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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022078894
(43)【公開日】2022-05-25
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9794 20170101AFI20220518BHJP
   A61Q 19/08 20060101ALI20220518BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20220518BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20220518BHJP
   A61Q 5/12 20060101ALI20220518BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20220518BHJP
   A61Q 5/06 20060101ALI20220518BHJP
   A61K 47/46 20060101ALI20220518BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220518BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20220518BHJP
   A61K 35/744 20150101ALI20220518BHJP
   A61K 36/899 20060101ALI20220518BHJP
   A61K 8/99 20170101ALN20220518BHJP
   A61K 131/00 20060101ALN20220518BHJP
【FI】
A61K8/9794
A61Q19/08
A61Q19/00
A61Q1/02
A61Q5/12
A61Q5/00
A61Q5/06
A61K47/46
A61P43/00 107
A61P17/00
A61K35/744
A61K36/899
A61K8/99
A61K131:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020189870
(22)【出願日】2020-11-13
(71)【出願人】
【識別番号】000162021
【氏名又は名称】共栄化学工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岩野 英生
(72)【発明者】
【氏名】澤木 茂豊
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
4C087
4C088
【Fターム(参考)】
4C076AA17
4C076BB31
4C076CC18
4C076DD34
4C076DD37
4C076DD38
4C076DD60
4C076DD63
4C076EE30
4C076EE53
4C076EE55
4C076EE56
4C076EE56N
4C076EE58
4C076EE58N
4C076FF11
4C076FF34
4C083AA031
4C083AA032
4C083AA082
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB082
4C083AB232
4C083AB242
4C083AB352
4C083AB432
4C083AC012
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC092
4C083AC102
4C083AC112
4C083AC122
4C083AC172
4C083AC182
4C083AC242
4C083AC252
4C083AC422
4C083AC432
4C083AC482
4C083AC642
4C083AC692
4C083AD092
4C083AD262
4C083AD302
4C083AD332
4C083AD352
4C083AD432
4C083AD572
4C083AD632
4C083AD642
4C083CC02
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC12
4C083CC31
4C083CC33
4C083CC36
4C083CC39
4C083DD22
4C083DD23
4C083DD27
4C083DD31
4C083DD38
4C083EE12
4C083EE13
4C087AA01
4C087AA02
4C087BC55
4C087BC56
4C087CA10
4C087MA63
4C087NA11
4C087NA14
4C087ZA89
4C087ZB22
4C088AB74
4C088AC04
4C088BA06
4C088MA63
4C088NA11
4C088NA14
4C088ZA89
4C088ZB22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】皮膚外用剤に配合可能であって、有効性にすぐれた米の発酵物の新たな用途の提供。
【解決手段】本発明は、米の乳酸菌発酵物を有効成分として含む皮膚透過性促進剤、また、米の乳酸菌発酵物を有効成分とするシワ改善用の皮膚外用剤である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米の乳酸菌発酵物を有効成分として含む皮膚透過性促進剤。
【請求項2】
米の乳酸菌発酵物を有効成分とするシワ改善用の皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚外用剤に配合可能であって、有効性にすぐれた米の発酵物の新たな用途を提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
