(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081387
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】蓄電池のケース取付機構
(51)【国際特許分類】
H01M 50/256 20210101AFI20220524BHJP
B23P 21/00 20060101ALI20220524BHJP
【FI】
H01M50/256 201
B23P21/00 301Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021101814
(22)【出願日】2021-06-18
(31)【優先権主張番号】202011300623.2
(32)【優先日】2020-11-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516333551
【氏名又は名称】東莞理工学院
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】徐紅嬌
【テーマコード(参考)】
3C030
5H040
【Fターム(参考)】
3C030BC31
3C030CA00
3C030DA02
3C030DA27
5H040AA03
5H040GG11
5H040JJ09
5H040JJ10
5H040NN01
5H040NN03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】一回で蓄電池の厚さ、幅、及び円弧の検出を完成できるとともに、連続的に検出と挿入できるようになり、ケースの取付効率を向上させる、蓄電池のケース取付機構を提供する。
【解決手段】搬送キャリア4は中間にスロットを開けたスロット台であり、開方向と搬送方向は垂直で、スロット幅は蓄電池の幅と一致し、フレームに、搬送方向に沿って検出装置6と挿入装置7が順次に設置され、挿入装置と連係するケース挟み取り装置8が設置され、検出装置は検出取付台を備え、検出取付台に設置された検出シリンダーに検出可動ブロックが連接され、検出可動ブロックに、搬送キャリアのスロット内に挿入できる検出差し込みブロックが連接され、検出差し込みブロックの幅と搬送キャリアのスロット幅は一致し、厚さは蓄電池の厚さより大きく、検出差し込みブロックには、搬送キャリアに近い一端にその寸法と一致するタッチパネルが設置される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池のケース取付機構であって、フレーム(1)を備え、
前記フレーム(1)に搬送装置が設置され、前記搬送装置に搬送キャリア(4)が連係され、前記搬送キャリア(4)は中間にスロットを開けたスロット台であり、また、スロットを開けた方向と搬送方向は垂直になり、スロットの幅は標準の蓄電池(5)の幅と一致し、前記フレーム(1)に、搬送方向に沿って検出装置(6)と挿入装置(7)が順次に設置され、また、フレーム(1)に挿入装置(7)と連係するケース挟み取り装置(8)が設置され、前記検出装置(6)は、フレーム(1)に設置された検出取付台(21)を備え、前記検出取付台(21)に、搬送キャリア(4)のスロットの方向と一致する検出シリンダー(22)が設置され、前記検出シリンダー(22)に検出可動ブロック(23)が連接され、前記検出可動ブロック(23)に搬送キャリア(4)のスロット内に挿入することができる検出差し込みブロック(24)が連接され、また、検出差し込みブロックの幅は搬送キャリア(4)のスロットの幅と一致し、厚さは蓄電池の厚さより大きく、前記検出差し込みブロック(24)が搬送キャリア(4)に近い一端に、その寸法と一致するタッチパネル(25)が設置されることを特徴とする蓄電池のケース取付機構。
【請求項2】
