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特開2022-80249挿入ロック式キール構造及びその施工工具・施工方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080249
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】挿入ロック式キール構造及びその施工工具・施工方法
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/88 20060101AFI20220428BHJP
【FI】
E04B2/88
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021102083
(22)【出願日】2021-06-19
(31)【優先権主張番号】202011151291.6
(32)【優先日】2020-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521263629
【氏名又は名称】温嶺市智営電子科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】521426970
【氏名又は名称】黄士玉
(74)【代理人】
【識別番号】100195970
【弁理士】
【氏名又は名称】本夛 伸介
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】黄士玉
【テーマコード(参考)】
2E002
【Fターム(参考)】
2E002WA09
2E002WA19
2E002XA03
2E002XA18
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カーテンウォールの取り付けに際して、横梁の構造に対する破壊を回避でき、挿設とロックを実現でき、施工が便利で構造が安全である挿入ロック式キール構造及びその施工工具・施工方法を提供する。
【解決手段】横梁1と立柱5を含み、立柱5の側壁に固定穴が設けられ、横梁1の端部に固定部品が設けられ、固定部品が内固定スリーブと外固定スリーブとを含み、横梁1の端部が外固定スリーブに固定され、内固定スリーブと外固定スリーブの内端に内固定板と外固定板とが固定され、内固定板と外湖底板の間に第一圧縮ばねが設けられ、内固定板の一側に位置決め磁性ブロックが固定され、内固定スリーブと外固定スリーブの内壁に内挿入スリーブと外挿入スリーブとが固定され、内挿入スリーブと外挿入スリーブ内に挿入棒が貫通して設けられ、挿入棒の外端にロックブロックが固定され、挿入棒の棒壁に邪魔スリーブが固定され、挿入棒に第二圧縮ばねが外装される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入ロック式キール構造であって、
密閉筐体・矩形管の構造をなす横梁と、立柱と、を含み、
前記立柱の側壁には、複数の固定穴が設けられ、
前記横梁の端部には、複数の前記固定穴と固定される複数の固定部品が設けられ、
前記固定部品は、矩形管構造をなす内固定スリーフと、前記内固定スリーフの外側に活動可能に外装される外固定スリーフと、を含み、
前記横梁の端部は、前記外固定スリーフに固定して外装され、
前記内固定スリーフの内端と前記外固定スリーフの内端には、それぞれ内固定板と外固定板とが固定され、
前記内固定板と前記外固定板との間には、第一圧縮ばねが設けられ、
前記内固定板の前記外固定板から離れた側には、位置決め磁性フロックが固定され、
前記内固定スリーフの内壁と前記外固定スリーフの内壁には、それぞれ円形スリーフ状をなす内挿入スリーフと、円形スリーフ状をなす外挿入スリーフと、が固定され、
前記内挿入スリーフの開口方向と前記外挿入スリーフの開口方向は、いずれも前記横梁の長さ方向に沿って設けられ、
