(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080041
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】電気掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 5/24 20060101AFI20220520BHJP
A47L 9/22 20060101ALI20220520BHJP
A47L 9/00 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
A47L5/24 A
A47L9/22
A47L9/00 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020190985
(22)【出願日】2020-11-17
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】特許業務法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢嶋 陽介
【テーマコード(参考)】
3B006
3B057
【Fターム(参考)】
3B006MA03
3B057AA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】無線充電台座に対して掃除機本体の重心を安定した状態で容易に配置することが可能であって、ひいては、安定した充電状態を維持し、二次電池を確実に充電可能な電気掃除機を提供する。
【解決手段】電気掃除機1は、本体ケース12と、本体ケース12に収容されて吸込負圧を生じさせる電動送風機13と、電動送風機13で消費される電力を蓄える二次電池18と、二次電池18へ充電電力を供給する無線充電部19と、本体ケース12とは別体で設けられ、外部から供給される電力を充電電力として無線充電部19へ無線で伝送する無線充電台座4と、を備えている。本体ケース12は、無線充電台座4と対向し、且つ、無線充電台座4によって保持される設置部12dを有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、
前記本体ケースに収容されて吸込負圧を生じさせる電動送風機と、
前記本体ケースに収容されて前記電動送風機で消費される電力を蓄える二次電池と、
前記本体ケースに収容されて前記二次電池へ充電電力を供給する無線充電部と、
前記本体ケースとは別体で設けられ、外部から供給される電力を前記充電電力として前記無線充電部へ無線で伝送する無線充電台座と、を備え、
前記本体ケースは、前記無線充電台座と対向し、且つ、前記無線充電台座によって保持される設置部を有する、電気掃除機。
【請求項2】
前記設置部は平坦な面で構成される、請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記設置部は複数の脚部で構成される、請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記無線充電台座への設置状態における前記本体ケース内において、
前記無線充電部は、前記電動送風機および前記二次電池よりも前記設置部側に配置される、請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記無線充電台座への設置状態における前記本体ケース内において、
前記二次電池と前記電動送風機とが、前記無線充電部の上方に、鉛直方向に並んで配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の電気掃除機。
【請求項6】
前記無線充電台座への設置状態における前記本体ケース内において、
前記二次電池と前記電動送風機とが、前記無線充電部の上方に、水平方向に並んで配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の電気掃除機。
【請求項7】
前記電動送風機と前記無線充電部との間には、前記無線充電台座から前記無線充電部への前記充電電力の伝送を妨げる前記電動送風機からの妨害を遮断または減衰する防護空間が設けられている、請求項1から6のいずれか一項に記載の電気掃除機。
【請求項8】
前記二次電池は前記防護空間内に配置される、請求項7に記載の電気掃除機。
【請求項9】
前記電動送風機と前記無線充電部との間には、前記無線充電台座から前記無線充電部への前記充電電力の伝送を妨げる前記電動送風機からの妨害を遮断または減衰する防護シートが設けられている、請求項1から6のいずれか一項に記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明に係る実施形態は、電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
二次電池を有する電気掃除機と、当該電気掃除機の二次電池を充電するための充電台座と、を備え、無線で充電が可能な充電式の電気掃除装置が知られている。
【0003】
