(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022078938
(43)【公開日】2022-05-25
(54)【発明の名称】複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20220518BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20220518BHJP
H02J 7/35 20060101ALI20220518BHJP
H02J 1/00 20060101ALI20220518BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20220518BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20220518BHJP
【FI】
H02J7/00 B
H02J7/00 302C
H02J7/02 G
H02J7/35 K
H02J1/00 306G
H02J1/00 306L
H01M10/44 P
H01M10/48 P
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021131136
(22)【出願日】2021-08-11
(31)【優先権主張番号】10-2020-0152153
(32)【優先日】2020-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521354499
【氏名又は名称】エネルキャンプ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ENERCAMP Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】319ho, Industry-University Cooperation Center, 1095, Dalgubeol-daero, Dalseo-gu, Daegu-si, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(72)【発明者】
【氏名】チョイ ジュンスプ
【テーマコード(参考)】
5G165
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
5G165EA03
5G165EA06
5G165GA04
5G165GA09
5G165HA09
5G503AA01
5G503AA06
5G503BA04
5G503BB02
5G503CA08
5G503CA10
5G503DA17
5G503DA18
5G503EA05
5G503EA06
5H030AA10
5H030AS03
5H030BB01
5H030BB21
5H030FF41
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF52
(57)【要約】 (修正有)
【課題】複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法を提供する。
【解決手段】充電する段階及び放電する段階は同時に行われることを特徴とする複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーション1の充電及び放電の制御方法であって、メインコントローラーはN個のバッテリーパックを外部の充電源とつなげるN個の入力リレー部を制御して決まった充電順番に従って充電する段階と、メインコントローラーは充電の過程の中で外部から負荷が連結されれば、負荷が求める電力量を計算し、N個のバッテリーパックを負荷とつなぐN個の出力リレー部を制御して計算された電力量に附合する個数くらいのバッテリーパックを負荷とつないで放電する段階と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
N(N≧2である自然数)個のバッテリーパックが電気的に充電・放電することができるように装着されて、この充電・放電を制御するメインコントローラーを含むパワーステーションを通じて行われる複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法において、
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックを外部の充電源とつなげるN個の入力リレー部を制御して決まった充電の順番に従って充電する段階と、
上記のメインコントローラーは上記の充電の過程の中で外部から負荷が連結されれば、上記の負荷が求める電力量を計算し、上記のN個のバッテリーパックを上記の負荷とつなぐN個の出力リレー部を制御して上記の計算された電力量に附合する個数くらいの上記のバッテリーパックを上記の負荷とつないで放電する段階;を含めて、
上記の充電する段階及び上記の放電する段階は同時に行われることを特徴とする複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項2】
上記の充電する段階は、
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの充電の順番を決めるn(n≦N)を1にセットし、第1バッテリーパックから上記の外部充電源とつないで充電できるようにする充電初期化の段階;及び
上記のメインコントローラーは上記の第1バッテリーパックの充電が完了された場合、上記のnをn=n+1に更新して、第Nバッテリーパックまで順番に充電できるようにする充電遂行段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項3】
上記の充電する段階は、
上記のメインコントローラーは複数個の外部充電源の中の一つを選択する段階をさらに含む、請求項1に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項4】
上記の外部充電源の選択段階は、
上記のメインコントローラーは上記の外部充電源の選択が変更される場合、上記の充電中である第nバッテリーパックの入力リレー部を開放し、上記の複数個の外部充電源を上記のパワーステーションとつなぐ複数個の連結スイッチを制御して上記の変更された外部充電源から充電ができるようにする段階をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項5】
上記の充電する段階は、
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックの充電量が一定なレベル未満である場合には出力部に分離不可能の信号を送信して、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックが分離されたら、充電の順番を確認するために上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項6】
上記の充電する段階は、
上記のメインコントローラーは外部のバッテリーパックを上記のパワーステーションに装着する場合、上記の外部のバッテリーパックが装着される位置の入力リレー部及び出力リレー部を開放した後、上記の外部のバッテリーパックが装着されれば、充電の順番を確認するために、上記の充電初期化の段階を行く段階をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項7】
上記の放電する段階は、