挿入棒は、前記内挿入スリーフと前記外挿入スリーフとを活動可能に貫通して設けられ、
前記挿入棒における外端の棒壁には、ロックフロックが固定され、
前記内挿入スリーフと前記外挿入スリーフとの間における前記挿入棒の棒壁には、邪魔スリーフが固定され、
前記邪魔スリーフと前記内挿入スリーフとの間には、第二圧縮ばねが外装され、
前記内挿入スリーフの内壁には、位置規制溝が形成され、
前記位置規制溝は、前記内挿入スリーフの軸線を囲む弧状の開き溝構造をなし、
前記位置規制溝の内端と外端は、前記内挿入スリーフの円周方向に九十度の角を形成し、
前記挿入棒の棒壁には、位置規制フロックが設けられ、
前記位置規制フロックは、前記位置規制溝内に位置し且つ前記位置規制溝内を摺動することができ、
前記固定穴は、円形穴状の挿入穴と、長さ方向に前記挿入穴の円心位置を貫通する棒状のロック穴と、を含み、
前記挿入穴は、前記挿入棒にフィットし、
前記ロック穴は、前記ロックフロックとフィットし、
前記横梁の端部は、前記立柱の側壁に当接して設けられ、
前記挿入棒は、前記挿入穴に挿入され、
前記ロックフロックは、前記ロック穴と位置をずらして前記立柱の内壁に当接して設けられ、
前記邪魔スリーフは、前記外挿入スリーフの内端に当接して設けられ、
前記位置規制フロックは、前記位置規制溝の内端に位置し、
磁性を有する前記施工工具が前記位置決め磁性フロックを吸着することができ、前記施工工具を移して前記内固定板を前記外固定板の方向へ移動させることにより、前記位置規制フロックを前記位置規制溝の外端まで移動させ、前記挿入棒に自分の軸線をめぐって九十度回転させ、前記ロックフロックと前記ロック穴との位置を合わせ、且つ前記挿入棒と前記ロックフロックをそれぞれ前記挿入穴と前記ロック穴内から離して立柱の側壁から離すように前記内固定板を引き続き前記外固定板の方向へ動かすことができる、
ことを特徴とする挿入ロック式キール構造。
【請求項2】
前記挿入棒における内端の棒壁には、邪魔フロックが固定され、
前記位置規制フロックが前記位置規制溝の外端に位置する時には、前記内挿入スリーフの内端が前記邪魔フロックに当接する、
ことを特徴とする請求項1に記載の挿入ロック式キール構造。
【請求項3】
前記外固定板の前記内固定板から離れた側には、位置合わせ磁性フロックが固定して設けられ、
前記位置決め磁性フロックと前記位置合わせ磁性フロックの対向する側は、磁極が同じである、
ことを特徴とする請求項2に記載の挿入ロック式キール構造。
【請求項4】
前記挿入棒の棒壁には、跳ね溝が形成され、
前記跳ね溝内には、跳ね柱と第三圧縮ばねが設けられ、
前記第三圧縮ばねは、前記跳ね柱を前記跳ね溝内から押し出して位置規制フロックを形成することができる、
ことを特徴とする請求項3に記載の挿入ロック式キール構造。
【請求項5】
前記挿入棒は、前記ロックフロックと一体であり、
前記内固定スリーフと前記内固定板とは、一体であり、
前記外固定スリーフと前記外固定板とは、一体であり、
前記邪魔スリーフと前記邪魔フロックとは、前記挿入棒に取り外し可能に固定される、
ことを特徴とする請求項4に記載の挿入ロック式キール構造。
【請求項6】
前記邪魔スリーフと前記挿入棒の内端との間における前記挿入棒の棒径は、前記邪魔スリーフと前記挿入棒の外端との間における前記挿入棒の棒径より小さい、
ことを特徴とする請求項5に記載の挿入ロック式キール構造。
【請求項7】
前記外固定スリーフと前記外固定板と前記内固定スリーフと前記内固定板とは、いずれも非磁性吸着材料から作られる、
ことを特徴とする請求項6に記載の挿入ロック式キール構造。
【請求項8】
前記固定穴は、四つあり、且つそれぞれ前記固定部品の四角に近接して設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の挿入ロック式キール構造。
【請求項9】
請求項に記載の挿入ロック式キール構造の前記施工工具であって、
