(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022007890
(43)【公開日】2022-01-13
(54)【発明の名称】折り畳み式パネル
(51)【国際特許分類】
A47G 5/00 20060101AFI20220105BHJP
A47B 96/04 20060101ALI20220105BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
A47G5/00 A
A47B96/04 Z
A47B13/00 Z
A47G5/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020184481
(22)【出願日】2020-11-04
(31)【優先権主張番号】P 2020109165
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020121679
(32)【優先日】2020-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000116596
【氏名又は名称】愛知株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】七嵐 俊介
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NP07
3B053NQ02
3B053NQ08
3B053NQ10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡易に用いることが可能な折り畳み式パネルを提供する。
【解決手段】折り畳みが可能な折り畳み式パネル100は、少なくとも2つのパネル2,3と、連結部4a~4d、5a~5dと、を備える。連結部は、少なくとも2つのパネル同士を連結し、少なくとも2つのパネルを展開した開状態から折り畳まれた閉状態へと遷移可能に連結する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳みが可能な折り畳み式パネルであって、
少なくとも2つのパネルと、
前記少なくとも2つのパネル同士を連結する連結部であって、前記少なくとも2つのパネルを展開した開状態から折り畳まれた閉状態へと遷移可能に連結する連結部と、
を備える、折り畳み式パネル。
【請求項2】
請求項1に記載の折り畳み式パネルであって、
前記少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルに取り付けられ、前記少なくとも2つのパネルが立設するように天板を有する家具に当該折り畳み式パネルを脱着可能に固定する固定部を更に備える、折り畳み式パネル。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の折り畳み式パネルであって、
前記少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルは、透明性を有する、折り畳み式パネル。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の折り畳み式パネルであって、
前記少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルは、前記少なくとも2つのパネルにおける前記連結部の軸方向の端部に切欠きを有する、折り畳み式パネル。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の折り畳み式パネルであって、
前記少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルは、手を引っ掛けることが可能な手掛け部を有する、折り畳み式パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、折り畳み式パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、机の上に設置して用いる仕切り装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、人から人への飛沫感染を予防するための装備として、人が着用するマスクやフェイスシールド等が知られている。近年、人が多数集まる密集した場所、例えば学校の教室等において、人から人への飛沫感染による感染力が高いウイルス等の蔓延を更に予防するために、飛散物の飛散を防止するための新たな技術が求められている。
【0005】
ここで、上述した仕切り装置を用いて飛散物の飛散を防止することも考えられるが、複数方向に対する飛散物の飛散を防止するためには、複数個の仕切り装置を用意したり、適切に配置したりする必要があり、手間を要する。
【0006】
本開示の一局面は、簡易に用いることが可能な折り畳み式パネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、折り畳みが可能な折り畳み式パネルであって、少なくとも2つのパネルと、連結部と、を備える。連結部は、少なくとも2つのパネル同士を連結し、少なくとも2つのパネルを展開した開状態から折り畳まれた閉状態へと遷移可能に連結する。
