(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081249
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】インターホン機器
(51)【国際特許分類】
H04M 1/02 20060101AFI20220524BHJP
H01H 9/02 20060101ALI20220524BHJP
H05K 5/02 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
H04M1/02 G
H01H9/02 E
H05K5/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020192683
(22)【出願日】2020-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】000100908
【氏名又は名称】アイホン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】石川 琢朗
(72)【発明者】
【氏名】中尾 幸伸
(72)【発明者】
【氏名】水谷 行孝
【テーマコード(参考)】
4E360
5G052
5K023
【Fターム(参考)】
4E360AB03
4E360AB04
4E360BC02
4E360BC06
4E360EA05
4E360EB02
4E360GA51
4E360GA53
4E360GB28
4E360GC08
5G052AA12
5G052AA40
5G052BB01
5G052HB01
5K023AA05
5K023BB01
5K023BB03
5K023BB04
5K023GG03
5K023HH06
5K023MM03
5K023PP01
(57)【要約】
【課題】部品点数の削減を図りつつ、従来にない斬新なデザインを有するインターホン機器する。
【解決手段】カバー部材10の左辺部10B及び右辺部10Dに、後ケース3にネジ止めされるボス14を夫々設ける一方、カバー部材10の下辺部10Cに、後方へ突出する操作突起16と、後方へ突出する係止片17、17とを設けた。また、前ケース2における操作突起16と対応する箇所に操作窓21を開設し、該操作窓21内に、本体ケースに内蔵されたスイッチ51を露出させるとともに、前ケース2における係止片17、17と対応する箇所に、係止片17、17が係止可能な係止凹部22、22を設けた。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースの前面に、中央に開口を有する矩形フレーム状のカバー部材が取り付けられたインターホン機器であって、
前記カバー部材の左辺部及び右辺部に、前記本体ケースに固定される固定部が設けられている一方、
前記カバー部材の上辺部及び/又は下辺部に、後方へ突出する操作突起と、後方へ突出する係止片とが設けられており、
さらに、前記本体ケースにおける前記操作突起と対応する箇所に操作窓が設けられ、前記操作窓内に、前記本体ケースに内蔵されたスイッチが露出しているとともに、前記本体ケースにおける前記係止片と対応する箇所に、前記係止片が係止可能な被係止部が設けられており、
前記カバー部材における前記操作突起が設けられている辺部を後方へ押し込み操作すると、前記カバー部材の前記左辺部及び前記右辺部が前記固定部を支点として後方へ撓み、前記操作突起により前記スイッチが操作されることを特徴とするインターホン機器。
【請求項2】
本体ケースの前面に、中央に開口を有する矩形フレーム状のカバー部材が取り付けられたインターホン機器であって、
前記カバー部材の上辺部及び下辺部に、前記本体ケースに固定される固定部が設けられている一方、
前記カバー部材の左辺部及び/又は右辺部に、後方へ突出する操作突起と、後方へ突出する係止片とが設けられており、
さらに、前記本体ケースにおける前記操作突起と対応する箇所に操作窓が設けられ、前記操作窓内に、前記本体ケースに内蔵されたスイッチが露出しているとともに、前記本体ケースにおける前記係止片と対応する箇所に、前記係止片が係止可能な被係止部が設けられており、
前記カバー部材における前記操作突起が設けられている辺部を後方へ押し込み操作すると、前記カバー部材の前記上辺部及び前記下辺部が前記固定部を支点として後方へ撓み、前記操作突起により前記スイッチが操作されることを特徴とするインターホン機器。
【請求項3】
前記本体ケースの前面に、操作部と、前記操作部から延びる弾性部とを有するボタンが押し込み操作可能に取り付けられており、
前記カバー部材は、前記開口内に前記操作部を露出させ、且つ、前記弾性部を被覆した状態で前記本体ケースの前面に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインターホン機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばインターホン親機等の本体ケースの前面にカバー部材が取り付けられたインターホン機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インターホン親機等の一般的なインターホン機器には、押し込み操作可能とされた操作ボタンが設けられている(たとえば特許文献1)。