(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080253
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】強型パネル壁キール構造及びその分解・組み立て方法
(51)【国際特許分類】
E04B 1/18 20060101AFI20220428BHJP
E04B 1/58 20060101ALI20220428BHJP
F16B 5/02 20060101ALI20220428BHJP
【FI】
E04B1/18 G
E04B1/58 508H
F16B5/02 L
F16B5/02 K
F16B5/02 N
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021132112
(22)【出願日】2021-08-16
(31)【優先権主張番号】2020111512850
(32)【優先日】2020-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521361187
【氏名又は名称】杭州賽動科技有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】521432409
【氏名又は名称】張雪燕
(74)【代理人】
【識別番号】100195970
【弁理士】
【氏名又は名称】本夛 伸介
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】張雪燕
【テーマコード(参考)】
2E125
3J001
【Fターム(参考)】
2E125AA02
2E125AA12
2E125AB16
2E125AC16
2E125AG12
2E125BB09
2E125BB18
2E125BD00
2E125BD01
2E125BE07
2E125BE08
2E125BF04
2E125CA78
2E125CA79
3J001FA15
3J001GB03
3J001GC09
3J001GC13
3J001HA07
3J001JA03
3J001JA08
3J001KA11
3J001KA19
3J001KA21
3J001KB04
(57)【要約】 (修正有)
【課題】従来技術におけるキールの接続点の強度が悪く、取付と分解が不便である問題を解決した、補強型パネル壁キール構造及びその分解・組立方法を提供する。
【解決手段】立柱と横梁2とを含み、立柱の両側壁に挿入穴11が設けられ、横梁2における両端の内側にそれぞれ接続材4が固定され、接続材4に接続穴41が設けられ、横梁2における左側の接続穴41内に挿入柱5が設けられ、挿入柱5の前側壁に伸縮溝51が形成され、伸縮溝51の溝壁に歯が配列され、伸縮溝51の両端にロック溝が設けられ、接続材4にロック棒6が設けられ、ロック棒6と接続材4との間に弾性復位機構が設けられ、横梁2の前側壁に貫通穴が設けられ、横梁2における左端のロック棒6の内端の棒壁に歯溝が形成され、弾性復位機構は横梁2の端部のロック棒6を、貫通穴を通り抜けるように連動させることができ、これでロック棒6の内端が接続穴41の前側穴壁に位置合わせする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補強型パネル壁キール構造であって、閉断面型材である立柱と閉断面型材である横梁とを含み、
前記立柱の前側壁と前記横梁の前側壁とは、パネル壁のパネルを固定することができ、
前記立柱の左右両側壁には、互いに位置合わせする矩形穴状の挿入穴がそれぞれ開けられ、
前記横梁における左右両端の内側には、それぞれ一つの接続材が固定され、
前記接続材には、接続穴が前記横梁の長手方向に沿って開けられ、
前記挿入柱の前側壁には、棒状の伸縮溝が形成され、
前記伸縮溝の長手方向は、前記挿入柱の移動方向に平行して設けられ、
前記伸縮溝の一側溝壁には、歯が配列され、
前記伸縮溝の両端には、それぞれ前記伸縮溝より深いロック溝が形成され、
