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特開2022-80461情報処理システム、プログラム及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080461
(43)【公開日】2022-05-30
(54)【発明の名称】情報処理システム、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/14 20120101AFI20220523BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20220523BHJP
   G06T 3/60 20060101ALI20220523BHJP
【FI】
G06Q20/14
G06Q10/10
G06T3/60
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020191543
(22)【出願日】2020-11-18
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-01-27
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】313012741
【氏名又は名称】株式会社Special Medico
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】中曽根 暁子
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュンヒョク
(72)【発明者】
【氏名】加藤 敏春
(72)【発明者】
【氏名】金井 誠
【テーマコード(参考)】
5B057
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5B057AA11
5B057BA02
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CC01
5B057CD03
5B057DA20
5B057DC02
5L049EE04
5L055AA32
(57)【要約】
【課題】領収書に係る対象商品又は役務の割引を考慮した経費精算処理を支援する情報処理システム等を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、次の各ステップを実行するように構成される。読出ステップでは、領収書を画像化した基本データを読み出す。情報抽出ステップでは、基本データに含まれる画像化された文字をテキスト情報として抽出する。取得ステップでは、テキスト情報に基づいて、領収書の対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバから、割引に関する詳細情報を取得する。視覚情報生成ステップでは、テキスト情報に含まれる金額と、詳細情報とに基づいて、領収書の経費精算に係る視覚情報を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
次の各ステップを実行するように構成され、
読出ステップでは、領収書を画像化した基本データを読み出し、
情報抽出ステップでは、前記基本データに含まれる画像化された文字をテキスト情報として抽出し、
取得ステップでは、前記テキスト情報に基づいて、前記領収書の対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバから、割引に関する詳細情報を取得し、
視覚情報生成ステップでは、前記テキスト情報に含まれる金額と、前記詳細情報とに基づいて、前記領収書の経費精算に係る視覚情報を生成する、もの。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
判定ステップをさらに実行するように構成され、
前記判定ステップでは、前記テキスト情報と、予め記憶されたデータベースとに基づいて、前記対象商品又は役務に対する割引の可能性を判定し、ここで前記データベースは、複数の商品又は役務と、その金額とを予め紐付けて管理するように構成された、もの。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記データベースは、前記割引に関する基本情報を含み、
前記取得ステップでは、前記対象商品又は役務に対する割引が前記基本情報と適合しない場合に、前記外部サーバから前記詳細情報を取得する、もの。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
前記割引の可能性の有無は、前記領収書の対象商品又は役務に基づいて判定される、もの。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
前記割引の可能性の有無の判定に用いられる前記対象商品又は役務は、交通サービス又は宿泊サービスである、もの。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記交通サービスは、鉄道である、もの。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
前記視覚情報は、前記領収書の対象商品又は役務と、その金額と、割引情報とを含む、もの。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記割引情報は、割引の有無、割引率及び割引額の少なくとも1つを含む、もの。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載の情報処理システムにおいて、
前記視覚情報生成ステップは、第1の視覚情報ステップであり、前記視覚情報は、第1の視覚情報であり、
第2の視覚情報ステップをさらに実行するように構成され、
前記第2の視覚情報ステップでは、対象商品又は役務を購入か可能な第2の視覚情報を生成し、前記第2の視覚情報は、前記割引情報を含む、もの。
