(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080823
(43)【公開日】2022-05-30
(54)【発明の名称】ウィルス殺菌機能を有する空気清浄機
(51)【国際特許分類】
A61L 9/01 20060101AFI20220523BHJP
A61L 9/14 20060101ALI20220523BHJP
F24F 8/80 20210101ALI20220523BHJP
F24F 8/24 20210101ALI20220523BHJP
【FI】
A61L9/01 M
A61L9/14
F24F8/80 216
F24F8/80 238
F24F8/80 145
F24F8/80 254
F24F8/24
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021066178
(22)【出願日】2021-04-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0154649
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521150684
【氏名又は名称】崔 祐禎
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】崔 祐禎
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA02
4C180AA07
4C180AA16
4C180BB11
4C180BB15
4C180CB04
4C180DD09
4C180EA20X
4C180EB22X
4C180GG07
4C180HH05
4C180LL06
4C180LL12
4C180LL15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ウィルスの殺菌効能を向上させることができる空気清浄機を提供する。
【解決手段】清浄機ケース100と、下部隔板200と、下部ゲート300と、中部隔板400と、下部隔板200と中部隔板400との間にウィルスを殺菌する殺菌液を供給する殺菌液供給部500と、送風ファン600と、送風ファン600によって空気と一緒に移送される殺菌液を用いて、空気に含まれたウィルスを殺菌する殺菌部700と、殺菌部700を通過した空気の移動を許容又は遮断するように開閉動作を行う循環ゲート900と、殺菌部700を通過した空気の移動を許容又は遮断するように開閉動作を行う上部ゲート1100と、下部ゲート300、殺菌液供給部500、送風ファン600、循環ゲート900、上部ゲート1100を制御する制御部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気が流入する流入口が下部に形成され、流入した空気が排出される排出口が上部に形成され、流入口から排出口にまで連通して空気が貫流する内部空間が形成される清浄機ケースと、
清浄機ケースから流入口の上部に離隔して内部空間を横切って形成される下部隔板と、
下部隔板を貫通して形成され、空気を流入又は遮断させるように開閉動作を行う下部ゲートと、
下部隔板から上部に離隔して清浄機ケースの内部空間を横切って形成され、一側に空気が流通する中部流通孔が形成される中部隔板と、
下部隔板と中部隔板との間にウィルスを殺菌する殺菌液を供給する殺菌液供給部と、
下部隔板と中部隔板との間に位置され、中部隔板に連通して固定され、殺菌液供給部から噴射される殺菌液が浮遊する空気を中部隔板の下部から上部へ移送させる送風ファンと、
中部隔板の上部に設けられ、送風ファンによって空気と一緒に移送される殺菌液を用いて、空気に含まれたウィルスを殺菌する殺菌部と、
殺菌部から上部に離隔して形成され、清浄機ケースの内部空間を横切って形成され、一側に空気が流通する上部流通孔が形成される上部隔板と、
上部隔板を貫通して形成され、殺菌部を通過した空気の移動を許容又は遮断するように開閉動作を行う循環ゲートと、
上部隔板から上部に離隔して排出口の下部に位置され、清浄機ケースの内部空間を横切って形成される仕上げ隔板と、
上部隔板から仕上げ隔板にまで連通して形成され、殺菌部を通過した空気の移動を許容又は遮断するように開閉動作を行う上部ゲートと、