従来、米の発酵物は皮膚外用剤等の乳化剤としての利用が知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2002-348207号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、米の発酵物は乳化剤としての利用が知られているが、新たな利用が求められている。そこで、本発明者は、上記従来の課題を解決し、米の発酵物の新たな用途を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、米の乳酸菌発酵物を有効成分として含む皮膚透過性促進剤である。
また、本発明は米の乳酸菌発酵物を有効成分として含むシワ改善用の皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、本発明は米の乳酸菌発酵物を有効成分として含む皮膚透過性促進剤又はシワ改善用の皮膚外用剤であって、本発明によれば、皮膚有効成分の皮膚透過性を促進する剤の提供、及び有効性にすぐれたシワ改善用の皮膚外用剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る米の乳酸菌発酵物を含む組成物の皮膚浸透性評価試験結果を示す図である。
図2】本発明に係る米の乳酸菌発酵物を含む組成物の皮膚浸透性評価試験結果を示す図である。
図3】本発明に係る米の乳酸菌発酵物を含む組成物の有効性評価試験結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に係る乳酸菌発酵物を得るために用いる米としては、玄米、発芽玄米、精白米等のいずれもが使用可能であり、特に制限はない。米の種類としては、粳米等のいずれも使用が可能である。その他、黒米、紫米、赤米、緑米等の有色素米等を用いることもできる。
【0009】
また、発酵に用いる米は、発酵処理前に、低蛋白処理を行うことでも良い、低蛋白米処理の方法としては、洗浄法、酸又はアルカリによる処理法、或いは酵素処理法が挙げられる。
【0010】
洗浄方法としては、水、アルカリ水(pH8が好ましい)で、発酵と並行して、又は発酵後に洗浄する方法が挙げられる。
【0011】
酵素により処理する場合は、以下の蛋白分解酵素を用いて処理を行う。例えば、蛋白分解酵素としては、アクチナーゼ等のアクチナーゼ類、ペプシン等のペプシン類、トリプシン、キモトリプシン等のトリプシン類、パパイン、キモパパイン等のパパイン類、グリシルグリシンペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ等のペプチダーゼ類、ブロメライン等を用いることができる。
【0012】
本発明において、以上の方法により得られる処理物の蛋白量は、好ましくは1.5%以下、より好ましくは、1.0%以下である。
【0013】
本発明において、米を発酵するために用いる微生物としては、乳酸菌又はビフィズス菌、或いはそれらの微生物と麹菌、酵母及び枯草菌のいずれかの各群から選択される1種以上の組み合わせ等が挙げられるが、これに限るものではない。
【0014】
乳酸菌としては、例えば、ラクトバシルス プランタラム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバシルス ブレビス(Lactobacillus brevis)、ラクトバシルス カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバシルス デルブルッキー(Lactobacillus delbruekii)等のラクトバシルス(Lactobacillus)属の乳酸菌;カルノバクテリウム ディバージェンス(Carnobacterium divergens)、カルノバクテリウム ピシコーラ(Carnobacterium piscicola)等のカルノバクテリウム(Carnobacterium)属の乳酸菌;ロイコノストック メセンテロイズ(Leuconostoc mesenteroides)、ロイコノストック シトレウム(Leuconostoc citreum)等のロイコノストック(Leuconostoc)属の乳酸菌; ストレプトコッカス フェーカリス(Streptococcus faecalis)、ストレプトコッカス ピオジェネス(Streptococcus pyogenes)等のストレプトコッカス属の乳酸菌;エンテロコッカス カゼリフラバス(Enterococcus caseliflavus)、エンテロコッカス サルフレウス(Enterococcus sulfreus)等のエンテロコッカス(Enterococcus)属の乳酸菌;ラクトコッカス プランタラム(Lactococcus plantarum)、ラクトコッカス ラフィノラクティス(Lactococcus rafinolactis)等のラクトコッカス属の乳酸菌;ヴェイセラ コンフューザ(Weissella confusa)、ヴェイセラ カンドウレリ(Weissella kandleri)等のヴェイセラ属の乳酸菌;アトポビウム ミニュタム(Atopobium minutum)、アトポビウム パービュラス(Atopobiumparvulus)等のアトポビウム(Atopobium)属の乳酸菌;バゴコッカス フルビアリス(Vagococcus fluvialis)、バゴコッカス サーモニナラム(Vagococcus salmoninarum)等のバゴコッカス(Vagococcus)属の乳酸菌;ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)等のペディオコッカス(Pediococcus)属の乳酸菌等が挙げられるが、乳酸菌に分類されるものであれば、いずれも使用可能である。
【0015】
また、ビフィズス菌としては、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)等が挙げられるが、ビフィズス菌に分類されるものであれば、いずれも使用可能である。
【0016】
