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特開2022-81679画像処理装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081679
(43)【公開日】2022-05-31
(54)【発明の名称】画像処理装置、表示制御方法及び表示制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20220524BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20220524BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/0482
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022047320
(22)【出願日】2022-03-23
(62)【分割の表示】P 2021000866の分割
【原出願日】2017-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】平澤 由
(57)【要約】
【課題】タブ形式の画面において、目的とする処理を効率的に選択して実行させることができるようにする。
【解決手段】表示制御装置において、制御部は、複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面50,60,70のうち選択状態にあるタブのタブ画面を表示部に表示させる。複数のタブ画面のうち2つ以上のタブ画面に対し、共通領域41を設定することができる。制御部は、表示部に表示されているタブ画面の共通領域41に対して特定アイコンの配置操作が行われた場合、表示されているタブ画面の共通領域41だけでなく、共通領域41が設定されている全てのタブ画面のそれぞれの共通領域41に対して、配置操作に基づく同じ特定アイコンを配置する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
を備えた表示制御装置であって、
前記制御部は、
前記表示部に、複数のタブ、及び前記複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つの前記タブに対応したタブ画面、を表示させる表示処理、
を実行し、
前記複数のタブ画面はそれぞれ、複数のアイコンが配置可能であって、前記複数のアイコンには、特定の処理が対応付けられた特定アイコンが含まれ、
前記制御部は、さらに、
前記複数のタブ画面のうち、特定の共通領域を設定させる2つ以上の前記タブ画面を選択するための特定の選択操作を前記入力部を介して受け付ける選択受付処理と、
前記選択操作により選択された前記2つ以上の前記タブ画面をそれぞれ共通タブ画面として、各前記共通タブ画面に前記共通領域を設定する共通領域設定処理と、
前記表示部に前記共通タブ画面が表示されている場合に、その表示されている前記共通タブ画面内の前記共通領域に対する、前記特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付処理と、
前記配置操作に従って決定される前記特定の処理が対応付けられた前記特定アイコンを、全ての前記共通タブ画面における前記共通領域にそれぞれ配置する配置処理と、
を実行する表示制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記タブ画面内における前記共通領域の範囲を指定するための特定の範囲指定操作を前記入力部を介して受け付ける範囲受付処理、
を実行し、
前記共通領域設定処理は、前記範囲指定操作により指定された範囲を共通領域に設定する、
表示制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域設定処理により前記共通領域が設定された場合に、前記共通領域内にすでに前記特定アイコンが配置されている場合、前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンを削除する削除処理、
を実行する表示制御装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記タブ画面への前記共通領域の設定を有効又は無効に設定する有効無効設定処理、
を実行し、
前記選択受付処理は、前記有効無効設定処理により前記共通領域の設定が有効に設定されている場合に実行可能に構成されている、
表示制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域の設定が有効に設定されている状態から、前記有効無効設定処理により前記共通領域の設定が無効に設定変更された場合、前記設定変更の前の各前記共通タブ画面における前記共通領域の設定を解除する共通領域解除処理、
を実行する表示制御装置。
【請求項6】
請求項5に記載の表示制御装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域解除処理によって各前記共通タブ画面における前記共通領域の設定が解除される場合に、前記共通領域内に前記特定アイコンが配置されている場合、次の(a)~(c)のいずれかの処理である解除関連処理、
を実行する表示制御装置。
(a)全ての前記共通タブ画面において前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンを削除する処理。
(b)全ての前記共通タブ画面において前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンの配置状態を存続させる処理。
(c)全ての前記共通タブ画面のうち特定の1つ以上の前記共通タブ画面における前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンのみ配置状態を存続させて他の前記共通タブ画面における前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンは削除する処理。
【請求項7】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
を備えた表示制御装置で用いられる表示制御方法であって、
前記表示部に、複数のタブ、及び前記複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つの前記タブに対応したタブ画面、を表示させる表示処理ステップ、
を有し、
前記複数のタブ画面はそれぞれ、複数のアイコンが配置可能であって、前記複数のアイコンには、特定の処理が対応付けられた特定アイコンが含まれ、
さらに、
前記複数のタブ画面のうち、特定の共通領域を設定させる2つ以上の前記タブ画面を選択するための特定の選択操作を前記入力部を介して受け付ける選択受付ステップと、
前記選択操作により選択された前記2つ以上の前記タブ画面をそれぞれ共通タブ画面として、各前記共通タブ画面に前記共通領域を設定する共通領域設定ステップと、
前記表示部に前記共通タブ画面が表示されている場合に、その表示されている前記共通タブ画面内の前記共通領域に対する、前記特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付ステップと、
前記配置操作に従って決定される前記特定の処理が対応付けられた前記特定アイコンを、全ての前記共通タブ画面における前記共通領域にそれぞれ配置する配置ステップと、
を実行する表示制御方法。
【請求項8】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
を備えた表示制御装置における前記制御部に実行させる表示制御プログラムであって、
前記制御部に、
前記表示部に、複数のタブ、及び前記複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つの前記タブに対応したタブ画面、を表示させる表示処理、
を実行させ、
前記複数のタブ画面はそれぞれ、複数のアイコンが配置可能であって、前記複数のアイ
コンには、特定の処理が対応付けられた特定アイコンが含まれ、
さらに、前記制御部に、
前記複数のタブ画面のうち、特定の共通領域を設定させる2つ以上の前記タブ画面を選択するための特定の選択操作を前記入力部を介して受け付ける選択受付処理と、
前記選択操作により選択された前記2つ以上の前記タブ画面をそれぞれ共通タブ画面として、各前記共通タブ画面に前記共通領域を設定する共通領域設定処理と、
前記表示部に前記共通タブ画面が表示されている場合に、その表示されている前記共通タブ画面内の前記共通領域に対する、前記特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付処理と、
前記配置操作に従って決定される前記特定の処理が対応付けられた前記特定アイコンを、全ての前記共通タブ画面における前記共通領域にそれぞれ配置する配置処理と、
を実行させる表示制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部に表示される画面の内容を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タッチパネルにタブ形式の待機画面を表示させ、タブを切り替えることによって処理実行用メニューの表示内容を切り替え可能な処理実行装置が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の処理実行装置では、タブ毎に、特定の処理が登録されたボタンが複数配列される。ユーザは、ボタンに対する特定の処理の登録を任意に行うことができる。ユーザは、登録されているいずれかの処理を実行させたい場合、その処理のボタンが配列されているタブを選択してその処理のボタンを表示させ、そのボタンを操作することで、その処理を実行させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-157232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タブ形式の待機画面を備えた各種装置の使用形態としては、例えば、管理者が、各タブをそれぞれ個人もしくはグループに割り当て、タブ毎に適宜、特定の処理のボタンを配置させる、という使用形態が考えられる。