【請求項10】
請求項1~請求項9の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記外部サーバに格納された、テキストファイル、ウェブページファイル、PDFファイル及び表計算ファイルのうちの少なくとも1つに基づいて、前記割引に関する詳細情報を取得する、もの。
【請求項11】
請求項1~請求項10の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
次の各ステップをさらに実行するように構成され、
受付ステップでは、少なくとも1つの領収書を含む未処理データを、外部装置から受け付け、
基本データ生成ステップでは、前記未処理データに補正処理を実施することで、領収書ごとに画像化した少なくとも1つの前記基本データを生成する、もの。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理システムにおいて、
前記補正処理は、前記未処理データに含まれる領収書の、画像上の水平又は垂直方向に対する傾斜角を補正する処理を含む、もの。
【請求項13】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項12の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
【請求項14】
情報処理方法であって、
次の各ステップを備え、
読出ステップでは、領収書を画像化した基本データを読み出し、
情報抽出ステップでは、前記基本データに含まれる画像化された文字をテキスト情報として抽出し、
取得ステップでは、前記テキスト情報に基づいて、前記領収書の対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバから、割引に関する詳細情報を取得し、
視覚情報生成ステップでは、前記テキスト情報に含まれる金額と、前記詳細情報とに基づいて、前記領収書の経費精算に係る視覚情報を生成する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従業員等が業務に関連する出費を立て替えて、所属先の会社等に経費精算の処理をする場合がある。従来であれば、例えば、会社が従業員に指定用紙に必要事項を記入させ、これに領収書を添付させることで経費精算の処理を行っていた。近年では、ペーパレス化の傾向から情報処理技術を用いて経費精算を行いたい需要が高まり、特許文献1のような先行技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-7232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る先行技術は、領収書等の取り込みやその後の経費精算システムへの接続についての言及はなされているが、その領収書に係る対象商品又は役務の割引についてはなんら考慮されていない。より多機能な経費精算処理の情報技術が求められている。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、領収書に係る対象商品又は役務の割引を考慮した経費精算処理を支援する情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、次の各ステップを実行するように構成される。読出ステップでは、領収書を画像化した基本データを読み出す。情報抽出ステップでは、基本データに含まれる画像化された文字をテキスト情報として抽出する。取得ステップでは、テキスト情報に基づいて、領収書の対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバから、割引に関する詳細情報を取得する。視覚情報生成ステップでは、テキスト情報に含まれる金額と、詳細情報とに基づいて、領収書の経費精算に係る視覚情報を生成する。
【0007】
このような態様によれば、領収書に係る対象商品又は役務の割引を考慮した経費精算処理を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。
図2】情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】情報処理装置3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
図4】情報処理システム1によって実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。
図5】ユーザ端末2に表示される経費精算フォーム5の一例である。
図6】領収書Rを含む画像IMの一例を示している。
図7】基本情報6の一例を示している。
図8】外部サーバ4に管理される詳細情報8の一例を示している。
図9】精算画面7の画面例を示している。
図10】精算画面7の画面例を示している。
図11】精算画面7の画面例を示している。
図12】購入画面9の画面例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0014】
1.1 情報処理システム1
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1を表す構成図である。情報処理システム1は、ユーザ端末2と、情報処理装置3と、外部サーバ4とを備え、これらがネットワークを通じて接続されている。これらの構成要素について、さらに説明する。ここで、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、情報処理装置3単体であっても、システムの一例となる。
【0015】
1.2 ユーザ端末2
ユーザ端末2は、不図示の、通信部と、記憶部と、制御部と、表示部と、入力部とを有し、これらの構成要素がユーザ端末2の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。通信部、記憶部及び制御部の説明は、情報処理装置3における通信部31、記憶部32及び制御部33と略同様のため、省略する。