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックを除外する残りのバッテリーパックの残余電力量が現在連結中である上記の負荷が要求する上記の電力量未満である場合には出量部に負荷量超過の信号を送信し、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放した後上記の分離しようとするバッテリーパックが分離されたら、上記の充電の順番を確認するために、上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項8】
上記の放電する段階は、
上記のメインコントローラーは外部のバッテリーパックを上記のパワーステーションに装着する場合、上記の外部のバッテリーパックが装着される位置の入力リレー部及び出力リレー部を開放した後、上記の外部のバッテリーパックが装着されたら充電の順番を確認するために、上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項9】
上記のパワーステーションは上記のN個のバッテリーパックの残余電力量と電圧を計算して、上記のメインコントローラーに転送するセンサー部をさらに含めて、
上記の放電する段階は上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つが一定な電圧レベル以下である場合、上記の一定な電圧レベル以下のバッテリーパックの出力リレー部を開放した後、上記の一定な電圧レベル以下のバッテリーパックの入力リレー部を短絡し、充電の順番を確認するために、上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法。
【請求項10】
外部充電源から電力を供給されて、負荷に電力を供給するN(N≧2である自然数)個のバッテリーパック;
上記のN個のバッテリーパックと上記の充電源をつなぐN個の入力リレー部;
上記のN個のバッテリーパックと上記の負荷をつなぐN個の出力リレー部;及び
上記の入力リレー部及び上記の出力リレー部を制御するメインコントローラー;を含めて、
上記のメインコントローラーは上記のN個の入力リレー部を制御する決まった充電順番に従って充電し、
上記の充電の過程の中で、外部から上記の負荷がつながれば、上記の負荷か要求する電力量を計算して、上記のN個の出力リレー部を制御して上記の計算された電力量に附合すばる個数くらいの上記のバッテリーパックを上記の負荷をつないで放電する充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【請求項11】
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの充電の順番を決めるn(n≦N)を1にセットし、第1バッテリーパックから上記の外部充電源とつながって充電できるようにして、上記の第1バッテリーパックの充電が完了された場合、上記のnをn=n+1に更新して第Nバッテリーパックまで順番に充電できるようにすることを特徴とする、請求項10に記載の充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【請求項12】
上記のパワーステーションは上記の外部充電源と上記のN個の入力リレー部をつなぐ連結スイッチをさらに含めて、
上記のメインコントローラーは複数個の上記の外部充電源の中の一つを選択することを特徴とする、請求項10に記載の充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【請求項13】
上記のメインコントローラーは上記の外部充電源の選択が変更される場合、上記の充電中である第nバッテリーパックの入力リレー部を開放し、上記の連結スイッチを制御して上記の変更された外部充電源から充電ができるようにすることを特徴とする、請求項12に記載の充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【請求項14】
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックの充電量が一定なレベル未満である場合には出力部に分離不可能の信号を送信し、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放することを特徴とする、請求項11に記載の充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【請求項15】
上記のメインコントローラーは上記の分離されたバッテリーパックを上記のパワーステーションに装着する場合、上記の分離されたバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放することを特徴とする、請求項14に記載の充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【請求項16】
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックを除外した残りのバッテリーパックの残余電力量が現在連結中である上記の負荷が要求する上記の電力量未満である場合には出力部に負荷量超過の信号を送信し、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放することを特徴とする、請求項10に記載の充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【請求項17】
上記のパワーステーションは上記のN個のバッテリーパックの残余電力量と電圧を計算し、上記のメインコントローラーに転送するセンサー部をさらに含めて、
上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つが一定な電圧レベル以下である場合、上記の一定な電圧レベル以下のバッテリーパックの出力リレー部を開放することを特徴とする、請求項10に記載の充電と放電を同時に行うパワーステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法に関するもので、より詳しくは、複数のバッテリーパックをリレー形式で結線して充電対象であるバッテリーパックと放電対象バッテリーパックを区分することにより、充電と放電を同時に行うことができ、バッテリーパックがパワーステーションで着脱可能に具備されて、その中の一部を分離して用いることができる複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近になって、バッテリーの技術が発展するに従って、様々な電気装置や機械装置にバッテリーが用いられている。バッテリーが用いられる分野は、スマートフォンのような小型電子機器の分野からESS[Energy Storage System]のように大規模な電気機器の分野まで幅広い分野で用いられている。
【0003】
一方、バッテリーは充電された電力をすべて使ったら、再び充電をして用いることができるメリットがある。しかし、バッテリーの充電容量が大きくなるほど充電に所要される時間が長くなる問題がある。最近では、このような問題を解決するために完全充電されたバッテリーを交換して用いることができるようにするパワーステーションの技術が提供されている。
【0004】