かかる電気掃除機は、無線充電機能を搭載したコードレスタイプのものであり、電源として二次電池を備えている。このような電気掃除機では、使用の際に予め二次電池を充電する必要がある。そして、二次電池は、電気掃除機を無線充電台座に載せるなどして設置することで無線充電台座から伝送される電力を授受して充電される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、コードレスタイプの電気掃除機は、無線充電台座に対して安定した状態で設置されていないと、無線充電台座から伝送される電力の授受が不安定になり、二次電池の充電が不十分または困難となる虞がある。すなわち、電気掃除機は、無線充電台座に対して二次電池の充電が可能な状態に容易に配置されることが望まれる。そのため、無線充電台座に対して重心を安定した状態で配置できる電気掃除機の開発が望まれている。
【0006】
そこで、本発明は、無線充電台座に対して掃除機本体の重心を安定した状態で容易に配置することが可能であって、ひいては、安定した充電状態を維持し、二次電池を確実に充電可能な電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る電気掃除機は、本体ケースと、前記本体ケースに収容されて吸込負圧を生じさせる電動送風機と、前記本体ケースに収容されて前記電動送風機で消費される電力を蓄える二次電池と、前記本体ケースに収容されて前記二次電池へ充電電力を供給する無線充電部と、前記本体ケースとは別体で設けられ、外部から供給される電力を前記充電電力として前記無線充電部へ無線で伝送する無線充電台座と、を備え、前記本体ケースは、前記無線充電台座と対向し、且つ、前記無線充電台座によって保持される設置部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る電気掃除機の側方から見た説明図。
【
図2】本発明の第一実施形態の変形例に係る電気掃除機の側方から見た説明図。
【
図3】本発明の第一実施形態の変形例に係る電気掃除機の側方から見た説明図。
【
図4】本発明の第二実施形態に係る電気掃除機の側方から見た説明図。
【
図5】本発明の第二実施形態の変形例に係る電気掃除機の側方から見た説明図。
【
図6】本発明の第二実施形態の変形例に係る電気掃除機を示し、(a)上方から見た説明図、(b)側方から見た説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る電気掃除機の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、複数の図面中、同一または相当する構成には同一の符号が付されている。また、使用者が電気掃除機を手持ちした状態では、
図1~
図5および
図6(b)は、電気掃除機を使用者の右側方から見た図に相当する。なお、
図1~
図5において、電動送風機13、二次電池18および無線充電部19は、本体ケース12内に収容されているが、他の部品と識別し易いように実線にて示している。
【0010】
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る電気掃除機の側方から見た説明図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、例えばスティック型であって、ハンディ型でもある。電気掃除機1は、手持ち操作可能な掃除機本体2を備えている。
【0012】
また、電気掃除機1は、一般的な電気掃除機と同様に、掃除機本体2に着脱可能な延長管3と、延長管3に着脱可能な吸込口体(不図示)と、を備えている。
【0013】
さらに、電気掃除機1は、掃除機本体2とは別体で設けられ、外部から供給される電力を充電電力として掃除機本体2へ無線で伝送する無線充電台座4を備えている。無線充電台座4を部屋などの水平な床面に設置する場合、電気掃除機1は、床面に配置された無線充電台座4上に、掃除機本体2を縦置きされた状態で充電される。なお、掃除機本体2の具体的な充電については後述する。ここで、掃除機本体2の縦置きとは、掃除機本体2の本体ケース12における前後方向が、水平な床面に対して鉛直方向に向いていることを示す。
【0014】
掃除機本体2は、把手部11を有する本体ケース12と、本体ケース12に収容されて吸込負圧を生じさせる電動送風機13と、電動送風機13の吸込側に流体的に接続される吸込管15と、本体ケース12に着脱可能に装着される分離集塵部16と、本体ケース12に収容される二次電池18と、二次電池18に充電電力を供給する無線充電部19と、を備えている。電動送風機13は、不図示の本体制御部によって制御される。分離集塵部16は、不図示の保持機構によって本体ケース12に着脱可能に保持される。
【0015】
掃除機本体2は、二次電池18が蓄える電力によって電動送風機13を駆動させ、電動送風機13の駆動によって発生する吸込負圧を分離集塵部16に作用させる。分離集塵部16に作用する吸込負圧は、吸込管15、延長管3、および吸込口体に順次に作用する。吸込口体に達した吸込負圧は、吸込口体の吸込口に作用する。吸込口に作用する吸込負圧は、床面から塵埃を含んだ空気(以下、「含塵空気」と称す)を吸込口に吸い込み、吸込口体、延長管3、および吸込管15を通じて分離集塵部16へ含塵空気を流入させる。分離集塵部16は、吸込負圧によって吸い込まれる含塵空気から塵埃を分離し、分離後の塵埃を捕集し、蓄積するとともに塵埃が分離された空気を電動送風機13へ送る。電動送風機13は、塵埃が分離された空気を本体ケース12外へ排気する。
