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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080810
(43)【公開日】2022-05-30
(54)【発明の名称】無酸素ガス多用途冷凍及び解凍機
(51)【国際特許分類】
   A23L 3/365 20060101AFI20220523BHJP
   F25D 3/10 20060101ALI20220523BHJP
   F25D 23/12 20060101ALN20220523BHJP
【FI】
A23L3/365 Z
F25D3/10 C
F25D23/12 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020203761
(22)【出願日】2020-11-18
(71)【出願人】
【識別番号】515077113
【氏名又は名称】竹中 伸太郎
(72)【発明者】
【氏名】永井 利永子
(72)【発明者】
【氏名】箱田 康詞
【テーマコード(参考)】
3L044
4B022
【Fターム(参考)】
3L044BA04
3L044CA04
3L044CA11
3L044DA02
3L044GA01
3L044HA03
3L044KA04
4B022LA06
4B022LQ01
4B022LQ04
4B022LT02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】解凍時間の短縮で必要なときに必要な量を解凍し、解凍ロスを解消する冷凍及び解凍機を提供する。
【解決手段】冷解凍槽は、丸型或は角型等各種の槽壁2で、単層壁又は断熱材挿入の複合壁で水密構造とし、槽内には、使用目的に応じて必要な一定水量の解凍水4が装填され、解凍水面5から槽壁上端縁までの空間には常に窒素ガス等の引火性無き或は健康上で害なき安全な無酸素ガス7が充填保持され、槽内底板8部位には槽壁2又は槽内底板8を貫通しで解凍水排水弁9が装着されており、槽壁上端縁上には、無酸素ガス7或は解凍水4の冷解凍槽外への漏洩及び飛散の防止で、開閉可能な槽蓋10が装着される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷解凍槽(1)は、丸型或は角型等各種の槽壁(2)で、単層壁又は断熱材挿入の複合壁で水密構造(3)とし、槽内には、使用目的に応じて必要な一定水量の解凍水(4)が装填され、解凍水面(5)から槽壁上端縁(6)までの空間には常に窒素ガス等の引火性無き或は健康上で害なき安全な無酸素ガス(7)が充填保持され、槽内底板(8)部位には槽壁(2)又は槽内底板(8)を貫通しで解凍水排水弁(9)が装着されており、槽壁上端縁(6)上には、無酸素ガス(7)或は解凍水(4)の冷解凍槽(1)外への漏洩及び飛散の防止で、開閉可能な槽蓋(10)が装着される。
槽内底板(8)の面上には約40mm前後の上下空間距離をとって、管内清掃目的で脱着可能なジョイントで設置される無酸素ガス放出管(11)は、槽内底板(8)の総面積上で均等性を図って配置され、無酸素ガス放出管(11)に穴あけ加工された無酸素ガス吐出穴(12)の口径と配置位置及び穴個数は種々条件を吟味して加工される。
無酸素ガス放出管(11)の個々の穴径は標準で直径3mmとし、解凍水排水時に微細沈殿物の槽外排出を考慮して、無酸素ガス放出管(11)は槽内底板(8)と密着せずに間隙保持で設置したもので、無酸素ガス放出管(11)内部の定期的清掃が可能なように、各管の端末には脱着可能な管内清掃用開閉蓋(13)が装着される。
無酸素ガス(7)は、市販の気中空気の酸素離脱による窒素ガス発生装置、高圧ガス製造企業所掌による敷地内設置の液化窒素ガス貯蔵タンク、或は各種の液化ガス充填ボンベか、ガスのみ充填のボンベ設置等々の、無酸素ガス供給装置(14)から、必要に応じて圧力調整弁(15)経由の無酸素ガス(7)の供給を受け、ガス電動制御弁(16)経由で、無酸素ガス供給管(17)に結続され、ガス電動制御弁(16)のONによって冷解凍槽(1)の槽内は瞬時に無酸素状態となるが、逆支弁により他の経路に漏洩流動することはなく、スイッチOFFで無酸素ガス(7)の導入は停止となる。。
冷解凍槽(1)内に注入制御された無酸素ガス(7)は、槽壁(2)上部空間の槽壁(2)を貫通して装着の無酸素ガス吸引管(18)は、ガス還流ポンプ(19)のガスポンプ吸入口(20)に結続され、ガスポンプ吐出口(21)からのガスは還流送気管(22)は還流水供給管(23)に結続される。
