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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080785
(43)【公開日】2022-05-30
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/143 20180101AFI20220523BHJP
   F21S 41/25 20180101ALI20220523BHJP
   H01L 33/50 20100101ALI20220523BHJP
   F21W 102/155 20180101ALN20220523BHJP
【FI】
F21S41/143
F21S41/25
H01L33/50
F21W102:155
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020192081
(22)【出願日】2020-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小谷野 秀丸
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 千治
(72)【発明者】
【氏名】大久保 泰宏
(72)【発明者】
【氏名】デアリバ マンガス アレクサンドル
【テーマコード(参考)】
5F142
【Fターム(参考)】
5F142AA12
5F142BA32
5F142CD02
5F142CD16
5F142CG03
5F142DA02
5F142DA14
5F142DA61
5F142DA73
5F142DB24
5F142DB32
5F142DB44
5F142GA28
5F142GA29
5F142HA03
(57)【要約】
【課題】LED発光素子により適切なカットオフラインを有する配光パターンを形成できる車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両用灯具10は、n型半導体層44とp型半導体層42とが積層された発光素子32と、そこからの光を投影して配光パターン(LP、HP)を形成する投影レンズ12と、を備える。発光素子32は、n電極45とp電極46と発光面47とを有し、発光面47には、そこから出射された光により励起されて光を発する蛍光体33が設けられ、蛍光体33は、発光面47に沿う方向の一辺に、配光パターンにおける水平方向に対応する第1方向に伸びる水平辺部(33a、33c)と、第1方向に対して傾斜する傾斜辺部33bと、を有する切欠箇所36が設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
n型半導体層とp型半導体層とが積層された発光素子と、
前記発光素子から放射された光を投影して配光パターンを形成する投影レンズと、を備え、
前記発光素子は、積層方向の一方に設けられたn電極およびp電極と、前記積層方向の他方において前記積層方向に直交して設けられた発光面と、を有し、
前記発光面には、そこから出射された光により励起されて光を発する蛍光体が設けられ、
前記蛍光体は、前記発光面に沿う方向の一辺に、前記配光パターンにおける水平方向に対応する第1方向に伸びる水平辺部と、前記第1方向に対して傾斜する傾斜辺部と、を有する切欠箇所が設けられていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記蛍光体は、反転されて前記切欠箇所の位置を変化させることで、形成する前記配光パターンを反転させることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記発光素子は、前記n電極および前記p電極が電気的に接続されて基板上に設けられ、前記基板上で封止部材により封止されおり、
前記封止部材は、前記発光面上で前記切欠箇所を充填しつつ前記蛍光体を取り囲んで設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記発光素子は、前記n電極と前記n型半導体層とを接続する複数のnドットと、前記p電極と前記p型半導体層とを接続する複数のpドットと、を有し、
前記nドットは、前記発光面に沿う方向において、前記第1方向で前記発光面を横切りつつ前記発光面に沿う方向において前記第1方向に直交する第2方向で前記一辺側に偏った位置に設定されたn分布領域内で整列されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記n分布領域は、前記水平辺部に沿う水平ライン部と、前記傾斜辺部に沿う傾斜ライン部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
【請求項6】
前記pドットは、前記発光面に沿う方向において、前記n分布領域に対して前記一辺側に設けられた切欠側p分布領域と、前記n分布領域に対して前記切欠側p分布領域とは反対側に設けられた反対側p分布領域と、に配置され、
