(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080010
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
B65D 5/42 20060101AFI20220520BHJP
B65D 5/44 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
B65D5/42 C
B65D5/44 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020190938
(22)【出願日】2020-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】000106885
【氏名又は名称】シグマ紙業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】特許業務法人あーく特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青木 好春
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA05
3E060BB03
3E060CB06
3E060CE04
3E060CE07
3E060CE15
3E060CE18
3E060CE19
3E060CE30
3E060CG03
3E060DA04
3E060DA30
3E060EA06
(57)【要約】
【課題】未開封と開封済とを目視にて正確に認識可能な包装箱の提供。
【解決手段】未開封確認用フラップ5の外面には、未開封を意味する文字列52が記されている。右上内フラップ33の外面には、開封済を意味する文字列35が記されている。蓋フラップ31には、二つの文字列52,35を囲む大きさの開口窓6が設けられている。左上内フラップ32、右上内フラップ33、未開封確認用フラップ5ならびに蓋フラップ31のすべてを折り曲げて胴部2の上開口を閉じる状態にすると、開口窓6内に二つの文字列52,35が重なり合って配置されるように位置決めされている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
角筒形状の胴部と、
この胴部の一方の開口において対向する第1、第2辺からそれぞれ外向きに延出されるとともに前記一方の開口の内側へ向けて折り曲げ可能とされる内フラップと、
前記一方の内フラップの外側で当該内フラップの付け根に外向きに延出するように切り離し可能に連接される未開封確認用フラップと、
前記一方の開口において前記第1、第2辺と直交する第3辺に外向きに延出されるとともに前記一方の開口を閉塞するように折り曲げ可能とされ、かつ前記折り曲げられた状態で前記胴部の内周面に貼着される差し込み片を有する蓋フラップと、を備え、
前記未開封確認用フラップの外面には、未開封を意味する文字列が記されており、
前記一方の内フラップの外面には、開封済を意味する文字列が記されており、
前記蓋フラップには、前記各文字列を囲む大きさの開口窓が設けられており、
前記両方の内フラップ、前記未開封確認用フラップならびに前記蓋フラップのすべてを折り曲げることにより前記一方の開口を閉じる状態にすると、前記蓋フラップの開口窓の内側に前記二つの文字列が重なり合って配置されるように位置決めされていることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
請求項1に記載の包装箱において、
前記蓋フラップと前記胴部の外面とに跨るようにテープが貼着されることによって前記蓋フラップが前記胴部に封止されていることを特徴とする包装箱。
【請求項3】
請求項1または2に記載の包装箱において、
前記未開封確認用フラップの外面には、表示タグ用メモの記入領域が確保されていることを特徴とする包装箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開封済を目視可能な包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に記載の包装箱は、上下方向及び前後方向の各寸法より左右方向の寸法が長い角筒形状の胴部と、上記胴部の内部空間を上記左右方向へ向かって開放する開口の周縁のうち隣接しない位置からそれぞれ延出された内フラップ及び外フラップと、を具備しており、上記内フラップは、その外表面に開封済みを認識可能な表示が記されており、上記外フラップは、上記内フラップの上記表示を含む上記外表面を覆っており、上記内フラップは、その延出端に上記胴部の内部空間へ差し込み可能な差込片を有しており、上記胴部は、上記胴部の一部を上記外フラップと共に切り離し可能な切断線を有しており、上記差込片は、上記外フラップと共に切り離される上記胴部の一部と接着されていないという構成になっている。
