(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022079406
(43)【公開日】2022-05-26
(54)【発明の名称】ゴルフ練習装置
(51)【国際特許分類】
A63B 69/36 20060101AFI20220519BHJP
【FI】
A63B69/36 502B
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086569
(22)【出願日】2021-05-23
(62)【分割の表示】P 2021073707の分割
【原出願日】2021-04-24
(31)【優先権主張番号】P 2020189931
(32)【優先日】2020-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021026916
(32)【優先日】2021-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021056647
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年 1月25日 ゴルフ医科学研究所 令和3年 1月26日 ゴルフ医科学研究所 令和3年 2月23日 ゴルフ医科学研究所 令和3年 2月24日 ゴルフ医科学研究所 令和3年 3月22日 https://www.facebook.com/friends/?profile_id=100003287446215&notif_id=1620875175287923&notif_t=friend_confirmed&ref=notif 令和3年 3月23日 https://www.facebook.com/100002645044571/posts/3679616085469857/?d=n 令和3年 3月24日 https://www.facebook.com/friends/?profile_id=100003287446215&notif_id=1620875175287923&notif_t=friend_confirmed&ref=notif 令和3年 3月26日 https://www.instagram.com/p/CM4jUajAsUc/?utm_medium=copy_link 令和3年 4月5日 https://www.instagram.com/p/CNRw_d5r-TU/?utm_medium=copy_link 令和3年 4月9日 ゴルフ医科学研究所
(71)【出願人】
【識別番号】520447684
【氏名又は名称】吉田 桂子
(72)【発明者】
【氏名】吉田 桂子
(57)【要約】
【課題】クラブヘッドがスイングプレーン上で円弧を描くようにするためにゴルファの体の姿勢や動作を直接的に調整することを可能にするゴルフ練習装置を提供する。
【解決手段】所定の傾斜角度と所定の高さを持つ主回転軸について回転可能になるような回転アームと、これに含まれ、主回転軸から第1の回転半径だけ離間し、主回転軸に沿った方向の所定の位置にある第1部位に取り付けられ、副回転軸について回転可能なコック用可動部と、これに含まれ、第1部位から所定の直線距離離間した位置にある第2部位に取付けられたクラブ保持部と、を備え、第1部位を頂点とし、第2部位が副回転軸について回転するときに描く軌跡を底面の少なくとも一部の輪郭とする円錐の底面が斜め下方を向くような姿勢をコック用可動部は持つことが可能であり、クラブ保持部は、ゴルフクラブのグリップなどを保持することが可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向(Z)に対する所定の傾斜角度(θ2)と所定の水平面(X-Y)内の所定の基準位置(0,0)における所定の高さ(HH)を持つ主回転軸(C0)について回転可能になるように所定の取付部材に取付けられた回転アーム(119)と、
前記回転アーム(119)に含まれる第1部位(P5)であって、前記主回転軸(C0)から第1の回転半径(R1)だけ離間し、且つ、前記主回転軸(C0)に沿った方向における所定の位置にある前記第1部位(P5)に対して取り付けられ、副回転軸(C1)について回転可能なコック用可動部(129)と、
前記コック用可動部(129)に含まれる第2部位(P6)であって、前記第1部位(P5)から所定の直線距離(M)だけ離間した位置にある前記第2部位(P6)に対して取付けられたクラブ保持部(161)と、
を備え、
前記第1部位(P5)を頂点とする円錐であって、前記第2部位(P6)が前記副回転軸(C1)について回転するときに描く軌跡を底面の少なくとも一部の輪郭とする前記円錐の底面が斜め下方を向くような姿勢を前記コック用可動部(129)は持つことが可能であり、
前記クラブ保持部(161)は、ゴルフクラブ(201)のグリップ(207)又はシャフト(203)のグリップ(207)に近い部分を保持することが可能である、
ゴルフ練習装置。
【請求項2】
前記ゴルフクラブ(201)のヘッド(205)が最下点にあるときの前記クラブ保持部(161)により保持された前記ゴルフクラブ(201)のシャフト(203)の前記水平面(X-Y)に対する傾斜角度(φ)を調整することが可能になるように前記クラブ保持部(161)が前記コック用可動部(129)に取付けられた、
請求項1に記載のゴルフ練習装置。
【請求項3】
前記傾斜角度(θ2)及び前記所定の高さ(HH)の何れか一方又は双方を調整可能にするための調整手段を更に備える、
請求項1又は2に記載のゴルフ練習装置。
【請求項4】
前記円錐の頂角が調整可能になるように前記コック用可動部(129)は、前記回転アーム(119)に含まれる前記第1部位(P5)に対して取付けられている、
請求項1乃至3の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項5】
前記第1の回転半径(R1)は調整可能である、
請求項1乃至4の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項6】
前記回転アーム(119)の前記主回転軸(C0)についての回転に対して負荷を与える手段を更に備える、
請求項1乃至5の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項7】
前記クラブ保持部(161)に保持されている前記ゴルフクラブ(201)を用いてゴルファがスイングをしているときに前記回転アーム(119)の運動に関連した物理量が所定の条件を満たすならば、該所定の条件が満たされたことを、前記ゴルファに知らせるための手段を更に備える、
請求項1乃至6の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項8】
ゴルファの体の前面において前記主回転軸が貫く位置を、自レーザポインタから出射したレーザ光が前記体の前から照射するように配置されたレーザポインタを更に備える、
請求項1乃至7の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項9】
ゴルファの足裏における荷重分布を計測するための圧力センサと、
前記圧力センサにより計測された前記ゴルファの足裏における荷重分布に関連した情報を表示するための表示手段と、
を更に備える、
請求項1乃至8の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項10】
鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記水平面(X-Y)から斜め上方(+W)に延在するメインフレーム(431)を更に備え、
前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が前記メインフレーム(431)に対して取付けられており、
前記メインフレーム(431)の傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度(θ2)も変わり、
前記メインフレーム(431)に対する前記取付部材の取付位置までの長さが前記メインフレーム(431)の前記延在方向(W)に沿って変わると、前記主回転軸(C0)の前記所定の高さ(HH)が変わる、
請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項11】
前記水平面(X-Y)から鉛直上向(+Z)に延在するメインフレーム(113)と、
鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記メインフレーム(431)の所定の高さ(H11)の接続位置(CP2)から斜め上方(+W)に延在するサブフレーム(115)を更に備え、
前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が、前記サブフレーム(115)の前記接続位置(CP2)から所定の長さ(J)だけ離間した位置(CP1)において前記サブフレーム(115)に取付けられており、
前記サブフレーム(115)の傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度(θ2)も変わり、
所定の高さ(H11)及び前記所定の長さ(J)の何れか一方又は双方が変わると、前記主回転軸(C0)の前記所定の高さ(HH)が変わる、
請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項12】
家屋の建材に取付可能な取付部材用台座及び取付部材用支柱のうちの何れか1つを更に備え、
前記取付部材は、前記取付部材用台座及び前記取付部材用支柱のうちの何れか1つに対して取付けられている、
請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフ練習装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフにおいては、クラブヘッドが正しい位置にあるスイングプレーン上で円弧を描くようなスイングが理想とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、支持ロッドと、前記支持ロッド上に、固定弧形軌道と第1調節弧形軌道との二段に分かれたバックスイングの軌跡軌道と、前記バックスイングの軌跡軌道と同一平面上にない第2調節弧形軌道と移動弧形軌道との二段に分かれたダウンスイングの軌跡軌道とを設け、前記バックスイングの軌跡軌道の第1調節弧形軌道の末端と前記ダウンスイングの軌跡軌道の第2調節弧形軌道の末端とを接続するソフトロッドと、前記バックスイングの軌跡軌道の前記固定弧形軌道に接続される自由端を有するフィニッシュ軌跡軌道と、を具備することを特徴とするゴルフスイング練習器具が開示されている。ここで、軌跡軌道は、ゴルフクラブのシャフトの先端付近をガイドするためのものである。
【0005】
