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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080437
(43)【公開日】2022-05-30
(54)【発明の名称】観光地混雑情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220523BHJP
   G16Y 20/10 20200101ALI20220523BHJP
【FI】
G06Q50/10
G16Y20/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020191505
(22)【出願日】2020-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】501408204
【氏名又は名称】株式会社神戸デジタル・ラボ
(71)【出願人】
【識別番号】520452747
【氏名又は名称】一般社団法人スマートな島ぐらし推進協議会
(74)【代理人】
【識別番号】100114764
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100178124
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 英樹
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 幸一
(72)【発明者】
【氏名】森本 亜佐子
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 紀子
(72)【発明者】
【氏名】眞野 方仁
(72)【発明者】
【氏名】今西 沙耶
(72)【発明者】
【氏名】豊田 公隆
(72)【発明者】
【氏名】波戸 大樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】本発明は、観光地の観光施設における人の混雑度に関する情報を観光者に対して効率的に提供することができる観光地混雑情報提供システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
観光施設Tの施設側情報端末1と観光者の観光者側情報端末2がサーバ装置3にネットワークを介して接続されている。施設側情報端末1は、観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報が入力されたあと、該人との混雑度に関する情報をサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、施設側情報端末1から送信されてきた各観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を受信して登録したあと、観光者側情報端末2からの要求に応じて各観光施設Tにおける人の混雑に関する情報を観光者側情報端末2に送信する。観光者側情報端末2は、サーバ装置3から送信されてきた人の混雑度に関する情報を受信して出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
観光地の飲食施設、宿泊施設、文化施設、物販施設、駐車場施設のいずれか一つを少なくとも含む複数の観光施設における人の混雑度に関する情報を観光者に対して提供する観光地混雑情報提供システムであって、
観光施設における施設側情報端末と、複数の観光者における観光者側情報端末と、複数の前記施設側情報端末と複数の前記観光者側情報端末にネットワークを介して接続されたサーバ装置とを備え、
前記施設側情報端末は、観光施設における人の混雑度に関する情報が入力されたあと、該人との混雑度に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、前記施設側情報端末から送信されてきた各観光施設における人の混雑度に関する情報を受信して登録したあと、前記観光者側情報端末からの要求に応じて各観光施設における人の混雑に関する情報を前記観光者側情報端末に送信し、
前記観光者側情報端末は、前記サーバ装置から送信されてきた人の混雑度に関する情報を受信して出力することを特徴とする観光地混雑情報提供システム。
【請求項2】