前記搬送装置は、フレーム(1)の中部に設置された搬送スライドレール(2)を備え、また、搬送スライドレール(2)の前後側に搬送ベルト(3)が設置され、前記搬送スライドレール(2)は搬送キャリア(4)と連係し、また、搬送キャリア(4)の底面は搬送ベルト(3)と連係し、前記搬送スライドレール(2)の中心に搬送位置決めスロット(201)が設けられ、また、フレーム(1)に、昇降可能且つ搬送位置決めスロット(201)を通り抜けることができる搬送位置決め差し込みブロック(202)が設置され、搬送位置決め差し込みブロック(202)は、搬送キャリア(4)を遮り止めてそれを検出装置(6)又は挿入装置(7)とドッキングさせることに用いられ、前記挿入装置(7)は、フレーム(1)に設置された挿入取付台(61)を備え、前記挿入取付台(61)に、搬送キャリア(4)のスロットの方向と一致する挿入シリンダー(62)が設置され、前記挿入シリンダー(62)に挿入可動ブロック(63)が連接され、前記挿入可動ブロック(63)に、搬送キャリア(4)と連係する挿入押し上げブロック(64)が設置され、前記挿入取付台(61)に、挿入可動ブロック(63)と連係する挿入位置制限ブロック(65)が設置されることを特徴とする請求項1に記載の蓄電池のケース取付機構。
【請求項3】
前記ケース挟み取り装置(8)はケース挟み取り架台(41)を備え、前記ケース挟み取り架台(41)にケース挟み取り可動装置(42)が設置され、前記ケース挟み取り可動装置(42)の走行方向と搬送スライドレール(2)は垂直になり、前記ケース挟み取り可動装置(42)にケース挟み取り器(43)が設置され、前記ケース挟み取り器(43)は、ケース挟み取り可動装置(42)に設置されたケース挟み取り昇降シリンダー(44)を備え、前記ケース挟み取り昇降シリンダー(44)にケース挟み取り昇降台(45)が連接され、前記ケース挟み取り昇降台(45)にケース(30)と連係する吸い取り器(48)が設置され、前記ケース挟み取り昇降台(45)にケース挟み取り回転モータ(46)が設置され、前記ケース挟み取り回転モータ(46)の下側にケース挟み取り回転台(47)が設置され、前記吸い取り器(48)はケース挟み取り回転台(47)に設置され、また、吸い取り器(48)は2つあり、且つケース挟み取り回転モータ(46)の回転中心に対して対称になり、前記吸い取り器(48)の底面に接触センサーが埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の蓄電池のケース取付機構。
【請求項4】
前記ケース挟み取り装置(8)に、ケース投入装置(9)が連係され、前記ケース投入装置(9)は、ケース投入台(31)を備え、前記ケース投入台(31)にケース投入可動装置(32)が設置され、且つケース投入可動装置(32)の走行方向は、搬送スライドレール(2)と一致し、前記ケース投入可動装置(32)にケース投入容器(33)が設置され、前記ケース投入容器(33)にケース積み上げ枠(34)が設置され、且つケース積み上げ枠(34)の底部に開口があり、ケース投入容器(33)までの間隔はケース(30)の高さの1.1―1.5倍であり、前記ケース投入容器(33)にケース押し出しシリンダー(35)が設置され、前記ケース押し出しシリンダー(35)にケース積み上げ枠(34)の底部を通り抜けることができるケース押し出しブロック(36)が連接され、前記ケース投入容器(33)にケース位置決め装置(37)が設置され、前記ケース位置決め装置(37)は、ケース投入容器(33)に設置されたケース遮り止めブロック(40)及びケース位置決めシリンダー(38)を備え、前記ケース位置決めシリンダー(38)にケース位置決め押し出しブロック(39)が連接され、前記ケース位置決め押し出しブロック(39)はケース遮り止めブロック(40)に遮り止められることを特徴とする請求項3に記載の蓄電池のケース取付機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装加工装置の分野に関し、特に蓄電池のケース取付機構に関する。
【背景技術】
【0002】
蓄電池とは、本体が四角形の蓄電池のことであり、その両側は円弧状であり、蓄電池を加工中に、それをケースに挿入する必要があり、ケースの材質は殆ど硬質プラスチックであり、挿入する前に、蓄電池のサイズや仕様等に対して検出しなければならなく、その中で、一番肝心なのは蓄電池の厚さと、幅及び円弧であり、既存の操作では、まず測定器により蓄電池のサイズを検出してからケースの挿入作業を行っているため、連続的に検出及び挿入作業を行うことができない。