しかし、特許文献1のゴルフスイング練習器具においては、ガイドされたゴルフクラブのシャフトの先端付近の軌道を正しくすることができても、それに対応したゴルファの体の姿勢や動作は何通りもあるので、ゴルファの体の姿勢や動作を正しくすることができるとは限らない。
【0006】
そこで、本発明は、クラブヘッドがスイングプレーン上で円弧を描くようにするためにゴルファの体の姿勢や動作を直接的に調整することを可能にするゴルフ練習装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、
鉛直方向(Z)に対する所定の傾斜角度(θ2)と所定の水平面(X-Y)内の所定の基準位置(0,0)における所定の高さ(HH)を持つ主回転軸(C0)について回転可能になるように所定の取付部材に取付けられた回転アーム(119)と、
前記回転アーム(119)に含まれる第1部位(P5)であって、前記主回転軸(C0)から第1の回転半径(R1)だけ離間し、且つ、前記主回転軸(C0)に沿った方向における所定の位置にある前記第1部位(P5)に対して取り付けられ、副回転軸(C1)について回転可能なコック用可動部(129)と、
前記コック用可動部(129)に含まれる第2部位(P6)であって、前記第1部位(P5)から所定の直線距離(M)だけ離間した位置にある前記第2部位(P6)に対して取付けられたクラブ保持部(161)と、
を備え、
前記第1部位(P5)を頂点とする円錐であって、前記第2部位(P6)が前記副回転軸(C1)について回転するときに描く軌跡を底面の少なくとも一部の輪郭とする前記円錐の底面が斜め下方を向くような姿勢を前記コック用可動部(129)は持つことが可能であり、
前記クラブ保持部(161)は、ゴルフクラブ(201)のグリップ(207)又はシャフト(203)のグリップ(207)に近い部分を保持することが可能である、
が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クラブヘッドがスイングプレーン上で円弧を描くようにするためにゴルファの体の姿勢や動作を直接的に調整することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第1の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第1の平面図である。
【
図2】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第2の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第2の平面図である。
【
図3】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置がゴルファが利用しているゴルフクラブを保持したときの状態を示す側面図である。
【
図4】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置及びこれに取り付けられたゴルフクラブの各部の軌跡の正面視を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置の側面図及びスイングプレーンSPに平行な平面X-ZZを投影面とするクラブヘッドの軌跡についての矢視図である。
【
図6】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置が所定の鉛直軸について回転する様子を示す平面図である。
【
図7】(a)は、本発明の第1の実施の形態による変形したスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態による変形したスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図8】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に2つのガイド棒を追加した構成を示す第1の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に2つのガイド棒を追加した構成を示す第1の平面図である。
【
図9】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に追加する2つのガイド棒が回転する様子を示す平面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に追加する2つのガイド棒がスイングプレーン練習装置が回転しても回転しない様子を示す平面図である。
【
図10】(a)、(b)及び(c)は、本発明の第2の実施の形態による回転アームの第2の実施の形態を示す。
【
図11】(a)は、本発明の第3の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第3の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図12】本発明の第3の実施の形態において、圧力センサにより計測された足裏における体重分布を表示装置において示す図である。
【
図13】(a)は、本発明の第3の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に備わる回転抵抗部品の取付位置を示す側面図であり、(b)は、その回転抵抗部品の構成例を示す斜視図である。
【
図14】(a)は、本発明の第4の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第4の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図15】本発明の第4の実施の形態によるスイングプレーン練習装置における回転アームのフォアアームの高さ及び回転半径の調整に係る部分を示す部分拡大側面図である。
【
図16】(a)は、本発明の第5の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第5の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図17】(a)は、本発明の第6の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第6の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図18】(a)は、本発明の第7の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第7の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0011】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態によるゴルフ練習装置は、スイングプレーン練習装置である。
【0012】
図1(a)、
図1(b)、
図2(a)及び
図2(b)を参照すると、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101は、台座111、メインフレーム113、サブフレーム115、回転軸取付部材117、回転アーム119、コック用可動部129およびクラブ保持部161を備える。
【0013】
台座111は、水平な載置面に載置され、スイングプレーン練習装置101全体を支える。
メインフレーム113は、台座111から鉛直方向に伸び、高さH11を有する。高さH11は、調整可能である。但し、メインフレーム113は、台座111から鉛直でない方向に伸びていてもよい。
【0014】
メインフレーム113の高さH11を調整可能にするためには、例えば、メインフレーム113を固定部と固定部に対してスライドするスライド部の二部構成にして、固定部に対するスライド部のスライドを補助する駆動部(図示せず。)を設けてもよい。例えば、前進/後退/OFFスイッチ(図示せず)により駆動部によるスライド部のスライド方向と駆動/停止を切り替えるようにしてもよい。こうすれば、スイッチにより、高さH11を調整することができる。スライド部は、マニュアルでスライドできるようにしてもよい。同様な駆動部とスイッチにより駆動する他の部分についても同様である。
【0015】
サブフレーム115は、メインフレーム113の頂部から斜め上方に伸び、長さJ及び鉛直方向に対する傾斜角度θ0を有する。長さJ及び傾斜角度θ0は調整可能である。
【0016】
サブフレーム115の長さJを調整可能にするためには、メインフレーム113と同様に、例えば、サブフレーム115を固定部と固定部に対してスライドするスライド部の二部構成にして、固定部に対するスライド部のスライドを補助する駆動部(図示せず。)を設けてもよい。例えば、前進/後退/OFFスイッチ(図示せず)により駆動部によるスライド部のスライド方向と駆動/停止を切り替えるようにしてもよい。こうすれば、スイッチにより、長さJを調整することができる。
【0017】
サブフレーム115の鉛直方向に対する傾斜角度θ0を調整可能にするためには、例えば、メインフレーム113に対してサブフレーム115を回転可能に接続し、更に、駆動部(図示せず。)により駆動されるウォーム・ギアにより回転角度を調整するようにしてもよい。例えば、上昇/下降/OFFスイッチ(図示せず)により駆動部によるサブフレーム115の傾斜角度の増減方向と駆動/停止を切り替えるようにしてもよい。こうすれば、スイッチにより、傾斜角度θ0を調整することができる。
【0018】
回転軸取付部材117は、メインフレーム113とサブフレーム115との接合部から距離Jだけ離れた位置においてサブフレーム115の延在方向に対して垂直になり、且つ、XY平面に対する投影がサブフレーム115と重なるように配置されている。
【0019】
基準位置O((x、y、z)=(0、0、0))から上方に伸びた鉛直線に対して主回転軸C0が交わる点の高さHHを定義することができる。これを用いて、回転軸取付部材117は、水平面XYにおける基準位置O((x、y)=(0、0))において所定の高さHHを持つという。
【0020】
高さH11及び長さJの少なくとも一方を調整することにより高さHHを調整することが可能である。ここで、主回転軸C0は、スイングプレーンの回転軸と一致させるべきものである。以下では、両方の軸が一致していることを前提として説明をする。
【0021】
鉛直方向に対する回転軸取付部材117の中心軸の傾斜角度θ2はπ/2-θ0である。また、この傾斜角度θ2は、スイングプレーンの傾斜角度に等しい。
【0022】
回転アーム119は、回転軸取付部材117に対して主回転軸C0について回転可能に取り付けられている。
【0023】
回転アーム119は、半径方向に伸延するアッパアーム121及び軸方向に伸延するフォアアーム125を有する。アッパアーム121及びフォアアーム125は、これらが連接することにより直交L字棒状の形状を構成する。
【0024】
アッパアーム121には、回転アーム119が回転軸取付部材117に対して回転可能に取り付けられるようにするための軸受け123が設けられている。
【0025】