前記切欠側p分布領域では、前記反対側p分布領域よりも前記pドットの密度が高められていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用灯具は、照射する光で配光パターンを形成するものがある。その配光パターンでは、水平ラインと傾斜ラインとを繋いだカットオフラインが形成される。車両用灯具では、配光パターンを形成するための様々な構成が知られており、その1つとしてLED発光素子で配光パターンを形成するものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
【0003】
この車両用灯具では、LED発光素子において、矩形状の発光面の4隅の1つを部分的に覆う直角三角形状電極を設け、その直角三角形状電極にワイヤボンディング部を設け、発光面における直角三角形状電極を除く部分に蛍光体を設けている。これにより、その従来の車両用灯具では、LED発光素子でカットオフラインを有する配光パターンを形成できるものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4823866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の車両用灯具は、実質的にLED発光素子の発光面に設けた直角三角形状電極によりカットオフラインを形成することとなるが、このような直角三角形状電極によりカットオフラインを適切に形成することは困難である。
【0006】
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、LED発光素子により適切なカットオフラインを有する配光パターンを形成できる車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の車両用灯具は、n型半導体層とp型半導体層とが積層された発光素子と、前記発光素子から放射された光を投影して配光パターンを形成する投影レンズと、を備え、前記発光素子は、積層方向の一方に設けられたn電極およびp電極と、前記積層方向の他方において前記積層方向に直交して設けられた発光面と、を有し、前記発光面には、そこから出射された光により励起されて光を発する蛍光体が設けられ、前記蛍光体は、前記発光面に沿う方向の一辺に、前記配光パターンにおける水平方向に対応する第1方向に伸びる水平辺部と、前記第1方向に対して傾斜する傾斜辺部と、を有する切欠箇所が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示の車両用灯具によれば、LED発光素子により適切なカットオフラインを有する配光パターンを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示に係る実施例1の車両用灯具の構成を分解して示す説明図である。
図2】車両用灯具の光源部を拡大して示す説明図である。
図3】車両用灯具が形成する右ハンドル用の配光パターンを示す説明図である。
図4】光源部におけるLEDパッケージを光軸方向の前側から見た様子を模式的に示す説明図である。
図5】LEDパッケージの構成を模式的な断面で示す説明図であり、図4のI-I線に沿って得られた断面に相当する。
図6】LEDパッケージにおける発光素子の構成を示す説明図であり、図4のII-II線に沿って得られた断面に相当する。
図7】一般的な構成とされた発光素子を光軸方向の前側から見た様子を示す説明図である。
図8】n分布領域が設定された発光素子を光軸方向の前側から見た様子を示す説明図である。
図9】n分布領域が設定されるとともにpドットの密度を変化させた発光素子を光軸方向の前側から見た様子を示す説明図である。
図10】発光素子(LEDパッケージ)において、右ハンドル用の配光パターンを形成するものと、左ハンドル用の配光パターンを形成するものと、を作り分ける様子を示す説明図である。
図11】左ハンドル用の車両用灯具の構成を分解して示す説明図である。
図12】車両用灯具が形成する左ハンドル用の配光パターンを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の実施例について図面を参照しつつ説明する。なお、図5および図6は、それぞれの構成の把握を容易とするために、模式的で簡易な断面で示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。また、図10は、発光素子32(LEDパッケージ21)において、右ハンドル用の配光パターンを形成するものと、左ハンドル用の配光パターンを形成するものと、を作り分ける様子の把握を容易とするために、模式的で簡易な図面で示しており、必ずしも実際の様子とは一致するものではない。
【実施例0011】
