(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080164
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】生体画像処理装置、プログラムおよび生体画像処理方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20220520BHJP
A61M 1/36 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
A61B5/00 D
A61M1/36 143
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020191182
(22)【出願日】2020-11-17
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】507365204
【氏名又は名称】旭化成メディカル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】白石 亮
【テーマコード(参考)】
4C077
4C117
【Fターム(参考)】
4C077AA05
4C077BB01
4C077DD20
4C077EE01
4C077HH10
4C077HH20
4C077HH21
4C117XA01
4C117XB01
4C117XB06
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4C117XD14
4C117XE43
4C117XF03
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4C117XJ03
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4C117XJ13
4C117XJ27
4C117XJ34
4C117XK13
4C117XK14
4C117XK18
4C117XK24
4C117XK32
4C117XL01
4C117XL12
4C117XP04
4C117XP12
4C117XQ02
4C117XR02
(57)【要約】
【課題】透析対象部位の撮影において、撮影環境・撮影日時・撮影者が異なっても、生体画像処理装置と透析対象部位の相対位置が同じであることが好ましい。
【解決手段】生体画像処理装置は、透析対象部位を撮像する撮像部と、撮像部が撮像した透析対象部位の映像を、透析対象部位の位置合わせのためのテンプレートとともに表示する表示部と、ユーザーからの画像取得指示信号に基づいて、透析対象部位の画像データを取得して記録する取得部とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透析対象部位を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した前記透析対象部位の表示映像を、前記透析対象部位の位置合わせのためのテンプレートとともに表示する表示部と、
ユーザーからの画像取得指示信号に基づいて、前記透析対象部位の画像データを取得して記録する取得部と
を備える
生体画像処理装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記透析対象部位の輪郭位置を示す前記テンプレートを表示する
請求項1に記載の生体画像処理装置。
【請求項3】
前記表示部は、過去に取得した前記透析対象部位の画像から前記テンプレートを作成する
請求項1に記載の生体画像処理装置。
【請求項4】
前記表示部は、過去に取得した前記透析対象部位の画像の経時的な変化に基づいて、前記テンプレートを作成する
請求項3に記載の生体画像処理装置。
【請求項5】
前記表示部は、
過去に取得した前記透析対象部位の画像の特定箇所の大きさの変化を検出し、
前記特定箇所の大きさの変化を予測することにより、前記テンプレートを作成する
請求項4に記載の生体画像処理装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記テンプレートと重ならない位置に、予め定められたスケールをさらに表示する
請求項1から5のいずれか一項に記載の生体画像処理装置。
【請求項7】
前記スケールは、方形または円形である
請求項6に記載の生体画像処理装置。
【請求項8】
コンピュータを請求項1から7のいずれか一項に記載の生体画像処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
透析対象部位の画像データを取得する生体画像処理方法であって、
前記透析対象部位の位置合わせのためのテンプレートを表示するテンプレート表示ステップと、
前記透析対象部位を撮像する撮像ステップと、
前記撮像ステップにおいて、撮像した前記透析対象部位の表示映像を、前記テンプレートとともに表示する映像表示ステップと、
