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特開2022-81993免税品販売システム、免税品販売方法、免税品販売プログラム、およびサーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022081993
(43)【公開日】2022-06-01
(54)【発明の名称】免税品販売システム、免税品販売方法、免税品販売プログラム、およびサーバ
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220525BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020193274
(22)【出願日】2020-11-20
(71)【出願人】
【識別番号】516359458
【氏名又は名称】WAmazing株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】千葉 史子
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】      (修正有)
【課題】免税品の販売に係る人的コストを削減可能な免税品販売システム、免税品販売方法、免税品販売プログラムおよびサーバを提供する。
【解決手段】免税品販売システムにおける販売処理は、パスポートデータに基づいて、パスポートの所持者が免税品の購入資格を有することを確認し、パスポートデータに含まれる顔写真部分と画像データに含まれるユーザの顔部分とに基づいて、ユーザがパスポートの所持者であることを確認し、記憶部に保存されている購入申込データのうち申込照会データに応じて抽出された第1の購入申込データに基づいて、パスポートの所持者が免税品の購入申込者であることを確認した場合に、ロッカーのうち第1の購入申込データに関連付けられる免税品が格納されたボックスを解錠する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存する第1の保存手段、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存する第2の保存手段、
ユーザを撮影した画像データを取得する第1の取得手段、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する第2の取得手段、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する第3の取得手段、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認する第1の確認手段、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認する第2の確認手段、
前記購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち前記申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であるか否かを確認する第3の確認手段、および
前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認され、かつ前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠する解錠手段、
を含む複数の手段のうちの一部である第1の手段を備える第1の装置と、前記複数の手段のうちの一部であって前記第1の手段とは異なる第2の手段を備える第2の装置とを具備する、免税品販売システム。
【請求項2】
前記第1の保存手段、前記第2の保存手段、前記第1の確認手段、前記第2の確認手段、前記第3の確認手段は、前記第1の手段として前記第1の装置に設けられ、
前記解錠手段は、前記第2の手段として前記ロッカーを含む前記第2の装置に設けられ、
前記ボックスを解錠するプロセスにおいて、前記第1の装置から前記第2の装置に対しては、ネットワークを介して、前記第1の免税品が格納されたボックスを識別するデータのみが通知される、
請求項1に記載の免税品販売システム。
【請求項3】
前記解錠手段は、前記第1の免税品が第1のボックスと第2のボックスとに格納されている場合に、前記第1のボックスおよび前記第2のボックスを解錠するとともに出力デバイスに通知を出力させる、
請求項1または請求項2に記載の免税品販売システム。
【請求項4】
前記第1の装置または前記第2の装置は、前記複数のボックスの状態を検出するボックス状態検出手段をさらに具備し、
前記解錠手段は、前記第1の免税品が格納されたボックスの解錠後に当該ボックスに収容物があることが検出され、かつ当該ボックスの扉が閉状態にあることが検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させる、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項5】
前記購入申込記憶部に保存される購入申込データは、予め定められた時間に無効化される、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項6】
前記第1の装置または前記第2の装置は、前記免税品の購入申込に応じて、当該免税品の手配を行う手配手段をさらに具備する、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項7】
前記手配手段は、前記免税品の格納先を決定し、決定した格納先を前記免税品の配送業者に指示する、
請求項6に記載の免税品販売システム。
【請求項8】
前記第1の装置または前記第2の装置は、作業者が前記ロッカーに免税品を新たに補充するトリガイベントを検出するイベント検出手段をさらに具備し、
前記解錠手段は、前記トリガイベントが検出された場合に、前記複数のボックスのうち前記作業者が新たに補充する免税品の格納先に対応するボックスを解錠する、
請求項7に記載の免税品販売システム。
【請求項9】
前記第1の装置または前記第2の装置は、作業者が前記ロッカーに免税品を新たに補充するトリガイベントを検出するイベント検出手段をさらに具備し、
前記解錠手段は、前記トリガイベントが検出された場合に、前記複数のボックスの少なくとも一部を解錠する、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項10】
前記第1の装置または前記第2の装置は、
新たに補充される第2の免税品を対象とする購入申込を識別する識別子を取得する識別子取得手段と、
前記第2の免税品が格納される第3のボックスを決定する格納先決定手段と、
前記第3のボックスを示す情報を前記作業者に提示する格納先提示手段と、
前記第2の免税品の格納後に前記第3のボックスを施錠する施錠手段と
をさらに具備し、
前記第2の保存手段は、前記第3のボックスを識別するデータを前記識別子に関連付けて前記格納先記憶部に保存する、
請求項9に記載の免税品販売システム。
【請求項11】
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存することと、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存することと、
ユーザを撮影した画像データを取得することと、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得することと、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得することと、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認することと、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認することと、
前記購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち前記申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であるか否かを確認することと、
前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認され、かつ前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠することと、
を具備する、免税品販売方法。
【請求項12】
1以上のコンピュータを
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存する手段、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存する手段、
ユーザを撮影した画像データを取得する手段、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する手段、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する手段、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認する手段、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認する手段、
前記購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち前記申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であるか否かを確認する手段、
前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認され、かつ前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠する手段、
として機能させる、免税品販売プログラム。
【請求項13】
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存する第1の保存手段、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存する第2の保存手段、
ユーザを撮影した画像データを取得する第1の取得手段、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する第2の取得手段、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する第3の取得手段、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認する第1の確認手段、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認する第2の確認手段、
前記購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち前記申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であるか否かを確認する第3の確認手段、および
前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認され、かつ前記パスポートの所持者が前記免税品の購入申込者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠するよう免税品販売装置に指示するロッカー制御手段、
を具備する、サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、免税品販売システム、免税品販売方法、免税品販売プログラム、およびサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一部の空港では、空港型市中免税店で購入した免税品を、出国審査手続き後の引渡しカウンターにおいて引渡すサービスが行われている。カウンターには、係員が常駐している。係員は、カウンターの訪問者に対して、パスポート、搭乗券、および引換券の提示を求め、これらの確認を行ってから、訪問者に商品を引き渡す。
【0003】