【0008】
このような構成によれば、少なくとも2つのパネルを開状態で用いることにより、少なくとも2方向への飛散物の飛散を抑制することができる。また、少なくとも2つのパネルは開状態から閉状態に遷移可能であることから、折り畳み式パネルを折り畳んで収納したり、折り畳まれた状態から展開して使用したりすることができる。これにより、折り畳み式パネルを簡易に用いることが可能である。
【0009】
本開示の一態様は、少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルに取り付けられ、少なくとも2つのパネルが立設するように天板を有する家具に当該折り畳み式パネルを脱着可能に固定する固定部を更に備えてもよい。このような構成によれば、固定部により、折り畳み式パネルを例えば机等に簡易に固定したり、簡易に取り外したりすることができる。その結果、机の近傍で発生し得る飛散物が周囲に飛散するのを容易に抑制することができる。
【0010】
本開示の一態様では、少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルは、透明性を有してもよい。このような構成によれば、少なくとも2つのパネルが開状態で立設した場合にも、透明性を有するパネルにより視界が遮られるのを抑制することができる。
【0011】
本開示の一態様では、少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルは、少なくとも2つのパネルにおける連結部の軸方向の端部に切欠きを有してもよい。このような構成によれば、例えば机等の天板側に切欠きが配置されるように少なくとも2つのパネルが開状態で立設した場合、机を移動させる際に、切欠きの周辺における天板の端を持ちやすくすることができる。
【0012】
本開示の一態様では、少なくとも2つのパネルのうち少なくとも一方のパネルは、手を引っ掛けることが可能な手掛け部を有してもよい。このような構成によれば、手掛け部に手を引っ掛けることが可能であるため、少なくとも2つのパネルを簡易に展開させたり、簡易に折り畳んだりすることができる。また、手掛け部により折り畳み式パネルを簡易に持ち運ぶことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】折り畳み式パネルを机に固定した状態を示す斜視図である。
【
図5】折り畳み式パネルの収納手順を示す図である。
【
図6】折り畳み式パネルの変形例を示す斜視図である。
【
図7】折り畳み式パネルを机に複数固定した状態を示す斜視図である。
【
図8】3連式の形態の折り畳み式パネルを示す斜視図である。
【
図9】3連式の形態の折り畳み式パネルを机に固定した状態を示す斜視図である。
【
図10】3連式の形態の折り畳み式パネルの折り畳まれた状態を示す斜視図である。
【
図11】上方から見てH字状に立設する形態の折り畳み式パネルを机に複数固定した状態を示す斜視図である。
【
図12】上方から見てH字状に立設する形態の折り畳み式パネルの折り畳まれた状態を示す斜視図である。
【
図13】形状の異なる連結部を用いた折り畳み式パネルを模式的に示す上面図である。
【
図14】吸着力によって机の天板の上面に固定される固定部を有する折り畳み式パネルを机に固定した状態を示す斜視図である。
【
図15】吸着力によって机の天板の上面に固定される固定部の周辺構造を示す拡大斜視図である。
【
図16】吸着力によって机の天板の上面に固定される固定部を有する折り畳み式パネルを机に固定した状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.構成]
図1に示す折り畳み式パネル100は、天板を有する家具の天板上に展開した状態で用いられ、折り畳みが可能なパネルである。天板を有する家具には、例えば、筆記等のために対面して使用されるような机、食事や会議等のために複数人で囲むように使用されるデーブル等が含まれる。
【0015】
図2に示すように、折り畳み式パネル100は、机200の前方及び左右両側の空間を仕切るために、机200の上に立設するように机200の天板201に脱着可能に取り付けられて使用される。折り畳み式パネル100は、机200に取り付けられた状態において、机200の近傍で発生し得る飛散物、例えば、机200に設置された椅子300に着座する人の唾等の飛散物が、周囲に飛散するのを予防する機能を有する。
【0016】
図1及び
図2に示すように、折り畳み式パネル100は、第1のパネル1と、第2のパネル2と、第3のパネル3と、4つの連結部4a~4dと、4つの固定部5a~5dと、を備える。以下の説明では、例えば机200等に折り畳み式パネル100が取り付けられた状態を基準に上下方向(以下では軸方向とも言う)、前後方向及び左右方向を表現する。また、折り畳み式パネル100が上方から見てU字状に立設された際に形成される内部空間に対向する折り畳み式パネル100の面を内面とし、内面とは反対側の面を外面とする。
【0017】