前記施工工具は、溝形鋼構造をなし、前記施工工具の内側には、それぞれ第一吸着磁性フロックと第二吸着磁性フロックとが固定され、
前記施工工具を前記横梁の前側に挟むことにより前記第一吸着磁性フロックと前記位置決め磁性フロックとを互いに磁性吸引させることができ、前記施工工具を移動することにより前記位置決め磁性フロックを前記位置合わせ磁性フロックへ移動させ且つ前記第二吸着磁性フロックと前記位置合わせ磁性フロックとを互いに吸引させることができる、
ことを特徴とする施工工具。
【請求項10】
請求項に記載の挿入ロック式キール構造の施工方法であって、取付方法と取り外し方法とを含み、
前記取付方法は、前記施工工具を前記横梁の前側に挟み、前記施工工具を移動することにより前記第一吸着磁性フロックと前記第二吸着磁性フロックとをそれぞれ磁性で前記位置決め磁性フロックと前記位置合わせ磁性フロックとに吸着させ、前記横梁の端部を前記立柱の側壁に当接させ、前記横梁から前記施工工具を取り外し、前記第一圧縮ばねが前記内固定スリーフを移動させ、前記挿入棒と前記ロックフロックとがそれぞれ前記挿入穴と前記ロック穴内に挿入され、前記邪魔スリーフが前記外挿入スリーフの内端に当接する時に、位置規制フロックが位置規制溝の内端へ移動し、挿入棒が自分の軸線をめぐって九十度回転し、前記ロックフロックと前記ロック穴とが位置をずらし、前記ロックフロックが前記立柱の内壁に当接することを含み、
前記取り外し方法は、前記施工工具を前記横梁の前側に挟むことにより、前記第一吸着磁性フロックと前記位置決め磁性フロックとが磁性で互いに吸引し、前記施工工具を移動することにより前記位置決め磁性フロックを前記位置合わせ磁性フロックへ移動させるとともに、前記内固定板が従動して前記外固定板へ移動し、前記位置規制フロックが前記位置規制溝の外端まで移動し、前記挿入棒が自分の軸線をめぐって九十度回転し、ロックフロックがロック穴に位置合わせ、引き続き前記施工工具を移動することにより前記第二吸着磁性フロックを前記位置合わせ磁性フロックと互いに吸引させ、前記挿入棒と前記ロックフロックとがそれぞれ前記挿入穴と前記ロック穴内から離れて前記立柱の側壁から離れた後、前記立柱から前記横梁を取り外せばいい、
ことを特徴とする施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーテンオゥールキール技術分野に関し、具体的には、挿入ロック式キール構造及びその施工工具・施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カーテンウォールのキールは、外壁と固定され、かつカーテンウォールを取り付けるためのパネルとして使用されている。密閉筐体構造のキールは、強度に優れているため、従来技術においては密閉筐体構造の横梁を大量に採用し立柱と交差して接続してキールを形成する。密閉筐体構造のキールは、横梁に設けられる弾性ピンと立柱に設けられる差込孔との係合により接続されるため、順序に従って取り付けることしかできなく、しかも任意に横梁を取り外すことができないため、取付と取り外しに局限性が存在する。
【0003】
中国特許出願201210276982.8には、横梁の管壁に円孔が穿設され、歯車構造を介して歯付きピンを立柱に通すことにより上記の取付と取り外しに関する欠陥を解決するカーテンウォールにおける立柱と横梁の接続点に関するものが開示されているが、下記の問題が存在する:
横梁の前側管壁に円孔を穿設することは、操作が複雑になり、かつ横梁の全体性と安定性を破壊してしまう、
取付時に一つ一つ歯付きピンをねじ込んで立柱に通す必要があり、取り外し時に一つ一つ歯付きピンを立柱から外す必要があり、施工が面倒臭くなる。
歯付きピンは、横向きにしか立柱に通されることができなく、立柱と徹底的に固定されることができず、立柱と横梁との接続強度が低くなる。