パワーステーションは、複数個のバッテリーを常に充電しておいて、バッテリーが必要なユーザーにバッテリーを取り外して提供することにより、ユーザーがバッテリーを直接充電しないから、充電にかかる時間を大幅に削減することができる。また、パワーステーションに直接負荷をつないで、外部の負荷に電力を供給することができる。たとえば、家庭や工場などにパワーステーションを設置し、緊急事態の電力として用いることにより、商用電源が遮断される場合を備えることができる。しかし、このようにパワーステーションに負荷がつながれて、バッテリーが放電中である場合には、同時に充電を行うことができないという問題点がある。これはパワーステーションに内蔵されているバッテリーのほとんどがリチウム電池をベースにしており、充電と放電が同時に行われる場合、爆発の危険性があるからである。したがって、負荷に電力を供給しながら充電を行うことができるパワーステーションの提供が必要な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第2020-0116575号公報
【特許文献2】韓国公開特許第2019-0114855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、複数のバッテリーパックを備えるパワーステーションが充電対象のバッテリーパックと放電対象のバッテリーパックを区分することによって、充電と放電を同時に安全に実行することができる複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法を提供するものである。
【0007】
本発明が解決しようとする他の課題は、着脱が可能な複数個のバッテリーパックを備えて、ユーザーが分離して用いることができ、バッテリーパックを相互並列に結線して、大容量の負荷に電力を供給することができる複数個のバッテリーパックが装着されるパワーステーションの充電及び放電の制御方法を提供するものである。
【0008】
本発明の課題は、以上で言及した技術的な課題に制限されず、言及されていないまたの他の技術的な課題は、以下の記載から当業者に明確に理解することができるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の問題を解決するための本発明の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、N(N≧2である自然数)個のバッテリーパックが電気的に充電・放電することができるように装着されて、この充電・放電を制御するメインコントローラーを含むパワーステーションを通じて行われる複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法において、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックを外部の充電源とつなげるN個の入力リレー部を制御して決まった充電の順番に従って充電する段階と、上記のメインコントローラーは上記の充電の過程の中で外部から負荷が連結されれば、上記の負荷が求める電力量を計算し、上記のN個のバッテリーパックを上記の負荷とつなぐN個の出力リレー部を制御して上記の計算された電力量に附合する個数くらいの上記のバッテリーパックを上記の負荷とつないで放電する段階を含めて、上記の充電する段階及び上記の放電する段階は同時に行われる複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法である。
【0010】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記の充電する段階は、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの充電の順番を決めるn(n≦N)を1にセットし、第1バッテリーパックから上記の外部充電源とつないで充電できるようにする充電初期化の段階、及び上記のメインコントローラーは上記の第1バッテリーパックの充電が完了された場合、上記のnをn=n+1に更新して、第Nバッテリーパックまで順番に充電できるようにする充電遂行段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0011】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記の充電する段階は、上記のメインコントローラーは複数個の外部充電源の中の一つを選択する段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0012】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記の充電する段階は上記のメインコントローラーは上記の外部充電源の選択が変更される場合、上記の充電中である第nバッテリーパックの入力リレー部を開放し、上記の複数個の外部充電源を上記のパワーステーションとつなぐ複数個の連結スイッチを制御して上記の変更された外部充電源から充電ができるようにする段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0013】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記の充電する段階は、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックの充電量が一定なレベル未満である場合には出力部に分離不可能の信号を送信して、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放した後、上記の分離しようとするバッテリーパックが分離されたら、充電の順番を確認するために上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0014】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記の充電する段階は、上記のメインコントローラーは上記の分離されたバッテリーパックを上記のパワーステーションに装着する場合、上記の分離されたバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放した後、上記の分離されたバッテリーパックが装着されれば充電の順番を確認するために上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0015】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記の放電する段階は、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックを除外する残りのバッテリーパックの残余電力量が現在連結中である上記の負荷が要求する上記の電力量未満である場合には出力部に負荷量超過の信号を送信し、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放した後上記の分離しようとするバッテリーパックが分離されたら、上記の充電の順番を確認するために、上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0016】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記の放電する段階は上記のメインコントローラーは上記の分離されたバッテリーパックを上記のパワーステーションに装着する場合、上記の分離された入力リレー部及び出力リレー部を開放した後、上記の分離されたバッテリーパックが装着されたら、充電の順番を確認するために上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0017】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、上記のパワーステーションは上記のN個のバッテリーパックの残余電力量と電圧を計算して、上記のメインコントローラーに転送するセンサー部をさらに含めて、上記の放電する段階は上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つが一定な電圧レベル以下である場合、上記の一定な電圧レベル以下のバッテリーパックの出力リレー部を開放した後、上記の一定な電圧レベル以下のバッテリーパックの入力リレー部を短絡し、充電の順番を確認するために、上記の充電初期化の段階を行う段階をさらに含む複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法であることができる。
