(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081792
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】バケット用ツース着脱構造及びそのバケット
(51)【国際特許分類】
E02F 9/28 20060101AFI20220525BHJP
【FI】
E02F9/28 A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020192960
(22)【出願日】2020-11-20
(71)【出願人】
【識別番号】595028786
【氏名又は名称】株式会社樋口製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100092691
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
(74)【代理人】
【識別番号】100199543
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 隆史
(72)【発明者】
【氏名】清野 一也
(72)【発明者】
【氏名】坂田 清作
【テーマコード(参考)】
2D015
【Fターム(参考)】
2D015JA04
(57)【要約】
【課題】抜止部材がアダプタの突起部に当接係止することによりアダプタからのツースの抜け落ち離脱を阻止することができ、突起部に対して抜止部材の当接係止を解除して係脱することによりツースの取替交換を容易に行うことができる。
【解決手段】ツース3に嵌脱部5が形成され、嵌脱部に先止まり穴状の嵌脱穴5aが形成され、アダプタ2に嵌脱穴に嵌脱可能な嵌脱杆部2aが形成され、アダプタの両側面にそれぞれ突起部M
1・M
1が形成され、ツースに加わる外力はツースの嵌脱穴とアダプタの嵌脱杆部との嵌合接触で受ける構造とされ、ツースの嵌脱部の両側部にアダプタからのツースの離脱を阻止する抜止機構N・Nが設けられ、抜止機構に上記突起部の嵌脱方向Fのバケット側の後部M
2に当接係止可能な抜止部材6・6を係脱自在に設けてなる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ショベル系掘削機のバケットの先端辺部にアダプタが突設され、該アダプタにツースを着脱機構により着脱自在に突設してなり、上記着脱機構として、上記ツースに嵌脱部が形成され、該嵌脱部に先止まり穴状の嵌脱穴が形成され、上記アダプタに該嵌脱穴に嵌脱可能な嵌脱杆部が形成され、該アダプタの両側面にそれぞれ突起部が形成され、該ツースに加わる外力はツースの嵌脱穴とアダプタの嵌脱杆部との嵌合接触で受ける構造とされ、該ツースの嵌脱部の両側部に該アダプタからの該ツースの離脱を阻止する抜止機構が設けられ、該抜止機構に上記突起部の嵌脱方向のバケット側の後部に当接係止可能な抜止部材を係脱自在に設けてなることを特徴とするバケット用ツース着脱構造。
【請求項2】
上記抜止部材に雄ねじ部が形成され、上記ツースの嵌脱部に雌ねじ部が形成され、該雄ねじ部及び雌ねじ部の螺着構造により該抜止部材を該ツースの嵌脱部に配設してなることを特徴とする請求項1記載のバケット用ツース着脱構造。
【請求項3】
上記抜止部材を上記雄ねじ部及び上記雌ねじ部の螺着構造により上記ツースの嵌脱部から離脱自在に配設してなることを特徴とする請求項2記載のバケット用ツース着脱構造。
【請求項4】
上記抜止部材に上記突起部に当接係止可能な切欠当接面を形成してなることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のバケット用ツース着脱構造。
【請求項5】
