(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080691
(43)【公開日】2022-05-30
(54)【発明の名称】文書作成支援装置、文書作成支援方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/56 20200101AFI20220523BHJP
G06F 40/279 20200101ALI20220523BHJP
G06Q 10/10 20120101ALI20220523BHJP
【FI】
G06F40/56
G06F40/279
G06Q10/10
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020191898
(22)【出願日】2020-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】399041158
【氏名又は名称】西日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】特許業務法人 志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横田 佳代子
(72)【発明者】
【氏名】今井 徹
【テーマコード(参考)】
5B091
5L049
【Fターム(参考)】
5B091AA15
5B091CA01
5B091CA21
5L049AA20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】質疑応答文書の作成を支援する技術を提供する。
【解決手段】文書作成支援装置100は、マニュアルから一文を取得する対象文取得部121と、対象文取得部121により取得された一文を、所定の規則に従って、主題、文中及び文末の各要素に分割する分割部122と、分割部122により分割された各要素を用いて質問文を生成する質問生成部125と、質問生成部125により生成された質問文に対応する回答を、分割部122により分割された各要素を用いて生成する回答生成部126と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マニュアルから一文を取得する取得部と、
前記取得部により取得された一文を、所定の規則に従って、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、
前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、
前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部と、
を備えた文書作成支援装置。
【請求項2】
前記所定の規則は、文字列と当該文字列に対応するスコアとが対応付けられた対応情報を用いて、一文に含まれる文字列のうち、スコアが最も大きい文字列を用いて一文を分割する規則である請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項3】
前記分割部により分割された文末の種類を判定する判定部と、
前記判定部により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択部と、
を備えた請求項1または請求項2に記載の文書作成支援装置。
【請求項4】
前記質問生成部は、前記選択部により選択された質問テンプレートを用いて質問文を生成する請求項3に記載の文書作成支援装置。
【請求項5】
前記回答生成部は、前記選択部により選択された回答テンプレートを用いて回答文を生成する請求項3に記載の文書作成支援装置。
【請求項6】
文書作成支援装置が、マニュアルから一文を取得する取得段階と、
文書作成支援装置が、前記取得段階により取得された一文を、所定の規則に従って、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割段階と、
文書作成支援装置が、前記分割段階により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成段階と、
文書作成支援装置が、前記質問生成段階により生成された質問文に対応する回答を、前記分割段階により分割された要素を用いて生成する回答生成段階と、
を備えた文書作成支援方法。
【請求項7】
文書作成支援装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
マニュアルから一文を取得する取得部と、
前記取得部により取得された一文を、所定の規則に従って、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、
前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、
前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書作成支援技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、人が応対ログやマニュアルを参考にFAQ(Frequently Asked Questions)などのQ&A(Question and Answer:以下、「質疑応答文書」という)の作成や整備を行ってきた。最近では、応対ログを使ってFAQを作成する手法が提案されている。
【0003】
応対ログを使ってFAQを作成する手法の場合、応対ログを取っていないコンタクトセンタや、新商品や新サービスが出た直後の応対ログがない状態ではFAQを作成することができない。また、人の手による質疑応答文書の作成は比較的時間を要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-077091号公報
【特許文献2】特開2020-071690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、質疑応答文書の作成を支援する技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、マニュアルから一文を取得する取得部と、前記取得部により取得された一文を、所定の規則に従って、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部と、を備えた文書作成支援装置である。
【0007】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、前記所定の規則は、文字列と当該文字列に対応するスコアとが対応付けられた対応情報を用いて、一文に含まれる文字列のうち、スコアが最も大きい文字列を用いて一文を分割する規則である。
【0008】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、前記分割部により分割された文末の種類を判定する判定部と、前記判定部により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択部と、を備えた。
【0009】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、前記質問生成部は、前記選択部により選択された質問のテンプレートを用いて質問文を生成する。
【0010】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、前記回答生成部は、前記選択部により選択された回答のテンプレートを用いて回答文を生成する。