【0018】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、外部充電源から電力を供給されて、負荷に電力を供給するN(N≦2である自然数)個のバッテリーパック、上記のN個のバッテリーパックと上記の充電源をつなぐN個の入力リレー部、上記のN個のバッテリーパックと上記の負荷をつなぐN個の出力リレー部、及び上記の入力リレー部及び上記の出力リレー部を制御するメインコントローラーを含めて、上記のメインコントローラーは上記のN個の入力リレー部を制御する決まった充電順番に従って充電し、上記の充電の過程の中で、外部から上記の負荷がつながれば、上記の負荷が要求する電力量を計算して、上記のN個の出力リレー部を制御して上記の計算された電力量に附合すばる個数くらいの上記のバッテリーパックを上記の負荷をつないで放電する充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【0019】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの充電の順番を決めるn(n≦N)を1にセットし、第1バッテリーパックから上記の外部充電源とつながって充電できるようにして、上記の第1バッテリーパックの充電が完了された場合、上記のnをn=n+1に更新して第Nバッテリーパックまで順番に充電できるようにする充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【0020】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、上記のパワーステーションは上記の外部充電源と上記のN個の入力リレー部をつなぐ連結スイッチをさらに含めて、上記のメインコントローラーは複数個の上記の外部充電源の中の一つを選択する充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【0021】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、上記のメインコントローラーは上記の外部充電源の選択が変更される場合、上記の充電中である第nバッテリーパックの入力リレー部を開放し、上記の連結スイッチを制御して上記の変更された外部充電源から充電ができるようにする充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【0022】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックの充電量が一定なレベル未満である場合には出力部に分離不可能の信号を送信し、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放する充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【0023】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、上記のメインコントローラーは上記の分離されたバッテリーパックを上記のパワーステーションに装着する場合、上記の分離されたバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放する充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【0024】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つを上記のパワーステーションから分離する場合、上記の分離しようとするバッテリーパックを除外した残りのバッテリーパックの残余電力量が現在連結中である上記の負荷が要求する上記の電力量未満である場合には出力部に負荷量超過の信号を送信し、以上である場合には上記の分離しようとするバッテリーパックの入力リレー部及び出力リレー部を開放する充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【0025】
本発明の他の実施例による充電と放電を同時に行うパワーステーションは、上記のパワーステーションは上記のN個のバッテリーパックの残余電力量と電圧を計算し、上記のメインコントローラーに転送するセンサー部をさらに含めて、上記のメインコントローラーは上記のN個のバッテリーパックの中の少なくとも一つが一定な電圧レベル以下である場合、上記の一定な電圧レベル以下のバッテリーパックの出力リレー部を開放する充電と放電を同時に行うパワーステーションであることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法は、充電対象のバッテリーパックと放電対象のバッテリーパックを物理的に区分して、パワーシステムの全体的には、充電と放電が同時に行うことができ、効率性を高めることができる効果がある。
【0027】
また、本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電制御方法は、バッテリーパックを取り外して用いて、携帯性を向上させることができ、大容量の負荷に電力を供給することができる効果がある。
【0028】
本発明の実施例による効果は、以上で例示された内容により制限されず、更に、様々な効果が本明細書の中に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】
図1は本発明の一実施例によるパワーステーションの構成図である。
【
図2】
図2は本発明の一実施例によるパワーステーションに装着されるバッテリーパックの構成図である。
【
図3】
図3は本発明の一実施例による出力リレー部の回路図の例示図面である。
【
図4】
図4は本発明の一実施例による複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法のフローチャートである。
【
図5】
図5は本発明の一実施例によるメインコントローラーがEV負荷32を充電するイベントが発生した場合行う段階を遂行したフローチャートである。
【
図6】
図6は本発明の一実施例によるメインコントローラーが外部充電源が変更されるイベントが発生した場合行う段階を図示したフローチャートである。
【
図7】
図7は本発明の一実施例によるメインコントローラーがバッテリーパックが装着されるイベントが発生した場合行う段階を図示したフローチャートである。
【
図8】
図8は本発明の一実施例によるメインコントローラーが充電する段階でバッテリーが分離されるイベントが発生した場合行う段階を図示したフローチャートである。
【
図9】
図9は本発明の一実施例によるメインコントローラーが放電する段階でバッテリーが分離されるイベントが発生した場合行う段階を図示したフローチャートである。
【
図10】