第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3は、概略長方形状の板状のパネルである。本実施形態では、第2のパネル2及び第3のパネル3は、第1のパネル1よりも小さい。具体的には、第2のパネル2及び第3のパネル3の上下方向の長さは、第1のパネル1の上下方向の長さと同等である一方、第2のパネル2及び第3のパネル3の前後方向の長さは、第1のパネル1の左右方向の長さよりも短い。すなわち、第2のパネル2及び第3のパネル3は、上下方向に垂直な方向の長さが第1のパネル1の上下方向に垂直な方向の長さよりも短く形成されている。
【0018】
第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3は、4隅がそれぞれ角を有しない滑らかな曲線形状を有する。第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3は、それぞれ透明性を有する。透明性を有するパネルとは、パネル越しに反対側を目視できるような透明度が高いパネルである。つまり、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3は、完全に透明なものに限らず、視野を遮らない程度にある程度白濁したもの等も含む。本実施形態では、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3は、例えばアクリル等の透明な素材により形成される。
【0019】
第1のパネル1は、机200の前方端部、すなわち、椅子300に着座する人の正面に配置される正面パネルである。
第1のパネル1は、当該第1のパネル1の下方側端部の中央に、下方側端部の縁に沿って左右方向に延びる切欠き11を有する。すなわち、第1のパネル1は、当該第1のパネル1の机200の天板201に当接する側の端部に切欠き11を有する。
【0020】
第2のパネル2及び第3のパネル3は、机200の左右両側の側方端部、すなわち、椅子300に着座する人の左右両側の側面にそれぞれ配置されるサイドパネルである。具体的には、第2のパネル2は、第1のパネル1の左側に配置され、第3のパネル3は、第1のパネル1の右側に配置される。
【0021】
第2のパネル2は、当該第2のパネル2の上方側端部の中央に、手を引っ掛けることが可能な手掛け部21を有する。また、第3のパネル3も、当該第3のパネル3の上方側端部の中央に、手掛け部31を有する。すなわち、第2のパネル2及び第3のパネル3は、当該第2のパネル2及び第3のパネル3の机200の天板201に当接する側とは反対側の端部に、それぞれ手掛け部21,31を有する。本実施形態では、手掛け部21,31は、第2のパネル2及び第3のパネル3をそれぞれ貫通し、上方側端部の縁に沿って前後方向に延びる長孔である。第2のパネル2は、当該第2のパネル2の下方側端部の中央に、下方側端部の縁に沿って前後方向に延びる切欠き22を有する。また、第3のパネル3も、当該第3のパネル3の下方側端部の中央に、下方側端部の縁に沿って前後方向に延びる切欠き32を有する。すなわち、第2のパネル2及び第3のパネル3は、当該第2のパネル2及び第3のパネル3の机200の天板201に当接する側の端部に、それぞれ切欠き22,32を有する。
【0022】
2つの連結部4a,4bは、第1のパネル1と第2のパネル2とをそれぞれ繋げ、2つの連結部4c,4dは、第1のパネル1と第3のパネル3とをそれぞれ繋げる部材である。本実施形態では、4つの連結部4a~4dとして、軸ピンにより2つの部材が回転可能に接合されている蝶番が用いられる。
【0023】
具体的には、第1のパネル1の左側端部の上方と、第2のパネル2の前方側端部の上方と、を連結するために、連結部4aが設けられている。また、第1のパネル1の左側端部の下方と、第2のパネル2の前方側端部の下方と、を連結するために、連結部4bが設けられている。
図3に示すように、連結部4aは、第1のパネル1及び第2のパネル2のそれぞれの内面に当接した状態で、第1のパネル1及び第2のパネル2のそれぞれを貫通するように外面側から差し込まれるボルトによって固定されている。なお、連結部4bも連結部4aと同様に、第1のパネル1及び第2のパネル2の内面にボルトによって固定されている。
【0024】
また、
図1及び
図2に戻り、第1のパネル1の右側端部の上方と、第3のパネル3の前方側端部の上方と、を連結するために、連結部4cが設けられている。また、第1のパネル1の右側端部の下方と、第3のパネル3の前方側端部の下方と、を連結するために、連結部4dが設けられている。連結部4c,4dは、連結部4a,4bと同様に、第1のパネル1及び第3のパネル3の内面にボルトによって固定されている。
【0025】
第1のパネル1及び第2のパネル2は、上下方向に並んで設けられる2つの連結部4a,4bを軸として、それぞれのパネルが重なり合わないように展開した開状態から、それぞれのパネルが重なり合うように折り畳まれた閉状態へと遷移可能である。すなわち、2つの連結部4a,4bによって、第2のパネル2が第1のパネル1に対して開閉可能に保持される。
【0026】
また、第1のパネル1及び第3のパネル3は、上下方向に並んで設けられる2つの連結部4c,4dを軸として、開状態から閉状態へと遷移可能である。すなわち、2つの連結部4c,4dによって、第3のパネル3が第1のパネル1に対して開閉可能に保持される。
【0027】
