(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008190
(43)【公開日】2022-01-13
(54)【発明の名称】しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド
(51)【国際特許分類】
B60J 3/00 20060101AFI20220105BHJP
A47H 5/08 20060101ALI20220105BHJP
E06B 9/42 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
B60J3/00 H
A47H5/08
E06B9/42 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021101478
(22)【出願日】2021-06-18
(31)【優先権主張番号】10-2020-0078681
(32)【優先日】2020-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】000117135
【氏名又は名称】芦森工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088672
【弁理士】
【氏名又は名称】吉竹 英俊
(74)【代理人】
【識別番号】100088845
【弁理士】
【氏名又は名称】有田 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】パク、ヒョンス
(72)【発明者】
【氏名】イ-、ジョンリン
(72)【発明者】
【氏名】ハ、スンホ
【テーマコード(参考)】
2E182
【Fターム(参考)】
2E182AA06
2E182AB03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドを提供する。
【解決手段】上端両側が互いに異なる高さの偏差を有するスクリーンが、巻取ロールに設けられる補正手段1により、車両ドアのウィンドウガラスと共に上昇した後、ロールケース内へ引き込み又は引き出しに際して、高さ補正と共にしわが生じないように、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドであって、前記補正手段1は、上向きに傾斜した接触辺10が、前記巻取ロール120の一端から巻き付けられて結合固定され、前記接触辺10に対向する辺は、一端から他端に直線状に巻き付けられて固定されることを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端両側が互いに異なる高さの偏差を有するスクリーンが、巻取ロールに設けられる補正手段により、車両ドアのウィンドウガラスと共に上昇した後、ロールケース内へ引き込み又は引き出しに際して、高さ補正と共にしわが生じないように、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドであって、
前記補正手段は、上向きに傾斜した接触辺が、前記巻取ロールの一端から巻き付けられて結合固定され、前記接触辺に対向する辺は、一端から他端に直線状に巻き付けられて固定されることを含む、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド。
【請求項2】
前記補正手段は、方形状で、巻取ロール側において、上向きに傾斜して、その巻取ロールと接触して巻き付けられる接触辺と、前記接触辺の一端に繋がれ、その接触辺と共に巻取ロールで巻き付けられる巻取辺と、前記巻取辺の端に繋がれて巻き取られた後、水平に近い状態で巻き付けられる第1の仕上げ辺と、前記第1の仕上げ辺の端と前記接触辺の端が繋がれて巻き付けられる第2の仕上げ辺とを含み、前記巻取ロールに接触辺と巻取辺が繋がれた部分から、巻取ロールに巻き取られて固定されることを含む、請求項1に記載のしわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド。
【請求項3】
前記補正手段は、巻取ロール側において、上向きに傾斜し、その巻取ロールと接触して巻き付けられる接触辺と、前記接触辺の上向きに傾斜する開始点である一端に繋がれ、前記接触辺と共に巻取ロールで巻き付けられる巻取辺と、前記接触辺の端及び前記巻取辺の端に繋がれて巻き取られた後、水平に近い状態で巻き付けられる第1の仕上げ辺とを含み、前記巻取ロールに接触辺と巻取辺が繋がれた部分から、巻取ロールに巻き取られて固定されることを含む、請求項1に記載のしわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド。
【請求項4】
前記巻取辺は、直線又は曲線からなることを含む、請求項2または3に記載のしわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド。
【請求項5】
前記接触辺、及び第1及び第2の仕上げ辺は、直線である、請求項2に記載のしわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド。
