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特開2022-8130スタンドロックキット及びその使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008130
(43)【公開日】2022-01-13
(54)【発明の名称】スタンドロックキット及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20220105BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
G06F1/16 312S
H05K5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021092122
(22)【出願日】2021-06-01
(31)【優先権主張番号】109121600
(32)【優先日】2020-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】503412263
【氏名又は名称】競泰股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 家齊
【テーマコード(参考)】
4E360
【Fターム(参考)】
4E360AC12
4E360AC23
4E360CA02
4E360EA22
4E360EC12
4E360ED02
4E360ED07
4E360GA43
4E360GB46
(57)【要約】      (修正有)
【課題】スクリーンを有する電子機器及びドッキングステーション等の拡張電子機器と合わせて使用するスタンドロックキットを提供する。
【解決手段】スタンドロックキット900は、スタンドロック100と、ボックス200とを有する。スタンドロックは、スタンド本体101、第1のアーム110及び第2のアーム120を有する。第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方は、スタンド本体に対して相対的に移動可能であり、スクリーンを有する電子機器700のスクリーン710を第1のアームと第2のアームの間に嵌め込ませた上で、スタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対的な位置を固定する。ボックスは、ボックス接続ユニット210を有し、該ユニットの一端がボックスに接続し、自由端が第1の鍵穴104に挿入可能であり、スタンドロックシリンダ103によって第1の鍵穴から離れることが制御され、拡張電子機器800を収納している。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一種のスクリーンを有する電子機器及び拡張電子機器と合わせて使用するスタンドロックキットであって、スタンドロックと、ボックスとを有し、前記スタンドロックは少なくとも一つの第1の鍵穴と、少なくとも一つのスタンドロックシリンダと、相反する端部に位置する第1の端部及び第2の端部とを有するスタンド本体と、前記スタンド本体内に設置された第1のアームと、前記スタンド本体内に設置された第2のアームとを有し、前記第1のアーム及び前記第2のアームのうち少なくとも一方は前記スタンド本体に対して相対移動が可能であり、使前記スクリーンを有する電子機器のスクリーンを前記第1のアームと前記第2のアームの間に嵌め込ませた上で、前記スタンド本体と前記スクリーンを有する電子機器の相対位置を固定する、前記ボックスはボックス接続ユニットを有し、前記ボックス接続ユニットの一端は前記ボックスに接続しており、自由端は前記第1の鍵穴に挿入可能であって、前記スタンドロックシリンダによって前記第1の鍵穴から離れることが制御され、前記拡張電子機器が前記ボックス内に収納されることを特徴とする、スタンドロックキット。
【請求項2】
請求項1におけるスタンドロックキットであって、前記スタンドロックシリンダは前記第1のアーム及前記第2のアームのうち少なくとも一方の移動を制御することで、前記スタンド本体と前記スクリーンを有する電子機器の相対位置の固定が可能であることを特徴とする、スタンドロックキット。
【請求項3】
請求項1におけるスタンドロックキットであって、前記拡張電子機器はドッキングステーションであることを特徴とする、スタンドロックキット。
【請求項4】
請求項1におけるスタンドロックキットであって、前記スタンド本体はさらに第2の鍵穴を有すことを特徴とする、スタンドロックキット。
【請求項5】
請求項4におけるスタンドロックキットであって、施錠器具が前記第2の鍵穴に締め付け可能であることを特徴とする、スタンドロックキット。
【請求項6】