特許文献1には、顧客が購入またはレンタルする商品の受け渡しが可能な非対面型商品受け渡しシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-175358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の免税品引渡しサービスは、営業時間中に引渡しカウンターに係員を常駐させておく必要がある。利用者数の少ない空港では訪問者数も少なくなるので、係員の訪問者との総応対時間が短くなる、換言すれば係員のアイドルタイムが長くなる。故に、利用者数の少ない空港において、かかるサービスを提供したとしても採算を取ることが容易でない。
【0006】
特許文献1に記載の非対面型商品受け渡しシステムは、免税品の受け渡しは想定されていないので、直ちに免税品の受け渡しに転用することはできない。
【0007】
本開示の目的は、免税品の販売に係る人的コストを削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に係る免税品販売システムは、免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存する第1の保存手段、複数のボックスを備えるロッカーのうち購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存する第2の保存手段、ユーザを撮影した画像データを取得する第1の取得手段、ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する第2の取得手段、免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する第3の取得手段、パスポートデータに基づいて、パスポートの所持者が免税品の購入資格を有するか否かを確認する第1の確認手段、パスポートデータに含まれる顔写真部分と画像データに含まれるユーザの顔部分とに基づいて、ユーザがパスポートの所持者であるか否かを確認する第2の確認手段、購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、パスポートの所持者が免税品の購入申込者であるか否かを確認する第3の確認手段、およびパスポートの所持者が免税品の購入資格を有することが確認され、ユーザがパスポートの所持者であることが確認され、かつパスポートの所持者が免税品の購入申込者であることが確認された場合に、ロッカーのうち第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠する解錠手段、を含む複数の手段のうちの一部である第1の手段を備える第1の装置と、複数の手段のうちの一部であって第1の手段とは異なる第2の手段を備える第2の装置とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、免税品の販売に係る人的コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態の免税品販売システムの構成を示すブロック図である。
図2】第1の実施形態の免税品販売装置を例示するブロック図である。
図3図2のデータ管理部を例示するブロック図である。
図4図2のデータ取得部を例示するブロック図である。
図5】第1の実施形態の免税品販売システムによって販売される免税品が格納されるロッカーの外観を例示する図である。
図6】第1の実施形態の免税品販売システムによって販売される免税品が格納されるロッカーの外観を例示する図である。
図7図2の購入申込記憶部に構成される購入申込データベースのデータ構造を示す図である。
図8図2の格納先記憶部に構成される格納先データベースのデータ構造を示す図である。
図9】第1の実施形態の免税品販売システムにおける申込受付処理のシーケンス図である。
図10】第1の実施形態の免税品販売システムの販売処理のフローチャートである。
図11図10の販売処理における非居住者確認の説明図である。
図12図10の販売処理における本人確認の説明図である。
図13図10の販売処理における購入記録の確認の説明図である。
図14図10の販売処理におけるボックスの解錠の説明図である。
図15】第1の実施形態の免税品販売システムの補充処理のフローチャートである。
図16】第2の実施形態のECサーバを例示するブロック図である。
図17図16のデータ管理部を例示するブロック図である。
図18図16のデータ取得部を例示するブロック図である。
図19】第2の実施形態の免税品販売システムにおける申込受付処理のシーケンス図である。
図20】第2の実施形態の免税品販売システムの販売処理のフローチャートである。
図21】第2の実施形態の免税品販売システムの補充処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0012】
(1)第1の実施形態
第1の実施形態について説明する。
【0013】
(1-1)免税品販売システムの構成
第1の実施形態の免税品販売システムの構成について説明する。図1は、第1の実施形態の免税品販売システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示されるように、免税品販売システム1は、免税品販売装置10と、EC(Electronic Commerce)サーバ30と、端末50と、を備える。
免税品販売装置10およびECサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット)NWを介して接続される。ECサーバ30および端末50は、ネットワークNWを介して接続される。
【0015】
免税品販売システム1は、対象国の非居住者(以降、「ユーザ」と称する)に対して通常生活の用に供される物品(一般物品、消耗品)(以降、「免税品」と称する)を免税販売する。
【0016】
ECサーバ30は、例えばサーバコンピュータである。
端末50は、例えば、スマートフォン、タブレット、またはパーソナルコンピュータである。
【0017】
(1-1-1)免税品販売装置の構成
免税品販売装置の構成を説明する。図2は、第1の実施形態の免税品販売装置を例示するブロック図である。図3は、図2のデータ管理部を例示するブロック図である。図4は、図2のデータ取得部を例示するブロック図である。
【0018】
図2に示されるように、免税品販売装置10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とをハードウェアとして備える。
【0019】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0020】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、顔認証)のプログラム
【0021】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0022】
具体的には、記憶装置11は、購入申込記憶部111と、格納先記憶部112とを含む。
なお、記憶装置11は、ネットワークNWを介して、免税品販売装置10と接続されてもよい。
【0023】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを実行することによって、免税品販売装置10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
【0024】
具体的には、プロセッサ12は、プログラムを実行することで、データ管理部120、データ取得部121、非居住者確認部122、本人確認部123、購入記録確認部124、ロッカー制御部125、ボックス状態検出部126、トリガイベント検出部127、格納先決定部128、および格納先提示部129として機能し得る。
【0025】
図3に示されるように、データ管理部120は、購入申込管理部120a、および格納先管理部120bを含む。
【0026】
図4に示されるように、データ取得部121は、画像取得部121a、パスポート取得部121b、申込照会取得部121c、および識別子取得部121dを含む。
【0027】
入出力インタフェース13は、免税品販売装置10に接続される入力デバイスから情報を取得し、かつ、免税品販売装置10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、カメラ、パスポートスキャナ、バーコードリーダー、OCR(Optical Character Recognition)リーダー、センサ、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、電気錠、ディスプレイ、ランプ、スピーカ、扉の開閉機構、である。
【0028】
通信インタフェース14は、免税品販売装置10と、例えばECサーバ30などの外部装置との間の通信を制御するように構成される。なお、免税品販売装置10が入力デバイスおよび出力デバイスから遠隔に設置される場合には、入力デバイスおよび出力デバイスは、入出力インタフェース13に代えて通信インタフェース14を介して免税品販売装置10と情報をやり取りすることもあり得る。
【0029】
(1-2)実施形態の概要
第1の実施形態の概要について説明する。図5は、第1の実施形態の免税品販売システムによって販売される免税品が格納されるロッカーの外観を例示する図である。図6は、第1の実施形態の免税品販売システムによって販売される免税品が格納されるロッカーの外観を例示する図である。
【0030】
ユーザは、端末50を用いて、ECサーバ30に対して所望の免税品の購入申込を例えば、出国前(つまり、滞在国へ向けて自国を出発する前)に済ませておく。ただし、ユーザの滞在期間が商品の発注~補充までのリードタイムに対して余裕がある場合には、ユーザの出国後に購入申込を受け付けることも可能である。
【0031】
ECサーバ30は、購入申込を受け付けると、ユーザに対して申込者用控えを発行したり、購入申込によって指定された免税品の手配を行ったり、免税品販売装置10に購入申込の通知を行ったりする。
【0032】
購入申込により指定された免税品は、購入申込により指定された引渡し日時までに、ユーザが出国に利用する空港内に設置されたロッカーに格納される。
【0033】
図5に示されるように、ロッカー15は、免税品を格納可能な複数のボックスを備える。各ボックスは、扉15aと、番号札15bと、ランプ15cとを備える。
【0034】
扉15aは、電気錠(「扉鍵」と称する)を有する。扉15aの鍵は、ロッカー制御部125によって施錠または解錠される。扉15aの鍵は、第三者による荷物の預け入れなどの誤使用や危険物の設置を防止するために、予め定められた解錠のタイミングを除いて恒常的に施錠されている。例えば、扉15aの鍵は、作業者が免税品を格納する時、ユーザに免税品を引き渡す時、ユーザに引き渡されなかった免税品を管理者が回収する時、ロッカーのメンテナンス時、などに一時的に解錠され得る。
【0035】
ここで、作業者は、免税品の配送業者であってもよいし、免税品の補充時などの限られたタイミングで作業をする非常駐の係員であってもよい。
【0036】
扉15aは、開閉機構に対する制御に応じて電気的に開くように構成されていてもよいし、手動で開くように構成されていてもよい。前者の場合には、ロッカー制御部125は、扉15aを解錠後に扉15aを電気的に開いてもよい。
【0037】
扉15aは、開閉機構に対する制御に応じて電気的に閉じるように構成されていてもよいし、手動で閉じるように構成されていてもよい。前者の場合には、ロッカー制御部125は、扉15aを施錠する前に扉15aを電気的に閉じてもよい。
【0038】
番号札15bは、各ボックスを区別するために割り当てられたボックス番号を表示する。なお、番号札15bは、必須ではない。番号札15bは、ボックス番号またはボックスを区別するための他の情報をユーザに提示可能な任意の手段(例えば、ディスプレイ、ランプ15c)であってよい。
【0039】
ランプ15cは、ボックス状態または他の情報を例えば点灯状態または点灯パターンにより、ユーザ、作業者または管理者に報知する。ランプ15cの点灯の態様、例えば、点灯の色、強度、時間、周期、などはロッカー制御部125によって制御される。ランプ15cは、必須ではない。ランプ15cは、何らかの情報を、ユーザ、作業者または管理者に報知可能な任意の手段(例えば、スピーカ)であってよい。
【0040】
ユーザがロッカーを訪問すると、免税品販売装置10は、非居住者確認(つまり、購入資格があることの確認)、本人確認、及び購入記録確認を行うことによりユーザへ免税品を引き渡してよいか否かを判定する。免税品販売装置10は、ユーザが提示した申込者用控えに基づいて特定される免税品を当人に引き渡してよいと判定した場合に、図6に例示されるようにロッカー15のうち免税品15dが格納されたボックスを解錠する。ユーザがボックスから免税品15dを取り出すことで引き渡しは完了する。