また、麹菌としては、例えばアスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)、アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)、アスペルギルス ポリオキソジェネス(Aspergillus polyoxogenes)、アスペルギルス ソーヤ(Aspergillus sojae)等の黄麹菌、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス カワウチ(Aspergillus kawauchii)、アスペルギルス ウサミ(Aspergillus usami)、アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger)等の黒麹菌、モナスカス アンカ(Monascus anka)、モナスカス ピロサス(Monascus pilosus)等の紅麹菌等が挙げられるが、麹菌に分類されるものであれば、いずれも使用可能である。
【0017】
また、酵母としては、例えばサッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、サッカロミセス アワモリ(Saccharomyces awamori)、サッカロミセス チェバリエリ(Saccharomyces chevalieri)、サッカロミセス カールスバージェンシス(Saccharomyces carlsbergensis)、サッカロミセス バヨナス(Saccharomyces bayon us)等のサッカロミセス属の酵母、トルラスポラ デルブルエキ(Torulaspora delbruekii)、トルラスポラ ファーメンタチ(Torulaspora fermentati)、トルラスポラ ロゼイ(Torulaspora rosei)等のトルラスポラ属の酵母、ジゴサッカロミセス ローキシ(Zygosaccharomyces rouxii)、ジゴサッカロミセス ソーヤ(Zygosaccharomyces soya)、ジゴサッカロミセス サケ(Zygosaccharomyces sake)、ジゴサッカロミセス ミソ(Zygosaccharomyces miso)、ジゴサッカロミセス ラクティス(Zygosaccharomyces lactis)等のジゴサッカロミセス属の酵母、カンディダ ベルサチリス(Candida versatilis)、カンディダ エチェリシイ(Candida etchellsii)、カンディダ ケフィール(Candida kefyr)、カンディダ サケ(Candida sake)、カンディダ スコッティ(Candida scottii)等のカンディダ属の酵母、オーレオバシディウム プルランス(Aureobasidium Pullulans)、オーレオバシディウム マンソニー(Aureobasidium mansonii)、オーレオバシディウム マイクロスティクタム(Aureobasideium microstictum)等のオーレオバシディウム属の酵母等が挙げられるが、酵母に分類されるものであれば、いずれも使用可能である。また、上述の酵母のうち、安全性及び有効性の観点から、サッカロミセス セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)が好ましいが、サッカロミセス セレビシエとしては、清酒、サクラの花等の植物由来のものや、海洋起源のもの等、いずれの由来のものでも使用することができる。
【0018】
枯草菌としては、例えば、バシルス ナットー(Bacillus natto)、バシルス サブチルス(Bacillus subtilis)、バシルス サーキュランス(Bacillus circulans)等のバシルス属の細菌等が挙げられる。
【0019】
また、本発明に係る発酵物は、加熱処理、又は加圧下での加熱処理によりα化(糊化)しても良い。加熱処理によりα化を行う場合、その温度は、一般的には、80℃~220℃、好ましくは、90℃~160℃であり、α化(糊化)度は90%以上となるようにすることが好ましい。
【0020】
以上のようにして得られた発酵物に対して低蛋白米処理を行う場合は、例えば、窒素定量法である「マクロケルダール法又はケルダール法」により測定し、本発明においては、1.5(g/100)以下とすることが好ましい。
【0021】
本発明の発酵物が配合される皮膚外用剤(化粧品、医薬部外品、外用医薬品)としては、例えば、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、洗顔料等の基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー等のメイクアップ化粧料、ヘアーシャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント、コンディショナー、育毛料、染毛料、整髪料等の毛髪化粧料、浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0022】
本発明の発酵物を皮膚外用剤(化粧品、医薬部外品、外用医薬品)に配合する場合は、通常の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば、油性成分、保湿剤、増粘剤、乳化剤、消炎剤、防腐・殺菌剤、抗アクネ剤、細胞賦活剤、粉体成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、色素、香料、その他の生理活性成分等を必要に応じて適宜配合することができる。また、本発明に係る抗酸化剤の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分と組み合わせて化粧料(医薬部外品を含む)に配合することができる。
【0023】