【0016】
本体ケース12は、電動送風機13、二次電池18、および無線充電部19を収容している。また、本体ケース12は、分離集塵部16を着脱自在に保持する前部12aと、電動送風機13を収容する中央部12bと、二次電池18および無線充電部19を収容する後部12cと、後部12cの更に後方に配置される設置部12dと、中央部12bと後部12cとに架設される把手部11と、を備えている。さらに、本体ケース12は、把手部11を握った使用者が、その手指を動かせる範囲に配置される入力部22を備えている。
【0017】
本体ケース12は、吸込管15の長手方向(延伸方向)の延長上に位置する部位と、前部12aおよび把手部11よりも吸込管15の径方向へ突出する部位と、を有している。本実施形態に係る本体ケース12の中央部12bおよび後部12cは、前部12aおよび把手部11よりも下方(
図1の実線矢印U方向)へ向かって突出する部位を有している。本体ケース12の中央部12bは、本体ケース12の後部12cへ向かって後ろ下がりに傾斜する外観を有している。
【0018】
本体ケース12の中央部12bは、電動送風機13を収容する電動送風機収容部25であり、本体ケース12の後部12cは、二次電池18を収容する電池収容部26である。
【0019】
吸込管15は、本体ケース12の前部12aから正面へ向かって突出している。吸込管15は、実質的に屈曲なく真っ直ぐに延びる直管である。吸込管15の中心線に沿う方向、吸込管15の延伸方向、吸込管15の長手方向は、実質的に同意であり、本体ケース12の前後方向と実質的に一致している。
【0020】
吸込管15は、延長管3を着脱可能な継手構造を備えている。この継手構造は、本体ケース12から最も遠い部位、つまり吸込管15の突出端部に設けられている。吸込管15は、掃除機本体2の流体的な入口であり、延長管3と分離集塵部16とを流体的に接続する。掃除機本体2から延長管3を取り外すことによって、吸込管15は、掃除機本体2を単体で使用する際の吸込口としても機能する第一開口15aを有している。つまり、吸込管15の突出端部は、吸込管15の長手方向へ開放されている。
【0021】
吸込管15の基端部は、本体ケース12の前部12a内に収容されて本体ケース12に支持されている。吸込管15の基端部は、分離集塵部16に接続される不図示の第二開口を本体ケース12内に有している。吸込管15の基端部は、吸込管15の径方向に配置される分離集塵部16に並び、基端部の第二開口は、分離集塵部16へ向かって吸込管15の径方向外側へ向かって開放されている。つまり、吸込管15の第二開口は、本体ケース12の下方へ向かって開放されている。吸込管15の第二開口は、本体ケース12の前部12aの底面に設けられている。本体ケース12の前部12aの底面は、分離集塵部16が本体ケース12に装着されると、分離集塵部16に接触する。そうすると、吸込管15の第二開口は、分離集塵部16と吸込管15とを流体的に接続する。
【0022】
分離集塵部16は、本体ケース12の前部12aと本体ケース12の中央部12bとが成すL文字形状の収容空間に配置されている。分離集塵部16は、掃除機本体2に流れ込む含塵空気から塵埃を分離し、捕集し、蓄積する一方で、塵埃が除去された清浄な空気を電動送風機13へ送る。分離集塵部16は、塵埃と空気との質量の差異を利用して塵埃と空気とを遠心分離する遠心分離方式であっても良いし、含塵空気から塵埃を濾し取るフィルターを有する濾過分離方式であっても良い。
【0023】
また、分離集塵部16は、本体ケース12の前後方向に沿って筒状に延伸している。換言すると、分離集塵部16は、本体ケース12の前後方向に延びる中心線を有する筒形状の容器である。分離集塵部16の中心線に沿う方向、分離集塵部16の延伸方向、分離集塵部16の長手方向は、実質的に同意であり、本体ケース12の前後方向と実質的に一致している。したがって、分離集塵部16は、吸込管15に併設されている。つまり、分離集塵部16の長手方向は、吸込管15の長手方向に倣っている。分離集塵部16の直径は、吸込管15の直径よりも大きく、分離集塵部16は、吸込管15および本体ケース12の前部12aよりも掃除機本体2の左右方向(幅方向)に突出している。なお、掃除機本体2の左右方向(幅方向)は、筒状の分離集塵部16の中心線、および吸込管15の中心線を実質的に含む、あるいは筒状の分離集塵部16の中心線、および吸込管15の中心線を実質的に通る仮想的な平面の法線方向に相当する。また、この仮想的な平面は、
図1における電気掃除機1の縦断面に相当する。
【0024】
分離集塵部16は、筒形状の一方の端部に配置されて空気から分離された塵埃を蓄積する集塵室31と、筒形状の吸込管15側の側面32に配置されて吸込管15に流体的に接続される不図示の導入口と、筒形状の他方の端部に配置されて塵埃が分離された空気を電動送風機13へ送り出す流出口35と、を有している。分離集塵部16の一方の端部は、分離集塵部16が本体ケース12に装着された状態では、前方に配置される端部であり、分離集塵部16の他方の端部は、分離集塵部16が本体ケース12に装着された状態では、後方に配置される端部である。