還流水供給管(23)は、冷解凍槽(1)内下部に充填の解凍水(4)を、冷解凍槽(1)下部の槽壁(2)貫通によって、還流水貫通管(24)経由で、解凍水還流ポンプ(25)の還流水ポンプ吸入口(26)に結続されて吸引し、還流水ポンプ吐出口(27)から、流量制御の必要が有れば、管流水量制御弁(28)によって流量調調整し、還流水供給管(23)経由で槽内底板(8)上に設置の無酸素ガス放出管(11)に結続され、解凍水(4)の注入量は、冷凍物(29)入りの網籠(30)を解凍水(4)中に沈める程度の量で、冷解凍槽(1)深さの半分程度で、水中解凍準備は完了する。
電気制御は簡素化をはかり、電源スイッチ(31)、窒素ガス等の無酸素ガス注入はガス電動制御弁スイッチ(32)、又、夫々流量調整弁で調整固定後に、ガス還流ポンプスイッチ(33)、解凍水還流ポンプスイッチ(34)の両方をONで、水中解凍開始となり、OFFで停止となる。
解凍は冷凍物(29)の種類によって、無酸素気泡水中解凍、無酸素気泡水流放射気中解凍、無酸素ガス気流気中解凍の3種解凍方法の選択を、解凍水(4)の注入量によって3種解凍法が可能とし、液化窒素等による無酸素ガス供給装置(14)のみのダイレクト噴射による急速冷凍加工も可能で、又、ドライフルーツや粉末食品等、あらゆる食材の酸化劣化防止で急速無酸素乾燥加工に使用する事も可能な、鮮度保持のオールマイティ機である。
無菌の冷凍物(29)及び生鮮魚肉類は、世界中でも一切皆無で、如何なる菌類が付着しているかも判らず、全ての冷凍物(29)には何らかの菌類が付着しているものと想定せざるを得ず、付着菌種不明では薬品種選定も不可能と同時に薬品には種々規制があり、紫外線殺菌灯は光線照射部以外は効果なく、オゾンガスは化学記号O3で過酸化酸素ガスで、酸化劣化促進で鮮度への影響と同時に、濃度によっては人体への健康被害もあり危険で、熟考の結果、ウイルスを含めて急速滅菌効果がある微細銅繊維(35)を解凍槽容積に応じてSUS304素材のパンチングメタル板、又は網目構造等の、通水通気ボックス(36)に装填し、槽内底板(8)空間に設置して、解凍水(4)及び無酸素ガス(7)の浸潤性と通気性をもたせ、銅イオンの槽内還流で、少しでも冷凍物付着菌及び冷解凍槽(1)内の滅菌効果を期待する。
【請求項2】
冷解凍槽(1)内での気中解凍、水中解凍、噴射解凍等の解凍処理の場合には、冷凍物(29)の挿入量によっては、槽内容積との関連で槽内の冷凍物(29)の周囲環境温度が低温移行して0℃に近ずけば近ずく程に、鮮度劣化は無いが解凍時間に影響する為、槽内温度を冷蔵温度的な6℃前後に保つて解凍する方策で、サーモスタット付き、或は電子回路付き温度制御等の可変温度調整器(37)を持った各種の加熱装置(38)によって、槽内温度が冷蔵温度的な環境下で、秒単位、分単位の急速解凍を行うものであるが、次元が変わって、ドライフルーツ、乾燥野菜等の製作の場合には、可変温度調整器(37)により気中温度程度の30℃前後で、槽内底板(8)部位に少量注水の水分蒸散も含めて、鮮度維持加湿乾燥食品加工処理も可能な、請求項1記載の、多機能冷解凍機。
【請求項3】
敢えて、本発明の多用途使用目的毎の使用方法を記載する。
解凍法の一つ目は、自然界複合波動で、無酸素気泡水中爆裂解凍法で、冷解凍槽(1)内の解凍水面(5)が、無酸素ガス放出管(11)上に置かれた冷凍物(29)入りの網籠(30)の全体を覆う解凍水面(5)水量に有る場合で、自然界滝落下水面同様に人体に安全で、無酸素ガス(7)による酸化劣化防止での鮮度維持解凍は、大小無数の水中気泡放散爆裂による自然界複合波の無酸素気泡水中爆裂複合波動解凍法で、解凍水温25℃で冷凍物(29)の解凍完了表面温度3℃~5℃前後で芯温-3℃での解凍時間は、10mmスライス肉45秒、厚み40mm牛肉4分、真空冷凍刺身束30秒、厚み80mm×300mm角輸入氷塊ブロック海老ブラックタイガー2分、1人前冷凍うどん30秒、烏賊、秋刀魚1分半.等々、無数種類の冷凍物が秒分単位解凍され、来客料理オーダー後に解凍も可能なものもあり、従来の時間単位解凍法の乾燥劣化、酸化劣化、細胞劣化等、事前解凍の量的過不足問題喪全て解消の、冷凍時の鮮度忠実再現の水中解凍で、冷凍目的以外で、水中に手を挿入しても安全な、サラダ野菜類の水中自然超音波瞬間的洗浄にも使える、請求項1記載の多用途冷解凍機である。
解凍法の二つ目は、冷解凍槽(1)内の解凍水面(5)が、無酸素ガス放出管(11)の上面すれすれレベルで、網籠(30)が水面上に突出している状態で、人体に安全な自然界複合波で、無酸素ガス放出管(11)から網籠(30)内の冷凍物(29)に放射し、気中無酸素衝撃複合波動解凍するもので、ガス還流ポンプ(19),及び解凍水還流ポンプ(24)共に、夫々圧力調整して使用することにより、冷凍うどん、冷凍小魚等は1分前後で解凍され、其の他種々必要に応じて使用される。
