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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022079885
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】地理学習システム
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20220520BHJP
   G09B 1/16 20060101ALI20220520BHJP
   A63F 9/10 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
G09B29/00 Z
G09B1/16
A63F9/10 501E
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020190744
(22)【出願日】2020-11-17
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年2月3日にスタディアップのウェブサイトにて掲載(https://www.studyup.jp/)
(71)【出願人】
【識別番号】519062007
【氏名又は名称】株式会社トップオブ
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】特許業務法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】野村 恵祐
【テーマコード(参考)】
2C032
【Fターム(参考)】
2C032HA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】地理要素の位置・形状・大きさを楽しく学習することのできる、地理学習システムを提供する。
【解決手段】地理学習システムSは、山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡からなる地理要素のうち、少なくとも1つの地理要素の位置・形状・大きさが図示される地図シートMQ1と、地図シートMQ1上に図示された各地理要素に対応して、各地理要素の形状・大きさが描画される地理要素ピース101~140と、を備えている。各地理要素ピース101~140は、各地理要素の形状・大きさが描画された透明な基板91と、前記基板に記載された各地理要素の名称92と、から構成される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡からなる地理要素のうち、少なくとも1つの地理要素の位置・形状・大きさが図示される地図シートと、
前記地図シート上に図示された各地理要素に対応して、各地理要素の形状・大きさが描画される地理要素ピースと、を備える、地理学習システム。
【請求項2】
各地理要素ピースは、各地理要素の形状・大きさが描画された透明な基板と、前記基板に記載された各地理要素の名称と、から構成される、請求項1に記載された、地理学習システム。
【請求項3】
前記地理要素ピースのうち、山地/山脈/山/火山の形状・大きさが描画される山地/山脈/山/火山ピースは、山地/山脈の形状・長さが線で描画される山地/山脈ピースと、山/火山が点で示される山/火山ピースと、から構成される、請求項2に記載された、地理学習システム。
【請求項4】
前記地理要素ピースのうち、平野の形状・大きさが描画される平野ピースには、平野の形状・大きさが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画される、請求項2又は請求項3に記載された、地理学習システム。
【請求項5】
前記地理要素ピースのうち、川/湖の形状・大きさが描画される川/湖ピースは、川の形状・長さが線で描画される川ピースと、湖の形状・広さが領域で描画される湖ピースと、から構成され、前記川ピースには、海岸線が線で描画される、請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載された、地理学習システム。
【請求項6】
前記地理要素ピースのうち、湾/海峡の形状・大きさが描画される湾/海峡ピースには、湾/海峡の形状・広さが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画される、請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載された、地理学習システム。
【請求項7】
前記地理要素ピースのうち、半島/岬の形状・大きさが描画される半島/岬ピースには、半島/岬の形状・広さが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画される、請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載された、地理学習システム。
【請求項8】
各地理要素の位置・形状・大きさに加えて、各地理要素の名称を表示する解答シートをさらに備える、請求項2乃至請求項7のいずれか一項に記載された、地理学習システム。
【請求項9】