【0011】
本発明の一態様は、文書作成支援装置が、マニュアルから一文を取得する取得段階と、文書作成支援装置が、前記取得段階により取得された一文を、所定の規則に従って、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割段階と、文書作成支援装置が、前記分割段階により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成段階と、文書作成支援装置が、前記質問生成段階により生成された質問文に対応する回答を、前記分割段階により分割された要素を用いて生成する回答生成段階と、を備えた文書作成支援方法である。
【0012】
本発明の一態様は、文書作成支援装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、マニュアルから一文を取得する取得部と、前記取得部により取得された一文を、所定の規則に従って、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部として機能させるプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、質疑応答文書の作成を支援する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】文書作成支援装置100の構成を表す機能ブロック図である。
【
図3】文末データベース131の具体例を示す図である。
【
図4A】主題データベース132の具体例を示す図である。
【
図4B】主題データベース132の具体例を示す図である。
【
図4C】主題データベース132の具体例を示す図である。
【
図4D】主題データベース132の具体例を示す図である。
【
図5】文中データベース133の具体例を示す図である。
【
図7】文書作成支援装置100の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、文書作成支援装置100の構成を表す機能ブロック図である。文書作成支援装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、支援プログラムを実行することによって通信部110、支援情報記憶部130、および制御部120を備える装置として機能する。
【0016】
なお、通信部110、支援情報記憶部130、および制御部120の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。支援プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。管理プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0017】
通信部110は、ネットワークインタフェースである。通信部110は他装置との通信を行う。例えば、通信部110は、電子化されたマニュアルを他装置から取得するための通信などを行う。この場合、取得されたマニュアルは、保持記憶装置やメモリに記憶される。
【0018】
支援情報記憶部130は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。支援情報記憶部130は、文末データベース131、主題データベース132、文中データベース133、および適応データベース134を記憶する。
【0019】
これらの各データベースや、制御部120の説明に先立ち、本実施形態における、主題、文中、文末などについて説明する。まず、文書作成支援装置100は、マニュアルから一文(「対象文」ともいう)を取得する。一般的に、マニュアルには、章や章の名前などの文が含まれる。そこで、本実施形態では、質問文と回答文を作成可能な対象文を容易に取得できるように、対象文であることを示すタグが設けられたマニュアルを用いている。
【0020】
例えば、「第2章 VPN <p>VPNの利用の際は、既に接続中のユーザIDと同一のユーザIDを利用して二重にログインすることはできません</p>」のように、タグ<p>、</p>が設けられたマニュアルである。文書作成支援装置100は、タグ<p>、</p>に囲まれた文字列を対象文として取得する。このタグがなくとも文書作成の支援は可能であるが、タグがある場合と比較して時間を要する。
【0021】
文書作成支援装置100は、対象文を所定の規則に従って、主題、文中、および文末の各要素に分割する。
図2は、対象文が分割された、主題、文中、文末(文末1、文末2)を示す図である。文書作成支援装置100は、まず文末1と文末2の区切りAを探索して、対象文から文末2を分割する。次いで、文書作成支援装置100は、区切りBを探索して、対象文から主題を分割する。文書作成支援装置100は、区切りCを探索して、文中と文末1とに分割する。なお、区切りA、B、Cは、必ず存在するとは限らない。
【0022】
上述した主題、文中、文末などを踏まえ、各データベースや、制御部120について説明する。
図1に示されるように、制御部120は、対象文取得部121、分割部122、文末判定部123、選択部124、質問生成部125、および回答生成部126を含む。
【0023】
対象文取得部121は、マニュアルから上述したタグに囲まれた文を対象文として取得する。分割部122は、
図2で説明しように、対象文を、所定の規則に従って、主題、文中、文末(文末1、文末2)の各要素に分割する。文末判定部123は、対象文の文末の種類を判定する。選択部124は、判定された種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する。質問生成部125は、分割された要素と選択された質問テンプレートとを用いて質問文を生成する。回答生成部126は、質問生成部125により生成された質問文に対応する回答を、分割された要素と選択された回答テンプレートとを用いて生成する。
【0024】
図3は、文末データベース131の具体例を示す図である。文末データベースは、区切りAを探索するための文字列を示すデータベースである。文末データベースは、優先順位を示す優先1、優先2、優先3と、それらの優先順位に対応する文字列で構成される。なお、
図3において、「|」は、「または」を示す。例えばA|Bは、AまたはBを示す。
【0025】
分割部122は、優先1、優先2、優先3の順に、対象文に該当する文字列などがないか探索する。なお、優先1における「時間」は、日付や日時などの時を示す文字列である。例えば、時を示す文字列として「2020年9月30日」が挙げられる。優先1は、この「時間」に続いて「から」、「より」、「で」、「をもって」、「の」、「に」となっている文字列を示す。例えば、「2020年9月30日から」、「2020年9月30日をもって」などである。
【0026】
分割部122は、対象文において、優先1に示される文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後を区切りAとし、対象文を分割する。例えば、対象文を、「○○は、2020年9月30日をもってサービス終了です」としたとき、「もって」の直後を区切りAとする。分割部122は、対象文において、優先1に示される文字列に該当するものがなければ、優先2に示される文字列に該当するものを探索する。
【0027】