フォアアーム125は、主回転軸C0に対して水平である。
【0026】
主回転軸C0からフォアアーム125側の端部P4までの距離を調整することにより、主回転軸C0からフォアアーム125(端部P4、P5を含む)までの距離R1を調整することができる。
【0027】
コック用可動部129は、回転アーム119のフォアアーム125の所定の部位(位置P5)に対して副回転軸C1について回転可能に取り付けられている。所定の部位の位置P5は、主回転軸C0から回転半径R1だけ離間し、且つ、主回転軸C0に沿った方向における所定の座標を持つ。主回転軸C0に沿った方向における所定の部位の位置P5の所定の座標とは、
図2を参照すると、サブフレーム115から距離U1だけ離れた座標である。この座標は、フォアアーム125の長さを調整することにより調整することが可能である。
【0028】
フォアアーム125の長さを調整可能にするためには、例えば、フォアアーム125を固定部と固定部に対してスライドするスライド部の二部構成にして、固定部に対するスライド部のスライドを補助する駆動部(図示せず。)を設けてもよい。例えば、伸張/縮退/OFFスイッチ(図示せず)により駆動部によるスライド部のスライド方向と駆動/停止を切り替えるようにしてもよい。こうすれば、スイッチにより、距離U1を調整することができる。
【0029】
コック用可動部129が副回転軸C1について回転可能になるために、回転機構127がフォアアーム125に設けられている。
【0030】
副回転軸C1は、コックの回転軸に一致させるべきものである。
【0031】
副回転軸C1は、主回転軸C0と平行である。但し、その限りではなく、副回転軸C1は、主回転軸C0に対して傾斜していてもよい。
【0032】
クラブ保持部161は、コック用可動部129における位置P5から距離Mだけ離れた位置P6においてゴルフクラブ201のグリップ207又はシャフト203のグリップ207に近い部分を保持する。クラブ保持部161により、コック用可動部129に対してゴルフクラブ201が連結される。
【0033】
図2を参照すると、フォアアーム125に対するコック用可動部129の角度はα1であり、コック用可動部129に対するゴルフクラブ201のシャフト203の角度はα2である。角度α1及び角度α2は、調整可能である。
【0034】
角度α2が上限角度α2max以下の範囲で調整可能にコック用可動部129に対してクラブ保持部161が取付けられるようにしてもよい。
【0035】
角度α1は、使用前に調整してから固定しておく。上限角度α2maxも、使用前に調整してから固定しておく。
【0036】
位置P6の副回転軸C1についての回転半径はR2である。この回転半径R2は、距離Mと角度α1により決まる。
【0037】
上述したように、ゴルフクラブ201のグリップ207又はシャフト203のグリップ207に近い部分がクラブ保持部161により保持される。このときのゴルフクラブ201のライ角はφである。
【0038】
なお、
図1(b)、
図2(b)において、サブフレーム115はX軸方向においてセンターにあるが、アッパアーム121、フォアアーム125、コック用可動部129及びゴルフクラブ201は、同一直線上にはなく、X軸方向にシフトしながら並んでいる。しかし、これは説明のための並びであり、実際には、アッパアーム121、フォアアーム125、コック用可動部129及びゴルフクラブ201はサブフレーム115と同一直線上に並んでいる。他の同様な図面においても同様である。
【0039】
図3を参照すると、基本姿勢で構えたゴルファGPが握っているゴルフクラブ201をスイングプレーン練習装置101のクラブ保持部161が保持し、主回転軸C0がスイングプレーンSPの回転軸に一致し、副回転軸C1がコックの回転軸に一致し、スイングプレーンSPの回転軸がコックの回転軸と平行である場合の各部の寸法や角度は次のようになる。
【0040】
P0:コックの中心位置
P1:ゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置
P2:クラブヘッドの中心位置
S:位置P0から位置P2までの距離
A:位置P0から位置P1までの距離
φ:クラブのライ角
θ2:スイングプレーンSPの傾斜角度
K4:スイングプレーンSPの主回転軸C0に沿ったスイングプレーンSPから位置P0までの距離
R1: 主回転軸C0についての位置P0の回転半径
H1:位置P2から位置P0までの高さ
H2:位置P0から位置P1までの高さ
H3:地面から位置P2までの高さ
H4:地面から位置P1までの高さ
図4を参照すると、楕円弧303は、コックなしでクラブヘッド205がスイングプレーンSPを円弧状に一周するときのクラブヘッド205の中心位置P2の軌跡の正面視(XZ平面への投影。以下同様。)を示す。
【0041】
また、楕円弧305は、コックの中心位置P0の円弧状の軌跡の正面視を示す。
【0042】
更に、楕円弧307は、スイング角度がゼロ度であるときのクラブ保持部161の位置P6(
図1参照)の軌跡の正面視を示す。
【0043】
更に、楕円弧309は、スイング角度が約45度であるときのクラブ保持部161の位置P6(
図1参照)の軌跡の正面視を示す。
【0044】
更に、楕円弧311は、アッパアーム121とフォアアーム125が接続される位置P4の軌跡の正面視を示す。
【0045】
図5は、スイングプレーン練習装置の側面図及びスイングプレーンSPに平行な平面X-ZZを投影面とするクラブヘッド205の軌跡についての矢視図を示す。
【0046】
図5を参照すると、真円弧403は、コックなしでクラブヘッド205がスイングプレーンSPを一周するときのクラブヘッド205の中心位置P2の軌跡の斜視を示す。
【0047】
また、真円弧405は、コックの中心位置P0の軌跡の斜視を示す。
【0048】
更に、真円弧407は、スイング角度がゼロ度であるときにコック角をゼロ度から360度まで連続的に変えたときのクラブヘッド205の中心位置P2の斜視を示す。
【0049】
更に、真円弧409は、スイング角度が約45度であるときにコック角をゼロ度から360度まで連続的に変えたときのクラブヘッド205の中心位置P2の斜視を示す。
【0050】
位置P2Aは、スイング角度がゼロ度であり、コック角もゼロ度であるときのクラブヘッド205の中心位置を示す。
【0051】
位置P2Bは、スイング角度が約45度であり、コック角がゼロ度であるときのクラブヘッド205の中心位置を示す。
【0052】
位置P2Cは、スイング角度が約45度であり、コック角が約30度であるときのクラブヘッド205の中心位置を示す。
【0053】
従って、スイングプレーン練習装置101によれば、スイングプレーンおよびコック角の調整を取り入れた練習をすることができる。
【0054】
図6に示すように、所定の鉛直軸C11についてスイングプレーン練習装置101を回転させる機構を設けてもよい。
図6においては、3つの回転角度(ゼロ度、δ及び-δ)を持つ姿勢を示している。
【0055】
特に、所定の鉛直軸C11としてコックの中心位置P0を通るような鉛直軸を選択することにより、スイングプレーン練習装置101を回転させても、コックの中心位置P0が変動しない。
【0056】
例えば、回転ステージ又はスラスト・ベアリングを利用することにより、所定の鉛直軸C11についてスイングプレーン練習装置101の全体を回転させることができる。ウォーム・ギアを利用することによっても、所定の鉛直軸C11についてスイングプレーン練習装置101の側面図を回転させることができる。
【0057】
図7に示すように、メインフレーム113の上端にサブフレーム台133を設置し、このサブフレーム台133にサブフレーム115を取り付けるようにしてもよい。これにより、サブフレーム115及びこれに連結されている各部(回転軸取付部材117、回転アーム119、コック用可動部129及び前記クラブ保持部161)を水平方向(X方向及びY方向の少なくとも一方を含む方向)にシフトさせることが可能になる。例えば、サブフレーム台133にXY方向にステージを移動させることが可能なリニアガイドを備えさせ、ステージ側にサブフレーム115を連結させればよい。
【0058】
例えば、サブフレーム115をY軸方向にシフトさせることにより、ゴルファの足先からボール(スイングプレーンSP上の最下点のクラブヘッド205の中心位置P2)までの距離を調整することが可能になる。また、例えば、サブフレーム115をX軸方向にシフトさせることにより、スイングプレーンSPの最下点の位置をゴルファの左右方向に沿って調整することが可能になる。
【0059】
図8に示すように、2つのガイド棒135を床や地面に配置してもよい。つまり、スイングプレーンSP上に軌跡を持ったクラブヘッド205の軌跡の最下点付近の領域213を挟んでX方向の両側に2つのガイド棒135を床や地面に配置してもよい。
【0060】
また、
図9(a)に示すように、2つのガイド棒135を通過する中心線がスイングプレーンSPの最下点付近の領域213を貫くZ軸を中心としてXY平面において回転できるような2つのガイド棒135を設けてもよい。
【0061】
更に、
図9(b)に示すように、スイングプレーン練習装置101が鉛直軸について回転しても、2つのガイド棒135の位置が変わらないようにしてもよい。
図9(b)では、2つのガイド棒135はX軸に沿った方向を向いている。しかし、2つのガイド棒135はX軸の方向からずれた方向を向いていてもよい。そして、2つのガイド棒135がX軸の方向からずれた方向を向いている場合においても、同様に、スイングプレーン練習装置101が鉛直軸について回転しても、2つのガイド棒135の位置が変わらないようにしてもよい。
【0062】
スイングプレーンSP上に軌跡を持ったクラブヘッド205が通過する最下点付近(領域213)に設けた仮想的な垂直軸を支点として回転可能であり、且つ、2つのガイド棒135を搭載した台車(台車)を用いてもよい。これにより、ガイド棒135を
図9(a)に示すように領域213を回転軸として回転させることができる。そして、これが、軸C11を回転中心として回転するスイングプレーン練習装置101から独立して回転できるようにすればよい。例えば、リング状のスラスト・ベアリングを、仮想的な支点について回転可能な台車のために利用することができる。
【0063】
なお、メインフレーム113、サブフレーム115、回転アーム119、コック用可動部129の各々の材料として、角材を用いてもよいし、丸材を用いてもよい。
【0064】
また、各部の長さの調整のためには、ギア(ラック・アンド・ピニオン、ウォーム・ギア、ボールねじ、回転ギアの組合せなど)、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、リンク機構などを用いてよい。各部の角度の調整のためにも、ギア(ラック・アンド・ピニオン、ウォーム・ギア、ボールねじ、回転ギアの組合せなど)、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、リンク機構などを用いてよい。
【0065】
