(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080275
(43)【公開日】2022-05-27
(54)【発明の名称】組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 36/81 20060101AFI20220520BHJP
A61K 36/185 20060101ALI20220520BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220520BHJP
A61P 39/02 20060101ALI20220520BHJP
A61K 9/48 20060101ALI20220520BHJP
A61K 9/08 20060101ALI20220520BHJP
A61K 9/06 20060101ALI20220520BHJP
A61K 9/20 20060101ALI20220520BHJP
A61K 9/16 20060101ALI20220520BHJP
A61K 9/14 20060101ALI20220520BHJP
A23L 33/105 20160101ALI20220520BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20220520BHJP
A23L 5/00 20160101ALI20220520BHJP
A23L 21/10 20160101ALI20220520BHJP
A23L 2/39 20060101ALI20220520BHJP
A23G 3/34 20060101ALI20220520BHJP
【FI】
A61K36/81
A61K36/185
A61P43/00 121
A61P43/00 111
A61P39/02
A61K9/48
A61K9/08
A61K9/06
A61K9/20
A61K9/16
A61K9/14
A23L33/105
A23L2/00 F
A23L2/52
A23L5/00 C
A23L21/10
A23L2/00 Q
A23G3/34 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021175072
(22)【出願日】2021-10-26
(31)【優先権主張番号】P 2020191245
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】507039187
【氏名又は名称】株式会社ニコリオ
(71)【出願人】
【識別番号】597040784
【氏名又は名称】オルト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154634
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 みさ子
(72)【発明者】
【氏名】横川 剛
(72)【発明者】
【氏名】鏡原 仁美
(72)【発明者】
【氏名】白土 直
【テーマコード(参考)】
4B014
4B018
4B035
4B041
4B117
4C076
4C088
【Fターム(参考)】
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4C088ZC02
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4C088ZC75
(57)【要約】
【課題】高いアンチエイジング効果を呈する組成物を実現できる。
【解決手段】本発明の組成物は、ヒシ属植物の加工物と活性酸素を除去可能な抗酸化物と(特にヒシ属植物の加工物とトマト抽出エキスと)を含有するようにした。これにより、ヒシ属植物が有する抗糖化・抗カルボニル化の作用に加えて、反応の原因となる活性酸素を除去することができるため、老化の3大因子である糖化・カルボニル化・酸化を抑制することができ、高いアンチエイジング効果を呈することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒシ属植物の加工物とトマト抽出エキスと
を含有することを特徴とする組成物。
【請求項2】
前記トマト抽出エキスは、
リコピンを1~50%含有する
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記トマト抽出エキスは、
リコピン以外の成分としてポリフェノールを含有する
ことを特徴とする請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記トマト抽出エキスは、
酢酸エチルにより抽出された
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
ヒシ属植物の加工物がトウビシ、オニビシ、ツノナシビシ、ヒメビシ、ヒシ、及びトラパ・ナタンスからなる群より選択される少なくとも一つのヒシ属植物の加工物である
ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
ヒシ属植物の加工物がヒシ属植物の果皮の粉砕物及び/又は抽出物である
ことを特徴とする請求項1又は5に記載の組成物。
【請求項7】
飲食品又は医薬用である
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
サプリメント用である
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
ソフトカプセル、ハードカプセル、液剤、ゼリー、グミ、錠剤、顆粒、粉末飲料、散剤である
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒシ属植物の加工物及び抗酸化物を含有する組成物を提供する。
【背景技術】
【0002】
糖化反応は、還元糖のカルボニル基と蛋白質又はアミノ酸のアミノ基が非酵素的に縮合する反応で、シッフ塩基を経由して、アマドリ転移産物を生成する前期反応と、その後、アマドリ転移産物が分解され、さらに脱水、酸化、縮合、転移等の過程を経て、終末糖化産物群(AGEs)へと変化する後期反応とに分けられる。食品の加工、貯蔵の際に起こる褐変反応として食品科学の分野では古くからよく知られる現象である。
【0003】
この反応は生体内でも起こっており、AGEsが加齢に依存して種々の生体組織に蓄積すること、また、糖尿病合併症、アルツハイマーや動脈硬化などの加齢関連疾患で、AGEsの蓄積が有意に増加していることが報告されている。さらに、糖化反応は、加齢に伴って生じる白内障や軟骨の弾力低下、しわ、たるみや黄ぐすみなどの皮膚の老化の原因となり、特に常時高血糖状態である糖尿病患者においてその進行が早いことが報告されている。
【0004】
このため、糖化反応を阻害する物質は、生体内の様々な加齢関連疾患の抑制や糖尿病合併症を抑制し得ると考えられ、そのような物質を求めて種々の研究がされている。
【0005】
例えば、ヒシ属植物の果皮を熱水抽出したヒシ属植物の抽出物、特にトウビシ抽出物は、ヒシエキスと呼ばれ強力な糖化抑制作用を有することが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、これまでの糖抑制作用を有する組成物では、アンチエイジングとしての効果は十分とは言えず、効果の一段と高いアンチエイジング作用を有する組成物が要望されていた。
【0008】
本発明は、高いアンチエイジング効果を呈する組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため、本発明の組成物は、ヒシ属植物の加工物とトマト抽出エキスとを含有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、高いアンチエイジング効果を呈する組成物を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【発明を実施するための形態】
【0012】
上述したように、タンパク質の糖化反応は終末糖化産物群(AGEs:Advanced Glycation End-products)の蓄積を引き起こし、生体の老化の原因となる。
【0013】
また、タンパク質のカルボニル化は、主要なタンパク質損傷の一つである。カルボニルタンパク質は、アミノ酸側鎖の酸化的分解や脂質の過酸化反応によって生じるアルデヒド化合物の付加によって脂質過酸化最終生成物(ALEs:Advanced lipoxidation products)が生成されることが確認されている。
【0014】
皮膚最外層に位置する角層は水分を保持し、蒸散をバリアするなど生物学的に重要であるだけでなく、実際に目で見ているという意味で化粧品学的にも重要な部分である。その角層は角層細胞と細胞間脂質から構成され、ケラチンと呼ばれるタンパク質が角層細胞の主成分となっている。
【0015】
近年、過酸化脂質の分解物であるアクロレインなどのアルデヒド類が、タンパク質に付加してタンパク質をカルボニル化させることが知られるようになってきた。アルツハイマー病や動脈硬化など酸化が関与すると考えられている病態では、カルボニル化によってタンパク質が本来の機能を失い、蓄積していると考えられている。また、光線性弾力線維症では、真皮成分におけるカルボニル化タンパク質の増加が観察されている。一方、外界の影響を受けやすい角層の主タンパク質、ケラチンにおいてもカルボニル化タンパク質が存在していることが明らかになっている。
【0016】
紫外線などの外的要因やストレスなどの内的要因など様々な原因により、生体内で活性酸素が発生する。活性酸素種やフリーラジカルは、生体の恒常性維持に欠かせない生理活性物質であると同時に、過剰に存在すると核酸、たんぱく質、脂質を酸化することにより生体に有害な影響を及ぼすことが知られている。
【0017】