解凍法の三つ目は、冷解凍槽(1)内に解凍水(4)を、槽内底板(8)上に無酸素ガス気泡放出管(11)に接しない程度に注水、或は注水ゼロで、当然ながら解凍水還流ポンプ(25)は停止で稼働せず、ガス還流ポンプ(19)のみの稼働で、無酸素ガス放出管(11)から、無酸素ガス供給装置(14)によって一定量注入の槽内滞留の無酸素ガス(7)だけを、ガス還流ポンプ(19)によって還流放散で、無酸素ガス気流放散気中解凍で、水中解凍を嫌う冷凍物、例えば、白魚のボイルド半干しでの冷凍シラスブロック冷凍等は、無酸素空間で一定湿度環境によって乾燥する事無く、冷凍前のしらす半干魚が再現されるが、全ての冷凍物(29)は、この無酸素ガス気流放散環境の気中解凍方式で解凍処理が出来、これ等の従来常識のドリップ発生も解消され、表面浸潤水分のみ気中蒸散減少により、旨味成分濃縮のドリップ浸潤落下を防止し、分単位解凍と槽内底板(8)上の水蒸散環境下で乾燥劣化も防止される。
次に、全く逆の、冷凍加工にも使用することが可能で、新鮮魚肉野菜類の急速鮮度維持冷凍目的で使用する場合は、冷解凍槽(1)内に解凍水(4)等は一切注水をせずに、ガス還流ポンプ(19)及び解凍水還流ポンプ(25)の両者共に稼働停止で、無酸素ガス供給装置(14)から圧力調整弁(15)経由で冷解凍槽(1)に送られる液化窒素ガス等の超低温ガスを、ガス電動制御弁スイッチ(32)の開閉によって、逆支弁による制御で他のライン逆流を防止して、無酸素ガス放出管(11)から冷解凍槽(1)内に放出し、網籠(30)内に装填の魚類、肉類、握り寿司、野菜等の冷凍目的物に直噴し、現状有姿のままでの超低温鮮度維持急速冷凍も可能で、握り寿司等は、シャリ、ネタ共に、握ったときの形状で冷凍固形化の事後に真空パックすることで、必要解凍時には、みずみずしい、今握ったままの形の握り寿司が寿司職人不在の船舶等では太平洋の真ん中で、必要なときに何時でも、銀座の有名寿司が供され、世界中郊外の小さな食堂でも店内に寿司メニューが掲載される。、
最後に、医学系や食材系の、酸化劣化防止乾燥目的に使用する場合、例えば、乾燥野菜類、乾燥肉類、及び各種のドライフルーツ製作等の場合、上述の、解凍法三つ目の無酸素ガス気流の気中解凍と同様の使用法で、冷解凍槽(1)内の温度を、可変温度調整器(37)及び各種の加熱装置(38)によって適当温度に設定して、有機物の鮮度維持乾燥処理も可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医学研究、食品産業等における種々の加工工程で、無酸素環境で鮮度維持の、急速冷凍処理、急速解凍処理、急速乾燥処理、及びこれ等の複合的多用途に応して、従来にない、関連的多用途処理を一機で安全に適切な処理を行う。
【背景技術】
【0002】
従来の関連機器は下記の通り。
1、市販各種の、冷凍機、解凍機、乾燥機等々は、関連性機能保持の機器であるにも拘らず、食品器機製造社は、種々理由により、夫々単独用途別独立機器で製作販売されており、世の大半の個人企業、中小企業等の食品加工販売社に於いては、冷凍、解凍、乾燥等各種処理は日常的一貫した加工処理にも拘らず、現状の市販機器は夫々高電力消費で高価で場所をとる単独機器のみの製造販売に集中している。、
2、従来の気中解凍処理では、今尚、大気常温解凍方式が多く、環境温度差による自然解凍で、冷凍物の外部は解凍でも芯部まで解凍には長時間を要する為に外部既解凍部位は雑菌繁殖、時には害虫飛来も多々あり、非衛生的解凍処理である。
3、従来の気中解凍法の一端では、冷蔵庫的な低温庫装填解凍で、冷凍温度との温度差による自然解凍は長時間を要し、冷凍物外部低温乾燥劣化と大気酸素による酸化劣化を来たし、ドリップ発生の旨味ロスと、冷蔵温度でも菌種によっては繁殖の危険性がある。
4、従来の水中解凍は、冷凍物による解凍水の水温低下のため、ボイラー蒸気注入や、水道水放流等による水温上昇で、外部解凍膨潤するも芯部位は未解凍で、完全解凍には長時間を要し冷凍物外部周囲は鮮度劣化と共に、缶詰工場やハムソーセージ工場ではボイルドロスが多大で、その上に解凍汚染水排水の浄化費用も多大である。
5、従来の水中解凍で、水中気泡発散解凍は空気気泡水中発散によるもので、空気酸素供給による冷凍物の表面酸化劣化が増大し、解凍進行でドリップ浸出が多大で、水中ドリップ気泡放散が多大となり、水面上は酸化劣化ドリップ泡の積層となり、解凍槽から泡がオーバーフローする。
6、解凍機と称する機種の多くは、敢えて高価な構成で、大量の電力消費による超音波等を発生させ、それも種々雑多の解凍物にも拘らず、発生波長は単独波長で、定期的消耗交換を要する発信素子によって、組成が異なる各種の冷凍物を、単なる1種の波長による限定的な解凍機能を、99パーセントが中小企業の社会的観点から、より良き中小企業の業態の向上に貢献すべき背景にある。
