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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022079411
(43)【公開日】2022-05-26
(54)【発明の名称】調光回路及び調光方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/345 20200101AFI20220519BHJP
   H05B 45/14 20200101ALI20220519BHJP
   H05B 47/14 20200101ALI20220519BHJP
   H05B 45/37 20200101ALI20220519BHJP
   H05B 47/17 20200101ALI20220519BHJP
【FI】
H05B45/345
H05B45/14
H05B47/14
H05B45/37
H05B47/17
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134180
(22)【出願日】2021-08-19
(31)【優先権主張番号】202011281367.7
(32)【優先日】2020-11-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】511268432
【氏名又は名称】台達電子企業管理(上海)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】章 ▲興▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】傅 小平
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA09
3K273BA11
3K273BA31
3K273CA02
3K273CA12
3K273DA08
3K273EA07
3K273EA25
3K273EA36
3K273FA07
3K273FA14
3K273FA27
3K273FA32
3K273GA14
3K273GA18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】調光範囲を拡張し、調光深度を深くすることができる調光回路及び調光方法を提供する。
【解決手段】発光ユニットと、発光ユニットに第1の電流を供給する電力ユニットと、補助電源と発光ユニットの第2の端との間に電気的に接続され、補償電流を供給する定電流補償ユニットと、発光ユニットの第2の端と電力ユニットの第2の出力端との間に電気的に接続され、サンプリングユニットに流れる第2の電流のサンプリング信号を出力して反映するサンプリングユニットと、調光器信号に基づいて第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を決定し、第1の調光基準信号及びサンプリング信号に基づいて電力ユニットが第2の電流を調整するように制御し、第2の調光基準信号に基づいて定電流補償ユニットが補償電流を調整するように制御することで、第2の電流及び補償電流に基づいて発光ユニットの第1の電流を調整する制御ユニットと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端及び第2の端を含む発光ユニットと、
第1の出力端と第2の出力端とが前記発光ユニットの第1の端と第2の端にそれぞれ電気的に結合され、前記発光ユニットに第1の電流を供給する電力ユニットと、
補助電源と前記発光ユニットの第2の端との間に電気的に接続され、補償電流を供給する定電流補償ユニットと、
前記発光ユニットの第2の端と前記電力ユニットの第2の出力端との間に電気的接続され、流れる第2の電流のサンプリング信号を出力して反映するサンプリングユニットと、
入力された調光器信号に基づいて第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を決定し、前記第1の調光基準信号及び前記サンプリング信号に基づいて前記電力ユニットが前記第2の電流を調整するように制御し、前記第2の調光基準信号に基づいて前記定電流補償ユニットが前記補償電流を調整するように制御することで、前記第2の電流及び前記補償電流に基づいて前記発光ユニットに流れる前記第1の電流を調整する制御ユニットと、を含む、
ことを特徴とする調光回路。
【請求項2】
前記制御ユニットは、前記調光器信号を受信し、前記調光器信号が予め設定された閾値よりも小さい場合、前記第1の調光基準信号及び前記サンプリング信号に基づいて前記電力ユニットが前記第2の電流を調整して予め設定された電流値に固定するように制御し、前記第2の調光基準信号に基づいて前記定電流補償ユニットが前記補償電流を発生するように制御することで、前記第2の電流及び前記補償電流に基づいて前記第1の電流を調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の調光回路。
【請求項3】
前記調光器信号が前記予め設定された閾値よりも小さい場合、前記第1の調光基準信号が予め設定された基準値に固定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の調光回路。
【請求項4】