図10は本発明の一実施例によるメインコントローラーが放電する段階で一定の電圧より起電力が低くなったバッテリーが発生されるイベントが発生した場合行う段階を図示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参考にして、本発明の実施例を詳しく説明する。本発明を説明するのにおいて、該当の分野で既に公知された技術または構成に関する具体的な説明を付加することが、本発明の要旨を不明にすることができると判断される場合には、詳細な説明でこれを一部省略するようにする。また、本明細書で用いられる用語は、本発明の実施例を適切に表現するために用いられた用語であって、これは、該当分野の関係者や習慣などによって異なることができる。したがって、本用語に関する定義は、本明細書の全般にわたった内容に基づいて下されるべきである。
【0031】
ここで用いられる専門用語は、単に特定の実施例に言及するためのものであり、本発明を限定することを意図していない。ここで用いられる単数形は、フレーズがこれと明らかに反対の意味を示さない限り、複数形も含む。
【0032】
明細書で用いられる「含む」の意味は、特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分、および/または群の存在や付加を除外するものではない。
【0033】
以下、添付された
図1ないし
図8を参考にして、本発明の一実施例による複数個のバッテリーパック400が装着されたパワーステーション1の充電及び放電の制御方法について説明する。
【0034】
本発明は、複数個のバッテリーパック400が交換できるように装着されたパワーステーション1が充電と放電を同時に行うことできるように制御する方法及びシステムに関するものである。本発明の複数個のバッテリーパック400が装着されたパワーステーション1の充電及び放電の制御方法は、パワーステーション1に備えられるメインコントローラー100によって行われる。
【0035】
図1は、本発明のパワーステーション1の構成図である。本発明のパワーステーション1は、外部充電源である太陽光パネル10及び商用電源20とつながって充電される。特に、商用電源20は、交流電源ACであるため、交流-直流コンバーターを介して直流に変換し、パワーステーション1に電力を供給する。ここで、商用電源20は、110V、220V、330Vなどさまざまな商用電源20を意味することができる。太陽光パネル10は、光電効果を用いて、太陽光を電気エネルギーに変換することができるモジュールを意味する。
【0036】
本発明のパワーステーション1は、様々な種類の負荷30とつながることができ、特に、バッテリーに電気を充電して電気を動力で駆動することができる電気自動車[Electric Vehicle]とつながって電力を供給することができる。
【0037】
本発明のパワーステーション1は、複数のバッテリーパック400、充電源を選ぶことができる連結スイッチ200、連結スイッチとバッテリーパック400との間で特定のバッテリーパック400を充電させることができるようにする入力リレー部300、一般負荷31とつながっている出力アウトレット700、出力アウトレット700とバッテリーパック400との間で、特定のバッテリーパック400が放電されるようにする出力スイッチ600、EV負荷32につながっているEVリレー部800、負荷30の電力量を計算するセンサー部900、本発明のパワーステーション1を総合的に制御するメインコントローラー100及び、ユーザーに出力メッセージを表示することができる出力部1000を含む。
【0038】
図2は、本発明のパワーステーション1に装着されるバッテリーパック400の構成図である。
図2のように、バッテリーパック400は、リチウムイオン電池で構成され、直流-直流コンバーターによって様々な電圧で電力を供給することができ、IoTモジュール、USB-Aタイプ端子、USB-Cタイプ端子、シガージャック[Cigar jack]などに電力を供給することができる。また、直流-交流コンバーターを介して交流電力が必要な負荷30につながって電力を供給することができる。
図2では明確に表示されなかったが、本発明のバッテリーパック400のそれぞれは、パワーステーション1に備えられる各スロットに装着され、着脱が可能である。これにより、バッテリーパック400をパワーステーション1から分離して、様々な機器に電力を供給することができる。例えば、電気二輪車のようにバッテリーを用いて駆動する機器で放電されたバッテリーパック400と充電されたバッテリーパック400を交換して用いることができる。
【0039】
再び
図1を参考にすると、連結スイッチ200は、外部充電源と入力リレー部300との間に位置する。連結スイッチ200は、太陽光パネル10と商用電源20の中でどのような充電源を用いてバッテリーパック400を充電するかを選択できるようにする。すなわち、太陽光パネル10で充電する場合には太陽光パネル10につながった連結スイッチ200が短絡されて商用電源20につながった連結スイッチ200は開放される。商用電源20で充電する場合には、商用電源20につながった連結スイッチ200が短絡されて、太陽光パネル10につながった連結スイッチ200は開放される。後述するように連結スイッチ200は、メインコントローラー100によって制御されて開放または短絡の動作を行うことができる。
【0040】
入力リレー部300は、連結スイッチ200とバッテリーパック400との間に位置する。
図1のように、それぞれの入力リレー部300は、それと対応するバッテリーパック400にそれぞれつながることができる。入力リレー部300は、開放されたり短絡されたりして、複数のバッテリーパック400の中でどのようなバッテリーパック400が充電されるかを選択できるようにする。すなわち、入力リレー部300が短絡されたバッテリーパック400は、充電が行われることができ、入力リレー部300が開放されたバッテリーパック400は充電されない。これにより、メインコントローラー100が定める一定の規則によってバッテリーパック400の充電の順位を決定することができる。後述するように入力リレー部300は、メインコントローラー100によって制御されて開放または短絡の動作を行うことができる。
【0041】
出力リレー部500は、出力スイッチ600と、複数のバッテリーパック400との間に位置する。
図1のように、それぞれの出力リレー部500は、それと対応するバッテリーパック400にそれぞれつなぐことができる。出力リレー部500は、開放されたり短絡されたりして、複数のバッテリーパック400の中でどのようなバッテリーパック400が放電されるかを選択できるようにする。すなわち、出力リレー部500が短絡されたバッテリーパック400は、放電が行われることができ、出力リレー部500が開放されたバッテリーパック400は、放電することができない。これにより、メインコントローラー100が定める一定の規則によってバッテリーパック400の放電順位を決定することができる。後述するように、出力リレー部500は、メインコントローラー100によって制御されて開放または短絡の動作を行うことができる。
【0042】
図3は、出力リレー部500の回路図を例示として示した図である。もし第1リレー510が第2リレー520と第3リレー530が開放された状態で短絡されると、理論上は無限大の電流が流れるようになる。この場合、回路内にスパークまたはアークが発生して回路とつながっているバッテリーパック400または負荷30が破損することができる。これを防止するために、第2リレー520が最初に短絡されてコンデンサに電荷が充電されると、第1リレー510が初めて短絡される。
【0043】
一方で、出力リレー部500が開放される場合には、第2リレー520が最初に開放されると、回路内にスパークまたはアークが発生することができる。これを防止するために、第1リレー510が最初に開放され、その後、第2リレー520が開放される。入力リレー部300の構造は、また、
