の外縁154bを含み且つ外縁154bで終端し、図示された例では容器側部113で終端している。押し領域154aは、挿入中および/または装着状態において保護構造体110を後方に押しやるように適合される。押し領域154aは、液体インターフェース縁部116と容器103との間で少なくとも部分的に延びることができる。特定の例において、液体インターフェース縁部116と押し領域縁部154bとの間で、刻み目、溝または凹部を前面154へ設けることができ、それにより押し領域154aは、保護構造体110に当接する押し領域として働くのに十分であることができる縁部154bのみから構成され得る(例えば、
図48を参照)。
【0064】
インターフェース構造体105は、比較的薄い外形からなることができる。従って、一例において、押し領域154aの高さHCは、第1のインターフェース寸法d1に沿っており、この場合、前記高さHCは、液体インターフェース縁部116と容器103又はインターフェース前縁154bとの間の最小距離を表し、液体インターフェース縁部116の内径D116よりも小さく、又は出口インターフェース115に差し込まれた際にシール120の外径よりも小さく、例えば、高さHCは、前記直径D116のうちの1つの半分未満である。前記内径および外径は、これらの直径の何れか1つ又は双方が、押し領域154aの比較的小さい高さ、そしてまたインターフェース構造体105の比較的薄い外形の高さを示すための基準として働くことができるように同じであることができる。明確にするために、液体インターフェース縁部116は、(i)液体チャネル117のニードル受容部分121のプラスチック壁と、(ii)インターフェース前面154の表面との間の遷移によって画定され得る。幾つかの例において、液体インターフェース縁部116が丸みをつけられ得るので、何が正確にその液体インターフェース縁部116であるかを決定することは困難である場合がある。係る例において、液体チャネル117内であるが、インターフェース前面154の近くである位置において、差し込まれた状態におけるシール120の差し込まれた部分の外径が使用され得る。例えば、前記縁部116、154bの間の押し領域154aの前記高さHCは、約6mm以下、約5mm以下、約4mm以下、又は約3mm以下である。例えば、相対的な意味では、インターフェース前面押し領域154aの高さHCは、前記液体出口インターフェース縁部116の直径の半分未満であることができる。比較的小さなインターフェース前面押し領域154aは、比較的薄い外形のインターフェース構造体を依然として容易にしながら、ニードルに対して保護構造体を移動させるのに十分であることができる。例えば、押し領域154aは、平坦な前面壁である必要はないが、代わりに、ニードルを放出するために保護構造体110を押すのに十分な縁部(例えば、前縁154b)のみを含む、又は丸みを付けられた形状のみからなることができる。
【0065】
図11の例において、液体インターフェース115へのニードル109の挿入を容易にするためにニードル109を露出するように、インターフェース前面154がニードル109に対して保護構造体110を後方に押すことを開始する。例えば、インターフェース前面154の押し領域154aが最初に保護構造体110を押し、次いで保護構造体110自体、或いは前面154又はシール120がヒュミドール112を押す。後者は
図12に示され、この場合、インターフェース構造体105は、
図11の位置に比べて液体出力の方向DLにおいて移動し、それにより保護構造体110及びヒュミドール112は、押し領域154aによってニードル109に対して後方に移動され、それによってニードル109を抜き出す。
図12において、ニードル109は、シール膜122を貫通し、液体チャネル117とニードル109との間の流体接続が確立されている。
【0066】
一例において、遠位側137は、第3のインターフェース寸法d3の範囲に広がる。インターフェース構造体105の支持壁137aは、遠位側137を画定することができる。支持壁137aは、受容ステーションにおいて、例えば支持壁137aの一部を形成することができるその中間ガイド面143、143b、147を介して、供給装置101を部分的に案内および支持することができる。支持壁137aの一部は、集積回路174を支持することができる。集積回路174を着座させるために、比較的浅い切り欠きが、支持壁137aに設けられ得る。例えば、浅い切り欠きは、2mm未満または1mm未満の深さであることができる。支持壁137aは、第3のインターフェース寸法d3、これらの対向する前縁154b、154cの間に延びる第1のインターフェース寸法d1に沿って、押し領域の前縁154bと反対側の遠位の前縁154cを有することができる。
【0067】
図11の図は、液体インターフェース115に横方向に隣接し、個別のリセス171b内の集積回路コンタクトパッド175を露出する。当該パッド175は、第3のインターフェース寸法d3と平行な線上に、且つ第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3に平行な仮想基準平面内に配置される。一例において、コンタクトパッド175は、中心平面CPの一方の側に配置される一方で、液体インターフェース115又は液体インターフェース115の中心軸は、中心平面CPの反対側に配置される。接続中、
図12により示されるように、受容ステーション107のデータコネクタ173は、集積回路コンタクトパッド175に接続するために、リセス171bへ入る。
【0068】
図13及び
図14はそれぞれ、個別の容器103から突出するインターフェース構造体105の一例を、それぞれ、斜視図および正面図で示す。インターフェース構造体105は、
図5~
図12の1つに示されたインターフェース構造体105と同じであることができる。
図15は、
図13及び
図14のインターフェース構造体105の中間ガイドの詳細の一例を示す。
図16は、インターフェース構造体105の前面側の近くにおけるインターフェース構造体105の横方向ガイド、及び固定特徴要素157の詳細の一例を示す。
【0069】
図13~
図16に示された例において、インターフェース構造体105は、その外側の側面139に横方向ガイド特徴要素138、及びその遠位側137に中間ガイド特徴要素140を含む。
図17は、横方向ガイド特徴要素138及び中間ガイド特徴要素140がそれぞれ、受容ステーション107の対応する横方向ガイドレール138A及び中間ガイドレール140Aのそれぞれにどのように接続され得るかを示す。また、
図17は、容器支持壁113及び外側側壁151が、受容ステーション107の対応する壁からの大まかな案内をどのように受け取るかことができるかも示す。
【0070】
図13から看取され得るように、ガイド特徴要素138、140は、例えば、第2のインターフェース寸法d2の少なくとも1cm、2cm、3cm又は4cmに沿って、例えば、第2のインターフェース寸法d2の長さの少なくとも50%又は少なくとも75%、又は当該長さの大部分又は全てに沿って延びる、比較的細長くなることができる。ガイド特徴要素138、140は、流体インターフェースを位置合わせするために、受容ステーションに対してインターフェース構造体105を案内することができる。例えば、受容ステーションは、対応する横方向ガイドレール138A及び/又は中間ガイドレール140Aを含むことができる(
図17、
図20)。他の例では、キーペン165が、ガイド特徴要素138、140の少なくとも1つの代わりに、又はそれに加えて、案内の目的のために使用され得ることに留意されたい。
【0071】
図示された例において、横方向ガイド特徴要素138は、互いに対して角度をなす第1及び第2の横方向ガイド面141、141b、145を含む。説明されるように、第1及び第2の横方向ガイド面141、141b、145は、側部139において横方向ガイドスロット142を画定する。横方向側壁139aは、第3のインターフェース寸法d3及び/又は少なくとも1つの第2の横方向ガイド面145に平行な方向において、受容ステーションの液体ニードルに対する液体インターフェース115の位置決めを容易にするために、少なくとも1つの第1の横方向ガイド面141、141bを含み、第1のインターフェース寸法d1に平行な方向において、受容ステーションのニードルに対する液体インターフェース115の位置決めを容易にする。従って、供給装置101がほぼ水平に装着されている例において、少なくとも1つの第1の横方向ガイド面141、141bは、液体入力115の水平方向の位置決めを容易にし、少なくとも1つの第2の横方向ガイド面145は、垂直方向の位置決めを容易にすることができる。
【0072】
第1の横方向ガイド面141、141bは、第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2にほぼ平行に延びることができる。第1の横方向ガイド面141、141bは、前記第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2にほぼ平行な平面において実質的に平坦であることができ、この場合、ほぼ平行は、例えば、絶対的に平行から10度以下のずれを含む場合がある。第1の横方向ガイド面141、141bは、第2のインターフェース寸法d2に沿って細長くなることができ、即ち、第2のインターフェース寸法d2に沿って比較的長く、且つ第1のインターフェース寸法d1に沿って比較的短い。供給装置101の装着中、インターフェース構造体105は、底部113から下方に突出する場合、第1の横方向ガイド面141、141bは、受容ステーションの液体入力に対する液体インターフェース115のほぼ水平方向の位置決めを容易にすることができる。
【0073】
単一の横方向側壁139は、第3のインターフェース寸法d3に沿った複数のレベルで複数の第1の横方向ガイド面141、141bを有することができる。横方向ガイド特徴要素138は、2つの外側第1横方向ガイド面141、及び当該外側第1横方向ガイド面141に対して第3のインターフェース寸法d3に沿って内側方向にオフセットされた内側第1横方向ガイド面141bを含むことができる。内側第1横方向ガイド面141bは、2つの外側第1横方向ガイド面141の間に延びることができる。内側および外側第1横方向ガイド面141、141bは、第1のインターフェース寸法d1に少なくともほぼ広がることができる。特定の例において、外側第1横方向ガイド面141を備えない内側第1横方向ガイド面141bのみ、又は1つの内側および1つの外側第1横方向ガイド面141、141bのみが設けられる場合があり、それは、第1及び/又は第3のインターフェース寸法d1、d3に沿って液体インターフェース115を位置決めするのに十分であることができる。他の例において、1つのみの第1内側または外側横方向ガイド面141、141bは、例えば中間ガイド特徴要素140と共に、案内および位置決めの目的を果たすのに十分であることができる。更に他の例において、横方向および中間のガイド特徴要素138、140のうちの一方のみが設けられる。
【0074】
図示された向きにおいて、支持壁137aは、インターフェース構造体105の底部を画定する。支持壁137aは、例えば液体インターフェース115に隣接する中間ガイド特徴要素140を含むことができる。中間ガイド特徴要素140は、少なくとも1つの第1の中間ガイド面143、143bを含み、第1のインターフェース寸法d1及び/又は少なくとも1つの第2の中間ガイド面147に沿った方向において移動の自由度を制限しながら、液体ニードルに対する液体インターフェース115の位置決めを容易にし、第3のインターフェース寸法d3に沿った方向において移動の自由度を制限しながら、液体ニードルに対する液体インターフェースの位置決めを容易にすることができる。少なくとも1つの第1の中間ガイド面143、143bは、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3と平行に延びることができる。少なくとも1つの第2の中間ガイド面147は、第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2と平行に延びることができる。
【0075】
一例において、第1の中間ガイド面143、143bは、遠位側137の外面に対して内側に延びることができる内側中間ガイド面143b、及び遠位側137の外面を画定することができる2つの外側中間ガイド面143を含む。従って、第1の中間ガイド面143、143bは、第1のインターフェース寸法d1に沿って複数のレベルにわたって延びることができる。内側第1中間ガイド面143bは、受容ステーションの相手側のガイドを受容して摺動するように適合される。内側第1中間ガイド面143bは、前記第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3にほぼ平行な平面に沿って平坦であることができる。内側第1中間ガイド面143bは、比較的幅が狭く且つ細長い形状からなることができ、即ち第2のインターフェース寸法d2に沿って比較的長く、第3のインターフェース寸法d3に沿って比較的短い。
【0076】
内側第1中間ガイド面143bは、2つの外側第1中間ガイド面143の間に延びることができる。内側第1中間ガイド面143bは、液体インターフェース115に隣接して延び、ニードル109に対するインターフェース115の位置決めを容易にすることができる。内側および外側第1中間ガイド面143、143bは共に、第3のインターフェース寸法d3の実質的な部分に、少なくともほぼ広がることができる。特定の例において、外側第1中間ガイド面143を備えない内側第1中間ガイド面143bのみ、又は1つの内側および1つの外側第1中間ガイド面143、143bのみが設けられる場合があり、それは、第1のインターフェース寸法d1に沿って液体インターフェース115を位置決めするのに十分であることができる。
【0077】
供給装置101の装着中、インターフェース構造体105は、底部113から下方に突出する場合、第1の中間ガイド面143、143bは、受容ステーションの液体入力に対する液体インターフェース115の垂直方向の位置決めを容易にすることができ、第1の横方向ガイド面141、141bは、液体インターフェース115の水平方向の位置決めを容易にすることができる。
【0078】
図示された例において、側面139は更に、インターフェース構造体105の外側側面の少なくとも1つにおいて少なくとも1つの第2の横方向ガイド面145、例えば、各側面において一対の対向する第2の横方向ガイド面145を含み、第1のインターフェース寸法d1に沿った方向においてインターフェース構造体105の自由度を制限する。第2の横方向ガイド面145は、少なくとも1つの第1の横方向ガイド面141、141bに隣接し、当該少なくとも1つの第1の横方向ガイド面141、141bと或る角度をなすことができる。前記角度は、ほぼ直角であることができるが、例えば、引き込み、製造公差を提供するために、又は第1及び第2の横方向ガイド面141、145の間の角度が約80度~100度であることができるという他の理由で、正確に直線状である必要はない。少なくとも1つの第2の横方向ガイド面145は、同じ側面139の対向する外側第1横方向ガイド面141の間に、及び当該対向する外側第1横方向ガイド面141に沿って設けられることができる。少なくとも1つの第2の横方向ガイド面145は、内側第1横方向ガイド面141bに沿って設けられることができる。第2の横方向ガイド面145は、第2のインターフェース寸法d2及び第3のインターフェース寸法d3とほぼ平行に延びることができるが、第1のインターフェース寸法d1に沿った方向において移動の自由度を制限する前記機能を達成するために厳密に平行である必要はない。
【0079】
例えば、第2の横方向ガイド面145は、例えば第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3とほぼ平行な平面に沿って、実質的に平坦であることができ、この場合、ほぼ平行は、絶対的に平行から10度のずれを含む場合がある。第2の横方向ガイド面145は、細長くなることができ、即ち第2のインターフェース寸法d2に沿って比較的長く、第3のインターフェース寸法d3に沿って比較的短い。
図16において最もよく看取され得るように、引き込み斜面155は、第2の横方向ガイド面145の前面入口付近に設けられ得る。
【0080】
一対の対向する第2の横方向ガイド面145は、例えば一対の第2の横方向ガイド面145と内側第1横方向ガイド面141bとが一緒になって横方向ガイドスロット142を形成するように、内側第1横方向ガイド面141bの両側に沿って且つ当該内側第1横方向ガイド面141bの両側に延びることができる。別の例において、スロットは、内側第1横方向ガイド面141bを備えずに、側壁139を通って延びることができる。外側第1横方向ガイド面141は、第1のインターフェース寸法d1と平行なスロット142の外側で延びることができる。第2の横方向ガイド面145、及び対向する側面139における第1の横方向ガイド面141、141bは、第2のインターフェース寸法d2に沿った方向においてインターフェース構造体105の案内および並進を容易にする一方で、他の軸に沿った並進および当該他の軸の周りの回転を制限することができる。第1の横方向ガイド面141、141b及び/又は第2の横方向ガイド面145は、第2の寸法d2の少なくとも50%、少なくとも75%、又は第2の寸法d2の大部分または全てのような、インターフェース構造体105の第2の寸法d2のかなりの部分に広がることができる。前記引き込み斜面155又はクリアランス159のような、1つ又は複数の開口または妨害物が、ガイド面141、145に設けられ得る。
【0081】
他の例において、ガイドレールによる案内なしにインターフェース構造体105が受容ステーション107に挿入されるのを容易にするために、クリアランススロットが、対応するガイドレールをクリアするために、側壁139に設けられ得る。係る例において、案内は、もしあれば、支持構造体135の壁および/またはインターフェース構造体105および/またはキーペンの他の側面または縁部を介して得られ得る。このようなクリアランススロットは、側面139の対向する縁部により、又はそれぞれの横方向縁部と、インターフェース構造体105が突出する容器側部113との間に画定され得る。
【0082】
中間ガイド特徴要素140には、少なくとも1つの第2の中間ガイド面147が設けられて、受容ステーション107に対してインターフェース構造体105を位置決めする一方で、第3のインターフェース寸法d3に沿った方向においてインターフェース構造体105の移動の自由度を制限する。第2の中間ガイド面147は、第1の中間ガイド面143、143bに対して或る角度をなすことができる。例えば、係る角度は、ほぼ垂直であることができ、この場合、幾らかのマージン又は公差が含まれ得る。例えば、当該角度は、約80度~100度であることができる。一対の対向する第2の中間ガイド面147は、スロット144を形成するように設けられ得る。第2の中間ガイド面147は、例えば、第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2にほぼ平行な平面に沿って実質的に平坦であることができ、この場合、ほぼ平行は、厳密に平行から10度以下のずれを含む場合がある。第2の中間ガイド面147は、比較的細長くて幅が狭い形状からなることができ、即ち、第2のインターフェース寸法d2に沿って比較的長く、第1のインターフェース寸法d1に沿って比較的短い。
【0083】
一対の対向する第2の中間ガイド面147は、インターフェース構造体105の支持壁137aにおいて、内側第1中間ガイド面143bと第2の中間ガイド面とが一緒になって中間ガイドスロット144を形成するように、内側第1中間ガイド面143bの両側および当該内側第1中間ガイド面143bに沿って延びることができる。しかしながら、中間ガイドスロット144は、内側第1中間ガイド面143bを備えずにさらに内側に延びる場合がある。外側第1中間ガイド面143は、第3のインターフェース寸法d3と平行なスロット144の両側に延びることができる。
【0084】
別の例(図示せず)において、中間クリアランススロットが遠位側137に設けられるが、当該スロットは、対応するガイドレールに沿った案内を回避しながら、インターフェース構造体105が受容ステーション107に完全に挿入されるのを容易にするために、対応するガイドレールをクリアすることができる。例えば、
図14と比較して、クリアランススロットの対向する縁部は、第2の中間ガイド面147に対応することができ、それにより、クリアランススロットの対向する縁部間の距離は、対向する第2の中間ガイド面147間の距離よりも大きくなることができる。案内は、もしあれば、インターフェース構造体105の他の側面または縁部の支持構造体135の壁を介して得られ得る。
【0085】
一例において、中間ガイド特徴要素140又はクリアランススロットは、第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2に平行な仮想基準平面P0によって交差され、それにより、仮想基準平面P0は、液体インターフェース115の中心と個々のキーペン165との間に延びる一方で、集積化されたコンタクトパッド175は、仮想基準平面P0の反対側の液体インターフェース115の別の側面において延びる。
【0086】
図14及び
図15で最もよく看取されるように、一対の第2の中間ガイド面147のうち、液体チャネル117及び/又はインターフェース115に近い、一方の第2の中間ガイド面147は、前記対の対向する第2の中間ガイド面147よりも第1のインターフェース寸法d1に沿って短くすることができる。ニードル受容液体チャネル部分121に近い第2の中間ガイド面147は、十分な厚さの液体チャネル壁117b(
図22)を容易にするために、より狭くされ得る。従って、図示された例において、中間ガイドスロット144は、第1と第2の中間ガイド面143b、147の間、及び液体チャネル117に隣接し且つそれに平行なガイド面143b、147の長さの少なくとも一部に沿って、その断面において面取り部148を含むことができ、中間ガイド特徴要素140の案内および液体インターフェースの位置決め機能を妨げることなく、チャネル壁のための空間を容易にする。従って、中間ガイド特徴要素140は、内側ガイド面143bに垂直な一対の対向するほぼ平行なガイド面147を含むほぼ垂直なガイド面143b、147を含むことができ、この場合、前記面取り部148は、液体チャネル117に隣接し且つ液体チャネル117に沿って、平行なガイド面147の一方と内側ガイド面143bとの間に、且つ平行なガイド面147の一方と内側ガイド面143bと或る角度をなして延びる第3のガイド面を画定する。
【0087】
上述したガイド特徴要素138、140、及び/又は表面141、141b、143、143b、145、147は、第2のインターフェース寸法d2の方向において細長く、及び/又は平坦および同一平面であり、受容ステーションの個々の直線状の相手方のガイドに対するインターフェース構造体105の装着を容易にする。上述したガイド面141、141b、143、143b、145、147の一部または全部が設けられて、ニードル挿入方向NIに平行な軸に沿ってインターフェース構造体105を案内する及び並進させる一方で、液体インターフェース115を少なくとも1つのニードル119に位置合わせして流体的に連通するように接続するために、他の軸に沿った並進および他の軸の周りの回転を制限することを容易にすることができる。一例において、インターフェース構造体は、図示された横方向ガイド特徴要素138及び中間ガイド特徴要素140のそれぞれの1つ又は2つのみをそれぞれ含むことができる。一例において、装着時に、主に第2の横方向ガイド面145が第1の寸法d1、D1に沿ってインターフェース構造体105の位置合わせに使用され、主に第2の中間ガイド面147が第3の寸法d3、D3に沿った位置合わせに使用され、それにより、下位の例において、第1の横方向および第1の中間のガイド面141、141b、143、143bである他方の少なくとも1つは、装着時に受容ステーションガイド面またはレール138A、140Aに係合する必要はない、又はインターフェース構造設計150から省かれ得る。更なる例において、横方向ガイド特徴要素138及び/又は中間ガイド特徴要素140は、第1の横方向または中間のガイド面141、141b、143、143bを備えない1つ又は2つの個々の第2の横方向または中間のガイド面145、147のみを含むことができ、それは、特定の例では、案内および位置決めに十分であることができる。また他の例において、個々のガイド特徴要素138、140及び/又はガイドスロット142、144は、厳密に平坦で直線状平面である必要がない縁部を含むことができ、この場合、当該縁部は第2のインターフェース寸法d2に沿って細長くなることができる。
【0088】
一例において、第1の横方向ガイド面141、141bは、第2の中間ガイド面147とほぼ平行である。一例において、第1の横方向ガイド面141、141b及び/又は第2の中間ガイド面147は、容器3の外側側壁151とほぼ平行である。一例において、第1の中間ガイド面143、143bは、第2の横方向ガイド面145とほぼ平行である。一例において、第1の中間ガイド面143、143b及び/又は第2の横方向ガイド面145は、インターフェース構造体105が突出する容器103の側面113とほぼ平行であり、及び/又はインターフェース構造体105が突出する側面113とは反対側の容器103の対向側面132にほぼ平行である。これらの態様のいくつかは、前述されたように、容器103の第1の大まかな位置合わせすることを容易にすることができ、その後にインターフェース構造体105をより精密に位置合わせすることが続く。
【0089】
適切な係合を容易にするために、1つ又はそれぞれのガイド特徴要素138、140は、引き込み特徴要素を設けられ得る。例えば、