普通の歯付き工具があれば歯付きピンのねじりこみと外しを実現でき、任意に取り外しことができ、安全性が低い。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、従来技術における上記問題を解決するために、挿入ロック式キール構造及びその施工工具・施工方法を提供することを目的とする。前記挿入ロック式キール構造及びその施工工具と施工方法は、横梁の構造に対する破壊を回避でき、挿設とロックを実現でき、施工が便利で構造が安全である。
【0005】
挿入ロック式キール構造であって、密閉筐体・矩形管の構造をなす横梁と、立柱と、を含み、前記立柱の側壁には、複数の固定穴が設けられ、前記横梁の端部には、複数の前記固定穴と固定される複数の固定部品が設けられ、前記固定部品は、矩形管構造をなす内固定スリーフと、前記内固定スリーフの外側に活動可能に外装される外固定スリーフと、を含み、前記横梁の端部は、前記外固定スリーフに固定して外装され、前記内固定スリーフの内端と前記外固定スリーフの内端には、それぞれ内固定板と外固定板とが固定され、前記内固定板と前記外固定板との間には、第一圧縮ばねが設けられ、前記内固定板の前記外固定板から離れた側には、位置決め磁性フロックが固定され、前記内固定スリーフの内壁と前記外固定スリーフの内壁には、それぞれ円形スリーフ状をなす内挿入スリーフと、円形スリーフ状をなす外挿入スリーフと、が固定され、前記内挿入スリーフの開口方向と前記外挿入スリーフの開口方向は、いずれも前記横梁の長さ方向に沿って設けられ、挿入棒は、前記内挿入スリーフと前記外挿入スリーフとを活動可能に貫通して設けられ、前記挿入棒における外端の棒壁には、ロックフロックが固定され、前記内挿入スリーフと前記外挿入スリーフとの間における前記挿入棒の棒壁には、邪魔スリーフが固定され、前記邪魔スリーフと前記内挿入スリーフとの間には、第二圧縮ばねが外装され、前記内挿入スリーフの内壁には、位置規制溝が形成され、前記位置規制溝は、前記内挿入スリーフの軸線を囲む弧状の開き溝構造をなし、前記位置規制溝の内端と外端は、前記内挿入スリーフの円周方向に九十度の角を形成し、前記挿入棒の棒壁には、位置規制フロックが設けられ、前記位置規制フロックは、前記位置規制溝内に位置し且つ前記位置規制溝内を摺動することができ、前記固定穴は、円形穴状の挿入穴と、長さ方向に前記挿入穴の円心位置を貫通する棒状のロック穴と、を含み、前記挿入穴は、前記挿入棒にフィットし、前記ロック穴は、前記ロックフロックとフィットする。
【0006】
前記横梁の端部は、前記立柱の側壁に当接して設けられ、前記挿入棒は、前記挿入穴に挿入され、前記ロックフロックは、前記ロック穴と位置をずらして前記立柱の内壁に当接して設けられ、前記邪魔スリーフは、前記外挿入スリーフの内端に当接して設けられ、前記位置規制フロックは、前記位置規制溝の内端に位置する。
【0007】
磁性を有する施工工具が位置決め磁性フロックを吸着することができ、施工工具を移して内固定板を外固定板の方向へ移動させることにより、位置規制フロックが位置規制溝の外端まで移動し、挿入棒が自分の軸線をめぐって九十度回転し、ロックフロックがロック穴に位置を合わせ、且つ挿入棒とロックフロックをそれぞれ挿入穴とロック穴内から離して立柱の側壁から離すように内固定板を引き続き外固定板の方向へ動かすことができる。
【0008】
本発明のキールは、磁性を有する施工工具と位置決め磁性フロックとの係合を介して内固定スリーフを外固定スリーフに対し移動させることにより、挿入棒を移動させ、これで横梁の管壁に穿孔しなくて済み、横梁の構造を破壊することを回避する。施工工具を解放する初期において、第二圧縮ばねがヒンと張った状態であり、第一圧縮ばねを介して挿入棒とロックフロックとをそれぞれ挿入穴とロック穴内に挿入することができ、邪魔スリーフが外挿入スリーフの内端に当接するときに、第一圧縮ばねが引き続き内挿入スリーフを移動させ、第二圧縮ばねが圧縮され、位置規制フロックと位置規制溝との係合により挿入棒が自分の軸線をめぐて九十度回転し、これでロックフロックとロック穴とが位置をずらし、これで挿入接続が実現されるとともに、ロックが実現され、施工工具を解放すれば横梁を速く取り付けることができ、挿入棒を挿入穴に挿入し、ロックフロックとロック穴との位置をずらすことができ、逆に施工工具を移動すれば横梁を速く取り外すことができ、施工が便利であり、また、施工工具が磁性により操作されるため、構造が安全である。
