(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081276
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】足裏マッサージ機及びそれを備えた椅子式マッサージ機
(51)【国際特許分類】
A61H 15/00 20060101AFI20220524BHJP
A61H 7/00 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
A61H15/00 340C
A61H7/00 320A
A61H7/00 322E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020192717
(22)【出願日】2020-11-19
(71)【出願人】
【識別番号】000136491
【氏名又は名称】株式会社フジ医療器
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 吉祥
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AA10
4C100AD02
4C100AD11
4C100AE02
4C100AE07
4C100AE15
4C100AF12
4C100BA02
4C100BB03
4C100BC12
4C100BC13
4C100CA06
4C100CA07
4C100CA08
4C100CA09
4C100DA04
4C100DA05
4C100DA10
4C100DA11
4C100EA12
4C100EA13
(57)【要約】
【課題】モータの小型化及び低コスト化を図ることができる足裏マッサージ機を提供する。
【解決手段】足裏マッサージ機は、被施療者の足裏の足先を施療する第1ローラと、前記被施療者の足裏の長手方向中央部を施療する第2ローラと、前記第1ローラが偏心して取り付けられる第1シャフトと、前記第2ローラが偏心して取り付けられる第2シャフトと、モータと、前記モータの回転駆動力を前記第1シャフト及び前記第2シャフトに伝達する伝達部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施療者の足裏の足先を施療する第1ローラと、
前記被施療者の足裏の長手方向中央部を施療する第2ローラと、
前記第1ローラが偏心して取り付けられる第1シャフトと、
前記第2ローラが偏心して取り付けられる第2シャフトと、
モータと、
前記モータの回転駆動力を前記第1シャフト及び前記第2シャフトに伝達する伝達部と、を備える、足裏マッサージ機。
【請求項2】
前記第1ローラは径方向外側に突出する第1突出部を有し、
前記第2ローラは径方向外側に突出する第2突出部を有し、
前記第2突出部の突出長さは前記第1突出部の突出長さよりも長い、請求項1に記載の足裏マッサージ機。
【請求項3】
前記第1シャフトの軸方向に垂直で前記第1シャフトの中心から前記第1ローラの中心に向かう方向と、
前記第2シャフトの軸方向に垂直で前記第2シャフトの中心から前記第2ローラの中心に向かう方向と、が互いに逆方向である、請求項1又は請求項2に記載の足裏マッサージ機。
【請求項4】
前記第1シャフトの軸方向に垂直で前記第1シャフトの中心から前記第1ローラの中心に向かう方向と、
前記第2シャフトの軸方向に垂直で前記第2シャフトの中心から前記第2ローラの中心に向かう方向と、が同じ方向である、請求項1又は請求項2に記載の足裏マッサージ機。
【請求項5】
膨張状態で前記被施療者の足の甲を足裏側に押さえるエアバッグをさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の足裏マッサージ機。
【請求項6】
前記被施療者の踵を施療する第3ローラと、
前記第3ローラが偏心して取り付けられる第3シャフトと、をさらに備え、
前記伝達部は、前記モータの回転駆動力を前記第3シャフトにも伝達する、請求項1~5のいずれか一項に記載の足裏マッサージ機。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の足裏マッサージ機と、
座部と、
背凭れ部と、
を備える、椅子式マッサージ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被施療者の足裏をマッサージする足裏マッサージ機及びそれを備えた椅子式マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1で開示されている足マッサージ機構は、足裏の足先と足裏の長手方向中央部と踵とをそれぞれ別々のマッサージ部材でマッサージすることにより、足裏の複数の部位を広範囲に同時に施療する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示されている足マッサージ機構には、回転軸から前方に延びるように形成されたアーム状の連結片が設けられる。連結片の基端部が回転軸に対して偏心状態で回動自在に取り付けられ、足裏の足先をマッサージするマッサージ部材が連結片の先端部に設けられている。