【0006】
しかし、ボタンに登録可能な特定の処理として、特定の個人またはグループに限らず、複数の個人またはグループに共通して頻繁に使用される処理が存在することも考えられる。この場合、例えば、管理者がその処理を各タブに対して順次登録していけば、各タブのユーザがそれぞれその処理を実行できるようになるが、これを実現するためには管理者に多くの手間がかかる。
【0007】
一方、特定のタブのボタンにのみ当該特定の処理を登録しておいて、ユーザはそのボタンを使用したい場合にはその都度その特定のタブに切り替える、という使用形態も考えられる。しかしそのような使用形態は、ユーザが当該ボタンを使用しようとする度にそのボタンが配置されているタブに切り替えなければならないため、ユーザにとって不便である。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、タブ形式の画面において、目的とする処理を効率的に選択して実行させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の表示制御装置は、表示部と、入力部と、制御部とを備える。制御部は、表示処理を実行する。表示処理は、表示部に、複数のタブ、及びそれら複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つのタブに対応したタブ画面、を表示させる処理である。複数のタブ画面はそれぞれ、複数のアイコンが配置可能であって、複数のアイコンには、特定の処理が対応付けられた特定アイコンが含まれる。
【0010】
制御部は、さらに、選択受付処理と、共通領域設定処理と、配置受付処理と、配置処理
とを実行する。選択受付処理は、複数のタブ画面のうち、特定の共通領域を設定させる2つ以上のタブ画面を選択するための特定の選択操作を入力部を介して受け付ける処理である。共通領域設定処理は、選択操作により選択された2つ以上のタブ画面をそれぞれ共通タブ画面として、各共通タブ画面に共通領域を設定する処理である。配置受付処理は、表示部に共通タブ画面が表示されている場合に、その表示されている共通タブ画面内の共通領域に対する、特定アイコンを配置させるための特定の配置操作を入力部を介して受け付ける処理である。配置処理は、配置操作に従って決定される特定の処理が対応付けられた特定アイコンを、全ての共通タブ画面における共通領域にそれぞれ配置する処理である。
【0011】
このような構成の表示制御装置によれば、ユーザは、複数のタブ画面のうち任意の2つ以上のタブに共通領域を設定できる。そして、共通領域が設定されている何れかのタブ画面が表示されている状態で、共通領域に対して特定アイコンを配置させれば、その特定アイコンが、現在表示されているタブのタブ画面だけでなく、共通領域が設定されている全てのタブ画面における共通領域に配置される。そのため、ユーザは、複数のタブ画面の中から、目的とする処理が対応付けられたアイコンを効率的に選択でき、その特定の処理を効率的に実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】実施形態の画像処理装置の操作パネルを示す説明図である。
図3】実施形態の待機画面を示す説明図である。
図4】実施形態の待機編集画面におけるアイコンの登録例を示す説明図である。
図5】実施形態の待機編集画面における共通領域の削除例を示す説明図である。
図6】実施形態のメイン制御処理の一部のフローチャートである。
図7】実施形態のメイン制御処理の他の一部(図6の続き)のフローチャートである。
図8】実施形態のメイン制御処理のさらに他の一部(図7の続き)のフローチャートである。
図9】実施形態の設定選択画面の一例を示す説明図である。
図10】実施形態の設定タブ選択画面の一例を示す説明図である。
図11】実施形態の処理方法選択画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.実施形態]
(1-1)画像処理装置の構成
図1に示す本実施形態の画像処理装置10は、原稿の画像を読み取ってその読み取った画像の画像データを生成するスキャン機能、記録用紙への画像の印刷を行う印刷機能、スキャン機能により読み取った画像を印刷機能により記録用紙に印刷するコピー機能、ファクシミリデータの送受信を行うファクス機能など、規定の複数の機能を備えている。
【0014】
画像処理装置10は、図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、画像読取部15と、印刷部16と、メディアインタフェース部17と、第1通信部18と、第2通信部19とを備え、これらがバス20を介して相互に接続されている。なお、メディアインタフェース部のことを、以下「メディアI/F」と略称する。
【0015】
制御部11はCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、画像処理装置10は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
【0016】
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0017】
記憶部12には、後述する待機画面25(図2参照)を含む、表示部13に表示させる各種画面のデータが記憶されている。また、記憶部12には、後述する図6図8のメイン制御処理のプログラムも記憶されている。上記各機能を実行するためのプログラムは、メイン制御処理のプログラムの一部として含まれていてもよいし、メイン制御処理のプログラムとは別のプログラムであってもよい。
【0018】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、画像を表示可能な表示デバイスを有する。
入力部14は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。入力部14が有する入力用デバイスには、図2に示す電源ボタン5、テンキー6、戻りボタン7、ホームボタン8、停止ボタン9、及びタッチパネル14aが含まれる。タッチパネル14aは、表示部13の表示デバイスにおける画像が表示される画像表示領域に配置される。
【0019】
タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対する、指示体による接触又は近接による指示操作を検出可能である。即ち、タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対して指示体による指示操作が行われている場合に、その指示操作が行われている位置である指示位置を示す位置情報を出力可能に構成されている。本実施形態のタッチパネル14aは、指示体により指示操作が行われている間、位置情報を連続的又は周期的に出力するよう構成されている。
【0020】
なお、タッチパネル14aは、指示操作として接触のみ検出可能な構成であってもよいし、近接のみ検出可能な構成であってもよいし、接触及び近接の両方を検出可能な構成であってもよい。
【0021】
制御部11は、タッチパネル14aから出力される位置情報を取得し、その取得した位置情報に基づいて、指示体の指示操作の有無、指示操作が行われている場合における指示位置、指示操作が行われている場合における指示体による少なくとも一種類の特定の操作を検出することができる。
【0022】
制御部11が検出可能な特定の操作としては、少なくとも、タップ操作がある。タップ操作は、指示体により指示操作が行われた後、同じ位置で指示体が離れる操作である。指示操作を行うことが可能な指示体の具体的態様は種々考えられ、例えば指先であってもよいし、スタイラスペンなどの特定の指示用デバイスであってもよい。
【0023】
画像読取部15は、イメージセンサを備え、原稿の画像を読み取り、読み取った画像の画像データを生成する。画像読取部15は、ADFを備えていてもよい。なお、ADFとは、自動原稿送り装置を意味する、Automatic Document Feederの略称である。また、画像読取部15は、原稿台或いはADFにセットされた原稿に対し、その両面の画像を読み取るいわゆる両面スキャンを実行可能に構成されていてもよい。
【0024】
印刷部16は、インクジェット技術や電子写真技術の印刷機構を有し、シート状の記録用紙に画像を印刷することが可能である。なお、印刷部16は、記録用紙の両面に画像を
印刷するいわゆる両面印刷を実行可能に構成されていてもよい。
【0025】
メディアI/F17は、例えばUSBフラッシュメモリなどの、各種の記憶メディアが装着されるインタフェース部であり、装着された記憶メディアに対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。
【0026】
第1通信部18は、画像処理装置10をデータ通信用のネットワークに接続するための通信インタフェースである。第1通信部18は、例えば、有線LAN、無線LAN、インターネットなどの各種ネットワークの少なくとも1つに接続可能であってもよい。画像処理装置10は、第1通信部18を介して、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの各種情報処理装置と有線又は無線にてデータ通信可能であってもよい。また、画像処理装置10は、第1通信部18を介してインターネットに接続し、インターネットを介して他の各種サーバや各種情報処理装置などとデータ通信可能であってもよい。
【0027】
第2通信部19は、通信回線150を通じて外部機器と通信を行うためのインタフェース部である。第2通信部19に接続される通信回線150は、本実施形態では例えば公衆電話網である。ファクス機能におけるファクシミリデータの送受信は、基本的には、第2通信部19を介して行われる。
【0028】
(1-2)操作パネルの構成
画像処理装置10における、不図示の筐体の一側面には、図2に示す操作パネル3が設けられている。操作パネル3には、図2に示すように、電源ボタン5と、テンキー6と、戻りボタン7と、ホームボタン8と、停止ボタン9と、表示部13と、タッチパネル14aとが設けられている。なお、図2に示されている表示部13は、詳しくは、表示部13が有する表示デバイスにおける画像表示領域を示している。この画像表示領域のほぼ全範囲にタッチパネル14aが重畳配置されている。
【0029】