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図12を用いて説明する。車両用灯具10は、自動車等の車両に用いられる灯具として用いられて走行時の配光パターンを形成するものであり、例えば、ヘッドランプやフォグランプ等に用いられる。実施例1の車両用灯具10は、車両の前部の左右両側で、ランプハウジングの開放された前端がアウターレンズで覆われて形成される灯室に、上下方向用光軸調整機構や幅方向用光軸調整機構を介して設けられる。以下の説明では、車両用灯具10において、光を照射する方向となる投影レンズ12の光軸Laが伸びる方向を光軸方向(図面ではZとする)とし、光軸方向を水平面に沿う状態とした際の鉛直方向を上下方向(図面ではYとする)とし、光軸方向および上下方向に直交する方向(水平方向)を幅方向(図面ではXとする)とする。
【0012】
車両用灯具10は、光源部11と投影レンズ12と放熱部材13とが組み付けられており、ダイレクトプロジェクションタイプの路面投影ユニットを構成する。車両用灯具10は、光源部11と投影レンズ12とが組み付けられた状態で、適宜筐体に収容されて灯室に設けられる。
【0013】
光源部11は、図2に示すように、LEDパッケージ21が基板22に実装されている。LEDパッケージ21は、配光パターンを形成するための青色の光を出射するものであり、それぞれがLED(Light Emitting Diode)の発光素子を用いて構成されている。このLEDパッケージ21は、車両用灯具10において、配光パターンの一例としてのすれ違い用配光パターンLP(図3参照)の外形を形成するものとされている。このLEDパッケージ21の構成については後述する。LEDパッケージ21は、基板22における上下方向および幅方向で略中心位置に設けられている。
【0014】
基板22は、車両に搭載された制御回路からの制御信号や電力供給源からの電力をLEDパッケージ21に伝えるものであり、実施例1ではガラスエポキシ基板とされている。基板22には、LEDパッケージ21を上記の制御回路や電力供給源に接続するための電路22aが設けられている。その電路22aは、基板22の一辺まで伸びており、その端部にコネクタ部材23が設けられる。コネクタ部材23は、基板22における電路22aが配置された一辺に固定されており、電路22aに対応するコネクタピン23aが設けられている。コネクタ部材23は、コネクタピン23aが車両に設けられたコネクタ本体に差し込まれることにより、制御回路や電力供給源とLEDパッケージ21とを接続する。その点灯回路は、LEDパッケージ21に電力を適宜供給するとともに制御信号を送ることで、LEDパッケージ21を適宜点灯させる。
【0015】
投影レンズ12は、図1に示すように、LEDパッケージ21から放射された光を光軸方向の前側に投影する。実施例1の投影レンズ12は、光軸方向から見て四角形状の凸レンズとされている。なお、この四角形状とは、4つの角部(球面等に面取りされたものも含む)を有するものであれば、矩形状でもよく各辺が湾曲していてもよい。投影レンズ12は、LEDパッケージ21からの光を拡大して投影することで、所定の大きさとしたすれ違い用配光パターンLP(図3参照)を形成する。
【0016】
放熱部材13は、光源部11で発生する熱を放射する(逃がす)ヒートシンク部材であり、熱伝導率の高い金属材料で形成され、実施例1では金属製ダイカストのうちのアルミダイカストにより形成されている。放熱部材13は、ベース部13aとフィン部13bとを有する。ベース部13aは、光軸方向に直交する板状とされており、光軸方向の前側に光源部11が設置され、その反対側(光軸方向の後側)からフィン部13bが突出されている。フィン部13bは、板状とされており、それぞれが所定の間隔を開けて並んで(並列して)いる。
【0017】
この車両用灯具10は、光源部11が放熱部材13のベース部13aに取り付けられ、その光源部11から前後方向の前側で所定の間隔を置いて投影レンズ12が設けられる。この投影レンズ12は、図示を略す支持部材に支持されることにより、光源部11や放熱部材13との位置関係が保たれている。
【0018】
車両用灯具10は、制御回路の制御下で電力供給源からの電力を光源部11のLEDパッケージ21に適宜供給することで、そのLEDパッケージ21を適宜点灯および消灯する。車両用灯具10は、光源部11において、LEDパッケージ21が点灯されると、そこからの光を投影レンズ12の光学的な設定に応じて投影することで、図3に示すように、光軸方向に直交するスクリーン上においてすれ違い用配光パターンLPを形成する。そのすれ違い用配光パターンLPは、上縁に2つの水平カットオフラインを傾斜カットオフラインで繋ぎ合わせたカットオフラインCLが形成されており、正面視して右上側を照射しないものとされている。このため、実施例1の車両用灯具10は、右ハンドル用の車両に適合したすれ違い用配光パターンLPを形成する。
【0019】
