(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022080989
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】疲労度判定システム及び疲労度判定方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/16 20060101AFI20220524BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
G08G1/16 F
G08G1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020192237
(22)【出願日】2020-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】520454899
【氏名又は名称】elpis株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122541
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 友彰
(72)【発明者】
【氏名】堀 英紀
(72)【発明者】
【氏名】小堀 雄樹
(72)【発明者】
【氏名】高柳 浩
(72)【発明者】
【氏名】山元 憲一
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA21
5H181BB20
5H181FF05
5H181FF10
5H181LL20
(57)【要約】
【課題】車両を運転するドライバに関するドライバ関連情報を利用し、ドライバの疲労度を判定できる疲労度判定システムであって、ドライバ関連情報の蓄積のコストや、安全性を確保でき、さらに、取得されたドライバ関連情報の利活用を、安全かつ容易に実現できる疲労度判定システム及び疲労度判定方法を提供する。
【解決手段】運行管理者の利用認否を前記ドライバが設定可能なドライバ関連情報を取得する秘匿情報記憶モジュール113と、ドライバ関連情報に基づき、ドライバの疲労度を算出する疲労度判定モジュール121と、を備え、ドライバによりドライバ関連情報の利用が認められていることが秘匿情報記憶モジュール113により確認される場合には、疲労度判定モジュール121がドライバ関連情報を利用し疲労度を算出する疲労度判定システム及びその疲労度判定方法。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を運転するドライバの疲労度を判定するための疲労度判定システムであって、
運行管理者の利用認否を前記ドライバが設定可能なドライバ関連情報を取得する秘匿情報記憶モジュールと、
前記ドライバ関連情報に基づき、前記ドライバの疲労度を算出する疲労度判定モジュールと、を備え、
前記ドライバにより前記ドライバ関連情報の利用が認められていることが前記秘匿情報記憶モジュールにより確認される場合には、前記疲労度判定モジュールが前記ドライバ関連情報を利用し前記疲労度を算出すること
を特徴とする疲労度判定システム。
【請求項2】
前記車両の車両内部情報を取得する車内情報取得モジュールを備え、前記秘匿情報記憶モジュールが、前記ドライバ関連情報に含まれ前記ドライバに対応する個人IDを取得し、前記秘匿情報記憶モジュールが、前記車内情報取得モジュールにより取得される前記車両内部情報と、前記ドライバ関連情報とを比較し、前記車両内部情報に対応する前記個人IDを識別することを特徴とする請求項1に記載の疲労度判定システム。
【請求項3】
前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの睡眠時間を少なくとも含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の疲労度判定システム。
【請求項4】
前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの、通勤時間、走行時間、始業時間、終業時間、勤続期間及び急減速の回数のいずれか又はそれらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする請求項3に記載の疲労度判定システム。
【請求項5】
前記走行時間、前記始業時間、前記終業時間及び前記急減速の回数は、前記車両に搭載されるドライブレコーダにより取得されることを特徴とする請求項4に記載の疲労度判定システム。
【請求項6】
前記ドライブレコーダが、前記ドライバ関連情報をリアルタイムで取得し、前記秘匿情報記憶モジュールにより前記ドライバ関連情報が、前記個人IDに関連付けて保存されることを特徴とする請求項5に記載の疲労度判定システム。
【請求項7】
前記ドライバ関連情報は、前記ドライバが運行する経路、前記経路の天候、前記経路の風速のいずれか又はそれらの任意の組み合わせを有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の疲労度判定システム。
【請求項8】
車両を運転するドライバの疲労度を判定するための疲労度判定方法であって、
運行管理者の利用認否を前記ドライバが設定可能なドライバ関連情報を取得する工程と、