【0041】
免税品の購入代価の決済は、購入申込の一部として、または購入申込に連続してネットワーク上で行われてもよいし(事前決済)、免税品販売装置10がユーザへ免税品を引き渡してよいと判定したことをトリガとして行われてもよい(現地決済)。現地決済を行う場合に、ロッカー制御部125は、決済が正常に完了するまで免税品が格納されたボックスを施錠したままにする。
【0042】
その他、免税品販売装置10は、免税品を販売する条件を満足するために、種々の処理を実行可能である。例えば、免税品販売装置10は、購入記録票の印刷および割印の押印などを行ってもよいし、購入記録情報を作成して監督官庁(例えば、国税庁)に提供してもよい。購入記録情報の作成および提供は、ECサーバ30または図示されない他のコンピュータが行ってもよい。
【0043】
(1-3)データベース
第1の実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置11に記憶される。
【0044】
(1-3-1)購入申込データベース
購入申込データベースについて説明する。図7は、図2の購入申込記憶部に構成される購入申込データベースのデータ構造を示す図である。
【0045】
購入申込データベースは、購入申込管理部120aによって管理される。図7に示されるように、購入申込データベースは、「購入申込識別子」フィールドと、「購入者情報」フィールドと、「保管期限」フィールドを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0046】
「購入申込識別子」フィールドには、購入申込を識別する値(「購入申込識別子」)が格納される。購入申込識別子は、ECサーバ30から受信される購入申込データに含まれ得る。
【0047】
「購入者情報」フィールドには、購入申込を行ったユーザに関する情報を示す値(「購入者情報」)が格納される。購入者情報は、ECサーバ30から受信される購入申込データに含まれ得る。「購入者情報」フィールドは、例えば、「パスポート番号」、「姓」、「名前」、「国籍」などのサブフィールドを含み得る。各サブフィールドには、購入者情報を構成する要素を示す値が格納される。購入者情報を構成する要素は、パスポート記載される情報の要素を含むように定められる。これにより、パスポートの所持者が、申込者用控えに対応する購入申込を行ったか否かを確認できる。
【0048】
「保管期限」フィールドには、購入申込の対象となる免税品をロッカー15に保管しておかなければならない期限(保管期限)を示す値が格納される。保管期限は、ECサーバ30から受信される購入申込データに含まれ得る。例えば、保管期限は、ユーザの出国予定日、出国予定日の翌日、出国予定日の所定の時刻(例えば、ユーザの搭乗予定便の出発時刻、空港の閉館時刻、など)、出国予定日の翌日の所定の時刻(例えば、空港の開館時刻、など)、などであり得る。保管期限の満了した免税品をボックスから回収して別の購入申込の対象となる新たな免税品を補充することで、ロッカー15に備えられる有限数のボックスを効率的に運用することができる。
【0049】
(1-3-2)格納先データベース
格納先データベースについて説明する。図8は、図2の格納先記憶部に構成される格納先データベースのデータ構造を示す図である。
【0050】
格納先データベースは、格納先管理部120bによって管理される。図8に示されるように、格納先データベースは、「購入申込識別子」フィールドと、「格納ボックス」フィールドとを含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0051】
「購入申込識別子」フィールドには、購入申込を識別する値(「購入申込識別子」)が格納される。購入申込識別子は、作業者が免税品をロッカー15のボックスに補充する時に識別子取得部121dによって取得され得る。
【0052】
「格納先識別子」フィールドには、免税品の格納先となるボックスを識別する値(「格納先識別子」)が格納される。格納先識別子は、作業者が免税品をロッカー15のボックスに補充する時に格納先決定部128によって決定され得る。なお、免税品が複数のボックスに亘って格納される場合には、1つの購入申込識別子に複数の格納先識別子が関連付けられる。
【0053】
(1-4)処理
第1の実施形態の処理について説明する。
【0054】
(1-4-1)申込受付処理
第1の実施形態の申込受付処理について説明する。図9は、第1の実施形態の免税品販売システムにおける申込受付処理のシーケンス図である。
【0055】
図9に示されるように、ECサーバ30は、免税品情報の提供(S130)を実行する。例えば、端末50からの免税品販売サイトへのアクセス(例えば、getリクエスト)に応じて、ECサーバ30は免税品の情報を記載したWebページ(例えば、HTMLデータ)を端末50へネットワークNW経由で送信し得る。
【0056】
図9に示されるように、免税品情報の提供(S130)の後に、端末50は、購入申込(S150)を実行する。例えば、端末50は、ユーザが購入を希望する免税品およびその数量、受け取り日(例えば、出国日)または受け取り日時(例えば、出国日における特定の時間帯)、受け取り地(例えば、出国に利用する空港)、入国日、帰国便名、購入者情報(例えば、パスポート番号、在留資格、電話番号、メールアドレス、姓、名前、国籍、生年月日など)、および購入時同意などの少なくとも一部の入力をユーザから受け付けて、ECサーバ30へネットワークNW経由で送信する。さらに、端末50は、ECサーバ30または図示されない決済サーバに対して事前決済を行ってもよい。
【0057】
購入申込(S150)の後に、ECサーバ30は、申込者用控えの発行(S131)を実行する。申込者用控えは、ユーザが購入申込した免税品を受け取るためのバウチャー、引換券、証明書、などに相当する。申込者用控えは、ユーザが行った購入申込を識別する購入申込識別子を示すシンボル列(文字列、数字列、記号列、またはこれらの組み合わせ)、バーコード(一次元または二次元バーコード)、または他の符号を含み得る。購入申込識別子は、購入申込(S150)の後に、ECサーバ30によって決定され得る。申込者用控えは、典型的にはスマートフォンまたは他の電子機器の画面に表示可能なテキストまたは画像であるが、印刷物であってもよい。ECサーバ30は、申込者用控えをネットワークNW経由で端末50へ送信し得る。
【0058】
購入申込(S150)の後に、ECサーバ30は、購入申込の通知(S132)を実行する。例えば、ECサーバ30は、購入申込データをネットワークNW経由で免税品販売装置10へ送信する。購入申込データは、例えば、購入申込識別子、購入者情報、および保管期限を含む。保管期限は、例えば、購入申込(S150)によって取得された受け取り日または受け取り日時に基づいてECサーバ30によって決定され得る。
【0059】
なお、ECサーバ30は、購入申込を受け付ける度に購入申込の通知(S132)を実行する必要はなく、例えば購入申込の受付時、免税品の受け取り日または免税品の受け取り日時を基準として、所定の時間単位(例えば、1日)毎にまとめて購入申込の通知(S132)を実行してもよい。
【0060】
購入申込(S150)の後に、ECサーバ30は、免税品の手配(S133)を実行する。例えば、ECサーバ30は、以下の少なくとも1つを実行する。
・免税品を取り扱う卸会社またはメーカーのサーバへ免税品を発注する。
・配送業者に、購入申込単位での免税品のピッキング/パッキングを指示する。
・配送業者に、免税品の配送/補充を指示する。
【0061】
なお、ECサーバ30は、購入申込を受け付ける度に免税品の手配(S133)を実行する必要はなく、例えば購入申込の受付時、免税品の受け取り日または免税品の受け取り日時を基準として、所定の時間単位(例えば、1日)毎に購入申込をまとめて免税品の手配(S133)を実行してもよい。
【0062】
図9に示されるように、購入申込の通知(S132)の後に、免税品販売装置10は、購入申込の登録(S110)を実行する。具体的には、購入申込管理部120aは、ECサーバ30から受信した購入申込データを購入申込記憶部111に保存する。これにより、購入申込データが、購入申込データベース(図7)に登録される。
【0063】
申込者用控えの発行(S131)、購入申込の通知(S132)、および免税品の手配(S133)は、図9とは異なる順序で実行されてもよいし、並列的に実行されてもよい。
【0064】
(1-4-2)販売処理
第1の実施形態の販売処理について説明する。図10は、第1の実施形態の免税品販売システムの販売処理のフローチャートである。図11は、図10の販売処理における非居住者確認の説明図である。図12は、図10の販売処理における本人確認の説明図である。図13は、図10の販売処理における購入記録の確認の説明図である。図14は、図10の販売処理におけるボックスの解錠の説明図である。
【0065】
図10の販売処理は、例えばユーザがロッカー15の付近に設置された入力デバイスを操作して所定の入力(例えば、「免税品を受け取る」を選択)を行うことで開始し得る。
【0066】
図10に示されるように、データ取得部121は、各データの取得(S111)を実行する。具体的には、図12に示されるように、画像取得部121aは、ユーザU1を撮影した画像データIM1をカメラ16から取得する。図11乃至図13に示されるように、パスポート取得部121bは、ユーザU1によって提示されたパスポートP1を読み取ったパスポートデータPD1をパスポートスキャナ17から取得する。パスポートデータPD1には、入国証印(例えば、ゴム印、ステッカー、またはパスポートと独立した印刷物)の読み取り情報を含み得る。
【0067】
申込照会取得部121cは、購入申込者による購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する。申込照会データは、例えば購入申込識別子または他の購入申込に関するデータを含み得る。一例として、申込照会データは、受取日、受取時間、受取場所、間口(ボックス)情報、またはパスポート番号の少なくとも1つに関する情報を含むことができる。図13に示されるように、申込者用控えAC1がバーコードを含む場合には、バーコードリーダー18がこのバーコードを読み取ることで申込照会データAID1が生成され得る。申込者用控えがシンボル列を含む場合には、OCR(Optical Character Recognition)リーダーがこのシンボル列を読み取るか、ユーザがこのシンボル列を入力デバイスに与えることで、申込照会データが生成され得る。
【0068】
ステップS111の後に、非居住者確認部122は、非居住者確認(S112)を実行する。図11に示されるように、非居住者確認部122は、パスポートデータPD1に基づいて、パスポートP1の所持者が非居住者であるか否かを確認する。
【0069】
具体的には、非居住者確認部122は、パスポートデータPD1のうち「国籍」に基づいて、パスポートP1の所持者が「外国人」または「内国人」のいずれに該当するかを確認する。そして、非居住者確認部122は、パスポートデータPD1のうち「上陸年月日」および「在留資格」にさらに基づいて、パスポートP1の所持者が「外国人」の「非居住者」の条件を満たしているか否か、または「内国人」の「非居住者」の条件を満たしているか否か、を確認する。「上陸年月日」および「在留資格」は、パスポートデータPD1のうち例えば入国証印に対応する部分を元に特定可能である。
【0070】
ステップS111の後に、本人確認部123は、本人確認(S113)を実行する。図12に示されるように、本人確認部123は、パスポートデータPD1に含まれる顔写真部分PD1aと、画像データIM1に含まれるユーザU1の顔部分IM1aとに基づいて、ユーザU1がパスポートP1の所持者であるか否かを確認する。本人確認部123は、例えば公知の顔認証技術を用いて、本人確認を行うことができる。
【0071】
ステップS111の後に、購入記録確認部124は、購入記録の確認(S114)を実行する。具体的には、購入記録確認部124は、購入申込記憶部111に保存(すなわち、購入申込データベース(図7)に登録)されている購入申込データのうち、ステップS111において取得した申込照会データに対応する購入申込データを抽出する。例えば、図13に示されるように、購入記録確認部124は、購入申込記憶部111に保存されている購入申込データのうち申込照会データAID1に対応する購入申込データを抽出する。
【0072】