【0025】
分離集塵部16は、例えば第一段の分離ステージである遠心分離部36と、第二段の分離ステージである濾過分離部37と、を備えている。遠心分離部36は、導入口から流れ込む含塵空気から比較的質量の大きい祖塵を遠心分離する。遠心分離された祖塵は、集塵室31に蓄積される。遠心分離部36には、吸込負圧によって含塵空気から祖塵を分離する旋回流が生じている。この旋回流の渦の中心には、遠心分離部36で分離することが難しい、比較的質量の小さい細塵が集まる。この細塵を含む空気は、濾過分離部37へ案内される。濾過分離部37のフィルター38は、空気に含まれる細塵を濾し取る。細塵が濾し取られた清浄な空気は、流出口35から流れ出し、電動送風機13に吸い込まれる。
【0026】
遠心分離部36は、本体ケース12の前後方向に延びる筒型の遠心分離装置であり、集塵室31を兼ねる筒状の容器39に覆われている。この容器39は、筒形状をなし、その側面(つまり分離集塵部16の側面32)に導入口を有している。導入口は、分離集塵部16が本体ケース12に装着された状態で吸込管15の第二開口に流体的に接続される。
【0027】
分離集塵部16の流出口35は、筒形状の遠心分離部36の他方の端部に設けられている。流出口35は、分離集塵部16の後方の端面の中央部に配置されて、分離集塵部16より後方へ向かって開放されている。流出口35は、分離集塵部16の後方の端部の側面、つまり分離集塵部16の側面32に設けられていても良い。
【0028】
なお、分離集塵部16は、複数段の遠心分離部を有する多段型の遠心分離装置であっても良い。
【0029】
分離集塵部16を本体ケース12に着脱可能に保持する保持機構は、分離集塵部16の一方の端部と本体ケース12とを着脱可能に連結する第一機構と、分離集塵部16の他方の端部と本体ケース12とを着脱可能に連結する第二機構と、を備えている。
【0030】
分離集塵部16が本体ケース12に装着されている場合には、第一機構および第二機構は、いずれも分離集塵部16と本体ケース12とを連結している。そして、使用者による操作により、第二機構によるロックが解除されている状態で、第一機構を支点にして分離集塵部16の他方の端部を本体ケース12から遠ざけ、この後、第一機構による集塵部16の一方の端部と本体ケース12との組み付けを解除する。すると、分離集塵部16は本体ケース12から取り外される。なお、本体ケース12には、このようなロック解除の操作を行うための操作部(不図示)が設けられていることが好ましい。
【0031】
分離集塵部16が本体ケース12から離脱している場合には、先ず分離集塵部16の一方の端部と本体ケース12とを第一機構によって組み付け、次いで第一機構を支点にして分離集塵部16の他方の端部を本体ケース12に近づける。そうすると、分離集塵部16は本体ケース12に装着され、第二機構がロックされる。
【0032】
なお、本実施形態に係る分離集塵部16は、円弧軌道を描きながら本体ケース12に着脱されるが、吸込管15の径方向へ直線軌道を描きながら着脱されるものであっても良い。この場合には、第一機構および第二機構は、実質的に同時にロックされたり、ロックを解除されたりすることが好ましい。本体ケース12に分離集塵部16が着脱される際の分離集塵部16の移動方向は、吸込管15の長手方向に交差する方向であれば良い。したがって、本体ケース12に分離集塵部16が装着される際には、分離集塵部16は、吸込管15の径方向において吸込管15に近づく方向へ移動し、本体ケース12から分離集塵部16が離脱される際には、分離集塵部16は、吸込管15の径方向において吸込管15から遠ざかる方向へ移動すれば良い。
【0033】
本体ケース12の中央部12b、つまり電動送風機収容部25は、分離集塵部16の流出口35に流体的に接続される連結口51と、連結口51と電動送風機13とを流体的に接続する分離部下流風路管52と、を備えている。電動送風機収容部25は、連結口51と電池収容部26との間に設けられている。電動送風機収容部25は、本体ケース12に装着された状態の分離集塵部16に連接する第一部位25aと、本体ケース12の後部12c、つまり電池収容部26に連接する第二部位25bと、第一部位25aと第二部位25bとを繋ぐ中途の第三部位25cと、を有している。
【0034】
連結口51は、電動送風機収容部25の第一部位25aに設けられている。連結口51は、分離集塵部16が本体ケース12に装着された状態で、分離集塵部16の後ろ側の端面に設けられる流出口35に正対する。つまり、連結口51は、分離集塵部16の後ろ側の端面の中央部に配置される流出口35に正対する。したがって、連結口51は、分離集塵部16が本体ケース12に装着された状態で、分離集塵部16の中心線の延長線上に配置される。
【0035】
電動送風機13の吸込側は、連結口51および分離部下流風路管52を介して分離集塵部16に接続されている。電動送風機13は、分離集塵部16から空気を吸い込んで吸込負圧を発生させる。電動送風機13は、羽根車55と、羽根車55の回転駆動力を発生する電動機56と、電動機56から羽根車55へ回転駆動力を伝達する回転軸57と、を備えている。
【0036】