上記請求項1~4のいずれか1項に記載のバケット用ツース着脱構造を備えてなることを特徴とするバケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はショベル系掘削機に用いられるバケット用ツース着脱構造及びそのバケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のバケット用ツース着脱構造及びそのバケットとして、ショベル系掘削機のバケットの先端辺部に鋳鉄製のアダプタが突設され、該アダプタに鋳鉄製のツースを着脱機構により着脱自在に突設し、上記着脱機構として、上記ツースに嵌脱部が形成され、ツースの先端部に掘削先縁部が形成され、嵌脱部に先止まり穴状の嵌脱穴が形成され、上記アダプタに嵌脱穴に嵌脱可能な嵌脱杆部が形成され、上記アダプタ及びツースに縦角穴を形成し、嵌入穴に嵌入杆部を挿入し、縦角穴に角状の弾性材を嵌入すると共に縦角穴に角ピンを圧入し、角ピンの挿脱によりアダプタとツースとを着脱自在に構成した構造が知られている。
【0003】
しかして、ツースの掘削先縁部、ツースの表面及び裏面を用いて、地盤や配管用ピット等の掘削作業、アスファルト舗装層の剥離作業、砕土作業、土均し作業等の各種の対土作業を行う構造のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記従来構造の場合、上記ツースの掘削先縁部、ツースの表面及び裏面を用いて掘削作業等を行うに際し、各ツースの歯板部の掘削先縁部の穿入時において、硬質土、岩石、砂利等に衝突して想定以上の衝撃力が加わることがあり、このような過酷な対土作業に伴い、上記各ツースと各アダプタとの着脱機構の角ピンの破損等が生ずることがあり、このような着脱機構の故障によりツースがアダプタから抜け落ちることがあり、ツースの抜け落ちにより対土作業が困難となり、それだけ、対土作業性を低下させることがあり、また、ツースの抜け落ちによる紛失により新たなツースが必要となり、経済性を低下させることがあるという不都合を有している。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、ショベル系掘削機のバケットの先端辺部にアダプタが突設され、該アダプタにツースを着脱機構により着脱自在に突設してなり、上記着脱機構として、上記ツースに嵌脱部が形成され、該嵌脱部に先止まり穴状の嵌脱穴が形成され、上記アダプタに該嵌脱穴に嵌脱可能な嵌脱杆部が形成され、該アダプタの両側面にそれぞれ突起部が形成され、該ツースに加わる外力はツースの嵌脱穴とアダプタの嵌脱杆部との嵌合接触で受ける構造とされ、該ツースの嵌脱部の両側部に該アダプタからの該ツースの離脱を阻止する抜止機構が設けられ、該抜止機構に上記突起部の嵌脱方向のバケット側の後部に当接係止可能な抜止部材を係脱自在に設けてなることを特徴とするバケット用ツース着脱構造にある。
【0007】
又、請求項2記載の発明は、上記抜止部材に雄ねじ部が形成され、上記ツースの嵌脱部に雌ねじ部が形成され、該雄ねじ部及び雌ねじ部の螺着構造により該抜止部材を該ツースの嵌脱部に配設してなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記抜止部材を上記雄ねじ部及び上記雌ねじ部の螺着構造により上記ツースの嵌脱部から離脱自在に配設してなることを特徴とするものであり、又、請求項4記載の発明は、上記抜止部材に上記突起部に当接係止可能な切欠当接面を形成してなることを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項5記載の発明は、上記請求項1~4のいずれか1項に記載のバケット用ツース着脱構造を備えてなることを特徴とするバケットにある。