【0005】
特許文献1で開示されている足マッサージ機構では、足先を挟んでマッサージする機能を有するアーム状の連結片が、足裏の足先をマッサージするマッサージ部材と回転軸との間に介在する。そのため、特許文献1で開示されている足マッサージ機構では、回転軸を大きなトルクで回転させなければ、足裏の足先をマッサージするマッサージ部材を上下に揺動運動させることができない。したがって、特許文献1で開示されている足マッサージ機構は、回転軸を回転駆動するモータの大型化及び高コスト化を招き易い。
【0006】
また、足裏と足先を同時にマッサージするには、モータを2つ設けるなどマッサージ部の機構が大型であった。本発明は、上記の状況に鑑み、モータの小型化及び低コスト化を図ることができる足裏マッサージ機及びそれを備えた椅子式マッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書中に開示されている足裏マッサージ機は、被施療者の足裏の足先を施療する第1ローラと、前記被施療者の足裏の長手方向中央部を施療する第2ローラと、前記第1ローラが偏心して取り付けられる第1シャフトと、前記第2ローラが偏心して取り付けられる第2シャフトと、モータと、前記モータの回転駆動力を前記第1シャフト及び前記第2シャフトに伝達する伝達部と、を備える構成(第1の構成)である。
【0008】
上記第1の構成の足裏マッサージ機において、前記第1ローラは径方向外側に突出する第1突出部を有し、前記第2ローラは径方向外側に突出する第2突出部を有し、前記第2突出部の突出長さは前記第1突出部の突出長さよりも長い構成(第2の構成)にしてもよい。
【0009】
上記第1又は第2の構成の足裏マッサージ機において、前記第1シャフトの軸方向に垂直で前記第1シャフトの中心から前記第1ローラの中心に向かう方向と、前記第2シャフトの軸方向に垂直で前記第2シャフトの中心から前記第2ローラの中心に向かう方向と、が互いに逆方向である構成(第3の構成)にしてもよい。
【0010】
上記第1又は第2の構成の足裏マッサージ機において、前記第1シャフトの軸方向に垂直で前記第1シャフトの中心から前記第1ローラの中心に向かう方向と、前記第2シャフトの軸方向に垂直で前記第2シャフトの中心から前記第2ローラの中心に向かう方向と、が同じ方向である構成(第4の構成)にしてもよい。
【0011】
上記第1~第4いずれかの構成の足裏マッサージ機において、膨張状態で前記被施療者の足の甲を足裏側に押さえるエアバッグをさらに備える構成(第5の構成)にしてもよい。
【0012】
上記第1~第5いずれかの構成の足裏マッサージ機において、前記被施療者の踵を施療する第3ローラと、前記第3ローラが偏心して取り付けられる第3シャフトと、をさらに備え、前記伝達部は、前記モータの回転駆動力を前記第3シャフトにも伝達する構成(第6の構成)にしてもよい。
【0013】
本明細書中に開示されている椅子式マッサージ機は、上記第1~第6いずれかの構成の足裏マッサージ機と、座部と、背凭れ部と、を備える構成(第7の構成)である。
【発明の効果】
【0014】
本明細書中に開示されている足裏マッサージ機及びそれを備えた椅子式マッサージ機によれば、モータの小型化及び低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】一実施例に係る椅子式マッサージ機の概略斜視図
【
図2】一実施例に係る足裏マッサージ機の概略斜視図
【
図4】第1,2ローラ及び第1,2シャフトの関係の一例を示す模式図
【
図5】第1,2ローラ及び第1,2シャフトの関係の他の例を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
<1.椅子式マッサージ機の構成>
図1は一実施例に係る椅子式椅子式マッサージ機100の前方斜視図である。以下の説明において、椅子式マッサージ機100に着座した被施療者から見て前側(正面側)を「前側」といい、椅子式マッサージ機100に着座した被施療者から見て後側(背面側)を「後側」という。また、椅子式マッサージ機100に着座した被施療者から見て上側(頭側)を「上側」といい、椅子式マッサージ機100に着座した被施療者から見て下側(脚側)を「下側」という。また、椅子式マッサージ機100に着座した被施療者から見て右側を「右側」といい、椅子式マッサージ機100に着座した被施療者から見て左側を「左側」という。
【0018】
椅子式マッサージ機100は、座部200、背凭れ部300、基台部400、腕施療部500、操作部600、コード線700、スタンド800、及び脚載部900を備える。
【0019】
座部200は、被施療者の臀部及び大腿部を支持する。
【0020】