図16に示されるように、横方向ガイド特徴要素138は、外部ガイドレールに対してガイド特徴要素138の残りの部分に入るように、インターフェース構造体105の前面レベル(この図では154で示される)の近く又は当該前面レベルに横方向引き込み特徴要素153を含む。図示された例において、引き込み斜面155は、両方の横方向ガイドスロット142の前面に設けられる。引き込み斜面155は、対向した発散する横方向ガイド面によって画定され、インターフェース構造体の前面レベルに向かって後方から広がっている。引き込み斜面155は、横方向ガイド特徴要素138の後続部分に対して屈曲した表面または傾斜した表面である。当該後続部分は、斜面155と隣接することができる第2の横方向ガイド面145を含む。引き込み斜面155は、第1の横方向ガイド面141、141bに対して或る角度をなす、例えば、第1の横方向ガイド面141、141bに対して、例えばほぼ直角をなす、又は例えば約80度から100度の角度をなすことができる。一例において、1つの横方向の引き込み斜面155のみが、一方の側面139に設けられる。
【0090】
比較的精細な位置合わせは、例えば受容ステーションの対応するガイドレール及び/又は表面の助けを借りて、インターフェース構造体105のガイド面141、141b、143、143b、145、147によって容易にされ得る。階段状の更に比較的流れるような態様において、突出部分123は、受容ステーションに最初に係合することができ、比較的大まかな位置合わせを提供し、次いで引き込み特徴要素153が係合することができ、次いでガイド特徴要素138、140が精細な位置合わせを提供することができる。例えば、横方向引き込み特徴要素153及びガイド特徴要素138は、第1の精細な位置合わせを提供することができる一方で、中間ガイド特徴要素140は、もう一度より精細な位置合わせを可能にすることができる。従って、ニードルを破壊する危険性が比較的低いニードルの適切な挿入が、確立され得る。中間ガイド特徴要素140は、液体インターフェース115及びチャネル117に隣接して、且つこれらに沿って延びて、ニードルの比較的精密な挿入を容易にする。中間ガイド特徴要素140は、他のガイド特徴要素138が接続された後にガイドレールに接続されて、最終的な最も精細な位置合わせを提供することができる。特定の例において、供給装置101の液体容量および関連する重量は比較的高くすることができ、これは、特に比較的制御されていない押し挿入の場合に、流体ニードルを破壊するリスクを増大させるが、これは、本開示の例の幾つかの供給装置101が受容ステーションとの比較的精密な流体接続へ容易に滑り込むことを妨げる必要はない。また他の例において、開示されたガイド特徴要素138、140の全てではないが幾つかが設けられて、幾つかのユーザ制御が、流体接続を確立するために必要とされる。
【0091】
図17Aは、正面線図において、インターフェース構造体105のガイド特徴要素138、140の図を示し、この場合、ガイド特徴要素138、140は、第3のインターフェース寸法d3に沿った方向において移動の自由度を制限するように適合される。例えば、第3のインターフェース寸法d3に沿った方向における移動の自由度を制限するためのガイド特徴要素は、(i)内側第1横方向ガイド面141b、(ii)外側第1横方向ガイド面141b、及び(iii)第2の中間ガイド面147のうちの少なくとも1つを含む。一例において、これらの表面141、141b、147のそれぞれは、第2のインターフェース寸法d2において比較的細長くなることができ、受容ステーションのガイド面と係合するリッジ又は平坦な表面によって画定され得る。区別は、第3のインターフェース寸法d3に沿った一方向において移動を制限するガイド特徴要素と、第3の寸法d3に沿った反対方向における移動を制限するガイド特徴要素との間で行われることができ、これは、
図17Aの実線対点線により示される。一例において、インターフェース構造体105は、第3のインターフェース寸法d3に沿った一方向において移動を制限するための少なくとも2つのガイド面(例えば、破線の141、141b、147)、及び第3のインターフェース寸法d3に沿った反対方向における移動を制限するための少なくとも2つのガイド面(例えば、実線の141、141b、147)を含む。
【0092】
図17Bは、正面線図において、インターフェース構造体105のガイド特徴要素138、140の図を示し、この場合、ガイド特徴要素138、140は、第1のインターフェース寸法d1に沿った方向において移動の自由度を制限するように適合される。例えば、第1のインターフェース寸法d1に沿った方向における移動の自由度を制限するためのガイド特徴要素は、(i)第2の横方向ガイド面145、(ii)第1の内側中間ガイド面143b、及び(iii)第1の外側中間ガイド面143のうちの少なくとも1つを含む。一例において、これらの表面145、143b、143のそれぞれは、第2のインターフェース寸法d2において比較的細長くなることができ、受容ステーションのガイド面と係合するリッジ又は平坦な表面によって画定され得る。
図17Bにおいて、区別は、第1のインターフェース寸法d1に沿った一方向において移動を制限するガイド特徴要素と、第1のインターフェース寸法d1に沿った反対方向における移動を制限するガイド特徴要素との間で行われることができ、これは、実線対点線により示される。一例において、インターフェース構造体105は、一方向において移動を制限するための少なくとも2つのガイド面(例えば、実線の145、143、143b)、及び反対方向における移動を制限するための少なくとも2つのガイド面(例えば、破線の145)を含む。一例において、インターフェース構造体は、対応する横方向ガイドレールと少なくとも接触している際に、インターフェース構造体105の突出方向とは反対の方向においてインターフェース構造体105の移動を制限するように適合された横方向ガイド面145を設けられ得る。
【0093】
図18は、例示的なインターフェース構造体105が受容ステーションに接続されるシステムの水平断面図を示す。例示的なインターフェース構造体105は、
図8及び
図16にも示されているように、固定特徴要素157を含む。固定特徴要素157は、供給装置の受容ステーションへの操作可能な装着、場合によっては保持を容易にすることができる。
【0094】
これらの図面において、固定特徴要素157は、本明細書において受容ステーション107の対応する固定要素が突出することができる、側面139を画定する外側壁を貫通する開口の形態のクリアランス159を含み、この場合、固定要素は、留め具または戻り止めであることができる。例えば、1つの固定特徴要素157を、一方の側面139に設けることができ、又は2つの固定特徴要素157を、対向する側面139に設けることができる。クリアランス159は、キーペン165に隣接して、インターフェース構造体105の前面側の近くに設けられ得る。図示された例において、突出する固定要素は、キャッチフック161である。しかしながら、用途に応じて、フック以外の固定要素を使用して、供給装置を受容ステーションに固定することを容易にすることができる。固定要素は、図示されたフック161の場合のように、ブロッキング特徴要素、可聴または触知のフィードバック特徴要素、トリガ又はスイッチ特徴要素などを含むことができる。即ち、一例において、固定要素は、インターフェース構造体を受容ステーションに直接的にロックすることができるが、他の例では、固定要素は、スイッチをトリガする、又は幾つかのフィードバック機能を提供するだけであることができる。
【0095】
図示された例において、固定特徴要素157は、横方向ガイド特徴要素138に設けられる。クリアランス159は、例えば、スロット142内に及び/又は内側第1横方向ガイド面141bを通る、側面139内の切り欠きによって画定され得る。図示された例において、クリアランス159は、個々の側壁における貫通穴であり、個々のリセス171a、171bに開口している。他の例において、貫通穴の代わりに、クリアランス159は、凹みであることができる。各側面139は、両方の側面139において固定要素と相互作用するために、固定特徴要素157を含むことができる。クリアランス159は、付勢された固定要素161が部分的にクリアランス159へ突出することができることを容易にすることができる。
【0096】
固定特徴要素157は更に、クリアランス159に隣接した当たり止め面(以降、当たり止めとも称する)163を含むことができる。当たり止め163は、インターフェース構造体105の前縁に近いクリアランス159の側で、クリアランス159の縁部により画定され得る。当たり止め163は、
図16の154により示されるように、例えば、キーペン165の遠位部分に隣接して、インターフェース構造体の前面レベルの近くに設けられる。当たり止め163は、個々のリセスの入口において、当たり止め並びにインターフェース構造体105の前面の縁部を画定する横方向前壁部分141bの一部であることができる。当たり止め163は、側面139の個々の壁部分141bの隣接面に対して或る角度をなして延びることができる。一例のシステムにおいて、当たり止め163は、固定要素に対するインターフェース構造体105の移動に対する抵抗を提供する。別の例示的なシステムにおいて、当たり止め163及び/又は横方向前壁部分163aは、特定の動作モードに切り替わるために、又は特定のフィードバックを提供するために、フィンガ(指)、トリガ、又はスイッチ等を押すことができる。
【0097】
図16で看取されるように、前側横方向側壁部分163aは、当たり止め163と当該前側の周りの縁部との間に延びて、それらを画定することができる。前側横方向側壁部分163aは、キーペン165の遠位部分に隣接して延びることができ、落下による破壊に対するキーペン165のある程度の保護を提供する。前方横方向側壁部分163aは、引き込み斜面155間に延びることができる。
【0098】
図18の図示された例において、固定要素は、フック161である。フック161は、それがクリアランス159を通って突出する位置に示されている。後述されるように、フック161のこの位置は、受容ステーションのアクチュエータを押し、そして次にフックに平行移動を伝達するように構成された機構(以降、伝達機構と称する)を介してフック161をトリガするキーペン165によってもたらされることができる。例図において、フック161と当たり止め163との間に若干の距離が示されており、これは、操作者が挿入を完了するために手動で供給装置101を解放する直前に、供給装置101が受容ステーションへ完全に押し込まれる装着の瞬間を示している。このような解放の後、付勢されたばねの押す力は、受容ステーションから外へ向かう方向においてフック161に対して当たり止め163を移動させる。従って、フック161は、そのばねの対向する力F(
図21)に対抗し、供給装置101の取り外し又は排出を阻止し、それにより供給装置101が流体的に接続された状態で保持される。供給装置101の取り外し又は排出を阻止するように構成されている。フック161のその後の後退は、供給装置101を自動的に排出する。
【0099】
供給装置101の裏面125に対する2回目の手で押すことは、キーペン165をアクチュエータに押し付け、これが再び前記伝達機構をトリガして、当たり止め163及びクリアランス159に対してフック161を解放し、それにより、フック161がクリアランス159から引き抜かれる。これにより、インターフェース構造体105が解除され、それにより、付勢されたばねが拡張し、インターフェース構造体105を受容ステーション105から押し出す。
【0100】
当たり止め面は、フック161の一部が係合することになる当たり止め部分である。当たり止め163のその係合面は、比較的平坦であり、個々の横方向側面141bに対して角度αをなして、例えば、少なくとも約90度または90度よりわずかに大きい角度αをなして、例えば少なくとも約91度の角度αをなして延びることができる。90度を超える角度αは、フック161の追加的な保持を可能にし、当たり止め163に対するフック161の滑りを阻止するか、又は少なくともフック161の意図しない離脱をある程度まで抑制して、インターフェース構造体105の意図しない排出を回避することができる。
【0101】
他の例示的な供給装置は、固定特徴要素を有していなくてもよい。一例において、受容ステーションは、装置の裏面に対して供給装置101を保持するフック、グリップ又はアームなどを有することができる。別の例において、供給装置101は、吊された状態(例えば、
図43を参照)で受容ステーションに装着され、それにより流体接続は、供給装置自体の重量によって、又は手動保持によって、又は液体インターフェース間のプリンタポンプによって生成された負圧によって十分に固定され得る。また他の例において、供給装置は、受容ステーションのガイドレール及びフックの両方をクリアするためのクリアランス又はクリアランススロットを含むことができる。
【0102】
他の例示的な供給装置は、説明された固定特徴要素157以外の他のタイプの固定特徴要素を適用することができる。これらの他のタイプの固定特徴要素は、供給装置と液体入力との間の流体接続を適切に保持することができる。例えば、供給装置101は、類似の固定特徴要素157を設けられることができるが、異なる位置、例えばインターフェース構造体105の遠位側137に設けられ得る。例えば、供給装置は、受容ステーションに引っ掛かる又は引っ掛かりを外すためのフック、グリップ、又はクリック止めフィンガを設けられ、又は受容ステーションの壁に圧入するためにエラストマー製クッションのような高摩擦表面を設けられ得る。
【0103】
図19は、容器103の別個の側面113から突出する、例示的なインターフェース構造体105を斜視図で示す。
図20は、例示的なインターフェース構造体105のための例示的な受容ステーション107の一部を示す。この図面では、ヒュミドール112は省略されている。
図21は、インターフェース構造体105及び受容ステーション107が固定された状態にあり且つ流体的に連通するように接続された状態にある一例の水平断面図を示す。とりわけ、本開示の特定の例の突出するキーペン165に関連する特定の機能および特徴が、これらの
図19~
図21に関連して説明される。
【0104】
本開示のキーペン165は、例えば、長手方向軸Ckに沿って、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、又は少なくとも約23mmにわたって突出する、全体として長手方向の形状を有することができる。本開示の第1のより広い定義において、キーペンは、「キー止め」機能を有し、その理由は、それが、例えばスイッチ及び/又は伝達のようなアクチュエータに作用するようにプリンタのキースロットを通過することができるからである。更なる例において、キーペンは、適合するキースロットを有する対応する受容ステーションに対する接続を可能にする一方で、適合しないキースロットを有する受容ステーションに対する接続を阻止され得るという理由で、液体タイプ(例えば、インク色または薬剤)識別機能も有する。他の例において、キーペンは、必ずしも作動機能を有することなく、識別機能を有するように適合され得る。本開示の全体にわたって様々な例示的な図面を参照して明らかになるように、キーペンは、比較的単純な突出ピンからより複雑な断面を有する形状までの範囲にわたる様々な形状を有することができる。
【0105】
図示された例において、インターフェース構造体105は、一対のキーペン165を含む。キーペン165は、対向する外側側面139によって画定されるように、第2のインターフェース寸法d2内に延びている。それに応じて、キーペン165は、容器寸法D2内に延びる。一対のキーペン165は、単一のキーペンと比較して、個々の固定要素を付勢するための力の分散および/または均衡を容易にすることができる。キーペン165によって付勢される対応するアクチュエータは、均衡された又は分散された態様で作動力を受け取ることができる。対向するキーペン165は、インターフェース構造体105及び液体インターフェース115のより良好な案内および/または位置合わせを容易にすることができる。3つ以上のキーペンが設けられることができ、例えば、液体チャネル117のいずれかの側に2つ以上のキーペンを有する。また、インターフェース構造体105は、一対の固定特徴要素157を含むことができ、各固定特徴要素は、各キーペン165に隣接して個々の側面139にある。他の例において、インターフェース構造体105は、単一のキーペン165又は3つ以上のキーペン165を含む。
【0106】
キーペン165は、基部169、例えば基部壁から突出することができる。基部169は、壁、脚部または柱状体であることができる。例えば、基部169は、キーペン165が突出する個々のリセス171a、171bの奥端部における壁または脚部であることができる。基部169は、インターフェース前面154に対してニードル挿入方向NIに沿って、後方の方向においてオフセットされ得る。
【0107】
キーペン165は、第2のインターフェース寸法d2とほぼ平行に延びることができる。キーペン165は、インターフェース構造体105が、例えば容器103の底部の下に突出する容器103の個別の側面113にほぼ平行に延びることができる。容器側面113は、比較的平坦であり、キーペン165は、その側面113と平行に延びることができる。
図19~
図21において、少なくとも1つのキーペン165は、ニードル挿入方向NI、主液体流れ方向DL、第2のインターフェース寸法d2及び/又は第2の容器寸法D2にほぼ平行であるその長手方向軸Ckに沿って突出している。キーペン165の長手軸Ckは、キーペンが突出する軸を表すことができる。長手方向軸Ckは、キーペン165の中心軸であることができる。キーペン165は、例えば、液体チャネル117のニードル受容部分121の中心軸および/またはシール120の中心軸にほぼ平行な長手方向に全般的に沿って、液体チャネル117及び/又は液体インターフェース115の両側で、液体チャネル117及び/又は液体インターフェース115に隣接して延びる。
【0108】
第3のインターフェース寸法d3に沿った第1のキーペン165とニードル受容液体チャネル部分121との間の距離は、反対側の第2のキーペン165とニードル受容液体チャネル部分121との間の距離よりも大きくなることができる。当該距離は、ニードル挿入方向NIを表す軸と、キーペン165が延びる長手方向軸Ckとの間の距離によって定義され得る。集積回路174及び/又はそのコンタクトパッド175は、第1のキーペン165とニードル受容液体チャネル部分121との間に延びる。前記のより大きな距離は、データコネクタ173が第1のキーペン165と前面押し領域154a及び液体チャネル壁117bの成形構造体との間を通過するのを容易にする。
【0109】
キーペン165は、受容ステーション107の対応するキースロット167内に挿入されるように適合される(
図20)。キースロット167は、適合しない印刷液体が受容ステーション107に接続されることを防止するために、例えば、液体ニードル109又は非互換性の液体タイプを有するそのニードル109の更なる液体チャネルの下流の汚染を防止するために、非対応のキーペン165を阻止することを容易にするように適合され得る。
図20の例において、キースロット167は、所定の向きでYの形状を有し、対応する形状の断面および対応する向きを有するキーペン165のみを受容するように意図されている。他のキースロット167は、例えば、T字、V字、L字、I字、X字、又は1つ又は複数のドット形状または他の幾何学的形状を有することができる。
【0110】
特定の例において、これらのキースロットの目的がキーペンを識別することであっても、異なるキースロット167に接続することができるマスターキーペンが提供され得る。マスターキーペンは、流体サプライのサービスのために、又は単に代替の解決策として色識別キーペンに提供されることができ、本開示においても、「キーペン」の定義に含まれる。
【0111】
キーペン165は、関連するキースロット構成要素の対応するアクチュエータを作動(付勢)させるように適合され得る。受容ステーションの適切なアクチュエータは、電気スイッチ及び/又は機械的伝達機構を含むことができる。
図21の例において、当該アクチュエータは、ばねで負荷されているロッド179を含む伝達機構である。
【0112】
図21に示されるように、キーペン165の遠位作動表面領域168は、インターフェース構造体105の受容ステーション107への挿入時に、キースロット167を通過して、ロッド179を作動させる。ロッド179は、ここでスリーブ形状ハウジングによって具現化されるキースロットハウジング構成要素170内に少なくとも部分的に延びる。供給装置101を受容ステーション107に挿入する際に、例えば操作者の押しにより、ハウジング構成要素170は、インターフェース構造体の前面におけるリセス入口を通って基部の方へと、リセス171a、171b内へ挿入される。これにより、キーペン165は、ハウジング構成要素170内へ挿入され、ロッド179を押す。図示された例において、主液体流れ方向DLに沿ったロッド179の対応する移動は、適切な伝達機構(図示せず)によりフック161に伝達され、それによりフック161の端部がクリアランス159へ挿入される。フック161がクリアランスへ挿入され、供給装置が操作者によって解放されると、フック161は当たり止め163に係合し、供給装置101を受容ステーション107に保持することができる。フック161は、ロッド179のばね力Fに対して着座状態でインターフェース構造体105を保持することができる。着座状態において、ニードル109は、液体チャネル117及びシール120の内部に突出し、ボール弁120Aを開き、供給装置101と受容ステーション107との間に液体の流れを確立する。また、データコネクタ173が、集積回路コンタクトパッドアレイ175に接続され、それによってデータ通信が確立され得る。インターフェース構造体105は、クリアランス159及び当たり止め163をそれぞれ有する固定特徴要素157を、両方の側面139において含むことができる。それに応じて、2つの対向するフック161は、一対のロッド179を介してトリガされ得る。
【0113】
操作者のその後の押しは、再びロッド179を動かし、ロッド179は再びその作動をフック161に伝達する。これにより、フック161はクリアランス159及び当たり止め163から解放されて、供給装置101の排出をトリガする。排出時、ロッド179は、スプリングの減圧により、キーペン165をそのロッド収容構成要素170内で後方に押し、それにより流体ニードル109が液体インターフェース115を出て、データ接続が切断される。
【0114】
図示された例において、インターフェース構造体105は、液体チャネル117のニードル受容部分121に横方向に隣接し、第2のインターフェース寸法d2に沿った深さを有する2つのリセス171a、171bを含む。リセス171a、171bは、キーペン165を取り囲むことができ、例えば、キーペン165のそれぞれのキースロットハウジング構成要素170への侵入を容易にする。
【0115】
リセス171a、171bは、リセス壁よって画定され得る。リセス171a、171bは、ニードル受容液体チャネル部分121に隣接して延びることができ、他方の側では、リセス171a、171bは、インターフェース構造体105の個々の側面139の内壁面によって区切られ得る。リセス171a、171bは更に、一方の側において、インターフェース構造体105が突出する容器103の側面113と、反対側で遠位側137の内壁面とによって区切られ得る。
【0116】
液体インターフェース115及びニードル受容チャネル部分121は、インターフェース構造体105の中心平面CPから横方向にオフセットされることができ、(例えば、
図24及び
図25を参照)、それによって、より小さい及びより大きいリセス171a、171bそれぞれが、インターフェース115及びニードル受容チャネル部分121の両側に設けられる。1つのキーペンは、他のキーペンよりも液体チャネルからより大きい距離離れて延びることができ、この場合、集積回路が前記1つのキーペンと液体チャネルとの間に延びる。一例において、より大きなリセス171bは、液体インターフェース115に対して中心平面CPの他方の側で延びる集積回路コンタクトパッド175を収容する。リセス171bは、パッド175が一部分である集積回路174全体を収容することができる。集積回路174は、マイクロコントローラ又は他のカスタマイズされた集積回路であることができる。集積回路コンタクトパッド175は、インターフェース構造体105の遠位側137の内壁部分上を、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3に平行な平面において、第3のインターフェース寸法d3と平行な軸に沿って延びることができる。遠位側137は、集積回路174のための支持壁部分を含む。集積回路コンタクトパッド175は、液体チャネル117と個々のキーペン165との間に延びることができる。供給装置101の装着中、集積回路コンタクトパッド175用のデータコネクタ173は、ニードル受容チャネル部分121と個々のリセス171bにより収容された個々のキーペン165との間に、個別のより大きなリセス171bへ入れることができる。
【0117】
キーペン165は、第2のインターフェース寸法d2に沿った方向、例えばその長手方向軸Ckに沿った方向において細長い形状を有することができ、リセス171a、171bの基部169から突出している。一例において、基部169からの突出の範囲KLは、(i)液体ニードルの所望の挿入長さ、(ii)データコネクタ173の挿入長さ、及び(iii)アクチュエータを十分にトリガするためのアクチュエータの押し長さに基づくことができる。一例において、キーペン165は、液体出力縁部116を越えることなく、第2のインターフェース寸法d2に沿って、個々のリセス171a、171b内に突出し、それにより、ペン165の作動表面領域168は、液体出力縁部116とほぼ同じレベルであることができる。一例において、各突出するキーペン165は、液体チャネル117に隣接する壁117bと、側面139を画定する壁との間の個々のリセス171a、171bに収容される。第2のインターフェース寸法d2に沿ったインターフェース前面154と基部169との間のリセス171a、171bの深さは、基部169とキーペン165の遠位作動表面領域168との間で測定されるようなキーペン165の長さとほぼ同じであることができる。一例において、リセス171a、171bに沿って延びる壁の幾つかは、例えば、落下による損傷に対して、突出するキーペン165を機械的に保護することができる。
【0118】