【0009】
前記挿入ロック式キール構造において、前記挿入棒における内端の棒壁には、邪魔フロックが固定され、前記位置規制フロックが前記位置規制溝の外端に位置する時には、前記内挿入スリーフの内端が前記邪魔フロックに当接する。これで前記固定部品の操作時の精確性と安定性が向上する。
【0010】
前記挿入ロック式キール構造において、前記外固定板の前記内固定板から離れた側には、位置合わせ磁性フロックが固定して設けられ、前記位置決め磁性フロックと前記位置合わせ磁性フロックの対向する側は、磁極が同じである。前記位置合わせ磁性フロックを介して前記施工工具を一時的に固定することができ、これで横梁の取付が便利になると同時に、位置決め時世フロックと位置合わせ磁性フロックとの相互吸引による操作への影響が回避される。
【0011】
前記挿入ロック式キール構造において、前記挿入棒の棒壁には、跳ね溝が形成され、前記跳ね溝内には、跳ね柱と第三圧縮ばねが設けられ、前記第三圧縮ばねは、前記跳ね柱を前記跳ね溝内から押し出して位置規制フロックを形成することができる。これで前記固定部品の製造が便利になる。
【0012】
前記挿入ロック式キール構造において、前記挿入棒は、前記ロックフロックと一体であり、前記内固定スリーフと前記内固定板とは、一体であり、前記外固定スリーフと前記外固定板とは、一体であり、前記邪魔スリーフと前記邪魔フロックとは、前記挿入棒に取り外し可能に固定される。これで構造が安定になる。
【0013】
前記挿入ロック式キール構造において、前記邪魔スリーフと前記挿入棒の内端との間における前記挿入棒の棒径は、前記邪魔スリーフと前記挿入棒の外端との間における前記挿入棒の棒径より小さい。これで前記挿入棒の組み立てが便利になる。
【0014】
前記挿入ロック式キール構造において、前記外固定スリーフと前記外固定板と前記内固定スリーフと前記内固定板とは、いずれも非磁性吸着材料から作られる。これで施工過程に対する影響が回避される。
【0015】
前記挿入ロック式キール構造において、前記固定穴は、四つあり、且つそれぞれ前記固定部品の四角に近接して設けられる。
【0016】
挿入ロック式キール構造の施工工具であって、前記施工工具は、溝形鋼構造をなし、前記施工工具の内側には、それぞれ第一吸着磁性フロックと第二吸着磁性フロックとが固定され、前記施工工具を前記横梁の前側に挟むことにより前記第一吸着磁性フロックと前記位置決め磁性フロックとを互いに磁性吸引させることができ、前記施工工具を移動することにより前記位置決め磁性フロックを前記位置合わせ磁性フロックへ移動させ且つ前記第二吸着磁性フロックと前記位置合わせ磁性フロックとを互いに吸引させることができる。
【0017】
前記施工工具によって施工が便利で高効率に行われる。
【0018】
挿入ロック式キール構造の施工方法であって、取付方法と取り外し方法とを含む。
【0019】
前記取付方法は、前記施工工具を前記横梁の前側に挟み、前記施工工具を移動することにより前記第一吸着磁性フロックと前記第二吸着磁性フロックとをそれぞれ磁性で前記位置決め磁性フロックと前記位置合わせ磁性フロックとに吸着させ、前記横梁の端部を前記立柱の側壁に当接させ、前記横梁から前記施工工具を取り外し、前記第一圧縮ばねが前記内固定スリーフを移動させ、前記挿入棒と前記ロックフロックとがそれぞれ前記挿入穴と前記ロック穴内に挿入され、前記邪魔スリーフが前記外挿入スリーフの内端に当接する時に、位置規制フロックが位置規制溝の内端へ移動し、挿入棒が自分の軸線をめぐって九十度回転し、前記ロックフロックと前記ロック穴とが位置をずらし、前記ロックフロックが前記立柱の内壁に当接する。
【0020】