一種の請求項1乃至5の少なくとも1項におけるスタンドロックキットの使用方法であって、前記スクリーンを有する電子機器のスクリーンを前記第1のアームと前記第2のアームの間に嵌め込むステップ(A1000)と、前記自由端を前記第1の鍵穴に挿入するステップ(A2000)と、前記スタンドロックシリンダを施錠することにより前記自由端が前記第1の鍵穴から離れるのを制御した上で、前記第1のアームと前記第2のアームのうち少なくとも一方が移動するのを制御することで前記スタンド本体と前記スクリーンを有する電子機器の相対位置を固定するステップ(A3000)とを有する、使用方法。
【請求項7】
請求項6における使用方法であって、第1のケーブルを用いて前記ボックス接続ユニットと物体を接続するステップ(A4100)をさらに有する、使用方法。
【請求項8】
請求項6における使用方法であって、前記施錠器具が施錠器具接続ユニットに接続するように施錠器具を前記第2の鍵穴に締め付けるステップ(A4200)を有する、使用方法。
【請求項9】
請求項6における使用方法であって、前記スタンド本体を物体に固定するステップ(A4300)を有す、使用方法。
【請求項10】
一種の請求項1乃至5の少なくとも1項におけるスタンドロックキットの使用方法であって、前記スクリーンを有する電子機器のスクリーンを前記第1のアームと前記第2のアームの間に嵌め込ませるステップ(B1000)と、第1のケーブルの一端を物体に接続し、もう一端を前記第1の鍵穴に挿入するステップ(B2000)と、前記スタンドロックシリンダを施錠することで前記第1のケーブルの前記一端が前記第1の鍵穴から離れるのを制御した上で、前記第1のアームと前記第2のアームのうち少なくとも一方の移動を制御することによって前記スタンド本体と前記スクリーンを有する電子機器の相対位置を固定するステップ(B3000)を有する、使用方法。
【請求項11】
一種の請求項1乃至5の少なくとも1項におけるスタンドロックキットの使用方法であって、前記スクリーンを有する電子機器のスクリーンを前記第1のアームと前記第2のアームの間に嵌め込ませるステップ(C1000)と、前記施錠器具と施錠器具接続ユニットを接続するように施錠器具を前記第2の鍵穴に締め付けるステップ(C2000)と、前記スタンドロックシリンダを施錠し、前記第1のアームと前記第2のアームのうち少なくとも一方の移動を制御することで前記スタンド本体と前記スクリーンを有する電子機器の相対位置を固定するステップ(C3000)を有する、使用方法。
【請求項12】
一種の請求項1乃至5の少なくとも1項におけるスタンドロックキットの使用方法であって、前記施錠器具を施錠器具接続ユニットに接続するように施錠器具を提供するステップ(D1000)と、前記施錠器具接続ユニットのうち前記施錠器具と接続している側と異なるもう一端を前記ボックスを通して、物体上に固定するステップ(D2000)と、前記施錠器具を前記スクリーンを有する電子機器の第3の鍵穴に締め付けるステップ(D3000)とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のスタンドロックキットとその使用方法に関する。特に一種のスクリーンを有する電子機器及びドッキングステーション等の拡張電子機器と合わせて使用するスタンドロックキット及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ノートパソコンが盗難に遭うのを防ぐ為に、周知のノートパソコンのロック方法はファスナーをノートパソコンにおける盗難防止用の鍵穴を接続し、施錠器具の施錠操作はファスナーとノートパソコンが接続されている状態において、ファスナーを盗難防止用の鍵穴内に嵌め込むことができる。通常は、盗難防止用の鍵穴は施錠器具が使用者の作業の邪魔にならないことを原則として、故にノートパソコンの側端に設置されている。しかしながら、たとえそのようにしても、現在はノートパソコンの薄型化がトレンドとなっており、例えば、側端の高さもそれに伴い縮小されている。この際に、施錠器具の大きさがファスナーと鍵穴の照準合わせに影響を与える可能性がある。これにより、施錠器具のファスナーを鍵穴に挿入後に施錠器具とノートパソコンの両者が共にサポート面に対して平行となる状態を保持できず、ノートパソコンが施錠器具の影響で持ち上がってしまい、作業に支障が出ると共に、施錠器具の施錠性能にも支障が出てしまう。上述に基づき、スタンドロックを用いてノートパソコンに締め付ける方案が提案されている。
【0003】