また、厚さと、幅及び円弧は別々で検出するため、全体の加工効率が低いという課題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、蓄電池のケース取付機構を提供することを目的とし、搬送キャリアの構造を設計することで、検出装置と組み合わせて、一回で蓄電池の厚さと、幅及び円弧の検出を完成できるようになるとともに、搬送装置と挿入装置、及びケース挟み取り装置と組み合わせて、連続的に検出と挿入できるようになり、ケースの取付効率を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、本発明の使用する技術的方案は以下の通りである。蓄電池のケース取付機構であって、それはフレームを備え、前記フレームに搬送装置が設置され、前記搬送装置に搬送キャリアが連係され、前記搬送キャリアは中間にスロットを開けたスロット台であり、また、スロットを開けた方向と搬送方向は垂直になり、スロットの幅は蓄電池の幅と一致し、前記フレームに、搬送方向に沿って検出装置と挿入装置が順次に設置され、また、フレームに挿入装置と連係するケース挟み取り装置が設置され、前記検出装置は、フレームに設置された検出取付台を備え、前記検出取付台に、搬送キャリアのスロットの方向と一致する検出シリンダーが設置され、前記検出シリンダーに検出可動ブロックが連接され、前記検出可動ブロックに搬送キャリアのスロット内に挿入することができる検出差し込みブロックが連接され、また、検出差し込みブロックの幅は搬送キャリアのスロットの幅と一致し、厚さは蓄電池の厚さより大きく、前記検出差し込みブロックが搬送キャリアに近い一端に、その寸法と一致するタッチパネルが設置される。
【0005】
好ましくは、前記搬送装置は、フレームの中部に設置された搬送スライドレールを備え、また、搬送スライドレールの前後側に搬送ベルトが設置され、前記搬送スライドレールは搬送キャリアと連係し、また、搬送キャリアの底面は搬送ベルトと連係する。
【0006】
好ましくは、前記搬送スライドレールの中心に搬送位置決めスロットが設けられ、また、フレームに、昇降可能且つ搬送位置決めスロットを通り抜けることができる搬送位置決め差し込みブロックが設置され、搬送位置決め差し込みブロックは、搬送キャリアを遮り止めてそれを検出装置又は挿入装置とドッキングさせることに用いられる。
【0007】
好ましくは、前記挿入装置は、フレームに設置された挿入取付台を備え、前記挿入取付台に、搬送キャリアのスロットの方向と一致する挿入シリンダーが設置され、前記挿入シリンダーに挿入可動ブロックが連接され、前記挿入可動ブロックに、搬送キャリアと連係する挿入押し上げブロックが設置され、前記挿入取付台に、挿入可動ブロックと連係する挿入位置制限ブロックが設置される。
【0008】
好ましくは、前記ケース挟み取り装置はケース挟み取り架台を備え、前記ケース挟み取り架台にケース挟み取り可動装置が設置され、前記ケース挟み取り可動装置の走行方向と搬送スライドレールは垂直になり、前記ケース挟み取り可動装置にケース挟み取り器が設置され、前記ケース挟み取り器は、ケース挟み取り可動装置に設置されたケース挟み取り昇降シリンダーを備え、前記ケース挟み取り昇降シリンダーにケース挟み取り昇降台が連接され、前記ケース挟み取り昇降台にケースと連係する吸い取り器が設置される。
【0009】
好ましくは、前記ケース挟み取り昇降台にケース挟み取り回転モータが設置され、前記ケース挟み取り回転モータの下側にケース挟み取り回転台が設置され、前記吸い取り器はケース挟み取り回転台に設置され、また、吸い取り器は2つあり、且つケース挟み取り回転モータの回転中心に対して対称になり、前記吸い取り器の底面に接触センサーが埋め込まれる。
【0010】
好ましくは、前記ケース挟み取り装置に、ケース投入装置が連係され、前記ケース投入装置は、ケース投入台を備え、前記ケース投入台にケース投入可動装置が設置され、且つケース投入可動装置の走行方向は、搬送スライドレールと一致し、前記ケース投入可動装置にケース投入容器が設置され、前記ケース投入容器にケース積み上げ枠が設置され、且つケース積み上げ枠の底部に開口があり、ケース投入容器までの間隔はケースの高さの1.1―1.5倍であり、前記ケース投入容器にケース押し出しシリンダーが設置され、前記ケース押し出しシリンダーにケース積み上げ枠の底部を通り抜けることができるケース押し出しブロックが連接される。
【0011】
