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特開2022-81633複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081633
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/12 20060101AFI20220524BHJP
   A61J 1/00 20060101ALI20220524BHJP
   F25B 27/00 20060101ALI20220524BHJP
   F25D 25/00 20060101ALI20220524BHJP
   B65G 1/00 20060101ALI20220524BHJP
   F25D 23/00 20060101ALN20220524BHJP
   G01N 35/00 20060101ALN20220524BHJP
【FI】
F25D23/12 T
A61J1/00 430
F25B27/00 E
F25D25/00 Z
B65G1/00 521A
F25D23/00 301G
F25D23/00 301P
G01N35/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022040993
(22)【出願日】2022-03-16
(62)【分割の表示】P 2021567816の分割
【原出願日】2020-05-11
(31)【優先権主張番号】62/846,971
(32)【優先日】2019-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】510012658
【氏名又は名称】エイビーティー ホールディング カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ジル ブラッドフォード ヴァン ボッケレン
(72)【発明者】
【氏名】ラケシュ ラマチャンドラン
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ロバート ブランズ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ジョン ヘイズ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン エー. コーリー
(72)【発明者】
【氏名】トロイ エム. クーリッジ
(72)【発明者】
【氏名】ブルース イー. フローマン
(72)【発明者】
【氏名】ジョゼフ ゴードン
(72)【発明者】
【氏名】トーマス アール. ルース
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ ティー. ウィリアムズ
(72)【発明者】
【氏名】グレゴリー イー. クラマー
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン エー. アベル
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ジェイ. コープランド
(72)【発明者】
【氏名】マシュー アール. ギル
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン エフ. シェーン
(57)【要約】
【課題】複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置および方法の提供。
【解決手段】複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置が、凍結アクセスポートを有する凍結チャンバを含む。凍結チャンバは、極低温温度において電気的に冷却される。ユニットホルダが、凍結チャンバの内側に位置し、複数のコンテナユニットを保持するように構成される。ユーザアクセスエリアが、装置によって認証されている、認証されたユーザによって、選定されたコンテナユニットへのアクセスを選択的に可能にするために提供される。可動グラスパが、凍結アクセスポートを通して、選定されたコンテナユニットを凍結チャンバから選択的に除去し、選定されたコンテナユニットをユーザアクセスエリアの中に選択的に設置するために提供される。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本明細書に記載の発明。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、その主題が参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる2019年5月13日に出願された米国仮出願第62/846,971号の優先権を主張する。
【0002】
(技術分野)
本開示は、複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置および方法に関し、より具体的に、電気冷却式凍結システムに物質を貯蔵し、それから分注する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
医療設定では、時として、固定かつ凍結して、物質(例えば、投薬療法または他の治療法)を極度に低温で貯蔵することが望ましい。実験室目的のために、液体窒素が、多くの場合、適切な極低温温度を達成するために使用される。しかしながら、凍結貯蔵された物質が、例えば、実験室設定外での提供のために分注された材料である場合、それは、利用可能な液体窒素または凍結に関して訓練された人員を有していない薬局または貯蔵室内に貯蔵される必要があり得る。この場合、物質の個々のコンテナは、単回使用の分注のために提供され得るが、1つのコンテナへのアクセスは、他の貯蔵されたコンテナを望ましくなく温めることを回避すべきである。
【0004】
加えて、物質の性質に応じて、貯蔵装置および分注に関連するアクセス制御およびセキュリティ問題点が存在し得る。例えば、物質の特定のコンテナまたは他のユニットの温度、ロット番号、有効期限、または他の情報が、監視または追跡するために重要であり得る。別の例として、物質は、特別な許可(例えば、処方箋専用)によって分注され、および/または請求目的のために追跡される必要があり得る。貯蔵装置温度は、監視され、変動が、検出され、対処され得る。
【0005】
最後に、いくつかの使用環境では、物質は、ユーザに提供される前、制御された様式で、極低温温度から温められることが望ましくあり得る。例えば、いくつかの貯蔵された物質に関して、凍結形態から液体形態への移行を促進することが、希少、脆弱、および/または解凍中に損傷された場合に交換が高価であり得る物質の有用な価値を維持することにおいて重要であり得る。特に、ユーザが、訓練された凍結技術者ではないとき、ユーザが極低温温度において保持された物質(または貯蔵装置構造)に接触することを防止することは、アクセス制御手技のために有用であり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある側面では、極低温で貯蔵された材料を分注するためのシステムが、説明される。凍結チャンバが、極低温温度において電気的に冷却され、貯蔵された材料を第1の温度範囲内に維持する。凍結チャンバは、凍結アクセスポートを含む。ユニットホルダが、凍結チャンバの内側に位置し、複数のコンテナユニットを保持するように構成される。各コンテナユニットは、貯蔵された材料のうちの少なくとも一部を含む。ユーザインターフェースが、認証されたユーザが選定されたコンテナユニットを要求することを可能にする。要求に応答して、加温チャンバが、選定されたコンテナユニットの解凍状態が達成されるまで、選定されたコンテナユニットを加熱する。ユーザアクセスエリアが、認証されたユーザが認証情報をシステムに提供すると、解凍状態にある選定されたコンテナユニットを回収し得るように、システムへのアクセスを選択的に可能にするために提供される。システムは、解凍状態内の温度が達成されると、通知をユーザに提供する。
【0007】
ある側面では、複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作の方法が、説明される。アクセスポートを有する凍結チャンバと、凍結チャンバの内側に位置しているユニットホルダと、ユーザアクセスエリアと、可動グラスパとを含む装置が、提供される。凍結チャンバは、極低温温度において電気的に冷却される。複数のコンテナユニットが、ユニットホルダを用いて、極低温温度に保持される。認証されたユーザによる発注に応答して、選定されたコンテナユニットが、可動グラスパを用いて、凍結チャンバから、凍結アクセスポートを通して、選択的に除去される。選定されたコンテナユニットは、可動グラスパを用いて、ユーザアクセスエリアの中に選択的に設置される。認証されたユーザによる選定されたコンテナユニットへのアクセスは、選定されたコンテナユニットがユーザアクセスエリア内にあるときに選択的に可能にされる。
【0008】
ある側面では、複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置が、説明される。装置は、凍結アクセスポートを含む凍結チャンバを備えている。凍結チャンバは、極低温温度において電気的に冷却される。ユニットホルダが、凍結チャンバの内側に位置し、複数のコンテナユニットを保持するように構成される。ユーザアクセスエリアが、装置によって認証されている認証されたユーザによって、選定されたコンテナユニットへのアクセスを選択的に可能にするために提供される。可動グラスパが、凍結アクセスポートを通して、選定されたコンテナユニットを凍結チャンバから選択的に除去し、選定されたコンテナユニットをユーザアクセスエリアの中に選択的に設置するために提供される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
極低温で貯蔵された材料を分注するためのシステムであって、前記システムは、
極低温温度において電気的に冷却され、前記貯蔵された材料を第1の温度範囲内に維持する、凍結チャンバであって、前記凍結チャンバは、凍結アクセスポートを含む、凍結チャンバと、
前記凍結チャンバの内側に位置し、複数のコンテナユニットを保持するように構成されたユニットホルダであって、各コンテナユニットは、前記貯蔵された材料のうちの少なくとも一部を含む、ユニットホルダと、
認証されたユーザが選定されたコンテナユニットを要求することを可能にするユーザインターフェースと、
加温チャンバであって、前記加温チャンバは、前記要求に応答して、前記選定されたコンテナユニットの解凍状態が達成されるまで、前記選定されたコンテナユニットを加熱する加温チャンバと、
ユーザアクセスエリアと
を備え、
前記ユーザアクセスエリアは、前記システムへのアクセスを選択的に可能にし、それによって、前記認証されたユーザは、認証情報を前記システムに提供すると、前記解凍状態にある前記選定されたコンテナユニットを回収可能であり、
前記システムは、前記解凍状態が達成されると、通知を前記ユーザに提供する、システム。
(項目2)
前記凍結チャンバは、前記第1の温度範囲内の温度において、電気的に冷却され、電気冷却のための作業流体ではない流体冷却剤は、前記凍結チャンバに提供されない、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記凍結チャンバは、スターリングエンジンを介して電気的に冷却される、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記凍結チャンバの内部の少なくとも一部を通して縦方向に貫通している細長い熱交換器を含む、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記選定されたコンテナユニットを前記凍結チャンバ、前記加温チャンバ、および前記ユーザアクセスエリア間で移送するための可動グラスパをさらに備えている、項目1に記載のシステム。
(項目6)
前記可動グラスパは、前記凍結チャンバからの前記選定されたコンテナユニットの能動的回収中のみ、前記凍結アクセスポートを通して延びている、項目5に記載のシステム。
(項目7)
前記可動グラスパは、中心グラスパ軸に対して側方に選択的に操作可能な少なくとも1つの握持アームを含む、項目5に記載のシステム。
(項目8)
前記複数のコンテナユニットは、少なくとも1つのカートリッジを介して、前記凍結チャンバ内に除去可能に保持されている、項目1に記載のシステム。
(項目9)
少なくとも1つのカートリッジは、前記システムの保守中、別個に提供される交換カートリッジによって、前記凍結チャンバ内で交換可能である、項目8に記載のシステム。
(項目10)
前記ユニットホルダは、カルーセルであり、少なくとも1つのカートリッジは、前記カルーセルを介して、前記凍結チャンバ内に回転可能に搭載され、前記カルーセルは、前記選定されたコンテナユニットが前記少なくとも1つのカートリッジによって搬送された状態で、前記凍結アクセスポートと動作可能に整列するように、前記少なくとも1つのカートリッジを選択的に位置付けるように構成されている、項目9に記載のシステム。
(項目11)
アクチュエータリボルバが、前記凍結アクセスポートの中に挿入され、前記ユニットホルダの特徴と相互作用し、それによって、前記カルーセルを回転させ、前記アクチュエータリボルバは、前記凍結チャンバからの前記選定されたコンテナユニットの能動的回収中のみ、前記凍結アクセスポートの中に挿入されている、項目10に記載のシステム。
(項目12)
前記アクチュエータリボルバは、前記選定されたコンテナユニットを前記凍結チャンバ、前記加温チャンバ、および前記ユーザアクセスエリア間で移送するための可動グラスパと統合されている、項目11に記載のシステム。
(項目13)
前記アクチュエータリボルバは、前記ユニットホルダの外周縁と相互作用し、それによって、前記カルーセルを回転させる、項目10に記載のシステム。
(項目14)
前記凍結チャンバは、温度センサを含み、前記システムは、システム制御をさらに備え、前記システム制御は、前記温度センサの出力を受信し、前記凍結チャンバに関連付けられたメトリックを制御し、前記凍結チャンバの温度を前記第1の温度範囲内に維持する、項目1に記載のシステム。
(項目15)
前記第1の温度範囲は、-125℃より低い、項目1に記載のシステム。
(項目16)
湿度センサを含み、前記システムは、システム制御をさらに備え、前記システム制御は、前記湿度センサの出力を受信し、前記凍結チャンバに関連付けられたメトリックを制御し、前記凍結チャンバの湿度を所定の湿度範囲内に維持する、項目1に記載のシステム。
(項目17)
前記加温チャンバは、温度センサを含み、前記システムは、システム制御をさらに備え、前記システム制御は、前記温度センサの出力を受信し、前記加温チャンバに関連付けられた加熱要素を制御し、前記選定されたコンテナユニットの温度が第2の温度範囲の最大値を超えないことを確実にする、項目1に記載のシステム。
(項目18)
