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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081224
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】画像生成装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/00 20110101AFI20220524BHJP
   G06F 30/13 20200101ALI20220524BHJP
   G06F 30/10 20200101ALI20220524BHJP
【FI】
G06T19/00 600
G06F17/50 680B
G06F17/50 610C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020192635
(22)【出願日】2020-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】516062846
【氏名又は名称】株式会社STUDIO55
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】木村 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】アウン コ ナイ
【テーマコード(参考)】
5B046
5B050
5B146
【Fターム(参考)】
5B046AA03
5B046DA01
5B046EA09
5B046FA10
5B046FA16
5B050BA09
5B050BA13
5B050BA17
5B050CA07
5B050DA01
5B050DA10
5B050EA05
5B050EA07
5B050EA13
5B050EA18
5B050EA19
5B050EA27
5B050FA02
5B050FA09
5B146AA04
5B146CA01
5B146DE06
5B146EA02
(57)【要約】
【課題】全天球画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することが可能な画像生成装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】建築予定地Aを撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳して重畳画像を生成する画像生成装置1であって、全天球画像である撮像画像とレンダリング画像とを取得する画像取得部11と、撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置Pを取得する撮像位置取得部12と、取得された撮像位置Pに基づいて、撮像画像及びレンダリング画像の重畳位置を決定する重畳位置決定部13と、決定された重畳位置に基づいて、レンダリング画像を全天球画像に変換する画像変換部14と、撮像画像と変換されたレンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する画像生成部15と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築予定地を撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳して重畳画像を生成する画像生成装置であって、
全天球画像である前記撮像画像と前記レンダリング画像とを取得する画像取得部と、
前記撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置を取得する撮像位置取得部と、
取得された撮像位置に基づいて、前記撮像画像及び前記レンダリング画像の重畳位置を決定する重畳位置決定部と、
決定された重畳位置に基づいて、前記レンダリング画像を全天球画像に変換する画像変換部と、
前記撮像画像と変換された前記レンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する画像生成部と、
を備える画像生成装置。
【請求項2】
前記撮像画像における所定の基準点を取得する基準点取得部と、
取得された基準点に対応する、前記レンダリング画像における位置を示す特徴点を取得する特徴点取得部と、
取得された前記基準点及び前記特徴点に基づいて、前記撮像位置を推定する推定部と、
をさらに備え、
前記撮像位置取得部は、推定された前記撮像位置を取得する請求項1に記載の画像生成装置。
【請求項3】
前記撮像画像における所定の基準点を取得する基準点取得部と、
取得された前記基準点の地図上における位置を地点情報として取得する地点情報取得部と、
取得された前記基準点及び前記地点情報に基づいて、前記撮像位置を推定する推定部と、
をさらに備え、
前記撮像位置取得部は、推定された前記撮像位置を取得する請求項1に記載の画像生成装置。
【請求項4】
前記画像取得部は、前記撮像画像を含む撮像動画像を取得し、
前記画像生成部は、予め設定された前記撮像動画像の時間的な長さに合わせて時間的な長さを調整された、前記レンダリング画像を含むレンダリング動画像を前記撮像動画像に重畳して重畳動画像を生成する請求項1に記載の画像生成装置。
【請求項5】
建築予定地を撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳して重畳画像を生成する画像生成装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
全天球画像である前記撮像画像と前記レンダリング画像とを取得する画像取得部、
前記撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置を取得する撮像位置取得部、