各地理要素の位置・形状・大きさを表示しない、白地図シートをさらに備える、請求項2乃至請求項8のいずれか一項に記載された、地理学習システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡などを含む地理要素を学習するための地理学習システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、中学受験などにおいて最初に学習する地理分野の中には、社会を学習していく上で最優先となる「社会の公式」というものが存在する。この社会の公式は、4年生から6年生までに共通する内容となっており、算数で言えば四則演算、国語でいえば漢字のようなものと考えられる。
【0003】
社会の公式の場合、何よりも最優先に行うべき内容として、白地図と都道府県を覚えることが重要となる。まず「都道府県」の場合には、必須3大事項として、地図のどの部分が何県にあたるか、各都道府県の県庁所在地名、各都道府県の形、がある。一方、「白地図」の場合には、必須6大事項として、山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡、がある。
【0004】
社会の公式の1つとして「都道府県」を学習するための技術として、例えば、特許文献1には、世界各国、日本各都道府県等各地域の形状に構成したカードと、該カードと同一縮尺で各地域をまとめて記載した世界、日本等の地図シートとの組み合わせから成る地理学習玩具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平4-24779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の地理学習玩具では、カード自体は、世界各国、日本各都道府県等各地域の形状に構成されている。そのため、山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡を含む地理要素の位置・形状・大きさを楽しく学習することはできなかった。
【0007】
そこで、本発明は、地理要素の位置・形状・大きさを楽しく学習することのできる、地理学習システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、第1の発明としての地理学習システムは、山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡からなる地理要素のうち、少なくとも1つの地理要素の位置・形状・大きさが図示される地図シートと、前記地図シート上に図示された各地理要素に対応して、各地理要素の形状・大きさが描画される地理要素ピースと、を備えている。
【0009】
また、第2の発明において、各地理要素ピースは、各地理要素の形状・大きさが描画された透明な基板と、前記基板に記載された各地理要素の名称と、から構成されている。
【0010】
さらに、第3の発明において、前記地理要素ピースのうち、山地/山脈/山/火山の形状・大きさが描画される山地/山脈/山/火山ピースは、山地/山脈の形状・長さが線で描画される山地/山脈ピースと、山/火山が点で示される山/火山ピースと、から構成されている。
【0011】
また、第4の発明において、前記地理要素ピースのうち、平野の形状・大きさが描画される平野ピースには、平野の形状・大きさが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画されている。
【0012】
さらに、第5の発明において、前記地理要素ピースのうち、川/湖の形状・大きさが描画される川/湖ピースは、川の形状・長さが線で描画される川ピースと、湖の形状・広さが領域で描画される湖ピースと、から構成され、前記川ピースには、海岸線が線で描画されている。
【0013】
さらに、第6の発明において、前記地理要素ピースのうち、湾/海峡の形状・大きさが描画される湾/海峡ピースには、湾/海峡の形状・広さが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画されている。
【0014】
さらに、第7の発明において、前記地理要素ピースのうち、半島/岬の形状・大きさが描画される半島/岬ピースには、半島/岬の形状・広さが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画されている。
【0015】
また、第8の発明としての地理学習システムは、各地理要素の位置・形状・大きさに加えて、各地理要素の名称を表示する解答シートをさらに備えている。
【0016】
さらに、第9の発明としての地理学習システムは、各地理要素の位置・形状・大きさを表示しない、白地図シートをさらに備えている。
【発明の効果】
【0017】
このように、本発明の地理学習システムは、山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡を含む地理要素のうち、少なくとも1つの地理要素の位置・形状・大きさを表示する地図シートと、地図シートに表示された各地理要素に対応して、各地理要素の形状・大きさを再現する地理要素ピースと、を備えている。このような構成であれば、地理要素ピースを手で持って触れながら地図シートに重ねる動作によって、各地理要素の位置・形状・大きさを楽しく学習することができる。
【0018】
また、第2の発明において、各地理要素ピースは、各地理要素の形状・大きさが描画された透明な基板と、基板に記載された各地理要素の名称と、から構成されているため、各地理要素の名称を基準(又は「ヒント」)として、各地理要素ピースを手で持って触れながら、各地理要素の位置・形状・大きさを楽しく学習することができる。
【0019】