7、食材の冷凍加工処理必需の業種、及び、解凍加工処理を要する業種の夫々の企業は、必然的に冷凍解凍の両者は必須の加工処理であるべき筈が、従来の-20℃前後の冷凍倉庫で長時間冷凍による鮮度劣化冷凍商品、又、超高速冷凍の鮮度維持冷凍商品の両社共に、現状気中長時間解凍で鮮度劣化した解凍処理商品は、何れも再冷凍処理不能な商品だが、経営上、社会的にも、大きなロスである。
8、何故、1機種は1目的処理機か、冷凍も、解凍も、派生思考では他の用途にも、機器技術的に、知識の浅いユーザーを種に、利益主義に没頭している食品機会メーカーのなせる業としか思えない、
【0003】
【特許文献1】
【発明の表示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
数多くある新鮮有機物の冷凍加工、解凍処理、sの他の多くの課題の要因は、料理人であるユーザー等の、食に関してはプロでも機器技術での知識薄弱さは当然で、ユーザーは致し方なく冷解凍機メーカー製品に追従するしかない諦めの境地にあり、機器製造企業サイドは、冷凍及び解凍の常識的技術知識は有していても、本来ユーザーの料理行程の流れや従業員のレベルと料理イニシアル及びランニングコストを熟慮した機器類の製作をすべきだが、常識的技術範囲から抜け出せずに、単に複雑高価な器機構成で、利益率確保に翻弄している所以の理由は、何不測無き陸上社会環境での自己意識的に到達し得ない発想の転換が出来ない人類の大きな課題である。
【0005】
何故ならば、海洋汚染防止国際条約のわが国批准で、全国大手企業の全てが、有限の地下燃料の石油を消費して常識的な各種有害ガス発生の焼却炉を提示した中で、伸洋産業株式会社のみが、世界初のバイオによるノーエネルギーで魚骨から卵殻まで完全消滅の生ごみ消滅機を海上保安庁と共同開発共同特許取得した如く、常時震度2~3の動揺で、建造当時の発電量も限定的な上に、スペースも限定的で、有限の地下燃料の石油を消費する常識的な焼却炉は提示する大手企業各社の真意が疑われたが、これこそ発想の転換でなく、発想の進展を期待する大きな課題である。
【0006】
冷凍物自体の鮮度確認は解凍しない限り不可能で、ある船舶では、外国入港時に生鮮冷凍物購入後に鮮度劣化商品が判明も返品不能例もあり、以後、外国入港時は鮮度確認で生鮮魚肉購入後後に船内冷凍室で冷凍加工、しかし、未だに解凍は常識的に前日から冷蔵庫移管で予定了解等も、洋上航海天候状況で船客の食欲差から冷凍物の過不足が常に発生、この状況は陸上でも動揺であり、冷凍は急速に、解凍は理想では瞬時に、時間単位解凍の現状打破が課題である。
【0007】
冷凍物も、千差万別の種類毎に冷凍物組成も多種多様の中で、も理想的解凍方法も種々変わり、シラス煮物半干し冷凍ブロックは絶対的に気中解凍方式で、魚肉類冷凍物は、形状によって気中解凍、期中噴射解凍で、又尾頭付き鯖や鯵等は水中解凍で、厚み80mm縦横300mmの氷塊ブロック輸入海老は常温水中解凍で2分前後、これ等の期中と水中の各解凍が、同じ解凍機で使用法選択可能な解凍機が皆無で、解凍機器で最も重要なことは、多種多様な冷凍物種類に応じて、夫々に適した処理工程が必要にも拘らず、現状では全て同一解凍法機器が大きな課題である。
【0008】
市販の解凍機器類は高価で電力消費多大な器機が多く、常温又は低温維持の解凍庫で、電気的超音波発信装置で解凍庫内に発信装置を設置し、一波長周波数電磁波を解凍庫内に発散し、冷凍物保有水分の分子振動による振動摩擦熱で解凍を行うと言うものが多く、電子レンジの応用的商品で、高価な設備費用、大電力費用、発信装置の消耗交換費用、解凍時間の長さ、人的健康への影響で特に妊婦への影響等々、食材加工工場では投資効率で対応不能と言う大きな課題を有しているが、シンプルイズベストで、省電力で、安価な、身体に安全な機器類のない市場が大きな課題である。
【0009】
冷凍機及び解凍機の究極的目的は、両者共に同一の機器で加工処理を可能として、完了時の鮮度維持を忠実に行い、如何に作業員人件費を削減し、人体への安全性確保で、鮮度維持で早く、加工処理時間単位は、現状の時間単位から秒単位分単位に移行して、イニシアルとランニングコスト共に安価な解凍機にすべきで、冷凍加工と解凍処理を同一機で処理することは常識で、それ以外にも、使用操作によって、ドライフルーツ等製作の乾燥処理も可能な機器は市場には無いのが課題である。
【0010】
冷凍物の種類は無数にあり、また、冷凍機及び解凍機ユーザー業種も千差万別で、医薬開発企業、自治体学校給食、チェーンレストラン、回転すし、食品スーパーマーケット、街中の食堂まで、其の他多くのユーザーが、夫々の店舗等で解凍する冷凍物の種類は多種多様であり、当然ながら上記各種の冷凍物の解凍に対応可能でなければならないが、残念ながら、現状市販の解凍機器類で、全ての種類の冷凍物に対応できる機種は無いのが課題である。。