優先2、3における、(読点)とは、「、」を示す。分割部122は、優先2に示される「ため、」、「するには、」、「ときに、」、「時には、」を探索する。分割部122は、対象文において、優先2に示される文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後を区切りAとし、対象文を分割する。例えば、対象文を、「○○は、XXで実施されるため、YYでは実施しない」としたとき、「ため、」の直後を区切りAとする。分割部122は、対象文において、優先2に示される文字列に該当するものがなければ、優先3に示される文字列に該当するものを探索する。
【0028】
分割部122は、対象文において、「場合、」、「場合は、」が含まれ、かつ「可能です。」、または「必要です。」を探索する。分割部122は、対象文において、優先3に示される文字列に該当するものがあれば、「可能です。」、または「必要です。」に続く文の直前を区切りAとし、対象文を分割する。例えば、対象文を、「○○の場合、XXが必要です」としたとき、「XXが、」が「必要です」に続く文であるため、「XXが必要です」の直前を区切りAとする。分割部122は、対象文において、優先3に示される文字列に該当するものがなければ、区切りAはないものとする。
【0029】
以上説明した文末データベース131を用いて、分割部122は、区切りAを探索する。分割部122は、区切りAが探索されると、区切りAから対象文の最後までを文末2とする。次いで、分割部122は、区切りBを探索する。主題データベース132は、区切りBを探索するための文字列を示すデータベースである。
図4A、
図4B、
図4C、
図4Dは、主題データベース132の具体例を示す図である。
図4A、
図4B、
図4C、
図4Dにおいて、(読点)は、上述したように「、」を示す。
【0030】
主題データベース132は、文字列と当該文字列に対応するスコアとが対応付けられた対応情報の一例である。
図4A、
図4B、
図4C、
図4Dは、スコアが高い順(120から1まで)に文字列が並べられている。例えば、
図4Aにおいて、「ことで、」のスコアは120である。
図4Bにおいて、「際、」のスコアは70である。
図4Cにおいて、「は」のスコアは11である。
図4Dにおいて、「に対して、」のスコアは7である。
【0031】
分割部122は、対象文の先頭から区切りAまで(区切りAがない場合には最後まで)において、
図4A、
図4B、
図4C、
図4Dに示される文字列を探索し、探索された文字列のうち、最もスコアが大きい文字列の直後を区切りBとする。なお、スコアが同じ文字列は、
図4A、
図4B、
図4C、
図4Dに記載された順番で上位のものが優先される。例えば、スコア120の「ことで、」と「では、」が同時に対象文に含まれる場合には、
図4Aに記載された順番では「ことで、」の方が上位であるため、「ことで、」の直後を区切りBとする。分割部122は、対象文において、
図4A、
図4B、
図4C、
図4Dに示される文字列に該当するものがなければ、区切りBはないものとする。
【0032】
このように、所定の規則は、文字列と当該文字列に対応するスコアとが対応付けられた対応情報(主題データベース132)を用いて、一文に含まれる文字列のうち、スコアが最も大きい文字列を用いて一文を分割する規則である。
【0033】
以上説明した主題データベース132を用いて、分割部122は、区切りBを探索する。分割部122は、区切りBが探索されると、対象文の先頭から、区切りBまでを主題とする。次いで、分割部122は、区切りCを探索する。文中データベース133は、区切りCを探索するための文字列を示すデータベースである。
図5は、文中データベース133の具体例を示す図である。
図5において、(読点)は、上述したように「、」を示す。また、
図5において、(希望)は、希望する文を示す。例えば、(希望)には、「したい」、「やりたい」などの「~たい」がある。
【0034】
文中データベース133は、スコアと対応する置き換えと文字列で構成される。
図5は、スコアが高い順(100から2まで)に置き換えと文字列を並べたものである。置き換えとは、質問文を生成する際に、文字列に代えて置き換える文字列を示す。また、アンダーバーは、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)技術を用いて置き換えることを示す。
【0035】
分割部122は、対象文の区切りBから区切りAまで(区切りAがない場合には最後まで、また区切りBがない場合には対象文の先頭から)において、
図5に示される文字列を探索し、探索された文字列のうち、最もスコアが高い文字列の直後を区切りCとする。なお、スコアが同じ文字列は、
図5に記載された順番で上位のものが優先される。分割部122は、区切りCが探索されると、区切りBから、区切りCまでを文中とする。分割部122は、対象文において、
図5に示される文字列に該当するものがなければ、区切りCはないものとする。
【0036】
例えば、対象文を、「○○の場合、(区切りB)原則としてXXをYYとして(区切りA)行うことはできません」とする。このとき、区切りBから区切りAまでの「原則としてXXをYYして」において、「として」があるため、「として」の直後を区切りCとする。そして、置き換えの、アンダーバーに対応するものは「原則」である。このときの質問文は、「「○○の場合、(区切りB)原則として(区切りC)XXをYYとして(区切りA)行うことは」できますか?となる。
【0037】
分割部122により、対象文が分割されると、文末判定部123は、対象文の文末がいずれの種類の文末かを判定する。
図6は、適応データベースの具体例を示す図である。適応データベース134は、文末と、文末に対応する質問文テンプレートと、回答文テンプレートスコアとで構成される。
【0038】
図6に示されるように、文末の種類には、「ため、」、「否定」、「確認」、「否定語」、「場合(必要)」、「必要」、「不可能」、「日時」、「場合(可能)」、「その他」がある。文末判定部123は、対象文の文末が上記種類のうちのいずれの種類の文末かを判定する。
【0039】
文末判定部123によって文末の種類が判定されると、質問生成部125は、判定された種類に対応する質問文テンプレートを用いて、質問文を作成する。質問生成部125は、主題、文中、または文末の要素(主に主題)を用いて質問文を生成する。
【0040】
回答生成部126は、判定された種類に対応する回答文テンプレートを用いて、回答文を生成する。回答生成部126は、主題、文中、または文末の要素(主に文中または文末)を用いて質問文を生成する。
【0041】
次に、各種類の具体例を挙げて説明する。以下の説明では、要素を中括弧を用いて示す。具体的には、分割された対象文を{主題}{文中}{文末1}{文末2}と示す。上述したように、区切りがあるとは限らないことから、その場合には、中括弧内に何も記載されない。例えば、{X}{}{Y}{Z}と記載されている場合には、区切りCがなかったことから、文中がみつからず、そのため文中に対応する2番目の中括弧内には何も記載されない。また、以下で用いられるいずれの対象文も一例である。
【0042】
まず、「ため、」について説明する。
対象文:{工事稼働取得に関わる画面イメージ工事稼働取得は、}{コラボ事業者様で実施する}{ため、}{原則、コラボセンタでは実施しない}
文末が{ため、}であることから、文末判定部123は、文末の種類が「ため、」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{何故、}{文末2}か?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{工事稼働取得に関わる画面イメージ工事稼働取得は、}{何故、}{原則、コラボセンタでは実施しない}か?