一方で、使用者はさらにノートパソコンをドッキングステーション等の拡張電子機器に接続し、ノートパソコンの拡張性を増加及び/又は配線を行って使用をさらに便利にしている。しかしながら、これらの電子産品は比較的高額な単価及び現金に換えることの容易さの為に盗難や持ち去りに遭う可能性も高まっている。よって、他人による盗難を防止する方案を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明のスタンドロックキットはスクリーンを有する電子機器及び拡張電子機器と合わせて使用するのが望ましい。スタンドロックキットスタンドロックと、ボックスとを有す。スタンドロックはスタンド本体と、第1のアームと、第2のアームとを有す。スタンド本体は少なくとも一つの第1の鍵穴と、少なくとも一つのスタンドロックシリンダと、相反する端に位置する第1の端部及び第2の端部を有す。第1のアームはスタンド本体内に設置されている。第2のアームはスタンド本体内に設置されており、第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方はスタンド本体に対して相対移動が可能であり、スクリーンを有する電子機器のスクリーンを第1のアームと第2のアームの間に嵌め込んだ上で、スタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定する。ボックスはボックス接続ユニットを有し、ボックス接続ユニットの一端はボックスと接続しており、自由端は第1の鍵穴に挿入可能であり、スタンドロックシリンダによって第1の鍵穴から離れるのが制御されており、拡張電子機器はボックス内に収納されている。
【0005】
本発明の実施例において、スタンドロックシリンダは第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方が移動するのを制御することでスタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定することができる。
【0006】
本発明の実施例において、拡張電子機器はドッキングステーションである。
【0007】
本発明の実施例において、スタンド本体は第2の鍵穴をさらに有す。
【0008】
本発明の実施例において、施錠器具は第2の鍵穴に締め付け可能である。
【0009】
本発明のスタンドロックキットの使用方法はスクリーンを有する電子機器のスクリーンを第1のアームと第2のアームの間に嵌め込むステップ(A1000)と、自由端を第1の鍵穴に挿入するステップ(A2000)と、スタンドロックシリンダを施錠して自由端が第1の鍵穴から離れるのを制御した上で、第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方が移動するのを制御することでスタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定するステップ(A3000)とを有す。
【0010】
本発明の実施例において、スタンドロックキットの使用方法は第1のケーブルを用いてボックス接続ユニットと物体を接続するステップ(A4100)をさらに有す。
【0011】
本発明の実施例において、スタンドロックキットの使用方法は施錠器具が施錠器具ケーブルと接続するように施錠器具を第2の鍵穴に締め付けるステップ(A4200)をさらに有す。
【0012】
本発明の実施例において、スタンドロックキットの使用方法はスタンド本体を物体に固定するステップ(A4300)をさらに有す。
【0013】
本発明のスタンドロックキットの使用方法はスクリーンを有する電子機器のスクリーンを第1のアームと第2のアームの間に嵌め込むステップ(B1000)と、第1のケーブルの一端を物体に接続し、もう一端を第1の鍵穴に挿入するステップ(B2000)と、スタンドロックシリンダを施錠することで第1のケーブルの端が第1の鍵穴から離れるのを制御した上で、第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方が移動するのを制御することによって、スタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定するステップ(B3000)とを有す。
【0014】
本発明のスタンドロックキットの使用方法はスクリーンを有する電子機器のスクリーンを第1のアームと第2のアームの間に嵌め込むステップ(C1000)と、施錠器具と施錠器具ケーブルが接続するように施錠器具を第2の鍵穴に締め付けるステップ(C2000)と、スタンドロックシリンダを施錠して、第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方の移動を制御することでスタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定するステップ(C3000)とを有す。
【0015】