背凭れ部300は、被施療者の肩、腰、及び背中を支持する。背凭れ部300は、左右方向に沿って延びるリクライニング回転軸回りに回動可能に、座部200の後端に取り付けられている。背凭れ部300は、被施療者の肩及び腰に接する面300Aに沿って延びるガイドレール300B及び300Cを内蔵している。背面用マッサージユニット(不図示)は、ガイドレール300B及び300Cによって案内されて背凭れ部300内で昇降する。なお、ガイドレール300B及び300Cを座部200の後部にまで延長し、背面用マッサージユニットが座部200及び背凭れ部300内で昇降するようにしてもよい。背面用マッサージユニットは、背面用施療子と、背面用施療子に揉み動作を行わせる揉み駆動機構と、背面用施療子にたたき動作を行わせるたたき駆動機構と、を備える。
【0021】
基台部400は、座部200の左右両側且つ座部200の下方に立設して設けられる。
【0022】
腕施療部500は、座部200の左右両側且つ座部200の上方に立設して設けられる。腕施療部500は、膨縮可能な膨縮袋を内蔵しており、当該膨縮袋によって被施療者の腕を支持しながら施療する。
【0023】
操作部600は、被施療者が施療パターンの選択や施療の強弱調節などを行うための入力装置である。操作部600はコード線700を介して座部200の下方に設けられる制御部(
図1において不図示)に接続される。当該制御部は、操作部600から出力される信号に基づいて椅子式マッサージ機100の各部を制御する。
【0024】
スタンド800は、座部200の左側に設けられる腕施療部500に固定されている。操作部600はスタンド800に対して装脱着可能である。
【0025】
脚載部900は、被施療者の下腿を支持する。脚載部900は、後述する足裏マッサージ機を備える。なお、本実施例とは異なり、脚載部900は、椅子式マッサージ機100の一部では無く、被施療者の太腿及び足裏をマッサージする単独の製品(いわゆるフットマッサージャー)であってもよい。また、本実施例とは異なり、後述する足裏マッサージ機は、脚載部900の一部では無く、単独の製品であってもよい。後述する足裏マッサージ機が単独の製品である場合も、脚載部900と同様に例えば合成皮革、天然皮革等の外装カバーが設けられ、当該外装カバーが被施療者の足裏に接する。
【0026】
<2.足裏マッサージ機>
図2は一実施例に係る足裏マッサージ機1の前方斜視図である。足裏マッサージ機1は、脚載部900のフレームF1に取り付けられる。
【0027】
足裏マッサージ機1は、被施療者の足裏の足先を施療する第1ローラR1を備える。より詳細には、足裏マッサージ機1は、被施療者の足裏の足先を施療する第1ローラR1を2つ備える。2つの第1ローラR1は、左右方向に並ぶ。2つの第1ローラR1のうち右側に配置される第1ローラR1は、被施療者の右足裏の足先を施療する。2つの第1ローラR1のうち左側に配置される第1ローラR1は、被施療者の左足裏の足先を施療する。第1ローラR1は、足先ローラとも呼ばれる。
【0028】
第1ローラR1は、第1ローラR1の径方向外側に突出する第1突出部P1を有する。第1突出部P1の先端は丸みを帯びた形状である。第1突出部P1の左右方向幅は、第1突出部P1の前後方向幅よりも長い。
【0029】
第1突出部P1は、左右方向から前後方向に傾いた向きに延びる。このような構成により、足の5つの指が同時に施療されるのではなく順次施療されることになり、足裏の足先施療による被施療者の心地良さが向上する。
【0030】
足裏マッサージ機1は、被施療者の足裏の長手方向中央部を施療する第2ローラR2を備える。より詳細には、足裏マッサージ機1は、被施療者の足裏の長手方向中央部を施療する第2ローラR2を2つ備える。2つの第2ローラR2は、左右方向に並ぶ。2つの第2ローラR2のうち右側に配置される第2ローラR2は、被施療者の右足裏の長手方向中央部を施療する。2つの第2ローラR2のうち左側に配置される第2ローラR2は、被施療者の左足裏の長手方向中央部を施療する。なお、足裏の長手方向中央部は、土踏まずとも呼ばれる。また、第2ローラR2は、足裏ローラとも呼ばれる。
【0031】
第2ローラR2は、第2ローラR2の径方向外側に突出する第2突出部P2を有する。より詳細には、第2ローラR2は、第2突出部P2を2つ有する。2つの第2突出部P2は、左右方向から視て、第2ローラR2の中心を対称点として点対称な位置に配置される。第2突出部P2の先端は丸みを帯びた形状である。第2突出部P2の左右方向幅は、第2突出部P2の前後方向幅よりも長い。第2突出部P2は、左右方向と同じ向きに延びる。
【0032】
図3に示す第1突出部P1及び第2突出部P2の側面図から分かるように、第2突出部P2の突出長さH2は第1突出部P1の突出長さH1よりも長い。このような構成によると、足裏の足先よりも上方に位置する足裏の長手方向中央部を十分な施療強さで施療することができる。
【0033】
足裏マッサージ機1は、第1ローラR1が偏心して取り付けられる第1シャフトS1を備える。第1シャフトS1は、左右方向に沿って延びる。第1シャフトS1は、足先シャフトとも呼ばれる。
【0034】
足裏マッサージ機1は、第2ローラR2が偏心して取り付けられる第2シャフトS2を備える。第2シャフトS2は、左右方向に沿って延びる。第2シャフトS2は、第1シャフトS1の後方に配置される。第2シャフトS2は、足裏シャフトとも呼ばれる。
【0035】
足裏マッサージ機1は、モータM1及び伝達部を備える。
【0036】