次に、LEDパッケージ21の構成について説明する。LEDパッケージ21は、図4図5に示すように、放熱基板31上に発光素子32と蛍光体33とが設けられて構成されている。放熱基板31は、上面31aに発光素子32が実装されるもので、光軸方向の前側から見て、矩形状とされている(図4参照)。放熱基板31では、複数(図5では2つ)のLED電極34が設けられている。各LED電極34は、発光素子32のn電極45およびp電極46(図6参照)に対応して設けられ、上面31aから反対側の下面31bに貫通しつつ下面31bに沿って設けられている。各LED電極34は、LEDパッケージ21が基板22に実装された際、発光素子32のn電極45およびp電極46と、基板22上の対応する電路22a(図2等参照)と、を電気的に接続させる。
【0020】
蛍光体33は、発光素子32から出射された青色の光により励起されることで黄色い光を発光する蛍光体であり、その青色の光と黄色い光とを合わせることで白色の光とする。実施例1の蛍光体33は、板状の部材とされ、光を透過させる接着剤35により発光素子32(その後述する発光面47)上に取り付けられている。なお、蛍光体33は、発光素子32の上に塗布されて形成されていてもよく、実施例1の構成に限定されない。
【0021】
蛍光体33は、図4に示すように、光軸方向の前側から見て、上下方向に伸びる2辺と、上下方向の上側で幅方向に伸びる1辺と、の3辺が矩形状の発光素子32(発光面47)の3辺に沿うものとされている。そして、蛍光体33は、上下方向の下側で幅方向に伸びる残りの1辺が部分的に切り欠かれて第1水平辺部33aと傾斜辺部33bとが設けられており、部分的に切り欠かれた切欠箇所36を形成している。すなわち、発光素子32(発光面47)は、切欠箇所36を除く全域が蛍光体33により覆われていることとなり、切欠箇所36が対応される箇所(以下では、露出箇所47aとする)が部分的に露出されている。
【0022】
蛍光体33では、下側の1辺における残りの箇所が第2水平辺部33cとされている。第1水平辺部33aと第2水平辺部33cとは、幅方向と平行とされ、傾斜辺部33bは、第1水平辺部33aおよび第2水平辺部33cすなわち幅方向に対して鈍角とされている。これら第1水平辺部33aおよび第2水平辺部33cに対する傾斜辺部33bの角度は、すれ違い用配光パターンLPのカットオフラインCLにおける2つの水平カットオフラインに対する傾斜カットオフラインとの角度と等しくされている。すなわち、蛍光体33では、第1水平辺部33a、傾斜辺部33bおよび第2水平辺部33cが、カットオフラインCLに対応するカットオフライン辺部33dとされている。この切欠箇所36は、例えば、板状の蛍光体33へのエッチングにより部分的に除去することで形成できる。
【0023】
LEDパッケージ21では、封止部材37が設けられている。封止部材37は、光を通さない材料が用いられており、実施例1では白色の樹脂材料が用いられている。封止部材37は、放熱基板31上に設けられた発光素子32および蛍光体33を取り囲みつつ蛍光体33の上面を露出させて設けられ、放熱基板31および蛍光体33と協働して発光素子32を封止している。このため、封止部材37は、発光素子32(発光面47)において、蛍光体33の切欠箇所36を充填して、その蛍光体33で覆われていない露出箇所47aを覆っており、露出箇所47aから光が出射されることを遮る。このため、封止部材37は、発光素子32から出射された光を、蛍光体33(その上面)から出射させつつ、露出箇所47aを含むその他の箇所からは漏れないものとしている。
【0024】
発光素子32は、図6に示すように、不動能層41とp型半導体層42と発光層(活性層)43とn型半導体層44とn電極45とp電極46とを備える。発光素子32では、不動能層41とp型半導体層42と発光層43とn型半導体層44とが前後方向に積層されている。このため、実施例1の発光素子32では、前後方向が積層方向となる。そして、実施例1の発光素子32では、p型半導体層42とn型半導体層44との間に電流が流れると発光層43から青色の光が発せられ、その光が積層方向で最も上側(前後方向の前側)に位置されたn型半導体層44の上面から出射される。このため、発光素子32では、n型半導体層44の上面が発光面47となる。
【0025】
不動能層41は、エレクトロマイグレーション(Electromigration)を防ぐ効果と、絶縁効果と、を有する。そのエレクトロマイグレーションは、電気伝導体に流れる電子の金属原子との衝突により金属原子が輸送されることで、イオンが徐々に移動することにより材料の形状に欠損が生じさせる現象である。p型半導体層42と発光層43とn型半導体層44とは、少なくとも一層(例えば、発光層43)を窒化物半導体層で構成している。ここで、p型半導体層42と発光層43とn型半導体層44とは、全ての層が窒化物半導体層からなることが好ましいが、窒化物以外の半導体層を含んでいてもよい。
【0026】