ユーザーからの画像取得指示信号に基づいて、前記透析対象部位の画像データを取得して記録する画像取得ステップと
を備える
生体画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体画像処理装置、生体画像処理装置のためのプログラムおよび生体画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、血液透析装置用管理システムに関する。特許文献1には、「血液透析用装置自体に、患者毎に異なる患者情報と、治療予定情報とを記憶させ、それらに基づいてその血液透析用装置の運転条件を迅速且つ正確に設定することができるようになる。また、設定された患者情報の確認についても、例えば画面の背景色により一目で識別して容易に行うことができるようになる。したがって、透析患者の管理および看護業務を有効に援助することができる。」と記載されている(段落0015)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2006-346333号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、生体画像処理装置を提供する。生体画像処理装置は、撮像部を備えてよい。撮像部は、透析対象部位を撮像してよい。生体画像処理装置は、表示部を備えてよい。表示部は、撮像部が撮像した透析対象部位の表示映像を、透析対象部位の位置合わせのためのテンプレートとともに表示してよい。生体画像処理装置は、取得部を備えてよい。取得部は、ユーザーからの画像取得指示信号に基づいて、透析対象部位の画像データを取得して記録してよい。
【0004】
表示部は、透析対象部位の輪郭位置を示すテンプレートを表示してよい。
【0005】
表示部は、過去に取得した透析対象部位の画像からテンプレートを作成してよい。表示部は、過去に取得した透析対象部位の画像の経時的な変化に基づいて、テンプレートを作成してよい。
【0006】
表示部は、過去に取得した透析対象部位の画像の特定箇所の大きさの変化を検出してよい。表示部は、特定箇所の大きさの変化を予測することにより、テンプレートを作成してよい。
【0007】
表示部は、テンプレートと重ならない位置に、予め定められたスケールを表示してよい。スケールは、方形であってよい。スケールは、円形であってよい。
【0008】
本発明の第2の態様においては、コンピュータを上記生体画像処理装置として機能させるためのプログラムを提供する。
【0009】
本発明の第3の態様においては、生体画像処理方法を提供する。生体画像処理方法において、透析対象部位の画像データを取得してよい。生体画像処理方法は、テンプレート表示ステップを備えてよい。テンプレート表示ステップにおいて、透析対象部位の位置合わせのためのテンプレートを表示してよい。生体画像処理方法は、撮像ステップを備えてよい。撮像ステップにおいて、透析対象部位を撮像してよい。生体画像処理方法は、映像表示ステップを備えてよい。映像表示ステップでは、撮像ステップにおいて、撮像した透析対象部位の表示映像を、テンプレートとともに表示してよい。生体画像処理方法は、画像取得ステップを備えてよい。画像取得ステップにおいて、ユーザーからの画像取得指示信号に基づいて、透析対象部位の画像データを取得して記録してよい。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一つの実施形態に係る生体画像処理装置100の一例を示す図である。
【
図2】表示部4が表示する表示映像10の一例を示す図である。
【
図4】表示部4が表示する表示映像10の他の例を示す図である。
【
図5】透析対象部位の画像データを取得する生体画像処理方法のフローチャートを示す図である。
【
図6】STS記録装置1000の一例を示す図である。
【
図7】生体画像処理装置100の具体例を示す図である。
【
図8】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、本発明の一つの実施形態に係る生体画像処理装置100の一例を示す図である。本例の生体画像処理装置100は、撮像部2、表示部4および取得部6を備える。生体画像処理装置100は、所定の動作によって画像データを取得する。換言すれば、生体画像処理装置100の撮影者(ユーザー)は、生体画像処理装置100を操作することにより、画像データを取得する。
【0014】
生体画像処理装置100が取得する画像データは、透析対象部位の画像データである。透析対象部位とは、透析治療を受けている患者(以下、透析患者)の特定の部位である。つまり、透析対象部位とは、バスキュラーアクセス手術が施されている部位であってよい。換言すれば、透析対象部位とは、シャント血管手術が施されている部位であってよい。一例として、透析対象部位は、透析患者の利き腕ではない方の前腕である。透析対象部位は、透析患者の利き腕の前腕であってもよい。透析対象部位は、前腕以外の部位であってもよい。
【0015】