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上述の如く、請求項1又は請求項5記載の発明にあっては、ショベル系掘削機のバケットの先端辺部に突設されたアダプタにツースを着脱機構によって取り付け、ショベル系掘削機のバケットを操作することによりツースにより地盤や配管用ピット等の掘削作業、アスファルト舗装層の剥離作業、砕土作業、土均し作業等の各種の対土作業を行うことになり、この際、上記着脱機構として、上記ツースに嵌脱部が形成され、嵌脱部に先止まり穴状の嵌脱穴が形成され、上記アダプタに嵌脱穴に嵌脱可能な嵌脱杆部が形成され、アダプタの両側面にそれぞれ突起部が形成され、ツースに加わる外力はツースの嵌脱穴とアダプタの嵌脱杆部との嵌合接触で受ける構造とされ、ツースの嵌脱部の両側部にアダプタからのツースの離脱を阻止する抜止機構が設けられ、抜止機構に上記突起部の嵌脱方向のバケット側の後部に当接係止可能な抜止部材を係脱自在に設けて構成しているから、上記対土作業によるツースに加わる外力をツースの嵌脱穴とアダプタの嵌脱杆部との嵌合接触により受けることができ、かつ、抜止部材がアダプタの突起部に当接係止することによりアダプタからのツースの抜け落ち離脱を阻止することができ、各種の対土作業を確実に行うことができ、対土作業能率を向上することができ、さらに、上記突起部に対して抜止部材の当接係止を解除して係脱することによりツースの取替交換を容易に行うことができる。
【0010】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記抜止部材に雄ねじ部が形成され、上記ツースの嵌脱部に雌ねじ部が形成され、雄ねじ部及び雌ねじ部の螺着構造により抜止部材をツースの嵌脱部に配設しているから、上記抜止部材の回動及び逆回動により螺着構造を介して上記突起部に対して抜止部材の当接係止を解除して係脱することによりツースの取替交換を容易に行うことができ、対土作業能率を向上することができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記抜止部材を上記雄ねじ部及び上記雌ねじ部の螺着構造により上記ツースの嵌脱部から離脱自在に配設されているから、上記抜止部材をツースの嵌脱部から容易に取り外すことができ、ツースの取替交換を容易に行うことができ、対土作業能率を向上することができ、又、請求項4記載の発明にあっては、上記抜止部材に上記突起部に当接係止可能な切欠当接面を形成しているから、突起部と抜止部材との当接係止により抜止めを行うことができ、アダプタからのツースの抜け落ち離脱を確実に阻止することができ、各種の対土作業を確実に行うことができ、対土作業能率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の第一形態例の分離斜視図である。
【
図2】本発明の実施の第一形態例の側断面図である。
【
図3】本発明の実施の第一形態例の正断面図である。
【
図4】本発明の実施の第一形態例の部分正断面図である。
【
図5】本発明の実施の第一形態例の平断面図である。
【
図6】本発明の実施の第一形態例の部分斜視図である。
【
図7】本発明の実施の第一形態例の部分斜視図である。
【
図8】本発明の実施の第一形態例の使用状態の正面図である。
【
図9】本発明の実施の第二形態例の部分正断面図である。
【
図10】本発明の実施の形態例の使用状態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
【0013】
図1乃至
図8及び
図10の第一形態例において、Qはショベル系掘削機、1はバケットであって、
図1、
図2、
図3、
図8、
図10の如く、バケット1の先端辺部に複数個、この場合、計4個のアダプタ2・2・2・2が並列固定され、各アダプタ2・2・2・2にそれぞれ複数個のツース3・3・3・3、この場合、左端ツース部材3L、2個の同形状の中間ツース部材3C・3C及び右端ツース部材3Rの互いに形状の異なる3種類の計四個がバケット1の先端方向に向いて着脱機構Mにより着脱自在に並列配置されている。
【0014】
この場合、上記着脱機構Mとして、
図1、
図2、
図3、