【0016】
表示部は、例えば、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。このような表示部は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザ端末2の種類に応じて使い分けて実施されることが好ましい。
【0017】
入力部は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部は、表示部と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部が、ユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が、命令信号として、通信バスを介して制御部に転送され、制御部が、必要に応じて、所定の制御や演算を実行しうる。
【0018】
1.3 情報処理装置3
図2は、情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備え、これらの構成要素が、情報処理装置3の内部において、通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素について、さらに説明する。
【0019】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、通信部31は、これら複数の通信手段の集合として実施されることがより好ましい。すなわち、情報処理装置3は、通信部31を介して、ユーザ端末2及び外部サーバ4とネットワークを介して、種々の情報を通信する。
【0020】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。記憶部32は、例えば、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、記憶部32は、これらの組み合わせであってもよい。特に、記憶部32は、経費精算フォーム5、基本情報6を含むデータベース、精算画面7又は、これらを生成するためのプログラム等を記憶する。記憶部32は、これ以外にも、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶している。
【0021】
制御部33は、情報処理装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば、不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置3に係る種々の機能を実現する。すなわち、情報処理装置3に係る種々の機能は、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。各機能部については、次節において、更に詳述する。なお、制御部33は、単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施されてもよい。また、制御部33は、複数の制御部の組み合わせであってもよい。
【0022】
1.4 外部サーバ4
外部サーバ4は、外部装置の一例であり、不図示の通信部と、記憶部と、制御部とを備え、ネットワークを介して情報処理装置3と通信可能に構成されている。情報処理装置3と、外部サーバ4とは、必要に応じて様々な情報のやりとりをするように実施してもよい。特に、外部サーバ4は、領収書Rの対象商品又は役務に関する情報を提供するサーバであり、例えば、対象商品若しくは役務を提供する会社の公式ウェブサイト、又は対象商品若しくは役務に関するキュレーションウェブサイト等を保持するサーバが挙げられる。
【0023】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、情報処理装置3に係る種々の機能は、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0024】
図3は、情報処理装置3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム1の一例である情報処理装置3は、次の各部を備える。
【0025】
受付部331は、種々の情報を受け付けるように構成される。例えば、受付部331は、ユーザ端末2から送信された画像IMを受け付けてもよい。詳細については、後述する。
【0026】
基本データ生成部332は、画像IMを用いて基本データBDを生成するように構成される。詳細については、後述する。
【0027】
読出部333は、領収書Rを含む画像IMに基づいて生成された基本データBDを読み出すように構成される。詳細については、後述する。
【0028】
情報抽出部334は、基本データBDを解析して、その中に含まれる文字をテキスト情報TIとして抽出するように構成される。詳細については、後述する。
【0029】
判定部335は、テキスト情報TIと、予め記憶部32に記憶されたデータベースとに基づいて、領収書Rの対象となる指定商品又は役務に対する割引の可能性を判定するように構成される。詳細については、後述する。
【0030】
取得部336は、領収書R(図5参照)の対象商品又は役務の割引に関する詳細情報8を、外部サーバ4から取得するように構成される。また、取得部336は、詳細情報8を、外部サーバ4から定期的に取得するように構成されてもよい。詳細については、後述する。
【0031】
視覚情報生成部337は、ユーザ端末2の表示部に表示させるための種々の視覚情報を生成するように構成される。視覚情報とは、画面、画像、アイコン、メッセージ等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものでもよいし、例えば、ユーザ端末2の表示部に画面、画像、アイコン、メッセージ等を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。詳細については、後述する。
