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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022079838
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】管理作業機
(51)【国際特許分類】
   A01C 15/00 20060101AFI20220520BHJP
   A01C 11/00 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
A01C15/00 B
A01C15/00 J
A01C11/00 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020190661
(22)【出願日】2020-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001878
【氏名又は名称】三菱マヒンドラ農機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】鐵見 幸一
(72)【発明者】
【氏名】渡里 圭介
【テーマコード(参考)】
2B052
2B060
【Fターム(参考)】
2B052BA03
2B052BC05
2B052BC09
2B052BC13
2B052BC16
2B052DA04
2B052DB04
2B052DC09
2B052DC13
2B052DD04
2B052EA03
2B052EB03
2B060AA10
2B060AC03
2B060BA04
2B060BA09
2B060BB03
2B060BB06
(57)【要約】
【課題】管理作業の労力を軽減できる管理作業機を提供する。
【解決手段】走行機体1の後部に連結され、作物条に沿って移動しながら作物条間に対して所定の管理作業を行う管理作業機3であって、管理作業機3の幅方向中央部に配置され、作物条間を滑走して管理作業機3の対地高さを感知する感知フロート23と、感知フロート23の両側方に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の内側施肥ノズル24と、内側施肥ノズル24の外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、走行機体1の後輪27の走行跡に排水促進用の溝を形成する一対の溝切機28と、溝切機28の外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の外側施肥ノズル25と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体の後部に連結され、作物条に沿って移動しながら作物条間に対して所定の管理作業を行う管理作業機であって、
前記管理作業機の幅方向中央部に配置され、作物条間を滑走して前記管理作業機の対地高さを感知する感知フロートと、
前記感知フロートの両側方に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の内側施肥ノズルと、
前記内側施肥ノズルの外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、前記走行機体の後輪走行跡に排水促進用の溝を形成する一対の溝切機と、
前記溝切機の外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の外側施肥ノズルと、を備えることを特徴とする管理作業機。
【請求項2】
前記内側施肥ノズル及び前記外側施肥ノズルの前方で施肥用の溝を形成する作溝装置と、
前記管理作業機の幅方向に沿って配置され、前記感知フロート、前記内側施肥ノズル、前記溝切機、前記外側施肥ノズル、及び前記作溝装置を支持する横フレームと、をさらに備え、
前記横フレームの後方に、前記内側施肥ノズル及び前記外側施肥ノズルを配置し、
前記横フレームの前方に、前記作溝装置を配置し、
前記横フレームの下方に、前記溝切機を配置したことを特徴とする請求項1に記載の管理作業機。
【請求項3】
8条植えの植付作業機が連結される走行機体に着脱可能に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の管理作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施肥などの管理作業を行う管理作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