前記ドライバ関連情報に基づき、前記ドライバの疲労度を算出する工程と、
前記ドライバにより前記ドライバ関連情報の利用が認められていることを確認する工程と、
前記ドライバ関連情報を利用し前記疲労度を算出する工程と、を備えること
を特徴とする疲労度判定システム。
【請求項9】
前記車両の車両内部情報を取得する工程と、前記ドライバ関連情報に含まれ前記ドライバに対応する個人IDを取得する工程と、前記車両内部情報と、前記ドライバ関連情報とを比較する工程と、前記車両内部情報に対応する前記個人IDを識別する工程と、を備えることを特徴とする請求項8に記載の疲労度判定方法。
【請求項10】
前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの睡眠時間を少なくとも含むことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の疲労度判定方法。
【請求項11】
前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの、通勤時間、走行時間、始業時間、終業時間、勤続期間及び急減速の回数のいずれか又はそれらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする請求項10に記載の疲労度判定方法。
【請求項12】
前記走行時間、前記始業時間、前記終業時間及び前記急減速の回数は、前記車両に搭載されるドライブレコーダから取得されることを特徴とする請求項11に記載の疲労度判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両を運転するドライバの疲労を判定する疲労度判定システム及び疲労度判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両に搭載される映像記録装置、いわゆるドライブレコーダが用いられている。ドライブレコーダは、それが搭載されている車両の事故発生時の状況を記録するために、フロントガラスやダッシュボードに取り付けられたビデオカメラで車内外の状況を記録する。また、運行中の走行速度や稼働状況等を数値化し演算できる計器をドライブレコーダに組み合わせたデジタコ等が利用され、車線の逸脱、前方車両との車間距離、制限速度や路面表示を認識し車両の動きを警報することが行われている。さらに、ドライブレコーダのビデオカメラにより、運転者が脇見や居眠りをしたことをリアルタイムに検知し、ドライバに警報する機能を有する。
【0003】
上記ドライブレコーダ等を利用し、運転手の状態を推定する従来の運転手状態システム、車両等が特許文献1乃至3に開示されている。特許文献1は、車外における運転手の行動履歴情報と、車内における運転手の状況に基づき、車内における運転手の状態を推定する車載装置を開示する
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-091616号公報
【特許文献2】特開2019-073070号公報
【特許文献3】特開2018-180983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、特許文献1乃至3に開示される従来の運転手状態システムによれば、車両に乗る前の車外における運転手の行動履歴情報に基づき運転手の疲労度と、車内の運転手の生体情報と、に基づき、運転手の状態を推定する。
【0006】
ところで、従来の運転手状態システムでは、上述した、各運転手の行動履歴情報や生体情報が、運転手状態システムを管理する管理者により、運営する管理サーバ、又は管理サーバからアクセス可能なデータセンタ等に保存される。このように、運転手状態システムを利用する運転手の行動履歴情報を管理者が集中管理しているため、その行動履歴情報を蓄積するコストや、当該情報が漏洩した場合の損害を抑えることが難しい。また、他の事業者に当該情報を提供する場合には、当該情報の所有者である各運転手から、管理者が当該情報の使用について承諾を得る必要があるため、当該情報の利活用を有効に行うことが難しい。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、車両を運転するドライバに関するドライバ関連情報を利用し、ドライバの疲労度を判定できる疲労度判定システムであって、ドライバ関連情報の蓄積のコストや、安全性を確保できる疲労度判定システム及び疲労度判定方法を提供することを目的とする。さらに、取得されたドライバ関連情報の利活用を、安全かつ容易に実現できる疲労度判定システム及び疲労度判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の、車両を運転するドライバの疲労度を判定するための疲労度判定システムの第1の態様は、運行管理者の利用認否を前記ドライバが設定可能なドライバ関連情報を取得する秘匿情報記憶モジュールと、前記ドライバ関連情報に基づき、前記ドライバの疲労度を算出する疲労度判定モジュールと、を備え、前記ドライバにより前記ドライバ関連情報の利用が認められていることが前記秘匿情報記憶モジュールにより確認される場合には、前記疲労度判定モジュールが前記ドライバ関連情報を利用し前記疲労度を算出することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の疲労度判定システムであって、前記車両の車両内部情報を取得する車内情報取得モジュールを備え、前記秘匿情報記憶モジュールが、前記ドライバ関連情報に含まれ前記ドライバに対応する個人IDを取得し、前記秘匿情報記憶モジュールが、前記車内情報取得モジュールにより取得される前記車両内部情報と、前記ドライバ関連情報とを比較し、前記車両内部情報に対応する前記個人IDを識別することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様の疲労度判定システムであって、前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの睡眠時間を少なくとも含むことを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明の第4の態様は、第3の態様の疲労度判定システムであって、前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの、通勤時間、走行時間、始業時間、終業時間、勤続期間及び急減速の回数のいずれか又はそれらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第5の態様は、第4の態様の疲労度判定システムであって、前記走行時間、前記始業時間、前記終業時間及び前記急減速の回数は、前記車両に搭載されるドライブレコーダにより取得されることを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明の第6の態様は、第5の態様の疲労度判定システムであって、前記ドライブレコーダが、前記ドライバ関連情報をリアルタイムで取得し、前記秘匿情報記憶モジュールにより前記ドライバ関連情報が、前記個人IDに関連付けて保存されることを特徴とする。
【0014】
本発明の第7の態様は、第1乃至第6の態様のいずれかの疲労度判定システムであって、前記ドライバ関連情報は、前記ドライバが運行する経路、前記経路の天候、前記経路の風速のいずれか又はそれらの任意の組み合わせを有することを特徴とする。
【0015】
さらに、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の、車両を運転するドライバの疲労度を判定するための疲労度判定方法の第1の態様は、運行管理者の利用認否を前記ドライバが設定可能なドライバ関連情報を取得する工程と、前記ドライバ関連情報に基づき、前記ドライバの疲労度を算出する工程と、前記ドライバにより前記ドライバ関連情報の利用が認められていることを確認する工程と、前記ドライバ関連情報を利用し前記疲労度を算出する工程と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の疲労度判定方法であって、前記車両の車両内部情報を取得する工程と、前記ドライバ関連情報に含まれ前記ドライバに対応する個人IDを取得する工程と、前記車両内部情報と、前記ドライバ関連情報とを比較する工程と、前記車両内部情報に対応する前記個人IDを識別する工程と、を備えることを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様の疲労度判定方法であって、前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの睡眠時間を少なくとも含むことを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明の第4の態様は、第3の態様の疲労度判定方法であって、前記ドライバ関連情報は、前記ドライバの、通勤時間、睡眠時間、走行時間、始業時間、終業時間、勤続期間及び急減速の回数のいずれか又はそれらの任意の組み合わせを含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明の第5の態様は、第4の態様の疲労度判定方法であって、前記走行時間、前記始業時間、前記終業時間及び前記急減速の回数は、前記車両に搭載されるドライブレコーダから取得されることを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明の第6の態様は、第5の態様の疲労度判定方法であって、前記ドライブレコーダが、前記ドライバ関連情報をリアルタイムで取得し、前記秘匿情報記憶モジュールにより前記ドライバ関連情報が、前記個人IDに関連付けて保存されることを特徴とする。
【0021】