皮膚においても酸化ストレスは、様々な皮膚症状、がん、老化などに密接に関わっている。
【0018】
平均寿命の延びや少子高齢化の進行に伴い、健康を維持しつつ長生きするために、抗加齢いわゆるアンチエイジングへの関心が高まっている中、優れたアンチエイジング効果を有し、かつ安全性の高い機能性食品や化粧品素材等の開発が切望されている。
【0019】
本発明は、アンチエイジングとして、糖化反応・カルボニル化反応・活性酸素の作用の3つに着目し、ヒシ属植物の加工物と強力な抗酸化物とを組み合わせて使用することで、3大老化現象と呼ばれている生体内の糖化、カルボニル化、酸化の3つを、同時にかつ効果的に抑制する組成物を見出した。
【0020】
すなわち本発明は、
図1に示すように、酸化反応を抑制及び分解することにより酸化反応自体を抑制したり、血糖値を抑制して糖の血中濃度を低減したりする作用を有するヒシ属植物と、活性酸素を除去する効果のある抗酸化物とを組み合わせた組成物である。この結果、酸化反応を抑制しつつ、活性酸素の減少による酸化反応自体の抑制を可能とし、結果として生体内の糖化、カルボニル化、酸化の3つを同時にかつ効果的に抑制する組成物を実現することが可能となる。なお図中では、ヒシ属植物を「ヒシ」、抗酸化物を「抗酸」と表記している。
【0021】
ヒシ属植物としては、特に制限されないが、例えばヒシ(Trapajaponica)、トウビシ(TrapabispinosaRoxb)、オニビシ(TrapanatansL.ver.Japonica)及びヒメビシ(Trapaincisa)などが好適に使用可能である。
【0022】
ヒシ属植物としては、果皮及び果実の一方又は双方の成分を含有する。抽出方法に制限は無いが、有機溶媒又は熱水による溶媒抽出により分離された有効成分のエキスが好適に使用される。
【0023】
ヒシ科植物の果実及び果皮は、生の実又は生の実から採取したもの、採取後乾燥したもの、乾燥した実又は乾燥した実から採取したもののいずれであってもよく、抽出効率を向上させるために、溶媒抽出の前に任意の方法を用いて破砕又は粉砕等の前処理を行ってもよい。
【0024】
ヒシ属植物の果皮を熱水抽出したヒシ属植物の抽出物、特にトウビシ抽出物は、ヒシエキスと呼ばれ糖化抑制作用を有することが知られている。糖化作用により生じる終末糖化産物は、コラーゲン、エラスチン等の生体タンパク質の変性と機能低下を引き起こすことで、様々な老化現象や疾病の発現に関与することも知られている。この糖化作用を抑制することで、生体の老化、特に皮膚の老化の予防が期待されるため、トウビシ抽出物は化粧品等に配合されている。
【0025】
抗酸化物としては、活性酸素およびフリーラジカルの消去を行う予防的抗酸化剤と、ラジカルによる過酸化反応の連鎖開始反応を抑制する、あるいは過酸化反応の連鎖成長反応を阻止するラジカル捕捉型抗酸化剤の一方又は両方が適宜選択して使用される。
【0026】
抗酸化物としては、特に制限されず、公知の化合物を使用することが可能である。好ましくは、スーパーオキシドアニオン(O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)、一酸化窒素ラジカル(NO・)、次亜塩素酸イオン(ClO)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(1O2)など、フリーラジカルを保有する又はフリーラジカルを容易に生成可能な状態にある低分子(分子量100以下)の酸素化合物、いわゆる活性酸素を除去(失効)可能なポリフェノールやカロテノイドが使用される。
【0027】
カロテノイドとしては、特にα-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン、およびリコピンなどのカロテン類やキサントフィル類が好適に使用される。特にリコピンは、一重項酸素の除去について、β-カロテンを含めたすべてのカロテノイドの中で最も高い活性を有しており、リコピンの抗酸化活性は、β-カロチンの約3.2倍であり、ビタミンEの約100倍である。経口投与されて腸管を介して吸収されると、リコピンは遊離ラジカルを除去し、遊離ラジカルによる酸化から組織、細胞およびDNAを保護する。
【0028】
人体におけるリコピンの主な標的器官および標的組織は、精巣、前立腺、肝臓および腸である。リコピンは、前立腺癌、子宮癌および膵癌の発症率を、β-カロテンより有効に低下させることが知られている。
【0029】
これまでの研究によって、リコピンの多くの機能:老化防止、免疫による健康状態の向上、循環器疾患の危険率の低下、および悪性腫瘍(特に口腔がん、咽頭がん、胃がん、大腸がんおよび子宮がん)の発症率の低下が明らかにされている。47000人の参加者を含んでいる、ハーバード大学において6年間にわたって実施された網羅的な解析によって、前立腺がんの発症率はリコピン群において30%を超えて低下したことが確認されている。さらに、臨床試験によって、膵がん、肺がんおよび胃がんにとって特に有効な、腫瘍の成長および転移の抑制におけるリコピンの活性が明らかにされている。