図3の回路図を左右対称的に構成したものであって[入力リレー部300では、負荷30の代わりに、外部充電源が位置する]、主な機能は同じである。
【0044】
出力スイッチ600は、出力アウトレット700と出力リレー部500との間に位置する。出力スイッチ600が短絡されると、一般負荷31に電力を供給することができ、開放されると、一般負荷31に電力を供給することができない。
【0045】
出力アウトレット700は、出力スイッチ600及び一般負荷31とつながることができる。出力アウトレットには様々な種類の一般負荷31がつながることができる。もしパワーステーション1が家庭に設置されている場合には、家庭で用いる様々な種類の電気器具がつながることができる。もしパワーステーション1が工場に設置されている場合には、工場で用いられるさまざまな種類の作業機構がつながることができるだろう。
【0046】
EVリレー部800は、EVの負荷32と出力リレー部500との間に位置する。EVリレー部800が短絡されると、EVの負荷32に電力を供給することができ、開放されるとEVの負荷32に電力を供給することができない。ここで、EV負荷32は、電気自動車などのように、バッテリーを充電して駆動される移動手段を意味する。
【0047】
メインコントローラー100は、出力スイッチ600またはEVリレー部800を開放したり短絡して、どのような種類の負荷30で放電させるかを選択できるようにする。すなわち、出力スイッチ600が短絡された場合には、一般負荷31に電力を供給することができ、EVリレー部800が短絡された場合には、EV負荷32に電力を供給することができる。この際、出力スイッチ600とEVリレー部800は、互いに交差するように動作するので、いずれかが開放された場合には、他の一つは短絡される。このように択一的な接続を介して、本発明のパワーステーション1が望む負荷30に選択的に電力を供給することができる。
【0048】
センサー部900は、負荷30の電力量とバッテリーパック400の充電量を測定する。センサー部900が測定した電力量と充電量はメインコントローラー100に伝達され、これをもとに、メインコントローラー100は、連結スイッチ200、入力リレー部300、出力リレー部500、出力スイッチ600またはEVリレー部800を制御することができる。
【0049】
メインコントローラー100は、上述したように、連結スイッチ200、入力リレー部300、出力リレー部500、出力スイッチ600またはEVリレー部800を制御する。メインコントローラー100は、入力リレー部300を一定の規則によって開放または短絡されるように制御して、特定のバッテリーパック400が充電されるようにする。また、メインコントローラー100は、出力リレー部500を一定の規則によって開放または短絡されるように制御して、特定のバッテリーパック400が放電されるようにする。
【0050】
出力部1000は、ユーザーにパワーステーション1の制御または情報に関連する情報を出力する。出力部1000は、タッチスクリーン、モニターなど、ユーザーに情報を視覚的に伝えることができるデバイスを意味する。
【0051】
各構成のさらに具体的な機能については、以下で複数個のバッテリーパック400が装着されたパワーステーション1の充電及び放電の制御方法を説明しながら詳細に説明する。
【0052】
以下、本発明の一実施例による複数個のバッテリーパック400が装着されたパワーステーション1の充電及び放電の制御方法の各段階について説明する。
【0053】
本発明の一実施例による複数個のバッテリーパック400が装着されたパワーステーション1の充電及び放電の制御方法は、メインコントローラー100が複数個のバッテリーパック400を外部充電源とつなぐ入力リレー部300を制御して所定の充電の順序で充電する段階と、メインコントローラー100が充電過程の中に外部からの負荷30がつながると、負荷30が要求する電力量を計算し、N個のバッテリーパック400を負荷30とつなぐN個の出力リレー部500を制御して計算された電力量に附合する数だけのバッテリーパック400を負荷30とつないで放電する段階を含む。
【0054】
図4は、本発明の一実施例による複数個のバッテリーパック400が装着されたパワーステーション1の充電及び放電の制御方法のフローチャートである。
【0055】
以下、充電する段階を説明すると、メインコントローラー100は、バッテリーパック400の充電を開始する前に、入力リレー部300と出力リレー部500の両方を開放する[S400]。これは、将来的にどのようなバッテリーパック400が充電または放電されるかがまだ選択されていないため、優先的に開放しておくものである。
【0056】
すべての入力リレー部300及び出力リレー部500が開放されると、メインコントローラー100は、複数個の外部充電源の中の一つを充電源として選択する[S410]。上述したように、外部充電源は商用電源20と太陽光パネル10が該当することができる。メインコントローラー100が充電源を選択すると、該当の充電源とつながっている連結スイッチ200を短絡して、残りの充電源に対する連結スイッチ200は開放させる[S411、S412]。例えば、太陽光パネル10を充電源として選択した場合には、太陽光パネル10とつながっている連結スイッチ200は短絡して、商用電源20とつながっている連結スイッチ200は開放する。
【0057】
充電源が選択されると、メインコントローラー100は、複数のバッテリーパック400との間の充電順番を定める変数であるn[n≦N]を1にセットする[S420]。これにより、第1バッテリーパック400から外部充電源につながって充電されることができる。このように、充電順番を1にセットする理由は、後述するように、バッテリーが充電、放電、装着または分離されても、最も上位のスロット[n=1]に装着されているバッテリーから充電されるようにするためである。
【0058】
充電順番が1にセットされると、メインコントローラー100は、n[ここで、n=1番目]のバッテリーパック400[第nバッテリーパック400]が完全充電されたかどうかを判断する[S430]。バッテリーパック400が完全充電されたかどうかは、上述したように、センサー部900によって測定されたバッテリーパック400の充電量をベースに判断することができる。第nバッテリーパック400が完全に充電されていない場合は、第n入力リレー部300を短絡して、第n出力リレー部500は開放する[S431]。これは、第nバッテリーパック400を充電するためである。メインコントローラー100は、センサー部900を介して、現在充電されている第nバッテリーパック400の完全充電の可否をリアルタイムで検出する。第nバッテリーパック400が完全に充電された場合、負荷30がつながっていない状態であれば、充電の順番であるnをn+1にセットする[S450]。これは、次の充電順番である第n+1バッテリーパック400を充電するためである。この後の順番は、前で第nバッテリーパック400を充電する順番と同じである。本明細書では、充電順番を第1バッテリーパック400から充電するものと説明しているが、第1バッテリーパック400が完全充電された状態であれば、非常に短い時間で次の充電順番である第2バッテリーパック400を充電する段階に進むことができるということは、通常の技術者にとって自明である。
【0059】