【0003】
この特許文献1では、前記外フラップを前記切断線に沿って下壁から切り離して外方へ折り返すように開くと、前記内フラップの開封済みを認識可能な表示が露出されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、前記外フラップを切り離すと、前記内フラップを開放していなくても開封済みを認識可能な表示が外側に露出されてしまう。つまり、本当の意味で開封済みになっていないにもかかわらず、開封済みになってしまうので、使い勝手が良くないと言わざるを得ない。ここに改良の余地がある。
【0006】
このような事情に鑑み、本発明は、未開封と開封済とを目視にて正確に認識可能な包装箱の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る包装箱は、角筒形状の胴部と、この胴部の一方の開口において対向する第1、第2辺からそれぞれ外向きに延出されるとともに前記一方の開口の内側へ向けて折り曲げ可能とされる内フラップと、前記一方の内フラップの外側で当該内フラップの付け根に外向きに延出するように切り離し可能に連接される未開封確認用フラップと、前記一方の開口において前記第1、第2辺と直交する第3辺に外向きに延出されるとともに前記一方の開口を閉塞するように折り曲げ可能とされ、かつ前記折り曲げられた状態で前記胴部の内周面に貼着される差し込み片を有する蓋フラップと、を備え、前記未開封確認用フラップの外面には、未開封を意味する文字列が記されており、前記一方の内フラップの外面には、開封済を意味する文字列が記されており、前記蓋フラップには、前記各文字列を囲む大きさの開口窓が設けられており、前記両方の内フラップ、前記未開封確認用フラップならびに前記蓋フラップのすべてを折り曲げることにより前記一方の開口を閉じる状態にすると、前記蓋フラップの開口窓の内側に前記二つの文字列が重なり合って配置されるように位置決めされていることを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、前記蓋フラップを開封していない状態では、当該蓋フラップの開口窓から前記未開封確認用フラップの文字列(未開封を意味する文字列)が外側に露呈される一方、前記蓋フラップを開けるとともに前記未開封確認用フラップを前記胴部から切り離した後で前記蓋フラップを再度閉じた状態では、当該蓋フラップの開口窓から前記一方の内フラップの文字列(開封済を意味する文字列)が外側に露呈される。
【0009】
これにより、前記開口窓から「未開封を意味する文字列」が露呈していることを目視確認できた場合には、前記包装箱が未開封であると簡単かつ正確に認識できるようになる。一方、前記開口窓から「開封済を意味する文字列」が露呈していることを目視確認できた場合には、前記包装箱が開封済であると簡単かつ正確に認識できるようになる。
【0010】
ところで、上記包装箱において、前記蓋フラップと前記胴部の外面とに跨るようにテープが貼着されることによって前記蓋フラップが前記胴部に封止されている構成とすることができる。
【0011】
この構成によれば、前記包装箱の封止を前記テープを用いることによって行うようにしているので、前記包装箱の封止作業を比較的簡単に行うことができる。
【0012】
また、上記包装箱において、前記未開封確認用フラップの外面には、表示タグ用メモの記入領域が確保されている構成とすることができる。
【0013】
この構成によれば、前記未開封確認用フラップを前記胴部から切り離した後で、この切り離した未開封確認用フラップを表示タグとして有効利用することが可能になる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、未開封と開封済とを目視にて正確に認識することが可能な包装箱を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る包装箱の一実施形態で、上開口を開放した状態を示す斜視図である。
【
図2】
図1の状態から左上内フラップおよび右上内フラップを倒した状態を示す斜視図である。
【
図3】
図2の状態から未開封確認用フラップを倒した状態を示す斜視図である。