生体画像処理装置100を使用するユーザーは、一例として、臨床工学技士である。生体画像処理装置100のユーザーは、医師であってもよい。生体画像処理装置100のユーザーは、看護師であってもよい。また、生体画像処理装置100のユーザーは、透析患者自身であってもよい。つまり、透析患者は、生体画像処理装置100を用いて、自身の透析対象部位を撮影してよい。
【0016】
撮像部2は、透析対象部位を撮像する。つまり、撮像部2は、透析対象部位からの光信号を電気信号に変換する。撮像部2は、例えば、フォトダイオードである。撮像部2は、CMOSイメージセンサであってもよい。撮像部2は、レンズ等の光学部品を含んでいてもよい。レンズ等を含んでいることにより、透析対象部位を効率よく撮像することができる。
【0017】
撮像部2は、ユーザーからの撮像指示信号に基づいて、透析対象部位を撮像してよい。例えば、ユーザーからの撮像指示信号を受信した際に、撮像部2は、透析対象部位を撮像する。この場合、撮像部2は、ユーザーからの撮像終了信号に基づいて、透析対象部位の撮像を終了してよい。つまり、ユーザーからの撮像終了信号を受信した際に、撮像部2は、透析対象部位の撮像を終了する。撮像部2は、ユーザーからの撮像指示信号を受信している間、撮像部2は、透析対象部位を撮像してもよい。また、撮像部2は、常時、透析対象部位を撮像してもよい。
【0018】
表示部4は、撮像部2が撮像した透析対象部位の映像を表示する。表示部4が表示する映像を、表示映像とする。表示部4は、撮像部2と接続している。表示部4は、撮像部2からの電気信号を映像として表示する。表示部4は、撮像部2が透析対象部位を撮像している間は、撮像部2が撮像した透析対象部位の表示映像を表示してよい。表示部4は、一例として、ディスプレイである。表示部4は、カメラのファインダーであってもよい。
【0019】
表示部4は、撮像部2が撮像した透析対象部位の表示映像を、テンプレートとともに表示する。テンプレートとは、透析対象部位の位置合わせのための目標となる表示物である。つまり、表示部4は、撮像部2が撮像した透析対象部位の表示映像を、透析対象部位の位置合わせのためのテンプレートとともに表示してよい。テンプレートは、電子的に表示されてよい。テンプレートは、ディスプレイに表示されてよい。テンプレートは、カメラのファインダーに表示されてよい。テンプレートの具体例は、後述する。
【0020】
取得部6は、透析対象部位の画像データを取得して記録する。取得部6は、撮像部2と接続している。取得部6は、ユーザーからの画像取得指示信号に基づいて、透析対象部位の画像データを取得して記録してよい。つまり、取得部6は、ユーザーからの画像取得指示信号を受信した際に、撮像部2からの電気信号を画像データとして取得する。
【0021】
取得部6は、表示部4とも接続していてよい。
図1の取得部6は、表示部4と接続している。表示部4は、取得部6が画像データを取得した際に、撮像部2が撮像した透析対象部位の表示映像の代わりに取得部6が取得した画像データを表示してよい。
【0022】
生体画像処理装置100が取得する透析対象部位の画像データは、シャントトラブルスコアリング(以下、STS)において使用される。例えば、STSにおいて、STS評価者は、透析対象部位の画像データを用いて、透析対象部位の輪郭の継時的変化を確認する。つまり、STS評価者は、バスキュラーアクセス近傍の前腕が過去の画像データと比較して、変化していないかを確認する。STS評価者は、透析対象部位の輪郭の継時的変化を記録することで、バスキュラーアクセスを評価・管理する。ここでSTS評価者とは、STSを評価する人であり、一例として、臨床工学技士である。生体画像処理装置100のユーザーとSTS評価者は同じであってよく、異なっていてもよい。
【0023】
透析対象部位の輪郭の継時的変化は、STS評価者によって、過去の透析対象部位の画像データと現在の透析対象部位の画像データを比較して評価される。2つの画像データを比較するために、画像データ取得の際の生体画像処理装置100と透析対象部位の相対的な配置を毎回同じにすることが好ましい。つまり、画像データ内における透析対象部位の位置および距離を毎回同じにすることが好ましい。生体画像処理装置100と透析対象部位の相対的な配置を毎回同じにすることにより、2つの画像データ内の透析対象部位を簡便に比較することができる。
【0024】
しかし、生体画像処理装置100と透析対象部位の相対的な配置を毎回同じにするには、生体画像処理装置100と透析対象部位を毎回固定する等、準備に時間を要する。また、毎撮影時に生体画像処理装置100のユーザーが異なる場合においても、透析対象部位の相対的な配置を毎回同じにすることは困難である。つまり、透析対象部位の撮影において、撮影環境・撮影日時・ユーザーが異なっても、生体画像処理装置100と透析対象部位の相対位置が同じであることが好ましい。
【0025】