本発明におけるスタンドロックキットの使用方法は施錠器具と施錠器具ケーブルが接続するように施錠器具を提供するステップ(D1000)と、施錠器具ケーブルと施錠器具が接続している側と異なるもう一端をボックスを通過させて物体に固定するステップ(D2000)と、施錠器具をスクリーンを有する電子機器の第3の鍵穴に締め付けるステップ(D3000)とを有す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】本発明におけるスタンドロックキットの実施例を示す概略図である。
図1B】本発明におけるスタンドロックキットの実施例を示す概略図である。
図2図2Aは、本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。図2Bは、本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。
図3図3Aは、本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。図3Bは、本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。
図4A】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。
図4B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。
図5A】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。
図5B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を締め付ける実施例を示すアクティビティ図である。
図6】本発明におけるスタンドロックキットの使用方法の実施例を示すフローチャートである。
図7A】本発明におけるスタンドロックキットの使用方法の別の実施例を示すフローチャートである。
図7B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器と拡張電子機器を物体に締め付ける実施例を示す概略図である。
図8A】本発明におけるスタンドロックキットの使用方法の別の実施例を示すフローチャートである。
図8B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器と拡張電子機器を物体に締め付ける別の実施例を示す概略図である。
図9A】本発明におけるスタンドロックキットの使用方法の別の実施例を示すフローチャートである。
図9B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器と拡張電子機器を物体に締め付ける別の実施例を示す概略図である。
図10A】本発明におけるスタンドロックキットの使用方法の別の実施例を示すフローチャートである。
図10B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を物体に締め付ける実施例を示す概略図である。
図11A】本発明におけるスタンドロックキットの使用方法の別の実施例を示すフローチャートである。
図11B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を物体に締め付ける別の実施例を示す概略図である。
図12A】本発明におけるスタンドロックキットの使用方法の別の実施例を示すフローチャートである。
図12B】本発明におけるスタンドロックキットがスクリーンを有する電子機器を物体に締め付ける別の実施例の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1Aと1Bに示す実施例のように、本発明のスタンドロックキット900はノートパソコン等のスクリーンを有する電子機器700と拡張電子機器800と合わせて使用するのが望ましい。スクリーンを有する電子機器700をタブレット等の携帯型のスクリーンを有する設備に置き換えることもできる。拡張電子機器800はドッキングステーションであることが望ましく、複数の接続口/ポートを有し、スクリーンを有する電子機器、電源供給器、スクリーン、インターフェース操作装置(キーボード、マウス等)、データ読み取り装置(カードリーダー、ドライブ)、データ保存装置(ハードディスク、メモリーカード、USB等)等と接続される。
【0018】