【
図4】
図3の状態から蓋フラップを倒してテープで封止した状態を示す斜視図である。
【
図5】
図4の状態からテープを剥がして蓋フラップを開いてから未開封確認用フラップを切り離した状態を示す斜視図である。
【
図6】
図5の状態から蓋フラップを再度閉じた状態を示す斜視図である。
【
図7】
図1~
図6の包装箱を展開した状態を示す平面図である。
【
図8】本発明に係る包装箱の他の実施形態で、上開口を開放して左上内フラップおよび右上内フラップを倒した状態を示す斜視図である。
【
図9】包装箱を開放するにあたってテープを剥がして蓋フラップを開いてから未開封確認用フラップを切り離した状態を示す斜視図である。
【
図10】
図8の包装箱を展開した状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1から
図7に本発明の一実施形態を示している。図中、1は包装箱の全体を示している。
【0018】
包装箱1は、
図7の展開図に示すように、一枚のコートボールを所定形状に打ち抜いてから、折り曲げるとともに、所定部分を貼着することにより製作される。
【0019】
この包装箱1は、公知の「ロックボトムカートン(オートマチック)」と呼ばれる長方体形状の包装箱であって、折り畳まれて扁平になっている胴部2を四角筒形に立体化することに伴い当該胴部2の下開口が閉塞されるように構成されている。
【0020】
具体的に、包装箱1は、胴部2、蓋部3、底部4、などを備えている。以下において、左右方向とは、胴部2の前面21に向かって見たときの方向とする。
【0021】
胴部2は、角筒形状に形成されていて、4つの面(第1面または前面21、第2面または後面22、第3面または左側面23、第4面または右側面24)を有している。
【0022】
前面21には、左側面23と糊代板25とがそれぞれ折り目101,102を介して連接されている。左側面23には、後面22が折り目103を介して連接されている。後面22には、右側面24が折り目104を介して連接されている。
【0023】
これら前面21、後面22、左側面23、右側面24ならびに糊代板25をそれぞれ折り目101~104で谷折りしてから糊代板25の外面に右側面24の内面を貼着することにより、胴部2が四角筒形に形成されるようになっている。
【0024】
蓋部3は、胴部2の上開口を閉塞するものであって、蓋フラップ31、左上内フラップ32、右上内フラップ33を備えている。
【0025】
蓋フラップ31は、後面22の上辺(請求項の第3辺に相当)に折り目106を介して上向きに延出されるとともに上開口の内側へ向けて折り曲げ可能になるように連接されている。
【0026】
この蓋フラップ31には、差し込み片34が折り目107を介して上向きに延出されるとともに上開口の内側へ向けて折り曲げ可能になるように連接されている。
【0027】
左上内フラップ32は、左側面23の上辺(請求項の第1辺に相当)に折り目108を介して上向きに延出されるとともに上開口の内側へ向けて折り曲げ可能になるように連接されている。
【0028】
右上内フラップ33は、糊代板25の上辺(請求項の第2辺に相当)に折り目109を介して上向きに延出されるとともに上開口の内側へ向けて折り曲げ可能になるように連接されている。
【0029】
底部4は、胴部2の下開口を閉塞するものであって、ロックボトム、ワンタッチ底またはオートボトムと呼ばれる。
【0030】
この底部4は、前底蓋フラップ41、後底蓋フラップ42、左底フラップ43、右底フラップ44を備えている。
【0031】
前底蓋フラップ41は、前面21の下辺に折り目111を介して連接されている。後底蓋フラップ42は、後面22の下辺に折り目112を介して連接されている。左底フラップ43は、左側面23の下辺に折り目113を介して連接されている。右底フラップ44は、糊代板25の下辺に折り目114を介して連接されている。
【0032】
前底蓋フラップ41は、右底フラップ44に貼着される。後底蓋フラップ42は、左底フラップ43に貼着される。
【0033】
なお、前底蓋フラップ41および後底蓋フラップ42の所定位置には、斜めの折り目121,122が設けられており、この折り目121,122よりも先端側の領域(貼着領域と言う)41a,42aが左底フラップ43および右底フラップ44に貼着されるようになっている。
【0034】
この底部4は、扁平な胴部2を立体化することに伴い胴部2の下開口が前底蓋フラップ41、後底蓋フラップ42、左底フラップ43ならびに右底フラップ44によってワンタッチで閉塞されるようになる。