前記接続材には、円棒状をなすロック棒が可動に設けられ、
前記ロック棒の長手方向は、前記挿入柱の前側壁と前記横梁の前側壁と垂直して設けられ、
前記ロック棒と前記接続材との間には、弾性復位機構が設けられ、
前記横梁の前側壁には、貫通穴が設けられ、
前記横梁の左端において前記ロック棒の内端の棒壁には、前記歯と噛み合う歯溝が形成され、
前記弾性復位機構は、前記横梁における左端の前記ロック棒の外端を前記貫通孔の外部に連れ出すことにより前記ロック棒の内端を前記伸縮溝に位置させることと、前記横梁における右端の前記ロック棒の外端を前記貫通孔外に連れ出すことにより前記ロック棒の内端を前記従接続穴における前側の穴壁と位置合わせさせることができ、
横向きに隣り合う二本の前記横梁の端部をそれぞれ前記立柱の左右両側壁に当て、前記歯溝を有する前記ロック棒の外端を回転させることにより前記ロック棒を回転させ、前記歯と前記歯溝との係合により前記挿入柱がそれぞれ前記立柱における左右両側壁の前記挿入穴を通り抜けてもう一本の前記横梁の接続穴内に挿入され、一本の前記ロック棒が前記伸縮溝の一端に移動した時、もう一本の前記ロック棒が前記伸縮溝の他端に移動し、前記パネルが前記立柱の前側壁と前記横梁の前側壁に固定され、前記パネルの後側面がそれぞれ二本の前記ロック棒の外端を押圧し、二本の前記ロック棒の内端がそれぞれ二つの前記ロック溝内に嵌まり込む、
ことを特徴とする補強型パネル壁キール構造。
【請求項2】
前記接続材は、四枚の内接続板と、四枚の外接続板と、を含み、
四枚の内接続板は、囲んで前記接続穴を形成し、
四枚の外接続板は、それぞれ前記横梁の四つの内壁に密着して固定され、
前記横梁の前側壁に近接する前記内接続板及び前記外接続板には、それぞれ内棒穴と外棒穴とが設けられ、
前記ロック棒において外端に近接する棒壁には、前記外棒穴にフィットする復位ブロックが固定され、
前記ロック棒には、復位ばねが外装され、
前記復位ばねの両端は、それぞれ前記復位板と前記内接続板と当接して設けられ、
且つ前記ロック棒の外端を前記横梁の外壁から押し出して設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の補強型パネル壁キール構造。
【請求項3】
前記ロック棒における外端の端部には、一字型溝又は十字型溝が形成され、
前記ロック棒の内端には、雄ねじ柱が設けられ、
前記ロック溝の溝底には、前記雄ねじ柱と螺合される雌ねじ溝が形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載の補強型パネル壁キール構造。
【請求項4】
前記立柱の内壁には、前記挿入穴に位置合わせするガイドスリーブが設けられ、
前記ガイドスリーブにおいて前記挿入穴から離れた端は、口広げ構造である、
ことを特徴とする請求項3に記載の補強型パネル壁キール構造。
【請求項5】
前記挿入柱における左端の端部は、面取り構造を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の補強型パネル壁キール構造。
【請求項6】
前記横梁における左端の前記ロック棒の外端には、色マークが付けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載の補強型パネル壁キール構造。
【請求項7】
前記横梁における左端の、前記貫通孔から延出した前記ロック棒の外端は、多角形棒構造をなす、
ことを特徴とする請求項6に記載の補強型パネル壁キール構造。
【請求項8】
前記接続材は、固定具を介して前記横梁に固定される、
ことを特徴とする請求項7に記載の補強型パネル壁キール構造。
【請求項9】
請求項8に記載の前記補強型パネル壁キール構造の分解・組み立て方法であって、
分解方法と組み立て方向とを含み、
前記組み立て方法は、
前記立柱の前側壁と前記横梁の前側壁から前記パネルを取り外し、工具を介して前記歯溝を有する前記ロック棒の外端を回転させ、前記挿入柱をそれぞれもう一本の前記横梁の前記接続穴及び前記立柱における左右両側壁の前記挿入穴から離れさせ、前記立柱から前記横梁を取り外す、