前記サーバ装置は、人の混雑度が低い観光施設における人の混雑度に関する情報を前記観光者側情報端末に優先的に送信して出力せしめる請求項1に記載の観光地混雑情報提供システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、人の混雑度に関する情報の登録回数が多い観光施設における人の混雑度に関する情報を前記観光者側情報端末に優先的に送信して出力せしめる請求項1または請求項2に記載の観光地混雑情報提供システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、観光施設における人の混雑度に関する情報に基づいて、該観光施設における人の混雑度の曜日別および/または時間帯別の平均値を算出する請求項1から請求項3のいずれかに記載の観光地混雑情報提供システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、所定の第1の閾値以上の人の混雑度と、第1の閾値と第2の閾値の間の人の混雑度と、第2の閾値以下の人の混雑度との3つの評価に分かれた人の混雑度に関する情報を登録する請求項1から請求項4のいずれかに記載の観光地混雑情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観光地の各観光施設における人の混雑度に関する情報を観光者に対して提供する観光地混雑情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インバウンドの影響も相まって国内の各観光地において多くの観光者が訪れているが、観光庁が発表している観光先に選ばれる基準として、観光地の景観、雰囲気、宿泊施設の質、観光・文化施設の充実度、飲食施設の質、物販施設の豊富さ、費用などが挙がれられる。
【0003】
また、最近では、いわゆる新型コロナウィルスの影響により、密閉回避、密着回避、密集回避、手洗い・消毒、換気などが重要視されおり、今後、特に観光地においては上記の選択基準に加えて、いわゆる「3密」を回避するという選択基準が重要になることが想定される。そして、観光地が一丸となって「3密」を回避することができれば、多くの観光者に訪問してもらえ、観光地の活性化に貢献するものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-135709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のシステムでは、観光地に関する景観、雰囲気、宿泊施設、観光・文化施設、飲食施設、物販施設の一般的な情報(写真、アクセス、住所、商品一覧など)は提供されているものの(例えば、上記特許文献1参照)、「3密」を回避するための情報は一切提供されていなかった。
【0006】
本発明は、上述の技術的背景に鑑みてなされたものであり、観光地における人の混雑度に関する情報を観光者に効率的に提供することができ、ひいては「3密」を回避して観光地の活性化に寄与することが可能なシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、観光地の飲食施設、宿泊施設、文化施設、物販施設、駐車場施設のいずれか一つを少なくとも含む複数の観光施設における人の混雑度に関する情報を観光者に対して提供する観光地混雑情報提供システムであって、観光施設における施設側情報端末と、複数の観光者における観光者側情報端末と、複数の前記施設側情報端末と複数の前記観光者側情報端末にネットワークを介して接続されたサーバ装置とを備え、前記施設側情報端末は、観光施設における人の混雑度に関する情報が入力されたあと、該人との混雑度に関する情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、前記施設側情報端末から送信されてきた各観光施設における人の混雑度に関する情報を受信して登録したあと、前記観光者側情報端末からの要求に応じて各観光施設における人の混雑に関する情報を前記観光者側情報端末に送信し、前記観光者側情報端末は、前記サーバ装置から送信されてきた人の混雑度に関する情報を受信して出力することを特徴とする。
【0008】
これによれば、観光地の観光地における人の混雑度に関する情報を観光者に対して効率的に提供することができる。
【0009】
また、前記サーバ装置は、人の混雑度が低い観光施設における人の混雑度に関する情報を前記観光者側情報端末に優先的に送信して出力せしめるのが好ましい。これによれば、人の混雑度が低い観光施設における人の混雑度に関する情報を観光者に対して積極的に提供することができる。
【0010】
また、前記サーバ装置は、人の混雑度に関する情報の登録回数が多い観光施設における人の混雑度に関する情報を前記観光者側情報端末に優先的に送信して出力せしめるのが好ましい。これによれば、人の混雑度の登録数が多い観光施設における人の混雑度に関する情報が観光者に対して優先的に提供されるため、観光施設が人の混雑度に関する情報を本システムにできるだけ多く積極的に登録するインセンティブが働いて、観光施設における人の混雑度に関する情報を観光者にタイムリーに提供することができる。
【0011】