前記加温チャンバは、温度センサを含み、前記システムは、システム制御をさらに備え、前記システム制御は、前記温度センサの出力を受信し、前記加温チャンバに関連付けられた加熱要素を制御し、前記選定されたコンテナユニットの温度が第2の温度範囲の少なくとも最小値に到達することを確実にする、項目1に記載のシステム。
(項目19)
前記加温チャンバは、熱および攪拌運動のうちの少なくとも1つを前記選定されたコンテナユニットに提供するように構成された加温グラスパを含む、項目1に記載のシステム。
(項目20)
前記システムは、無線周波数識別(RFID)スキャナを含み、前記認証されたユーザは、ある物体を前記RFIDスキャナに提示することによって、認証情報を前記システムに提供する、項目1に記載のシステム。
(項目21)
前記システムは、バイオメトリック認証デバイスを含み、前記認証されたユーザは、前記バイオメトリック認証デバイスを介して、認証情報を前記システムに提供する、項目1に記載のシステム。
(項目22)
前記システムは、前記認証されたユーザが前記ユーザアクセスエリアへのアクセスを可能にされる前に前記選定されたコンテナユニットのための識別情報を提供するために、バーコードスキャナおよび無線周波数識別(RFID)スキャナのうちの1つを含む、項目1に記載のシステム。
(項目23)
前記システムは、システム制御をさらに備え、前記システム制御は、前記選定されたコンテナユニットのうちの少なくとも1つが前記凍結チャンバから取り出され、前記認証されたユーザが前記ユーザアクセスエリアにアクセスした後、前記識別情報を在庫データベースに提供し、前記在庫データベースを更新する、項目22に記載のシステム。
(項目24)
前記システムは、前記凍結チャンバの中に設置されている少なくとも1つのコンテナユニットに関する識別情報を提供するために、バーコードスキャナおよび無線周波数識別(RFID)スキャナのうちの少なくとも1つを含み、前記システムは、システム制御をさらに備え、前記システム制御は、前記識別情報を在庫データベースに提供し、前記在庫データベースを更新する、項目1に記載のシステム。
(項目25)
前記ユーザアクセスエリアは、前記選定されたコンテナユニットのみへのアクセスを可能にし、少なくとも前記凍結チャンバは、筐体内に固定され、前記筐体は、ユーザアクセスを防止し、選択された技術者アクセスを可能にするように構成されている、項目1に記載のシステム。
(項目26)
前記システムは、ネットワークインターフェースをさらに備え、前記ネットワークインターフェースは、前記選定されたコンテナユニットが前記解凍状態に到達すると、電子通知として、前記通知を前記ユーザに提供する、項目1に記載のシステム。
(項目27)
前記システムは、ネットワークインターフェースをさらに備え、前記ネットワークインターフェースは、凍結チャンバ温度、装置湿度、凍結チャンバ動作ステータス、選定されたコンテナユニット温度、選定されたコンテナユニット場所、在庫ステータス、アクセス記録、およびユーザセキュリティデータのうちの少なくとも1つに関して、リアルタイム情報および履歴情報のうちの少なくとも1つを外部モニタと通信する、項目1に記載のシステム。
(項目28)
前記凍結チャンバ内の霜の蓄積は、前記凍結チャンバへの電気、空気圧、または機械的エネルギーのうちの少なくとも1つの前記凍結チャンバへの印加によって少なくとも部分的に除去される、項目1に記載のシステム。
(項目29)
前記極低温で貯蔵された材料は、細胞療法ベースの治療、遺伝子療法ベースの治療、および遺伝子操作された細胞療法ベースの治療のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載のシステム。
(項目30)
複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作の方法であって、前記方法は、
アクセスポートを有する凍結チャンバと、前記凍結チャンバの内側に位置しているユニットホルダと、ユーザアクセスエリアと、可動グラスパとを含む装置を提供することと、
前記凍結チャンバを極低温温度において電気的に冷却することと、
前記ユニットホルダを用いて、複数のコンテナユニットを前記極低温温度で保持することと、
認証されたユーザによる発注に応答して、前記可動グラスパを用いて、前記凍結チャンバから前記凍結アクセスポートを通して選定されたコンテナユニットを選択的に除去することと、
前記可動グラスパを用いて、前記選定されたコンテナユニットを前記ユーザアクセスエリアの中に選択的に設置することと、
前記選定されたコンテナユニットが前記ユーザアクセスエリア内にあるとき、前記選定されたコンテナユニットへの前記認証されたユーザによるアクセスを選択的に可能にすることと
を含む、方法。
(項目31)
少なくとも1つのカートリッジを介して、前記複数のコンテナユニットを前記凍結チャンバ内に除去可能に保持することと、
カルーセルタイプユニットホルダを介して、前記少なくとも1つのカートリッジを前記凍結チャンバ内に回転可能に搭載することと、
前記カルーセルタイプユニットホルダの運動を介して、前記選定されたコンテナユニットが前記少なくとも1つのカートリッジによって搬送された状態で、前記少なくとも1つのカートリッジを前記可動グラスパと動作可能に整列するように選択的に位置付けることと
を含む、項目30に記載の方法。
(項目32)
前記システムの保守中、前記凍結チャンバ内の前記少なくとも1つのカートリッジを別個に提供される交換カートリッジと交換することを含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記システムの保守のために、認可された技術者による前記凍結チャンバへのアクセスを選択的に可能にすることを含む、項目31に記載の方法。
(項目34)
閉鎖位置にあるカバーで、前記凍結アクセスポートを選択的に塞ぐことと、
前記カバーを開放位置に選択的に移動させ、前記凍結アクセスポートを介する前記凍結チャンバの内部へのアクセスを可能にすることと、
前記カバーが前記開放位置にある状態で、前記凍結アクセスポートを通り、前記選定されたコンテナユニットと接触するように前記可動グラスパを延長することと
を含む、項目30に記載の方法。
(項目35)
閉鎖位置にあるカバーで、前記凍結アクセスポートを選択的に塞ぐことと、
カルーセルタイプユニットホルダを介して、前記少なくとも1つのカートリッジを前記凍結チャンバ内に回転可能に搭載することと、
前記カバーを開放位置に選択的に移動させ、前記凍結アクセスポートを介しする前記凍結チャンバの内部へのアクセスを可能にすることと、
前記カバーが前記開放位置にある状態で、アクチュエータリボルバを前記凍結アクセスポートの中に延長し、前記ユニットホルダの特徴と相互作用し、それによって、前記カルーセルを回転させることと
を含み、
前記アクチュエータリボルバのそのような挿入は、前記凍結チャンバからの前記選定されたコンテナユニットの能動的回収中のみ生じる、項目30に記載の方法。
(項目36)
前記凍結チャンバを極低温温度において電気的に冷却することは、排他的電動式冷却技法を介して、動作中、前記凍結チャンバの内部を極低温温度に維持することを含み、電気冷却のための作業流体ではない流体冷却剤は、前記凍結チャンバに提供されない、項目30に記載の方法。
(項目37)
前記認可されたユーザが前記選定されたコンテナユニットへのアクセスを可能にされる前に前記選定されたコンテナユニットを解凍状態に至らせることを含む、項目30に記載の方法。
(項目38)
前記解凍状態に向かって少なくとも部分的に温めるために、前記可動グラスパを用いて、前記選定されたコンテナユニットを前記凍結チャンバから加温チャンバに選択的に移動させることを含む、項目37に記載の方法。
(項目39)
加温グラスパを用いて、前記加温チャンバ内で、前記選定されたコンテナユニットを選択的に物理的に支持すること、機械的に攪拌すること、および電気的に加熱することのうちの少なくとも1つを含む、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記可動グラスパを用いて、選定されたコンテナユニットを前記凍結チャンバから前記凍結アクセスポートを通して選択的に除去すること、および前記可動グラスパを用いて、前記選定されたコンテナユニットを前記ユーザアクセスエリアの中に選択的に設置することのうちの少なくとも1つは、
少なくとも1つの握持アームを側方に外向きに中心グラスパ軸から移動させ、前記可動グラスパを開放状態に置くことと、
前記選定されたコンテナユニットの所定の部分と側方に整列するように前記少なくとも1つの握持アームを向けることと、
前記少なくとも1つの握持アームが前記選定されたコンテナユニットと側方に整列させられた状態で、前記少なくとも1つの握持アームを側方に内向きに前記中心グラスパ軸に向かって閉鎖状態に移動させ、前記選定されたコンテナユニットに動作可能に係合することと、
前記可動グラスパが前記閉鎖状態にあり、前記選定されたコンテナユニットと動作可能に係合された状態で、前記可動グラスパを移動させ、前記選定されたコンテナユニットを再配置することと
を含む、項目30に記載の方法。
(項目41)
前記装置のユーザインターフェースを介して、情報をユーザに伝達し、前記ユーザから入力を受信することと、
前記装置の制御システムを介して、前記ユーザからの入力に応答して、前記凍結チャンバ、前記ユニットホルダ、前記ユーザアクセスエリア、および前記可動グラスパのうちの少なくとも1つを作動させることと
を含む、項目30に記載の方法。
(項目42)
前記認証されたユーザは、前記装置に関連付けられた第1のアクセスレベルを有する第1の認証されたユーザであり、前記方法は、前記装置に関連付けられた第2のアクセスレベルを有する第2の認証されたユーザが、凍結チャンバ温度、装置湿度、凍結チャンバ動作ステータス、選定されたコンテナユニット温度、選定されたコンテナユニット場所、在庫ステータス、アクセス記録、前記装置によって分注されたコンテナユニットに関連付けられた複数の発注に関する発注ステータス、前記複数の発注に関する請求および処方箋情報、およびユーザセキュリティデータのうちの少なくとも1つに関して、リアルタイム情報および履歴情報のうちの少なくとも1つに遠隔でアクセスすることを可能にすることをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目43)
前記認証されたユーザが、前記ユーザインターフェースを介して、バイオメトリック識別デバイス、RFIDスキャナ、および、識別およびパスワードのうちの少なくとも1つとして、認証情報を前記システムに提供することを含む、項目30に記載の方法。
(項目44)
前記可動グラスパを用いて、前記凍結アクセスポートを通して前記選定されたコンテナユニットを前記凍結チャンバから選択的に除去することは、前記凍結チャンバが前記認証されたユーザによる発注を満たすための十分な在庫を含むことを決定したときのみ、生じる、項目30に記載の方法。
(項目45)
前記選定されたコンテナユニットが前記ユーザアクセスエリア内にあるとき、前記選定されたコンテナユニットへの前記認証されたユーザによるアクセスを選択的に可能にすることは、前記選定されたコンテナユニットへの常温アクセスを可能にする前に前記認証されたユーザを再認証することを含む、項目30に記載の方法。
(項目46)
前記方法は、前記認証されたユーザによる前記ユーザアクセスエリアへのアクセスに応答して、前記選定されたコンテナユニットのコストに関する請求書および前記選定されたコンテナユニットの所有権の変更を証明する文書のうちの少なくとも1つを発生させることをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目47)
前記方法は、前記選定されたコンテナユニットの前記凍結チャンバからの除去に応答して、前記選定されたコンテナユニットのコストに関する請求書および前記選定されたコンテナユニットの所有権の変更を証明する文書のうちの少なくとも1つを発生させることをさらに含む、項目30に記載の方法。
(項目48)
極低温貯蔵のために、細胞療法ベースの治療、遺伝子療法ベースの治療、および遺伝子操作された細胞療法ベースの治療のうちの少なくとも1つを選択されたコンテナユニットの中に設置することを含む、項目30に記載の方法。
(項目49)
複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置であって、前記装置は、
凍結アクセスポートを含む凍結チャンバであって、前記凍結チャンバは、極低温温度において電気的に冷却される、凍結チャンバと、
前記凍結チャンバの内側に位置し、複数のコンテナユニットを保持するように構成されたユニットホルダと、
認証されたユーザによる選定されたコンテナユニットへのアクセスを選択的に可能にするためのユーザアクセスエリアであって、前記認証されたユーザは、前記装置によって認証されている、ユーザアクセスエリアと、
前記凍結チャンバから前記凍結アクセスポートを通して前記選定されたコンテナユニットを選択的に除去し、前記ユーザアクセスエリアの中に前記選定されたコンテナユニットを選択的に設置するための可動グラスパと
を備えている、装置。
(項目50)
前記複数のコンテナユニットは、少なくとも1つのカートリッジを介して、前記凍結チャンバ内に除去可能に保持され、前記ユニットホルダは、カルーセルであり、少なくとも1つのカートリッジは、前記カルーセルを介して、前記凍結チャンバ内に回転可能に搭載され、前記カルーセルは、前記選定されたコンテナユニットが前記少なくとも1つのカートリッジによって搬送された状態で、前記少なくとも1つのカートリッジを前記可動グラスパと動作可能に整列するように選択的に位置付けるように構成されている、項目49に記載の装置。
(項目51)
アクチュエータリボルバが、前記凍結チャンバからの前記選定されたコンテナユニットの能動的回収中のみ、前記凍結アクセスポートの中に挿入され、前記ユニットホルダの特徴と相互作用し、それによって、前記カルーセルを回転させる、項目50に記載の装置。
(項目52)
前記凍結チャンバの内部は、排他的電動式冷却技法を介して、極低温温度に維持され、電気冷却のための作業流体ではない流体冷却剤は、前記凍結チャンバに提供されない、項目49に記載の装置。
(項目53)
筐体を含み、前記筐体は、前記凍結チャンバ、ユニットホルダ、ユーザアクセスエリア、および可動グラスパを実質的に封入し、前記筐体の内部の少なくとも一部へのユーザアクセスを選択的に防止し、前記ユーザアクセスエリア以外の前記筐体の前記内部の少なくとも一部への技術者アクセスを選択的に可能にする、項目49に記載の装置。
(項目54)
ユーザインターフェースを含み、前記ユーザインターフェースは、遠隔で、および/または、直接、外部モニタおよび前記認証されたユーザ、および制御システムのうちの少なくとも1つに情報を伝達し、それらから入力を受信するように構成され、前記制御システムは、前記認証されたユーザからの前記入力に応答して、前記凍結チャンバ、前記ユニットホルダ、前記ユーザアクセスエリア、および前記可動グラスパのうちの少なくとも1つを作動させるように構成されている、項目49に記載の装置。
(項目55)