【0030】
その有益な複数の作用のために、リコピンは、21世紀における優れた健康食品補助剤として現在、認識されており、世界中で関心を集めている。特に米国、西ヨーロッパ、日本およびイスラエルを含む先進国において、1990年以来、膨大な資産および労力が、関連する研究、ならびにリコピンを含んでいる薬物、食品補助剤、食品および化粧品の開発に注ぎ込まれている。
【0031】
抗酸化物としては、トマト抽出エキスを使用することが好ましい。トマト抽出エキスとしては、リコピンの他に、β-カロテン、トコフェロール、フィトステロール、フォスフォリピッド、フィトエン、フィトフルエンなどの天然化合物を含んでいることが好ましい(必須ではない)。ポリフェノールを含むことが特に好ましい、抗酸化物としての相互作用が期待できるからである。トマト抽出エキス中のリコピンの含有量(HPLC法)は、1%~50%、さらには10%~30%であることが好ましい。少量の摂取で高い効果が期待できるからである。また、トマト抽出エキス中の天然トコフェロールの含有量(乾燥重量として)は0.5%以上、β-カロテンの含有量が0.1%以上、フィトエン・フィトフルエンの含有量は0.5%以上であることがさらに好ましい。
【0032】
トマト抽出物の製造方法としては、特に限定されず、既知の手法を用いて製造することができる。例えば、粉砕されたトマトを遠心分離や静置などの方法で液体成分と繊維成分とに分離し、繊維成分を酢酸エチルやエタノールなどの各種有機溶剤で抽出し、乾燥することにより得ることができる。繊維成分にはリコピンやポリフェノールなどの成分が豊富であるため、効果的に有効成分を抽出可能である。トマトは、粉砕の前後に適宜加熱処理やフィルター処理などが行われても良い。
【0033】
ポリフェノールとしては合成物、天然物に拘わらず公知の物を使用することができるが、例えばフラボノイドやカタラーゼ,ペルオキシダーゼ、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ),アスコルビン酸、トコフェロールなどが好適に使用される。ポリフェノールとして植物の根、茎、葉、果実、果皮、樹皮などの各種天然物から抽出された抽出エキスを使用することも可能である。
【0034】
ヒシ属植物のエキス、カロテノイド、ポリフェノールの抽出に使用される有機溶媒としては、特に限定されず、1種又は2種以上の有機溶媒が単独又は混合されて使用される。抽出は1回だけでも良く、1種又は2種以上の有機溶媒を使って2回以上に亘って行われても良い。有機溶媒としては、例えばベンゼンなどの芳香族系有機溶剤や、ヘキサンなどの脂肪族系有機溶剤、ケトン、エーテル、アルコール類、酢酸エチル、ジクロロメタン
などの極性溶媒が適宜選択されて使用される。有機溶媒は、最終的に分離され、乾燥エキスのみが分離されることが好ましい。
【0035】
熱水抽出に用いる溶媒としては、水、水溶液、水と混和する任意の1種以上の溶媒と水とを任意の割合で混合した混合溶媒(水性溶媒)を用いることができるが、好ましい抽出溶媒は、水、メタノール、エタノール及びこれらの任意の2以上を任意の割合で混合した水性溶媒であり、特に好ましい抽出溶媒は、水、食品添加物として認められている有機溶媒であるエタノールと水とを任意の割合で混合した水性溶媒である。抽出溶媒の温度は、室温を超え抽出溶媒の沸点以下の任意の温度であってよいが、抽出効率、被抽出物の耐熱性及び揮発性等を考慮して決定されることが好ましい。
【0036】
抽出溶媒として水及び水性溶媒を用いる場合には、抽出効率を向上させるために、必要に応じて、酸、塩基、塩等を適宜含んでいてもよい。抽出に用いる水の温度及びpHについては特に制限はないが、pHについては、生体への使用を考慮して中性付近、より具体的にはpH4~9であることが好ましく、pH6~8であることがより好ましい。必要に応じて、抽出効率を向上させるために、加熱した抽出溶媒を用いてもよい。
【0037】
熱水抽出は任意の公知の方法により行うことができる。以下、ヒシ科植物について説明するが、各種天然物から抗酸化物のエキスを抽出する場合も同様の手順で行われる。ヒシ科植物の果皮及び果実の一方又は双方を溶媒中で所定時間混合後、ろ過、遠心分離、デカンテーション等により固形分と分離する方法、ソックスレー抽出法等の連続抽出法等の方法を用いることができる。
【0038】
ヒシ科植物の果皮の溶媒抽出物から、1又は複数の化合物を分離する前に、高分子量成分や不溶分等を除去するために、透析、限外ろ過、ろ過、カラムクロマトグラフィー等による前処理を行ってもよい。
【0039】
ろ過により不溶分等を除去する場合には、必要に応じて、不純物を除去するために活性炭、ベントナイト、セライト等の吸着剤やろ過助剤を添加してもよい。特に抽出液の状態で用いる場合には、メンブレンフィルター等による除菌ろ過を併せて行うことが好ましい。