また、前記サーバ装置は、観光施設における人の混雑度に関する情報に基づいて、該観光施設における人の混雑度の曜日別および/または時間帯別の平均値を算出するのが好ましい。これによれば、観光者は観光施設における時間帯および/または曜日ごとの混雑度を予測することができ、観光施設に対する訪問の計画を立て易くなる。
【0012】
また、前記サーバ装置は、所定の第1の閾値以上の人の混雑度と、第1の閾値と第2の閾値の間の人の混雑度と、第2の閾値以下の人の混雑度との3つの評価に分かれた人の混雑度に関する情報を登録するのが好ましい。これによれば、例えば人の混雑度を「大」「中」「小」と3段階に評価し得るため、観光施設および観光者は人の混雑度を評価し易くなる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、観光地の各観光施設における人の混雑度に関する情報を観光者に対して効率的に提供することができる。このため、観光客は事前に観光地の各観光施設における人の混雑度を確認することにより、いわゆる「3密」を回避することができる。また、観光地における各観光施設の協力体制を観光誘致に転嫁させることができる。よって、観光地全体が本システムを通じて一丸となって「3密」を回避しながら産業発展に取り組むことによって、観光地の魅力を引き上げることに繋がり、ひいては観光地の活性化に貢献することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る観光地混雑情報提供システムの構成概略図である。
図2図1のサーバ装置の構成を示すブロック図である。
図3】人の混雑度に関する情報のテーブル表の一例を示す図である。
図4】施設側情報端末装置に表示される入力画面を示す図である。
図5】観光者側情報端末に表示されるトップ画面を示す図である。
図6】観光者側情報端末に表示されるリスト画面を示す図である。
図7】観光者側情報端末に表示される詳細画面(前半)を示す図である。
図8】観光者側情報端末に表示される詳細画面(後半)を示す図である。
図9】人の混雑度に関する情報の表示画面を示す図である。
図10】観光地混雑情報提供システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係る観光地混雑情報提供システム(以下、本システムという)の実施形態について図1図10を参照しつつ説明する。なお、本実施形態では、所定の一の観光地Sにおける飲食施設、宿泊施設、文化施設、物販施設、駐車場施設のいずれか一つを少なくとも含む複数の観光施設Tを対象として説明する。
【0016】
[全体構成]
本システムは、各観光施設Tにおける観光に関する情報、特に各観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を観光者Uに対して提供するシステムであって、図1に示すように、各観光施設Tにおける施設側情報端末1と、各観光者Uにおける観光者側情報端末2と、複数の施設側情報端末1と複数の観光者側情報端末2にネットワークを介して接続されたサーバ装置3とを備える。
【0017】
前記施設側情報端末1は、観光施設Tの担当者Taが操作する端末であり、例えば、スマートフォン、携帯電話端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)など、インターネット等のネットワークに接続可能な機器であって、施設側情報端末1の表示部に表示された各種画面において操作を行うものとなされている。
【0018】
前記施設側情報端末1は、LINE(登録商標)などのSNSサービスを利用しながら当該施設の人の混雑度に関する情報が入力される。例えば、図4に示すように、施設側情報端末1は、SNSサービスの所定の画面下に人の混雑度に関する情報として「大」「中」「小」の評価が掲載された入力欄100を表示し、施設施設Tの担当者Taにより観光施設Tにおける人の混雑度に応じて「大」「中」「小」の評価が選択されることによって人の混雑度に関する情報が入力される。
【0019】
なお、人の混雑度に関する「大」「中」「小」の評価については、例えば、第1の閾値以上(例えば、満員状態の70%以上)の場合には「大」の評価、人の混雑度が第2の閾値以下(例えば、満員状態の30%以下)の場合には「小」の評価、人の混雑度が第1の閾値から第2の閾値の間(例えば、満席状態の31%~69%)の場合は「中」の評価とすることが挙げられる。
【0020】
また、前記施設側情報端末1は、観光施設Tの担当者Taにより入力された人の混雑度に関する情報を前記サーバ装置3にネットワークを介して随時送信する。このとき、施設側情報端末1は、例えば、人の混雑度が「大」「中」「小」の評価によって2(大)、1(中)、0(小)の各数値情報を送信する。
【0021】
前記サーバ装置3は、図2に示すように、各種制御を実行する制御部31と、前記施設側情報端末1および前記観光者側情報端末2との通信を実行する通信部32と、各観光施設Tにおける観光に関する情報や人の混雑度に関する情報を登録する登録部33とを備える。