【発明の効果】
【0011】
課題の解消によって下記のテスト効果が得られる。
1、解凍時間の短縮で、必要なときに必要な量を解凍で、解凍ロス解消。
従来は、時間単位解凍の為に必要想定量の一括解凍で解凍量の過不足により、不足 の場合は電子レンジや温湯解凍で品質劣化、余剰量解凍では既に時間単位解凍で劣化 しており再冷凍保管は不可能で、格安販売や処分で信用と採算の両者ロスが常識で。
2、脱酸素環境下で酸化劣化を防止し、冷凍物保有の鮮度再現をはかる急速解凍。
従来冷凍物の鮮度は、いくら新鮮物体を冷凍加工しても、冷凍室で長時間かけての 解凍では、芯部凍結までの時間によって、細胞水の膜外漏洩等の分子変化発生もあり 、如何なる解凍法でも粗悪冷凍時の鮮度を冷凍前鮮度に戻す解凍法は無い。
3、人体に安全な自然波、しかも各種波動の複合波動で安全で安価な解凍機。
従来の、電気的超音波、電磁波等の人工的電気波動は、高価な電気回路、大電力消 費、消耗品的発信素子、電気波動の人体健康被害、高価な設備費用、その上に長時間 解凍、ドリップ発生、これ等はユーザー保護よりも、製作企業利益保全としか思えな いこと。
4、冷凍物の朝解凍、無酸素環境低温保存解凍商品は、閉店時に再冷凍保持が可能。
従来の常識は、一旦解凍後は、再度の冷凍保存は不可能が常識だが、本発明の度重 なる解凍テストで都度購入はロスの為、8千円のオーストラリア近海産の氷塊ブロッ ク冷凍赤海老、氷塊寸法縦250mm×横300mm×厚み80mmで氷塊中冷凍海 老30尾の解凍は、本発明水中で2分解凍で、解凍終了後ボックスに水と海老全量投 入で-25℃冷凍庫に投入、後日再度解凍テストと再冷凍を、40日間で20回繰返 しも、海老頭と首及び胴と尻尾は一体化で硬く、首は引っぱってもちぎれず、購入当 初と替わらない鮮度。
5、味と香りは冷凍前時点と変化無き美味しさと、テスト品購入企業が言う。
北海道産冷凍甘エビ海産物業者は、水中解凍完了後の試食で同社社員でひそひそ話 し、何か問題点でも?と問えば、この甘海老を食べて見ろと言うので食したところ、 砂糖煮物のように甘いので問えば、捕獲甘海老の新鮮冷凍と言う。
高知鰹のたたき冷凍業者持参解凍テストは、鮪のたたきの冷凍品、これもかいとう の後に試食で、味も去ることながら、この香りは何の香りかを聞けば、従来の解凍で 燃焼木材の香りが出た解凍は、これが初めてと言う。
6、銅イオンによる雑菌付着冷凍物の滅菌性と解凍機辞退の安全性確保。
如何なる冷凍物も、付着菌類滅菌冷凍は全世界で皆無、水中解凍、期中解凍共に、 窒素ガス等の無酸素ガス環境で銅イオン滅菌の安全性も付加されるが、現状市販の解 凍機では解凍に時間が掛かれば掛かるほどに、表面解凍部位の付着菌類の増殖で危険 性が増大する。
7、冷凍物の解凍機以外の用途で、調停音急速解凍機の用途にも変身。
高圧無酸素ガス供給装置に市中高圧ガス販社から、液化窒素ボンベ等の液化無酸素 ガスによる解凍の場合、解凍槽内は低温無酸素環境になり、時には、解凍水は注入せ ずに、無酸素ガス気泡放出管から液化窒素等の低温ガスを注入噴射すれば、超低温急 速冷凍も可能である。
8、本発明の使用により、冷凍鮮魚、冷凍肉、其の他の商品販売形態変化で営業改善。
食品スーパーショップの冷凍食材販売エリア、肉、魚、寿司、うどん、そば、セン キリ大根等野菜類等々は全て冷凍展示で、解凍展示売れ残りロス発生の各商品は全て 店舗で冷凍展示で、購入者事前支払いで自己解凍、或は販売担当員による解凍授与、 顧客は解凍注文事前支払いで刺身やスライステキ肉類等の秒単位解凍物はキャッシュ オンデリバリで、分単位解凍物は事前支払いで他の商品購入後に戻って受け取りで、 顧客で翌日料理使用の商品は冷凍のままで、時には分単位解凍商品でも顧客は解凍現 場が見れるような透明解凍機も可能であり、一歩進めば、街中自動販売機も可能。
9、冷凍食品の購入で、冷凍のままでは品質確認不能、目前で急速解凍で品質確認。
冷凍乾燥劣化防止で、水と共に冷凍した氷塊ブロック輸入海老、東南アジアのブラ ックタイガー海老、輸出企業から遠く離れた陸地養殖場、40℃気温の中で平床トラ ックで向上に、ブラックタイガー選別と水注入で冷凍室に、24時間かけて長時間冷 凍も、養殖場から採取して冷凍官僚までの時間的鮮度劣化で、解凍後の検証で脳みそ 拡散で首はふらふら、これ等の鮮度検証は冷凍物では判別不能も、2分もあれば検証 可能。
せいろ箱形態の鯖10尾ブロック冷凍も、25分前後で解凍完了、胴体青光で目も 青く、エラからは赤い鮮血が流れ出るのが常識も、従来の解凍機では、これ等の検証 不能。