また、第3の発明において、地理要素ピースのうち、山地/山脈/山/火山の形状・大きさが描画される山地/山脈/山/火山ピースは、山地/山脈の形状・長さが線で描画される山地/山脈ピースと、山/火山が点で示される山/火山ピースと、から構成されているため、山地/山脈/山/火山ピースを地図シートに重ねる動作によって、山地/山脈の位置・形状・長さや、山/火山の位置を楽しく、かつ、正確に学習することができる。
【0020】
さらに、第4の発明において、地理要素ピースのうち、平野の形状・大きさが描画される平野ピースには、平野の形状・大きさが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画されているため、名称と海岸線を基準(又は「ヒント」)として、平野ピースを地図シートに重ねる動作によって、平野の位置・形状・大きさを楽しく、かつ、正確に学習することができる。
【0021】
また、第5の発明において、地理要素ピースのうち、川/湖の形状・大きさが描画される川/湖ピースは、川の形状・長さが線で描画される川ピースと、湖の形状・広さが領域で描画される湖ピースと、から構成され、川ピースには、海岸線が線で描画されているため、名称と海岸線を基準(又は「ヒント」)として、川/湖ピースを地図シートに重ねる動作によって、川/湖の位置・形状・大きさを楽しく、かつ、正確に学習することができる。
【0022】
さらに、第6の発明において、地理要素ピースのうち、湾/海峡の形状・大きさが描画される湾/海峡ピースには、湾/海峡の形状・広さが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画されているため、名称と海岸線を基準(又は「ヒント」)として、湾/海峡ピースを地図シートに重ねる動作によって、湾/海峡の位置・形状・大きさを楽しく、かつ、正確に学習することができる。
【0023】
また、第7の発明において、地理要素ピースのうち、半島/岬の形状・大きさが描画される半島/岬ピースには、半島/岬の形状・広さが領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画されているため、名称と海岸線を基準(又は「ヒント」)として、半島/岬ピースを地図シートに重ねる動作によって、半島/岬の位置・形状・大きさを楽しく、かつ、正確に学習することができる。
【0024】
また、第8の発明としての地理学習システムは、各地理要素の位置・形状・大きさに加えて、各地理要素の名称を表示する解答シートをさらに備えているため、各地理要素の正しい位置を容易に把握して答え合わせすることで、いっそう学習効果を高めることができる。
【0025】
さらに、第9の発明としての地理学習システムは、各地理要素の位置・形状・大きさを表示しない、白地図シートをさらに備えているため、学習の難易度を高くして、各地理要素の位置・形状・大きさの学習効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】地理学習システムの全体構成の説明図である。
図2】山地/山脈/山/火山の学習セットである。(a)はシートであり、(b)はピースである。
図3】平野の学習セットである。(a)はシートであり、(b)はピースである。
図4】川/湖の学習セットである。(a)はシートであり、(b)はピースである。
図5】盆地/台地の学習セットである。(a)はシートであり、(b)はピースである。
図6】半島/岬の学習セットである。(a)はシートであり、(b)はピースである。
図7】湾/海峡の学習セットである。(a)はシートであり、(b)はピースである。
図8】解答シートの平面図である。
図9】白地図シートの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例0028】
(構成)
まず、図1を用いて本発明の地理学習システムSの全体構成を説明する。本発明の地理学習システムSは、図1に示すように、日本列島の中に存在する山地/山脈/山/火山、平野、川/湖、盆地/台地、半島/岬、湾/海峡を含む地理要素のうち、少なくとも1つの地理要素の位置・形状・大きさを表示する地図シートMQ1~MQ6と、地図シートMQ1~MQ6に表示された各地理要素に対応して、各地理要素の形状・大きさを再現する地理要素ピース101~630と、を備えている。
【0029】
加えて、地理学習システムSは、各地理要素の位置・形状・大きさに加えて、各地理要素の名称を表示する解答シートMA1~MA6を備えている。そして、地理学習システムSは、各地理要素の位置・形状・大きさを表示しない、白地図シートMWを備えている。
【0030】
地図シートMQ1~MQ6は、山地/山脈/山/火山シートMQ1と、平野シートMQ2と、川/湖シートMQ3と、盆地/台地シートMQ4と、半島/岬シートMQ5と、湾/海峡シートMQ6と、から構成されている。
【0031】
各地図シート(MQ1~MQ6)には、図2(a)~図7(a)に示すように、日本列島の陸と海の境界を示す海岸線と、都道府県境を示す県境線と、が描かれているとともに、それぞれの地理要素ごとに異なる所定の色(薄い色彩)を用いて、それぞれの地理要素が点・線・領域として描かれている。
【0032】
ここにおいて、この各地図シート(MQ1~MQ6)の大きさは、特に限定されるものではないが、A1サイズとすることが好ましい。つまり、地図シート(MQ1~MQ6)の大きさは、親や子どもが実際に地理要素ピースを手にとって、地図の上に置くという動作をする場合に、A1サイズが最適である。
【0033】