凍結チャンバ温度、装置湿度、凍結チャンバ動作ステータス、選定されたコンテナユニット温度、選定されたコンテナユニット場所、在庫ステータス、アクセス記録、およびユーザセキュリティデータのうちの少なくとも1つに関して、リアルタイム情報および履歴情報のうちの少なくとも1つを外部モニタと通信するネットワークインターフェースを含む、項目49に記載の装置。
(項目56)
前記選択されたコンテナユニットは、細胞療法ベースの治療、遺伝子療法ベースの治療、および遺伝子操作された細胞療法ベースの治療のうちの少なくとも1つを含む、項目49に記載の装置。
(項目57)
極低温で貯蔵された材料を分注するためのシステムであって、前記システムは、
項目49に記載の装置と、
認証されたユーザが選定されたコンテナユニットを要求することを可能にするユーザインターフェースと、
前記要求に応答して、解凍状態が達成されるまで前記選定されたコンテナユニットを加熱する加温チャンバと
を備え、
前記認証されたユーザは、認証情報を前記システムに提供すると、前記解凍状態にある前記選定されたコンテナユニットを回収することができ、
前記システムは、前記解凍状態が達成されると、通知を前記ユーザに提供する、システム。
【図面の簡単な説明】
【0009】
より深い理解のために、付随の図面が参照され得る。
【0010】
図1図1は、本発明の側面の斜視正面図である。
【0011】
図2図2は、図1の側面の概略図である。
【0012】
図3図3は、図2の側面の断面部分図である。
【0013】
図4図4は、図2の側面の断面部分図である。
【0014】
図5図5は、図4に描写されるような図2の側面の概略部分図である。
【0015】
図6図6は、図2の側面の構成要素の上部斜視図である。
【0016】
図7図7は、図2の側面の構成要素の上部斜視図である。
【0017】
図8図8は、図2の側面の部分的側面斜視図である。
【0018】
図9図9-11は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図10図9-11は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図11図9-11は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
【0019】
図12図12は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
【0020】
図13図13-14は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図14図13-14は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
【0021】
図15図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図16図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図17図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図18図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図19図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図20図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図21図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図22図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
図23図15-23は、図2の側面の動作の例示的シーケンスを図式的に描写する。
【0022】
図24図24-26は、図2の側面の動作の種々のシーケンスを図式的に描写するフローチャートである。
図25図24-26は、図2の側面の動作の種々のシーケンスを図式的に描写するフローチャートである。
図26図24-26は、図2の側面の動作の種々のシーケンスを図式的に描写するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本願は、本願の一体部分を形成する付属を含む。付属Aは、例示的実装を提供する。
【0024】
別様に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学的用語は、開示が関わる分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0025】
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確にそうではないことを示さない限り、複数形形態も同様に含むことができる。さらに、本明細書で使用されるような用語「comprises(~を備えている)」および/または「comprising(~を備えている)」は、述べられた特徴、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を規定し得るが、1つ以上の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはその群の存在または追加を除外しないことを理解されたい。
【0026】
本明細書で使用される場合、用語「および/または」は、関連付けられる列挙されたアイテムのうちの1つ以上のものの任意のおよびあらゆる組み合わせを含むことができる。
【0027】
本明細書で使用される場合、「X~Y」および「約X~Y」等の語句は、XおよびYを含むものと解釈され得る。
【0028】
本明細書で使用される場合、「約X~Y」等の語句は、「約X~約Y」を意味し得る。
【0029】
ある要素が、別の要素「上にある」、それに「取り付けられる」、それに「接続される」、それと「結合される」、それに「接触する」等と言及されるとき、それは、直接、他の要素上にある、それに取り付けられる、それに接続される、それと結合される、またはそれに接触することができる、または介在要素も、存在し得ることを理解されたい。対照的に、ある要素が、例えば、別の要素「上に直接ある」、それに「直接取り付けられる」、それに「直接接続される」、それと「直接結合される」、またはそれに「直接接触する」と言及されるとき、介在要素は、存在しない。また、別の特徴に「直接隣接して」配置される、構造または特徴の言及は、隣接する特徴に重複する、またはその下にある、部分を有し得る一方、別の特徴に「隣接して」配置される、構造または特徴は、隣接する特徴に重複する、またはその下にある、部分を有していないこともあることが、当業者によって理解されるであろう。
【0030】
「~の下」、「~の下方」、「~の下側」、「~にわたって」、「~の上側」、および同等物等の空間的に相対的用語が、本明細書では、図に図示されるような別の要素または特徴に対する1つの要素または特徴の関係を説明するために、説明の容易性のために使用され得る。空間的に相対的用語は、図に描写される向きに加え、使用または動作時のデバイスの異なる向きを包含し得ることを理解されたい。例えば、図中のデバイスが、反転される場合、他の要素または特徴の「下」または「真下」にあるように説明される要素は、次いで、他の要素または特徴「にわたって」向けられるであろう。
【0031】
本明細書で使用される場合、語句「XおよびYのうちの少なくとも1つ」は、X、Y、またはXおよびYの組み合わせを含むものと解釈され得る。例えば、ある要素が、XおよびYのうちの少なくとも1つを有するものとして説明される場合、その要素は、特定の時間において、X、Y、またはXおよびYの組み合わせを含み得、その選択は、随時、変動し得る。対照的に、語句「Xのうちの少なくとも1つ」は、1つ以上のXを含むものと解釈され得る。
【0032】
本明細書で使用される場合、用語「医療従事者」は、患者の医療処置に関わる任意の臨床医を指し得、限定ではないが、医師、薬剤師、医学生、看護施術者、看護士、および技術者を含む。
【0033】
本発明は、任意の組み合わせにおいて、以下の特徴を備えているか、それから成るか、または、それから本質的に成る。
【0034】
図1は、複数のコンテナユニット202の凍結貯蔵および操作のための装置100を描写し、複数のコンテナユニット202のうちの少なくとも1つは、所定の数量の貯蔵された材料を含み、それは、所定の期間にわたって、極低温温度に維持されることが所望される。装置100の外部が、図1に示され、ユーザインターフェース104(ここでは、タッチスクリーンとして示される)が、筐体106によって保持される。用語「極低温」または接頭辞「凍結」は、本明細書では、通常の蒸気圧縮冷蔵の範囲を下回る温度(例えば、周囲ガス(例えば、窒素、酸素、アルゴン、キセノン)が通常圧力において液体になる範囲(-100℃~-190℃)の少なくとも一部を下回る温度)を指すために使用される。例えば、約-137℃より低いある生物学的材料の貯蔵が、いくつかの使用環境において所望され得る。議論の目的のために、「極低温」温度は、本明細書では、例えば、約-125℃~約-250℃、または約-130℃~約-145℃、またはより具体的に、約-137℃等の約-125℃より低い範囲内にあると考えられる。「範囲」は、2つの境界値(例えば、約-125℃~約-250℃)または単一の明示的境界値(例えば、約-125℃より低い、または約-137℃より低い)を有することができる。装置100は、材料を極低温温度において貯蔵し、材料(随意に、極低温温度から温められる)を選択的に分注することが望ましい任意の設定において使用されることができる。しかしながら、医薬品またはバイオ医薬品使用環境が、ここでは例として提供される。コンテナユニット202は、したがって、1つ以上のバイアル、瓶、カートリッジ、ボックス、アンプル、任意の他のタイプのホルダ、および/またはホルダの任意の組み合わせを含み得、材料を搬送または含むように構成され、材料は、限定ではないが、望ましくは、潜在的にアクセス制御および監視を伴って極低温温度において貯蔵される薬品、薬物、療法用物質、細胞、細胞療法ベースの治療、遺伝子療法ベースの治療、遺伝子操作された細胞療法ベースの治療、または任意の他の材料を含む。
【0035】
本技術のある側面による、装置100は、図2に図式的に示されるように、凍結チャンバ208(例えば、デュワコンテナ)と、ユニットホルダ210と、ユーザアクセスエリア212と、可動グラスパ214とを含む。存在するとき、筐体106は、凍結チャンバ208、ユニットホルダ210、ユーザアクセスエリア212、および可動グラスパ214を実質的に包囲し得、筐体106の内部の少なくとも一部へのユーザアクセスを選択的に防止し得る。しかしながら、在庫専門家、保守作業者、技術者、または他の認可された人物が、任意の所望の目的のために、筐体106の内部へのアクセスを可能にされ得ることが想定される。すなわち、ユーザアクセスエリア212は、下記に説明されるであろうように、選定されたコンテナユニット202’のみにアクセスすることを可能にし得る。通常、内容物の通常使用のために、コンテナユニット202にアクセスするユーザと直接相互作用しない少なくとも凍結チャンバ208と、随意に、可動グラスパ214および装置の他の部分とは、筐体106内に固定され得る。筐体106は、したがって、再び、下記に説明されるように、ユーザアクセスを防止する一方、設備内の薬剤師または他の医療人員等のユーザによってアクセスされることを意図するものではないが、技術者が、装置100を保守および/または供給することを可能にすることが所望され得る装置100の部分への選択された技術者アクセスを可能にする役割を果たす。このように、筐体106は、装置100とのその関係に応じたそれぞれの認可レベルを保持するアクセス当事者による装置100の内部部分への階層的アクセスを提供することに役立ち得る。
【0036】
図3-5の概略図を参照すると、凍結チャンバ208は、凍結アクセスポート316を含み、凍結チャンバの内部318と周囲空間との間の物理的連通を促進する。凍結アクセスポート316は、存在するとき、凍結チャンバ208の内部318と周囲空間との間の望ましくない熱および/または湿度伝導を回避または低減させることにおいて有用であり得る。結果として、内部318の選択的アクセス中の凍結チャンバ208の中への熱の侵入は、最小化されることができる。断熱膜、絞り状のオーバーレイ、スリーブ、ソックス、グローブ、保護鞘、スカートの「アコーディオン」(例えば、シリコーンゴム)、または別の構造(図示せず)が、使用時、凍結アクセスポート316を通した熱伝導を能動的および/または受動的に低減させるために提供され得ることも想定される。構造上の考慮点(凍結チャンバの208壁間の真空に対する周囲圧力の圧力負荷に抵抗すること、加えて、内側容器を支持すること)は、凍結アクセスポート316が、多くの使用環境では、実質的に円形または楕円形であることを望ましくさせ得る。
【0037】
凍結チャンバ208は、それらの極低温温度が元々達成された方法にかかわらず、極低温温度において電気的に冷却される。例えば、凍結チャンバ208の内部318は、電気冷却を介して、約-125℃~約-250℃、より具体的に、約-125℃~約-200℃、より具体的に、約-140℃~約-196℃、より具体的に、約-150℃~約-180℃等の約-125℃より低い範囲内における平均温度に保持され得る。(限定ではないが、凍結貯蔵されている材料、電力要件、冷却源タイプ、および/またはセンサタイプを含む任意の所望の要因が、任意の最大および/または最小の所望の温度を含む、所望の温度範囲を設定するとき、当業者によって考慮され得る。)少なくとも1つの温度センサ(図2における220に図式的に示される)が、凍結チャンバ208内の温度に関する情報を装置の制御システムおよび外部モニタのうちの少なくとも1つに伝達するように構成され得る。温度センサ220および/または装置100の任意の他の好適な特徴または機能の使用を通して、凍結チャンバ208は、所望の温度に保持されることができ、凍結チャンバ208の温度は、容認可能温度範囲からそれていること、または離れたことが検出される場合、任意の適切なアラート、予防的ステップ、是正措置、または他の介入を提供することができる。
【0038】
凍結チャンバ208の内部318が、作動させられ、通常の定常状態動作中、排他的に電動式または電気発生式冷却技法を介して、本技術の多くの使用環境のための極低温温度に維持され、装置100が、電力を有するが液体冷却剤(例えば、凍結流体)の利用可能性がない環境において使用されることを可能にする。明確にするために、用語「電気的に冷却された」は、本明細書では、電動式電気機械的冷却源を使用するが、任意の流体冷却剤(限定ではないが、電気機械的冷却源の一体型作業流体として偶発的に存在し得る任意の液体冷却剤から別個に供給される、液体窒素等)を組み込まない冷却方式を示すために使用される。すなわち、装置100の通常の定常状態動作中、単に、電動式冷却プロセスの能動的作業流体ではない流体冷却剤は、凍結チャンバ208に提供されず、および/または、それに動作可能ではない。