電源ボタン5は、画像処理装置10の電源をオン、オフさせるためにユーザにより操作されるハードキーである。電源ボタン5の押下により画像処理装置10に電源が投入されて画像処理装置10の動作が開始されると、制御部11は、特定の初期化処理を行った後、表示部13に待機画面25を表示させる。ユーザは、その待機画面25を起点として各種入力操作を行うことで、表示部13に表示させる画面を切り替えたり、各種設定を行ったり、各種機能を実行させたりすることができる。
【0030】
テンキー6は、例えばファクシミリデータの送信先番号を入力するときやコピー機能におけるコピー部数を入力するときなど、主に数字を入力する際にユーザにより操作される、0~9までの各数字のハードキーを含む複数のハードキーの総称である。
【0031】
戻りボタン7は、表示部13の画面を現在表示されている画面の直前に表示されていた画面に戻すためにユーザに操作されるハードキーである。ホームボタン8は、表示部13に待機画面25を表示させるためにユーザに操作されるハードキーである。停止ボタン9は、処理中の動作を停止させるためにユーザにより操作されるハードキーである。
【0032】
(1-3)待機画面の説明
待機画面25は、複数のタブを有するタブ形式の画面である。複数のタブにはそれぞれ個別にタブ画面が対応付けられている。待機画面25には、複数のタブのうち選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。待機画面25を表示させるために必要な各種情報や、待機画面25に対して入力部14を介して各種入力操作が行われた場合に実行すべき処理の内容に関する情報などは、記憶部12に記憶されている。
【0033】
図2に示すように、待機画面25には、最大4つのタブが表示される。なお、本実施形態では、タブの総数Ntは、待機画面25に同時に表示可能なタブの最大数である4よりも多い。図2は、待機画面25に、第1タブ~第NtタブのNt個のタブのうち、第1タブ31、第2タブ32、第3タブ33及び第4タブ34が表示されている例を示している。
【0034】
各タブには、それぞれ、当該タブの名称が表示される。選択状態にされているタブは、他のタブとは異なる態様で表示される。他のタブとは異なる態様として、例えば、他のタブと異なる色にする、タブの大きさを他のタブよりも大きくする、タブに特定の装飾を加える、などが考えられる。図2は、タブ名が「基本機能1」の第1タブ31が選択状態にされていて、第1タブ31が他のタブとは異なる色で表示されている例を示している。
【0035】
待機画面25には、第1タブ~第Ntタブの全Nt個のタブそれぞれに対応した各タブ画面(第1タブ画面~第Ntタブ画面)のうち、選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。図2は、選択状態にされている第1タブ31に対応付けられている第1タブ画面50が表示されている例を示している。
【0036】
各タブに対応付けられている各タブ画面は、複数のアイコンが配置された画面である。本実施形態では、1つのタブ画面に8個のアイコンが配置される。即ち、図2に示すように、第1タブ画面50には、第1アイコン51~第8アイコン58が配置される。各アイコンの具体的種類は、後述するように変更することができる。
【0037】
図2に例示する第1タブ画面50においては、第1アイコン51はファクスアイコンであり、第2アイコン52はコピーアイコンであり、第5アイコン55は設定メニューアイコンである。第3アイコン53、第4アイコン54、第6アイコン56~第8アイコン58は未登録アイコンである。
【0038】
待機画面25における、タブが表示される領域の両端近傍には、左ボタン26及び右ボタン27が表示される。Nt個のタブの左右方向の配列順は予め決められている。現在表示されている4つのタブよりも左側に他のタブが配列されている場合は、左ボタン26をタップすることによって、表示対象のタブを右側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも左側に配列されているタブを表示させることができる。逆に、現在表示されている4つのタブよりも右側に他のタブが配列されている場合は、右ボタン27をタップすることによって、表示対象のタブを左側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも右側に配列されているタブを表示させることができる。
【0039】
現在選択状態にされているタブのタブ画面から、他のタブのタブ画面に切り替えたい場合は、切り替え先のタブをタップすればよい。現在選択状態のタブ以外のタブをタップすると、そのタップしたタブが選択状態にされて、待機画面25には、その新たに選択状態にされたタブに対応したタブ画面が表示される。
【0040】
例えば、図3に示されているように、待機画面25に、第1タブ31に対応した第1タブ画面50が表示されているとする。この状態から、例えば、タブ名が「基本機能2」の第2タブ32をタップすると、図3に示すように、選択状態のタブが第1タブ31から第2タブ32に切り替わり、その切り替わり後の第2タブ32に対応した第2タブ画面60が表示される。
【0041】
第2タブ画面60にも、第1アイコン61~第8アイコン68の8個のアイコンが表示される。第2タブ画面60において、第1アイコン61は第1タブ画面50の第1アイコン51と同じファクスアイコンであり、第2アイコン62は第1タブ画面50の第2アイ
コン52と同じコピーアイコンである。第3アイコン63~第8アイコン68は未登録アイコンである。
【0042】
また、第2タブ32に対応した第2タブ画面60が表示されている状態から、例えば、タブ名が「カスタム2」の第4タブ34をタップすると、図3に示すように、選択状態のタブが第2タブ32から第4タブ34に切り替わり、その切り替わり後の第4タブ34に対応した第4タブ画面70が表示される。
【0043】
第4タブ画面70にも、第1アイコン71~第8アイコン78の8個のアイコンが表示される。第4タブ画面70において、第1アイコン71はショートカットアイコンであり、第2アイコン72~第8アイコン78は未登録アイコンである。
【0044】
各タブ画面に配置される各アイコンには、それぞれ、特定の処理が対応付けられている。ユーザによりいずれかのアイコンがタップされると、そのアイコンに対応付けられている特定の処理が実行される。
【0045】
待機画面25のタブ画面に配置可能なアイコンには、大きく分類すると、三種類のアイコンがある。具体的に、機能実行用アイコンと、設定用アイコンと、未登録アイコンがある。機能実行用アイコンは、当該画像処理装置10が有する上記規定の複数の機能のうち何れかの機能を実行させるための、その実行対象の機能が登録されたアイコンである。つまり、機能実行用アイコンには、登録されている機能を実現させるための特定の処理が対応付けられている。そして、機能実行用アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、登録されている機能が実現される。
【0046】
設定用アイコンは、各種設定項目を設定するための、その設定対象の特定の項目あるいは複数の項目のリスト等が登録されたアイコンである。つまり、設定用アイコンには、各種設定項目を設定させるための特定の処理が対応付けられている。そして、設定用アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、各種設定項目の設定が実現される。
【0047】
未登録アイコンは、機能及び設定項目等が何ら登録されていないアイコンであり、ユーザによって任意の機能実行用アイコン或いは設定用アイコンを新規に登録することが可能なアイコンである。つまり、未登録アイコンには、任意の機能の機能実行用アイコン或いは任意の設定項目の設定用アイコンを新規に登録させるための、ユーザの入力操作を伴う特定の処理が対応付けられている。そして、未登録アイコンがタップされると、当該未登録アイコンに対応付けられている特定の処理が実行されることによって、機能実行用アイコン或いは設定用アイコンとしての新規登録が実現される。
【0048】
機能実行用アイコンは、さらに、規定機能アイコンと、ショートカットアイコンとの二種類に分類される。規定機能アイコンは、当該画像処理装置10が有するスキャン機能、印刷機能、コピー機能、ファクス機能、ウェブサービス機能、便利ツール機能などの規定の複数の機能のうち何れかを実行させるための、その実行対象の規定の機能が登録されたアイコンである。規定機能アイコンに登録されている各種設定値は、予め決められたデフォルト値である。ただし、そのデフォルト値は、規定機能アイコンをタップして対応機能を実行させる際にユーザが確認、変更することができる。
【0049】
ショートカットアイコンには、上記規定の複数の機能のうちいずれかをユーザが予め設定した特定の実行条件で実行させるショートカット機能が登録される。
規定機能アイコン及び設定用アイコンの少なくとも一方は、画像処理装置10の出荷時において、少なくとも1つのタブ画面において少なくとも1つ、予め配置されていてもよ
い。
【0050】
ショートカットアイコンは、基本的には、当該画像処理装置10の出荷時から予め配置されているアイコンではなく、未登録アイコンに対してユーザが任意に登録操作を行うことによって、その未登録アイコンに代わって配置されるアイコンである。ただし、ショートカットアイコンも、画像処理装置10の出荷時において、少なくとも1つのタブ画面において少なくとも1つ、予め配置されていてもよい。
【0051】
規定機能アイコンが、各設定値の初期値が予め決められているのに対し、ショートカットアイコンについては、ユーザ自ら、実行対象の機能、及びその機能をどのような設定値で実行させるか、などについて任意に設定、登録することができる。
【0052】
なお、未登録アイコンに対しては、任意のショートカット機能を登録してショートカットアイコンとして登録できるほか、任意の機能を登録することにより規定機能アイコンとして登録したり、任意の設定項目を登録することにより設定用アイコンとして登録したりすることもできる。
【0053】
未登録アイコンが機能実行用アイコン又は設定用アイコンとして登録された場合、当該未登録アイコンが配置されている位置には、当該未登録アイコンに代わって、登録された機能実行用アイコン又は設定用アイコンが配置される。
【0054】
