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  • 特開-自動車パンク応急用安全装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081861
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】自動車パンク応急用安全装置
(51)【国際特許分類】
   B60C 27/06 20060101AFI20220525BHJP
   B60C 19/00 20060101ALI20220525BHJP
【FI】
B60C27/06 C
B60C19/00 K
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020193057
(22)【出願日】2020-11-20
(71)【出願人】
【識別番号】520456929
【氏名又は名称】山▲東▼▲紅▼光橡▲膠▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130993
【弁理士】
【氏名又は名称】小原 弘揮
(72)【発明者】
【氏名】▲単▼▲麗▼▲麗▼
【テーマコード(参考)】
3D131
【Fターム(参考)】
3D131BC23
3D131LA40
(57)【要約】      (修正有)
【課題】取り付け空間を節約し、固定条件を簡略化でき、構造が簡単で、取り付けが便利であり、振動低減の役割を果たす装置を提供する。
【解決手段】対向して設けられるゴム部品Aと、ゴム部品Bとを備える自動車パンク応急用安全装置であって、前記ゴム部品A1の一端が第1連結部品3を介してゴム部品B2の一端に連結され、他端が第2連結部品4を介してゴム部品Bの他端に連結されることで、ゴム部品Aとゴム部品Bが環状構造に取り囲まれる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して設けられるゴム部品Aと、ゴム部品Bとを備える自動車パンク応急用安全装置であって、前記ゴム部品Aの一端が第1連結部品を介してゴム部品Bの一端に連結され、他端が第2連結部品を介してゴム部品Bの他端に連結されることで、ゴム部品Aとゴム部品Bが環状構造に取り囲まれ、前記ゴム部品Aとゴム部品Bの構造が同様であり、最内層に設けられるマンガン鋼ベルトと、マンガン鋼ベルト外に被覆設置されるナイロン層と、ナイロン層外に被覆設置されるゴム層とを備え、前記ゴム部品Aとゴム部品Bにおける対向して設けられる一面に複数のグルーブが設けられていることを特徴とする、自動車パンク応急用安全装置。
【請求項2】
前記第1連結部品が、それぞれゴム部品Aとゴム部品Bの端部の両側に設けられる連結プレートAと連結プレートBを備え、前記連結プレートAと連結プレートBとの間にそれぞれ、U型部品AとU型部品Bがヒンジ接合されており、前記U型部品AとU型部品Bの中部に、対応してねじ穴が設けられており、前記ねじ穴に、合わせてボルトが設けられており、前記ボルトがU型部品AとU型部品Bを順に貫通しナット連結部品と連結し締め付けられることを特徴とする、請求項1に記載の自動車パンク応急用安全装置。
【請求項3】
前記ボルトとナット連結部品とを連結し締め付ける締め付けトルクが少なくとも10Nmであることを特徴とする、請求項2に記載の自動車パンク応急用安全装置。
【請求項4】
前記第2連結部品が、それぞれゴム部品Aとゴム部品Bの端部の両側に設けられる連結プレートCと、連結プレートDとを備え、前記連結プレートCと連結プレートDとが、それぞれ、リベットを介してバックルカバーの両端にヒンジ接合されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車パンク応急用安全装置。
【請求項5】
前記バックルカバーが、バックルカバーの底板と、バックルカバーの底板の両側に設けられるバックルカバーの側板とを備え、前記バックルカバーの側板が連結プレートCと連結プレートDとの外側に設けられることを特徴とする、請求項4に記載の自動車パンク応急用安全装置。
【請求項6】
前記バックルカバーが弧状バックルカバーであり、前記バックルカバーの底板に複数のスルーホールが設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の自動車パンク応急用安全装置。
【請求項7】
前記スルーホールが、長尺状スルーホールと円形スルーホールとを含むことを特徴とする、請求項6に記載の自動車パンク応急用安全装置。
【請求項8】