キーペン165は、基部169と作動表面領域168との間で、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、又は少なくとも約23mmの長さKLを有することができる。それに応じて、キーペン165の基部169は、第2のインターフェース寸法d2に沿って測定されるように、液体インターフェース115の外縁116から後方に少なくとも前記長さKLだけ延びることができる。図示された例において、キーペン165の作動表面領域168は、第2のインターフェース寸法d2に沿って測定されるように、液体インターフェース縁部116までおおよそ延びているが、液体インターフェース縁部116を越えて延びることはなく、又は例えば、縁部116の1mm、2mm、3mm又は5mm短いところまで延び、又は縁部116を超えて延びない。他の例において、キーペンの遠位作動表面領域168は、主液体流れ方向DL又は第2のインターフェース寸法d2に沿って測定されるように、液体インターフェース115の外縁116から3mmより遠くへ又は5mmより遠くへ突出しないが、さらに他の例において、キーペンは、液体インターフェース115を超えて5mm、10mm又は15mmを上回って延びることができる(例えば、
図37Aを参照)。
【0119】
一例において、リセス171a、171bは、側面139、支持壁137a、液体チャネル117を画定し、又は液体チャネル117に平行で液体チャネル117に隣接する壁117b、及び支持壁137aとは反対側の個別の容器側部113により、画定される。側面139及び支持壁137aは、保護のためにキーペン165に沿って、例えば、少なくとも遠位作動表面領域168まで、又は遠位作動表面領域168の後の少なとも約5mmまで延びることができる。
【0120】
異なる例示的な供給装置101において、容器103は、キーペン165の長さKLに沿って広がり、遠位作動表面領域168を越え、液体インターフェース縁部116及びキーペン165を越え、例えば、
図8に示されるように、突出長さPPにわたって、インターフェース構造体105を越えて主液体流れ方向DLにおいて突出する。
【0121】
図22は、インターフェース構造体105及び容器103の一例の横断斜視図を示す。ここで
図22に関連して説明される詳細の一部に関して、
図5、
図6、
図8、
図9及び
図41も参照され得る。図示された例において、リザーバ133、支持構造体135及びインターフェース構造体105は、それらの個々の個別の製造後に一緒に組み立てられる別個に製造された構成要素である。例示的な供給装置101は、比較的環境に優しい材料および構造を使用することを容易にすることができる。同時に、供給装置101及び受容ステーションは、複数の異なる印刷プラットフォームで実施され得る。供給装置101は、例えば、押し-押し動作によって、受容ステーションに対する比較的ユーザフレンドリーな取り付け及び取り外しを提供することができる。
【0122】
一例において、支持構造体135は、ボール紙、又は他のセルロース系材料、例えば、約2mm以下、又は1mm以下の厚さの波形要素を有するFフルートの段ボール紙から作成される。
【0123】
支持構造体135は、リザーババッグを支持して保護するために、一般的にボックス形状の折り曲げられるボール紙(カートン)構造体を含むことができ、並びに説明、指示、広告、図面、ロゴなどをその外面に提供することができる。支持構造体135は、衝撃によって及び/又は輸送中のようなリザーバ133の漏れに対する保護を提供することができる。支持構造体135は、全般的に直方体であることができ、ボール紙の壁によって画定された6つのほぼ長方形の側面を含み、それにより、少なくともインターフェース構造体105が突出する側面113は、液体がリザーバ133から支持構造体135及びインターフェース構造体105を通って流れることを可能にする開口113Aを含むことができる。開口113Aは、第1の前述の側面113とほぼ直角をなす第2の側面125に隣接して設けることができる。図示された例のいくつかにおいて、開口113Aは、後壁に近い底壁に設けられ、それによりインターフェース構造体が、裏面に近い容器底部から突出することが可能になり、それによって、容器容量は、主液体流れ方向DLに沿って、液体の流出の主方向において、液体インターフェースを越えて突出することができる。支持構造体135は、例えば、裏面に、前記第2の側部125上に又は前記第2の側部125に沿ってそれぞれ押し表示を含み、供給装置101を取り付ける及び/又は取り外すためにその側部125を押すように操作者に指示することができる。
【0124】
一例において、リザーバ133は、フレキシブルなフィルム壁のバッグを含み、当該壁は、ガス(気体)、蒸気および/または液体のような流体の移動を阻止するプラスチックフィルムを含む。一例において、多層薄膜プラスチックの積層品(貼り合わせシート)が使用され得る。薄膜材料は、プラスチック材料の使用を低減し、結果として、潜在的な環境影響を低減することができる。更なる例において、金属薄膜が、不浸透性を高めるために複数の層に含められ得る。フレキシブルなフィルムリザーバ壁は、PE、PET、EVOH、ナイロン、マイラー(登録商標)、又は他の材料のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0125】
異なる例において、本開示のリザーバ133は、少なくとも50ml、90ml、100ml、200ml、250ml、400ml、500ml、700ml、1L、2L、3L、5L、又はそれより多い印刷液体を保持することを容易にすることができる。異なる容量の容器103の間で、同じ最大液体容積容量を有する同じリザーバ133が、異なる支持構造体135及び/又は供給装置101の異なる液体容積に使用され得る。
【0126】
リザーバ133は、インターフェース構造体105に流体接続するために、フレキシブルなバッグの残りの部分よりも剛性の比較的剛性の相互接続要素134を含むことができ、リザーバ133内の液体を受容ステーションに流すことを可能にする。
図22の例示された例において、相互接続要素134は、液体がリザーバ133から流出することができる中央出力チャネルを含むリザーバの首部であることができ、首部は、開口113Aの縁部における個々の支持構造体壁、並びに液体チャネル117に液体を導くための中央チャネルに対する取り付けを容易にするために、当該中央出力チャネルから外方に延びるフランジを含む。相互接続要素134は、インターフェース構造体105の液体チャネルのリザーバ接続部分129に、例えば、第1のインターフェース寸法d1を越えて(即ち、インターフェース構造体105の外形高さを超えて)支持構造体135へ延びるリザーバ接続部分129の突出部分に接続することができる。
【0127】
相互接続要素134は、リザーバ133、支持構造体135、及びリザーバ接続液体チャネル部分129の相互接続を容易にすることができる。異なるフランジは、異なる構成要素に接続することができる。例えば、相互接続要素134の第1のフランジは、リザーバ133に接続することができ、第2のフランジは、支持構造体135に接続することができる。一例において、リザーバは、一方のフィルム層がフランジの一方の側の上に取り付けられ、他方のフィルム層がフランジの他方の側の上に流体密封の態様で取り付けられるフィルム積層体を含む。フィルム層はフランジに溶接される場合がある。機械的接続構造体106が、リザーバ133及び支持構造体135をリザーバ接続液体チャネル部分129にクランプ留めする、例えば相互接続要素134のフランジと機械的接続構造体106の楔形アームとの間でクランプ留めするために設けられることがき、それにより機械的接続構造体106のアームが、液体チャネル部分129を接続する管状リザーバの周りに延び、相互接続要素134のフランジとその楔との間でリザーバ及び支持構造体壁をクランプ留めすることができる。
【0128】
リザーババッグは、例えば、
図41に関連して看取され得るように、液体インターフェース縁部116を越えて支持構造体135の突出部分123内に突出することができる。例えば、第2の容器寸法D2に沿ったリザーバの長さの60%、70%、80%又は90%を上回るリザーバ部分が、リザーバ133の動作状態および少なくとも部分的に充填された状態で、相互接続要素134から離れるように突出する。その目的で、相互接続要素134は、例えば、非充填および平坦なリザーババッグの縁部または隅部の近くで、非対称位置でリザーバ内に設けられ得る。
【0129】
インターフェース構造体105は、比較的剛性のある成形プラスチックからなる。インターフェース構造体の壁は、ガス(気体)、蒸気および/または液体のような流体の移動を阻止することができ、その結果、別個のリザーバ及びインターフェース構造体は一緒になって、比較的流体密封な液体供給システムを形成することができる。基部169、裏面126、及び側壁139、137のような、インターフェース構造体105の大部分は、非ガラス繊維リサイクルPETのようなリサイクル繊維充填プラスチック材料から作成され得る。一例において、非ガラス充填は、液体チャネル117におけるシール120の良好な保持を提供する。例えば、キーペン165及び例示的な別個の機械的接続構造体106(
図40)は、ガラス繊維充填プラスチックから作成され得る。
【0130】
インターフェース構造体およびリザーバの材料は、流体に対して比較的不浸透性であることができるが、実際には、様々な理由で、時間が経つにつれて、幾らかの流体が、リザーバ及びインターフェース構造体の壁を通って移動する場合がある。それに応じて、特定の限定された保存可能期間が、供給装置101に関連付けられ得る。例えば、材料の選択は、特定の最小保存可能期間を維持しながらリザーバ薄膜の厚さを減少させることに基づくことができる。一例において、インターフェース構造体105とリザーバ133との間で組み立てられる使用法において、リザーバ133から分離した相互接続要素134は、異なる材料からなるインターフェース構造体105及びリザーバ133に対する相互接続要素134の取り付けを容易にするために、例えば、溶接および接着の両方を容易にするために、インターフェース構造体105及びリザーバ133よりも流体浸透性がある場合がある。
【0131】
インターフェース構造体105の液体スループット111及びその主液体流路LFPが
図22に示される。液体流路LFPの流れの主方向は、前述されたように容器およびインターフェース構造体105から外へであるが、特定の例において、液体流路LFPに関連する双方向流路、又は対向する流れが存在する場合があり、この場合、2つの液体チャネル117が存在する。主液体流路LFPに沿った流れの主方向の上流において、インターフェース構造体105は、例えば、リザーバ133の相互接続要素134と位置合わせされた液体チャネル入力124を設けられ、液体受容チャネル部分129の一部として、リザーバ133から液体を受け取ることができる。その入力124の下流において、供給装置101の液体チャネルは、中間チャネル部分119が後続するリザーバ接続チャネル部分129の残部、ニードル受容チャネル部分121、及び液体インターフェース115を含む。図示された例において、中間液体チャネル部分119は、(i)第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2に平行な面内で、リザーバ接続部分129及びニードル受容部分121との間の角度β、及び(ii)第3のインターフェース寸法d3に沿ったリザーバ接続部分129とニードル受容部分121との間の横方向のオフセットを容易にする。
【0132】
ニードル受容チャネル部分121は、液体インターフェース115を介して挿入される際に、受容ステーションの直線状の流体ニードル109を受容するように適合される。ニードル受容部分121は、リザーバ接続部分129と或る角度をなし、液体がリザーバ133からインターフェース構造体105へ最初に流れて、次いで、液体チャネル117の液体入力124に向かって曲線に沿って流れることを可能にする。リザーバ接続チャネル部分129及びニードル受容チャネル部分121の中心軸間の角度βは、
図23に図式的に示されたように、第3のインターフェース寸法d3に沿った方向において看取されるように、ほぼ垂直である場合がある。例えば、下方に突出するインターフェース構造体105を有するほぼ水平に装着された供給装置において、リザーバ接続部分129は、ほぼ垂直な中心軸を有し、ニードル受容部分121は、ほぼ水平な中心軸を有することができる。他の例において、角度βは、ニードル受容液体チャネル部分121に対してリザーバ接続部分の潜在的に異なるように傾斜した中心軸129a、129bを示す、点線129a、129bにより示されるように、例えば45度と135度との間で異なることができる。リザーバ接続液体チャネル部分129は、インターフェース構造体105から突出して、リザーバ133に接続することができる。
【0133】
更なる例において、ニードル受容部分121は、
図22及び
図24で看取され得るように、第3のインターフェース寸法d3の方向に沿って、リザーバ接続部分129から横方向にオフセットされている。例えば、ニードル受容チャネル部分121及びリザーバ接続チャネル部分129の中心軸は、それぞれ異なる基準平面C121、CP内に延びており、これらの平面C121、CPのそれぞれは、(i)第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2に平行であり、及び(ii)互いに対してオフセットされている。例えば、当該平面C121とCPとの間で測定されたような、チャネル部分121、129の横方向オフセット距離は概算的に、リザーバ接続チャネル部分129及びニードル受容チャネル部分121のチャネル半径の合計であることができる。図示された例において、リザーバ接続チャネル部分129の中心軸は、インターフェース構造体105の中心平面CP内にほぼ延びており、この場合、ニードル受容チャネル部分121は、インターフェース構造体105の中心平面CPに対してオフセットしており且つ平行である。
【0134】
中央平面CPに対してニードル受容チャネル部分121を中心からずらすことは、ニードル受容チャネル部分117に隣接するより大きなリセス171bを容易にし、そして次に集積回路およびコンタクトパッド175及び個々のキーペン165を収容することを容易にし、データコネクタ173及びキースロットハウジング構成要素170の対応する挿入を容易にする。集積回路コンタクトパッド175及び液体インターフェース115は、中心平面CPの横方向に異なる側に配置され得る。
【0135】
インターフェース構造体105内の異なるインターフェース構成要素の寸法、位置および向き(配向)の説明された態様は、例えば、比較的小さな第1及び第3のインターフェース寸法d1、d3を有する比較的小さな幅および低い高さの外形のインターフェース構造体105を容易にすることができ、その結果として、比較的広い範囲の異なる容器の液体容量および異なる印刷システムとの適合性(互換性)を容易にすることができる。例えば、インターフェース構造体105の突出部分の第1の寸法d1対第3の寸法d3(例えば、高さ対幅)のアスペクト比はそれぞれ、2:3未満、又は3:5未満、又は2:5未満、又は3:10未満、例えば約1.3:4.8であることができる。例えば、インターフェース構造体105の突出部分の第1の寸法d1:第2の寸法d2(例えば、高さ:長さ)のアスペクト比はそれぞれ、2:3未満、又は3:5未満、又は2:5未満、又は3:10未満、例えば約1.3:4.3であることができる。一例において、前記第1の寸法d1は、約10mm~15mmである。インターフェース構造体105の突出部分の比較的小さい第1の寸法d1は、500mlを上回るような比較的大容量の容器103、並びに例えば約100ml以下のような比較的小さい容量の容器の双方に取り付けるためにインターフェース構造体105を接続することを容易にすることができる。リザーバ容量は、少なくとも50ml、90ml、100ml、200ml、250ml、400ml、500ml、700ml、1L、2L、3L、5Lなどを含むことができる。
【0136】
また、小さなインターフェース寸法d1は、供給装置101の比較的効率的な積み重ね及び輸送を容易にすることができる。特定の例において、容器103の第1の寸法D1:d1対インターフェース構造体105の突出部分の比は、5:1を上回る、6:1を上回る、又は7:1を上回ることができる。
【0137】
図24及び
図25はそれぞれ、水平断面図および正面図においてインターフェース構造体105の例を示す。
図24は、仮想基準平面P1、P2、P3、P4を示し、各平面P1、P2、P3、P4が、第1及び第3のインターフェース寸法d1、d3に平行であり、前面154から裏面126又はインターフェース構造体105までの第2の寸法d2に沿って互いに対してオフセットされている。これらの仮想平面P1、P2、P3、P4のうちの1つ又は複数を使用して、インターフェース構造体105の異なるインターフェース構成要素の相対的な位置および形状を説明することができる。
【0138】
図24の図示された例において、第1の平面P1は、インターフェース前面154及びキーペン165のうちの少なくとも1つと接線方向に接触または交差する。一例において、インターフェース前面154は、ほぼ直線状の表面を含み、それにより当該表面が第1の平面P1にほぼ平行に延び、第1の平面P1がインターフェース前面154に接触する。更なる例において、第1の平面P1は、その遠位の作動表面領域168の近くに又は当該領域168を通り抜けて、キーペン165と交差または接触する。別の例において、キーペンは、インターフェース前面154を越えて突出する延長されたペン部分を含むことができ、それにより第1の平面P1は当該延長されたペン部分と交差する。更に別の例において、キーペンは、インターフェース前面154の手前で止まり、それにより第1の平面P1はキーペンに接触または交差しない。図示された例において、第1の平面P1は、集積回路コンタクトパッド175に接触または交差しないが、別の例では、コンタクトパッド175は、多少移動することができ、第1の平面P1は、コンタクトパッド175に接触または交差することができる。
【0139】
第2の平面P2は、第1の平面P1と平行に設けられ、ニードル挿入方向NIに沿って前面154から離れている。例えば、第2の平面P2は、インターフェース前面154及び/又はキーペン作動表面領域168から少し離れて(或る距離の所に)設けられる。第2の平面P2は、第3のインターフェース寸法d3に沿って、図中左から右に向かって、横方向側壁139、支持壁137a、リセスのうちの1つ171b、キーペン165の1つ、集積回路コンタクトパッド175のアレイ、ニードル受容液体チャネル部分121(例えば、シール120を含む)、リセスのうちの別の1つ171a、キーペン165の別の1つ、及び横方向側壁139の別の1つと交差する。一例において、横方向側壁139は、横方向ガイド特徴要素138を含み、第2の平面P2は、これら横方向ガイド特徴要素138と交差する。別の例において、支持壁137aは、中間ガイド特徴要素140(
図24において見ることができない)を含み、第2の平面P2は当該中間ガイド特徴要素140と交差する。中間ガイド特徴要素140は、第1のリセス171aの下に及び第2のリセス171bとは反対側の液体スループット117に隣接して設けられ得る。前記インターフェース特徴要素の大部分または全ては、単一の成形されたモノリシックのインターフェース構造体105の一体的に成形された部分であることができる一方で、例えば、キーペン165及びシール120は、別個のプラグイン構成要素を形成する場合があるが、ペン165は、残りの部分と一体的に成形され得る。集積化されたコンタクトパッド175は、特定の印刷関連機能を格納および制御する集積回路の別個の素子の一部を形成することができ、当該集積回路は、第2のリセス171bにおいて、インターフェース構造体105の支持壁137aの内面に別個に付着される。使用中、コンタクトパッドの接触面は、容器103に面しており、コンタクトパッド175は、液体チャネル117とキーペン165の1つとの間で支持壁137aの内側で個別のリセス171b内に配置される。集積回路174は、例えば回路の支持基板を支持壁137aに付着することにより、一体成形されたモノリシック構造に別個に組み付けられ得る。
【0140】
第3の平面P3は、第2の平面P2と平行に設けられ、ニードル挿入方向NIに沿って第2の平面からオフセットされ、第2の平面P2よりもインターフェース前面154から更に間隔をあけられ、第3のインターフェース寸法d3に沿って、図中左側から右側へ、クリアランス159、リセスのうちの1つ171b、キーペン165の1つ、液体チャネル117(例えば、ニードル受容チャネル部分121)、リセスのうちの別の1つ171a、キーペン165の別の1つ、及び別のクリアランス159と少なくとも交差する。第3の平面P3は、横方向側壁139及び支持壁137aの一部と交差することができる。例えば、第3の平面P3は、集積回路コンタクトパッド175から少し離れて設けられる。また、第3の平面P3は、シール120から少し離れて設けられてもよい。一例において、横方向側壁139は、横方向ガイド面141、145を含み、第3の平面P3は、これらの横方向ガイド面141、145と交差し、この場合、横方向ガイド面は、本開示の他の箇所で説明されるように、第1及び第2の横方向ガイド面141、145を含むことができる。別の例において、支持壁137は、中間ガイド特徴要素140(
図24において見ることができない)を含み、第3の平面P3は、中間ガイド特徴要素140と交差する。中間ガイド特徴要素140は、液体スループット117に隣接して及び第1のリセス171aの下に設けられ得る。他の例において、2つのクリアランス159のうちの1つのみが設けられる、又は2つのクリアランス159の1つも設けられない。
【0141】
図24に示されるように、中心平面CPは、第3のインターフェース寸法d3の中点を通ってインターフェース構造体105と交差することができ、第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2と平行に延びることができる。また、中心平面CPは、第3の容器寸法D3の中点を通って容器103と交差することができる。中心平面CPは、インターフェース前面154及び液体インターフェース115と交差することができる。集積回路コンタクトパッド175は、中心平面CPの一方の側に設けられることができ、ニードル受容液体チャネル部分117及び液体インターフェース115は、中心平面CPの他方の側に設けられる。キーペン165は、中心平面CPの両側に設けられ得る。集積回路コンタクトパッド175を収容する第2のリセス171bは、第1のリセス171aよりも大きい。中央平面CPは、第2のリセス171bの大部分が第1のリセス171aに対して中心平面CPの反対側に延びるように、第2のリセス171bの一部と交差することができる。
【0142】
第4の仮想平面P4は、第3の面P3と平行に設けられ、ニードル挿入方向NIに沿って前面154からさらに離されている。第4の平面P4は、第3のインターフェース寸法d3に沿って、横方向側壁139、支持壁137a、及び液体チャネル117のリザーバ接続部分129と交差する。更なる例において、第4の平面P4は、液体チャネル117の中間部分119とも交差する。液体チャネル117のリザーバ接続部分129は、第1のインターフェース寸法d1に平行な第2の中心軸の周りに、少なくとも部分的に円筒状の壁(例えば、
図26を参照)を含むことができ、当該中心軸は、
図24において、中央平面CPと第4の平面P4との交線によって示される。第4の平面P4は、基部壁169に沿って、例えば基部壁169から約0~5mm又は0~3mmの所で基部壁169の近くに延びることができる。第4の平面P4は、コンタクトパッド175、シール120およびクリアランス159から少し離れて設けられ得る。
【0143】
また、
図24は、第2及び第3のインターフェース寸法d2,d3に沿って、インターフェース構造体105の全般的に長方形の輪郭も示す。全般的に長方形の輪郭は、遠位側137の前縁、裏面126、及び2つの対向する側面139によって画定され得る。遠位側137の前縁および/または裏面126は、第3のインターフェース寸法d3とほぼ平行なほぼ直線状の外縁または表面を含むことができる。側面139は、第1の横方向ガイド面141のような、第2のインターフェース寸法d2にほぼ平行なほぼ直線状の縁部または表面を含むことができる。長方形の輪郭の広がりは、第3のインターフェース寸法d3に沿って約5cm以下、及び/又は第2のインターフェース寸法d2に沿って約6cm以下、例えば、それぞれ48mm及び43mmであることができる。
【0144】
図25は、仮想基準平面P5、P6、P7、P8、P9のそれぞれにより交差された
図24の例示的なインターフェース構造体105を示し、当該仮想基準平面P5、P6、P7、P8、P9は、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3にそれぞれ平行であり、且つインターフェース構造体105の突出方向(即ち各平面がインターフェース構造体105の遠位側137に近づく)において、第1の寸法d1に沿って互いにオフセットされている。遠位側137に向かう方向において、平面はそれぞれ、第5の平面P5、第6の平面P6、第7の平面P7、第8の平面P8、及び第9の平面P9をそれぞれ含む。
【0145】
第5の平面P5は、インターフェース前面154の縁部154bと、例えば液体チャネル117の突出するリザーバ接続部分129と交差する。例えば、第5の平面P5は更に、横方向側壁139、リセス171a、171b、及びリセス171a、171b及びキー165の基部169の少なくとも1つと交差することができる。第5の平面P5は、第1の横方向ガイド面141、141bと、例えば、外側第1横方向ガイド面141と交差することができる。第5の平面P5は、キーペン165から少し離れて、例えば少なくともキーペン165の作動表面領域168から少し離れて、及び/又は液体インターフェース115の縁部116から少し離れて、延びることができる。
【0146】