【0022】
前記通信部32は、各施設側情報端末1からネットワークを介して送信されてきた観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を受信したり、観光者側情報端末2からの要求に応じて制御部31の指令により観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を観光者側情報端末2にネットワークを介して送信する。また、前記通信部32は、施設側情報端末1および観光者側情報端末2からの要求に応じて制御部31の指令により後述のサイト画面を施設側情報端末1および観光者側情報端末2にネットワークを介して送信する。
【0023】
前記登録部33は、観光施設Tにおける観光に関する情報として、例えば、観光施設Tの写真、名称、アクセス、住所、商品・サービスなどを登録する。
【0024】
また、前記登録部33は、通信部32により施設側情報端末1から受信した観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を登録する。例えば、登録部33は、図3に示すように、観光施設Tの識別情報(観光施設Tの登録時に付されるID)に対応付けて人の混雑度に関する情報を登録した月日、曜日、時間、人の混雑度を登録する。本実施形態では、登録部33は1時間ごとに一つの人の混雑度に関する情報が登録されるようになっており、施設側情報端末1から同じ1時間以内に2回以上の登録要請を受けた場合、最後に登録した人の混雑度に関する情報を当該時間の人の混雑度に関する情報として処理する。
【0025】
なお、前記登録部33は、施設側情報端末1および観光者側情報端末2に送信するサイト画面に関する情報も登録している。
【0026】
前記観光者側情報端末2は、観光者Uが操作する端末であり、例えば、スマートフォン、携帯電話端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)など、インターネット等のネットワークに接続可能な機器であって、観光者側情報端末2の表示部に表示された各種画面において操作を行うものとなされている。
【0027】
また、前記観光者側情報端末2は、前記サーバ装置3にアクセスして後述のサイト画面を要求することによって、観光施設Tにおける観光に関する情報や、人の混雑度に関する情報を受信したあと、それらの情報を掲載された所定のサイト画面を表示部に表示する。
【0028】
[サイト画面構成]
本サイト画面は、例えば、図5に示すトップ画面、図6に示すリスト画面、図7および図8に示す詳細画面とから構成される。
【0029】
<トップ画面>
前記トップ画面は、図5のとおり、下記の第1欄~第6欄で構成される。
【0030】
(1)トップ画面・第1欄101(エリア・カテゴリ検索)
第1欄101は、所定の観光地Sのエリア全域のマップが表示され、該マップがランドマークで大まかに分けられたエリアをクリックすると、該エリアのリスト画面に移行する。また、第1欄は、「食べる」「楽しむ」「買う」「泊まる」「NO!密特典」のカテゴリが下部に表示され、それらカテゴリをクリックすると、該カテゴリのリスト画面に移行する。
【0031】
(2)トップ画面・第2欄102(NO!密特典)
第2欄102は、登録部33に登録されている複数の観光施設Tからランダムに選択された一の観光施設Tにおける観光に関する主要な情報(名称、代表写真、説明文の一部)が表示され、第2欄をクリックすると、該観光施設Tの詳細画面に移行する。
【0032】
(3)トップ画面・第3覧103(FIND!NO!密って、どんなサイト?)
第3覧103には、本システムに関する簡単な説明(人の混雑度に関する情報などの説明)が表示される。
【0033】
(4)トップ画面・第4欄104(今がおすすめ!NO!密SPOT)
第4欄104は、登録部33に登録されている観光施設Tから、本システムに登録された順に選択された複数の観光施設Tにおける観光に関する情報(名称、代表写真)が一覧的に表示され、第4欄の所定の観光施設T(写真)をクリックすると、該観光施設Tの詳細画面に移行する。
【0034】
(5)トップ画面・第5欄105(今週のおすすめ観光SPOT)
第5欄105は、登録部33に登録されている複数の観光施設Tから選択された複数の観光施設Tにおける観光に関する主要な情報(名称、代表写真)が一覧的に表示され、第5欄の所定の観光施設T(写真)をクリックすると、該観光施設Tの詳細画面に移行する。また、第5覧105には、観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報が右部に同時に表示される。なお、人の混雑度に関する情報の表示方法については後述することとする。