【0040】
抗糖化・抗酸化・抗カルボニル化組成物の阻害対象となる反応は、タンパク質のアミノ基と還元糖との反応によるシッフ塩基の生成、アマドリ転位による1,2-エナミノール又は2,3-エンジオールの生成、アマドリ転移生成物の分解及び分解産物とアミノ酸、ペプチド又はタンパク質との重合生成物の生成等の任意の1又は複数の反応などが挙げられる。
【0041】
抗糖化・抗酸化・抗カルボニル化組成物を担体等と混合することにより、糖尿病及びそれに関連する疾患及び症状に対する治療効果及び予防効果の一方又は双方を有する医薬組成物として用いることができる。医薬組成物のヒト或いは動物に対する投与形態としては、経口、経直腸、非経口(例えば、静脈内投与、筋肉内投与、皮下投与など)等が挙げられ、投与量は、医薬組成物の製剤形態、投与方法、使用目的及びこれに適用される投与対象の年齢、体重、症状によって適宜設定され一義的に決定することは困難であるが、ヒトの場合、一般には製剤中に含有される有効成分の量で、好ましくは成人1日当り0.1~2000mg/日である。もちろん投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、或いは上記範囲を超えて必要な場合もある。
【0042】
経口投与製剤として調製する場合は、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、コーティング剤、液剤、懸濁剤、チュアブル、トローチ等の形態に調製でき、非経口投与製剤にする場合には、注射剤、点滴剤、座薬等の形態に調製することができる。製剤化には、任意の公知の方法を用いることができる。例えば、終末糖化産物生成阻害剤と、製薬学的に許容し得る担体又は希釈剤、安定剤、及びその他の所望の添加剤を配合して、上記の所望の剤形とすることができる。
【0043】
抗糖化・抗酸化・抗カルボニル化組成物を含む食品としては、抗糖化・抗酸化・抗カルボニル化組成物を食品に配合したもの、或いは、カプセル、錠剤等、食品又は健康食品に通常用いられる任意の形態をとることができる。配合される食品の種類に特に制限はなく、例えば、コーヒー、果汁、清涼飲料水、ビール、牛乳、味噌汁、スープ、紅茶、茶、栄養剤、シロップ、マーガリン、ジャム等の液状(流動状)食品、米飯、パン、じゃがいも製品、もち、飴、チョコレート、ふりかけ、ハム、ソーセージ、キャンディー、ガムなどの固形形状食品等の主食、副食、菓子類ならびに調味料に配合することも可能である。用途に応じて、粉末、顆粒、錠剤等の形に成形してもよい。また、必要に応じて、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、食品添加物、調味料等と適宜混合してもよい。
【0044】
また、ヒトの消費に供する食品以外にも、抗糖化・抗酸化・抗カルボニル化組成物を飼料中に混合して、家畜、ペット等の動物に投与する場合には、予め飼料の原料中に混合して、機能性を付与した飼料として調製することができる。また、抗糖化・抗酸化・抗カルボニル化組成物を飼料に添加して投与することもできる。すなわち、抗糖化・抗酸化・抗カルボニル化組成物を有効成分として含む食品は、ブタ、ニワトリ、ウシ、ウマ、ヒツジ等の家畜や、魚類、ペット(イヌ、ネコ、鳥類)等の飼料に添加することにより、安全で、糖尿病及びそれに関連する疾患及び症状の治療効果及び予防効果の一方又は双方を有する機能性飼料として用いることができる。
【実施例0045】
次に、実施例について説明する。
【0046】
20歳以上、64歳以下の日本人女性26人を被験者として2つのグループ(実施例1グループと比較例1グループ)に分配し、それぞれ実施例1サンプルと比較例1サンプルを1日1回、12週間に亘って経口摂取させた。2つのグループには、機能を説明したが、自身の属するグループは伝えなかった。以下に、実施例1サンプルと比較例1サンプルの配合を示す。
【0047】
被験者としては、肌のたるみやシワ、乾燥などの状態が気になる者、右左頬部、右顎部、上背部、上脛部、右足背部のいずれかに毎年10-3月(冬季)に乾燥などによる肌荒れ、又はかゆみ、粉ふきが認められる者を募集した。
【0048】
【0049】
ヒシエキスとしては、トウビシの果皮を熱水抽出してから濃縮し、賦形剤としてデキストリンを添加後、90℃×15分間加熱殺菌を行い、濾過後に噴霧乾燥させたものを使用した。乾燥成分中のヒシ果皮抽出エキス成分は67%、デキストリンは33%、全体に対するポリフェノールの含有率は25~40%以上(比色法)、没食子酸4.13%以上、エラグ酸1.15%以上であった。
【0050】
抗酸化物としては、トマト抽出エキスを使用した。リコピンの含有量は15%~30%(HPLC法)、天然トコフェロールの含有量は1.5%以上、フィトエン・フィトフル エンの含有量は1.0%以上、β-カロテンの含有量が0.2%以上であった。
【0051】