次に、各部の調整についての説明をする。
【0066】
図3などに示す位置P0は、既に説明した通り、スイング角度がゼロ度であるときのコックの中心点である。
【0067】
また、位置P1は、ゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置である。このような位置としては、
図3に示すように、ゴルファの肩が選択されることが多いが、ゴルファの首、ゴルファの上半身の何れかの位置を選択してもよい。
【0068】
図3に示すように、ゴルファの体の数値とクラブの数値を用いて、クラブヘッドの中心位置P2からコックの中心位置P0までの高さH1及びコックの中心位置P0からゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1までの高さH2を表すと次のようになる。
【0069】
H1
=S・cos(π/2-φ) ・・・ (1)
H2
=A・cos(γ-φ-π/2) ・・・ (2)
ここで、
S:コックの中心位置P0からクラブヘッドの中心位置P2までの距離
A:コックの中心位置P0からゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1までの距離
φ:クラブのライ角
γ:コックの中心位置P0とクラブヘッドの中心位置P2を結んだ直線とコックの中心位置P0とゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1を結んだ直線のなす角度(アームシャフト角)
である。
【0070】
また、
図2に示すように、スイングプレーン練習装置の数値を用いて、位置P2から位置P0までの高さH1及び位置P0から位置P1までの高さH2を表すと次のようになる。
【0071】
H1
=H11´+(J-R1)・cos(π-θ1)
-K1・cos(θ1-π/2)
=H11+(J-R1)・cos(π-θ1)
-U1・cos(θ1-π/2)
-M・cos(π-α1)・cos(θ1-π/2)
-M・sin(π-α1)・cos(θ1-π/2)/tan(α1+α2-π)
・・・ (3)
H2
=R1・cos(-π/2+γ-φ)/cos(3π/2-θ1-γ+φ)
・・・ (4)
H11´=H11-H3
ここで、
H11:メインフレームの長さ(高さ)
H3:地面から位置P2までの高さ
U1:スイングプレーンの軸に沿ったサブフレームから位置P5までの距離
J:サブフレームの長さ
R1:主回転軸C0についてのコックの中心位置P0の回転半径
K1:スイングプレーンの主回転軸C0の方向に沿ったサブフレームからコックの中心位置P0までの長さ
M:コック用可動部における位置P5から位置P6までの長さ
θ1:メインフレームとサブフレームがなす角度
θ1 =θ2+π/2=π-θ0
α1:フォアアームとコック用可動部がなす角度
α2:ゴルフクラブとコック用可動部がなす角度
γ:コックの中心位置P0とクラブヘッドの中心位置P2を結んだ直線とコックの中心位置P0とゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1を結んだ直線のなす角度(アームシャフト角)
φ:クラブのライ角
である。
【0072】
従って、式(1)から式(4)を用いてスイングプレーン練習装置のパラメータを調整することにより、スイングプレーン練習装置をゴルファの体の数値とクラブの数値に適合させることができる。
【0073】
<<調整方法1>>
主回転軸C0についてのコックの中心位置P0の回転半径R1及びメインフレームの長さ(高さ)H11を調整することにより、高さH1及び高さH2を調整する場合、下式を用いればよい。
【0074】
R1
=A・cos(γ-φ-π/2)・cos(3π/2-θ1-γ+φ)/cos(-π/2+γ-φ)
H11´
=S・cos(π/2-φ)-(J-R1)・cos(π-θ1)
+U1・cos(θ1-π/2)
+M・cos(π-α1)・cos(θ1-π/2)
+M・sin(π-α1)・cos(θ1-π/2)/tan(α1+α2-π)
H11=H11´+H3
<<調整方法2>>
主回転軸C0についてのコックの中心位置P0の回転半径R1及びサブフレームの長さJを調整することにより、高さH1及び高さH2を調整する場合、下式を用いればよい。
【0075】
R1=A・cos(γ-φ-π/2)・cos(3π/2-θ1-γ+φ)/cos(-π/2+γ-φ)
J=(S・cos(π/2-φ)+R1・cos(π-θ1)+U1・cos(θ1-π/2)+M・cos(π-α1)・cos(θ1-π/2)+M・sin(π-α1)・cos(θ1-π/2)/tan(α1+α2-π)-H11´)/cos(π-θ1)
<<調整方法3>>
主回転軸C0についてのコックの中心位置P0の回転半径R1及び距離U1を調整することにより、高さH1及び高さH2を調整する場合、下式を用いればよい。
【0076】
R1=A・cos(γ-φ-π/2)・cos(3π/2-θ1-γ+φ)/cos(-π/2+γ-φ)
U1・=(-S・cos(π/2-φ)+(J-R1)・cos(π-θ1)-M・cos(π-α1)・cos(θ1-π/2)-M・sin(π-α1)・cos(θ1-π/2)/tan(α1+α2-π)+H11)/cos(θ1-π/2)
上記の調整方法1から調整方法3の何れを用いた場合であっても、調整によりコックの中心位置P0のY座標は変化する。
図2を参照すると、メインフレーム113からコックの中心位置P0までの距離Y10を、下式により表すことができる。
【0077】
Y10=
=(J-R1)・sin(π-θ1)
-K1・sin(θ1-π/2)
=(J-R1)・sin(π-θ1)
-U1・sin(θ1-π/2)
-M・cos(π-α1)・sin(θ1-π/2)
-M・sin(π-α1)・sin(θ1-π/2)/tan(α1+α2-π)・・・ (5)
ここで、
図7に示すようなサブフレーム台133によりサブフレーム115全体及びサブフレーム115に取り付けられている各部をY方向にスライドして調整する機能)を用いて、基準位置Oからサブフレーム115の下端のY座標までの距離Y11を調整することにより、基準位置Oからコックの中心位置P0までの距離Y0を一定に保つことができる。つまり、基準位置Oからメインフレーム113までの距離をY11、メインフレーム113からサブフレーム115の下端までのオフセット距離をΔY、オフセット距離ΔYをゼロとした場合のメインフレーム113からコックの中心位置P0までの距離をY10とした場合、基準位置Oからコックの中心位置P0までの距離Y0は、
Y0=Y11+Y10+ΔY
である。調整方法1から調整方法3による調整によりY10がΔY´だけ変動したならば、サブフレーム115の下端部をY方向にスライドしてΔY(=-ΔY´)を発生させてキャンセルすることにより、距離Y0を一定に保つことができる。
【0078】
また、メインフレーム113のY座標であるY11を直接的に変えることによっても同様に距離Y0を一定に保つことができる。
【0079】
また、上記の調整方法1から調整方法3の何れを用いた場合であっても、調整によりクラブヘッドの中心位置P2のY座標は変化する。また、コックの中心位置P0からクラブヘッドの中心位置P2までのY軸に沿った距離YSも変化する。
【0080】
距離YSは、下式により表すことができる。
【0081】
YS=S・cosφ
従って、メインフレーム113からクラブヘッドの中心位置P2までの距離Y12を、下式により表すことができる。
【0082】
Y12=
=(J-R1)・sin(π-θ1)
-K1・sin(θ1-π/2)
-S・cosφ
=(J-R1)・sin(π-θ1)
-U1・sin(θ1-π/2)
-M・cos(π-α1)・sin(θ1-π/2)
-M・sin(π-α1)・sin(θ1-π/2)/tan(α1+α2-π)
-S・cosφ ・・・
(6)
ここで、
図7に示すようなサブフレーム台133によりサブフレーム115全体及びサブフレーム115に取り付けられている各部をY方向にスライドして調整する機能)を用いて、基準位置Oからサブフレーム115の下端のY座標までの距離Y11を調整することにより、基準位置Oからクラブヘッドの中心位置P2までの距離Y2を一定に保つことができる。つまり、基準位置Oからメインフレーム113までの距離をY11、メインフレーム113からサブフレーム115の下端までのオフセット距離をΔY、オフセット距離ΔYをゼロとした場合のメインフレーム113からクラブヘッドの中心位置P2までの距離をY12とした場合、基準位置Oからクラブヘッドの中心位置P2までの距離Y2は、
Y2=Y11+Y12+ΔY
である。調整方法1から調整方法3による調整によりY12がΔY´だけ変動したならば、サブフレーム115の下端部をY方向にスライドしてΔY(=-ΔY´)を発生させてキャンセルすることにより、距離Y0を一定に保つことができる。
【0083】
また、メインフレーム113のY座標であるY11を直接的に変えることによっても同様に距離Y0を一定に保つことができる。
【0084】
<<調整方法4>>
調整方法4は、与えられたスイングプレーンに適合するようにメインフレームとサブフレームがなす角度θ1、アッパアームの長さR1、メインフレームの高さH11及びサブフレームの長さJを調整する方法である。
【0085】
(1)スイングプレーンの主回転軸C0の方向に沿ったサブフレームからコックの中心位置P0までの長さK1はあらかじめ定めておく。
【0086】
(2)スイングプレーンの傾斜角度θ2及び主回転軸C0についてのコックの中心位置P0の回転半径R1に基づいて、
θ1:メインフレームとサブフレームがなす角度
R1:主回転軸C0についてのコックの中心位置P0の回転半径
を決める。
【0087】
ここで、
θ1=θ2+π/2
である。
【0088】
また、主回転軸C0についてのコックの中心位置P0の回転半径R1を下式に基づいて求めてもよい。
【0089】
R1=A・cos(γ-φ-π/2)・cos(3π/2-θ1-γ+φ)/cos(-π/2+γ-φ)
ここで、
A:コックの中心位置P0からゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1までの距離
φ:クラブのライ角
γ:コックの中心位置P0とクラブヘッドの中心位置P2を結んだ直線とコックの中心位置P0とゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1を結んだ直線のなす角度(アームシャフト角)
θ1:メインフレームとサブフレームがなす角度
である。
【0090】
(3)ゴルフヘッドの中心位置P2の座標(Y2,H3)、ゴルフシャフトの長さS及びライ角φに基づいて、コックの中心位置P0の座標(P0Y、P0Z)を求める。
【0091】
ここで、
P0Y=Y2+S・cosφ
P0Z=H1+H3=S・sinφ+H3
である。
【0092】
(4)上記(1)から(3)で求まっている数値に基づいて、サブフレームと主回転軸C0の交点CP1(
図2参照)の座標(CP1Y、CP1Z)を求める。
【0093】
ここで、