p型半導体層42には、p電極46から不動能層41を通して設けられたpドット48が接続されている。p電極46は、不動能層41内に伸びるとともに不動能層41の下側に露出されて設けられている。pドット48は、p電極46と電気的に接続されており、複数設けられている(図4参照)。各pドット48は、図4に示すように、p型半導体層42すなわち発光面47(発光素子32)に設けられた切欠側p分布領域51と反対側p分布領域52とに配置されている。切欠側p分布領域51は、発光面47に沿う方向(前後方向の前側から正面視した状態)において、上下方向で後述するn分布領域53の下側すなわちカットオフライン辺部33d側に設定されている。反対側p分布領域52は、発光面47に沿う方向において、上下方向で切欠側p分布領域51とは反対側となるn分布領域53の上側に設定されている。この切欠側p分布領域51と反対側p分布領域52とは、n分布領域53を上下方向で挟む位置関係とされるとともに、幅方向で発光面47(p型半導体層42(発光素子32))を横切るように設定されている。各pドット48は、反対側p分布領域52よりも切欠側p分布領域51の方が密度が高くされつつ、それぞれの全域に亘って設けられている。
【0027】
n型半導体層44には、図4図5に示すように、n電極45から不動能層41、p型半導体層42および発光層43を通して設けられたnドット49が接続されている。n電極45は、p電極46とは異なる位置で不動能層41内に伸びるとともに不動能層41の下側に露出されて設けられている。nドット49は、n電極45と電気的に接続されており、複数設けられている(図4参照)。各nドット49は、n型半導体層44すなわち発光面47(発光素子32)に設けられたn分布領域53内で整列されている。
【0028】
そのn分布領域53は、蛍光体33のカットオフライン辺部33dに沿って折り曲げられつつn型半導体層44すなわち発光面47(発光素子32)を幅方向に横切って設定されている。すなわち、n分布領域53は、第1水平辺部33aに沿う第1水平ライン部53aと、傾斜辺部33bに沿う傾斜ライン部53bと、第2水平辺部33cに沿う第2水平ライン部53cと、を有する。このn分布領域53は、発光面47に沿う方向において、上下方向でカットオフライン辺部33d側に偏った位置、すなわち上下方向で上側の辺までの間隔よりもカットオフライン辺部33dまでの間隔を小さくする位置に設定されている。そして、実施例1のnドット49は、n分布領域53に沿って1列で整列されている。なお、nドット49は、n分布領域53内で幅方向にn型半導体層44(発光素子32)を幅方向に横切って整列されていれば、複数の列とされていてもよく、実施例1の構成に限定されない。
【0029】
これらのことから、実施例1の発光素子32では、発光面47に沿う方向において、幅方向がn分布領域53(nドット49)が発光面47を横切る第1方向となり、上下方向が第1方向に直交する第2方向となる。
【0030】
次に、この車両用灯具10の作用について説明する。車両用灯具10は、制御回路の制御下で電力供給源からの電力を光源部11のLEDパッケージ21に供給してLEDパッケージ21を点灯すると、上記したように投影レンズ12がLEDパッケージ21を大きく拡大して投影することですれ違い用配光パターンLPを形成する。そのすれ違い用配光パターンLPでは、LEDパッケージ21における蛍光体33がカットオフライン辺部33dにより切り欠かれた形状とされることにより、カットオフラインCLが形成される。そして、すれ違い用配光パターンLPでは、カットオフラインCLの輪郭(内外での明暗差)が明確とされているとともに、カットオフラインCLの近傍が明るくされており、カットオフラインCLから離れた個所の明るさが相対的に抑えられている。このカットオフラインCLの明確さや明るさの分布は、主にLEDパッケージ21により形成されている。
【0031】
先ず、この説明のために、図7から図9に示す例示としての発光素子(E1からE3)を用いて説明する。各発光素子(E1からE3)は、基本的に発光素子32と同様の構成とされており、図4と同様に前後方向の前側から見た様子を示す。各発光素子(E1からE3)は、各pドット48および各nドット49の配置と、正面視した形状と、が発光素子32とは異なるものとされている。
【0032】
図7の発光素子E1は、一般的な構成とされたもので、各pドット48および各nドット49が発光面47の全体に亘って満遍なく配置されている。このため、発光素子E1は、全体に均一な明るさ(配光分布)で発光面47を光らせることができる。換言すると、一般的な発光素子E1は、全体に均一な明るさとするために、各pドット48および各nドット49を均一な分布としている。
【0033】
これに対して、図8の発光素子E2は、上下方向の中央において発光面47を幅方向に架け渡すn分布領域53Eを設定しており、そのn分布領域53E内に各nドット49を整列させている。また、図8の発光素子E2は、n分布領域53Eの上下方向の上側に上側p分布領域52Eを設定するとともに、n分布領域53Eの下側に下側p分布領域51Eを設定し、各p分布領域(51E、52E)の全体に亘って満遍なく各pドット48を配置している。出願人は、このようにnドット49を偏らせて配置すると、そのn分布領域53Eおよびその近傍を最も明るくできるとともに、それ以外の各p分布領域(51E、52E)の明るさを相対的に抑えられることを発見した。