10、解凍機の真髄は、如何なる冷凍物でも、安全、新鮮、安価で、長持ち。
解凍槽は日本SUS304ステンレス製で、解凍水循環ポンプも日本荏原製作所S US製、ガス循環ポンプも日本世晃産業ダイヤフラムポンプとし、全て日本代表企業 の製品で、メンテナンスから耐久性まで、吟味されたユーザー保護の製品である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
冷解凍槽(1)の槽壁(2)の素材は金属製でも樹脂製でも良いが、自然波の衝突反動波の相乗効果から波動吸収性の樹脂製よりも金属製が良く、経年変化対応からステンレス製を推奨し、SUS304を使用し、水中解凍機能も保持する為に当然ながら水密構造(3)にしている。
【0013】
水中解凍の場合は、槽壁(2)の深さの二分の一を一定深さの解凍水(4)の解凍水面(5)として、解凍水面(5)から槽壁上端縁(6)までの空間容積には無酸素ガス(7)で人体に危険がない安全な窒素ガスを充填し、解凍水(4)の入れ替えの為に、槽内底板(8)部位には、槽壁(2)貫通で解凍水排水弁(9)が装着されて、槽壁上端縁(6)の上面に接して各種のパッキン付きで、槽蓋(10)が開閉可能な状態で装着した。
【0013】
冷解凍槽(1)内の半下部域に充填の解凍水(4)中に装着する無酸素ガス放出管(11)は、槽内底板(8)に接して装填すれば、解凍水排水弁(9)からの解凍水(4)交換排水時に、種々の沈殿汚れ物質の排水除去が困難と成る事から、槽内底板(8)面上から40mm前後の空間を取って設置する。
【0014】
無酸素ガス放出管(11)には、無酸素ガス吐出穴(12)が、30mm前後の間隔で直径3mmの穴が均等位置に開けられ、無酸素ガス放出管(11)の配置形状は、可能な限り、槽内底板(8)面積で均等配置とすることで、当然ながら本発明の用途別全てで、均等効果と時間短縮にも効果があった。
【0015】
無酸素ガス放出管(11)の管端末部位は、衛生的にも、時には固形物による無酸素ガス吐出穴(12)の目詰り防止清掃目的で、管内清掃用開閉蓋(13)が装着される。
【0016】
冷解凍槽(1)内導入の無酸素ガス(7)の種類は種々あるが、冷解凍機(1)を取り扱う従業員の特定知識レベルから判断して安価だが危険性ある炭酸ガスは敬遠したが、高度知識保有のユーザーで安全性確保可能な場合は炭酸ガス使用も不可能ではないが、食品素材構成では、色彩及び味の変化が起きる可能性をに留意すべきで、本発明では医学界及び食品業界における常識的安全性と酸化劣化防止ガスの窒素ガスを採用とした。
【0017】
無酸素ガス供給装置(14)から供給される窒素ガスには2種類があり、一つは液化窒素ガスと単なる窒素ガスであるが、本発明の用途範囲でどちらかに選択され、急速冷凍加工のみ、或は急速解凍処理の両者用途の場合は絶対的液化窒素使用で、二つ目の全て解凍処理のみに使用する場合は窒素ガスのみの使用でも良いが液化窒素ガスでもどちらでも良いが、液化窒素ガスは窒素ガスを別行程で液化することにより液体窒素-196℃の超低温で、医学分子超低温化永久保存にも使用され、当然ながら急速冷凍も液体窒素噴射で瞬時冷凍加工も、又、水中解凍でも液化窒素水中噴射で、常温の解凍水(4)中で温度差による急激膨張爆裂波動により低温無酸素鮮度維持解凍が可能だが、本発明の稼働頻度によっては、夏季気温上昇時には液化窒素ボンベの温度上昇でボンベ内部温度上昇で貯留圧力タンクの安全弁が働き大気放散ロスに留意すべきでしょう。
【0018】
液化窒素ガス及び窒素ガスの両者の無酸素ガス供給装置(14)で供給の場合、消費量が大きければ自己敷地内に窒素ガス貯留圧力タンク設置で供給可能だが、又、市販の窒素ガス発生装置の設置も可能だが、供給配管設備費用や保守費用等を考慮して、通常の店舗での使用を熟考し、解凍処理と、再冷凍加工補完も考慮して、液化窒素ガスボンベの設置で施工した。
【0019】
無酸素ガス供給装置(14)の液化窒素ガスボンベに装着された圧力調整弁(15)を経由でガス電動制御弁(15)のON,OFFによって、ONで無酸素ガス供給管(17)経由で無酸素ガス放出管(11)の無酸素ガス吐出穴(12)から冷解凍槽(1)内に噴出放流される。
【0020】
冷解凍槽(1)内に滞留している無酸素ガス(7)は、解凍処理時の解凍水面(5)から出来るだ距離を離した槽壁(2)の槽壁上部縁(6)に近接して貫通設置した無酸素ガス吸引管(18)はガス還流ポンプ(19)のガスポンプ吸入口(20)に結続装着され、ガスポンプ吐出口(21)からはガス還流送気管(22)によって、時には送気量調整弁経由で、還流水供給管(23)に導入接続され、槽内底板(8)付近設置の無酸素ガス放出管(11)に導入されるが、解凍処理の無酸素ガス(7)供給源は、槽内滞留の無酸素ガス(7)、つまり槽内滞留窒素ガスの還流による無酸素環境鮮度維持解凍が可能な点は解凍時間が大きな要因で、冷凍うどんが30秒弱、輸入氷塊ブロックブラックタイガー冷凍海老が2分前後等々の秒分単位の短時間解凍が可能である為で、大きなコストダウンに貢献する。