図1Aと1Bに示す実施例のように、スタンドロックキット900はスタンドロック100とボックス200を有す。スタンドロック100はスタンド本体101と、第1のアーム110と、第2のアーム120を有す。スタンド本体101は第1の鍵穴102と、スタンドロックシリンダ103と相反する端に位置する第1の端部104及び第2の端部105を有す。この実施例においては、スタンドロックシリンダ103は鍵式ロックシリンダであって、使用者は鍵を用いて施錠や開錠を行うことができる、しかしながら、他の実施例においては、スタンドロックシリンダ103はダイヤル式ロックシリンダ等の他の種類のロックシリンダであってもよい。一方で、製造、設計、又は使用上における必要に応じて、鍵穴やロックシリンダの数を増やすことや、位置を変更することが可能である。例えば、税関又は安保スタッフが開錠できるようにセーフティーキーホールやロックシリンダを増やしてもよい。
【0019】
図1Aと1Bに示す実施例のように、第1のアーム110はスタンド本体101内に設置され、第2のアーム120はスタンド本体101内に設置される。さらに言えば、第1のアーム110の一部は第1の端部104からスタンド本体101を突き出ており、スタンド本体101を突き出る第1のアーム110の端部には第1の制御ユニット111が設置されている。第2のアーム120の一部は第2の端部105からスタンド本体101を突き出ており、スタンド本体101を突き出る第2のアーム120の端部には第2の制御ユニット121が設置されている。第1のアーム110及び第2のアーム120のうち少なくとも一方はスタンド本体101に対して相対移動可能であり、スクリーンを有する電子機器700のスクリーン710を第1のアーム110と第2のアーム120の間に、さらに具体的には第1の制御ユニット111と第2の制御ユニット121の間に嵌め込ませた上で、スタンド本体101とスクリーンを有する電子機器700の相対位置を固定する。
【0020】
さらに具体的には、図2Aと2Bに示す実施例のように、スクリーンを有する電子機器をスタンド本体101上に固定する前に、第1のアーム110と第2のアーム120のうち比較的大部分がスタンド本体101内に収納されている。その後、図3A及び3Bに示す実施例のようにスタンドロックシリンダ103が開錠されている状態において、使用者は第1のアーム110と第2のアーム120をスタンド本体101に対して外向きに引いて移動させることで、第1のアーム110と第2のアーム120の間の間隔を拡大することができる。この実施例においては、第1のアーム110と第2のアーム120はスタンド本体101に対して等間隔を取って外向きに移動する。しかしながら、他の実施例においては、第1のアーム110と第2のアーム120はスタンド本体101に対して異なる間隔を開けて外向きに移動することや何れか一方のみを移動させることも可能であり、第1のアーム110と第2のアーム120の間の間隔を、さらに具体的には、第1の制御ユニット111と第2の制御ユニット121の間の間隔をスクリーンが嵌められるように拡大できさえすればよい。一方で、第1の制御ユニット111と第2の制御ユニット121の形状は使用上の必要に応じて変化させることができる、例えば反対側に開いたU字型でタブレットをその間に挟むようにして使用することができる。
【0021】
図4Aと4Bに示す実施例のように、使用者はスクリーンを有する電子機器700のスクリーン710を第1の制御ユニット111と第2の制御ユニット121の間に置くことができる。その後、図5Aと5Bに示すように、第1のアーム110と第2のアーム120をスタンド本体101に対して内向きに推すことで第1のアーム110と第2のアーム120の間の間隔を縮め、スクリーンを有する電子機器700のスクリーン710を第1のアーム110と第2のアーム120の間に嵌め込むことができるその後、スタンドロックシリンダ103を施錠して第1のアーム110と第2のアーム120がスタンド本体101に対して移動するのを制御することで、スタンド本体101とスクリーンを有する電子機器700の相対位置を固定する、つまりスクリーンを有する電子機器700をスタンドロック100上に締め付け固定する。
【0022】
一方で、図1A乃至5Bに示す実施例のように、ボックス200はボックス接続ユニット210を有し、ボックス接続ユニット210の一端はボックス200に接続され、もう一方の自由端211は第1の鍵穴102に挿入可能であり、スタンドロックシリンダ103によって第1の鍵穴102から離れることが制御される。中でも、拡張電子機器800はボックス200内に収納されている。こうして、ボックス200をスタンドロック100に締め付け固定することで、さらに拡張電子機器800をスタンドロック100に締め付け固定することができる。中でも、ボックス接続ユニット210はケーブルであることが望ましく、例えばラインローラー等の裝置によってボックス200内に収納することができる。
【0023】