例えば、申込照会データAID1は、購入申込識別子XXXと、購入申込データに含まれる購入者情報UUUの少なくとも一部(例えば、パスポート番号PN、など)とを含み、パスポートデータPD1は、購入申込データに含まれる購入者情報UUUの少なくとも一部(例えば、パスポート番号PN、姓SN、名GN、など)を含む。購入記録確認部124は、抽出した購入申込データに含まれる購入者情報(例えばパスポート番号PN)と、パスポートデータPD1に含まれる購入者情報(パスポート番号PN)とを照合することで、パスポートP1の所持者が、申込照会データAID1に含まれる購入申込識別子XXXによって識別される購入申込者と一致するか否かを確認(購入記録確認)する。さらに、購入記録確認部124は、抽出した購入申込データの受取日、受取時間、または受け取り場所の少なくとも1つと、申込照会データAID1に含まれる受取日、受取時間、または受け取り場所の少なくとも1つとを照合してもよい。これらの情報の照合に失敗した場合には、エラー処理が行われ図10の販売処理は終了し得る。
【0073】
なお、ステップS112乃至ステップS114の処理は、図10とは異なる順序で実行されてもよいし、並列的に実行されてもよい。ステップS112においてパスポートP1の所持者が非居住者でないと確認された場合、ステップS113においてユーザU1がパスポートP1の所持者でないことが確認された場合、またはステップS114において申込照会データAID1およびパスポートデータPD1に対応する購入申込データが抽出できなかった場合には、それぞれエラー処理が行われ図10の販売処理は終了し得る。
【0074】
ステップS114に関して、購入申込記憶部111に保存される購入申込データは、予め定められた時間に無効化されてよい。予め定められた時間は、購入申込データに含まれる保管期限の到来時であってもよいし、購入申込データに関連付けられる免税品がノーショー(no-show)としてボックスから回収される時であってもよい。これにより、ボックス内の免税品の入れ替え後に、入れ替え前の免税品を購入申込したユーザが現れた場合に、当該ボックスが解錠され、入れ替え後の免税品が誤って引き渡されてしまう事態を防止できる。購入申込データの無効化は、購入申込管理部120aが当該購入申込データを購入申込記憶部111から削除することで実現されてもよいし、購入記録確認部124が当該購入申込データを抽出対象から除外することで実現されてもよい。
【0075】
ステップS112乃至ステップS114の後に、ロッカー制御部125は、ボックスの解錠(S115)を実行する。図14に示されるように、ロッカー制御部125は、ロッカー15のうちステップS114において抽出された購入申込データに関連付けられる免税品15dが格納されたボックスを解錠する。ロッカー制御部125は、免税品15dが格納されたボックスを特定するために、格納先記憶部112に構成された格納先データベース(図8)を参照する。
【0076】
ステップS114において抽出された購入申込データに関連付けられる免税品が複数のボックスに格納されている場合に、ステップS115において、ロッカー制御部125は、これらのボックスを解錠するとともに、出力デバイスに通知を出力させる。これにより、ユーザの取り忘れを防止できる。例えば、ロッカー制御部125は、注意喚起のためのメッセージ(例えば、「ボックス001とボックス002が開きます」)およびアラーム音をスピーカから音声出力してもよいし、注意喚起のための画面をディスプレイに表示してもよい。
【0077】
ステップS115の後に、ボックス状態検出部126は、ボックス状態の検出(S116)を実行する。具体的には、ボックス状態検出部126は、ステップS115において解錠されたボックスの状態を検出する。ここで、ボックス状態検出部126は、ロッカー15が備える複数のボックスの各々に収容物があるか否かと、複数のボックスの各々の扉の開閉状態とのうち少なくとも一方を検出可能である。ボックス状態検出部126は、例えば、各ボックスに備えられた重量センサの出力に基づいて当該ボックスに収容物があるか否かを検出可能であるし、各ボックスに備えられた開閉センサの出力に基づいて当該ボックスの扉の開閉状態を検出可能である。ステップS116は、例えば、ステップS115の後の所定の時間経過後に行われてよい。
【0078】
ステップS116の後に、ロッカー制御部125は、ボックスの施錠(S117)を実行する。具体的には、ロッカー制御部125は、ステップS115において解錠したボックスが正常な状態であることがステップS116において検出された場合に、当該ボックスを施錠する。これにより、第三者による荷物の預け入れなどの誤使用や危険物の設置を防止することができる。ここで正常な状態とは、ボックスに収容物がないこと、およびボックスの扉が閉状態にあることの少なくとも一方であり得る。
【0079】
なお、ステップS116においてボックスが正常な状態でないことが検出された場合に、ロッカー制御部125は、例えば以下の例外処理を実行し得る。
・ロッカー制御部125は、ステップS115から所定の時間経過後にボックスの扉が開状態にあることがステップS116において検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部125は、メッセージ(例えば、「ボックス001の扉を閉めてください」)およびアラーム音をスピーカから音声出力してもよい。これにより、ユーザに扉の閉め忘れを知らせて扉を閉じるよう促すことができる。
・ロッカー制御部125は、ステップS115の後に、ボックスに収容物がないこと、および当該ボックスの扉が開状態にあることがステップS116において検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部125は、メッセージ(例えば、「ボックス001の扉を閉めてください」)およびアラーム音をスピーカから音声出力してもよい。これにより、ユーザに扉の閉め忘れを知らせて扉を閉じるよう促すことができる。
・ロッカー制御部は、ステップS115から所定の時間経過後にボックスに収容物があることがステップS116において検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部125は、メッセージ(例えば、「ボックス001を空にしてください」)およびアラーム音をスピーカから音声出力してもよい。これにより、ユーザが免税品を受け取り忘れたこと、または第三者が異物(荷物または危険物)を設置したこと、などを本人または管理者に知らせることができる。
・ロッカー制御部は、ステップS115後に、ボックスの扉が閉状態にあること、および当該ボックスに収容物があることがステップS116において検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部125は、メッセージ(例えば、「ボックス001を空にしてください」)およびアラーム音をスピーカから音声出力してもよい。これにより、ユーザが免税品を受け取り忘れたこと、または第三者が異物を設置したこと、などを本人または管理者に知らせることができる。
【0080】
(1-4-3)補充処理
第1の実施形態の補充処理について説明する。図15は、第1の実施形態の免税品販売システムの補充処理のフローチャートである。
【0081】
図15に示されるように、トリガイベント検出部127は、トリガイベントの検出(S120)を実行する。具体的には、トリガイベント検出部127は、作業者がロッカー15に免税品を新たに補充するトリガイベントを検出する。トリガイベントは、例えば、作業者がロッカー15の付近に設置された入力デバイスを操作して所定の入力(例えば、「免税品を補充する」を選択)を行ったことであり得る。
【0082】
ステップS120の後に、ロッカー制御部125は、ボックスの解錠(S121)を実行する。具体的には、ロッカー制御部125は、ロッカー15の備える複数のボックスの少なくとも一部を解錠する。例えば、ロッカー制御部125は、全てのボックスを解錠してもよいし、補充される免税品の数量に応じた数のボックスを解錠してもよい。ロッカー制御部125が、複数の免税品を収容するためのボックスを一斉解錠することで、作業者は効率的に免税品を補充できる。また、ロッカー制御部125は、収容物のないボックスのみを解錠してもよいし、収容物のないボックスおよび保管期限の過ぎた免税品が収容されているボックスを解錠してもよい。ロッカー制御部125が、保管期限の過ぎた免税品が収容されているボックスを解錠することで、作業者は新たな免税品を補充と保管期限の過ぎた免税品の回収とを効率的に行える。
【0083】
ステップS121の後に、識別子取得部121dは、識別子の取得(S122)を実行する。具体的には、識別子取得部121dは、新たに補充される免税品を対象とする購入申込を識別する購入申込識別子を取得する。例えば、この免税品の包装に貼付されたシールまたは当該包装に印刷されたバーコードもしくはシンボル列をバーコードリーダーまたはOCRリーダーによって読み取ることで、または作業者が当該シンボル列を入力デバイスに与えることで、購入申込識別子が生成され得る。
【0084】
なお、ステップS122において取得された購入申込識別子が、購入申込記憶部111に保存されるいずれの購入申込データに含まれる購入申込識別子とも一致しない場合には、エラー処理が行われ図15の補充処理は終了し得る。
【0085】
ステップS122の後に、格納先決定部128は、格納先の決定(S123)を実行する。具体的には、格納先決定部128は、新たに補充される免税品が格納されるボックスを決定する。例えば、格納先決定部128は、収容物のないボックスおよび保管期限の過ぎた免税品が収容されているボックスから、この免税品を格納するために必要な個数のボックスを選択する。
【0086】
ステップS123の後に、格納先管理部120bは、格納先の登録(S124)を実行する。具体的には、格納先管理部120bは、ステップS122において取得された購入申込識別子に関連付けて、ステップS123において決定された格納先(ボックス)を識別する格納先識別子を格納先記憶部112に保存(すなわち、格納先データベース(図8)に登録)する。
【0087】
ステップS123の後に、格納先提示部129は、格納先の提示(S125)を実行する。具体的には、格納先提示部129は、ステップS123において決定された格納先を示す情報を作業者に提示する。例えば、格納先提示部129は、格納先を示すボックス番号をディスプレイに表示してもよいし、メッセージ(例えば、「001番のボックスに格納してください」)をスピーカから音声出力してもよいし、格納先に対応するランプを点灯してもよい。
【0088】
なお、ステップS124乃至ステップS125の処理は、図15とは異なる順序で実行されてもよいし、並列的に実行されてもよい。
【0089】
ステップS125の後に、ボックス状態検出部126は、ボックス状態の検出(S126)を実行する。具体的には、ボックス状態検出部126は、ステップS123において決定された格納先に相当するボックスの状態を検出する。ステップS126は、例えば、ステップS125の後の所定の時間経過後に行われてよい。
【0090】
ステップS126の後に、ロッカー制御部125は、ボックスの施錠(S127)を実行する。具体的には、ロッカー制御部125は、ステップS123において決定した格納先に相当するボックスが正常な状態であることがステップS126において検出された場合に、当該ボックスを施錠する。これにより、作業者による格納先の誤り、免税品の補充し忘れ、などを防止することができる。ここで正常な状態とは、新たに補充される免税品が正しいボックスに格納され、かつロッカー制御部125が当該ボックスを施錠する準備が整っていることを意味する。正常な状態は、例えば、ボックスに収容物があること、および扉が閉状態にあることの少なくとも1つであり得る。
【0091】
なお、ステップS126においてボックスが正常な状態でないことが検出された場合に、ロッカー制御部125は、例えば以下の例外処理を実行し得る。
・ロッカー制御部125は、ステップS125から所定の時間経過後に、ボックスに収容物がないことがステップS126において検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部125は、メッセージ(例えば、「ボックス001に免税品を格納してください」)およびアラーム音をスピーカから音声出力してもよい。これにより、作業者に格納先の誤りまたは免税品の補充し忘れを知らせて、免税品を正しいボックスに格納するよう促すことができる。