前記調光器信号が前記予め設定された閾値以上である場合、前記制御ユニットは、前記補償電流が0になるように前記定電流補償ユニットが動作しないように制御することで、前記第1の電流が前記第2の電流に等しく、前記第1の調光基準信号に基づいて前記第1の電流を調整する、
ことを特徴とする請求項2に記載の調光回路。
【請求項5】
前記定電流補償ユニットが、第1のオペアンプ、第1の抵抗及び電力素子を含み、
前記第1の抵抗の第1の端が前記電力素子の第1の端に電気的に接続され、前記第1の抵抗の第2の端が前記発光ユニットの第2の端に電気的に接続され、
前記電力素子の第2の端が前記補助電源に電気的に接続され、
前記第1のオペアンプの出力端が前記電力素子の制御端に電気的に接続され、前記第1のオペアンプの第1の入力端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、前記第2の調光基準信号を受信し、前記第1のオペアンプの第2の入力端が前記第1の抵抗の第1の端に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載の調光回路。
【請求項6】
前記補助電源の電圧が前記電力ユニットの出力電圧よりも小さい、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の調光回路。
【請求項7】
前記サンプリングユニットがサンプリング抵抗を含み、前記サンプリング抵抗が前記発光ユニットの第2の端と前記電力ユニットの第2の出力端との間に電気的に接続され、
前記第1の抵抗の抵抗値が前記サンプリング抵抗の抵抗値よりも大きい、
ことを特徴とする請求項5に記載の調光回路。
【請求項8】
前記調光回路が第2のオペアンプをさらに含み、前記第2のオペアンプの出力端が前記電力ユニットに電気的に結合され、前記第2のオペアンプの第1の入力端が前記第1の調光基準信号を受信し、前記第2のオペアンプの第2の入力端が前記サンプリングユニットのサンプリング信号を受信する、
ことを特徴とする請求項2に記載の調光回路。
【請求項9】
前記調光器信号が前記予め設定された閾値よりも小さい場合、調光器信号が徐々に小さくなるにつれて、前記制御ユニットは、前記第2の電流を前記予め設定された電流値に保持するように制御し、さらに、前記補償電流が徐々に大きくなるように制御することで、前記第1の電流が徐々に小さくなるように制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の調光回路。
【請求項10】
調光器信号を受信することと、
サンプリングユニットに流れる第2の電流をサンプリングすることと、
前記調光器信号に基づいて第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を決定することと、
前記調光器信号が予め設定された閾値よりも小さい場合、制御ユニットに前記第1の調光基準信号を送信し、前記第1の調光基準信号に基づいて電力ユニットが前記第2の電流を調整して予め設定された電流値に固定するように制御し、定電流補償ユニットが補償電流を発生するように制御する第2の調光基準信号を前記定電流補償ユニットに送信して、前記第2の電流及び前記補償電流に基づいて発光ユニットに流れる第1の電流を調整することとを含む、
ことを特徴とする調光方法。
【請求項11】
前記調光器信号が前記予め設定された閾値以上である場合、前記補償電流が0になるように前記定電流補償ユニットが動作しないように制御することで、前記第1の電流が前記第2の電流に等しく、前記第1の調光基準信号に基づいて前記第1の電流を調整する、
ことを特徴とする請求項10に記載の調光方法。
【請求項12】
前記調光器信号が前記予め設定された閾値よりも小さい場合、調光器信号が徐々に小さくなるにつれて、前記第2の電流を前記予め設定された電流値に保持するように制御し、さらに、前記補償電流が徐々に大きくなるように制御することで、前記第1の電流が徐々に小さくなるように制御する、
ことを特徴とする請求項10に記載の調光方法。
【請求項13】
前記定電流補償ユニットが、第1のオペアンプ、第1の抵抗及び電力素子を含み、
前記第1の抵抗の第1の端が前記電力素子の第1の端に電気的に接続され、前記第1の抵抗の第2の端が前記発光ユニットの第2の端に電気的に接続され、
前記電力素子の第2の端が補助電源に電気的に接続され、
前記第1のオペアンプの出力端が前記電力素子の制御端に電気的に接続され、前記第1のオペアンプの第1の入力端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、前記第2の調光基準信号を受信し、前記第1のオペアンプの第2の入力端が前記第1の抵抗の第1の端に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項10に記載の調光方法。
【請求項14】
前記補助電源の電圧が前記電力ユニットの出力電圧よりも小さい、
ことを特徴とする請求項13に記載の調光方法。
【請求項15】
前記サンプリングユニットをサンプリング抵抗として構成し、前記第1の抵抗の抵抗値が前記サンプリング抵抗の抵抗値よりも大きい、
ことを特徴とする請求項13に記載の調光方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明技術分野に関し、具体的に、調光回路及び調光方法に関する。
【背景技術】