また、回答文テンプレートは、{文中}{文末1}{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{コラボ事業者様で実施する}{ため、}{原則、コラボセンタでは実施しない}。
【0043】
「否定」について説明する。なお、以下の説明における「フレッツ」は登録商標である。
対象文:{フレッツ光ネクストファミリータイプ/ファミリー・ハイスピードタイプ/ファミリー・スーパーハイスピードタイプ隼マンションタイプ1/マンション・ハイスピードタイプ/マンション・スーパーハイスピードタイプ隼・フレッツ・光プレミアムファミリータイプマンションタイプ11マンションタイプについては、}{配線方式を}{}{問わない}
文末が{問わない}であることから、文末判定部123は、文末の種類が「否定」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{文中}{文末1}{文末原型}か?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{フレッツ光ネクストファミリータイプ/ファミリー・ハイスピードタイプ/ファミリー・スーパーハイスピードタイプ隼マンションタイプ1/マンション・ハイスピードタイプ/マンション・スーパーハイスピードタイプ隼・フレッツ・光プレミアムファミリータイプマンションタイプ11マンションタイプについては、}{配線方式を}{}{問います}か?
また、回答文テンプレートは、{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{問わない}。
【0044】
「確認」について説明する。
対象文:{ARENAの場合、}{既設確認画面にて月額料金の請求方法および収納状況を}{}{確認します}
文末が{確認します}であることから、文末判定部123は、文末の種類が「確認」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{どこで確認できますか?}である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{ARENAの場合、}{どこで確認できますか?}
また、回答文テンプレートは、{文中}{文末1}{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{既設確認画面にて月額料金の請求方法および収納状況を}{}{確認します}。
【0045】
「否定語」について説明する。
対象文:{コラボセンタでの記事転記等の処理は}{}{}{不要}
文末が{不要}であることから、文末判定部123は、文末の種類が「否定語」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{文中}{文末1}({文末2}の否定)か?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{コラボセンタでの記事転記等の処理は}{必要}か?
また、回答文テンプレートは、{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{不要}。
【0046】
「場合(必要)」について説明する。
対象文:{お客さまから既存加入電話等の割引サービスの廃止希望がある場合は、}{}{}{フレッツ光工事日に合わせ、当該商品の廃止を行う必要があります}
対象文に「場合」が含まれ、文末に{必要}が含まれることから、文末判定部123は、文末の種類が「場合(必要)」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{文中}{文末1}{文末2}か?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{お客さまから既存加入電話等の割引サービスの廃止希望がある場合は、}{}{}{フレッツ光工事日に合わせ、当該商品の廃止を行う必要があります}か?
また、回答文テンプレートは、{主題}必要となります。である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{お客さまから既存加入電話等の割引サービスの廃止希望がある場合は、}必要となります。
【0047】
「必要」について説明する。
対象文:{設備部門の住所登録において、開通したい場所の住所和名や地図による}{位置の特定、および登録処理を実施する際に必要となる補足情報等の入力が}{}{必要になる}
文末に{必要}が含まれることから、文末判定部123は、文末の種類が「必要」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{}{}{何が必要です}か?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{設備部門の住所登録において、開通したい場所の住所和名や地図による}{}{}{何が必要です}か?
また、回答文テンプレートは、{文中}{文末1}{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{位置の特定、および登録処理を実施する際に必要となる補足情報等の入力が}{}{必要になる}。
【0048】
「不可能」について説明する。
対象文:{原則、住所登録依頼を実施し、}{設備部門に連携すると修正を}{}{実施することが出来ない}
文末に{出来ない}が含まれることから、文末判定部123は、文末の種類が「不可能」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{文中}{文末1}{文末語幹}できますか?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{原則、住所登録依頼を実施し、}{設備部門に連携すると修正を}{}{実施することが}できますか?