本例の生体画像処理装置100において、表示部4は、撮像部2が撮像した透析対象部位の映像を、テンプレートとともに表示する。テンプレートを目標にして、透析対象部位を位置合わせすることにより、生体画像処理装置100と透析対象部位の相対位置を毎撮影時同じにすることができる。したがって、透析対象部位の輪郭の継時的変化を簡便に評価することができる。
【0026】
図2は、表示部4が表示する表示映像10の一例を示す図である。表示映像10は、
図2の黒枠で囲まれた部分である。
図2の表示映像10は、透析対象部位を表示していない際の表示映像である。表示映像10は、テンプレート12およびスケール14を表示する。本例において、X軸方向とY軸方向とは互いに垂直な方向であり、Z軸方向はX-Y平面に垂直な方向である。
【0027】
テンプレート12は、透析対象部位の位置合わせのための目標となる表示物である。したがって、表示部4は、透析対象部位の輪郭位置を示すテンプレート12を表示してよい。換言すると、テンプレート12は、透析対象部位を模擬した表示物であってよい。
図2の例では、テンプレート12は、前腕の輪郭位置を示している。
図2の例において、テンプレート12は、手のひらを広げた状態での前腕の輪郭位置を示している。つまり、テンプレート12は、手のひらがZ軸方向正側を向いている前腕の輪郭位置を示している。テンプレート12が透析対象部位の輪郭位置を示すため、透析対象部位を容易に位置合わせすることができる。
【0028】
図2の例において、テンプレート12は、第1指部16および第2指部18を有する。第1指部16および第2指部18は、テンプレート12の凸部分である。第1指部16および第2指部18を有することにより、テンプレート12は、親指および小指の輪郭位置を示している。また、テンプレート12は、第1直線22および第2直線24を有する。第1直線22および第2直線24を有することにより、テンプレート12は、人差し指、中指および薬指の輪郭位置を示している。
【0029】
テンプレート12は、テンプレート12の中心破線Lを基準として、左右対称の表示物であってよい。テンプレート12の中心破線Lは、Y軸方向に平行な直線である。テンプレート12の中心線Lを基準として、左右対称の表示物であるため、透析対象部位が右前腕、左前腕のどちらであるかに関わらず、テンプレート12を透析対象部位の画像データ取得に使用することができる。したがって、異なる患者の透析対象部位を比較する際に、比較しやすい画像データを取得することできる。
【0030】
テンプレート12は、テンプレート12の中心線Lを基準として、左右非対称の表示物であってもよい。つまり、透析対象部位が右前腕である場合、テンプレート12は、右前腕の輪郭位置を示した表示物であってよい。この場合、第1指部16は右手の小指の輪郭位置を示し、第2指部18は右手の親指の輪郭位置を示す。したがって、第1指部16のピークP1は、第2指部18のピークP2よりもY軸負側に配置されてよい。第1指部16および第2指部18のピークとは、各指部の中で最もY軸負側の点である。
【0031】
また、透析対象部位が左前腕である場合、テンプレート12は、左前腕の輪郭位置を示した表示物であってよい。この場合、第1指部16は左手の親指の輪郭位置を示し、第2指部18は左手の小指の輪郭位置を示す。したがって、第1指部16のピークP1は、第2指部18のピークP2よりもY軸正側に配置されてよい。テンプレート12を右前腕または左前腕の輪郭位置を示した表示物にすることにより、透析対象部位の位置合わせをより効率よく実施することができる。
【0032】
テンプレート12は、予め定められていてよい。つまり、テンプレート12は、毎撮影時同じでよい。テンプレート12が予め定められていることで、テンプレート12で位置合わせすることにより取得した画像データを容易に比較することができる。
【0033】
また、テンプレート12は、予め定められていなくてもよい。例えば、表示部4は、過去に取得した透析対象部位の画像からテンプレート12を作成する。過去に取得した透析対象部位の画像は、継時的な変化が分かることが好ましい。つまり、過去に取得した透析対象部位の画像は、生体画像処理装置100と透析対象部位の相対位置を毎撮影時同じにして撮影されるのが好ましい。過去に取得した透析対象部位の画像の撮影の際には、テンプレート12を用いてもよく、用いなくてもよい。表示部4は、過去に取得した透析対象部位の画像の経時的な変化に基づいて、テンプレート12を作成してもよい。
【0034】
つまり、過去に取得した透析対象部位の画像の特定箇所の大きさの変化を検出し、特定箇所の大きさの変化を予測することにより、テンプレート12を作成してよい。特定箇所とは、例えば、バスキュラーアクセス近傍の腕回りである。過去に取得したバスキュラーアクセス近傍の腕回りの大きさの変化を検出し、バスキュラーアクセス近傍の腕回りの大きさの変化を予測することにより、テンプレート12を作成してよい。したがって、表示部4は、予測したバスキュラーアクセス近傍の腕回りの大きさでテンプレート12を作成してよい。過去に取得した透析対象部位の画像からテンプレート12を作成することにより、より正確に透析対象部位の位置合わせを実施することができる。