・ロッカー制御部125は、ステップS125の後に、ボックスに収容物があること、および当該ボックスの扉が開状態にあることがステップS126において検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部125は、メッセージ(例えば、「ボックス001の扉を閉めてください」)およびアラーム音をスピーカから音声出力してもよい。これにより、作業者に扉の閉め忘れを知らせて扉を閉じるよう促すことができる。
【0092】
(1-5)第1の実施形態の小括
以上説明したように、第1の実施形態の免税品販売装置は、ユーザによって提示されたパスポートの所持者がユーザと一致するか否かを確認(本人確認)し、このパスポートの所持者が非居住者であるか否かを確認(非居住者確認)し、当該パスポートの所持者が購入申込者と一致するか否かを確認(購入記録確認)する。そして、この免税品販売装置は、本人確認、非居住者確認、及び購入記録確認の全てがパスした場合に、このユーザの購入申込した免税品が格納されたボックスを解錠する。故に、この免税品販売装置によれば、係員を常駐させることなく、ユーザに自身が購入申込した免税品を引き渡すことができる。すなわち、免税品の販売に係る人的コストを削減できる。なお、第1の実施形態の免税品販売装置の処理として説明されたものの一部をECサーバまたは他の外部装置が行ってもよい。例えば、かかる処理の一部を実行する第1の装置と、残部の少なくとも一部を実行する第2の装置とを含む免税品販売システムが構成可能である。
【0093】
(2)第2の実施形態
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の免税品販売システムは、免税品販売装置とECサーバとの間の機能分担において第1の実施形態の免税品販売システムとは異なる。
【0094】
(2-1)免税品販売システムの構成
第2の実施形態の免税品販売システムの構成について説明する。第2の実施形態の免税品販売システムの構成は、図1に示したとおりである。
【0095】
(2-1-1)免税品販売装置の構成
免税品販売装置の構成を説明する。第2の実施形態の免税品販売装置10は、第1の実施形態の免税品販売装置10と同一であってもよいし、ハードウェアまたは機能の一部において異なるものであってもよい。
【0096】
(2-1-2)ECサーバの構成
ECサーバの構成を説明する。図16は、第2の実施形態のECサーバを例示するブロック図である。図17は、図16のデータ管理部を例示するブロック図である。図18は、図16のデータ取得部を例示するブロック図である。
【0097】
図16に示されるように、ECサーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、入出力インタフェース33と、通信インタフェース34とをハードウェアとして備える。
【0098】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0099】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、顔認証)のプログラム
【0100】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0101】
具体的には、記憶装置31は、購入申込記憶部311と、格納先記憶部312とを含む。
なお、記憶装置31は、ネットワークNWを介して、ECサーバ30と接続されてもよい。
【0102】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを実行することによって、ECサーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
【0103】
具体的には、プロセッサ32は、プログラムを実行することで、データ管理部120、データ取得部321、非居住者確認部322、本人確認部323、購入記録確認部324、ロッカー制御部325、ボックス状態検出部326、トリガイベント検出部327、格納先決定部328、および格納先提示部329として機能し得る。
【0104】
図17に示されるように、データ管理部320は、購入申込管理部320a、および格納先管理部320bを含む。
【0105】
図18に示されるように、データ取得部321は、画像取得部321a、パスポート取得部321b、申込照会取得部321c、および識別子取得部321dを含む。
【0106】
入出力インタフェース33は、ECサーバ30に接続される入力デバイスから情報を取得し、かつ、ECサーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、カメラ、パスポートスキャナ、バーコードリーダー、OCR(Optical Character Recognition)リーダー、センサ、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、電気錠、ディスプレイ、ランプ、スピーカ、扉の開閉機構、である。
【0107】
通信インタフェース34は、ECサーバ30と、例えば免税品販売装置10などの外部装置との間の通信を制御するように構成される。なお、ECサーバ30が入力デバイスおよび出力デバイスから遠隔に設置される場合には、入力デバイスおよび出力デバイスは、入出力インタフェース33に代えて通信インタフェース34を介してECサーバ30と情報をやり取りすることもあり得る。
【0108】
(2-2)実施形態の概要
第2の実施形態の概要について説明する。
【0109】
ユーザがロッカーを訪問すると、免税品販売装置10が各種データを取得してECサーバ30へ送信する。ECサーバ30は、免税品販売装置10から取得したデータを参照して、非居住者確認、本人確認、及び購入記録確認を行うことによりユーザへ免税品を引き渡してよいか否かを判定する。ECサーバ30は、ユーザが提示した申込者用控えに基づいて特定される免税品を当人に引き渡してよいと判定した場合に、免税品販売装置10にロッカー15のうち当該免税品が格納されたボックスを解錠するよう指示する。ユーザがボックスから免税品を取り出すことで引き渡しは完了する。
【0110】
(2-3)データベース
第2の実施形態のデータベースについて説明する。第2の実施形態の購入申込データベース、および格納先データベースは、記憶装置31に記憶され、データ管理部320によって管理される。
【0111】
(2-4)処理
第2の実施形態の処理について説明する。
【0112】
(2-4-1)申込受付処理
第2の実施形態の申込受付処理について説明する。図19は、第2の実施形態の免税品販売システムにおける申込受付処理のシーケンス図である。
【0113】
図19に示されるように、ECサーバ30は、図9と同様に、免税品情報の提供(S130)を実行する。
【0114】
免税品情報の提供(S130)の後に、端末50は、図9と同様に、購入申込(S150)を実行する。
【0115】
購入申込(S150)の後に、ECサーバ30は、図9と同様に、申込者用控えの発行(S131)を実行する。
【0116】
購入申込(S150)の後に、ECサーバ30は、購入申込の登録(S132A)を実行する。具体的には、購入申込管理部320aは、購入申込データを購入申込記憶部311に保存する。これにより、購入申込データが、購入申込データベースに登録される。
【0117】
なお、ECサーバ30は、購入申込を受け付ける度に購入申込の登録(S132A)を実行する必要はなく、例えば購入申込の受付時、免税品の受け取り日または免税品の受け取り日時を基準として、所定の時間単位(例えば、1日)毎にまとめて購入申込の登録(S132A)を実行してもよい。
【0118】
購入申込(S150)の後に、ECサーバ30は、図9と同様に、免税品の手配(S133)を実行する。
【0119】
申込者用控えの発行(S131)、購入申込の登録(S132A)、および免税品の手配(S133)は、図19とは異なる順序で実行されてもよいし、並列的に実行されてもよい。
【0120】
(2-4-2)販売処理
第2の実施形態の販売処理について説明する。図20は、第2の実施形態の免税品販売システムの販売処理のフローチャートである。
【0121】
図20の販売処理は、例えばユーザがロッカー15の付近に設置された入力デバイスを操作して所定の入力(例えば、「免税品を受け取る」を選択)を行うことで開始し得る。
【0122】
図20に示されるように、データ取得部321は、各データの取得(S311)を実行する。具体的には、画像取得部321aは、ユーザU1を撮影した画像データIM1を免税品販売装置10から取得する。パスポート取得部321bは、ユーザU1によって提示されたパスポートP1を読み取ったパスポートデータPD1を免税品販売装置10から取得する。申込照会取得部321cは、購入申込者による購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを免税品販売装置10から取得する。
【0123】
ステップS311の後に、非居住者確認部322は、非居住者確認(S312)を実行する。非居住者確認部322は、ステップS311において取得したパスポートデータPD1に基づいて、パスポートP1の所持者が非居住者であるか否かを確認する。
【0124】
ステップS311の後に、本人確認部323は、本人確認(S313)を実行する。本人確認部323は、ステップS311において取得したパスポートデータPD1に含まれる顔写真部分PD1aと、ステップS311において取得した画像データIM1に含まれるユーザU1の顔部分IM1aとに基づいて、ユーザU1がパスポートP1の所持者であるか否かを確認する。
【0125】
ステップS311の後に、購入記録確認部324は、購入記録の確認(S314)を実行する。具体的には、購入記録確認部324は、購入申込記憶部311に保存(すなわち、購入申込データベースに登録)されている購入申込データのうち、ステップS311において取得した申込照会データに対応する購入申込データを抽出する。例えば、購入記録確認部324は、購入申込記憶部311に保存されている購入申込データのうち申込照会データAID1に対応する購入申込データを抽出する。そして、購入記録確認部324は、抽出した購入申込データに含まれる購入者情報(例えばパスポート番号PN)と、パスポートデータPD1に含まれる購入者情報(パスポート番号PN)とを照合することで、パスポートP1の所持者が、申込照会データAID1に含まれる購入申込識別子XXXによって識別される購入申込者と一致するか否かを確認(購入記録確認)する。さらに、購入記録確認部324は、抽出した購入申込データの受取日、受取時間、または受け取り場所の少なくとも1つと、申込照会データAID1に含まれる受取日、受取時間、または受け取り場所の少なくとも1つとを照合してもよい。これらの情報の照合に失敗した場合には、エラー処理が行われ図20の販売処理は終了し得る。
【0126】
なお、ステップS312乃至ステップS314の処理は、図20とは異なる順序で実行されてもよいし、並列的に実行されてもよい。ステップS312においてパスポートP1の所持者が非居住者でないと確認された場合、ステップS313においてユーザU1がパスポートP1の所持者でないことが確認された場合、またはステップS314において申込照会データAID1およびパスポートデータPD1に対応する購入申込データが抽出できなかった場合には、それぞれエラー処理が行われ図20の販売処理は終了し得る。
【0127】
ステップS314に関して、購入申込記憶部311に保存される購入申込データは、予め定められた時間に無効化されてよい。予め定められた時間は、購入申込データに含まれる保管期限の到来時であってもよいし、購入申込データに関連付けられる免税品がノーショー(no-show)としてボックスから回収される時であってもよい。これにより、ボックス内の免税品の入れ替え後に、入れ替え前の免税品を購入申込したユーザが現れた場合に、当該ボックスが解錠され、入れ替え後の免税品が誤って引き渡されてしまう事態を防止できる。購入申込データの無効化は、購入申込管理部320aが当該購入申込データを購入申込記憶部311から削除することで実現されてもよいし、購入記録確認部324が当該購入申込データを抽出対象から除外することで実現されてもよい。
【0128】
ステップS312乃至ステップS314の後に、ロッカー制御部325は、ボックスの解錠(S315)を実行する。ロッカー制御部325は、ロッカー15のうちステップS314において抽出された購入申込データに関連付けられる免税品15dが格納されたボックスを解錠するように、免税品販売装置10に指示する。一例としてロッカー制御部325は、解錠すべきボックス(つまり、免税品15dが格納されたボックス)を識別する情報のみを免税品販売装置10へ送信する。ロッカー制御部325は、免税品15dが格納されたボックスを特定するために、格納先記憶部312に構成された格納先データベースを参照する。