第6の平面P6は、横方向側壁139、リセスのうちの1つ171a、キーペンの基部169、キーペン165の1つ、液体インターフェース115及び/又はニードル受容部分121の中心軸から少し離れたニードル受容液体チャネル部分121、その中心軸より上のシール120、第2のリセス171b、別のキーペンの基部169、他方のキーペン165、及び他方の横方向側壁139と交差する。前記中心軸は、シール120の中央において、前記図面内へ直線状に延びることができる。図示された例において、第6の平面P6は、キーペン165の長さに沿ってキーペン165の中央を通ってキーペン165の基部169と直角をなして延びるそれらの中心軸Akを通って、キーペン165と交差する。第6の平面P6は、第1の横方向ガイド面141、141bと、例えば内側第1横方向ガイド面141b及び/又はクリアランス159及び/又は当たり止め163と交差することができる。
【0147】
第6の平面P6から少し離れた第7の平面P7は、横方向側壁139、リセスのうちの1つ171a、キーペンの基部169、キーペン165の1つ、液体インターフェース115の中心軸と液体チャネル117のニードル受容部分121、第2のリセス171b、別のキーペンの基部169、別のキーペン165、及び他方の横方向側面139と交差する。第7の平面P7は、第1の横方向ガイド面141、141b、例えば内側第1横方向ガイド面141b、及び/又はクリアランス159及び/又はフック当たり止め163と交差することができる。第7の平面P7は、キーペン165の中心軸から少し離れて延びることができる。第5、第6、第7の平面P5、P6、P7は、集積回路コンタクトパッド175から少し離れて延びる。
【0148】
他の例において、キーペン165は、キーペン165が図面において現在配置されている態様に比べて、
図25の図で下方に移動することができ、その結果、キーペン165の中心軸Akは、液体インターフェース及びニードル受容チャネル部分の中心軸と交差する平面と(i)同じ平面により、又は(ii)当該平面の他の側の平面により交差される。第1の例において、キーペン及び液体インターフェースの中心軸は、第1のインターフェース寸法d1に沿って同じレベルにある。
【0149】
第7の平面P7から少し離れた第8の平面P8は、集積回路コンタクトパッドアレイ175及び/又は集積回路174の残りと交差する。第8の平面P8は、インターフェース構造体105の外部遠位側137を画定する支持壁137aに隣接して、及び/又は当該支持壁137aにちょうど接触して延びることができる。支持壁137aは集積回路174を支持する。集積回路コンタクトパッド175は、前記第8の平面P8内に及び/又は前記第8の平面P8に平行に少なくとも概ね延びる接触面を有することができる。接触面は平坦であることができ、それにより、接触面の平面は、前記第8の平面P8内に概ね延びることができるが、理解されるように、これらの表面は実際には、厳密に平坦ではなく、その結果、第8の平面P8からの接触面の一部の若干のずれが考慮され得る。一例において、集積回路コンタクトパッド175は、内側支持壁137aの比較的浅い切り欠きに設けられた回路の一部であり、それにより、第8の平面P8も、コンタクトパッド175の側面で支持壁137と交差または接触することができる。第8の平面P8は、キーペン165から少し離れて延びることができる。液体インターフェース縁部116のサイズと形状に応じて、第8の平面P8は、液体インターフェース縁部116とほぼ接線方向に接触または交差することができ、或いはその縁部116からわずかに離れることができる。第8の平面P8は、側面138と交差する。第8の平面P8は、中間ガイドスロット144に沿って延びる及び当該中間ガイドスロット144を部分的に画定する壁またはリブ144bと交差することができ、当該壁またはリブ144bは、個別のリセス171a内へ突出する。
【0150】
第9の平面P9は、第8の平面P8に近接して延び、コンタクトパッド175から少し離れて支持壁137aと交差し、それにより、壁137aは、集積回路コンタクトパッド175及び/又は集積回路174を支持し、遠位側137を画定する。第9の平面P9は、ここでガイドスロット144によって具体化される中間ガイド特徴要素140と交差することができる。第9の平面P9は、キーペン165、液体インターフェース縁部116、及びニードル受容液体チャネル部分121から少し離れて延びる。第9の平面P9は、インターフェース構造体105の遠位側137の外面に隣接して延びる。
【0151】
図示されたように、インターフェース構造体105は、インターフェース構造体105の第2及び第3の寸法d2、d3に平行な一連の仮想平面P5~P9によって画定されることができ、(i)液体インターフェース115、並びに液体インターフェース115の両側にあるリセス171a、171b及び個々のキーペン165と交差する中間平面P6又はP7、(ii)中間平面P6に平行であり、インターフェース構造体105の突出方向において中間平面P6からオフセットされた第1のオフセット平面P8、P9であって、当該第1のオフセット平面P8、P9は、集積回路および/または集積回路コンタクトパッドアレイ175を支持する支持壁137aと交差し、前記コンタクトパッドアレイは、その平面P8、P9及び第3のインターフェース寸法d3と平行なラインに沿って延びており、及び(iii)中間平面P6又はP7に平行であり、且つインターフェース構造体105の突出方向に反対の方向において中間平面P6又はP7からオフセットされた第2のオフセット平面P5を含み、第2のオフセット平面P5は、液体インターフェース115から少し離れたインターフェース構造体105のインターフェース前縁154bと交差し、且つ液体供給容器103に接続するリザーバ接続液体チャネル部分129と交差する。第1のオフセット平面P8、P9及び第2のオフセット平面P5は、(i)中間平面P6又はP7の両側で、(ii)キーペン165から少し離れて、及び(iii)ニードル受容チャネル部分121の内壁から少し離れて、延びる。ニードル受容チャネル部分121の内壁は、オフセット平面P5とP9との間に延びる。図示された例において、オフセット平面P5、P9も、一例においてシール120が挿入されるインターフェース前面154のための縁部によって画定される液体インターフェース縁部116から少し離れて延びている。インターフェース構造体105が容器103に取り付けられる場合、これらの平面P5、P6、又はP7、P8は、インターフェース構造体105が突出する容器側部113に対して平行に延びることができる。説明されたように、インターフェース構造体105は、比較的薄い外形からなることができ、それにより、対向するオフセット平面P5とP9との間の距離は、インターフェース構造体105の突出部分の高さに対応することができる第1のインターフェース寸法d1の範囲にほぼ対応する、約20mm未満、約15mm未満、約13mm未満、又は約12mm未満であることができる。更なる例において、中間平面P6又はP7は、クリアランス159及び/又は当たり止め163及び/又は横方向ガイド特徴要素138と交差する。オフセット平面P5、P9は、クリアランス159から少し離れて設けられ得る。
【0152】
図26は、別個のインターフェース構造体105を示す。インターフェース構造体105は、単一の比較的剛性の成形プラスチック基盤構造体105-1を含み、それにより例えば、キーペン165及びシール120はそれぞれ、例えば対応する相補的な穴およびチャネルに差し込まれる別個の構成要素であることができる。更に別個の構成要素は、リザーバ133に接続するためのチャネルコネクタ部品181のような比較的剛性のある単一の成形プラスチック構造体に組み付けられ得る。
【0153】
看取され得るように、側面139は、第1の寸法d1の方向において支持壁137aから突出する。支持壁137aの外側は、本開示の他の箇所で遠位側137と呼ばれる。説明された突出構成要素は、外側137とは反対側の内側から突出する。支持壁137a及びその外側137は一般に、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3と平行に延びる。液体チャネル117は、第2のインターフェース寸法d2に沿って、第1のインターフェース寸法d1の方向において支持壁137aから突出する突出構造体の一部であることができ、当該構造体は、管状の液体チャネル壁117b、及び前面押し領域154a及び液体インターフェース115を画定するブロックを含む。液体チャネル117の前記構造体は、リセス171aと171bとの間に延びる。また、リセス171a、171b及び/又はキーペン165の基部169a、169bは、第1のインターフェース寸法d1の方向において壁137aから突出することもできる。各リセス171a、171bは、前記液体チャネル構造体と、横方向側壁139と、基部169a、169bとの間に延びる。更に、後壁154dのような壁も、第1のインターフェース寸法d1の方向において支持壁137aから突出することもできる。
【0154】
リザーバ接続チャネル部分129は、リザーバ133に接続する又はリザーバ133に対してシールするためのチャネルコネクタ構成要素181を含む。リザーバ接続チャネル部分129は、液体リザーバ133に接続するために、第1の寸法d1に平行な方向において、例えば主液体流れ方向DL又はニードル挿入方向NIと直角をなして、突出する。リザーバ接続チャネル部分129は、例えば、支持構造体135内のリザーバ133への接続を更に容易にするために、その上流端部においてコネクタ構成要素181を有する、第1のインターフェース寸法d1の内側に部分的に及び外側に部分的に延びる円筒形液体チャネルを含むことができる。図示されたように、突出するリザーバ接続チャネル部分129は、特定の範囲OUTだけ第1のインターフェース寸法d1の範囲の外側に突出し、個別の支持構造体側部113における開口113A(
図22)を通過する。
【0155】
他の例(図示せず)において、リザーバ接続液体チャネル部分129は、インターフェース構造体105の高さを超えて突出しなくてもよく、第1のインターフェース寸法d1内に完全に延び、それにより例えば、リザーバ側の相互接続要素134は、液体チャネル117に流体的に連通するように接続するために、支持構造体の開口113Aを通って、少なくとも部分的にインターフェース構造体105の中へ又はインターフェース構造体105まで延びることができる。
【0156】
コネクタ構成要素181及び/又は液体相互接続要素134は、
図22及び
図26の双方に示されるように、リング、首部、ネジ山などを含むことができる。コネクタ構成要素181及び/又は液体相互接続要素134は、リザーバ接続液体チャネル部分129及びリザーバ133の首部にそれぞれ接続することができる。コネクタ構成要素181、液体相互接続要素134及びリザーバ首部の内径は、対応することができる。液体相互接続要素134及び/又はリザーバ首部の内径は、第3の容器寸法D3に沿ったリザーバ133の全幅よりも小さい。例えば、内径は、リザーバ133の幅の半分未満であることができる。いくつかの例(
図46、
図47のような)において、リザーバ133の首部は、リザーバ133の寸法と比べて比較的小さくすることができる。
【0157】
第1のインターフェース寸法d1は、遠位側137の外縁と前縁154bとの間の距離によって規定され得る。また、側面139の対向する縁部は、第1のインターフェース寸法d1を概ね画定することができる。
【0158】
図26に示されるように、単一の成形構造体は、支持壁137aとは反対側に開くことができる。例えば、インターフェース構造体105のリセス171a、171bは、支持壁137aとは反対側に開いており、それにより組み立てられた状態において、個別の容器側部113は、その開口を閉じて、支持壁137aと対向するリセス壁を形成する。
【0159】
側壁139及び支持壁137aは、インターフェース構造体105の前面154における縁部で終端する。当該縁部は、リセス171a、171bの入口において延び、それにより近位前縁154b及び遠位前縁154cが、液体インターフェース115に隣接して設けられ得る。
【0160】
リセス171a、171bにはそれぞれ、個々のキーペン165の基部169aでもあることができる基部169a、169bが設けられる。基部169a、169bは、液体チャネル壁117bと横方向側壁139との間に延びるリセス171a、171bの内壁を形成する。基部169a、169bは、第3のインターフェース寸法d3と平行に延びることができる。基部169a、169bは、第1及び第3のインターフェース寸法d1、d3に平行な壁によって画定され得る。基部169a、169bは、インターフェース前面154に対して逆方向(主流れ方向DLとは反対方向)にオフセットされ、この場合、そのオフセット距離は、キーペン165の長さとほぼ同じであることができる。他の例において、基部169a、169bは、図面に示されたものよりもさらに後方にオフセットされてもよく、キーペンの長さは、当該ペンの作動端部領域168が液体インターフェース縁部116とほぼ位置合わせされるように、それに応じて延ばされ得る。更なる例において、基部169a、169bは、第2のインターフェース寸法d2に沿って内側方向においてインターフェース構造体105の後壁154dからオフセットされた内壁であることができる。後壁154dと基部169a、169bとの間に、例えば、キーペン165のクリックフィンガのための空間154dを設けることができる。
【0161】
図27は、対応するインターフェース構造体105の基部壁169aに取り付け可能なキーペン165の一例を示す。キーペン165は、キーペン基部169bからキーペンの作動表面領域168まで延びる、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、又は約23mmの突出長手方向キーペン部分165bを含む。使用中、突出長手方向キーペン部分165bは、キーペン基部169bから、キーペン165のペン軸Ckに沿って突出することができ、ペン軸Ckは、主液体流れ方向DLと平行であることができる挿入方向において延びている。図示された例において、ペン軸Ckは、キーペン基部169bと直角をなして延び、第2のインターフェース寸法d2に平行である。キーペン基部169bは、キーペン165がインターフェース構造体105に取り付けられた場合に、リセス171a、171bの基部169a、169bの一部を形成することができる。
【0162】
本開示において、キーペンの「基部」に言及する場合、キーペンの基部は、キーペンに隣接し、且つ少なくともキーペンがその個々の基部壁に組み付けられた状態で、キーペンが突出する、任意の基部壁部分を意味する。係る基部は、一例において、キーペンの一体的に成形された部分169bであることができ、又は別の例において、キーペンから別個に成形された部分であることができる。キーペンの分解した状態では、基部は、例えば
図27に示されるように、キーペンの残りがその作動表面領域168に向かって突出する、分解されたキーペンの基部部分183を意味することができる。キーペンがリセス171a、171bの基部壁169と一体的に成形される例、又はキーペンが係る基部壁169に予め組み付けられる例では、キーペンが突出する、キーペンに隣接する任意の基部壁部分169、169a、169bは、キーペンの基部を画定することができる。
【0163】
装着時(例えば、
図21を参照)、突出長手方向キーペン部分165bは、少なくとも10mm、12mm、15mm又は20mmのペン挿入距離にわたって、キースロットハウジング構成要素170内に少なくとも部分的に突出することができる。ペン挿入長さは、アクチュエータを作動させるのに十分であるべきである。例えば、ペン挿入長さは、伝達機構(例えば、ロッド179)と係合するための第1の距離(例えば、1.5mm)、及び付勢(例えば、スイッチ又はフック161上で作動する)のために伝達機構を更に押すための第2の距離を含む。第2の距離は、少なくとも8.5mm、少なくとも10.5mm、少なくとも13.5mm、少なくとも18.5mmなどであることができる。基部169、169a、169bと遠位の作動表面領域168との間のキーペン165の全長は、少なくともそのペン挿入距離に及ぶべきである。
【0164】
図28は、インターフェース構造体105に挿入されたキーペン165の一例を示す。看取され得るように、キーペン基部169bは、使用中にインターフェース構造体105に挿入される基部部分183により画定され、長手方向キーペン部分165bの基部169a、169bを共同画定する。基部部分183は、長手方向軸Ckに沿ってキーペン基部169bから後方に延びる実質的に円筒形、又は異なる形状であることができる。ペン軸Ckは、円筒形基部部分183の中心を通って延びることができる。
【0165】
一例において、基部部分183及び長手方向キーペン部分165bは、一体的に成形された単一部片を形成する。基部部分183は、インターフェース構造体105の対応するペン基部穴185に挿入される。ペン基部穴185は、個々のリセス171の基部壁169aに設けられる。基部壁169aは、液体スループット111に隣接して延び、ニードル挿入方向に沿って液体インターフェース115に対してオフセットされる。図示された例において、キーペン基部169bは、周囲の基部壁169aの表面とほぼ同じ高さにされ、キーペン基部169b及び基部壁169aは合わさって個々のリセス171a、171bの基部を形成する。長手方向キーペン部分165bは、概ね液体インターフェース115のレベルまで、例えば、第2のインターフェース寸法d2に沿った液体インターフェース縁部116から約5mm未満、又は液体インターフェース縁部116とほぼレベルまで、主液体流れ方向DLにおいて突出する。長手方向キーペン部分165bは、基部169aからの少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、又は約23mmの長さKL(例えば、
図21を参照)にわたって延びることができる。インターフェース構造体105は、リセス基部169aの中で、液体チャネル117の両側において対応する一対のキーペン165のための一対のペン基部穴185を含む。
【0166】
一例において、基部部分183は、供給装置101のインターフェース構造体105のペン基部穴185内におけるキーペン165の正確な位置決めを容易にするために少なくとも1つのデータム187を含む。キーペンデータム187は、基部壁169aに対するキーペン165の回転方向を決定して固定することを容易にすることができる。そしてまた、基部169aは、ペン基部穴185において少なくとも1つのカウンタデータム189を含むことができる。キーペン165のデータム187及び/又はキーペン穴185のカウンタデータム189の数は、所定の回転配向の最大数を決定することができる。
【0167】
キーペン165の異なる所定の回転配向の例は、
図29~
図32に示される。インターフェース構造体105内のキーペン165の各々の所定の回転配向は、対応する受容ステーション107の対応する形状のキースロット167に関連付けられ得る。従って、各回転配向は、容器103内の特定の色またはタイプの印刷液体に関連付けられ得る。複数のデータム187は、第1及び第3のインターフェース寸法d1、d3に平行な平面において基部部分183の周りにキーペン165の基部169bに直接的に設けられ得る。そしてまた、ペン基部穴185は、少なくとも1つのカウンタデータム189を含み、当該少なくとも1つのカウンタデータム189に対して少なくとも1つのキーペンデータム187を位置合わせすることを容易にすることができる。
【0168】
図示された例において、基部部分183及び基部壁169aの双方は、複数の一致するデータム187、189を含む。他の例において、キーペン165上のデータム187の数は、キーペン165の所定数の回転配向を依然として容易にしながら、基部壁169a上のカウンタデータム189の数と異なることができる。一例において、基部壁169aは1つのデータム189のみを含み、対応するキーペン165は複数のデータム187を含み、又は逆もまた同じであり、キーペン165は1つのデータム187のみを含み、基部壁169aは複数のデータム189を含む。複数のデータム187及び/又はカウンタデータム189を使用する例において、これらのデータム187、189は、規則的な位置、例えば、円の周りに互いから等しい距離の所に設けられ得る。図示された例において、データム187及びカウンタデータム189は、歯によって具現化され、それにより各キーペンデータム歯は、隣接するカウンタ(対向する)データム歯の間の対応する形状の空間に関連付けられる。それに応じて、
図29~
図32は、キーペン165の周りに複数のデータム187を有する例示的なキーペン165の配向(向き)を示し、この場合、データム187は、歯の形態であるが、
図33は、単一のカウンタデータム189のみを有し、ここでも、2つのキーペンデータム歯187の間に係合することができる歯の形状において、基部169aにおけるペン穴185を示す。キーペンデータム歯187の遠位端は、カウンタデータム歯がない場合にも、ペン穴185の内側縁部185aに係合する。これは、キーペン165の回転配向が異なる数のデータム187、189で選択されて固定され得ることを示す。
【0169】
同じ原理に従って、キーペン基部183には、
図34に示されたような単一のデータム187のみを設けることができ、これにより、ペン穴185には複数のカウンタデータム189を設けることができる。キーペン165は、そのデータム歯187をペン穴185の2つのカウンタデータム189の間に位置合わせすることによって、所定の回転配向に位置合わせされ得る。
【0170】
他の例において、データム187及び/又はカウンタデータム189は、視覚マーク、他のマーク、角(かど)、リブ、切り口、切り欠き、波形、又は他の適切な特徴要素によって画定されることができ、それにより、やはり対向するデータム及びカウンタデータムを、異なる適切な数で設けることができる。更なる例において、基部部分183の外縁および/またはペン穴185の内縁は、長手方向ペン軸Ckの周りに、3個、4個、6個、12個または任意の数の面を有する多面体の輪郭を有し、基部壁169aに対するキーペン165の所定数の異なる回転配向を同様に可能にし、これにより、本開示において、多面体の外面および角(かど)はそれぞれ、データム187、189とみなされ得る。
【0171】
一例において、キーペン165及び/又は基部壁169aは、少なくとも12個のデータムを含み、これは、基部壁169aに対して少なくとも12個の異なる回転配向に同じキーペン165を取り付けることを容易にし、そしてまた同じインターフェース構造体の特徴要素を12個の異なる液体タイプと関連付けることを容易にする。他の例において、例えば、異なる数の液体タイプとの関連付けのために、例えば、6個、3個、16個、24個または異なる数のデータム187及び/又はカウンタデータム189が使用され得る。
【0172】
一例において、基部部分183は、円筒形基部部分183の残りがニードル挿入方向に沿って後方に延びるキーペン基部169bを画定するフランジ又はディスク(円板)186を含み、長手方向キーペン部分165bは、組み立てられた状態において主液体流れ方向DLに沿ってディスク186から前方に突出する。一例において、ペン軸Ckは、ディスク186の中央と概ね交差する。ディスク186は、リセス基部169aのキーペン基部穴185に嵌合するように適合される。ディスク縁部は、前述されたように、ディスク縁部の周りに、且つ互いから等しい距離の所に規則的に配置されたデータム歯を含むことができる。組み立てられた状態において、ディスク186の裏面、及びキーペン基部169bに対するディスク186の反対側のデータム歯は、
図21及び
図24に最もよく示された、リセス基部169aを画定する壁内のディスク支持面184に対して支持することができる。支持面184は、ペン基部169b(例えば、ディスク186)の位置決めを容易にするために、リセス基部169aに凹みを作られ、例えば、キーペン165がロッド179のような対向するアクチュエータを押す際に、支持面184上のキーペン185の内方への押す力に対抗する。
【0173】
更なる例において、基部部分183は、キーペン165をインターフェース構造体105にプラグ接続およびパッチン嵌めするために、その後端部188において、少なくとも1つのスナップフィンガ191を含む。図示された例において、基部部分183の後端部188は、
図27及び
図28に恐らく最もよく看取されるように、2つの対向するスナップフィンガ191を含む。スナップフィンガ191は、例えば、基部169aから逆方向にオフセットされた、インターフェース構造体105の更なる支持壁面191cに当接する当接縁部191bを含むことができる。図示された例において、支持壁191cは、基部169aと後壁154dとの間に延びる。従って、キーペン165のディスク186及びスナップフィンガ191、並びにインターフェース構造体105の前記支持面184、191cは、ペン軸Ckに沿った両方向においてインターフェース構造体105に対してキーペン165を保持またはクランプ留めすることができる。そしてまた、突出するデータムは、キーペンの回転配向を固定することができる。
【0174】
他の例において、キーペン165は、インターフェース構造体105の壁に対して異なる方法で取り付けられることができ、又はインターフェース構造体105の壁と一体的に成形され得る。一例において、基部部分183は、キーペンを基部169bにねじ込むためのネジ山を含むことができる。
【0175】
突出長手方向キーペン部分165bは、キー止め機能、案内機能、及び作動(付勢)機能のうちの少なくとも1つを提供するように適合される。後者の機能に関して、キーペン165は、受容ステーションに設けられた機械的アクチュエータ及びスイッチのうちの少なくとも1つのような、アクチュエータ上で作動するように適合され得る。特定の例において、突出長手方向キーペン部分は、前記機能のうちの2つだけを容易にすることができ、例えば、キー止めではなく、案内および作動のみ、又は作動ではなく、キー止め及び案内のみである。他の例において、キーペンは、キー止めのような他の機能を行うことなく、案内または作動のみする。また別の例において、キーペンは、受容ステーションの液体ニードルに対する液体インターフェース115の比較的精密な正確な案内のために使用され、それにより、上述したガイド面141、141b、145、143、143b、147の一部または全ては、変更または省略され得る。
【0176】