すなわち、地図シート(MQ1~MQ6)をA1よりも小さい紙にすると、山地、山脈、山、川、平野などの地理要素ピース101~630も、より小さくすることになる。そうすると、地理要素ピース101~630を日本地図の上に置くという動作が非常に窮屈になるうえ、地図上が小さいピースで散らかった印象となる。子どもの手でしっかりと手に持てる大きさの地理要素ピース101~630を日本地図の上に置いて暗記を促すという意味では、A1サイズの地図シート(MQ1~MQ6)が理想的である。これとは逆に、地図シートがA1サイズよりも大きくなると、地理要素ピースも大きくなり過ぎて子どもの手で持ちにくくなるうえ、地図を広げるスペースが広くなり過ぎて学習しにくくなるのである。
【0034】
地理要素ピース101~630は、図2(b)~図7(b)に示すように、40個の山地/山脈/山/火山ピース101~140と、25個の平野ピース201~225と、45個の川/湖ピース301~345と、22個の盆地/台地ピース401~422と、29個の半島/岬ピース501~529と、30個の湾/海峡ピース601~630と、から構成されている。
【0035】
各地理要素ピースは、各地理要素の形状・大きさが描画された透明な基板91と、基板91に記載された各地理要素の名称92と、から構成されている。すなわち、透明な基板91には、それぞれの地理要素が、それぞれの地理要素ごとに異なる所定の色を用いて、点・線・領域として描画されている。さらに、基板91は、地理要素の輪郭に沿って、ひと回り大きい形状とされている。同時に、基板91には、各地理要素の名称92が、地理要素ごとに明確に記載されている。そして、これらの地理要素の形状・大きさは、上述した地図シートMQ1~MQ6上に描かれた、対応する地理要素と同一の形状・大きさ(縮尺)とされている。
【0036】
解答シートMA1~MA6(MA1以外は不図示)は、図8に示すように、地図シートMQ1~MQ6と同様に、日本列島の陸と海の境界を示す海岸線と、都道府県境を示す県境線と、が描かれ、それぞれの地理要素ごとに異なる所定の色(濃い色彩)を用いて、それぞれの地理要素が点・線・領域として正確な位置・形状・大きさに描かれており、加えて各地理要素の名称が記載されている。すなわち、描画された各地理要素には、対応する指示線の一方が接続され、指示線の他方には各地理要素の名称が記載されている。
【0037】
白地図シートMWは、図9に示すように、いわゆる白地図である。すなわち、白地図シートMWは、地図シートMQ1~MQ6と同様に、日本列島の陸と海の境界を示す海岸線と、都道府県境を示す県境線と、が描かれているものの、各地理要素は描かれておらず、各地理要素の名称も記載されていない。
【0038】
次に、6つの地理要素(事項)を学習するための6つの学習セット(1)~(6)について具体的に説明する。なお、地理学習システムSの学習セット(1)~(6)は、図示しないが、書き込みシート(ブランク)と、書き込みシート(解答)と、をさらに備えることも好ましい。
【0039】
(1)山地/山脈/山/火山の学習セット(図2
地図シート:1枚+解答シート(図8):1枚+地理要素(山地/山脈/山(図2)/火山)ピース:40個
【0040】
地図シートMQ1には、図2(a)に示すように、山地/山脈/山/火山が、位置・形状・大きさを把握できるように薄い色で描画されている。具体的には、地図シートMQ1上で、山地/山脈は、薄い赤色乃至茶色の線(曲線)で描画されるとともに、山/火山は、赤色乃至茶色の三角形で描画される。
【0041】
40個の山地/山脈/山/火山ピース101~140は、図2(b)に示すように、山地/山脈の形状・長さが線で描画される山地/山脈ピースと、山/火山が点で示される山/火山ピースと、から構成される。具体的には、山地/山脈ピースは、赤色乃至茶色の線(曲線)で描画されるとともに、山/火山ピースは、赤色乃至茶色の三角形で描画される。加えて、各地理要素の近傍には、地理要素と同系色によって地理要素の名称(「〇〇山地」「〇〇山脈」「〇〇山」など)が記載されている。
【0042】
(2)平野の学習セット(図3
地図シート:1枚+解答シート(図示しない):1枚+地理要素(平野)ピース:25個
【0043】
地図シートMQ2には、図3(a)に示すように、平野が、位置・形状・大きさを把握できるように薄い色で描画されている。具体的には、地図シートMQ2上で、平野は、所定の位置・形状・広さの緑色の領域として着色されている。
【0044】
25個の平野ピース201~225は、図3(b)に示すように、平野の形状・広さが所定の形状・広さの領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画される。具体的には、平野ピース201~225は、所定の形状・広さの緑色の領域として着色され、さらに海岸線は(黒色の)線で描画されている。加えて、各地理要素の近傍には、地理要素と同系色によって地理要素の名称(「〇〇平野」など)が記載されている。
【0045】
(3)川/湖の学習セット(図4
地図シート:1枚+解答シート(図示しない):1枚+地理要素(川/湖)ピース:45個
【0046】
地図シートMQ3には、図4(a)に示すように、所定の位置に川の形状・長さが薄い色の線で描画されるとともに、所定の位置に湖の形状・広さが薄い色の領域で描画される。具体的には、地図シートMQ3上で、川は、所定の位置に所定の形状・長さの紺色の線として描画され、湖は、所定の位置に所定の形状・広さの青色の領域として着色される。
【0047】