また、回答文テンプレートは、{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{実施することが出来ない}。
【0049】
「日時」について説明する。
対象文:{1フレッツ・光プレミアムは、}{2019年1月31日に}{}{サービス提供終了}
対象文に日時が含まれ、また文末に{終了}が含まれることから、文末判定部123は、文末の種類が「日時」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}いつ{文末2}か?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{1フレッツ・光プレミアムは、}いつ{サービス提供終了}か?
また、回答文テンプレートは、{文中}{文末1}{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{2019年1月31日に}{}{サービス提供終了}。
【0050】
「場合(可能)」について説明する。
対象文:{判断 戸建の場合は、}{}{}{システム判定結果のみで無派遣可否判断可能}
対象文に場合が含まれ、また文末に{可能}が含まれることから、文末判定部123は、文末の種類が「場合(可能)」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{主題}{文中}{文末1}{文末2}か?である。そこで、質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{判断 戸建の場合は、}{}{}{システム判定結果のみで無派遣可否判断可能}か?
また、回答文テンプレートは、{文中}{文末1}{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{}{}{システム判定結果のみで無派遣可否判断可能}。
【0051】
「その他」について説明する。上述した種類のいずれにも該当しない場合に「その他」と判定される。
対象文:{エンドユーザ様の注文は、}{コラボ事業者様によって、注文受付システムよりコラボセンタへ}{}{取り次がれる}
いずれの種類にも該当しないことから、文末判定部123は、文末の種類が「その他」であると判定する。このとき、質問文テンプレートは、{{主題}{疑問詞}{文末1}{文末2}か?である。この質問文テンプレートにおける{疑問詞}に入る疑問詞は、上記BERTによって自動的に選択される。質問生成部125は、質問文として以下を生成する。
{エンドユーザ様の注文は、}{どこへ}{}{取り次がれる}か?
また、回答文テンプレートは、{文中}{文末1}{文末2}である。そこで、回答生成部126は、回答文として以下を生成する。
{コラボ事業者様によって、注文受付システムよりコラボセンタへ}{}{取り次がれる}。
【0052】
以上説明した文末の種類は一例であり、適宜種類を追加したりすることが可能である。このように文末の種類に応じて、質問文のテンプレートと回答文のテンプレートとを用意しておくことで、精度よく質問文と回答文とを生成することができる。
【0053】
図7は、文書作成支援装置100の処理の流れを示すフローチャートである。対象文取得部121は、マニュアルから対象文を取得する(ステップS101)。分割部122は、対象文取得部121により取得された対象文を、主題、文中、文末1、文末2に分割する(ステップS102)。上述したように、区切りがない場合には、主題、文中、文末1、文末2に該当するものがない場合がある。
【0054】
文末判定部123は、文末の種類を判定する(ステップS103)。選択部124は、文末判定部123により判定された文末の種類に応じたテンプレートを選択する(ステップS104)。質問生成部125は、選択部124により選択された質問テンプレートにあてはめることで質問文を生成する(ステップS105)。回答生成部126は、質問生成部125により生成された質問文に対応する回答を、選択部124により選択された回答テンプレートにあてはめることで質問文を生成する(ステップS106)。
【0055】
このようにすることで、精度よく質問文と回答文とを生成することができることから、質疑応答文書の作成を支援することができる。実際、マニュアルとして「フレッツアクセスサービス料金業務マニュアル」(314ページ)を用いて実験を行い、日本語として違和感がないか、また質疑応答文書として適切か否かを人により判定したところ、74%の精度で適切な日本語で適切な質疑応答がなされていることが確認された。同様に、マニュアルとして「フレッツVPNワイドサービス知識編」(112ページ)を用いて実験を行い、日本語として違和感がないか、また質疑応答文書として適切か否かを人により判定したところ、72%の精度で適切な日本語で適切な質疑応答がなされていることが確認された。
【0056】
以下、上記実験による出力結果の成功例を掲載する。以下の出力結果では、段落ごとに対象文、質問文、回答文が順番に記載されている。出力結果では、句読点が2つ連続したりすることもあったが、見やすくするために1つとしている。また、文末の種類(1)~(10)に分けて記載する。上述したように、文末は適宜種類を追加したりすることが可能であるので、上記以外の文末も含まれる。以下における(1)は「ため(読点)」、(2)は「可能」、(3)は「確認」、(4)は「場合(必要)」、(5)は「場合(可能)」、(6)は「否定」、(7)は「否定語」、(8)は「不可能」、(9)は「不必要」、(10)は「その他」となっている。この順に出力結果を記載する。
【0057】
(1)「ため(読点)」の出力結果を以下に示す。
【0058】
{フレッツアクセスサービスは}{完全定額制サービスである}{ため、}{当該サービスの利用については「通話明細内訳書」には表示されません}
{フレッツアクセスサービスは}{何故、}{当該サービスの利用については「通話明細内訳書」には表示されません}か?