【0129】
ステップS314において抽出された購入申込データに関連付けられる免税品が複数のボックスに格納されている場合に、ステップS315において、ロッカー制御部325は、これらのボックスを解錠するとともに、免税品販売装置10の出力デバイスに通知を出力させるよう、免税品販売装置10に指示する。これにより、ユーザの取り忘れを防止できる。例えば、ロッカー制御部325は、注意喚起のためのメッセージ(例えば、「ボックス001とボックス002が開きます」)およびアラーム音を免税品販売装置10のスピーカから音声出力してもよいし、注意喚起のための画面を免税品販売装置10のディスプレイに表示してもよい。
【0130】
ステップS315の後に、ボックス状態検出部326は、ボックス状態の検出(S316)を実行する。具体的には、ボックス状態検出部326は、免税品販売装置10から報告されるデータ(例えば、重量センサの出力、開閉センサの出力、またはそれらの組み合わせ)に基づいて、ステップS315において解錠されたボックスの状態を検出する。ここで、ボックス状態検出部326は、ロッカー15が備える複数のボックスの各々に収容物があるか否かと、複数のボックスの各々の扉の開閉状態とのうち少なくとも一方を検出可能である。ボックス状態検出部326は、例えば、各ボックスに備えられた重量センサの出力に基づいて当該ボックスに収容物があるか否かを検出可能であるし、各ボックスに備えられた開閉センサの出力に基づいて当該ボックスの扉の開閉状態を検出可能である。ステップS316は、例えば、ステップS315の後の所定の時間経過後に行われてよい。
【0131】
ステップS316の後に、ロッカー制御部325は、ボックスの施錠(S317)を実行する。具体的には、ロッカー制御部325は、ステップS315において解錠したボックスが正常な状態であることがステップS316において検出された場合に、当該ボックスを施錠するよう免税品販売装置10に指示する。これにより、第三者による荷物の預け入れなどの誤使用や危険物の設置を防止することができる。ここで正常な状態とは、ボックスに収容物がないこと、およびボックスの扉が閉状態にあることの少なくとも一方であり得る。
【0132】
なお、ステップS316においてボックスが正常な状態でないことが検出された場合に、ロッカー制御部325は、例えば以下の例外処理を実行し得る。
・ロッカー制御部325は、ステップS315から所定の時間経過後にボックスの扉が開状態にあることがステップS316において検出された場合に、免税品販売装置10の出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部325は、メッセージ(例えば、「ボックス001の扉を閉めてください」)およびアラーム音を免税品販売装置10のスピーカから音声出力させてもよい。これにより、ユーザに扉の閉め忘れを知らせて扉を閉じるよう促すことができる。
・ロッカー制御部325は、ステップS315の後に、ボックスに収容物がないこと、および当該ボックスの扉が開状態にあることがステップS316において検出された場合に、免税品販売装置10の出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部325は、メッセージ(例えば、「ボックス001の扉を閉めてください」)およびアラーム音を免税品販売装置10のスピーカから音声出力させてもよい。これにより、ユーザに扉の閉め忘れを知らせて扉を閉じるよう促すことができる。
・ロッカー制御部は、ステップS315から所定の時間経過後にボックスに収容物があることがステップS316において検出された場合に、免税品販売装置10の出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部325は、メッセージ(例えば、「ボックス001を空にしてください」)およびアラーム音を免税品販売装置10のスピーカから音声出力させてもよい。これにより、ユーザが免税品を受け取り忘れたこと、または第三者が異物(荷物または危険物)を設置したこと、などを本人または管理者に知らせることができる。
・ロッカー制御部は、ステップS315後に、ボックスの扉が閉状態にあること、および当該ボックスに収容物があることがステップS316において検出された場合に、免税品販売装置10の出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部325は、メッセージ(例えば、「ボックス001を空にしてください」)およびアラーム音を免税品販売装置10のスピーカから音声出力させてもよい。これにより、ユーザが免税品を受け取り忘れたこと、または第三者が異物を設置したこと、などを本人または管理者に知らせることができる。
【0133】
(2-4-3)補充処理
第2の実施形態の補充処理について説明する。図21は、第2の実施形態の免税品販売システムの補充処理のフローチャートである。
【0134】
図21に示されるように、トリガイベント検出部327は、トリガイベントの検出(S320)を実行する。具体的には、トリガイベント検出部327は、免税品販売装置10から報告されるデータ(例えば、免税品販売装置10の入力デバイスに対する作業者の操作内容)に基づいて、作業者がロッカー15に免税品を新たに補充するトリガイベントを検出する。トリガイベントは、例えば、作業者がロッカー15の付近に設置された入力デバイスを操作して所定の入力(例えば、「免税品を補充する」を選択)を行ったことであり得る。
【0135】
ステップS320の後に、ロッカー制御部325は、ボックスの解錠(S321)を実行する。具体的には、ロッカー制御部325は、ロッカー15の備える複数のボックスの少なくとも一部を解錠するよう免税品販売装置10に指示する。例えば、ロッカー制御部325は、全てのボックスを解錠するよう免税品販売装置10に指示してもよいし、補充される免税品の数量に応じた数のボックスを解錠するよう免税品販売装置10に指示してもよい。ロッカー制御部325が、複数の免税品を収容するためのボックスを一斉解錠するよう免税品販売装置10に指示することで、作業者は効率的に免税品を補充できる。また、ロッカー制御部325は、収容物のないボックスのみを解錠するよう免税品販売装置10に指示してもよいし、収容物のないボックスおよび保管期限の過ぎた免税品が収容されているボックスを解錠するよう免税品販売装置10に指示してもよい。ロッカー制御部325が、保管期限の過ぎた免税品が収容されているボックスを解錠するよう免税品販売装置10に指示することで、作業者は新たな免税品を補充と保管期限の過ぎた免税品の回収とを効率的に行える。
【0136】
ステップS321の後に、識別子取得部321dは、識別子の取得(S322)を実行する。具体的には、識別子取得部321dは、新たに補充される免税品を対象とする購入申込を識別する購入申込識別子を免税品販売装置10から取得する。例えば、この免税品の包装に貼付されたシールまたは当該包装に印刷されたバーコードもしくはシンボル列をバーコードリーダーまたはOCRリーダーによって読み取ることで、または作業者が当該シンボル列を入力デバイスに与えることで、免税品販売装置10が購入申込識別子を生成し得る。免税品販売装置10は、生成した購入申込識別子をECサーバ30へ送信する。
【0137】
なお、ステップS322において取得された購入申込識別子が、購入申込記憶部311に保存されるいずれの購入申込データに含まれる購入申込識別子とも一致しない場合には、エラー処理が行われ図21の補充処理は終了し得る。
【0138】
ステップS322の後に、格納先決定部328は、格納先の決定(S323)を実行する。具体的には、格納先決定部328は、新たに補充される免税品が格納されるボックスを決定する。例えば、格納先決定部328は、収容物のないボックスおよび保管期限の過ぎた免税品が収容されているボックスから、この免税品を格納するために必要な個数のボックスを選択する。
【0139】
ステップS323の後に、格納先管理部320bは、格納先の登録(S324)を実行する。具体的には、格納先管理部320bは、ステップS322において取得された購入申込識別子に関連付けて、ステップS323において決定された格納先(ボックス)を識別する格納先識別子を格納先記憶部312に保存(すなわち、格納先データベースに登録)する。
【0140】
ステップS323の後に、格納先提示部329は、格納先の提示(S325)を実行する。具体的には、格納先提示部329は、ステップS323において決定された格納先を示す情報を作業者に提示するよう免税品販売装置10に指示する。例えば、格納先提示部329は、格納先を示すボックス番号を免税品販売装置10のディスプレイに表示させてもよいし、メッセージ(例えば、「001番のボックスに格納してください」)を免税品販売装置10のスピーカから音声出力させてもよいし、格納先に対応する免税品販売装置10のランプを点灯させてもよい。
【0141】
なお、ステップS324乃至ステップS325の処理は、図21とは異なる順序で実行されてもよいし、並列的に実行されてもよい。
【0142】
ステップS325の後に、ボックス状態検出部326は、ボックス状態の検出(S326)を実行する。具体的には、ボックス状態検出部326は、免税品販売装置10から報告されるデータ(例えば、重量センサの出力、開閉センサの出力、またはそれらの組み合わせ)に基づいて、ステップS323において決定された格納先に相当するボックスの状態を検出する。ステップS326は、例えば、ステップS325の後の所定の時間経過後に行われてよい。
【0143】
ステップS326の後に、ロッカー制御部325は、ボックスの施錠(S327)を実行する。具体的には、ロッカー制御部325は、ステップS323において決定した格納先に相当するボックスが正常な状態であることがステップS326において検出された場合に、当該ボックスを施錠するよう免税品販売装置10に指示する。これにより、作業者による格納先の誤り、免税品の補充し忘れ、などを防止することができる。ここで正常な状態とは、新たに補充される免税品が正しいボックスに格納され、かつ免税品販売装置10が当該ボックスを施錠する準備が整っていることを意味する。正常な状態は、例えば、ボックスに収容物があること、および扉が閉状態にあることの少なくとも1つであり得る。
【0144】
なお、ステップS326においてボックスが正常な状態でないことが検出された場合に、ロッカー制御部325は、例えば以下の例外処理を実行し得る。
・ロッカー制御部325は、ステップS325から所定の時間経過後に、ボックスに収容物がないことがステップS326において検出された場合に、免税品販売装置10の出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部325は、メッセージ(例えば、「ボックス001に免税品を格納してください」)およびアラーム音を免税品販売装置10のスピーカから音声出力させてもよい。これにより、作業者に格納先の誤りまたは免税品の補充し忘れを知らせて、免税品を正しいボックスに格納するよう促すことができる。
・ロッカー制御部325は、ステップS325の後に、ボックスに収容物があること、および当該ボックスの扉が開状態にあることがステップS326において検出された場合に、免税品販売装置10の出力デバイスに通知を出力させてもよい。例えば、ロッカー制御部325は、メッセージ(例えば、「ボックス001の扉を閉めてください」)およびアラーム音を免税品販売装置10のスピーカから音声出力させてもよい。これにより、作業者に扉の閉め忘れを知らせて扉を閉じるよう促すことができる。
【0145】
(2-5)第2の実施形態の小括
以上説明したように、第2の実施形態のECサーバは、ユーザによって提示されたパスポートの所持者がユーザと一致するか否かを確認(本人確認)し、このパスポートの所持者が非居住者であるか否かを確認(非居住者確認)し、当該パスポートの所持者が購入申込者と一致するか否かを確認(購入記録確認)する。そして、このECサーバは、本人確認、非居住者確認、及び購入記録確認の全てがパスした場合に、このユーザの購入申込した免税品が格納されたボックスを解錠するよう免税品販売装置10に指示する。故に、このECサーバによれば、係員を常駐させることなく、ユーザに自身が購入申込した免税品を引き渡すことができる。すなわち、免税品の販売に係る人的コストを削減できる。なお、第2の実施形態のECサーバの処理として説明されたものの一部を免税品販売装置または他の外部装置が行ってもよい。例えば、かかる処理の一部を実行する第1の装置と、残部の少なくとも一部を実行する第2の装置とを含む免税品販売システムが構成可能である。