図2及び図3に示す第1タブ画面50において、第1アイコン51として配置されているファクスアイコンは、ファクス機能を実行させるための規定機能アイコンである。第2アイコン52として配置されているコピーアイコンは、コピー機能を実行させるための規定機能アイコンである。第5アイコン55として配置されている設定メニューアイコンは、少なくとも一種類の設定項目の設定値を設定するための設定用アイコンである。図3に示す第4タブ画面70において、第1アイコン71は、ファクシミリ機能を特定の設定条件で実行させるためのショートカット機能が登録されたショートカットアイコンである。
【0055】
また、後述する図4(b)に示す第1タブ画面50及び第2タブ画面60において、第3アイコン53、63として配置されている各スキャンアイコンは、スキャン機能を実行させるための規定機能アイコンである。なお、これら2つのスキャンアイコンは全く同じであり、同じ特定の処理が対応付けられている。
【0056】
また、後述する図4(b)に示す第1タブ画面50において、第8アイコン58として配置されているアイコンは、スキャンtoファイルのショートカット機能が登録されたショートカットアイコンである。スキャンtoファイルは、スキャン機能の具体的態様の1つである。
【0057】
ショートカット機能は、前述の通り、未登録アイコンに対してユーザが任意に登録することができる。ショートカット機能として登録可能な機能は、例えば、前述の規定の機能、即ちファクス機能、コピー機能、スキャン機能、ウェブサービス機能、便利ツール機能などである。
【0058】
例えばコピー機能のショートカット機能を登録したい場合は、まず、何れかのタブのタブ画面に含まれている未登録アイコンをタップする。未登録アイコンをタップすると、登録可能な機能及び設定項目のリストが表示される。ユーザは、表示されているリストの中から、登録対象の機能又は設定項目を選択できる。
【0059】
何れかの設定項目が選択された場合は、その設定項目に対応した設定用アイコンが新規
に登録される。つまり、登録対象の未登録アイコンが、選択された設定項目に応じた特定の処理が対応付けられた設定用アイコンに変更される。以後、この設定用アイコンをタップすると、対応付けられている特定の処理が実行され、登録されている設定項目の設定値を確認したり変更したりすることができる。
【0060】
一方、未登録アイコンがタップされた後、リストの中から何れかの機能が選択された場合は、さらに、その機能について、規定機能アイコンとして登録するか、それともショートカットアイコンとして登録するかをユーザに選択させるための選択画面が表示される。
【0061】
規定機能アイコンとしての登録が選択された場合は、選択された機能に対応した規定機能アイコンが新規に登録される。つまり、登録対象の未登録アイコンが、選択された機能に応じた特定の処理が対応付けられた規定機能アイコンとして登録される。
【0062】
本実施形態では、全く同じ特定の処理が対応付けられたアイコンを、1つのタブ画面内に複数配置させたり、異なる複数のタブ画面にそれぞれ配置させたりすることができる。出荷時からデフォルトで配置されている規定機能アイコン或いは設定用アイコンがある場合も、その出荷時からデフォルトで配置されているアイコンとは別に、そのアイコンと全く同じアイコンを配置させることができる。
【0063】
一方、ショートカット機能の登録が選択された場合は、選択された機能を具体的にどのような実行条件で実行させるかをユーザに設定させるための設定画面が表示される。ユーザは、この設定画面を介して、選択した機能の具体的な実行条件、即ち選択した機能を実行させるために必要な各種設定項目の設定値を任意に設定することができる。そして、ユーザにより設定完了を示す操作が行われると、選択した機能を特定の実行条件で実行させることが可能なショートカットアイコンが生成される。つまり、登録対象の未登録アイコンが、実行条件に応じた特定の処理が対応付けられたショートカットアイコンとして登録される。以後、このショートカットアイコンをタップすることで、対応付けられている特定の処理が実行され、登録されている機能を、登録されている特定の実行条件に従って容易に実行させることができる。
【0064】
(1-4)管理機能の説明
図2及び図3に示すように、待機画面25には、管理者ボタン28が表示される。管理者ボタン28をタップすると、管理者認証用の認証画面が表示される。その認証画面に対し、パスワード入力などの認証用の所定の入力操作を行うと、認証処理が行われる。
【0065】
認証処理は、特定の認証条件が成立したか否かを判断する処理である。認証条件の1つには、入力されたパスワードが予め登録されている正規のパスワードと一致すること、が含まれる。認証処理の結果、認証条件が成立した場合は、動作モードが管理者モードとなり、表示部13に、図4(a)に示すような、待機編集画面90が表示される。待機編集画面90は、各タブの各タブ画面に配置される各アイコンを対象として、新規登録、登録解除、登録内容の編集などを行うことが可能な画面である。
【0066】
待機編集画面90には、図4(a)に示すように、待機画面25と同様、複数のタブと、選択状態にされているタブに対応したタブ画面とが表示される。待機編集画面90に表示される複数のタブ及びタブ画面の内容は、待機画面25と基本的に同じである。また、タブの選択状態を切り替えることによってタブ画面の内容を切り替えることができることについても、待機画面25と同様である。
【0067】
待機編集画面90には、さらに、図4(a)に示すように、各タブの各タブ画面に含まれる各アイコンの一部又は全てを処理対象として各種の編集操作を行うための、編集操作
の種類毎の個別のアイコン編集ボタンが表示される。具体的に、本実施形態では、アイコン編集ボタンとして、左移動ボタン81、右移動ボタン82、入れ替えボタン83、削除ボタン84、及び一括削除ボタン85が表示される。
【0068】
一括削除ボタン85は、全てのタブに配置されている全てのアイコンに対する登録状態を解除して、全てのアイコンを未登録アイコンに切り替えるためのボタンである。削除ボタン84は、選択されたアイコン(但し未登録アイコンを除く)に対する登録状態を解除して未登録アイコンに切り替えるためのボタンである。なお、以下の説明において、配置されているアイコンを「削除」するとは、当該アイコンに対する登録状態を解除して未登録アイコンにすることを意味する。
【0069】
入れ替えボタン83は、何れか2つのアイコンの位置を入れ替えるためのボタンである。右移動ボタン82は、何れか1つのアイコンを、当該アイコンの右側に移動させるためのボタンである。左移動ボタン81は、何れか1つのアイコンを、当該アイコンの左側に移動させるためのボタンである。
【0070】
待機編集画面70においてアイコンの新規登録、編集、削除、移動、入れ替えなどの各操作を行った後に待機画面25に戻ると、待機画面25には、待機編集画面70で行った各操作の結果が反映される。
【0071】
(1-5)タブ画面内に設定されている領域の説明
図2及び図3に示すように、各タブ画面には、少なくとも個別領域42が設定されている。さらに、各タブ画面のうち何れか2つ以上に対しては、個別領域42とは別の共通領域41を設定可能である。
【0072】
ユーザは、各タブ画面のうちどのタブ画面に対して共通領域41を設定するかについて、任意に決めることができる。ユーザは、例えば、Nt個全てのタブ画面に対して共通領域41を設定することができる。また例えば、Nt個のタブ画面のうち任意の2つ以上のタブ画面を選択して共通領域41を設定することができる。
【0073】
本実施形態では、一例として、Nt個のタブ画面のうち、少なくとも第1タブ画面50及び第2タブ画面60に対して共通領域41が設定されているものとする。図3には、第1タブ画面50及び第2タブ画面60においては共通領域41が設定されていて、第4タブ画面70には共通領域41が設定されていないことが図示されている。
【0074】
また、共通領域41が設定されるタブ画面内において、タブ画面中のどの範囲に共通領域41を設定するかについても、ユーザが任意に決めることができる。例えば、タブ画面全体における一部領域のみを共通領域41と設定することができるし、タブ画面全体を共通領域41として設定することもできる。一部領域のみが共通領域41として設定された場合、共通領域41以外の他の領域は、個別領域42として設定される。タブ画面全体が共通領域41として設定された場合は、共通領域41が設定されたタブ画面においては個別領域42が存在しなくなる。
【0075】
本実施形態では、共通領域41の範囲の設定は、例えば、アイコン単位で行うことができる。即ち、タブ画面に配置される複数のアイコンのうち、共通領域41内のアイコンとして設定したいアイコンが少なくとも1つ選択されることによって、当該選択されたアイコンを含む特定の領域が共通領域41に設定される。選択されなかったアイコンを含む領域は、個別領域42として設定される。なお、共通領域41の範囲の設定方法として、上記のようにアイコン単位で行うことはあくまでも一例である。
【0076】
本実施形態では、一例として、図3に示すように、タブ画面において、8個のアイコンのうち第1アイコン~第4アイコンが配置される上半分の領域が共通領域41に設定されていて、第5アイコン~第8アイコンが配置される下半分の領域が個別領域42に設定されているものとする。
【0077】
なお、以下の説明では、共通領域が設定されているタブ画面のことを「共通タブ画面」と称し、共通領域が設定されているタブ画面のタブのことを「共通タブ」と称することがある。
【0078】
共通領域41に配置されるアイコンは、各共通タブ画面全て同じである。つまり、タブを切り替えていずれの共通タブ画面を表示させても、共通領域41に配置されているアイコンは全く同じである。
【0079】
本実施形態では、いずれかの共通タブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41において機能実行用アイコン又は設定用アイコンを新規登録すると、そのアイコンは、現在表示されているタブ画面に配置されるのに加えて、他の各共通タブ画面の共通領域41における同じ位置に対してもそれぞれ配置される。
【0080】
また、いずれかの共通タブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41に配置されているいずれかのアイコンを削除すると、そのアイコンが現在表示されているタブ画面から削除されるのに加えて、他の各共通タブ画面の共通領域41における同じ位置に配置されている同じ各アイコンもそれぞれ削除される。