前記分解方法は、
前記立柱の前側壁と前記横梁の前側壁から前記パネルを取り外し、工具を介して前記歯溝を有する前記ロック棒の外端を回転させ、前記挿入柱をそれぞれもう一本の前記横梁の前記接続穴及び前記立柱における左右両側壁の前記挿入穴から離れさせ、前記立柱から前記横梁を取り外す、
ことを特徴とする分解・組み立て方法。
【請求項10】
前記組み立て方法において、工具を介して前記歯溝を有する前記ロック棒の外端を回した後、工具を介してそれぞれ二本の前記ロック棒の外端を押圧し、二本の前記ロック棒の外端をそれぞれ回転させることにより、前記雄ねじと前記内ねじ山溝とを螺合固定する、
ことを特徴とする請求項9に分解・組み立て方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補強型パネル壁キール構造及びその分解・組み立て方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建物パネル壁は、キールと、キール上に取り付けられるパネルと、を含み、キールは、互いに接続される横梁と立柱を含み、一般に、横梁の端部にスプリングボルト付きの接続材を固定し、弾力でスプリングボルトを立柱における側壁の差込口内に挿入することにより、閉断面型材型材の立柱と横梁を接続するが、安定性が悪く、分解・組み立てが不便になる。
【0003】
中国出願201310495407.1には、パネル壁用立柱横梁接続構造に関するものが開示されており、ステンレスピンと接続ヘッドとが固定して形成したスライドブロックを連動させることにより、ステンレスピンを立柱内に挿入し、横梁と立柱との固定を実現し、分解・組み立てが便になる。しかし、依然として3つの問題がある:
1、ステンレスピンは、平行して差込口に挿入するしかなく、完全に差込口内に固定できず、ステンレスピンの移動方向に横梁と立柱を離すことができ、接続強度が低い。
2.横梁は単独に立柱の側壁に固定することしかできず、隣り合う日本の横梁と接続されておらず、接続点の安定性が悪い。
3.接続ヘッドを横向きに移動して取り付けることが便利ではなく、ステンレスピンと差込口との加工精度にえいきょうされやすく、一旦位置ずれすると接続ヘッドを横向きに移動するのが難しくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国出願201310495407.1明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術における上記問題を解決するために、キールの接続点の強度を向上させ、構造が合理的で、分解と組み立てが便利である補強型パネル壁キール構造及びその分解・組み立て方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
補強型パネル壁キール構造であって、閉断面型材である立柱と閉断面型材である横梁とを含み、前記立柱の前側壁と前記横梁の前側壁とは、パネル壁のパネルを固定することができ、前記立柱の左右両側壁には、互いに位置合わせする矩形穴状の挿入穴がそれぞれ開けられ、前記横梁における左右両端の内側には、それぞれ一つの接続材が固定され、前記接続材には、接続穴が前記横梁の長手方向に沿って開けられ、前記横梁における左側の前記接続穴内には、挿入柱が可動に設けられ、前記挿入柱の前側壁には、棒状の伸縮溝が形成され、前記伸縮溝の長手方向は、前記挿入柱の移動方向に平行して設けられ、前記伸縮溝の一側溝壁には、歯が配列され、前記伸縮溝の両端には、それぞれ前記伸縮溝より深いロック溝が形成され、前記接続材には、円棒状をなすロック棒が可動に設けられ、前記ロック棒の長手方向は、前記挿入柱の前側壁と前記横梁の前側壁と垂直して設けられ、前記ロック棒と前記接続材との間には、弾性復位機構が設けられ、前記横梁の前側壁には、貫通穴が設けられ、前記横梁の左端において前記ロック棒の内端の棒壁には、前記歯と噛み合う歯溝が形成され、前記弾性復位機構は、前記横梁における左端の前記ロック棒の外端を前記貫通孔の外部に連れ出すことにより前記ロック棒の内端を前記伸縮溝に位置させることと、前記横梁における右端の前記ロック棒の外端を前記貫通孔外に連れ出すことにより前記ロック棒の内端を前記従接続穴における前側の穴壁と位置合わせさせることができる。