下部ゲート、殺菌液供給部、送風ファン、循環ゲート、上部ゲートを制御する制御部と、を備えることを特徴とするウィルス殺菌機能を有する空気清浄機。
【請求項2】
殺菌液供給部は、
殺菌液が満たされる殺菌液容器と、
殺菌液容器を貫通して設置された状態で、殺菌液を上昇させる殺菌液上昇部と、
殺菌液上昇部により上昇する殺菌液を噴射する殺菌液噴射部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のウィルス殺菌機能を有する空気清浄機。
【請求項3】
殺菌液供給部から供給される殺菌液は、ポビドンヨード水溶液を含み、殺菌部は、ヘパフィルターやウルパフィルターで構成されることを特徴とする請求項1に記載のウィルス殺菌機能を有する空気清浄機。
【請求項4】
制御部は、
殺菌作動時間及び空気清浄作動時間を設定して管理する時間設定部と、
時間を提供する時間提供部と、
時間提供部から提供される時間に基づき、時間設定部で設定された殺菌作動時間及び空気清浄作動時間をカウントして確認する時間確認部と、
時間確認部で確認される殺菌作動時間の間殺菌液供給部及び送風ファンを作動させ、循環ゲートを開放動作させるとともに、下部ゲート及び上部ゲートを閉鎖動作させ、時間確認部で確認される空気清浄作動時間の間送風ファンの作動を維持させるとともに、殺菌液供給部を停止させ、下部ゲート及び上部ゲートを開放動作させるとともに、循環ゲートを閉鎖動作させる作動部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のウィルス殺菌機能を有する空気清浄機。
【請求項5】
時間設定部によって殺菌作動時間を設定せず、空気清浄作動時間さえ設定すれば、
時間確認部は、空気清浄作動時間のみを確認するので、
作動部は、時間確認部で確認された空気清浄作動時間の間送風ファンの作動を維持させるとともに、殺菌液供給部を停止させ、下部ゲート及び上部ゲートを開放動作させるとともに、循環ゲートを閉鎖動作させることを特徴とする請求項4に記載のウィルス殺菌機能を有する空気清浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清浄機ケースの内部に流入する空気に含まれたウィルスを長時間の間集菌して浄化された空気を排出する空気浄化作動、及び清浄機ケースの内部において短時間の間少量で供給される殺菌液を繰り返し循環させて集菌された細菌を死滅させる殺菌作動を繰り返すことにより、ウィルスの殺菌効能を向上させることができる、ウィルス殺菌機能がある空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、空気清浄機(air cleaner)は、汚染した空気を浄化して新鮮な空気に変える装置をいい、汚染した空気をファンで吸引し、微細なほこりや細菌類を集塵又はフィルタリング(filtering)して、生活臭やタバコ臭等の悪臭を奪取する機能がある。
【0003】
近年、空気清浄のみが主目的である一般の空気清浄機に加えて室内温度の調節を主目的とする空気調和機に空気清浄機能を追加した空気調和型空気清浄機も発売されている。
【0004】
しかしながら、現状の一般の空気清浄機は、空気中に浮遊するサース、マーズ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等のウィルスを殺菌する機能が欠如している。
【0005】
したがって、空気を浄化し、かつ空気に含まれるウィルスを殺菌しうる装置の開発が求められる。
【0006】
本発明の背景技術としては、大韓民国特許庁に、特許文献1が2006年4月27日付で公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10-2006-0035911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、清浄機ケースの内部に流入する空気に含まれたウィルスを長時間の間集菌して浄化された空気を排出する空気浄化作動、及び清浄機ケースの内部において短時間の間少量で供給される殺菌液を繰り返し循環させて集菌された細菌を死滅させる殺菌作動を繰り返すことにより、ウィルスの殺菌効能を向上させることができる、ウィルス殺菌機能を有する空気清浄機の