前記リベットとバックルカバーが全てステンレス鋼の材質で製作されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動車パンク応急用安全装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車分野に関し、詳しくは、自動車パンク応急用安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両が正常に走行する過程でパンクが突発的に起こり、タイヤが支持力を失ってハブと分離し、床面との摩擦力がなくなることにより、車輪がコントロールできなくなる。パンク応急用安全装置は取り付け後にタイヤがハブから脱出することを効果的に防止し、圧力損失タイヤとともに継続して車輪を支持し、良好なグリップ力を得、車両が安全で制御可能であることを確保し、事故の発生を回避することができる。従来の技術では、パンク応急用安全装置は金属板とナイロンによる支持枠組みを用いることが多いが、このような構造は重量が重く、錆びやすく、保守の要求が高く、故障率が高く、重荷重車種に適しない等の問題を有する。
【発明の概要】
【0003】
上記課題を解決するために、本発明は以下の技術的手段を提供する。対向して設けられるゴム部品Aと、ゴム部品Bとを備える自動車パンク応急用安全装置であって、前記ゴム部品Aの一端が第1連結部品を介してゴム部品Bの一端に連結され、他端が第2連結部品を介してゴム部品Bの他端に連結されることで、ゴム部品Aとゴム部品Bが環状構造に取り囲まれ、前記ゴム部品Aとゴム部品Bの構造が同様であり、最内層に設けられるマンガン鋼ベルトと、マンガン鋼ベルト外に被覆設置されるナイロン層と、ナイロン層外に被覆設置されるゴム層とを備え、前記ゴム部品Aとゴム部品Bにおける対向して設けられる一面に複数のグルーブが設けられている自動車パンク応急用安全装置。
【0004】
改善としては、前記第1連結部品が、それぞれゴム部品Aとゴム部品Bの端部の両側に設けられる連結プレートAと連結プレートBを備え、前記連結プレートAと連結プレートBとの間にそれぞれ、U型部品AとU型部品Bがヒンジ接合されており、前記U型部品AとU型部品Bの中部に、対応してねじ穴が設けられており、前記ねじ穴に、合わせてボルトが設けられており、前記ボルトがU型部品AとU型部品Bを順に貫通しナット連結部品と連結し締め付けられる。
【0005】
改善としては、前記ボルトとナット連結部品とを連結し締め付ける締め付けトルクが少なくとも10Nmである。
【0006】
改善としては、前記第2連結部品が、それぞれゴム部品Aとゴム部品Bの端部の両側に設けられる連結プレートCと、連結プレートDとを備え、前記連結プレートCと連結プレートDとが、それぞれ、リベットを介してバックルカバーの両端にヒンジ接合される。
【0007】
改善としては、前記バックルカバーが、バックルカバーの底板と、バックルカバーの底板の両側に設けられるバックルカバーの側板とを備え、前記バックルカバーの側板が連結プレートCと連結プレートDとの外側に設けられる。
【0008】
改善としては、前記バックルカバーが弧状バックルカバーであり、前記バックルカバーの底板に複数のスルーホールが設けられている。
【0009】
改善としては、前記スルーホールが、長尺状スルーホールと円形スルーホールとを含む。
【0010】
改善としては、前記リベットとバックルカバーが全てステンレス鋼の材質で製作されている。
【0011】
以上の構造を用いることで、本発明は下記のメリットを有する。本発明に係るパンク応急用安全装置は、対向して設けられるゴム部品Aと、ゴム部品Bとにより、取り付け空間を節約し、固定条件を簡略化することができ、かつ本装置は構造が簡単であり、取り付けが便利であり、同時にゴム空気ばねとダンパーの機能及びメリットを有しており、載置、緩衝の役割を果たすことができるとともに、振動低減の役割を果たすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る自動車パンク応急用安全装置の概略構成図である。
図2】本発明に係る自動車パンク応急用安全装置におけるゴム部品Aの内部概略構成図である。
図3】本発明に係る自動車パンク応急用安全装置における第1連結部品の概略構成図である。
図4】本発明に係る自動車パンク応急用安全装置における第2連結部品の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面に基づき、自動車パンク応急用安全装置は、対向して設けられるゴム部品A1と、ゴム部品B2とを備え、前記ゴム部品A1の一端が第1連結部品3を介してゴム部品B2の一端に連結され、他端が第2連結部品4を介してゴム部品B2の他端に連結されることで、ゴム部品A1とゴム部品B2が環状構造に取り囲まれ、前記ゴム部品A1とゴム部品B2の構造が同様であり、最内層に設けられるマンガン鋼ベルト1.1と、マンガン鋼ベルト1.1外に被覆設置されるナイロン層1.2と、ナイロン層1.2外に被覆設置されるゴム層1.3とを備える。即ち、ゴム層1.3、ナイロン層1.2、マンガン鋼ベルト1.1が外から内へ順に設けられ、前記ゴム部品Aとゴム部品Bにおける対向して設けられる一面に複数のグルーブが設けられている。