そして、そのような操作ボタンは、ユーザーが操作する操作部を備えた操作部材を、操作部が本体ケースの前面から前方へ突出させるような状態で取り付ける等して設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、インターホン機器のデザインとして、従来にない斬新なデザインが求められており、操作ボタンについても従来からある操作部材を要するものとは別のものを設けたいという要望がある。また、インターホン機器の小型化や薄型化も望まれており、部品点数を削減したいという課題もある。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、部品点数の削減を図りつつ、従来にない斬新なデザインを有するインターホン機器を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、本体ケースの前面に、中央に開口を有する矩形フレーム状のカバー部材が取り付けられたインターホン機器であって、カバー部材の左辺部及び右辺部に、本体ケースに固定される固定部が設けられている一方、カバー部材の上辺部及び/又は下辺部に、後方へ突出する操作突起と、後方へ突出する係止片とが設けられており、さらに、本体ケースにおける操作突起と対応する箇所に操作窓が設けられ、操作窓内に、本体ケースに内蔵されたスイッチが露出しているとともに、本体ケースにおける係止片と対応する箇所に、係止片が係止可能な被係止部が設けられており、カバー部材における操作突起が設けられている辺部を後方へ押し込み操作すると、カバー部材の左辺部及び右辺部が固定部を支点として後方へ撓み、操作突起によりスイッチが操作されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、カバー部材の上辺部及び/又は下辺部に、後方へ突出する操作突起と、後方へ突出する係止片とを設け、カバー部材における操作突起が設けられている辺部を後方へ押し込み操作すると、カバー部材の左辺部及び右辺部が固定部を支点として後方へ撓み、操作突起により本体ケースに内蔵されたスイッチが操作されるようになっている。すなわち、カバー部材の上辺部及び/又は下辺部を、押し込み操作可能なボタンとして構成している。したがって、従来のように別途ボタン部材を本体ケースに取り付けることなくボタンが設けられているため、部品点数の削減、ひいてはインターホン機器の薄型化が図られている。また、カバー部材の一部が押し込み操作可能なボタンとして構成されているという斬新なデザインを有するインターホン機器とすることができる。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本体ケースの前面に、中央に開口を有する矩形フレーム状のカバー部材が取り付けられたインターホン機器であって、カバー部材の上辺部及び下辺部に、本体ケースに固定される固定部が設けられている一方、カバー部材の左辺部及び/又は右辺部に、後方へ突出する操作突起と、後方へ突出する係止片とが設けられており、さらに、本体ケースにおける操作突起と対応する箇所に操作窓が設けられ、操作窓内に、本体ケースに内蔵されたスイッチが露出しているとともに、本体ケースにおける係止片と対応する箇所に、係止片が係止可能な被係止部が設けられており、カバー部材における操作突起が設けられている辺部を後方へ押し込み操作すると、カバー部材の上辺部及び下辺部が固定部を支点として後方へ撓み、操作突起によりスイッチが操作されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、カバー部材の左辺部及び/又は右辺部に、後方へ突出する操作突起と、後方へ突出する係止片とを設け、カバー部材における操作突起が設けられている辺部を後方へ押し込み操作すると、カバー部材の上辺部及び下辺部が固定部を支点として後方へ撓み、操作突起により本体ケースに内蔵されたスイッチが操作されるようになっている。すなわち、カバー部材の左辺部及び/又は右辺部を、押し込み操作可能なボタンとして構成している。したがって、従来のように別途ボタン部材を本体ケースに取り付けることなくボタンが設けられているため、部品点数の削減、ひいてはインターホン機器の薄型化が図られている。また、カバー部材の一部が押し込み操作可能なボタンとして構成されているという斬新なデザインを有するインターホン機器とすることができる。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、本体ケースの前面に、操作部と、操作部から延びる弾性部とを有するボタン部材が押し込み操作可能に取り付けられており、カバー部材は、開口内に操作部を露出させ、且つ、弾性部を被覆した状態で本体ケースの前面に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、カバー部材が、開口内にボタン部材の操作部を露出させ、且つ、該ボタン部材の弾性部を被覆した状態で本体ケースの前面に取り付けられているため、従来周知のボタン部材を要するボタンの外側に、カバー部材により構成される別のボタンが配されるというような従来に全く見当たらない極めて斬新なデザインを有するインターホン機器とすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、カバー部材の上辺部及び/又は下辺部(請求項2では左辺部及び/又は右辺部)に、後方へ突出する操作突起と、後方へ突出する係止片とを設け、カバー部材における操作突起が設けられている辺部を後方へ押し込み操作すると、カバー部材の左辺部及び右辺部(請求項2では上辺部及び下辺部)が固定部を支点として後方へ撓み、操作突起により本体ケースに内蔵されたスイッチが操作されるようになっている。すなわち、カバー部材の上辺部及び/又は下辺部(請求項2では左辺部及び/又は右辺部)を、押し込み操作可能なボタンとして構成している。したがって、従来のように別途ボタン部材を本体ケースに取り付けることなくボタンが設けられているため、部品点数の削減、ひいてはインターホン機器の薄型化が図られている。また、カバー部材の一部が押し込み操作可能なボタンとして構成されているという斬新なデザインを有するインターホン機器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】インターホン親機の前面側を示した説明図である。