【0002】
省エネ及び環境保護の意識の深刻さに伴い、省エネの長所を備えた照明技術、例えばLED(Light Emitting Diode)技術などの開発が傾向となる。LED自体の固有の特性は、従来の光源と比較して、家庭用照明をより快適にし、オフィス照明をより省エネルギーにすることができる調光に適している。調光状態では、システムの光効率が著しく向上し、光源や回路部分の寿命も大幅に増加する。
【0003】
また、光は、人に特殊な視覚効果を与え、人の生体リズム調整に優れた役割を果たすため、より多くの照明製品は、快適なシーン照明及び体験を中心としてユーザにより良い生活品質体験をもたらす。
【0004】
従来、アナログ調光技術により調光を行っており、調光基準信号の範囲やオペアンプの精度の影響により、調光範囲が限られている。
背景技術で説明した事項は、本開示の背景に対する理解を増進させるために作成されたものであり、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する当業者にとって公知の従来技術を構成することのない事項を含むことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、調光範囲を拡張し、調光深度を深くすることができる調光回路及び調光方法を提供する。
【0006】
本開示の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかとなるか、または部分的に本開示の実施によって学ぶであろう。
【0007】
本開示の実施例は、調光回路を提供し、第1の端及び第2の端を含む発光ユニットと、第1の出力端と第2の出力端とが前記発光ユニットの第1の端と第2の端にそれぞれ電気的に結合され、前記発光ユニットに第1の電流を供給する電力ユニットと、補助電源と前記発光ユニットの第2の端との間に電気的に接続され、補償電流を供給する定電流補償ユニットと、前記発光ユニットの第2の端と前記電力ユニットの第2の出力端との間に電気的接続され、流れる第2の電流のサンプリング信号を出力して反映するサンプリングユニットと、入力された調光器信号に基づいて第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を出力し、前記第1の調光基準信号及び前記サンプリング信号に基づいて前記電力ユニットが前記第2の電流を調整するように制御し、前記第2の調光基準信号に基づいて前記定電流補償ユニットが前記補償電流を調整するように制御することで、前記第2の電流及び前記補償電流に基づいて前記発光ユニットに流れる前記第1の電流を調整する制御ユニットと、を含む。
【0008】
本開示のいくつかの実施例において、前記制御ユニットは、前記調光器信号を受信し、前記調光器信号が予め設定された閾値よりも小さい場合、前記第1の調光基準信号及び前記サンプリング信号に基づいて前記電力ユニットが前記第2の電流を調整して予め設定された電流値に固定するように制御し、前記第2の調光基準信号に基づいて前記定電流補償ユニットが前記補償電流を発生するように制御することで、前記第2の電流及び前記補償電流に基づいて前記第1の電流を調整する。
【0009】
本開示のいくつかの実施例において、前記調光器信号が前記予め設定された閾値よりも小さい場合、前記第1の調光基準信号が予め設定された基準値に固定される。
【0010】
本開示のいくつかの実施例において、前記調光器信号が前記予め設定された閾値以上である場合、前記制御ユニットは、前記補償電流が0になるように前記定電流補償ユニットが動作しないように制御することで、前記第1の電流が前記第2の電流に等しく、前記第1の調光基準信号に基づいて前記第1の電流を調整する。
【0011】
本開示のいくつかの実施例において、前記定電流補償ユニットが、第1のオペアンプ、第1の抵抗及び電力素子を含み、前記第1の抵抗の第1の端が前記電力素子の第1の端に電気的に接続され、前記第1の抵抗の第2の端が前記発光ユニットの第2の端に電気的に接続され、前記電力素子の第2の端が前記補助電源に電気的に接続され、前記第1のオペアンプの出力端が前記電力素子の制御端に電気的に接続され、前記第1のオペアンプの第1の入力端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、前記第2の調光基準信号を受信し、前記第1のオペアンプの第2の入力端が前記第1の抵抗の第1の端に電気的に接続される。
【0012】
本開示のいくつかの実施例において、前記補助電源の電圧が前記電力ユニットの出力電圧よりも小さい。
【0013】
本開示のいくつかの実施例において、前記サンプリングユニットがサンプリング抵抗を含み、前記サンプリング抵抗が前記発光ユニットの第2の端と前記電力ユニットの第2の出力端との間に電気的に接続される。
【0014】
本開示のいくつかの実施例において、前記第1の抵抗の抵抗値が前記サンプリング抵抗の抵抗値よりも大きい。
【0015】
本開示のいくつかの実施例において、前記調光回路が第2のオペアンプをさらに含み、前記第2のオペアンプの出力端が前記電力ユニットに電気的に結合され、前記第2のオペアンプの第1の入力端が前記第1の調光基準信号を受信し、前記第2のオペアンプの第2の入力端が前記サンプリングユニットのサンプリング信号を受信する。
【0016】