前記取り外し方法は、前記施工工具を前記横梁の前側に挟むことにより、前記第一吸着磁性フロックと前記位置決め磁性フロックとが磁性で互いに吸引し、前記施工工具を移動することにより前記位置決め磁性フロックを前記位置合わせ磁性フロックへ移動させるとともに、前記内固定板が従動して前記外固定板へ移動し、前記位置規制フロックが前記位置規制溝の外端まで移動し、前記挿入棒が自分の軸線をめぐって九十度回転し、ロックフロックがロック穴に位置合わせ、引き続き前記施工工具を移動することにより前記第二吸着磁性フロックを前記位置合わせ磁性フロックと互いに吸引させ、前記挿入棒と前記ロックフロックとがそれぞれ前記挿入穴と前記ロック穴内から離れて前記立柱の側壁から離れた後、前記立柱から前記横梁を取り外せばいい。
【0021】
上記方法により、便利で高効率に施行することができる。
【0022】
本発明に係る回転可能な歯車フライスカッタは、従来技術と比べ、下記のメリットを有する。
【0023】
本発明のキールは、磁性を有する施工工具と位置決め磁性ブロックとの係合を介して内固定スリーブを外固定スリーブに対し移動させることにより、挿入棒を移動させ、これで横梁の管壁に穿孔しなくて済み、横梁の構造を破壊することを回避する。
【0024】
施工工具を解放する初期において、第二圧縮ばねがぴんと張った状態であり、第一圧縮ばねを介して挿入棒とロックブロックとをそれぞれ挿入穴とロック穴内に挿入することができ、邪魔スリーブが外挿入スリーブの内端に当接するときに、第一圧縮ばねが引き続き内挿入スリーブを移動させ、第二圧縮ばねが圧縮され、位置規制ブロックと位置規制溝との係合により挿入棒が自分の軸線をめぐて九十度回転し、これでロックブロックとロック穴とが位置をずらし、これで挿入接続が実現されるとともに、ロックが実現される。
【0025】
施工工具を解放すれば横梁を速く取り付けることができ、挿入棒を挿入穴に挿入し、ロックブロックとロック穴とが位置をずらし、逆に施工工具を移動すれば横梁を速く取り外すことができ、施工が便利であり、また、施工工具が時世により操作されるため、構造が安全である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明のキールの正面図であり、図1における矢印が施工工具の移動方向を示す。
図2図1における点線枠部分の横向き断面図である。
図3図2の局部拡大断面図である。
図4図3の局部拡大図である。
図5】移動した後の施工工具の一種の状態の横向き断面図である。
図6図5の局部拡大断面図である。
図7】移動した後の施工工具のもう一種の状態の横向き断面図である。
図8図7の局部拡大断面図である。
図9図1における点線枠部分の縦向き断面図である。
図10】立柱の局部図である。
図11】横梁の端部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
下記、図面を参照しながら本発明の技術手段をさらに説明する。本発明は下記の実施例に限られない。
【0028】
図1~11に示すように、挿入ロック式キール構造であって、密閉筐体・矩形管の構造をなす横梁1と、立柱5と、を含み、立柱5の側壁には、複数の固定穴51が設けられ、横梁1の端部には、複数の固定穴51と固定される複数の固定部品が設けられ、固定部品は、矩形管構造をなす内固定スリーブ2と、内固定スリーブ2の外側に活動可能に外装される外固定スリーブ3と、を含み、横梁1の端部は、外固定スリーブ3に固定して外装され、内固定スリーブ2の内端と外固定スリーブ3の内端には、それぞれ内固定板21と外固定板31とが固定され、内固定板21と外固定板31との間には、第一圧縮ばね22が設けられ、内固定板21の外固定板31から離れた側には、位置決め磁性ブロック23が固定され、内固定スリーブ2の内壁と外固定スリーブ3の内壁には、それぞれ円形スリーブ状をなす内挿入スリーブ24と、円形スリーブ状をなす外挿入スリーブ32と、が固定され、内挿入スリーブ24の開口方向