本発明の第7の態様は、第1乃至第6の態様のいずれかの疲労度判定方法であって、前記ドライバ関連情報は、前記ドライバが運行する経路、前記経路の天候、前記経路の風速のいずれか又はそれらの任意の組み合わせを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る疲労度判定システム及び疲労度判定方法によれば、車両を運転するドライバに関するドライバ関連情報について、ドライバの運行管理を行う運行管理者に対する利用認否をトライバにより設定でき、その利用がドライバにより認められている場合にのみ、ドライバ関連情報が利用されるので、ドライバ関連情報の蓄積のコストや、安全性を確保でき、また、ドライバ関連情報を他の事業者へも安全かつ容易に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施形態に係る疲労度判定システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る疲労度判定システムの概略構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る疲労度判定システムによる疲労度判定機能を実行するための構成を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る疲労度判定システムの動作フローを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明の実施形態に係る疲労度判定システム1について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る疲労度判定システムの概略構成の一例を示す図、
図2は、本発明の実施形態に係る疲労度判定システムの概略構成の一例を示す機能ブロック図である。以下の説明において、同一の構成には、同一の符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
【0025】
疲労度判定システム1は、システム管理者により運営管理され、
図1に示されるように、管理サーバ101、個人端末201、運行記録端末301、及び広域サーバ401を備え、管理サーバ101、個人端末201、運行記録端末301、及び広域サーバ401は、インターネット等のネットワークを介し互いに通信可能である。
【0026】
管理サーバ101は、
図2に示されるように、ドライバの疲労度を算出するために必要な情報を集中管理するために用いられ、主として制御部103、主記憶部105、補助記憶部107、及び通信部109を備える。制御部103は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を備え、疲労度判定システム1の制御プログラムを実行することで後述するドライバ関連情報を取得することや、疲労度を判定するといった種々の処理を実行する。主記憶部105は、制御部103において処理されるデータを短期的に保持する機能を有し、主記憶部105には、RAM(Random Access Memory)等を利用できる。補助記憶部107は、主記憶部105により保持されたデータを長期間保持する機能を有し、補助記憶部107には、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等を利用できる。また、通信部109は、制御部103により取得される結果を後述する個人端末201や運行記録端末301へ送信することや、個人端末201や運行記録端末301に保存されているデータを受信する機能を有し、通信部109にはネットワークボード等を利用できる。
【0027】
個人端末201は、管理サーバ101や運行記録端末301と送受信を行い、車両の運転者であるドライバが登録操作を行うことや、ドライバが要求又は入力する情報を表示する装置である。個人端末201は、管理サーバ101と同様の機能を有する制御部203、主記憶部205、補助記憶部207、及び通信部209を備え、さらに表示部215及び入力部217を備える。表示部215は、既知の画像表示手段である液晶又は有機ELディスプレイ、携帯情報端末のタッチパネル式のディスプレイ等を使用できる。また、入力部217としては、前述のタッチパネル式のディスプレイやキーボード等を利用できる。
【0028】
また、運行記録端末301は、管理サーバ101や個人端末201からの要求の受信や、車両の運行情報を取得し管理サーバ101や個人端末201への送信をする装置である。管理サーバ101や個人端末201と同様の機能を有する制御部303、主記憶部305、補助記憶部307、通信部309、及び表示部315に加え、撮影部311及び走行計測部313を備える。撮影部311としては、車両の車内及び車外の状況を撮像する撮像カメラを利用できる。
【0029】
走行計測部313としては、通信型の所謂ドライブレコーダ等が利用でき、ドライブレコーダにより、ドライバが車両のエンジンを起動した時刻である始業時刻や、車両のエンジンを停止した時刻である終業時刻、走行時間、走行距離等を取得し、ドライブレコーダに搭載される加速度センサにより急減速が検出され、ドライブレコーダに搭載される全地球測位システム(GPS)により走行経路が検出される。
【0030】
また、本実施形態に係る疲労度判定システム1は、インターネット等の通信により広域サーバ401に接続されており、ウェブAPI等を介し、走行経路の天候、風速等の観測データを取得できる。
【0031】
〔疲労度判定機能〕
次に、疲労度判定機能を実施するための構成について
図3を参照しつつ説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る疲労度判定システムによる疲労度判定機能を実行するための構成を示す図である。
【0032】
疲労度判定システム1において、管理サーバ101により、主として、表示・登録モジュール111、秘匿情報記憶モジュール113、制御モジュール115、個人識別モジュール117、車内情報取得モジュール119、及び疲労度判定モジュール121の機能が構成される。