モータM1は、左右方向において、被施療者の左足裏の足先を施療する第1ローラR1及び施療者の左足裏の長手方向中央部を施療する第2ローラR2と、被施療者の右足裏の足先を施療する第1ローラR1及び施療者の右足裏の長手方向中央部を施療する第2ローラR2との間に配置される。モータM1の長手方向及びモータM1の出力軸(不図示)は前後方向に沿う。このような構成によると、被施療者の左下腿を収容する第1収容空間と被施療者の右下腿を収容する第2収容空間とを仕切るために脚載部900に設けられる仕切り壁W1の内部に、モータM1を容易に配置することができる。
【0037】
伝達部は、モータM1の回転駆動力を第1シャフトS1及び第2シャフトS2に伝達する。伝達部は、モータM1の回転駆動力を第1シャフトS1に伝達するギア機構と、第1シャフトS1の左端に固定される第1プーリ3と、第2シャフトS2の左端に固定される第2プーリ4と、第1プーリ3及び第2プーリ4をかかるベルト(不図示)と、を含む。これにより、同一のモータを駆動源として、被施療者の足裏の足先と施療者の足裏の長手方向中央部との双方をマッサージすることができる。本実施形態では、第1シャフトS1が1回転すると、第2シャフトS2も1回転するように伝達部が構成されている。なお、第1プーリ3及び第2プーリ4並びにベルトの代わりに、例えば第1シャフトS1の回転駆動力を第2シャフトS2に伝達するギア機構を設けてもよい。このような変形例によっても、同一のモータを駆動源として、被施療者の足裏の足先と施療者の足裏の長手方向中央部との双方をマッサージすることができる。
【0038】
足裏マッサージ機1は、第1ローラR1と第1シャフトS1との間及び第2ローラR2と第2シャフトS2との間にアーム状の連結片が介在しない構成であるので、モータM1の小型化及び低コスト化を図ることができる。
【0039】
足裏マッサージ機1において、
図4に示す模式図のように、第1シャフトS1の軸方向に垂直で第1シャフトS1の中心O1から第1ローラR1の中心O2に向かう方向DR1と、第2シャフトS2の軸方向に垂直で第2シャフトS2の中心O3から第2ローラR2の中心O4に向かう方向DR2とを互いに逆方向にしてもよい。すなわち、偏心させたローラの突出方向を足先と足裏の長手方向中央部(土踏まず部)で逆にする。このような構成によると、足裏の足先に対する施療と足裏の長手方向に対する施療とが異なるタイミングで行われることになるので、それぞれの施療による被施療部位への刺激(足裏の足先への刺激及び足裏の長手方向中央部への刺激)を強調することができる。
【0040】
足裏マッサージ機1において、
図5に示す模式図のように、第1シャフトS1の軸方向に垂直で第1シャフトS1の中心O1から第1ローラR1の中心O2に向かう方向DR1と、第2シャフトS2の軸方向に垂直で第2シャフトS2の中心O3から第2ローラR2の中心O4に向かう方向DR2とを同じ方向にしてもよい。このような構成によると、足裏の足先に対する施療と足裏の長手方向に対する施療とが同じタイミングで行われることになるので、足裏を広範囲に同時に施療することができる。
【0041】
足裏マッサージ機1は、膨張状態で被施療者の足の甲を足裏側に押さえるエアバッグをさらに備える。より詳細には、足裏マッサージ機1は、被施療者の右足の右側に設けられ膨張状態で被施療者の右足の甲を足裏側に押さえるエアバッグA1(
図1参照)と、被施療者の右足の左側に設けられ膨張状態で被施療者の右足の甲を足裏側に押さえるエアバッグA2(
図1参照)と、被施療者の左足の右側に設けられ膨張状態で被施療者の左足の甲を足裏側に押さえるエアバッグA3(
図1参照)と、被施療者の左足の左側に設けられ膨張状態で被施療者の左足の甲を足裏側に押さえるエアバッグ(不図示)と、を備える。
【0042】
膨張したエアバッグで被施療者の足の甲を足裏側に押さえることにより、第1ローラR1及び第2ローラR2を用いた施療による被施療部位への刺激(足裏の足先への刺激及び足裏の長手方向中央部への刺激)を強めることができる。
【0043】
被施療者が椅子式マッサージ機100から離れる際には、エアバッグを収縮状態にすることで、エアバッグが邪魔にならないようにできる。
【0044】
<3.その他>
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
【0045】
例えば、足裏マッサージ機1は、被施療者の踵を施療する第3ローラと、第3ローラが偏心して取り付けられる第3シャフトと、をさらに備えてもよい。この場合、上述した伝達部は、モータM1の回転駆動力を第3シャフトにも伝達すればよい。第3シャフトは、左右方向に沿って延びる。第3シャフトS3は、第2シャフトS2の後方に配置される。第3ローラの形状は特に限定されないが、例えば第1ローラR1と同じ形状にしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 足裏マッサージ機
A1~A3 エアバッグ
M1 モータ
R1 第1ローラ
R2 第2ローラ
S1 第1シャフト
S2 第2シャフト
100 椅子式マッサージ機
200 座部
300 背凭れ部