例えば、キーペン165は、特定の色またはタイプの印刷液体の供給装置に関連付けられ、対応する受容キースロット167を通過するように適合される(例えば、
図20、
図21を参照)。第1の例において、キーペン165は、プリンタの第1の受容ステーションのキースロット167を通過するように形作られ、色または液体タイプの混合を回避するために、同じプリンタの別の受容ステーションの一致しないキースロット167によって阻止されることになる。第2例において、単一の形状のキーペン165は、同じプリンタの個々の異なる受容ステーションの異なる液体に関連付けられた異なるキースロット167を通過するように適合されることができ、それによって、キーペン165は、案内機能および/または作動機能のみを有するが、必ずしも色/タイプのキー止め機能を有さない。第1の例は、識別キーペンと呼ばれることができ、第2の例は、作動キーペン又はマスターキーペンと呼ばれ得る。例えば、マスターキーペンは、単一の印刷システムの異なる受容ステーションに接続するためのサービス流体に、又は単に代替の供給装置に使用され得る。作動キーペンは、色識別を必要とせずに、アクチュエータのみを作動させる目的で、単一の受容ステーションのみを有する単色印刷システム用の供給装置に適用され得る。異なるタイプのキーペンを、異なる機能のために適用することができる。
【0177】
前述した第1の例に従って、各供給装置のための類似したインターフェース構造体105及び容器103の構成を含む一組の供給装置101を提供することができ、この場合、容器103の1つは、容器103の別の1つと異なる液体タイプを含み、対応するインターフェース構造体105は、異なるキーペン構成、例えば、個々のペン軸Ckの周りの異なる回転配向のキーペン165を有し、特定の液体タイプに対応しない受容ステーションへの装着を阻止する。例えば、
図5に示されたような異なる供給装置101は、異なる液体および異なる対応するキーペンの横断面および/または異なるキーペンの配向を含むことができる。
【0178】
図29~
図32は、キーペン基部169b上へのペン直線部分の長手方向軸Ckに沿って見た際のキーペン形状の例を示し、この場合、長手方向キーペン部分165bに沿った横断面のキー形状は同じであるが、回転配向は異なっている。インターフェース構造体に取り付けられる場合、横断面の平面は、第1及び第3のインターフェース寸法d1、d3と平行であることができる。キーペンの対は、各対応するインターフェース構造体内に提供されることができ、この場合、キーペンの対は、互いに対して同じ回転配向、又は異なる回転配向を有することができ、対応する受容ステーションのキースロットは、対応する構成を有する。
図29~
図32の異なる配向は、異なる液体タイプに関連付けられ、対応するキースロット167の一致する回転配向と関連付けられ得る。
【0179】
これらの図面の例において、各キーペンの横断面は、Y字の形態であり、例えば、一致するY字形状キースロット167を通過することができる。他の例の横断面キー形状は、T字、V字、L字、I字、X字、或いは1つのドット又は一連のドット又は他の幾何学的形状の形態であることができる。本説明において、例えば、キーペン165は回転することができるので、V字形状はL字形状を含み、X字形状は、+字形状を含む。キー形状は、対応するY、V、L、I、T、X字形状のキースロット形状と一致することができる。例えば、突出するキーペン部分165bの横断面は、Y字、V字、L字、I字、T字、X字などに対応することができるが、作動表面領域168間にノッチを有する中断部分を有することができる。例えば、突出キーペン部分165bの横断面は、連続的または断続的な態様で、例えば、個々のキースロット167に対応する、Y、V、L、T、又はX字形状の輪郭に概ね従うことができ、それにより、断続的である実施形態は、中間に空間を有する別個の遠位作動表面領域168を有することができる。また、留意されるように、Y字形状キーペン165は、Y字形状キースロット167に関連付けられ得るが、幾つかの例において、V字(例えば、L字)形状、I字形状、又はドット形状のキーペン165は、Y字形状キースロット167を通過するために使用され得る一方で、ロッド179のような個別のアクチュエータ及び/又はキースロット167の後ろのスイッチ上で依然として作動する。
【0180】
図27の長手方向キーペン部分165bは、ペン軸Ckに沿って、及びペン軸Ckから離れて延びる3つの長手方向ウィング165d又はフランジを有する。各ウィング165dは、Y字の脚部を画定する。ウィング165dは、ペン軸Ckに沿って第2のインターフェース寸法d2の方向において延びる。ウィング165dは、互いから離れるように及びペン軸Ckから離れるように延び、それによってY字形状横断面を提供する。3つのウィング165dの交点Ck、即ち、Y字の中央(中点)において、ペン軸Ck上に概ね位置することができる。他の例において、ウィング165dの交点Ckは、キーペン基部169bの中心からオフセットされる(ずらされる)場合があり、及び/又はペン軸Ckからオフセットされる場合がある。同様に、V字形状の横断面を有するキーペンは、キーペン基部169b又はキーペン穴185の中央に又はその中央近くに、又はその中央から離れて交点を有することができる。
【0181】
例えば、キーペン165は、ロッド179又はスイッチのような、受容ステーションの相手方のアクチュエータ上で作動するための作動表面領域168を含み、それによって、相手方のアクチュエータは、一致するキーペン165のみがアクチュエータ上で作動することができることを容易にするためにキースロット167の後ろに設けられ得る。作動表面領域168は、長手方向キーペン部分165bの遠位端に設けられ得る。
図19、
図21及び
図35から明らかに見ることができるように、特定の例において、ウィング165dの作動表面領域168の外側端部は、これらの表面168がインターフェース構造体105の受容ステーション107への挿入時にアクチュエータロッドの縁部と係合するので、作動面168を画定する。
【0182】
図35において、作動面168は、キースロット167とロッド179の縁部(点線でもある)が重なる位置で、点線の丸により図式的に示される。例えば、中空ロッド179がV字形状またはY字形状のキーペン165によって作動される場合、ロッド179と係合する、中央または長手方向ペン軸Ckから少し離れてV字またはY字の脚部のそれぞれの外端の近くで互いから少し離れた2つ又は3つの別個の作動表面領域168がそれぞれ存在する。1つの作動表面領域168は、アクチュエータに作用するのに十分であることができる。
【0183】
別の例において、中央作動表面領域168cが存在する場合がある。受容ステーションは、中央作動表面領域168cによって作動可能なロッド部分、スイッチ又はレバーを含むことができる。特定の例において、係る中央作動表面領域168cは、以下に説明されるように、マスターキーペン用であることができる。適切な構成からなり及び前記作動表面領域168の何れかを有する任意のキーペン165は、受容ステーションに対する供給装置101の取り付け及び取り外しを容易にすることができる。
【0184】
図36は、長手方向軸Ckに垂直な、キーペン265の横断面の別の例を示す。最小限で、キーペン265は、ロッド179を押すために遠位端部に作動表面領域168aを有する単一の円筒形またはビーム状の突出する長手方向ピン165eを含むことができる。当該ピン165e及びその作動表面領域168aは、対応するY字またはV字形状のキースロット167を通過して、ロッド179の円形の押し縁部のような、個別のアクチュエータに係合するように配置され得る。異なる配向のキースロット167に関して、ピン165eは、これらの異なる配向のキースロット167を通過するように基部169bに対して異なるように配置される必要がある。従って、所定の位置において単一の円筒状ピン165eを含む又は単一の円筒状ピン165eからなるキーペン165は、アクチュエータをトリガするのに十分な液体タイプ識別のキーペンを提供し、受容ステーションに対する装着を容易にすることができる。
【0185】
図36にも示された他の例において、更なるピン165fが、個々のキースロットを通過して、点線の丸165fで示されるように、アクチュエータ179と係合するように設けられる場合がある。従って、1つ又は複数の円筒形で、ピン形状またはビーム状の長手方向キーペン165e、165fは、ペン軸Ckに沿って基部169bから突出し、キースロット167を通過して、個々の作動表面領域168a、168bでもって、ロッド179又はスイッチのような、個々のアクチュエータに作用することができる。代案として、突出するキーペン部分は、その長さの実質的な部分にわたってY字形状またはV字形状であることができ、その後、異なる作動表面領域168a、168bに向かって発散することができ、又は単一の作動表面領域168aに向かって収束することができる。やはり、例えば、内側基部またはロッド179に到達するために、延長された長さからなるマスター又は中央突出ペン165gが、提供され得る。
【0186】
図37は、キースロットを通過してアクチュエータに作用するのに適することができる、個々の突出ピン165e、165fを有する、係る別個の作動表面領域168a、168bのうちの1つ又は複数を有する係るキーペン265の例示的な側面図を示す。特定の例において、長手方向キーペン部分165e、165fは、基部壁168a、168bから突出するプラスチック又は金属のピンを含むことができる。基部169と作動表面領域168a、168bとの間のピン165e、165fの長さは、
図27~
図32の前述した突出キーペン部分165bとほぼ同じであることができる。
【0187】
図37A、
図35、
図36を参照すると、「マスター」キーペン265は、例えば、キースロット167の中心を通って、異なるタイプ又は色の液体に関連付けられて異なるように形作られた又は配向されたキースロット167を通過するように配置される作動表面領域168Cを有する少なくとも1つのピン165gを含むことができる。例えば、係る少なくとも1つのピン165gは、異なる液体タイプ及び/又は色に関連付けられた、複数の受容ステーションの複数の異なるように形作られた又は配向されたY字またはV字形状のキースロット167を通過するように、所定の位置、例えば、その基部またはキースロット167に対する中央位置に設けられ得る。ピン165gは、主液体流れ方向DLとほぼ平行に延びることができる。ピン165gは、Y字形状のキースロット167の中心(当該Y字の3つの脚部が交差する)に対応する位置に設けられることができ、それが、異なるように配向されたY字形状のキースロット167の中心を通過することができるようになっている。
【0188】
一例において、
図37Aに示されたように、マスターキーペン265Bは、対応するリセス271の輪郭によって図式的に示されるように、インターフェース前面254及び/又は液体インターフェース縁部(例えば、他の図面の縁部116)よりもさらに延びる。例えば、マスターキーペン265Bは、第3のインターフェース寸法d3に沿って見られるように、インターフェース前面254又は液体インターフェース縁部116を越えて少なくとも5mm、少なくとも10mm、少なくとも15mm、又は少なくとも20mmだけ突出する。従って、キーペン265Bは、例えば、基部269と作動表面領域168cとの間で測定されるように、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約40mm、又は少なくとも約45mmの長さを有することができる。インターフェース構造体の受容ステーションへの挿入時に、延長されたマスターキーペン265Bは、ペン265Bの遠位作動表面領域168cがロッド279の内壁279Aに係合するまで、中空ロッド279の内部に突出することができ、それにより、マスターキーペン265Bは、例えば、フック161をトリガするために、その内壁279Aを押すことにより、ロッドを内部へ押すことができる。インターフェース前面254又は液体インターフェース縁部を越える追加の長さは、ロッド279の前縁とマスターキーペン265Bが作用する前記内壁279Aとの間の距離に及ぶために役立つことができる。他の例において、マスターキーペンは、ピンと異なるように形作られることができ、及び/又は他のタイプのアクチュエータと係合することができる。特定の受容ステーションを識別しないマスターキーペンを有することは、サービス液体を有するサービスサプライのような色またはタイプの依存性のない液体供給装置に有用であることができ、又はコストを節約するため、或いは他の理由で有用であることができる。
【0189】
一例において、マスターキーペンは、一組の受容ステーション内の受容ステーションを区別(識別)しないが、異なる組の受容ステーションを区別する。また他の例において、キーペン265、265Bは、現在の延長されたピン165gに類似した延長されたピンを含むことができるが、マスターキーペンとしての機能を果たさない。延長された色または液体タイプ識別キーペン265、265Bが設けられ得る。他の例において、例えば、ロッド179の内壁179a又は任意の他の適切なアクチュエータ構成要素に係合するために、同様に延長された形状を有するマスターキーペン265Bのような、より長い非ピン形状のキーペンが使用され得る。
【0190】
図38は、キーペン265Cの横断面の異なる例を再び示す。横断面はV字形状である。キーペン265Cは、
図35に示されるように、Y字形状のキースロット167の一部と一致する2つのウィング165dを有し、前記Y字形状のキースロット167を通過して、例えば2つの対応する外部作動表面領域168dでロッド179を作動させるのに適している長手方向キーペン部分165gを含む。V字形状のペン265cは、Y字形状のペン165と比べて、その長手方向軸に沿って比較的平坦であることができる。従って、その機能を依然として実行しながら、キーペン形状が「低減」され得る。Y字形状またはV字形状のキースロットが使用される例において、I字形状のキーペンの横断面も機能することができ、或いはV字またはY字の一部と一致し、ロッド179の縁部に接触する少なくとも1つのドット形状の横断面または任意の他の横断面が機能することができる。
【0191】
図39は、基部369から突出している、リセス371内のキーペン365の別の図式的な例を示す。このキーペン365は、第2のインターフェース寸法d2又は主液体流れ方向DLと平行に正確に延びていない。キーペン365は、その長手方向軸Ckに沿って延びているが、第2のインターフェース寸法d2に正確に平行ではない。長手方向軸Ckは、主液体流れ方向または第2のインターフェース寸法d2に対して傾斜している。ここで、キーペン365の長手方向軸Ckは、主液体流れ方向DLにおいて概ね延びているが、前記主液体流れ方向DLに対して或る角度をなして傾斜している一方で、依然としてキースロットを通って挿入することを可能にし、受容ステーションの対向するアクチュエータを作動させる。基部369とキーペン365の作動表面領域368との間の長手方向の距離は、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、又は少なくとも約23mmであることができる。また、留意されるように、主液体流れ方向に対するキーペン165の特定のマージン及び傾斜角度は、本開示の範囲内で許容される。
【0192】
図29~
図39は、本開示のインターフェース構造体の何れかに使用されることができ、受容ステーションに設けられた特定のアクチュエータを作動させるのに適することができるキーペンの異なる例を示す。これらの例において、単一のキーペンが示されているが、他の図面に示されるように、キーペンは、液体出力の両側において対で提供され得る。そしてまた、対応するアクチュエータは、これらのキーペンによって作動される場合、(i)供給装置を受容ステーションに保持するための特定の保持機構、及び/又は(ii)ポンプスイッチ、及び/又は(iii)データ通信、及び/又は(iv)他の動作のうちの少なくとも1つをトリガすることができる。本開示の例示的なキーペンの何れも、ペン軸Ckに沿って、キーペン基部と作動表面領域との間で、少なくとも約10mm、少なくとも約12mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、又は少なくとも約23mmの長さを有することができ、それにより作動表面領域は、液体出力縁部またはインターフェース構造体の前面とほぼ同じレベル(高さ)であることができる。その前記の例示的な延長された(例えば、マスター)キーペンのバージョン(例えば、
図37A)は、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約40m、又は少なくとも約45mmであることができる。
【0193】
図40は、本開示の更なる例による供給装置101を解釈するための構成要素のキット100を示す。キット100は、液体を保持するための容器103を含む。キット100は、インターフェース構造体105を含む。キット100は、インターフェース構造体105の液体チャネル用の液体インターフェース構成要素114を含む。キット100は、インターフェース構造体105に取り付けるためのキーペン165を含む。キット100は、コンタクトパッドのアレイを含む、インターフェース構造体105に取り付けるための集積回路174を含む。キット100は、液体が容器103と液体チャネル117との間を流れることを可能にするために、インターフェース構造体105のリザーバ接続液体チャネル部分129の液体入力124を容器103と接続するための少なくとも1つの液体相互接続要素134を含む。キット100は更に、インターフェース構造体105を容器103と機械的に接続するための機械的接続構造体106を含むことができる。当該機械的接続構造体106は、少なくとも組み立てられた状態において、支持構造体135の個別の側面125に沿って強化部材としても働くことができる。個別の側面125は、容器103の裏面であることができる。
【0194】
少なくとも1つの容器103は、少なくとも部分的に変形可能なリザーバ133及び支持構造体135を含む。容器103は、ラベル135aをさらに含むことができ、それによりラベル上の情報が、供給装置101の取り付けの向き、及び/又は供給装置101を受容ステーションへ押し込むための場所を示すことができる。その目的を達成するために、当該ラベルは、支持構造体135の裏面125において少なくとも部分的に延びることができる。支持構造体135は、リザーバ133を保持する折り曲げられたボール紙のボックス形状構造体であることができる。支持構造体135は、支持構造体135の前面131の近くに延びる突出部分123、及び前面131に対向する裏面125を含む。開口113A(この図において見ることができない)が、支持構造体135の裏面125の近くで、支持構造体135の底部113に設けられ、リザーバ接続チャネル部分129、及びインターフェース構造体105の液体チャネルの入力124が、リザーバ133に接続するために支持構造体135を通過することを可能にする。組み立てられた状態において、リザーバ接続チャネル部分129は、底部開口113Aを通って支持構造体135内へ延びることができる一方で、インターフェース構造体105の残りは、第1のインターフェース寸法d1によって規定される、本開示の範囲にわたって、底部113から離れるように下方に突出することができる。キット100は更に、リザーバ133と、リザーバ133の底部113及び裏面125の近くのリザーバ接続チャネル部分129との間の接続を容易にするための少なくとも1つの液体相互接続要素134を含むことができる。当該液体相互接続要素134は、リザーバ133の首部に取り付けられた相互接続吐出口を含むことができ、又はリザーバ133に一体化することができる。
【0195】
支持構造体135は、開いた状態で示され、この場合、裏面フラップが開かれて、リザーバ133が支持構造体135内に配置されることを可能にし、それによりインターフェース構造体105及び/又はリザーバ133が、裏面125及び底部開口113aの近くで、当該裏面および底部開口113aに沿って延びる機械的接続構造体106を用いて支持構造体135に接続され得る。インターフェース構造体105及び/又はリザーバ133は、底部開口113aを部分的に貫通して延びる。機械的接続構造体106は、組み立ての時に支持構造体135にクランプ留めするための少なくとも1つの圧締輪郭を含むことができる。組み立てられた状態において、機械的接続構造体106は、供給装置101の裏面125を強化することができ、例えば、挿入および放出の時に後壁125を押すことを容易にする。組み立てられた状態において、機械的接続構造体106は、第3の容器寸法D3に沿って見るように、少なくとも中央平面CP(例えば、
図9を参照)においてその横断面を見る際に、実質的にL字形状であることができる。
【0196】
機械的接続構造体106は、リザーバ133と支持構造体135との間で、それぞれ第1及び後壁113、135に沿って、支持構造体135の内側で、開口113aに少なくとも部分的に沿って、且つ例えば相互接続要素134のフランジ間で、少なくとも部分的に相互接続要素134の周りに主として延びる。機械的接続構造体106は、例えば、機械的接続構造体106と相互接続要素134のフランジとの間で支持構造体135及びリザーバ133の個々の壁を楔止めすることにより、リザーバ及び支持構造体壁をクランプ留めするための少なくとも1つの楔(ウェッジ)を含むことができる。
【0197】
図40の例示的なキットの液体インターフェース構成要素114は、流体インターフェース115の一部を形成するために、インターフェース構造体105の液体チャネル117の下流端に配置されるべきシール120、例えばシールプラグ及びボール弁構成要素を含むことができる。
【0198】
一態様において、本開示は、印刷液体リザーバ133及び支持構造体135を含む容器のような、インターフェース構造体105を有さない供給装置101の構成要素の中間サブアセンブリを提供する。容器103を組み立てるための一組の構成要素が提供され得る。
【0199】
リザーバ133は、
図40の支持構造体135内に配置されることになり、それにより、折り曲げられて取り付けられた状態において、支持構造体135は、少なくとも部分的にリザーバ133の周りに延びるボックス又は小個室形状の構造体を提供することができ、それにより、取り付けられたリザーバ及び支持構造体は、容器103を画定する。容器103は、第1、第2及び第3の容器寸法D1、D2、D3を有する。支持構造体135は、リザーバ133を少なくとも部分的に取り囲んで支持し、容器103に剛性を提供するように適合される。リザーバ133は、印刷液体を保持し、印刷液体がリザーバ133から引き出される間につぶれるように少なくとも部分的にフレキシブルであるバッグを含み、当該バッグの少なくとも1つの壁は、流体の交換を阻止するように構成される。リザーバ133は、例えばリザーバ首部を介して、相互接続要素134、434を含む、又は、相互接続要素134、434に取り付けられるべきである。首部は、バッグから印刷液体を出力するためにバッグの中への開口を含む。前記首部の最大内径は、第3及び/又は第2の容器寸法D3、D2の半分未満であることができる。充填状態において、支持構造体135へ取り付けられる場合、首部から始まり、バッグの長さの少なくとも約三分の二、四分の三、又は五分の四が、首部から離れるように第2の容器寸法D2に沿って突出し、より小さい容積423Aは、首部の反対側425、例えば裏面において延びることができる。取り付けられて折り曲げられた状態において、支持構造体135は、前記第1、第2及び第3の容器寸法D1、D2、D3を規定するほぼ垂直な壁を含み、第1及び第2の寸法D1、D2は、第3の寸法D3よりも大きく、この場合、第2及び第3の寸法D2、D3を規定する第1の壁113は、首部に対する別の流体構造体の接続を可能にするように支持構造体135に配置される際に、リザーバ133の前記首部に隣接する開口113a(例えば、
図22を参照)を含む。係る他の流体構造体は、インターフェース構造体105であることができる。支持構造体135の取り付けられて折り曲げられた状態において、第1の壁133の開口113aは、第1の壁113に隣接する別の壁125に隣接して設けられ、他の壁125は第1及び第3の寸法D、D3に平行である。
【0200】
一態様において、本開示は、供給装置101を得るために異なる構成要素を組み立てる方法に関し、この場合、少なくとも1つの構成要素は、以前の使用後に収集される。当該少なくとも1つの収集された構成要素は、本開示の範囲内および/または本開示で説明された様々な例示的なサプライ特徴要素の何れかであることができる。例えば、供給装置101の使い尽くした(枯渇した)後に、インターフェース構造体105は容器103から切り離され得る。例えば、このような収集の後に、キーペン165、及びインターフェース構造体105の単一の成形された基部構造体105-1は分離され得る。次いで、(i)新たに製造されたキーペン165、又は(ii)以前に使用されて収集されたキーペン165のうちの1つを、所望の受容ステーション及び液体タイプに対応する配向で基部構造体105-1に接続され得る。例えば、最初の使用前の元のアセンブリと同様に、新しい又は再使用されたキーペンが、基部構造体105-1のキースロット167に嵌め込むことができる。例えば、データム187及び/又はカウンタデータム189を使用して、正確な回転位置決めを容易にすることができる。次いで、インターフェース構造体105は、充填された新しく構築されたリザーバ133又は再充填された再使用リザーバ133に接続され得る。リザーバ133及び/又は支持構造体135は、充填前に新たに製造され、回収された基部構造体105-1に接続されるか、又はリザーバ133及び/又は支持構造体135の少なくとも一部は、基部構造体105-1への接続の前にリサイクルされ得る。従って、リサイクルされた基部構造体105-1は、同じ基部構造体105-1の最初の使用と比べて、異なる液体タイプ、異なるプリンタプラットフォーム、異なる液体容量などのために別の用途に使用され得る。また、元の集積回路174は、所望の液体タイプ、ステーション及び/又はプラットフォームに一致させるために、交換され得る、修理調整され得る、又は新しい集積回路174と置き換えられ得る。
【0201】