45個の川/湖ピース301~345は、図4(b)に示すように、川の形状・長さが線で描画される川ピースと、湖の形状・広さが領域で描画される湖ピースと、から構成され、川ピースには、海岸線が線で描画される。具体的には、川/湖ピース301~345のうち、川ピースは、所定の形状・長さの紺色の線として描画され、さらに端部には海岸線は(黒色の)線で描画されている。また湖ピースは、所定の形状・広さの青色の領域として着色される。加えて、各地理要素の近傍には、地理要素と同系色によって地理要素の名称(「〇〇川」「〇〇湖」など)が記載されている。
【0048】
(4)盆地/台地の学習セット(図5
地図シート:1枚+解答シート(図示しない):1枚+地理要素(盆地/台地)ピース:22個
【0049】
地図シートMQ4には、図5(a)に示すように、盆地/台地が、位置・形状・大きさを把握できるように薄い色で描画されている。具体的には、地図シートMQ4上で、盆地/台地は、所定の位置に所定の形状・広さのオレンジ色の領域として着色される。なお、盆地/台地は、その形状が問題とならない場合には楕円形で着色される。
【0050】
22個の盆地/台地ピース401~422は、図5(b)に示すように、盆地/台地の形状・大きさが所定の形状・広さの領域で描画され、かつ、海岸線が線で描画される。具体的には、盆地/台地ピース401~422は、所定の形状・広さのオレンジ色の領域として描画される。なお、盆地/台地ピース401~422は、その形状が問題とならない場合には楕円形で着色される。加えて、各地理要素の近傍には、地理要素と同系色によって地理要素の名称(「〇〇台地」「〇〇盆地」など)が記載されている。
【0051】
(5)半島/岬の学習セット(図6
地図シート:1枚+解答シート(図示しない):1枚+地理要素(半島/岬)ピース:29個
【0052】
地図シートMQ5には、図6(a)に示すように、半島/岬が、所定の位置に形状・広さを把握できるように薄い色で描画されている。具体的には、地図シートMQ5上で、半島/岬は、所定の位置・形状・広さの紫色のグラデーションの領域として着色されている。
【0053】
29個の半島/岬ピース501~529は、図6(b)に示すように、半島/岬の形状・広さが領域として着色される。具体的には、海岸線の形状が(黒色の)線で描画(再現)されているところ、その内部の領域が紫色のグラデーションによって着色されている。加えて、各地理要素の近傍には、地理要素と同系色によって地理要素の名称(「〇〇半島」「〇〇岬」など)が記載されている。
【0054】
(6)湾/海峡の学習セット(図7
地図シート:1枚+解答シート(図示しない):1枚+地理要素(湾/海峡)ピース:30個
【0055】
地図シートMQ6には、図7(a)に示すように、所定の位置に湾/海峡の形状・広さが薄い色で描画される。具体的には、海岸線の形状が(黒色の)線で描画(再現)されているところ、その内部の領域、若しくは、近傍の領域が水色で着色されたり、緑色のグラデーションによって着色されたりしている。
【0056】
30個の湾/海峡ピース601~630は、図7(b)に示すように、湾/海峡の形状・広さが領域として着色される。具体的には、海岸線の形状が(黒色の)線で描画(再現)されているところ、その内部の領域、若しくは、近傍の領域が水色で着色されたり、緑色のグラデーションによって着色されたりしている。加えて、各地理要素の近傍には、地理要素と同系色によって地理要素の名称(「〇〇湾」「〇〇海峡」など)が記載されている。
【0057】
(使い方)
次に、本実施例の地理学習システムSの使い方(学習方法)について簡単に説明する。
(1)覚えたい事項の地図シートを広げる。
例)山地・山脈・山・火山の地図シートを広げる。
(2)最初は、あらかじめ地図シートにうすく印刷してある部分と、同じ形のピースを探して重ね合わせてみる。その後、解答シートを用いて、答え合わせをする。
例)地図シート上の奥羽山脈を見て、奥羽山脈のピースを探して重ね合わせる。この動作は、いわゆるパズルと同様の動作であり、楽しみながら学習できる。
(3)慣れてくれば、自分でピースを選んで地図シートのどこにあるかを探し、重ね合わせてみる。その後、解答シートを用いて、答え合わせをする。
例)奥羽山脈のピースを主体的に手にとって、地図シート上で奥羽山脈を探して重ね合わせる。この動作は、いわゆるパズルと同様の動作であり、楽しみながら学習できる。
(4)最終的には、ピースを見ただけで地図シートのどこにあるかがわかるようになれば、完璧である。ときどき書き込みシートで習熟度をチェックしながら191個のピースの位置・形状・大きさ・名称をしっかりと覚える。
例)奥羽山脈のピースを見ただけで地図シート上の奥羽山脈の位置がわかるようになる。
【0058】
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0059】
例えば、実施例では、地図として日本地図を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、世界地図であっても本発明を適用することができるし、東北地方のみの図や、関東地方のみの図であってもよい。
【符号の説明】
【0060】
S 地理学習システム
MQ1-MQ6 地図シート
MA1-MA6 解答シート
MW 白地図シート
101-140 山地/山脈/山/火山ピース
201-225 平野ピース
301-345 川/湖ピース
401-422 盆地/台地ピース
501-529 半島/岬ピース
601-630 湾/海峡ピース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9