好ましくは、前記ケース投入容器にケース位置決め装置が設置され、前記ケース位置決め装置は、ケース投入容器に設置されたケース遮り止めブロック及びケース位置決めシリンダーを備え、前記ケース位置決めシリンダーにケース位置決め押し出しブロックが連接され、前記ケース位置決め押し出しブロックはケース遮り止めブロックに遮り止められる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】蓄電池のケース取付機構の構造を示す図である。
【
図3】ケース投入装置及びケース挟み取り装置の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
当業者が本発明の技術的な解決手段をより良く理解するため、次に、図面と併せて本発明を詳しく説明する。この部分の説明は、実証性と解釈性のみであり、本発明の保護範囲は何ら限定されない。
【0014】
図1―
図2に示すように、本発明の具体的な構造は以下の通りである。蓄電池のケース取付機構であって、それはフレーム1を備え、前記フレーム1に搬送装置が設置され、前記搬送装置に搬送キャリア4が連係され、前記搬送キャリア4は中間にスロットを開けたスロット台であり、また、スロットを開けた方向と搬送方向は垂直になり、スロットの幅は蓄電池5の幅と一致し、前記フレーム1に、搬送方向に沿って検出装置6と挿入装置7が順次に設置され、また、フレーム1に挿入装置7と連係するケース挟み取り装置8が設置され、前記検出装置6は、フレーム1に設置された検出取付台21を備え、前記検出取付台21に、搬送キャリア4のスロットの方向と一致する検出シリンダー22が設置され、前記検出シリンダー22に検出可動ブロック23が連接され、前記検出可動ブロック23に搬送キャリア4のスロット内に挿入することができる検出差し込みブロック24が連接され、また、検出差し込みブロック24の幅は搬送キャリア4のスロットの幅と一致し、厚さは蓄電池5の厚さより大きく、前記検出差し込みブロック24が搬送キャリア4に近い一端に、その寸法と一致するタッチパネル5が設置される。
【0015】
具体的に使用する際、まず蓄電池5を搬送キャリア4に入れてから、搬送装置により搬送キャリア4を検出装置6とドッキングする工程に搬送し、検出シリンダー22により検出可動ブロック23を駆動させて、更に検出差し込みブロック24を搬送キャリア4内に挿入させて、更にタッチパネル25を蓄電池5と接触させて、タッチパネル25は蓄電池5より高いので、蓄電池5とタッチパネル25の接触部に発生した接触感応領域によって形成される接触感応画像は、蓄電池5の具体的なサイズを反映することができる。画像解析比較技術により、蓄電池5の幅、高さ、及びラジアンが合格しているかどうかをフィードバックすることが可能であり、搬送キャリア4により、幅が大きすぎる蓄電池5を直接に篩除けることができるため、これで蓄電池5が挿入工程に搬送される際、挿入装置7によりそれを順調にケース挟み取り装置8に挟み取られたケースに挿入できるようになり、蓄電池5のラジアンや厚さが基準に達していないため、摩損が起こる状況を避けるとともに、連続的に検出と挿入できるようになり、全体の加工効率を向上させる。
【0016】
図1―2に示すように、前記搬送装置は、フレーム1の中部に設置された搬送スライドレール2を備え、また、搬送スライドレール2の前後側に搬送ベルト3が設置され、前記搬送スライドレール2は搬送キャリア4と連係し、また、搬送キャリア4の底面は搬送ベルト3と連係する。
【0017】
搬送装置について、中部に設置された搬送スライドレール2を、前後側に設置された搬送ベルト3と組み合わせることで、搬送キャリア4を搬送しているため、搬送キャリア4を搬送できるとともに、搬送キャリア4の搬送軌跡の位置を決めることができる。スロット式輸送構造に比べ、搬送スロットが検出装置及び挿入装置への干渉することを避けるようになる。
【0018】
図1-2に示すように、前記搬送スライドレール2の中心に搬送位置決めスロット201が設けられ、また、フレーム1に、昇降可能且つ搬送位置決めスロット201を通り抜けることができる搬送位置決め差し込みブロック202が設置され、搬送位置決め差し込みブロック202は、搬送キャリア4を遮り止めてそれを検出装置6又は挿入装置7とドッキングさせることに用いられる。
【0019】