本開示のいくつかの実施例において、前記調光回路が駆動ユニットをさらに含み、前記駆動ユニットは、前記制御ユニットの出力端と前記電力ユニットとの間に電気的に接続され、前記電力ユニットが前記第1の電流を調整するように駆動する。
【0017】
本開示のいくつかの実施例において、前記調光器信号が前記予め設定された閾値よりも小さい場合、調光器信号が徐々に小さくなるにつれて、前記制御ユニットは、前記第2の電流を前記予め設定された電流値に保持するように制御し、さらに、前記補償電流が徐々に大きくなるように制御することで、前記第1の電流が徐々に小さくなるように制御する。
【0018】
本開示の実施例は、調光方法を提供し、調光器信号を受信することと、サンプリングユニットに流れる第2の電流をサンプリングすることと、前記調光器信号に基づいて第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を決定することと、前記調光器信号が予め設定された閾値よりも小さい場合、制御ユニットに前記第1の調光基準信号を送信し、前記第1の調光基準信号に基づいて電力ユニットが前記第2の電流を調整して予め設定された電流値に固定するように制御し、定電流補償ユニットが補償電流を発生するように制御する第2の調光基準信号を前記定電流補償ユニットに送信し、前記第2の電流及び前記補償電流に基づいて発光ユニットに流れる第1の電流を調整することと、を含む。
【0019】
本開示のいくつかの実施例において、前記調光器信号が前記予め設定された閾値以上である場合、前記補償電流が0になるように前記定電流補償ユニットが動作しないように制御することで、前記第1の電流が前記第2の電流に等しく、前記第1の調光基準信号に基づいて前記第1の電流を調整する。
【0020】
本開示のいくつかの実施例において、前記調光器信号が前記予め設定された閾値よりも小さい場合、調光器信号が徐々に小さくなるにつれて、前記第2の電流を前記予め設定された電流値に保持するように制御し、さらに、前記補償電流が徐々に大きくなるように制御することで、前記第1の電流が徐々に小さくなるように制御する。
【0021】
本開示のいくつかの実施例において、前記定電流補償ユニットが、第1のオペアンプ、第1の抵抗及び電力素子を含み、前記第1の抵抗の第1の端が前記電力素子の第1の端に電気的に接続され、前記第1の抵抗の第2の端が前記発光ユニットの第2の端に電気的に接続され、前記電力素子の第2の端が補助電源に電気的に接続され、前記第1のオペアンプの出力端が前記電力素子の制御端に電気的に接続され、前記第1のオペアンプの第1の入力端は、前記制御ユニットに電気的に接続され、前記第2の調光基準信号を受信し、前記第1のオペアンプの第2の入力端が前記第1の抵抗の第1の端に電気的に接続される。
【0022】
本開示のいくつかの実施例において、前記補助電源の電圧が前記電力ユニットの出力電圧よりも小さい。
【0023】
本開示のいくつかの実施例において、前記サンプリングユニットをサンプリング抵抗として構成し、前記第1の抵抗の抵抗値が前記サンプリング抵抗の抵抗値よりも大きい。
【0024】
本開示の実施例に係る調光回路において、制御ユニットは、入力されに調光器信号に基づいて第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を決定し、第1の調光基準信号及びサンプリング信号に基づいて電力ユニットがサンプリングユニットに流れる第2の電流を調整するように制御し、第2の調光基準信号に基づいて定電流補償ユニットが補償電流を調整するように制御し、第2の電流及び補償電流に基づいて発光ユニットに流れる第1の電流を調整することで、発光ユニットに流れる第1の電流をより低い調光範囲に減少させることができる。
【0025】
なお、この調光回路は、低コストで実現が容易であり、損失が小さく、定電流補償ユニットが補償電流を調整して、発光ユニットに流れる第1の電流を調整することにより、オペアンプの精度やオフセット電圧の影響を受けない調光が可能となる。
【0026】
なお、上記の内容および以下の詳細な説明は単なる例示であり、本開示を限定するものではない。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】関連技術における調光回路の模式図である。
図2】関連技術における調光曲線の模式図である。
図3】本開示の実施例における調光回路の模式図である。
図4】本開示の実施例における調光器信号、第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号の変化の模式図である。
図5】本開示の実施例における第1の電流I、第2の電流I及び補償電流Iの変化の模式図である。
図6】本開示の実施例における調光回路の模式図である。
図7】本開示の実施例における定電流補償ユニットの模式図である。
図8】本開示の実施例における調光方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について詳細に説明する。しかし、本開示の実施形態は、多様な形態で具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されるものではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示がより完全で完全なものとなるように、また例示的な実施形態の概念が当業者に完全に伝達されるように提供される。図面は、本開示の概略図に過ぎず、必ずしも縮尺通りに描かれていない。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0029】