走行機体の後部に連結され、作物条に沿って移動しながら作物条間に対して所定の管理作業を行う管理作業機が知られている。例えば、特許文献1には、作物条に沿って移動しながら作物条間に施肥を行う管理作業機が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭63-78520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、作物の種類によっては、施肥だけでなく、作物条間に排水促進用の溝を形成する溝切作業などの管理作業が必要であるため、管理作業が煩雑であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、走行機体の後部に連結され、作物条に沿って移動しながら作物条間に対して所定の管理作業を行う管理作業機であって、前記管理作業機の幅方向中央部に配置され、作物条間を滑走して前記管理作業機の対地高さを感知する感知フロートと、前記感知フロートの両側方に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の内側施肥ノズルと、前記内側施肥ノズルの外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、前記走行機体の後輪走行跡に排水促進用の溝を形成する一対の溝切機と、前記溝切機の外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の外側施肥ノズルと、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の管理作業機であって、前記内側施肥ノズル及び前記外側施肥ノズルの前方で施肥用の溝を形成する作溝装置と、前記管理作業機の幅方向に沿って配置され、前記感知フロート、前記内側施肥ノズル、前記溝切機、前記外側施肥ノズル、及び前記作溝装置を支持する横フレームと、をさらに備え、前記横フレームの後方に、前記内側施肥ノズル及び前記外側施肥ノズルを配置し、前記横フレームの前方に、前記作溝装置を配置し、前記横フレームの下方に、前記溝切機を配置したことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の管理作業機であって、8条植えの植付作業機が連結される走行機体に着脱可能に連結されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、施肥作業(追肥作業)と同時に溝切作業を行うことができるので、管理作業の労力を軽減できる。また、管理作業対象となる作物条間に、感知フロート、一対の内側施肥ノズル、一対の溝切機及び一対の外側施肥ノズルをバランス良く配置し、効率的な管理作業を行うことができる。
また、請求項2の発明によれば、横フレームの後方に、内側施肥ノズル及び外側施肥ノズルを配置し、横フレームの前方に、作溝装置を配置し、横フレームの下方に、溝切機を配置したので、管理作業機の前後長さを短縮できる。
また、請求項3の発明によれば、管理作業機は、8条植えの植付作業機が連結される走行機体に着脱可能に連結されるので、植付作業時に枕地の一行程植えが可能になるだけでなく、植付作業機に代えて管理作業機を装着することで、8条植えの条間に対して施肥作業及び溝切作業を同時に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係る管理作業機を連結した走行機体の平面図である。
図2】本発明の一実施形態に係る管理作業機を連結した走行機体の側面図である。
図3】本発明の一実施形態に係る管理作業機と走行機体との連結部を示す側面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る管理作業機(作溝装置下降状態)の側面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る管理作業機(作溝装置退避上昇状態)の側面図である。
図6】本発明の一実施形態に係る管理作業機(溝切機下降状態)の背面図である。
図7】本発明の一実施形態に係る管理作業機(溝切機退避上昇状態)の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1及び図2において、1は乗用型田植機の走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して8条植えの植付作業機(図示せず)が連結される。本発明の管理作業機3は、植付作業機に代えて走行機体1に連結されるものであり、作物条に沿って移動しながら作物条間に対して所定の管理作業を行うことが可能になる。
【0009】
走行機体1は、ペースト状の肥料を植付苗に沿って施肥する側条施肥機能を備える。つまり、走行機体1は、肥料を貯留する肥料タンク4と、肥料タンク4内の肥料を植付作業機の側条施肥ノズルに供給する8条分の施肥ポンプ(図示せず)と、を備える。
【0010】
図3に示すように、管理作業機3は、ヒッチ機構5を介して昇降リンク機構2に連結される。ヒッチ機構5は、走行機体側ヒッチ6と、作業機側ヒッチ7と、を備える。作業機側ヒッチ7は、作業機側ヒッチフレーム8と、作業機側ヒッチフレーム8の上部に左右方向に沿って設けられる上側連結ピン9と、作業機側ヒッチフレーム8の下部に左右方向に沿って設けられる下側連結ピン10と、を備える。
【0011】
走行機体側ヒッチ6は、走行機体側ヒッチフレーム11と、上側連結ピン9に下方から嵌合し、昇降リンク機構2の上昇動作に応じて管理作業機3を吊り上げ可能な上側連結溝部12と、管理作業機3の吊り上げに応じて下側連結ピン10が後方から嵌合する下側連結溝部13と、下側連結溝部13に嵌合した下側連結ピン10を抜け止めする回動可能なフックアーム14と、フックアーム14を回動操作するフックアーム操作機構15と、フックアーム操作機構15の操作をロックするロック機構16と、を備える。
【0012】
フックアーム14は、下側連結溝部13に嵌合した下側連結ピン10に係合して抜け止めする係合位置と、下側連結ピン10との係合を解除する係合解除位置と、に回動操作される。
【0013】