【0039】
例えば、冷却源(図2における222に図式的に示される)は、(スターリングまたは蒸気圧縮サイクルのような)熱動態サイクルで動作するデバイス(以降、「スターリングエンジン」、「熱ポンプ」、「放熱板」、「熱電気デバイス」、または冷却(内部318からの熱除去)の他の電動式源と称される)であり得、それは、電気モータまたは機械的エネルギーのある他の電動式源によって給電され得る。好適な冷却源222の例は、スターリングエンジンであって、それは、ガス状ヘリウムを作業流体として使用する。このように、装置100は、単に、電力を装置100に供給することによって、発展途上国、液体冷却剤容量を伴わない薬局、および他の使用環境において使用され得る。これは、液体窒素が、取得することが困難または高価であって、および/または潜在的に、装置100によって分注された材料のための所望の使用環境において使用することが危険であるときに有用であり得る。
【0040】
図3-5に示されるように、細長い熱交換器324が、凍結チャンバ208の内部318の少なくとも一部を通して、縦方向に貫通し得る。(用語「縦方向」は、本明細書では、図3における矢印「L」と実質的に平行な方向を指すために使用され、装置100の多くの実装のために、垂直方向であろう。)この熱交換器324は、「コールドフィンガ」、アンブレラ、および/または、部分的ディスクタイプ、または、シールされた熱パイプを含む任意の他の所望の能動的または受動的構成であり得る。図5に示されるように、熱交換器324は、凍結チャンバ208の内部318の容積の中へ下方に延び、流動凍結チャンバ208内の空気の対流(矢印によって表される)を促進し、そうでなければ、低温の静止空気の閉鎖された容器内で生じ得る凍結チャンバ208の内部の熱の層別化を低減させる。対流は、そのような低温環境内で信頼不可能であり得る(ファンのような)任意の機械的サーキュレータデバイスを必要とせずに、再冷却のために、(主に、その外壁およびアクセスポートを介して)凍結チャンバ208の中への熱漏出によって温められる空気を熱交換器にもたらすように働き得る。当業者は、特定の使用環境のための所望の結果を達成するために、任意の所望のタイプ、数、構成、位置、または他の特性を有する装置100のために、任意の所望の熱交換器、冷却源、または他の冷却関連機能および構成要素を容易に提供することができる。
【0041】
例えば、熱は、凍結アクセスポート316の内壁を伝った伝導によって、および/または、チャンバの周囲の真空障壁を横断した放射によって、凍結チャンバ208の中に流動し得る。熱は、その上部上の冷却源222によって、細長い熱交換器324(例えば、「コールドフィンガ」)の近傍の凍結チャンバ208内の空気からの対流によって、および/または、その細長い熱交換器324から、冷却源222または別の冷却エンジン(周囲環境への排出のために、除去された熱を周囲温度に圧送する)への上方伝導によって、凍結チャンバ208から取り出される。細長い熱交換器324における熱の除去は、隣接する空気に冷えさせ、密集化させ、凍結チャンバ208の上部の近傍の空気に対して沈降させ得、その近傍の空気は、次いで、細長い熱交換器324に向かって流動し、落下したその空気に取って代わる。凍結チャンバ208内の冷却駆動式対流は、図5における矢印によって図式的に図示されるように、空気の略トロイダル循環をもたらす。
【0042】
図3では、凍結チャンバ208は、可動グラスパ214が、コンテナユニット202を回収するために、開放された凍結アクセスポート316を通して下方に延びた状態で示される。これは、可動グラスパ214および凍結チャンバ208のための使用時構成であり、可動グラスパ214は、選定されたコンテナユニット202’を能動的に回収している。明確にするために、凍結アクセスポート316が、回収または設置動作を促進するために開放されるときは、常に、システムの構成要素がその時点で凍結アクセスポート316内に位置するかどうかにかかわらず、装置100は、「能動的回収」状態にあると見なされる。
【0043】
図4-5は、対照的に、カバー426が、凍結アクセスポート316を選択的に塞ぎ、可動グラスパ214が、凍結チャンバ208から除去された状態における、「貯蔵装置」構成を図式的に示す。カバー426は、存在するとき、凍結チャンバ208の内部318へのアクセスが必要とされないときの凍結チャンバ208内の所望の温度範囲を維持することを補助し得る。カバー426は、明確にするために、平坦な蓋として図に示されるが、カバー426が、代わりに、むしろプラグタイプであり得ることが想定され、断熱固体シリンダが、平坦な蓋から下向きに延び、凍結アクセスポート316の縦方向寸法を実質的に充填し、それによって、凍結アクセスポート316内の空気移動を低減させる。カバー426は、ねじ込み式接続、摩擦または締まり嵌め、または、単に凍結アクセスポート316を横断して閉塞位置に置かれることによって等、任意の所望の様式において、凍結アクセスポート316に取り付けられることができる。同様に、カバー426は、所望に応じて、凍結アクセスポート316と閉塞接触するような、および閉塞接触から外れるような選択的移動のために、限定ではないが、手動で、および/またはモータ駆動および制御されることによって自動的に等、凍結チャンバ208の内部318の選択的アクセスのために操作され得る。
【0044】
ここで図6-7に目を向けると、ユニットホルダ210は、凍結チャンバ208の内側に位置し、複数のコンテナユニット202を保持するように構成される。複数のコンテナユニット202は、図7のようにユニットホルダ210から除去されて示される少なくとも1つのカートリッジ628の中で凍結チャンバ208内に除去可能に保持され得る。図6におけるユニットホルダ210は、カルーセルタイプ配置にある。カルーセルタイプユニットホルダ210の円形占有エリアおよび中心ボアは、下記に議論されるように、凍結チャンバ208内の比較的に小さい凍結アクセスポート316を促進する。
【0045】
少なくとも図3-4および6から分かるように、ユニットホルダ210が、カルーセルタイプであるとき、少なくとも1つのカートリッジ628は、カルーセル210を介して、凍結チャンバ208内に回転可能に搭載され得る。カルーセル210は、選定されたコンテナユニット202’が少なくとも1つのカートリッジ628によって搬送された状態で、少なくとも1つのカートリッジ628を可動グラスパ214と動作可能に整列するように選択的に位置付けるように構成される。例えば、特に、凍結アクセスポート316の内側プロファイルが、図7に示されるように、カートリッジ628の占有エリア形状と合わせられるとき、カルーセル210は、凍結アクセスポート316を通したカートリッジ628の移動を促進するために、回転または別様に操作されることができる。カートリッジ628は、依然として、凍結アクセスポート316を通して嵌まりながら、所定の数のコンテナユニット202を円形カルーセルタイプユニットホルダ210の区画内に収めるように成形され得る。
【0046】
カルーセルタイプユニットホルダ210は、任意の所望の様式において回転させられ得る。例えば、図に示されるように、アクチュエータリボルバ354が、可動グラスパ214の挿入前、中、および/または後、開放された凍結アクセスポート316の中に挿入され得る(図3に示されるように)。アクチュエータリボルバ354は、必要に応じて、選定されたコンテナユニット202’の能動的回収中にユニットホルダ210を移動させるために適切であること以外、凍結チャンバ208内の空間を占有すること、および/または比較的に繊細な運動を生産する機械類を極低温凍結チャンバ208内の温度にさらすことを回避することが望ましいときの状況において使用され得る。アクチュエータリボルバ354は、存在するとき、随意に、整列および/または平滑移動を補助するための車軸、歯車列、または他の構造の補助を用いて、ユニットホルダ210の特徴と相互作用し(例えば、図6に示される歯付き周縁部656、または単に、ユニットホルダ210の縁と摩擦または別様に係合する)、ユニットホルダ210を凍結チャンバ208内で選択的に回転させ得る。当業者は、特定の使用環境のために、ユニットホルダ210を回転または別様に移動させるために方式を容易に提供し得る。アクセスポートを通して作用する本明細書に図示および説明されるアクチュエータリボルバ354は、そうでなければ恒久的内部アクチュエータに関連付けられた凍結チャンバ208からの熱漏出を低減または排除することを補助し得;中心シャフトではなく、非常に大きいリング歯車(歯付き周縁部656)の使用によって、向上された角位置決め精度を与え;ある使用環境のために、単一スピン/ピッキング貫通要素において可動グラスパ214と統合され得る。
【0047】
スタックされたコンテナユニット202の各列は、凍結アクセスポート316の開口内に既知の位置を有し得る。コンテナユニット202のうちの特定の1つをカートリッジ628から除去しようとする可動グラスパ214は、選定されたコンテナユニット202’が見出され得る凍結アクセスポート316の開口内の側方におけるその位置についての情報を与えられ得る(送り出し、センサ、在庫制御アルゴリズムを介して、または任意の他の所望の様式において)。(「側方」方向は、本明細書で使用される場合、縦方向と実質的に垂直である。)
【0048】
コンテナユニット202および凍結チャンバ208の内部318内の他の構造がその中で比較的に静的であり得ることも想定され、凍結アクセスポート316がアクセスポート316と整列させられた単一カートリッジ628内のコンテナユニット202の全て、または各列へのアクセスを同時に可能にすることも想定され得る。別のオプションとして、凍結アクセスポート316は、凍結チャンバ208の内部318に対して移動可能であり得る(例えば、凍結チャンバ208の回転可能蓋上自体に搭載されることによって)。装置100の多くの使用環境に関して、凍結チャンバ208、故に、図に示されるカルーセルタイプ配置からの熱伝導を最小化するために、可能な限り小さい凍結アクセスポート316を有することが望ましく、それは、多数のコンテナユニット202を凍結チャンバ208内にアクセス可能に貯蔵することを促進し、および/または、可動グラスパ214による、異なる時間における、凍結チャンバ208内のコンテナユニット202の少なくとも圧倒的多数または全てへのアクセスを促進することに役立つ。
【0049】
選定されたコンテナユニット202’が、可動グラスパ214によって、カートリッジ628から除去された後、選定されたコンテナユニット202’は、選定されたコンテナユニット202’への常温アクセスを選択的に可能にするユーザアクセスエリア212内に設置され得る。ユーザアクセスエリア212は、任意の所望の構成を有し得る。例えば、ユーザアクセスエリア212は、ユーザが選定されたコンテナユニット202’を装置100から除去することを選択的に可能にするように構成されるユーザアクセス開口830(図8に図式的に示される)を含み得る。センサ、連動装置、ラッチ、または任意の他の所望の機能または特徴が、ユーザアクセスエリア212のユーザアクセスを限定するために提供され得、所望に応じて、作動させられることができることが想定される。
【0050】
例えば、ユーザアクセス開口830は、ドアを伴うハッチまたはポートであり得、それは、認可されたユーザが、選定されたコンテナユニット202’をそれから取り出すことを可能にされるとき、所定の時間においてのみ、解錠および/または開放される。この可能にされる取り出し時間は、限定ではないが、選定されたコンテナユニット202’が凍結チャンバ208から除去されてからの時間の経過、ユーザによる認可コードまたは他のキーの提示、ユーザ以外の認可されたエンティティからの遠隔認可コードの受信、選定されたコンテナユニット202’および/またはその内容物の測定された温度、および/またはそれらの任意の組み合わせを含む要因に基づいて、事前に決定され得る。ユーザが認可されない場合、または、好適な選定されたコンテナユニット202’がユーザアクセスエリア212内に存在しない場合、ユーザアクセス開口830は、装置100の制御システムによって、閉鎖および/または施錠され得る。
【0051】
コンテナユニット202は、極低温温度において装置100内に貯蔵されるが、安全性、有効性、および/または任意の他の理由のために、望ましくは、室温等の極低温範囲をかなり上回る温度においてユーザに分注されること、または、通常周囲室温を上回って温められることさえあり得ることに留意されたい。故に、加温チャンバ(図8における832に図式的に示される)が、選定されたコンテナユニット202’がユーザアクセスエリア212に進入する前、少なくとも部分的に選定されたコンテナユニット202’を解凍するために提供され得る。例えば、可動グラスパ214が、選定されたコンテナユニット202’を凍結チャンバ208から加温チャンバ832に選択的に移動させ得る。加温チャンバ832は、次いで、電気的に発生させられた熱であり得る熱を選定されたコンテナユニット202’に選択的に与え得る。例えば、加温チャンバ832は、834に図式的に示される加温グラスパを含み得、それは、選定されたコンテナユニット202’を選択的に物理的に支持し、加温グラスパ834自体内の抵抗コイルまたは他の熱印加特徴等を介して、電気的に加熱する。同様に、冷却源222からの廃熱が、電気熱の代わりに、またはそれに加え、所望に応じて、選定されたコンテナユニット202’を温めるために使用され得ることも想定される。可動グラスパ214自体が、所望に応じて、加温チャンバ832に加え、またはその代わりに、ある加温機能を提供するように構成され得ることも想定される。コンテナユニット202自体が、装置100の加温特徴に加え、またはその代わりに、加熱コイルまたは他の加温特徴を含み得る。温めることは、氷センサが選定されたコンテナユニット202’内の氷の存在に関する所定の値を達成するまで、所定の期間にわたって、所定の感知される温度範囲(選定されたコンテナユニット202’、周囲空間、選定されたコンテナユニット202’内の材料の温度、または任意の他の感知される温度)まで行われ得るか、または、任意の他の所望の様式において制御され得る。選定されたコンテナユニット202’内の材料をより均一に解凍するために、熱を追加することに加え、選定されたコンテナユニット202’が加温プロセスの前、中、および/または後に攪拌され、振られ、旋回させられ、または、別様に直接または間接的に操作され(例えば、加温グラスパ834の攪拌運動を介して)、選定されたコンテナユニット202’内の材料を循環させ得ることも想定される。
【0052】
また、温めることは、中間加温チャンバ832を伴わずに、ユーザアクセスエリア212内で直接生じ得ることも想定される。この場合、ユーザアクセスエリア212は、温度測定、所定の時間の経過、氷の存在の検出を介して、または任意の他の方法において決定されるように、加温プロセスが完了するまで、ユーザアクセスを防止するために施錠され得る。中間加温チャンバ832が提供されるかどうかにかかわらず、可動グラスパ214および加温グラスパ834のうちの少なくとも1つは、熱および/または機械的攪拌運動を選定されたコンテナユニットに提供し、その内容物の所望の解凍を補助するように構成され得る。