ここで、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ナタネ油、柑橘類(ユズ、ライム、ミカン等)由来の油、オタネニンジン油、植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis-11-エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0024】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N,N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′,N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
【0025】
乳化剤又は乳化補助剤としては、例えば、レシチン(大豆レシチン、卵黄レシチン、ヒマワリ等)及びそれらの誘導体(水素添加レシチン、水酸化レシチン等)、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)等が挙げられる。
【0026】
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、ヒアルロン酸発酵液、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、コラーゲンペプチド、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
【0027】
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、アロエ多糖体等の多糖類;トラガントガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
【0028】
消炎剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β-グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ε-アミノカプロン酸、d-カンフル、dl-カンフル、酸化亜鉛、D-パントテニルアルコール、ピリドキシン塩酸塩、トラネキサム酸及びリボフラビン又はその誘導体等がある。
【0029】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ピリチオン亜鉛、塩化ベンザルコニウム、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、臭化アルキルイソキノリニウム、レゾルシン、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、トリクロロヒドロキシジフェノールエーテル、ヒノキチオール、1、2-ペンタンジオール、プロパンジオール、濃ベンザルコニウム塩化物液50、ハッカ油、ユーカリ油等の精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3-ブチレングリコール等がある。
【0030】
細胞賦活剤としては、D-パントテニルアルコール、メントール、dl-メントール、及びγ-オリザノール等がある。
【0031】
抗アクネ剤としては、イオウ、サリチル酸又はその塩、感光素201号、ジカプリル酸ピリドキシン等がある。
【0032】
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等がある。
【0033】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等がある。
【0034】
美白剤としては、t-シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5,5'-ジプロピル-ビフェニル-2,2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)等が挙げられ、これらを単独で配合しても、複数を組み合わせて配合しても良い。
【0035】
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド、L-アスコルビン酸-5-グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L-アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L-アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3-O-Dラクトース-L-アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられ、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2,5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等がある。
【0036】
生理活性成分としては、例えば、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、シソ抽出物、米糠抽出物又はその加水分解物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、シャクヤク抽出物又はその加水分解物、ムラサキシキブ抽出物、ハス種子抽出物又はその加水分解物、ハス種子発酵物、党参抽出物又はその加水分解物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、ローヤルゼリー発酵物、酒粕抽出物又はそれに含まれるセラミド、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物等が上げられる。