【0081】
また、いずれかの共通タブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の共通領域41に配置されているいずれかのアイコンに対する編集操作を行うと、そのアイコンに対する登録内容が編集操作に応じて変更されるのに加えて、他の各共通タブ画面の共通領域41における同じ位置に配置されている同じ各アイコンに対する登録内容も全く同じように変更される。
【0082】
つまり、共通タブ画面中の共通領域41内のアイコンに対する登録、編集、移動、削除等の各操作内容は、現在表示されている共通タブ画面だけでなく他の全ての共通タブ画面における同じ位置のアイコンに対しても同様に反映される。その結果、各共通タブ画面における、共通領域41内に配列されているアイコンは、全て同じ内容となる。
【0083】
例えば、図4(a)の左側に示す待機編集画面90が表示された状態、即ち第1タブ画面50が表示されている状態で、共通領域41内の未登録アイコンである第3アイコン53を、スキャン機能が登録された規定機能アイコンにしたとする。この場合、図4(b)に示すように、現在表示されている第1タブ画面50内の第3アイコン53がスキャン機能の規定機能アイコンとなるのに加え、第2タブ画面60を含む他の各共通タブ画面における共通領域41内の同じ位置のアイコンも、同じスキャン機能の規定機能アイコンとなる。
【0084】
一方、いずれかのタブ画面が表示されている状態で、そのタブ画面内の個別領域42においてアイコンの登録、削除、編集等の各操作を行った場合は、その操作内容は、現在表示されているタブ画面内の対象アイコンに対してのみ反映され、他のタブ画面には反映されない。
【0085】
例えば、図4(a)の左側に示す待機編集画面90が表示された状態、即ち第1タブ画面50が表示されている状態で、個別領域42内の未登録アイコンである第8アイコン58に対してスキャンtoファイルのショートカットアイコンを新規登録したとする。この
場合、図4(b)に示すように、現在表示されている第1タブ画面50内の第8アイコン58はショートカットアイコンとして登録されるが、第2タブ画面60を含む他の各タブ画面における個別領域42内の同じ位置のアイコンにはその登録内容は反映されない。
【0086】
動作モードが管理者モードである場合は、共通領域41内のアイコン及び個別領域42内のアイコンのいずれに対しても、新規登録、削除、移動、編集等の各操作が可能である。一方、動作モードが管理者モードではない一般モードである場合は、個別領域42に対してはアイコンの新規登録、編集が可能であるが、共通領域41に対してはアイコンの新規登録、編集はできない。また、動作モードが一般モードである場合、共通領域41内のアイコンの削除、移動、入れ替えはできない。共通領域41内のアイコンの削除、移動、入れ替えは、管理者モードで表示可能な待機編集画面90(図4(a)参照)において実行可能である。また、動作モードが一般モードである場合、個別領域42内のアイコンについては、ショートカットアイコンを削除することは可能であるが、ショートカットアイコン以外のアイコンの削除、アイコンの移動、及びアイコンの入れ替えはできない。個別領域42内のショートカットアイコン以外のアイコンの削除、アイコンの移動及びアイコンの入れ替えは、管理者モードで実行可能である。
【0087】
なお、管理者モード及び一般モードのそれぞれにおいて、アイコンの新規登録、編集、削除、移動、入れ替えなどを許可するか否かについては、領域41,42毎に適宜決めてよい。
【0088】
(1-6)共通領域設定の有効、無効切り替え機能
本実施形態の画像処理装置10は、タブ画面に共通領域41を設定するか否かをユーザが任意に決めることができるように構成されている。具体的に、図9に示す共通領域設定画面100において、共通領域設定を有効又は無効に設定できる。共通領域設定が無効に設定されると、全てのタブ画面から共通領域41が削除されて、全てのタブ画面は個別領域42のみを有する画面となる。共通領域設定が有効に設定されると、ユーザは、共通領域41を設定する複数のタブ画面を選択してそれら複数のタブ画面に共通領域41を設定することができる。
【0089】
図5(a)に示すように第1タブ画面50及び第2タブ画面60に共通領域41が設定されている状態で、共通領域設定が無効にされると、図5(b)に示すように、これら各共通タブ画面50,60から共通領域41がなくなり、個別領域42のみとなる。
【0090】
共通領域設定が有効から無効に変更される場合、共通領域41に、未登録アイコン以外のアイコン(以下「登録アイコン」とも称する)が存在している場合は、ユーザは、その共通領域41内の登録アイコンをどのようにするかについて決めることができる。
【0091】
具体的に、ユーザは、全削除、全存続、及び一部存続のうちいずれかを選ぶことができる。全削除とは、全ての共通タブ画面において共通領域41内に配置されている登録アイコンの登録を解除して未登録アイコンに変更することである。全存続とは、全ての共通タブ画面において共通領域41内に配置されている登録アイコンの登録状態をそのまま維持させることである。
【0092】
一部存続とは、各共通タブ画面のうち特定の1つ以上の共通タブ画面における共通領域41内に配置されている登録アイコンのみ登録状態を存続させて他の共通タブ画面における共通領域41内に配置されている登録アイコンの登録は解除することである。一部存続を選んだ場合、ユーザは、共通領域41内の登録アイコンを存続させたい共通タブ画面を任意に選択することができる。
【0093】
図5(b)は、図5(a)のように共通領域設定が有効に設定されている状態から、共通領域設定が無効に変更された場合であって、共通領域41内の登録アイコンの処理方法として一部存続が選択され、存続させるタブ画面として第1タブ画面50が選択された例を示している。
【0094】
図5(b)において、第1タブ画面50については、共通領域設定が無効にされた後も無効にされる前の共通領域41内に配置されていた2つの登録アイコン51,52がそのまま存続して配置されている。一方、第2タブ画面60については、共通領域設定が無効にされる前の共通領域41に配置されていた2つの登録アイコン61,62は、削除されて、いずれも未登録アイコンとなる。なお、図5(b)は、共通領域設定が無効にされているため、各タブ画面は全領域が個別領域42となっている。
【0095】
共通領域設定が無効から有効に変更される場合、共通領域41として設定される範囲内に登録アイコンが存在している場合は、その登録アイコンをどのようにするかにつてユーザが選択できる。具体的に、ユーザは、共通領域41として設定される範囲内に存在している登録アイコンを削除させることができる。また、ユーザは、共通領域41として設定される範囲内に存在している登録アイコンの一部又は全てを、1つ以上の任意のタブ画面における個別領域42に配置させることもできる。
【0096】
(1-7)メイン制御処理の説明
次に、前述の各種機能を実現するために制御部11が実行するメイン制御処理について、図6図8を用いて説明する。制御部11は、電源ボタン5の押下により電源が投入されて起動すると、図6図8のメイン制御処理を実行する。
【0097】
制御部11は、図6図8のメイン制御処理を開始すると、S110(図6参照)で、表示部13に待機画面25を表示させる。なお、タブ画面の初期値、即ち、起動後最初に待機画面25に表示させるタブ画面、機能実行終了後に表示される待機画面25中のタブ画面、ホームボタン8の押下時に表示される待機画面25中のタブ画面は、適宜決めてよく、本実施形態では例えば第1タブ画面50である。
【0098】
S120では、待機画面25中の管理者ボタン28がタップされたか否か判断する。管理者ボタン28がタップされていない場合は、S130で、待機画面25に表示されている複数のタブのいずれかがタップされたか否か判断する。何れかのタブがタップされた場合は、S140で、タブ切替処理を実行する。具体的に、タップされたタブを選択状態にして、そのタブに対応付けられたタブ画面を表示させる。S140でタブ画面を切り替えた後は、S110に戻る。
【0099】
S130で、いずれのタブもタップされていない場合は、S150に進む。S150では、登録アイコンがタップされたか否か判断する。S150で、登録アイコンがタップされた場合は、S160に進む。S160では、タップされたアイコンに対応付けられている特定の処理を実行する。これにより、当該アイコンに登録されている機能或いは各種設定が実現される。S160の処理実行後は、S110に戻る。
【0100】
S150で、登録アイコンがタップされていない場合は、S170に進む。S170では、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされたか否か判断する。新規のアイコン登録の指示には、例えば、未登録アイコンに対するタップ操作が含まれる。S170で、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされた場合は、S180に進む。
【0101】
S180では、登録指示が行われた未登録アイコンが共通領域41に配置されているか
否かを判断する。共通領域41内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S190で、エラー処理を実行して、S110に戻る。S190のエラー処理は、共通領域41内へのアイコンの新規登録は現在の動作モード(即ち一般モード)ではできないことをユーザに認識させるための処理である。
【0102】
S180で、個別領域42内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S200に進む。S200では、ユーザによる入力操作を介して登録情報を取得する。登録情報とは、新規登録対象の機能あるいは設定項目等の具体的内容を示す情報である。さらに、取得した登録情報に基づいて、アイコンを新規登録する。これにより、登録指示が行われた未登録アイコンが、取得した登録情報に基づく特定の処理が対応付けられたアイコンに切り替わる。S200でアイコンを新規登録した後は、S110に戻る。
【0103】