以下では、放電する段階を説明する。メインコントローラー100は、上述した充電順番を行う中で外部から負荷30がつながると、一般負荷31が要求する電力量を計算する[S440]。これは、一般負荷31が要求する電力量のサイズがパワーステーション1に装着されたすべてのバッテリーパック400の充電量を合わせたものよりも大きい場合には、パワーステーション1が一般負荷31に電力を正しく供給することができないからである。逆に、一般負荷31が要求する電力量のサイズがパワーステーション1に装着されたすべてのバッテリーパック400の充電量を合わせたものより小さい場合には、電力を供給するのに問題がないだろう。
【0060】
もし一般負荷31が要求する電力量のサイズがパワーステーション1に装着されたすべてのバッテリーパック400の充電量を合わせたものより大きい場合には、メインコントローラー100は、出力スイッチ600を開放する[S441]。これはパワーステーション1が、もはや一般負荷31に電力を供給することを停止するためである。その後、メインコントローラー100は、すべての入力リレー部300及び出力リレー部500を開放する[S442]。これは、第1バッテリーパック400から充電の可否を判断して充電するためである。この際、メインコントローラー100は、出力部1000を介してユーザーにパワーステーション1に装着されたバッテリーパック400の充電量が不足していることを知らせのメッセージを介して通知することができる[S443]。その後、メインコントローラー100は、充電順番であるnをn+1にセットし、第n+1バッテリーパック400が充電されるようにする[S450]。
【0061】
もし一般負荷31が要求する電力量のサイズがパワーステーション1に装着されたすべてのバッテリーパック400の充電量を合わせたものよりも小さい場合には、すなわち、第1ないし第nのバッテリーパック400の充電量の合計が、一般負荷31が要求する電力量より大きい場合には、出力アウトレットのスイッチのうち、一般負荷31につながっているスイッチを短絡させる[S444]。そして第nバッテリーパック400と、第1ないし第n-1バッテリーパック400の入力リレー部300をすべて開放して、出力リレー部500は、短絡させる[S445]。これは、上述したように、本発明のパワーステーション1が第1バッテリーパック400からの充電をさせるために、第1バッテリーパック400から順に、一般負荷31に電力を供給することが効率的だからある。すなわち、第1ないし第nのバッテリーパック400が、一般負荷31に電力を供給するために用いられる。その後、メインコントローラー100は、充電順番であるnをn+1にセットし、第n+1バッテリーパック400が充電されるようにする[S450]。
【0062】
先にメインコントローラー100が充電する段階と放電する段階を説明した。この後には、充電する段階または放電する段階で発生する可能性のあるいくつかのイベントに応じたメインコントローラー100がパワーステーション1を制御する方法について述べるものとする。
【0063】
最初に発生する可能性のあるイベントは、EV負荷32がつながってEV負荷32を充電するイベントである。
図5に示すようにEV負荷32の充電イベントが発生して、メインコントローラー100が行う段階は、上述した充電する段階と放電する段階とほとんど重複されるので、以下では、差がある部分について説明する。
【0064】
EV負荷32の充電イベントが発生すると[S500]、すべての入力リレー部300と出力リレー部500を開放して[S510]、どのような外部充電源を用いるかを選択する[S520]。その後、充電の順番であるnを1にセットし[S530]、第nバッテリーパック400の完全充電の可否を判断する[S540]。第nバッテリーパック400が完全充電されると、EV負荷32の電力要求量とパワーステーション1に装着されたすべてのバッテリーパック400の充電量を合わせたものと比べて、充電を継続するかそれともEV負荷32に電力を供給するかを判断する[S550]。EV負荷32の電力量が大きい場合には、EVリレー部800を開放して、すべての入力リレー部300と出力リレー部を開放する[S551]。そしてユーザーにパワーステーション1の充電量が不足している知らせのメッセージを送信する[S552]。EV負荷32の電力量が小さい場合には、EVリレー部800を短絡し[S554]、第1ないし第nのバッテリーパック400の入力リレー部300を開放して、出力リレー部500は短絡させる[S555]。その後、充電の順番であるnをn+1に更新する[S560]。
【0065】
二番目に発生する可能性のあるイベントは、外部充電源が変更されるイベントである。外部環境の変化に応じて充電源が変更されることができ、特に、太陽光パネル10を外部充電源として用いる途中に天気の変化に応じて商用電源20に変更されることができる。メインコントローラー100は、温度、湿度、時間などを検出することができるセンサーまたはパワーステーション1が設置される場所の天気情報を提供することができる外部のサーバと接続することができ、これにより、外部環境の変化を判断して、外部充電源を変更することができる。またはユーザーの使用パターンを認識し、これをディープラーニング[Deep learning]して、外部充電源を変更するかどうかを判断することもできる。たとえば、日没後の時間には、太陽光パネル10を介しての充電が制限されるので、その時間以降には、メインコントローラー100が連結スイッチ200を制御して、外部充電源を変更する。外部充電源は、ユーザーの手動操作によっても変更することができる。
【0066】
図6を参考にすると、ユーザーの操作またはメインコントローラー100の制御により、外部充電源の変更イベントが発生すると[S600]、充電中にあったバッテリーパック400の入力リレー部300を開放する[S610]。これは、外部充電源の変更により、連結スイッチ200が開放または短絡されることによって、バッテリーパック400に損傷を与えることができることを防止するためである。その後、太陽光パネル10につながった連結スイッチ200と商用電源20につながった連結スイッチ200を相互に反転させる[S620]。例えば、太陽光パネル10から商用電源20に、外部充電源を変更する場合には、太陽光パネル10につながったスイッチは開放し、商用電源20につながったスイッチは短絡させる。連結スイッチ200が反転されると、充電していたバッテリーパック400の入力リレー部300を短絡させる[S630]。その後、EV負荷32がつながった状態、すなわち、EVリレー部800が短絡された状態であれば、上述したEV負荷32の充電イベントのS530段階に移動して、EV負荷32に電力を供給する[S641]。EVリレー部800が開放された状態であれば、上述した充電する段階のS420段階に移動して、バッテリーパック400を充電する[S642]。
【0067】
三番目に発生する可能性のあるイベントは、分離されていたバッテリーパック400が空いたスロットに装着されるイベントである。上述したように、バッテリーパック400は、着脱が可能なので、分離されたバッテリーパック400がパワーステーション1に再び装着されることができる。
図7を参考にすると、メインコントローラー100は、装着イベントが発生すると[S700]、装着しようとするスロットとつながる入力リレー部300及び出力リレー部500を開放する[S710]。例えば、第nスロットにバッテリーパック400が装着される場合、第n入力リレー部300と第n出力リレー部500を開放する。第n入力リレー部300と第n出力リレー部500を開放すると、該当のスロットにバッテリーパック400が装着されることができる[S720]。その後、EV負荷32がつながった状態、すなわち、EVリレー部800が短絡された状態であれば、上述したEV負荷32の充電イベントのS530段階に移動して、EV負荷32に電力を供給する[S731]。EVリレー部800が開放された状態であれば、上述した充電する段階のS420段階に移動して、バッテリーパック400を充電する[S732]。