図4の如く、上記ツース3に嵌脱部5が形成され、ツース3の先端部に掘削先縁部4が形成され、嵌脱部5に先止まり穴状の嵌脱穴5aが形成され、上記アダプタ2に嵌脱穴5aに嵌脱可能な嵌脱杆部2aが形成され、アダプタ2の両側面にそれぞれ突起部M
1・M
1が形成され、ツース3に加わる外力はツース3の嵌脱穴5aとアダプタ2の嵌脱杆部2aとの嵌合接触、例えば、嵌脱穴5aの先止まり底面と嵌脱杆部2aの先端面との面接触や、嵌脱穴5aの穴内周面と嵌脱杆部2aの外周面とのテーパー面接触で受ける構造とされ、ツース3の嵌脱部5の両側部にアダプタ2からのツース3の離脱を阻止する抜止機構N・Nが設けられ、抜止機構N・Nに上記突起部M
1・M
1の嵌脱方向Fのバケット2側の後部M
2・M
2に当接係止可能な抜止部材6・6を係脱自在に設けて構成している。
【0015】
この場合、
図1、
図4、
図5、
図6、
図7の如く、上記抜止部材6・6に雄ねじ部6a・6aが形成され、上記ツース3の嵌脱部5の両側に嵌脱穴5aに対する嵌脱杆部2aの嵌脱方向Fに直交する方向にして嵌脱穴5aに嵌通する雌ねじ部5b・5bが形成され、雄ねじ部6a・6a及び雌ねじ部5b・5bの螺着構造並びに座金W・Wにより抜止部材6・6をツース3の嵌脱部5に配設してなり、かつ、この場合、上記抜止部材6・6を上記雄ねじ部6a・6a及び上記雌ねじ部5b・5bの螺着構造により上記ツース3の嵌脱部5から離脱自在に配設されている。なお、この場合、上記抜止部材6・6に上記突起部M
1・M
1に当接係止可能な切欠当接面6b・6bを形成して構成している。
【0016】
さらに、この場合、
図1、
図4、
図6、
図7の如く、上記抜止部材6に回転許容機構Kが設けられ、この回転許容機構Kとして、上記抜止部材6をねじ軸部H及びストッパ部Sの二部材により形成し、ねじ軸部Hに雄ねじ部6a及びレンチ穴H
3が形成され、ねじ軸部Hの先端部に軸部H
1が形成され、軸部H
1及びストッパ部Sにそれぞれピン穴H
2・H
2が貫通形成され、ストッパ部Sに軸部H
1に嵌合可能な嵌合穴S
1を形成し、軸部H
1を嵌合穴S
1に嵌合し、ピン穴H
2・H
2にピンPが挿通固着され、嵌合穴S
1の内周面に軸部H
1の外周面から突出する突出端部が回転自在に嵌合する嵌合周溝部S
2を形成し、これら回転許容機構Kにより、上記抜止部材6の回動位置に応じてストッパ部Sが回転して抜止部材6・6の切欠当接面6b・6bと上記突起部M
1・M
1とが確実に当接係止するように構成している。
【0017】
この実施の第一形態例は上記構成であるから、
図1、
図2、
図3の如く、ショベル系掘削機Qのバケット1の先端辺部に突設されたアダプタ2にツース3を着脱機構Mによって取り付け、
図10の如く、ショベル系掘削機Qのバケット1を操作することによりツース3の掘削先縁部4やツース3の表面、裏面により地盤Gや配管用ピット等の掘削作業、アスファルト舗装層の剥離作業、砕土作業、土均し作業等の各種の対土作業を行うことになる。
【0018】
この場合、上記着脱機構Mとして、
図1、
図2、
図3、
図4の如く、上記ツース3に嵌脱部5が形成され、ツース3の先端部に掘削先縁部4が形成され、嵌脱部5に先止まり穴状の嵌脱穴5aが形成され、上記アダプタ2に嵌脱穴5aに嵌脱可能な嵌脱杆部2aが形成され、アダプタ2の両側面にそれぞれ突起部M
1・M
1が形成され、ツース3に加わる外力はツース3の嵌脱穴5aとアダプタ2の嵌脱杆部2aとの嵌合接触、例えば、嵌脱穴5aの先止まり底面と嵌脱杆部2aの先端面との面接触や、嵌脱穴5aの穴内周面と嵌脱杆部2aの外周面とのテーパー面接触で受ける構造とされ、ツース3の嵌脱部5の両側部にアダプタ2からのツース3の離脱を阻止する抜止機構N・Nが設けられ、抜止機構N・Nに上記突起部M
1・M
1の嵌脱方向Fのバケット2側の後部M
2・M
2に当接係止可能な抜止部材6・6を係脱自在に設けて構成しているから、上記対土作業によるツース3に加わる外力をツース3の嵌脱穴5aとアダプタ2の嵌脱杆部2aとの嵌合接触により受けることができ、かつ、抜止部材6・6がアダプタ2の突起部M