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によるウィルス殺菌機能を有する空気清浄機は、空気が流入する流入口101が下部に形成され、流入した空気が排出される排出口102が上部に形成され、流入口101から排出口102にまで連通して空気が貫流する内部空間が形成される清浄機ケース100と、清浄機ケース100から流入口101の上部に離隔して内部空間を横切って形成される下部隔板200と、下部隔板200を貫通して形成され、空気を流入又は遮断させるように開閉動作を行う下部ゲート300と、下部隔板200から上部に離隔して清浄機ケース100の内部空間を横切って形成され、一側に空気が流通する中部流通孔410が形成される中部隔板400と、下部隔板200と中部隔板400との間にウィルスを殺菌する殺菌液を供給する殺菌液供給部500と、下部隔板200と中部隔板400との間に位置され、中部隔板400に連通して固定され、殺菌液供給部500から噴射される殺菌液が浮遊する空気を中部隔板400の下部から上部へ移送させる送風ファン600と、中部隔板400の上部に設けられ、送風ファン600によって空気と一緒に移送される殺菌液を用いて、空気に含まれたウィルスを殺菌する殺菌部700と、殺菌部700から上部に離隔して形成され、清浄機ケース100の内部空間を横切って形成され、一側に空気が流通する上部流通孔810が形成される上部隔板800と、上部隔板800を貫通して形成され、殺菌部700を通過した空気の移動を許容又は遮断するように開閉動作を行う循環ゲート900と、上部隔板800から上部に離隔して排出口102の下部に位置され、清浄機ケース100の内部空間を横切って形成される仕上げ隔板1000と、上部隔板800から仕上げ隔板1000にまで連通して形成され、殺菌部700を通過した空気の移動を許容又は遮断するように開閉動作を行う上部ゲート1100と、下部ゲート300、殺菌液供給部500、送風ファン600、循環ゲート900、上部ゲート1100を制御する制御部1200と、を備える。
【0010】
好ましくは、殺菌液供給部500は、殺菌液が満たされる殺菌液容器510と、殺菌液容器510を貫通して設置された状態で、殺菌液を上昇させる殺菌液上昇部520と、殺菌液上昇部520により上昇する殺菌液を噴射する殺菌液噴射部530と、を備える。
【0011】
好ましくは、殺菌液供給部500から供給される殺菌液は、ポビドンヨード水溶液を含み、殺菌部700は、ヘパフィルターやウルパフィルターで構成される。
【0012】
好ましくは、制御部1200は、殺菌作動時間及び空気清浄作動時間を設定して管理する時間設定部1210と、時間を提供する時間提供部1220と、時間提供部1220から提供される時間に基づき、時間設定部1210で設定された殺菌作動時間及び空気清浄作動時間をカウントして確認する時間確認部1230と、時間確認部1230で確認される殺菌作動時間の間殺菌液供給部500及び送風ファン600を作動させ、循環ゲート900を開放動作させるとともに、下部ゲート300及び上部ゲート1100を閉鎖動作させ、時間確認部1230で確認される空気清浄作動時間の間送風ファン600の作動を維持させるとともに、殺菌液供給部500を停止させ、下部ゲート300及び上部ゲート1100を開放動作させるとともに、循環ゲート900を閉鎖動作させる作動部1240と、を備える。
【0013】
好ましくは、時間設定部1210によって殺菌作動時間を設定せず、空気清浄作動時間さえ設定すれば、時間確認部1230は、空気清浄作動時間のみを確認するので、作動部1240は、時間確認部1230で確認された空気清浄作動時間の間送風ファン600の作動を維持させるとともに、殺菌液供給部500を停止させ、下部ゲート300及び上部ゲート1100を開放動作させるとともに、循環ゲート900を閉鎖動作させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、清浄機ケースの内部に流入する空気に含まれたウィルスを長時間の間集菌して浄化された空気を排出する空気浄化作動、及び清浄機ケースの内部において供給される殺菌液(ポビドンヨード水溶液)を繰り返し循環させて集菌された細菌を死滅させる殺菌作動を繰り返すことにより、ウィルスの殺菌効能を向上させることができる。