【0021】
冷解凍機(1)内容積の約半分程度注水の解凍水(4)は、無酸素ガス放出管(11)設置レベルの付近の槽壁(2)を貫通して管流水貫通管(24)を介して解凍水還流ポンプ(25)の還流種ポンプ吸入口(26)に接続され、還流水ポンプ吐出口(27)から、管流水供給管(23)によって、還流水量制御弁(28)経由で調整水量を、槽壁上端縁(6)を跨いで、槽内底板(8)上の無酸素ガス放出管(11)に結続される。
【0022】
各種の解凍処理対応の冷凍物(29)は、解凍籠(30)に装填し、冷凍加工の場合には新鮮魚肉野菜類等々を網籠(30)に装填して、両者共に無酸素ガス放出管(11)上に設置して加工処理されるが、水中解凍、気中解凍、噴射解凍、急速冷凍、ドライフルーツ加工等々、全ての加工処理に共通な網籠(30)する。
【0023】
全ての加工処理に共通な網籠(30)とは、ハンドリングが容易な大きさで、網目の開口率は、加工処理目的物の冷凍前或は解凍後の、個々の大きさで網目は判断し、可能な限り流水抵抗、通気抵抗の少ない、網籠(30)で、簡単に言えば、ステンレス細ワイヤー径1mm以下の細さで、網目空間が5mm角以上が望ましく、特に解凍後に網目を通過する場合は、布ネット放送後の解凍処理を行うが、必ず、網籠(30)の蓋付きでなければならず、その蓋も、水中解凍の場合は蓋開閉ロックを閉めるか、開閉ロックなき解凍籠(30)は蓋の外部に5mm厚みで50mm角のステンレス板を装着することで、冷凍物(29)の解凍完了後の網籠(30)外への流出を防止する。
【0024】
冷解凍槽(1)の設置場所を考慮した稼働停止等の電気制御は、夫々の機器対応の防水加工のスイッチボックスで行い、電源スイッチ(31)のONで全ての機能の稼働準備は出来、休業時にはOFFで休止状態となり、他の機器稼働スイッチをONにしても稼働しない。
【0025】
電源スイッチ(31)をONにした後、ガス電動制御弁スイッチ(32)をONにすれば液化窒素ガスボンベ等の無酸素ガス供給装置(14)から、圧力調整弁(15)によって流量調整された液化窒素ガス又は窒素ガス等の貯留ボンベ等から、無酸素ガス放出管(11)経由で冷解凍槽(1)内に放出充填されるが、大気空気と比重が同じであり、槽内有酸素空気が無酸素状態になるには槽壁上端縁(6)と槽蓋(10)との接点間隙からの流出量で判断により、約5秒から10秒後に、ガス電動制御弁スイッチ(32)をOFFにして窒素ガス等の槽内導入を停止するが、15秒、20秒後の停止でも機能性に変わりは無いが、必要以上の無酸素ガス(7)の浪費に繋がる。
【0026】
ガス還流ポンプスイッチ(33)は、無酸素気泡水中解凍、無酸素気泡水流放射気中解凍、無酸素ガス気流気中解凍、及びドライフルーツ等の乾燥処理等に適応させるもので、スイッチONにすれば、冷解凍槽(1)内上部空間に滞留している窒素ガス等の無酸素ガス(7)を、無酸素ガス吸引管(18)によってガス還流ポンプ(19)はガスポンプ吸入口(20)から吸い込み、ガスポンプ吐出口(21)からガス還流送気管(22)経由で槽内の無酸素ガス放出管(11)に結続されて無酸素ガス吐出穴(12)から噴出すし、ガス還流ポンプスイッチ(33)のOFFで、停止する。
【0027】
解凍水還流ポンプスイッチ(34)は、無酸素気泡水中解凍、無酸素気泡水流放射気中解凍のみに使用するもので、スイッチONで、冷解凍槽(1)内の下部に貯留する解凍水(4)は、槽壁(2)を貫通装着された管流水貫通管(24)から解凍水還流ポンプ(25)の解凍水還流ポンプ(25)の還流水ポンプ吸入口(26)経由で還流水ポンプ吐出口(27)から加圧された解凍水(4)が、還流水量制御弁(28)によって流量調整され、還流水供給管(22)によって、槽内の無酸素ガス放出管(11)に結続され、同管の無酸素ガス吐出穴(12)から加圧噴出し、解凍水還流ポンプスイッチ(34)のOFFによって停止する。
【0028】
冷解凍槽(1)の槽内は無酸素ガス充填済みで、ガス還流ポンプ(19)と解凍水還流ポンプ(25)の、単独稼働と連携稼働は、下記の通りである。
1、水中解凍は、両者ポンプともON連携稼働、完了でOFF。
2、気中解凍は、ガス還流ポンプ(19)のみONで稼働、完了でOFF。
3、水流放射気中解凍、両者ポンプともON、(槽内の解凍水面(5)に注意)
4、生鮮物の乾燥加工、ガス還流ポンプ(19)のみONで稼働、必用ある場合は可変温 度調節器(37)もON、完了で全てOFFに.