図40Aは、未充填リザーバ133Aの一例の図を示す。未充填リザーバ133Aは、未充填の空の状態で実質的に平坦である場合があるフレキシブルなバッグであることができる。例えば、空の状態のバッグは、未充填のバッグの短い外縁部において接続または折り曲げられた2つの対向するフィルムによって主に画定され得る。例えば、外縁部は、2つの接続された対向するフィルムの間の折り曲げられた縁部である場合があり、又は2つの別個の対向するフィルムが溶接される場合がある。平坦な未充填バッグは、長さLA及び幅WAを有することができる。充填状態において、即ち、リザーバ133Aの少なくとも部分的に膨張した状態において、長さLA及び幅WAは、識別することが困難である場合があり、例えば、前述の容器寸法D1、D2、D3の何れかに対応しないか、又は当該容器寸法D1、D2、D3の何れかに沿って延びていない。
【0202】
リザーバ133Aは、例えば、インターフェース構造体またはキャップの液体チャネルのリザーバ接続部分に接続するための相互接続要素134Aを含む。相互接続要素134Aは、リザーバ133Aの首部であることができる。相互接続要素134Aは、支持構造体、機械的接続構造体106、及びインターフェース構造体の接続を容易にするために、
図22に示されるような、内部液体チャネル、及び外側フランジを有することができる。相互接続要素134Aは、充填されていない平坦な状態においてリザーバ133Aの中心からオフセットされ得る。相互接続要素134Aは、充填されていない比較的平坦な状態において、例えば、平坦な未充填リザーバ133Aの角(かど)に比較的隣接して、リザーバ133Aの幅WAの中間からオフセットされる、及び/又は長さLAの中間からオフセットされる場合がある。相互接続要素134Aは、対向するフィルムの1つに接続され得る。
【0203】
図41は、供給装置401を示し、この場合、容器403は、少なくとも部分的に変形可能なリザーバ433を含み、そのリザーバ433の突出部分423は、主液体流れ方向DLにおいて、インターフェース構造体405の液体インターフェース縁部を越えて突出する。図示された例において、トレイ又はボックスのような別個の支持構造体は設けられていない。
図41の装置401は、更なる組み立てのための中間製品、又は受容ステーションと直接的に接続するための完成品であることができる。例えば、供給装置401が完成品である場合、特定の補強部材が、リザーバ433に沿って、又はリザーバ433に一体化して設けられ得る。容器403は、インターフェース構造体405に接続するための流体相互接続要素434を含む。ここで、インターフェース構造体405は、リザーバ底壁から直接ではなく、液体相互接続要素434に接続され、且つ液体相互接続要素434から突出する。高さ及び高さの方向の双方を決定するインターフェース構造体405の第1の寸法d1の範囲は、(i)突出部分423の最深の底部413又は液体相互接続要素434の遠位端部と、(ii)インターフェース構造体405の遠位側437との間で、第1の寸法d1、D1の方向に沿って測定され得る。別の定義において、第1のインターフェース寸法d1は、インターフェース構造体405の外側遠位側437と液体インターフェースのすぐ上の前側上縁454bとの間の距離によって決定され得る。インターフェース構造体405が容器403の底面413から直接的に突出していない場合であっても、インターフェース構造体405の高さは、遠位側437と前縁454bとの間の高さによって決定さることができ、その高さの範囲内には、ニードル受容液体チャネル部分、及び集積回路コンタクトパッド、キーペン、ガイド特徴要素などの少なくとも1つのような他のインターフェース構成要素のようなインターフェース構成要素が含まれる。また、
図26にも示されているように、インターフェース構造体405は、液体を容器から受け取るための液体入力開口を有する中間チャネル部分、中間部分、及びインターフェース構造体405の外形高さを越えて、液体相互接続要素434又は容器403へ部分的に突出する入力を含むことができる。
【0204】
図42~
図47は、異なる動作向きにおける本開示の供給装置の例を示し、それにより、各例について、インターフェース構造体は、容器に対して異なるように配置される。例えば、
図42及び
図43において、インターフェース構造体は、容器の側面から突出する。
図44において、インターフェース構造体は、容器の第1の面から、前記第1の面に隣接する反対側から少し離れて、且つ前記第1の面と直角をなして突出する。
図45において、インターフェース構造体は、容器の前面の近くで容器の壁から、裏面から少し離れて突出し、それにより液体インターフェースが前面において延びている。
図46及び
図47において、インターフェース構造体は、容器の上部から上方に突出する。これらの異なる向き及び構成は容易にされることができ、その理由は、本開示の特定の例示的な変形可能な液体バッグリザーバの出力が、重力の影響をほとんど受けずに、任意の方向に配向され且つ配置され得るからである。
【0205】
図42の例示的な供給装置501Aにおいて、インターフェース構造体505Aは、取り付けられた場合、第1のインターフェース寸法d1において、容器503Aの側面513Aから突出する。ここで、第1の容器寸法D1及び第1のインターフェース寸法d1は、水平方向に延びるが、供給装置は、図示された向きと比べて傾斜することができる。ニードル挿入方向は、第1の寸法D1、d1と直角をなして、対応する第2の寸法D2、d2に沿って、ページ内へとほぼ水平に延びる。
図42の供給装置501Aは、前記第2の寸法D2、d2に沿って、液体インターフェース515Aを超えて、ページの面の外へ突出する容器503Aの突出部分523Aを含むことができる。それに応じて、他の例において、容器およびインターフェース構造体の「幅」と呼ばれる第3の寸法D3、d3はそれぞれ、本図面の例示的な配向および供給装置に対して垂直に延びる。
【0206】
図43の例示的な供給装置501Bにおいて、インターフェース構造体505Bは、第1のインターフェース寸法d1に平行な側面513Bから突出し、当該図面において当該第1のインターフェース寸法d1は、ほぼ水平であり、この場合、「ほぼ」は、上述されたように、正確な水平に対して傾斜した状態を含むことを意図される。この例において、液体インターフェースに近い個々の液体チャネル部分のニードル挿入方向、及び主液体流れ方向は、ほぼ垂直に延びることができる。容器503Bの突出部分523Bは、容器の第1の寸法D1とほぼ直角をなして、第2の寸法D2に沿って、主液体流れ方向DLにおいてインターフェース構造体505Bの液体インターフェース515Bを越えて、第2の寸法d2の数倍であることができる突出距離PPにわたって突出する。1つの例示的なシナリオにおいて、
図43の供給装置501Bは、その図示された向きにおいて、例えば、上向きにプリンタの側面において突出する流体ニードル上に、ホストプリンタの受容ステーションに掛けられることができ、それにより、供給装置のキーペンが下方に突出して、受容ステーションのアクチュエータ上で作動する。供給側及びプリンタ側のキー及び保持機構は、もしあれば、垂直の取り付け位置に対応するように適合され得る。
【0207】
図44は、拡張された容器容積523C2、523C3を有する別の例示的な供給装置501Cの図を示す。インターフェース構造体505Cは、容器503Cの底部513Cに対して外方に、容器503Cの前面531C及び裏面525Cの両方からそれぞれ距離PP、PP2で突出する。例えば、インターフェース構造体505Cは、容器503Cの前面531Cと裏面525Cとの間で容器503Cの底部513Cの中央近くで、容器503Cの底部513Cから突出することができる。容器503Cは、主液体流れ方向DLに沿って液体インターフェース515Cを越えて、突出範囲PPにわたって突出する第1の突出部分523Cを含む。この例において、容器503Cは、主液体流れ方向DLに対して反対の方向において突出する第1の突出部分523Cとは反対側の第2の突出部分523C2を含む。図示された例において、第2の突出部分523C2は、第2の突出範囲PP2にわたって、インターフェース構造体505Cの裏面526Cを越えて延びる。また、第2の突出部分523C2は更に、図面において下方に突出するが、上方に又は任意の他の方向において突出する場合もある更なる容積拡張部分523C3を含むことができる。一例において、第2の突出部分523C2は、容器503Cに対する容量の追加を容易にする。供給装置501Cの取り付けられた状態において、第2の突出部分523C2は、プリンタ受容ステーションの輪郭の外側に突出する場合がある。実際には、異なるタイプの容量突出部分/拡張部分523C2、523C3が、本開示の任意の容器に、例えば、容器の容量または形状を拡大するために任意の方向において追加され得る。
図44の例において、これらの容積拡張部分は、容器に一体化される。他の例において、容量(容積)は、容器に対する別個の流体接続によって接続され得る。
【0208】
液体チャネル517C1、517C2の2つの異なる構成が、
図44に示される。双方の構成は、本開示の範囲内で可能である。液体チャネル517C1、517C2の最初の517C1は、ニードル受容部分と或る角度をなすリザーバ接続部分を含み、この場合、液体チャネル517C1は、少なくとも図示された配向において、インターフェース構造体505Cの上部で接続する。別の例示的な液体チャネル構成517C2は、少なくとも図示された配向において、容積拡張部分523C3に接続するために、インターフェース構造体505Cの裏面526Cの近くにリザーバ接続部分を有することができ、この場合、リザーバ接続部分は、ニードル受容部分と或る角度をなす必要はない。リザーバの首部および/または相互接続要素は、インターフェース構造体505Cの裏面526Cの近くの液体チャネル517C2に接続することができる。他の例において、異なるように構成された容積拡張部分523C3が設けられることができ、これは、インターフェース構造体505Cの別の側で個別の液体チャネルに接続され得る。
【0209】
別の例において、容器503Cは、第2の容器寸法D2に沿って第1及び第2の突出部分523C、523C2を有する単一の拡張された直方体形状を有し、各突出部分523C、523C2は、第2のインターフェース構造体寸法d2の裏面および前面を越えて突出しているが、前記更なる容積拡張部分523C3を備えていない。別の例において、インターフェース構造体505Cは、例えば、取り付けられた状態において受容ステーションの外側に延びることができる充填済みの第2の突出部分523C2の重量を機械的に支持するために、係る第2の突出部分523C2の下で逆方向に突出する特定の拡張された比較的剛性の支持要素を含むことができる。
【0210】
図45は、別の例示的な供給装置501Dの図を示し、この場合、液体インターフェース515Dは、容器503Dの底部513Dの下で、容器503Dの前面531Dにほぼ近くに又は当該前面531Dとほぼ同じ高さ(レベル)に設けられる。供給装置501Dは、第2の突出部分523D2を含み、当該第2の突出部分523D2は、例えば
図44に類似するが、液体インターフェース515Dを越えて突出する第1の突出部分(523C)が存在しないという違いを有して、主液体流れ方向DLに対して反対である、第2の寸法D2に平行な方向において第2の突出範囲PP2にわたってインターフェース構造体505Dの裏面526Dを越えて容器503Dの裏面525Dの方へ突出する。
図44に類似して、
図45の第2の突出部分523D2は、他の方向において更なる拡張部分(523C3)を含むことができる。この供給装置501Dは、例えば、より浅い深さの受容ステーションを容易にするか、又は本開示の例と比較して代替の設計を提供することができる。別の例において、
図44又は
図45の供給装置501Dは、ほぼ垂直な取り付けを容易にすることができ、それにより第2の突出部分523D2は、個々の受容ステーション又はプリンタから少なくとも部分的に、かつ上方に突出する。
【0211】
図46及び
図47は、他の例示的な供給装置501Eを示し、この場合、各装置501Eに関して、インターフェース構造体505Eは、取り付けられた向きにおいて、上部531Eから上方に突出する。一例において、受容ステーション507Eは、
図47に示されるように、インターフェース構造体505Eに向かって受容ステーション507Eを手動で移動させ、流体接続を確立するためにインターフェース構造体505Eの上を摺動することによって、インターフェース構造体505Eに接続され得る。特定の例において、容器503Eは、約500mlより大きい、約1Lより大きい、又は約3Lより大きい容量を有することができる。容器503Eがそのような大きい容量を有する場合、充填状態の供給装置501Eの重量、及び/又はその比較的大きな容量のため、本開示の他の例においてのように、供給装置が受容ステーションに向かって移動するのではなくて、受容ステーション507Eが供給装置501Eに向かって移動されるべきであるシステムを選択する理由が存在する場合がある。図示された例において、容器503Eの第3の寸法D3は、インターフェース構造体505Eの第3の寸法d3よりも著しく大きい。特定の例において、容器503Eの第3の寸法D3は、インターフェース構造体505Eの第3の寸法d3の少なくとも2倍であり、又はインターフェース構造体505Eの第3の寸法d3の少なくとも3倍である。
【0212】
理解されるように、
図42~
図47の図面において、供給装置の特定の構成要素は、
図8及び
図9の供給装置のような、先の図面の先に開示された供給装置に関して、直線軸および直角に沿って移動および/または回転されており、
図42~
図47と一致する他の類似した例において、個々の供給装置構成要素は、非直角で傾けられることができ、また、個々の寸法D1、d1、D2、d2、D3、d3は、対応する非直角で傾けられ得る。また、
図8及び
図9の供給装置は、取り付けられた状態において、図示に対して傾けられ得る。例えば、供給装置は、傾けられた状態において受容ステーションに取り付けられることができ、それにより主液体流れ方向DLは、水平または垂直に対して傾けられ及び/又は回転し、個々の寸法D1、d1、D2、d2、D3、d3はそれに応じて傾斜する。いずれにしても、やはり理解されるべきは、本開示の全体にわたって、裏面、前面、上部、側面、側部、底部、高さ、幅、又は長さ、或いは周囲の三次元空間に関して寸法、向き(配向)又は方向に関する他の態様に言及する場合、これは、これが機能的に決定されている特定の例ではない限り、供給装置の構成要素の向きを固定すると解釈されるべきではない。むしろ、向き(配向)に関する特定の態様は、例示および明確化のために記載されている。
【0213】
図48は、サプライ容器のためのインターフェース構造体605Aの異なる例の概略正面図(左側)及び側面図(右側)を示し、例えば、
図8及び
図9に関連して説明された例示的な薄型のインターフェース構造体と同様の寸法d1、d2、d3を有する。
図48のインターフェース構造体605Aは、両側面にリセス671Aを有し、その一方が集積回路674を収容する液体インターフェース615Aと、インターフェース前縁654Abを含むインターフェース前面とを含む。インターフェース前面押し領域および押し縁部の双方として機能するインターフェース前面押し縁部654Abは、ニードルの保護構造を押すのに十分である。リセス671Aは、側面639Aにおいて少なくとも部分的に開くことができ、横方向ガイド特徴要素638A、例えば個々のガイドスロット642Aも画定することができる横方向開口を形成する。
【0214】
インターフェース前縁654Abは、例えば、流体ニードルを解放するために保護構造を押すために、液体インターフェース615Aに隣接して遠位側637Aに対向して延びる。インターフェース前縁654Abは、容器に組み付けられる際にインターフェース構造体605Aが突出する容器側部に隣接して延びる。集積回路コンタクトパッド675Aは、液体インターフェース615Aの遠位側637Aを画定する壁の内側に、液体出力インターフェース615Aに横方向に隣接して設けられる。
【0215】
インターフェース構造体605Aは、
図17において、それぞれ、他の例示的なガイド特徴要素138及び140に関連したガイドレールのような、受容ステーションの対応するガイドレールと係合するように、横方向および中間のガイド特徴要素638A、640Aを含む。
図48の本例において、横方向の長手方向ガイド特徴要素638Aは、例えば、インターフェース構造体605Aの第2の寸法d2に沿って延びる対向する縁部645Aの形態で、インターフェース構造体605Aの側面639Aに設けられ、それにより、対向する縁部645Aは、個々のガイドレールに係合するように適合され得る。ガイドスロット642Aは、対向する縁部645Aによって形成される。横方向の長手方向ガイド特徴要素638Aは、第1のインターフェース寸法d1に沿った方向における移動の自由度を制限しながら、第2のインターフェース寸法d2に沿った方向におけるインターフェース構造体605Aの案内を容易にすることができる。中間の長手方向ガイド特徴要素640Aは、例えば、インターフェース構造体605Aの第2の寸法d2に沿って延びる対向する縁部647Aの形態で、インターフェース構造体605Aの遠位側637Aに設けられ、それにより、対向する縁部647Aは、対応するガイドレールに係合するように適合され得る。中間の長手方向ガイド特徴要素640Aは、第3のインターフェース寸法d3に沿った方向の移動の自由度を制限しながら、第2のインターフェース寸法d2に平行な方向においてインターフェース構造体605Aの案内を容易にすることができる。中間ガイドスロット644Aは、対向する縁部647Aによって形成され得る。縁部645A、647Aは、
図14、
図17A及び
図17Bに関連して説明されたように、前述した第2の横方向ガイド面145及び第2の中間ガイド面147と同様の機能を有することができる。
【0216】
更に、貫通スロット642Aは、フック(
図18に示されるように)のためのクリアランスとして機能することができる。当たり止め面663Aは、横方向の前面壁部分663AAの一部であることができる、スロット642Aの前に設けられ得る。特定の例において、中間スロット644A及び横方向スロット642Aの一方は、対応するガイドレールをクリアするためのクリアランススロットである。
【0217】
図49は、供給装置601Bの一例の図を示し、この場合、インターフェース構造体605Bは、別個に製造されたインターフェース構成要素を有する。また、
図49は、低減されたガイド特徴要素641B、643Bを有する例示的なインターフェース構造体605Bを示す。インターフェース構造体605Bは、液体チャネルインターフェース615B、インターフェース615Bにそれぞれ隣接したインターフェース前面領域および縁部654Ba、654Bb、個々のキーペンを含むキー構成要素665B、及びコンタクトパッドを含む集積回路構成要素675Bを含む。説明のために、構成要素は、別個のブロックとして描かれており、インターフェース構造体605Bを形成するために一緒に組み立てられる必要がある別個の構成要素に対応する。当該構成要素は、別個に成形および/または押し出し成形され得る。
【0218】
インターフェース構造体605Bは、インターフェース構造体605Bの側面639Bにおいて直線状で平坦な横方向ガイド面641Bと、遠位側637Bにおいて直線状で平坦な遠位ガイド面643Bとを含む。例えば、横方向ガイド面641Bは、第1及び第2のインターフェース寸法d1、d2にほぼ並行に延び、中間ガイド面643Bは、第2及び第3のインターフェース寸法d2、d3と平行に延びる。一例において、ガイド面641B、643Bは、
図17のガイドレールの内側に係合するように適合される。ガイド面641B、643Bは、第3の寸法D3、d3に平行な方向において移動の自由度を制限しながら、第2の寸法D2、d2に平行な方向において受容ステーションにおけるインターフェース構造体605Bの摺動を容易にすることができ、例えば、受容ステーションの対応する対向した横方向ガイドレール又はガイド面の間であるが、インターフェース構造体のガイド面は、依然として、第1の寸法D1、d1に沿った移動の幾らかの自由度(例えば、
図49の図面において上方)を可能にする。
【0219】
図50は、供給装置601Cの別の例の図を示す。他の例に類似して、供給装置601Cのインターフェース構造体605Cは、液体インターフェース615C、インターフェース前面領域および縁部654Ca、654Cbそれぞれ、及び遠位側637Cの近くの集積回路コンタクトパッド675Cを含む。一例において、中間ガイド特徴要素638Cは、インターフェース構造体605Cの遠位側637Cの近くに設けられる。中間ガイド特徴要素638Cは、受容ステーションの対応するガイドレールと係合するための少なくとも1つの表面を含むことができる。この例示的なインターフェース構造体605Cでは、横方向ガイド特徴要素は省略されており、それにより、ユーザが、ガイド面がない又は殆どない状態で、又は中間ガイド特徴要素638Cが位置決めのための幾つかのガイド機能を提供することができる中間ガイド特徴要素638Cが存在する例において、流体ニードルに対して液体インターフェース615Cを手動で位置決めする必要がある場合がある。また、容器603Cの対向する横方向側壁651Cは、受容ステーションに対して粗い案内を提供することができる。図示された例において、リセス671Cは、容器底部側面613Cに沿って、及び液体チャネルのニードル受容液体チャネル部分に沿って延びる。集積回路および/または集積回路コンタクトパッド675Cは、接触面が容器603Cに向かって露出された状態で、リセス671C内に延びる。リセスは、ニードル受容液体チャネル部分とは反対側の側面に開いている。
【0220】
図50Aは、供給装置601D及びそのインターフェース構造体605Dの更なる例の図を示し、それによって、個々のリセス671Dは、インターフェース構造体605Dの側面639Dに開いている。リセス671Dは、基部壁669D、液体チャネル617Dのニードル受容部分の壁、個別の容器側部613D、及びインターフェース構造体605Dの遠位側637Dの内壁637D1によって区切られる。キーペン665Dは、個々の基部壁669Dから液体チャネルに隣接して及び当該液体チャネルにほぼ平行に延びる。ガイドスロットのような中間ガイド特徴要素640Dは、出力インターフェース615Dが図示されている液体チャネルのニードル受容部分に隣接して、かつ当該ニードル受容部分に沿って設けられ得る。中間ガイド特徴要素640Dは、受容ステーションの相手方のガイド面に対して、第3のインターフェース寸法に平行な逆方向において移動の自由度を制限するように適合され得る。インターフェース構造体605Dの遠位側637Dの末端縁は、(i)例えば、受容ステーションの横方向ガイド面と係合するための第1の横方向ガイド面641D、及び/又は(ii)例えば、受容ステーションの横方向ガイドレールと係合するための第2の横方向ガイド面645Dを画定することができ、第1の横方向ガイド面641D及び第2の横方向ガイド面645Dは、第2のインターフェース寸法に沿って延びる。
【0221】
別の例において、インターフェース構造体605Dが突出する容器603Dの遠位側637Dと側部613Dとの間の側面639Dにおける開口は、ガイドレールによって案内されるのではなく、受容ステーションの横方向ガイドレールをクリアするためのクリアランススロット642Dを画定することができる。同様に、遠位側637Dには、中間ガイドスロット640Dの代わりに中間ガイドクリアランススロットを設けることができる。特定の例において、幾つかの案内がキーペン665Dを通じて得られることができるので、別個のガイド特徴要素を設ける必要はない場合があるが、特定のガイドレールが受容ステーションへ入るためにクリアされる必要がある場合がある。
【0222】
図50Bは、供給装置601E及びそのインターフェース構造体605Eの別の例に関する図を示す。インターフェース構造体605Eは、液体インターフェース615Eのみが示されている液体出力チャンネルのニードル受容部分に平行に、且つ当該ニードル受容部分に隣接して延びるキーペン665Eを含む。各キーペン665Eは、キーペン665Eの基部において、キーペン665Eを個々の基部壁669Eに接続するための基部部分683Eを含む。この例において、キーペン665Eの基部壁669Eは、インターフェース構造体605Eが突出する容器603Dの側部613Eにおいて延びる。例えば、インターフェース構造体605Eは、インターフェース構造体605Eが例えば、その容器側部613Eにほぼ平行に突出する容器側部613Eに近接した近位側637E1において支持壁637Ea1を有することができる。キーペン基部部分683Eは、近位側637E1から突出する。キーペン665Eは、基部部分683Eと、ニードル挿入方向NI及びニードル受容液体チャネル部分の主液体流れ方向DLとほぼ平行に延びる長手方向キーペン部分との間で湾曲する場合がある。近位支持壁637Ea1は、壁637Ea1の末端縁が、受容ステーション609Eのガイド面に対して、第3のインターフェース寸法の方向において移動の自由度を制限するための第1の横方向ガイド面641Eのような、横方向ガイド特徴要素638Eを形成することができる側面まで延びることができる。例えば、インターフェース構造体605Eは、受容ステーションの突出するガイドレールに係合しない。インターフェース構造体605Eは更に、遠位側637Eを画定する支持壁637Eaに沿って、集積回路および/または集積回路コンタクトパッド675Eを含むことができ、それにより遠位側637E及び集積回路コンタクトパッドが延びる壁は、第3及び第2のインターフェース寸法と平行であることができる。リセス671Eは、遠位側637Eとコンタクトパッド675のその壁、液体出力チャネルのニードル受容部分、及びインターフェース構造体605Eの近位側637E1によって画定される。キーペン665Eの1つは、リセス671Eに沿って、又は当該リセス671Eの内側に部分的に延びることができる。
【0223】
図50A及び
図50Bにおいて、キーペン665Eは、(i)受容ステーション間の区別をすること、又は(ii)受容ステーション間の区別をしないことの1つのために、所定の横断面を有することができ、それにより、後者はマスターキーペンであることができる。キーペン665D、665Eの遠位作動表面領域は、他の例示的なキーペン構造に関して前述されたように、概ね前面654D、654Eまで、又は前面654D、654Eを越えてインターフェース構造体605D、605Eから更に外へ延びることができる。