【0015】
このように、ヘパフィルターを用いてウィルスがリアルタイムで集菌されるので、きれいに浄化された空気を排出させることができる利点がある。
【0016】
また、ポビドンヨード水溶液が3時間おきに3分ずつ噴霧されるので、長時間の間集菌されたウィルスが、短時間の間提供される少量のポビドンヨード水溶液により死滅されて、ポビドンヨード水溶液を節約することができる。
【0017】
また、ヘパフィルター(HEPA Filter)やウルパフィルター(ULPA Filter)を用いて、ウィルスが容易に濾過されるだけでなく、ウィルスの殺菌に用いられたポビドンヨード水溶液が濾過されることによる外部排出を最小化できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施形態によるウィルス殺菌機能を有する空気清浄機を示す斜視図である。
【
図4】本発明に用いられる制御部の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の空気清浄作動状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態によるウィルス殺菌機能を備える空気清浄機について詳述する。
【0020】
図1乃至
図6に示すように、本発明に係るウィルス殺菌機能を有する空気清浄機は、清浄機ケース100、下部隔板200、下部ゲート300、中部隔板400、殺菌液供給部500、送風ファン600、殺菌部700、上部隔板800、循環ゲート900、仕上げ隔板1000、上部ゲート1100、及び制御部1200を備える。
【0021】
清浄機ケース100は、空気が流入する流入口101が下部に形成され、流入した空気が排出される排出口102が上部に形成され、流入口101から排出口102にまで連通されて空気が貫流する内部空間が形成される。
【0022】
また、清浄機ケース100において、流入口101には、ほこりのような異物をフィルタリングするプレフィルター110が設けられてよい。また、清浄機ケース100において、排出口102には、排出される空気の方向を調節する多数の方向調節板が設けられてよい。
【0023】
下部隔板200は、清浄機ケース100から流入口101の上部に離隔して内部空間を横切って形成される。
【0024】
下部ゲート300は、下部隔板200を貫通して形成され、空気を流入又は遮断させるように制御部1200により制御されて開閉動作を行う。
【0025】
中部隔板400は、下部隔板200から上部に離隔して清浄機ケース100の内部空間を横切って形成され、一側に空気が流通する中部流通孔410が形成される。
【0026】
殺菌液供給部500は、下部隔板200と中部隔板400との間にウィルスを殺菌する殺菌液を供給するものであって、殺菌液が満たされる殺菌液容器510と、殺菌液容器510を貫通して設置された状態で殺菌液を上昇させる殺菌液上昇部520と、殺菌液上昇部520によって上昇する殺菌液を噴射する殺菌液噴射部530と、を備える。
【0027】
殺菌液容器510は、下部隔板200の下部に位置され、殺菌液上昇部520は、下部隔板200を貫通し、殺菌液噴射部530は、下部隔板200の上部に位置される。
【0028】
殺菌液上昇部520は、下端が殺菌液容器510を貫通し、上端が、殺菌液噴射部530に連結される管体、及び管体に挿入された状態で殺菌液を吸収して殺菌液噴射部530に提供するスポンジのような多孔体からなってよい。
【0029】
殺菌液噴射部530は、制御部1200により制御されて、殺菌液を噴射する噴霧器で構成されてよい。
【0030】
ここで、殺菌液は、ポビドンヨード(povidone-iodine)水溶液を含む。このような殺菌液は、一例として、ポビドンヨード水溶液1mlが水50~100mlに混合されて用いられてよい。
【0031】
したがって、殺菌液噴射部530が作動すると、殺菌液が霧状に噴射されて、下部隔板200と中部隔板400との間に形成される空間に供給される。
【0032】
送風ファン600は、下部隔板200と中部隔板400との間に位置され、中部隔板400に連通して固定され、制御部1200により制御されて、殺菌液供給部500から噴射される殺菌液が浮遊する空気を中部隔板400の下部から上部に移送させる。
【0033】