【請求項6】
更に、前記巻取辺と第1の仕上げ辺の長さは、互いに同一又は異なる長さで形成されることを含む、請求項2または3に記載のしわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド。
【請求項7】
前記補正手段は、テンションファブリックである、請求項2または3に記載のしわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドに関し、より詳しくは、巻取ロールにスクリーンが巻き取られる過程において、スクリーンの上端が互いに異なる偏差で引き込まれることではなく、常時、同一の高さで巻き取られ、また、引き込み時は勿論のこと、サンシェードのためにスクリーンを引き出すときも、そのスクリーンにしわが生じることを防止できるようにした、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドに関する。
【0002】
【背景技術】
【0003】
一般に、車両のウィンドウガラスを通じて入射される日光を遮断するサンシェード手段には、様々な方法が適用されており、通常、ウィンドウガラスに半透過性の色を有するフィルム状の日射調整フィルムをコーティングしている。
【0004】
前記の日射調整フィルムをコーティングする方法は、夏期のように強い日光を遮断するには限界があり、更なる網状のサンシェード部材を、吸着具を用いて、ウィンドウガラスに着脱する方式を並行している。
【0005】
しかし、ウィンドウガラスにサンシェード部材を着脱して使用する方式は、着脱による作業が煩わしいだけでなく、サンシェード部材を使用しないときは、取り外して別に保管しなければならないという面倒がある。
【0006】
特に、サンシェード部材を着脱して使用する場合、ウィンドウガラスに取り付けた状態で、ウィンドウガラスを開くと、そのウィンドウガラスから離脱するという不都合がある。
【0007】
前記のような問題点を解消するために、従来にも、車両のドアに設けられるウィンドウガラスと共に昇降して、日光を遮断するようなロールブラインドを適用して使用されている。
【0008】
通常の車両用ロールブラインドは、ロールケースの内部に回転自在に設けられた巻取ロールに巻き取られたスクリーンを引き出して、ウィンドウガラスの上端に掛けられるように、前記スクリーンの上端に少なくとも1つ以上のクリップが形成された支持シャフトを含む構造を有する。
【0009】
また、前記巻取ロールの一端又は両端に、スクリーンの巻取り及び引出しを行うように、通常のゼンマイバネ(spiral spring)が連結される。
【0010】
前記のように、車両のウィンドウガラスに適用されるロールブラインドに関する従来の先行技術には、大韓民国登録特許公報第10-1568300号(以下、‘先行技術文献1’という)に開示されているように、車両ウィンドウのインナーパネルに、ロールブラインドを簡単で且つ容易に取り付け、大きい固定力で固定できるようにした車両サンシェード用ロールブラインドの固定装置のような技術が提案されている。
【0011】
また、大韓民国登録特許公報第10-1568298号(以下、‘先行技術文献2’という)に開示されているように、ウィンドウガラスに取り付けられたロールブラインドが、ウィンドウガラスとの摩擦で生じる騒音を防止できるようにした車両サンシェード用ロールブラインドの騒音防止装置のような技術も提案されている。
【0012】
また、大韓民国公開特許公報第10-2017-0030942号(以下、‘先行技術文献3’という)に開示されているように、ファブリック(‘スクリーン’に該当)の解除により、シャフトの中心が逐次上昇して、ロールブラインドの位置によらず、常時、同一のファブリック押下量を設定するロールブラインド振れ防止構造のような技術も提案されている。
【0013】
しかし、車両のウィンドウガラスは、上端が一側から他側に曲面を有するように形成されることにより、すなわち、ロールブラインドのスクリーン上端の高さが互いに異なる高さで偏って形成されることにより、ロールボックス内の巻取ロールに巻き取られる過程において、スクリーンの上端が同一の高さで完全に挿入されることではなく、高い方のスクリーンの一端が露出されるという不都合がある。
【0014】
これらの問題点を改善するために、従来、巻取ロールのスクリーンの高い側に台形や円筒状の補正手段を結合させて、巻取ロールに巻き取られるとき、その偏った高さを補正する方案が提案されているが、巻取ロールに巻き取られる補正手段の厚さ偏差によって、スクリーンにしわが生じる問題が発生する。
【0015】
これは、巻取ロールにスクリーンが巻き取られるとき、そのしわ部分により、円滑に巻き取りが行われない原因と共に、ロールケースへの引込みも円滑に行われないという問題を有する。
【0016】
合わせて、サンシェードのために、引出時には、補正手段の重なり部分により、その重なり位置のスクリーンにもしわが生じて、美観を損なうだけでなく、サンシェードの効率性も低下するという不都合を有する。
【0017】