【0034】
また、図9の発光素子E3は、n分布領域53E、上側p分布領域52E、下側p分布領域51Eの設定を発光素子E2と同様としつつ、上側p分布領域52Eよりも下側p分布領域51Eの各pドット48の密度を高くしている。出願人は、nドット49をn分布領域53E内に偏らせて配置した状態において各pドット48も偏らせて配置すると、n分布領域53Eおよびその近傍に加えて密度を高くした下側p分布領域51Eも同様に明るくでき、残りの上側p分布領域52Eの明るさを相対的に抑えられることを発見した。
【0035】
実施例1の発光素子32は、発光面47に設けられた蛍光体33がカットオフライン辺部33dにより切り欠かれた形状とされるとともに、その発光面47における露出箇所47aが封止部材37で覆われているので、すれ違い用配光パターンLPにカットオフラインCLが形成できる。また、発光素子32は、各nドット49を整列させるn分布領域53を設定するとともに、そのn分布領域53をカットオフライン辺部33d側に偏った位置に設けているので、発光面47におけるカットオフライン辺部33dの近傍を明るくできる。さらに、発光素子32は、n分布領域53をカットオフライン辺部33dに沿って折り曲げて設定しているので、発光面47における明るい領域をカットオフライン辺部33dの形状(輪郭)に沿ったものにできる。ついで、発光素子32では、切欠側p分布領域51における各pドット48の密度を、反対側p分布領域52における各pドット48の密度よりも高くしているので、発光面47におけるカットオフライン辺部33dの際まで明るくできるとともに、カットオフライン辺部33dから離れた個所の明るさを相対的に抑えることができる。
【0036】
これらのことから、発光素子32では、発光面47において、カットオフライン辺部33dの形状に沿って光らせることができるとともに、そのカットオフライン辺部33dの近傍を最も明るくしつつカットオフライン辺部33dから離れた個所の明るさを相対的に抑えることができる。そして、発光素子32では、発光面47におけるカットオフライン辺部33dの近傍を最も明るくしつつ蛍光体33のカットオフライン辺部33dの外側からは光を発しないので、その明暗差を大きくできる。
【0037】
これにより、車両用灯具10は、カットオフライン辺部33dを設けた蛍光体33(発光素子32(その発光面47))を投影してすれ違い用配光パターンLPを形成することで、それらにカットオフラインCLを形成できる。そのすれ違い用配光パターンLPでは、発光面47における明るさの分布が反映されるので、カットオフラインCLの近傍が最も明るくされ、カットオフラインCLから離れた個所の明るさが相対的に抑えられている。そして、すれ違い用配光パターンLPでは、カットオフラインCLの内外での明暗差を確保することができ、カットオフラインCLを明確なものにできる。
【0038】
次に、この車両用灯具10のもう1つの作用について説明する。車両用灯具10は、LEDパッケージ21において、発光素子32(発光面47)の上に設けた蛍光体33を部分的に切り欠いてカットオフライン辺部33d(切欠箇所36)を設けており、そのカットオフライン辺部33dによりすれ違い用配光パターンLPのカットオフラインCLを形成している。このため、車両用灯具10は、蛍光体33の向きを反転させて切欠箇所36の位置を変化させることで、形成する配光パターンを反転させることができる。これについて、図10を用いて説明する。
【0039】
LEDパッケージ21では、図10の(a)に示すように、放熱基板31上に設けられ発光素子32が設けられている。上記した例では、図10の(b)に示すように、発光素子32(発光面47)上において、正面視して切欠箇所36が右下となるように蛍光体33を設けている。そして、図10の(c)に示すように、切欠箇所36を充填させつつ発光素子32および蛍光体33を取り囲み、その蛍光体33の上面を露出させて封止部材37を設けている。その後、この状態のLEDパッケージ21を設けた光源部11を放熱部材13のベース部13aに取り付け、その光源部11から前後方向の前側で所定の間隔を置いて投影レンズ12を設けることで(図1参照)、実施例1の車両用灯具10を形成できる。
【0040】
そして、LEDパッケージ(以下では、区別するためにLEDパッケージ21Eとする)では、図10の(d)に示すように、発光素子32(発光面47)の上において、正面視して切欠箇所36が左下となるように蛍光体33を設ける。この図10の(d)のLEDパッケージ21Eでは、図10の(b)のLEDパッケージ21に対して、蛍光体33が、上下方向を中心として正面視した左右(幅方向の両端)を入れ替えるように裏返して反転されている。そして、図10の(e)に示すように、切欠箇所36を充填させつつ発光素子32および蛍光体33を取り囲み、その蛍光体33の上面を露出させて封止部材37を設ける。その後、図11に示すように、LEDパッケージ21Eを設けた光源部11を放熱部材13のベース部13aに取り付け、その光源部11から前後方向の前側で所定の間隔を置いて投影レンズ12を設けることで、車両用灯具(以下では、区別するために車両用灯具10Eとする)を形成できる。