【0224】
図50Cは、別の例示的な供給装置601F及びインターフェース構造体605Fの図を示す。ここで、インターフェース構造体605Fは、側面639Fにおいて少なくとも1つの第1の横方向ガイド面641Fを含み、当該第1の横方向ガイド面641Fは、受容ステーションの対応する横方向ガイドレールをクリアするための横方向クリアランススロット642Fを有する。図示された例において、2つの対向する第1の横方向ガイド面641Fが、横方向クリアランススロット642Fの両側に設けられる。双方の側面639Fには、第1の横方向ガイド面641F及びクリアランススロット642Fが設けられ得る。更なる例において、当たり止め面663Fのような固定特徴要素が、インターフェース構造体605Fの前面の近くに設けられることができ、例えば、横方向クリアランススロット642Fを一方または双方の側面639Fにおいて架橋する。インターフェース構造体605Fは、遠位側637Fにおいて少なくとも1つの第1の中間ガイド面643Fを含むことができ、当該第1の中間ガイド面643Fは、受容ステーションの対応するガイドレールをクリアするための中間クリアランススロット644Fを有する。図示された例において、2つの対向する第1の中間ガイド面643Fは、中間クリアランススロット644Fの両側に設けられる。クリアランススロット642F、644Fは、ガイドレールにより案内されることなく、受容ステーションのガイドレールに沿ったインターフェース構造体605Fの通過を容易にすることができる。一例において、容器603F及び/又はキーペン665Fの第1のガイド面641F、643F及び/又は外壁は、液体インターフェース615Fを受容ステーションの液体入力に流体的に連通するように接続するのに十分な案内を提供することができる。
【0225】
図48、
図49、
図50、
図50A、
図50B及び
図50Cの例示的なインターフェース構造体は、本開示に記載された他の例示的なインターフェース構造体と同様に、容器から突出することができ、例えば、第1の容器側部から突出し、当該第1の容器側部は、第1の容器側部とほぼ直角をなす第2の容器側部の近くであり、第2の容器側部の反対側にあり且つ第2の容器側部から少し離れた、容器の対向する第3の側部から少し離れており、それにより、当該容器は、当該第3の側部に向かう突出方向において液体インターフェース縁部を越えて突出することができる。また、例えば、個々のリザーバに接続するためにインターフェース構造体から突出する液体チャネルリザーバ接続部分が、設けられ得る。本開示の他の例と同様に、インターフェース構成要素は、互いに対して、及び/又は中心平面CPに対して同様の位置を有することができる。
【0226】
図51は、
図50の図面と同様に、固定キーを含まないインターフェース構造体605Gの一例の水平断面図を示す。インターフェース構造体605Gは、液体チャネルインターフェース615Gを含む液体チャネル617G、及び容器に接続するための更なるリザーバ接続部分629Gを含む。別個のキーペン構造体665Gが提供され、これは、操作者が、別個のキーペン構造体665Gでもって受容ステーションにおける特定のアクチュエータを作動またはロック解除する一方で、インターフェース構造体605Gを受容ステーションの液体ニードル及びデータ接続と接続することを可能にする。この例において、キーペン構造体665Gは、本開示の全体にわたって示された例示的なキーペンの対の何れかと同様であることができる一対のキーペンを含む。当該一対のキーペンは、キーペン構造体665Gの手動操作を容易にするために、例えばグリップ部分669Gを介して、単一のキーペン構造体665Gを介して接続され得る。
【0227】
図52及び
図53はそれぞれ、前の例とは異なる例示的な固定特徴要素757Aを有する例示的な供給装置701A、及び前の例よりも異なる例示的なインターフェース構造体705Aの概略正面図および側面図を示す。単一の構造体705A2は、インターフェース構造体705A及び容器支持部分713Aを含む。単一の構造体705A2は、別個に製造されることができ、例えば、容器703Aの残りの部分へ後に組み付けるための成形された構造体であることができる。本例において、支持部分713Aは、容器703Aの突出部分723Aに多少の支持を提供し、当該支持部分713Aと突出部分723Aの双方は、インターフェース構造体705Aの液体インターフェース715Aを越えて突出する。インターフェース構造体部分705Aは、支持部分713Aの底部から突出する。インターフェース構造体部分705Aは、液体チャネルインターフェース715A、集積回路コンタクトパッド、及びその第1、第2及び第3の寸法内の少なくとも1つのガイド特徴要素、キーペンなどを含む受容ステーションと接続して機能する構成要素を含む。インターフェース構造体705Aの外形高さを決定する第1のインターフェース寸法d1は、支持部分713Aの底部とインターフェース構造体705Aの底部との間に延びる。
【0228】
供給装置701Aは、少なくともある程度、供給装置701Aを受容ステーションの壁707Aに固定することができる固定特徴要素757Aを含む。一例において、固定特徴要素757Aは、供給装置を受容ステーションに摩擦嵌合させるための、例えばエラストマー材料からなるパッド又は要素を含む。供給装置701Aは、受容ステーションの壁間で押し付けられることができ、それにより、エラストマー材料は、供給装置701Aを着座状態に保持するために、対向する受容ステーション壁707A間の多少のクランプ力と組み合わせて、十分な摩擦力を提供する。他の固定特徴要素は、例えば受容ステーションの縁部にラッチで止める、引っ掛ける又はクリップ留めするために、ラッチ、フック、又はクリップを含むことができる。これらの他の固定特徴要素は、構造体705A2又はインターフェース構造体705Aのような供給装置構成要素の何れかに設けられ得る又はそれに取り付けられ得る。側面139においてクリアランス159及び当たり止め163を含む、本開示の他の部分で扱われる例示的な固定特徴要素157は、省略されてもよく、これらの他の固定特徴要素または摩擦嵌合要素に置き換えられてもよいが、液体インターフェース715A、集積回路コンタクトパッド、キーペン、ガイド特徴要素などの1つ又は複数のような特定の他のインターフェース構成要素が、インターフェース構造体705Aに含まれ得る。
【0229】
図54及び
図55はそれぞれ、別の例示的な供給装置701Bの概略側面図および背面図を示し、この場合、支持構造体735Bの一部がインターフェース構造体705Bの上に延びる。支持構造体735Bの後壁725B及び/又は側壁751Bは、インターフェース構造体705Bの突出距離にわたって、即ち第1の容器寸法およびインターフェース寸法D1、d1の双方に沿って、インターフェース構造体705Bに沿って延びる。横方向ガイド特徴要素は、インターフェース構造体705Bに隣接して支持構造体735Bの側壁751Bに設けられ得る(図示せず)。インターフェース構造体705Bは、ある程度、支持構造体735Bに埋め込まれ得る。
【0230】
図56及び
図57は、本開示の態様による別の例示的な供給装置701Cの斜視図を示し、それぞれ部分的に分解された状態および組み立てられた状態で示す。図示された例において、支持構造体735Cは、概してスリーブ形状であることができ、バッグリザーバ733Cがスリーブ形状支持構造体735Cへ滑り込むことができることを容易にする。支持構造体735Cは、スリーブ形状本体部分751C、及びスリーブ形状本体部分751Cの個々の端部をそれぞれ閉じるための後壁および前壁725C、731Cを含むことができる。本体部分751Cは、インターフェース構造体705Cが突出する開口を含むことができ、それにより、当該開口は、裏面725Cの近くに設けられることができ、突出部分723Cは、前面731Cに向かって本体部分751Cの長さの大部分にわたって延びることができる。一例において、支持構造体735Cは、プラスチック材料を含む。裏面725C及び本体部分751Cは、予め取り付けられる場合があるか、又は単一の一体型本体を形成する場合がある。一例において、インターフェース構造体705Cは、裏面725C及び/又は本体部分751Cに取り付けられ得る、又はそれらの一体となっている部分であることができる。主液体流れ方向DLは、インターフェース構造体705Cの上に及びそれを越えて突出する突出部分723Cに沿って、液体インターフェースから外へ延びることができる。
【0231】
図58及び
図59は、本開示の異なる態様による別の例示的な供給装置701Dの一部の斜視図を示し、この場合、双方の図面において、バッグリザーバは省略されており、
図59において、供給装置701Dは、受容ステーション707Dへ挿入されている間で示される。支持構造体735Dは、バッグを支持するためのトレイ、例えば、ボール紙(カートン)トレイであることができる。液体インターフェース縁部716Dを越えた支持構造体735Cの突出距離PPは、
図58に示されており、容器が、液体インターフェース縁部716Dを越えて主液体流れ方向DLに対して平行に如何にして突出するかを示す。インターフェース構造体705Dは、支持構造体735Dの個々の側部713Dから、この例では、第1のインターフェース寸法d1の範囲にわたって上側から突出する。インターフェース構造体705Dは、受容ステーションの液体入力に対して液体出口インターフェース715Dを位置決めするために、インターフェース構造体705Dの横方向側部および遠位側において、円筒状の細長い横方向ガイド特徴要素738Dを含み、当該円筒状の細長い横方向ガイド特徴要素738Dは、第1及び第3のインターフェース寸法の方向において自由度を制限しながら、主液体流れ方向DLに沿って、受容ステーション707Dの対応するガイドレール738D1に対してインターフェース構造体705Dを案内する働きをする。
【0232】
図60は、複数の流体インターフェースを含む例示的な供給装置801及びインターフェース構造体805の図を示す。容器803は、支持構造体835及びリザーバ833のうちの少なくとも1つを含むことができる。インターフェース構造体805は、キーペン865、集積回路コンタクトパッド875、ガイド特徴要素などのうちの少なくとも1つを含むことができる。更に、一例において、
図60のインターフェース構造体805は、リザーバ833を単一の受容ステーションの2つの流体ニードルと接続するための2つの液体チャネル817A、817Bを含む。液体チャネル817A、817Bは、液体入力および液体出力を含むことができ、又は液体チャネルとインターフェースの双方817A、817B、815A、815Bは、双方向であることができる。液体チャネル817A、817Bは、例えば、ニードルに対してシールするためのシールを含む、受容ステーションの個々の液体インターフェースに接続するための個々のインターフェース815A、815Bを含む。この例示的な供給装置801は、リザーバ833内の液体の混合または循環を容易にする。リザーバ833内の液体を混合、移動または再循環することは、例えば、キャリヤ液体中の粒子の沈降を防止するために、顔料インク又は他の液体に有利であることができる。
【0233】
液体チャネル構成要素815A、815B、817A、817B以外の異なるインターフェース構成要素は、本開示の他の例の場合と同様に、類似した機能、位置および配向を有する。複数の液体インターフェース815A、815B及びチャネル817A、817Bは、互いに隣接して配置されることができ、又は恐らく中間に他のインターフェース構成要素を用いて互いから間隔をあけることができる。例えば、インターフェース815A、815B及び/又はチャネル817A、817Bの一方または双方は、側面839に近づくことができ、それにより例えば、集積回路または少なくとも1つのキーペンのような特定のインターフェース構成要素が、異なるインターフェース815A、815Bの間および/またはチャネル817A、817Bの間に延びることができる。
【0234】
他の例において、本開示の容器は、液体リザーバ、及び当該リザーバの内部に接続されたベント(通気孔)及び/又は加圧機構を含むことができる。例えば、係る容器は、比較的剛性または硬質シェルの液体リザーバを含むことができる。二次流体インターフェースが、
図60と同様に設けられることができ、この場合、二次流体インターフェースは、容器の内部加圧機構に接続することができる。加圧機構は、リザーバ内部の加圧を可能にするために、バッグ、膨脹可能なチャンバ、フレキシブルなフィルム(薄膜)、バルーン、又は空気送風接続などを含むことができる。係る容器は、比較的小容量の供給装置用であることができる。インターフェース構造体は、比較的剛性の容器の個々の側部から突出することができる。
【0235】
また、本開示は、液体チャネル及び液体インターフェースを扱うが、液体チャネル及び液体インターフェースは、任意の流体、例えば気体を含む液体を輸送するように働くことができることにも留意されたい。
【0236】
本開示の様々な例において、集積回路および個々のコンタクトパッドが説明される。係る集積回路は、データ記憶デバイス及び特定のプロセッサロジックを含むことができる。集積回路は、マイクロコントローラ、例えば、セキュアマイクロコントローラとして機能することができる。記憶デバイスに格納されたデータは、液体の特性の少なくとも1つ、残っている液体容積を示すデータ、製品ID、デジタル署名、認証されたデータ通信のためのセッションキーを計算するためのベースキー、及び色変換データなどを含むことができる。更に、専用のチャレンジレスポンスロジックが、データ記憶デバイス及びプロセッサロジックに加えて、集積回路内に設けられることができる。供給装置は、集積回路が応答する必要があるという特定のチャレンジを発行することによって、プリンタコントローラにより認証され得る。集積回路は、メッセージ認証コード、セッションキー、セッションキー識別子、及びデジタル署名されたデータのうちの少なくとも1つを、プリンタコントローラによる検証のために戻すように構成され得る。特定の例において、供給装置が接続されるプリンタの保証、動作条件および/またはサービス条件は、プリンタコントローラによる集積回路の肯定的な認証に依存することができる。肯定的な認証を確立することができない場合、これは、プリンタに対する損傷またはより低い品質の印刷出力のリスクを増加させる場合がある未知の又は認可されていないサプライの使用を指摘することができる。集積回路が肯定的に認証されることができない場合、プリンタコントローラは、セーフモード又はデフォルト印刷モード(例えば、より安全なプリンタ動作条件が低減された状態)への切り替えを容易にすることができ、及び/又は修正された保証条件および/またはサービス条件を容易にすることができる。
【0237】
本開示において、構成要素の前面、裏面、頂部、底部、側部、側面、高さ、幅、及び長さに言及する場合、これは、原理的には、説明のためだけのものとして解釈されるべきであり、その理由は、供給装置の構成要素が三次元空間において任意の適切な方向に配向され得るからである。例えば、変形可能な液体リザーバは、任意の配向において空にされることができ、それにより、液体インターフェース及び主液体流れ方向は、それに応じて上方、下方、横方向などのような任意の方向に向けられることができ、リザーバは、それに応じて、任意の方向にぶら下がる、突出する、起立する、傾く又は向くことができる。本開示の供給装置およびインターフェース構造体は、任意の向きにおいて異なるタイプの受容ステーション又はプリンタへの接続を容易にすることができる。
【0238】
本開示において、幾つかの例が示され、この場合、容器およびインターフェース構造体は、別個に製造された構成要素であり及び/又は別個に製造された構成要素を含み、例えば、当該容器はボール紙およびバッグを含み、当該インターフェース構造体は成形されたアセンブリを含み、他の例において、容器およびインターフェース構造体は、少なくとも部分的に一緒に製造(例えば、成形)されることができ、又は容器の特定の構成要素は、インターフェース構造体の特定の構成要素とともに成形され得る。
【0239】
インターフェース構造体の第1、第2及び第3の寸法は、x軸、y軸、及びz軸を意味し、インターフェース構造体が延びる範囲を意味する。説明および図示されるように、インターフェース構造体の特定の例示的な部分は、リザーバ接続液体チャネル部分または特定の突出する支持フランジのような、第1、第2及び第3のインターフェース寸法の外側に延びることができる。従って、インターフェース寸法d1、d2、d3は、受容ステーションと接続して機能するためのインターフェース構成要素の幾つか又は全てが延びるインターフェース構造体の突出部分を指す場合がある。例えば、集積回路を支持する前面押し領域縁部および遠位側は、第1のインターフェース寸法d1内に延び、及び/又は当該第1のインターフェース寸法d1を画定することができる。例えば、インターフェース構造体の外側側面は、第3のインターフェース寸法を画定することができ、これらの側面がない場合、少なくとも対向するキーペンは、第3のインターフェース寸法d3内に延びることができる。インターフェース構造体の前面液体インターフェース縁部および裏面は、第2のインターフェース寸法d2を画定することができる。
【0240】
本開示において、軸および方向について言及される。軸は、3次元空間における特に配向された仮想基準線を意味する。方向は、一般的な進路または方向を意味する。
【0241】
一例において、液体は、主に容器リザーバから受容ステーションに流れることができ、従って、本開示において、個々の流れ方向部分は、主液体流れ方向に沿って「上流」および「下流」と呼ばれ得る。しかしながら、容器と液体インターフェースとの間のチャネル内に双方向の流れが存在する場合があり、それにより、時間期間中、液体は、受容ステーションから容器に向かって流れる場合がある。また、所与の時点でそれぞれ反対の方向の流れを有する2つの液体チャネルが存在する場合がある。理解されるように、下流および上流の定義は、印刷のために容器と受容ステーションとの間の流れの主な方向を基準としている。所与の時点で、それぞれが容器内のインクを再循環させるための逆方向の流れを有する2つの流体ニードルが存在する例において、2つの同様の液体チャネル及びインターフェースが供給装置内に設けられ得る。やはり、各液体チャネルは、チャネルの内部で及びインターフェースを介して任意の方向における流れを容易にするように適合され得る。更に、主流れ方向は、印刷のために液体を供給するために受容ステーションに向かって流れる必要がある液体の一般的な正の差分によって決定される。
【0242】
受容ステーションが、供給装置内の液体を再循環または混合するための単一の供給装置に接続するために2つの突出ニードルを有する場合、所与の時点で、受容ステーションの一方のニードルが入力として働き、他方のニードルが出力として働くことができる。それに応じて、インターフェース構造体は、2つの液体インターフェース及び2つの液体チャネルを含むことができ、一方の液体インターフェースは、入力として働き、他方は出力として働くが、各ニードル及びインターフェースを通る双方向の流れが存在する場合がある。任意の第2のニードル及び対応する第2の液体インターフェースは、本開示の全体にわたって扱われるように、第1のニードル及び液体インターフェースと同様の設計および構成を有することができ、それにより、第1及び第2のニードル/インターフェースが平行に延びて、受容ステーションに対する供給装置の挿入および取り外しを容易にすることができる。2つの液体チャネル及びインターフェースが使用される場合、インターフェース前面または前面押し領域のような他のインターフェース構成要素も、同様に複製または拡大され得る。
【0243】
二次液体ニードルと同様に、本開示内に含まれる更なる例において、例えば、リザーバと支持構造との間の空間にガスを伝達するために、又は主液体リザーバ内の二次ガスリザーバとガスを連通させるために、ガスを供給装置と連通させるための更なる流体ニードルが存在する場合がある。係る更なる流体またはガスインターフェースは、加圧、サービス、又は他の機能を容易にすることができる。これらの例において、ガスインターフェースは、開示されたインターフェース構成要素に隣接して又はそれらの間に設けられ得る。
【0244】
主液体流れ方向が延びる軸は、ニードル受容液体チャネル部分および/または内部シールチャネルの内壁により、例えば、これらの液体チャネル構成要素の中心軸によって決定され得る。理解されるように、液体が正確に直線状に流れず、又は内部液体案内チャネル壁が完全に円形または直線形状を有する必要はなく、それにより特定の例において、正確な液体流れ軸を決定することが困難である場合がある。当業者ならば理解されるように、液体の流れ方向は、例えば、ニードル軸に沿って、挿入されたニードルを介して、供給装置からプリンタ受容ステーションへの流れの一般的な方向を反映することが意図されている。また、ニードル挿入方向は、ニードルの挿入を可能にするために、例えば、これらの液体チャネル構成要素の中心軸によって、ニードル受容液体チャネル部分および/または内部シールチャネルの内壁によって決定され得る。主液体流れ方向は、ニードル挿入方向に平行であり且つ当該ニードル挿入方向と逆である。
【0245】
本開示において、特定の特徴要素は、類似の名前または目的を有する異なる態様または特徴を識別するために、「第1の」、「第2の」、「第3の」などとして識別される。例えば、本開示は、平面、ガイド特徴要素、リセス、キー、及び他の特徴要素のセットを扱い、この場合、これらのセット内の個々の特徴要素は、係る「第1の」、「第2の」などにより識別される。理解されるように、このタイプの識別は、類似の態様または目的を有する特徴を区別することを意図されているが、特許請求の範囲および説明の全体にわたって、文脈に応じて、異なる付番が同じ特徴要素に使用される場合がある。例えば、文脈に応じて、説明の第6又は第7の平面は、従属請求項または本記載の別の場所において、第1の平面または第2の平面または中間平面またはオフセット平面と呼ばれる場合がある。
【0246】
本開示で示される長さよりも短い又は長いキーペンの長さは、作動を容易にするために具現化されることができ、例えば、10mmより短く又は23mmより長くすることができる。また、色識別キーペン又は非識別マスターキーペンを使用することができ、それにより、それらの何れかが、液体インターフェース縁部を越えて、例えば、主液体流れ方向において液体インターフェース縁部を超えて5mmより遠くへ、又は10mmより遠くへ突出することができる。
【0247】
本開示のサプライは、比較的ユーザフレンドリーな方法で、比較的高重量を有する完全に充填された状態で挿入されることができ、その後、比較的より軽い重量を有する実質的に使い尽くされた状態で取り外されることができる。装着中に、キーペンは、挿入と排出との間の重量差に適応するように較正され得る受容ステーションの伝達機構上で作動することができる。例えば、比較的軽い押しは、充填された比較的高重量の供給装置を挿入するのに十分であることができる一方で、使い尽くされた後、空の比較的低重量の供給装置が、受容ステーションに対して発射するのを防止され得る。インターフェース構造体は、充填された比較的高重量の供給装置の受容液体ニードルに対する案内された比較的正確な位置合わせを容易にすることができ、それにより操作者から必要とされる努力と経験は、比較少量である。
【0248】
本開示において扱われる特定の態様は、環境に対する潜在的な影響を低減する材料および構成要素の使用を容易にすることができる。本開示で扱われる特定の態様は、供給装置および関連するプリンタの空間および設置面積の効率性を容易にする。例えば、供給装置は、比較的薄いアスペクト比を有することができる。例えば、インターフェース構造体は、その第1の寸法によって規定されるように、比較的低い突出の外形(プロファイル)高さを有することができる。
【0249】
本開示において扱われる他の態様は、供給装置構成要素の強化されたモジュール方式を容易にすることができる。例えば、インターフェース構造体は、異なるプリンタプラットフォームのための広範囲の異なる供給容量に使用され得る。一例において、単一の容器またはリザーバは、部分的に充填することによって、複数の容量の供給装置に使用され得る。例えば、既製品として販売される充填された供給装置は、1L以上の容量を有するリザーババッグを含むことができ、それにより同じリザーババッグは、例えば500ml又は700ml又は1Lの印刷液体を含む異なる供給装置製品に使用され得る。
【0250】
また、インターフェース構造体は、比較的多種多様な印刷システムのプラットフォームに接続するために流用され得る。本開示の出願日より前に、等価の様々な印刷システムのプラットフォームが、広範囲の異なる供給プラットフォーム、例えば、異なる設計の3つより多い又は4つの異なる供給プラットフォームに関連付けられていた一方で、現在、同じ様々な印刷システムのプラットフォームは、単一のインターフェース構造体および供給装置プラットフォームを使用することができる。
【0251】
本開示の供給装置、インターフェース構造体および構成要素は、印刷以外の分野、例えば、任意のタイプの液体分配システム及び/又は液体循環回路に適用され得る。例えば、印刷液体サプライは、印刷液体以外の液体、例えば、経時的に一定の特性を保持するために不浸透性リザーバに収容されるべき液体を収容することができる。これらの他の分野の適用領域は、例えば、医療、医薬品または法医学の用途、或いは食品または飲料の用途を含むことができる。その目的のために、本明細書および特許請求の範囲において、印刷液体が言及されている場合、これは、任意の流体または液体に置き換えられ得る。また、印刷システムまたは印刷プラットフォームは、任意の流体または液体処理プラットフォームに置き換えられ得る。
【0252】
本明細書の冒頭に記載されているように、図面に示された及び上述した例は、本発明を例示するが、本発明を限定しない。本開示に示されていない他の例は、別の開示された及び開示されていない特徴の派生または組合せの何れかを通じて導出され得る。上記の説明は、以下の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0253】