CP1Y
=Y0+R1・cosθ2-K1・cos(θ2-π/2)
CP1Z
=H1+H3+R1・sinθ2+K1・sin(θ2-π/2)
である。
【0094】
(5)上記(1)から(4)で求まっている数値に基づいて、メインフレームとサブフレームの交点CP2(
図2参照)の座標(CP2Y、CP2Z)を求める。
【0095】
ここで、傾斜角度θ2を持つ直線が、交点CP1及び交点CP2を通ることを用いて、交点CP2の座標(CP2Y、CP2Z)を求めることができる。
【0096】
CP2Y=0
CP2Z=CP1Z-CP1Y・tan(θ2)
(6)上記(5)で求めた交点CP2の座標(高さ)に基づいてメインフレームの高さH11を求める。
【0097】
H11
=H1+H3+R1・sinθ2+K1・sin(θ2-π/2)-J・cosθ0
=S・sinφ+H3+R1・sinθ2+K1・sin(θ2-π/2)-J・cosθ0
(7)上記(4)及び上記(5)でそれぞれ求めた交点CP1の座標及び交点CPX2の座標に基づいてサブフレームの長さJを求める。
【0098】
J=(Y0+R1・cosθ2-K1・cos(θ2-π/2))/cos(θ2)
上記(6)及び(7)において、
R1=A・cos(γ-φ-π/2)・cos(3π/2-θ1-γ+φ)/cos(-π/2+γ-φ)
A:コックの中心位置P0からゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1までの距離
φ:クラブのライ角
γ:コックの中心位置P0とクラブヘッドの中心位置P2を結んだ直線とコックの中心位置P0とゴルファにおいてスイングプレーンSPの主回転軸C0が通る位置P1を結んだ直線のなす角度(アームシャフト角)
θ1:メインフレームとサブフレームがなす角度
である。
【0099】
なお、コックの中心位置P0(Y0、H3+H1)の座標を他の方法により求めてもよいし、予め与えられたものとしてもよい。
【0100】
従って、この調整方法4によれば、
・メインフレームとサブフレームがなす角度θ1
・アッパアームの長さR1
・メインフレームの高さH11
・サブフレームの長さJ
を調整することになる。
【0101】
なお、上記の実施の形態では、メインフレーム113及びサブフレーム115として柱状の構造物を用いている。しかし、柱状の構造物以外の構造物を用いてもよい。
【0102】
[第2の実施の形態]
図10(a)、
図10(b)に示すように、アッパアーム121を2本設けてもよい。そして、2本のアッパアーム121の間に筋交い123を入れてもよい。こうすることにより、アッパアーム121及びフォアアーム125のコックの中心位置P0が描く円弧が安定する。
【0103】
図10(c)に示すように、回転アーム119を2本のJの字状にしてもよい。位置が安定した交点PCがコックの中心位置P0に来ることになるのでコックの中心位置P0が安定する。従って、中心位置P0が描く円弧が安定する。
【0104】
[第3の実施の形態]
図11に示すように、圧力分布を計測できる圧力センサ137をグリップ207を握ってスタンツを構えたゴルファの両足401,401が乗るような位置に設置してもよい。これにより、例えば、足裏における荷重分布を計測することができる。
【0105】
そして、足裏における荷重分布を示す図(
図12参照)を後述する表示装置143に表示してもよい。ゴルファは、表示装置143に表示されている足裏における荷重分布を示す図(
図12参照)を参照して、荷重分布が正しくなるように姿勢を調整することができるようになる。例えば、荷重が最大である色が赤であるならば、赤の領域が足裏の中央付近に留まるように姿勢を調整することができる。
【0106】
また、
図11に示すように、レーザポインタ139から出射したレーザ光LBが主回転軸C0を通り、ゴルファの体の前面において主回転軸C0が貫く位置P11を体の前から照射するようにレーザポインタ139を配置してもよい。
【0107】
更に、
図11に示すように、YZ方向においてはβ1の視野角を持ち、XY方向においてはβ2の視野角を持つようにカメラ141をゴルファGPの前方に置いてもよい。これにより、ゴルファGPがスイングをしているときにカメラ141がゴルファGPとゴルフクラブ201の全体を撮影することができる。
【0108】
更に、
図11に示すように、カメラ141で撮影した動画や静止画を表示することが可能な表示装置143を配置してもよい。表示装置143として、タブレット型コンピュータを利用するならば、タブレット型コンピュータを据え付けるための据付台を設けてもよい。
【0109】
ゴルファGPを体の前方から映す鏡、体の後方から映す鏡、打球方向の反対側から映す鏡、頭上から映す鏡を設けてもよい。
【0110】
図示しないが、台座111を埋めるだけの高さを持つ足台を設けても良い。これにより、ゴルファGPの足やゴルフクラブ201が台座111に干渉することを避けることができる。
【0111】
回転アーム119の回転に対して抵抗力を付加してもよい。例えば、スイング角度に依存せずに一定の抵抗力が回転に対して与えられるようにしてもよい。
【0112】
回転アーム119の回転に対してスイング角がゼロ度になる方向に付勢するバネ力を付加してもよい。例えば、スイング角度が大きくなるに従って大きくなるようなバネ力が回転に対して与えられるようにしてもよい。
【0113】
図13に示すように、回転抵抗部品145を取付けてもよい。回転抵抗部品145は、軸受け123(固定側)に固定された部品147と主回転軸C0(回転側)と共に回転する部品149とを備え、両者の摺動面151において発生する負荷トルクT1=k1・F・ω(ここで、k1:比例係数、F:抗力、ω:角速度)をFにより調整する。例えば、部品149の主軸方向における位置を固定し、部品147の主軸方向における位置をネジ(図示せず。)などにより調整できるようにしておく。そして、部品147の主軸方向における位置をネジにより調整することにより抗力Fを調整する。
【0114】
こうすることにより、スイングに伴う回転アーム119の回転に対抗する負荷トルクT1=k1・F・ωを調整することができる。
【0115】
また、バネ力を利用して、回転アーム119の所定の基準回転角度ψ0(例えば、スイング角度がゼロ度となる角度)を基準として、現在の回転角度ψと基準回転角度ψ0との差分ψ―ψ0に比例した負荷トルクT2=k2・(ψ―ψ0)(ここで、k1:比例係数、ψ:回転角度、ψ0:基準回転角度)が生じるようにしてもよい。ここで、比例係数k1を調整可能にしてもよい。
【0116】
ところで、ゴルファは、スイングプレーン練習装置101を用いてゴルフスイングの練習をするときに、コックの中心位置P0がスイングプレーン練習装置101の構成により決まる軌跡通りの軌跡又はそれに近い軌跡を描くようにスイングの調整をする。
【0117】
しかし、上達度によりコックの中心位置P0は軌跡通りの軌跡を描くとは限らない。
【0118】
そこで、例えば、下記の手段により、ゴルファが実際にスイングさせようとしているクラブ201の姿勢や位置により定まるクラブ保持部161の位置(位置A)と、ゴルフスイング練習装置101により規制されるクラブ保持部161の位置(位置B)との関係が所定の条件を満たすならば(例えば、ゴルファが実際にスイングさせようとしているクラブ201の姿勢や位置により定まるクラブ保持部161の位置が、ゴルフスイング練習装置101により規制されるクラブ保持部161の位置から所定距離以上離れているならば)、それを、ゴルファに知らせるようにしてもよい。
【0119】
回転アーム119に取付けた歪み計により回転アーム119の歪みを検出する。アッパアーム121及びフォアアーム125の何れか一方又は双方に歪み計を取付ける。歪みが所定量以上ならば、位置Aと位置Bとの間に閾値以上の変位があることを示していることになる。
【0120】
フォアアーム125の位置P4(
図2参照)と位置P5(
図2参照)に取付けた2つの加速度センサにより検出された位置又は速度の差分信号を用いることにより、位置P4の位置P5との差分の時間的な変化を検出し、これによりフォアアーム125の正しい向きからの傾きを検出する。フォアアーム125の傾きと正しい傾きとの差分が閾値以上ならば、位置Aと位置Bとの間に閾値以上の変位があることを示していることになる。
【0121】
振動検出器153をサブフレーム115の主回転軸C0付近の位置に取付ける。例えば、振動検出器153が検出する振動の振幅が閾値以上ならば、位置Aと位置Bとの間に閾値以上の変位があることを示していることになる。
【0122】
位置Aと位置Bとの間に閾値以上の変位があるならば、ブザー(図示せず。本発明の「出力手段」の一例)を鳴動させるような制御部を備えてもよい。ブザーは、スイングプレーン練習装置101に組み込まれていてもよいし、スイングプレーン練習装置101とは別個に設けられていてもよい。
【0123】
歪み計により計測された歪み、加速度センサにより検出された位置又は速度の差分信号、振動検出器153により検出された振動の振幅を示すグラフを表示装置(本発明の「出力手段」の一例)143に示してもよい。
【0124】
[第4の実施の形態]
図14(a)、
図14(b)及び
図15を参照すると、第4の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101Bは、第1の実施の形態によりスイングプレーン練習装置101と比較すると、メインフレーム113及びサブフレーム115の代わりに、メインフレーム431が備えられている点が大きく異なる。また、棒材を組み合わせた台座111が平板状の111Bに置き換わっていることが大きく異なる。
【0125】
メインフレーム431は、位置B0において位置B0について回転可能に台座111に据え付けられている。
【0126】
メインフレーム431の傾斜角度θ0が定まると、スイングプレーンの傾斜角度θ2は、θ2=π/2-θ0の関係により定まる。
【0127】
メインフレーム431と台座111の間に支持部材433を挟むことにより、メインフレーム431は、この傾斜角度θ0を維持している。
図14(b)に示すように、支持部材433は、2つ備わり、これにより、メインフレーム113が±X方向に揺動することを防止している。
【0128】
支持部材433を台座111Bに据え付ける位置B1を±Y方向に移動したり、支持部材433によりメインフレーム431を支持する位置B2をメインフレーム431の長軸方向(±W方向)に移動したり、支持部材433の長さを調整したりすることにより、メインフレーム431の傾斜角度θ0を調整することができる。
【0129】
また、
図15に示すように、メインフレーム431の長軸方向(±W方向)に沿ってスライド可能な調整部材435がメインフレーム431に取り付けられている。そして、調整部材435を介してメインフレーム431の下端からメインフレーム431の長軸方向に沿った距離W1の位置に回転軸取付部材117が取り付けられている。回転軸取付部材117には、軸受け123を介して、回転軸部材441が主回転軸C0について回転可能に取り付けられている。スライド方向(±W)は高さ方向(±Z)に成分を有するので、これにより、回転軸取付部材117の高さ(従って、回転アーム119の各部の高さ)を調整することができる。