【0053】
ここで図8を参照すると、可動グラスパ214は、選定されたコンテナユニット202’を凍結チャンバ208から、凍結アクセスポート316を通して、選択的に除去し、上記に記載されるように、随意に、加温チャンバ832内での中間停止を伴って、選定されたコンテナユニット202’をユーザアクセスエリア212の中に選択的に設置するために使用され得る。図8に示されるように、可動グラスパ214は、ガントリ式ロボットアームであり得、それは、装置100の大部分の使用環境のために、少なくとも3自由度を有するであろう。すなわち、可動グラスパ214は、筐体106内のX-Y運動のために、前後レール836(2つ示される)および左右レール838上で搬送され得る。上下レール840は、筐体106内のZ方向における可動グラスパ214の運動を可能にし得る。この配置は、下記の図15-23を参照してさらに詳細に説明されるであろう。
【0054】
しかしながら、可動グラスパ214の構成および特性(実際に、装置の任意の特徴、構造、構成要素、および/または機能のそれら)は、特定の使用用途のために、当業者によって提供されることができることを理解されたい。例えば、可動グラスパ214は、デカルト(例えば、描写されるガントリ配置)、SCARA、円筒形、デルタ、極性、垂直関節運動式、および/または任意の他の好適なロボット方式の1つ以上に対応する、特徴を含み得る。同様に、装置100の凍結チャンバ208、凍結アクセスポート316、ユーザアクセスエリア212、加温チャンバ832、および/または任意の他の構成要素は、筐体106が特定の可動グラスパ214構成の使用を促進するために提供されるかどうかにかかわらず、互いに関連して配置され得る。例えば、コンテナユニット202が、回転対称でないとき、可動グラスパ214は、縦軸まわりのコンテナユニット202の回転を可能にし、したがって、可動グラスパ214の目的地への到着時のコンテナユニット202の所望の提示向きを達成するように手関節運動させられ(wristed)得る。
【0055】
下記にさらに詳細に議論されるであろうように、装置100は、ユーザインターフェース104(例えば、図1に示されるタッチスクリーン)を含み得、それは、情報をユーザに伝達し、ユーザから入力を受信するように構成される。制御システム(図2における242に図式的に示され、下記に詳細に説明される)は、次いで、ユーザインターフェース104によって取得されるユーザからの入力に応答して、凍結チャンバ208、ユニットホルダ210、ユーザアクセスエリア212、および可動グラスパ214のうちの少なくとも1つを作動させるように構成されるであろう。制御システム242は、在庫監視および/または制御、装置100のセキュリティ、可動グラスパ214の動作、凍結チャンバ208の温度監視および/または制御、コンテナユニット202の内容物に関連する処方箋発注および/または請求要求の取り扱い、装置100の内容物および状態に関する遠隔に位置するユーザとの通信、および/または任意の他の所望の特徴に関連する特徴を含み得る。
【0056】
制御システム242は、特定用途向け集積回路またはプログラマブル論理デバイス等の専用ハードウェアとして、関連付けられるマイクロプロセッサを介して実装されるソフトウェアまたはファームウェア命令として、または専用ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして実装されることができることを理解されたい。さらに、制御システム242は、装置内の複数の場所全体を通して分散されることができ、中央コントローラ(図示せず)と、デバイスの具体的機能のためのローカル制御を提供する、1つ以上の周辺コントローラとの両方を含むことができる。
【0057】
制御システム242は、ネットワークインターフェースを含み、遠隔ユーザとの通信と、クラウドサーバであり得る遠隔サーバにおけるシステムの動作に関連する情報のログ付けとを可能にすることができる。例えば、ネットワークインターフェースは、凍結チャンバ208の温度、装置100の湿度(例えば、筐体106の内側の選択された位置における周囲空間の湿度)、凍結チャンバ208の動作ステータス、選定されたコンテナユニット202’の温度、選定されたコンテナユニット202’の場所、在庫ステータス、アクセス記録、およびユーザセキュリティデータのうちの少なくとも1つに関して、リアルタイムおよび/または履歴情報を外部モニタと通信することができる。さらに、装置が、所望の動作パラメータ外で動作している、または要求される用量を分注することができないとき、アラームが、ユーザインターフェースを介して、ローカルでトリガされること(例えば、可聴アラームとして)と、制御システムを介して、遠隔技術者に送信されることとの両方ができる。1つの実装では、情報は、周期的時間間隔において、遠隔サーバに通信され、ステータス、制御温度、凍結チャンバ208の実際の温度、周囲温度測定値、周囲湿度測定値、可動グラスパ214のステータス、加温チャンバ832のステータスおよび温度、および/または任意の他の所望の情報のいずれかまたは全てを含むことができる。
【0058】
さらに、ネットワークインターフェースは、適切なユーザ特権レベルを有する遠隔またはローカルユーザが、在庫または監視されるパラメータに関して要求を更新することを可能にすることができる。加えて、管理者特権を有する遠隔またはローカルユーザは、装置をオフラインまたはオンラインに設置し、ユーザ登録、時間、および/または日付を編集し、電力システム、冷却源222、可動グラスパ214、加温チャンバ832に関連付けられる加温器、ユーザインターフェース104、および/または種々の在庫制御機構(例えば、バーコード、RFID、および/または他のNFCスキャナ)を再開し、および/または凍結チャンバ208または加温チャンバ832に関連付けられる、制御温度等の動作パラメータを変更することができる。管理者はまた、機械におけるソフトウェアを更新し、または後のインストールのために、ソフトウェアダウンロードを始動させ、デバイスに関連付けられる内部および外部カメラからのフィードにアクセスし、システムステータスをチェックし、現在の待ち行列に入れられている用量を含む、在庫情報にアクセスし、情報処方箋に関連付けられる発注および請求を含む機械に提供される処方箋にアクセスすることができる。本説明は、コンテナユニット202の内容物について、これらが、通常動作において、電気冷却の使用を通して、但し、現場で供給される凍結流体の使用を伴わずに、極低温温度下で、中~長期間の時間フレーム(例えば、数日、数週間、数ヶ月、または数年)にわたって貯蔵されるという理解を除き、それに依存せず、かつ無関心である。コンテナユニット202は全て、同じ内容物を有する必要はなく、全てが凍結チャンバ208のために選択された温度範囲内に適切に貯蔵され得る限り、ユーザに種々の材料をもたらし得ることが想定される。例えば、カルーセルタイプユニットホルダ210が、提供されるとき、各カートリッジ628、またはカートリッジ628内の1つ以上の列は、異なる材料を含み得る。
【0059】
コンテナユニット202内に提供されるある材料に関して、それらの材料が、在庫、責任、流通、または任意の他の理由のために、製造業者または販売業者(基本的に、ユーザまたはユーザの現場の従業員以外の者)によって制御されることが望ましいであろう。その場合、図9-10に示されるように、コンテナユニット202は、随意に、出荷ボックス946または他の保護および/または冷却コンテナ内に保持されるドロップシッパ944内で装置100の使用環境に搬送され得る。この設置は、図9に図式的に示される。図10では、次いで、ドロップシッパ944は、装置100の場所に搬送されている。在庫担当者(ユーザの現場の従業員ではなく、製造業者または流通業者の従業員であり得る)が、コンテナユニット202を、ドロップシッパ944から、随意に、提供される任意の他の出荷ボックス946から除去することができ、次いで、コンテナユニット202を凍結チャンバ208の中に装填することができる。カートリッジ628自体が、コンテナユニット202を事前に装填され、据え付ける準備ができているドロップシッパ944を介して出荷され得る。すなわち、少なくとも1つのカートリッジ628は、システムの保守中、別個に提供される交換カートリッジによって、凍結チャンバ208内で交換可能であり得る。交換カートリッジは、カートリッジ628が交換されることと対照的に、補充された(すなわち、再充填された)コンテナユニット202を含み得、および/または、交換されるカートリッジ628と少なくとも1つの異なる貯蔵材料(例えば、異なる治療法)を含み得る。すなわち、交換カートリッジは、単に、同じ材料の追加の用量を提供するために、または異なる材料を提供するために提供され得る。交換されているカートリッジ628は、その中に残っている任意の所望の数のコンテナユニット202を有し得、限定ではないが、在庫のタイプ、コンテナユニット202あたり貯蔵される材料の体積、在庫の期日経過、凍結チャンバ208および/または筐体106内の貯蔵状態(例えば、温度および/または湿度)、在庫の不足(すなわち、低/無在庫)、または理由の任意の組み合わせを含む任意の所望の理由のために除去され得る。
【0060】
いくつかの使用環境では、筐体106の内部は、在庫、責任、流通、または任意の他の理由のため、ユーザにアクセス不可能であることが望ましくあり得る。コンテナユニット202および凍結チャンバ208のこの供給または装填は、任意の好適な様式において、遂行されることができる。例えば、コンテナユニット202の充填されたカートリッジ628が、別のカートリッジ628の代わりに、ユニットホルダ210の中にスロット挿入のために提供され得る。装填プロセス中、コンテナユニット202は、限定ではないが、在庫制御および期限切れ追跡等の任意の所望の理由のために、装填担当者によって手動で、および/または自動的に(例えば、コンテナユニット202上の無線周波数識別[「RFID」]タグおよび装置100の対応するセンサの使用を通して)、特定の装置に登録され得る。制御システム242は、したがって、例えば、ユニットホルダ210の回転位置および継手角度の組、レール設定、または可動グラスパ214に関する他の座標として、または任意の他の様式において、種々の動作アルゴリズムへの入力として、凍結チャンバ208内の特定のコンテナユニット202の位置を把握するであろう。コンテナユニット202が、所望に応じて、装置100の中に装填されると、それらは、図11によって表されるように、分注されることができる。
【0061】
図12は、若干異なる様式において、図9-11のシーケンスの一部を図式的に描写する。点線「P」の左に対して図12の左側では、コンテナユニット202が、任意の所望の当事者によって、かつ任意の所望の様式において、凍結チャンバ208の中に装填される。次いで、図12における点線「P」の右側では、1つ以上の選定されたコンテナユニット202’が、凍結チャンバ208から除去され、加温チャンバ832に移動させられ、そこで、それらは、所望に応じて、加熱される。選定されたコンテナユニット202’は、次いで、ユーザアクセスエリア212に移動させられ、そこで、それらは、次いで、装置100のプログラミングによって可能にされるように、ユーザアクセス開口830を通して除去されることができる。図12における矢印によって示される移動は、任意の所望の様式において遂行されることができるが、1つ以上の好適な可動グラスパ214の使用を通して、大部分の使用環境において行われることが想定される。
【0062】
図13は、カートリッジ628、すなわち、事前に充填されたコンテナユニット202が、凍結アクセスポート316を通して、ユニットホルダ210の中に装填され、それから除去され得る方法を図式的に示す。同様に、図14は、カートリッジ628の装填/装填解除、可動グラスパ214による選定されたコンテナユニット202’のアクセス、または任意の他の理由のために、ユニットホルダ210が、凍結チャンバ208内で回転し、カートリッジ628のための選択された位置を凍結アクセスポート316との垂直整列状態にし得る方法を図式的に描写する。
【0063】
図15-23は、複数のコンテナユニット202の凍結貯蔵および操作の方法における、装置100(筐体106を伴わずに、ベンチトップフォーマットにおいて表される)の使用を図式的に描写する。これらの図では、可動グラスパは、中心グラスパ軸Cに対して側方に選択的に操作可能な少なくとも1つの握持アーム1648を含む。少なくとも1つの握持アーム1648は、選定されたコンテナユニット202’の所定の部分(ここでは、キャップの真下のアンダーカット辺縁)に動作可能に係合し、選定されたコンテナユニット202’を保持し、移動させる。このプロセスは、連続した図15-23を参照してさらに詳細に説明されるであろう。
【0064】
図15では、可動グラスパ214は、選定されたコンテナユニット202’と動作可能に整列(ここでは、垂直に整列)するように移動させられている。ここに示される可動グラスパ214は、選定されたコンテナユニット202’と装置100の他の構造との間の望ましくない接触を回避するために、コンテナシース1550を含み、それを通して握持アーム1648が、延び、その中に選定されたコンテナユニット202’が、可動グラスパによる搬送中に引き込まれる。選定されたコンテナユニット202’は、凍結チャンバ208の内側のカートリッジ628に対して特定の位置に位置するように図式的に示される。凍結チャンバ208の外壁および凍結アクセスポート316は、明確にするために、図15-23から省略されている。凍結チャンバ208は、電気的に冷却され、電気冷却を介して、極低温温度に保持されていることが想定され得る。複数のコンテナユニット202(1つが示される)が、ユニットホルダ210とともに、少なくとも1つのカートリッジ628内において凍結チャンバ208の中に除去可能に保持されるように、極低温温度に保持される。図14に戻って参照すると、カートリッジ628は、カルーセルタイプユニットホルダ210構成を介して、凍結チャンバ208内に回転可能に搭載されることができる。
【0065】
図15では、可動グラスパ214は、凍結アクセスポート316を通り、選定されたコンテナユニット202’と持ち上げ係合するZ-方向運動のために定位置にある。カバー426が、存在するとき、開放位置へと脇に移動させられ、凍結アクセスポート316を介して、凍結チャンバ208の内部318へのアクセスを可能にする。可動グラスパ214は、次いで、カバー426が開放している間、凍結アクセスポート316を通して、選定されたコンテナユニット202’に向かって、下方に到達することができる。
【0066】