また、サンゴ草抽出物、ナス(水ナス、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、アンズ果実の抽出物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、アマモ等の海産顕花植物の抽出物、大豆抽出物又はその加水分解物、豆乳発酵物、クラゲ水、米抽出物又はその加水分解物、米発酵エキス、発芽米抽出物又はその加水分解物、黒豆抽出物又はその加水分解物、ダマスクバラの花の抽出物、タケノコの皮の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸等)、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t-シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ-アミノ-β-ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナ抽出物、甘草抽出物、セイヨウニンジン抽出物、朝鮮ニンジン抽出物又はその発酵物、紅参抽出物、アロエ抽出物、ミツイシコンブ抽出物、ヘチマ抽出物、アナアオサ抽出物、モモ抽出物、桃仁抽出物、キウイ抽出物、ヒマワリ抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物、パウダルコ樹皮抽出物、萱草(デイリリー)抽出物または発酵物、ハゴロモグサ抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴー抽出物、マンゴスチン抽出物、フノリ抽出物、烏龍茶抽出物、紅富貴抽出物、紫蘭抽出物、山椒果皮又は種皮の抽出物または加水分解物、ベニバナ花抽出物、カサブランカ抽出物、甘藷抽出物または発酵物、グレープフルーツ抽出物、グアバ葉抽出物、ドクダミ抽出物、晩白柚抽出物、リンゴ抽出物、イチゴの花抽出物等がある。
【0037】
また、本発明に係る米の乳酸菌発酵物と併用が好ましい活性剤として、例えば、ニコチン酸又はその誘導体、アスコルビン酸又はその誘導体、トラネキサム酸、グリチルリチン酸又はその誘導体、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)等が挙げられる。
【0038】
以下、製造例、実施例、試験例及び処方例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下の説明において、%はすべて重量%を意味する。
【0039】
製造例1.米の乳酸菌発酵物(1)
精白米10kgを水洗し、フルクトース2%と乳酸菌(ラクトバチルス プランタラム:10個/mL)を水に分散させた液40kgと共に発酵タンクに入れ、窒素雰囲気下に37℃で3日間乳酸菌発酵を行った。発酵終了後、発酵米を40℃の水で洗浄して乳酸、タンパク質を除いた。洗浄後、発酵米に対して50%相当量の水を加え、90℃で蒸したのち、乾燥を行い、得られた乾燥物を粉砕して糊化した乳酸菌発酵米粉末8kgを得た。
【0040】
製造例2.米の乳酸菌発酵物(2)
精白米10kgを水洗し、フルクトース2%と乳酸菌(ラクトバチルス プランタラム:10個/mL)を水に分散させた液40kgと共に発酵タンクに入れ、窒素雰囲気下に37℃で3日間乳酸菌発酵を行った。発酵終了後、発酵米に対して50%相当量の水を加え、90℃で蒸したのち、乾燥を行い、得られた乾燥物を粉砕して糊化した乳酸菌発酵米粉末8kgを得た。
【0041】
試験例1.皮膚透過性試験
本試験例1では、皮膚改善の有効成分であるナイアシンアミド、アスコルビン酸誘導体(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、アスコルビン酸リン酸ナトリウム及びアスコルビン酸 2-グルコシド)に対する、製造例1の米の乳酸菌発酵物の皮膚透過性促進効果を評価した。
まず、表1に示すナイアシンアミド又はアスコルビン酸誘導体(1)[テトラヘキシルデカン酸アスコルビル]を含む乳化組成物を調製した。次に、培地上に、皮膚三次元モデルTEST SKIN LSE-high(株式会社ローマンスキンラボ)を載せ、皮膚三次元モデルの角層上に乳化組成物0.2gを添加した。その状態で2,4,6時間培養した後に、皮膚三次元モデルの底面側の培地を回収し、その培地中に含まれるナイアシンアミド又はアスコルビン酸誘導体(1)の量を、液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて分析を行い、その積算量(mg/cm2)をグラフ化した。
[表1]
また、表2に示すアスコルビン酸誘導体(2)[アスコルビン酸リン酸ナトリウム]又はアスコルビン酸誘導体(3)[アスコルビン酸2-グルコシド]を含む水溶液を調製した。次に、培地上に、皮膚三次元モデルTEST SKIN LSE-high(株式会社ローマンスキンラボ)を載せ、皮膚三次元モデルの角層上に水溶液0.2gを添加した。その状態で2,4,6時間培養した後、皮膚三次元モデルの底面側の培地を回収し、その培地中に含まれるアスコルビン酸誘導体(2)又はアスコルビン酸誘導体(2)の量を、液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて分析を行い、その積算量(mg/cm2)をグラフ化した。
[表2]
【0042】
実施例1~2及び比較例1~2の皮膚浸透性評価結果を図1に示す。図1に示すように、製造例1の米の乳酸菌発酵物を含む実施例1、2の乳化組成物は、製造例1の米の乳酸菌発酵物を含まない比較例1,2の乳化組成物と比較して、ナイアシンアミド、アスコルビン酸誘導体(1)のそれぞれの皮膚透過性を顕著に促進することが確認された。
【0043】
また、実施例3~4及び比較例3~4の浸透性評価結果を図2に示す。図2に示すように、製造例1の米の乳酸菌発酵物を含む実施例3,4の水溶液は、製造例1の米の乳酸菌発酵物を含まない比較例3,4の水溶液と比較して、アスコルビン酸誘導体(2)、アスコルビン酸誘導体(3)のそれぞれの皮膚透過性を顕著に促進することが確認された。また、製造例2の米の乳酸菌発酵物についても同様の結果が示唆される。さらに、本発明に係る米の乳酸菌発酵物は、ナイアシンアミド又はアスコルビン酸誘導体(1)~(3)以外の皮膚有効成分である「3-0-エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、グリチルリチン酸又はその誘導体、D-パントテニルアルコール、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等」の皮膚浸透性効果も示唆される。