【0032】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム1の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、次の各ステップを備える。読出ステップでは、領収書Rを画像化した基本データBDを読み出す。情報抽出ステップでは、基本データBDに含まれる画像化された文字をテキスト情報TIとして抽出する。取得ステップでは、テキスト情報TIに基づいて、領収書Rの対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバ4から、割引に関する詳細情報8を取得する。視覚情報生成ステップでは、テキスト情報TIに含まれる金額と、詳細情報8とに基づいて、領収書Rの経費精算に係る視覚情報の一例である精算画面7を生成する。
【0033】
図4は、情報処理システム1によって実行される情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。以下では、図4のアクティビティ図に沿って、情報処理システム1によって実行される情報処理の流れを説明するものとする。ユーザは、例えば病院での診察医を担当する時間契約の医師であってよく、この医師であるユーザがユーザ端末2を用いて、情報処理システム1によって提供されるサービスを使用してもよい。
【0034】
ユーザがユーザ端末2を用いて、情報処理システム1によって提案されるサービスのURLにブラウザを用いてアクセスし、不図示のログイン画面に対して、ユーザに対して予め関連付けられたログインIDとパスワードとを入力することで、ユーザが情報処理システム1によって提供されるサービスにログインする(アクティビティA101)。ログインすると、ユーザは、ユーザ端末2における不図示の表示部を介して、図5に示されるような、経費精算フォーム5を含む画面を視認することができる。
【0035】
続いて、ユーザがユーザ端末2に表示された経費精算フォーム5を介して、経費精算を行う領収書Rを含む画像IMを選択し、情報処理装置3にアップロードする(アクティビティA102)。換言すると、受付部331は、受付ステップとして、少なくとも1つの領収書Rを含む未処理データNDを、外部装置の一例であるユーザ端末2から受け付ける。
【0036】
経費精算フォーム5について補足する。図5は、ユーザ端末2に表示される経費精算フォーム5の一例である。図5に示されるように、経費精算フォーム5は、例えば、領域51と、ボタン53と、ボタン54とを備えている。経費精算フォーム5の右上には、ユーザを識別するユーザIDと、氏名とが記載されている。ユーザが、ファイルを領域51にドラッグ&ドロップ操作をすることで、ファイルを選択することができる。選択されるファイルは好ましくは、予めユーザ端末2内に記憶された領収書Rを含む画像IMであり、例えば、pdf、jpg、png、gif等の形式を有するものであればよい。このようにして選択された画像IMが未処理データNDとして情報処理装置3にアップロードされる。
【0037】
また、領域51へのドラッグ&ドロップ操作に代えて、ユーザがユーザ端末2内の所定のディレクトリに格納された画像IMを選択することができるとよい。例えば、ユーザがユーザ端末2を用いて、ボタン53をクリック又はタップ等して押下することで、ユーザにユーザ端末2のディレクトリ階層を参照させて、これによりユーザが所望するファイルを選択することができるとよい。このようにして選択された画像IMが未処理データNDとして情報処理装置3にアップロードされる。
【0038】
さらに、ユーザ端末2がカメラを搭載したスマートフォンや、ウェブカメラと接続されたコンピュータである場合、ユーザがユーザ端末2を用いて、ボタン54をクリック又はタップ等して押下することで、不図示のカメラを起動可能に実施してもよい。すなわち、カメラを用いて領収書Rを撮像することで、ユーザ端末2内に画像IMを新たに生成してもよい。もちろんカメラに限らず、スキャナや複合機といった、外界の情報を光学的に画像化できる外部装置であれば、その形態は問わない。新たに選択された画像IMが未処理データNDとして情報処理装置3にアップロードされる。
【0039】
なお、好ましくは、図5に示されるように、種々の方法で選択されたファイルの一覧が、選択済ファイル52として経費精算フォーム5に表示されるとよい。
【0040】
図6は、領収書Rを含む画像IMの一例を示している。画像IMは、例えばRGB各8ビットのピクセル情報を具備する配列情報である。また、図6に示されるように、画像IMには、領収書Rの一例として、領収書R1~R3が含まれている。画像IMに含まれる領収書Rの大きさや向きは統一されていなくてもよい。また、領収書Rには、対象となる商品又は役務に関する情報が文字として記載されている。例えば、領収書R1,R2には、「日本旅客鉄道株式会社」という領収書R1,R2の発行元の会社名が記載されている。以下、未処理データNDである画像IMには、3枚の領収書Rである領収書R1~R3が含まれているものとして説明を続ける。
【0041】
続いて、情報処理装置3における基本データ生成部332は、基本データBD生成ステップとして、未処理データNDに補正処理を実施することで、領収書Rごとに画像化した少なくとも1つの基本データBDを生成する(アクティビティA103)。さらに、情報処理装置3における読出部333は、読出ステップとして、領収書R1~R3を画像化した基本データBDを読み出す。そして、情報処理装置3における情報抽出部334は、情報抽出ステップとして、基本データBDに含まれる画像化された文字をテキスト情報TIとして抽出する。より具体的には、情報処理装置3における制御部33が、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことで、未処理データNDに対して補正処理を実施し、基本データBDを生成するとともに、これを記憶部32における作業メモリに書き出すことで、読出ステップが実行されている。基本データBDにはOCR処理が施されており、基本データBDにテキスト情報TIが含まれた状態でデータが維持されている。