5、瞬間急速冷凍加工、両者ポンプ共に停止で、ガス電動制御弁ON。冷凍完了でOFF。
6、野菜サラダ等、生鮮野菜の表面付着物洗浄処理、上記1の水中解凍と同様。
7、冷凍加工を除く他の加工処理で、特にドライフルーツ等乾燥加工で、可変温度調整器(37)の調整により、種々加工工程を早めることも可能。
【0029】
安全性で記述すべきは、全世界流通の生鮮魚肉類、及び冷凍食材で、滅菌処理済み商品は皆無で、輸入検査でもピックアップ検査で安全性確保は困難な現状から、冷解凍槽(1)内の槽内底板(8)上の間隙に設置の微細銅繊維(35)が装填されたステンレス金網等で作成された通水通気ボックス(36)により、薬品は使用せずに、銅イオン水、によって滅菌加工処理が少しでも進展可能な環境を提供するもので、冷解凍機(1)の槽内カビ発生は解消された。
【0030】
最後に、冷凍加工を除く千差万別の料理行程環境で、時には、より急を要する加工処理で、急速処理を望む場合には、鮮度に影響を及ぼさない範囲で槽内温度上昇を図る場合には、可変温度調整器(37)のダイヤル回転温度支持、或は電子回路のデジタル指示で、槽内の解凍水(4)の水中設置、又は槽内の槽壁(2)装着の、加熱装置(38)により槽内の温度環境を外気温程度に上昇させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】 [第1図] 槽内滞留無酸素ガス及び解凍水で、自然波複合波動水中放散による、鮮度維持急速冷解凍槽の、水中解凍目的で、解凍水面が網籠を覆うレベルの、正面図、一部透視図。
図2】 [第2図] 槽内滞留無酸素ガス及び解凍水で、自然波複合波動の鮮度維持急速冷解凍槽の、上視平面図、一部透視図。
図3】 [第3図] 槽内滞留無酸素ガス及び解凍水で、自然波複合波動水中放散による、鮮度維持急速冷解凍槽の、ガス還流ポンプ,及び解凍水循環ポンプ等、機器室側の側面図。
図4】 [第4図] 槽内滞留無酸素ガス及び解凍水で、自然波複合波動水中拡散による、鮮度維持急速冷解凍槽の、水中解凍目的で、解凍水面が網籠を覆うレベルの、側面図、一部透視図。
図5】 [第5図] 槽内滞留無酸素ガス及び解凍水で、自然波複合波動の噴射衝撃波による、気中解凍目的で、解凍水面レベルが網籠の底すれすれ位にある、冷解凍槽の側面図、一部透視図。
図6】 [第6図] 解凍水は槽内底板上に少量、又は解凍水充填せず皆無での状態で、下記の目的機能を発揮する、側面図、一部透視図である。(1)槽内滞留無酸素ガスを、ガス還流ポンプで空気中の網籠内の冷凍物に噴射する鮮度維持ドリップ皆無の気中解凍、(2)槽内滞留無酸素ガスを、ガス還流ポンプで空気中の網籠内の、生鮮漁肉野菜及び果物等、乾燥物或はドライフルーツ等の作製用に。(3)ガス還流ポンプ、解凍水還流ポンプ、共に停止状態で、ガス電動制御弁スイッチのONで、-196℃液体窒素ガスのダイレクト噴射で、無酸素環境下で鮮度維持急速冷凍加工を。
【符号の説明】
【0032】
1 冷解凍槽
2 槽壁
3 水密構造
4 解凍水
5 解凍水面
6 槽壁上端縁
7 無酸素ガス
8 槽内底板
9 解凍水排水弁
10 槽蓋
11 無酸素ガス放出管
12 無酸素ガス吐出穴
13 管内清掃用開閉蓋
14 無酸素ガス供給装置
15 圧力調整弁
16 ガス電動制御弁
17 無酸素ガス供給管
18 無酸素ガス吸引管
19 ガス還流ポンプ
20 ガスポンプ吸入口
21 ガスポンプ吐出口
22 ガス還流送気管
23 還流水供給管
24 還流水貫通管
25 解凍水還流ポンプ
26 還流水ポンプ吸入口
27 還流水ポンプ吐出口
28 還流水量制御弁
29 冷凍物
30 網籠
31 電源スイッチ
32 ガス電動制御弁スイッチ
33 ガス還流ポンプスイッチ
34 解凍水還流ポンプスイッチ
35 微細銅繊維
36 通水通気ボックス
37 可変温度調整器
38 加熱装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6