【
図2】インターホン親機の後面側を示した説明図である。
【
図3】分解状態にあるインターホン親機を前側から示した斜視説明図である。
【
図4】分解状態にあるインターホン親機を後側から示した斜視説明図である。
【
図5】カバー部材の後面側を示した斜視説明図である。
【
図6】前ケースの前面側を下方から示した斜視説明図である。
【
図7】カバー部材と前ケースとの係止箇所を示した断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態となるインターホン親機について、図面にもとづき詳細に説明する。
【0012】
図1は、インターホン親機1の前面側を示した説明図である。
図2は、インターホン親機1の後面側を示した説明図である。
図3は、分解状態にあるインターホン親機1を前側から示した斜視説明図である。
図4は、分解状態にあるインターホン親機1を後側から示した斜視説明図である。
図5は、カバー部材10の後面側を示した斜視説明図である。
図6は、前ケース2の前面側を下方から示した斜視説明図である。
図7は、カバー部材10と前ケース2との係止箇所を示した断面説明図である。
【0013】
インターホン親機1は、前側に配置される前ケース2、及び前ケース2の後側に組み付けられる後ケース3で構成される本体ケースを有してなるもので、該本体ケースの前面には、化粧板としてのカバー部材10が取り付けられている。そして、カバー部材10の中央には、透明板8が取り付けられており、該透明板8を含むようにインターホン子機(図示せず)で撮像された映像等を表示する表示部4が設けられている。また、表示部4の右側には、インターホン子機との間で通話するためのマイク部6が設けられている。さらに、表示部4の下側には、インターホン子機での映像の撮像を指令するとともに映像を表示部4に表示させるためのモニタボタン5、及び自身の設定等のための各種ボタン9、9・・等が設けられている。加えて、カバー部材10の下辺部は、後述するような操作ボタンの一部として構成されており、該操作ボタンは、インターホン子機からの呼び出しに応答する応答ボタン11となっている。一方、本体ケースの後面における左上部(前から見て)には、インターホン子機との間で通話するためのスピーカ部7が設けられている。そして、このようなインターホン親機1は、居室内の壁面等が設置面とされて、本体ケースの後面を設置面側へ向けた姿勢で設置されており、インターホン子機からの呼び出しに応じて表示部4に映像を表示するとともに、応答ボタン11が操作されたことをもって、インターホン子機との間での通話を可能な状態とする。
【0014】
ここで、本発明の要部となるカバー部材10及びカバー部材10の取付構造について説明する。
カバー部材10は、上辺部10A、左辺部10B、下辺部10C、及び右辺部10Dを有する矩形フレーム体であって、それらの辺部10A~10Dにより囲まれる中央部分には、透明板8を取り付けるための取付凹部12と、モニタボタン5を露出させるためのボタン窓13とが設けられている。また、カバー部材10の後面で、左辺部10B及び右辺部10Dにおける上下方向で中央よりも稍上寄りとなる箇所には、後方へ突出するボス14が夫々設けられている。また、カバー部材10の後面における左右両上隅部、及び取付凹部12の下端部にも、後方へ突出するボス15が夫々設けられている。さらに、カバー部材10の後面で、下辺部10Cにおける左右方向で中央となる位置には、本体ケースに内蔵される基板50(
図3に示す)に搭載されたスイッチ51をON/OFF操作するための操作突起16が後方へ突設されている。加えて、カバー部材10の後面における左右両下隅部(下辺部10Cの左右両端部)には、先端に矢尻状の爪を備えた係止片17が夫々後方へ突設されている。
【0015】
一方、前ケース2の下端部には、スイッチ51を露出させるための操作窓21が開設されている。また、前ケース2の下縁における左右両端部には、係止片17が係止可能な切り欠き状の係止凹部22が夫々設けられている。さらに、前ケース2の左右両側端部や左右上隅部、中央部等には、ボス14、15を挿通可能な挿通孔23、23・・が穿設されている。また、後ケース3における挿通孔23、23・・に対応する箇所には、ボス14、15をネジ止めするためのネジ止め部24、24・・が設けられている。
【0016】
加えて、前ケース2の前面には、モニタボタン5が設置されている。モニタボタン5は、前方へ膨出する操作部31と、操作部31の外周縁から上下左右夫々外方へ突出する鍔部32と、操作部31の上縁における左右両端から上方へ延びる弾性部33、33とを一体的に備えてなる。そして、前ケース2の前面には、モニタボタン5(操作部31、鍔部32、及び弾性部33、33)を収納状態で設置するためのボタン取付凹部34が設けられている。また、ボタン取付凹部34内には、モニタボタン5のための窓35が開設されている。