{完全定額制サービスである}{ため、}{当該サービスの利用については「通話明細内訳書」には表示されません}。
【0059】
{センタ回線接続および東西接続を同時利用の場合、}{「スタティックルート」に登録されているお客様拠点用ネットワークアドレスのルート情報が}{東日本エリアに転送されるため、}{東日本拠点からお客様拠点用ネットワークアドレス宛の通信が可能となります}
{センタ回線接続および東西接続を同時利用の場合、}{何故、}{東日本拠点からお客様拠点用ネットワークアドレス宛の通信が可能となります}か?
{「スタティックルート」に登録されているお客様拠点用ネットワークアドレスのルート情報が}{東日本エリアに転送されるため、}{東日本拠点からお客様拠点用ネットワークアドレス宛の通信が可能となります}。
【0060】
(1)「ため(読点)」の出力結果は以上である。
【0061】
(2)「可能」の出力結果を以下に示す。なお、以下の説明における「NTT」は登録商標である。
【0062】
{アクセスサービスご利用のお客様同士であれば、}{新たな通信機器等を必要とすることなく、手軽にNTT西日本エリア30府県を跨るプライベートネットワークの構築が}{}{可能です}
{アクセスサービスご利用のお客様同士であれば、}{}{}{何ができます}か?
{新たな通信機器等を必要とすることなく、手軽にNTT西日本エリア30府県を跨るプライベートネットワークの構築が}{}{可能です}。
【0063】
{NTT西日本、NTT東日本のフレッツ・VPNワイドの基本サービスのVPN管理者もしくは、NTT東日本のフレッツ・VPNプライオサービスの契約者が、それぞれ、本サービスのお申込みを行うことで、}{NTT東日本エリアとNTT西日本エリアの該当のVPN間での通信が可能となり、より広範囲なプライベートネットワークの構築が}{}{可能です}
{NTT西日本、NTT東日本のフレッツ・VPNワイドの基本サービスのVPN管理者もしくは、NTT東日本のフレッツ・VPNプライオサービスの契約者が、それぞれ、本サービスのお申込みを行うことで、}{}{}{何ができます}か?
{NTT東日本エリアとNTT西日本エリアの該当のVPN間での通信が可能となり、より広範囲なプライベートネットワークの構築が}{}{可能です}。
【0064】
(2)「可能」の出力結果は以上である。
【0065】
(3)「確認」の出力結果を以下に示す。
【0066】
{フレッツ光ネクストマイタウンについては、}{各自治体によって月額利用料が}{異なりますので、各自治体のマイタウンサービスの利用規約を}{ご確認願います}
{フレッツ光ネクストマイタウンについては、}{どこで確認できますか?}
{各自治体によって月額利用料が}{異なりますので、各自治体のマイタウンサービスの利用規約を}{ご確認願います}。
【0067】
{利用可能なVPN接続用IPアドレスは、}{「第2章第4節6.IPアドレス」を}{}{参照してください}
{利用可能なVPN接続用IPアドレスは、}{どこで確認できますか?}
{「第2章第4節6.IPアドレス」を}{}{参照してください}。
【0068】
(3)「確認」の出力結果は以上である。
【0069】
(4)「場合(必要)」の出力結果を以下に示す。
【0070】
{フレッツ・グループまたはフレッツ・オフィスでご利用中のグループ識別子/企業識別子を本サービスでの企業識別子として利用する場合、}{}{}{本サービスで当該識別子をご利用になる前に、フレッツ・グループまたはフレッツ・オフィスを廃止する必要があります}
{フレッツ・グループまたはフレッツ・オフィスでご利用中のグループ識別子/企業識別子を本サービスでの企業識別子として利用する場合、}{}{}{本サービスで当該識別子をご利用になる前に、フレッツ・グループまたはフレッツ・オフィスを廃止する必要があります}か?
{フレッツ・グループまたはフレッツ・オフィスでご利用中のグループ識別子/企業識別子を本サービスでの企業識別子として利用する場合、}必要となります。
【0071】
{1基本サービスにて管理者変更を行う場合、}{}{}{センタ回線接続サービスは譲渡する必要があります}
{1基本サービスにて管理者変更を行う場合、}{}{}{センタ回線接続サービスは譲渡する必要があります}か?
{1基本サービスにて管理者変更を行う場合、}必要となります。
【0072】
(4)「場合(必要)」の出力結果は以上である。
【0073】
(5)「場合(可能)」の出力結果を以下に示す。
【0074】
{IPアドレスでグローバルIPアドレスをご利用の場合、}{}{}{第三者がJPNIC等のNICより割り当てられたグローバルIPアドレスをご利用いただくことも可能です}
{IPアドレスでグローバルIPアドレスをご利用の場合、}{}{}{第三者がJPNIC等のNICより割り当てられたグローバルIPアドレスをご利用いただくことも可能です}か?