【0035】
この実施形態の包装箱1では、糊代板25の上辺に未開封確認用フラップ5が外向きに延出するように切断線51を介して切り離し可能に連接されている。
【0036】
この未開封確認用フラップ5は、右上内フラップ33の外側に配置されるようになっており、右上内フラップ33よりも上向きに突出するように長く形成されている。
【0037】
そして、未開封確認用フラップ5の外面には、未開封を意味する文字列52が記されている。この実施形態では、文字列52を「未開封」としている。
【0038】
右上内フラップ33の外面には、開封済を意味する文字列35が記されている。この実施形態では、文字列35を「開封済」としている。
【0039】
蓋フラップ31には、各文字列35,52を囲む大きさの開口窓6が設けられている。この実施形態では、開口窓6が小判形状に形成されている。
【0040】
このような構成において、包装箱1を閉じた状態、つまり、左上内フラップ32、右上内フラップ33、未開封確認用フラップ5ならびに蓋フラップ31のすべてを折り曲げて蓋フラップ31の差し込み片34を前面21と左上内フラップ32、右上内フラップ33ならびに未開封確認用フラップ5との間の隙間に差し込むことにより上開口を閉じる状態にすると、開口窓6内に二つの文字列35,52がそれぞれ上下に重なり合って配置されるように位置決めされている。
【0041】
なお、この実施形態では、未開封確認用フラップ5の面積を可及的に大きく設定することにより表示タグ用メモを記入可能な領域を確保しているので、この未開封確認用フラップ5を切り離した後で、この切り離した未開封確認用フラップ5を表示タグとして利用することが可能になっている。
【0042】
次に、包装箱1の組み立て手順を説明する。
【0043】
まず、
図7の展開図に示すように打ち抜いたコートボールにおいて、糊代板25の外面に適宜の接着剤を塗布しておくとともに、前底蓋フラップ41および後底蓋フラップ42において折り目121,122よりも先端側の領域に適宜の接着剤を塗布する。
【0044】
糊代板25の内面を前面21の内面に重ね合わせるように折り曲げてから、左側面23と後面22との連接部位の折り目103を中心にして前面21および左側面23の各内面と後面22および右側面24の各内面とを重ね合わせるように折り曲げてから右側面24の内面を糊代板25の外面に重ね合わせて貼着することにより、胴部2を扁平な状態にする。
【0045】
その過程で、前底蓋フラップ41および後底蓋フラップ42において折り目121,122よりも先端側の貼着領域41a,42aを左底フラップ43および右底フラップ44に重ね合わせて貼着する。
【0046】
この後、上記のように折り畳まれて扁平になった胴部2を立体化すると、それに伴い胴部2の下開口が前底蓋フラップ41、後底蓋フラップ42、左底フラップ43ならびに右底フラップ44によってワンタッチで閉塞されることになって、
図1に示すような状態になる。
【0047】
なお、この状態では、未開封確認用フラップ5が右上内フラップ33の外側に非接着のまま重なって配置される。
【0048】
この後、
図2に示すように、左上内フラップ32および右上内フラップ33を折り目108,109から胴部2の上開口に向けて90度折り曲げることにより、胴部2の上開口を覆う状態にさせてから、
図3に示すように、未開封確認用フラップ5を切断線51から胴部2の上開口に向けて90度折り曲げることにより、その内面を右上内フラップ33の外面に重ね合わせる。
【0049】
そして、蓋フラップ31を折り目106から胴部2の上開口に向けて90度折り曲げることにより、当該蓋フラップ31の内面を未開封確認用フラップ5の内面を重ね合わせつつ、差し込み片34を前面21と未開封確認用フラップ5との間の隙間に差し入れる。この後で、
図4に示すように、蓋フラップ31の外面から前面21の外面に跨るようにテープ7を貼着する。
【0050】
これにより、テープ7を剥がさない限りは蓋フラップ31を開くことができなくなるので、包装箱1が封止状態に保たれる。このようにテープ7で封止している場合には、封止作業を比較的簡単に行うことができる。
【0051】
しかも、この封止状態では、
図4に示すように、蓋フラップ31の開口窓6内に未開封確認用フラップ5の「未開封」という文字列52が配置されて外側に露呈される。そのため、この包装箱1が未開封であることを目視にて確認できるようになる。
【0052】
次に、包装箱1を開封するときの手順を説明する。
【0053】