【0044】
試験例2.遺伝子発現解析評価
皮膚三次元モデルTEST SKIN LSE-high(株式会社ローマンスキンラボ)を常法に従って培養開始した。24時間後、組織に、実施例1の乳化組成物、比較例1の乳化組成物をそれぞれ0.2g添加し、さらに1日間培養した。同時に何も添加しないモデルをコントロールとして、同様に培養した。培養終了後、それぞれの試験区の組織をTrizol試薬(Invitrogen社製)1mLで回収した。回収した組織に対してクロロホルム(和光純薬工業社製)200μL添加して撹拌混合し遠心分離機(TOMY社製/MX-160)で15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離した後、水層のみを400μL分取した。回収した水層にイソプロパノール(和光純薬工業社製)500μLを添加して撹拌混合し、15,000rpm、4℃の条件下で15分間遠心分離してtotalRNAの沈殿物を得た。totalRNAに75%エタノールを1mL添加して撹拌して洗浄し、15,000rpm、4℃条件下で15分間遠心分離して沈殿を回収した。回収したtotal RNAを所定のキット[PrimeScript RT reagent Kit with gDNA Eraser (Perfect Real Time)(タカラバイオ社製)]を用いて逆転写反応し、cDNAを合成した。この合成したcDNAをサンプルとして、Thermal Cycler Dice(登録商標)Real Time System Single(タカラバイオ社製)、及びSYBR(登録商標)PremixExTaqTM II(Perfect Real Time)[タカラバイオ社製]を用いて、各種ターゲット遺伝子の発現と、内部標準物質GAPDH遺伝子の発現の検出を行った。ここで、GAPDHは、ハウスキーピング遺伝子(多くの組織や細胞中に共通して一定量発現する遺伝子であって、常に発現され,細胞の維持,増殖に不可欠な遺伝子である)の一つであり、発現量が常に一定とされていることから、PCRの実験では内部標準として用いられるものである。試験結果は、GAPDH遺伝子の発現量を一定とした場合の、それぞれの試験区での各種ターゲット遺伝子の発現量を比較した。本試験系においては、コントロール区のそれぞれの遺伝子の発現量を100としたときの実施例1の乳化組成物と比較例1の乳化組成物のそれぞれの添加区でのその遺伝子の発現量の相対値を求めた。
【0045】
試験例2の結果を図3に示す。図3に示すように、実施例1の米の乳酸菌発酵物を含む乳化組成物は、比較例1の乳化組成物と比較して、表皮のバリア機能に関与するフィラグリン(FLG)及びインボルクリン(IVL)の発現、基底膜と表皮の結合に関与し、また表皮ターンオーバーに関与するラミニンα鎖(LAMA1)の発現、ヒアルロン酸合成酵素(HAS3)の発現、セラミド合成に関与するスフィンゴミエリナーゼ1(SMPD1)の発現、タイトジャンクションの合成に関与するオクルディン(OCLN)及びクローディン(CLDN)の発現、真皮のハリに関与するI型コラーゲンα1鎖(COL1A1)の発現、基底膜を構成するタンパク質であり、表皮のターンオーバーに関与するIV型コラーゲンα1鎖(COL4A1)の発現、基底膜と真皮を接着するタンパク質っであるVII型コラーゲンの合成の発現をそれぞれ亢進することが確認された。これにより、製造例1の米の乳酸菌発酵は自身の効果と、併用する皮膚有効成分(ナイアシンアミド)の皮膚への浸透促進の効果により、バリア機能改善、ヒアルロン酸合成、セラミド合成促進、I型コラーゲン合成促進及び基底膜ケアの相乗効果を発揮し、シワ改善用の皮膚外用剤の成分として有用であることが示唆される。
【0046】
処方例1.乳液
[成分] 部
ホホバ油 1.5
スクワラン 2.0
ベヘニールアルコール 2.0
硬化パーム油 1.0
製造例1の発酵物 2.0
ナイアシンアミド 5.0
カルボキシビニルポリマー 0.15
海藻エキス 0.2
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
精製水 全量が100部となる量
【0047】
処方例2.乳液
[成分] 部
オリーブエスデシルエステルズ 5.0
スクアレン 5.0
スクワラン 10.0
グリセリン 4.0
キサンタンガム 0.1
製造例2の発酵物 2.0
ナイアシンアミド 5.0
1,3-ブチレングリコール 3.0
ペンチレングリコール 3.0
プロパンジオール 2.0
結晶セルロール及びセルロースガム 0.6
フェノキシエタノール 0.9
精製水 全量が100部となる量
【0048】
処方例3.乳液
[成分] 部
流動パラフィン 5.0
オリーブ油 4.0
スクワラン 5.0
パルミチン酸 2.5
ブチルパラベン 0.1
製造例1の発酵物 2.0
1,3-ブチレングリコール 10.0
アスコルビン酸 2-グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
ローカストビーンガム 0.2
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0049】
処方例4.乳液
処方例3に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部に代えてアスコルビン酸リン酸ナトリウム2.0部を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
【0050】
処方例5.乳液