一方、前記した車両用ロールブラインドの他に、建築物に、サンシェードのために用いられるロールスクリーンブラインドには、スクリーンのしわや高さを補正するための技術が開示されており、該当する先行技術は、下記の通りである。
【0018】
大韓民国登録実用新案公報第20-0416544号(以下、‘先行技術文献4’という)に開示されているように、スクリーンを巻く過程でしわを防止できるように、巻取ロールに緩衝支持層を含む技術が提案されている。
【0019】
また、日本特許第5784983号公報(以下、‘先行技術文献5’という)に開示されているように、スクリーンが巻き取られる巻取軸('巻取ロール'に該当する)に、その巻取軸の軸方向にスライド可能な一面が開口した円筒状の調整部材を含む技術も提案されている。
【0020】
また、日本特許第5798263号公報(以下、‘先行技術文献6’という)に開示されているように、巻取シャフト('巻取ロール'に該当する)に巻き取り及び引き出しが行われるスクリーンの両端に、凸型ガイドと凸型ガイドからなるガイド部を備える技術が掲示されている。
【0021】
しかし、先行技術文献4乃至6は、比較的大体積の建築物に使用されるものであって、技術的構成が複雑であり、小体積の車両のロールブラインドに適用するには、不適な技術的構成を有する。
【0022】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】大韓民国登録特許公報第10-1568300号
【特許文献2】大韓民国登録特許公報第10-1568298号
【特許文献3】大韓民国公開特許公報第10-2017-0030942号
【特許文献4】大韓民国登録実用新案公報第20-0416544号
【特許文献5】日本特許第5784983号公報
【特許文献6】日本特許第5798263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
本発明は、前記のような従来の諸問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、巻取ロールにスクリーンが巻き取られる過程において、スクリーンの上端が互いに異なる偏差で引き込まれることではなく、常時、同一の高さで巻き取られ、また、引き込み時は勿論のこと、サンシェードのためにスクリーンを引き出すときも、そのスクリーンにしわが生じることを防止できるようにした、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドを提供することにある。
【0025】
本発明の他の目的は、スクリーンのしわ発生を根本的に防止することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
【0027】
前記のような具体的な技術的課題を解決するための本発明の具体的な技術的解決手段は、上端両側が互いに異なる高さの偏差を有するスクリーンが、巻取ロールに設けられる補正手段により、車両ドアのウィンドウガラスと共に上昇した後、ロールケース内へ引き込み又は引き出しに際して、高さ補正と共にしわが生じないように、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドであって、前記補正手段は、上向きに傾斜した接触辺が、前記巻取ロールの一端から巻き付けられて結合固定され、前記接触辺に対向する辺は、一端から他端に直線状に巻き付けられて固定されることを含む。
【0028】
前記補正手段は、巻取ロール側において、上向きに傾斜して、その巻取ロールと接触して巻き付けられる接触辺と、前記接触辺の上向きに傾斜する開始点であえる一端に繋がれ、その接触辺と共に巻取ロールで巻き付けられる巻取辺と、前記巻取辺の端に繋がれて巻き取られた後、水平に近い状態で巻き付けられる第1の仕上げ辺と、前記第1の仕上げ辺の端と前記接触辺の端が繋がれて巻き付けられる第2の仕上げ辺とを含み、前記巻取ロールに接触辺と巻取辺が繋がれた部分から、巻取ロールに巻き取られて固定されることを含む。
【0029】
前記補正手段は、巻取ロール側において、上向きに傾斜し、その巻取ロールと接触して巻き付けられる接触辺と、前記接触辺の上向きに傾斜する開始点である一端に繋がれ、前記接触辺と共に巻取ロールで巻き付けられる巻取辺と、前記接触辺の端及び前記巻取辺の端に繋がれて巻き取られた後、水平に近い状態で巻き付けられる第1の仕上げ辺とを含み、前記巻取ロールに接触辺と巻取辺が繋がれた部分から、巻取ロールに巻き取られて固定されることを含む。
【0030】
前記巻取辺は、直線又は曲線からなることを含む。
【0031】
前記接触辺、及び第1及び第2の仕上げ辺は、直線である。
【0032】
更に、前記巻取辺と第1の仕上げ辺の長さは、互いに同一又は異なる長さで形成されることを含む。
【0033】
前記補正手段は、テンションファブリックである。
【0034】
【発明の効果】
【0035】