トマト抽出エキスとしては、以下の方法で製造されたオレオレジンを使用した。原料となるトマトを粉砕し、それらを熱処理した。粉砕されたトマトを、上清およびパルプに分離した。パルプを溶媒抽出(酢酸エチル)にかけ、リコピン抽出物を溶媒から分離し、それにより、リコピンを含むオレオレジンを得た。使用された溶媒は回収した。
【0052】
摂取前、摂取4週刊後、摂取8週間後、摂取12週間後のタイミングで被験者の皮膚、血液、尿、身長、体重、血圧、脈拍、抗酸化力(BAP)、酸化ストレス度(d-ROM)などの体調及び健康状態を表す項目について検査、目視による観察及び問診、並びに自覚症状の調査(アンケート)を行った。
【0053】
試験食の摂取期間は12週間とした。なお、試験期間中は、規則的な生活を心掛け、過激な運動や暴飲暴食を避け、食事や運動に関しては、日常生活と同様の量・質を維持するようにも指導した。
【0054】
摂取方法として、被験食を1日1回朝食前に1カプセル、十分な水、またはお湯で摂取させた。朝食前に摂取出来なかった場合は、その日中に摂取するものとするものとし、翌日には持ち越さないようにした。
【0055】
1) 有効性に関する試験
肌測定は、下記の項目について摂取開始時、摂取4週後、摂取8週後,摂取12週後の計4回実施した。測定環境は、温度22±2 ℃、湿度50±RH10%で温・湿度を管理し、洗顔後20分間待機させて馴化させた。
【0056】
「皮膚水分蒸散量」の測定部位は3部位を以下の位置で設定した。
1. 右頬部
右目尻からの垂直線と右小鼻からの水平線との交点を測定部位とし、その上部にシールを貼付した。
2. 右脛部
右膝の皿の下部から下方に10cmを測定部位とし、その上部にシールを貼付した。
3. 右足背部
右足の人差し指の付け根から足首側に4 cmを測定部位としてその上部にシールを貼付した。
【0057】
「皮膚水分蒸散量」は、TEWAMETER TM 300(Courage+KhazakaElectronic Gmbh)を用い、6部位を1分間連続で測定し、安定した5秒間を採用した。安定した5秒間は連続した5秒間について平均値と標準偏差を算出し、標準偏差の最も小さい区間の平均値を皮膚水分蒸散量として記録した。
【0058】
「肌色測定」は、SPECTROPHOTOMETER(NF333/日本電色工業株式会社)を用い、Lab法による測色:L*値(明度)、a*値(赤み)およびb*値(彩度)について、右前腕内側部位の測定を3回行いその平均値を肌色として記録した。
【0059】
「肌状態撮影」は、VISIA-Generation7(Canfield Scientific)を用い、右顔面を機器の固定台に設置し、被験者には軽く目を閉じさせて安静状態で機器の撮影プログラムにて自動撮影、シミ・赤い部分について解析した。
【0060】
「シミ(Percentile)」は、同年齢100名と比較し、下から数えた順位。その被験者よりも当該測定項目の数値が悪い人が何人いるかを示し、数値が大きい方が良好。最高で「99」となる。値が大きいと、シミが少ないことを示している。「赤い部分(Percentile)」は、同年齢100名と比較し、下から数えた順位。その被験者よりも当該測定項目の数値が悪い人が何人いるかを示し、数値が大きい方が良好。最高で「99」となる。値が大きいと、シミが少ないことを示している。値が大きいと、赤い部分が多いことを示している。「きめ(スコア)」は、解析範囲の面積と色の濃さ情報を数値化したものであり、点数が高いと肌表面に色ムラがあり、点数が低いほど、肌表面に色ムラが無いことを示している。
【0061】
「アンケート調査」は、ここ最近の肌の調子について、以下の設問について被験者にweb上で回答させた。
1.肘・膝・かかとの潤い 2. 頸の潤い
左端を「全く潤いがない(想像できる最も悪い状態)」:1とし、右端を「理想的な潤いがある(想像できる最もよい状態)」:100として点数による回答を行った。
【0062】
アンケート調査は、摂取開始時と摂取4週後、摂取8週後、摂取12週後における摂取開始時からの変化量(差分)を群間でMann-WhitneyのU検定で比較した。なお、統計解析ソフトはDr。 SPSS II for Windows(エス・ピー・エス・エス株式会社)を使用し、いずれの検定においても両側検定で有意水準を5%未満とした。
【0063】
結果を表2に示す。
【0064】
【0065】
試験食の摂取率は100%であり、試験期間中の管理事項の不遵守等に該当する被験者はいなかった。その一方で、本試験は2019年末からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行(以下、コロナ禍)下で実施しており、自己都合による途中脱落17名の多くはコロナ禍による自粛を理由としていたことから、試験終了後に最終観察まで参加した被験者にコロナ禍での生活において自粛等を強いられたことによる何らかの不安や精神的なストレスを感じていたかどうかのアンケートを実施し、何かしらのストレスを感じていた被験者については解析除外対象者として取り扱うことを症例検討会にて審議し、最終解析対象者は26名とした。