なお、記載された特徴、構造、または特性は、任意の適切な方法で1つまたは複数の実施形態に組み込まれ得る。以下の説明では、本開示の実施形態の完全な理解を与えるために、多数の具体的な詳細が提供される。しかしながら、当業者は、本開示の技術的解決策が、特定の詳細のうちの1つまたは複数を省略して実施され得るか、または他の方法、構成要素、装置、ステップなどが採用され得ることを認識するであろう。他の例において、本開示の態様を曖昧にする懸念を回避するための周知の構造、方法、装置、実装、又は動作は、詳細に示されず、又は省略される。
【0030】
「第1」、「第2」という用語は、単に説明の目的のためのものであり、相対的な重要性を示すか、又は暗示するものとして理解されるべきではなく、或いは示される技術的特徴の数を示すものとして理解されるべきではない。したがって、「第1」、「第2」と定義された特徴は、1つまたは複数のその特徴を明示的または暗示的に含み得る。
【0031】
図1は関連技術における調光回路の模式図を示す。
【0032】
図2は関連技術における調光曲線の模式図を示す。
【0033】
図1及び図2に示すように、関連技術において、DC/DC変換器の出力端がLEDの両端LED+及びLED-に電気的に結合され、DC/DC変換器がLEDに電流を供給する。サンプリング抵抗Rsenseが電流回路に直列に接続され、サンプリング抵抗RsenseでLEDに流れる電流Iをサンプリングし、該電流Iをサンプリング電圧信号Vsenseに変換し、電圧信号Vsense及び調光基準信号をオペアンプに入力し、オペアンプが制御信号を駆動ユニットに出力し、駆動ユニットがDC/DC変換器を駆動することで、LEDに流れる電流Iを調整する。
【0034】
しかし、調光深度がある閾値TH以下に減少された場合、電流Iの値もある閾値I_TH以下に減少するはずである。しかし、この場合、調光基準信号及びサンプリング電圧信号の値が、オペアンプのOffset(オフセット)電圧レベルと同程度に小さくなり、オペアンプの精度や固有のOffset電圧の影響により、LEDに流れる電流Iの調整精度が不正確になる。
【0035】
調光深度は、調光割合を示し、LEDが調節可能な輝度と最も明るい輝度との割合であってもよいし、LEDに流れる電流と全負荷時電流との比率であってもよい。例えば、調光深度の閾値THが1%の場合、I_THは全負荷電流の1%となり、この場合は調光基準信号とサンプリング電圧信号Vsenseはともに全負荷状態の1%となる。このとき、より深い調光深度をより正確に達成する必要がある場合、即ち、より暗いLEDの輝度を達成する必要がある場合、オペアンプの精度及び固有のOffset電圧制限のために、サンプリング電圧信号Vsense及び対応する調光基準信号の参照値を上昇させることしかできず、この時、サンプリング抵抗Rsenseの抵抗値を増大させる必要があるが、これは、損失を大幅に増加させる。
【0036】
ここで、一般的なアナログ制御の調光回路の最小調光深度は、概ね1%~5%程度までしかできない。ハードウェア条件に制限されるため、より深い調光深度を達成することができず、より多くの適用シナリオ及びユーザーニーズを満たすことができない。
【0037】
本開示の実施例は、上記の従来技術の技術的課題に基づくものであり、上記の従来技術の技術的課題のうちの少なくとも1つを解決する調光回路を提供する。図3は本開示の実施例による調光回路の概略図を概略的に示す。
【0038】
図3に示すように、該調光回路は、発光ユニット101、電力ユニット102、定電流補償ユニット103、サンプリングユニット104及び制御ユニット105を含む。
【0039】
ここで、発光ユニット101は、第1の端101a及び第2の端101bを含む。
【0040】
電力ユニット102の第1の出力端102aと第2の出力端102bが発光ユニット101の第1の端101aと第2の端101bにそれぞれ電気的に結合され、電力ユニット102が発光ユニット101に第1の電流Iを供給する。
【0041】
定電流補償ユニット103が補助電源108及び発光ユニット101の第2の端101bとの間に電気的に接続され、定電流補償ユニット103が補償電流Iを供給する。
【0042】
サンプリングユニット104が発光ユニット101の第2の端101bと電力ユニット102の第2の出力端102bとの間に電気的に接続され、サンプリングユニット104は、サンプリングユニット104に流れる第2の電流Iのサンプリング信号を出力して反映する。該サンプリング信号が電圧信号であってもよい。
【0043】
制御ユニット105は、入力された調光器信号を受信し、該調光器信号に基づいて第1の調光基準信号Vref1及び第2の調光基準信号Vref2を決定し、第1の調光基準信号Vref1及びサンプリング信号に基づいて電力ユニット102が第2の電流Iを調整するように制御し、また、第2の調光基準信号Vref2に基づいて定電流補償ユニット103が補償電流Iを調整するように制御し、これにより、第2の電流I及び補償電流Iに基づいて発光ユニット101に流れる第1の電流Iを調整する。
【0044】
本開示の実施例において、第1の電流Iと補償電流Iとの和は、第2の電流Iに等しい。
【0045】