4つの固定部5a~5dは、折り畳み式パネル100を机200に脱着可能に固定する部材である。2つの固定部5a,5bは、第1のパネル1の下方側端部に取り付けられ、固定部5cは、第2のパネル2の下方側端部に取り付けられ、固定部5dは、第3のパネル3の下方側端部に取り付けられる。
【0028】
具体的には、第1のパネル1の下方側端部の左方に固定部5aが取り付けられ、第1のパネル1の下方側端部の右方に固定部5bが取り付けられる。また、第2のパネル2の下方側端部の後方に固定部5cが取り付けられ、第3のパネル3の下方側端部の後方に固定部5dが取り付けられる。すなわち、4つの固定部5a~5dは、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3が繋がった状態において、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3の机200の天板201に当接する側の端部に1列に間隔を空けて並んで取り付けられる。
【0029】
本実施形態では、4つの固定部5a~5dとして、机200の天板201の端部を把持可能なクランプが用いられる。2つの固定部5a,5bにより天板201の前方側端部が把持されることで、第1のパネル1が机200の前方端部に固定される。また、固定部5cにより天板201の左方側端部が把持されることで、第2のパネル2が机200の左側端部に固定される。また、固定部5dにより天板201の右方側端部が把持されることで、第3のパネル3が机200の右側端部に固定される。第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3を上述したように机200に固定することにより、折り畳み式パネル100が上方から見てU字状、かつ、天板201の3辺に沿った縁に配置される。すなわち、上方から見て、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3が天板201の外形に相似な形状となり、天板201の外縁を囲む。
【0030】
図4に示すように、固定部5aは、内側部材51aと、外側部材52aと、調整部53aと、を有する。内側部材51aは、板状部材を折曲げて形成されるL字状の部材であり、第1のパネル1の内面及び天板201の上面に当接する。外側部材52aは、板状部材を折曲げて形成されるL字状の部材であり、第1のパネル1の外面及び天板201の前方側の側面に当接する。固定部5aは、内側部材51aと外側部材52aとにより第1のパネル1を挟み込み、当該第1のパネル1を貫通するように外面側から差し込まれるボルトによって第1のパネル1に固定されている。なお、固定部5bも固定部5aと同様に、第1のパネル1にボルトによって固定されている。また、固定部5a,5bと同様に、固定部5cは、第2のパネル2にボルトによって固定されており、固定部5dは、第3のパネル3にボルトによって固定されている。
【0031】
外側部材52aの第1のパネル1と垂直な方向に延びる辺、すなわち外側部材52aの第1のパネル1と当接しない辺には、調整部53aが設けられている。調整部53aは、雄ねじが形成されたねじ部を有しており、回転させることで上下に位置が移動する、いわゆるアジャスタと同様の機能を有している。調整部53aは、天板201の下面に当接可能な固定面531aを有する。固定部5aは、当該調整部53aを回転させることで、内側部材51aの第1のパネル1に垂直な方向に延びる辺、すなわち内側部材51aの天板201の上面に当接する辺と、固定面531aと、の間隔を調整可能である。
【0032】
内側部材51aの第1のパネル1に垂直な方向に延びる辺と、固定面531aと、の間に形成される隙間に机200の天板201の前方端部を挟み込み、固定面531aの位置を調整することで、固定部5aによって第1のパネル1を机200に固定する。なお、固定部5aと同様に、固定部5aと共に固定部5bによって、第1のパネル1を机200に固定する。また、固定部5a,5bと同様に、固定部5cによって、第2のパネル2を机200に固定し、固定部5dによって、第3のパネル3を机200に固定する。
【0033】
[2.収納手順]
折り畳み式パネル100の収納手順を
図5を用いて説明する。
(a)まず、第1のパネル1の内面に、一方のサイドパネル、例えば第2のパネル2の内面が対向するように、第2のパネル2を折り畳む。そして、次に、第2のパネル2の外面及び第1のパネル1の内面に、他方のサイドパネルである第3のパネル3の内面が対向するように、第3のパネル3を折り畳む。
【0034】
(b)上述した(a)の手順により、折り畳み式パネル100は、第1のパネル1の上に第2のパネル2及び第3のパネル3が重なるように折り畳まれた状態となる。
(c)上述した(b)の状態の折り畳み式パネル100は、折り畳まれた状態を維持したまま、収納箱400に収納される。
【0035】
上述した手順により、折り畳み式パネル100を折り畳んだ状態で保管することが可能となる。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
【0036】