【0033】
なお、本明細書において、モジュールとは、プログラムよって実行される1又は複数の機能ごとのまとまりのことを意味する。本実施形態に係るモジュールは、
図3に記載されるようなモジュール間で連携及び実行できるモジュールであれば適宜変更できる。また、疲労度判定システム1を利用するシステムの管理者、ドライバの管理者及びドライバ等のユーザが指示入力を行うためのGUI(Graphical User Interface)や一連の処理を完結するための全てのプログラムがモジュール内に含まれている必要はなく、文字入力、特定のインターフェース画像への操作、数値計算、コピーアンドペースト、画面の切り替え、疲労度判定システム1を作動させるため以外のアプリケーションやモジュールの起動、カメラの操作、情報の表示等、ごく限られた機能ごと、又はこれらを複数組み合わせて一つのモジュールを形成することも可能である。
【0034】
図3に示される表示・登録モジュール111は、ドライバやドライバを管理する運行管理者に対し、疲労度判定に用いる際に必要となる個人情報(すなわち、ドライバ関連情報)や個人ID等を登録することや、運行情報を要求し疲労度判定の処理結果を、個人端末201から閲覧可能に表示する。表示・登録モジュール111は、入出力部、情報アクセス部、アクセス制御部、利用資格情報データベース、及び設定情報データベースを有する。
【0035】
入出力部は、他のモジュールや管理サーバ101の外部の装置に表示されるウエブブラウザと情報をやり取りする機能を有する。情報アクセス部は、後述の利用資格情報データベースや設定情報データベースにアクセスし、個人情報や個人ID等の登録及び検索を行う機能を有する。アクセス制御部は、疲労度判定システム1の利用者(運行管理者)の資格情報や利用資格の要件に応じ、利用者が各機能を使用することの可否を判定する機能である。なお、利用を公衆に開放することを目的とする場合には、アクセス制御部は省略できる。利用資格情報データベースは、利用者の資格情報を保存する機能を有する。アクセス制御部と同様に、利用を公衆に開放することを目的とする場合には、利用資格情報データベースを省略できる。
【0036】
設定情報データベースは、各モジュールを制御するための情報を保存する機能を有する。前述した表示・登録モジュール111の入出力部を介して通信可能とする構成でもよいし、他のモジュールから設定情報データベースに直接アクセスできるように固有の入出力部を有する構成とすることも可能である。
【0037】
制御モジュール115は、各モジュール間の通信を行い、各モジュールに対する処理の要求や、個人情報を保存するデータベースからモジュール間で必要な情報の授受を行う。また、制御モジュール115は、タスク管理部、入出力部、情報アクセス部を有する。
【0038】
タスク管理部は、表示・登録モジュール111から受けた要求を保持し、各モジュールに対し適切に処理要求する機能を有する。入出力部は、他のモジュールや管理サーバ101の外部の装置(例えば、広域サーバ401)に表示される情報をやり取りする機能を有する。情報アクセス部は、各データベースに対するアクセス、情報の登録及び検索を行う機能を有する。また、情報アクセス部は、暗号化された個人情報や、各モジュールへ送信するパラメータ等の情報を取り扱う。
【0039】
秘匿情報記憶モジュール113は、ドライバの個人ID等の個人情報を保持するためのモジュールである。個人情報を原則として本人のみが管理運用し他者と共有・利活用する仕組みの一つであるPersonal Life Repository(個人生活録:PLR)を利用する。個人情報を所有するデータベースにアクセスする対象が、個人情報を特定する一意な符号(個人ID)を知っており、かつ、当該個人情報の所有者であるドライバにより、個人情報を所得する正当な権限を付与されていることが判断される場合にのみ、当該アクセスする対象に個人情報を付与する。例えば、運行管理者が、個人IDに関連づけられているドライバの個人情報にアクセスを試みるときには、当該ドライバに対応する個人IDを示す符号を秘匿情報記憶モジュール113に供給し、当該ドライバが、当該運行管理者がドライバの個人情報を利用することの認否が識別され、認証されている場合には、運行管理者による運転手の個人情報の利用が認められる。
【0040】
秘匿情報記憶モジュール113は、例えば、個人情報を暗号化する暗号化部、暗号化された個人情報を複合化する複合部、秘匿情報記憶モジュールと他のモジュールとの間で情報のやり取りを行う入出力部、暗号化された個人情報を保持する秘匿情報データベースを備える構成を利用する。なお、暗号化された個人情報は、システム管理者が管理するデータベースには保存されず、ネットワークで連結可能で、ドライバが管理しているオンラインストレージやドライバが所有する端末のストレージを利用できる。
【0041】
個人識別モジュール117は、運行記録端末301により取得された画像内に存在する人物を判定し、その人物に最も似ている確率を有する顔画像を有する個人IDを出力する。個人識別モジュール117は、例えば、学習処理部と、学習情報データベースと、画像取得部と、秘匿情報アクセス部と、識別処理部と、入出力部と、から構成できる。学習処理部は、個人を判別するために利用する学習モデルを予め生成する。学習モデルは、複数方向から撮影された顔画像と、その顔画像に対応する人物情報とを入力することで生成される。