羽根車55は、例えばターボファンであり、複数の羽根を備えている。それぞれの羽根は、円錐状のハブの中心部からハブの外縁部へ向かって徐々にハブの径方向へ向かって起立する、捻れた形状を有している。換言すると、それぞれの羽根は、前縁から後縁に掛けて翼型(airfoil)または翼断面(wing section)が変化する、いわゆる3次元翼である。羽根車55は、吸込口58を有するケース59に覆われている。
【0037】
本実施形態に係る吸込口58は、分離集塵部16の後ろ側の端面の中央部に配置される流出口35に適合するよう、分離集塵部16の中心線上にあって、分離集塵部16の長手方向視におけて流出口35に重なっている。吸込口58は、分離集塵部16の側面32に流出口35が配置されている場合には、分離集塵部16の側面32に対向し、且つ分離集塵部16の径方向視におけて流出口35に重なっていれば良い。
【0038】
回転軸57は、本体ケース12の前後方向、吸込管15の長手方向、および本体ケース12に装着された分離集塵部の長手方向に延伸している。なお、回転軸57は、吸込管15の長手方向の延長線上に達していても良いし、達していなくても良い。回転軸57は、本体ケース12に装着された状態の分離集塵部16、電動送風機収容部25、および電池収容部26が並ぶ方向に延びている。
【0039】
電動送風機13は、回転軸57を中心とする円筒状、または円柱状の形状を有している。電動送風機13は、電動送風機収容部25に対し、連結口51から二次電池18へ向かって水平に収容されていてもよいし、連結口51から二次電池18へ向かって中心線を傾けて収容されていてもよい。後者の場合、電動送風機13の傾きは、吸込口58のある電動送風機13の上流側を本体ケース12の前上方へ向ける、前上がりの傾きであり、後ろ下がりの傾きであることが好ましい。これにより、本体ケース12における電動送風機13の収容スペースをコンパクト化でき、本体ケース12をより小型化できる。
【0040】
なお、本体ケース12の中央部12bであって前部12aに隣接している部分には、電動送風機13の運転などを司る本体制御部(不図示)が収容される。
【0041】
本体制御部は、マイクロプロセッサ、およびマイクロプロセッサが実行する各種演算プログラム、パラメータなどを記憶する記憶装置を備えている。記憶装置は、予め設定される複数の運転モードに関連する種々の設定(引数)を記憶している。複数の運転モードは電動送風機13の出力に関連付けられている。それぞれの運転モードには、相互に異なる入力値(電動送風機13の入力値、電動送風機13に流れる電流目標値)が設定されている。それぞれの運転モードは、入力部22が受け付ける操作入力に関連付けられている。本体制御部17は、入力部22への操作入力に対応する任意の運転モードを、予め設定される複数の運転モードから択一的に選択し、選択した運転モードの設定を記憶部から読み出し、読み出した運転モードの設定にしたがって電動送風機13を運転する。
【0042】
電動送風機収容部25は、電池収容部26の近傍に電動送風機13の排気を本体ケース12内から吐出させる排気口(図示省略)を有している。排気口は、電動送風機収容部25の底部、および上部を避けて、電動送風機収容部25の左右の側部にあれば良い。
【0043】
本体ケース12の後部12c、つまり電池収容部26は、吸込管15の長手方向の延長線上にあって、電動送風機収容部25の後端部に繋がっている。電池収容部26は、電動送風機13の最下方に位置する部位の真後ろに配置されている。したがって、電池収容部26に収容される二次電池18および無線充電部19は、吸込管15の長手方向の延長線上であって、電動送風機13の最下方に位置する部位の真後ろに配置されている。
【0044】
なお、電池収容部26において、電動送風機13と無線充電部19との間には、離間した空間が設けられている。この空間は、無線充電台座4から無線充電部19への充電電力の伝送を妨げる電動送風機13からの妨害を遮断または減衰することを目的とする防護空間20として機能する。換言すると、電動送風機13と無線充電部19との間には、電動送風機13の巻線が、無線充電部19から伝送される充電のための磁束に影響を与え充電電力の効率を落とすことを防止する防護空間20が設けられている。また、本実施形態の場合、二次電池18は、防護空間20内に配置されている。
【0045】
二次電池18は、蓄電池、充電式電池、および充電池とも呼ばれる。二次電池18は、電動送風機13や本体制御部で消費される電力を蓄える。二次電池18は、無線充電部19と電気的に接続され、無線充電部19から供給される充電電力によって充電される。二次電池18は、本体ケース12に着脱可能であっても良いし、着脱不能に固定されていても良い。着脱可能な二次電池18は、複数の二次電池18を準備しておくことで、適宜に交換して利用できる。電気掃除機1に装着されている二次電池18の充電率が低下した場合には、この二次電池18を充電済みの二次電池18に交換することにより、電気掃除機1の運転を継続できる。
【0046】
無線充電部19は、一方で二次電池18の充電回路を介して二次電池18と電気的に接続され、他方で掃除機本体2とは別体で設けられる無線充電台座4と無線接続される。無線充電部19は、無線充電台座4から伝送される電磁波を授受し、これを充電電力に変換して二次電池18へ供給する。本実施形態の場合、無線充電部19は、本体ケース12における設置部12dと平行に配置される。なお、無線充電の方式としては、電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電界結合方式、または、電波受信方式等の種々の方式を広く適用できる。