【0035】
この第5欄105における観光施設Tの選択に際しては、制御部31が、登録部33に登録されている観光施設Tの中から人の混雑度が低い観光施設Tを選択する。例えば、制御部31は、所定期間(直近1週間など)における人の混雑度が所定の閾値以下(第2の閾値以下、つまり評価が「小」のものなど)の観光施設Tを選択することが挙げられる。
【0036】
また、制御部31、登録部33に登録されている観光施設Tの中から人の混雑度に関する情報の登録回数が多い観光施設Tを選択する。例えば、制御部31は、所定期間(直近1週間など)における人の混雑度に関する情報の登録回数が上位(上位10件など)の観光施設Tを選択することが挙げられる。これによれば、人の混雑度の登録数が多い観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報が観光者Uに対して優先的に提供されるため、観光施設Tが人の混雑度に関する情報を本システムにできるだけ多く積極的に登録するインセンティブが働いて、観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を観光者Uにタイムリーに提供することができる。これによれば、人の混雑度が低い観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を観光者に対して積極的に提供することができる。
【0037】
なお、制御部31は、登録部33に登録されている観光施設Tの中から人の混雑度が低く、かつ人の混雑度に関する情報の登録回数が多い観光施設Tを選択するのが好ましい。これによれば、観光者Uに対して「3密」を回避した観光施設Tをタイムリーに薦めることができ、本システムの信頼性を向上させることが可能となる。
【0038】
(6)トップ画面・第6欄106(NO!密店)
第6欄106は、登録部33に登録されている複数の観光施設Tから、3密対策を特に行っている複数の観光施設Tにおける観光に関する主要な情報(名称、代表写真、商品・サービス写真、説明文)がカルーセルで切替表示され、第6欄106に表示されている観光施設Tをクリックすると、該観光施設Tの詳細画面に移行する。
【0039】
<リスト画面>
前記リスト画面は、図6のとおり、下記の第1欄および第2欄で構成される。
【0040】
(1)リスト画面・第1欄201(検索条件表示)
リスト画面・第1欄は、トップ画面で選択したエリアまたはカテゴリの名称が表示される。
【0041】
(2)リスト画面・第2欄202(検索結果一覧)
リスト画面・第2欄は、トップ画面で選択したエリアまたはカテゴリで検索された観光施設Tに関する情報(写真、名称)が一覧的に表示され、所定の観光施設T(写真)をクリックすると、該観光施設Tの詳細画面に移行する。
【0042】
なお、リスト画面では、右上部の「現在のNO!密度」ボタン203により現在、今週、今月の人の混雑度に応じて観光施設Tに関する情報を並べ替えて表示したり、ページング機能204により検索結果の件数に応じてページングしたりすることができる。
【0043】
<詳細画面>
前記詳細画面、図7および図8のとおり、下記の第1欄301~第10欄310で構成される。
【0044】
(1)詳細画面・第1欄301(セクション移動)
詳細画面・第1欄301は、詳細画面の各欄の名称が表示され、各欄の名称のいずれかの欄をクリックすると、同詳細画面内の選択欄(セクション)に移動する。
【0045】
(2)詳細画面・第2欄302(こんな店!)
詳細画面・第2欄302は、観光施設TのPR情報などが表示される。
【0046】
(3)詳細画面・第3欄303(混雑情報)
詳細画面・第3欄303は、観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報が現在、曜日別、時間帯別(平日)、時間帯別(休日)で表示される。
【0047】
具体的には、詳細画面・第3欄303は、図9に示すとおり、上覧(今の混雑状況)、中欄(曜日別混雑状況)、下欄(時間帯別混雑状況)とから構成される。
【0048】
上欄303a(今の混雑状況)は、観光施設Tにおける現在(直近1時間)の人の混雑度に関する情報が3個の人型図形で表示される。例えば、人の混雑度が「小」の評価の場合は左側の1個の人型図形がカラーで着色され、人の混雑度が「中」の評価の場合は左側と中央の2個の人型図形がカラーで着色され、人の混雑度が「大」の評価の場合は3個全ての人型図形がカラーで着色される。これによれば、観光者Uが観光施設Tにおける人の混雑度を感覚的にわかりやすく把握することができる。
【0049】
中欄303b(曜日別混雑状況)は、観光施設Tにおける人の混雑度の曜日別の平均値がグラフで表示される。これについては、本システムの制御部31が、登録部33に登録されている観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報に基づいて、該観光施設Tにおける人の混雑度の曜日別の平均値を算出する。