取得された撮像位置に基づいて、前記撮像画像及び前記レンダリング画像の重畳位置を決定する重畳位置決定部、
決定された重畳位置に基づいて、前記レンダリング画像を全天球画像に変換する画像変換部、
前記撮像画像と変換された前記レンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する画像生成部、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像生成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建築予定の建築物の外観図を作成することで、完成後のイメージを示すことが実施されている。このように、外観図を示すことは、住宅販売の営業等において有用である。
【0003】
昨今では、外観図として、3Dレンダリング画像(以下、単にレンダリング画像ともいう)を用いて完成後のイメージを示すことも行われている。レンダリング画像を用いることにより、様々な視点から外観を確認することができる。さらに、建築予定地の実写画像に、レンダリング画像を重畳することで、近隣の風景との調和を確認することができる。例えば、建築物の配置予定場所を撮影した撮影画像に、建築物の3次元画像(外観画像9を重畳する建築画像表示兵法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-89697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、建築予定地の実写画像を全天球画像にすることで、所定の視点から360度の全方向を確認することができる。一方、レンダリング画像も全天球画像に合わせて補正する必要がある。そこで、全天球画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することができれば好適である。
【0006】
本発明は、全天球画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することが可能な画像生成装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、建築予定地を撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳して重畳画像を生成する画像生成装置であって、全天球画像である前記撮像画像と前記レンダリング画像とを取得する画像取得部と、前記撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置を取得する撮像位置取得部と、取得された撮像位置に基づいて、前記撮像画像及び前記レンダリング画像の重畳位置を決定する重畳位置決定部と、決定された重畳位置に基づいて、前記レンダリング画像を全天球画像に変換する画像変換部と、前記撮像画像と変換された前記レンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する画像生成部と、を備える画像生成装置に関する。
【0008】
また、画像生成装置は、前記撮像画像における所定の基準点を取得する基準点取得部と、取得された基準点に対応する、前記レンダリング画像における位置を示す特徴点を取得する特徴点取得部と、取得された前記基準点及び前記特徴点に基づいて、前記撮像位置を推定する推定部と、をさらに備え、前記撮像位置取得部は、推定された前記撮像位置を取得するのが好ましい。
【0009】
また、画像生成装置は、前記撮像画像における所定の基準点を取得する基準点取得部と、取得された前記基準点の地図上における位置を地点情報として取得する地点情報取得部と、取得された前記基準点及び前記地点情報に基づいて、前記撮像位置を推定する推定部と、をさらに備え、前記撮像位置取得部は、推定された前記撮像位置を取得するのが好ましい。
【0010】
また、前記画像取得部は、前記撮像画像を含む撮像動画像を取得し、前記画像生成部は、予め設定された前記撮像動画像の時間的な長さに合わせて時間的な長さを調整された、前記レンダリング画像を含むレンダリング動画像を前記撮像動画像に重畳して重畳動画像を生成するのが好ましい。
【0011】
また、本発明は、建築予定地を撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳して重畳画像を生成する画像生成装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、全天球画像である前記撮像画像と前記レンダリング画像とを取得する画像取得部、前記撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置を取得する撮像位置取得部、取得された撮像位置に基づいて、前記撮像画像及び前記レンダリング画像の重畳位置を決定する重畳位置決定部、決定された重畳位置に基づいて、前記レンダリング画像を全天球画像に変換する画像変換部、前記撮像画像と変換された前記レンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する画像生成部、として機能させるプログラムに関する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、全天球画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することが可能な画像生成装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1実施形態に係る画像生成装置によって合成される撮像画像の撮像位置と、撮像対象に含まれる建築予定地との関係を示す概略図である。
図2】第1実施形態の画像生成装置によって重畳される重畳画像を示す概略図である。
図3】第1実施形態の画像生成装置によって合成される撮像画像を示す概略図である。