【0041】
この車両用灯具10Eは、図1の車両用灯具10と比較して、LEDパッケージ21における蛍光体33(切欠箇所36)が上下方向を中心として左右に反転されており、その他の構成は同じものとされている。そして、車両用灯具10Eは、図12に示すように、すれ違い用配光パターンLPEを形成できる。このすれ違い用配光パターンLPEは、図3のすれ違い用配光パターンLPと比較して、鉛直方向を中心に左右に反転されたものとされており、正面視して左上側を照射しないものとされている。このため、この車両用灯具10Eは、左ハンドル用の車両に適合したすれ違い用配光パターンLPEを形成できる。
【0042】
そして、車両用灯具は、図示は略すが、LEDパッケージ21において発光素子32(発光面47)の上で切欠箇所36が左上となるように蛍光体33を設け、そのLEDパッケージ21を設けた光源部11を用いることもできる。その車両用灯具は、カットオフラインCLにより正面視して左下側を照射しない照射パターンを形成することができる。このため、その車両用灯具は、例えば、上記した車両用灯具10とともに同一の車両に設けることで、図3に破線で示すように、右ハンドル用のすれ違い用配光パターンLPの上方に走行用配光パターンHPを形成することができる。その走行用配光パターンHPは、光軸方向を中心としてすれ違い用配光パターンLPが180度回転された形状とされており、すれ違い用配光パターンLPよりも小さな寸法とされている。この走行用配光パターンHPの大きさや位置は、投影レンズ12の光学的な設定や光軸Laの向き等を適宜設定することで調整できる。
【0043】
同様に、車両用灯具は、図示は略すが、LEDパッケージ21において発光素子32(発光面47)の上で切欠箇所36が右上となるように蛍光体33を設け、そのLEDパッケージ21を設けた光源部11を用いることもできる。その車両用灯具は、図12に破線で示すように、カットオフラインCLにより正面視して右下側を照射しない照射パターンを形成することができ、左ハンドル用のすれ違い用配光パターンLPEの上方に走行用配光パターンHPEを形成することができる。
【0044】
これらのことから、本願発明の車両用灯具は、発光素子32(発光面47)の上において、切欠箇所36を任意の位置とするように適宜反転させて蛍光体33を設けることで、他の構成の変更を殆ど招くことなく様々な配光パターンを形成できる。特に、実施例1の車両用灯具10は、配光パターンにおける鉛直方向に対応する直線(上記の例では上下方向)を中心として反転させることで、他の構成を一切変更することなく、右ハンドル用の配光パターンを形成するものと、左ハンドル用の配光パターンを形成するものと、を作り分けることができる。
【0045】
実施例1の車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
【0046】
車両用灯具10は、発光素子32が、積層方向の一方に設けられたn電極45およびp電極46と、積層方向の他方において積層方向に直交して設けられた発光面47と、を有し、その発光面47には、そこから出射された光により励起されて光を発する蛍光体33を設けている。その蛍光体33は、発光面47に沿う方向の一辺に、第1方向に伸びる水平辺部(第1水平辺部33a、第2水平辺部33c)と、第1方向に対して傾斜する傾斜辺部33bと、を有する切欠箇所36を設けている。このため、車両用灯具10は、蛍光体33の水平辺部および傾斜辺部33bにより配光パターン(LP、HP)におけるカットオフラインCLを形成することができる。そして、車両用灯具10は、従来技術のように直角三角形状電極の形状を調整することと比較して、蛍光体33における水平辺部および傾斜辺部33bの形状を調整することが容易であるとともに高い精度を確保できるので、従来技術と比較して適切なカットオフラインCLを有する配光パターン(LP、HP)を形成できる。また、車両用灯具10は、発光面47側には蛍光体33が存在するだけであるので、従来技術のように発光面側の直角三角形状電極からワイヤボンディング部が伸びることと比較して、出射された光が蹴られる虞を防止でき、設置や配置の自由度を高めることができる。
【0047】
また、車両用灯具10は、蛍光体33が反転されて切欠箇所36の位置が変化されることで、形成する配光パターン(すれ違い用配光パターンLP、走行用配光パターンHP)を反転させる。このため、車両用灯具10は、他の構成の変更を殆ど招くことなく様々な配光パターンを形成できる。特に、実施例1の車両用灯具10は、配光パターンにおける鉛直方向に対応する直線を中心として反転させることで、他の構成を一切変更することなく、右ハンドル用の配光パターンを形成するものと、左ハンドル用の配光パターンを形成するものと、を作り分けることができる。
【0048】