フックアーム操作機構15は、上下方向に操作可能な操作レバー17と、操作レバー17とフックアーム14を連結する連結部18と、操作レバー17を回動可能に支持する操作レバーブラケット19と、を備えており、操作レバー17を下方に操作するとフックアーム14が係合位置に回動し、操作レバー17を上方に操作するとフックアーム14が係合解除位置に回動する。
【0014】
ロック機構16は、操作レバーブラケット19に左右方向スライド可能に支持される平面視U字状のロックピン20と、ロックピン20を右方向に付勢するスプリング(図示せず)と、を備える。操作レバー17が下方位置(フックアーム係合操作位置)にあるときは、ロックピン20がスプリングの付勢力で操作レバー17の基端部後方位置に進出し、操作レバー17の上方操作(フックアーム係合解除操作)を当接規制する。また、スプリングの付勢力に抗してロックピン20を左方向にスライド操作すると、操作レバー17の上方操作が許容される。
【0015】
図1図7に示すように、管理作業機3は、作業機側ヒッチフレーム8と、左右方向に沿い、作業機側ヒッチフレーム8にローリング自在(左右傾斜自在)に支持される横フレーム21と、横フレーム21を水平制御する水平制御機構22と、作物条間を滑走して管理作業機3の対地高さを感知する感知フロート23と、作物条間に肥料を施す複数の施肥ノズル24、25と、施肥ノズル24、25の前方で施肥用の溝を形成する作溝装置26と、走行機体1の後輪27の走行跡に排水促進用の溝を形成する溝切機28と、を備える。
【0016】
感知フロート23は、横フレーム21に対して上下動自在に設けられ、作物条間を滑走する。管理作業機3の対地高さが高くなると、横フレーム21に対して感知フロート23が下降し、管理作業機3の対地高さが低くなると、横フレーム21に対して感知フロート23が上昇する。管理作業機3の対地高さに応じた感知フロート23の上下位置変動は、走行機体1に設けられる作業機昇降制御機構(図示せず)に対して電気的又は機械的に伝達される。作業機昇降制御機構は、感知フロート23の上下位置変動に応じて管理作業機3を自動的に昇降制御し、管理作業機3の対地高さを一定に維持する。
【0017】
施肥ノズル24、25は、横フレーム21から下方に延在する施肥ノズルステー29に上下位置調節(作業高さ範囲内)及び退避上昇(非作業高さ)可能に設けられる。具体的に説明すると、施肥ノズル24、25は、施肥ノズルステー29に上下回動可能に設けられるとともに、連結部材30を介して高さ調節レバー31に連結されている。高さ調節レバー31を回動操作すると、これに連動して施肥ノズル24、25が上下に回動し、施肥ノズル24、25の先端位置(肥料吐出口)が変更される。また、高さ調節レバー31の側方には、高さ調節レバー31と係合可能な複数の係合孔32aを備えるレバー保持プレート32が設けられており、複数の係合孔32aに対する高さ調節レバー31の選択的な係合操作に基づいて、施肥ノズル24、25の上下位置調節及び退避上昇操作が可能になる。なお、施肥ノズルステー29の下端部には、作溝装置26の後方を滑走し、作溝によって掘り起こされた土を平滑化するソリ状のフロート33が設けられている。
【0018】
作溝装置26は、泥の抵抗で回転しながら溝を形成する回転可能な作溝ディスク34と、作溝ディスク34の前方で草や夾雑物を左右に掻き分ける分草板35と、を備える。作溝ディスク34及び分草板35は、横フレーム21から下方に延在する作溝ステー36に上下位置調節(作業高さ範囲内)及び退避上昇(非作業高さ)可能に設けられる。具体的に説明すると、作溝ステー36は、下端側に作溝ディスク34及び分草板35が設けられる作溝ステー本体部37と、横フレーム21の前側に設けられ、作溝ステー本体部37を上下スライド可能に支持する角筒形状のガイド部38と、を備える。作溝ステー本体部37には左右方向に貫通する1つの貫通孔(図示せず)が形成される一方、ガイド部38には、上下方向に間隔を存して並ぶ複数の係合孔38aが形成されており、作溝ステー本体部37の貫通孔を任意の係合孔38aに合わせてピン39を差し込むことにより、作溝装置26の上下位置調節及び退避上昇操作が可能になる。なお、本実施形態の分草板35は、作溝ステー本体部37に対して上下位置調節可能に設けられており、分草板35と作溝ディスク34との相対的な上下位置を調節できるようになっている。
【0019】
溝切機28は、横フレーム21から下方に延在する溝切ステー40に上下位置調節(作業高さ範囲内)及び退避上昇(非作業高さ)可能に設けられる。なお、溝切機28の上下位置調整及び退避上昇を可能にする構成は、作溝装置26の上下位置調整及び退避上昇を可能にする構成と略同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0020】
以上のように構成される管理作業機3によれば、施肥ノズル24、25、作溝装置26及び溝切機28は、それぞれ横フレーム21に対して上下位置調節可能、かつ退避上昇可能に設けられるので、施肥深さ、施肥用の溝深さ、排水促進用の溝深さなどを任意に調節できるだけでなく、作業に不要な部材を退避上昇させることで、部材の破損などを防止できる。
【0021】