(3a)本実施形態の折り畳み式パネル100は、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3の3つのパネルが、4つの連結部4a~4dにより、折り畳み可能に繋がれている。この第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3の3つのパネルを開状態で用いることにより、少なくとも3方向への飛散物の飛散を抑制することができる。また、折り畳み式パネル100を折り畳んで収納したり、折り畳まれた状態から展開して使用したりすることができるため、折り畳み式パネル100を簡易に用いることが可能である。
【0037】
(3b)本実施形態では、4つの固定部5a~5dが第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3に取り付けられている。このため、4つの固定部5a~5dにより、折り畳み式パネル100を机200に簡易に固定したり、簡易に取り外したりすることができる。その結果、机200の近傍で発生し得る飛散物が周囲に飛散するのを容易に抑制することができる。また、4つの固定部5a~5dにより、折り畳み式パネル100を机200にしっかり固定することができるため、外部からの衝撃に対して、開状態を保つことが容易である。
【0038】
(3c)本実施形態では、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3が透明性を有する。このため、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3が開状態で立設した場合にも、視界が遮られるのを抑制することができる。その結果、様々な用途に用いることが可能である。
【0039】
(3d)本実施形態では、第1のパネル1が当該第1のパネル1の下方側端部に切欠き11を有し、第2のパネル2が当該第2のパネル2の下方側端部に切欠き22を有し、第3のパネル3が当該第3のパネル3の下方側端部に切欠き32を有する。このため、机200の天板201側に切欠き11,22,32が配置されるように折り畳み式パネル100が開状態で机200に立設した場合、机200を移動させる際に、机200の前方端部及び左右の側方端部における天板201の端を持ちやすくすることができる。
【0040】
また、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3が開状態で立設した場合にも、切欠き11,22,32から物を通したり、物を受け渡したりすることができる。例えば、ケーブル等を使用する電子機器を使用する場合には、切欠き11,22,32からケーブル等を通すことができるため、折り畳み式パネル100を簡易に用いることが可能である。また、例えば、食べ物や書類等を通すことが可能な程度に切欠き11,22,32が大きく形成されている場合、切欠き11,22,32から食べ物や書類等を受け渡したりすることができるため、折り畳み式パネル100を簡易に用いることが可能である。その結果、様々な用途に用いることが可能である。
【0041】
(3e)本実施形態では、第2のパネル2及び第3のパネル3は、手掛け部21,31をそれぞれ有する。これにより、手掛け部21,31に手を引っ掛けることが可能であるため、第2のパネル2及び第3のパネル3を簡易に展開させたり、簡易に折り畳んだりすることができる。また、手掛け部21,31により折り畳み式パネル100を簡易に持ち運ぶことも可能である。
【0042】
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0043】
(4a)上記実施形態では、切欠き11,22,32が第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3の下方側端部の中央に設けられる構成を例示したが、切欠きが設けられる場所はこれに限定されるものではない。例えば、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3の下方側端部の右側寄り又は左側寄りに設けられてもよい。また、切欠きを有しない構成であってもよい。
【0044】
(4b)上記実施形態では、第1のパネル1が切欠き11を有する構成を例示したが、切欠き11に代えて、又は切欠き11とともに、例えば貫通孔を有してもよい。また、例えば、第1のパネルは、当該第1のパネルの下方側端部が机に当接しないように、つまり当該第1のパネルと机との間に隙間を有するように、第2のパネル2及び第3のパネル3よりも上下方向における長さが短く形成されてもよい。
【0045】
(4c)上記実施形態では、第2のパネル2及び第3のパネル3は、それぞれ上方側端部の中央に手掛け部21,31を有する構成を例示したが、例えば、
図6に示す折り畳み式パネル100aのように、第2のパネル2a及び第3のパネル3aが手掛け部21,31を有しなくてもよい。また、手掛け部21,31が設けられる場所は、第2のパネル2及び第3のパネル3の上方側端部の中央以外の場所であってもよく、例えば第2のパネル2及び第3のパネル3の中心付近に設けられてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、手掛け部21,31が第2のパネル2及び第3のパネル3をそれぞれ貫通する長孔であったが、手掛け部の構成はこれに限定されるものではない。例えば、手掛け部として、手を引っ掛けることが可能な凹みが第2のパネル2及び第3のパネル3に設けられていてもよい。また、例えば、手掛け部として、第2のパネル2及び第3のパネル3に取っ手が取り付けられていてもよい。