【0042】
好ましくは、補正処理は、未処理データNDに含まれる領収書Rの、画像上の水平又は垂直方向に対する傾斜角を補正する処理を含む。このような態様によれば、一度に複数の領収書Rを含む未処理データNDを情報処理装置3にアップロードした場合においても、領収書Rごとに的確に経費精算の処理を行うことができる。さらに、傾斜角を補正することで、テキスト情報TIを抽出する精度が高まるとともに、視覚情報の一例である精算画面7(図9図11参照)におけるユーザの視認性を向上させることができる。
【0043】
その後、取得部336は、取得ステップとして、テキスト情報TIに基づいて、領収書R1~R3の対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバ4から、割引に関する詳細情報8を取得する(アクティビティA105)。このような処理は、基本データBDに含まれる領収書Rごとに逐次実行されるとよい。すべての領収書Rについて、このような処理が完了すると、視覚情報生成部337は、第1の視覚情報生成ステップとして、テキスト情報TIに含まれる金額と、詳細情報8とに基づいて、領収書R1~R3の経費精算に係る第1の視覚情報の一例である精算画面7(図9図11参照)を生成する(アクティビティA106)。最後に、ユーザがユーザ端末2に表示された精算画面7を参照しながら、経費精算処理を実行すればよい(アクティビティA107)。このような態様によれば、ユーザに対して、領収書R1~R3に係る対象商品又は役務の割引を考慮した経費精算処理を支援することができる。
【0044】
なお、アクティビティA103における補正処理から、アクティビティA105における詳細情報8の参照にあたって、より好ましくは、アクティビティA104を含むような条件分岐処理が実行されるとよい。
【0045】
まず、アクティビティA103の後に、判定部335が、判定ステップとして、テキスト情報TIと、予め記憶されたデータベースとに基づいて、対象商品又は役務に対する割引の可能性を判定する。このデータベースは、複数の商品又は役務と、その金額とを予め紐付けて管理するように構成されてなる。
【0046】
なお、割引の可能性の有無は、領収書R1~R3の対象商品又は役務に基づいて判定されるとよい。割引の可能性がある商品又は役務は限定的であるため、情報処理装置3における記憶部32が、割引の基本的なデータベースを有していればよい。そして、情報処理装置3における制御部33が基本データBDとデータベースとを突合させて、基本データBDにおける領収書Rに割引の可能性があるかを判断すればよい。
【0047】
より好ましくは、このデータベースは、割引に関する基本情報6を含む。そして、取得部336は、基本情報6を参照し(アクティビティA104)、対象商品又は役務に対する割引が基本情報6と適合しない場合に、外部サーバ4から詳細情報8を取得するとよい(アクティビティA105)。
【0048】
このような態様によれば、割引の可能性のある商品又は役務であると判定された場合に、外部サーバ4へのアクセスをするため、外部サーバ4へのアクセス頻度を減らすことができる。また、特に割引の可能性のある商品又は役務であっても、割引の基本情報6だけでも情報処理システム1が保持しておいて基本情報6に適合しない場合に限り外部サーバ4へアクセスさせることで、外部サーバ4へのアクセス頻度をさらに減らすことができる。つまり、外部サーバ4にとてもアクセス負荷が抑制されて好ましいといえる。
【0049】
また、例えば、図6に示される画像IMに含まれる領収書R1~R3からも明らかなように、割引の可能性の有無の判定に用いられる対象商品又は役務は、交通サービス又は宿泊サービスであってもよい。さらに具体例を挙げるならば、交通サービスは、鉄道であってもよい。鉄道等の交通サービスや宿泊サービスは、季節や時期によって不規則に割引が発生するが、適宜外部サーバ4から割引の詳細情報8を取得することができるため、割引を考慮した経費精算処理を行うことができる。
【0050】
図7は、基本情報6の一例を示している。例えば、基本情報6は、高速鉄道を用いた主要都市間の交通費を記憶させたルックアップテーブルである。図7においては不図示であるが、基本情報6は、学割、往復割、距離割といった、年間を通して確定している割引のルール等を適宜含んでもよい。一方、外部サーバ4によって管理されている詳細情報8は、時期等に応じて変化する割引の情報を告知するように構成された情報である。図8は、外部サーバ4に管理される詳細情報8の一例を示している。ここでは、詳細情報8として、PDFファイル81、HTMLファイル82及び表計算ファイル83が例示されている。
【0051】
換言すると、取得部336は、外部サーバ4に格納された、不図示のテキストファイル、ウェブページファイルの一例であるHTMLファイル82、PDFファイル81及び表計算ファイル83のうちの少なくとも1つに基づいて、割引に関する詳細情報8を取得するとよい。このような態様によれば、インターネットのURLを介して、詳細情報8を取得することができ、非常に汎用的である。
【0052】
さらに、アクティビティA106において生成される精算画面7について、以下詳しく説明する。図9図11は、精算画面7の画面例を示している。
【0053】
視覚情報の一例である精算画面7は、領収書Rの対象商品又は役務と、その金額74と、割引情報75とを含んでいる。また、割引情報75は、割引の有無、割引率及び割引額の少なくとも1つを含んでいる。具体的には、図9に示される精算画面7は、基本データBDから抽出された1枚目の領収書である領収書R1に係る画面である。向きや大きさ等が補正された上で、ユーザが容易に把握可能なように、精算画面7の左上に領収書R1が表示されている。また、精算画面7は、項目71と、分類72と、区間73aと、金額74と、割引情報75と、ボタン76とを含んでいる。