選定されたコンテナユニット202’は、次いで、可動グラスパ214を用いて、凍結チャンバ208から、凍結アクセスポート316を通して除去されることができる。図16-18からのシーケンスに示されるように、それは、描写される可動グラスパ214を用いて、少なくとも1つの握持アーム1648を側方に中心グラスパ軸Cから外向きに移動させ、可動グラスパ214を開放状態にすることによって、遂行される。ここで、握持アーム1648の各々は、段部をその最遠位部分に含み、段部は、中心グラスパ軸Cに向かって内向きに延び、選定されたコンテナユニット202’のキャップの真下のアンダーカット辺縁上を捕らえるように構成される。少なくとも1つの握持アーム1648が、選定されたコンテナユニット202’の所定の部分(すなわち、図に示されるように、アンダーカット辺縁)と側方に整列するように向けられる。少なくとも1つの握持アーム1648が、選定されたコンテナユニット202’と側方に整列させられた状態で、少なくとも1つの握持アーム1648は、側方に内向きに中心グラスパ軸Cに向かって閉鎖状態に移動させられ、選定されたコンテナユニット202’に動作可能に係合する。特に、図16図17からのシーケンスにおいて明白であるように、グラスパリング1652は、握持アーム1648に沿って下向きに移動させられ、それらを内向きに中心グラスパ軸Cに向かって閉鎖状態に押勢し、したがって、機械式爪状端付きピックアップツールのものに類似する様式において、選定されたコンテナユニット202’を握着する。再び、図18-19に示されるように、選定されたコンテナユニット202’は、移動のために、コンテナシース1550の中に後退させられる。
【0067】
可動グラスパ214が、閉鎖状態にあり、選定されたコンテナユニット202’と動作可能に係合された状態で、可動グラスパ214は、所望に応じて、選定されたコンテナユニット202’を再配置するように動作させられる。例えば、選定されたコンテナユニット202’は、上記に記載されるように、ユーザアクセスエリア212および加温チャンバ832(両方とも図19-23における同じ着目特徴によって表される)のうちの1つ以上のものの中への選択的設置のために、凍結アクセスポート316から外に、Z-方向に引き上げられ、X-Y平面内で移動させられ得る。カバー426が、存在するとき、可動グラスパ214がもはや凍結チャンバ208の内部318への即時アクセスを要求しなくなると、閉鎖位置に移動させられ、再び、凍結アクセスポート316を塞ぎ、望ましくないさらなる熱伝導を防止し得る。
【0068】
図19-22のシーケンスでは、可動グラスパ214は、少なくとも部分的にピックアップ運動の逆に動作させられ、選定されたコンテナユニット202’をその目的地に解放する。すなわち、図19-20からのシーケンスに示されるように、可動グラスパ214が、選定されたコンテナユニット202’を下向きにZ-方向に、ユーザアクセスエリア212または加温チャンバ832と係合するように移動させるように動作させられ、どちらもが、選定されたコンテナユニット202’をその時点で受け取る。グラスパリング1652は、次いで、図20-21のシーケンスでは、上向きに移動させられ、握持アーム1648を中心グラスパ軸Cから離れるようにさせる(例えば、中心グラスパ軸Cから外向きにばね負荷されているとき、握持アーム1648を解放するために)。握持アーム1648が、中心グラスパ軸Cから離れるように移動すると、それらは、選定されたコンテナユニット202’を新しい場所に解放する。握持アーム1648は、次いで、上向きに(例えば、「進行」位置に)後退させられ、可動グラスパ214は、次いで、図22-23からのシーケンスにおいて、凍結アクセスポート316、加温チャンバ832、およびユーザアクセスエリア212のいずれかまたは全てから間隔を置かれ得る「ホーム」位置に移動し得る。
【0069】
可動グラスパ214は、次いで、そのホーム位置またはその最後の利用可能な位置において、さらなるコマンドを待つであろう。例えば、可動グラスパ214(または示されない追加の可動グラスパ)は、次いで、説明されたばかりのシーケンスと同様に使用され、十分に解凍された選定されたコンテナユニット202’を加温チャンバ832からユーザアクセスエリア212に移動させ得、ユーザによる選定されたコンテナユニット202’への常温アクセスが、ユーザアクセス開口830の使用等を通して、選択的に可能にされる。
【0070】
図に示され、上記に説明される握持運動シーケンスは、爪式握持技法を使用する。しかしながら、当業者は、限定ではないが、磁気接続、後退可能返しを用いた穿刺、輪縄式可撓性バンド(例えば、摩擦または把持バンド)、ハサミ爪、および吸引デバイスのうちの1つ以上のもの等、1つ以上のコンテナユニット202を一度に取り扱うことが可能なピックアンドプレース機構を提供することが容易に可能であろう。
【0071】
上記に記載されるように、かつ下記にさらに説明されるであろうように、装置100のユーザインターフェース104が、情報をユーザに伝達し、ユーザから入力を受信するために使用され得る。凍結チャンバ208、ユニットホルダ210、ユーザアクセスエリア212、および可動グラスパ214のうちの少なくとも1つは、装置100の制御システム242を介して、ユーザからの入力に応答し得る。例えば、凍結チャンバ208内の少なくとも1つの空間場所の温度が、測定され得る。測定された温度に関する情報は、次いで、装置100の制御システム242および外部モニタのうちの少なくとも1つに伝達され得る。このように、凍結チャンバ208の温度が、監視され、許容可能範囲から出る恐れがあるようになると、温度を調節するためのステップが講じられ得る。1つの実装では、凍結チャンバ温度が、所望の範囲(例えば、約-150℃未満)から逸脱すると、装置100は、コマンドを冷却源222および/または熱交換器324におけるコントローラに送信し、スターリングエンジンの冷却率等、凍結チャンバ208の冷却に関連付けられたメトリックを増加または減少させることができる。補正が、実施されると、ある程度の慎重な過補償が、温度が所望の2つの境界値範囲の中点により近づくように移動させるように実施されることができる。当業者は、特定の使用環境のための所望の特徴および動作を達成するために、任意の望ましい制御システム242、ユーザインターフェース104、または装置100の他の構成要素を提供することが可能であろう。
【0072】
上記に説明される前述の構造および機能的特徴に照らして、本発明の種々の側面による、方法は、図24-26を参照してより深く理解されるであろう。解説の簡略化の目的のために、図24-26の方法は、連続して実行されるように図示および説明されるが、本発明は、図示される順序によって限定されず、いくつかの側面は、本発明に従って、本明細書に図示および説明されるものと異なる順序において、および/または他の側面と並行して生じ得ることを理解および認識されたい。さらに、全ての図示される特徴が、本発明の側面による方法論を実装するために要求され得るわけではない。
【0073】
図24は、ある用量を凍結貯蔵アセンブリからユーザに分注するための方法2400を図示する。方法2400は、2402から開始し、そこで、ユーザは、装置100において認証される。このシナリオでは、ユーザは、概して、装置100が据え付けられた場所に関連付けられた医療従事者であろう。しかしながら、システムは、可変ユーザ特権レベルを伴う複数のアクセスレベルを有することができることを理解されたい。例えば、医療従事者に適切であり得るような第1のユーザアクセスレベルは、物理的デバイスにおける認証を要求し、ユーザインターフェース104における発注申請メニューおよびユーザアクセスエリア212のみにアクセスすることを可能にし得る一方、第2のユーザアクセスレベルは、遠隔認可および装置100においてログ付けされたデータおよび/またはユーザアクセスエリア212のみ以外の筐体106の内部のエリアへのアクセスを可能にし得る。例えば、高められたユーザアクセスレベルが、用量の装填および装填解除のためのユニットホルダ210へのアクセスを可能にするために要求され得る。同様に、高められたユーザアクセスレベルは、凍結貯蔵アセンブリにおいて分注された用量に関する処方箋および請求データを含むシステムステータス、在庫データ、発注情報へのアクセスを可能にすることができる。
【0074】
一例では、ユーザは、ユーザ名または識別番号等の識別子をパスワードとともにユーザインターフェース104に入力することができる。パスワードは、ハッシュ化され、ローカルで記憶されたパスワードハッシュまたは関連サーバ上に記憶されたパスワードハッシュのいずれかと比較され、ユーザを認証することができる。加えて、または代替として、装置100は、顔認識ソフトウェア、網膜認識ソフトウェア、または虹彩認識ソフトウェアのうちの1つを伴うカメラ、適切な音声識別ソフトウェアを伴うマイクロホン、指紋スキャナ、適切な血管認識ソフトウェアを伴う赤外線源およびカメラのいずれかを含む1つ以上のバイオメトリック認証デバイスを含むことができる。パスワードおよび/またはバイオメトリック認証に加え、またはその代替として、反応測定センサ(例えば、RFIDスキャナまたは短距離通信送受信機)が、ユーザによって搬送されるデバイスまたはトークンと組み合わせて、ユーザの識別を照合するために使用されることができる。
【0075】
2404では、発注が、ユーザインターフェース104を介して、ユーザから受信される。例えば、メニューが、認可されたユーザに表示され、コンテナユニット202に関連付けられたある用量の治療法または他の材料を要求するための適切な情報を打ち込むことができ、それは、例えば、処方箋情報、治療法の識別、および要求される用量の量を含むことができる。処方箋発注データも、または、処方箋発注データが、遠隔で提供され、および/または、発注がヒト読み取り可能なフォーマットではない場合でも、統合されたスキャナを用いて読み取られ得る。(図24-26の説明における用語「用量」は、適切性に応じて、その他の点で言及されたコンテナユニット202のうちの1つ以上のものによって搬送される材料に類似すると見なされるべきである。)2406では、装置100が、要求される用量を満たすための十分な在庫を含むかどうかが決定される。該当しない場合(N)、アラートが、2408において技術者に送信され、方法は、終了する。十分な在庫が、利用可能な場合(Y)、方法は、2410に進む。
【0076】
2410では、可動グラスパ214が、制御システム242によって、凍結チャンバ208内のある場所から、要求される用量を移送し、それを加温チャンバ832に移送するように命令される。これは、例えば、カバー426の開放/閉鎖、可動グラスパ214の移動、および/または、ユニットホルダ210の回転(可動グラスパ214の挿入前、間、および/または後、アクチュエータリボルバ354を凍結チャンバ208の中に挿入することを含み得る)のある組み合わせを調整することを介して、行われ得る。凍結チャンバ208内の特定の源の場所は、在庫が2406においてチェックされるときに決定されることができることを理解されたい。2412では、加温チャンバ832が、用量を療法的に有用な温度に加熱するように命令される。加温チャンバ832に関連付けられた熱源および攪拌器の各々が、用量を解凍状態に至らせるために、加温チャンバ832内の任意の所望のタイプのセンサからのフィードバック(温度、時間、氷/固体/液体)に基づいて、制御システム242によって制御されることができる。(当業者は、氷/液体移行が、比較的に低温でも生じ、適宜、特定の使用環境のために「解凍状態」の好適な定義および検出を提供し得ることを認識するであろう。)この解凍状態は、選定されたコンテナユニット202’または装置100の任意の他の構成要素が、所望の範囲(例えば、凍結チャンバ208が保持される、「第1の」温度範囲とは対照的に、「第2の」温度範囲、すなわち、解凍温度範囲)内の温度を達成すること、所定の期間の経過、選定されたコンテナユニット202’内の所定の量の液体および/または氷の検出に応答して、または、任意の他の様式において、決定され得る。解凍状態にあると考えられる選定されたコンテナユニット202’は、ある使用環境では、ある程度残っている凍結材料を含み得る。1つの実装では、加熱されるべき用量に近接近して位置付けられる加熱パッド内に位置する温度センサと、加温チャンバ832専用の周辺コントローラとが、加熱パッドにおける出力を調整し、用量を所望の温度範囲内にもたらすことができる。1つの実装では、所望の温度範囲が、摂氏ゼロ~37度であるが、温度範囲は、具体的治療法に伴って変動し得ることを理解されたい。温度、氷結(例えば、固体/液体)、および/または経過時間センサを含む任意の適切なセンサが、解凍状態への用量の解凍を監視するために提供されることができる。(例えば、用量の温度が、第2の温度範囲の少なくとも任意の最小値に到達する一方、第2の温度範囲の任意の最大値を超えないように監視され得る。)ある使用環境に関して、選定されたコンテナユニット202’が、所望に応じて、単なる解凍状態を超えて加熱され、周囲温度またはさらにそれを上回る温度において、ユーザに提示され得ることも想定される。
【0077】
同様に、少なくとも1つの湿度センサ(また、図2に図式的に示されるような220における、凍結チャンバ208内の温度センサと共同設置され得る)が、システム制御が、湿度センサの出力を受信し、凍結チャンバ208に関連付けられたメトリックを制御し(例えば、示されない、除湿器を起動させることによって)、凍結チャンバ208の湿度を所定の湿度範囲内に維持するように、凍結チャンバ208内の湿度レベルに関する情報を装置100の制御システムおよび外部モニタのうちの少なくとも1つに伝達するように構成され得る。湿度センサが、その装置湿度が望ましくない様式において凍結チャンバ208に進入し得るので、筐体106内にあるが、凍結チャンバ208の外側に位置し、装置100のほぼ常温のエリアにおける湿度の監視および/または制御を促進し得ることも想定される。
【0078】
2414では、可動グラスパ214は、制御システム242によって、要求される用量を加温チャンバ832から移送し、それを、本明細書では、用量待ち行列と称される保持エリアに移送するように命令される。用量待ち行列移送が、例えば、加温チャンバ832がユーザアクセスエリア212としての役割も果たすとき、仮想的に行われ得ることが想定される。通知が、次いで、2416において、例えば、SMSまたは電子メールメッセージ、遠隔または近接知覚のための視覚的またはオーディオ信号を介して、または任意の他の所望の様式において、ユーザに送信され、ユーザに、用量が回収のために準備完了したことを通知する。2418では、ユーザは、2402において上記に説明されるものと同様に、再認証され、ユーザアクセスエリア212へのアクセスを可能にする。ユーザが、認証されると、可動グラスパ214が、制御システム242によって、直接、または必要に応じて(例えば、用量待ち行列が、ユーザアクセスエリア212から遠隔に位置するとき)、二次搬送デバイスを介してのいずれかにおいて、要求される用量を用量待ち行列からユーザアクセスエリア212に移送するように命令される。2422では、ユーザアクセスエリア212への用量の移行の一部として、用量は、例えば、バーコード読み取り機において、またはRFID送受信機を介して、走査され、分注された用量の身元を確認することができ、この情報は、装置においてログ付けされることができる。ログ付けプロセスの一部として、制御システム242は、用量を回収している個人の識別および用量を回収している個人のエンティティ(例えば、個人が採用されている、薬局)をログ付けすることができる。