1・M
1に当接係止することによりアダプタ2からのツース3の抜け落ち離脱を阻止することができ、各種の対土作業を確実に行うことができ、対土作業能率を向上することができ、さらに、上記突起部M
1・M
1に対して抜止部材6・6の当接係止を解除して係脱することによりツース3の取替交換を容易に行うことができる。
【0019】
また、この場合、
図1、
図4、
図5、
図6、
図7の如く、上記抜止部材6・6に雄ねじ部6a・6aが形成され、上記ツース3の嵌脱部5の両側に嵌脱穴5aに対する嵌脱杆部2aの嵌脱方向Fに直交する方向にして嵌脱穴5aに嵌通する雌ねじ部5b・5bが形成され、雄ねじ部6a・6a及び雌ねじ部5b・5bの螺着構造により抜止部材6・6をツース3の嵌脱部5に配設しているから、上記抜止部材6・6の回動及び逆回動により螺着構造を介して上記突起部M
1・M
1に対して抜止部材6・6の当接係止を解除して係脱することによりツース3の取替交換を容易に行うことができ、対土作業能率を向上することができ、又、この場合、
図1、
図4、
図5、
図6、
図7の如く、上記抜止部材6・6を上記雄ねじ部6a・6a及び上記雌ねじ部5b・5bの螺着構造により上記ツース3の嵌脱部5から離脱自在に配設されているから、上記抜止部材6・6をツース3の嵌脱部5から容易に取り外すことができ、ツース3の取替交換を容易に行うことができ、対土作業能率を向上することができ、又、この場合、
図1、
図4、
図6、
図7の如く、上記抜止部材6・6に上記突起部M
1・M
1に当接係止可能な切欠当接面6b・6bを形成しているから、突起部M
1・M
1と抜止部材6・6との当接係止により抜止めを行うことができ、アダプタ2からのツース3の抜け落ち離脱を確実に阻止することができ、各種の対土作業を確実に行うことができ、対土作業能率を向上することができる。
【0020】
図9の第二形態例は別例構造を示し、この場合、上記抜止部材6・6に上記突起部M
1・M
1に当接係止可能な切欠当接面6b・6bを形成しない構造としている。
【0021】
この第二形態例にあっては、突起部M1・M1と抜止部材6・6との当接係止により抜止めを行うことができ、アダプタ2からのツース3の抜け落ち離脱を阻止することができ、第一形態例と同様な作用効果を得ることができる。
【0022】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、例えば、着脱機構M、突起部M1、抜止機構N、嵌脱方向F、バケット1、嵌脱杆部2a、嵌脱部5、嵌脱穴5a、抜止部材6、切欠当接面6bの構造、形態、形成位置、材質等は適宜設計して変更されるものである。
【0023】
以上、所期の目的を充分達成することができる。
【符号の説明】
【0024】
Q ショベル系掘削機
M 着脱機構
M1 突起部
M2 後部
N 抜止機構
F 嵌脱方向
1 バケット
2 アダプタ
2a 嵌脱杆部
3 ツース
5 嵌脱部
5a 嵌脱穴
5b 雌ねじ部
6 抜止部材
6a 雄ねじ部
6b 切欠当接面
【手続補正書】
【提出日】2021-03-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
従来、この種のバケット用ツース着脱構造及びそのバケットとして、ショベル系掘削機のバケットの先端辺部に鋳鉄製のアダプタが突設され、該アダプタに鋳鉄製のツースを着脱機構により着脱自在に突設し、上記着脱機構として、上記ツースに嵌脱部が形成され、ツースの先端部に掘削先縁部が形成され、嵌脱部に先止まり穴状の嵌脱穴が形成され、上記アダプタに嵌脱穴に嵌脱可能な嵌脱杆部が形成され、上記アダプタ及びツースに縦角穴を形成し、嵌脱穴に嵌脱杆部を挿入し、縦角穴に角状の弾性材を嵌入すると共に縦角穴に角ピンを圧入し、角ピンの挿脱によりアダプタとツースとを着脱自在に構成した構造が知られている。