【0042】
学習情報データベースは、学習処理部で生成される学習モデルを保持する。当該データベースは、静的ファイル形式や、その他の動的ファイル形式を任意に利用できる。画像取得部は、判定を行う対象である画像を取得する。なお、画像は、静的ファイルにアクセスし取得することや、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)/HTTPS(Hyper Text Transfer Protocol Secure)ベースで実現するWeb API(Application Programming Interface)を任意に選択できる。秘匿情報アクセス部は、前述の秘匿情報記憶モジュール113にアクセスし、個人情報を取得する。識別処理部は、学習情報データベースの学習モデル、画像取得部により取得される対象画像、秘匿情報アクセス部により取得される個人情報に基づいて個人を特定する処理を行う。入出力部は、個人識別モジュール117とその他のモジュールとの間で各情報をやり取りする。
【0043】
疲労度判定モジュール121は、秘匿情報記憶モジュール113の個人情報及び車内情報取得モジュール119の走行情報に基づき、判定対象であるドライバの疲労度を推定する。疲労度判定モジュール121は、例えば、秘匿情報アクセス部と、疲労度計算処理部と、入出力部とを備える。なお、疲労度判定モジュール121は、ドライバ等が所有する個人端末201と互いに情報のやり取りができるように、予めネットワークに登録されている。
【0044】
秘匿情報アクセス部は、秘匿情報記憶モジュール113にアクセスし、個人IDを取得する。疲労度計算処理部は、個人情報及び走行情報に基づき、個人IDに関連付けて疲労度を計算及び評価する。入出力部は、疲労度判定モジュール121とその他のモジュールとの間で各情報をやり取りする。
【0045】
車内情報取得モジュール119は、運行記録端末301から送信される画像情報及び走行情報を保持し、他のモジュールへ送信する。なお、運行記録端末301と、車内情報取得モジュール119とは、互いに情報のやり取りができるように、予めネットワークに登録されている。車内情報取得モジュール119は、例えば、車内画像取得部と、走行情報取得部と、入出力部とを備える。
【0046】
車内画像取得部は、車内情報取得モジュール119に対して運行記録端末301から送信されるための車内の画像を取得し、保持する。走行情報取得部は、車内情報取得モジュール119に対して運行記録端末301から送信されるための走行速度や加速度等の走行情報を取得し、保持する。入出力部は、車内情報取得モジュール119とその他のモジュールとの間で各情報をやり取りする。
【0047】
〔疲労度判定を行うフロー〕
上記構成の疲労度判定システム1によるドライバの疲労度判定を行う処理について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る疲労度判定システム1の動作フローを示すフロー図である。
【0048】
疲労度判定システム1における処理は、車両に乗るドライバによる個人端末201の操作から始まることとするが、疲労度判定システム1による処理は、任意の条件で処理を開始するように適宜変更できることは言うまでもない。また、疲労度判定の結果については、個人端末201に表示することや、運行管理者等のドライバを管理する者へ、電子メール等で提供することや所定の端末に表示させることも可能である。
【0049】
まず、ドライバにより個人端末201を用い、疲労度判定システム1が開始されると、運行記録端末301の撮影部311により、車両内の車内画像が取得される(ステップS11)。
なお、車内画像は、車内の運転席のみならず、助手席及び後部座席の領域を含む画像が取得される。顔検出には、DeepLearninigの深層畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を利用できる。また、顔検出のアルゴリズムとしては、OpenCVのHaar-cascadeやDlib Hogを利用できる。CNNにより自動の顔検出を行うために、顔が複数の方向から事前に撮影された顔画像と個人IDに紐づけて予め登録し、学習データを作成する。
【0050】
次に、運行記録端末301により取得された車内画像に対応する顔画像を有する個人IDが推定される(ステップS13)。本ステップでは、取得された車内画像から、最も顔を表現していると認識される画像領域が選択され、選択された画像領域と登録されている顔画像とが比較され、顔領域の候補と顔学習データとの類似度(確信度)が出力される。なお、取得される確信度は、本来運転すべきドライバとは異なるドライバ、すなわち替え玉が車両に乗ることを防止する替え玉監視手段としても利用できる。例えば、確信度が所定の閾値を超える場合には、本来乗るドライバとは異なる者が乗っている可能性が高いことを管理者に通知する構成や、車両のシフトレバーがロックされ、シフトレバーを走行モード(Dレンジ)へ移動できない構成等を設けることで実現できる。
【0051】