【0054】
図9を参照すると、領収書R1に含まれるテキスト情報TIの一例である「日本旅客鉄道株式会社」との記載に基づき、制御部33によって、項目71が交通費であると判定されている。同様に、制御部33によって、分類72が鉄道であると判定されている。また、図9に示されるように、分類が鉄道である場合は、その区間73aが、ユーザが容易に把握可能なように表示されることが好ましい。ここでは、領収書R1に含まれるテキスト情報TIの一例である「東京-大阪」との記載に基づき、制御部33によって、区間73aが東京大阪間であると判定されている。さらに、金額74が、ユーザが容易に把握可能なように表示されている。こでは、領収書R1に含まれるテキスト情報TIの一例である「¥12,050」との記載に基づき、制御部33によって、金額74が12,050円であると判定されている。
【0055】
また、割引情報75は、前述のアクティビティA104において参照された基本情報6又はアクティビティA105において参照された詳細情報8に基づいて、決定される。図9に示される例では、期間限定の割引である旨が記載されており、これは例えば、アクティビティA105において、日本旅客鉄道株式会社の公式ウェブサイトの、特定のPDFファイル81に記載された詳細情報8から引用された情報であればよい。図7に示されるように、基本情報6として、東京大阪間の交通費は、参照データ61の通り14,500円であり、領収書R1に記載された金額は、定価よりも2,450円割引された金額であることが分かる。
【0056】
一方、図10に示される精算画面7は、基本データBDから抽出された2枚目の領収書である領収書R2に係る画面である。ここでは割引情報75として、金額74である6,320円が定価である旨が表示されている。これは例えば、アクティビティA104において、情報処理装置3に記憶部32に予め記憶されたデータベースに含まれる基本情報6から引用された参照データ62であればよい(図7参照)。
【0057】
また、ユーザは、ユーザ端末2に表示された精算画面7の情報を目視し、問題がなければ、ボタン76をクリック又はタップ等して押下することで、経費精算処理が実行されればよい。その後における経費精算処理そのものは、とくに限定されるものではなく、例えば、自社管理している経費精算用のデータベース又は市販のクラウドベースの経費精算処理ソフトに対して、書き込みがなされること等が適宜実行されればよい。
【0058】
さらに、図11に示される精算画面7は、基本データBDから抽出された3枚目の領収書である領収書R3に係る画面である。
【0059】
図11を参照すると、領収書R3に含まれるテキスト情報TIの一例である「ホテルズネットドットジェイピー」との記載に基づき、制御部33によって、項目71が経費であると判定されている。同様に、制御部33によって、分類72が宿泊であると判定されている。また、図11に示されるように、分類が宿泊である場合は、その泊数73bが、ユーザが容易に把握可能なように表示されることが好ましい。ここでは、領収書R3に含まれるテキスト情報TIの一例である「2020年10月7日より1泊」との記載に基づき、制御部33によって、金額74が1泊であると判定されている。さらに、金額74が、ユーザが容易に把握可能なように表示されている。こでは、領収書R3に含まれるテキスト情報TIの一例である「¥8,800」との記載に基づき、制御部33によって、金額74が8,800円であると判定されている。
【0060】
また、割引情報75は、前述のアクティビティA104において参照された基本情報6又はアクティビティA105において参照された詳細情報8に基づいて、決定される。図11に示される例では、オフシーズンキャンペーンである旨が記載されており、これは例えば、アクティビティA105において、ホテルズネットドットジェイピーやIPXホテルの公式ウェブサイトの、特定のHTMLファイル82に記載された詳細情報8から引用された情報であればよい。割引情報75の記載により、領収書R3に記載された金額は定価よりも30%割引された金額であることが分かる。
【0061】
また、ユーザは、ユーザ端末2に表示された精算画面7の情報を目視し、問題がなければ、ボタン76をクリック又はタップ等して押下することで、経費精算処理が実行されればよい。その後における経費精算処理そのものは、とくに限定されるものではなく、例えば、自社管理している経費精算用のデータベース又は市販のクラウドベースの経費精算処理ソフトに対して、書き込みがなされること等が適宜実行されればよい。
【0062】
このような態様によれば、経費精算を行ったユーザが、割引の種別を含めてその内容を一覧性を有して把握することができる。特に、割引率や割引額まで分かることで、ユーザが割引の傾向を感覚的に覚え、ユーザになるべく無駄な出費をさせない意識を芽生えさせることができる。
【0063】
すなわち、以上のような態様によれば、領収書Rに係る対象商品又は役務の割引を考慮した経費精算処理を支援することができる。
【0064】
4.その他
情報処理システム1に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0065】
本実施形態の態様は、プログラムであってもよい。このプログラムは、コンピュータに、情報処理システム1の各ステップを実行させる。
【0066】
外部サーバ4に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、ブロックチェーン技術等を用いて、詳細情報8を分散して複数の外部装置に記憶させてもよい。
【0067】
基本情報6又は詳細情報8の参照に際して、ユーザ端末2にこれらを表示させて、ユーザに提示してもよい。この際、基本情報6又は詳細情報8のどの参照データに適合したかが分かるように、適合した参照データを他の参照データと異なる態様で表示させてもよい。例えば、色をつけることや、文字の大きさを変えることや、文字のフォントを変えること等が挙げられる。