S170で、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされていない場合は、S210に進む。S210では、登録済みのアイコンに対する編集指示がなされたか否か判断する。編集指示には、例えば、編集対象のアイコンを長押しする操作が含まれる。長押しとは、タッチパネル14aを介して操作対象を一定時間以上継続して指示操作した後に指示操作を解除することである。
【0104】
S210で、登録アイコンに対する編集指示がなされていない場合は、S110に戻る。S210で、登録アイコンに対する編集指示がなされた場合は、S220に進む。
S220では、編集指示が行われたアイコンが共通領域41に配置されているか否かを判断する。共通領域41内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S230で、エラー処理を実行して、S110に戻る。S230のエラー処理は、共通領域41内のアイコンの編集は現在の動作モード(即ち一般モード)ではできないことをユーザに認識させるための処理である。
【0105】
S220で、個別領域42内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S240に進む。S240では、ユーザによる入力操作を介して編集情報を取得する。編集情報とは、対象のアイコンに登録されている登録情報の変更内容を示す情報である。さらに、取得した編集情報に基づいてアイコンの登録情報を変更する。アイコンの登録情報を変更した後は、S110に戻る。
【0106】
S120で、管理者ボタン28がタップされた場合は、S250で前述の認証処理を行う。そして、パスワード一致等の認証条件が成立して認証が成功した場合は、S260でログイン処理を行う。つまり、動作モードを管理者モードに設定する。そして、S270(図7参照)で、ユーザによる、共通領域設定の有効又は無効の設定操作を受け付ける。
【0107】
具体的に、図9に示す共通領域設定画面100を表示部13に表示させる。ユーザは、オフボタン101又はオンボタン102のいずれかをタップすることにより選択することができる。
【0108】
S270では、共通領域設定画面100において、オフボタン101が選択された状態でOKボタン106がタップされた場合は、共通領域設定を無効に設定する。オンボタン102が選択された状態でOKボタン106がタップされた場合は、共通領域設定を有効に設定する。
【0109】
S280では、S270の処理によって共通領域設定が変更されたか否か、即ち無効から有効に変更、又は有効から無効に変更されたか否かを判断する。共通領域設定が変更されていない場合は、S380に進む。共通領域設定が変更された場合は、S290に進む。
【0110】
S290では、共通領域設定の変更の内容、即ち、無効から有効へ変更されたのか、それとも有効から無効へ変更されたのかを判断する。無効から有効へ変更された場合は、S300に進む。
【0111】
S300では、ユーザによる、共通領域41を設定するタブの選択操作を受け付ける。具体的に、図10に示す設定タブ選択画面110を表示部13に表示させる。設定タブ選択画面110には、第1タブから第NtタブまでのNt個のタブに対応したNt個のタブボタン111がリストアップされる。ユーザは、共通領域41を設定したい任意の複数のタブのタブボタン111をタップすることにより、それら複数のタブボタン111を選択状態にすることができる。
【0112】
そして、複数のタブボタン111が選択状態にされている状態でOKボタン116がタップされたら、S310で、選択状態にされている各タブボタン111に対応した各タブのタブ画面に対して、共通領域41を設定する。
【0113】
S320では、ユーザによる、共通領域が設定されたタブ画面における共通領域41の設定範囲の選択操作を受け付ける。本実施形態では、前述のように、アイコン単位で共通領域41の設定範囲を選択することができる。即ち、共通領域41内に含めたいアイコンを選択することで、その選択したアイコンが含まれる領域が共通領域41に設定され、その共通領域41以外の、選択されなかったアイコンが含まれる領域は、個別領域42に設定される。
【0114】
S330では、S320でユーザにより選択された共通領域41内に登録アイコンが存在しているか否か判断する。登録アイコンが存在していない場合はS380に進む。登録アイコンが存在している場合はS340に進む。
【0115】
S340では、選択された共通領域41内に存在している登録アイコンを削除してよいか否かをユーザに問い合わせる。例えば、削除してよいかどうかをユーザが選択可能な画面を表示部13に表示させて、その画面へのユーザ入力を受け付ける。ユーザにより削除許可がなされた場合は、S360で、共通領域41が設定された各タブ画面における、共通領域41として選択された範囲内に存在している登録アイコンが、全て削除されて未登録アイコンとして登録される。
【0116】
ユーザにより削除許可がなされなかった場合は、S370で、回避処理を行う。具体的に、共通領域41として選択された範囲内に存在している登録アイコンの一部又は全てを、1つ以上の任意のタブ画面における個別領域42に移動させて配置する。どの登録アイコンを個別領域42に移動させるか、またどのタブ画面の個別領域42に移動させるかについては、ユーザが任意に選択することができる。S360又はS370の処理後は、S380に進む。
【0117】
S290で、共通領域設定が有効から無効へ変更された場合は、S390に進む。S390では、ユーザによる、共通領域41内に存在していた登録アイコンの処理方法の指定操作を受け付ける。具体的に、図11に示す処理方法選択画面120を表示部13に表示させる。
【0118】
処理方法選択画面120には、全削除ボタン121、全存続ボタン122、一部存続ボタン123が表示される。ユーザは、全削除ボタン121をタップすることで前述の全削除を指定することができ、全存続ボタン122をタップすることで前述の全存続を指定でき、一部存続ボタン123をタップすることで前述の一部存続を指定できる。
【0119】
処理方法選択画面120において、全削除、全存続及び一部存続のうち何れかが処理方法として指定されると、S400で、指定された処理方法に従って、各共通タブ画面の共通領域41内の登録アイコンを処理する。S410では、各共通タブ画面に設定されている全ての共通領域41の設定を解除する。これにより、全てのタブ画面が、共通領域41を有しないタブ画面となる。S410の処理後はS380に進む。
【0120】
S380では、待機編集画面(図4参照)を表示部13に表示させる。S380で待機編集画面を表示させた後は、S420(図8参照)に進む。
S420では、未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされたか否か判断する。未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされていない場合は、S470に進む。未登録アイコンに対する新規のアイコン登録の指示がなされた場合は、S430に進む。S430では、ユーザによる入力操作を介して登録情報を取得する。
【0121】
S440では、登録指示が行われた未登録アイコンが共通領域41に配置されているか否かを判断する。共通領域41内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S450に進む。S450では、現在表示されている共通タブ画面において直接登録指示がなされた未登録アイコンを含む、全ての共通タブ画面の共通領域41内における同位置の未登録アイコンに対して、S430で取得した登録情報に基づくアイコンを新規登録する。これにより、全ての共通タブ画面における共通領域41内の同じ位置に、同じアイコンが新規登録されて配置される。S450の新規登録後は、S470に進む。
【0122】
S440で、個別領域42内の未登録アイコンに対して登録指示が行われた場合は、S460に進む。S460では、現在表示されているタブ画面において直接登録指示がなされた未登録アイコンに対してのみ、S430で取得した登録情報に基づくアイコンを新規登録する。S460の新規登録後は、S470に進む。
【0123】
S470では、登録済みのアイコンに対する編集指示がなされたか否か判断する。登録アイコンに対する編集指示がなされていない場合は、S520に進む。登録アイコンに対する編集指示がなされた場合は、S480に進む。S480では、ユーザによる入力操作を介して編集情報を取得する。
【0124】
S490では、編集指示が行われたアイコンが共通領域41に配置されているか否かを判断する。共通領域41内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S500に進む。S500では、現在表示されているタブ画面において直接編集指示がなされたアイコンを含む、全ての共通タブ画面の共通領域41内における当該アイコンと同じ位置にある同じ各アイコンに対して、S480で取得した編集情報に基づいて登録情報を登録する。これにより、全ての共通タブ画面における、同じ位置に配置されている同じアイコンに対する登録情報が一律に登録される。S500の編集処理後は、S520に進む。
【0125】
S490で、個別領域42内のアイコンに対して編集指示が行われた場合は、S510に進む。S510では、現在表示されているタブ画面において直接編集指示がなされたアイコンに対してのみ、S480で取得した編集情報に基づいて登録情報を登録する。S510の編集処理後は、S520に進む。
【0126】
S520では、登録アイコンに対して削除指示がなされたか否か判断する。S520における削除指示とは、登録アイコンをタップ操作することによりそのアイコンを削除対象として選択した後、削除ボタン84をタップ操作することである。
【0127】
S520で、登録アイコンに対する削除指示がなされていない場合は、S560に進む
。登録アイコンに対する削除指示がなされた場合は、S530に進む。S530では、削除指示がなされたアイコンが共通領域41に配置されているか否か判断する。
【0128】
削除指示がなされたアイコンが共通領域41に配置されている場合は、S540に進む。S540では、現在表示されているタブ画面において直接削除指示がなされたアイコンを含む、全ての共通タブ画面の共通領域41における当該アイコンと同じ位置にある同じ各アイコンを、削除する。これにより、全ての共通タブ画面における、同じ位置に配置されている同じアイコンに対する登録が一律に解除されて、これらアイコンが全て未登録アイコンとして登録される。S540の処理後はS560に進む。