【0146】
(3)変形例
ECサーバ30(免税品販売装置10は、または図示されない他のコンピュータであってもよい)は、電子購入記録票の自動作成、および作成した電子購入記録票の監督官庁(例えば、国税庁)への自動提出を行ってもよい。
具体的には、ECサーバ30は、購入申込に応じて、予め作成されている電子購入記録票のテンプレートを参照し、当該購入申込に対応する電子購入記録票を新規作成する。一例として、ECサーバ30は、購入申込データに含まれるパスポート番号、および購入商品情報を抽出し、対象の電子購入記録票のテンプレートの複製に書き出す。さらに、ECサーバ30は、免税品の引き渡し時に取得したパスポートデータPD1または申込照会データAID1に含まれるパスポート番号をキーとして、購入申込に対応する電子購入記録票を検索する。ECサーバ30は、対象の電子購入記録票にパスポートデータPD1のうち必要な情報を書き出すことで、電子購入記録票を完成させる。ECサーバ30は、免税品の受け取りの検知をトリガとして電子購入記録票を監督官庁にオンライン提出する。
【0147】
第1の実施形態および第2の実施形態において説明した免税品販売システムにおける機能分担は例示に過ぎない。免税品販売装置およびECサーバが、第1の実施形態および第2の実施形態とは異なる態様で機能分担してもよいし、免税品販売装置、ECサーバ、および他の1以上の装置(つまり、3以上の装置)が機能分担することで免税品販売システムを実現してもよい。
【0148】
第1の実施形態のボックスの解錠(S115)および第2の実施形態のボックスの解錠(S315)では、ボックスを自動解錠する例を示した。しかしながら、ボックスを自動解錠する代わりに、ユーザにパスワード入力を求めるようにしてもよい。このとき、ユーザには何らかの手段でパスワードが通知され得る。ユーザが免税品販売装置10の入力デバイスに正しいパスワードを入力したことに応答して、免税品販売装置10は所定のボックスを解錠する。
【0149】
第1の実施形態および第2の実施形態では、補充処理(図15図21)において、識別子の取得(S122,S322)、格納先の決定(S123,S323)、格納先の登録(S124,S324)、および格納先の提示(S125,S325)を実行する例を説明した。しかしながら、ECサーバ30は、申込受付処理(図9図10)のうち例えば免税品の手配(S133)において、免税品の格納先を決定し、決定した格納先の情報を配送指示とともに配送業者に通知してもよい。免税品の格納先の情報は、例えば、作業者による補充作業のために当該免税品の包装に付されてもよい。さらに、補充処理(図15図21)のボックスの解錠(S121,S321)において、補充の対象となる免税品の格納先に対応するボックスのみを解錠することで、格納先の誤りや、格納済みの免税品の盗難を防止することができる。
【0150】
なお、免税品の購入資格は、非居住者以外には認められてない。しかしながら、将来的に、非居住者以外にも免税品の購入資格が認められる可能性がある。このような場合には、非居住者確認部122または非居住者確認部322は、省略され、または非居住者以外の要件を確認するように変形され得る。
【0151】
(4)付記
実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0152】
(付記1)
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部(111,311)に保存する第1の保存手段(120a,320a)、
複数のボックスを備えるロッカーのうち購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部(112,312)に保存する第2の保存手段(120b,320b)、
ユーザを撮影した画像データを取得する第1の取得手段(121a,321a)、
ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する第2の取得手段(121b,321b)、
免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する第3の取得手段(121c,321c)、
パスポートデータに基づいて、パスポートの所持者が免税品の購入資格を有するか否かを確認する第1の確認手段(122,322)、
パスポートデータに含まれる顔写真部分と画像データに含まれるユーザの顔部分とに基づいて、ユーザがパスポートの所持者であるか否かを確認する第2の確認手段(123,323)、
購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、パスポートの所持者が免税品の購入申込者であるか否かを確認する第3の確認手段(124,324)、および
パスポートの所持者が免税品の購入資格を有することが確認され、ユーザがパスポートの所持者であることが確認され、かつパスポートの所持者が免税品の購入申込者であることが確認された場合に、ロッカーのうち第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠する解錠手段(125,325)、
を含む複数の手段のうちの一部である第1の手段を備える第1の装置(10)と、複数の手段のうちの一部であって第1の手段とは異なる第2の手段を備える第2の装置(30)とを具備する、免税品販売システム(1)。
【0153】
(付記2)
第1の保存手段、第2の保存手段、第1の確認手段、第2の確認手段、第3の確認手段は、第1の手段として第1の装置に設けられ、
解錠手段は、第2の手段としてロッカーを含む第2の装置に設けられ、
ボックスを解錠するプロセスにおいて、第1の装置から第2の装置に対しては、ネットワークを介して、第1の免税品が格納されたボックスを識別するデータのみが通知される、
付記1に記載の免税品販売システム。
【0154】
(付記3)
解錠手段は、第1の免税品が第1のボックスと第2のボックスとに格納されている場合に、第1のボックスおよび第2のボックスを解錠するとともに出力デバイスに通知を出力させる、
付記1または付記2に記載の免税品販売システム。
【0155】
(付記4)
第1の装置または第2の装置は、複数のボックスの状態を検出するボックス状態検出手段(126,326)をさらに具備し、
解錠手段は、第1の免税品が格納されたボックスの解錠後に当該ボックスに収容物があることが検出され、かつ当該ボックスの扉が閉状態にあることが検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させる、
付記1乃至付記3のいずれかに記載の免税品販売システム。
【0156】
(付記5)
購入申込記憶部に保存される購入申込データは、予め定められた時間に無効化される、
付記1乃至付記4のいずれかに記載の免税品販売システム。
【0157】
(付記6)
第1の装置または第2の装置は、免税品の購入申込に応じて、当該免税品の手配を行う手配手段をさらに具備する、
付記1乃至付記5のいずれかに記載の免税品販売システム。
【0158】
(付記7)
手配手段は、免税品の格納先を決定し、決定した格納先を免税品の配送業者に指示する、
付記6に記載の免税品販売システム。
【0159】
(付記8)
第1の装置または第2の装置は、作業者がロッカーに免税品を新たに補充するトリガイベントを検出するイベント検出手段(127,327)をさらに具備し、
解錠手段は、トリガイベントが検出された場合に、複数のボックスのうち作業者が新たに補充する免税品の格納先に対応するボックスを解錠する、
付記7に記載の免税品販売システム。
【0160】
(付記9)
第1の装置または第2の装置は、作業者がロッカーに免税品を新たに補充するトリガイベントを検出するイベント検出手段(127,327)をさらに具備し、
解錠手段は、トリガイベントが検出された場合に、複数のボックスの少なくとも一部を解錠する、
付記1乃至付記6のいずれかに記載の免税品販売システム。
【0161】
(付記10)
第1の装置または第2の装置は、
新たに補充される第2の免税品を対象とする購入申込を識別する識別子を取得する識別子取得手段(121d,321d)と、
第2の免税品が格納される第3のボックスを決定する格納先決定手段(128,328)と、
第3のボックスを示す情報を作業者に提示する格納先提示手段(129,329と、
第2の免税品の格納後に第3のボックスを施錠する施錠手段(125,325)と
をさらに具備し、
第2の保存手段は、第3のボックスを識別するデータを識別子に関連付けて格納先記憶部に保存する、
付記9に記載の免税品販売システム。
【0162】
(付記11)
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部(111,311)に保存すること(S110,S132A)と、
複数のボックスを備えるロッカーのうち購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部(112,312)に保存すること(S124,S324)と、
ユーザを撮影した画像データを取得すること(S111,S311)と、
ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得すること(S111,S311)と、
免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得すること(S111,S311)と、
パスポートデータに基づいて、パスポートの所持者が免税品の購入資格を有するか否かを確認すること(S112,S312)と、
パスポートデータに含まれる顔写真部分と画像データに含まれるユーザの顔部分とに基づいて、ユーザがパスポートの所持者であるか否かを確認すること(S113,S313)と、
購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、パスポートの所持者が免税品の購入申込者であるか否かを確認すること(S114,S314)と、
パスポートの所持者が免税品の購入資格を有することが確認され、ユーザがパスポートの所持者であることが確認され、かつパスポートの所持者が免税品の購入申込者であることが確認された場合に、ロッカーのうち第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠すること(S115,S315)と、
を具備する、免税品販売方法。
【0163】
(付記12)
1以上のコンピュータを
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部(111,311)に保存する手段(120a,320a)、
複数のボックスを備えるロッカーのうち購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部(112,312)に保存する手段(120b,320b)、
ユーザを撮影した画像データを取得する手段(121a,321a)、
ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する手段(121b,321b)、
免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する手段(121c,321c)、
パスポートデータに基づいて、パスポートの所持者が免税品の購入資格を有するか否かを確認する手段(122,322)、
パスポートデータに含まれる顔写真部分と画像データに含まれるユーザの顔部分とに基づいて、ユーザがパスポートの所持者であるか否かを確認する手段(123,323)、
購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、パスポートの所持者が免税品の購入申込者であるか否かを確認する手段(124,324)、
パスポートの所持者が免税品の購入資格を有することが確認され、ユーザがパスポートの所持者であることが確認され、かつパスポートの所持者が免税品の購入申込者であることが確認された場合に、ロッカーのうち第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠する手段(125,325)、
として機能させる、免税品販売プログラム。
【0164】
(付記13)
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部(311)に保存する第1の保存手段(320a)、