【0068】
情報処理装置3における制御部33は、記憶部32に記憶された基本情報6を更新可能に実施してもよい。例えば、外部サーバ4より引用した詳細情報8を、累積的に記憶部32に基本情報6として格納するように実施してもよい。また、一定期間経過後に、情報処理装置3が外部サーバ4にアクセスして、基本情報6に更新や差分がないかを検索するように実施してもよい。一定期間とは、具体的には例えば、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24時間であってもよいし、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30日であってもよいし、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12ヶ月であってもよいし、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0069】
さらに、情報処理システム1を用いて、ユーザが対象商品又は役務を購入可能なサービスが提供されてもよい。これに関連し、好ましくは、視覚情報生成部337は、第2の視覚情報生成ステップとして、対象商品又は役務を購入可能な第2の視覚情報の一例である購入画面9を生成し、購入画面9は、割引情報95を含む。図12は、購入画面9の画面例を示している。特に、図12に示されるように、外部サーバ4より引用した詳細情報8を累積的に記憶部32に基本情報6として格納しておいて、ユーザが対象商品又は役務を購入する際に、図9の割引情報75に対応する最新の割引情報95が購入画面9に含まれているとよい。図9に示される例では、購入画面9は、区間93aと、金額94と、割引情報95と、割引の詳細を示すボタン96と、購入するためのボタン97とを含んでいる。特に、領収書R1の日付と略同時期にユーザが鉄道の切符を購入しようとする際に、図9に示される「期間限定(10月のみ)の割引切符」の使用が割引情報95として促されている。なお、このような購入画面9をインターネットのブラウザに表示させてもよいが、電子メールの本文としてユーザに通知するように実施してもよい。さらに、図9に示される領収書R1の経費精算を行うユーザと、図12に示される対象商品である鉄道の切符を購入しようとしているユーザとが、同一のユーザであっても別のユーザであってもよい。
【0070】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理システムにおいて、判定ステップをさらに実行するように構成され、前記判定ステップでは、前記テキスト情報と、予め記憶されたデータベースとに基づいて、前記対象商品又は役務に対する割引の可能性を判定し、ここで前記データベースは、複数の商品又は役務と、その金額とを予め紐付けて管理するように構成された、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記データベースは、前記割引に関する基本情報を含み、前記取得ステップでは、前記対象商品又は役務に対する割引が前記基本情報と適合しない場合に、前記外部サーバから前記詳細情報を取得する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記割引の可能性の有無は、前記領収書の対象商品又は役務に基づいて判定される、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記割引の可能性の有無の判定に用いられる前記対象商品又は役務は、交通サービス又は宿泊サービスである、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記交通サービスは、鉄道である、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記視覚情報は、前記領収書の対象商品又は役務と、その金額と、割引情報とを含む、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記割引情報は、割引の有無、割引率及び割引額の少なくとも1つを含む、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記視覚情報生成ステップは、第1の視覚情報ステップであり、前記視覚情報は、第1の視覚情報であり、第2の視覚情報ステップをさらに実行するように構成され、前記第2の視覚情報ステップでは、対象商品又は役務を購入か可能な第2の視覚情報を生成し、前記第2の視覚情報は、前記割引情報を含む、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記取得ステップでは、前記外部サーバに格納された、テキストファイル、ウェブページファイル、PDFファイル及び表計算ファイルのうちの少なくとも1つに基づいて、前記割引に関する詳細情報を取得する、もの。
前記情報処理システムにおいて、次の各ステップをさらに実行するように構成され、受付ステップでは、少なくとも1つの領収書を含む未処理データを、外部装置から受け付け、基本データ生成ステップでは、前記未処理データに補正処理を実施することで、領収書ごとに画像化した少なくとも1つの前記基本データを生成する、もの。
前記情報処理システムにおいて、前記補正処理は、前記未処理データに含まれる領収書の、画像上の水平又は垂直方向に対する傾斜角を補正する処理を含む、もの。
プログラムであって、コンピュータに、前記情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。
情報処理方法であって、次の各ステップを備え、読出ステップでは、領収書を画像化した基本データを読み出し、情報抽出ステップでは、前記基本データに含まれる画像化された文字をテキスト情報として抽出し、取得ステップでは、前記テキスト情報に基づいて、前記領収書の対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバから、割引に関する詳細情報を取得し、視覚情報生成ステップでは、前記テキスト情報に含まれる金額と、前記詳細情報とに基づいて、前記領収書の経費精算に係る視覚情報を生成する、方法。