図4】第1実施形態に係る画像生成装置によって合成されるレンダリング画像を示す概略図である。
図5】第1実施形態の画像生成装置の構成を示すブロック図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る画像生成装置の構成を示すブロック図である。
図7】本発明の第3実施形態に係る画像生成装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の各実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムについて、図1から図7を参照して説明する。
まず、各実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムを説明するにあたり、生成される画像(以下、重畳画像ともいう)について、図1から図4を参照して説明する。
【0015】
重畳画像は、例えば、図1及び図2に示すように、撮像位置Pから建築予定地Aを撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳した画像である。具体的には、重畳画像は、建築予定地Aの実写画像に、建築予定の建築物のレンダリング画像を重畳した画像である。レンダリング画像が実写画像に重ねられることで、建築予定の建築物と、隣の建物等との調和を確認することができる。
【0016】
以下の各実施系他では、撮像画像として、図3に示すように、全天球画像が用いられる。これにより、所定の視点から全周を確認することができる。したがって、隣の建物等だけでなく、周囲の環境との調和を確認することができる。
【0017】
一方、レンダリング画像は、例えば、図4に示すような3Dモデルである。レンダリング画像は、例えば、メッシュ及びテクスチャを用いて作製されている。そのため、レンダリング画像は、所定の視点からの全天球画像に重畳可能なように、変換される必要がある。以下の各実施形態に係る画像生成装置1は、高さを含む撮像位置Pに基づいて、レンダリング画像の変換を実施する。これにより、全天球画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することができる。
【0018】
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムについて、図1から図5を参照して説明する。
画像生成装置1は、例えば、撮像画像及びレンダリング画像を取得して重畳する装置である。画像生成装置1は、図5に示すように、画像取得部11と、撮像位置取得部12と、重畳位置決定部13と、画像変換部14と、画像生成部15と、出力部16と、を備える。
【0019】
画像取得部11は、例えば、CPUが動作することにより実現される。画像取得部11は、全天球画像である撮像画像とレンダリング画像とを取得する。画像取得部11は、撮像画像として例えば、ユーザによって撮像された全天球画像であり、建築予定地Aを視認可能な撮像位置Pから撮像された全天球画像を取得する。また、画像取得部11は、レンダリング画像として例えば、予め建築物の3Dモデルとして作製された画像を取得する。
【0020】
撮像位置取得部12は、例えば、CPUが動作することにより実現される。撮像位置取得部12は、撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置Pを取得する。撮像位置取得部12は、例えば、緯度、経度、及び高さ(高度)を撮像位置Pとして取得する。本実施形態において、撮像位置取得部12は、キーボード等の入力装置(図示せず)を用いて入力される撮像位置Pを取得する。
【0021】
重畳位置決定部13は、例えば、CPUが動作することにより実現される。重畳位置決定部13は、取得された撮像位置Pに基づいて、撮像画像及びレンダリング画像の重畳位置を決定する。重畳位置決定部13は、例えば、撮像画像に含まれる建築予定地Aの位置について、撮像位置Pを視点とするレンダリング画像の重畳位置として決定する。また、重畳位置決定部13は、建築予定地Aの基準点に対して重畳する、レンダリング画像の特徴点を決定する。重畳位置決定部13は、例えば、建築予定地Aの道路との境界の位置の複数点を基準点として、基準点に対応するレンダリング画像の特徴点を決定する。すなわち、重畳位置決定部13は、レンダリング画像に含まれる道路との境界の位置の複数点のうち、基準点に対応する特徴点を決定する。
【0022】
画像変換部14は、例えば、CPUが動作することにより実現される。画像変換部14は、決定された重畳位置に基づいて、レンダリング画像を全天球画像に変換する。画像変換部14は、例えば、基準点の位置と、特徴点の位置とが重なる位置に配置されるように、撮像位置Pを視点とするレンダリング画像を全天球画像に変換する。
【0023】
画像生成部15は、例えば、CPUが動作することにより実現される。画像生成部15は、撮像画像と変換されたレンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する。画像生成部15は、例えば、基準点の位置に特徴点の位置を重ねるようにして、撮像画像と変換されたレンダリング画像とを重畳することによって、重畳画像を生成する。
【0024】
出力部16は、例えば、CPUが動作することにより実現される。出力部16は、生成された重畳画像を外部に出力する。出力部16は、例えば、ディスプレイ等の表示装置(図示せず)に重畳画像を表示させる。また、出力部16は、例えば、他の端末等に重畳画像を出力(送信)する。
【0025】
次に、本実施形態に係る画像生成装置1の動作を説明する。
まず、画像取得部11は、撮像画像及びレンダリング画像を取得する。次いで、撮像位置取得部12は、撮像画像の撮像位置Pを取得する。次いで、重畳位置決定部13は、撮像画像に対するレンダリング画像の重畳位置を決定する。
【0026】