{}{}{第三者がJPNIC等のNICより割り当てられたグローバルIPアドレスをご利用いただくことも可能です}。
【0075】
{不要パケットの破棄設定をされたIPアドレスを変更された場合は、}{}{}{お客様のお申し出により、不要パケットの破棄設定を変更することが可能です}
{不要パケットの破棄設定をされたIPアドレスを変更された場合は、}{}{}{お客様のお申し出により、不要パケットの破棄設定を変更することが可能です}か?
{}{}{お客様のお申し出により、不要パケットの破棄設定を変更することが可能です}。
【0076】
(5)「場合(可能)」の出力結果は以上である。
【0077】
(6)「否定」の出力結果を以下に示す。
【0078】
{}{最低利用期間及びその}{}{解約金はありません}
{}{最低利用期間及びその}{}{解約金はあります}か?
{解約金はありません}。
【0079】
{注4.指定時刻までに工事担当者が到着できなかった場合は、}{料金請求を}{}{行いません}
{注4.指定時刻までに工事担当者が到着できなかった場合は、}{料金請求を}{}{行います}か?
{行いません}。
【0080】
(6)「否定」の出力結果は以上である。
【0081】
(7)「否定語」の出力結果を以下に示す。
【0082】
{注1.基本工事費の内、手続費相当額=1,000円は}{割増の}{}{対象外とします}
{注1.基本工事費の内、手続費相当額=1,000円は}{割増の}{}{対象}ですか?
{対象外とします}。
【0083】
(7)「否定語」の出力結果は以上である。
【0084】
(8)「不可能」の出力結果を以下に示す。
【0085】
{VPNの利用の際は、}{既に接続中のユーザIDと同一のユーザIDを}{利用して二重に}{ログインすることはできません}
{VPNの利用の際は、}{既に接続中のユーザIDと同一のユーザIDを}{利用して二重に}{ログインすることは}できますか?
{ログインすることはできません}。
【0086】
{}{ひとつのユーザIDで複数のIPアドレスを}{}{利用することはできません}
{}{ひとつのユーザIDで複数のIPアドレスを}{}{利用することは}できますか?
{利用することはできません}。
【0087】
(8)「不可能」の出力結果は以上である。
【0088】
(9)「不必要」の出力結果を以下に示す。
【0089】
{}{本サービスをご利用にあたり、新たに認証機能を}{用意する}{必要はございません}
{}{本サービスをご利用にあたり、新たに認証機能を}{用意する}{必要はありますか}?
{必要はございません}。
【0090】
{本サービスの利用権の承継、改称に係る手数料は}{}{}{必要ありません}
{本サービスの利用権の承継、改称に係る手数料は}{}{}{必要はありますか}?
{必要ありません}。
【0091】
(9)「不必要」の出力結果は以上である。
【0092】
(10)「その他」の出力結果を以下に示す。
【0093】
{リチウムイオン電池は}{リサイクル可能な貴重な}{}{資源です}
{リチウムイオン電池は}{どのような}{}{資源です}か?
{リサイクル可能な貴重な}{}{資源です}
【0094】
{セカンダリSSIDは、}{本商品の内部に貼付されている無線LAN設定ラベルに}{}{記載されています}
{セカンダリSSIDは、}{どこに}{}{記載されています}か?
{本商品の内部に貼付されている無線LAN設定ラベルに}{}{記載されています}
【0095】
(10)「その他」の出力結果は以上である。
【0096】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0097】
100…文書作成支援装置、110…通信部、120…制御部、121…対象文取得部、122…分割部、123…文末判定部、124…選択部、125…質問生成部、126…回答生成部、130…支援情報記憶部、131…文末データベース、132…主題データベース、133…文中データベース、134…適応データベース
【手続補正書】
【提出日】2022-04-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マニュアルから一文を取得する取得部と、
前記取得部により取得された一文を、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、
前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、
前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部と、
前記分割部により分割された文末の種類を判定する判定部と、
前記判定部により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択部と、
を備え、
前記分割部は、一文において、予め定められた文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後から一文の最後までを文末として分割し、
前記質問生成部は、前記選択部により選択された質問テンプレートを用いて質問文を生成し、
前記回答生成部は、前記選択部により選択された回答テンプレートを用いて回答文を生成する文書作成支援装置。
【請求項2】
前記予め定められた文字列は、時を示す文字列を含む文字列である請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項3】
前記予め定められた文字列は、「ため、」、「するには、」、「ときに、」、または「時には、」である請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項4】
前記予め定められた文字列は、一文に、「場合、」、または「場合は、」が含まれ、かつ「可能です。」、または「必要です。」が含まれた場合において、「可能です。」、または「必要です。」である請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項5】
文末の種類には、「ため、」、「否定」、「確認」、「否定語」、「場合(必要)」、「必要」、「不可能」、「日時」、および「場合(可能)」があり、
さらに文末の種類には、「ため、」、「否定」、「確認」、「否定語」、「場合(必要)」、「必要」、「不可能」、「日時」、および「場合(可能)」のいずれにも該当しない「その他」があり、
文末の種類が、「その他」の場合に、前記質問生成部によって質問に含まれる疑問詞は、BERTによって自動的に選択される請求項1に記載の文書作成支援装置。
【請求項6】
文書作成支援装置が、マニュアルから一文を取得する取得段階と、
文書作成支援装置が、前記取得段階により取得された一文を、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割段階と、
文書作成支援装置が、前記分割段階により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成段階と、