【0047】
(4d)上記実施形態では、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3の3つのパネル全てが透明性を有する構成を例示したが、折り畳み式パネルが備える全てのパネルが透明性を有しなくてもよい。折り畳み式パネルは、例えば、少なくとも1つの透明性を有するパネルと、透明性を有しない他のパネルと、を備える構成であってもよい。
【0048】
(4e)上記実施形態では、1つの折り畳み式パネル100が、机200の天板201の3辺に沿った縁に配置されるように固定される構成を例示した。しかし、例えば、複数人が横並びで掛けることができる長机の天板、及び、複数人が対面して掛けることができる大判机の天板に、複数の折り畳み式パネルが間隔を空けて固定されてもよい。
【0049】
具体的には、
図7に示すように、長机の天板に2つの折り畳み式パネル100aが固定される構成であってもよい。この例では、2つの折り畳み式パネル100aは、長机の中央に空間が形成されるように互いに間隔を空けて、長机の左右両側の端部に1つずつ固定される。具体的には、長机の右側に固定される折り畳み式パネル100aでは、第3のパネル3aが長机の天板の右側の辺に沿った縁に配置され、第2のパネル2aが長机の天板の中央付近に第3のパネル3aと平行に配置される。また、長机の左側に固定される折り畳み式パネル100aでは、第2のパネル2aが長机の天板の左側の辺に沿った縁に配置され、第3のパネル3aが長机の天板の中央付近に第2のパネル2aと平行に配置される。なお、2つの折り畳み式パネル100aの上述したように配置される、第2のパネル2aの下方側端部の後方に固定部5eが取り付けられ、第3のパネル3aの下方側端部の後方に固定部5fが取り付けられる。固定部5e及び固定部5fは、上述した机200の天板201の左方側端部及び右方側端部を把持するような固定部5c及び固定部5dとは異なり、長机の天板の後方側端部を把持する構成である。このため、
図7に示す折り畳み式パネル100aは、長机に対して横からスライドして取り付けられる。例えば、
図7に示す長机の右側に固定される折り畳み式パネル100aは、固定部5aにより長机の天板の前方側端部を把持し、固定部5eにより長机の天板の後方側端部を把持した状態において、長机の右側からスライドするようにして取り付けられる。
【0050】
(4f)上記実施形態では、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3の3つのパネルにより形成される折り畳み式パネル100を例示したが、パネルの数はこれに限定されるものではない。例えば、折り畳み式パネル100が複数一体となって連なる形態であってもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、第2のパネル2が第1のパネル1の左側端部、第3のパネル3が第1のパネル1の右側端部に連結するように、少なくとも2つのパネルがそれぞれ端部において連結する構成を例示した。
【0052】
しかし、例えば、1つのパネルの端部に2つ以上のパネルが連結する構成であってよい。例えば、1つのパネルの1つの端部に別の2つのパネルが連結し、上方から見てT字状又はY字状に立設する形態の折り畳み式パネルであってもよい。また、例えば、1つのパネルの1つの端部に別の3つのパネルが連結し、上方から見てX字状に立設する形態の折り畳み式パネルであってもよい。また、例えば、1つのパネルの一方の端部に別の2つのパネルが連結し、更に当該1つのパネルの他方の端部に別の2つのパネルが連結し、上方から見てH字状に立設する形態の折り畳み式パネルであってもよい。
【0053】
また、少なくとも2つのパネルは、端部以外の場所で連結する構成、例えば、一方のパネルの中央部付近に他方のパネルが連結するような構成であってもよい。
具体的には、
図8~
図10に示すように、折り畳み式パネル100bは、第1のパネル1bと、第2のパネル2aと、第3のパネル3aと、2つの仕切りパネル6b,7bと、の5つのパネルにより形成されてもよい。第1のパネル1bは、正面パネルである。第2のパネル2a及び第3のパネル3aは、サイドパネルである。2つの仕切りパネル6b,7bは、第2のパネル2a及び第3のパネル3aの間に配置されるパネルである。第1のパネル1b、第2のパネル2a及び第3のパネル3aは、前方側、左方側及び右方側の3方向が遮断される空間である遮蔽空間を形成する。2つの仕切りパネル6b,7bは、当該遮蔽空間を3つの独立した内部空間に区分けする。すなわち、少なくとも2つのパネルとして、5つのパネルを有し、折り畳み式パネルは、3つの独立した内部空間を有するように仕切られている。なお、2つの仕切りパネル6b,7bの下方側端部の後方には、当該2つの仕切りパネル6b,7bを3人掛けの机の天板に固定する、3人掛けの机の天板の後方側端部を把持する構成の固定部が取り付けられている。このような構成によれば、
図9に示すように、3人掛けの机の天板に容易に折り畳み式パネル100bを取り付けることができる。また、2つの仕切りパネル6b,7bにより、3人掛けの机に3人の人が並んだ場合にも、隣の人への飛散物の飛散を抑制することができる。折り畳み式パネル100bも、