【0130】
更に、第1の実施の形態と同様に、主回転軸C0からアッパアーム121のフォアアーム125側の端部P4までの距離を調整することにより、主回転軸C0からフォアアーム125(端部P4、P5を含む)までの距離を調整することができる。
【0131】
例えば、回転軸部材441に回転軸部材441と共に回転する調整部材439を取り付け、調整部材439の内部に貫通穴を設ける。ここで、貫通穴の軸が主回転軸C0が交差するようにし、また、貫通穴の軸が主回転軸C0に直交するようにする。調整部材439内部に設けられた貫通穴を貫通するアッパアーム121の位置を貫通穴の軸に沿った方向に調整することにより、主回転軸C0からフォアアーム125(端部P4、P5を含む)までの距離を調整することができる。
【0132】
調整部材435がメインフレーム431の長軸に沿ってスライドするように駆動する駆動部(図示せず)を設けてもよい。例えば、前進/後退/OFFスイッチ(図示せず)により駆動部による調整部材435の駆動方向と駆動/停止を切り替えるようにしてもよい。こうすれば、スイッチにより、距離W1を調整することができ、従って、回転軸取付部材117の高さ(従って、回転アーム119の各部の高さ)を調整することができる。
【0133】
アッパアーム121が調整部材439に設けられた穴の軸に沿ってスライドするように駆動する駆動部(図示せず)を設けてもよい。例えば、前進/後退/OFFスイッチ(図示せず)により駆動部によるアッパアーム121の駆動方向と駆動/停止を切り替えるようにしてもよい。こうすれば、スイッチにより、回転半径R1を調整することができ、従って、例えば、位置P5の回転半径R1を調整することができる。
【0134】
これは、第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101などの他の実施の形態によるスイングプレーン練習装置にも適用することができる。
【0135】
メインフレーム431の傾斜角度θ0は、上述したように調整することができる。例えば、マニュアルで位置B2を調整することにより、メインフレーム431の傾斜角度θ0を調整することができる。
【0136】
[第5の実施の形態]
図16を参照すると、第5の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101Cは、第4の実施の形態によりスイングプレーン練習装置101と比較すると、メインフレーム113、サブフレーム115及び台座111Bが削除されている。
【0137】
例えば、室内にある梁455に取付部材用台座453が固着される。取付部材用台座453には、取付部材用軸451が据え付けられる。そして、取付部材用軸451に軸受け123を介して回転軸部材441が主回転軸C0について回転可能に取付けられる。室内の床501の上でゴルファはゴルフスイングの練習をする。
【0138】
取付部材用台座453に対する取付部材用軸451の取付位置と取付角度を調整することにより、スイングプレーンSPの傾斜角度θ0及び回転アーム119の高さを調整することができる。
【0139】
[第6の実施の形態]
図17を参照すると、第6の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101Dは、第5の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101Cと比較すると、取付部材用台座453が垂直支柱457に置き換わっている点が異なる。
【0140】
その代わりに、例えば、室内の床501と梁459の下面の間に垂直支柱457を挿入する。垂直支柱457は、長さが調整可能であり、室内の床501から梁459の下面までの間の距離に合うように、長さが調整される。
【0141】
垂直支柱457には、取付部材用軸451が据え付けられる。そして、取付部材用軸451に軸受け123を介して回転軸部材441が主回転軸C0について回転可能に取付けられる。室内の床501の上でゴルファはゴルフスイングの練習をする。
【0142】
垂直支柱457に対する取付部材用軸451の取付位置と取付角度を調整することにより、スイングプレーンSPの傾斜角度θ0及び回転アーム119の高さを調整することができる。
【0143】
[第7の実施の形態]
図18を参照すると、第7の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101Eは、第5の実施の形態によるスイングプレーン練習装置101Cと比較すると、取付部材用台座453が水平支柱461に置き換わっている点が異なる。
【0144】
例えば、室内の2つの柱463の間に水平支柱461を挿入する。水平支柱461は、長さが調整可能であり、2つの柱463の間の距離に合うように、長さが調整される。
【0145】
水平支柱461には、取付部材用軸451が据え付けられる。そして、取付部材用軸451に軸受け123を介して回転軸部材441が主回転軸C0について回転可能に取付けられる。室内の床501の上でゴルファはゴルフスイングの練習をする。
【0146】
水平支柱461に対する取付部材用軸451の取付位置と取付角度を調整することにより、スイングプレーンSPの傾斜角度θ0及び回転アーム119の高さを調整することができる。
【符号の説明】
【0147】
101 スイングプレーン練習装置
111 台座
113 メインフレーム
115 サブフレーム
C0 回転軸
C1 副回転軸
117 回転軸部材
119 回転アーム
129 コック用可動部
161 クラブ保持部
133 サブフレーム台
201 ゴルフクラブ
203 シャフト
205 ヘッド
207 グリップ
135 ガイド棒
137 圧力センサ
139 レーザポインタ
141 カメラ
143 表示装置
【手続補正書】
【提出日】2021-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向(Z)に対する所定の傾斜角度(θ2)と所定の水平面(X-Y)内の所定の基準位置(0,0)における所定の高さ(HH)を持つ主回転軸(C0)について回転可能になるように所定の取付部材に取付けられた回転アーム(119)と、
前記回転アーム(119)に含まれる第1部位(P5)であって、前記主回転軸(C0)から第1の回転半径(R1)だけ離間し、且つ、前記主回転軸(C0)に沿った方向における所定の位置にある前記第1部位(P5)に対して取り付けられ、副回転軸(C1)について回転可能なコック用可動部(129)と、
前記コック用可動部(129)に含まれる第2部位(P6)であって、前記第1部位(P5)から所定の直線距離(M)だけ離間した位置にある前記第2部位(P6)に対して取付けられたクラブ保持部(161)と、
を備え、
前記クラブ保持部(161)は、ゴルフクラブ(201)のグリップ(207)又はシャフト(203)のグリップ(207)に近い部分を保持することが可能である、
ゴルフ練習装置。
【請求項2】
前記第1部位(P5)を頂点とする円錐であって、前記第2部位(P6)が前記副回転軸(C1)について回転するときに描く軌跡を底面の少なくとも一部の輪郭とする前記円錐の前記底面が斜め下方を向き、かつ前記第2部位(P6)が、前記前記第1部位(P5)と比較して、自ゴルフ練習装置を用いるゴルファに近い側に配置されるような姿勢を前記コック用可動部(129)は持つことが可能である、
請求項2に記載のゴルフ練習装置。
【請求項3】
前記ゴルフクラブ(201)のヘッド(205)が最下点にあるときの前記クラブ保持部(161)により保持された前記ゴルフクラブ(201)のシャフト(203)の前記水平面(X-Y)に対する傾斜角度(φ)を調整することが可能になるように前記クラブ保持部(161)が前記コック用可動部(129)に取付けられた、
請求項1又は2に記載のゴルフ練習装置。
【請求項4】
前記傾斜角度(θ2)及び前記所定の高さ(HH)の何れか一方又は双方を調整可能にするための調整手段を更に備える、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項5】
前記円錐の頂角が調整可能になるように前記コック用可動部(129)は、前記回転アーム(119)に含まれる前記第1部位(P5)に対して取付けられている、
請求項1乃至4の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項6】
前記第1の回転半径(R1)は調整可能である、
請求項1乃至5の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項7】
前記回転アーム(119)の前記主回転軸(C0)についての回転に対して負荷を与える手段を更に備える、
請求項1乃至6の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項8】
前記クラブ保持部(161)に保持されている前記ゴルフクラブ(201)を用いてゴルファがスイングをしているときに前記回転アーム(119)の運動に関連した物理量が所定の条件を満たすならば、該所定の条件が満たされたことを、前記ゴルファに知らせるための手段を更に備える、
請求項1乃至7の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項9】
ゴルファの体の前面において前記主回転軸が貫く位置を、自レーザポインタから出射したレーザ光が前記体の前から照射するように配置されたレーザポインタを更に備える、
請求項1乃至8の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項10】
ゴルファの足裏における荷重分布を計測するための圧力センサと、
前記圧力センサにより計測された前記ゴルファの足裏における荷重分布に関連した情報を表示するための表示手段と、
を更に備える、
請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項11】
鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記水平面(X-Y)から斜め上方の延在方向(+W)に延在するメインフレーム(431)を更に備え、
前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が前記メインフレーム(431)に対して取付けられており、
前記メインフレーム(431)の前記傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度(θ2)も変わり、
前記メインフレーム(431)に対する前記取付部材の前記延在方向(W+)に沿った前記メインフレーム(431)の所定の規準位置から取付位置までの長さが前記メインフレーム(431)に沿って変わると、前記主回転軸(C0)の前記所定の高さ(HH)が変わる、