【0079】
2424では、ユーザアクセスエリア212のためのアクセスドアは、選択的に解錠され、ユーザアクセス開口830を通して、認証されたユーザに対してアクセスを可能にすることができる。一例では、ドアは、機械的アクチュエータを介して、ユーザのために開放される。別の例では、ドアを閉鎖した状態に保持する連動装置が、一時的に、用量が回収されることを可能にするように無効にされる。用量が、回収されると、ドアを閉鎖した状態に保持する連動装置は、復元されることができ、いくつかの例では、分注された用量のコストに関する請求書および分注された用量の所有権の変更を証明する領収証等の文書の一方または両方が、発生させられることができる。図25に図示される在庫管理プロセスが、次いで、2426において始動される。
【0080】
図25は、凍結貯蔵装置100における在庫を維持するための方法2500の例を図示する。2502では、最近分注された用量に関するデータが、コントローラにおいて受信され、在庫は、2504において、用量が除去されていることを示すように更新される。用量の任意の除去は、在庫を補充することが必要であるかどうかのチェックをトリガするが、本チェックはまた、2506に示されるように、管理者または技術者からの要求によってトリガされることもできる。2506における要求は、ユーザインターフェース104を介して、またはネットワークインターフェースを介した遠隔要求を介して、実施されることができることを理解されたい。
【0081】
2508では、在庫データベースが、アクセスされ、凍結貯蔵装置100における在庫レベルが閾値レベルを下回るかどうかを決定する。複数のタイプの用量が、装置100において貯蔵される場合、用量のタイプ毎の在庫が、独立して、チェックされることができる。任意の製品に関する在庫が閾値レベルを下回る場合(Y)、アラートが、2510において、技術者に提供され、交換在庫を提供することができる。在庫が閾値レベルを下回らない場合(N)、方法は、2512で終了する。
【0082】
図26は、在庫を凍結貯蔵装置100に補充するための方法2600を図示する。2602では、技術者が、装置100において認証される。これは、2402におけるプロセスと同様に実施されるが、医療従事者ユーザと比較して、技術者のために可能にされる向上したアクセスを前提として、複数の認証手段が、要求され得る。2604では、筐体106内のアクセスドア(図示せず)が、解錠され、技術者が、個々に、または限定ではないが、カートリッジ628(ここで使用中であると想定されるであろう)等の任意の所望のタイプのマルチユニット移送および/または保持構造内のいずれかにおいて、用量(例えば、コンテナユニット202内に含有される材料)を在庫チャンバ(凍結チャンバ208)の中に装填することを可能にする。2606では、各カートリッジ628は、例えば、バーコード読み取り機において、またはRFID送受信機を介して、走査され、機械に追加される在庫を識別する。在庫データベースは、2608において、更新され、新しく追加された在庫を反映する。
【0083】
装置は、カートリッジ628を使用するように説明されるが、ユーザアクセス開口830を介して、分注プロセスの反転(但し、加温ステップを伴わずに)におけるものを含む、追加の在庫を装置の中に給送するための他のデバイスが、利用され得ることが想定される。さらに、バーコードおよびRFID読み取り機が、在庫制御のために述べされるが、適切な光学文字認識を利用するカメラ、QRコード(登録商標)読み取り機、またはパターン認識分類子等の他の方法が、装置の中に挿入され、またはそれから除去される在庫を決定するために使用されることができることを理解されたい。さらに、本明細書に説明される認証方法の一覧は、非包括的であり、他の方法も、ユーザの識別および特権レベルを照合するために使用され得る。
【0084】
装置100は、任意の数またはタイプのセンサ(温度、位置、慣性、RFID、圧力、湿度、不正開封を検出するための光センサ等)および/または(装置100の任意の構成要素または機能の)コントローラを含み得、それらは、適切性に応じて、本明細書に説明および記載されたタスク、および当業者による所望に応じた任意の他の補助、関連、または類似タスクを行うように構成および採用されることができることが想定される。冗長性、複数のセンサ、および/または論理回路も、任意の所望の監視および/または制御目的のために、例えば、(装置100の同じまたは異なるエリアからの)複数の温度入力を比較し、システムを駆動する際に使用すべきものを決定するために、使用され得る。
【0085】
装置100は、電気機械的冷却デバイスへの電力を介して、排他的に電気的に冷却されるように、本明細書に示され、説明されるが、限定ではないが、液体窒素等の別の冷却剤が、所望に応じて、短期間(例えば、緊急停電または他の非通常動作)または継続(例えば、冷却源222の故障)ベースで提供され、凍結チャンバ208の電気冷却を補完または交換し得ることも想定される。例えば、電気冷却は、随時、初期冷却のために、在庫移送中、および/または、緊急時、技術者によって、液体窒素または別の流体冷却剤で補完され、または、それに取って代わられ得ることが想定される。これは、単に、流体冷却剤を凍結チャンバ208の中に傾注することによって、または任意の他の所望の様式において、行われ得、それは、例えば、最初に、始動中、凍結チャンバ208を所望の温度範囲まで下げるために効率的および効果的方法であり得、その範囲に、電気冷却が、次いで、定常状態動作において維持されることができる。しかしながら、装置100が凍結流体冷却剤の安定した供給を維持することが予期されない通常使用環境に起因して、装置100は、通常、即座に補正され、装置100を電気冷却に戻すであろう、稀かつ短期の特殊状況がない限り、本明細書では、電気的に冷却されることが想定される。装置100のために使用される電力が、主電源、独立型発電機、バッテリバックアップシステム、装置の中に統合される発電機から、または任意の他の好適な様式において、調達され得ることも想定される。
【0086】
また、装置100は、次いで、ユーザによってそれに提供されるコンテナユニット202(例えば、後のアクセスのための実験室サンプル)を受け取り、極低温で貯蔵するために選択的に使用され得ることが想定される。この場合、当業者は、本明細書の装置100の説明を容易に使用し、逆動作方式を発生させ得、それによってユーザとの双方向通信が、装置100によって達成され得る。
【0087】
いくつかの使用環境では、短縮された時間フレーム内で、例えば、2つ以上のコンテナユニット202が、ある所望の用量を備えているとき、または複数の用量が、重複サイクル時間を伴って所望されるとき、2つ以上の選定されたコンテナユニット202’を分注することが望ましくあり得る。そのために、複数の加温チャンバ832(または加温グラスパ834のみ)および/またはユーザアクセスエリア212(またはユーザアクセス開口830のみ)が提供され得ることが想定される。このように、複数の選定されたコンテナユニット202’は、同時に、時間的に近接して行われた材料を分注するための発注に対応する加温プロセスの異なる段階にあり得る。装置100は、先着順論理を含み得、それは、一連の準備完了アラートが設定されるとき応答するように、準備完了した選定されたコンテナユニット202’を第1のユーザに分注する。逆に、各選定されたコンテナユニット202’は、特定のユーザのために保持され得、より早く到着したユーザは、その保持された選定されたコンテナユニット202’にアクセスすることが可能にされないであろう。これは、特に、異なる材料が異なるコンテナユニット202内に提供されるときに望ましくあり得る。
【0088】
装置100はまた、廃棄エリア(例えば、ユニットホルダ210内の使用されない部分または位置に指定され得る)を含み、コンテナユニット202が、その特定のコンテナユニットが、ある理由から、ユーザに分注されるべきではないときに破棄されることを可能にし得る。例えば、そのコンテナユニット202が、期限切れである、予期されるものより軽い(充填されなかったことを示すであろう)、ピックアップされずにユーザアクセスエリア212内にあまりに長時間に放置された、または任意の他の欠陥を有する場合である。
【0089】
要するに、当業者は、例示的側面1が、複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作のための装置であって、装置が、
【0090】
凍結アクセスポートを含む凍結チャンバであって、極低温温度に電気的に冷却される、凍結チャンバと、
【0091】
凍結チャンバの内側に位置し、複数のコンテナユニットを保持するように構成されたユニットホルダと、
【0092】
装置によって認証されている認証されたユーザによって、選定されたコンテナユニットへのアクセスを選択的に可能にするためのユーザアクセスエリアと、
【0093】
少なくとも部分的に選定されたコンテナの内容物を解凍するための加温ステーションと、
【0094】
凍結アクセスポートを通して、選定されたコンテナユニットを凍結チャンバから選択的に除去し、選定されたユニットを加温ステーションおよびユーザアクセスエリアのうちの少なくとも1つ内に設置するための可動グラスパと
を備えている、装置を含むことを理解するであろう。
【0095】
例示的側面2.ユーザアクセスエリアは、選定されたコンテナユニットのみへのアクセスを可能にし、少なくとも凍結チャンバは、ユーザアクセスを防止し、選択された技術者アクセスを可能にするように構成される筐体内に固定される、例示的側面1に記載の装置。
【0096】
例示的側面3.複数のコンテナユニットは、少なくとも1つのカートリッジを介して、凍結チャンバ内に除去可能に保持される、例示的側面1に記載の装置。
【0097】
例示的側面4.少なくとも1つのカートリッジは、システムの保守中、別個に提供される交換カートリッジによって、凍結チャンバ内で交換可能である、例示的側面3に記載の装置。
【0098】
例示的側面5.ユニットホルダは、カルーセルであり、少なくとも1つのカートリッジは、カルーセルを介して、凍結チャンバ内に回転可能に搭載され、カルーセルは、選定されたコンテナユニットが少なくとも1つのカートリッジによって搬送された状態で、凍結アクセスポートと動作可能に整列するように、少なくとも1つのカートリッジを選択的に位置付けるように構成される、例示的側面4に記載の装置。
【0099】
例示的側面6.アクチュエータリボルバは、ユニットホルダの外周縁と相互作用し、それによって、カルーセルを回転させる、例示的側面5に記載の装置。
【0100】
例示的側面7.アクチュエータリボルバは、凍結アクセスポートの中に挿入され、ユニットホルダの特徴と相互作用し、それによって、カルーセルを回転させ、アクチュエータリボルバは、凍結チャンバからの選定されたコンテナユニットの能動的回収中のみ、凍結チャンバの中に挿入される、例示的側面1に記載の装置。
【0101】
例示的側面8.凍結チャンバは、スターリングエンジンを介して電気的に冷却される、例示的側面1に記載の装置。
【0102】
例示的側面9.凍結チャンバの内部の少なくとも一部を通して縦方向に貫通している細長い熱交換器を含む、例示的側面8に記載の装置。
【0103】
例示的側面10.細長い熱交換器は、凍結チャンバ内の密度駆動循環を促進するように構成される、例示的側面9に記載の装置。
【0104】
例示的側面11.細長い熱交換器上の霜の蓄積は、少なくとも部分的にその上への電気、空気圧、または機械的励起のうちの少なくとも1つの選択的印加によって除去される、例示的側面9に記載の装置。
【0105】
例示的側面12.選定されたコンテナユニットを凍結チャンバ、加温チャンバ、およびユーザアクセスエリア間で移送するための可動グラスパをさらに備えている、例示的側面1に記載のシステム。
【0106】
例示的側面13.可動グラスパは、凍結チャンバからの選定されたコンテナユニットの能動的回収中のみ、凍結アクセスポートを通して延びている、例示的側面12に記載の装置。
【0107】
例示的側面14.可動グラスパは、中心グラスパ軸に対して側方に選択的に操作可能な少なくとも1つの握持アームを含む、例示的側面12に記載の装置。
【0108】
例示的側面15.少なくとも1つの握持アームは、選定されたコンテナユニットの所定の部分に動作可能に係合し、選定されたコンテナユニットを移動させる、例示的側面14に記載の装置。
【0109】
例示的側面16.認証されたユーザが、選定されたコンテナユニットを要求および受領し、選定されたコンテナが、解凍状態下にあって、分注のための準備が完了したとき、通知を要求するユーザに提供することを可能にする、ユーザインターフェースを備えている、ネットワークインターフェースをさらに含む、例示的側面1に記載の装置。
【0110】
例示的側面17.ネットワークインターフェースは、凍結チャンバ温度、装置湿度、凍結チャンバ動作ステータス、選定されたコンテナユニット温度、選定されたコンテナユニット場所、在庫ステータス、アクセス記録、請求情報、およびユーザセキュリティデータのうちの少なくとも1つに関して、リアルタイム情報および履歴情報のうちの少なくとも1つを外部モニタと通信する、例示的側面16に記載の装置。
【0111】
例示的側面18.ネットワークインターフェースの在庫ステータス通信は、在庫が所定のレベルを下回ると、再充填するための通知を含む、例示的側面17に記載の装置。
【0112】
例示的側面19.ネットワークインターフェースの請求情報通信は、凍結チャンバからの選定されたコンテナユニットの除去によってトリガされる、例示的側面17に記載の装置。
【0113】
例示的側面20.認証されたユーザは、ユーザインターフェースを介して、バイオメトリック識別デバイス、RFIDスキャナ、および識別およびパスワードのうちの少なくとも1つによって、認証情報をシステムに提供する、例示的側面1に記載の装置。
【0114】
当業者は、例示的側面21が、複数のコンテナユニットの凍結貯蔵および操作の方法であって、方法が、
【0115】
アクセスポートを有する凍結チャンバと、凍結チャンバの内側に位置しているユニットホルダと、ユーザアクセスエリアと、可動グラスパとを含む装置を提供することと、
【0116】
凍結チャンバを極低温温度に電気的に冷却することと、
【0117】
ユニットホルダを用いて、複数のコンテナユニットを極低温温度に保持することと、
【0118】
認証されたユーザによる発注に応答して、可動グラスパを用いて、選定されたコンテナユニットを凍結チャンバから、凍結アクセスポートを通して、選択的に除去することと、
【0119】
選定されたコンテナユニットを解凍状態に温めることと、
【0120】
可動グラスパを用いて、選定されたコンテナユニットをユーザアクセスエリアの中に選択的に設置することと、
【0121】
選定されたコンテナユニットがユーザアクセスエリア内にあるとき、選定されたコンテナユニットへの認証されたユーザによるアクセスを選択的に可能にすることと、
を含む方法を含むことも理解するであろう。
【0122】
例示的側面22.