図10に示すように、折り畳みが可能である。なお、折り畳み式パネル100が3つ一体となって連なるような形態であってもよく、このような形態は、上述した折り畳み式パネル100bと同様に機能する。
【0054】
また、
図11及び
図12に示すように、折り畳み式パネル100cは、第1のパネル1cと、第2のパネル2cと、第3のパネル3cと、の3つのパネルにより形成されてもよい。第2のパネル2c及び第3のパネル3cは、サイドパネルである。第1のパネル1cは、第2のパネル2c及び第3のパネル3cのそれぞれの中央付近に配置されるパネルである。第1のパネル1cの一方の端部は、2つの連結部により第2のパネル2cの中央付近に連結され、第1のパネル1cの他方の端部は、2つの連結部により第3のパネル3cの中央付近に連結される。このように連結されることで、第2のパネル2c及び第3のパネル3cにより形成される左方側及び右方側が遮断される空間である遮蔽空間が、第1のパネル1cにより2つの独立した内部空間に区分けされる。すなわち、少なくとも2つのパネルとして、3つのパネルを有し、1つのパネルが残り2つのパネルの端部以外の場所で連結され、折り畳み式パネルは、2つの独立した内部空間を有するように仕切られている。
【0055】
第1のパネル1cは、当該第1のパネル1cの下方側端部の中央に切欠き11を有する。また、第2のパネル2c及び第3のパネル3cは、当該第2のパネル2c及び第3のパネル3cの下方側端部の第1のパネル1cが連結される中央付近の両側に2つの切欠き22を有する。換言すると、第2のパネル2c及び第3のパネル3cがそれぞれ有する2つの切欠き22の間には、第1のパネル1cとの連結部分がある。
【0056】
折り畳み式パネル100cは、上方から見てH字状に立設するように、第2のパネル2c及び第3のパネル3cに取り付けられる固定部により、机に固定される。折り畳み式パネル100cは、第2のパネル2c及び第3のパネル3cの下方側端部における両側の縁に1つずつ、合計4つの固定部を有する。また、第2のパネル2c及び第3のパネル3cのうち、机の4辺の何れかの辺の縁に沿って配置されるパネルは、2つの切欠き22の間、すなわち第1のパネル1cが連結される部分に1つ固定部を有してもよい。
図11に示すように、複数人が対面して掛けることができる大判机の天板に、2つの折り畳み式パネル100cが間隔を空けて固定されてもよい。なお、折り畳み式パネル100cも、
図12に示すように、折り畳みが可能である。
【0057】
(4g)上記実施形態では、4つの連結部4a~4dが全て同じ形状を有していたが、折り畳み式パネルは、例えば、複数の連結部のうち一部の連結部が異なる形状を有してもよい。
【0058】
例えば、
図13に示す折り畳み式パネル100dのように、第1のパネル1と第2のパネル2とを繋げる連結部4aと、第1のパネル1と第3のパネル3とを繋げる連結部4eと、が異なる形状を有してもよい。つまり、第1のパネル1の左右両側に設けられる連結部4a,4eが左右非対称となるような異なる形状を有してもよい。具体的には、閉状態において、第1のパネル1における連結部4eが固定される部分と、第3のパネル3における連結部4eが固定される部分と、の間の距離を距離L1とする。また、第1のパネル1における連結部4aが固定される部分と、第2のパネル2における連結部4aが固定される部分と、の間の距離を距離L2とする。距離L1が距離L2よりも長くなるように、異なる形状の連結部4eと連結部4aとが用いられる。このような構成によれば、第1のパネル1の上に第2のパネル2及び第3のパネル3が重なるように折り畳まれた状態において、第2のパネル2及び第3のパネル3の折り重なる部分における板厚によるパネル同士の干渉を抑制することができる。また、第1のパネル1の上に第2のパネル2及び第3のパネル3が重なるように折り畳まれた状態において、それぞれのパネルとそれぞれのパネルに固定される固定部5a~5dとの干渉を抑制することができ、折り畳み易くすることができる。
【0059】
(4h)上記実施形態では、4つの連結部4a~4dとして、蝶番が用いられる構成を例示した。しかし、4つの連結部4a~4dは、第2のパネル2及び第3のパネル3が、第1のパネル1に対して開閉可能に保持されるように、それぞれのパネルに固定される部分、及び、開状態から閉状態への遷移を実現する部分を有する構成であればよい。例えば、連結部として、可撓性を有しており、複数回の折り曲げに対する耐久性を有するテープ状や薄板状の部材や回転軸を有するようなヒンジ部材等が用いられてもよい。
【0060】
また、4つの連結部4a~4dが、第1のパネル1,第2のパネル2及び第3のパネル3に固定される位置は限定されない。また、折り畳み式パネルは、連結部を3つ以下又は5つ以上備えてもよい。例えば、第1のパネル1及び第2のパネル2と、第1のパネル1及び第3のパネル3と、がそれぞれ1つの連結部により、上下方向における中央付近で連結されてもよい。
【0061】
(4i)上記実施形態では、4つの固定部5a~5dとして、クランプが用いられる構成を例示した。しかし、4つの固定部5a~5dは、第1のパネル1、第2のパネル2及び第3のパネル3が机200の天板201に脱着可能に固定されるような構成であればよい。例えば、固定部として、吸着力、磁力、粘着力などにより天板201に固定することが可能な部材、弾性力により天板201を挟み込むクリップ等が用いられてもよい。