【0007】
横向きに隣り合う二本の横梁の端部をそれぞれ立柱の左右両側壁に当て、歯溝付きのロック棒の外端を回転させることによりロック棒を回転させ、歯と歯溝との係合により挿入柱がそれぞれ立柱における左右両側壁の挿入穴を通り抜けてもう一本の横梁の接続穴内に挿入され、一本のロック棒が伸縮溝の一端に移動した時、もう一本のロック棒が伸縮溝の他端に移動し、パネルが立柱の前側壁と横梁の前側壁に固定され、パネルの後側面がそれぞれ二本のロック棒の外端を押圧し、二本のロック棒の内端がそれぞれ二つのロック溝内に嵌まり込む。
【0008】
挿入柱が立柱を貫通することにより、横向きに隣り合う二本の横梁と立柱とが接続され且つ強化され、安定した接続点が形成され、キール接続点の強度が向上し、パネルを取り付けた後、ロック棒の内端がロック溝内に嵌って挿入柱をロックするため、対応のパネルを取り外してからこそ、横梁と立柱とを取り外すことができ、構造が合理的である。また、歯溝を有するロック棒の外端を回転させることでロック棒を回転させれば、挿入柱が接続穴内を移動することができ、分解と組み立てが便利になる。
【0009】
前記接続材は、四枚の内接続板と、四枚の外接続板と、を含み、四枚の内接続板は、囲んで前記接続穴を形成し、四枚の外接続板は、それぞれ前記横梁の四つの内壁に密着して固定され、前記横梁の前側壁に近接する前記内接続板及び前記外接続板には、それぞれ内棒穴と外棒穴とが設けられ、前記ロック棒において外端に近接する棒壁には、前記外棒穴にフィットする復位ブロックが固定され、前記ロック棒には、復位ばねが外装され、前記復位ばねの両端は、それぞれ前記復位板と前記内接続板と当接して設けられ、且つ前記ロック棒の外端を前記横梁の外壁から押し出して設けられる。
【0010】
したがって前記ロック棒が安定的に前記接続材に接続され、且つ前記パネルの取り付け後に、前記パネルを利用し前記ロック棒を押圧することにより、前記ロック棒を移動させてロックすることができる。
【0011】
前記ロック棒における外端の端部には、一字型溝又は十字型溝が形成され、前記ロック棒の内端には、雄ねじ柱が設けられ、前記ロック溝の溝底には、前記雄ねじ柱と螺合される雌ねじ溝が形成される。
【0012】
したがってドライバーで前記ロック棒の外端を押圧し、前記ロック棒を回転させ、前記雄ねじ柱と前記雌ねじ溝とを螺合して直接に固定することができる。
【0013】
前記立柱の内壁には、前記挿入穴に位置合わせするガイドスリーブが設けられ、前記ガイドスリーブにおいて前記挿入穴から離れた端は、口広げ構造である。
【0014】
前記挿入柱における左端の端部は、面取り構造を有する。
【0015】
前記ガイドスリーブを設けることと、前記挿入柱の端部に面取り構造を設けることにより、前記挿入柱を前記挿入穴及び前記接続穴に便利に挿入することができる。
【0016】
前記横梁における左端の前記ロック棒の外端には、色マークが付けられる。
【0017】
したがって、前記色マークを介して前記横梁の左端と右端を確認することができる。
【0018】
前記横梁における左端の、前記貫通孔から延出した前記ロック棒の外端は、多角形棒構造をなす。
【0019】
したがって、レンチを介してロック棒を押圧せずに回すことができる。
【0020】
前記接続材は、固定具を介して前記横梁に固定される。
【0021】
補強型パネル壁キール構造の分解・組み立て方法であって、分解方法と組み立て方向とを含み、
前記組み立て方法は、
前記立柱の前側壁と前記横梁の前側壁から前記パネルを取り外し、工具を介して前記歯溝を有する前記ロック棒の外端を回転させ、前記挿入柱をそれぞれもう一本の前記横梁の前記接続穴及び前記立柱における左右両側壁の前記挿入穴から離れさせ、前記立柱から前記横梁を取り外す。