つぎに、管理作業機3における感知フロート23、施肥ノズル24、25、作溝装置26及び溝切機28の配置構成について説明する。本実施形態の管理作業機3は、走行機体1の後部に連結され、作物条に沿って移動しながら作物条間に対して所定の管理作業を行うにあたり、管理作業機3の幅方向中央部に感知フロート23を配置し、感知フロート23の両側方に作物条間分の距離を隔てて一対の内側施肥ノズル24及び作溝装置26を配置し、内側施肥ノズル24及び作溝装置26の外側に作物条間分の距離を隔てて一対の溝切機28を配置し、溝切機28の外側に作物条間分の距離を隔てて一対の外側施肥ノズル25及び作溝装置26を配置している。このような管理作業機3によれば、施肥作業(追肥作業)と同時に溝切作業を行うことができるだけでなく、管理作業対象となる作物条間に、感知フロート23、一対の内側施肥ノズル24、一対の溝切機28及び一対の外側施肥ノズル25をバランス良く配置することで、効率的な管理作業を行うことができる。
【0022】
また、本実施形態の管理作業機3では、横フレーム21の後方に内側施肥ノズル24及び外側施肥ノズル25を配置し、横フレーム21の前方に作溝装置26を配置し、横フレーム21の下方に溝切機28を配置している。このような配置構成によれば、管理作業機3の前後長さを短縮することが可能になる。
【0023】
また、本実施形態の管理作業機3では、横フレーム21の前方に作溝装置26を配置するにあたり、作溝装置26の前端を走行機体1の後輪27の後端よりも前方に位置させている。このような配置構成によれば、走行機体1及び管理作業機3を含む前後長さを抑制することが可能になる。
【0024】
また、本実施形態の管理作業機3では、施肥ノズルステー29上にウエイト50が設けられる。具体的に説明すると、右側の内側施肥ノズル24を支持する施肥ノズルステー29と、右側の外側施肥ノズル25を支持する施肥ノズルステー29との間に、左右方向に沿って右側ウエイト載置台51Rが架設され、左側の内側施肥ノズル24を支持する施肥ノズルステー29と、左側の外側施肥ノズル25を支持する施肥ノズルステー29との間に、左右方向に沿って左側ウエイト載置台51Lが架設されている。左右のウエイト載置台51L、51Rには、板状に形成されたウエイト50を積層状に載置してボルト固定することが可能であり、載置するウエイト50の枚数に基づいて管理作業機3の重量を調整することができる。このような構成によれば、管理作業機3の重量を調整して昇降制御の安定性を向上させることができるだけでなく、良好な溝形成が可能になる。
【0025】
また、本実施形態の管理作業機3は、2本を1セットとして4条分の施肥ノズル24、25を備えており、合計8本の施肥ノズル24、25は、それぞれ前述した8条用の施肥ポンプに接続される。このようにすると、走行機体1が備える肥料タンク4及び施肥ポンプを利用して管理作業機3による施肥作業(追肥作業)が可能になるだけでなく、施肥を行う作物条間に対して側条施肥の2倍の量の肥料を施すことができる。
【0026】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、走行機体1の後部に連結され、作物条に沿って移動しながら作物条間に対して所定の管理作業を行う管理作業機3であって、管理作業機3の幅方向中央部に配置され、作物条間を滑走して管理作業機3の対地高さを感知する感知フロート23と、感知フロート23の両側方に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の内側施肥ノズル24と、内側施肥ノズル24の外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、走行機体1の後輪27の走行跡に排水促進用の溝を形成する一対の溝切機28と、溝切機28の外側に作物条間分の距離を隔てて配置され、作物条間に肥料を施す一対の外側施肥ノズル25と、を備えるので、施肥作業(追肥作業)と同時に溝切作業を行うことができるだけでなく、管理作業対象となる作物条間に、感知フロート23、一対の内側施肥ノズル24、一対の溝切機28及び一対の外側施肥ノズル25をバランス良く配置し、効率的な管理作業を行うことができる。
【0027】
また、内側施肥ノズル24及び外側施肥ノズル25の前方で施肥用の溝を形成する作溝装置26と、管理作業機3の幅方向に沿って配置され、感知フロート23、内側施肥ノズル24、溝切機28、外側施肥ノズル25、及び作溝装置26を支持する横フレーム21と、をさらに備え、横フレーム21の後方に、内側施肥ノズル24及び外側施肥ノズル25を配置し、横フレーム21の前方に、作溝装置26を配置し、横フレーム21の下方に、溝切機28を配置したので、管理作業機3の前後長さを短縮できる。
【0028】
また、管理作業機3は、8条植えの植付作業機が連結される走行機体1に着脱可能に連結されるので、植付作業時に枕地の一行程植えが可能になるだけでなく、植付作業機に代えて管理作業機3を装着することで、8条植えの条間に対して施肥作業及び溝切作業を同時に行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0029】
1 走行機体
3 管理作業機
4 肥料タンク
21 横フレーム
23 感知フロート
24 内側施肥ノズル
25 外側施肥ノズル
26 作溝装置
27 後輪
28 溝切機
29 施肥ノズルステー
31 調節レバー
32 レバー保持プレート
32a 係合孔
33 フロート
34 作溝ディスク
35 分草板
36 作溝ステー
37 作溝ステー本体部
38 ガイド部
38a 係合孔
39 ピン
40 溝切ステー
50 ウエイト
51L 左側ウエイト載置台
51R 右側ウエイト載置台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7