【0062】
すなわち、天板201の縁に立設する第1のパネル1,第2のパネル2及び第3のパネル3を固定するために、4つの固定部5a~5dは、天板201の端部を上方及び下方から挟み込むように構成されていてもよい。また、4つの固定部5a~5dは、天板201の端部に差し込み可能に、天板201の上面に当接する上方部材と、天板201の下面に当接する下方部材と、上方部材と下方部材とを連結し天板201の端部の側面を覆う側方部材と、を有するように構成されていてもよい。
【0063】
また、4つの固定部5a~5dは、天板201以外の机200を構成する部品に固定されてもよい。例えば、4つの固定部5a~5dは、机200の脚や幕板等に固定されてもよい。
【0064】
また、4つの固定部5a~5dが、第1のパネル1,第2のパネル2及び第3のパネル3に取り付けられる位置は限定されない。また、折り畳み式パネルは、固定部を3つ以下又は5つ以上備えてもよい。例えば、第1のパネル1,第2のパネル2及び第3のパネル3のそれぞれにおける下方側端部の上下方向に垂直な方向における中央付近に、それぞれ固定部が1つずつ固定されていてもよい。
【0065】
また、4つの固定部5a~5dの一部又は全部は、天板201の上面に固定されるように構成されていてもよい。具体的には、
図14に示す折り畳み式パネル100eのように、例えば、幕板202eを有する床に固定された固定机200eの天板201eの端部を把持する2つの固定部5e,5fに加え、天板201eの上面に吸着力によって着脱可能に固定される2つの固定部5g,5hを有してもよい。
【0066】
図14に示す例では、固定部5gは、第2のパネル2aの下方側端部の前方に取り付けられ、固定部5hは、第3のパネル3aの下方側端部の前方に取り付けられる。そして、固定部5eは、第2のパネル2aの下方側端部の後方に取り付けられ、固定部5fは、第3のパネル3aの下方側端部の後方に取り付けられる。なお、固定部5gは、第1のパネル1の下方側端部の左方に取り付けられ、固定部5hは、第1のパネル1の下方側端部の右方に取り付けられていてもよい。
【0067】
図15に示すように、固定部5gは、内側部材51gと、外側部材52gと、吸着部材54gと、を有する。内側部材51gは、板状部材であり、第2のパネル2aの内面に当接する。外側部材52gは、板状部材を折曲げて形成されるL字状の部材であり、第2のパネル2aの外面に当接し、第2のパネル2aの下方側端部の内側に入り込んで天板201eの上面と対向する。固定部5gは、内側部材51gと外側部材52gとにより第2のパネル2aを挟み込み、当該第2のパネル2aを貫通するように差し込まれるボルトによって第2のパネル2aに固定されている。
【0068】
天板201eの上面と対向する外側部材52gの辺の下面には、吸着部材54gが設けられている。吸着部材54gは、吸盤であり、吸着可能な面が下方、すなわち天板201eの上面側を向いて外側部材52gに固定されている。なお、固定部5hは、固定部5gと同様な構成を有している。
【0069】
このような2つの固定部5g,5hを有する折り畳み式パネル100eは、例えば、固定机200eの前方側であって、天板201eの前方側端部の下方に設けられるような幕板202eを有する固定机200eに取り付けられる。このように天板201eの端部の下方側に幕板202eが位置する場合、天板201eの端部が把持できる程度に外側に飛び出していないことが多く、天板201eの端部を把持するような固定部5e及び固定部5fを用いることが難しい場合がある。このような場合に、天板201eの上面に固定可能な固定部5g及び固定部5hにより、折り畳み式パネル100eを天板201eに着脱可能に固定することができる。つまり、天板を把持できない構成の机にも、上述したような天板の上面に固定可能な固定部を用いることで、折り畳み式パネルを机に着脱可能に固定することができる。
【0070】
なお、
図16に示すような、幕板202eに加え背板203eを有する机の場合でも、固定方法の異なる固定部5g及び固定部5eにより折り畳み式パネル100eを天板201eに固定することができる。このように、天板201eの端部を把持できない場所には2つの固定部5g,5hを用い、天板201eの端部を把持できる場所には2つの固定部5e,5fを用いることで、固定部5g,5hのみが用いられる構成と比較して、折り畳み式パネル100eをより安定して天板201eに固定することが可能である。
【0071】
(4j)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0072】
1,1b,1c…第1のパネル、2,2a,2c…第2のパネル、3,3a,3c…第3のパネル、6b,7b…仕切りパネル、4a~4e…連結部、5a~5h…固定部、11,22,32…切欠き、21,31…手掛け部、51a,51g…内側部材、52a,52g…外側部材、53a…調整部、54g…吸着部材、100,100a,100b,100c,100d,100e…折り畳み式パネル、200,200e…机、201,201e…天板、202e…幕板、203e…背板、300…椅子、400…収納箱、531a…固定面。