本発明は、巻取ロールにスクリーンが巻き取られる過程において、スクリーンの上端が互いに異なる偏差で引き込まれることではなく、常時、同一の高さで巻き取られ、また、引き込み時は勿論のこと、サンシェードのためにスクリーンを引き出すときも、そのスクリーンにしわが生じることを防止することで、スクリーンの高さ補正と共に、引き込み及び引き出しが円滑に行われ、また、美観に優れるだけでなく、長い使用期間を確保すると共に、サンシェード用ロールブラインドに対する高い信頼性を確保することができる。
【0036】
また、スクリーンへのしわの発生を根本的に防止することで、サンシェード用ロールブラインドの信頼性を更に向上することができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】
図1は、本発明を説明するための要部抜粋正面図である。
【
図2】
図2は、本発明の補正手段が巻き取られた状態の中間部が切断した状態を撮影した写真である。
【
図3】
図3は、本発明により、スクリーンが巻取ロールにおける引き出し及び巻き取り状態を説明するための正面図である。
【
図4】
図4は、本発明により、スクリーンが巻取ロールにおける引き出し及び巻き取り状態を説明するための正面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の好適な実施例を、添付の図面を参考して詳しく説明するが、本発明は、実施例により制限又は限定されるものではない。
【0040】
図1は、本発明を説明するための要部抜粋正面図であり、
図2は、本発明の補正手段が巻き取られた状態の中間部が切断した状態を撮影した写真であり、
図3及び
図4は、本発明により、スクリーンが巻取ロールにおける引き出し及び巻き取り状態を説明するための正面図である。
【0041】
図面に示しているように、通常の車両用ロールブラインド100は、サンシェードのために、ドアのウィンドウガラスに設けられ、ロールケース130内に回転自在に設けられる巻取ロール120に巻き取られたスクリーン110を引き出して、ウィンドウガラスの上端に掛けられるように、前記スクリーン110の上端に少なくとも1つ以上のクリップが形成された支持シャフトを含む構造を有する。前記ロールケースの両端は、通常のブラケットやハウジングなどにより、インナーパネルに装着される。前記ロールケースは、通常、ドアのインナーパネル内に設けられ、場合によって、インナーパネルの上端に装着されたりする。
【0042】
また、前記巻取ロールの一端又は両端に、スクリーンの巻き取り及び引き出しを行うように、通常のゼンマイバネが連結されるか、あるいは、ギア噛合い方式などが適用される。
【0043】
しかし、車両のウィンドウガラスに設けられるロールブラインドのスクリーンは、前記背景技術の欄で記載したように、ウィンドウガラスの特性上、上端両側は、互いに異なる高さで偏ることになる。
【0044】
そのため、ロールケース内の巻取ロールにスクリーンが巻き取られるとき、スクリーンの上端が同一の高さで引き込まれるような補正手段を設けることによって、引込みに際して、常時、同一の高さで引き込まれることになる。
【0045】
しかし、巻取ロール上に結合固定される補正手段が、巻取ロール上に互いに重なる部分と、巻取ロールに巻き取られた補正手段自体の厚さ偏差によって、スクリーンにしわが生じる問題が発生する。
【0046】
これは、巻取ロールにクリーンが巻き取られるとき、そのしわの部分のため、円滑に巻き取りが行われない原因と共に、ロールケースへの引き込みも円滑に行われないという問題を有する。
【0047】
特に、サンシェードのためのスクリーンが引き出される過程において、補正手段が重なる部分と、補正手段自体の厚さ偏差による位置のスクリーンには、しわが生じて、美観を損なうだけでなく、サンシェードの効率性も低下するという不都合を有する。
【0048】
本発明は、巻取ロールにスクリーンが巻き取られる過程において、スクリーンの上端が互いに異なる偏差で引き込まれることではなく、常時、同一の高さで巻き取られ、また、引き込み時は勿論のこと、サンシェードのためにスクリーンを引き出すときも、そのスクリーンにしわが生じることを防止できるようにした、しわが改善されたスクリーンを有する車両サンシェード用ロールブラインドを提供することにある。
【0049】
本発明による前記巻取ロール120に設けられる補正手段1は、上向きに傾斜した接触辺10が、前記巻取ロール120の一端から巻き付けられて結合固定され、前記接触辺10に対向する辺は、一端から他端へ直線状に巻き付けられて固定される。前記直線は、垂直線や斜線などを含む。
【0050】
前記補正手段1の具体的な技術的構成は、巻取ロール120側において、上向きに傾斜し、その巻取ロール120と接触して巻き付けられる接触辺10と、前記接触辺10の上向きに傾斜する開始点である一端に繋がれ、その接触辺10と共に、巻取ロール120で巻き付けられる巻取辺20と、前記巻取辺20の端に繋がれて巻き取られた後、水平に近い状態で巻き付けられる第1の仕上げ辺30と、前記第1の仕上げ辺30の端及び前記接触辺10の端が繋がれて巻き付けられる第2の仕上げ辺40とを含み、前記巻取ロール120に、接触辺10と巻取辺20が繋がれた部分から、巻取ロール120に巻かれて固定されることを含む。すなわち、前記補正手段は、全体として方形状からなる。