と外挿入スリーブ32の開口方向は、いずれも横梁1の長さ方向に沿って設けられ、挿入棒4は、内挿入スリーブ24と外挿入スリーブ32とを活動可能に貫通して設けられ、挿入棒4における外端の棒壁には、ロックブロック41が固定され、内挿入スリーブ24と外挿入スリーブ32との間における挿入棒4の棒壁には、邪魔スリーブ42が固定され、邪魔スリーブ42と内挿入スリーブ24との間には、第二圧縮ばね43が外装され、内挿入スリーブ24の内壁には、位置規制溝25が形成され、位置規制溝25は、内挿入スリーブ24の軸線を囲む弧状の開き溝構造をなし、位置規制溝25の内端と外端は、内挿入スリーブ24の円周方向に九十度の角を形成し、挿入棒4の棒壁には、位置規制ブロック44が設けられ、位置規制ブロック44は、位置規制溝25内に位置し且つ位置規制溝25内を摺動することができ、固定穴51は、円形穴状の挿入穴52と、長さ方向に挿入穴52の円心位置を貫通する棒状のロック穴53と、を含み、挿入穴52は、挿入棒4にフィットし、ロック穴53は、ロックブロック41とフィッする。
【0029】
横梁1の端部は、立柱5の側壁に当接して設けられ、挿入棒4は、挿入穴52に挿入され、ロックブロック41は、ロック穴53と位置をずらして立柱5の内壁に当接して設けられ、邪魔スリーブ42は、外挿入スリーブ32の内端に当接して設けられ、位置規制ブロック44は、位置規制溝25の内端に位置する。
【0030】
磁性を有する施工工具6が位置決め磁性ブロック23を吸着することができ、施工工具6を移して内固定板21を外固定板31の方向へ移動させることにより、位置規制ブロック44が位置規制溝25の外端まで移動し、挿入棒4が自分の軸線をめぐって九十度回転し、ロックブロック41がロック穴53に位置を合わせ、且つ挿入棒4とロックブロック41をそれぞれ挿入穴52とロック穴53内から離して立柱5の側壁から離すように内固定板21を引き続き外固定板31の方向へ動かすことができる。
【0031】
さらに、挿入棒4における内端の棒壁には、邪魔ブロック45が固定され、位置規制ブロック44が位置規制溝25の外端に位置する時に、内挿入スリーブ24の内端が邪魔ブロック45に当接する。外固定板31の内固定板21から離れた側には、位置合わせ磁性ブロック33が固定して設けられ、位置決め磁性ブロック23と位置合わせ磁性ブロック33の対向する側は、磁極が同じである。挿入棒4の棒壁には、跳ね溝46が形成され、跳ね溝46内には、跳ね柱47と第三圧縮ばね48が設けられ、第三圧縮ばね48は、跳ね柱47を跳ね溝46内から押し出して位置規制ブロック44を形成することができ。挿入棒4は、ロックブロック41と一体であり、内固定スリーブ2と内固定板21とは、一体であり、外固定スリーブ3と外固定板31とは、一体であり、邪魔スリーブ42と邪魔ブロック45とは、挿入棒4に取り外し可能に固定される。邪魔スリーブ42と挿入棒4の内端との間における挿入棒4の棒径は、邪魔スリーブ42と挿入棒4の外端との間における挿入棒4の棒径より小さい。外固定スリーブ3と外固定板31と内固定スリーブ2と内固定板21とは、いずれも非磁性吸着材料から作られる。固定穴51は、四つあり、且つそれぞれ固定部品の四角に近接して設けられる。
【0032】
本発明のキールは、磁性を有する施工工具6と位置決め磁性ブロック23との係合を介して内固定スリーブ2を外固定スリーブ3に対し移動させることにより、挿入棒4を移動させ、これで横梁1の管壁に穿孔しなくて済み、横梁1の構造を破壊することを回避する。施工工具6を解放する初期において、第二圧縮ばね43がピンと張った状態であり、第一圧縮ばね22を介して挿入棒4とロックブロック41とをそれぞれ挿入穴52とロック穴53内に挿入することができ、邪魔スリーブ42が外挿入スリーブ32の内端に当接するときに、第一圧縮ばね22が引き続き内挿入スリーブ24を移動させ、第二圧縮ばね43が圧縮され、位置規制ブロック44と位置規制溝25との係合により挿入棒4が自分の軸線をめぐて九十度回転し、これでロックブロック41とロック穴53とが位置をずらし、これで挿入接続が実現されるとともに、ロックが実現され、施工工具6を解放すれば横梁1を速く取り付けることができ、挿入棒4を挿入穴52に挿入し、ロックブロック41とロック穴53との位置をずらすことができ、逆に施工工具6を移動すれば横梁1を速く取り外すことができ、施工が便利であり、また、施工工具6が磁性により操作されるため、構造が安全である。