【0123】
少なくとも1つのカートリッジを介して、複数のコンテナユニットを凍結チャンバ内に除去可能に保持することと、
【0124】
カルーセルタイプユニットホルダを介して、少なくとも1つのカートリッジを凍結チャンバ内に回転可能に搭載することと、
【0125】
カルーセルタイプユニットホルダの運動を介して、少なくとも1つのカートリッジを、選定されたコンテナユニットが少なくとも1つのカートリッジによって搬送された状態で、可動グラスパと動作可能に整列するように選択的に位置付けることと、
を含む、例示的側面21に記載の方法。
【0126】
例示的側面23.システムの保守中、凍結チャンバ内の少なくとも1つのカートリッジを別個に提供される交換カートリッジと交換することを含む、例示的側面22に記載の方法。
【0127】
例示的側面24.カートリッジ交換中、カートリッジおよび凍結アクセスポートを周囲の多湿空気から遮蔽することを含む、例示的側面22に記載の方法。
【0128】
例示的側面25.システムの保守のために、認可された技術者による凍結チャンバへのアクセスを選択的に可能にすることを含む、例示的側面22に記載の方法。
【0129】
例示的側面26.
【0130】
閉鎖位置にあるカバーで、凍結アクセスポートを選択的に塞ぐことと、
【0131】
カルーセルタイプユニットホルダを介して、少なくとも1つのカートリッジを凍結チャンバ内に回転可能に搭載することと、
【0132】
カバーを開放位置に選択的に移動させ、凍結アクセスポートを介して、凍結チャンバの内部へのアクセスを可能にすることと、
【0133】
カバーが開放位置にある状態で、アクチュエータリボルバを凍結アクセスポートの中に延長し、ユニットホルダの特徴と相互作用し、それによって、カルーセルを回転させることであって、アクチュエータリボルバのそのような挿入は、凍結チャンバからの選定されたコンテナユニットの能動的回収中のみ生じる、ことと、
を含む、例示的側面21に記載の方法。
【0134】
例示的側面27.加温ステップに関連付けられたメトリックを制御し、選定されたコンテナユニットを解凍状態に解凍することを含む、例示的側面21に記載の方法。
【0135】
例示的側面28.可動グラスパを用いて、選定されたコンテナユニットを凍結チャンバから、凍結アクセスポートを通して、選択的に除去すること、および可動グラスパを用いて、選定されたコンテナユニットをユーザアクセスエリアの中に選択的に設置することのうちの少なくとも1つは、
【0136】
少なくとも1つの握持アームを側方に外向きに中心グラスパ軸から移動させ、可動グラスパを開放状態に置くことと、
【0137】
少なくとも1つの握持アームを選定されたコンテナユニットの所定の部分と側方に整列するように向けることと、
【0138】
少なくとも1つの握持アームが選定されたコンテナユニットと側方に整列させられた状態で、少なくとも1つの握持アームを側方に内向きに中心グラスパ軸に向かって閉鎖状態に移動させ、選定されたコンテナユニットに動作可能に係合することと、
【0139】
可動グラスパが、閉鎖状態にあり、選定されたコンテナユニットと動作可能に係合された状態で、可動グラスパを移動させ、選定されたコンテナユニットを再配置することと、を含む、例示的側面21に記載の方法。
【0140】
例示的側面29.分注する前、計量すること、ユニットデータを走査すること、温度を測定すること、凍結チャンバからの除去以降のプロセスことにおける時間を計算すること、および検証データを遠隔モニタからネットワークインターフェースを介して取得することのうちの少なくとも1つによって、コンテナユニットを検証することをさらに含む、例示的側面21に記載の方法。
【0141】
例示的側面30.
【0142】
装置のユーザインターフェースを介して、情報をユーザに伝達し、ユーザから入力を受信することと、
【0143】
装置の制御システムを介して、ユーザからの入力に応答して、凍結チャンバ、ユニットホルダ、ユーザアクセスエリア、および可動グラスパのうちの少なくとも1つを作動させることと
を含む、例示的側面21に記載の方法。
【0144】
例示的側面31.選定されたコンテナユニットがアクセス(分注)のために準備完了になると、ユーザに通知することをさらに含む、例示的側面30に記載の方法。
【0145】
例示的側面32.アクセス準備完了の通知と分注アクセス認証との間の時間を監視することと、該時間が所定の期限切れ時間限界を超える場合、そのようなアクセスを妨害すること、任意の該アクセスが防止されたコンテナユニットを装置内の廃棄エリアに破棄することと、ユーザに該妨害を通知することとをさらに含む、例示的側面30に記載の方法。
【0146】
例示的側面33.認証されたユーザは、装置に関連付けられた第1のアクセスレベルを有する第1の認証されたユーザであり、方法は、装置に関連付けられた第2のアクセスレベルを有する第2の認証されたユーザが、凍結チャンバ温度、装置湿度、凍結チャンバ動作ステータス、選定されたコンテナユニット温度、選定されたコンテナユニット場所、在庫ステータス、アクセス記録、装置によって分注されたコンテナユニットに関連付けられた複数の発注に関する発注ステータス、複数の発注に関する請求および処方箋情報、およびユーザセキュリティデータのうちの少なくとも1つに関して、リアルタイム情報および履歴情報のうちの少なくとも1つに遠隔でアクセスすることを可能にすることをさらに含む、例示的側面21に記載の方法。
【0147】
例示的側面34.コンテナユニットおよびその中の材料の生産業者-供給業者は、ユーザ設備に据え付けられた装置の所有権を保持し、装置のための監視、保守、および在庫サービスのうちの少なくとも1つを提供する、例示的側面21に記載の方法。
【0148】
例示的側面35.装置の凍結チャンバからのコンテナユニットの除去時、コンテナユニットの所有権を製造業者からユーザに移譲するステップを含む、例示的側面21に記載の方法。
【0149】
例示的側面36.方法は、凍結チャンバからの選定されたユニットの除去に応答して、選定されたコンテナユニットのコストに関する請求書および選定されたコンテナユニットの所有権の変更を証明する文書のうちの少なくとも1つを発生させることをさらに含む、例示的側面21に記載の方法。
【0150】
例示的側面37.所定のレベルを下回る在庫は、通知を遠隔モニタに発生させ、再充填サービスを始動させる、例示的側面21に記載の方法。
【0151】
本開示の側面が、特に、上記の例示的側面を参照して示され、説明されているが、種々の追加の側面が検討され得ることが、当業者によって理解されるであろう。例えば、装置を使用するための上記に説明される具体的方法は、単に、例証であり、当業者は、本明細書に示され、説明されるものに実質的に類似する上記に説明される装置またはその構成要素を定位置に設置するための任意の数のツール、ステップのシーケンス、および/または他の手段およびオプションを容易に決定し得る。図中の明確性を維持する試みとして、示される重複構成要素のあるものは、具体的に付番されていないが、当業者は、付番された構成要素に基づいて、付番されていない構成要素に関連付けられるべき、要素番号を認識し、類似構成要素間の区別は、図中の要素番号の有無によってのみ意図または含意されない。説明される構造および構成要素のいずれかは、単一一体型またはモノリシック部片として一体的に形成されるか、または、別個のサブ構成要素から成り得るこれらの形成のいずれかは、任意の好適な原料または特注構成要素および/または任意の好適な材料または材料の組み合わせを伴う。説明される構造および構成要素のいずれかは、特定の使用環境のための所望に応じて、使い捨てまたは再使用可能であり得る。任意の構成要素は、ユーザ知覚可能マーキングを提供され、その構成要素に関する材料、構成、少なくとも1つの寸法、または同等物を示し得、ユーザ知覚可能マーキングは、潜在的に、ユーザが、特定の使用環境のために、1つの構成要素を類似構成要素のアレイから選択することを補助する。「事前に決定された」ステータスは、随時、操作されている構造が、そのステータスに実際に到達する前に決定され得、「事前決定」は、構造が所定のステータスを達成する直前と同程度に遅く行われる。用語「実質的に」は、本明細書では、規定されるものの、必ずしも全体的にではないが、大部分である、品質を示すために使用され、「実質的」品質は、品質に該当しないアイテムのある程度の比較的にわずかな包含の潜在性を認める。本明細書に説明されるある構成要素は、具体的幾何学的形状を有するように示されるが、本開示の全ての構造は、特定の用途のための望ましさに応じて、任意の好適な形状、サイズ、構成、相対的関係、断面積、または任意の他の物理的特性を有し得る。ブロックチェーンまたは他の追跡システムが、コンテナユニット202毎に、一連の低温管理を記録および/または認証するために使用され得る。1つ以上のコンテナユニット202は、能動的または受動的温度センサおよび/またはそれ自体についての任意の所望の情報を外部(コンテナユニットに対して)システムに報告する能力を具備し得る。技術者タイプユーザは、1つ以上の選択的に開放可能パネルを介して、筐体106の内部にアクセスし得、凍結チャンバ208および任意の他の所望の構成要素は、手動で、または自動的に、食洗機のドアおよびラック技法と同様に、少なくとも部分的に筐体100から外にスライドさせ得ることが想定される。空気圧、電気、または他の所望の特徴が、周期的に、霜を熱交換器324または装置100の他の構成要素から取り除くために提供され得る。補助バックアップ電力ユニットが、装置と選択的にインターフェースをとるために提供され得る。1つ以上のカメラまたは他の視覚的センサも、遠隔技術者が、装置100の全部または一部を動作させ、および/または観察し得るように、遠隔クエリ/診断の利点のために、筐体106の内側および/または外側に提供され、動作時またはスタンバイ時の装置100の構成要素の画像および/またはビデオを捕捉し得る。一側面または構成を参照して説明される、任意の構造または特徴は、単独で、または他の構造または特徴と任意の他の側面または構成に組み合わせられて、提供され得るが、他の側面および構成の全てに関して議論されるオプションの全てを有するように、本明細書で議論される側面および構成のそれぞれを説明することは、非実践的であろう。これらの特徴のいずれかを組み込む、デバイスまたは方法は、下記の請求項および任意のその均等物に基づいて決定されるような本開示の範囲下に該当すると理解されたい。
【0152】
他の側面、目的、および利点は、図面、本開示、下記の付属A、および添付の請求項の精査から取得されることができる。
(付属A)
【化1】
【化2】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
【外国語明細書】