殺菌部700は、中部隔板400の上部に設けられ、送風ファン600により空気と一緒に移送される殺菌液を用いて、空気に含まれたウィルスを殺菌するものであって、H14ヘパフィルター、U15ウルパフィルター、U16ウルパフィルターのうちのいずれか一つで構成されてよい。
【0034】
このようなフィルターを空気が通過すると、ウィルスが、フィルタリングされるだけでなく、殺菌液に濡れて濾過される。したがって、ウィルスは、フィルターでフィルタリングされた状態で、フィルターを濡らした殺菌液により死滅される。これにより、ウィルスが殺菌されてきれいに浄化された空気だけが、排出口102から排出されて使用者に供給される。もちろん、殺菌液もフィルターで濾過されるので、殺菌液が使用者に供給されない。
【0035】
また、殺菌部700は、脱臭フィルター、カーボンナノフィルター、オゾン除去フィルター等を含んでよい。
【0036】
このような殺菌部700は、中部隔板400や上部隔板800に接触しないとともに、中部隔板400と上部隔板800との間に位置される。すなわち、殺菌部700の上部及び下部に空気が貫流する空間が形成されることにより、空気が殺菌部700に均等に接触して通過される。
【0037】
また、殺菌液が殺菌部700に塗布されて濾過されるが、殺菌部700を通過する殺菌液の量が少ない。
【0038】
上部隔板800は、殺菌部700から上部に離隔して形成され、清浄機ケース100の内部空間を横切って形成され、一側に空気が流通する上部流通孔810が形成される。
【0039】
循環ゲート900は、上部隔板800を貫通して形成され、殺菌部700を通過した空気の移動を許容又は遮断するように制御部1200により制御されて開閉動作を行う。
【0040】
仕上げ隔板1000は、上部隔板800から上部に離隔して排出口102の下部に位置され、清浄機ケース100の内部空間を横切って形成される。
【0041】
上部ゲート1100は、上部隔板800から仕上げ隔板1000にまで連通して形成され、殺菌部700を通過した空気の移動を許容又は遮断するように制御部1200により制御されて開閉動作を行う。このような上部ゲート1100は、上部隔板800に固定され、パイプを介して仕上げ隔板1000にまで連通される。
【0042】
制御部1200は、下部ゲート300、殺菌液供給部500、送風ファン600、循環ゲート900、上部ゲート1100を制御する。
【0043】
また、制御部1200は、殺菌作動時間及び空気清浄作動時間を設定して管理する時間設定部1210と、時間を提供する時間提供部1220と、時間提供部1220から提供される時間に基づき、時間設定部1210で設定された殺菌作動時間及び空気清浄作動時間をカウントして確認する時間確認部1230と、時間確認部1230で確認される殺菌作動時間の間殺菌液供給部500及び送風ファン600を作動させ、循環ゲート900を開放動作させるとともに、下部ゲート300及び上部ゲート1100を閉鎖動作させ、時間確認部1230で確認される空気清浄作動時間の間送風ファン600の作動を維持させるとともに、殺菌液供給部500を停止させ、下部ゲート300及び上部ゲート1100を開放動作させるとともに、循環ゲート900を閉鎖動作させる作動部1240と、を備える。
【0044】
時間設定部1210によって、使用者がいかなる殺菌作動時間及び空気清浄作動時間を設定することができる。
【0045】
また、時間設定部1210によって、殺菌作動時間を設定せず、空気清浄作動時間のみを設定してよい。例えば、空気清浄作動時間を12時間に設定すると、殺菌機能は用いずに、12時間の間、空気清浄機能のみを使用することができる。
【0046】
時間提供部1220は、クロックが含まれている。
【0047】
時間確認部1230は、殺菌作動時間を確認し、空気清浄作動時間を確認してから、再度殺菌作動時間を確認し、空気清浄作動時間を確認するように設定されてよい。すなわち、殺菌作動時間及び空気清浄作動時間が繰り返されるので、ウィルスを周期的に殺菌することができる。
【0048】
また、時間確認部1230は、時間設定部1210で殺菌作動時間を設定しなければ、殺菌作動時間を確認せず、空気清浄作動時間のみを確認することができる。
【0049】