【0033】
挿入ロック式キール構造の施工工具であって、施工工具6は、溝形鋼構造をなし、施工工具6の内側には、それぞれ第一吸着磁性ブロック61と第二吸着磁性ブロック62とが固定され、施工工具6を横梁1の前側に挟むことにより第一吸着磁性ブロック61と位置決め磁性ブロック23とを互いに磁性吸引させることができ、施工工具6を移動することにより位置決め磁性ブロック23を位置合わせ磁性ブロック33へ移動させ且つ第二吸着磁性ブロック62と位置合わせ磁性ブロック33とを互いに吸引させることができる。
【0034】
挿入ロック式キール構造の施工方法であって、取付方法と取り外し方法とを含む。
【0035】
取付方法は、施工工具6を横梁1の前側に挟み、施工工具6を移動することにより第一吸着磁性ブロック61と第二吸着磁性ブロック62とをそれぞれ磁性で位置決め磁性ブロック23と位置合わせ磁性ブロック33とに吸着させ、横梁1の端部を立柱5の側壁に当接させ、横梁1から施工工具6を取り外し、第一圧縮ばね22が内固定スリーブ2を移動させ、挿入棒4とロックブロック41とがそれぞれ挿入穴52とロック穴53内に挿入され、邪魔スリーブ42が外挿入スリーブ32の内端に当接する時に、位置規制ブロック44が位置規制溝25の内端へ移動し、挿入棒4が自分の軸線をめぐって九十度回転し、ロックブロック41とロック穴53とが位置をずらし、ロックブロック41が立柱5の内壁に当接する。
【0036】
取り外し方法は、施工工具6を横梁1の前側に挟むことにより、第一吸着磁性ブロック61と位置決め磁性ブロック23とが磁性で互いに吸引し、施工工具6を移動することにより位置決め磁性ブロック23を位置合わせ磁性ブロック33へ移動させるとともに、内固定板21が従動して外固定板31へ移動し、位置規制ブロック44が位置規制溝25の外端まで移動し、挿入棒4が自分の軸線をめぐって九十度回転し、ロックブロック41がロック穴53に位置合わせ、引き続き施工工具6を移動することにより第二吸着磁性ブロック62を位置合わせ磁性ブロック33と互いに吸引させ、挿入棒4とロックブロック41とがそれぞれ挿入穴52とロック穴53内から離れて立柱5の側壁から離れた後、立柱5から横梁1を取り外せばいい。
【0037】
本明細書に記載された具体的な実施例は単に本発明の精神を例に挙げて説明する。本発明の属する技術分野の技術者は説明された具体的な実施例に対して様々な修正又は補充を行うか又は類似する方式で代替することができるが、本発明の精神から逸脱するか又は添付の特許請求の範囲に定義された範囲を超えることはない。
【0038】
本願における部品名称は、本発明の本質を便利に説明且つ解釈するために付けたもので、これらの名称自体には制限性がなく、ほかの用語に置き換えていい。
【符号の説明】
【0039】
1 横梁
2 内固定スリーブ
21 内固定板
22 第一圧縮ばね
23 位置決め磁性ブロック
24 内挿入スリーブ
25 位置規制溝
3 外固定スリーブ
31 外固定板
32 外挿入スリーブ
33 位置合わせ磁性ブロック
4 挿入棒
41 ロックブロック
42 邪魔スリーブ
43 第二圧縮ばね
44 位置規制ブロック
45 邪魔ブロック
46 跳ね溝
47 跳ね柱
48 第三圧縮ばね
5 立柱
51 固定穴
52 挿入穴
53 ロック穴
6 施工工具
61 第一吸着磁性ブロック
62 第二吸着磁性ブロック
図1
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