【0066】
試験食群の被験者13名(男性:2名、女性:11名)の年齢は、51.2±12.3歳(男性:54.5±3.5歳、女性:50.5±13.4歳)であった。プラセボ食群の被験者13名(男性:2名、女性:11名)の年齢は、51.0±10.1歳(男性:59.0±4.2歳、女性:49.5±10.2歳)であった。
【0067】
「皮膚水分蒸散量:右頬部」では、各観察の値と摂取前の値の差である差分値は試験食群で、摂取4週後において-2.54±5.17、摂取8週後において-5.40±10.12、摂取12週後において-6.41±6.79であった。一方、プラセボ食群で、摂取4週後において0.46±4.83、摂取8週後において0.24±10.29、摂取12週後において3.00±8.08であった。
試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取12週後(P=0.004)で有意差が認められた。
【0068】
「皮膚水分蒸散量:右脛」では、各観察の値と摂取前の値の差である差分値は、試験食群で、摂取4週後において-1.36±1.62、摂取8週後において-2.50±1.77、摂取12週後において-3.10±1.93であった。一方、プラセボ食群で、摂取4週後において-1.05±2.60、摂取8週後において-1.19±3.59、摂取12週後において-0.90±2.89であった。試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取12週後(P=0.032)で有意差が認められた。
【0069】
「皮膚水分蒸散量:右足背部」では、各観察の値と摂取前の値の差である差分値は、試験食群で、摂取4週後において-0.02±3.20、摂取8週後において-2.54±3.64、摂取12週後において-1.99±3.67であった。一方、プラセボ食群で、摂取4週後において0.20±3.33、摂取8週後において0.73±2.64、摂取12週後において-0.57±3.03であった。試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取8週後(P=0.015)で有意差が認められた。
【0070】
「肌色測定:L*値 明度」
各観察の値と摂取前の値の差である差分値は、試験食群で、摂取4週後において0.214±1.114、摂取8週後において0.437±1.002、摂取12週後において0.638±0.883であった。一方、プラセボ食群で、摂取4週後において-0.086±0.958、摂取8週後において-0.515±0.834、摂取12週後において0.086±0.760であった。試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取8週後(P=0.015)で有意差が認められた。なお、a*値(赤み)、b*値(彩度)においては、有意差は確認されなかった。
【0071】
「肌状態撮影:シミ(Percentile)」において、各観察の値と摂取前の値の差である差分値は、試験食群で、摂取4週後において-3.92±18.92、摂取8週後において2.23±14.28、摂取12週後において3.69±12.52であった。一方、プラセボ食群で、摂取4週後において-5.54±12.54、摂取8週後において-7.46±15.03、摂取12週後において-6.54±12.49であった。試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取12週後(P=0.048)で有意差が認められた。
【0072】
「肌状態撮影:きめ(スコア))」において、各観察の値と摂取前の値の差である差分値は、試験食群で、摂取4週後において0.008±1.332、摂取8週後において-0.530±1.709、摂取12週後において-0.177±2.760であった。一方、プラセボ食群で、摂取4週後において1.305±1.926、摂取8週後において1.187±2.143、摂取12週後において1.038±2.178であった。試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取8週後(P=0.033)で有意差が認められた。
【0073】
「肌状態撮影:赤い部分(Percentile)」において、各観察の値と摂取前の値の差である差分値は、試験食群で、摂取4週後において7.85±16.01、摂取8週後において10.54±19.95、摂取12週後において2.46±21.46であった。一方、プラセボ食群で、摂取4週後において-4.54±7.86、摂取8週後において-1.69±6.07、摂取12週後において-3.92±7.54であった。試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取4週後(P=0.022)で有意差が認められた。
【0074】