本開示の一態様は、別個の液体リザーバを受容ステーションに接続するためにその液体リザーバに接続可能なインターフェース構造体を扱う。インターフェース構造体は、(i)互いに対して直角をなす第1、第2及び第3の寸法と、(ii)受容ステーションの少なくとも1つの液体ニードルに流体的に連通するように接続するための液体インターフェースであって、インターフェース縁部とシールを含む、液体インターフェースと、(iii)液体インターフェースをリザーバに流体的に連通するように接続するための、第2の寸法に沿った液体チャネルであって、当該液体チャネル及び液体インターフェースは、第2の寸法に沿ったニードル挿入方向を画定する、液体チャネルと、(iv)液体チャネルに横方向に隣接して集積回路を支持する支持壁と、(v)当該集積回路は、第2及び第3の寸法に平行で第3の寸法に平行なラインに沿った第1の仮想基準平面において概ね延びるコンタクトパッド接触面を含み、第1の仮想基準平面は、第2及び第3のインターフェース寸法に平行な第2の仮想基準平面から或る距離を置いて延び、第2の仮想基準平面は液体チャネル及び液体インターフェースと交差し、接触面は第2の仮想基準平面に面していることと、(vi)第1の仮想基準平面に対して液体インターフェースの反対側において液体インターフェースに隣接する前面押し領域とを含み、前面押し領域は、インターフェース構造体の外形高さを画定する前縁と第1の仮想基準平面に隣接する対向する遠位縁部との間で、前記前縁において終端する。
【0254】
本開示の他の態様は、インターフェース構造体を含む液体供給装置を含む。やはり、本開示の他の態様は、構成要素のキットのような、インターフェース構造体または液体供給装置を提供するための中間製品を含む。
【0255】
以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施形態を示す。
1.別個の液体リザーバを受容ステーションに接続するためにその液体リザーバに接続可能なインターフェース構造体であって、
互いに対して直角をなす第1、第2及び第3の寸法と、
前記受容ステーションの少なくとも1つの液体ニードルに流体的に連通するように接続するための液体インターフェースであって、インターフェース縁部とシールを含む、液体インターフェースと、
前記液体インターフェースを前記リザーバに流体的に連通するように接続するための、前記第2の寸法に沿った液体チャネルであって、当該液体チャネル及び液体インターフェースは、前記第2の寸法に沿ったニードル挿入方向を画定する、液体チャネルと、
前記液体チャネルに横方向に隣接して集積回路を支持する支持壁と、
当該集積回路は、前記第2及び第3の寸法に平行で前記第3の寸法に平行なラインに沿った第1の仮想基準平面において概ね延びるコンタクトパッド接触面を含み、前記第1の仮想基準平面は、前記第2及び第3のインターフェース寸法に平行な第2の仮想基準平面から或る距離を置いて延び、前記第2の仮想基準平面は前記液体チャネル及び液体インターフェースと交差し、前記接触面は前記第2の仮想基準平面に面していることと、
前記第1の仮想基準平面に対して前記液体インターフェースの反対側において前記液体インターフェースに隣接する前面押し領域とを含み、前記前面押し領域は、前記インターフェース構造体の外形高さを画定する前縁と前記第1の仮想基準平面に隣接する対向する遠位縁部との間で、前記前縁において終端する、インターフェース構造体。
2.インターフェース前面から前記ニードル挿入方向に向かってオフセットされた基部と、
前記液体チャネルに隣接して且つ前記ニードル挿入方向に平行でそれとは反対に、前記第2の寸法に沿って概ね前記液体インターフェースのレベルまで前記基部から突出するキーペンとを更に含み、前記第2の仮想基準平面は、前記キーペン及び液体チャネルと交差する、上記1に記載のインターフェース構造体。
3.前記液体チャネルの両側において2つの前記キーペンを含む、上記2に記載のインターフェース構造体。
4.前記キーペン又は各キーペンの周りにリセスを更に含み、前記集積回路が、前記リセスの1つの中で延びている、上記1又は2に記載のインターフェース構造体。
5.前記コンタクトパッドは、少なくとも前記第1の寸法に平行な見る方向において見られる際に、前記液体チャネルと個別のキーペンとの間に配列されて、データコネクタが前記液体チャネルとキーペンとの間の前記コンタクトパッドに接触することが容易にされる、上記4に記載のインターフェース構造体。
6.別個に製造されたキーペン、シール及び集積回路が組み付けられる少なくとも前記液体チャネルを画定する剛性のモノリシック流体構造体を含む、上記1~5の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
7.中央仮想基準平面が、前記インターフェース構造体の第3の寸法のほぼ中点を通過し、前記中央仮想基準平面は、前記第1及び第2の寸法に平行に延びており、
前記液体インターフェースは、前記中央仮想基準平面の一方の側に位置し、前記集積回路コンタクトパッドは、前記中央仮想基準平面の他方の側に設けられる、上記1~6の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
8.前記インターフェース構造体は、前記リザーバ用のキャップとして働くことができる、上記1~7の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
9.前記外形の高さは、約20mm以下である、上記1~8の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
10.前記外形の高さは、約13mm以下である、上記1~9の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
11.前記外形の高さは、前記リザーバを収容する容器から前記第1の寸法に沿って突出するように前記インターフェース構造体が適合される距離であり、前記外形の高さは、受容ステーションの構成要素と接続して機能することができる前記インターフェース構成要素に広がる、上記9又は10に記載のインターフェース構造体。
12.前記外形の高さは、前記液体チャネルのニードル受容部分、前記液体インターフェース、少なくとも1つのキーペン、前記集積回路、及び前記前縁に少なくとも広がる、上記1~11の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
13.前記外形の高さは、前記液体チャネルに概ね平行であり且つ前記液体チャネルの対向する側面における対向するキーペン、及び個別のキーペンの外側側面における少なくとも1つの固定特徴要素に広がり、前記固定特徴要素は、クリアランス及び当たり止め面の少なくとも1つを含み、前記キーペン及び前記少なくとも1つの固定特徴要素は、前記第2の仮想基準平面により交差される、上記1~12の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
14.前記液体チャネルは、前記液体インターフェースに対して前記液体チャネルの反対端部においてリザーバ接続部分を含み、前記リザーバ接続部分は、前記リザーバに流体的に連通するように接続するために、前記外形の高さの外側に少なくとも部分的に延びる、上記1~13の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
15.リザーバ接続液体チャネル部分の中心軸は、前記第3の寸法の方向において見られる際に、前記液体インターフェースに隣接するニードル受容液体チャネル部分の中心軸に対して或る角度をなして延びる、上記1~14の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
16.前記リザーバ接続液体チャネル部分は、少なくとも前記外形高さを越えて延びており、
前記第1の仮想基準平面とは反対側の、前記第2の仮想基準平面に平行で且つ前記第2の仮想基準平面からオフセットされた第5の仮想基準平面が、前記前縁および前記リザーバ接続液体チャネル部分と交差する、上記15に記載のインターフェース構造体。
17.前記リザーバ接続液体チャネル部分の中心軸は、前記第1及び第2の寸法に平行な第3の仮想基準平面において延び、前記ニードル受容液体チャネル部分の中心軸は、前記第3の仮想基準平面に平行で且つ前記第3の仮想基準平面からオフセットされた第4の仮想基準平面において延びる、上記14~16の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
18.前記インターフェース構造体の外側側面間または縁部間で測定された際に、前記第3の寸法は、約50mm以下である、上記1~17の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
19.前面押し領域および/または前縁は、前記液体インターフェースへの挿入のために前記ニードルを露出するように前記ニードルの保護構造体を押すように適合されている、上記1~18の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
20.前記第1の寸法に沿った液体インターフェース縁部と前記前縁との間の最小距離は、前記シールが着座する前記液体インターフェース縁部の内径より小さい、上記1~19の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
21.前記インターフェース構造体は、前記受容ステーションの対応するガイド面に沿って、前記インターフェース構造体を案内するために、前記第2の寸法に沿った方向において細長い少なくとも1つの第1の比較的平坦で細長いガイド面を含む、上記1~20の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
22.前記インターフェース構造体は、前記第2の寸法の方向において細長く、前記第1のガイド面と或る角度をなす少なくとも1つの第2の比較的平坦で細長いガイド面を含み、前記第1及び第2のガイド面は、前記ニードルに対して前記液体インターフェースを位置決めすることを容易にするために前記第1の寸法に沿った少なくとも1つの方向および前記第3の寸法に沿った2つの相対する方向において移動の自由度を制限しながら、前記受容ステーションの対応するガイド面に沿った前記第2の寸法の方向における案内を容易にする、上記21に記載のインターフェース構造体。
23.前記インターフェース構造体は、前記支持壁の側面および外側の少なくとも1つにおいて、前記第2の寸法に沿って延びる少なくとも1つのガイド特徴要素を含む、上記1~22の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
24.前記少なくとも1つのガイド特徴要素は、前記受容ステーションの対応するガイドレールを受容するために、前記第2の寸法に沿って細長いスロットを含む、上記23に記載のインターフェース構造体。
25.前記インターフェース構造体は、前記液体インターフェースを前記液体ニードルに位置合わせすることを容易にするために対応する受容ステーション表面に沿って前記インターフェース構造体を摺動するための比較的直線状ガイド面を含み、その比較的直線状ガイド面は、(i)前記第3の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するために、前記インターフェース構造体の個別の外側側面において、前記第2の寸法に平行な少なくとも1つの横方向ガイド面、及び(ii)前記第1の仮想基準平面に隣接して延びる、前記インターフェース構造体の外側にある少なくとも1つの中間ガイド面の少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの中間ガイド面は、前記第2の寸法に平行に延び、且つ前記第1の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するように適合されている、上記1~24の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
26.前記第1の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するために、横方向ガイド面が前記インターフェース構造体の側面に設けられる、上記21~25の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
27.前記第1の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するための、前記横方向ガイド面が、少なくとも1つの引き込み斜面を含む、上記26に記載のインターフェース構造体。
28.前記インターフェース構造体は、
前記第1の寸法の相対する方向において、前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するための対向する横方向ガイド面と、
前記インターフェース構造体の前面の近くの対応する対向した引き込み斜面とを含み、前記斜面は、前記受容ステーションの対応するガイドレールに入ることを容易にするために、前記インターフェース前面に向かって互いに対して発散している、上記27に記載のインターフェース構造体。
29.互いに対して直角をなす隣接する第1及び第2の横方向ガイド面を含む、上記1~28の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
30.少なくとも1つの中間ガイド面が、前記インターフェース構造体の前記支持壁の外側に設けられ、前記少なくとも1つの中間ガイド面は、前記液体インターフェース及び液体チャネルに隣接し、前記中間ガイド面は、前記第3の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限する、上記1~29の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
31.前記中間ガイド面の2つの対向する面が、対応するガイドレールに沿って前記インターフェース構造体を案内するためのスロットを画定する、上記30に記載のインターフェース構造体。
32.互いに対して直角をなす第1及び第2の中間ガイド面を含む、上記31に記載のインターフェース構造体。
33.前記インターフェース構造体の少なくとも1つの外側側面および/または支持壁がスロットを含み、前記スロットは、
対応するガイドレールに沿って前記インターフェース構造体を案内し、又は
対応するガイドレールをクリアすることができる、上記1~32の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
34.前記装置を受容ステーションに固定することを容易にするための固定特徴要素を含む、上記1~33の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
35.前記インターフェース構造体は、前記インターフェース構造体の側面において固定特徴要素を含む、上記1~34の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
36.前記固定特徴要素は、クリアランスを含み、そのクリアランスにより、固定要素が前記クリアランス内へ少なくとも部分的に突出することが可能になる、上記34又は35に記載のインターフェース構造体。
37.前記固定特徴要素は、前記クリアランスの前側に配置された当たり止め面を含む、上記36に記載のインターフェース構造体。
38.前記当たり止め面は、前記インターフェース構造体を前記受容ステーションから排出するために前記当たり止め面が固定要素を通り過ぎることを可能にするために、前記当たり止め面に対して前記固定要素が引っ込められる必要があるように、少なくともそれが前記クリアランス内に突出する際に前記固定要素に係合するように適合されている、上記37に記載のインターフェース構造体。
39.前記クリアランスは、前記インターフェース構造体の側面を画定する外側壁における穴または凹みにより画定される、上記36~38の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
40.前記当たり止め面は、前記穴または凹みの縁部である、上記37~39の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
41.前記当たり止め面は、前記第1及び第2の寸法に平行な仮想基準平面に対して90度より大きい鋭角を有する保持斜面を含む、上記37~40の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
42.前記固定特徴要素は、横方向ガイド面に隣接して延びる、上記35~41の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
43.前記固定特徴要素は、前記第3の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するために、横方向ガイド面に隣接して延びる、上記42に記載のインターフェース構造体。
44.前記固定特徴要素は、前記第3の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するために、前記横方向ガイド面にクリアランスを含む、上記43に記載のインターフェース構造体。
45.前記固定特徴要素は、前記第1の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するために、横方向ガイド面に隣接して延びる、上記42~44の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
46.前記固定特徴要素は、前記第1の寸法の方向において前記インターフェース構造体の移動の自由度を制限するために、横方向ガイド面間に延びる、上記45に記載のインターフェース構造体。
47.前記固定特徴要素は、前記固定特徴要素、キーペン及び液体チャネルが前記第2の仮想基準平面により交差されるように、前記液体チャネルに隣接して且つ前記液体チャネルに沿って横方向に延びる突出キーペンに隣接して且つ当該突出キーペンの外側に横方向に延びる、上記35~46の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
48.前記固定特徴要素は、クリアランス及び前記クリアランスの前面において且つ前記インターフェース構造体の横方向前縁を画定する横方向壁部分を含み、前記クリアランス及び横方向壁部分は、個別のキーペンに隣接して横方向に延びる、上記47に記載のインターフェース構造体。
49.前記液体インターフェースを含む2個の流体インターフェースと、単一の挿入動作において単一の受容ステーションの2個のニードルを受容するための前記液体チャネルを含む2個の対応するチャネルとを含む、上記1~48の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
50.前記インターフェース構造体は、アクチュエータ上で作動するために前記受容ステーションのキーホールを貫通するように前記第2の寸法に沿って基部から突出する突出キーペンを含み、前記キーペンは、前記アクチュエータに係合するために、前記基部から遠ざかった作動表面領域を有する、上記1~49の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
51.前記基部と前記作動表面領域との間の長さは、少なくとも約12mmである、上記50に記載のインターフェース構造体。
52.前記キーペンの周りのリセスを含み、前記リセスは、液体チャネル壁、前記基部、前記支持壁および横方向側壁の少なくとも3つにより区切られる、上記50又は51に記載のインターフェース構造体。
53.前記キーペンの前記基部は、前記キーペンの周りのリセスの基部壁の一部であり、前記リセスの深さは、前記キーペンの長さにほぼ対応する、上記50~52の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
54.前記キーペンは、前記液体インターフェースの縁部を越えて突出しない、上記50~53の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
55.前記キーペンは前記液体インターフェースの縁部を越えて突出する、上記50~53の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
56.前記キーペンの長さに垂直な仮想基準平面における前記キーペンの横断面は、対応しない受容ステーションのキースロットを通過しないと同時に、対応する受容ステーションのキースロットに接続するために弁別するように適合されている、上記50~55の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
57.前記キーペンの横断面は概ね、Y字形状、V字形状、I字形状、T字形状、X字形状、L字形状、+字形状、又はドット形状である、上記56に記載のインターフェース構造体。
58.上記56又は57に記載の2つのインターフェース構造体であって、双方は、同じハードウェア特徴要素を有するが、異なるように構成された又は配向されたキーペンの横断面を有し、各キーペン横断面は、同じプリンタプラットフォームの2つの受容ステーションの異なる1つに接続し、前記2つの受容ステーションは、異なる液体タイプに対応する、2つのインターフェース構造体。
59.前記キーペンの横断面は、同じであるが異なる配向状態にある、上記58に記載のインターフェース構造体。
60.前記キーペンは、異なる受容ステーションの複数の異なるキースロットを通過するために、前記作動表面領域までピン形状の部分を含む、上記50~59の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
61.前記キーペン、前記集積回路、及び前記液体チャネルのニードル受容液体チャネル部分は、前記第1及び第5の仮想基準平面との間で、これらの仮想基準平面により交差されずに延びており、これら平面間の距離が15mm以下である、上記16及び上記50~60の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
62.前記前面押し領域縁部と前記支持壁の対向する外側との間の距離は、約15mmより小さい、上記61に記載のインターフェース構造体。
63.モノリシック流体構造体を含む請求項1~62の何れか1項に記載のインターフェース構造体であって、そのインターフェース構造体は、
前記第1及び第2の寸法の方向において、外側側面において前記支持壁から突出する外側側面壁と、
前記横方向側壁間で前記第2の寸法に沿って延びる液体チャネル構造体であって、前記液体チャネル構造体は、前記第1の寸法の方向において且つ前記第2の寸法に沿って前記横方向側壁間で前記支持壁から外へ突出し、前記液体チャネル部分と前記横方向側壁との間に個別のリセスを有する、液体チャネル構造体と、
各リセスの基部において、概ね前記第1の寸法の方向において前記第3の寸法に沿って前記支持壁から突出する基部壁とを含む、インターフェース構造体。
64.前記リセスは、
前記基部壁の反対側のそれらの前面入口において、及び
前記支持壁の反対側において、開いている、上記63に記載のインターフェース構造体。
65.前記集積回路は、2個のリセスのうちの大きいリセス内に設けられる、上記1~64の何れか1項に記載のインターフェース構造体。
66.印刷液体供給装置であって、
リザーバを含む容器であって、その容器は、インターフェース構造体に接続され、前記インターフェース構造体の第1、第2及び第3の寸法にそれぞれ平行である第1、第2及び第3の寸法を有し、前記寸法が前記容器の外側体積を画定する、容器と、
前記容器に接続され、前記第1の寸法にわたって前記容器に対して外へ向かって突出する、上記1~66の何れか1項に記載されたインターフェース構造体とを含む、印刷液体供給装置。
67.前記容器の前記第1の寸法は、前記インターフェース構造体の外形高さの少なくとも6倍である、上記66に記載の印刷液体供給装置。
68.前記容器の突出部分は、主液体流れ方向において、前記液体インターフェースを越えて突出する、上記66又は67に記載の印刷液体供給装置。
69.前記受容ステーションの全てと接続して機能することができる前記インターフェース構造体のインターフェース構成要素は、前記容器の前記第1の寸法に平行な見る方向において見られる際に前記容器の前記第2及び第3の寸法により画定された輪郭内に延び、前記インターフェース構成要素は、前記液体インターフェースと、前記液体チャネルのニードル受容部分と、前記液体インターフェースに隣接した前面押し領域と、少なくとも1つのキーペンと、集積回路コンタクトパッドと、前記第2の寸法に沿って前記供給装置を案内するための少なくとも1つのガイド特徴要素と、固定特徴要素とを含む、上記66~68の何れか1項に記載の印刷液体供給装置。
70.前記容器は、リザーバを支持するための支持構造体を含み、前記支持構造体は、前記リザーバと前記インターフェース構造体の前記液体チャネルとの間の流体接続を容易にするために、前記インターフェース構造体が突出する開口を容器壁に含む、上記66~69の何れか1項に記載の印刷液体供給装置。
71.前記開口は、前記第1の壁に垂直な、前記支持構造体の第2の壁に隣接して設けられる、上記70に記載の印刷液体供給装置。
72.前記リザーバは、変形可能な容積を含み、前記支持構造体は、ボール紙からなる、上記70又は71に記載の印刷液体供給装置。
73.液体リザーバは、流体に対して比較的不浸透性な少なくとも部分的にフレキシブルな壁を含み、
前記容器は、前記リザーバの周りに少なくとも部分的に支持構造体を含み、その壁は流体に対して比較的浸透性であり、
前記インターフェース構造体は、流体に対して比較的不浸透性な比較的剛性のモノリシックのプラスチック構造体を含み、
前記リザーバ、支持構造体、及びインターフェース構造体は、別個の構成要素である、上記66~72の何れか1項に記載の印刷液体供給装置。
74.上記1~73の何れか1項に記載のインターフェース構造体または供給装置を構築するための、上記1~73の何れか1項に記載の構成要素のキットであって、流体構造体、キーペン、シール、及び集積回路を少なくとも含む、キット。