【0035】
スケール14は、テンプレート12とともに表示される表示物である。表示部4は、テンプレート12と重ならない位置に、予め定められたスケールを表示してよい。スケール14は、テンプレート12の近傍に配置されてよい。一例として、スケール14とテンプレート12との距離Tは、0.1mm以上であってよい。距離Tは、1.0mm以上であってよい。距離Tは、10.0mm以下であってよい。距離Tは、100.0mm以下であってよい。また、スケール14とテンプレート12は、接していてもよい。
【0036】
透析対象部位の画像撮影の際に、スケール14は、Z軸方向の位置合わせの指標となる表示物である。つまり、透析対象部位の撮影の際に、透析対象部位の近傍に調整物を置き、スケール14と調整物を合わせこむことにより、Z軸方向の調整が可能となる。したがって、スケール14を表示することにより、透析対象部位と生体画像処理装置100の相対位置を容易に調整することができる。
【0037】
スケール14との合わせこみに用いられる調整物は、継時的に変化しない物である。調整物は、ユーザーが常時携帯している物が好ましい。調整物は、一例として、機械式聴診器のチェストピースである。
【0038】
スケールは、方形であってよい。スケールが方形であることにより、調整物が方形の際に、スケール14と調整物を合わせこむことが容易になる。また、スケールは、円形であってもよい。スケールが円形であることにより、調整物が円形の際(例えば、調整物が機械式聴診器のチェストピースの際)に、スケール14と調整物を合わせこむことが容易になる。
【0039】
図3は、透析対象部位20の一例を示す図である。
図3の透析対象部位20は、左前腕である。本例において、X軸方向とY軸方向とは互いに垂直な方向であり、Z軸方向はX-Y平面に垂直な方向である。
図3の透析対象部位20は、手のひらがZ軸方向正側を向いている。
【0040】
図4は、表示部4が表示する表示映像10の他の例を示す図である。
図4の表示映像10は、透析対象部位20を表示している際の表示映像である。つまり、
図4の表示映像10は、テンプレート12、スケール14および透析対象部位20を表示する。本例において、X軸方向とY軸方向とは互いに垂直な方向であり、Z軸方向はX-Y平面に垂直な方向である。
【0041】
図4の例において、透析対象部位20は、テンプレート12に基づいて位置合わせされている。
図4の例では、テンプレート12の破線N(テンプレート12の手首部分を通る線)と透析対象部位20の手首のX軸方向の幅を合わせることにより、透析対象部位20を位置合わせしている。また、透析対象部位20の人差し指、中指および薬指をテンプレート12の第1直線22および第2直線24と合わせることにより、透析対象部位20を位置合わせしてもよい。
【0042】
透析対象部位20の位置合わせの例は、これらに限定されない。例えば、透析対象部位20の中で継時的変化しない特定箇所に基づいて、透析対象部位20を位置合わせしてもよい。特定箇所とは、一例として、透析患者の腕のほくろである。他の例として、特定箇所とは、シャント位置、穿刺位置、血管の蛇行、あざ、入れ墨である。
【0043】
図5は、透析対象部位の画像データを取得する生体画像処理方法のフローチャートを示す図である。生体画像処理方法において、透析対象部位の画像データを取得する。
図5の生体画像処理方法は、画像撮影開始ステップS201、撮像指示ステップS202、テンプレート表示ステップS203、撮像ステップS204、映像表示ステップS205、位置合わせステップS206、画像取得指示ステップS207、画像取得ステップS208、取得画像表示ステップS209、画像確認ステップS210および画像撮影終了ステップS211を備える。
【0044】
画像撮影開始ステップS201において、ユーザーは画像の撮影を開始する。撮影の開始とは、生体画像処理装置100が透析対象部位の画像データを取得できる状態にすることである。例えば、生体画像処理装置100がカメラの場合は、撮影の開始とは、ユーザーがカメラの電源を入れることである。生体画像処理装置100がコンピュータの場合は、撮影の開始とは、コンピュータにインストールされている撮影アプリケーションを起動することであってよい。
【0045】
撮像指示ステップS202において、ユーザーは、撮像指示を行ってよい。ユーザーは、生体画像処理装置100に撮像指示を行ってよい。換言すれば、生体画像処理装置100は、ユーザーからの撮像指示信号を受信してもよい。生体画像処理装置100がカメラの場合は、撮像指示とは、ユーザーが撮像のために特定のボタンを押すことであってよい。生体画像処理装置100がコンピュータの場合は、撮像指示とは、コンピュータにインストールされている撮影アプリケーションの撮像機能を起動することであってよい。
【0046】