【0047】
把手部11は本体ケース12に一体に設けられている。把手部11は、電気掃除機1で床面を掃除するために、使用者が手で把持する部分である。そのため、把手部11は、人の手指で把持し易い適宜の形状を有することが好ましい。
【0048】
把手部11は、本体ケース12の第一部位25aと電池収容部26との間に架け渡されている。把手部11の前側の端部は、吸込管15の径方向において、本体ケース12の中央部12bの吸込管15から最も遠い部位、換言すると、中央部12bの頂部に相当する部位に接続されている。把手部11の後ろ側の端部は、本体ケース12の後部12cの天面の最後部に接続されている。把手部11と本体ケース12の中央部12bの背面との間、および把手部11と本体ケース12の後部12cの天面との間には、一続きの空間が、本体ケース12の左右方向(幅方向)へ貫通している。この空間には、把手部11を握る使用者の手指、もっぱら人差し指、中指、薬指、および小指を含む四指が配置される。
【0049】
また、把手部11は、筒形状の分離集塵部16の長手方向の延長線上に配置され、且つ筒形状の分離集塵部16の中心線の延長線に交差して延びている。さらに、把手部11は、電動送風機13の回転軸57の延伸方向に実質的に平行に延びている。
【0050】
入力部22は、把手部11を握った使用者が、その親指で容易に操作できるよう、把手部11の前側の端部の天面に設けられている。
【0051】
図示省略するが、入力部22は、例えば電動送風機13の運転開始操作を受け付ける運転開始スイッチと、電動送風機13の運転停止操作を受け付ける運転停止スイッチと、を備えている。運転開始スイッチおよび運転停止スイッチは、本体制御部に電気的に接続されている。電気掃除機1の使用者は、入力部22を操作して電動送風機13の運転モードを択一的に選択できる。運転開始スイッチは、電動送風機13の運転中に、運転モードの切替スイッチとしても機能している。この場合、本体制御部は、運転開始スイッチから操作信号を受け取る度に運転モードを強→中→弱→強→中→弱→………の順に切り換える。なお、入力部22は、運転開始スイッチに代えて、強運転スイッチ、中運転スイッチ、および弱運転スイッチを個別に備えていても良い。
【0052】
ところで、電気掃除機1は、掃除機本体2(すなわち、本体ケース12)を無線充電台座4に対して安定した状態で設置しないと、無線充電部19における無線充電台座4から伝送される電力の授受が不安定になり、二次電池18の充電が不十分または困難となる。すなわち、掃除機本体2は、無線充電台座4に対して二次電池18の充電が可能な状態に容易に配置されることが望まれる。換言すると、掃除機本体2は、無線充電台座4に対して重心を安定した状態で配置することが望ましい。
【0053】
そこで、本実施形態に係る電気掃除機1の本体ケース12は、
図1に示すように、無線充電台座4に設置した状態において本体ケース12の最後部である底部に位置する設置部12dを備えている。設置部12dは、充電の際に無線充電台座4と対向し、且つ、無線充電台座4によって保持されるように、例えば平坦な面で構成される。これにより、電気掃除機1は、掃除機本体2を無線充電台座4に対して重心を安定した状態で配置することができる。なお、設置部12dは、平坦な面でなくてもよい。
【0054】
本実施形態の場合、無線充電部19は、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、電動送風機13および二次電池18よりも設置部12d側に配置される。
【0055】
また、本実施形態の場合、電動送風機13と二次電池18とが、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、本体ケース12における無線充電部19の上方に、鉛直方向に並んで配置される。
【0056】
以上、説明したように、本実施形態に係る電気掃除機1は、本体ケース12に無線充電台座4と対向し、且つ、無線充電台座4によって保持される設置部12dを有する。すなわち、電気掃除機1は、無線充電台座4に設置した状態において本体ケース12の最後部である底部に位置する設置部12dを備えている。また、本実施形態に係る設置部12dは、例えば平坦な面で構成される。これにより、電気掃除機1は、無線充電台座4に対して掃除機本体2の重心を安定した状態で容易に配置することができる。したがって、電気掃除機1は、無線充電台座4から伝送される充電電力を無線充電部19によって安定して授受でき、二次電池18に対する安定した充電状態を維持できるため、二次電池18を確実に充電できる。
【0057】
また、本実施形態に係る電気掃除機1では、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、無線充電部19が、電動送風機13および二次電池18よりも設置部12d側に配置される。これにより、無線充電台座4に対する掃除機本体2の設置の安定性を高めることができる。
【0058】