さらに、ステップS15において、運行記録端末301により車両の走行情報が取得される。なお、本ステップS15は、ステップS13と並列処理を行うことも可能であるし、ステップS13の前工程で処理することも可能である。
【0052】
次に、ステップS17では、ステップS13において識別された顔領域の候補から、確信度が高い候補が複数検索されるとともに、検索された複数の候補に対応する個人IDが取得される。
【0053】
次に、ステップS18では、ドライバの個人情報の利用認否が確認される。ステップS17において、個人IDに対応するドライバにより、当該ドライバの個人情報が対応する運行管理者による利用が認められているか否かが秘匿情報記憶モジュール113により確認される。当該管理者による個人情報の利用がドライバにより認められている場合には、次のステップS19に移行し、疲労度が計算される。反対に個人情報の利用が認められていない場合には、ステップS19に移行せずに、ステップS11に移行する。なお、本実施形態は、個人情報の利用が認められていない場合、ステップS11に移行する構成であるが、疲労度判定を行うプログラムを終了する構成や、個人IDのみを表示する構成とすることも可能である。
【0054】
疲労度判定モジュール121により、疲労度が計算されたステップS19の後には、ステップS21に移行し、個人ID等の個人ID情報、車内画像により撮像された顔画像が当該個人IDである可能性を示す確信度、計算された疲労度が、本システムにアクセスできる表示部に表示される。例えば、車両に装着されている運行記録端末301の表示部315、運行管理者が視認することができる端末の表示部に表示される(ステップS21)。
【0055】
〔疲労度判定処理〕
本実施形態の疲労度判定モジュール121は、線形方程式を利用し疲労度を算出する。まず、個人情報及び走行情報から疲労に影響する疲労度測定項目を抽出し、抽出された疲労度測定項目の値に応じて数量化し(例えば、後述する表1に示すような5段階の評価で表現し)、その総和から疲労度を取得する。なお、評価の階級は、離散的な値であればよいので、5段階に限定されず、10段階等、適宜選択できる。
【0056】
表1は、疲労度測定項目に対する疲労度の評価を示す。また、疲労度測定項目として列挙する各情報を取得する取得元と、各項目の評価を示す判定値が記載されている。なお、判定値は、各項目がドライバの疲労に影響する程度に応じて、-2、-1、0、1、2に区分され、それぞれドライバの疲労がほぼ無い状態で車両の運行を快適にできる状態である「快適」、ドライバの疲労は若干あるが車両の運行に影響がない状態である「やや快適」、ドライバに疲労があるが車両の運行に支障はない状態である「快適」、ドライバに疲労が溜りつつあり、車両の運行には適さない状態であることをドライバに注意喚起を促す状態である「やや疲労」、ドライバに疲労が非常に多く溜まっており、車両の運行に適さない状態である「疲労」を意味する。
【0057】
【0058】
疲労度測定項目を取得する取得元は、管理サーバ101を介するPLR、運行記録端末301、広域サーバ401等である。なお、走行時間帯については、疲労度判定システム1の構成要素が備える集積回路のリアルタイムクロックや、ハードウェアタイマー等の時刻取得手段により取得される。
【0059】
本実施形態の疲労度測定項目には、車両を運転するドライバ自身により入力され、管理サーバ101を介しPLRとして保存される情報として、睡眠時間、年齢、及び勤続期間がある。睡眠時間は、ドライバ自身により入力された値、又は、ドライバ自身により入力された就寝時間及び起床時間から自動算出された値が、睡眠時間の日時に関連付けられ保存される。年齢は、ドライバの年齢を意味し、例えば、ドライバ自身により生年月日が入力されると年齢が算出され保存される。勤続期間は、例えば、運行管理会社に入社してからの勤務年数や、過去に勤務した会社がある場合には、入社してから退社するまでの勤続年数が保存される。
【0060】
疲労度測定項目の内、運行記録端末301により取得されるのは、走行時間、走行距離、始業時刻、終業時刻、及び急減速である。また、走行時間、走行距離、始業時刻、終業時刻、及び急減速は、前述の時刻取得手段により取得される時刻情報と関連付けられて保存される。急減速は、例えば、運行記録端末301が備える加速度センサにより取得される車両の速度変化率が所定の閾値を超える場合には、急減速と認定し、急減速として認定される回数を取得する。
【0061】
疲労度測定項目の内、運行中経路天候及び風速は、広域サーバ401から取得される情報であり、車両の走行する場所の天候や風速に関する情報である。
【0062】
以下に示す表2は、表1の疲労度測定項目に関する判定値に基づく、疲労判定の対象であるドライバ1乃至5の疲労度のデータ例を示す。疲労度は、疲労度測定項目の各判定値に基づき判定され、以下の線形方程式で表現される。
疲労度 = (睡眠時間の重み×睡眠時間判定値 + 走行時間の重み×走行時間判定値 + 走行距離の重み×走行距離判定値 + 年齢の重み×年齢判定値 + 勤続期間の重み×勤続期間判定値 + 始業時刻の重み×始業時刻判定値 + 終業時刻の重み×終業時刻判定値 + 走行時間帯(午前)の重み×走行時間帯(午前)判定値 + 走行時間帯(午後)の重み×走行時間帯(午後)判定値 + 運行中経路天候の重み×運行中経路天候判定値 + 風速の重み×風速判定値 + 急減速(回数)の重み×急減速(回数)判定値) / (各疲労度測定項目の重みの総和) (式1)