【0022】
前記分解方法は、
前記立柱の前側壁と前記横梁の前側壁から前記パネルを取り外し、工具を介して前記歯溝を有する前記ロック棒の外端を回転させ、前記挿入柱をそれぞれもう一本の前記横梁の前記接続穴及び前記立柱における左右両側壁の前記挿入穴から離れさせ、前記立柱から前記横梁を取り外す。
【0023】
前記組み立て方法において、工具を介して前記歯溝を有する前記ロック棒の外端を回した後、工具を介してそれぞれ二本の前記ロック棒の外端を押圧し、二本の前記ロック棒の外端をそれぞれ回転させることにより、前記雄ねじと前記内ねじ山溝とを螺合固定する。
【0024】
上記手順により、本発明のキール構造を便利に組み立て又は分解することができる。
【発明の効果】
【0025】
挿入柱が立柱を貫通するため、横向きに隣り合う二本の横梁と立柱とが接続され且つ強化され、安定した接続点が形成され、キール接続点の強度が向上する。
【0026】
パネルを取り付けた後、ロック棒の内端がロック溝内に嵌って挿入柱をロックするため、対応のパネルを取り外してからこそ、横梁と立柱とを取り外すことができ、構造が合理的である。
【0027】
歯溝を有するロック棒の外端を回転させることでロック棒を回転させれば、挿入柱が接続穴内を移動することができ、分解と組み立てが便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図7】パネルを取り付けたあとの
図6の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
下記、図面を参照しながら本発明の技術手段をさらに説明する。本発明は下記の実施例に限られない。
【0030】
図1~7に示すように、補強型パネル壁キール構造であって、閉断面型材である立柱1と閉断面型材である横梁2とを含み、前記立柱1の前側壁と前記横梁2の前側壁とは、パネル壁のパネル3を固定することができ、前記立柱1の左右両側壁には、互いに位置合わせする矩形穴状の挿入穴11がそれぞれ開けられ、前記横梁2における左右両端の内側には、それぞれ一つの接続材4が固定され、前記接続材4には、接続穴41が前記横梁2の長手方向に沿って開けられ、前記横梁2における左側の前記接続穴41内には、挿入柱5が可動に設けられ、前記挿入柱5の前側壁には、棒状の伸縮溝51が形成され、前記伸縮溝51の長手方向は、前記挿入柱5の移動方向に平行して設けられ、前記伸縮溝51の一側溝壁には、歯52が配列され、前記伸縮溝51の両端には、それぞれ前記伸縮溝51より深いロック溝53が形成され、前記接続材4には、円棒状をなすロック棒6が可動に設けられ、前記ロック棒6の長手方向は、前記挿入柱5の前側壁と前記横梁2の前側壁と垂直して設けられ、前記ロック棒6と前記接続材4との間には、弾性復位機構が設けられ、前記横梁2の前側壁には、貫通穴21が設けられ、前記横梁2の左端において前記ロック棒6の内端の棒壁には、前記歯52と噛み合う歯溝61が形成され、前記弾性復位機構は、前記横梁2における左端の前記ロック棒6の外端を前記貫通孔21の外部に連れ出すことにより前記ロック棒6の内端を前記伸縮溝51に位置させることと、前記横梁2における右端の前記ロック棒6の外端を前記貫通孔21外に連れ出すことにより前記ロック棒6の内端を前記従接続穴41における前側の穴壁と位置合わせさせることができる。
【0031】
横向きに隣り合う二本の横梁2の端部をそれぞれ立柱1の左右両側壁に当て、歯溝61付きのロック棒6の外端を回転させることによりロック棒6を回転させ、歯52と歯溝61との係合により挿入柱5がそれぞれ立柱1における左右両側壁の挿入穴11を通り抜けてもう一本の横梁2の接続穴41内に挿入され、一本のロック棒6が伸縮溝51の一端に移動した時、もう一本のロック棒6が伸縮溝51の他端に移動し、パネル3が立柱1の前側壁と横梁2の前側壁に固定され、パネル3の後側面がそれぞれ二本のロック棒6の外端を押圧し、二本のロック棒6の内端がそれぞれ二つのロック溝53内に嵌まり込む。
【0032】