請求項1乃至10の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項12】
前記水平面(X-Y)から鉛直上向(+Z)に延在するメインフレーム(113)と、
鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記メインフレーム(113)の所定の高さ(H11)の接続位置(CP2)から斜め上方の延存方向(+W)に延在するサブフレーム(115)を更に備え、
前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が、前記サブフレーム(115)の前記延在方向(W+)に沿った前記接続位置(CP2)から所定の長さ(J)だけ離間した位置(CP1)において前記サブフレーム(115)に取付けられており、
前記サブフレーム(115)の傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度(θ2)及び前記主回転軸(C0)の前記所定の高さ(HH)も変わり、
所定の高さ(H11)及び前記所定の長さ(J)の何れか一方又は双方が変わると、前記主回転軸(C0)の前記所定の高さ(HH)が変わる、
請求項1乃至10の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項13】
図6
コックの中心位置(P0)又はその近傍を通る前記鉛直軸について回転可能である、
請求項12に記載のゴルフ練習装置。
【請求項14】
図7
前記メインフレーム(113)と前記サブフレーム(115)との間にはサブフレーム台(133)が介在し、
前記サブフレーム(115)の下端部は、前記サブフレーム台(133)に対して水平移動可能に取り付けられている、
請求項12又は13に記載のゴルフ練習装置。
【請求項15】
図8
前記クラブ保持部(161)により保持された前記ゴルフクラブ(201)のクラブヘッド(205)のスイングにおける最下点を挟むようにしてスイング方向の両側に配置された一対のガイド棒を更に備える、
請求項12乃至14の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項16】
図9
前記マーカは前記スイングの最下点又はその近傍を通る鉛直軸について回転可能である、
請求項15に記載のゴルフ練習装置。
【請求項17】
図11
自ゴルフ練習装置を利用しているゴルファを正面から映し、その映った前記ゴルファを前記ゴルファ自身が確認することが可能になるような位置に配置された鏡、又は、自ゴルフ練習装置を利用している前記ゴルファを正面から映すカメラを更に備える、
請求項12乃至16の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項18】
家屋の建材に取付可能な取付部材用台座及び取付部材用支柱のうちの何れか1つを更に備え、
前記取付部材は、前記取付部材用台座及び前記取付部材用支柱のうちの何れか1つに対して取付けられている、
請求項1乃至10の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明によれば、
鉛直方向(Z)に対する所定の傾斜角度(θ2)と所定の水平面(X-Y)内の所定の基準位置(0,0)における所定の高さ(HH)を持つ主回転軸(C0)について回転可能になるように所定の取付部材に取付けられた回転アーム(119)と、
前記回転アーム(119)に含まれる第1部位(P5)であって、前記主回転軸(C0)から第1の回転半径(R1)だけ離間し、且つ、前記主回転軸(C0)に沿った方向における所定の位置にある前記第1部位(P5)に対して取り付けられ、副回転軸(C1)について回転可能なコック用可動部(129)と、
前記コック用可動部(129)に含まれる第2部位(P6)であって、前記第1部位(P5)から所定の直線距離(M)だけ離間した位置にある前記第2部位(P6)に対して取付けられたクラブ保持部(161)と、
を備え、
前記クラブ保持部(161)は、ゴルフクラブ(201)のグリップ(207)又はシャフト(203)のグリップ(207)に近い部分を保持することが可能である、
ゴルフ練習装置が提供される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
【
図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第1の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第1の平面図である。
【
図2】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第2の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す第2の平面図である。
【
図3】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置がゴルファが利用しているゴルフクラブを保持したときの状態を示す側面図である。
【
図4】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置及びこれに取り付けられたゴルフクラブの各部の軌跡の正面視を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置の側面図及びスイングプレーンSPに平行な平面X-ZZを投影面とするクラブヘッドの軌跡についての矢視図である。
【
図6】本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置が所定の鉛直軸について回転する様子を示す平面図である。
【
図7】(a)は、本発明の第1の実施の形態による変形したスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態による変形したスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図8】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に2つのガイド棒を追加した構成を示す第1の側面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に2つのガイド棒を追加した構成を示す第1の平面図である。
【
図9】(a)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に追加する2つのガイド棒が回転する様子を示す平面図であり、(b)は、本発明の第1の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に追加する2つのガイド棒がスイングプレーン練習装置が回転しても回転しない様子を示す平面図である。
【
図10】(a)、(b)及び(c)は、本発明の第2の実施の形態による回転アーム
の形態を示す。
【
図11】(a)は、本発明の第3の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第3の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図12】本発明の第3の実施の形態において、圧力センサにより計測された足裏における体重分布を表示装置において示す図である。
【
図13】(a)は、本発明の第3の実施の形態によるスイングプレーン練習装置に備わる回転抵抗部品の取付位置を示す側面図であり、(b)は、その回転抵抗部品の構成例を示す斜視図である。
【
図14】(a)は、本発明の第4の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第4の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図15】本発明の第4の実施の形態によるスイングプレーン練習装置における回転アームのフォアアームの高さ及び回転半径の調整に係る部分を示す部分拡大側面図である。
【
図16】(a)は、本発明の第5の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第5の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図17】(a)は、本発明の第6の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第6の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【
図18】(a)は、本発明の第7の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す側面図であり、(b)は、本発明の第7の実施の形態によるスイングプレーン練習装置を示す平面図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正40】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2022-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向(Z)に対する所定の傾斜角度(θ2)と所定の水平面(X-Y)内の所定の基準位置(0,0)における所定の高さ(HH)を持つ主回転軸(C0)について回転可能になるように所定の取付部材に取付けられた回転アーム(119)と、前記回転アーム(119)に含まれる第1部位(P5)であって、前記主回転軸(C0)から第1の回転半径(R1)だけ離間し、且つ、前記主回転軸(C0)に沿った方向における所定の位置にある前記第1部位(P5)に対して取付けられ、副回転軸(C1)について回転可能なコック用可動部(129)と、前記コック用可動部(129)に含まれる第2部位(P6)であって、前記第1部位(P5)から所定の直線距離(M)だけ離間した位置にある前記第2部位(P6)に対して取付けられたクラブ保持部(161)と、を備え、前記第1部位(P5)を頂点とする円錐であって、前記第2部位(P6)が前記副回転軸(C1)について回転するときに描く軌跡を底面の少なくとも一部の輪郭とする前記円錐の底面が斜め下方を向くような姿勢を前記コックに近い部分を保持することが可能である、ゴルフ練習装置。
【請求項2】
前記ゴルフクラブ(201)のヘッド(205)が最下点にあるときの前記クラブ保持部(161)により保持された前記ゴルフクラブ(201)のシャフト
【請求項3】
前記傾斜角度(θ2)及び前記所定の高さ(HH)の何れか一方又は双方を調整可能にするための調整手段を更に備える、請求項1又は2に記載のゴルフ練習装置。 (主回転軸(C0)従って、回転アーム(119)の高さと傾きを調整できる構成です。)
【請求項4】