【0014】
本実施例の好ましい実施形態としては、前記第1連結部品3が、それぞれゴム部品A1とゴム部品B2の端部の両側に設けられる連結プレートA3.1と連結プレートB3.2を備え、前記連結プレートA3.1と連結プレートB3.2との間にそれぞれ、U型部品A3.3とU型部品B3.4がヒンジ接合されており、前記U型部品A3.3とU型部品B3.4の中部に、対応してねじ穴が設けられており、前記ねじ穴に、合わせてボルト3.5が設けられており、前記ボルト3.5がU型部品A3.3とU型部品B3.4を順に貫通しナット連結部品3.6と連結し締め付けられる。
【0015】
本実施例の好ましい実施形態としては、前記ボルト3.5とナット連結部品3.6とを連結し締め付ける締め付けトルクが少なくとも10Nmである。
【0016】
本実施例の好ましい実施形態としては、前記第2連結部品4が、それぞれゴム部品A1とゴム部品B2の端部の両側に設けられる連結プレートC4.1と連結プレートD4.2を備え、前記連結プレートC4.1と連結プレートD4.2がそれぞれ、リベット4.3を介してバックルカバー4.4の両端にヒンジ接合される。
【0017】
本実施例の好ましい実施形態としては、前記バックルカバー4.4が、バックルカバーの底板4.4aと、バックルカバーの底板4.4aの両側に設けられるバックルカバーの側板4.4bとを備え、前記バックルカバーの側板4.4bが連結プレートC4.1と連結プレートD4.2の外側に設けられる。
【0018】
本実施例の好ましい実施形態としては、前記バックルカバー4.4が弧状バックルカバーであり、前記バックルカバーの底板4.4aに複数のスルーホール4.4cが設けられている。
【0019】
本実施例の好ましい実施形態としては、前記スルーホール4.4cが、長尺状スルーホールと円形スルーホールとを含む。
【0020】
本実施例の好ましい実施形態としては、前記リベット4.3とバックルカバー4.4が全てステンレス鋼の材質で製作されている。
【0021】
本発明はマンガン鋼ベルトがナイロン層とゴム層から被覆されて完全なゴム部品A及びゴム部品Bが構成され、ゴム部品Aと、ゴム部品Bとが第2連結部品を介して1本の完全な自動車パンク応急用安全装置が構成される。なかでも、ナイロン層は引張強度を向上する役割を果たすものであり、ゴム層は高強度軽量化の複合ゴムを用い、バックルカバーとリベットは、プレス・リベット締めの形で連結されるとともに、全てステンレス鋼材質を用い、錆びることを防止し、強度を向上する。使用する場合、連結されたゴム部品をリムの凹溝に入れ、第1連結部品におけるボルトがナット連結部品との連結・締め付けにより、U型部品AとU型部品Bを連結し、ゴム部品Aとゴム部品Bが環状構造として構成される。
【0022】
本発明は国外の金属板とナイロンによる支持枠組みを捨て、全面的にアップグレードされた軽量化複合ゴム支持システムを用いるものである。前記支持システムは、何年間も業界を困らせている組立・保守の要求が高く、故障率が高く、重荷重車種に適しない等の問題を解決した。本発明に係る製品は軽量化が図られており、ステンレス鋼バックル、マンガン鋼金属板、高強度ナイロンタイヤコード、ゴム一体化製品を有しており、複合ゴムで十分に支持された構成であり、「ハブ溝閉鎖技術」を用いている。その技術原理はハブ溝が閉鎖支持し、車両がパンクした後リムが接地しスリップすることを防止し、車両がコントロールできないことによる転覆事故の発生を効果的に回避する。
【0023】
以上、本発明及びその実施の態様を説明したが、このような説明は制限性を有せず、添付図面に示すのも本発明の実施の態様の一つに過ぎず、実際の構造がこれに制限されるものではない。つまり、当業者がその示唆を受けて、本発明の趣旨を逸脱することなく、創造性なしで設計した前記技術的手段と同様な構造方式及び実施例は、全て本発明の保護範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0024】
1 ゴム部品A
1.1 マンガン鋼ベルト
1.2 ナイロン層
1.3 ゴム層
2 ゴム部品B
3 第1連結部品
3.1 連結プレートA
3.2 連結プレートB
3.3 U型部品A
3.4 U型部品B
3.5 ボルト
3.6 ナット連結部品
4 第2連結部品
4.1 連結プレートC
4.2 連結プレートD
4.3 リベット
4.4 バックルカバー
4.4a バックルカバーの底板
4.4b バックルカバーの側板
4.4c スルーホール

図1
図2
図3
図4