作動部1240は、時間確認部1230で確認された空気清浄作動時間の間送風ファン600の作動を維持させるとともに、殺菌液供給部500を停止させ、下部ゲート300及び上部ゲート1100を開放動作させるとともに、循環ゲート900を閉鎖動作させることができる。
【0050】
ここで、殺菌液供給部500における殺菌作動時間は、殺菌液が供給されるように殺菌液供給部500を作動させる3分の殺菌液供給時間と、殺菌液が含まれた空気が循環されて殺菌部700に繰り返し塗布されるように送風ファン600が作動される状態で、循環ゲート900を開放動作させるとともに、下部ゲート300及び上部ゲート1100を閉鎖動作させる13分の殺菌液循環時間と、からなる。
【0051】
また、空気清浄作動時間は、空気が殺菌部700を通過して空気に含まれたウィルスがフィルターに集菌されて殺菌液により滅菌されるように送風ファン600が作動する状態で、循環ゲート900を閉鎖動作させるとともに、下部ゲート300及び上部ゲート1100を開放動作させる3時間の時間に設定されてよい。このように殺菌作動時間は、空気清浄作動時間よりも短い時間に設定されるので、殺菌液が節約されるだけでなく、少量の殺菌液でウィルスを死滅することができる。
【0052】
したがって、殺菌作動時間の間殺菌液供給部500及び送風ファン600を作動させ、循環ゲート900を開放動作させるとともに、下部ゲート300及び上部ゲート1100を閉鎖動作させることにより、送風ファン600により殺菌液供給部500から供給される殺菌液が空気と一緒に殺菌部700に提供され、殺菌液が殺菌部700に濾過され、空気だけが殺菌部700を通過する。このとき、殺菌部700で濾過された殺菌液により集菌されたウィルスが死滅される。
【0053】
また、殺菌部700を上向きに通過した空気が、上部隔板800の上部流通孔810から下方に移動され、中部隔板400の中部流通孔410を通過して、殺菌部700の下部に移動された後、噴射される殺菌液と一緒にさらに殺菌部700に移動される。このとき、下部ゲート300及び上部ゲート1100が閉鎖された状態であるので、空気が連続的に循環しながら、殺菌液を殺菌部700に提供するので、殺菌部700に殺菌液が均等に分布されて濡れ、ウィルスの殺菌効率が増大される。
【0054】
また、空気清浄作動時間の間、送風ファン600の作動を維持させるとともに、殺菌液供給部500を停止させ、下部ゲート300及び上部ゲート1100を開放動作させるとともに、循環ゲート900を閉鎖動作させると、流入口101から流入する空気が下部ゲート300を通過した後、送風ファン600により殺菌部700を通過するようになるので、空気に含まれたウィルスが殺菌部700に集菌される。続いて、ウィルスが集菌されてきれいになった空気は、上部ゲート1100を通過して排出口102から外部に排出されて使用者に提供される。
【0055】
このような本発明は、清浄機ケースの内部に流入する空気に含まれたウィルスを長時間の間集菌して浄化された空気を排出する空気浄化作動、及び清浄機ケースの内部において短時間の間少量で供給される殺菌液を繰り返し循環させて集菌された細菌を死滅させる殺菌作動を繰り返すことにより、ウィルスの殺菌効能を向上させることができるので、当該分野において広く使用され得る極めて有用な発明であると言える。
【0056】
本発明が属する技術分野における当業者は、本発明が、その技術的思想や必須的特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施され得ることを理解することができるであろう。そのため、上記実施形態は、全ての面において例示的なものであり、限定的なものではないと理解されなければならず、本発明の範囲は、詳細な説明よりも後述する請求の範囲により定められ、請求の範囲の意義及び範囲、またその等価概念から導き出される全ての変更又は変形された形態が、本発明の範囲に含まれるものと解析されなければならない。
【符号の説明】
【0057】
100 清浄機ケース
101 流入口
102 排出口
200 下部隔板
300 下部ゲート
400 中部隔板
410 中部流通孔
500 殺菌液供給部
510 殺菌液容器
520 殺菌液上昇部
530 殺菌液噴射部
600 送風ファン
700 殺菌部
810 上部流通孔
800 上部隔板
900 循環ゲート
1000 仕上げ隔板
1100 上部ゲート
1200 制御部