テンプレート表示ステップS203において、表示部4は、テンプレート12を表示する。表示部4は、ユーザーが生体画像処理装置100に撮像指示を行った後に、テンプレート12を表示してよい。換言すれば、ユーザーからの撮像指示信号に基づいて、表示部4は、テンプレート12を表示してよい。つまり、ユーザーからの撮像指示信号を受信した際に、表示部4は、テンプレート12を表示してよい。
【0047】
撮像ステップS204において、撮像部2は、透析対象部位20を撮像する。撮像部2は、ユーザーが生体画像処理装置100に撮像指示を行った後に、透析対象部位20を撮像してよい。換言すれば、ユーザーからの撮像指示信号に基づいて、撮像部2は、透析対象部位20を撮像してよい。つまり、ユーザーからの撮像指示信号を受信した際に、撮像部2は、透析対象部位20を撮像してよい。
【0048】
映像表示ステップS205において、表示部4は、撮像ステップS204で撮像した透析対象部位20の映像を表示する。映像表示ステップS205において、表示部4は、透析対象部位20の映像とともにテンプレート12を表示してよい。映像表示ステップS205は、撮像ステップS204が実施された後、自動で実施されてよい。
【0049】
位置合わせステップS206において、ユーザーは、透析対象部位20の位置合わせを実施する。ユーザーは、テンプレート12を目標にして、透析対象部位20の位置合わせを実施してよい。また、ユーザーは、スケール14を目標にして、透析対象部位20の位置合わせを実施してよい。
【0050】
位置合わせステップS206において、透析対象部位20の位置合わせが完了した後に、画像取得指示ステップS207において、ユーザーは、画像取得指示を行ってよい。ユーザーは、生体画像処理装置100に画像取得指示を行ってよい。換言すれば、生体画像処理装置100は、ユーザーからの画像取得指示を受信してもよい。生体画像処理装置100がカメラの場合は、画像取得指示とは、ユーザーが撮像のための特定のボタンを押すことであってよい。生体画像処理装置100がコンピュータの場合は、画像取得指示とは、コンピュータにインストールされている撮影アプリケーションの画像取得機能を起動することであってよい。
【0051】
画像取得ステップS208において、取得部6は、透析対象部位20の画像データを取得して記録してよい。取得部6は、ユーザーが生体画像処理装置100に画像取得指示を行った後に、透析対象部位20の画像データを取得して記録してよい。換言すれば、ユーザーからの画像取得指示信号に基づいて、取得部6は、透析対象部位20の画像データを取得して記録してよい。つまり、ユーザーからの画像取得指示信号を受信した際に、取得部6は、透析対象部位20の画像データを取得して記録してよい。
【0052】
取得画像表示ステップS209において、表示部4は、画像取得ステップS208において取得した画像を表示する。取得画像表示ステップS209は、画像取得ステップS208が実施された後、自動で実施されてよい。
【0053】
画像確認ステップS210において、ユーザーは、画像取得ステップS208において取得した画像を確認する。確認した画像が問題ない場合(
図5中のOKの場合)、画像撮影終了ステップS211において、ユーザーは、画像撮影を終了する。撮影の終了とは、例えば、生体画像処理装置100がカメラの場合は、ユーザーがカメラの電源を切ることである。生体画像処理装置100がコンピュータの場合は、撮影の終了とは、コンピュータにインストールされている撮影アプリケーションを終了することであってよい。確認した画像が不十分な場合(
図5中のNGの場合)、テンプレート表示ステップS203に戻り、再度フローチャートを実施する。画像撮影を終了するまで、このフローチャートを繰り返す。
【0054】
図6は、STS記録装置1000の一例を示す図である。STS記録装置1000は、生体画像処理装置100および電子聴診器200を備える。STS記録装置1000は、実施されたSTS評価を記録する。電子聴診器200は、スケール14の調整物として用いられてもよく、用いられなくてもよい。
【0055】
電子聴診器200は、透析患者から発生した音を診断する。つまり、電子聴診器200は、透析患者から発生した音300の音エネルギーを電気エネルギーに変換する。電子聴診器200が測定したデータは、無線通信により、生体画像処理装置100に送信されてよい。当該無線の規格は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)またはZigbee(登録商標)であってよい。また、電子聴診器200が測定したデータは、有線通信により、生体画像処理装置100に送信されてもよい。生体画像処理装置100は、電子聴診器200が測定したデータを保存してもよい。
【0056】
電子聴診器200が測定したデータは、STS評価に使用される。したがって、生体画像処理装置100は、透析対象部位20の画像データとともに電子聴診器200が測定したデータを使用することにより、STSを評価してよい。
【0057】