【0129】
S530で、削除指示がなされたアイコンが個別領域42に配置されている場合は、S550に進む。S550では、現在表示されているタブ画面において直接削除指示がなされたアイコンのみ削除する。これにより、削除対象のアイコンの登録が解除されて未登録アイコンとして登録される。S550の処理後はS560に進む。
【0130】
S560では、ユーザによる特定のログアウト操作が行われたか否か判断する。ログアウト操作とは、動作モードを管理者モードから一般モードに戻すための操作である。ログアウト操作が行われていない場合は、S420に戻る。ログアウト操作が行われた場合は、S110に戻る。
【0131】
(1-8)実施形態の効果
以上説明した実施形態によれば、以下の(1a)~(1e)の効果を奏する。
(1a)画像処理装置10のユーザは、複数のタブ画面のうち任意の2つ以上のタブに共通領域41を設定できる。そして、共通領域41が設定されている何れかのタブ画面が表示されている状態で、共通領域41に対して機能実行用アイコン又は設定用アイコンを登録すれば、その登録したアイコンが、現在表示されているタブ画面だけでなく、共通領域41が設定されている全てのタブ画面における共通領域41に配置される。
【0132】
そのため、ユーザは、例えば、よく使う機能のアイコンを複数の共通タブ画面に対して容易に配置させることができる。これにより、その機能を実行させたい場合、ユーザは、複数のタブ画面の中から、その機能の処理が対応付けられたアイコンを効率的に選択でき、その機能の処理を効率的に実行させることができる。
【0133】
(1b)ユーザは、図10に示した設定タブ選択画面110を介して、共通領域41を設定させたい複数のタブを容易に選択することができる。また、共通領域41を設定させるタブ画面の変更も容易に行うことができる。
【0134】
(1c)ユーザは、図9に示した共通領域設定画面100を介して、共通領域設定を有効又は無効に設定できる。そのため、共通領域41が不要であれば、共通領域設定を無効に設定することで、全てのタブ画面から共通領域41を容易に取り除くことができる。
【0135】
(1d)タブ画面に共通領域が設定された場合に、そのタブ画面におけるその共通領域内にすでに登録アイコンが配置されている場合は、その共通領域内の登録アイコンをどのようにするかについてユーザが選択できる。ユーザは、共通領域に設定された領域内に配されていた登録アイコンが不要である場合は、削除させることができる(S360)。逆に、共通領域に設定された領域内に配置されていた登録アイコンを、何れかのタブ画面の個別領域42に移動させて残しておくこともできる(S370)。
【0136】
(1e)共通領域設定が有効から無効に変更された場合、共通領域が設定されているタブ画面においては、その設定されている共通領域が解除されて、個別領域となる。その際
、もとの共通領域に配置されていた登録アイコンをどのようにするかについて、ユーザは、図11に示した処理方法選択画面120を介して指定することができる。具体的に、全削除、全存続、及び一部存続のいずれかを指定できる。
【0137】
そのため、共通領域から個別領域に変わった後も、もとの共通領域内に配置されていた登録アイコンをそのまま存続させたい場合は、全存続を指定することで可能である。また、もとの共通領域内に配置されていた登録アイコンが全て不要である場合は、全削除を指定することで、共通領域内に配置されていた登録アイコンを全て削除して未登録アイコンとして登録することができる。また、もとの共通領域内に配置されていた登録アイコンのうち一部のみ存続させて他を削除したい場合は、一部存続を指定することで可能である。
【0138】
なお、本実施形態において、未登録アイコン以外の、機能又は設定項目が登録された各登録アイコンは、いずれも、本発明の特定アイコンに相当する。また、S110は本発明の表示処理に相当する。S270は本発明の有効無効設定処理に相当する。S300は本発明の選択受付処理に相当する。S320は本発明の範囲受付処理に相当する。S360は本発明の削除処理に相当する。S310は本発明の共通領域設定処理に相当する。S390~S400は本発明の解除関連処理に相当する。S410は本発明の共通領域解除処理に相当する。S420及びS430は本発明の配置受付処理に相当する。S450は本発明の配置処理に相当する。
【0139】
[2.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0140】
(2-1)上記実施形態では、図10の設定タブ選択画面110を介して共通領域を設定するタブ画面を選択できるように構成されていたが、共通領域を設定するタブ画面を他の方法で選択できるようにしてもよい。例えば、待機画面25が表示されている状態で、待機画面25に表示されているタブに対する特定の操作を行うことで、タブ毎に、共通領域を設定するか否かを選択できるようにしてもよい。
【0141】
(2-2)図7では、共通領域設定が無効から有効に変更された場合に、共通領域を設定するタブ画面の選択(S300)及びタブ画面内における共通領域の範囲の選択(S320)が可能であることを示した。これに対し、共通領域設定が変更されずに有効に設定された状態が継続している間であっても、任意のタイミングで、共通領域を設定するタブ画面を変更したり、タブ画面内における共通領域の範囲を変更したりすることができてもよい。
【0142】
なお、上記実施形態では、タブ画面における上半分の領域が共通領域41、下半分の領域が個別領域42であったが、このような領域分けはあくまでも一例であり、ユーザは、各領域41、42の範囲を任意に決めることができる。
【0143】
(2-3)上記実施形態では、共通領域41に配置されるアイコンの数は4つであったが、共通領域41に配置されるアイコンの数は4つ以外であってもよい。個別領域42に配置されるアイコンの数についても、4つ以外であってもよい。
【0144】
(2-4)共通領域41及び個別領域42のそれぞれ、当該領域内にアイコンをどのように配置するか、また各アイコンをどのような形状にするか、などについては適宜決めてよい。
【0145】
(2-5)タブの総数Ntは、待機画面25に同時に表示可能なタブの最大数(上記実
施形態では4つ)以下であってもよい。
(2-6)一般モードであっても、共通領域41内及び個別領域42内のそれぞれにおけるアイコンの移動、入れ替え、削除、共通領域41と個別領域42との間のアイコンの移動、入れ替えなどの操作が可能であってもよい。また、上記実施形態では、個別領域42については、一般モードであってもアイコンの新規登録、編集が可能であったが、個別領域42であっても一般モードではアイコンの新規追加、編集ができないようにしてもよい。逆に、一般モードであっても、共通領域41及び個別領域42のいずれにおいてもアイコンの新規登録、編集ができるようにしてもよい。
【0146】
(2-7)共通領域41と個別領域42を視覚的に区別できるようにする方法は適宜決めてよい。例えば、各領域41、42の背景の色或いは模様を区別してもよい。また例えば、各領域41、42に配置される各アイコンの色、模様、形状などを区別してもよい。また例えば、各領域41、42の境界に境界線を表示させてもよい。
【0147】
(2-8)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【符号の説明】
【0148】
3…操作パネル、10…画像処理装置、11…制御部、12…記憶部、13…表示部、14…入力部、14a…タッチパネル、25…待機画面、28…管理者ボタン、31…第1タブ、32…第2タブ、33…第3タブ、34…第4タブ、35…第5タブ、36…第6タブ、41…共通領域、42…個別領域、50…第1タブ画面、51~58,61~68,71~78…アイコン、60…第2タブ画面、70…第4タブ画面、90…待機編集画面、100…共通領域設定画面、110…設定タブ選択画面、120…処理方法選択画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-04-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
印刷部と、
読取部と、
を備えた画像処理装置であって、
前記制御部は、前記表示部に待機画面を表示させる表示処理を実行し、
前記待機画面は、複数のアイコン画面のうち択一的に選択状態にされた1つのアイコン画面を含み、
前記複数のアイコン画面の各々は、複数のアイコンを含み、
前記複数のアイコンは、それぞれに実行すべき特定の処理が対応付けられた2つ以上の特定アイコンを含み、
前記2つ以上の特定アイコンは、少なくとも1つの第1種特定アイコンと、少なくとも1つの第2種特定アイコンとを含み、
前記少なくとも1つの第1種特定アイコンの各々は、前記読取部に画像を読み取らせることを含む機能が対応付けられ、
前記少なくとも1つの第2種特定アイコンの各々は、前記印刷部に画像を印刷させることを含む機能が対応付けられ、
前記複数のアイコン画面のうち少なくとも2つのアイコン画面の各々は、共通領域が設定されており、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域の範囲を指定するための特定の範囲指定操作を前記入力部を介して受け付ける範囲受付処理と、
前記範囲指定操作により指定された範囲を前記共通領域に設定する、共通領域設定処理と、
前記共通領域が設定されている前記少なくとも2つのアイコン画面のそれぞれを共通アイコン画面として、前記表示部に表示されている前記共通アイコン画面内の前記共通領域にアイコンを配置させる配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付処理であって、前記配置操作は前記第1種特定アイコン及び前記第2種特定アイコンのどちらも配置可能である、配置受付処理と、
前記配置操作により前記共通領域に配置されたアイコンを、前記表示部に表示されていない他の各前記共通アイコン画面における前記共通領域に配置する配置処理と、
を実行する画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置であって、
前記共通領域設定処理