【0050】
下欄303c(時間帯別混雑状況)は、観光施設Tにおける人の混雑度の時間帯別(平日/土日祝)の平均値がグラフで表示される。これについては、本システムの制御部31が、登録部33に登録されている観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報に基づいて、該観光施設Tにおける人の混雑度の時間帯別の平均値を算出する。
【0051】
このように観光施設Tにおける人の混雑度の曜日別の時間帯別(平日/土日祝)の平均値がグラフで表示されることによって、観光者Uは観光施設Tにおける時間帯および曜日ごとの混雑度を予測することができ、観光施設Tに対する訪問の計画を立て易くなる。
【0052】
なお、観光施設Tにおける人の混雑度の曜日別・時間帯別の平均値については、本システムに観光施設Tにおける人の混雑度が登録されたときに随時計算しておき、それらの平均値のデータも登録部33にあらかじめ登録するのが好ましい。これによれは、観光施設Tにおける人の混雑度の曜日別・時間帯別の平均値が観光者側情報端末2に出力されるときに計算されるのはなくではなく、あらかじめ計算されるため、システム負荷が軽減され、表示処理スピードが向上する。
【0053】
(4)詳細画面・第4欄304(NO!密特典)
詳細画面・第4欄304は、観光施設Tで行っている特典情報が表示される。例えば、観光者Uは、この第4欄304を観光施設側に見せることにより、観光施設Tでの特典を得られる。
【0054】
(5)詳細画面・第5欄305(メニュー)
詳細画面・第5欄305は、観光施設Tが薦めるメニュー、プランなどの画像や名称が表示される。
【0055】
(6)詳細画面・第6欄306(NO!密対策マーク)
詳細画面・第6欄306は、店舗が取り組んでいる密対策が表示される。例えば、決められた密対策の項目について、項目に対応するマークと説明が表示される。
【0056】
(7)詳細画面・第7欄307(NO!密対策情報)
詳細画面・第7欄307は、観光施設Tが独自に取り組んでいる対策に関する写真と文章が表示される。なお、トップ画面の第6欄106(NO!密店)は、この詳細画面・第7欄の情報が表示される。
【0057】
(8)詳細画面・第8欄308(施設情報)
詳細画面・第8欄308は、観光施設Tの名称、ジャンル、営業時間、定休日、URL、住所、電話番号などが表示される。
【0058】
(9)詳細画面・第9欄309(マップ表示)
詳細画面・第9欄309は、観光施設Tの所在地のマップが表示される。
【0059】
(10)詳細画面・第10欄310(周辺の施設)
詳細画面・第10欄310は、現在表示されている観光施設Tと同じエリアの観光施設Tがランダムに表示される。
【0060】
[本システムの動作の流れ]
図10は、本システムの動作の流れを示すフローチャートである。
【0061】
まず、前記施設側情報端末1は、観光施設Tの担当者TaによりLINE(登録商標)などのSNSサービスを利用しながら当該施設の人の混雑度に関する情報が入力される(S11)。
【0062】
そして、前記施設側情報端末1は、観光施設Tの担当者Taにより入力された人の混雑度に関する情報を前記サーバ装置3にネットワークを介して随時送信する(S12)。
【0063】
次に、前記サーバ装置3は、施設側情報端末1からネットワークを介して送信されてきた観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を通信部32で受信したあと(S21)、該人の混雑に関する情報を該観光施設Tに関連付けながら登録する(S22)。
【0064】
そして、前記サーバ装置3は、観光者側情報端末2からの要求に応じて制御部31の指令により、観光施設Tにおける観光に関する情報や、観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を通信部32で観光者側情報端末2にネットワークを介して送信する(S23)。
【0065】
次に、前記観光者側情報端末2は、前記サーバ装置3からネットワークを介して送信されてきた観光施設Tにおける観光に関する情報や、観光施設Tにおける人の混雑度に関する情報を受信したあと(S31)、それらの情報が掲載された所定のサイト画面において表示する(S32)
【0066】
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1…施設側情報端末
2…観光者側情報端末
3…サーバ装置
31…制御部
32…通信部
33…登録部
S…観光地
T…観光施設
Ta…担当者
U…観光者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10