前記円錐の頂角が調整可能になるように前記コック用可動部(129)は、前記回転アーム(119)に含まれる前記第1部位(P5)に対して取付けられている、請求項1乃至3の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。 (コック用可動部(129)の回転アーム(119)に対する取付け角度を調整できる構成です。)
【請求項5】
前記第1の回転半径(R1)は調整課のである、請求項1乃至4の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。 ・回転半径(R1)は調整可能である。
【請求項6】
前記回転アーム(119)の前記主回転軸(CO)についての回転に対して負荷を与える手段を更に備える、請求項1乃至5の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。 (回転アーム(119)の回転に負荷 <摩擦抵抗などによるもの>を与える構成です。)
【請求項7】
前記クラブ保持部(161)に保持されている前記ゴルフクラブ(201)を用いてゴルファーがスイングをしているときに前記回転アーム(119)の運動に関連した物理量が所定の条件を満たすならば、該所定の条件を満たされたことを、前記ゴルファーに知らせるための手段を更に備える、請求項1乃至6の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。 (スイングがずれたときのアラームです。明細書段落0117~0123参照)
【請求項8】
ゴルファーの体の前面において前記主回転軸が貫く位置を、自レーザーポインターから出射したレーザー光が前記体の前から照射するように配置されたレーザーポインターを更に備える、請求項1乃至7の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項9】
ゴルファーの足裏における荷重分布を計測するための圧力センサーと、前記圧力センサーにより計測された前記ゴルファーの足裏における荷重分布に関連した情報を表示するための表示手段と、を更に備える、請求項1乃至8の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。(足裏圧力センサー)
【請求項10】
鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記水平面(X-Y)から斜め上方の延在方向(+W)に延在するメインフレーム(431)を更に備え、前記回転アーム(119)が取り付けられている前記取付部材が前記メインフレーム(431)を更に備え、前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が前記メインフレーム(431)に対して取付けられており、前記メインフレーム(431)の前記傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度(θ2)も変わり、前記メインフレーム(431)の所定の規準位置から取付位置までの長さが前記メインフレーム(431)に沿って変わると、前記主回転軸(C0)の前記所定の高さ(HH)が変わる、請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
(フレームが斜めフレームにより構成される形態です。)
【請求項11】
前記水平面(X-Y)から鉛直上方(+Z)に延在するメインフレーム(113)と、鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記メインフレーム(113)の所定の高さ(H11)の接続位置(CP2)から斜め上方の延在方向(+W)に延在するサブフレーム(115)を更に備え、前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が前記サブフレーム(115)の前記延在方向(W+)に沿った前記接続位(CP2)から所定の長さ(J)だけ離間した位置(CP1)において前記サブフレーム(115)に取付けられており、前記サブフレーム(115)の傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度 (θ0)及び前記主回転軸(C0)の前記所定高さ(HH)も変わり、所定の高さ(H11)及び前記所定の高さ(H11)及び前記所定の長さ(J)の何れか一方又は双方が変わる請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
(フレームが垂直なメインフレームと斜めのサブフレームにより構成される形態です。
【請求項12】
家屋の建材に取り付け可能ま取付部材用台座及び取付部材用支柱のうちいずれか1つを更に備え、前記取付部材は、前記取付部材用台座及び前記取付部材用支柱のうちの何れか1つに対して取付けられている、請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
(取付部材台座453、又は取付部材用支柱<垂直支柱457若しくは水平支柱461>を更に備える構成です。)
【手続補正書】
【提出日】2022-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向(Z)に対する所定の傾斜角度(θ2)と所定の水平面(X―Y)内の所定の基準位置(0,0)における所定の高さ(HH)を持つ主回転軸(C0)について回転可能になるように所定の取付部材に取付けられた回転アーム(119)と、前記回転アーム(119)に含まれる第1部位(P5)であって、前記主回転軸(C0)から第1の回転半径(R1)だけ離間し、且つ、前記主回転軸(C0)に沿った方向における所定の位置にある前記第1部位(P5)に対して取付けられ、副回転軸(C1)について回転可能なコック用可動部(129)と、前記コック用可動部(129)に含まれる第2部位(P6)であって、前記第1部位(P5)から所定の直線距離(M)だけ離間した位置にある前記第2部位(P6)に対して取付けられたクラブ保持部(161)と、を備え、前記第1部位(P5)を頂点とする円錐であって、前記第2部位(P6)が前記副回転軸(C1)について回転するときに描く軌跡を底面の少なくとも一部の輪郭とする前記円錐の底面が斜め下方を向くような姿勢を前記コック用可動部(129)はもつことが可能である、ゴルフ練習装置。
【請求項2】
前記ゴルフクラブ(201)のヘッド(205)が最下点にあるときの前記クラブ保持部(161)により保持された前記ゴルフクラブ(201)のシャフト(203)の前記水平面(X-Y)に対する傾斜角度(∅)を調整することが可能になるように前記クラブ保持部(161)が前記コック用可動(129)に取付けられた、請求項1に記載のゴルフ練習装置。
【請求項3】
前記傾斜角度(θ2)及び前記所定の高さ(HH)の何れか一方又は双方を調整可能にするための調整手段を更に備える、請求項1又は2に記載のゴルフ練習装置。
【請求項4】
前記円錐の頂角が調整可能になるように前記コック用可動部(129)は、前記回転アーム(119)に含まれる前記第1部位(P5)に対して取付けられている、請求項1乃至3の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項5】
前記第1の回転半径(R1)は調整可能である、請求項1乃至4の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項6】
前記回転アーム(119)の前記主回転軸(CO)についての回転に対して負荷を与える手段を更に備える、請求項1乃至5の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項7】
前記クラブ保持部(161)に保持されている前記ゴルフクラブ(201)を用いてゴルファーがスイングをしているときに前記回転アーム(119)の運動に関連した物理量が所定の条件を満たすならば、該所定の条件を満たされたことを、前記ゴルファーに知らせるための手段を更に備える、請求項1乃至6の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項8】
ゴルファーの体の前面において前記主回転軸が貫く位置を、自レーザーポインターから出射したレーザー光が前記体の前から照射するように配置されたレーザーポインターを更に備える、請求項1乃至7の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項9】
ゴルファーの足裏における荷重分布を計測するための圧力センサーと、前記圧力センサーにより計測された前記ゴルファーの足裏における荷重分布に関連した情報を表示するための表示手段と、を更に備える、請求項1乃至8の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項10】
鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記水平面(X-Y)から斜め上方の延在方向(+W)に延在するメインフレーム(431)を更に備え、前記回転アーム(119)が取り付けられている前記取付部材が前記メインフレーム(431)を更に備え、前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が前記メインフレーム(431)に対して取付けられており、前記メインフレーム(431)の前記傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度(θ2)も変わり、前記メインフレーム(431)の所定の規準位置から取付位置までの長さが前記メインフレーム(431)に沿って変わると、前記主回転軸(C0)の前記所定の高さ(HH)が変わる、請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項11】
前記水平面(X-Y)から鉛直上方(+Z)に延在するメインフレーム(113)と、鉛直方向(Z)に対して傾斜角度(θ0)を持つように前記メインフレーム(113)の所定の高さ(H11)の接続位置(CP2)から斜め上方の延在方向(+W)に延在するサブフレーム(115)を更に備え、前記回転アーム(119)が取付けられている前記取付部材が前記サブフレーム(115)の前記延在方向(W+)に沿った前記接続位(CP2)から所定の長さ(J)だけ離間した位置(CP1)において前記サブフレーム(115)に取付けられており、前記サブフレーム(115)の傾斜角度(θ0)が変わると前記主回転軸(C0)の前記傾斜角度 (θ0)及び前記主回転軸(C0)の前記所定高さ(HH)も変わり、所定の高さ(H11)及び前記所定の高さ(H11)及び前記所定の長さ(J)の何れか一方又は双方が変わる請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。
【請求項12】
家屋の建材に取り付け可能または取付部材用台座及び取付部材用支柱のうちいずれか1つを更に備え、前記取付部材は、前記取付部材用台座及び前記取付部材用支柱のうちの何れか1つに対して取付けられている、請求項1乃至9の何れか1項に記載のゴルフ練習装置。