もちろん、この限りではない。
【0071】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0072】
1 :情報処理システム
2 :ユーザ端末
3 :情報処理装置
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
331 :受付部
332 :基本データ生成部
333 :読出部
334 :情報抽出部
335 :判定部
336 :取得部
337 :視覚情報生成部
4 :外部サーバ
5 :経費精算フォーム
51 :領域
52 :選択済ファイル
53 :ボタン
54 :ボタン
6 :基本情報
61 :参照データ
62 :参照データ
7 :精算画面
71 :項目
72 :分類
73a :区間
73b :泊数
74 :金額
75 :割引情報
76 :ボタン
8 :詳細情報
81 :PDFファイル
82 :HTMLファイル
83 :表計算ファイル
9 :購入画面
93a :区間
94 :金額
95 :割引情報
96 :ボタン
97 :ボタン
BD :基本データ
IM :画像
ND :未処理データ
R :領収書
R1 :領収書
R2 :領収書
R3 :領収書
TI :テキスト情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2020-12-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
次の各ステップを実行するように構成され、
読出ステップでは、領収書を画像化した基本データを読み出し、
情報抽出ステップでは、前記基本データに含まれる画像化された文字をテキスト情報として抽出し、
取得ステップでは、前記テキスト情報に基づいて、前記領収書の対象商品又は役務に関する情報を提供する外部サーバから、割引に関する詳細情報を取得し、
視覚情報生成ステップでは、前記テキスト情報に含まれる金額と、前記詳細情報とに基づいて、前記領収書の経費精算に係る視覚情報を生成する、もの。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
判定ステップをさらに実行するように構成され、
前記判定ステップでは、前記テキスト情報と、予め記憶されたデータベースとに基づいて、前記対象商品又は役務に対する割引の可能性を判定し、ここで前記データベースは、複数の商品又は役務と、その金額とを予め紐付けて管理するように構成された、もの。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記データベースは、前記割引に関する基本情報を含み、
前記取得ステップでは、前記対象商品又は役務に対する割引が前記基本情報と適合しない場合に、前記外部サーバから前記詳細情報を取得する、もの。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
前記割引の可能性の有無は、前記領収書の対象商品又は役務に基づいて判定される、もの。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムにおいて、
前記割引の可能性の有無の判定に用いられる前記対象商品又は役務は、交通サービス又は宿泊サービスである、もの。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記交通サービスは、鉄道である、もの。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
前記視覚情報は、前記領収書の対象商品又は役務と、その金額と、割引情報とを含む、もの。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムにおいて、
前記割引情報は、割引の有無、割引率及び割引額の少なくとも1つを含む、もの。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載の情報処理システムにおいて、
前記視覚情報生成ステップは、第1の視覚情報ステップであり、前記視覚情報は、第1の視覚情報であり、
第2の視覚情報ステップをさらに実行するように構成され、
前記第2の視覚情報ステップでは、対象商品又は役務を購入か可能な第2の視覚情報を生成し、前記第2の視覚情報は、前記割引情報を含む、もの。
【請求項10】
請求項1~請求項9の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
前記取得ステップでは、前記外部サーバに格納された、テキストファイル、ウェブページファイル、PDFファイル及び表計算ファイルのうちの少なくとも1つに基づいて、前記割引に関する詳細情報を取得する、もの。
【請求項11】
請求項1~請求項10の何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、
次の各ステップをさらに実行するように構成され、
受付ステップでは、少なくとも1つの領収書を含む未処理データを、外部装置から受け付け、
基本データ生成ステップでは、前記未処理データに補正処理を実施することで、領収書ごとに画像化した少なくとも1つの前記基本データを生成する、もの。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理システムにおいて、
前記補正処理は、前記未処理データに含まれる領収書の、画像上の水平又は垂直方向に対する傾斜角を補正する処理を含む、もの。
【請求項13】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項12の何れか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、もの。