さらに、本実施形態に係る電気掃除機1は、電動送風機13と二次電池18とが、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、本体ケース12における無線充電部19の上方に、鉛直方向に並んで配置される。これにより、無線充電台座4に対する掃除機本体2の重心をより安定した状態で設置でき、当該設置の安定性を高めることができる。
【0059】
加えて、本実施形態に係る電気掃除機1の場合、掃除機本体2の本体ケース12における電池収容部26において、電動送風機13と無線充電部19との間には、防護空間20が設けられている。これにより、電動送風機13と無線充電部19とが隔離されるため、電動送風機13から無線充電部19への磁束を遮断・減衰し、電動送風機13の巻線が、無線充電部19から伝送される充電のための磁束に影響を与え充電電力の効率を落とすといった悪影響を未然に回避できる。とりわけ、電動送風機13と無線充電部19とが隔離された防護空間20内に二次電池18を配置することで、単に防護空間20を設ける場合と比較して、当該防護空間20を有効活用できると共に、防護空間20内に配置された二次電池18によって、充電のための磁束への悪影響をより強く回避できる。
【0060】
したがって、本発明に係る電気掃除機1によれば、無線充電台座4に対して掃除機本体2の重心を安定した状態で容易に配置することが可能であって、ひいては、安定した充電状態を維持し、二次電池18を確実に充電できる。
【0061】
(第一実施形態の変形例)
次に、第一実施形態の変形例について、
図2および
図3を参照しながら詳細に説明する。
【0062】
図2は、本発明の第一実施形態の変形例に係る電気掃除機の側方から見た説明図である。
【0063】
前述した第一実施形態の電気掃除機1では、電動送風機13と二次電池18とが、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、本体ケース12における無線充電部19の上方に、鉛直方向に並んで配置される場合について開示したが、本発明はこれに限ることはない。例えば、
図1との対応部分に同一符号を付した
図2に示すように、電動送風機13と二次電池18とが、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、無線充電部19の上方に、水平方向に並んで配置されてもよい。この場合、無線充電台座4に対して掃除機本体2の重心を安定した状態で容易に配置することが可能であることに加え、本体ケース12内における電動送風機13および二次電池18等の部品のレイアウトの自由度を向上できる。
【0064】
なお、この場合、防護空間20に替えて、電動送風機13の巻線が、無線充電部19から伝送される充電のための磁束に影響を与え充電電力の効率を落とすこと防止する防護部材(例えば、後述する防護シート5)を設けることで、本体ケース12のコンパクト化を図ることができる。
による電動送風機13への悪影響
【0065】
図3は、本発明の第一実施形態の変形例に係る電気掃除機の側方から見た説明図である。
【0066】
また、前述した第一実施形態の電気掃除機1では、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、無線充電部19が、電動送風機13および二次電池18よりも設置部12d側に配置される場合について開示したが、本発明はこれに限ることはない。すなわち、
図3に示すように、掃除機本体2における分離集塵部16を収容する容器39の一方の端部に設置部12dを設け、当該設置部12d側(ここでは、設置部12d内)に無線充電部19を配置するようにしてもよい。
【0067】
この場合、掃除機本体2において、本体ケース12の電動送風機収容部25に収容される電動送風機13と無線充電部19との間に分離集塵部16が配置され、当該分離集塵部16が設置されるスペースが防護空間20として機能するため、電動送風機13と無線充電部19とがより一層大きく隔離される。これにより、無線充電台座4から無線充電部19へと伝送される充電電力による電動送風機13への悪影響を確実に回避できる。
【0068】
(第二実施形態)
図4は、本発明の第二実施形態に係る電気掃除機の側方から見た説明図である。
【0069】
図1との対応部分に同一符号を付した
図4に示すように、本実施形態に係る電気掃除機1は、床面に配置された無線充電台座4上に、掃除機本体2を横置きされた状態で充電される。ここで、掃除機本体2の横置きとは、掃除機本体2の本体ケース12における前後方向が、水平な床面と平行に向いていることを示す。
【0070】
この場合、電気掃除機1は、無線充電台座4に設置状態で、矢印Uで示す本体ケース12の下方に複数配置される脚部として構成される設置部12dが設けられている。また、本実施形態の電気掃除機1は、無線充電台座4に設置状態で、本体ケース12内の下方に設けられた設置部12d側に無線充電部19が設けられ、当該無線充電部19の上方に、二次電池18が配置され、二次電池18の上方に電動送風機13が配置されている。そして、本実施形態の電気掃除機1は、これらの構成を除き、前述した第一実施形態の電気掃除機1と同様に構成されている。
【0071】