次いで、画像変換部14は、決定された重畳位置に基づいてレンダリング画像を全天球画像に変換する。次いで、画像生成部15は、撮像画像と変換されたレンダリング画像とを重畳して重畳画像を生成する。次いで、出力部16は、生成された重畳画像を出力する。
【0027】
次に、本実施形態に係るプログラムについて説明する。
画像生成装置1に含まれる各構成は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0028】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、表示プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0029】
以上の本実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(1)建築予定地Aを撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳して重畳画像を生成する画像生成装置1であって、全天球画像である撮像画像とレンダリング画像とを取得する画像取得部11と、撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置Pを取得する撮像位置取得部12と、取得された撮像位置Pに基づいて、撮像画像及びレンダリング画像の重畳位置を決定する重畳位置決定部13と、決定された重畳位置に基づいて、レンダリング画像を全天球画像に変換する画像変換部14と、撮像画像と変換されたレンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する画像生成部15と、を備える。
また、建築予定地Aを撮像した撮像画像に、建築物を模したレンダリング画像を重畳して重畳画像を生成する画像生成装置1としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、全天球画像である撮像画像とレンダリング画像とを取得する画像取得部11、撮像画像を撮像した高さを含む撮像位置Pを取得する撮像位置取得部12、取得された撮像位置Pに基づいて、撮像画像及びレンダリング画像の重畳位置を決定する重畳位置決定部13、決定された重畳位置に基づいて、レンダリング画像を全天球画像に変換する画像変換部14、撮像画像と変換されたレンダリング画像を決定された重畳位置で重畳して重畳画像を生成する画像生成部15、として機能させる。
これにより、全天球画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することができる。すなわち、撮像画像に合わせてレンダリング画像を容易に補正することができる。したがって、撮像画像及びレンダリング画像を重畳した重畳画像を容易に得ることができる。また、高さを含む撮像位置Pに基づいて撮像画像及びレンダリング画像を重畳するので、より違和感の少ない重畳画像を得ることができる。また、撮像位置の高さの情報を用いて基準点及び特徴点を対応付けるので、緯度経度のみの高さの情報が無い場合に比べ、重畳の精度を向上することができる。
【0030】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムについて、図6を参照して説明する。第2実施形態の説明にあたって、前述の実施形態と同一の構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。第2実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムは、基準点及び特徴点を取得するとともに、撮像位置Pを推定するものである。また、第2実施形態に係る画像生成装置1は、撮像位置取得部12が、推定された撮像装置を取得する点で、第1実施形態と異なる。第2実施形態に係る画像生成装置1は、図6に示すように、基準点取得部17と、特徴点取得部18と、推定部19と、をさらに備える。
【0031】
基準点取得部17は、例えば、CPUが動作することにより実現される。基準点取得部17は、撮像画像における所定の基準点を取得する。基準点取得部17は、例えば、撮像画像のうち、基準点となる位置を取得する。基準点取得部17は、撮像画像の位置の指定を受け付けることにより基準点を取得する。本実施形態において、基準点取得部17は、道路との境界及び隣家の土地との境界の複数点を基準点として取得する。
【0032】
特徴点取得部18は、例えば、CPUが動作することにより実現される。特徴点取得部18は、取得された基準点に対応する、レンダリング画像における位置を示す特徴点を取得する。特徴点取得部18は、例えば、レンダリング画像の位置の指定を受け付けることにより特徴点を取得する。
【0033】
推定部19は、例えば、CPUが動作することにより実現される。推定部19は、取得された基準点及び特徴点に基づいて、撮像位置Pを推定する。推定部19は、例えば、基準点の位置と対応する特徴点の位置とから高さを含む撮像位置Pを推定する。推定部19は、例えば、基準点の位置と対応する特徴点の位置のずれの度合から、撮像位置Pを推定する。
【0034】
次に、本実施形態に係る画像生成装置1の動作を説明する。
まず、画像取得部11は、撮像画像及びレンダリング画像を取得する。次いで、基準点取得部17は、基準点を取得する。また、特徴点取得部18は、特徴点を取得する。次いで、推定部19は、取得した基準点及び特徴点から高さを含む撮像位置Pを推定する。撮像位置取得部12は、撮像画像の撮像位置Pを取得する。
【0035】
次いで、重畳位置決定部13は、撮像画像に対するレンダリング画像の重畳位置を決定する。次いで、画像変換部14は、決定された重畳位置に基づいてレンダリング画像を全天球画像に変換する。次いで、画像生成部15は、撮像画像と変換されたレンダリング画像とを重畳して重畳画像を生成する。次いで、出力部16は、生成された重畳画像を出力する。
【0036】