図4は本開示の実施例における調光器信号、第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号の変化の模式図を示す。
【0046】
図5は本開示の実施例における第1の電流I、第2の電流I及び補償電流Iの変化の模式図を示す。
【0047】
本開示の実施例において、図4及び図5に示すように、調光器信号が予め設定された閾値V_TH以上である場合、制御ユニット105は、定電流補償ユニット103が動作しないように制御し、例えば、第2の調光基準信号Vref2が0になるように制御し、この時、補償電流Iが0になり、これにより、第1の電流Iが第2の電流Iに等しく、制御ユニット105が第1の調光基準信号Vref1に基づいて第1の電流Iを直接調整することができる。
【0048】
調光深度の増加につれて、調光器信号が徐々に小さくなり、対応する第1の調光基準信号Vref1も徐々に小さくなり、第1の電流Iと第2の電流Iとも徐々に小さくなり、この期間において、第2の調光基準信号Vref2が0に保持し、補償電流Iも0に保持する。
【0049】
さらに、調光器信号が予め設定された閾値V_THよりも小さい場合、制御ユニット105は、該調光器信号に基づいて第1の調光基準信号Vref1を制御して予め設定された基準値Vref1_THに固定し、また、第2の調光基準信号Vref2が徐々に大きくなるように制御し、制御ユニット105は、固定された第1の調光基準信号Vref1及びサンプリング信号に基づいて電力ユニット102が第2の電流Iを予め設定された電流値Ia_THに維持するように制御し、また、第2の調光基準信号Vref2に基づいて定電流補償ユニット103が補償電流Iを発生するように制御し、これにより、第2の電流I及び補償電流Iに基づいて発光ユニット101に流れる第1の電流Iを制御する。
【0050】
本開示の実施例において、図4及び図5に示すように、調光器信号が予め設定された閾値V_THよりも小さい場合、調光器信号が徐々に小さくなるにつれて、制御ユニットが第2の電流Iを予め設定された電流値Ia_THに保持するように制御し、さらに、補償電流Iが徐々に大きくなるように制御し、これにより、第1の電流Iが徐々に小さくなるように制御する。第1の電流Iと補償電流Iとの和が第2の電流Iに等しく、即ちIa_TH=I+Iであるため、第2の電流Iが一定に維持される場合、補償電流Iが徐々に大きくなって、第1の電流Iが徐々に小さくなることで、発光ユニット101がより深い調光深度に達することができる。
【0051】
本開示の実施例において、補助電源108の電圧が電力ユニットの出力電圧よりもはるかに小さくてよく、この場合、定電流補償ユニットの電力損失は、無視できるほど小さい。
【0052】
なお、上記の予め設定された閾値V_TH、予め設定された基準値Vref1_TH、予め設定された電流値Ia_THは、それぞれ、実際の要求に応じて設定されてもよく、本開示はこれに限定されない。例えば、いくつかの実施例では、予め設定された閾値V_THは、調光深度1%~10%の範囲に対応するある調光器信号の値に設定されてもよく、本開示はこれに限定されない。
【0053】
本開示の実施例における調光回路において、制御ユニットは、入力された調光器信号に基づいて第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を決定し、第1の調光基準信号及びサンプリング信号に基づいて電力ユニットがサンプリングユニットに流れる第2の電流を調整するように制御し、第2の調光基準信号に基づいて定電流補償ユニットが補償電流を調整するように制御し、第2の電流及び補償電流に基づいて発光ユニットに流れる第1の電流を調整することで、発光ユニットに流れる第1の電流をより深い調光範囲に減少させることができる。また、この調光回路は、低コストで実現が容易であり、損失が小さく、定電流補償ユニットが補償電流を調整して、発光ユニットに流れる第1の電流を調整することにより、オペアンプの精度やオフセット電圧の影響を受けない調光が可能となる。
【0054】
本開示の実施例において、発光ユニット101は、LEDであってもよいし、他の発光素子であってもよく、電力ユニット102は、DC/DC変換器、例えば、Flyback、LLC、Boost、Buckなどの様々なトポロジー型であってもよく、電力ユニット102は、入力電源電圧を発光ユニット101に必要な電流及び対応する発光ユニット101に必要な電圧信号に変換し、サンプリングユニット104は、サンプリング抵抗を含み、発光ユニット101の第2の端101bと電力ユニット102の第2の出力端102bとの間に電気的に接続される。制御ユニット105は、MCU ( Micro controller Unit )または他のプロセッサであってもよい。
【0055】
本開示の実施例において、調光回路は、さらに、第2のオペアンプ106及び駆動ユニット107を含むことができる。ここで、第2のオペアンプ106が制御ユニット105に集積されてもよく、本開示がこれに限定されない。
【0056】
以下、発光ユニットがLED、電力ユニットがDC/DC変換器、サンプリングユニットがサンプリング抵抗であり、調光回路が第2のオペアンプ及び駆動ユニットを含むことを例として説明するが、本開示がこれに限定されない。
【0057】
図6は本開示の実施例における調光回路の模式図を示す。
【0058】