図4に示す状態においてテープ7を剥がしてから、差し込み片34を引き出して蓋フラップ31を上向きに延ばすと、
図3に示す状態になるので、包装箱1の中身を取り出せるようになる。
【0054】
そして、再度、包装箱1を閉じるには、
図5に示すように、未開封確認用フラップ5を切断線51から切り離してから、蓋フラップ31を折り目106から内向きに折り曲げるとともに、差し込み片34を折り目107から内向きに折り曲げて、当該差し込み片34を前面21と左上内フラップ32と右上内フラップ33との間の隙間に差し入れる。
【0055】
この状態では、
図6に示すように、蓋フラップ31の開口窓6内に右上内フラップ33の「開封済」という文字列35が配置されて外側に露呈される。
【0056】
そのため、この包装箱1が開封済であることを目視にて確認できるようになる。また、前記のように切り離した未開封確認用フラップ5は、表示タグとして利用することができる。
【0057】
以上説明したように本発明を適用した実施形態によれば、蓋フラップ31を開封していない状態では、当該蓋フラップ31の開口窓6から未開封確認用フラップ5の文字列52(未開封を意味する文字列)が外側に露呈される一方、蓋フラップ31を開けるとともに未開封確認用フラップ5を胴部2から切り離した後で蓋フラップ31を再度閉じた状態では、当該蓋フラップ31の開口窓6から右上内フラップ33の文字列35(開封済を意味する文字列)が外側に露呈される。
【0058】
これにより、開口窓6から「未開封を意味する文字列52」が露呈していることを目視確認できた場合には、包装箱1が未開封であると簡単かつ正確に認識できる。一方、開口窓6から「開封済を意味する文字列35」が露呈していることを目視確認できた場合には、包装箱1が開封済であると簡単かつ正確に認識できる。
【0059】
このように、包装箱1が未開封の状態であるのか、開封済の状態であるのかを目視にて正確に認識することができるので、使い勝手が向上する。
【0060】
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
【0061】
(1)例えば
図8から
図10に本発明の他の実施形態を示している。この実施形態は、
図1から
図7に示した未開封確認用フラップ5を短くしていて、その他の構成については、
図1から
図7に示す実施形態と基本的に同様とされている。このような実施形態でも上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
【0062】
(2)上記実施形態では、テープ7を用いて包装箱1を封止した例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
【0063】
例えば図示していないが、蓋フラップ31の差し込み片34の外面に適宜の接着剤を塗布しておいて、蓋フラップ31を折り目106から胴部2の上開口に向けて90度折り曲げるとともに、当該蓋フラップ31の差し込み片34を折り目107から内向きに折り曲げて、当該差し込み片34を前面21と未開封確認用フラップ5との間の隙間に差し入れつつ、前面21の内面に重ね合わせて貼着する形態で、包装箱1を封止することが可能である。このような実施形態でも上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
【0064】
(3)上記実施形態では、底部4をロックボトム、ワンタッチ底またはオートボトムと呼ばれる形態にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
【0065】
例えば図示していないが、底部4を蓋部3と同様の形態に蓋フラップ、左上内フラップならびに右上内フラップを用いる構成にすることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、包装箱に好適に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 包装箱
2 胴部
21 前面
22 後面
23 左側面
24 右側面
25 糊代板
3 蓋部
31 蓋フラップ
32 左上内フラップ
33 右上内フラップ
34 差し込み片
35 文字列
4 底部
41 前底蓋フラップ
41a 貼着領域
42 後底蓋フラップ
42a 貼着領域
43 左底フラップ
44 右底フラップ
5 未開封確認用フラップ
51 切断線
52 文字列
6 開口窓
101~109 折り目
111~114 折り目
121,122 折り目
7 テープ