搬送スライドレール2の中心に搬送位置決めスロット201が設けられて、搬送位置決め差し込みブロック202と組み合わせることで、搬送キャリア4を遮り止めて位置を決めるとともに、搬送キャリアの搬送に影響を与えなく、検出装置及び挿入装置にも干渉しない。
【0020】
図6に示すように、前記挿入装置7は、フレーム1に設置された挿入取付台61を備え、前記挿入取付台61に、搬送キャリア4のスロットの方向と一致する挿入シリンダー62が設置され、前記挿入シリンダー62に挿入可動ブロック63が連接され、前記挿入可動ブロック63に、搬送キャリア4と連係する挿入押し上げブロック64が設置され、前記挿入取付台61に、挿入可動ブロック63と連係する挿入位置制限ブロック65が設置される。
【0021】
挿入装置7について、具体的な操作は以下の通りである。搬送キャリア4により検出に合格した蓄電池5を挿入工程に載せた後、挿入シリンダー62により挿入可動ブロック63を動かせて、更に挿入押し上げブロック64を搬送キャリア4のスロット内に挿入させて、蓄電池5を押し上げて移動させ、更に蓄電池5をケース挟み取り8に挟み取られたケース内に挿入させて、また、挿入位置制限ブロック65により挿入可動ブロック63の活動の幅を制限し、蓄電池5が過度に挿入される状況を避ける。
【0022】
図5に示すように、前記ケース挟み取り装置8はケース挟み取り架台41を備え、前記ケース挟み取り架台41にケース挟み取り可動装置42が設置され、前記ケース挟み取り可動装置42の走行方向と搬送スライドレール2は垂直になり、前記ケース挟み取り可動装置42にケース挟み取り器43が設置され、前記ケース挟み取り器43は、ケース挟み取り可動装置42に設置されたケース挟み取り昇降シリンダー44を備え、前記ケース挟み取り昇降シリンダー44にケース挟み取り昇降台45が連接され、前記ケース挟み取り昇降台45にケース30と連係する吸い取り器48が設置される。
【0023】
ケース挟み取り可動装置42を介して、ケース挟み取り装置8は作動し、更に挟み取られたケースの位置を変化させて、また、ケース挟み取り器43によりケース30を挟み取って、具体的にケース挟み取り昇降シリンダー44によりケース挟み取り昇降台45を昇降させて、更に吸い取り器48はケース30に接触し、それを吸い取って、ケース挟み取り昇降台45の昇降に伴って昇降する。
【0024】
図5に示すように、前記ケース挟み取り昇降台45にケース挟み取り回転モータ46が設置され、前記ケース挟み取り回転モータ46の下側にケース挟み取り回転台47が設置され、前記吸い取り器48はケース挟み取り回転台47に設置され、また、吸い取り器48は2つあり、且つケース挟み取り回転モータ46の回転中心に対して対称になり、前記吸い取り器48の底面に接触センサーが埋め込まれる。
【0025】
前記ケース挟み取り昇降台45にケース挟み取り回転モータ46が設置されることで、2つの吸い取り器48を回転させるようになり、吸い取り器48によりケース30を吸い取っているうちに、吸い取り器48の底面に埋め込まれた接触センサーはケースと接触して感応信号が発生し、感応信号が発生した後、暫く吸い取り器48はケース30を吸い取らなく、まずケース挟み取り回転モータ46により吸い取り器48を回転させて、回転中に接触センサーがいつも感応信号が発生しているかどうかを観察し、もし感応信号がいつも発生していない場合、ケース30のある箇所に凹みがあることを示し、更に不合格品と判断できるため、これでケースを検出し、凹んだケース30は挿入中に蓄電池5と硬い摩擦を生じ、蓄電池を損じることを避ける。
【0026】
図3に示すように、前記ケース挟み取り装置8に、ケース投入装置9が連係され、前記ケース投入装置9は、ケース投入台31を備え、前記ケース投入台31にケース投入可動装置32が設置され、且つケース投入可動装置32の走行方向は、搬送スライドレール2と一致し、前記ケース投入可動装置32にケース投入容器33が設置され、前記ケース投入容器33にケース積み上げ枠34が設置され、且つケース積み上げ枠34の底部に開口があり、ケース投入容器33までの間隔はケース30の高さの1.1―1.5倍であり、前記ケース投入容器にケース押し出しシリンダーが設置され、前記ケース押し出しシリンダー35にケース積み上げ枠34の底部を通り抜けることができるケース押し出しブロック36が連接される。