複数のボックスを備えるロッカーのうち購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部(312)に保存する第2の保存手段(320b)、
ユーザを撮影した画像データを取得する第1の取得手段(321a)、
ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する第2の取得手段(321b)、
免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する第3の取得手段(321c)、
パスポートデータに基づいて、パスポートの所持者が免税品の購入資格を有するか否かを確認する第1の確認手段(322)、
パスポートデータに含まれる顔写真部分と画像データに含まれるユーザの顔部分とに基づいて、ユーザがパスポートの所持者であるか否かを確認する第2の確認手段(323)、
購入申込記憶部に保存されている購入申込データのうち申込照会データに対応する第1の購入申込データを抽出し、パスポートの所持者が免税品の購入申込者であるか否かを確認する第3の確認手段(324)、および
パスポートの所持者が免税品の購入資格を有することが確認され、ユーザがパスポートの所持者であることが確認され、かつパスポートの所持者が免税品の購入申込者であることが確認された場合に、ロッカーのうち第1の購入申込データに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠するよう免税品販売装置(10)に指示するロッカー制御手段(325)、
を具備する、サーバ(30)。
【0165】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0166】
1 :免税品販売システム
10 :免税品販売装置
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :ロッカー
15a :扉
15b :番号札
15c :ランプ
15d :免税品
16 :カメラ
17 :パスポートスキャナ
18 :バーコードリーダー
30 :ECサーバ
50 :端末
111 :購入申込記憶部
112 :格納先記憶部
120 :データ管理部
120a :購入申込管理部
120b :格納先管理部
121 :データ取得部
121a :画像取得部
121b :パスポート取得部
121c :申込照会取得部
121d :識別子取得部
122 :非居住者確認部
123 :本人確認部
124 :購入記録確認部
125 :ロッカー制御部
126 :ボックス状態検出部
127 :トリガイベント検出部
128 :格納先決定部
129 :格納先提示部
311 :購入申込記憶部
312 :格納先記憶部
320 :データ管理部
320a :購入申込管理部
320b :格納先管理部
321 :データ取得部
321a :画像取得部
321b :パスポート取得部
321c :申込照会取得部
321d :識別子取得部
322 :非居住者確認部
323 :本人確認部
324 :購入記録確認部
325 :ロッカー制御部
326 :ボックス状態検出部
327 :トリガイベント検出部
328 :格納先決定部
329 :格納先提示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
【手続補正書】
【提出日】2022-01-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存する第1の保存手段、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存する第2の保存手段、
ユーザを撮影した画像データを取得する第1の取得手段、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する第2の取得手段、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する第3の取得手段、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認する第1の確認手段、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認する第2の確認手段
記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、かつ前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記申照会データに対応する購入申込みデータに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠する解錠手段、
を含む複数の手段のうちの一部である第1の手段を備える第1の装置と、前記複数の手段のうちの一部であって前記第1の手段とは異なる第2の手段を備える第2の装置とを具備する、免税品販売システム。
【請求項2】
前記第1の保存手段、前記第2の保存手段、および前記第1の確認手段は、前記第1の手段として前記第1の装置に設けられ、
前記解錠手段は、前記第2の手段として前記ロッカーを含む前記第2の装置に設けられ、
前記第2の装置は、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、かつ前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認された場合に、前記第1の免税品が格納されたボックスを識別するデータを前記第1の装置からネットワークを介して通知され
前記解錠手段は、前記第1の装置から通知されたデータによって識別されるボックスを解錠する、
請求項1に記載の免税品販売システム。
【請求項3】
前記解錠手段は、前記第1の免税品が第1のボックスと第2のボックスとに格納されている場合に、前記第1のボックスおよび前記第2のボックスを解錠するとともに出力デバイスに通知を出力させる、
請求項1または請求項2に記載の免税品販売システム。
【請求項4】
前記第1の装置または前記第2の装置は、前記複数のボックスの状態を検出するボックス状態検出手段をさらに具備し、
前記解錠手段は、前記第1の免税品が格納されたボックスの解錠後に当該ボックスに収容物があることが検出され、かつ当該ボックスの扉が閉状態にあることが検出された場合に、出力デバイスに通知を出力させる、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項5】
前記購入申込記憶部に保存される購入申込データは、予め定められた時間に無効化される、
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項6】
前記第1の装置または前記第2の装置は、前記免税品の購入申込に応じて、当該免税品の手配を行う手配手段をさらに具備する、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項7】
前記手配手段は、前記免税品の格納先を決定し、決定した格納先を前記免税品の配送業者に指示する、
請求項6に記載の免税品販売システム。
【請求項8】
前記第1の装置または前記第2の装置は、作業者が前記ロッカーに免税品を新たに補充するトリガイベントを検出するイベント検出手段をさらに具備し、
前記解錠手段は、前記トリガイベントが検出された場合に、前記複数のボックスのうち前記作業者が新たに補充する免税品の格納先に対応するボックスを解錠する、
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項9】
前記第1の装置または前記第2の装置は、作業者が前記ロッカーに免税品を新たに補充するトリガイベントを検出するイベント検出手段をさらに具備し、
前記解錠手段は、前記トリガイベントが検出された場合に、前記複数のボックスの少なくとも一部を解錠する、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の免税品販売システム。
【請求項10】
前記第1の装置または前記第2の装置は、
新たに補充される第2の免税品を対象とする購入申込を識別する識別子を取得する識別子取得手段と、
前記第2の免税品が格納される第3のボックスを決定する格納先決定手段と、
前記第3のボックスを示す情報を前記作業者に提示する格納先提示手段と、
前記第2の免税品の格納後に前記第3のボックスを施錠する施錠手段と
をさらに具備し、
前記第2の保存手段は、前記第3のボックスを識別するデータを前記識別子に関連付けて前記格納先記憶部に保存する、
請求項9に記載の免税品販売システム。
【請求項11】
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存することと、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存することと、
ユーザを撮影した画像データを取得することと、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得することと、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得することと、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認することと、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認することと
記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、かつ前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記申照会データに対応する購入申込みデータに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠することと、
を具備する、免税品販売方法。
【請求項12】
1以上のコンピュータを
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存する手段、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存する手段、
ユーザを撮影した画像データを取得する手段、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する手段、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する手段、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認する手段、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認する手段
記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、かつ前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記申照会データに対応する購入申込みデータに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠する手段、
として機能させる、免税品販売プログラム。
【請求項13】
免税品に係る購入申込データを購入申込記憶部に保存する第1の保存手段、
複数のボックスを備えるロッカーのうち前記購入申込記憶部に保存された購入申込データに関連付けられる前記免税品が格納されたボックスを識別するデータを格納先記憶部に保存する第2の保存手段、
ユーザを撮影した画像データを取得する第1の取得手段、
前記ユーザによって提示されたパスポートのパスポートデータを取得する第2の取得手段、
前記免税品の購入申込に応じて発行された申込者用控えに基づく申込照会データを取得する第3の取得手段、
前記パスポートデータに基づいて、前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有するか否かを確認する第1の確認手段、
前記パスポートデータに含まれる顔写真部分と前記画像データに含まれる前記ユーザの顔部分とに基づいて、前記ユーザが前記パスポートの所持者であるか否かを確認する第2の確認手段、および
前記パスポートの所持者が前記免税品の購入資格を有することが確認され、かつ前記ユーザが前記パスポートの所持者であることが確認された場合に、前記ロッカーのうち前記申照会データに対応する購入申込みデータに関連付けられる第1の免税品が格納されたボックスを解錠するよう免税品販売装置に指示するロッカー制御手段、
を具備する、サーバ。