上記によって、スクリーンを有する電子機器700と拡張電子機器800をスタンドロック100に締め付け固定することができる。その他、拡張電子機器800、例えば外形、サイズ等の規格によって適したボックス200とスタンドロック100に合わせて使用することができるので、使用上さらに経済的且便利である。
【0024】
図6に示す実施例のフローチャートのように、本発明におけるスタンドロックキットの使用方法は例えば以下のステップを有す。
【0025】
ステップA1000では、スクリーンを有する電子機器のスクリーンを第1のアームと第2のアームの間に嵌め込む。さらに具体的には、図2A乃至5Bに示す実施例のようにスクリーンを有する電子機器700のスクリーン710を第1のアーム110と第2のアーム120における第1の制御ユニット111と第2の制御ユニット121に嵌め込む。
【0026】
ステップA2000では、自由端を第1の鍵穴に挿入する。さらに具体的には、図5A乃至5Bに示す実施例のように自由端211を第1の鍵穴102に挿入する。
【0027】
ステップA3000では、スタンドロックシリンダを施錠することで、自由端が第1の鍵穴から離れるのを制御した上で、第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方の移動を制御することでスタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定する。さらに具体的には、図5A乃至5Bに示す実施例のように、鍵を用いてスタンドロックシリンダ103を施錠することで自由端211が第1の鍵穴102を離れるのを制御した上で第1のアーム110と第2のアーム120のうち少なくとも一方の移動を制御することでスタンド本体101とスクリーンを有する電子機器700の相対位置を固定する。
【0028】
図7Aに示す別の実施例のフローチャートのように、本発明におけるスタンドロックキットの使用方法は第1のケーブルを用いてボックス接続ユニットと物体を接続するステップA4100をさらに有す。さらに具体的には、図7Bに示す実施例のように第1のケーブル400は先に迂回するように机や棚といった大型の物体500に固定した後、ソケット等の方式でボックス接続ユニット210に接続し、スタンドロックキット900に締め付けたスクリーンを有する電子機器700及び拡張電子機器800を物体500に締め付ける。
【0029】
図8Aに示す別の実施例のフローチャートのように、本発明におけるスタンドロックキットの使用方法は、施錠器具と施錠器具接続ユニットが接続するように施錠器具を第2の鍵穴に締め付けるステップA4200をさらに有す。さらに具体的には、図8Bに示す実施例のように施錠器具300と接続する施錠器具接続ユニット310は先に迂回するように机や棚といった大型の物体に固定した後、施錠器具300を第2の鍵穴106(図7Bを参照)に締め付けることによって、スタンドロックキット900に締め付けたスクリーンを有する電子機器700及び拡張電子機器800を物体500に締め付ける。
【0030】
図9Aに示す別の実施例のフローチャートのように、本発明におけるスタンドロックキットの使用方法はスタンド本体を物体に固定するステップA4300をさらに有す。さらに具体的には、図9Bに示す実施例のように、スタンド本体101はねじや接着等の方式で机や棚といった大型の物体500に固定することでスタンドロックキット900に締め付けたスクリーンを有する電子機器700及び拡張電子機器800を物体500に締め付ける。
【0031】
他の実施例においては、スタンドロック100は単体で使用してもよい。図10Aに示す別の実施例のフローチャートのように本発明におけるスタンドロックキットの使用方法は例えば以下のステップを有す。ステップB1000では、スクリーンを有する電子機器のスクリーンを第1のアームと第2のアームの間に嵌め込む。ステップB2000では、第1のケーブルの一端を物体に接続し、もう一端を第1の鍵穴に挿入する。ステップB3000では、スタンドロックシリンダを施錠することで第1のケーブルの端が第1の鍵穴から離れるのを制御した上で、第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方が移動するのを制御することでスタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定する。さらに具体的には、図10Bに示すように、第1のケーブル401は先に迂回するように机や棚といった大型の物体500に固定した後、もう一端を第1の鍵穴102(図5Aを参照)に差し込んだ上で、スタンドロックシリンダ103を施錠することでスタンドロックキット900に締め付けたスクリーンを有する電子機器700を物体500に締め付ける。