図6に示すように、該調光回路は、LED、DC/DC変換器1021、定電流補償ユニット103、サンプリング抵抗Rsense及び制御ユニット105を含む。ここで、LEDが第1の端LED+及び第2の端LED-を含む。
【0059】
DC/DC変換器1021の第1の出力端1021aと第2の出力端1021bがLEDの第1の端LED+と第2の端LED-にそれぞれ電気的に結合され、DC/DC変換器1021がLEDに第1の電流Iを供給する。
【0060】
サンプリング抵抗RsenseがLEDの第2の端LED-とDC/DC変換器の第2の出力端1021bとの間に電気的に接続され、サンプリング抵抗Rsenseに流れる第2の電流Iのサンプリング信号を出力して反映する。該サンプリング信号が電圧信号であってもよく、該サンプリング信号がサンプリング抵抗Rsenseの抵抗値と第2の電流Iとの積であってもよい。
【0061】
定電流補償ユニット103は、その入力端が補助電源108に電気的に接続され、出力端がLEDの第2の端LED-に電気的に接続され、補償電流Iを供給する。
【0062】
制御ユニット105は、調光器信号を受信し、該調光器信号に基づいて第1の調光基準信号Vref1及び第2の調光基準信号Vref2を決定し、第1の調光基準信号Vref1及びサンプリング信号に基づいてDC/DC変換器1021が第2の電流Iを調整するように制御し、また、第2の調光基準信号Vref2に基づいて定電流補償ユニット105が補償電流Iを調整するように制御することで、第2の電流I及び補償電流Iに基づいてLDEに流れる第1の電流Iを調整する。
【0063】
第2のオペアンプ106の出力端106cが駆動ユニット107に電気的に結合され、第2のオペアンプの第1の入力端106aが第1の調光基準信号Vref1を受信し、第2のオペアンプの第2の入力端106bがサンプリングユニットのサンプリング信号を受信し、第2のオペアンプ106は、第1の調光基準信号Vref1及びサンプリング信号に基づいてDC/DC変換器1021を制御して第2の電流Iを調整することができる。
【0064】
駆動ユニット107は、第2のオペアンプ106の出力端106cとDC/DC変換器1021との間に電気的に接続され、DC/DC変換器1021が第1の電流Iを出力するように駆動する。
【0065】
図7は本開示の実施例における定電流補償ユニットの模式図を示す。
【0066】
図7に示すように、点線枠内は本開示における定電流補償ユニットの一実施例であり、該定電流補償ユニットは、第1のオペアンプ1033、第1の抵抗1031、電力素子1032を含む。
【0067】
ここで、第1の抵抗1031の第1の端1031aが電力素子1032の第1の端1032aに電気的に接続され、第1の抵抗1031の第2の端1031bが発光ユニット101の第2の端101bに電気的に接続され、電力素子1032の第2の端1032bが補助電源108に電気的に接続され、第1のオペアンプ1033の出力端1033cが電力素子1032の制御端1032cに電気的に接続され、第1のオペアンプ1033の第1の入力端1033aが制御ユニット105に電気的に接続され、第2の調光基準信号Vref2を受信し、第1のオペアンプ1033の第2の入力端1033bが第1の抵抗1031の第1の端1031aに電気的に接続される。
【0068】
本開示の実施例において、補助電源108は、低電圧の電圧源であり、その負端がサンプリング抵抗Rsenseに電気的に接続され、同じ参照グランドに接続される。Vr1は、第1の抵抗1031及びサンプリング抵抗Rsenseに流れる電流に基づいて取得された検出電圧信号であり、Vr1=I*R1+I*Rsenseであり、ここで、R1が第1の抵抗1031の抵抗値を示す。
【0069】
本開示の実施例において、調光器信号が予め設定された閾値V_TH以上である場合、制御ユニット105は、第2の調光基準信号Vref2が0になるように制御して、定電流補償ユニット105が動作せず、補償電流Iが0になり、第1の電流Iが第2の電流Iに等しいように制御する。この時、制御ユニット105が調光信号に基づいて第1の調光基準信号 Vref1を出力し、第2のオペアンプ106が第1の調光基準信号Vref1及びサンプリング信号に基づいてDC/DC変換器1021が第2の電流Iを調整するように制御する。
【0070】
調光器信号が予め設定された閾値V_THよりも小さい場合、制御ユニット105が第1の調光基準信号Vref1を調整して予め設定された基準値Vref1_THに固定するように制御し、第1の調光基準信号Vref1が固定されている場合、第2の電流Iが予め設定された電流値Ia_THに安定される。一方、制御ユニット105が調光器信号に基づいて0でない第2の調光基準信号Vref2を出力し、定電流補償ユニット105が第2の調光基準信号Vref2に基づいて補償電流Iを発生することで、第1の電流Iを調整する。具体的に、第2の電流Iが一定であり、I*Rsenseが一定であり、制御第1のオペアンプ1033がリニア増幅領域で動作するように制御することで、Vr1と第2の調光基準信号Vref2とが等しくし、このように、第2の調光基準信号Vref2を制御して補償電流Icの大きさを制御することができ、例えば、調光器信号が徐々に小さくなる時に、制御ユニット105が第2の調光基準信号Vref2が徐々に大きくなるように制御し、補償電流Iも徐々に大きくなる。第2の電流Iが一定にする場合、補償電流Iを徐々に大きくして、第1の電流Iをより深い調光深度まで徐々に減少させることができる。