以上の本実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(2)画像生成装置1は、撮像画像における所定の基準点を取得する基準点取得部17と、取得された基準点に対応する、レンダリング画像における位置を示す特徴点を取得する特徴点取得部18と、取得された基準点及び特徴点に基づいて、撮像位置Pを推定する推定部19と、をさらに備え、撮像位置取得部12は、推定された撮像位置Pを取得する。これにより、撮像位置Pが取得できない場合であっても、基準点及び特徴点を得ることができれば、撮像位置Pを推定することができる。したがって、撮像画像とレンダリング画像との重畳の違和感を抑制することができる。
【0037】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムについて、図7を参照して説明する。第3実施形態の説明にあたって、前述の実施形態と同一の構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。第3実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムは、基準点を取得するとともに、地図上における撮像地点の指定を受け付けることにより、高さを含む撮像位置Pを推定するものである。また、第3実施形態に係る画像生成装置1は、撮像位置取得部12が、推定された撮像装置を取得する点で、第1実施形態と異なる。第3実施形態に係る画像生成装置1は、図7に示すように、地点情報取得部20をさらに備える点で、第2実施形態と異なる。また、第3実施形態に係る画像生成装置1は、特徴点取得部18を備えない点で、第2実施形態と異なる。また、第3実施形態に係る画像生成装置1は、推定部19が、取得された基準点及び地点情報に基づいて、撮像位置Pを推定する点で、第2実施形態と異なる。
【0038】
地点情報取得部20は、例えば、CPUが動作することにより実現される。地点情報取得部20は、取得された基準点の地図上における位置を地点情報として取得する。地点情報取得部20は、例えば、撮像画像に含まれるEXIF(Exchangeable image file format)を用いて地点情報を取得する。
【0039】
次に、本実施形態に係る画像生成装置1の動作を説明する。
まず、画像取得部11は、撮像画像及びレンダリング画像を取得する。次いで、基準点取得部17は、基準点を取得する。また、地点情報取得部20は、地点情報を取得する。次いで、推定部19は、取得した基準点及び地点情報から高さを含む撮像位置Pを推定する。撮像位置取得部12は、撮像画像の撮像位置Pを取得する。
【0040】
次いで、重畳位置決定部13は、撮像画像に対するレンダリング画像の重畳位置を決定する。次いで、画像変換部14は、決定された重畳位置に基づいてレンダリング画像を全天球画像に変換する。次いで、画像生成部15は、撮像画像と変換されたレンダリング画像とを重畳して重畳画像を生成する。次いで、出力部16は、生成された重畳画像を出力する。
【0041】
以上の本実施形態に係る画像生成装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(3)画像生成装置1は、撮像画像における所定の基準点を取得する基準点取得部17と、取得された基準点の地図上における位置を地点情報として取得する地点情報取得部20と、取得された基準点及び地点情報に基づいて、撮像位置Pを推定する推定部19と、をさらに備え、撮像位置取得部12は、推定された撮像位置Pを取得する。これにより、撮像位置Pの高さが取得できない場合であっても、基準点及び地点情報を得ることができれば、撮像位置Pの高さを推定することができる。したがって、撮像画像とレンダリング画像との重畳の違和感を抑制することができる。
【0042】
以上、本開示の画像生成装置及びプログラムの好ましい各実施形態につき説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、撮像位置取得部12は、撮像位置Pを入力装置からの入力により取得するとしたが、これに制限されない。例えば、撮像位置取得部12は、予め撮像位置Pを記憶する撮像位置記憶部(図示せず)から取得してもよい。また、撮像位置取得部12は、外部の端末等から撮像位置Pを取得してもよい。
【0043】
また、上記第2又は第3実施形態において、基準点取得部17、特徴点取得部18、及び地点情報取得部20は、入力装置によって入力された基準点、特徴点、又は地点情報を取得してもよい。また、基準点取得部17及び特徴点取得部18は、エッジの位置(空間周波数の大きな位置)から基準点又は特徴点を取得してもよい。
【0044】
また、上記実施形態において、撮像画像及びレンダリング画像を例として説明したが、撮像画像を含む撮像動画像と、レンダリング画像を含むレンダリング撮像画像とを重畳してもよい。画像取得部11は、撮像画像を含む撮像動画像を取得する。画像生成部15は、予め設定された撮像動画像の時間的な長さに合わせて時間的な長さを調整された、レンダリング画像を含むレンダリング動画像を撮像動画像に重畳して重畳動画像を生成する。ここで、画像生成装置1は、取得した撮像動画像のうち、重畳に用いる時間(例えば、開示時間及び終了時間)を取得する時間取得部(図示せず)をさらに備えてもよい。また、画像生成装置1は、取得された時間に合わせて、レンダリング動画像を調整又は生成するレンダリング動画像生成部(図示せず)をさらに備えてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 画像生成装置
11 画像取得部
12 撮像位置取得部
13 重畳位置決定部
14 画像変換部
15 画像生成部
17 基準点取得部
18 特徴点取得部
19 推定部
20 地点情報取得部
A 建築予定地
P 撮像位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7