文書作成支援装置が、前記質問生成段階により生成された質問文に対応する回答を、前記分割段階により分割された要素を用いて生成する回答生成段階と、
文書作成支援装置が、前記分割段階により分割された文末の種類を判定する判定段階と、
文書作成支援装置が、前記判定段階により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択段階と、
を備え、
前記分割段階は、一文において、予め定められた文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後から一文の最後までを文末として分割し、
前記質問生成段階は、前記選択段階により選択された質問テンプレートを用いて質問文を生成し、
前記回答生成段階は、前記選択段階により選択された回答テンプレートを用いて回答文を生成する文書作成支援方法。
【請求項7】
文書作成支援装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
マニュアルから一文を取得する取得部と、
前記取得部により取得された一文を、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、
前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、
前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部と、
前記分割部により分割された文末の種類を判定する判定部と、
前記判定部により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択部と、
して機能させ、
前記分割部は、一文において、予め定められた文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後から一文の最後までを文末として分割し、
前記質問生成部は、前記選択部により選択された質問テンプレートを用いて質問文を生成し、
前記回答生成部は、前記選択部により選択された回答テンプレートを用いて回答文を生成するプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様は、マニュアルから一文を取得する取得部と、前記取得部により取得された一文を、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部と、前記分割部により分割された文末の種類を判定する判定部と、前記判定部により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択部と、を備え、前記分割部は、一文において、予め定められた文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後から一文の最後までを文末として分割し、前記質問生成部は、前記選択部により選択された質問テンプレートを用いて質問文を生成し、前記回答生成部は、前記選択部により選択された回答テンプレートを用いて回答文を生成する文書作成支援装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、前記予め定められた文字列は、時を示す文字列を含む文字列である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、前記予め定められた文字列は、「ため、」、「するには、」、「ときに、」、または「時には、」である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、前記予め定められた文字列は、一文に、「場合、」、または「場合は、」が含まれ、かつ「可能です。」、または「必要です。」が含まれた場合において、「可能です。」、または「必要です。」である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の一態様は、上記文書作成支援装置であって、文末の種類には、「ため、」、「否定」、「確認」、「否定語」、「場合(必要)」、「必要」、「不可能」、「日時」、および「場合(可能)」があり、さらに文末の種類には、「ため、」、「否定」、「確認」、「否定語」、「場合(必要)」、「必要」、「不可能」、「日時」、および「場合(可能)」のいずれにも該当しない「その他」があり、文末の種類が、「その他」の場合に、前記質問生成部によって質問に含まれる疑問詞は、BERTによって自動的に選択される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本発明の一態様は、文書作成支援装置が、マニュアルから一文を取得する取得段階と、文書作成支援装置が、前記取得段階により取得された一文を、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割段階と、文書作成支援装置が、前記分割段階により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成段階と、文書作成支援装置が、前記質問生成段階により生成された質問文に対応する回答を、前記分割段階により分割された要素を用いて生成する回答生成段階と、文書作成支援装置が、前記分割段階により分割された文末の種類を判定する判定段階と、文書作成支援装置が、前記判定段階により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択段階と、を備え、前記分割段階は、一文において、予め定められた文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後から一文の最後までを文末として分割し、前記質問生成段階は、前記選択段階により選択された質問テンプレートを用いて質問文を生成し、前記回答生成段階は、前記選択段階により選択された回答テンプレートを用いて回答文を生成する文書作成支援方法である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の一態様は、文書作成支援装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、マニュアルから一文を取得する取得部と、前記取得部により取得された一文を、主題、文中、および文末の各要素に分割する分割部と、前記分割部により分割された要素を用いて質問文を生成する質問生成部と、前記質問生成部により生成された質問文に対応する回答を、前記分割部により分割された要素を用いて生成する回答生成部と、前記分割部により分割された文末の種類を判定する判定部と、前記判定部により判定された文末の種類に応じて、質問テンプレートと、回答テンプレートとを選択する選択部と、して機能させ、前記分割部は、一文において、予め定められた文字列に該当するものがあれば、該当する文字列の直後から一文の最後までを文末として分割し、前記質問生成部は、前記選択部により選択された質問テンプレートを用いて質問文を生成し、前記回答生成部は、前記選択部により選択された回答テンプレートを用いて回答文を生成するプログラムである。