(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022078468
(43)【公開日】2022-05-25
(54)【発明の名称】英文字・数字の表現方法
(51)【国際特許分類】
B42D 15/00 20060101AFI20220518BHJP
【FI】
B42D15/00 331Z
B42D15/00 341C
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020189159
(22)【出願日】2020-11-13
(71)【出願人】
【識別番号】503440945
【氏名又は名称】株式会社紙宇宙
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】特許業務法人牛木国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100063819
【氏名又は名称】牛木 理一
(72)【発明者】
【氏名】楠田 信太郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 貴子
(57)【要約】
【課題】 本発明は、その背景技術となるようなものは存在しない独創性の高い学習教材を提供することを目的とするものである。即ち、本発明のツールにおいては、算数では正解となる数字を、英語では正解となる英文字を表示することになるのである。
【解決手段】 台紙1には片仮名文字でア~キの7か所の孔部が2セット抜かれた表示部2を1箇所以上設け、表示部が図面上はデジタル88の形態を有し、台紙に差し込む差し込み紙においては、数字又は英文字を認識することができる模様を印刷して成る英文字・数字の表現方法である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙には片仮名文字でア~キの7か所の孔部が2セット抜かれた表示部を1箇所以上設けていることを特徴とする英文字・数字の表現方法。
【請求項2】
表示部が図面上はデジタル88の形態を有している英文字・数字の表現方法。
【請求項3】
台紙に差し込む差し込み紙においては、数字又は英文字を認識することができる模様を印刷して成る英文字・数字の表現方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製の「台紙」と「差込み紙」とを使用するデジタル風の英文字・数字の表現方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
先行技術としては後記する内容の教材が存するだけであり、本発明の背景技術と直接なるようなものは存在しない。即ち、本発明は独創性の高い学習教材である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【0004】
特許文献1に係るデジタル数字カードなるものは、一定の数字配列を表したデジタル数字カードに関するものである。特にくじや抽選用に使うもので、客がカードを引き又は選択する段階では、表示されている数字を認識することができないデジタル数字カードに関するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに対し本発明は、児童が算数や英語の学習をする際に、問題形式によってその解を得て知識を深めるために使用する教材を提供しようとするものである。
【0006】
即ち、本発明のツールにおいては、算数では正解となる数字を、英語では正解となる英文字を表示するのである。
【0007】
台紙の背面部に差し込む用紙に印刷された設問に対し、台紙には「88」と表示された透過する窓を通して、正解となる数字・英文字を確認することによって、その正解を確認することができるようになるのである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
台紙1には片仮名文字のア~キの7か所の孔部が2セット抜かれた表示部2(図面ではデジタル「88」の形態)を、1箇所以上備えている。
【0009】
差し込み紙には、台紙に差し込んだ際に、前記表示部において数字又は英文字を認識することができる模様が印刷されている。
【0010】
台紙1の表示部2(図面ではデジタル「88」の形態)において模様が表示される片仮名文字ア~キの孔部を設けている。
【0011】
該当する記号部分には色彩を施し、該当しない記号部分にはデジタル「88」の周囲と同じ色彩を施すことによって、表示する部分としない部分を区別して解答を表現するのである。
【0012】
数字を表示する場合にあっては、次の記号部分に色を施す。0-アイウエオカ、1-イウ、2-アイキオエ、3-アイキウエ、4-カイキウ、5-アカキウエ、6-アカオエウキ、7-アイウ、8-アイウエオカキ、9-アイウエカキ
【0013】
英文字の場合にあっては、次の記号部分に色を施す。A-アイウカオキ、B-アイウエオカキ、C-アカオエ、E-アキエカオ、F-アキカオ、H-カオイウキ、I-イウ、L-カオエ、O-アイウエオカ、P-アイキカオ、S-アカキウエ、U-カオエイウ
【発明の効果】
【0014】
数字を表示する場合は、計算等の答えについて、設問を印刷した差し込み紙を台紙に差し込むことによって、0~9の解答を台紙の表面に表示することができるのである。
【0015】
英文字を表示する場合は、LとR、IとE、AとI、AとEといった児童が筆記の際に誤りやすい英語のスペルについて、設問を印刷した差し込み紙を台紙に差し込むことによって、正しいスペルの解答を台紙の表面に表示することができるようにするのである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図6】(1)差し込み紙の「乗算」の例の正面図、(2)差し込み紙の「除算」の例の正面図、(3)差し込み紙の「加算」の例の正面図、(4)差し込み紙の「減算」の例の正面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の使用例として、数字の場合と英文字の場合について説明する。
【0018】
数字の場合:
「差し込み紙」での設問
12+23=□□
「台紙」の表示部の表示
12+23=35
【0019】
「設問および計算例」における出題と解答
〔
図6〕4枚の差し込み紙
(1)「乗算」の例:4×5=の解答は、左側表示部に2が表示、右側表示部に0が表示される。
(2)「除算」の例:14÷7=の解答は、右側表示部に2が表示される。
(3)「加算」の例:9+6=の解答は、左側表示部に1が表示、右側表示部に5が表示される。
(4)「減算」の例:7-6=の解答は、左側表示部に1が表示される。
【0020】
英文字の場合:
「差し込み紙」での設問
百合の花は英語で何と言いますか⇒□ILY
「台紙」の表示部の表示
百合⇒LILY
【実施例0021】
台紙1にはア~キの7か所の孔部が抜かれた表示部2(図面ではデジタル「88」の形状)を、1か所あるいは複数箇所に備えている。
【0022】
差し込み紙3には、台紙1に差し込んだ際に、上記表示部2において数字あるいは英文字を認識することができる模様が印刷されている。
【0023】
台紙1の表示部2(図面ではデジタル「88」の状態)において模様が表示されるア~キの孔部の該当する記号部分には色彩を施し、該当しない部分にはデジタル「88」の周囲部分と同じ色彩を施すことによって、表示するしないを区別して解答を表現することになる。
【0024】
図6(1)~(4)に表現している回答を示す記号部分の色彩とデジタル「88」周囲部分の色彩とは、この2色で模様を表現することになるから、模様の色彩も無限である。しかし、2つの色彩は識別が容易であるとよい。