【0068】
四番目に発生する可能性のあるイベントは、充電中にバッテリーパック400の一部が分離されるイベントである。ユーザーは、パワーステーション1からバッテリーパック400を分離することができ、これはバッテリーパック400が充電中にも可能である。ただし、分離しようとするバッテリーパック400が一定の充電量を超えた場合にのみ取り外しが可能なようにして、ユーザーにとって充電量が十分なバッテリーパック400を選択的に分離することができるようにする。
【0069】
図8に示すように分離イベントが発生すると[S800]、メインコントローラー100は、センサー部900を介して分離しようとするバッテリーパック400が一定の充電量以上に充電されたかどうかを判断する[S810]。もし、一定の充電未満の場合には、メインコントローラー100は、赤色LEDを点滅して[S811]、出力部1000を介して充電量の不足の知らせのメッセージとして表示する[S812]。その後、赤色LEDは点滅が停止し[S813]、メインコントローラー100は、EVリレー部800が短絡の状態であるかどうかを判断する[S820]。もし、一定の充電量以上である場合には、青色LEDを点滅して[S814]、当該のバッテリーパック400につながっている入力リレー部300及び出力リレー部500を開放する[S815]。入力リレー部300及び出力リレー部500を開放すると、バッテリーパック400が分離されて[S816]、青色LEDは点滅を停止する[S817]。その後、メインコントローラー100は、EVリレー部800が短絡の状態であるかを判断する[S820]。
【0070】
EV負荷32がつながっている状態、すなわち、EVリレー部800が短絡された状態であれば、上述したEV負荷32の充電イベントのS530段階に移動して、EV負荷32に電力を供給する[S821]。EVリレー部800が開放された状態であれば、上述した充電する段階のS420段階に移動して、バッテリーパック400を充電する[S822]。
【0071】
五番目に発生する可能性のあるイベントは、放電中にバッテリーパック400の一部が分離されているイベントである。このイベントは、充電と放電を同時に行っている間に、バッテリーパック400の一部が分離される場合を含む。放電中にバッテリーパック400が分離される場合には、現在つながっている一般負荷31に供給しなければならない電力を分離後も維持できるかどうかが問題になる。したがって、
図9に示すように分離イベントが発生すると[S900]、メインコントローラー100は、一般負荷31が要求する電力量のサイズとバッテリーパック400の分離の後のパワーステーション1に装着された残りのバッテリーパック400の充電量を合わせたサイズと比べる[S910]。
【0072】
一般負荷31が要求する電力量のサイズが大きい場合は、バッテリーパック400の分離を可能にしてはならない。分離が可能になれば、現在つながっている一般負荷31に正常に電力を供給することができないからである。したがって、この場合、分離イベントが発生すると、メインコントローラー100は、赤色LEDを点滅して[S911]、出力部1000を介して分離の時の充電量が不足することを知らせのメッセージとして表示する[S912]。その後、赤色LEDは点滅が停止し[S913]、メインコントローラー100は、EVリレー部800が短絡の状態であるかを判断する[S920]。
【0073】
一般負荷31が要求する電力量のサイズが小さい場合には、バッテリーパック400の分離を可能にすることができる。したがって、この場合、分離イベントが発生すると、メインコントローラー100は、青色LEDを点滅して[S914]、当該のバッテリーパック400につながっている入力リレー部300及び出力リレー部500を開放する[S915]。入力リレー部300及び出力リレー部500を開放すると、バッテリーパック400が分離されて[S916]、青色LEDは点滅を停止する[S917]。その後、メインコントローラー100は、EVリレー部800が短絡の状態であるかどうかを判断する[S920]。
【0074】
EV負荷32がつながった状態、すなわち、EVリレー部800が短絡された状態であれば、上述したEV負荷32の充電イベントのS530段階に移動して、EV負荷32に電力を供給する[S921]。EVリレー部800が開放された状態であれば、上述した充電する段階のS420段階に移動して、バッテリーパック400を充電する[S922]。以上EV負荷32が分離されている状況を前提に説明したが、一般負荷31が分離される場合でも、これと類似な段階を行うことができる。
【0075】
六番目に発生する可能性のあるイベントは、放電する段階を行う中にバッテリーパック400の一部が一定の電圧よりも低くなるイベントである。バッテリーパック400の性質上、充電が低くなると、起電力も同様に低くなるので、負荷30で要求する電圧より低くなる場合が発生することができる。このような状態では、正常に負荷30に電力を供給することができないため、該当のバッテリーパック400は、負荷30に電力を供給することを停止して再び充電する段階に復帰しなければならない。
図10に示すように、任意のバッテリーパック400が一定の電圧よりも低くなると[例えば、5Vより低くなった場合][S1000]、メインコントローラー100は、バッテリーパック400につながっている出力リレー部500を開放する[S1010]。これは、該当のバッテリーパック400が、もはや負荷30に電力を供給することを停止するためである。そしてバッテリーパック400につながっている入力リレー部300を短絡させる[S1020]。これは、該当のバッテリーパック400が充電可能な状態にセットするためである。その後、EV負荷32がつながっている状態、すなわち、EVリレー部800が短絡された状態であれば、上述したEVの負荷32の充電イベントのS530段階に移動して、EV負荷32に電力を供給する[S1031]。EVリレー部800が開放された状態であれば、上述した充電する段階のS420段階に移動して、バッテリーパック400を充電する[S1032]。
【0076】
以上、充電する段階または放電する段階で発生する可能性のあるいくつかのイベントに応じたメインコントローラー100がパワーステーション1を制御する方法について説明した。
【0077】
本発明の各実施例に開示された技術的な特徴は、その実施例のみに限定されるものではなく、互いに両立不可能ではない以上、各実施例に開示された技術的な特徴は、異なる実施例に併合されて適用することができる。
【0078】
以上、本発明の複数個のバッテリーパックが装着されたパワーステーションの充電及び放電の制御方法の実施例について説明した。本発明は、上述した実施例及び添付した図面に限定されるものではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者の観点から、様々な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の範囲は、本明細書の請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0079】
1:パワーステーション
10:太陽光パネル
20:商用電源
100:メインコントローラー
200:連結スイッチ
300:入力リレー部
400:バッテリーパック
500:出力リレー部
510:第1リレー
520:第2リレー
530:第3リレー
600:出力スイッチ
700:出力アウトレット
800:EVリレー部
900:センサー部
1000:出力部
30:負荷
31:一般負荷
32:EV負荷