更に、前記接続材4は、四枚の内接続板42と、四枚の外接続板44と、を含み、四枚の内接続板42は、囲んで前記接続穴41を形成し、四枚の外接続板44は、それぞれ前記横梁2の四つの内壁に密着して固定され、前記横梁2の前側壁に近接する前記内接続板42及び前記外接続板44には、それぞれ内棒穴43と外棒穴45とが設けられ、前記ロック棒6において外端に近接する棒壁には、前記外棒穴45にフィットする復位ブロック62が固定され、前記ロック棒6には、復位ばね63が外装され、前記復位ばね63の両端は、それぞれ前記復位板62と前記内接続板42と当接して設けられ、且つ前記ロック棒6の外端を前記横梁2の外壁から押し出して設けられる。前記ロック棒6における外端の端部には、一字型溝又は十字型溝が形成され、前記ロック棒6の内端には、雄ねじ柱64が設けられ、前記ロック溝53の溝底には、前記雄ねじ柱64と螺合される雌ねじ溝54が形成される。前記立柱1の内壁には、前記挿入穴11に位置合わせするガイドスリーブ12が設けられ、前記ガイドスリーブ12において前記挿入穴11から離れた端は、口広げ構造であり、前記挿入柱5における左端の端部は、面取り構造を有し、前記横梁2における左端の前記ロック棒6の外端には、色マークが付けられ、前記横梁2における左端の、前記貫通孔21から延出した前記ロック棒6の外端は、多角形棒構造をなし、前記接続材4は、固定具を介して前記横梁2に固定される。
【0033】
挿入柱5が立柱1を貫通することにより、横向きに隣り合う二本の横梁2と立柱1とが接続され且つ強化され、安定した接続点が形成され、キール接続点の強度が向上し、パネル3を取り付けた後、ロック棒6の内端がロック溝53内に嵌って挿入柱5をロックするため、対応のパネル3を取り外してからこそ、横梁2と立柱1とを取り外すことができ、構造が合理的である。また、歯溝61を有するロック棒6の外端を回転させることでロック棒6を回転させれば、挿入柱5が接続穴41内を移動することができ、分解と組み立てが便利になる。
【0034】
前記補強型パネル壁キール構造及の組み立て方法であって、
横向きに隣り合う二本の前記横梁2の端部をそれぞれ前記立柱1の左右両側壁に当て、工具を介して前記歯溝61を有する前記ロック棒6の外端を回することにより前記パネル3を前記立柱1の前側壁と前記横梁2の前側壁とに固定し、前記パネル3の後側面をそれぞれ二本の前記ロック棒6の外端に当接させる。
【0035】
前記補強型パネル壁キール構造及の分解方法であって、
前記立柱1の前側壁と前記横梁2の前側壁から前記パネル3を取り外し、工具を介して前記歯溝61を有する前記ロック棒6の外端を回転させ、前記挿入柱5をそれぞれもう一本の前記横梁2の前記接続穴41及び前記立柱1における左右両側壁の前記挿入穴11から離れさせ、前記立柱1から前記横梁2を取り外す。
【0036】
更に、前記組み立て方法において、工具を介して前記歯溝61を有する前記ロック棒6の外端を回した後、工具を介してそれぞれ二本の前記ロック棒6の外端を押圧し、二本の前記ロック棒6の外端をそれぞれ回転させることにより、前記雄ねじ64と前記内ねじ山溝54とを螺合固定する。
【0037】
本明細書に記載された具体的な実施例は単に本発明の精神を例に挙げて説明する。本発明の属する技術分野の技術者は説明された具体的な実施例に対して様々な修正又は補充を行うか又は類似する方式で代替することができるが、本発明の精神から逸脱するか又は添付の特許請求の範囲に定義された範囲を超えることはない。
【0038】
本願における部品名称は、本発明の本質を便利に説明且つ解釈するために付けたもので、これらの名称自体には制限性がなく、ほかの用語に置き換えていい。
【符号の説明】
【0039】
1 立柱
11 挿入穴
12 ガイドスリーブ
2 横梁
21 貫通穴
3 パネル
4 接続材
41 接続穴
42 内接続板
43 内棒穴
44 外接続板
45 外棒穴
5 挿入柱
51 伸縮溝
52 歯
53 ロック溝
54 雌ねじ溝
6 ロック棒
61 歯溝
62 復位ブロック
63 復位ばね
64 雄ねじ柱