【0027】
ケース投入装置9について、具体的な操作は以下の通りである。まずはケース30をケース積み上げ枠34に積み上げてから、ケース押し出しシリンダー35によりケース押し出しブロック36を移動させて、更に一列のケース30をケース投入容器に押し寄せて、続いてケース挟み取り装置により一番目のケース30を取って行った後、ケース投入可動装置により二番目のケースをケース挟み取り装置とドッキングする工程に移動させることで、ケースを連続的に投入できるようになる。
【0028】
図3―
図4に示すように、前記ケース投入容器33にケース位置決め装置37が設置され、前記ケース位置決め装置37は、ケース投入容器33に設置されたケース遮り止めブロック40及びケース位置決めシリンダー38を備え、前記ケース位置決めシリンダー38にケース位置決め押し出しブロック40が連接され、前記ケース位置決め押し出しブロック40はケース遮り止めブロック40に遮り止められる。
【0029】
ケース挟み取り装置は一番目のケースを挟み取った後、まずケース挟み取り可動装置42によりケース挟み取り器43を搬送キャリア4と離れる方向へ移動させた後、ケース30を置いてから、ケース挟み取り器43を元の位置に戻らせて、その後、ケース位置決めシリンダー30によりケース位置決め押し出しブロック40を動かせて、ケース遮り止めブロック40に遮り止められるまで押し続けて、更にケース挟み取り器43はケースを取って行った後、ケース30を搬送キャリア4と正確にドッキングさせて、二番目のケースを挟み取った後、まずケース投入可動装置を元に位置に戻らせてから二番目のケース30をケース投入容器33に置いて、位置決め作業を行う。
【0030】
実際に本発明を応用する際、各駆動部品は専門の制御システムにより制御を行うこともできるし、制御システムをボタンと組み合わせる形で制御を行うこともできる。
【0031】
説明すべきなのは、本明細書において、専門用語の“含む”、“含有”またはそのいかなる他の変化は、非排他的な含有を網羅することを意味する。従って、一連の要素を含む過程、方法、物品または装置がそれらの要素を含むだけではなく、かつ明確に列挙されていないその他の要素をさらに備え、またはこの種類の過程、方法、物品または装置の固有の要素をさらに含んでいる。
【0032】
本明細書に具体的な個別事例を応用して本発明の原理及び実施方式を説明したが、上記の実例の説明は本発明の方法及びその基本理念に対する理解を手伝うだけに用いる。上記は本発明の好ましい実施方式のみであり、注意すべきなのは、文字表現の制限性のため、客観的に無限の具体的な構造が存在し、本技術分野の当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提において、さらにいくつかの改善、修正または変化を実施でき、さらに上記の技術的特徴を適切な方式で組み合わせることができる。これらの改善と修正、変化または組み合わせ、または改善せずに発明の構想と技術的解決手段をその他の場合に直接応用するものは、いずれも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0033】
1、フレーム;2、搬送スライドレール;3、搬送ベルト;4、搬送キャリア;5、蓄電池;6、検出装置;7、挿入装置; 8、ケース挟み取り装置;9、ケース投入装置; 21、検出取付台;22、検出シリンダー;23、検出可動ブロック;24、検出差し込みブロック;25、タッチパネル;30、ケース;31、ケース投入台;32 、ケース投入可動装置;33、ケース投入容器;34、ケース積み上げ枠;35、ケース押し出しシリンダー;36、ケース押し出しブロック;37、ケース位置決め装置;38、ケース位置決めシリンダー;39、ケース位置決め押し出しブロック;40、ケース遮り止めブロック;41、ケース挟み取り架台;42、ケース挟み取り可動装置;43、ケース挟み取り器;44、ケース挟み取り昇降シリンダー;45、ケース挟み取り昇降台;46、ケース挟み取り回転モータ;47、ケース挟み取り回転台;48、吸い取り器; 61、挿入取付台;62、挿入シリンダー;63、挿入可動ブロック;64、挿入押し上げブロック;65、挿入位置制限ブロック;201、搬送位置決めスロット;202、搬送位置決め差し込みブロック