【0017】
上述したようなカバー部材10は、まず前ケース2と後ケース3とを組み付けて本体ケースを構成した後、ボス14、15・・を挿通孔23、23・・に挿通させてネジ止め部24、24・・にネジ止めすることにより、前ケース2の前面側に取り付けられる。そして、当該取り付けにより、モニタボタン5の操作部31はボタン窓13内に露出する一方、モニタボタン5の操作部31以外の箇所(鍔部32及び弾性部33、33)は、カバー部材10によって被覆されるようになっている。また、カバー部材10を取り付けることで、カバー部材10の下辺部10Cが押し込み操作可能な応答ボタン11として構成される。すなわち、カバー部材10の下辺部10Cを後方へ押し込むことで、ボス14、14による固定部を支点としてカバー部材10の左辺部10B及び右辺部10Dの下部が後方へ撓み、操作突起16によりスイッチ51が操作される。なお、応答ボタン11の押し込みを解除すると、左辺部10B及び右辺部10Dの下部は自身の弾性力によって初期位置に復帰する。また、初期位置への復帰に伴い係止片17、17が係止凹部22、22に係止して、左辺部10B及び右辺部10Dの下部が当該初期位置を超えて前方へ撓むような事態が防止される。
【0018】
以上のような構成を有するインターホン親機1によれば、カバー部材10の左辺部10B及び右辺部10Dに、後ケース3にネジ止めされるボス14が夫々設けられている一方、カバー部材10の下辺部10Cに、後方へ突出する操作突起16と、後方へ突出する係止片17、17とが設けられている。また、前ケース2における操作突起16と対応する箇所に操作窓21が開設され、該操作窓21内に、本体ケースに内蔵されたスイッチ51が露出しているとともに、前ケース2における係止片17、17と対応する箇所に、係止片17、17が係止可能な係止凹部22、22が設けられている。そして、カバー部材10の下辺部10Cを後方へ押し込むと、カバー部材10の左辺部10B及び右辺部10Dの下部がボス14、14部分を支点として後方へ撓み、操作突起16によりスイッチ51が操作されるようになっている。すなわち、カバー部材10の下辺部10Cが、押し込み操作可能な応答ボタン11として構成されている。したがって、従来のように別途ボタン部材を本体ケースに取り付けることなく応答ボタン11が設けられているため、部品点数の削減、ひいてはインターホン親機1の薄型化が図られている。また、カバー部材10の一部が押し込み操作可能な応答ボタン11として構成されているという斬新なデザインを有するインターホン親機1とすることができる。
【0019】
さらに、前ケース2の前面に、操作部31と、操作部31から延びる弾性部33、33とを有するモニタボタン5が押し込み操作可能に取り付けられており、カバー部材10は、ボタン窓13内に操作部31を露出させ、且つ、弾性部33、33を被覆した状態で前ケース2に取り付けられている。したがって、従来周知のボタン部材を要するモニタボタン5の下側に、カバー部材10により構成される別のボタン、すなわち応答ボタン11が配されるというような従来に全く見当たらない極めて斬新なデザインを有するインターホン親機1とすることができる。
【0020】
なお、本発明に係るインターホン機器は、インターホン機器の全体的な構成は勿論、カバー部材に係る構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で必要に応じて適宜変更することができる。
【0021】
たとえば、上記実施形態では、カバー部材の下辺部を押し込み操作可能なボタンとして構成しているが、上辺部を押し込み操作可能なボタンとして構成してもよいし、上下両辺部を押し込み操作可能なボタンとして構成しても何ら問題はない。
また、同様に、カバー部材の左辺部及び/又は右辺部を押し込み操作可能なボタンとして構成してもよく、そのような場合には、カバー部材の上辺部及び下辺部に、本体ケースに固定するためのボス等の固定部を設ければよい。
さらに、上記実施形態では、カバー部材を後ケースに固定するとしているが、カバー部材を前ケースに固定するように構成(たとえば前ケースにネジ止め部を設ける等)しても何ら問題はない。
【0022】
さらに、上記実施形態では、従来周知の構成からなるモニタボタンを設け、モニタボタンの操作部をカバー部材の開口内に露出させているが、そのような従来周知の構成からなるボタン部材が設けられていないようなインターホン機器(たとえば、開口を覆うように透明板が取り付けられており、その透明板を利用したタッチパネル式のボタンが設けられているインターホン機器等が考えられる)についても、本発明は好適に採用することができる。
加えて、上記実施形態ではインターホン親機について説明しているが、本発明は、本体ケースの前面に矩形フレーム状のカバー部材が取り付けられてさえいれば、インターホン子機等の他のインターホン機器に対しても好適に採用することができる。
【符号の説明】
【0023】
1・・インターホン親機(インターホン機器)、2・・前ケース(本体ケース)、3・・後ケース(本体ケース)、5・・モニタボタン(ボタン部材)、10・・カバー部材、10A・・上辺部、10B・・左辺部、10C・・下辺部、10D・・右辺部、11・・応答ボタン、14・・ボス(固定部)、16・・操作突起、17・・係止片、21・・操作窓、22・・係止凹部(被係止部)、24・・ネジ止め部、31・・操作部、33・・弾性部、51・・スイッチ。