【0063】
また、疲労度を判定するために、各疲労度測定項目が、どの程度重視されるか(重み)が予め設定及び保持されている。なお、下記の表2では、全ての疲労度測定項目の重みが等しく「1」に設定されている。
式1を用いると、ドライバ1乃至5の疲労度計算値(FV)は、それぞれ、2.00,1.90,1.83,1.75,1.67と算出される。さらに、ドライバ1乃至5の疲労度は、疲労度計算値(FV)から予め設定及び保存されている疲労度の判定基準値に基づき区分される。本実施形態では、表2の「※判定基準値」に示されるように、疲労度は、疲労度計算値(FV)に基づき5段階評価される。疲労度計算値が、-2.0以上-1.8未満の場合には、疲労度は、-2であり、疲労度計算値が、-1.8以上-1.6未満の場合には、疲労度は-1であり、疲労度計算値が、-1.6以上1.6以下の場合には、疲労度は0であり、疲労度計算値が、1.6より大きく1.8以下の場合には、疲労度は1であり、疲労度計算値が、1.8より大きく2.0以下の場合には、疲労度は2である。
【0064】
なお、疲労度-2、-1、0、1、2は、表1に関連して説明した通り、それぞれ、「やや快適」、「快適」、「やや疲労」、「疲労」を意味する。また、上記した重み及び判定基準値の閾値は適宜変更でき、車両事故を起こしたドライバから取得される疲労度及び疲労度計算値のデータと、事故を起こさないドライバから取得される疲労度及び疲労度計算値のデータとを比較し、重み及び判定基準値の閾値の最適化が行われることは言うまでもない。重みは、過去発生した車両事故と疲労度測定項目との相関関係に応じて1乃至10の範囲で表現される。また、発明者等が鋭意研究したところ、ドライバの睡眠時間(特に走行開始直前の睡眠時間)が、他の疲労度測定項目に比して疲労度への影響が相対的に大きいという知見を得ている。
【0065】
【0066】
上記の表2に示す通り、本実施形態では、ドライバ1乃至5は、疲労度測定項目のうち走行距離に起因する疲労度が互いに異なるが、他の項目は同じである。結果として、ドライバ1乃至3は、疲労度が-2(快適)と判断され、走行に適した状態であることを示す例である。ドライバ4及び5は、疲労度が-1(やや快適)と判断され、多少の疲労はあるものの、車両の走行には適した状態であることを示す例である。
【0067】
上記の通り、疲労度判定システム1によれば、疲労度測定項目の判定値に基づきドライバの疲労度が可視化され、顕在化することなくドライバに蓄積している疲労度を客観的に可視化することができる。さらに、ドライバの走行開始直前までの疲労の蓄積、睡眠時間などの個人情報に基づく、ドライバの始業前の疲労度をドライバの管理者である事業者に知らせることで、過労による運転事故の予防に貢献できる。すなわち、疲労度判定システム1により、ドライバの点呼時や始業前等に事業者とドライバが疲労度を客観的に把握することで、運行当日の運行計画、過労運転、法令違反勤務等を防止できる。結果的に、疲労度判定システム1によれば、運転事故を予防に貢献できるのみならず、働く者の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く者一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにする働き方改革、企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても 大きな成果が期待できる健康経営、及びトラック輸送の生産性の向上・物流の効率化及び女性や60代の運転者等も働きやすいより「ホワイト」な労働環境の実現するホワイト物流の推進などの社会的要請にも貢献できる。
【0068】
本実施形態では、ドライバが運転する対象として自動車に本発明を適用した例を用いて説明したが、本発明は、道路を走るための車両に含まれる自動二輪車、電車等の鉄道車両、ダンプカー及びブルドーザ等の建設車両、トラクタや耕運機等の農業用機械等、すなわち、車輪がついていて陸上を走るものに本発明を適用できることは言うまでもない。
【0069】
本実施形態の疲労度判定システム1には、単一の個人端末が連結される構成であるが、複数の個人端末に連結され、複数のドライバの疲労判定を行うことも可能である。特に、同一の車両を複数のドライバを共有する場合に個人端末が複数ある構成や、複数の車両に対して、一のドライバが運行するために、複数の運行記録端末を備える構成をとすることも可能である。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 疲労度判定システム
101 管理サーバ
103 制御部
105 主記憶部
107 補助記憶部
109 通信部
111 表示・登録モジュール
113 秘匿情報記憶モジュール
115 制御モジュール
117 個人識別モジュール
119 車内情報取得モジュール
121 疲労度判定モジュール
201 個人端末
203 制御部
205 主記憶部
207 補助記憶部
209 通信部
215 表示部
217 入力部
301 運行記録端末
303 制御部
305 主記憶部
307 補助記憶部
309 通信部
311 撮影部
313 走行計測部
315 表示部
401 広域サーバ