また、本実施形態の場合、無線充電部19と電動送風機13との間には防護空間20が形成されており、当該防護空間20内に二次電池18が配置されている。
【0072】
以上、説明したように、本実施形態の電気掃除機1は、掃除機本体2の本体ケース12における下方に複数の脚部として構成される設置部12dが設けられている。すなわち、電気掃除機1は、無線充電台座4に設置した状態において本体ケース12の下方に位置する底部に、複数の脚部として構成される設置部12dを備えている。これにより、電気掃除機1は、無線充電台座4に対して掃除機本体2の重心を安定した状態で容易に配置することができる。したがって、電気掃除機1は、無線充電台座4から伝送される充電電力を無線充電部19によって安定して授受でき、二次電池18に対する安定した充電状態を維持できるため、二次電池18を確実に充電できる。
【0073】
(第二実施形態の変形例)
図5は、本発明の第二実施形態の変形例に係る電気掃除機の側方から見た説明図である。
【0074】
なお、前述した第二実施形態の電気掃除機1では、無線充電部19と電動送風機13との間には防護空間20が形成されており、当該防護空間20に二次電池18が配置されている場合について開示したが、本発明はこれに限ることはない。すなわち、
図4との対応部分に同一符号を付した
図5に示すように、無線充電部19と電動送風機13との間の防護空間20に替えて、無線充電台座4から無線充電部19への充電電力の伝送を妨げる電動送風機13からの妨害を遮断または減衰することを目的とする防護シート5を配置するようにしてもよい。換言すると、電動送風機13と無線充電部19との間には、電動送風機13の巻線が、無線充電部19から伝送される充電のための磁束に影響を与え充電電力の効率を落とすことを防止する防護シート5を配置するようにしてもよい。また、電動送風機13と二次電池18とは、無線充電台座4への設置状態における本体ケース12内において、無線充電部19の上方に、水平方向に並んで配置されてもよい。
【0075】
この場合、電動送風機13と無線充電部19との間に防護シート5を配置することで、単に防護空間20を設ける場合と比較して、充電電力の効率の低下による無線充電部19から伝送される充電のための磁束への悪影響をより強く回避できる。また、防護空間20に替えて防護シート5を配置し、無線充電台座4に設置状態で、電動送風機13と二次電池18とを、無線充電部19の上方に、水平方向に並んで配置することで、電気掃除機1は、無線充電台座4に対して掃除機本体2の重心を安定した状態で容易に配置することができることに加え、電動送風機13と無線充電部19との間のスペースを有効活用でき、本体ケース12内における電動送風機13および二次電池18等の部品のレイアウトの自由度を向上できる。
【0076】
図6は、本発明の第二実施形態の変形例に係る電気掃除機を示し、(a)は上方から見た説明図であり、(b)は側方から見た説明図である。
【0077】
なお、設置部12dとしては、
図4および
図5に示す複数の脚部で構成されたもの以外にも適用することができる。すなわち、
図6(a)および
図6(b)に示すように、掃除機本体2の本体ケース12における下方に平板状の設置部12dが設けられていてもよい。すなわち、電気掃除機1は、無線充電台座4に設置された状態において本体ケース12の下方に位置する底部に、平板状の設置部12dを備えていてもよい。
【0078】
これにより、電気掃除機1は、無線充電台座4に対してより一層、掃除機本体2の重心を安定した状態で、且つより一層容易に配置することができる。したがって、電気掃除機1は、無線充電台座4から伝送される充電電力を無線充電部19によってより安定して授受でき、二次電池18に対する安定した充電状態を維持できるため、二次電池18を確実に充電できる。
【0079】
なお、前述した各実施形態の電気掃除機1は、部屋などの床面に置かれた無線充電台座4に対して、掃除機本体2を縦置きまたは横置きに設置して充電する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、無線充電台座4を部屋などの床面に垂直な壁面に配置し、当該無線充電台座4に対して、所謂、壁掛けのように設置する壁掛けタイプのものであってもよい。この場合、無線充電台座4が壁面に配置されることから、無線充電台座4に対する電気掃除機1の設置方向は、前述した横置きタイプが現実的である。
【0080】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0081】
1…電気掃除機、2…掃除機本体、3…延長管、4…無線充電台座、5…防護シート、11…把手部、12…本体ケース、12a…前部、12b…中央部、12c…後部、12d…設置部、13…電動送風機、15…吸込管、15a…第一開口、16…分離集塵部、17…本体制御部、18…二次電池、19…無線充電部、20…防護空間、22…入力部、25…電動送風機収容部、25a…第一部位、25b…第二部位、25c…第三部位、26…電池収容部、31…集塵室、32…側面、35…流出口、36…遠心分離部、37…濾過分離部、38…フィルター、39…容器、51…連結口、52…分離部下流風路管、55…羽根車、56…電動機、57…回転軸、58…吸込口、59…ケース。