前記複数のアイコン画面のうち前記共通領域を設定させるべき2つ以上のアイコン画面を選択する選択操作を前記入力部を介して受け付け、
前記選択操作により選択された前記2つ以上のアイコン画面のそれぞれに前記共通領域を設定する、画像処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域設定処理により前記共通領域が設定された場合に、前記共通領域内にすでに前記特定アイコンが配置されている場合、前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンを削除する削除処理、
を実行する画像処理装置。
【請求項4】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
記共通領域の設定を有効又は無効に設定する有効無効設定処理、
を実行し、
前記制御部は、前記有効無効設定処理により前記共通領域の設定が有効に設定されている場合に前記共通領域設定処理を実行可能に構成されている、
画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域の設定が有効に設定されている状態から、前記有効無効設定処理により前記共通領域の設定が無効に設定変更された場合、前記設定変更の前の各前記共通アイコン画面における前記共通領域の設定を解除する共通領域解除処理、
を実行する画像処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記共通領域解除処理によって各前記共通アイコン画面における前記共通領域の設定が解除される場合に、前記共通領域内に前記特定アイコンが配置されている場合、次の(a)~(c)のいずれかの処理である解除関連処理、
を実行する画像処理装置。
(a)全ての前記共通アイコン画面において前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンを削除する処理。
(b)全ての前記共通アイコン画面において前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンの配置状態を存続させる処理。
(c)全ての前記共通アイコン画面のうち特定の1つ以上の前記共通アイコン画面における前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンのみ配置状態を存続させて他の前記共通アイコン画面における前記共通領域内に配置されている前記特定アイコンは削除する処理。
【請求項7】
請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記待機画面は、前記表示部における長方形状の画像表示領域に表示され、
前記複数のアイコン画面のそれぞれにおいて、前記複数のアイコンは、前記画像表示領域の短辺方向にm行、前記画像表示領域の長辺方向にn列、の行列状に配置され、
前記m及び前記nはそれぞれ2以上の自然数であって、前記nは前記mよりも大きく、
前記共通領域は、前記m行のうちのいずれか1行分のアイコンを含み且つ他のアイコンを含まない領域に設定されている、
画像処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像処理装置であって、
前記複数のアイコンの各々は、互いに前記短辺方向に並ぶように配置された画像及びテキストを含む、画像処理装置。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記画像表示領域に待機編集画面を表示させる編集画面表示処理、
を実行し、
前記待機編集画面は、
前記複数のアイコン画面のうち択一的に選択状態にされた1つのアイコン画面と、
前記1つのアイコン画面と互いに前記短辺方向に並ぶように配置された編集ボタン表示領域であって、少なくとも1つのアイコン編集ボタンを含む編集ボタン表示領域と、
を有し、
前記少なくとも1つのアイコン編集ボタンの各々は、前記共通領域内のアイコンを含む前記複数のアイコンの配置を編集可能な編集処理が対応付けられている、
画像処理装置。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記複数のアイコンは、ショートカットアイコンを新規に生成するためのショートカット登録用アイコンを含み、
前記ショートカットアイコンは、特定の機能を予め設定された特定の実行条件で実行させるショートカット機能が対応付けられたアイコンであり、
前記制御部は、さらに、前記ショートカット登録用アイコンを指示する操作が前記入力部を介して行われることに応じて、前記ショートカットアイコンを生成する処理を実行するように構成されており、
前記共通領域は、前記ショートカットアイコン及び前記ショートカット登録用アイコンが配置可能に構成されている、
画像処理装置。
【請求項11】
請求項1~請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記画像処理装置のユーザを認証するための情報を前記入力部を介して取得する取得処理と、
前記取得処理により取得された前記情報が認証条件を満たしていることに応じて前記ユーザを認証する認証処理と、
を実行し、
前記制御部は、前記認証処理により前記ユーザが認証されていることを条件として前記配置受付処理及び前記配置処理を実行するように構成されており、
前記制御部は、前記認証処理により前記ユーザが認証されているか否かにかかわらず、前記共通アイコン画面における前記共通領域に配置されているアイコンを指示する操作が前記入力部を介して行われることに応じて当該指示されたアイコンに対応付けられた処理を実行するように構成されている、
画像処理装置。
【請求項12】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
印刷部と、
読取部と、
を備えた画像処理装置で用いられる表示制御方法であって、
前記表示部に待機画面を表示させる表示処理ステップを有し、
前記待機画面は、複数のアイコン画面のうち択一的に選択状態にされた1つのアイコン画面を含み、
前記複数のアイコン画面の各々は、複数のアイコンを含み、
前記複数のアイコンは、それぞれに実行すべき特定の処理が対応付けられた2つ以上の特定アイコンを含み、
前記2つ以上の特定アイコンは、少なくとも1つの第1種特定アイコンと、少なくとも1つの第2種特定アイコンとを含み、
前記少なくとも1つの第1種特定アイコンの各々は、前記読取部に画像を読み取らせることを含む機能が対応付けられ、
前記少なくとも1つの第2種特定アイコンの各々は、前記印刷部に画像を印刷させることを含む機能が対応付けられ、
前記複数のアイコン画面のうち少なくとも2つのアイコン画面の各々は、共通領域が設定されており、
前記表示制御方法は、さらに、
前記共通領域の範囲を指定するための特定の範囲指定操作を前記入力部を介して受け付ける範囲受付ステップと、
前記範囲指定操作により指定された範囲を前記共通領域に設定する、共通領域設定ステップと、
前記共通領域が設定されている前記少なくとも2つのアイコン画面のそれぞれを共通アイコン画面として、前記表示部に表示されている前記共通アイコン画面内の前記共通領域にアイコンを配置させる配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付ステップであって、前記配置操作は前記第1種特定アイコン及び前記第2種特定アイコンのどちらも配置可能である、配置受付ステップと、
前記配置操作により前記共通領域に配置されたアイコンを、前記表示部に表示されていない他の各前記共通アイコン画面における前記共通領域に配置する配置ステップと、
を有する表示制御方法。
【請求項13】
表示部と、
入力部と、
制御部と、
印刷部と、
読取部と、
を備えた画像処理装置における前記制御部に実行させる表示制御プログラムであって、
前記制御部に、前記表示部に待機画面を表示させる表示処理を実行させ、
前記待機画面は、複数のアイコン画面のうち択一的に選択状態にされた1つのアイコン画面を含み、
前記複数のアイコン画面の各々は、複数のアイコンを含み、
前記複数のアイコンは、それぞれに実行すべき特定の処理が対応付けられた2つ以上の特定アイコンを含み、
前記2つ以上の特定アイコンは、少なくとも1つの第1種特定アイコンと、少なくとも1つの第2種特定アイコンとを含み、
前記少なくとも1つの第1種特定アイコンの各々は、前記読取部に画像を読み取らせることを含む機能が対応付けられ、
前記少なくとも1つの第2種特定アイコンの各々は、前記印刷部に画像を印刷させることを含む機能が対応付けられ、
前記複数のアイコン画面のうち少なくとも2つのアイコン画面の各々は、共通領域が設定されており、
前記表示制御プログラムは、前記制御部に、さらに、
前記共通領域の範囲を指定するための特定の範囲指定操作を前記入力部を介して受け付ける範囲受付処理と、
前記範囲指定操作により指定された範囲を前記共通領域に設定する、共通領域設定処理と、
前記共通領域が設定されている前記少なくとも2つのアイコン画面のそれぞれを共通アイコン画面として、前記表示部に表示されている前記共通アイコン画面内の前記共通領域にアイコンを配置させる配置操作を前記入力部を介して受け付ける配置受付処理であって、前記配置操作は前記第1種特定アイコン及び前記第2種特定アイコンのどちらも配置可能である、配置受付処理と、
前記配置操作により前記共通領域に配置されたアイコンを、前記表示部に表示されていない他の各前記共通アイコン画面における前記共通領域に配置する配置処理と、
を実行させる表示制御プログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
実施形態に開示される画像処理装置は、上記課題に鑑みなされた、タブ形式の画面において、目的とする処理を効率的に選択して実行させることができるようにする構成を備えている
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
発明を実施するための形態に例示する表示制御装置は、表示部と、入力部と、制御部とを備える。制御部は、表示処理を実行する。表示処理は、表示部に、複数のタブ、及びそれら複数のタブのそれぞれに対応した複数のタブ画面のうち選択状態にある1つのタブに対応したタブ画面、を表示させる処理である。複数のタブ画面はそれぞれ、複数のアイコンが配置可能であって、複数のアイコンには、特定の処理が対応付けられた特定アイコンが含まれる。