【0032】
図11Aに示す別の実施例のフローチャートのように、本発明におけるスタンドロックキットの使用方法は例えば以下のステップを有す。ステップC1000では、スクリーンを有する電子機器のスクリーンを第1のアームと第2のアームの間に嵌め込む。ステップC2000では、施錠器具は施錠器具接続ユニットと接続するように施錠器具を第2の鍵穴に締め付ける。ステップC3000では、スタンドロックシリンダを施錠し、第1のアームと第2のアームのうち少なくとも一方が移動するのを制御することでスタンド本体とスクリーンを有する電子機器の相対位置を固定する。さらに具体的には、図11Bに示すように施錠器具300と接続する施錠器具接続ユニット310は先に迂回するように机や棚といった大型の物体に固定した後、施錠器具300を第2の鍵穴106(図5A及び5Bを参照)に締め付けることで、スタンドロックキット900に締め付けたスクリーンを有する電子機器700を物体500に締め付ける。
【0033】
他の実施例においては、ボックス200も単独で使用することができる。図12Aに示す別の実施例のフローチャートに示すように本発明におけるスタンドロックキットの使用方法は例えば以下のステップを有す。ステップD1000では施錠器具と施錠器具接続ユニットが接続するように施錠器具を提供する。ステップD2000では、施錠器具接続ユニットが施錠器具と接続する側とは異なるもう一端をボックスを通過させた上で、物体に固定する。ステップD3000では、施錠器具をスクリーンを有する電子機器の第3の鍵穴に締め付ける。さらに具体的には、図12Bに示すように、施錠器具接続ユニット310と施錠器具300が接続する側とは異なるもう一端は先にボックス200を通過してから、迂回するように机や棚といった大型の物体500に固定した後、施錠器具300をスクリーンを有する電子機器700の第3の鍵穴107(図1Aを参照)に締め付けることで、スクリーンを有する電子機器700及び拡張電子機器800を物体500に締め付けることができる。
【0034】
上記に基づけば、本発明におけるスタンドロックキットのスタンドロックとボックスは使用上の必要に応じて単体で使用することができ、さらに便利である。例えば、図10B及び11Bに示す実施例において、スタンドロック100は机のような物体500と接続して固定されており、使用者がその場を離れる際にはスクリーンを有する電子機器700をスタンドロック100に締め付けるだけでよく、ボックスがある場合には携帯するだけでよい。又、図12Bに示す実施例において、ボックス200は例えば机のような物体500に接続固定されており、使用者はその場を離れる際にはスクリーンを有する電子機器700を施錠器具300で締め付けるだけでよく、スクリーンを有する電子機器700と拡張電子機器800の盗難を同時に防止できる。
【0035】
前述の説明や図面で本発明の比較的良好な実施例を記載したが、各種の添加、修正及び置き換えは本発明の良好な実施例に適用可能であり、付随された特許請求の範囲で定められた本発明の原理の精神及び範囲を逸脱することはないことを理解するべきである。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば本発明に使用できる数多くの形式、構造、配置、比例、材料、素子や部品の変更を理解することができる。よって、本文で記載された実施例はあくまでも本発明の説明に用いるものであり、本発明はこれらによって限定されるものではない。本発明の範囲は付随された特許請求の範囲によって定められ、合法的な均等論に基づく範囲も含まれ、前述の描写に限定されない。
【符号の説明】
【0036】
100 スタンドロック
101 スタンド本体
102 第1の鍵穴
103 スタンドロックシリンダ
104 第1の端部
105 第2の端部
106 第2の鍵穴
107 第3の鍵穴
110 第1のアーム
111 第一限位單元
120 第2のアーム
121 第二限位單元
200 ボックス
210 ボックス接続ユニット
211 自由端
300 施錠器具
310 施錠器具接続ユニット
400 第1のケーブル
401 第1のケーブル
500 物体
700 スクリーンを有する電子機器
710 スクリーン
900 スタンドロックキット
A1000 ステップ
A2000 ステップ
A3000 ステップ
A4100 ステップ
A4200 ステップ
A4300 ステップ
B1000 ステップ
B2000 ステップ
B3000 ステップ
C1000 ステップ
C2000 ステップ
C3000 ステップ
D1000 ステップ
D2000 ステップ
D3000 ステップ
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B