【0051】
前記において、前記接触辺10、及び第1、2の仕上げ辺30、40は、互いに重なる部分が生じることなく、巻き付けられる過程において、一定の線状をなすように、直線であるのが望ましい。
【0052】
換言すると、本発明における補正手段は、図面に示しているように、全体的な形状が方形状であり、且つ、互いに接する傾斜した接触辺と巻取辺から、巻取ロールの一端から巻き付けられることによって、すなわち、形状的な特性による広い面積から反対側の逐次狭い面積側で巻き付けられ、最終の第1の仕上げ辺30は、水平線上に位置するように形成される。
【0053】
それにより、補正手段の中間に互いに重なる部分が生じることなく、最終の重なる部分は、一列形状の水平に近い状態となることによって、ロールケースへの引き込み又は引き出しによるスクリーンにしわが生じなくなる。
【0054】
それにより、サンシェードのために、スクリーンをロールケースから引き出すときは、美観に優れるメリットはもちろん、ロールケースへ円滑に引き込まれることになる。
【0055】
また、本発明は、しわの発生を防止すると共に、補正手段により、ロールケースに引き込まれるときは、高さ補正まで行われることによって、これも美観に優れる条件を有する。すなわち、スクリーンが巻取ロールに巻き付けられる過程において、スクリーンの高い方の巻取ロールに巻き付けられて結合固定される補正手段が、その高さ分を補正することによって、スクリーンの上端が常時、同一の高さでロールケース内に引き込まれることになる。
【0056】
前記において、巻取辺20は、直線又は曲線からなる。
【0057】
換言すると、巻取辺20が直線である場合、形状的な特性上、接触辺と共に、最初に巻取ロールに巻かれることによって、巻取辺側は、所定の幅で重なるが、その重なり区間には、スクリーンが巻き付けられない。すなわち、巻取辺は、巻取ロールに巻き取られるとき、垂直線上に巻き取られることではなく、巻取ロール側へ傾いた状態で巻き取られることによって、所定の幅で重なることになる。このような重なり幅には、スクリーンが巻き取られないことで、スクリーンには、しわが生じない。
【0058】
また、巻取辺20が曲線からなる場合は、その曲率によって、その巻取辺の端も、所定の幅で重ならないように形成される。すなわち、第1の仕上げ辺側の曲率が、接触辺側の曲率よりも大きい場合、接触辺側がまず巻取ロールで巻き付けられる関係から、第1の仕上げ辺側の巻取辺が最終の外角線上を成すことによって、所定の幅で重なる部分を省略することができる。
【0059】
それにより、補正手段が巻取ロールに巻き付けられた状態でも、美観に優れる。
【0060】
合わせて、前記巻取辺20と第1の仕上げ辺30の長さは、互いに同一又は異なる長さで形成されることを更に含む(
図5ご参照)。
【0061】
これによって、本発明は、複雑な技術的構成を有することではなく、形状的な特性を適用して、巻取ロールに巻き取り及び引き出しが行われるスクリーンの高さ補正はもちろん、引き出し及び引き込みに際しても、しわが発生することを根本的に防止することができる。
【0062】
それによって、美観に優れることはもちろん、サンシェード用ロールブラインドに対する高い信頼性を確保することができる。
【0063】
一方、本発明に適用される補正手段は、テンションファブリック(Tension Fabric)を用いるのが望ましいが、これに限定されるものではなく、前記テンションファブリックのようなタイプの種類を適用しても構わない。
【0064】
前記テンションファブリックは、その材質の特性上、テンションを有し、且つ、繊維材である関係から、取扱いが便利で且つ巻取ロールを巻き付けて結合固定することが容易に行われることになる。
【0065】
そして、本発明では、図面に示しているように、4つの辺を含む方形状を一例として説明したが、これに限られるものではなく、図示しない接触辺と第1の仕上げ辺が延在して会う、すなわち、第2の仕上げ辺を省略した三角形状を適用しても構わない。
【0066】
換言すると、前記補正手段1は、巻取ロール120側において、上向きに傾斜して、その巻取ロール120と接触して巻き付けられる接触辺10と、前記接触辺10の上向きに傾斜する開始点である一端に繋がれ、その接触辺10と共に巻取ロール120で巻き付けられる巻取辺20と、前記接触辺10の端及び前記巻取辺20の端に繋がれて巻き取られた後、水平に近い状態で巻き付けられる第1の仕上げ辺30とを含み、前記巻取ロール120に接触辺10と巻取辺20が繋がれた部分から、巻取ロール120に巻き取られて固定されることを含む。
【0067】
これは、前述した補正手段において、第2の仕上げ辺が省略した三角形状であって、前述した作用効果は同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0068】
【符号の説明】
【0069】
1:補正手段
10:接触辺
20:巻取辺
30:第1の仕上げ辺
40:第2の仕上げ辺
100:ロールブラインド
110:スクリーン
120:巻取ロール
130:ロールケース
【外国語明細書】