さらに、車両用灯具10は、発光素子32が、n電極45およびp電極46が電気的に接続されて基板(放熱基板31)上に設けられ、その基板上で封止部材37により封止されおり、その封止部材37が、発光面47上で切欠箇所36を充填しつつ蛍光体33を取り囲んで設けられている。このため、車両用灯具10は、発光面47において切欠箇所36により部分的に露出された露出箇所47aから光が出射されることを確実に防止でき、発光素子32の形状に拘らず蛍光体33の形状により配光パターンを形成できる。このことから、車両用灯具10は、発光素子32を有するLEDパッケージ21により、適切なカットオフラインCLを有する配光パターン(LP、HP)を形成できる。
【0049】
車両用灯具10は、発光素子32が、n電極45とn型半導体層44とを接続する複数のnドット49と、p電極46とp型半導体層42とを接続する複数のpドット48と、を有する。そのnドット49は、発光面47に沿う方向において、第1方向で発光面47を横切りつつ第2方向で一辺側に偏った位置に設定されたn分布領域53内で整列されている。このため、車両用灯具10は、発光面47において水平辺部および傾斜辺部33bの近傍を明るくできるので、配光パターン(LP、HP)におけるカットオフラインCLの近傍が最も明るくしつつそこから離れた個所の明るさが相対的に抑えることができる。また、車両用灯具10は、配光パターン(LP、HP)におけるカットオフラインCLの内外での明暗差を確保できるので、カットオフラインCLを明確なものにできる。これらのことから、車両用灯具10は、水平ラインと傾斜ラインとの繋ぎ目の近傍を最も明るくしつつカットオフラインCLを明確とした法規等に即した配光パターン(LP、HP)を形成でき、視認性を確保しつつ対向車等の眩惑を防止することができる。
【0050】
車両用灯具10は、n分布領域53が、水平辺部に沿う水平ライン部(第1水平ライン部53a、第2水平ライン部53c)と、傾斜辺部33bに沿う傾斜ライン部53bと、を有する。このため、車両用灯具10は、最も明るい領域をカットオフラインCLの形状に沿うものにでき、カットオフラインCLをより明確とした配光パターン(LP、HP)を形成できる。
【0051】
車両用灯具10は、発光面47に沿う方向において、n分布領域53を挟むように切欠側p分布領域51と反対側p分布領域52とを設定し、切欠側p分布領域51では反対側p分布領域52よりもpドット48の密度を高めている。このため、車両用灯具10は、より適切にカットオフラインCLの近傍を明るくでき、カットオフラインCLをより明確とした配光パターン(LP、HP)を形成できる。
【0052】
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10は、発光素子32により適切なカットオフラインCLを有する配光パターン(LP、HP)を形成できる。
【0053】
以上、本開示の車両用灯具を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0054】
なお、実施例1では、発光素子32を上記のように構成していたが、実施例1の構成に限定されない。例えば、発光層を有していないpn接合構造であってもよく、n型半導体層とp型半導体層が逆の順序で積層されていてもよく、n型半導体層とp型半導体層とはそれぞれ複数の層が積層されていてもよい。
【0055】
また、実施例1では、n分布領域53が、第1水平辺部33aに沿う第1水平ライン部53aと、傾斜辺部33bに沿う傾斜ライン部53bと、第2水平辺部33cに沿う第2水平ライン部53cと、を有している。しかしながら、n分布領域53は、上下方向(第2方向)でカットオフライン辺部33d側に偏った位置とされていればよく、好適にはカットオフライン辺部33dに沿って折り曲げられたものであればよく、実施例1の構成に限定されない。ここで、カットオフライン辺部33dに沿って折り曲げられるとは、幅方向の全域に亘ってカットオフライン辺部33dに近接していれば、必ずしも形状やそれぞれの長さや角度が一致していなくてもよい。
【符号の説明】
【0056】
10、10E 車両用灯具 12 投影レンズ 31 (基板の一例としての)放熱基板 32 発光素子 33 蛍光体 33a (水平辺部の一例としての)第1水平辺部 33b 傾斜辺部 33c (水平辺部の一例としての)第2水平辺部 36 切欠箇所 37 封止部材 42 p型半導体層 44 n型半導体層 45 n電極 46 p電極 47 発光面 48 pドット 49 nドット 51 切欠側p分布領域 52 反対側p分布領域 53、53E n分布領域 53a (水平ライン部の一例としての)第1水平ライン部 53b 傾斜ライン部 53c (水平ライン部の一例としての)第2水平ライン部 LP、LPE (配光パターンの一例としての)すれ違い用配光パターン HP、HPE (配光パターンの一例としての)走行用配光パターン
図1
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