【0071】
本開示の実施例において、補助電源108の電圧は、電力ユニット102の出力電圧よりもかなり小さくてもよい。いくつかの実施例では、出力電圧は、一般的に数十ボルトから数百ボルトであり、補助電源の電圧は、一般的に数ボルトであり得る。このため、損失も無視できるほど小さく、軽負荷効率を高く維持することができる。
【0072】
本開示の実施例において、第1の抵抗1031の抵抗値R1は、サンプリング抵抗Rsenseの抵抗値よりも十分大きくてもよい。Ic*R1の値は、サンプリング抵抗Rsenseのサンプリング信号の値よりもはるかに大きく、制御補償電流Iの大きさをより精度よく制御することができる。
【0073】
図8は本開示の実施例における調光方法のフローチャートを示す。
【0074】
図8に示すように、本開示の実施例に係る調光方法は、ステップS802~S808を含む。
【0075】
ステップS802において、調光器信号を受信する。
【0076】
例えば、制御ユニット105は、調光器信号を受信し、調光器信号の変化の模式図を図4に示す。いくつかの実施例において、この調光器信号は、通常、調光コントローラにより放射されるLEDの所望の調光範囲の命令又は信号からのものであり、調光コントローラが例えば0~10V調光器又はDALI(登録商標)コントローラ等である。
【0077】
ステップS804において、サンプリングユニットに流れる第2の電流をサンプリングする。
【0078】
本開示の実施例において、サンプリングユニットをサンプリング抵抗として構成してもよい。サンプリングユニットが、サンプリングユニットに流れる第2の電流のサンプリング信号を出力して反映し、サンプリング信号が電圧信号であってもよい。
【0079】
ステップS806において、調光器信号に基づいて、第1の調光基準信号及び第2の調光基準信号を決定する。
【0080】
例えば、調光器信号が予め設定された閾値V_TH以上である場合、第1の調光基準信号Vref1を調光器信号の減少につれて減少させると決定し、第2の調光基準信号Vref2が0になると決定し、調光器信号が予め設定された閾値V_THよりも小さい場合、第1の調光基準信号Vref1を予め設定された基準値Vref1_THに固定させると決定し、第2の調光基準信号Vref2を調光器信号の減少につれて増大させる。
【0081】
ステップS808において、調光器信号が予め設定された閾値よりも小さい場合、制御ユニットに第1の調光基準信号を送信し、第1の調光基準信号に基づいて電力ユニットが第2の電流を調整して予め設定された電流値に固定するように制御し、また、定電流補償ユニットに第2の調光基準信号を送信し、第2の調光基準信号が定電流補償ユニットが補償電流を発生するように制御し、第2の電流及び補償電流に基づいて発光ユニットに流れる第1の電流を調整する。
【0082】
例えば、調光器信号が予め設定された閾値V_THよりも小さい場合、第1の調光基準信号Vref1を予め設定された基準値Vref1_THに固定させ、第1の基準信号Vref1に基づいて電力ユニットが第2の電流Iを調整して予め設定された電流値Ia_THに固定し、第2の調光基準信号Vref2を調光器信号の減少につれて増大させ、第2の調光基準信号Vref1に基づいて定電流補償ユニットが補償電流Iを発生するように制御し、第2の電流I及び補償電流Iに基づいて発光ユニットに流れる第1の電流Iを調整する。例えば、調光器信号が徐々に小さくなるにつれて、制御第2の電流Iを予め設定された電流値に保持し、さらに、制御補償電流Iが徐々に大きくなることで、第1の電流Iが徐々に小さくなるように制御する。
【0083】
本開示の実施例において、調光器信号が予め設定された閾値V_TH以上である場合、定電流補償ユニットが動作しないように制御し、補償電流Iが0になることで、第1の電流Iが第2の電流Iに等しく、さらに、第1の調光基準信号Vref1に基づいて第1の電流Iを調整する。
【0084】
本開示は、調光がある深さに達すると、定電流補償ユニットの制御により、ある閾値以下の調光範囲を実現し、サンプリング抵抗Rsenseにおける電流は一定に保持し、定電流補償ユニットにより補償電流を0から徐々に増加させ、それによりLED電流を減少させ、より深い調光範囲に達する。さらに、本開示の定電流補償ユニットに接続される補助電源の電圧は、DC/DC変換器の出力電圧よりもはるかに小さいため、定電流補償ユニットでの損失も無視できるほど小さく、軽負荷効率を高く保つことができる。
【0085】
なお、上述の各図に示したブロック図は機能的なものであり、必ずしも物理的または論理的に独立した存在に対応するものではない。これらの機能エンティティは、ソフトウェアの形態で、または1つもしくは複数のハードウェアモジュールもしくは集積回路において、または異なるネットワーク及び/又はプロセッサデバイス及び/又はマイクロコントローラデバイスにおいて実装され得る。
【0086】
以上、本開示の実施形態について具体的に示して説明した。本開示は、本明細書に記載される詳細な構造、構成、又は実施方法に限定されないことが理解されるべきである。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内に含まれる様々な修正及び等価な構成を包含することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8