有効性を確認するため、被験者の血液を採取し、糖化物およびカルボニル化タンパクの指標マーカーである血漿ペントシジン(Pentosidine)を測定した。血液採取は、摂取開始時、摂取4週後、摂取8週後、摂取12週後に実施した。摂取4週後が-0.0037±0.00186、摂取8週後が-0.0073±0.0169、摂取12週後が-0.0163±0.0112であり、徐々に数値の減少が大きくなっていた。一方、プラセボ食群で、摂取4週後が0.0198±0.0229、摂取8週後 0.0115±0.0255、摂取12週後が0.0019±0.0169であった。試験食群とプラセボ食群の群間比較で、摂取4週後(P=0.008)、摂取8週後(P=0.036)、摂取12週後(P=0.004)で有意差が認められた。
【0075】
安全性を確認するため、摂取開始時、摂取4週後、摂取8週後、摂取12週後に「体重、BMI、血圧、脈拍」、「血液検査(白血球数、赤血球数、血色素量、ヘマトクリット、MCV、MCH、MCHC、血小板数)と血液生化学的検査(総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、総蛋白、アルブミン、尿素窒素、クレアチニン、尿酸、AST、ALT、γ-GT、乳酸脱水素酵素、クレアチニンキナーゼ、血糖、HbA1c、酸化LDL)及び尿検査(蛋白、糖、ウロビリノーゲン、ビリルビン、比重、pH、ケトン体、潜血)」を行ったが、いずれも有意差はなく、標準値の範囲を超えてしまうような大きな数値変動もなく、安全性が確認された。
【0076】
その他、被験者の体調変化について、毎日アンケート回答を行い、被験者の体調変化を確認した。特段大きな事象は確認されず、安全性が確認された。
【0077】
<動作及び効果>
以上の構成によれば、本願発明の組成物は、
ヒシ属植物の加工物と活性酸素を除去可能な抗酸化物とを含有するようにした。
【0078】
これにより、ヒシ属植物が有する抗糖化・抗カルボニル化の作用に加えて、反応の原因となる活性酸素を除去することができるため、老化の3大因子である糖化・カルボニル化・酸化を抑制し、高いアンチエイジング効果を呈することができる。
【0079】
組成物において、ヒシ属植物の加工物がトウビシ、オニビシ、ツノナシビシ、ヒメビシ、ヒシ、及びトラパ・ナタンスからなる群より選択される少なくとも一つのヒシ属植物の加工物であることを特徴とする。
【0080】
これにより、ヒシ属植物に特徴的なヒシポリフェノールのメイラード阻害効果により、効果的に糖化・カルボニル化・酸化を抑制することができる。
【0081】
組成物において、
ヒシ属植物の加工物がヒシ属植物の果皮の粉砕物及び/又は抽出物である。
【0082】
これにより、ヒシ属植物に特徴的なヒシポリフェノールの豊富な果皮から、効率良くヒシポリフェノールを摂取することができる。
【0083】
組成物において、前記活性酸素は、
スーパーオキシドアニオン(O2)、ヒドロキシラジカル(・OH)、一酸化窒素ラジカル(NO・)、次亜塩素酸イオン(ClO)、過酸化水素(H2O2)、一重項酸素(1O2)など、フリーラジカルを保有する又はフリーラジカルを容易に生成可能な状態にある低分子の酸素化合物であることを特徴とする。
【0084】
これにより、全身にくまなく存在する活性酸素を低減し、糖化・カルボニル化・酸化反応を抑制することができる。
【0085】
組成物において、前記抗酸化物は、カロテノイドである
ことを特徴とする。
【0086】
これにより、抗酸化物として、抗酸化能力の高いカロテノイドを使用できるため、起因物質を低減することができ、糖化・カルボニル化・酸化反応の反応を効果的に抑制できる。
【0087】
組成物において、
前記抗酸化物は、トマト抽出エキスであることを特徴とする。
【0088】
これにより、ヒシ属植物とトマト抽出エキスとからなる、天然由来、かつアンチエイジング効果の高い組成物を得ることが出来る。
【0089】
組成物において、前記抗酸化物は、
カロテノイドとポリフェノールとを含有することを特徴とする。
【0090】
これにより、多種類の抗酸化物の効果により、個人差を低減し、一段と多くの人に効果がある組成物を提供できる。
【0091】
組成物において、前記抗酸化物は、
ポリフェノールであることを特徴とする。
【0092】
これにより、多種類のポリフェノールの複合的な作用により、アンチエイジング効果の高い組成物を得ることが出来る。
【0093】
組成物において、
前記組成物が飲食品、医薬用、サプリメントである
ことを特徴とする。
【0094】
これにより、アンチエイジング効果を有する組成物を個人の状態や症状に応じた適切な形態で摂取することができる。
【0095】
前記組成物がソフトカプセル、ハードカプセル、液剤、ゼリー、グミ、錠剤、顆粒、粉末飲料、散剤であることを特徴とする。
【0096】
これにより、アンチエイジング効果を有する組成物を、個人の好みや体調などに応じた適切な形態で摂取することができる。