図7は、生体画像処理装置100の具体例を示す図である。生体画像処理装置100は、タブレットPCであってよい。タブレットPCは、カメラを内蔵してよい。生体画像処理装置100がタブレットPCであることで、電子聴診器200と容易に通信が可能である。生体画像処理装置100は、ラップトップコンピュータまたはスマートフォンであってもよい。
【0058】
また、タブレットPCは、必ずしもカメラを内蔵している必要はない。タブレットPCは、デジタルカメラ等で撮影した透析対象部位20の画像を取り込んでもよい。タブレットPCとデジタルカメラ等で生体画像処理装置100を構成してもよい。
【0059】
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルハードウェア回路またはアナログハードウェア回路の少なくとも一方を含んでよく、集積回路(IC)ディスクリート回路の少なくとも一方を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0060】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0061】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0062】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0063】
図8は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、またはコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0064】
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、およびディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インターフェイス2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230およびキーボード2242のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ2240を介して入出力コントローラ2220に接続されている。
【0065】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0066】
通信インターフェイス2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0067】
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、またはコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ2240はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ2220に接続してよい。
【0068】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0069】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェイス2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェイス2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0070】
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0071】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索または置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0072】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
【0073】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0074】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0075】
2・・撮像部、4・・表示部、6・・取得部、10・・表示映像、12・・テンプレート、14・・スケール、16・・第1指部、18・・第2指部、20・・透析対象部位、22・・第1直線、24・・第2直線、100・・生体画像処理装置、200・・電子聴診器、300・・音、1000・・STS記録装置、2200・・コンピュータ、2201・・DVD-ROM、2210・・ホストコントローラ、2212・・CPU、2214・・RAM、2216・・グラフィックコントローラ、2218・・ディスプレイデバイス、2220・・入出力コントローラ、2222・・通信インターフェイス、2224・・ハードディスクドライブ、2226・・DVD-ROMドライブ、2230・・ROM、2240・・入出力チップ、2242・・キーボード