処方例3に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部に代えて3-O-エチルアスコルビン酸2.0部を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
【0051】
処方例6.乳液
処方例3に含まれるL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部に代えてアスコルビン酸リン酸マグネシウム2.0部を用いるほかは処方例3と同様にして乳液を得た。
【0052】
処方例7.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 3.0
ベヘニールアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.5
キャンデリラワックス 0.5
製造例1の発酵物 2.0
ナイアシンアミド 5.0
水素添加レシチン 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.2
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.03
精製水 全量が100部となる量
【0053】
処方例7.クリーム
[成分] 部
スクワラン 3.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 3.0
シアバター 5.0
ミリスチルアルコール 1.0
製造例1の発酵物 2.0
ナイアシンアミド 5.0
水素添加レシチン 0.5
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
キサンタンガム 0.2
グリセリン 0.15
ペンタンジオール 4.0
精製水 全量が100部となる量
【0054】
処方例8.クリーム
処方例7に含まれるナイアシンアミド5.0部に代えて、L-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部を用いるほかは処方例7と同様にしてクリームを得た。
【0055】
処方例9.クリーム
処方例7に含まれるナイアシンアミド5.0部に代えて、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル2.0部及び水酸化カリウム0.5部を用いるほかは処方例7と同様にしてクリームを得た。
【0056】
処方例10.化粧水
[成分] 部
オリーブ油 0.5
スクワラン 0.5
製造例1の発酵物 2.0
アスコルビン酸 2-グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
キサンタンガム 0.2
エタノール 8.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
【0057】
処方例11.エッセンス
[成分] 部
ホホバ油 0.5
スクワラン 0.2
製造例2の発酵物 2.0
ナイアシンアミド 3.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
水溶性コラーゲンの加水分解物 0.1
水溶性コラーゲン 1.0
アルギン酸ナトリウム 0.2
エタノール 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.2
フェノキシエタノール 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0058】
処方例12.リクイドファンデーション
[成分] 部
オリーブエスデシルエステルズ 5.0
スクアレン 5.0
スクワラン 10.0
グリセリン 4.0
キサンタンガム 0.1
製造例1の発酵物 2.0
ナイアシンアミド 3.0
1,3-ブチレングリコール 3.0
ペンチレングリコール 3.0
プロパンジオール 2.0
結晶セルロール及びセルロースガム 0.6
フェノキシエタノール 0.9
雲母、二酸化チタン及び酸化鉄 2.5
精製水 全量が100部となる量
【0059】
処方例13.ヘアートリートメント
[成分] 部
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 5.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.0
オクチルドデカノール 2.0
製造例1の発酵物 2.0
D-パントテニルアルコール 0.3
1,3-ブチレングリコール 5.0
加水分解コラーゲン末 5.0
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
【0060】
処方例14.ヘアークリーム
[成分] 部
スクワラン 15.0
ワセリン 15.0
ミツロウ 2.0
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 3.0
キサンタンガム 0.1
製造例2の発酵物 0.5
ナイアシンアミド 5.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3.0
メチルパラベン 0.2
精製水 全量が100部となる量
【0061】
処方例15.染毛剤・染料ベース
[A成分] 部
酸化染料 3.5
オレイン酸 20.0
ステアリン酸ジエタノールアミド 3.0
ポリオキシエチレン(50)オレイルエーテル 1.0
製造例1の発酵物 1.0
ナイアシンアミド 5.0
1,3-ブチレングリコール 10.0
イソプロパノール 10.0
アンモニア水(28%) 10.0
亜硫酸ナトリウム 0.5
精製水 全量が100部となる量
【0062】
処方例16.クリームリンス
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
製造例2の発酵物 1.0
D-パントテニルアルコール 0.3
1,3-ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
図1
図2
図3